JP6109591B2 - 無線通信システム、基地局、中継端末及び携帯端末 - Google Patents

無線通信システム、基地局、中継端末及び携帯端末 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システム、基地局、中継端末及び携帯端末に関する。
従来、ユーザが要求すると推定される所要品質に基づいて品質目標を決定し、決定された品質目標に応じて、基地局から移動端末への回線の無線リソースの割当量を決定する無線通信システムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。従来の無線通信システムは、目標サービス品質が低い場合に無線リソースの割当量を比較的少なくすることにより、周波数リソースの利用効率を向上させている。
特開2012−49598号公報
ところが、従来の無線通信システムにおいては、目標サービス品質に応じて、基地局と移動端末とを接続する回線の無線リソースの割当量を変化させることにより、目標サービス品質が低い場合に使用される周波数リソースの量を減らすことはできたが、基地局と移動端末との間でやり取りしなければならない制御データの量を減らすことはできなかった。したがって、例えば、基地局と移動端末との間で送受信する配信データのサイズが小さい場合には、配信データの量に対する制御データの量の割合が大きくなり、周波数リソースの利用効率が悪かった。
特に、従来の無線通信システムにおいて、広告情報のように多数の移動端末に配信する必要がある情報を配信するためには、基地局と多数の移動端末との間で多量の制御データを送受信しなければならなかった。したがって、1つの広告情報に含まれる情報量が比較的少ない場合であっても、基地局と多数の移動端末との間で制御データを送受信するために、多くの周波数リソースが消費されてしまうという問題があった。
本発明は、配信する情報の属性に応じて、周波数リソースの利用効率を最適化することができる無線通信システム、基地局、中継端末及び携帯端末を提供することを目的とする。
本発明に係る無線通信システムは、無線により配信情報を配信する基地局と、前記基地局から前記配信情報を受信する中継端末と、前記基地局及び前記中継端末から前記配信情報を受信する携帯端末とを備える。前記基地局は、前記配信情報の属性が第1属性である場合に、第1無線通信回線を介して前記携帯端末に前記配信情報を送信し、前記配信情報の属性が前記第1属性と異なる第2属性である場合に、前記第1無線通信回線を介して前記中継端末に前記配信情報を送信する基地局通信部を有する。前記中継端末は、前記第1無線通信回線を介して、前記基地局から前記第2属性の配信情報を受信する第1中継通信部と、前記第1無線通信回線と異なる第2無線通信回線を介して、前記第1中継通信部が受信した前記第2属性の配信情報を前記携帯端末に送信する第2中継通信部とを有する。前記携帯端末は、前記第1無線通信回線を介して、前記基地局から前記第1属性の配信情報を受信する第1携帯通信部と、前記第2無線通信回線を介して、前記中継端末から前記第2属性の配信情報を受信する第2携帯通信部とを有する。
前記基地局通信部は、例えば、前記配信情報のデータ長が所定の大きさ以上である場合に、前記配信情報の属性を前記第1属性であると判定するとともに、前記配信情報のデータ長が所定の大きさ未満である場合に、前記配信情報の属性を前記第2属性であると判定する。前記基地局通信部は、前記配信情報を前記携帯端末に配信するまでに許容される許容遅延時間が所定の第1時間よりも短い場合に、前記配信情報の属性を前記第1属性であると判定するとともに、前記許容遅延時間が前記第1時間よりも長い場合に、前記配信情報の属性を前記第2属性であると判定してもよい。
また、前記中継端末は、前記第1無線通信回線が使用可能な周波数リソースを使用しない第3無線通信回線を介して、前記第1中継通信部が受信した前記第2属性の配信情報を前記携帯端末に送信する第3中継通信部と、前記許容遅延時間が前記第1時間よりも長く、かつ、前記第1時間よりも長い第2時間よりも短い場合に、前記第2中継通信部に前記配信情報を送信させ、前記許容遅延時間が前記第2時間よりも長い場合に、前記第3中継通信部に前記配信情報を送信させる通信回線選択部と、をさらに有してもよい。
また、前記中継端末は、前記第2属性を有する配信情報を前記第2無線通信回線で前記携帯端末に送信するときに使用する周波数リソースの複数の候補を選択する周波数選択部をさらに有し、前記第1中継通信部は、前記複数の候補を前記基地局に送信してもよい。前記基地局は、前記複数の候補が示す周波数リソースから、前記第2属性の内容に基づいて、前記第2中継通信部に使用させる周波数リソースを抽出する抽出部をさらに有してもよい。この場合に、前記基地局通信部は、前記抽出部が抽出した前記周波数リソースを、前記中継端末に通知し、前記第2中継通信部は、前記基地局通信部から通知された前記周波数リソースを用いて、前記第2無線通信回線を介して、前記携帯端末に前記第2属性の配信情報を送信する。
前記第1中継通信部は、前記中継端末の位置情報をさらに前記基地局に送信し、前記抽出部は、前記位置情報にさらに基づいて、前記第2中継通信部に使用させる前記周波数リソースを抽出してもよい。
前記中継端末は、送信する電波の電波強度を調整する調整部をさらに有し、前記抽出部は、前記中継端末が送信する電波の前記電波強度にさらに基づいて、前記周波数リソースを抽出してもよい。
また、上記の無線通信システムは、前記中継端末を複数備えてもよい。複数の前記中継端末のそれぞれは、前記第2無線通信回線を介して通信可能な複数の前記携帯端末の識別情報を取得する識別情報取得部をさらに有し、前記第1中継通信部は、前記複数の携帯端末の識別情報をさらに前記基地局に送信する。この場合、前記基地局は、前記配信情報の配信先となる前記携帯端末の識別情報を示す配信先情報を外部装置から取得する配信先情報取得部と、前記複数の中継端末から受信した前記複数の携帯端末の識別情報と、前記配信先情報とに基づいて、前記配信情報を送信する前記中継端末を選択する中継端末選択部と、をさらに有する。前記基地局通信部は、前記複数の中継端末から受信した前記複数の携帯端末の識別情報の数が所定数に満たない場合は、前記配信情報の属性が前記第2属性であるときにも、当該配信情報を、前記第1無線通信回線を介して前記携帯端末に送信してもよい。
また、上記の無線通信システムにおける前記携帯端末は、所定値よりも低い消費電力で動作する省電力モードで前記携帯端末を動作させるか否かを判定する省電力判定部をさらに備え、前記第1携帯通信部は、前記省電力判定部が前記省電力モードで前記携帯端末を動作させると判定した場合に、前記省電力モードで前記携帯端末を動作させることを示す動作モード情報を前記基地局に送信し、前記基地局通信部は、前記携帯端末から前記動作モード情報を受信すると、前記第1属性の前記配信情報を、前記第1無線通信回線を介して前記中継端末に送信し、前記第2中継通信部は、前記基地局から受信した前記第1属性の前記配信情報を、前記携帯端末に送信してもよい。
また、上記の無線通信システムにおける前記中継端末は、消費電力が所定値よりも低い省電力モードで前記中継端末を動作させるか否かを判定する省電力判定部をさらに備え、前記第1中継通信部は、前記省電力判定部が前記省電力モードで前記中継端末を動作させると判定した場合に、前記省電力モードで前記中継端末を動作させることを示す動作モード情報を前記基地局に送信し、前記基地局通信部は、前記中継端末から前記動作モード情報を受信すると、前記第2属性の前記配信情報を、前記第1無線通信回線を介して前記携帯端末に送信してもよい。
本発明に係る第1の態様の基地局は、外部装置から携帯端末に配信する配信情報を取得する取得部と、消費電力が所定値よりも低い省電力モードで前記携帯端末が動作することを示す情報を前記携帯端末から受信するまでは、第1属性の前記配信情報を前記携帯端末に送信するとともに、前記第1属性と異なる第2属性の前記配信情報を、前記携帯端末と異なる中継端末に前記配信情報を送信し、前記省電力モードで前記携帯端末が動作することを示す情報を前記携帯端末から受信すると、前記第1属性の前記配信情報及び前記第2属性の前記配信情報を、前記中継端末に送信する通信部と、を備える。
本発明に係る第2の態様の基地局は、外部装置から携帯端末に配信する配信情報を取得する取得部と、前記配信情報の属性が第1属性である場合に、第1無線通信回線を介して前記携帯端末に前記配信情報を送信し、前記配信情報の属性が前記第1属性と異なる第2属性である場合に、前記第1無線通信回線を介して、前記携帯端末と異なる中継端末に前記配信情報を送信する通信部と、前記中継端末が前記携帯端末に前記配信情報を送信する場合に使用する、前記第1無線通信回線と異なる第2無線通信回線の周波数リソースを抽出する抽出部と、を備え、前記通信部は、前記抽出部により抽出された前記周波数リソースを示す情報を前記中継端末に送信する。
本発明に係る中継端末は、第1無線通信回線を介して、基地局から配信情報を受信する第1中継通信部と、前記第1無線通信回線と異なる第2無線通信回線を介して、前記第1中継通信部が受信した前記配信情報を、前記第1無線通信回線を介して前記基地局と通信可能な携帯端末に送信する第2中継通信部と、前記第2中継通信部が前記配信情報を前記第2無線通信回線で前記携帯端末に送信するときに使用する周波数リソースの複数の候補を選択する周波数選択部と、を備え、前記第1中継通信部は、前記複数の候補を前記基地局に送信し、前記第2中継通信部は、前記基地局に送信した前記複数の候補に応じて前記基地局から通知された前記周波数リソースを用いて、前記第2無線通信回線を介して、前記携帯端末に前記配信情報を送信する。
本発明に係る第1の態様の携帯端末は、基地局及び中継端末と通信する携帯端末であって、第1無線通信回線を介して、基地局から第1属性の配信情報を受信する第1携帯通信部と、前記第1無線通信回線を介して、前記基地局から前記第1属性と異なる第2属性の配信情報を受信する中継端末から、前記第1無線通信回線と異なる第2無線通信回線を介して、前記第2属性の配信情報を受信する第2携帯通信部と、所定値よりも消費電力が低い省電力モードで前記携帯端末を動作させるか否かを判定する省電力判定部をさらに備え、前記第1携帯通信部は、前記省電力判定部が、前記省電力モードで前記携帯端末を動作させると判定した場合に、前記省電力モードで前記携帯端末を動作させることを示す情報を前記基地局に送信し、前記第2携帯通信部は、前記省電力判定部が、前記省電力モードで前記携帯端末を動作させると判定した場合に、前記第1属性の前記配信情報を前記中継端末から受信する。
本発明に係る第2の態様の携帯端末は、第1無線通信回線を介して、基地局から第1属性の配信情報を受信する第1携帯通信部と、前記基地局から前記第1属性と異なる第2属性の配信情報を前記第1無線通信回線を介して受信する中継端末から、前記第1無線通信回線と異なる第2無線通信回線を介して、前記第2属性の配信情報を受信する第2携帯通信部と、前記第1属性の配信情報と前記第2属性の配信情報とに基づいて画像を生成する画像生成部と、前記画像生成部により生成された画像を表示する表示部と、を備える。
本発明によれば、配信する情報の属性に応じて、周波数リソースの利用効率を最適化することができるという効果を奏する。また、配信する情報の属性に応じて中継端末と携帯端末とが通信することで、携帯端末と端末間通信をすることができる中継端末を介して携帯端末に情報を配信できるので、情報の内容に応じて適切な携帯端末に情報を配信しやすくなるという効果も奏する。
第1の実施形態に係る無線通信システムの概要図である。 第1の実施形態に係る基地局、中継端末及び携帯端末の機能構成図である。 第1の実施形態における基地局、中継端末、携帯端末及びサーバの間の通信シーケンスの一例を示す図である。 第1の実施形態における配信情報を表示した表示部の表示画面の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る基地局、中継端末及び携帯端末の機能構成図である。 第2の実施形態における通信シーケンスの一例を示す図である。 第3の実施形態に係る基地局、中継端末及び携帯端末の機能構成図である。 第3の実施形態における通信シーケンスの一例を示す図である。 第3実施形態における配信情報を表示した表示部の表示画面の一例を示す図である。 第4の実施形態に係る無線通信システムの概要図である。 第4の実施形態に係る基地局、中継端末及び携帯端末の機能構成例を示す図である。 第4の実施形態における通信シーケンスの一例を示す図である。 第5の実施形態に係る無線通信システムの機能構成図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
[無線通信システムSの概要]
図1は、第1の実施形態に係る無線通信システムSの概要図である。
無線通信システムSは、携帯電話網の基地局1と、中継端末2Aと、携帯端末3A−1と、携帯端末3A−2とを備える。サーバ4は、インターネットNを介して接続されたコンピュータ(不図示)から、配信情報を取得する。例えば、サーバ4は、広告情報の配信を希望する会社や人が使用するコンピュータから、広告情報を取得する。
基地局1は、インターネットNを介してサーバ4との間でデータを送受信する。基地局1は、サーバ4から、例えば広告情報等の配信情報を受信し、受信した配信情報を、第1無線通信回線W1を介して中継端末2A、携帯端末3A−1及び携帯端末3A−2に配信する。中継端末2は、第1無線通信回線W1を介して基地局1と通信するとともに、第2無線通信回線W2を介して携帯端末3と通信する。図1における破線aは、基地局1が送信する第1無線通信回線W1の電波が届く範囲を示している。図1における破線b1は、中継端末2Aが送信する第2無線通信回線W2の電波が届く範囲を示している。
ここで、第1無線通信回線W1は、例えばCDMA(Code Division Multiple Access)2000方式、W−CDMA方式、LTE(Long Term Evolution)方式、LTE−A(LTE-Advanced)方式又はWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)を用いた携帯電話回線である。また、第2無線通信回線W2は、例えば、第1無線通信回線W1の無線リソースの一部を利用して端末間通信(D2D)を実現する方式を用いた、基地局1を使用しない無線通信回線である。第2無線通信回線W2における通信方式は、例えばSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式又はIDMA(Interleave-Division Multiple Access)方式である。
図2は、第1の実施形態に係る基地局1、中継端末2及び携帯端末3の機能構成図である。
以下、基地局1、中継端末2及び携帯端末3の構成例について説明する。
[基地局1の構成例]
基地局1は、図2に示すように、高周波部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。高周波部11は、高周波回路及びアンテナ等により構成される。記憶部12は、例えば、ROM及びRAM等により構成され、基地局1を機能させるための各種プログラム及びデータを記憶する。記憶部12は、外部メモリやCD−ROM等の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って記憶してもよく、インターネットNを介して外部装置からダウンロードされたプログラムを記憶してもよい。
制御部13は、例えば、CPUを含むデータ処理回路から構成される。制御部13は、記憶部12に記憶されている各種プログラムを実行することにより、基地局1に係る機能を統括的に制御する。
制御部13は、基地局通信部131を有する。基地局通信部131は、第1無線通信回線W1で使用される通信方式の変調信号を処理することができるベースバンド処理回路、及び当該ベースバンド処理回路を制御するプロセッサを有し、中継端末2及び携帯端末3とのデータの送受信を制御する。具体的には、基地局通信部131は、配信情報の属性が第1属性である場合には、第1無線通信回線W1を介して携帯端末3に配信情報を送信し、配信情報の属性が第1属性と異なる第2属性である場合には、第1無線通信回線W1を介して中継端末2に配信情報を送信する。
配信情報の属性とは、例えば、配信情報のデータ長、配信情報の配信に要求されるビットレート、配信情報を受け取ってから携帯端末3への配信情報の配信が完了するまでに許容される遅延時間及び許容される再送回数のように、配信情報の特徴を示す性質である。一例として、基地局通信部131は、配信情報のデータ長が所定の大きさ以上である場合に、配信情報の属性を第1属性であると判定するとともに、配信情報のデータ長が所定の大きさ未満である場合に、配信情報の属性を第2属性であると判定する。すなわち、基地局通信部131は、データ長が所定の大きさ以上であるという属性を示す第1属性の配信情報を、第1無線通信回線W1を介して携帯端末3に送信する。基地局通信部131は、データ長が所定の大きさ未満であるという属性を示す第2属性の配信情報を、中継端末2を介して携帯端末3に配信するべく、第1無線通信回線W1を介して中継端末2に送信する。
基地局1は、配信情報の属性として、単位時間内に許容される配信回数、同時配信端末数、配信先の携帯端末3の移動速度、配信先の携帯端末3の位置、及び配信時間帯を用いてもよい。例えば、基地局通信部131は、単位時間内に許容される配信回数が所定の回数よりも多い場合、同時配信端末数が所定数より多い場合、配信先の携帯端末3の移動速度が所定の速度よりも小さい場合、及び携帯端末3が中継端末2から所定の距離内にいる場合には、中継端末2と携帯端末3との端末間通信を用いることが好ましいので、配信情報の属性を第2属性であると判定する。また、基地局通信部131は、第1無線通信回線W1が混雑する時間帯においては、配信情報の配信によって第1無線通信回線W1が輻輳しないように、配信情報の属性を第2属性であると判定する。
[中継端末2の構成例]
中継端末2は、図2に示すように、高周波部21と、表示部22と、記憶部23と、制御部24とを備える。高周波部21は、第1高周波部211を有する。第1高周波部211は、第1無線通信回線W1及び第2無線通信回線W2で使用可能な周波数リソースの周波数において電波を送受信するための高周波回路及びアンテナ等により構成される。周波数リソースとは、第1無線通信回線W1及び第2無線通信回線W2において情報の送受信に用いられる周波数チャネルであり、例えばLTE方式におけるリソースブロックである。
表示部22は、例えば液晶ディスプレイであり、中継端末2のユーザに通知する情報を表示する。表示部22にはタッチパネルが設けられており、ユーザの操作を受け付けることができる。記憶部23は、例えば、ROM及びRAM等により構成される。記憶部23は、中継端末2を機能させるための各種プログラム及びデータを記憶する。
制御部24は、例えば、CPUを含むデータ処理回路から構成される。制御部24は、記憶部23に記憶されている各種プログラムを実行することにより、中継端末2に係る機能を統括的に制御する。制御部24は、第1通信部241と、第2通信部242とを有する。
第1通信部241は、第1無線通信回線W1で使用される通信方式の変調信号を処理することができるベースバンド処理回路、及び当該ベースバンド処理回路を制御するプロセッサを有し、基地局1とのデータの送受信を制御する。具体的には、第1通信部241は、第1無線通信回線W1及び第1高周波部211を介して、基地局1から第2属性の配信情報を受信する。
第2通信部242は、第2無線通信回線W2で使用される通信方式の変調信号を処理することができるベースバンド処理回路、及び当該ベースバンド処理回路を制御するプロセッサを有し、携帯端末3とのデータの送受信を制御する。具体的には、第2通信部242は、第2無線通信回線W2を介して、第1通信部241が受信した第2属性の配信情報を携帯端末3に送信する。第2通信部242は、例えば、基地局通信部131から通知された周波数リソースを用いて、第2無線通信回線W2を介して、携帯端末3に第2属性の配信情報を送信する。
[携帯端末3の構成例]
携帯端末3は、図2に示すように、高周波部31と、表示部32と、記憶部33と、制御部34とを備える。高周波部31は、第1高周波部311を有する。第1高周波部311は、第1無線通信回線W1及び第2無線通信回線W2で使用可能な周波数リソースの周波数において電波を送受信するための高周波回路及びアンテナ等により構成される。
表示部32は、例えば液晶ディスプレイである。表示部32にはタッチパネルが設けられており、ユーザの操作を受け付けることができる。記憶部33は、例えば、ROM及びRAM等により構成される。記憶部33は、携帯端末3を機能させるための各種プログラム及びデータを記憶する。
制御部34は、例えば、CPUを含むデータ処理回路から構成される。制御部34は、記憶部33に記憶されている各種プログラムを実行することにより、携帯端末3に係る機能を統括的に制御する。制御部34は、第1通信部341と、第2通信部342とを有する。なお、中継端末2が携帯端末3として機能してもよい。
第1通信部341は、第1無線通信回線W1を介して、基地局1から第1属性の配信情報を受信する。具体的には、第1通信部341は、第1無線通信回線W1で使用される通信方式の変調信号を処理することができるベースバンド処理回路、及び当該ベースバンド処理回路を制御するプロセッサを有し、携帯端末3と基地局1とのデータの送受信を制御する。
第2通信部342は、第2無線通信回線W2を介して、中継端末2から第2属性の配信情報を受信する。具体的には、第2通信部342は、第2無線通信回線W2で使用される通信方式の変調信号を処理することができるベースバンド処理回路、及び当該ベースバンド処理回路を制御するプロセッサを有し、携帯端末3と中継端末2とのデータの送受信を制御する。
[通信シーケンス]
図3は、第1の実施形態における基地局1、中継端末2A、携帯端末3A−1、携帯端末3A−2及びサーバ4の間の通信シーケンスの一例を示す図である。以下、サーバ4が広告主から受信した広告情報を携帯端末3A及び携帯端末3Bに配信する場合の処理について説明する。
まず、サーバ4は、広告主から受け取った広告情報等の配信情報を基地局1に送信する。基地局1は、受信した配信情報の属性を確認し、属性に応じて、第1無線通信回線W1を介して携帯端末3A−1及び携帯端末3A−2に配信情報を送信するか、第2無線通信回線W2を介して中継端末2Aに配信情報を送信するかを判定する。具体的には、基地局通信部131は、配信情報のデータ長が所定の大きさ以上である場合に、配信情報の属性が第1属性であると判定して、第1無線通信回線W1を介して携帯端末3A−1及び携帯端末3A−2に配信情報を送信する。基地局通信部131は、配信情報のデータ長が所定の大きさ未満である場合に、配信情報の属性が第2属性であると判定して、第2無線通信回線W2を介して中継端末2Aに配信情報を送信する。
中継端末2Aは、基地局1から配信情報を受信すると、受信した配信情報を、第2無線通信回線W2を介して携帯端末3A−1及び携帯端末3A−2に送信する。
携帯端末3A−1及び携帯端末3A−2は、基地局1から受信した配信情報、及び中継端末2Aから受信した配信情報を表示部32に表示する。携帯端末3A−1及び携帯端末3A−2は、例えば、基地局1から受信した配信情報と、中継端末2Aから受信した配信情報とを合成した画像を表示部32に表示することもできる。
図4は、第1の実施形態における配信情報を表示した表示部32の表示画面の一例を示す図である。図4において、表示部32は、第1属性の第1配信情報と、当該第1配信情報に関連する情報を含む第2属性の第2配信情報とを重ねて表示している。図4に示した第1配信情報は、例えば、広告主の名称、広告の対象となる店舗名、店舗に関連する画像情報や映像情報を含む、比較的データ長が大きい情報である。これに対して、第2配信情報は、タイムセールス時間を案内するテキストデータであり、第1配信情報よりもデータ長が小さい情報である。
一般に、画像や映像は、視覚的又は聴覚的に印象を与えやすく、ユーザを惹きつけやすいが、データ長が大きい。したがって、画像や映像を含む情報を多数のユーザに対して頻繁に送信すると、トラヒック量が増加するとともに、通信料が高くなる場合がある。これに対して、データ長を小さくすることができるテキストデータから構成される情報を広告に用いると、トラヒック量を低減するとともに、通信料を低くすることができるが、ユーザを惹きつけることが難しい。そこで、広告主は、長い期間にわたって繰り返し使用することができる画像や映像を含む、データ長が比較的大きい情報を第1配信情報としてサーバ4に登録し、データ長が比較的小さく頻繁に更新される情報を第2配信情報としてサーバ4に登録し、第1配信情報と第2配信情報とを組み合わせた情報を広告情報とすることにより、効果的な広告を配信することができる。
なお、第2配信情報にリアルタイム性が要求され、かつ、データ長が所定値よりも大きい場合、中継端末2は、リアルタイム性が高い配信情報を分割して複数の第2無線通信回線W2を介して携帯端末3に送信してもよい。このようにすることで、画像のようにデータ長が比較的大きい情報であっても、リアルタイムに効率良く携帯端末3に情報を配信することができる。
携帯端末3においては、以下の手順により、第1配信情報と第2配信情報とを組み合わせた効果的な広告を表示することができる。
まず、制御部34は、基地局1から第1配信情報を受信すると、受信した第1配信情報を記憶部33に記憶させる。次に、制御部34は、中継端末2から第1配信情報に関連付けられた第2配信情報を受信すると、記憶部33に記憶された第1配信情報を読み出して、第1配信情報を表示する画像の所定の領域に第2配信情報を表示する画像を割り当てた、図4に示すような表示画像を生成する。制御部34は、生成した表示画像を表示部32に表示させる。携帯端末3は、複数の中継端末2から複数の第2配信情報を受信して、第1配信情報と複数の第2配信情報とを組み合わせた情報を広告情報として表示してもよい。
携帯端末3が、第1配信情報と第2配信情報とを合成して表示することにより、広告主が、例えばタイムセールを行うタイミングで第2配信情報だけを配信して、携帯端末3のユーザを惹きつける広告を提供することができ、かつ、基地局1と携帯端末3との間の第1無線通信回線W1のトラヒック量を低減することができる。
[第1の実施形態における効果]
以上のとおり、本実施形態に係る無線通信システムSによれば、基地局1は、配信情報の属性が第1属性である場合に、第1無線通信回線W1を介して携帯端末3に配信情報を送信し、配信情報の属性が第2属性である場合に、第1無線通信回線W1を介して中継端末2に配信情報を送信し、中継端末2は、第1無線通信回線W1を介して、基地局1から受信した第2属性の配信情報を、第2無線通信回線W2を介して携帯端末3に送信する。したがって、配信情報の属性に応じて、基地局1から携帯端末3に配信情報を直接配信するのか、中継端末2を経由して配信情報を配信するのかを選択することができる。その結果、第1無線通信回線W1を使用して基地局1から携帯端末3に配信情報を配信する頻度を下げることができるので、周波数リソースの利用効率を向上することができる。
また、本実施形態に係る無線通信システムSによれば、配信情報の属性に応じて、中継端末2の近隣の携帯端末3にピンポイントで情報を配信することができるので、例えば広告の内容に応じて、広告効果が大きい携帯端末3に配信情報を配信しやすくなるという効果も奏する。例えば、基地局1やサーバ4が、どこに中継端末2があるのかを把握しておいて、広告を配信するサーバ4から地域を指定した広告情報の配信要求があった場合には、指定された地域に設置された中継端末2を介して、その周辺地域にある携帯端末3に広告情報を配信することで、広告を見て欲しい人に広告情報を提供することができる。
さらに、第2無線通信回線W2として、IDMA通信回線のように、データ長が比較的小さいデータの送受信に適した回線を用いることにより、携帯端末3のユーザに対して提供する広告のような配信情報の表現のバリエーションを増やしやすくなるという効果も奏する。例えば、携帯端末3が、複数のIDMA通信回線を介して受信した複数のデータを集約(アグリゲート)してから表示することで、ユーザを惹きつける広告を配信することができる。また、リアルタイム性が高い配信情報を分割して複数のIDMA通信回線を介して送信することで、効率よくユーザに情報を配信することもできる。
<第2の実施形態>
[周波数リソースを選択する]
図5は、第2の実施形態に係る基地局1、中継端末2及び携帯端末3の機能構成図である。図5に示す基地局1における制御部13は、抽出部132をさらに備える点で図2に示した基地局1と異なり、他の点で同じである。図5に示す中継端末2における制御部24は、周波数選択部243をさらに備える点で図2に示した中継端末2と異なり、他の点で同じである。
周波数選択部243は、基地局1から受信した第2属性を有する配信情報を、第2無線通信回線W2で携帯端末3に送信するときに使用する周波数リソースの複数の候補を選択する。周波数選択部243は、例えば、第2無線通信回線W2で使用可能な周波数リソースに対応する周波数のキャリアセンスを行い、検出される信号レベルが所定値よりも小さい周波数を複数選択し、選択した複数の周波数に対応する複数の周波数リソースを複数の候補として選択する。
第1通信部241は、周波数選択部243が選択した複数の候補を基地局1に送信する。例えば、第1通信部241は、周波数選択部243が選択した周波数リソースを特定する周波数リソース識別情報を含む周波数リソース要求メッセージを基地局1に送信する。
抽出部132は、第2通信部242に使用させる周波数リソースを抽出する。抽出部132は、例えば、中継端末2から受信した周波数リソース要求メッセージに含まれる複数の候補が示す周波数リソースから、中継端末2に配信させる配信情報が有する第2属性の内容に基づいて、第2通信部242に使用させる周波数リソースを抽出する。
具体的には、抽出部132は、配信情報を配信する場合に許容される遅延時間が所定の時間よりも長い場合、又は、配信情報を配信する場合に許容される再送回数が所定の回数よりも多い場合、周波数リソースの複数の候補の中から、基地局1と携帯端末3との通信に用いる第1無線通信回線W1で使用できない周波数リソースを抽出する。例えば、抽出部132は、複数の携帯端末3から受信した、チャネルの受信品質を示すCQI(Channel Quality Indicator)に基づいて、所定の受信品質を満たさない周波数リソースを抽出する。
抽出部132は、配信情報を配信する場合に許容される遅延時間が所定の時間よりも短い場合、又は、配信情報を配信する場合に許容される再送回数が所定の回数よりも少ない場合、周波数リソースの複数の候補の中から、基地局1と携帯端末3との通信に用いる第1無線通信回線W1で使用可能な通信品質を得られる周波数リソースを抽出する。基地局通信部131は、抽出部132が抽出した周波数リソースを、中継端末2に通知する。
第2通信部242は、基地局通信部131から通知された周波数リソースを用いて、第2無線通信回線W2を介して、携帯端末3に第2属性の配信情報を送信する。このようにすることで、配信情報にリアルタイム性が要求されない場合に、基地局1と携帯端末3との通信に用いられる第1無線通信回線W1の使用可能な周波数リソースの数を減らすことなく、中継端末2が第2無線通信回線W2を使用して配信情報を携帯端末3に配信することができるので、無線通信システムSにおける周波数利用効率が向上する。
図6は、第2の実施形態における通信シーケンスの一例を示す図である。中継端末2Aは、基地局1から配信情報を受信すると、受信した配信情報を携帯端末3A−1及び携帯端末3A−2に送信する場合に使用するリソースブロックの候補を選択して、選択した候補を示す情報を基地局1に送信する。
次に、基地局1は、中継端末2Aから受信したリソースブロックの候補を示す情報に基づいて、中継端末2Aによる使用を許可するリソースブロックを抽出して、抽出したリソースブロックを示す情報を中継端末2Aに送信する。続いて、中継端末2Aは、受信した情報が示すリソースブロックを用いて、先に基地局1から受信していた配信情報を携帯端末3A−1及び携帯端末3A−2に送信する。
[第2の実施形態における効果]
以上のとおり、本実施形態に係る無線通信システムSによれば、中継端末2の周波数選択部243が、基地局1から受信した第2属性を有する配信情報を、第2無線通信回線W2で携帯端末3に送信するときに使用する周波数リソースの複数の候補を選択し、基地局1の抽出部132が、中継端末2に配信させる配信情報が有する第2属性の内容に基づいて、第2通信部242に使用させる周波数リソースを抽出する。したがって、基地局1は、中継端末2が使用可能であり、かつ、基地局1が携帯端末3との通信に使用できない周波数リソースを用いて、中継端末2を介して携帯端末3に配信情報を配信することができる。その結果、無線通信システムSにおける周波数利用効率を向上させることができる。
<第3の実施形態>
[Wi−Fiを介して通信する]
図7は、第3の実施形態に係る基地局1、中継端末2及び携帯端末3の機能構成図である。図7に示した中継端末2は、高周波部21が第2高周波部212をさらに備える点、及び制御部24が第3通信部244と通信回線選択部245とをさらに備える点で、図2に示した中継端末2と異なり、他の点で同じである。図7に示した携帯端末3は、高周波部31が第2高周波部312をさらに備える点、及び制御部34が第3通信部343をさらに備える点で、図2に示した携帯端末3と異なり、他の点で同じである。
本実施形態に係る基地局1における基地局通信部131は、配信情報を携帯端末3に配信するまでに許容される許容遅延時間が所定の第1時間よりも短い場合に、配信情報の属性を第1属性であると判定し、許容遅延時間が第1時間よりも長い場合に、配信情報の属性を第2属性であると判定する。すなわち、基地局通信部131は、配信情報が、中継端末2を経由して携帯端末3に配信されることにより遅延が発生すると価値が低下してしまう、リアルタイム性が要求される情報である場合に、第1無線通信回線W1を介して当該配信情報を携帯端末3に送信する。基地局通信部131は、配信情報が、中継端末2を経由して携帯端末3に配信されることにより遅延が発生しても価値が低下しない、リアルタイム性が要求されない情報である場合に、第1無線通信回線W1を介して中継端末2に当該配信情報を送信する。
第3通信部244は、第2高周波部212と、第1無線通信回線W1が使用可能な周波数リソースを使用しない第3無線通信回線W3とを介して、第1通信部241が受信した第2属性の配信情報を携帯端末3に送信する。携帯端末3の第3通信部343は、第3無線通信回線W3及び第2高周波部312を介して配信情報を受信する。ここで、第3無線通信回線W3は、例えばWi−Fiのように、第1無線通信回線W1及び第2無線通信回線W2と異なり、基地局1が使用可能な周波数リソースに割り当てられている周波数と異なる周波数を使用して通信できる無線通信回線である。
通信回線選択部245は、基地局1から受信した配信情報の許容遅延時間が所定の時間よりも短い場合に、第2通信部242に配信情報を配信させる。具体的には、通信回線選択部245は、基地局1から受信した配信情報の許容遅延時間が、基地局1が、当該配信情報を中継端末2に配信するか否かを判定する閾値である第1時間よりも長く、かつ、第1時間よりも長い第2時間よりも短い場合に、第2通信部242に配信情報を送信させる。また、通信回線選択部245は、許容遅延時間が第2時間よりも長い場合に、第3通信部244に配信情報を送信させる。
すなわち、通信回線選択部245は、配信情報が、多数の再送により遅延が生じると価値が低下する情報である場合には、第2無線通信回線W2を介して配信情報を携帯端末3に送信する。通信回線選択部245は、配信情報が、多数の再送により遅延が生じても価値が低下しない情報である場合には、第3無線通信回線W3を介して配信情報を携帯端末3に送信する。
図8は、第3の実施形態における通信シーケンスの一例を示す図である。
基地局1は、サーバ4から配信情報を受信すると、配信情報とともにサーバ4から受信した配信情報の属性情報に含まれている、配信情報が携帯端末3に配信されるまでに許容される許容遅延時間が第1時間(例えば1分)よりも大きいか否かを判定する。基地局1は、遅延許容時間が第1時間よりも短い場合には、第1無線通信回線W1を介して、携帯端末3A−1及び携帯端末3A−2に配信情報を送信する。基地局1は、遅延許容時間が第1時間よりも長い場合には、第1無線通信回線W1を介して、中継端末2Aに配信情報を送信する。
中継端末2Aは、基地局1から配信情報を受信すると、配信情報の属性情報に含まれている許容遅延時間が第2時間(例えば5分)よりも長いか否かを判定する。許容遅延時間が第2時間よりも短い場合には、中継端末2Aは、第2無線通信回線W2を介して配信情報を携帯端末3A−1及び携帯端末3A−2に送信する。許容遅延時間が第2時間よりも長い場合には、中継端末2Aは、第3無線通信回線W3であるWi−Fi回線を介して配信情報を携帯端末3A−1及び携帯端末3A−2に送信する。中継端末2Aは、Wi−Fi回線を介して送信した配信情報に対する応答である応答情報を所定時間内に受信しない場合には、配信情報を再送する。
図9は、第3実施形態における配信情報を表示した表示部32の表示画面の一例を示す図である。図9に示す表示部32は、図4に示した表示部32と同様に、第1属性の第1配信情報と、当該第1配信情報に関連する情報を含む第2属性の第2配信情報とを重ねて表示している。ただし、図9に示す表示部32における第1配信情報は、タイムセールの価格情報のように、リアルタイムで基地局1から携帯端末3に送信する必要性が高い情報である点で、図4に示した表示部32における第1配信情報と異なる。また、図9に示す表示部32における第2配信情報は、広告主の名称、広告の対象となる店舗名、店舗に関連する画像情報や映像情報を含む、リアルタイム性を要しない情報である。
中継端末2は、リアルタイム性を要しない配信情報を基地局1から受信すると、第2無線通信回線W2で使用できる周波数リソースを確保できるまで記憶部23に記憶し、周波数リソースを確保できた後に、第2無線通信回線W2を介して携帯端末3に送信する。中継端末2は、記憶部23に記憶した配信情報を繰り返し使用してもよい。
[第3の実施形態における効果]
以上のとおり、本実施形態に係る無線通信システムSによれば、基地局1における基地局通信部131が、配信情報を携帯端末3に配信するまでに許容される許容遅延時間が所定の第1時間よりも短い場合に、配信情報の属性を第1属性であると判定し、許容遅延時間が第1時間よりも長い場合に、配信情報の属性を第2属性であると判定する。また、中継端末2における通信回線選択部245は、基地局1から受信した配信情報の許容遅延時間が所定の時間よりも短い場合に、第2通信部242に配信情報を送信させ、許容遅延時間が所定の時間よりも長い場合に、第3通信部244に配信情報を送信させる。したがって、本実施形態によれば、中継端末2から携帯端末3に配信情報を送信する際に、当該配信情報がリアルタイム性を要しない場合には、第1無線通信回線W1及び第2無線通信回線W2の周波数リソースを消費しないようにすることができる。
<第4の実施形態>
[基地局1のセル内に複数の中継端末2が存在する]
図10は、第4の実施形態に係る無線通信システムSの概要図である。図10に示す無線通信システムSは、中継端末2Bと、携帯端末3B−1と、携帯端末3B−2とをさらに備える点で図1に示した無線通信システムSと異なり、他の点で同じである。図10における破線b2は、中継端末2Bが送信する第2無線通信回線W2の電波が届く範囲を示している。
図11は、第4の実施形態に係る基地局1と、中継端末2と、携帯端末3との機能構成例を示す図である。中継端末2A及び中継端末2Bのそれぞれは、識別情報取得部246及び調整部247をさらに有する点で図5に示した中継端末2と異なり、他の点で同じである。図11における基地局1は、識別情報取得部133、配信先情報取得部134及び中継端末選択部135をさらに有する点で図5に示した基地局1と異なり、他の点で同じである。
識別情報取得部246は、第2無線通信回線W2を介して通信可能な複数の携帯端末3の識別情報を取得する。識別情報取得部246は、例えば携帯端末3を探索するための情報を含む探索メッセージを、第1高周波部211を介して所定の電波強度で同報送信し、探索メッセージへの応答である応答情報に含まれている携帯端末3の識別情報を取得する。第1通信部241は、識別情報取得部246が取得した携帯端末3の識別情報を基地局1に送信する。
調整部247は、第1高周波部211が送信する電波の電波強度を調整する。調整部247は、例えば、第1無線通信回線を介して基地局1から受信した指示に応じて、電波強度を調整する。調整部247は、第1高周波部211が送信する配信情報の属性に応じて電波強度を調整してもよい。
基地局1における識別情報取得部133は、基地局通信部131が中継端末2から受信した、中継端末2が通信できる携帯端末3の識別情報を取得する。識別情報取得部133は、中継端末2の識別情報と当該中継端末2が通信できる携帯端末3の識別情報とを関連付けて記憶部12に記憶させる。
配信先情報取得部134は、配信情報の配信先となる携帯端末3の識別情報を示す配信先情報を、サーバ4のような外部装置から取得する。配信先情報取得部134は、例えば、配信情報ごとに配信先情報を取得し、配信情報と配信先情報とを関連付けて記憶部12に記憶させる。
中継端末選択部135は、複数の中継端末2から受信した複数の携帯端末3の識別情報と、サーバ4から取得した配信先情報とに基づいて、配信情報を送信する中継端末2を選択する。具体的には、中継端末選択部135は、記憶部12を参照して、識別情報取得部133が記憶部12に記憶させた携帯端末3の識別情報のうち、配信先情報取得部134が取得した配信先情報と同一の携帯端末3の識別情報を検索する。配信先情報と同一の携帯端末3の識別情報が検出されると、中継端末選択部135は、当該識別番号に関連付けられて記憶部12に記憶されている中継端末2の識別番号を取得する。中継端末選択部135は、取得した識別番号を有する中継端末2を、配信情報を送信する中継端末2として選択する。
図12は、第4の実施形態における通信シーケンスの一例を示す図である。以下、図12に示す通信シーケンスに沿って、本実施形態に係る無線通信システムSの動作を説明する。
まず、中継端末2A及び中継端末2Bの制御部24は、通信可能な携帯端末3から識別情報を取得する。例えば、制御部24は、識別情報を要求するメッセージを同報送信し、当該メッセージに対する応答である応答情報に含まれている識別情報を取得する。制御部24は、複数の携帯端末3から取得した複数の識別情報を含む識別情報リストを生成し、当該識別情報リストを、中継端末2の識別情報とともに基地局1に送信する。基地局1の識別情報取得部133は、受信した識別情報リストと、当該識別情報リストを送信した中継端末2とを関連付けて記憶部12に記憶させる。
他方、サーバ4は、広告主から配信情報と、当該配信情報を配信すべき携帯端末3を特定する配信先情報を取得すると、配信情報及び配信先情報を基地局1に送信する。基地局1の配信先情報取得部134は、サーバ4から配信情報及び配信先情報を取得し、取得した配信情報と配信先情報とを関連付けて記憶部12に記憶させる。
続いて、中継端末選択部135は、記憶部12に記憶されている複数の携帯端末3の識別情報と、配信先情報とを比較し、配信先情報に含まれている携帯端末3の識別情報に一致する識別情報を含む識別情報リストを送信した中継端末2を選択する。続いて、基地局通信部131は、中継端末選択部135が選択した中継端末2に対して、配信先情報に関連付けて記憶部12に記憶されている配信情報と、中継端末2が生成した識別情報リスト及び配信先情報の両方に含まれている携帯端末3の識別情報とを送信する。配信情報を受信した中継端末2は、当該配信情報とともに受信した識別情報に対応する携帯端末3に対して、配信情報を送信する。
ここで、基地局通信部131は、複数の中継端末2から受信した複数の携帯端末3の識別情報の数が所定数に満たない場合は、配信情報の属性が第2属性であるときにも、当該配信情報を、第1無線通信回線W1を介して携帯端末3に送信する。このようにすることで、中継端末2が配信情報を送信する対象となる携帯端末3の数が少なく、中継端末2を介して配信情報を配信することによるトラヒック量の削減効果が小さい場合にまで中継端末2を介して配信情報を配信することを回避することができる。
無線通信システムSが複数の中継端末2を備える場合、抽出部132は、それぞれの中継端末2の位置及びそれぞれの中継端末2が送信する電波の電波強度の少なくとも1つに基づいて、それぞれの中継端末2に使用させる周波数リソースを抽出してもよい。
具体的には、それぞれの中継端末2の第1通信部241は、中継端末2の位置情報、及び配信情報を送信する電波の電波強度を基地局1に送信する。第1通信部241は、例えば、GPS受信機(不図示)から、GPS衛星が送出する電波が含むデータに基づいて算出した緯度・経度情報を取得し、当該緯度・経度情報を基地局1に送信する。また、第1通信部241は、配信情報を送信する電波の電波強度を調整部247から取得し、当該電波強度を示す電波強度情報を基地局1に送信する。
抽出部132は、中継端末2から位置情報を受信すると、受信した位置情報及び電波強度情報にさらに基づいて、当該中継端末2の第2通信部242に使用させる周波数リソースを抽出する。具体的には、まず、抽出部132は、中継端末2A及び中継端末2Bから受け取った位置情報に基づいて中継端末2Aと中継端末2Bとの距離を算出する。次に、抽出部132は、中継端末2A及び中継端末2Bから受け取った電波強度情報に基づいて、中継端末2Aが送信する電波が届く範囲の少なくとも一部と、中継端末2Bが送信する電波が届く範囲の少なくとも一部とが重なり合うか否かを判定する。抽出部132は、中継端末2Aが送信する電波が届く範囲の少なくとも一部と、中継端末2Bが送信する電波が届く範囲の少なくとも一部とが重なり合う場合に、第2高周波部212に使用させることができる周波数リソースのうち、周波数が所定の周波数以上離れた2つの周波数リソースを抽出する。
基地局通信部131は、抽出部132が抽出した2つの周波数リソースのうち第1の周波数リソースを示す情報を中継端末2Aに送信し、第2の周波数リソースを示す情報を中継端末2Bに送信する。抽出部132は、中継端末2Aが送信する電波が届く範囲の少なくとも一部と、中継端末2Bが送信する電波が届く範囲の少なくとも一部とが重なり合わない場合に、1つの周波数リソースを抽出し、抽出した周波数リソースを示す情報を中継端末2A及び中継端末2Bに送信する。
抽出部132は、複数の中継端末2に配信する配信情報の属性に基づいて、複数の中継端末2のうち、いずれか1つの中継端末2の第2通信部242に使用させる周波数リソースを抽出した後に、他の中継端末2の第2通信部242に使用させる周波数リソースを抽出してもよい。例えば、中継端末2Aへの配信情報の配信に必要な通信品質が、中継端末2Bへの配信情報の配信に必要な通信品質よりも高い場合、抽出部132は、中継端末2Aの第2通信部242に使用させる周波数リソースを抽出した後に、中継端末2Bの第2通信部242に使用させる周波数リソースを抽出させる。
[第4の実施形態における効果]
以上のとおり、本実施形態に係る無線通信システムSによれば、中継端末2の識別情報取得部246が、第2無線通信回線W2を介して通信可能な複数の携帯端末3の識別情報を取得し、第1通信部241が、当該識別情報を基地局1に送信する。基地局1においては、配信先情報取得部134が、配信情報の配信先となる携帯端末3の識別情報を示す配信先情報を、サーバ4のような外部装置から取得し、中継端末選択部135が、複数の中継端末2から受信した複数の携帯端末3の識別情報と、配信先情報とに基づいて、配信情報を送信する中継端末2を選択する。したがって、基地局1は、配信情報を配信すべき携帯端末3と通信可能な中継端末2に対して配信情報を送信することができる。
また、抽出部132が、中継端末2の位置情報及び電波強度情報にさらに基づいて、当該中継端末2の第2通信部242に使用させる周波数リソースを抽出することにより、複数の中継端末2は、それぞれが送信する電波の干渉が発生しづらい周波数リソースを使用することができる。したがって、基地局1は、周波数効率を向上しつつ、中継端末2による通信の品質を高めることができる。
<第5の実施形態>
[省電力モードで動作させる]
図13は、第5の実施形態に係る無線通信システムSの機能構成図である。図13に示す中継端末2は、省電力判定部248をさらに備える点で図2に示した中継端末2と異なり、他の点で同じである。図13に示す携帯端末3は、省電力判定部348をさらに備える点で図2に示した携帯端末3と異なり、他の点で同じである。
省電力判定部248は、消費電力が所定値よりも低い省電力モードで中継端末2を動作させるか否かを判定する。具体的には、省電力判定部248は、通常の動作モードにおける消費電力よりも低い消費電力で、中継端末2を動作させるか否かを判定する。例えば、省電力判定部248は、中継端末2を動作させる電池の残量が所定の量よりも少なくなっている場合に、省電力モードで中継端末2を動作させると判定する。省電力判定部248は、中継端末2のユーザから、省電力モードで中継端末2を動作させる指示を受けた場合に、省電力モードで中継端末2を動作させると判定してもよい。
第1通信部241は、省電力判定部248が省電力モードで中継端末2を動作させると判定した場合に、省電力モードで中継端末2を動作させることを示す動作モード情報を基地局1に送信する。
基地局通信部131は、中継端末2から上記の動作モード情報を受信すると、第2属性の配信情報を、第1無線通信回線W1を介して携帯端末3に送信する。このようにすることで、基地局1は、通常は中継端末2を介して携帯端末3に配信する配信情報を、動作が不安定になる可能性がある中継端末2を介さずに携帯端末3に配信することができるので、配信情報を確実に携帯端末3に配信することができる。また、電池残量が少なくなった中継端末2の電池の消耗を防ぐこともできる。
省電力判定部348は、消費電力が所定値よりも低い省電力モードで携帯端末3を動作させるか否かを判定する。具体的には、省電力判定部348は、通常の動作モードにおける消費電力よりも低い消費電力で、携帯端末3を動作させるか否かを判定する。例えば、省電力判定部348は、携帯端末3を動作させる電池の残量が所定の量よりも少なくなっている場合に、省電力モードで携帯端末3を動作させると判定する。省電力判定部348は、携帯端末3のユーザから、省電力モードで携帯端末3を動作させる指示を受けた場合に、省電力モードで携帯端末3を動作させると判定してもよい。
第1通信部341は、省電力判定部348が省電力モードで携帯端末3を動作させると判定した場合に、省電力モードで携帯端末3を動作させることを示す動作モード情報を基地局1に送信する。
基地局通信部131は、携帯端末3から上記の動作モード情報を受信すると、第1属性の配信情報を、第1無線通信回線W1を介して中継端末2に送信する。中継端末2は、基地局1から受信した第1属性の配信情報を、携帯端末3に送信する。
このようにすることで、基地局1は、通常は第1無線通信回線W1を介して携帯端末3に直接配信する配信情報を、中継端末2を介して携帯端末3に配信することができるので、携帯端末3は、基地局1よりも近い距離に位置する中継端末2と通信するだけで配信情報を受信することができる。その結果、携帯端末3が配信情報を受信するために必要な電力を低減することができる。
[第5の実施形態における効果]
以上のとおり、本実施形態に係る無線通信システムSによれば、中継端末2の第1通信部241は、省電力判定部248が省電力モードで中継端末2を動作させると判定した場合に、省電力モードで中継端末2を動作させることを示す動作モード情報を基地局1に送信する。また、携帯端末3の第1通信部341は、省電力判定部348が省電力モードで携帯端末3を動作させると判定した場合に、省電力モードで携帯端末3を動作させることを示す動作モード情報を基地局1に送信する。動作モード情報を受信した基地局1は、中継端末2又は携帯端末3が省電力モードで動作することを示す動作モード情報を受信すると、通常状態で配信情報を配信する経路と異なる経路で配信情報を配信する。その結果、基地局1は、中継端末2又は携帯端末3の消費電力を考慮して配信情報を配信することができるので、配信情報を確実に配信するとともに、中継端末2又は携帯端末3の状態に応じて、中継端末2又は携帯端末3の消費電力を効果的に低減することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。例えば、上記の実施形態においては、基地局1が、配信情報を第1無線通信回線W1で送信するか第2無線通信回線W2で送信するかを決定する構成について説明したが、サーバ4が、配信情報を第1無線通信回線W1で送信するか第2無線通信回線W2で送信するかを決定し、どちらの無線回線を使用するかを基地局1に指示してもよい。このように、サーバ4が、基地局1が有する機能の一部を実施する構成であっても、本発明の技術的範囲に含まれる。
1・・・基地局、2・・・中継端末、3・・・携帯端末、4・・・サーバ、11・・・高周波部、12・・・記憶部、13・・・制御部、21・・・高周波部、22・・・表示部、23・・・記憶部、24・・・制御部、31・・・高周波部、32・・・表示部、33・・・記憶部、34・・・制御部、131・・・基地局通信部、132・・・抽出部、133・・・識別情報取得部、134・・・配信先情報取得部、135・・・中継端末選択部、211・・・第1高周波部、212・・・第2高周波部、241・・・第1通信部、242・・・第2通信部、243・・・周波数選択部、244・・・第3通信部、245・・・通信回線選択部、246・・・識別情報取得部、247・・・調整部、248・・・省電力判定部、311・・・第1高周波部、312・・・第2高周波部、341・・・第1通信部、342・・・第2通信部、343・・・第3通信部、348・・・省電力判定部、N・・・インターネット、S・・・無線通信システム、W1・・・第1無線通信回線、W2・・・第2無線通信回線、W3・・・第3無線通信回線

Claims (10)

  1. 無線により配信情報を配信する基地局と、前記基地局から前記配信情報を受信する中継端末と、前記基地局及び前記中継端末から前記配信情報を受信する携帯端末と、
    を備える無線通信システムであって、
    前記基地局は、
    前記配信情報を前記携帯端末に配信するまでに許容される許容遅延時間が所定の第1時間よりも短い場合に、前記配信情報の属性を第1属性であると判定するとともに、前記許容遅延時間が前記第1時間よりも長い場合に、前記配信情報の属性を前記第1属性と異なる第2属性であると判定し、前記配信情報の属性が前記第1属性である場合に、第1無線通信回線を介して前記携帯端末に前記配信情報を送信し、前記配信情報の属性が前記第2属性である場合に、前記第1無線通信回線を介して前記中継端末に前記配信情報を送信する基地局通信部を有し、
    前記中継端末は、
    前記第1無線通信回線を介して、前記基地局から前記第2属性の配信情報を受信する第1中継通信部と、
    前記第1無線通信回線と異なる第2無線通信回線を介して、前記第1中継通信部が受信した前記第2属性の配信情報を前記携帯端末に送信する第2中継通信部と、
    前記第1無線通信回線が使用可能な周波数リソースを使用しない第3無線通信回線を介して、前記第1中継通信部が受信した前記第2属性の配信情報を前記携帯端末に送信する第3中継通信部と、
    前記許容遅延時間が前記第1時間よりも長く、かつ、前記第1時間よりも長い第2時間よりも短い場合に、前記第2中継通信部に前記配信情報を送信させ、前記許容遅延時間が前記第2時間よりも長い場合に、前記第3中継通信部に前記配信情報を送信させる通信回線選択部と、
    を有し、
    前記携帯端末は、
    前記第1無線通信回線を介して、前記基地局から前記第1属性の配信情報を受信する第1携帯通信部と、
    前記第2無線通信回線を介して、前記中継端末から前記第2属性の配信情報を受信する第2携帯通信部と、
    を有する無線通信システム。
  2. 前記基地局通信部は、前記配信情報のデータ長が所定の大きさ以上である場合に、前記配信情報の属性を前記第1属性であると判定するとともに、前記配信情報のデータ長が所定の大きさ未満である場合に、前記配信情報の属性を前記第2属性であると判定する
    請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記中継端末は、
    前記第2属性を有する配信情報を前記第2無線通信回線で前記携帯端末に送信するときに使用する周波数リソースの複数の候補を選択する周波数選択部をさらに有し、
    前記第1中継通信部は、前記複数の候補を前記基地局に送信し、
    前記基地局は、
    前記複数の候補が示す周波数リソースから、前記第2属性の内容に基づいて、前記第2中継通信部に使用させる周波数リソースを抽出する抽出部をさらに有し、
    前記基地局通信部は、前記抽出部が抽出した前記周波数リソースを、前記中継端末に通知し、
    前記第2中継通信部は、前記基地局通信部から通知された前記周波数リソースを用いて、前記第2無線通信回線を介して、前記携帯端末に前記第2属性の配信情報を送信する
    請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  4. 前記中継端末は、送信する電波の電波強度を調整する調整部をさらに有し、
    前記第1中継通信部は、前記中継端末の位置情報及び前記電波強度をさらに前記基地局に送信し、
    前記抽出部は、前記位置情報及び前記電波強度にさらに基づいて、前記第2中継通信部に使用させる前記周波数リソースを抽出する
    請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記中継端末を複数備え、
    複数の前記中継端末のそれぞれは、
    前記第2無線通信回線を介して通信可能な複数の前記携帯端末の識別情報を取得する識別情報取得部をさらに有し、
    前記第1中継通信部は、前記複数の携帯端末の識別情報をさらに前記基地局に送信し、
    前記基地局は、
    前記配信情報の配信先となる前記携帯端末の識別情報を示す配信先情報を外部装置から取得する配信先情報取得部と、
    前記複数の中継端末から受信した前記複数の携帯端末の識別情報と、前記配信先情報とに基づいて、前記配信情報を送信する前記中継端末を選択する中継端末選択部と、
    をさらに有する
    請求項1から4のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  6. 前記基地局通信部は、前記複数の中継端末から受信した前記複数の携帯端末の識別情報の数が所定数に満たない場合は、前記配信情報の属性が前記第2属性であるときにも、当該配信情報を、前記第1無線通信回線を介して前記携帯端末に送信する
    請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 前記携帯端末は、所定値よりも低い消費電力で動作する省電力モードで前記携帯端末を動作させるか否かを判定する省電力判定部をさらに備え、
    前記第1携帯通信部は、前記省電力判定部が前記省電力モードで前記携帯端末を動作させると判定した場合に、前記省電力モードで前記携帯端末を動作させることを示す動作モード情報を前記基地局に送信し、
    前記基地局通信部は、前記携帯端末から前記動作モード情報を受信すると、前記第1属性の前記配信情報を、前記第1無線通信回線を介して前記中継端末に送信し、
    前記第2中継通信部は、前記基地局から受信した前記第1属性の前記配信情報を、前記携帯端末に送信する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  8. 前記中継端末は、消費電力が所定値よりも低い省電力モードで前記中継端末を動作させるか否かを判定する省電力判定部をさらに備え、
    前記第1中継通信部は、前記省電力判定部が前記省電力モードで前記中継端末を動作させると判定した場合に、前記省電力モードで前記中継端末を動作させることを示す動作モード情報を前記基地局に送信し、
    前記基地局通信部は、前記中継端末から前記動作モード情報を受信すると、前記第2属性の前記配信情報を、前記第1無線通信回線を介して前記携帯端末に送信する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  9. 外部装置から携帯端末に配信する配信情報を取得する取得部と、
    消費電力が所定値よりも低い省電力モードで前記携帯端末が動作することを示す情報を前記携帯端末から受信するまでは、第1属性の前記配信情報を前記携帯端末に送信するとともに、前記第1属性と異なる第2属性の前記配信情報を、前記携帯端末と異なる中継端末に前記配信情報を送信し、前記省電力モードで前記携帯端末が動作することを示す情報を前記携帯端末から受信すると、前記第1属性の前記配信情報及び前記第2属性の前記配信情報を、前記中継端末に送信する通信部と、
    を備える基地局。
  10. 基地局及び中継端末と通信する携帯端末であって、
    第1無線通信回線を介して、基地局から第1属性の配信情報を受信する第1携帯通信部と、
    前記第1無線通信回線を介して、前記基地局から前記第1属性と異なる第2属性の配信情報を受信する中継端末から、前記第1無線通信回線と異なる第2無線通信回線を介して、前記第2属性の配信情報を受信する第2携帯通信部と、
    所定値よりも消費電力が低い省電力モードで前記携帯端末を動作させるか否かを判定する省電力判定部をさらに備え、
    前記第1携帯通信部は、前記省電力判定部が、前記省電力モードで前記携帯端末を動作させると判定した場合に、前記省電力モードで前記携帯端末を動作させることを示す情報を前記基地局に送信し、
    前記第2携帯通信部は、前記省電力判定部が、前記省電力モードで前記携帯端末を動作させると判定した場合に、前記第1属性の前記配信情報を前記中継端末から受信する携帯端末。
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