JP6107974B2 - 無線通信システム、無線通信システムに用いる方法、ユーザ機器及び基地局 - Google Patents

無線通信システム、無線通信システムに用いる方法、ユーザ機器及び基地局 Download PDF

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Description

本発明は無線通信分野に関し、さらに具体的に、無線通信システム及び無線通信システムに用いる方法に関する。
現在では、無線通信システムにおいて、ユーザ機器が異なるキャリアを介して複数の基地局と同時に無線データ接続する技術は業界に広く検討されているが、特定シナリオに対する解決案はまだ提供されていない。
以下は、本発明の一部の方面を基本的に理解させるために、本発明の概要を論述する。但し、この概略な論述は、本発明の包括的な論述ではなく、本発明の肝心な部分や重要な部分を確定するものではないとともに、本発明の範囲を限定するものでもなく、本発明の一部の概念を簡単に表せるためだけであり、後続のさらに詳しい説明の前文に過ぎない。
これに鑑み、本発明の目的は、複数の基地局が異なるキャリアを介してユーザ機器に同時に無線データ接続する無線通信システムにおいて、特定の条件を満足したとき、その一部の基地局との無線ベアラ(radio bearer)の一部又は全部を他の基地局に移行するようにユーザ機器をトリガすることを実現することができる無線通信システム及び無線通信システムに用いる方法を提供することにある。これにより、ユーザ機器が基地局から満足的なサービス品質が得られ、アップ・ダウンリンクデータの伝送效率が効果的に向上される。
本発明の一態様によれば、第1の基地局と、第2の基地局と、第3の基地局と、ユーザ機器とを備える無線通信システムにおいて、第1の基地局及び第2の基地局は異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続され、トリガノードは、第2の基地局からユーザ機器へ提供するサービスを第3の基地局に移行する予定移行条件を満足したと判定する場合、移行過程をトリガし、これにより、ユーザ機器は第2の基地局との無線データ接続が解放され、第3の基地局との無線データ接続が確立され、第1の基地局及び第3の基地局は異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続され、元の第2の基地局に提供されるサービスの少なくとも一部は第3の基地局に移行される無線通信システムが提供される。
本発明の好ましい実施例によれば、移行過程により、元の第2の基地局に提供されるサービスの一部が第1の基地局に移行される。
本発明の他の好ましい実施例によれば、トリガノードは、第1の基地局であっても第2の基地局であってもよい。
本発明の他の好ましい実施例によれば、トリガノードは、受信した第2の基地局のサービスキャリアに関する移動性測定結果により、予定移行条件を満足したと判定する場合、第3の基地局に移行要求を送信し、第3の基地局は、移行要求により、第1の受付制御を実行し、第1の受付制御の結果を通知するように第1の基地局及び/又は第2の基地局に移行応答を送信し、該移行応答は、第3の基地局がユーザ機器のどの部分の無線ベアラに対して通信可能か、第3の基地局に対する同期アクセスに所要の専用プリアンブル、ユーザ機器と第3の基地局との通信キャリアのシステム情報、及びユーザ機器と第3の基地局との間の通信を確立するための制御向けプロトコルの構成情報の中の少なくとも1つを含む。
本発明の他の好ましい実施例によれば、第1の受付制御の結果は、第3の基地局がユーザ機器と第2の基地局との間の全無線ベアラを受け付けられないことを示すと、第3の基地局からの移行応答、或いは第2の基地局を介して第1の基地局へ転送する第3の基地局からの移行応答に応じて、第1の基地局は、第1の受付制御の結果により、第2の受付制御を実行し、第2の受付制御の結果を第2の基地局に通知する。
本発明の他の好ましい実施例によれば、第1の基地局又は第2の基地局は、第1の受付制御又は第2の受付制御の最終結果を知った後、最終結果及び第3の基地局のフィードバック情報により、ユーザ機器に移行過程を実行させる通知メッセージをユーザ機器に通知し、該通知メッセージは、第1の基地局がユーザ機器のどの部分の無線ベアラに通信可能か、第3の基地局がユーザ機器のどの部分の無線ベアラに通信可能か、第3の基地局に対する同期アクセスに所要の専用プリアンブル、ユーザ機器と第3の基地局との通信キャリアのシステム情報、及びユーザ機器と第3の基地局との間の通信を確立するための制御向けプロトコルの構成情報の中の少なくとも1つを含み、ユーザ機器は、通知メッセージを受信した後、第1の基地局及び第3の基地局に受け付けられない無線ベアラを解放するとともに、第2の基地局との無線データ接続を解放し、第3の基地局に対する同期アクセス操作を実行する。
本発明の他の実施例によれば、第1、第2及び第3の基地局のデータが、移行過程をトリガする前及び終了した後にともにコアネットワークから直接にルーティングして来たものである場合、第2の基地局は、第3の基地局に受付可能な第1の無線ベアラのデータを第3の基地局にフォワーディングするように、第1の受付制御の結果により、データフォワーディング(data forwarding)操作を実行し、第1の基地局に受付可能な第2の無線ベアラのデータを第1の基地局にフォワーディングするように、第2の受付制御の結果によりデータフォワーディング操作を実行し、第1の基地局又は第2の基地局は、第2の無線ベアラに対応するパスを第1の基地局に切り替えることをコアネットワークに通知する。
好ましくは、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功すると、第3の基地局は、第1の無線ベアラに対応するパスを第3の基地局に切り替えることをコアネットワークに通知し、逆に、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが失敗すると、ユーザ機器は第1の基地局に通知し、第1の基地局は、第3の受付制御を経た後、第1の無線ベアラにおける第1の基地局に受付可能な第3の無線ベアラのデータを第1の基地局にフォワーディングするように第2の基地局及び第3の基地局に通知し、第3の無線ベアラに対応するパスを第1の基地局に切り替えるとともに第1の無線ベアラにおける第1の基地局に受け付けられない無線ベアラに対応するコアネットワークベアラを解放することをコアネットワークに通知し、第1の無線ベアラにおける第1の基地局に受け付けられない無線ベアラを解放することをユーザ機器に通知する。
本発明の他の好ましい実施例によれば、第2の基地局のデータが第1の基地局からフォワーディングして来たものである場合、第1の基地局は、第1の受付制御の確認又は第2の受付制御を終了した後、第2の基地局へのデータ転送を停止し、第2の基地局は、第3の基地局に受付可能な第1の無線ベアラのデータを第3の基地局にフォワーディングするように、第1の受付制御の結果により、データフォワーディング操作を実行し、第1の基地局に受付可能な第2の無線ベアラのデータを第1の基地局にフォワーディングするように、第2の受付制御の結果により、データフォワーディング操作を実行する。
好ましくは、第1の基地局は、第1の受付制御の確認を終了した後、第1の無線ベアラのデータを第3の基地局にフォワーディングするようにデータフォワーディング操作を実行し、或いは、第1の基地局は、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功したメッセージを受信した後、第1の無線ベアラのデータを第3の基地局にフォワーディングするようにデータフォワーディング操作を実行する。
好ましくは、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが失敗すると、ユーザ機器は第1の基地局に通知し、第1の基地局は、第3の基地局へのデータ転送を停止し、且つ第3の受付制御を終了した後、第1の無線ベアラにおける第1の基地局に受付可能な第3の無線ベアラのデータを第1の基地局にフォワーディングするとともに第1の無線ベアラにおける第1の基地局に受け付けられない無線ベアラを解放するように第2の基地局及び第3の基地局に通知し、第1の無線ベアラにおける第1の基地局に受け付けられない無線ベアラを解放することをユーザ機器に通知する。
また、好ましくは、第3の基地局のデータは、移行過程のトリガを終了した後にコアネットワークから直接にルーティングして来たものであるとともにユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功すると、第3の基地局は、第1の無線ベアラのデータを第3の基地局に直接にルーティングするように第3の基地局に受付可能な第1の無線ベアラに対応するコアネットワークベアラを修正することをコアネットワークにさらに通知する。
本発明の他の好ましい実施例によれば、第1の基地局のデータが、第2の基地局からフォワーディングして来たものである場合、第2の基地局は、第3の基地局に受け付けられる第1の無線ベアラのデータを第3の基地局にフォワーディングするように、第1の受付制御の結果により、データフォワーディング操作を実行し、第2の受付制御の結果により、第1の基地局に受付可能な第2の無線ベアラのデータを第1の基地局にフォワーディングするようにデータフォワーディング操作を実行する。
好ましくは、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功すると、第3の基地局は、コアネットワークから第2の基地局へ伝送するデータを第3の基地局に直接にルーティングするように、パス切替を実行するようにコアネットワークをトリガし、パス切替を終了した後、第3の基地局は、第1の基地局を介して伝送するダウンリンクベアラのデータを第1の基地局に転送し始め、第2の基地局は、データフォワーディング操作を終了した後、ユーザ機器及びそのサービスに関連する情報を解放する。
好ましくは、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが失敗すると、ユーザ機器は第1の基地局に通知し、第1の基地局は、第3の受付制御を経た後、第2の基地局を介して第1の無線ベアラにおける第1の基地局に受付可能な第3の無線ベアラのデータ及び第1の基地局の固有サービスのデータを第1の基地局に転送するように第2の基地局及び第3の基地局とともにユーザ機器に通知し、且つ第2の基地局は、該失敗を知った後、第3の基地局へのデータ転送を停止する。
好ましくは、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが失敗すると、第1の基地局は、第3の受付制御を終了した後、第1の基地局又は第2の基地局は、第2の基地局を介して第1の基地局にフォワーディングするデータに対応するパスを第1の基地局に切り替えるとともに、第1の無線ベアラにおける第1の基地局に受け付けられない無線ベアラに対応するコアネットワークベアラを解放することをコアネットワークに通知し、第1の無線ベアラにおける第1の基地局に受け付けられない無線ベアラを解放することをユーザ機器に通知する。
本発明の他の態様によれば、第1の基地局、第2の基地局、第3の基地局及びユーザ機器を備え、第1の基地局及び第2の基地局が異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続される無線通信システムに用いる方法であって、トリガノードにより、第2の基地局からユーザ機器へ提供するサービスを第3の基地局に移行する予定移行条件を満足したか否かを判定する判定ステップと、予定移行条件を満足したと判定する場合、移行過程をトリガし、これにより、ユーザ機器は第2の基地局との無線データ接続が解放させ、第3の基地局との無線データ接続が確立され、第1の基地局及び第3の基地局は異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続され、元の第2の基地局に提供されるサービスの少なくとも一部は第3の基地局に移行されるトリガステップとを備える無線通信システムに用いる方法が提供される。
本発明のさらに他の方面によれば、記憶媒体が提供される。該記憶媒体は、機械可読なプログラムコードを備え、情報処理装置にてプログラムコードを実行する場合、該プログラムコードにより、情報処理装置は、トリガノードにより、第2の基地局からユーザ機器へ提供するサービスを第3の基地局に移行する予定移行条件を満足したか否かを判定する判定ステップと、予定移行条件を満足したと判定する場合、移行過程をトリガし、これにより、ユーザ機器は第2の基地局との無線データ接続が解放され、第3の基地局との無線データ接続が確立され、第1の基地局及び第3の基地局は異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続され、元の第2の基地局に提供されるサービスの少なくとも一部は第3の基地局に移行されるトリガステップと、を実行し、第1の基地局、第2の基地局、第3の基地局及びユーザ機器は無線通信システムに備えられ、且つ第1の基地局及び第2の基地局は、異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続される。
本発明のさらに他の方面は、プログラム製品をさらに提供する。該プログラム製品は、機械が実行可能な指令を備え、情報処理装置にて指令を実行する場合、該指令により、情報処理装置は、トリガノードにより、予定移行条件を満足したか否かを判定する判定ステップと、第2の基地局からユーザ機器に提供するサービスを第3の基地局に移行する予定移行条件を満足したと判定する場合、移行過程をトリガし、これにより、ユーザ機器は、第2の基地局との無線データ接続が解放され、第3の基地局との無線データ接続が確立され、第1の基地局及び第3の基地局は異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続され、元の第2の基地局に提供されるサービスの少なくとも一部は第3の基地局に移行されるトリガステップと、を実行し、第1の基地局、第2の基地局、第3の基地局及びユーザ機器は無線通信システムに備えられ、且つ第1の基地局及び第2の基地局は異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続される。
下記の説明部分には、本発明実施例の他の態様が記載されている。この詳しい説明は、本発明実施例の好ましい実施例を十分に開示するためであり、限定するものではない。
図面を組み合わせて以下の詳しい説明を参照すると、本発明をさらに理解することができる。全ての図面において、同じ又は類似の符号で同じ又は類似の部材を表している。前記図面とともに下記の詳しい説明は、例を挙げて本発明の好ましい実施例をさらに説明して、本発明の原理及びメリットを解釈するものであり、本明細書に含まれているとともに明細書の一部である。
図1は本発明実施例に係る無線通信システムを示す概略ブロック図である。 図2は本発明実施例に係る第1の基地局をトリガノードとして移行過程をトリガする例示的なシナリオを示す概略図である。 図3は本発明実施例に係る第2の基地局をトリガノードとして移行過程をトリガする例示的なシナリオを示す概略図である。 図4は、本発明実施例に係る第1、第2及び第3の基地局のデータが移行過程をトリガする前及び終了した後にともにコアネットワークから直接にルーティングして来て、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功する場合の例示的なシナリオを示す概略図である。 図5は、本発明実施例に係る第2の基地局のデータがコアネットワークから直接にルーティングして来て、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが失敗する場合の例示的なシナリオを示す概略図である。 図6Aは、本発明実施例に係る第2の基地局及び第3の基地局のデータが第1の基地局を介してフォワーディングして来て、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功する情况の例示的なシナリオを示す概略図である。 図6Bは、本発明実施例に係る第2の基地局及び第3の基地局のデータが第1の基地局を介してフォワーディングして来て、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功する場合の他の例示的なシナリオを示す概略図である。 図6Cは、本発明実施例に係る第2の基地局のデータが第1の基地局を介してフォワーディングして来て、第3の基地局のデータは移行過程のトリガを終了した後にコアネットワークから直接にルーティングして来て、且つユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功する場合の例示的なシナリオを示す概略図である。 図7は、本発明実施例に係る第2の基地局のデータが第1の基地局を介してフォワーディングして来て且つユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが失敗する場合の例示的なシナリオを示す概略図である。 図8は、本発明実施例に係る第1の基地局のデータが第2の基地局を介してフォワーディングして来て、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功する場合の例示的なシナリオを示す概略図である。 図9は、本発明実施例に係る第1の基地局のデータが第2の基地局を介してフォワーディングして来て、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが失敗する場合の例示的なシナリオを示す概略図である。 図10は、本発明実施例に係る接続維持ノードとしての第1の基地局の機能構成を示す例示的なブロック図である。 図11は本発明の他の実施例に係る接続維持ノードとしての第1の基地局の機能構成を示す例示的なブロック図である。 図12は本発明実施例に係る接続移行ソースノードとしての第2の基地局の機能構成を示す例示的なブロック図である。 図13は、本発明の他の実施例に係る接続移行ソースノードとしての第2の基地局の機能構成を示す例示的なブロック図である。 図14は、本発明実施例に係る接続移行目標ノードとしての第3の基地局の機能構成を示す例示的なブロック図である。 図15は、本発明実施例に係るユーザ機器の機能構成を示す例示的なブロック図である。 図16は、本発明実施例に係る無線通信システムに用いる方法のプロセスを示す例示的なフローチャートである。 図17は、本発明実施例に用いられる情報処理装置である個人コンピュータの例示的な構造を示すブロック図である。
具体的な実施形態
以下、図面を組み合わせて本発明の例示的な実施例を説明する。明瞭及び簡潔にするために、明細書には、実際の実施形態の全ての特徴が記載されていない。但し、このような実際の実施例を開発する場合、開発者の具体的な目標を実現するために、実施形態によって条件、例えば、システム及サービスに関わる制限条件を決めなければならず、且つこれらの制限条件は実施形態によって変化するおそれがある。また、開発は非常に複雑で時間をかけるが、本発明の内容から利益を得る当業者にとって、この開発は日常の仕事に過ぎない。
ここで、不必要な細かい点により本発明が混同されることを避けるために、図面において本発明の技術案に密接に関わる機器の構造及び/または処理のステップのみを示しており、本発明にあまり関係ない他の細かい点は省略される。
以下、図1〜17を参照しながら本発明の実施例を説明する。まず、図1を参照しながら、本発明実施例に係る無線通信システムの例示を説明する。図1は、本発明実施例に係る無線通信システムの概略ブロック図である。
図1に示すように、本発明実施例に係る無線通信システム100は、第1の基地局102、第2の基地局104、第3の基地局106及びユーザ機器108を備えてもよい。ここで、第1の基地局102及び第2の基地局104は、異なるキャリアを介してユーザ機器108に無線データ接続され、トリガノードは、第2の基地局104からユーザ機器108へ提供するサービスを第3の基地局106へ移行する予定移行条件を満足したと判定する場合に、移行過程をトリガし、これにより、ユーザ機器108は第2の基地局104との無線データ接続が解放され、第3の基地局106との無線データ接続が確立され、第1の基地局102及び第3の基地局106は異なるキャリアを介してユーザ機器108に無線データ接続され、元の第2の基地局104に提供されるサービスの少なくとも一部は第3の基地局106に移行される。
第2の基地局104からユーザ機器108に提供するサービスを第3の基地局106に移行する予定移行条件は、第3の基地局106のサービス品質が第2の基地局104よりも予定閾値だけ高いこと、第3の基地局106のサービス品質が予定閾値よりも高いこと、及び第2の基地局104のサービス品質が第1の予定閾値よりも低くて第3の基地局106のサービス品質が第2の予定閾値よりも高いこと等の要素のうち1つ又は複数を備える。ここで、上述した予定移行条件は、仮に第1の基地局102及び第2の基地局104から移行しようとする対象を確定した場合のものである。
他方では、異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続される2つの基地局は予定移行条件をともに満足した場合、どの基地局から先に移行するか(即ち、2つの段階に分けて移行する場合、どの基地局が第1の基地局102であるか、どの基地局が第2の基地局104であるか、どの基地局が第3の基地局106であるか)を確定していない場合、1つの例示として、上述した予定移行条件は、例えば、1つの基地局は他の基地局よりもサービス品質が高い要素をさらに備えてもよい。
好ましくは、上述した2つの基地局から移行しようとする対象を確定する場合、この2つの基地局のサービスキャリアに関する測定結果をトリガノードに報告し、そして、トリガノードは基地局のタイプ(例えば、マスタノード/スレーブノード、マクロ基地局/低電力ノード等)、チャネル品質又は負荷状况等により、どの基地局に対する移行を先に開始するかを確定する。1つの例示として、1つの基地局のチャネル品質は予定閾値よりも低くて失敗に近く、他の基地局がちょうどさらによいネイバーを探している場合、チャネル品質が最も悪い基地局を移行しようとする対象として確定し、該基地局に対する移行を先に開始する。他の例示として、2つの基地局がほぼ同じチャネル品質を有するなら、より重い負荷を有する基地局を移行しようとする対象として確定し、かつ該基地局に対する移行を先に開始する。
好ましくは、元の第2の基地局104に提供されるサービスを第3の基地局106に全部移行することができない場合、移行過程により、さらに、元の第2の基地局104に提供されるサービスの一部が第1の基地局102に移行される。ここで、図1において1つの第1の基地局102のみ示しているが、第1の基地局102は、数はそれに限らず、複数の第1の基地局を有する1群の基地局、例えば、結合処理(Joint Processing、JP)技術の複数の協調基地局であってもよい。これにより、上述した移行中に、元の第2の基地局104に提供されるサービスの一部は、この群の基地局における1つ又は複数の第1の基地局に移行されてもよい。また、この場合、セル単位で複数の第1の基地局のサービス品質を評価する。例えば、マルチポイント協調伝送の場合に、複数の協調基地局のキャリアを1つのセルとして複数の協調基地局のサービス品質を評価してもよい。
また、上述した移行の場合に、第1の基地局102がユーザ機器と一貫して無線データ接続しており、第2の基地局104に提供されるサービスが移行され、且つ元の第2の基地局104に提供されるサービスの少なくとも一部が第3の基地局106に移行されるため、本発明のいくつかの実施例では、第1の基地局102を接続維持ノード、第2の基地局104を接続移行ソースノード、第3の基地局106を接続移行目標ノードと称してもよい。上述したトリガノードは、ユーザ機器108が現在接続しているサービスノードであり、例えば、接続維持ノードである第1の基地局102であってもよいし、接続移行ソースノードである第2の基地局104であってもよい。
また、用語「第1」、「第2」及び「第3」は、区分のための記載に過ぎず、限定のためではない。例えば、第1の基地局102は、接続移行ソースノード又は接続移行目標ノードの特徴に合致する場合、接続移行ソースノード又は接続移行目標ノードであってもよい。この点については、第2の基地局104及び第3の基地局106も同じである。
具体的に、トリガノードは、受信した少なくとも第2の基地局104、及び選択的な第1の基地局102及び第3の基地局106のサービスキャリアに関する移動性測定結果により、予定移行条件を満足したと判定する場合、第1の基地局及び第2の基地局の関連情報を含む移行要求を第3の基地局106に送信し、第3の基地局106は、移行要求により第1の受付制御(first admission control)を実行し、且つ第1の受付制御の結果を通知するように移行応答を送信する。ここで、第3の基地局106は、移行応答を直接にトリガノードに返信してもよいし、ユーザ機器108に接続される他のサービスノードに移行応答を送信してもよい。
好ましくは、該移行応答は、第3の基地局106がユーザ機器108に通信可能な無線ベアラ部分、第3の基地局106に対する同期アクセスに所要の専用プリアンブル、ユーザ機器108と第3の基地局106との通信キャリアのシステム情報、及びユーザ機器108と第3の基地局106との通信を確立するための制御向けプロトコルの構成情報を備えてもよい。
好ましくは、第1の受付制御の結果が、第3の基地局106がユーザ機器108と第2の基地局104との間の全無線ベアラを受け付けられないことを示す場合、第3の基地局106の移行応答(直接に第3の基地局106からの移行応答、或いは、第2の基地局104を介して第1の基地局102へ転送する第3の基地局106の移行応答)に基づき、第1の基地局102は、第1の受付制御の結果により第2の受付制御を実行し、且つ第2の受付制御の結果を第2の基地局104に通知する。
好ましくは、第1の基地局102又は第2の基地局104は、第1の受付制御又は第2の受付制御の最終結果を知った後、最終結果及び第3の基地局106の移行応答により、移行過程を実行することを通知する通知メッセージをユーザ機器108に送信する。該通知メッセージは、第1の基地局102がユーザ機器のどの部分の無線ベアラに対して通信可能か、第3の基地局106がユーザ機器108のどの部分の無線ベアラに対して通信可能か、第3の基地局106に対する同期アクセスに所要の専用プリアンブル、ユーザ機器108と第3の基地局106との通信キャリアのシステム情報、及びユーザ機器108と第3の基地局106との通信を確立するための制御向けプロトコルの構成情報の中の少なくとも1つを備える。ユーザ機器108は通知メッセージを受信した後、第1の基地局102及び第3の基地局106に受け付けられない無線ベアラを解放し、第2の基地局104との無線データ接続を解放し、かつ第3の基地局106に対する同期アクセス操作を実行する。
好ましくは、上述したトリガノードは、第1の基地局102又は第2の基地局104であってもよい。
以下、図2及び図3を参照しながら、第1の基地局102及び第2の基地局104をそれぞれトリガノードとする場合の移行過程の例示的なシナリオを説明する。図2は、本発明実施例に係る第1の基地局をトリガノードとして移行過程をトリガする例示的なシナリオを示す概略図である。さらに、図3は、本発明実施例に係る第2の基地局をトリガノードとして移行過程をトリガする例示的なシナリオを示す概略図である。
図2に示すように、第1の基地局102をトリガノードとする場合、図2における実線矢印に示すように、第1の基地局102が移行過程をトリガする例として、ユーザ機器108は、該移動性測定結果を第2の基地局104に送信し、そして、第2の基地局104は該移動性測定結果を第1の基地局102に転送する。この実施例のメリットとしては、従来標準(ユーザ機器はサービス基地局に該サービス基地局の移動性キャリア測定結果を直接に報告する)に対する修正が低減されることである。また、図2における点線矢印に示すように、ユーザ機器108は、例えば
「測定報告」として、第2の基地局104のサービスキャリア(少なくともメインキャリアを含む)に関する移動性測定結果を第1の基地局102に送信してもよい。この実施例のメリットとしては、ユーザ機器108は第2の基地局104のサービスキャリアに関する測定報告を直接に第1の基地局102に送信することができ、第2の基地局104と第1の基地局102との間の情報のやり取りが節約される。
そして、第1の基地局102は、受信した移動性測定結果の情報により上述した予定移行条件を満足したと判定した後、例えば、「移行要求」として移行要求を第3の基地局106に送信し、そして、第3の基地局106は、移行要求により第1の受付制御を実行し、例えば「移行応答」として移行要求に対する応答を第1の基地局102に送信し、第1の受付制御の結果を第1の基地局102に通知し、該第1の受付制御の結果は、第3の基地局106はユーザ機器108と第2の基地局104との間の全無線ベアラ、或いはどの部分の無線ベアラを受け付けられるかを示している。
そして、第1の基地局102又は第3の基地局106は、例えば「移行通知」として上述した第1の受付制御の結果を第2の基地局104に通知し、第1の基地局102又は第2の基地局104は、該結果及び第3の基地局106の移行応答により、例えば、「移行確認」として、移行過程を実行することをユーザ機器108に通知する。該「移行確認」という通知メッセージに含まれる具体的な内容は上記に説明されたので、ここで説明しない。
好ましくは、第3の基地局106に実行される第1の受付制御の結果は、第3の基地局106がユーザ機器108と第2の基地局104との間の全無線ベアラを受け付けられないことを示すと、図2の点線ブロックに示すように、第1の基地局102は、受信した「移行応答」に含まれる第1の受付制御の結果により、第2の受付制御を実行してもよい。ここで、第3の基地局106に受け付けられない無線ベアラの少なくとも一部を第1の基地局102に移行するように第1の基地局102により第2の受付制御を実行することにより、ユーザ機器108が優れたサービス品質を得ることがさらに確保される。当然ながら、これは好ましい例示であり、限定ではなく、第1の受付制御の後、第1の基地局102により第2の受付制御を実行せずに、第3の基地局106に受け付けられないサービスを解放することを直接にユーザ機器108に通知してもよい。第1の受付制御及び/又は第2の受付制御の判定を経た後、第2の基地局104は、元の第2の基地局104に伝送される、第3の基地局106及び第1の基地局102に受け付けられない無線ベアラを解放し、該無線ベアラに対応するコアネットワークベアラを解放することをコアネットワークに通知する。
この場合に、第1の基地局102は、第2の受付制御を実行した後、例えば「移行通知」として第1の受付制御及び第2の受付制御に関する最終結果を第2の基地局104に通知し、そして、第1の基地局102又は第2の基地局104は、該最終結果により、例えば「移行確認」としてユーザ機器108に通知し、第3の基地局106に受付可能な無線ベアラを第3の基地局に移行し、第1の基地局102に受け付けられる無線ベアラを第1の基地局102に移行することができる。
ユーザ機器108は、上述した「移行確認」という通知メッセージを受信した後、第1の基地局102及び第3の基地局106に受け付けられないサービスを解放し、第2の基地局104との無線データ接続を解放し、第3の基地局106に対する同期アクセス操作を実行する。
以上は図2を参照しながら第1の基地局102をトリガノードとする場合の移行過程の基本的なシグナリングプロセスを詳しく説明した。以下は、図3を参照しながら第2の基地局104をトリガノードとする場合の移行過程の例示的なシナリオを詳しく説明する。
図3に示すように、このときのトリガノードは第2の基地局104であるため、ユーザ機器108は、そのキャリア移動性測定結果を第2の基地局104のみに通知すればよく、且つ第2の基地局104は、該測定結果により、予定移行条件を満足したと判定した後、移行過程をトリガするように移行要求を第3の基地局106に送信する。そして、第3の基地局106は、第1の受付制御を実行した後、第1の受付制御の結果を第2の基地局104に通知するように、移行要求に対する応答メッセージである「移行応答」を第2の基地局104に送信する。そして、第2の基地局104又は第3の基地局106は、該結果を第1の基地局102に通知し、第2の基地局104は、受信した「移行応答」により、「移行確認」として通知メッセージをユーザ機器108に送信することができる。
好ましくは、図2に示す状況と類似するように、第1の基地局102は、受信した第1の受付制御の結果により第2の受付制御を実行することもできる。具体的には、第2の基地局104が受信した第3の基地局106からの「移行応答」が、第3の基地局106がユーザ機器108と第2の基地局104との間の全無線ベアラを受け付けられないことを示す場合、第2の基地局104は、第3の基地局106に受け付けられない無線ベアラについて「移行要求」を第1の基地局102に送信し、第1の基地局102は、該「移行要求」により第2の受付制御を実行し、例えば「移行応答」として受付制御の最終結果を第2の基地局104に通知し、そして、第2の基地局104は、該最終結果により通知をユーザ機器108に送信する。この例では、第1の基地局からの「移行応答」は、第1の基地局102がユーザ機器108のどの部分の無線ベアラに対して通信可能かを含む。
図2及び図3を比べて分かるように、それらの移行過程のシナリオが類似しており、トリガノードとしての基地局のみが相違していることにより、あるシグナリングの送受ノード及び時間が異なるようになる。よって、図3に詳しく記載されていない部分については、図2を参照すればよく、ここで重複して説明しない。
以上は、図2及び図3を参照しながら異なる状況の移行過程の基本的なシグナリングやり取りの例示的なシナリオを詳しく説明した。以下は図4〜9を参照しながら移行過程の基本的なシグナリングやり取りの後、異なる場合に各ネットワークノード間のデータフォワーディング(data forwarding)及びパス切替(path switch)の例示的なシナリオを詳しく説明する。
図4は、本発明実施例に係る第1、第2及び第3の基地局のデータが、移行過程をトリガする前及び終了した後に何れもコアネットワークから直接にルーティングして来て、且つユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功する場合の例示的なシナリオを示す概略図である。
具体的に、第1の基地局102、第2の基地局104及び第3の基地局106のデータが、移行過程をトリガする前及び終了した後に、何れもコアネットワークからルーティングして来た場合、第2の基地局104は、受信した第1の受付制御の結果により、第3の基地局106に受付可能な第1の無線ベアラを第3の基地局106にデータフォワーディングするようにデータフォワーディング操作を実行し、第2の受付制御の結果により、第1の基地局102に受付可能な第2の無線ベアラを第1の基地局102にデータフォワーディングするようにデータフォワーディング操作を実行し、第1の基地局102又は第2の基地局104は、第2の無線ベアラに対応するパスを第1の基地局102に切り替えることをコアネットワークに通知する。
ここで、第1の受付制御の結果が、第3の基地局106が全無線ベアラを受け付けられることを示すと、第3の基地局106に受け付けられた第1の無線ベアラのデータのみを第3の基地局106にフォワーディングすればよく、そうでなければ、第3の基地局106に受け付けられた第2の無線ベアラのデータを第1の基地局102にさらにフォワーディングする必要がある。
データフォワーディング操作をした後、図4に示すように、ユーザ機器108から第3の基地局106に対する同期アクセスが成功すると、第3の基地局106は、第1の無線ベアラに対応するパスを第3の基地局106に切り替えることをコアネットワークに通知する。具体的に、第3の基地局106は、モビリティ管理エンティティ(MME)に、例えば、「パス切替要求」を送信し、モビリティ管理エンティティは、該要求を受信した後、ゲートウェイに、例えば、「ベアラ修正要求」を送信し、ゲートウェイは、該要求を受信した後、ダウンリンクパスを切り替える操作を実行し、これにより、第3の基地局106に受付可能な第1の無線ベアラのデータは第3の基地局106に直接にルーティングされ、第2の基地局104を介して第3の基地局106に転送される最後のデータパケットの番号を通知するように終了フラグを第2の基地局104に送信する。この後、ゲートウェイは、モビリティ管理エンティティに、例えば、「修正ベアラ応答」を送信し、モビリティ管理エンティティは、該応答を受信した後、コアネットワーク側のパス切替操作が終了したことを通知するように、パス切替要求の確認として例えば、「パス切替確認」を第3の基地局106に送信する。そして、第3の基地局106は、関わるユーザ機器情報を解放することを第2の基地局104に通知し、第2の基地局104は、該通知を受信した後、ユーザ機器108及びそのサービスに関わる資源を解放する。
逆に、図5に示すように、ユーザ機器108から第3の基地局106に対する同期アクセスが失敗すると、ユーザ機器108は、第1の基地局102に通知し、第1の基地局102は、第3の受付制御を実行し、第1の無線ベアラに対して受付制御を行い、第3の受付制御を行った後、同期アクセスの失敗を第2の基地局104及び第3の基地局106に通知し、これにより、第1の無線ベアラにおける第1の基地局102に受付可能な第3の無線ベアラのデータが第1の基地局102にフォワーディングされ、さらに、第1の基地局102は、第3の無線ベアラに対応するパスを第1の基地局102に切り替えることをコアネットワークに通知するとともに、どのデータが第1の基地局102のキャリアを介して伝送可能であるか、及びどのデータを解放する必要があるかをユーザ機器108に通知し、どの無線ベアラを解放する必要があるかを第2の基地局104及び第3の基地局106に通知し、該無線ベアラに対応するコアネットワークベアラを解放することをコアネットワークに通知する。
ここで、同期アクセスが失敗する場合、図5に示すように、第1の基地局102がモビリティ管理エンティティに通知する以外に、コアネットワーク側の具体的なパス切替操作は上記図4を参照しながら説明した過程に類似するため、ここで重複して説明しない。
上記図4及び図5を参照して説明したように、第1の基地局102に実行される第2の受付制御の結果により確定される第2の無線ベアラについては、ユーザ機器108から第3の基地局106に対する同期アクセスが成功するか否かに関わらず、それに対応するパスを第1の基地局102に切り替えることをコアネットワークに通知し、第3の基地局106に実行される第1の受付制御の結果により確定された第1の無線ベアラについては、ユーザ機器108から第3の基地局106に対する同期アクセスが成功する場合に限って、第1の無線ベアラに対応するパスを第3の基地局106に切り替えることをコアネットワークに通知し、同期アクセスが失敗する場合、第1の基地局102は、第1の無線ベアラに対して第3の受付制御を実行し、第3の受付制御の結果により確定された第3の無線ベアラに対応するパスを第1の基地局102に切り替えることをコアネットワークに通知し、つまり、元の第2の基地局104に提供される、第2の無線ベアラ及び第3の無線ベアラに対応するサービスは、第1の基地局102に提供されるようになる。また、同期アクセスが失敗する場合、第3のデータサービスベアラを第1の基地局102に伝送するように変更することをユーザ機器108にさらに通知し、且つ第1の基地局102は第3の受付制御を経ても受け付けられない無線ベアラを解放する必要がある。
以下、図6A、図6B、図6C及び図7を参照しながら、第2の基地局104のデータが、第1の基地局102を介してフォワーディングされて来た場合の例示的なシナリオを説明する。ここで、図6Aは、本発明実施例に係る第2の基地局及び第3の基地局のデータが、第1の基地局を介してフォワーディングされて来て、且つユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功する場合の例示的なシナリオを示す概略図であり、図6Bは、本発明実施例に係る第2の基地局及び第3の基地局のデータが、第1の基地局を介してフォワーディングされて来て、且つユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功する場合の他の例示的なシナリオを示す概略図であり、図6Cは、本発明実施例に係る第2の基地局のデータが第1の基地局を介してフォワーディングされて来て、第3の基地局のデータが移行過程のトリガが終了した後にコアネットワークから直接にルーティングして来て、且つユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功する場合の例示的なシナリオを示す概略図であり、図7は、本発明実施例に係る第2の基地局のデータが第1の基地局を介してフォワーディングされて来て、且つユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが失敗する場合の他の例示的なシナリオを示す概略図である。
具体的には、第2の基地局104及び第3の基地局106のデータが第1の基地局102を介してフォワーディングされて来たものである場合、第1の基地局102は、第1の受付制御の確認、或いは第2の受付制御を終了した後、第2の基地局104へのデータ転送を停止し、第2の基地局104は、第3の基地局106に受付可能な第1の無線ベアラのデータを第3の基地局106にフォワーディングするように、第1の受付制御の結果によりデータフォワーディング操作を実行し、第1の基地局102に受付可能な第2の無線ベアラのデータを第1の基地局102にフォワーディングするように、第2の受付制御の結果によりデータフォワーディング操作を実行する。
このとき、図6Aに示すように、第2の基地局104のデータは、第1の基地局102を介してフォワーディングされて来たものであるため、第1の基地局102は、第3の基地局106に対してデータフォワーディング操作を実行する必要があり、第1の基地局102は、第1の受付制御の確認を終了した後、ユーザ機器108から第3の基地局106に対する同期アクセスが成功するか否かに関わらず、第1の無線ベアラのデータを第3の基地局106にフォワーディングするように、第2の基地局104とともにデータフォワーディング操作を実行してもよい。選択的に、図6Bに示すように、第1の基地局102は、ユーザ機器108から第3の基地局106に対する同期アクセスが成功することを知った後、データフォワーディング操作を実行してもよく、これは、第1の基地局102及び第2の基地局104が同時に一つの無線ベアラについてサービスを伝送する場合に特に適する。
また、第2の基地局104は、データフォワーディング操作後に、ユーザ機器108のサービスに関わる資源を自動的に解放する。
特に、第1の受付制御の結果が、第3の基地局106が全無線ベアラを受け付けられないことを示すと、第3の基地局106に受け付けられる第1の無線ベアラに対してデータフォワーディング操作を実行するとともに、第1の基地局102は、第2の基地局104へのデータ転送を停止する以外に、第2の基地局104は、第1の基地局102に受け付けられる第2の無線ベアラのデータを第1の基地局102に戻させて伝送する必要がある。
選択的に、図6Cに示すように、第2の基地局104のデータは、第1の基地局102を介してフォワーディングされて来たものであり、第3の基地局106のデータが、移行過程のトリガが終了した後に、コアネットワークから直接にルーティングして来たものであり、ユーザ機器108から第3の基地局106に対する同期アクセスが成功する場合、上記図6A及び図6Bを参照して説明した処理過程以外に、コアネットワーク側の操作もさらにあり、即ち、第3の基地局106は、第3の基地局106に受付可能な第1の無線ベアラに対応するコアネットワークベアラを修正することをコアネットワークに通知する必要もある。具体的に、ユーザ機器108から第3の基地局106に対する同期アクセスが成功した後、第3の基地局106は、例えば、「パス切替要求」をモビリティ管理エンティティに送信し、モビリティ管理エンティティは、該要求を受信した後、例えば、「修正ベアラ要求」をゲートウェイに送信し、ゲートウェイは、該要求を受信した後、ダウンリンクパスを切り替える操作を実行し、第3の基地局106に受付可能な第1の無線ベアラのデータを第3の基地局106に直接にルーティングし、第1の基地局を介して第3の基地局106に転送する最後のデータパケットの番号を通知するように終了フラグを第1の基地局102に送信し、そして、ゲートウェイは、例えば、「修正ベアラ応答」をモビリティ管理エンティティに送信し、モビリティ管理エンティティは、該応答を受信した後、例えば、「パス切替要求」の確認として「パス切替確認」を第3の基地局106に送信し、コアネットワーク側のパス切替操作が終了したことを第3の基地局106に通知する。
ところが、ユーザ機器108から第3の基地局106に対する同期アクセスが失敗すると、図7に示すように、図5を参照して説明したシナリオと類似するように、ユーザ機器108は、まず第1の基地局102に通知し、第1の基地局102は、該通知を受信した後、第3の基地局106へのデータ転送を停止させ、且つ第3の受付制御を実行した後、同期アクセスの失敗を第2の基地局104及び第3の基地局106に通知し、第2の基地局104及び第3の基地局106に、第1の無線ベアラにおける第1の基地局102に受付可能な第3の無線ベアラに対してデータフォワーディング操作を実行させ、これにより、第1の無線ベアラにおける第1の基地局102に受付可能な第3の無線ベアラのデータは、第1の基地局102にフォワーディングされ、第1の無線ベアラにおける第1の基地局102に受付不可な無線ベアラが解放される。さらに、第1の基地局102は、どのデータが第1の基地局102のキャリアを介して伝送することができるか、及びどのデータを解放する必要があるかをユーザ機器108に通知する。
上記図6A、図6B及び図7を参照する記載から分かるように、これらの場合には、第1の基地局102から無線通信システムにおける他の基地局へデータを転送するため、同期アクセス操作が成功するか失敗するかに関わらず、コアネットワークのパス切替操作を実行する必要がない。
ここで、図7に示すように、第1の基地局102及び第2の基地局104は同時に第3の基地局106に対してデータフォワーディング操作を実行しているが、これは例示に過ぎない。図6Bに類似するように、第1の基地局102は、第3の基地局106に対してデータフォワーディング操作をとりあえず実行しなくてもよい。本発明は、これについて限定しない。
以下、図8及び図9を参照しながら、第1の基地局のデータが第2の基地局からフォワーディングされて来た場合の例示的なシナリオを説明する。図8は、本発明実施例に係る第1の基地局のデータが第2の基地局からフォワーディングされて来て、且つユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功する場合の例示的なシナリオを示す概略図であり、図9は、本発明実施例に係る第1の基地局のデータが第2の基地局からフォワーディングされて来て且つユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが失敗する場合の例示的なシナリオを示す概略図である。
具体的には、第1の基地局102のデータが、第2の基地局104からフォワーディングされて来た場合、第2の基地局104は、第1の受付制御の結果により、第3の基地局106に受付可能な第1の無線ベアラのデータを第3の基地局106にフォワーディングするようにデータフォワーディング操作を実行し、第2の受付制御の結果により、第1の基地局102に受付可能な第2の無線ベアラのデータを第1の基地局102にフォワーディングするデータフォワーディング操作を実行する。
ユーザ機器108から第3の基地局106に対する同期アクセスが成功すると、図8に示すように、第3の基地局106は、コアネットワークから第2の基地局104へ伝送するデータを第3の基地局106に直接にルーティングするように、パス切替を実行するようにコアネットワークをトリガし、パス切替を終了した後、第3の基地局106は、第1の基地局102を介して伝送するダウンリンクベアラのデータを第1の基地局102に転送し始め、第2の基地局104は、データフォワーディング操作を終了した後、ユーザ機器及びそのサービスに関する情報を解放する。具体的に、同期アクセスが成功した後、第3の基地局106は、例えば「パス切替要求」をモビリティ管理エンティティに送信し、モビリティ管理エンティティは、該要求を受信した後、例えば、「修正ベアラ要求」をゲートウェイに送信し、ゲートウェイは、該要求を受信した後、ダウンリンクパスを切り替える操作を実行し、第3の基地局106に受付可能な第1の無線ベアラのデータを第3の基地局106に直接にルーティングし、かつ終了フラグを第2の基地局104に送信し、そして、第2の基地局104は、第2の基地局104を介して転送する最後のデータパケットの番号を第1の基地局に通知するように該終了フラグを第1の基地局102に転送し、その後、ゲートウェイは、例えば、「修正ベアラ応答」をモビリティ管理エンティティに送信し、モビリティ管理エンティティは、該応答を受信した後、例えば、「パス切替要求」の確認として「パス切替確認」を第3の基地局106に通知し、コアネットワーク側のパス切替操作が終了したことを第3の基地局106に通知する。
図8に示すように、同期アクセスが成功する場合、第2の基地局104は、第1の基地局102からのサービスの終了フラグを受信してから第1の基地局102に転送し、そして、第3の基地局106及び/又は第1の基地局102からの「ユーザ機器情報解放」というメッセージを受信した後、ユーザ機器108に関わる全ての資源を解放する。
逆に、ユーザ機器108から第3の基地局106に対する同期アクセスが失敗すると、図9に示すように、ユーザ機器108は、第1の基地局102に通知し、第1の基地局102は、第3の受付制御の後、同期アクセスの失敗を第2の基地局104及び第3の基地局106に通知し、第2の基地局104及び第3の基地局106に、第1の無線ベアラにおける第1の基地局102に受付可能な第3の無線ベアラに対してデータフォワーディング操作を実行させるとともに、どのデータが第1の基地局102のキャリアを介して伝送できるか、どのデータを解放する必要があるかをユーザ機器108に通知する。
好ましくは、同期アクセスが失敗する場合、依然として第2の基地局104により、第1の基地局102に伝送されるサービスのデータ(即ち、第1の基地局102の元のサービスのデータ、第2の無線ベアラのデータ及び第3の無線ベアラのデータ)を第1の基地局102に転送してもよい。この場合、小型基地局間で切り替える必要となる場合、データを転送するアンカー基地局(例えば、ここの第2の基地局104)が常に存在しているので、データ転送の移行を実行することをアンカー基地局に通知すればよい。
ところが、選択的に、第1の基地局102が第3の受付制御を終了した後、第1の基地局102又は第2の基地局104は、第2の基地局104を介して第1の基地局102にフォワーディングされるデータに対応するパスを第1の基地局102に切り替えるとともに、第1の無線ベアラにおける第1の基地局102に受付不可な無線ベアラに対応するコアネットワークベアラを解放するように、第1の基地局102に受け付けられる全無線ベアラのデータに対してパス切替を実行することをコアネットワークに通知し、第1の無線ベアラにおける第1の基地局102に受付不可な無線ベアラを解放するようにユーザ機器108に通知してもよい。
ここで、同期アクセスが失敗する場合、図9に示すように、第1の基地局102又は第2の基地局104によりモビリティ管理エンティティに通知する以外に、コアネットワークに関する具体的なパス切替操作は、上記図8を参照して説明した過程に類似するため、ここで、重複して説明しない。
以上は、図4〜9を参照して、各種の移行過程後のデータフォワーディング及びパス切替操作を説明した。ここで、図面及びその関連記載は、例示的なものに過ぎず、限定するものではなく、且つ当業者は、本発明の原理に従って上述した過程を修正することができる。例えば、上記では、元の第2の基地局104に提供されるサービスの少なくとも一部は、第1の基地局102及び第3の基地局106の両者により実行されているが、第3の基地局106のみで実行されてもよく、第3の基地局106に受付不可なサービスについては、該部分のサービスを放棄することをユーザ機器108に通知してもよい。また、図4〜図9において、第2の基地局104が第3の基地局106に対してデータフォワーディング操作を実行することのみを示しているが、これは図示を明瞭にするためであり、限定するためではない。ここで、第1の基地局102が受付制御を実行する場合、第2の基地局104は、第1の基地局102に受け付けられる無線ベアラについて第1の基地局102に対してもデータフォワーディング操作を実行する。
また、明瞭性のために、図面において本発明に密接に関連するいくつかのシグナリングやり取りのみを示しており、当分野で周知の他のシグナリングやり取りについては、ここで説明しない。
上記本発明実施例の詳しい記載から分かるように、予定移行条件を満足した場合に、上述移行過程を実行することにより、ユーザ機器が優れたサービス品質を得られるとともに、データ伝送效率が向上される。
以下、図10を参照しながら、本発明実施例に係る接続維持ノードとしての第1の基地局の機能構成の例示を説明する。図10は、本発明実施例に係る接続維持ノードとしての第1の基地局の機能構成の例示を示すブロック図である。
図10に示すように、該実施例に係る第1の基地局1000は、測定結果受信ユニット1002、判定ユニット1004、移行要求送信ユニット1006及び移行応答受信ユニット1008を備えてもよい。以下は、各ユニットの機能構成の例示を詳しく説明する。
測定結果受信ユニット1002は、第1の基地局1000が上述した移行過程をトリガするトリガノードである場合、ユーザ機器或いは接続移行ソースノードとしての第2の基地局からの、ユーザ機器と第2の基地局との間のサービスキャリアに関する移動性測定結果を受信するように配置されてもよい。
判定ユニット1004は、測定結果受信ユニット1002が受信した移動性測定結果により、第2の基地局からユーザ機器に提供するサービスを第3の基地局に移行する予定移行条件を満足したか否かを判定するように配置されてもよい。
移行要求送信ユニット1006は、判定ユニット1004が予定移行条件を満足したと判定する場合、接続移行目標ノードとしての第3の基地局に移行要求を送信するように配置されてもよく、これにより、ユーザ機器は第2の基地局との無線データ接続を解放して第3の基地局との無線データ接続を確立するようにトリガされ、第1の基地局及び第3の基地局は異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続され、元の第2の基地局に提供されるサービスの少なくとも一部が第3の基地局に移行される。
移行応答受信ユニット1008は、第3の基地局から移行応答を受信するように配置されてもよい。該移行応答は、第3の基地局が実行する受付制御の結果を含んでもよい。
好ましくは、第1の基地局1000は、第1の受付制御実行ユニット1010をさらに備える。第1の受付制御実行ユニット1010は、移行応答受信ユニット1008が受信した移行応答に含まれる受付制御結果は第3の基地局が第2の基地局の全無線ベアラを受け付けられないことを示す場合、第3の基地局が受け付けられない無線ベアラに対して受付制御を実行するように配置されてもよい。これにより、第1の基地局1000に受付可能な無線ベアラは、第1の基地局1000に移行されることができる。
また、第1の基地局1000は、通知ユニット1012をさらに備えてもよい。通知ユニット1012は、第3の基地局が実行する受付制御の結果及び選択的な第1の基地局が実行する受付制御の結果をユーザ機器及び/又は第2の基地局に通知するように配置されてもよい。
また、第1の基地局1000は、データフォワーディングユニット1014をさらに備えてもよい。データフォワーディングユニット1014は、第2の基地局のデータが第1の基地局を介してフォワーディングされて来た場合、第3の基地局に対してデータフォワーディングを実行するように配置されてもよい。好ましくは、データフォワーディングユニット1014は、移行過程の基本的なシグナリングやり取りが終了した後、第2の基地局と一緒にデータフォワーディングを実行してもよいし、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功するメッセージを受信した後データフォワーディングを実行してもよい。
好ましくは、第1の基地局1000は、第2の受付制御実行ユニット1016を備えてもよい。第2の受付制御実行ユニット1016は、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが失敗する場合、第1の基地局に受付可能な無線ベアラを第1の基地局1000に移行させるように、元の第3の基地局に受け付けられる無線ベアラに対して受付制御を実行するように配置されてもよい。
また、好ましくは、第1の基地局1000は、コアネットワーク通知ユニット1018をさらに備えてもよい。コアネットワーク通知ユニット1018は、第2の基地局のデータがコアネットワークから直接にルーティングして来た場合、第1の基地局に受け付ける無線ベアラに対応するパスを第1の基地局に切り替えることをコアネットワークに通知する。
ここで、以上のように、図10を参照しながら説明した第1の受付制御実行ユニット1010、通知ユニット1012、データフォワーディングユニット1014、第2の受付制御実行ユニット1016及びコアネットワーク通知ユニット1018は何れも選択的なものであり、図10において点線ブロックで示している。さらに、当業者は、例えば、必要に応じて上述した各ユニットにおける1つまたは複数を組み合わせてもよい。さらに、任意のこのような組み合わせも本発明の範囲内に属する。
以下、図11を参照しながら、本発明の他の実施例に係る接続維持ノードとしての第1の基地局の機能構成の例示を説明する。図11は、本発明の他の実施例に係る接続維持ノードとしての第1の基地局の機能構成の例示を示すブロック図である。ここで、測定報告受信ユニット1002、移行要求送信ユニット1004、判定ユニット1006及び移行応答受信ユニット1008に代えて受信ユニット1102を設置する以外に、図11に示す第1の基地局1100は上記図10を参照して説明した第1の基地局1000と機能構成が同じであるため、説明を適当に省略する。
受信ユニット1102は、接続移行ソースノードとしての第2の基地局により上述した移行過程をトリガする場合、第2の基地局或いは接続移行目標ノードである第3の基地局からの移行過程に関する通知を受信するように配置されてもよく、該通知は第3の基地局に実行される受付制御の結果を含んでもよい。
また、図11において点線ブロックで表される選択的な第1の受付制御実行ユニット1104、通知ユニット1106、データフォワーディングユニット1108、第2の受付制御実行ユニット1110及びコアネットワーク通知ユニット1112については、上記図10を参照して説明した対応するユニットの機能構成と同じであるため、ここで重複して説明しない。
以下、図12を参照しながら、本発明実施例に係る接続移行ソースノードとしての第2の基地局の機能構成の例示を説明する。図12は、本発明実施例に係る接続移行ソースノードとしての第2の基地局の機能構成の例示を示すブロック図である。
図12に示すように、本発明実施例に係る第2の基地局1200は、受信ユニット1202を備えてもよい。受信ユニット1202は、接続維持ノードとしての第1の基地局により移行過程をトリガする場合、第1の基地局、或いは接続移行目標ノードとしての第3の基地局からの移行過程に関する通知を受信するように配置されてもよく、該通知は、第3の基地局に実行される受付制御の結果及び選択的に第1の基地局に実行される受付制御の結果を含んでもよい。
選択的に、第2の基地局1200は、ユーザ機器通知ユニット1204をさらに備えてもよい。ユーザ機器通知ユニット1204は、第3の基地局に実行される受付制御の結果及び選択的な第1の基地局に実行される受付制御の結果をユーザ機器に通知するように配置されてもよい。
第2の基地局1200は、データフォワーディングユニット1206をさらに備えてもよい。データフォワーディングユニット1206は、第3の基地局及び第1の基地局に受け付けられる無線ベアラのデータを第3の基地局及び第1の基地局にそれぞれフォワーディングするように第3の基地局及び選択的な第1の基地局に対してデータフォワーディング操作を実行するように配置されてもよい。
第2の基地局1200は、コアネットワーク通知ユニット1208をさらに備えてもよい。コアネットワーク通知ユニット1208は、第2の基地局のデータがコアネットワークから直接にルーティングして来る場合、第1の基地局に受付可能な無線ベアラに対応するパスを第1の基地局に切り替えることをコアネットワークに通知するように配置されてもよい。
以下、図13を参照しながら本発明の他の実施例に係る接続移行ソースノードとしての第2の基地局の機能構成の例示を説明する。図13は、本発明の他の実施例に係る接続移行ソースノードとしての第2の基地局の機能構成の例示を示すブロック図である。ここで、図12に示す第2の基地局1200の受信ユニット1202に代えて測定結果受信ユニット1302、判定ユニット1304、移行要求送信ユニット1306及び移行応答受信ユニット1308を設置する以外に、図13に示す第2の基地局1300の機能構成は図12に示す第2の基地局1200の機能構成と同じであるため、説明を適当に省略した。
測定結果受信ユニット1302は、ユーザ機器からの、ユーザ機器と第2の基地局との間のサービスキャリアに関する移動性測定結果を受信するように配置されてもよい。
判定ユニット1304は、測定結果受信ユニット1302が受信した移動性測定結果により、第2の基地局からユーザ機器に提供するサービスを第3の基地局に転移する予定移行条件を満足したか否かを判定するように配置されてもよい。
移行要求送信ユニット1306は、判定ユニット1304が予定移行条件を満足したと判定する場合、接続移行目標ノードとしての第3の基地局に移行要求を送信するように配置されてもよく、これにより、ユーザ機器は第2の基地局との無線データ接続を解放して第3の基地局との無線データ接続を確立するようにトリガされ、接続維持ノードとしての第1の基地局及び第3の基地局は異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続され、元の第2の基地局に提供されるサービスの少なくとも一部が第3の基地局に移行される。
移行応答受信ユニット1308は、第3の基地局から移行応答を受信するように配置されてもよい。該移行応答は、第3の基地局に実行される受付制御の結果を含んでもよい。
好ましくは、第3の基地局1300は、移行確認受信ユニット1310をさらに備えてもよい。移行確認受信ユニット1310は、第1の基地局から移行確認を受信するように配置されてもよい。該移行確認は第1の基地局に実行される受付制御の結果を含んでもよい。
また、図13において点線ブロックで表されるユーザ機器通知ユニット1312、データフォワーディングユニット1314及びコアネットワーク通知ユニット1316は、上記図12を参照して説明するユーザ機器通知ユニット1204、データフォワーディングユニット1206及びコアネットワーク通知ユニット1208と機能構成が同じであり、ここで重複して説明しない。
また、図10及び図11に示す状況に類似するように、図12及び図13において点線ブロックで表される構成ユニットは選択的であり、当業者は、実際の要求に応じてこれらのユニットの中の1つ又は複数を組み合わせることができ、さらに、任意のこのような組み合わせも本発明の範囲内に属する。
以下、参照図14を参照しながら、本発明実施例に係る接続移行目標ノードとしての第3の基地局の機能構成の例示を説明する。図14は、本発明実施例に係る接続移行目標ノードとしての第3の基地局の機能構成の例示を示すブロック図である。
図14に示すように、本発明実施例に係る第3の基地局1400は、移行要求受信ユニット1402、受付制御実行ユニット1404及び移行応答送信ユニット1406を備えてもよい。
移行要求受信ユニット1402は、トリガノードであって接続維持ノードとしての第1の基地局、或いは接続移行ソースノードとしての第2の基地局からの移行過程に関する移行要求を受信するように配置されてもよい。これにより、ユーザ機器は第2の基地局との無線データ接続が解放され、且つユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功する場合、第1の基地局及び第3の基地局が異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続され、元の第2の基地局に提供されるサービスの少なくとも一部が第3の基地局に移行される。
受付制御実行ユニット1404は、第3の基地局に受付可能な第2の基地局の無線ベアラを確定するように、移行要求受信ユニット1402が受信した移行要求により、受付制御を実行するように配置されてもよい。
移行応答送信ユニット1406は、移行過程のトリガノードとしての第1の基地局又は第2の基地局に移行応答を送信するように配置されてもよい。該移行応答は、第3の基地局に実行される受付制御の結果を含んでもよい。
選択的に、第3の基地局1400は、コアネットワーク通知ユニット1408をさらに備えてもよい。コアネットワーク通知ユニット1408は、第2の基地局のデータがコアネットワークから直接にルーティングして来て、或いは第1の基地局のデータが第2の基地局を介してフォワーディングされて来るとともにユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが成功する場合、第3の基地局に受け付けられる無線ベアラに対応するパスを第3の基地局に切り替えることをコアネットワークに通知するように配置されてもよい。
また、選択的に、第3の基地局1400は、データフォワーディングユニット1410をさらに備えてもよい。データフォワーディングユニット1410は、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが失敗する場合、第1の基地局に対してデータフォワーディングを実行し、元の第3の基地局に受け付けられる無線ベアラにおいて第1の基地局に受付可能な無線ベアラのデータを第1の基地局にフォワーディングするように配置されてもよい。
ここで、図14において点線ブロックで表されるコアネットワーク通知ユニット1408及びデータフォワーディングユニット1410は何れも選択的なものである。当業者は、実際の要求に応じてこれらのユニットの中の1つ又は複数を組み合わせることができ、且つ何れの組み合わせも本発明の範囲内に属する。
以下、図15を参照しながら、本発明実施例に係るユーザ機器の機能構成の例示を説明する。図15は、本発明実施例に係るユーザ機器の機能構成の例示を示すブロック図である。
図15に示すように、本発明実施例に係るユーザ機器1500は、測定結果報告ユニット1502、第1の通知受信ユニット1504及び同期アクセスユニット1506を備えてもよい。
測定結果報告ユニット1502は、トリガノードは第2の基地局からユーザ機器に提供するサービスを第3の基地局に移行する予定移行条件を満足したか否かを判定する例として、ユーザ機器と接続移行ソースノードとしての第2の基地局との間のサービスキャリアに関する移動性測定結果を、第2の基地局及び選択的な接続維持ノードとしての第1の基地局に報告するように配置されてもよい。
第1の通知受信ユニット1504は、第1の基地局又は第2の基地局からの移行過程に関する通知を受信するように配置されてもよい。該通知は、接続移行目標ノードとしての第3の基地局に実行される受付制御の結果及び選択的な第1の基地局に実行される受付制御の結果を含んでもよい。
同期アクセスユニット1506は、移行通知受信ユニット1504が受信した通知により、第3の基地局に対する同期アクセスを実行するように配置されてもよい。
好ましくは、ユーザ機器1500は、第2の通知受信ユニット1508をさらに備えてもよい。第2の通知受信ユニット1508は、ユーザ機器から第3の基地局に対する同期アクセスが失敗する場合、第1の基地局からの通知を受信するように配置されてもよい。該通知は、ユーザ機器のどのデータが第1の基地局のキャリアを介して伝送できるか、及びどのデータを解放する必要があるかに関する情報を含んでもよい。
同じように、図15において点線ブロックで表される第2の通知受信ユニット1508も選択的なものである。
以上のように、図10〜15を参照しながら、本発明実施例に係る無線通信システムにおける第1の基地局、第2の基地局、第3の基地局及びユーザ機器の機能構成の例示を説明したが、それは本発明を限定するためではないとともに、当業者は本発明の原理に従って上記構成に対して組み合わせ、組合せ及び変更をすることができる。
以下、図16を参照しながら、本発明実施例に係る無線通信システムに用いる方法のプロセスの例示を説明する。図16は、本発明実施例に係る無線通信システムに用いる方法のプロセスの例示を示すフローチャートである。該無線通信システムは、第1の基地局、第2の基地局、第3の基地局及びユーザ機器を備えて、第1の基地局及び第2の基地局は異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続されてもよい。
図16に示すように、本発明実施例に係る方法1600は、判定ステップS1602及びトリガステップS1604を備えてもよい。
判定ステップS1602では、トリガノードにより、第2の基地局からユーザ機器に提供するサービスを第3の基地局に転移する予定移行条件を満足したか否かを判定してもよい。該トリガノードは、接続維持ノードとしての第1の基地局、或いは接続移行ソースノードとしての第2の基地局であってもよい。
そして、トリガステップS1604では、予定移行条件を満足したと判定する場合、移行過程をトリガし、これにより、ユーザ機器は第2の基地局との無線データ接続が解放され、第3の基地局との無線データ接続が確立され、第1の基地局及び第3の基地局は異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続され、元の第2の基地局に提供されるサービスの少なくとも一部は第3の基地局に移行される。
好ましくは、上述した移行過程により、元の第2の基地局に提供されるサービスの一部分が第1の基地局に転送される。
好ましくは、トリガノードは、受信した第2の基地局のサービスキャリアに関する移動性測定の結果により予定移行条件を満足したと判定する場合、移行要求を第3の基地局に送信し、第3の基地局は、移行要求により、第1の受付制御を実行し、第1の受付制御の結果を通知するように移行応答をトリガノードに送信する。
好ましくは、第1の受付制御の結果は第3の基地局がユーザ機器と第2の基地局との間の全無線ベアラを受けられないことを示すと、第1の基地局は、第1の受付制御の結果により、第2の受付制御を実行し、第2の受付制御の結果を第2の基地局に通知する。
好ましくは、第1の基地局又は第2の基地局は、第1の受付制御又は第2の受付制御の最終結果を知った後、最終結果及び第3の基地局のフィードバック情報により、ユーザ機器に移行過程を実行させる通知メッセージをユーザ機器に送信する。該通知メッセージは、第1の基地局がユーザ機器のどの部分の無線ベアラに対して通信可能か、第3の基地局が前記ユーザ機器のどの部分の無線ベアラに対して通信可能か、第3の基地局に対する同期アクセスに所要の専用プリアンブル、ユーザ機器と第3の基地局との通信キャリアのシステム情報、及びユーザ機器と第3の基地局との間の通信を確立するための制御向けプロトコルの構成情報の中の少なくとも1つを備える。また、ユーザ機器は、通知メッセージを受信した後、第1の基地局及び第3の基地局に受け付けられない無線ベアラを解放するとともに、第2の基地局との無線データ接続を解放し、第3の基地局に対する同期アクセス操作を実行する。
ここで、本発明実施例に係る無線通信システムに用いる方法は、上記無線通信システムの実施例に対応するので、詳しく説明されない部分については、上記対応する記載を参照すればよく、ここで重複して説明しない。
さらに、本発明実施例は記憶媒体をさらに提供する。該記憶媒体は、機械可読なプログラムコードを備える。情報処理装置にてプログラムコードを実行する場合、該プログラムコードにより、情報処理装置は、上記本発明実施例に記載の無線通信システムに用いる方法を実行し、該方法は、トリガノードにより第2の基地局からユーザ機器に提供するサービスを第3の基地局に移行する予定移行条件を満足したか否かを判定する判定ステップと、予定移行条件を満足したと判定する場合に、移行過程をトリガし、これにより、ユーザ機器は第2の基地局との無線データ接続が解放され、第3の基地局との無線データ接続が確立され、第1の基地局及び第3の基地局は異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続され、元の第2の基地局に提供されるサービスの少なくとも一部は第3の基地局に移行されるトリガステップと、を備え、第1の基地局、第2の基地局、第3の基地局及びユーザ機器は無線通信システムに備えられ、且つ第1の基地局及び第2の基地局は異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続される。
さらに、本発明実施例はプログラム製品をさらに提供する。該プログラム製品は、機械が実行可能な指令を備える。情報処理装置にて指令を実行する場合、該指令により、情報処理装置は、上述した本発明実施例に記載の無線通信システムに用いる方法を実行する。該方法は、トリガノードにより、第2の基地局からユーザ機器に提供するサービスを第3の基地局に移行する予定移行条件を満足したか否かを判定する判定ステップと、予定移行条件を満足したと判定する場合、移行過程をトリガし、これにより、ユーザ機器は第2の基地局との無線データ接続が解放され、第3の基地局との無線データ接続が確立され、第1の基地局及び第3の基地局は異なるキャリア介してユーザ機器に無線データ接続され、元の第2の基地局に提供されるサービスの少なくとも一部が第3の基地局に移行されるトリガステップと、を備え、第1の基地局、第2の基地局、第3の基地局及びユーザ機器は、無線通信システムに備えられ、且つ第1の基地局及び第2の基地局は、異なるキャリアを介してユーザ機器に無線データ接続される。
ここで、本発明実施例に係る記憶媒体及びプログラム製品における機械が実行可能な指令により、上記無線通信システムの実施例に対応する方法を実行することもできる。よって、詳しく説明されていない部分については、上記対応する記載を参照すればよく、ここで、重複して説明しない。
それに応じて、上述した機械可読な指令コードを記憶しているプログラム製品をローディングしている記憶媒体も本発明に含まれている。前記記憶媒体は、光ディスク、光磁気ディスク、メモリカード、メモリスティック等を含むが、それらに限らない。
また、上述した一連の処理及び装置はソフトウェア及び/又はファームウェアにより実現されてもよい。ソフトウェア及び/又はファームウェアにより実現される場合、記憶媒体又はネットワークは、専用ハードウェア構造を有するコンピュータ、例えば、図17に示す汎用個人コンピュータ1700に該ソフトウェアを構成するプログラムをインストールし、このコンピュータは各種のプログラムをインストールした後、各種の機能等を実現できる。
図17において、中央処理装置(CPU)1701は、読取専用記憶媒体(ROM)1702に記憶されるプログラム又は記憶部1708からランダムアクセスメモリ(RAM)1703にローディングするプログラムにより各種の処理を実行する。RAM1703は、必要に応じてCPU1701が各種の処理を実行する場合に必要なデータをも記憶する。
CPU1701、ROM1702及びRAM1703はバス1704を介して互いに接続される。入力/出力インタフェース1705もバス1704に接続される。
キーボード、マウス等を含む入力部1706、例えば、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)等のディスプレイ、スピーカー等を含む出力部1707、ハードウェア等を含む記憶部1708、ネットワークインタフェースカード、例えば、LANカード、モデム等を含む通信部1709は、入力/出力インタフェース1705に接続される。通信部分1709は、ネットワーク、例えば、インターネットを介して通信処理を実行する。
駆動装置1710は必要に応じて入力/出力インタフェース1705に接続されてもよい。リムーバブルメディア1711、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶装置等は、必要に応じて駆動装置1710に実装され、これにより、それから読み出されるコンピュータプログラムは必要に応じて記憶部1708にインストールされる。
ソフトウェアにより上記一連の処理を実現する場合、ネットワーク、例えば、インターネット、或いは、記憶媒体、例えば、リムーバブルメディア1711からソフトウェアを構成するプログラムをインストールする。
ここで、このような記憶媒体は、図17に示すプログラムが記憶され、ユーザにプログラムを提供するように装置から分離して配信するリムーバブルメディア1711に限らない。リムーバブルメディア1711は、例えば、磁気ディスク(フロッピーディスク(登録商標)を含む)、光ディスク(光ディスク読取専用記憶媒体(CD-ROM)及びデジタル多用途ディスク(DVD))、光磁気ディスク(ミニディスク(MD)(登録商標)を含む)及び半導体記憶装置を含む。或いは、記憶媒体は、ROM1702、記憶部1708に含まれるハードディスク等であってもよく、プログラムを記憶しており、それらを含む装置とともにユーザに配信される。
ここで、上述した一連の処理を実行するステップは、説明の順序により時間順に実行されてもよいが、必ずしも時間順に実行される必要がない。あるステップは、並列に実行されても互いに独立して実行されてもよい。
本発明及びその利点を詳しく説明したが、特許請求の範囲に限定される本発明の精神及び範囲から逸脱しない場合に、様々な変形、取替え及び変換をすることができる。さらに、本発明実施例に記載の「備える」、「含む」又は変形は、排他的ではない包括を含むためである。これにより、一連の要素を含む過程、方法、物品又は装置は、それらの要素だけでなく、明確に記載されていない他の要素をさらに含み、或いは、この過程、方法、物品又は装置に固有の要素をさらに含む。さらに数の限定を有しない場合、「1つの・・・を含む」により限定される要素は、前記要素を含む過程、方法、物品又は設備には他の同じ要素がさらに含まれていることを排除しない。

Claims (20)

  1. 第1の基地局と、
    第2の基地局と、
    前記第1の基地局とは異なる第3の基地局と、
    ユーザ機器と、を備える無線通信システムにおいて、
    前記第1の基地局及び前記第2の基地局は、異なるキャリアを介して前記ユーザ機器に無線データ接続され、
    トリガノードは、前記第2の基地局から前記ユーザ機器に提供するデータ伝送を前記第3の基地局に移行する予定移行条件を満足したと判定する場合に、移行過程をトリガし、これにより、前記ユーザ機器は前記第2の基地局との無線データ接続が解放され、前記第3の基地局との無線データ接続が確立され、前記第1の基地局及び前記第3の基地局は異なるキャリアを介して前記ユーザ機器に無線データ接続され、元の前記第2の基地局に提供されるデータ伝送の少なくとも一部は前記第3の基地局に移行され、
    前記移行過程により、元の前記第2の基地局に提供されるデータ伝送の一部は、前記第1の基地局に移行されることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記トリガノードは、前記第1の基地局又は前記第2の基地局であることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記トリガノードは、受信した前記第2の基地局のサービスキャリアに関する移動性測定結果により前記予定移行条件を満足したと判定する場合、前記第3の基地局に移行要求を送信し、前記第3の基地局は、前記移行要求により第1の受付制御を実行し、且つ前記第1の受付制御の結果を通知するように前記第1の基地局及び/又は第2の基地局に移行応答を送信し、前記移行応答は、前記第3の基地局が前記ユーザ機器のどの部分の無線ベアラに対して通信可能か、前記第3の基地局に対する同期アクセスに所要の専用プリアンブル、前記ユーザ機器と前記第3の基地局との通信キャリアのシステム情報、及び前記ユーザ機器と前記第3の基地局との通信を確立するための制御向けプロトコルの構成情報の中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記第1の受付制御の結果は、前記第3の基地局が前記ユーザ機器と前記第2の基地局との間の全無線ベアラを受け付けられないことを示すと、前記第3の基地局からの前記移行応答、或いは前記第2の基地局を介して前記第1の基地局に転送する前記第3の基地局からの前記移行応答に応じて、前記第1の基地局は、前記第1の受付制御の結果により、第2の受付制御を実行し、且つ前記第2の受付制御の結果を前記第2の基地局に通知することを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記第1の基地局又は前記第2の基地局は、前記第1の受付制御又は前記第2の受付制御の最終結果を知った後、前記最終結果及び前記第3の基地局の移行応答により、前記ユーザ機器に前記移行過程を実行させる通知メッセージを前記ユーザ機器に通知し、前記通知メッセージは、前記第1の基地局が前記ユーザ機器のどの部分の無線ベアラに対して通信可能か、前記第3の基地局が前記ユーザ機器のどの部分の無線ベアラに対して通信可能か、前記第3の基地局に対する同期アクセスに所要の専用プリアンブル、前記ユーザ機器と前記第3の基地局との通信キャリアのシステム情報、及び前記ユーザ機器と前記第3の基地局との間の通信を確立するための制御向けプロトコルの構成情報の中の少なくとも1つを含み、
    前記ユーザ機器は、前記通知メッセージを受信した後、前記第1の基地局及び前記第3の基地局に受け付けられない無線ベアラを解放するとともに、前記第2の基地局との無線データ接続を解放し、前記第3の基地局に対する同期アクセスを実行することを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記第1、第2及び第3の基地局のデータが、前記移行過程をトリガする前及び終了した後に、何れもコアネットワークから直接にルーティングして来た場合、前記第2の基地局は、前記第3の基地局に受付可能な第1の無線ベアラのデータを前記第3の基地局にフォワーディングするように、前記第1の受付制御の結果によりデータフォワーディング操作を実行し、さらに、前記第1の基地局に受付可能な第2の無線ベアラのデータを前記第1の基地局にフォワーディングするように、前記第2の受付制御の結果によりデータフォワーディング操作を実行し、前記第1の基地局又は前記第2の基地局は、前記第2の無線ベアラに対応するパスを前記第1の基地局に切り替えることをコアネットワークに通知することを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  7. 前記ユーザ機器から前記第3の基地局に対する同期アクセスが成功すると、前記第3の基地局は、前記第1の無線ベアラに対応するパスを前記第3の基地局に切り替えることをコアネットワークに通知し、
    さもなければ、前記ユーザ機器から前記第3の基地局に対する同期アクセスが失敗すると、前記ユーザ機器は、前記第1の基地局に通知し、前記第1の基地局は、前記第1の無線ベアラにおける前記第1の基地局に受付可能な第3の無線ベアラのデータを前記第1の基地局にフォワーディングするように、第3の受付制御を経た後、前記第2の基地局及び前記第3の基地局に通知し、前記第3の無線ベアラに対応するパスを前記第1の基地局に切り替えるとともに、前記第1の無線ベアラにおける前記第1の基地局に受け付けられない無線ベアラに対応するコアネットワークベアラを解放することをコアネットワークに通知し、前記第1の無線ベアラにおける前記第1の基地局に受け付けられない無線ベアラを解放することを前記ユーザ機器に通知することを特徴とする請求項6に記載の無線通信システム。
  8. 前記第2の基地局のデータが前記第1の基地局からフォワーディングされて来たものである場合、前記第1の基地局は、前記第1の受付制御の確認又は前記第2の受付制御を終了した後、前記第2の基地局へのデータ転送を停止し、
    前記第2の基地局は、前記第3の基地局に受付可能な第1の無線ベアラのデータを前記第3の基地局にフォワーディングするように、前記第1の受付制御の結果により、データフォワーディング操作を実行し、前記第1の基地局に受付可能な第2の無線ベアラのデータを前記第1の基地局にフォワーディングするように、前記第2の受付制御の結果により、データフォワーディング操作を実行することを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  9. 前記第1の基地局は、前記第1の受付制御の確認を終了した後、前記第1の無線ベアラのデータを前記第3の基地局にフォワーディングするようにデータフォワーディング操作を実行し、或いは、前記第1の基地局は、前記ユーザ機器から前記第3の基地局に対する同期アクセスが成功したメッセージを受信した後、前記第1の無線ベアラのデータを前記第3の基地局にフォワーディングするようにデータフォワーディング操作を実行し、
    前記ユーザ機器が前記第3の基地局に対する同期アクセスに失敗すると、前記ユーザ機器は前記第1の基地局に通知し、前記第1の基地局は、前記第3の基地局へのデータ転送を停止し、且つ前記第1の無線ベアラにおける前記第1の基地局に受付可能な第3の無線ベアラのデータを前記第1の基地局にフォワーディングするとともに前記第1の無線ベアラにおける前記第1の基地局に受け付けられない無線ベアラを解放するように、第3の受付制御を終了した後に前記第2の基地局及び前記第3の基地局に通知し、前記第1の無線ベアラにおける前記第1の基地局に受け付けられない無線ベアラを解放することを前記ユーザ機器に通知することを特徴とする請求項8に記載の無線通信システム。
  10. 前記第3の基地局のデータは、移行過程のトリガが終了した後、コアネットワークから直接にルーティングして来て、且つ前記ユーザ機器が前記第3の基地局に対する同期アクセスに成功すると、前記第3の基地局は、前記第1の無線ベアラのデータを前記第3の基地局に直接にルーティングするように、前記第3の基地局に受付可能な第1の無線ベアラに対応するコアネットワークベアラを修正することを前記コアネットワークにさらに通知することを特徴とする請求項9に記載の無線通信システム。
  11. 前記第1の基地局のデータが前記第2の基地局を介してフォワーディングして来た場合、前記第2の基地局は、前記第3の基地局に受付可能な第1の無線ベアラのデータを前記第3の基地局にフォワーディングするように、前記第1の受付制御の結果により、データフォワーディング操作を実行し、前記第1の基地局に受付可能な第2の無線ベアラのデータを前記第1の基地局にフォワーディングするように、前記第2の受付制御の結果により、データフォワーディング操作を実行することを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  12. 前記ユーザ機器から前記第3の基地局に対する同期アクセスが成功すると、前記第3の基地局は、コアネットワークから前記第2の基地局へ伝送するデータを前記第3の基地局に直接にルーティングするように、パス切替を実行させるようにコアネットワークをトリガし、パス切替を終了した後、前記第3の基地局は、第1の基地局を介して伝送するダウンリンクベアラのデータを前記第1の基地局に転送し始め、前記第2の基地局は、データフォワーディング操作を終了した後、前記ユーザ機器及びそのサービスに関連する情報を解放することを特徴とする請求項11に記載の無線通信システム。
  13. 前記ユーザ機器から前記第3の基地局に対する同期アクセスが失敗すると、前記ユーザ機器は、前記第1の基地局に通知し、前記第1の基地局は、前記第2の基地局を介して前記第1の無線ベアラにおける前記第1の基地局に受付可能な第3の無線ベアラのデータ及び前記第1の基地局の固有サービスのデータを前記第1の基地局に転送するように、第3の受付制御を経た後に前記第2の基地局及び前記第3の基地局とともに前記ユーザ機器に通知し、前記第2の基地局は、前記同期アクセスの失敗を知った後、前記第3の基地局へのデータ転送を停止することを特徴とする請求項11に記載の無線通信システム。
  14. 前記ユーザ機器から前記第3の基地局に対する同期アクセスが失敗すると、前記第1の基地局は、前記第3の受付制御を実行した後、前記第1の基地局又は前記第2の基地局は、前記第2の基地局を介して前記第1の基地局にフォワーディングするデータのパスを前記第1の基地局に切り替えるとともに前記第1の無線ベアラにおける前記第1の基地局に受け付けられない無線ベアラに対応するコアネットワークベアラを解放することをコアネットワークに通知し、前記第1の無線ベアラにおける前記第1の基地局に受け付けられない無線ベアラを解放することを前記ユーザ機器に通知することを特徴とする請求項13に記載の無線通信システム。
  15. 第1の基地局、第2の基地局、前記第1の基地局とは異なる第3の基地局及びユーザ機器を備え、前記第1の基地局及び前記第2の基地局が異なるキャリアを介して前記ユーザ機器に無線データ接続される無線通信システムに用いる方法であって、
    トリガノードにより、前記第2の基地局から前記ユーザ機器へ提供するデータ伝送を前記第3の基地局に移行する予定移行条件を満足したか否かを判定する判定ステップと、
    前記予定移行条件を満足したと判定する場合、移行過程をトリガし、これにより、前記ユーザ機器は前記第2の基地局との無線データ接続が解放され、前記第3の基地局との無線データ接続が確立され、前記第1の基地局及び前記第3の基地局は異なるキャリアを介して前記ユーザ機器に無線データ接続され、元の前記第2の基地局に提供されるデータ伝送の少なくとも一部が前記第3の基地局に移行されるトリガステップと、を備え、
    前記移行過程により、元の前記第2の基地局に提供されるデータ伝送の一部は、前記第1の基地局に移行されることを特徴とする方法。
  16. 前記トリガノードは、受信した前記第2の基地局のサービスキャリアに関する移動性測定結果により、前記予定移行条件を満足したと判定する場合、前記第3の基地局に移行要求を送信し、前記第3の基地局は、前記移行要求により、第1の受付制御を実行し、且つ前記第1の受付制御の結果を通知するように移行応答を前記第1の基地局及び/又は第2の基地局に送信し、前記移行応答は、前記第3の基地局が前記ユーザ機器のどの部分の無線ベアラに対して通信可能か、前記第3の基地局に対する同期アクセスに所要の専用プリアンブル、前記ユーザ機器と前記第3の基地局との通信キャリアのシステム情報、及び前記ユーザ機器と前記第3の基地局との間の通信を確立するための制御向けプロトコルの構成情報の中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 前記第1の受付制御の結果は、前記第3の基地局が前記ユーザ機器と前記第2の基地局との間の全部無線ベアラを受け付けられないことを示すと、前記第3の基地局からの前記移行応答或いは前記第2の基地局を介して前記第1の基地局に転送する前記第3の基地局からの前記移行応答に応じて、前記第1の基地局は、前記第1の受付制御の結果により、第2の受付制御を実行し、前記第2の受付制御の結果を前記第2の基地局に通知することを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 前記第1の基地局又は前記第2の基地局は、前記第1の受付制御又は前記第2の受付制御の最終結果を知った後、前記最終結果及び前記第3の基地局の移行応答により、前記ユーザ機器に前記移行過程を実行させる通知メッセージを前記ユーザ機器に送信し、前記通知メッセージは、前記第1の基地局が前記ユーザ機器のどの部分の無線ベアラに対して通信可能か、前記第3の基地局が前記ユーザ機器のどの部分の無線ベアラに対して通信可能か、前記第3の基地局に対する同期アクセスに所要の専用プリアンブル、前記ユーザ機器と前記第3の基地局との通信キャリアのシステム情報、及び前記ユーザ機器と前記第3の基地局との間の通信を確立するための制御向けプロトコルの構成情報の中の少なくとも1つを含み、
    前記ユーザ機器は、前記通知メッセージを受信した後、前記第1の基地局及び前記第3の基地局に受け付けられない無線ベアラを解放するとともに、前記第2の基地局との無線データ接続を解放し、前記第3の基地局に対する同期アクセス操作を実行することを特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 第1の基地局、第2の基地局及び前記第1の基地局とは異なる第3の基地局を備える通信システムにおけるユーザ機器であって、
    前記第1の基地局及び前記第2の基地局は異なるキャリアを介して前記ユーザ機器に無線データ接続し、
    トリガノードは、前記トリガノードが前記第2の基地局から前記ユーザ機器へ提供するデータ伝送を前記第3の基地局に移行する予定移行条件を満足したと判定する場合、移行過程をトリガし、これにより、前記ユーザ機器は前記第2の基地局との無線データ接続を解放し、前記第3の基地局との無線データ接続を確立し、前記第1の基地局及び前記第3の基地局は異なるキャリアを介して前記ユーザ機器に無線データ接続し、元の前記第2の基地局によって提供されるデータ伝送の少なくとも一部が前記第3の基地局に移行され、前記移行過程により、元の前記第2の基地局に提供されるデータ伝送の一部は、前記第1の基地局に移行される、ユーザ機器。
  20. 第1の基地局、第2の基地局、前記第1の基地局とは異なる第3の基地局及びユーザ機器を備える通信システムにおける基地局であって、
    前記第1の基地局及び前記第2の基地局は異なるキャリアを介して前記ユーザ機器に無線データ接続し、
    トリガノードは、前記トリガノードが前記第2の基地局から前記ユーザ機器へ提供するデータ伝送を前記第3の基地局に移行する予定移行条件を満足したと判定する場合、移行過程をトリガし、これにより、前記ユーザ機器は前記第2の基地局との無線データ接続を解放し、前記第3の基地局との無線データ接続を確立し、前記第1の基地局及び前記第3の基地局は異なるキャリアを介して前記ユーザ機器に無線データ接続し、元の前記第2の基地局によって提供されるデータ伝送の少なくとも一部が前記第3の基地局に移行され、前記移行過程により、元の前記第2の基地局に提供されるデータ伝送の一部は、前記第1の基地局に移行され、
    前記基地局は前記第1の基地局、前記第2の基地局および前記第3の基地局のいずれか1つとして動作する、基地局。
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