JP6105888B2 - ハイブリッド車両の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動力分割機構を備えるハイブリッド車両の駆動装置に関する。
遊星歯車列等からなる動力分割機構を備えたハイブリッド車両が開発されている(特許文献1参照)。このような動力分割機構の各回転要素には、エンジン、モータジェネレータおよび駆動輪が接続されている。また、動力分割機構の各回転要素には、動力分割機構の作動状態を制御するクラッチやブレーキが接続されている。そして、動力分割機構のクラッチやブレーキを制御することにより、ハイブリッド車両の走行モードを切り換えることが可能となっている。例えば、クラッチおよびブレーキを解放して各回転要素間の拘束を解いた状態のもとで、モータジェネレータの回転数を制御することにより、エンジン動力を無段変速させて出力することが可能となる。また、クラッチを締結して各回転要素を一体に回転させたり、ブレーキを締結して特定の回転要素を固定したりすることにより、エンジン動力を等速或いは増減速させて出力することが可能となる。
特開2005−313757号公報
ところで、動力分割機構の各回転要素の拘束を解いた場合には、エンジン動力を無段変速させることができるものの、エンジン動力が駆動輪とモータジェネレータとに分割されることになる。すなわち、動力分割機構の各回転要素の拘束を解くことは、ハイブリッド車両の駆動力を低下させる要因であった。特に、エンジンの回転方向は決まっていることから、前進走行に合わせて動力分割機構のギヤ比等を設定した場合には、後退走行において必要な駆動力を得ることが困難となっていた。
本発明の目的は、後退走行時の駆動力不足を防止することにある。
本発明のハイブリッド車両の駆動装置は、駆動輪に連結される第1モータジェネレータを備え、前記第1モータジェネレータから前記駆動輪にモータ動力を伝達するモータ動力系と、エンジン、第2モータジェネレータおよび前記駆動輪に連結される動力分割機構を備え、前記エンジンから前記動力分割機構を介して前記駆動輪にエンジン動力を伝達するエンジン動力系と、前記駆動輪と前記動力分割機構との間に設けられ、前記駆動輪と前記動力分割機構とを接続する締結状態と、前記駆動輪と前記動力分割機構とを切り離す解放状態とに切り換えられる第1クラッチ機構と、前記動力分割機構に設けられ、前記動力分割機構を構成する複数の回転要素を一体に回転させる締結状態と、前記複数の回転要素を個々に回転させる解放状態とに切り換えられる第2クラッチ機構と、前記第1クラッチ機構および前記第2クラッチ機構を制御する走行モード制御部と、を有し、前記走行モード制御部は、走行モードとして、前記第1クラッチ機構を解放して前記第2クラッチ機構を解放する第1モードと、前記第1クラッチ機構を解放して前記第2クラッチ機構を締結する第2モードと、前記第1クラッチ機構を締結して前記第2クラッチ機構を解放する第3モードと、を備え、前記走行モード制御部は、後退走行時の要求駆動力が所定値を下回る場合に前記第1モードを設定する一方、後退走行時の要求駆動力が所定値を上回る場合に前記第2モードを設定し、前記走行モード制御部は、後退走行時に前記第1モードが設定された状態のもとで、判定時間に渡って所定値を上回る要求駆動力が継続された場合には、前記第1モードから前記第2モードに切り換え、前記走行モード制御部は、後退走行時に前記第1モードが設定された状態のもとで、前記判定時間に渡って所定値を上回る要求駆動力が継続された場合であっても、前記判定時間内に乗員のブレーキ操作が実施された場合には、前記第1モードの設定を維持する、ことを特徴とする。
本発明によれば、後退走行時に第1モードと第2モードとのいずれか一方を設定したので、後退走行時における第3モードの設定を回避することができ、後退走行時の駆動力不足を防止することが可能となる。
本発明の一実施の形態であるハイブリッド車両の駆動装置を示す概略図である。 駆動装置の制御系を示すブロック図である。 各走行モードにおけるクラッチ、モータジェネレータ、エンジンの作動状態を示す説明図である。 各走行モードの切換順序を示す説明図である。 (a)および(b)はシリーズモードにおける駆動装置の作動状態を示す概略図および共線図である。 (a)および(b)はEVモードにおける駆動装置の作動状態を示す概略図および共線図である。 (a)および(b)はPS1モードにおける駆動装置の作動状態を示す概略図および共線図である。 (a)および(b)はPS2モードにおける駆動装置の作動状態を示す概略図および共線図である。 (a)および(b)はOD1モードにおける駆動装置の作動状態を示す概略図および共線図である。 (a)および(b)はOD2モードにおける駆動装置の作動状態を示す概略図および共線図である。 (a)および(b)は直結モードにおける駆動装置の作動状態を示す概略図および共線図である。 後退走行時における走行モードの設定手順の一例を示すフローチャートである。 ハイブリッド車両の後退走行状況を示す説明図である。 (a)〜(c)は後退走行における走行モードの設定状況を示す説明図である。 各走行モードの設定領域の一例を示すモードマップである。 後退走行から前進走行を開始するハイブリッド車両の走行状況を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるハイブリッド車両の駆動装置10を示す概略図である。図1に示すように、ハイブリッド車両に搭載される駆動装置10は、動力源として内燃機関であるエンジン11を備えている。また、駆動装置10は、動力源として第1モータジェネレータM1と第2モータジェネレータM2とを備えている。
エンジン11と第2モータジェネレータM2との間には、遊星歯車列によって構成される動力分割機構12が設けられている。動力分割機構12は、エンジン11のクランク軸13にダンパ機構14を介して連結されるキャリア15と、キャリア15に回転自在に支持されるピニオンギヤ16とを有している。ピニオンギヤ16には第1ギヤ部16aおよび第2ギヤ部16bが形成されており、第1ギヤ部16aと第2ギヤ部16bとは同軸上に配置されている。第1ギヤ部16aには第1サンギヤ17が噛み合っており、第2ギヤ部16bには第2サンギヤ18が噛み合っている。第1サンギヤ17にはモータ出力軸19を介してモータジェネレータM2のロータ20aが連結されており、第2サンギヤ18には中空軸21を介してシンクロハブ22が固定されている。また、ピニオンギヤ16の第1ギヤ部16aにはリングギヤ23が噛み合っており、リングギヤ23には中空軸24を介してスプライン歯25が固定されている。さらに、駆動装置10のケース26にはスプライン歯27が固定されている。このように、動力分割機構12は、回転要素として、キャリア15、ピニオンギヤ16、第1サンギヤ17、第2サンギヤ18およびリングギヤ23を備えている。
図1に示すように、シンクロハブ22の外周部には、軸方向に移動自在にシンクロスリーブ30が噛み合っている。シンクロスリーブ30にはフォーク部材31が装着されており、フォーク部材31はアクチュエータ32の伸縮ロッド32aに連結されている。シンクロスリーブ30を矢印a方向に移動させることにより、シンクロスリーブ30をスプライン歯25に噛み合わせることが可能となる。これにより、シンクロスリーブ30を介して第2サンギヤ18とリングギヤ23とを締結することが可能となる。一方、シンクロスリーブ30を矢印b方向に移動させることにより、シンクロスリーブ30をスプライン歯27に噛み合わせることが可能となる。これにより、シンクロスリーブ30を介して第2サンギヤ18とケース26とを締結することが可能となる。また、シンクロスリーブ30を図1に示す中立位置に移動させることにより、シンクロスリーブ30はシンクロハブ22だけに噛み合った状態となる。
これらのシンクロハブ22、スプライン歯25およびシンクロスリーブ30によって、第2サンギヤ18とリングギヤ23とを締結する締結状態と、締結を解除する解放状態とに切り換えられるクラッチ(第2クラッチ機構)CL3が構成されている。このクラッチCL3を締結することにより、第2サンギヤ18とリングギヤ23とを締結することができ、動力分割機構12を構成する複数の回転要素を一体に回転させることが可能となる。一方、クラッチCL3を解放することにより、第2サンギヤ18とリングギヤ23とを解放することができ、動力分割機構12を構成する複数の回転要素を個々に回転させることが可能となる。また、シンクロハブ22、スプライン歯27およびシンクロスリーブ30によって、第2サンギヤ18とケース26とを締結する締結状態と、締結を解除する解放状態とに切り換えられるクラッチCL4が構成されている。このクラッチCL4は、サンギヤ18をケース26に固定するブレーキ機構として機能している。
これらのクラッチCL3,CL4は、共用される1つのシンクロスリーブ30を有している。このシンクロスリーブ30をアクチュエータ32によってスライドさせることにより、双方のクラッチCL3,CL4の作動状態を切り換えることができる。すなわち、シンクロスリーブ30を矢印a方向に移動させることにより、クラッチCL3を締結状態に切り換えることが可能となり、クラッチCL4を解放状態に切り換えることが可能となる。また、シンクロスリーブ30を図1に示す中立位置に移動させることにより、クラッチCL3,CL4を共に解放状態に切り換えることが可能となる。さらに、シンクロスリーブ30を矢印b方向に移動させることにより、クラッチCL4を締結状態に切り換えることが可能となり、クラッチCL3を解放状態に切り換えることが可能となる。
図1に示すように、リングギヤ23とスプライン歯25とを連結する中空軸24には駆動ギヤ33が固定されており、この駆動ギヤ33に噛み合う従動ギヤ34が中空軸24に平行となる前輪出力軸35に回転自在に支持されている。従動ギヤ34にはスプライン歯36が固定されており、このスプライン歯36に隣接するシンクロハブ37が前輪出力軸35に固定されている。また、シンクロハブ37の外周部には、軸方向に移動自在にシンクロスリーブ38が噛み合っている。シンクロスリーブ38にはフォーク部材39が装着されており、フォーク部材39はアクチュエータ40の伸縮ロッド40aに連結されている。アクチュエータ40によってシンクロスリーブ38を矢印a方向に移動させることにより、シンクロスリーブ38をスプライン歯36に噛み合わせることが可能となる。これにより、シンクロスリーブ38を介してリングギヤ23と前輪出力軸35とを連結することが可能となる。一方、シンクロスリーブ38を図1に示す中立位置に移動させることにより、シンクロスリーブ38をシンクロハブ37だけに噛み合わせることができ、前輪出力軸35からリングギヤ23を切り離すことが可能となる。このように、前輪出力軸35と従動ギヤ34との間には、シンクロハブ37、スプライン歯36およびシンクロスリーブ38からなるクラッチ(第1クラッチ機構)CL1が設けられている。なお、前輪出力軸35の一端部にはデファレンシャル機構41が接続されており、前輪出力軸35はデファレンシャル機構41を介して駆動輪としての前輪42fに連結されている。
また、前輪出力軸35の他端部には従動ギヤ43が固定されており、この従動ギヤ43に噛み合う駆動ギヤ44が前輪出力軸35に平行となる中空軸45に固定されている。中空軸45にはシンクロハブ46が固定されており、このシンクロハブ46に隣接するスプライン歯47が、モータジェネレータM1のモータ出力軸48に固定されている。また、シンクロハブ46の外周部には、軸方向に移動自在にシンクロスリーブ49が噛み合っている。シンクロスリーブ49にはフォーク部材50が装着されており、フォーク部材50はアクチュエータ51の伸縮ロッド51aに連結されている。アクチュエータ51によってシンクロスリーブ49を矢印a方向に移動させることにより、シンクロスリーブ49をスプライン歯47に噛み合わせることが可能となる。これにより、シンクロスリーブ49を介してモータジェネレータM1のロータ52aを前輪出力軸35に連結することが可能となる。一方、シンクロスリーブ49を図1に示す中立位置に移動させることにより、シンクロスリーブ49をシンクロハブ46だけに噛み合わせることができ、前輪出力軸35からモータジェネレータM1を切り離すことが可能となる。このように、モータジェネレータM1と駆動ギヤ44との間には、シンクロハブ46、スプライン歯47およびシンクロスリーブ49からなるクラッチCL2が設けられている。なお、前輪出力軸35の一端部には駆動ギヤ60が固定されており、この駆動ギヤ60に噛み合う従動ギヤ61が前輪出力軸35に平行となる後輪出力軸62に固定されている。モータジェネレータM1の中心を貫通して後方に延びる後輪出力軸62には、トランスファクラッチ63等を介して駆動輪としての後輪42rに連結されている。
これまで説明したように、駆動装置10には、駆動輪42f,42rに連結されるモータジェネレータM1が設けられている。そして、モータジェネレータM1、クラッチCL2、前輪出力軸35および後輪出力軸62等によって、駆動輪42f,42rにモータ動力を伝達するモータ動力系Xmが構成されている。また、駆動装置10には、エンジン11、第2モータジェネレータM2および駆動輪42f,42rに連結される動力分割機構12が設けられている。そして、エンジン11、第2モータジェネレータM2、動力分割機構12、クラッチCL1,CL3,CL4、前輪出力軸35および後輪出力軸62等によって、駆動輪42f,42rにエンジン動力を伝達するエンジン動力系Xeが構成されている。
続いて、図2は駆動装置10の制御系を示すブロック図である。図2に示すように、モータジェネレータM1のステータ52bにはインバータ64が接続されており、モータジェネレータM2のステータ20bにはインバータ65が接続されている。また、双方のインバータ64,65には、通電ライン66,67を介してバッテリ68が接続されている。ハイブリッド車両には、電動機および発電機として機能するモータジェネレータM1,M2のトルクや回転数(回転速度)を制御するモータ制御ユニット70が設けられている。モータ制御ユニット70は、後述する車両制御ユニット73からのモータ動力要求値に基づき制御信号を設定し、このモータ動力要求値が得られるようにインバータ64,65に制御信号を出力する。また、ハイブリッド車両には、バッテリ68の充電状態SOC、電流、電圧、温度等を監視するバッテリ制御ユニット71が設けられている。さらに、ハイブリッド車両には、エンジン11のトルクや回転数(回転速度)を制御するエンジン制御ユニット72が設けられている。エンジン制御ユニット72は、車両制御ユニット73からのエンジン動力要求値に基づき制御信号を設定し、このエンジン動力要求値が得られるように図示しないスロットルバルブやインジェクタ等に制御信号を出力する。
そして、各制御ユニット70〜72を統括的に制御するとともに、アクチュエータ32,40,51やトランスファクラッチ63等を制御するため、ハイブリッド車両には車両制御ユニット(走行モード制御部)73が設けられている。車両制御ユニット73には、セレクトレバーの操作状況を検出するインヒビタスイッチ74、乗員によるアクセルペダルの操作状況を検出するアクセルペダルセンサ75、乗員によるブレーキペダルの操作状況を検出するブレーキペダルセンサ76、車速を検出する車速センサ77等が接続されている。車両制御ユニット73は、各種センサ74〜77からの情報に基づき車両状態(要求駆動力や車速等)を判定し、所定のモードマップや制御プログラム等に基づいて車両状態に応じた走行モードを設定する。そして、車両制御ユニット73は、車両状態および走行モードに応じたエンジン動力やモータ動力を設定し、各制御ユニット70〜72やアクチュエータ32,40,51等に対して制御信号を出力する。なお、各制御ユニット70〜73は、通信ネットワーク78を介して相互に接続されている。また、各制御ユニット70〜73は、CPU、ROMおよびRAM等によって構成されている。
また、走行モードの判定に用いられる要求駆動力、つまり乗員が車両に対して要求する駆動力は、アクセルペダルの踏み込み量、アクセルペダルの踏み込み速度、スロットルバルブ開度、吸気管負圧等に基づき演算される。例えば、アクセルペダルの踏み込み量が大きい場合には要求駆動力が大きく演算される一方、アクセルペダルの踏み込み量が小さい場合には要求駆動力が小さく演算される。また、アクセルペダルの踏み込み速度が速い場合には要求駆動力が大きく演算される一方、アクセルペダルの踏み込み速度が遅い場合には要求駆動力が小さく演算される。また、スロットルバルブ開度が大きい場合には要求駆動力が大きく演算される一方、スロットルバルブ開度が小さい場合には要求駆動力が小さく演算される。また、吸気管負圧が大きい場合(吸気管圧力が低い場合)には要求駆動力が大きく演算される一方、吸気管負圧が小さい場合(吸気管圧力が高い場合)には要求駆動力が小さく演算される。なお、要求駆動力を演算する際には、アクセルペダルの踏み込み量、アクセルペダルの踏み込み速度、スロットルバルブ開度および吸気管負圧等の情報のうち、1つまたは複数の情報に基づき演算することが可能である。
続いて、車両状態に応じて設定される各走行モードについて説明する。図3は各走行モードにおけるクラッチCL1〜CL4、モータジェネレータM1,M2、エンジン11の作動状態を示す説明図である。図4は各走行モードの切換順序を示す説明図である。図5(a)および(b)はシリーズモードにおける駆動装置10の作動状態を示す概略図および共線図である。図6(a)および(b)はEVモードにおける駆動装置10の作動状態を示す概略図および共線図である。図7(a)および(b)はPS1モードにおける駆動装置10の作動状態を示す概略図および共線図である。図8(a)および(b)はPS2モードにおける駆動装置10の作動状態を示す概略図および共線図である。図9(a)および(b)はOD1モードにおける駆動装置10の作動状態を示す概略図および共線図である。図10(a)および(b)はOD2モードにおける駆動装置10の作動状態を示す概略図および共線図である。図11(a)および(b)は直結モードにおける駆動装置10の作動状態を示す概略図および共線図である。なお、図5(a)〜図11(a)の概略図においては、ダンパ機構14、後輪出力軸62、トランスファクラッチ63を省いて図示している。また、図5(b)〜図11(b)の共線図において、符号Sαは第1サンギヤ17を示し、符号Sβは第2サンギヤ18を示し、符号Cはキャリア15を示し、符号Rはリングギヤ23を示している。
図3および図4に示すように、図示するハイブリッド車両には、走行モードとして、シリーズモード(第2モード)、EVモード(第1モード)、PS1モード(第3モード,動力分割モード)、PS2モード、OD1モード、OD2モードおよび直結モードの7つの走行モードが設定されている。
図3および図5に示すように、シリーズモードにおいては、クラッチCL2,CL3が締結され、クラッチCL1,CL4が解放される。すなわち、第2モードであるシリーズモードにおいては、第1クラッチ機構としてのクラッチCL1が解放され、第2クラッチ機構としてのクラッチCL3が締結される。このように、クラッチCL1〜CL4を制御することにより、前輪出力軸35にモータジェネレータM1が接続される一方、前輪出力軸35から動力分割機構12が切り離される。また、第2サンギヤ18とリングギヤ23とが締結されるため、動力分割機構12を介してエンジン11とモータジェネレータM2とは直結された状態となる。このシリーズモードは、例えば低車速領域かつ要求駆動力が大きい場合に設定される走行モードとなっている。シリーズモードを設定することにより、エンジン動力によってモータジェネレータM2を発電させながら、モータジェネレータM1のモータ動力を用いた走行が可能となる。これにより、モータジェネレータM1に多くの電力を供給することができ、大きなモータトルクを得ることが可能となる。なお、シリーズモードにおいては、前輪出力軸35から動力分割機構12が切り離されるため、停車時においてもモータジェネレータM2による発電が可能となっている。
また、シリーズモードでの走行中に要求駆動力が低下した場合には、モータジェネレータM2の発電を停止させるEVモードに切り換えられる。図3および図6に示すように、EVモードにおいては、クラッチCL2が締結され、クラッチCL1,CL3,CL4が解放される。すなわち、第1モードであるEVモードにおいては、第1クラッチ機構としてのクラッチCL1が解放され、第2クラッチ機構としてのクラッチCL3が解放される。このEVモードを設定することにより、要求駆動力の低下に伴ってエンジン11を停止させることができ、ハイブリッド車両の燃費性能を向上させることが可能となる。
図3および図7に示すように、パワースプリットモードとも呼ばれるPS1モードにおいては、クラッチCL1,CL2が締結され、クラッチCL3,CL4が解放される。すなわち、第3モードであるPS1モードにおいては、第1クラッチ機構としてのクラッチCL1が締結され、第2クラッチ機構としてのクラッチCL3が解放される。このように、クラッチCL1〜CL4を制御することにより、前輪出力軸35にモータジェネレータM1が接続されるとともに、前輪出力軸35に動力分割機構12が接続される。また、第2サンギヤ18およびリングギヤ23の拘束が解かれるため、動力分割機構12を介してエンジン動力はリングギヤ23とモータジェネレータM2とに分配され、モータジェネレータM2の回転数を制御することでリングギヤ23の無段変速が可能となる。このPS1モードは、例えば低中車速領域かつ要求駆動力が大きい場合に設定される走行モードとなっている。PS1モードを設定することにより、エンジン動力を無段変速させながら前輪出力軸35に伝達するとともに、モータジェネレータM1のモータ動力を前輪出力軸35に伝達しながら、ハイブリッド車両を走行させることが可能となる。
また、PS1モードでの走行中に高車速領域に達した場合には、前輪出力軸35からモータジェネレータM1を切り離して走行するPS2モードに切り換えられる。図3および図8に示すように、PS1モードからPS2モードに切り換える際には、PS1モードの状態からクラッチCL2が解放されるとともにモータジェネレータM1が停止される。このPS2モードを設定することにより、高車速領域においてモータジェネレータM1を駆動輪42f,42rから切り離すことが可能となる。これにより、モータジェネレータM1の引きずり損失を解消することができ、ハイブリッド車両の燃費性能を向上させることが可能となる。
図3および図9に示すように、オーバードライブモードとも呼ばれるOD1モードにおいては、クラッチCL1,CL2,CL4が締結され、クラッチCL3が解放される。これにより、前輪出力軸35にモータジェネレータM1が接続されるとともに、前輪出力軸35に動力分割機構12が接続される。また、第2サンギヤ18がケース26に固定されることから、エンジン動力を固定変速比で増速してリングギヤ23に伝達することが可能となる。このOD1モードは、例えば中車速領域かつ要求駆動力が小さい場合に設定される走行モードとなっている。OD1モードを設定することにより、エンジン動力を増速させながら前輪出力軸35に伝達するとともに、モータジェネレータM1のモータ動力を前輪出力軸35に伝達しながら、ハイブリッド車両を走行させることが可能となる。
また、OD1モードでの走行中に高車速領域に達した場合には、前輪出力軸35からモータジェネレータM1を切り離して走行するOD2モードに切り換えられる。図3および図10に示すように、OD1モードからOD2モードに切り換える際には、OD1モードの状態からクラッチCL2が解放されるとともにモータジェネレータM1が停止される。このOD2モードを設定することにより、高車速領域においてモータジェネレータM1を駆動輪42f,42rから切り離すことが可能となる。これにより、モータジェネレータM1の引きずり損失を解消することができ、ハイブリッド車両の燃費性能を向上させることが可能となる。
図3および図11に示すように、直結モードにおいては、クラッチCL1,CL3が締結され、クラッチCL2,CL4が解放される。これにより、前輪出力軸35に動力分割機構12が接続される。また、第2サンギヤ18とリングギヤ23とが締結されることから、動力分割機構12を介してエンジン11とモータジェネレータM2とは直結された状態となる。この直結モードは、例えば高車速領域かつ要求駆動力が大きい場合に設定される走行モードとなっている。直結モードを設定することにより、前述したOD1モードやOD2モードよりも変速比を増大つまりダウンシフトさせることが可能となる。すなわち、直結モードにおいては、エンジン動力を等速で前輪出力軸35に伝達することができるため、大きな駆動力でハイブリッド車両を走行させることが可能となる。なお、高車速領域において実行される直結モードにおいては、前述したPS2モードやOD2モードと同様に、駆動輪42f,42rからモータジェネレータM1が切り離される。
続いて、車両制御ユニット73による後退走行時の走行モードの切換制御について説明する。図12は後退走行時における走行モードの設定手順の一例を示すフローチャートである。なお、図12には、ブレーキペダルの踏み込み(ブレーキ操作)が解除される状況をブレーキOFFとして示している。また、乗員のブレーキ操作が実施されたか否かは、ブレーキペダルセンサ76によって検出されるブレーキペダルの踏み込み量に基づき判定される。この場合において、ブレーキペダルの踏み込み量がゼロを上回る場合に、ブレーキ操作が実施されたと判定しても良く、ブレーキペダルの踏み込み量がゼロ以外の所定値を上回る場合に、ブレーキ操作が実施されたと判定しても良い。
図12に示すように、ステップS10では、セレクトレバーがRレンジ(後退レンジ)に操作されているか否かが判定される。ステップS10において、Rレンジが選択されていると判定された場合には、ステップS11に進み、バッテリ68の充電状態SOCが所定値Aを下回るか否かが判定される。ステップS11において、充電状態SOCが所定値Aを下回ると判定された場合、つまりバッテリ68が十分に充電されていないと判定された場合には、ステップS12に進み、走行モードがシリーズモードに設定される。このように、バッテリ68の蓄電量が少ない場合には、走行モードがシリーズモードに設定され、エンジン動力によってモータジェネレータM2を発電させながら、モータジェネレータM1のモータ動力による後退走行が実施される。
ステップS11において、充電状態SOCが所定値A以上であると判定された場合、つまりバッテリ68が十分に充電されていると判定された場合には、ステップS13に進み、要求駆動力が所定値B以上であるか否かが判定される。ステップS13において、要求駆動力が所定値Bを下回ると判定された場合には、ステップS14に進み、走行モードがEVモードに設定される。また、ステップS13において、要求駆動力が所定値B以上であると判定された場合には、ステップS15に進んでタイマTのカウント処理が実行され、ステップS16に進んでブレーキ操作が解除されているか否かが判定される。ステップS16において、ブレーキ操作が実施されていると判定された場合には、ステップS14に進み、走行モードがEVモードに設定される。このように、要求駆動力が小さい場合やブレーキ操作が実施された場合には、走行モードがEVモードに設定され、エンジン11およびモータジェネレータM2を停止させたまま、モータジェネレータM1のモータ動力による後退走行が実施される。
一方、ステップS16において、ブレーキ操作が解除されていると判定された場合には、ステップS17に進み、タイマTが所定の判定時間αを上回るか否かが判定される。ステップS17において、タイマTが判定時間αを上回ると判定された場合、つまり判定時間αに渡って所定値B以上の要求駆動力が継続している場合には、ステップS18に進んでタイマTのリセット処理が実行され、ステップS12に進んで走行モードがシリーズモードに設定される。また、ステップS17において、タイマTが判定時間α以下であると判定された場合には、ステップS19に進み、充電状態SOCが所定値Aを下回るか否かが判定される。ステップS19において、充電状態SOCが所定値Aを下回ると判定された場合には、ステップS12に進み、走行モードがシリーズモードに設定される。一方、ステップS19において、充電状態SOCが所定値A以上であると判定された場合には、再びステップS13に戻り、要求駆動力、ブレーキ操作、タイマT、充電状態SOC等の各種条件が判定される。このように、要求駆動力が大きくかつブレーキ操作が解除される状態が、判定時間αに渡って継続された場合には、走行モードがシリーズモードに設定される。これにより、モータジェネレータM2を発電させることができるため、モータジェネレータM1に多くの電力を供給して出力トルクを引き上げることができ、十分な駆動力によってハイブリッド車両を後退走行させることが可能となる。
これまで説明したように、後退走行においては、要求駆動力が所定値を下回る場合にEVモードが設定され、要求駆動力が所定値を上回る場合にシリーズモードが設定される。ここで、図13はハイブリッド車両の後退走行状況を示す説明図である。図13に示すように、アクセルペダルの踏み込み量が少なく要求駆動力が小さく設定される場合には、EVモードによってハイブリッド車両の後退走行が実施される一方、アクセルペダルの踏み込み量が多く要求駆動力が大きく設定される場合には、シリーズモードによってハイブリッド車両の後退走行が実施される。このように、後退走行においては、EVモードとシリーズモードとのいずれか一方が設定されることから、PS1モードやPS2モードのようにエンジン動力を分割する走行モードを回避することができ、後退走行時の駆動力不足を防止することが可能となる。なお、エンジン11の回転方向は一方向に決まっていることから、前進走行時のPS1モードやPS2モードに合わせて動力分割機構12のギヤ比を設定した場合には、リングギヤ23の逆転が必要となる後退走行時において十分な駆動力を確保することが困難となる。このようなPS1モードやPS2モードを回避することにより、後退走行時の駆動力不足が防止されるのである。
また、図12のフローチャートに示すように、後退走行においては、判定時間αに渡って要求駆動力が所定値Bを上回ることが、EVモードからシリーズモードへの切換条件となっている。さらに、後退走行においては、判定時間αに渡ってブレーキ操作を実施しないことが、EVモードからシリーズモードへの切換条件となっている。ここで、図14(a)〜(c)は後退走行における走行モードの設定状況を示す説明図である。図14(a)に示すように、判定時間αに渡って所定値Bを上回る要求駆動力が継続された場合には、EVモードからシリーズモードに走行モードが切り換えられる。一方、図14(b)に示すように判定時間α内に要求駆動力が所定値Bを下回った場合や、図14(c)に示すように判定時間α内にブレーキ操作が実施された場合には、走行モードがEVモードに維持されることになる。
このように、後退走行中に要求駆動力が引き上げられた場合であっても、直ちに走行モードがシリーズモードに切り換えられることはなく、所定の切換条件が成立する迄はEVモードが保持されている。ここで、図15は各走行モードの設定領域の一例を示すモードマップである。図15に矢印aで示すように、後退走行時の車両状態(要求駆動力,車速)が、一時的にEVモード領域からシリーズモード領域に入った場合であっても、所定の切換条件が成立する迄はEVモードを保持することより、シリーズモードへの切り換えが回避される。すなわち、判定時間αに要求駆動力が低下する状況や、判定時間αにブレーキ操作が実施される状況とは、図15に矢印bで示すように後退走行からの停車が想定される状況であり、更には、図15に矢印cで示すように停車後の前進走行が想定される状況である。このように、後退走行から前進走行への切り換えが想定される状況においては、後退走行から前進走行への切り換えに備えて、EVモードからシリーズモードへの切り換えを中止している。
例えば、後退走行において一時的にシリーズモード領域に入った場合に、EVモードからシリーズモードに走行モードが切り換えられてしまうと、その後、後退走行から前進走行に切り換える際に、シリーズモードからPS1モードに走行モードを切り換える必要がある。これに対し、一時的にシリーズモード領域に入った場合であっても、走行モードをEVモードに維持した場合には、その後、後退走行から前進走行に切り換える際に、EVモードからPS1モードに走行モードを切り換えることが可能となる。ここで、シリーズモードからPS1モードに切り換える際には、クラッチCL3を締結状態から解放状態に切り換えることが必要であるのに対し、EVモードからPS1モードに切り換える際には、クラッチCL3を解放状態のまま保持することが可能となる。すなわち、シリーズモードからPS1モードに切り換える場合には、クラッチCL3の切換動作が必要となるのに対し、EVモードからPS1モードに切り換える場合には、クラッチCL3の切換動作が不要となっている。このように、後退走行におけるシリーズモードへの不要な切り換えを回避することにより、クラッチCL3の切換動作を減らして素早くPS1モードに切り換えることが可能となり、後退走行から前進走行に移る際の応答性を向上させることが可能となるのである。
なお、後退走行において走行モード(EVモード,シリーズモード)を切り換える際に要求駆動力と比較される所定値とは、所定の制御プログラムやマップデータ等を用いて設定される値である。この所定値は、図15に特性線L1で示すように、車速に応じて変化する値であるが、これに限られることはなく、要求駆動力と比較される所定値として固定値を採用しても良い。また、EVモードからシリーズモードに切り換える際に要求駆動力と比較される所定値と、シリーズモードからEVモードに切り換える際に要求駆動力と比較される所定値とを分けて設定しても良い。同様に、前進走行において走行モード(EVモード,PS1モード)を切り換える際に要求駆動力と比較される所定値とは、所定の制御プログラムやマップデータ等を用いて設定される値である。この所定値は、図15に特性線L2で示すように、車速に応じて変化する値であるが、これに限られることはなく、要求駆動力と比較される所定値として固定値を採用しても良い。また、EVモードからPS1モードに切り換える際に要求駆動力と比較される所定値と、PS1モードからEVモードに切り換える際に要求駆動力と比較される所定値とを分けて設定しても良い。
次いで、後退走行から前進走行を開始するハイブリッド車両の走行状況について図面に基づき改めて説明する。ここで、図16は後退走行から前進走行を開始するハイブリッド車両の走行状況を示す説明図である。図16に示すように、EVモードでの後退走行時にアクセルペダルが踏み込まれ、要求駆動力が所定値B以上に引き上げられた場合には(符号a)、所定の判定時間αに渡る要求駆動力の推移が車両制御ユニット73によって判定される。そして、判定時間α内に要求駆動力が所定値B未満に低下した場合や、図示するようにブレーキペダルが踏み込まれた場合には(符号b,ブレーキON)、シリーズモードへの切り換えは中止されて走行モードはEVモードに保持される。続いて、車両停止後にセレクトレバーがDレンジ(前進レンジ)に操作されてアクセルペダルが踏み込まれると、ハイブリッド車両はEVモードで前進走行を開始する。そして、要求駆動力が所定値を上回ると走行モードがEVモードからPS1モードに切り換えられ、要求駆動力が所定値を下回ると走行モードがPS1モードからEVモードに切り換えられる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、動力分割モード(第3モード)としてPS1モードを挙げているが、これに限られることはなく、動力分割モード(第3モード)としてはPS2モードであっても良い。また、前述の説明では、走行モードとして、シリーズモード、EVモード、PS1モード、PS2モード、OD1モード、OD2モードおよび直結モードを備えているが、これに限られることはない。例えば、シリーズモード、EVモードおよびPS1モードからなる3つの走行モードを設定しても良く、シリーズモード、EVモードおよびPS2モードからなる3つの走行モードを設定しても良い。また、走行モードを削減する場合には、併せてクラッチCL2やクラッチCL4を削減しても良い。
なお、第1モードであるEVモードにおいては、クラッチCL1が解放されてクラッチCL3が解放されるが、クラッチCL1を解放してからクラッチCL3を解放しても良く、クラッチCL3を解放してからクラッチCL1を解放しても良い。同様に、第2モードであるシリーズモードにおいては、クラッチCL1が解放されてクラッチCL3が締結されるが、クラッチCL1を解放してからクラッチCL3を締結しても良く、クラッチCL3を締結してからクラッチCL1を解放しても良い。同様に、第3モードであるPS1モードにおいては、クラッチCL1が締結されてクラッチCL3が解放されるが、クラッチCL1を締結してからクラッチCL3を解放しても良く、クラッチCL3を解放してからクラッチCL1を締結しても良い。
前述の説明では、1つの車両制御ユニット73を走行モード制御部として機能させているが、これに限られることはなく、複数の制御ユニットによって走行モード制御部を構成しても良い。また、前述の説明では、複合遊星歯車式の動力分割機構12を備えているが、動力分割機構12を構成する遊星歯車列としては、複合遊星歯車列に限られることはなく単一遊星歯車列であっても良い。例えば、図示する場合には、動力分割機構12に2つのサンギヤ17,18を組み込んでいるが、これに限られることはなく、1つのサンギヤを用いて動力分割機構12を構成しても良い。また、前述の説明では、リングギヤ23に駆動輪42f,42rを連結し、第1サンギヤ17にモータジェネレータM2を連結しているが、これに限られることはなく、リングギヤ23にモータジェネレータM2を連結し、第1サンギヤ17に駆動輪42f,42rを連結しても良い。
前述の説明では、前輪出力軸35と従動ギヤ34との間にクラッチCL1を設けているが、これに限られることはなく、駆動輪42f,42rと動力分割機構12との間であれば他の位置にクラッチCL1を設けても良い。また、前述の説明では、クラッチCL3を用いて第2サンギヤ18とリングギヤ23とを締結しているが、これに限られることはなく、動力分割機構12を構成する他の回転要素をクラッチCL3によって締結しても良い。また、回転同期機能を備えたシンクロメッシュによってクラッチCL1〜CL4を構成しているが、これに限られることはなく、噛合クラッチであるドグクラッチによってクラッチCL1〜CL4を構成しても良い。さらに、クラッチCL1〜CL4としては、噛合クラッチに限られることはなく、摩擦クラッチによってクラッチCL1〜CL4を構成しても良い。なお、図示する駆動装置10は、四輪駆動用の駆動装置であるが、これに限られることはなく、前輪駆動用や後輪駆動用の駆動装置に対して本発明を適用しても良い。
10 駆動装置
11 エンジン
12 動力分割機構
15 キャリア(回転要素)
16 ピニオンギヤ(回転要素)
17 第1サンギヤ(回転要素)
18 第2サンギヤ(回転要素)
23 リングギヤ(回転要素)
42f,42r 駆動輪
73 車両制御ユニット(走行モード制御部)
CL1 クラッチ(第1クラッチ機構)
CL3 クラッチ(第2クラッチ機構)
M1 第1モータジェネレータ
M2 第2モータジェネレータ
Xe エンジン動力系
Xm モータ動力系

Claims (3)

  1. 駆動輪に連結される第1モータジェネレータを備え、前記第1モータジェネレータから前記駆動輪にモータ動力を伝達するモータ動力系と、
    エンジン、第2モータジェネレータおよび前記駆動輪に連結される動力分割機構を備え、前記エンジンから前記動力分割機構を介して前記駆動輪にエンジン動力を伝達するエンジン動力系と、
    前記駆動輪と前記動力分割機構との間に設けられ、前記駆動輪と前記動力分割機構とを接続する締結状態と、前記駆動輪と前記動力分割機構とを切り離す解放状態とに切り換えられる第1クラッチ機構と、
    前記動力分割機構に設けられ、前記動力分割機構を構成する複数の回転要素を一体に回転させる締結状態と、前記複数の回転要素を個々に回転させる解放状態とに切り換えられる第2クラッチ機構と、
    前記第1クラッチ機構および前記第2クラッチ機構を制御する走行モード制御部と、
    を有し、
    前記走行モード制御部は、走行モードとして、前記第1クラッチ機構を解放して前記第2クラッチ機構を解放する第1モードと、前記第1クラッチ機構を解放して前記第2クラッチ機構を締結する第2モードと、前記第1クラッチ機構を締結して前記第2クラッチ機構を解放する第3モードと、を備え、
    前記走行モード制御部は、後退走行時の要求駆動力が所定値を下回る場合に前記第1モードを設定する一方、後退走行時の要求駆動力が所定値を上回る場合に前記第2モードを設定し、
    前記走行モード制御部は、後退走行時に前記第1モードが設定された状態のもとで、判定時間に渡って所定値を上回る要求駆動力が継続された場合には、前記第1モードから前記第2モードに切り換え、
    前記走行モード制御部は、後退走行時に前記第1モードが設定された状態のもとで、前記判定時間に渡って所定値を上回る要求駆動力が継続された場合であっても、前記判定時間内に乗員のブレーキ操作が実施された場合には、前記第1モードの設定を維持する、ことを特徴とするハイブリッド車両の駆動装置。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車両の駆動装置において、
    前記第1モードは、前記エンジンおよび前記第2モータジェネレータを停止させつつ、前記第1モータジェネレータから前記駆動輪にモータ動力を伝達するEVモードであり、
    前記第2モードは、エンジン動力によって前記第2モータジェネレータを発電させつつ、前記第1モータジェネレータから前記駆動輪にモータ動力を伝達するシリーズモードであり、
    前記第3モードは、前記動力分割機構を介して分割されたエンジン動力を前記駆動輪に伝達する動力分割モードであることを特徴とするハイブリッド車両の駆動装置。
  3. 請求項1または2記載のハイブリッド車両の駆動装置において、
    前記走行モード制御部は、前進走行時の要求駆動力が所定値を下回る場合に前記第1モードを設定する一方、前進走行時の要求駆動力が所定値を上回る場合に前記第3モードを設定することを特徴とするハイブリッド車両の駆動装置。
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