JP6104074B2 - 可動式の混合チャンバを有する飲料調製マシン - Google Patents

可動式の混合チャンバを有する飲料調製マシン Download PDF

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Description

本発明は、飲料用の可溶性粉末及び希釈液を混合することによって、飲料を調製するマシンに関する。
国際公開第2009/153157号パンフレットは、用量分の飲料原材料粉末を供給し、供給した用量分の粉末を粉末と希釈液を混ぜ合わせる混合チャンバに送り込むことによって、飲料を調製する飲料供給マシンについて記載している。混合チャンバは、用量分の粉末を受け取るために混合チャンバが供給装置の出口の下に配置される第1の計量位置と、希釈液が混合チャンバ内に導入され、飲料が調製され送り出される、第1の位置から離れている第2の混合位置との間を移動可能である。このマシンは、混合チャンバが供給装置の近くに位置していないときに希釈液をチャンバに導入するので、供給装置に蒸気が入り込む問題を回避することができるという利点をもたらす。国際公開第2009/144239号パンフレットは、そのような飲料供給マシンに実装することができる供給装置を記載している。
このマシンは、通常、コーヒー粉末が凍結乾燥インスタントコーヒー粉末のように細かすぎなければ、インスタントコーヒー粉末からコーヒー飲料を効果的に調製するように作動する。しかし、マシンが、凝集式又は微細凝集式の噴霧乾燥インスタントコーヒ粉末のような細かいコーヒー粉末に使用されたとき、供給量のばらつき及び供給装置の汚れが観察されている。これら問題は、インスタントコーヒーの微細粒が供給装置の機構内に存在し、これら微細粒がマシンの周囲の水蒸気又は気化物に反応し易いことと明らかに関係している。これら問題は、飲料マシンが熱帯条件(例えば30℃で70%の相対湿度による)で使用されるとき助長され、従ってマシンが1週間以内に目詰まりする可能性がある。従って、上記のマシンで噴霧乾燥インスタントコーヒー粉末を使用することは不可能である。それでもやはり、マシンが、あらゆるタイプのインスタントコーヒー粉末に、それがいかなる特性であれ使用することができれば、有利である。
本発明の目的は、この問題を解決し、現況技術の飲料供給マシンを改善し、それによって、そのマシンを、任意のタイプのインスタントコーヒー粉末でも、任意の気候条件においても効果的に使用することができるようにすることである。
第1の態様によれば、本発明は、飲料原材料粉末用の貯蔵容器と、混合チャンバであって、貯蔵容器の出口が混合チャンバの入口に来る供給位置と、貯蔵容器の出口が混合チャンバの入口に来ない混合位置との間を移動可能である混合チャンバとを備える飲料調製マシンであって、供給位置が混合位置より垂直方向に低い位置であり、飲料調製マシンが、貯蔵容器の底部に、貯蔵容器の出口へ用量分の粉末を導くように構成されているオーガを備え、飲料調製マシンが貯蔵容器の出口に扉を備え、扉が、混合チャンバが供給位置へ移動するときに混合チャンバの動きが扉の開放を生じさせ、混合チャンバが混合位置へ移動するときに混合チャンバの動きが扉の閉鎖生じさせるように、構成されている、飲料調製マシンに関する。
マシンの混合チャンバは、希釈液中で可溶性飲料原材料を溶解するように意図されているので、その混合チャンバは、少なくとも上向きの壁と底壁とを有し、飲料出口が混合チャンバの底部にある。そのより簡単な形態では、混合チャンバは、底部出口を有する容器である。そのようなチャンバは、可溶性原材料及び希釈液を同時に受け取り、それにより、接触によって可溶性原材料を希釈液中で溶解することができる容器の機能、更に、可溶性原材料の溶解から生じた飲料を重力落下によって出口を通して一般に直接飲用カップに供給する機能を実現する。
混合チャンバは様々な形状を取ることができる。好ましい形態では、上向きの壁は実質的に円筒形である。例えば6角形などの多角形、又は例えば楕円断面のチャンバなど、他の形状をとることもできる。底壁は、実質的に切頭錐体の一部分であり得る。この形状は、希釈液の噴流によってもたらされる、液体への遠心作用の結果として、チャンバの上向きの壁に沿って上昇する層内の液体の分布を改善することができる。混合チャンバは、通常、可溶性原材料を導入するための入口開口を備える。通常、混合チャンバの入口はチャンバの上端にあり、その結果、可溶性原材料は、重力落下によって混合チャンバ内へ導入され得る。好ましくは、混合チャンバは回転自在である。
本発明によれば、マシンの混合チャンバは2つの位置の間を移動することができる。これら2つの位置間の移動は、上向き壁、底壁、及び出口である混合チャンバ要素全体に関する。混合チャンバは、飲料が調製される度に、これら2つの位置間を前後に移動する。混合チャンバの場所は、第1の供給位置では、貯蔵容器の出口が混合チャンバの上端入口に来るようになっており、貯蔵容器の出口は、パイプ又は漏斗を用いて混合チャンバの先端入口と協働することもできる。第2の位置では、希釈液供給手段が、希釈液を混合チャンバに注入することができ、貯蔵容器の出口が、ここでは混合チャンバの入口に来ることはない。混合チャンバのこれら2つの位置は十分に離れており、その結果、希釈液供給手段が希釈液を混合チャンバ内に供給している間、貯蔵容器の出口が混合チャンバの入口に来ることはなく、即ち、第1の位置で、貯蔵容器の出口が混合チャンバに来るが、希釈液を混合チャンバ内に供給することができないか、或いは、第2の位置で、貯蔵容器の出口が混合チャンバの入口に来ず、希釈液を混合チャンバ内に供給することができるかのいずれかである。
この構成により、希釈液が混合チャンバに導入されるとき、発生する蒸気が計量装置内へ立ち昇らない。一般に、計量位置では、重力を利用して可溶性原材料を混合チャンバ内に落とすことが有利であるので、混合チャンバの入口開口は計量装置の下に来る。
本発明によれば、供給位置が混合位置より垂直方向に低い位置であり、それによって、供給位置の周囲に蒸気又は湿気が存在することも回避される。
好ましい実施形態によれば、マシンは扉開放アセンブリを備える。扉開放アセンブリは、好ましくは、チャンバの一部分によって作動する。扉開放アセンブリでは、扉が関節式連結ロッドによりレバーに連結されてもよい。好ましくは、レバーが、可動式の混合チャンバの経路上に配置されている。
好ましくは、貯蔵容器の出口は、出口が閉じられたときに扉が押圧するシールによって取り囲まれている。好ましい実施形態によれば、出口は円筒であり、シールは、円筒の外面に存在するリングであり、貯蔵容器の出口に面する扉面が外周隆起縁を有し、外周隆起縁が、出口が閉じられたときにシールを押圧するように構成されている。
出口は、円筒であってもよく、円筒の先端が下部半月状堰を有してもよい。この最後の実施形態によれば、出口に面する扉面は、張出部を有してもよく、張出部は、出口の円筒の先端の下部半月状堰と協働し、下部半月状堰の上側で出口の円筒の先端を閉鎖するように構成されてもよい。
出口は、貯蔵容器のサブアセンブリでもよく、貯蔵容器から取り外すことができてもよい。好ましくは、出口サブアセンブリが扉開放アセンブリを備える。
好ましい実施形態によれば、貯蔵容器の底部にあるオーガは、飲料原材料粉末を上方に駆動するように配向されている。好ましくは、オーガの軸は、水平面に対して15〜25°からなる角度を呈する。
混合チャンバは、線形運動に従って移動させることができる。好ましくは、混合チャンバは螺旋運動に従って移動可能である。
好ましい実施形態によれば、マシンは、混合チャンバを保持する保持部を備えてもよく、その保持部は、混合チャンバを供給位置と混合位置との間で移動させるように移動可能である。好ましくは、混合チャンバは、特に清掃のために保持部から取り外すことができる。
本発明の特徴及び利点が、以下の図面との関連でより良く理解されるであろう。
混合チャンバ及び扉開放アセンブリが混合工程のために配置されている、本発明による飲料調製マシンの内部の図である。 図1の飲料調製マシンの供給装置及び貯蔵装置の図である。 図1の飲料調製マシンの出口及び扉開放アセンブリの全体図及び部分図である。 図1の飲料調製マシンの出口及び扉開放アセンブリの全体図である。 図1の飲料調製マシンの出口及び扉開放アセンブリの部分図である。 供給工程中の混合チャンバと扉開放アセンブリとの協働を示す図である。
図1は、内部を明らかにするためにハウジングパネルが取り外された、本発明による飲料調製マシンを示す。マシンは、図1では内部が透けて見えるようにされている、飲料原材料粉末用の貯蔵容器1を備える。粉末を供給する装置が、容器1の底部に配置されている。図示の実施形態では、この供給装置は、モータ31によって作動するスクリューオーガ3であり、更にスプリングオーガのような他のオーガを使用することもできる。オーガの軸XX’は、好ましくは、飲料原材料粉末を上方に駆動するように配向され、軸XX’に示されているように、好ましくは、水平面に対して約20°の角度αを呈する。飲料原材料粉末用の貯蔵容器1の底部に位置するスクリューオーガ3は、貯蔵容器の出口11へ粉末を導く。出口11は、扉開放アセンブリ4を用いて、扉41によって開閉することができる。オーガ軸の配向は、オーガがそれ以上作動しないとき、粉末粒が、出口の外へこぼれ、又は出口と扉との間に留まる可能性を低減する。
マシンは、用量分の粉末及び希釈液を導入し混合することができる混合チャンバ2を備える。その結果得られる飲料が、混合チャンバの底部の出口22を通って送出される。希釈液と可溶性飲料粉末とを接触させ溶解して泡立たせるそのようなチャンバは、国際公開第2008/071613号パンフレットに記載のチャンバに対応するものでもよい。
チャンバ2は、貯蔵容器の出口11が混合チャンバの上端入口21に来る第1の供給位置と、貯蔵容器の出口11が混合チャンバの上端入口に来ない第2の混合位置との間を移動可能である。
混合チャンバ1は、保持部5に配置されている。保持部は、第1の位置から第2の位置へ及びその逆に移動させることができ、従って混合チャンバを駆動することができる保持部5は、シャフト軸に従って回転及び平行運動できるシャフト7に取り付けられている。シャフトは、モータ8によって動かし回転させることができる。シャフトは、案内湾曲部6と協働する側方ピンを有し、案内湾曲部は螺旋形状を呈する。シャフト7の回転が行われると、シャフト7は、同時に、湾曲部による螺旋運動に応じて自由に移動することができる。案内湾曲部の螺旋形状は、第1の供給位置が、第2の混合位置より低い垂直位置に来るようになっている。混合チャンバの変位は、チャンバの移動が終了する前にチャンバの上端開口が貯蔵容器の出口11の下に配置されるように、最適化されている。その結果として、粉末が混合チャンバの上端縁又は外側にこぼれる可能性が抑制される。
図1は、供給位置から離れた混合位置での混合チャンバを示し、貯蔵容器の扉41は閉じている。この混合位置では、オーガによって供給され、貯蔵容器の出口及び扉を通して送り込まれた飲料原材料を溶解するために、希釈液を混合チャンバに導入することができる。その結果得られた飲料は、チャンバ出口22を通して、通常、その下に置かれた飲用カップに送り込まれる。混合工程中に、蒸気が貯蔵容器の出口に向かって立ち昇らないように、チャンバの混合位置がチャンバの供給位置より十分に高い位置であることを指摘することができる。
好ましくは、貯蔵容器のオーガは、開放された出口の下で混合チャンバが停止しているときに作動される。
貯蔵容器の出口11及び扉開放アセンブリが、図3a、3b、及び3cに詳細に示されている。扉41は、アセンブリの軸45に蝶着され、2本の関節式連結ロッド43、44によりレバー42に連結されている。レバー42を押すことによって、扉41が上がり、出口11が開く。逆に、レバー42を離すことによって、出口11を扉41によって閉じることができる。本実施形態によれば、扉開放アセンブリの協働は、混合チャンバ2が供給位置へ移動するとき、図4に示すように、混合チャンバの動きが扉41の開放を生じさせ、混合チャンバが混合位置へ移動するとき、混合チャンバの動きが扉41の閉鎖を生じさせるように構成されている。好ましくは、扉開放アセンブリは引張ばね46を備え、それによって、扉は自動的に休止位置で出口を閉じ、このばね46は、図1及び4に明瞭に示されている。好ましい図示された形態によれば、レバー42は、混合チャンバ2の経路上に配置されている。そして、扉開放アセンブリは、混合チャンバが供給位置へ移動するとき、混合チャンバの側面と協働し、それによって作動する。この形態は、チャンバ2が、例えば清掃のために取り外されて、保持部5に存在しない場合、扉開放アセンブリが作動することがなく、供給された粉末がマシンの内部にこぼれることがないという利点をもたらす。図4は、混合チャンバの側面23が、どのようにレバー42を押して、扉41を動かして出口11から離すかを示す。混合チャンバが混合位置へ戻るとき、レバー42に力が掛からなくなり、それによって、引張ばね46が、扉を引き戻して出口を閉じる。
出口11は、好ましくは、通常、本質的に円形断面を呈する。好ましくは、出口は、オーガが停止させられたとき次の用量分の粉末の一部が混合チャンバに滑り込むことを回避するために、半月状堰11aを備える。これによって、より正確な粉末の供給が可能になる。
好ましくは、貯蔵容器の出口11は、出口が閉じられたとき扉41が押圧するシール12によって取り囲まれている。好ましい図示の形態によれば、出口11は円筒である。シール12は、円筒の外面に存在するリングである。外面にシールを配置することにより、扉の良好な封止に影響し、かつ貯蔵容器に蒸気を入り込ませ得る、シール上への粉末粒の堆積の可能性を低減させる。出口に面する扉面41aは、外周隆起縁41bを有し、外周隆起縁は、出口が閉じたときにシールを押圧するように構成されている。更に、出口11が半月状堰11aを有するとき、出口に面する扉面41aは、好ましくは、扉を効果的に閉じるようにするために出口の面と協働する面を有し、特に、出口に面する扉面41aは、扉の開閉に際し半月状堰の上側縁部に対して摺動することができる張出部41cを有する。
扉、円筒の先端、及びオーガの軸XX’の上向き配向の構成が、扉が押圧するシール上に粉末がこぼれ得る可能性を抑え、扉の気密的な閉鎖を保証する。この構成が、例えば混合チャンバ内で飲料調製中の水ポンプの振動など、マシンが振動を受けたとき、粉末がこぼれるのを回避するのに特に役立つ。
図3a及び3bに示されるように、出口は、貯蔵容器1のサブアセンブリにすることができ、例えば清掃のために、貯蔵容器から取り外すことができる。このサブアセンブリは、バヨネット接続を介して貯蔵容器に取り付けることができる。
図示のマシンは、熱帯条件(30℃、70%の湿度)で1か月間、供給手段の詰まりの問題を観察することなく、凍結乾燥コーヒー粉末から飲料を調製するために使用されてきた。

Claims (12)

  1. 飲料原材料粉末用の貯蔵容器(1)と、
    混合チャンバ(2)であって、前記貯蔵容器の出口(11)が混合チャンバの入口(21)に来る供給位置と、前記貯蔵容器の前記出口(11)が前記混合チャンバの前記入口に来ない混合位置との間を移動可能である混合チャンバ(2)と
    を備える飲料調製マシンであって、
    前記供給位置が前記混合位置より垂直方向に低い位置であり、
    当該飲料調製マシンが、前記貯蔵容器の底部に、前記貯蔵容器の前記出口(11)へ用量分の粉末を導くように構成されているオーガ(3)を備え、
    当該飲料調製マシンが前記貯蔵容器の前記出口(11)に扉(41)を備え、前記扉が、前記混合チャンバ(2)が前記供給位置へ移動するときに前記混合チャンバの動きが前記扉の開放を生じさせ、前記混合チャンバが前記混合位置へ移動するときに前記混合チャンバの動きが前記扉の閉鎖を生じさせるように、構成されている、
    飲料調製マシン。
  2. 扉開放アセンブリ(4)を備える、請求項1に記載の飲料調製マシン。
  3. 前記扉開放アセンブリ(4)が、前記混合チャンバの一部分によって作動するように構成されている、請求項2に記載の飲料調製マシン。
  4. 前記扉(41)が、関節式連結ロッド(43、44)によりレバー(42)に連結されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の飲料調製マシン。
  5. 前記レバー(42)が、可動式の前記混合チャンバの経路上に配置されている、請求項4に記載の飲料調製マシン。
  6. 前記貯蔵容器の前記出口(11)が、前記出口が閉じられたときに前記扉(41)が押圧するシール(12)によって取り囲まれている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の飲料調製マシン。
  7. 前記貯蔵容器の前記出口(11)が円筒であり、前記シール(12)が、前記円筒の外面に存在するリングであり、前記出口に面する扉面(41a)が外周隆起縁(41b)を有し、前記外周隆起縁が、前記出口が閉じられたときに前記シールを押圧するように構成されている、請求項6に記載の飲料調製マシン。
  8. 前記貯蔵容器の前記出口(11)が円筒であり、前記円筒の先端が下部半月状堰(11a)を有する、請求項7に記載の飲料調製マシン。
  9. 前記出口に面する前記扉面(41a)が張出部(41c)を有し、前記張出部が、前記出口の前記円筒の先端の前記下部半月状堰(11a)と協働し、前記下部半月状堰の上側で前記出口の前記円筒の先端を閉鎖するように構成されている、請求項8に記載の飲料調製マシン。
  10. 前記貯蔵容器の前記出口が、前記貯蔵容器(1)のサブアセンブリであり、前記貯蔵容器から取り外すことができる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の飲料調製マシン。
  11. 前記出口のサブアセンブリが扉開放アセンブリを備える、請求項2及び10に記載の飲料調製マシン。
  12. 前記貯蔵容器の底部にある前記オーガ(3)が、前記飲料原材料粉末を上方に駆動するように配向されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の飲料調製マシン。
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