JP6104045B2 - 心臓用医療機器誘導具 - Google Patents
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Description
特許文献1には、剣状突起下から内視鏡ルートを確保し内視鏡下で心耳とよばれる血栓形成の懸念がある部位を結紮し、血栓飛沫を予防する治療手段が記載されている。
なぜならば、心臓の表面は潤滑液で覆われており、冠動静脈を持つ心室は楕円球状であるとともに拍動による体積変化も発生するためである。
本発明の一態様は、心臓の表面を周方向に沿って走行する回旋枝および右冠状動脈を被覆する位置に、全周にわたって配置される環状の横断部と、該横断部に両端が接続され、心臓の前側表面を心尖に向かって下降するように走行する前下降枝および心臓の後ろ側表面を心尖に向かって下降するように走行する前記回旋枝の末梢部を被覆する位置に、心尖側を取り囲むように配置される縦断部と、該縦断部または前記横断部のいずれかに接続する導入部とを備え、前記横断部、前記縦断部および前記導入部が、内部に医療機器を挿通可能な管状に構成されるとともに少なくとも前記横断部および前記縦断部が、拡張および収縮可能な材質により構成され、前記横断部および前記縦断部が、収縮した状態で、心尖側から心臓の外面に被せることができ、かつ、流体圧によって拡張させられたときに、被覆している回旋枝および右冠状動脈、前下降枝および回旋枝の末梢部に密着させられる寸法を有する心臓用医療機器誘導具を提供する。
このようにすることで、心尖受け部を心尖に嵌合させることで、縦断部を心尖に固定することができる。これにより、縦断部の安定性を向上し、医療機器をさらに安定的に誘導することができる。
このようにすることで、吸着手段の作動により心尖受け部を心尖に負圧により吸着させ、さらに確実に縦断部を固定することができる。
このようにすることで、医療機器として光または超音波を照射するものを導入する場合に、横断部および縦断部の内部から内側面を介して光または超音波を冠動脈に照射し、観察または治療を行うことができる。
このようにすることで、非シンメトリな構造を有する右心室と左心室との間の冠動脈の位置に、縦断部を一致させ、医療機器を容易に冠動脈に沿って誘導することができる。
本実施形態に係る心臓用医療機器誘導具1は、例えば、剣状突起下部から組織を貫通して心膜腔内に開口して配置されるシースを経由して、体外から心膜腔内に導入された後、心臓に固定されるものである。
また、縦断部3は、横断部2が回旋枝および右冠状動脈Cを被覆する位置に配置された状態で、心臓Aの前側表面を心尖Bに向かって下降するように走行する前下降枝Dおよび心臓Aの後ろ側表面を心尖Bに向かって下降するように走行する回旋枝Cの末梢部Eを被覆する位置に、心尖B側を取り囲むように配置されるようになっている。
心尖受け部5は、図4に示されるように、縦断部3が前下降枝Dおよび回旋枝Cの末梢部Eを被覆する位置に配置されたときに、心尖Bに嵌合するカップ状の形状を有している。また、この心尖受け部5は、X線造影性を有している。
本実施形態に係る心臓用医療機器誘導具1を心臓Aに装着するには、剣状突起下部から心膜腔内に貫通して配置されたシースS(図9参照。)を経由して、図5(a)に示されるように、収縮した状態で外套管6に収容された本実施形態に係る心臓用医療機器誘導具1を挿入する。外套管6は柔軟な材質により構成され、外套管6内には外套管6よりも剛性の高い押出シャフト7が外套管6に対して軸方向に相対移動可能に挿入されている。外套管6および押出シャフト7もX線造影性を有している。
また、横断部2および縦断部3が配置されている回旋枝および右冠状動脈C、前下降枝Dおよび回旋枝Cの末梢部Eに沿う位置は、丁度、心房Fと心室G,Hとの境界および左心室Gと右心室Hとの境界に当たるため、心臓Aが拍動しても大きく伸縮することがない位置である。
なお、本実施形態においては、心尖受け部5を心尖Bに嵌合させることとしたが、これに加えて、心尖受け部5を心尖Bに吸着させることにしてもよい。
また、縦断部3の心臓への装着が確りと行われる場合には、心尖受け部5を備えていなくてもよい。
冠動脈は心臓A本体へ血液を供給する重要な血管である。この冠動脈に何らかの原因で血栓が形成されて詰まってしまうと、心臓Aに供給する血液量が減少するため、心筋への栄養手段が途絶え、心筋梗塞などの重篤な心疾患を引き起こす。
(a) IVUS(血管内超音波断層像)
(b) OCT(光干渉断層像)
(c) 血管内視鏡
IVUSやOCTはグレースケールの断層像で形態学的変化を見る。画像がグレースケールであるため病理所見として扱われず、確定診断には至らない。
被覆が剥がれ、異常部位が血管内に露出されて血栓を形成し、冠動脈を閉塞させて心筋梗塞を起こしてしまうリスクを推測でき、予防的に治療を行うことができる。
(2)異常部位の由来
冠動脈の外側にあった異常が血管内へと浸潤したと推測できれば、予防的に外側への治療を遂行することができる。冠動脈の内部から発生したとすれば、予防的に血液成分や他臓器の疾患の治療を遂行することができる。
これら2つの情報を評価可能とするために、本実施形態に係る心臓用医療機器誘導具1を心臓Aの表面に設置し、冠動脈の内側と外側に内視鏡を導入する。
これにより、冠動脈における病変部位の全体像を推定することができ、病理診断を経て治療方針を容易に決定することができる。
IVUSおよびOCTは、血管内の断層像を取得する手段として期待されているが、観察深度が浅いため、血管の比較的内側のみの観察しかできない欠点がある。そのため、血管病変部の病理解析を進め確定診断に至るためには不可欠となる、血管病変部外周の情報が不足している。
血管内視鏡は血管内面の色調に加え、凹凸や剥離など表面状態を定性的に観察する手段として期待されているが、深部観察はできない。さらに、病的な色調といわれる黄色から黄白色を出す物質の由来が心臓外周か血管内かを見極めることは難しい。血管内面の光学的観察で得た情報に加え、血管外周の情報を血管内視鏡、IVUSまたはOCTによって同時に追加すれば、病変部が異常に映し出される原因を、より正確に把握することが可能となる。
B 心尖
C 回旋枝および右冠状動脈
D 前下降枝
E 末梢部
1 心臓用医療機器誘導具
2 横断部
3 縦断部
4 導入部
4a 第3のルーメン(吸着手段)
5 心尖受け部
Claims (5)
- 心臓の表面を周方向に沿って走行する回旋枝および右冠状動脈を被覆する位置に、全周にわたって配置される環状の横断部と、
該横断部に両端が接続され、心臓の前側表面を心尖に向かって下降するように走行する前下降枝および心臓の後ろ側表面を心尖に向かって下降するように走行する前記回旋枝の末梢部を被覆する位置に、心尖側を取り囲むように配置される縦断部と、
該縦断部または前記横断部のいずれかに接続する導入部とを備え、
前記横断部、前記縦断部および前記導入部が、内部に医療機器を挿通可能な管状に構成されるとともに、少なくとも前記横断部および前記縦断部が、拡張および収縮可能な材質により構成され、
前記横断部および前記縦断部が、収縮した状態で、心尖側から心臓の外面に被せることができ、かつ、流体圧によって拡張させられたときに、被覆している回旋枝および右冠状動脈、前下降枝および回旋枝の末梢部に密着させられる寸法を有する心臓用医療機器誘導具。 - 前記縦断部の略中央位置に、心尖に嵌合させられる心尖受け部を備える請求項1に記載の心臓用医療機器誘導具。
- 前記心尖受け部に負圧により心尖に吸着する吸着手段を備える請求項2に記載の心臓用医療機器誘導具。
- 前記横断部および前記縦断部の少なくとも内側面が、光または超音波を透過可能な材質により構成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の心臓用医療機器誘導具。
- 前記縦断部の両端の前記横断部への接続位置が、前記横断部を不均等に分割する位置である請求項1から請求項4のいずれかに記載の心臓用医療機器誘導具。
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