JP6103239B2 - 補強梁材 - Google Patents

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Description

本発明は、補強梁材に係り、詳しくは複合材製航空機胴体を構成するスキンの補強に使用されるスティフナーのように、被補強材が薄い場合に好適な補強梁材に関する。
通常、複合材で航空機胴体を製造する場合、スキンを強化すべく構造部材が複合材スキンに取り付けられることが多い。航空宇宙産業におけるスティフナーの使用の典型例は、複合材のスティフナー(ストリンガー)がウイングカバー又はウイングスキンの内面に取り付けられる航空機の翼の構成においてである。スティフナーは、さまざまな断面形状を示すように形成されるが、典型的にはT字形断面に形成される。T字形断面のスティフナーは平らかつ未硬化の予め含浸された複合材積層体から生産され、複合材積層体はL字形断面に形成され、その後、L字形断面は、生産する所望のT字形断面に背中合わせで圧縮されてT字形断面のスティフナーが生産される。図12に示すように、T字形断面のスティフナー51は、スキン(薄板)52に接着されてスキン52と一体化される(特許文献1参照)。
T字形断面のプリフォームの製造方法として、炭素繊維あるいはガラス繊維等のFRP用繊維素材に対して、予め熱可塑性繊維素材を合糸した合糸繊維束からブレイディングによりチューブ状のFRP組織体を製造した後、チューブ状のFRP組織体を径方向に密着して変形し、密着された部分に熱を加えて融着する方法が提案されている(特許文献2参照。)
また、スティフナー51の使用方法として、図13に示すように、連結部材53を介して他の部材54と連結され、かつ連結部材53から往復方向に作用する力Fを受けて使用される場合がある。
特表2011−528291号公報 特開2005−153428号公報
特許文献1に記載のT字形断面のスティフナーは、2つのL字形断面の複合材積層体を背中合わせで圧縮して形成されるため、製造工程が複雑になる。一方、特許文献2に記載の方法では、T字形断面のスティフナーは、チューブ状のFRP組織体を径方向に密着して変形することで形成でき、2つの複合材積層体から形成する場合に比べて製造が簡単になる。
図13で示す状態でスティフナー51を使用する場合、スティフナー51は、一端側が連結部材53に接合され、残りの部分がスキン52に接合された状態で使用される。スキン52からの力を効率良く連結部材53に伝えるためには、スティフナー51の連結部材53に対する接合面積を増やす必要がある。しかし、単純にスティフナー51を大きくした場合は、スティフナー51がスキン52と接合される部分の面積が必要以上に大きくなり、スティフナー51を構成する無駄な材料が多くなる。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、不要な部分の面積を大きくせずに効率良くスキンからの力を受けることができる補強梁材を提供することにある。
上記課題を解決する補強梁材は、一端側がテーパ状に拡径された円筒状ブレイディング材が基準板部と突出部とからなる断面T字形に折り曲げられて形成された三次元繊維構造体を強化材とした繊維強化複合材からなる。ここで、「円筒状」とは、断面が楕円の場合も含む。
この構成によれば、径が一定の円筒状ブレイディング材から形成された三次元繊維構造体を強化材とした場合と異なり、補強梁材がスティフナーとしてスキンに接合されて使用される場合に、スキンに対する接合面となる基準板部の単位長さ当たりの面積は、基準板部の一端側の面積が、基準板部における他の部分の面積より大きくなる。したがって、補強梁材は、不要な部分の面積を大きくせずに効率良くスキンからの力を受けることができる。
前記円筒状ブレイディング材は3軸構成で、前記三次元繊維構造体は、前記突出部の先端側が前記基準板部に向かって傾斜するように形成されていることが好ましい。この構成によれば、補強梁材がスティフナーとしてスキンに接合されて使用される場合、3軸構成の円筒状ブレイディング材が単純に断面T字形に折り曲げられて形成された三次元繊維構造体を構成する軸方向繊維と異なり、三次元繊維構造体の軸方向繊維の一端側が補強梁材の基準面に向かって延びた状態で、スキンからの力を受ける。そのため、スキンからスティフナーにその接合面と平行な力が加わった場合、軸方向繊維を介して効率良くスキンからの力をスティフナーに伝えることができる。また、補強梁材は、基準面から突出している部分の一端側が基準面に向かって傾斜しているため、応力集中を緩和することができる。
前記円筒状ブレイディング材は、3層以上に形成され、かつ最も外側となる円筒状ブレイディング材より内側に位置する円筒状ブレイディング材は、内側の円筒状ブレイディング材の拡径部が外側の円筒状ブレイディング材の拡径部より長く形成され、最外層の円筒状ブレイディング材が内側の円筒状ブレイディング材を覆うように形成されていることが好ましい。この構成によれば、三次元繊維構造体を複数層で構成する場合、全ての層を相似形状に構成する場合に比べて、拡径部の折り曲げが容易になる。また、階段状に先端に向け順次板厚を薄くすることで、応力集中が緩和できる。
前記円筒状ブレイディング材は、本体部の中心線と、前記本体部の一端に連続するテーパ状の拡径部の中心線とが屈曲する状態に形成されていることが好ましい。この構成によれば、円筒状ブレイディング材の軸方向繊維を切断することなく基準板部のスキンとの接合面付近にまで延ばすことができ、スキンからの力がより効率的に補強梁材に伝達される。
本発明によれば、不要な部分の面積を大きくせずに効率良くスキンからの力を受けることができる。
第1の実施形態の補強梁材がスキンに接着された状態の概略斜視図。 円筒状ブレイディング材の概略斜視図。 (a)は折り曲げ工程で使用する型材の概略斜視図、(b)は同じく外型の概略斜視図。 折り曲げ工程の概略斜視図。 スティフナーとしての使用状態の概略斜視図。 第2実施形態の補強梁材の概略斜視図。 1層目及び2層目の三次元繊維構造体の先端側概略斜視図。 1層目と2層目の円筒状ブレイディング材の関係を示す概略斜視図。 3層目をブレイディングした状態を示す概略斜視図。 別の実施形態の補強梁材の概略斜視図。 別の実施形態の補強梁材の概略斜視図。 従来技術のスティフナーとスキンの概略斜視図。 スティフナーの使用例を示す概略図。
以下、本発明を具体化した補強梁材の一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、スティフナーとしての補強梁材10は、一端側がテーパ状に拡径された円筒状ブレイディング材を、断面T字形に折り曲げられて形成された三次元繊維構造体を強化材とした繊維強化複合材で形成されている。
詳述すると、補強梁材10は、スティフナーとしてスキン11に接合されて使用される場合にスキン11に対する接合面となる基準面を有する基準板部12と、基準板部12から垂直に突出する突出部13とを有する。基準板部12は、補強梁材10の長手方向の一端側に端部に向かってテーパ状に拡幅された拡幅部12aを有する。そのため、補強梁材10がスティフナーとしてスキン11に接合されて使用される場合に、スキン11に対する接合面となる基準板部12の単位長さ当たりの面積のうち、基準板部12の一端側、即ち拡幅部12aの面積が、基準板部12における他の部分の面積より大きくなる。
突出部13は、拡幅部12aと対応する部分が拡幅部12aの先端側に向かって傾斜するように形成されている。即ち、補強梁材10を構成する三次元繊維構造体は、基準面に対して直角状となる部分(突出部13を構成する部分)の先端側が基準面に向かって傾斜するように形成されている。拡幅部12aの端面に向かい順次板厚が薄くなるので、応力集中が緩和できる。
次に前記のように構成された補強梁材10の製造方法を説明する。
補強梁材10の製造方法は、円筒状ブレイディング材を形成するブレイディング工程と、得られた円筒状ブレイディング材を折り曲げて三次元繊維構造体を形成する折り曲げ工程と、得られた三次元繊維構造体に樹脂を含浸硬化させる樹脂含浸硬化工程とを備えている。
ブレイディング工程では、図2に示すように、一定径の本体部20aの一端側にテーパ状の拡径部20bを有する円筒状ブレイディング材20を形成する。ブレイディング工程では、例えば、公知の三次元ブレイディング装置を使用し、本体部20aに対応する部分と、拡径部20bに対応する部分とに分割可能な図示しない分割型のマンドレルを使用して、マンドレル上に繊維束がブレイディングされて円筒状ブレイディング材20が形成される。繊維束としては、例えば、炭素繊維が使用される。
折り曲げ工程では、図3(a)に示すように、断面L字形で、先端側に傾斜面25a及び拡幅部25bを有する2個の型材25と、図3(b)に示すように、凹部26aを有する外型26とを使用して円筒状ブレイディング材20の折り曲げ賦形を行う。凹部26aは、補強梁材10の基準板部12の拡幅部12aの外形に対応する形状に形成されている。
折り曲げ方法は、図4に示すように、先ず円筒状ブレイディング材20を2個の型材25の拡幅部25b側が円筒状ブレイディング材20の拡径部20b側となるように挟む。次にその状態で、円筒状ブレイディング材20の拡径部20b側を外型26の凹部26a内に配置する。そして、円筒状ブレイディング材20の拡径部20bを型材25と外型26とで挟み、図示しない先端が曲がった棒状の部材(補助治具)を使用して、円筒状ブレイディング材20の拡径部20b側を所定の形状に整えて、図1に示す補強梁材10に対応する三次元繊維構造体を形成する。
図2に示すように、円筒状ブレイディング材20は、一定径の本体部20aの中心線L1と、拡径部20bの中心線L2とが屈曲する状態に形成されている。そのため、円筒状ブレイディング材20を折り曲げて補強梁材10に対応した所定の形状の三次元繊維構造体を形成する作業が、一定径の本体部20aの中心線L1と、拡径部20bの中心線L2とが同軸線上に存在する円筒状ブレイディング材20を折り曲げて形成する場合に比べて簡単になる。なお、円筒状ブレイディング材20を折り曲げる際、両中心線L1,L2を含む仮想平面と円筒状ブレイディング材20との交線のうち、円筒状ブレイディング材20の屈曲状態外側の部分との交線が突出部13の突出端側に位置するように折り曲げる。
樹脂含浸硬化工程では、折り曲げ工程で得られた三次元繊維構造体に、例えば、レジントランスファーモールディング(RTM)法で熱硬化性樹脂を含浸させるとともに熱硬化させることにより補強梁材10が得られる。
補強梁材10は、図1に示すように、基準板部12全体がスキン11に接合されて使用される場合に限らない。例えば、図5に示すように、スキン11の一端が接合された連結部材28に対して複数の補強梁材10の拡幅部12a側が接合され、基準板部12の大部分がスキン11に接合された状態において、連結部材28に連結された他の部材29から連結部材28に矢印で示す往復方向に作用する力Fを受けて使用される場合がある。なお、連結部材28は、例えば、連結部材28に形成されている孔に挿通されるボルトを介して他の部材29と連結される。
突出部13を構成する三次元繊維構造体の軸方向繊維(軸方向糸)は、全てが全長にわたって基準板部12と平行に延びるのではなく、一部の軸方向繊維は、一端側が基準面に向かって延びる状態、あるいは一端側が突出部13から基準板部12に跨るように配列されている。そのため、スキン11から基準板部12に対して面方向に加わった力が、基準板部12から突出部13に跨る状態で存在する軸方向繊維等を介して突出部13に伝わり、スキン11から基準板部12に伝わる力が効率良く突出部13にも伝わる。なお、図1及び図2において軸方向繊維を破線で表している。また、円筒状ブレイディング材20を折り曲げて形成(賦形)された三次元繊維構造体は、基準板部12の拡幅部12aの先端が図1に示すように直線状ではなく円弧状になるが、便宜的に直線状に図示している。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)補強梁材10は、一端側がテーパ状に拡径された円筒状ブレイディング材20が断面T字形に折り曲げられて形成された三次元繊維構造体を強化材とした繊維強化複合材からなる。この構成によれば、径が一定の円筒状ブレイディング材から形成された三次元繊維構造体を強化材とした場合と異なり、補強梁材10がスティフナーとしてスキン11に接合されて使用される場合にスキン11に対する接合面となる基準板部12の単位長さ当たりの面積のうち、基準板部12の一端側、即ち拡幅部12aの面積が基準板部12における他の部分の面積より大きくなる。したがって、補強梁材10は、不要な部分の面積を大きくせずに効率良くスキン11からの力を受けることができる。
(2)円筒状ブレイディング材20は3軸構成で、これから形成された三次元繊維構造体は、基準面即ち補強梁材10がスキン11に接合されて使用される場合に、スキン11に対する接合面に対して直角状となる部分(突出部13)の先端側が基準面に向かって傾斜するように形成されている。この構成によれば、補強梁材10がスティフナーとしてスキン11に接合されて使用される場合、突出部13を構成する軸方向繊維の一端側が補強梁材10の基準面に向かって延びた状態、あるいは一端側が突出部13から基準板部12に跨るように配列された状態でスキン11からの力を受ける。そのため、スキン11からスティフナー(補強梁材10)にその接合面と平行な力が加わった場合、軸方向繊維を介して効率良くスキン11からの力をスティフナーに伝えることができる。また、補強梁材10は、基準面から突出している部分の一端側が基準面に向かって傾斜しているため、また拡幅部12aが先端に向かって板厚が薄くなり、応力集中を緩和することができる。
(3)円筒状ブレイディング材20は、一定径の本体部20aの中心線L1と、拡径部20bの中心線L2とが屈曲する状態に形成されている。したがって、円筒状ブレイディング材20の軸方向繊維を切断することなく基準板部12のスキン11との接合面付近にまで延ばすことができ、スキン11からの力がより効率的に補強梁材10に伝達される。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を図6〜図9にしたがって説明する。この実施形態では、補強梁材の外形は第1の実施形態の補強梁材10と基本的に同様であるが、三次元繊維構造体を構成する円筒状ブレイディング材が一層ではなく、3層に形成されている点が第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図6に示すように、補強梁材30は、3層の三次元繊維構造体31,32,33を強化材とした繊維強化複合材で構成され、最外層となる三次元繊維構造体31の内側に中間層となる三次元繊維構造体32が存在し、三次元繊維構造体32の内側に最内層となる三次元繊維構造体33が存在する。図7に示すように、最内層となる三次元繊維構造体33はその拡幅部33aが、中間層となる三次元繊維構造体32の拡幅部32aから突出して階段状となるように形成されている。図6に示すように、最外層となる三次元繊維構造体31は、補強梁材30がスティフナーとしてスキン11に接合されて使用される場合にスキン11に対する接合面となる基準板部12と、基準板部12から垂直に突出する突出部13とを有する。基準板部12は、補強梁材10の長手方向の一端側に端部に向かってテーパ状に拡幅された拡幅部12aを有する。突出部13は、拡幅部12aと対応する部分が拡幅部12aの先端側に向かって傾斜するように形成されている。拡幅部12a及び突出部13は、両三次元繊維構造体32,33を覆うように形成されている。
補強梁材30の製造方法におけるブレイディング工程では、3層の三次元繊維構造体31,32,33に対応した3層構造の円筒状ブレイディング材を形成する。ブレイディング工程では、図示しない分割型のマンドレル上に一層目の円筒状ブレイディング材34を形成し、端部処理をした後、その一層目の円筒状ブレイディング材34の上に、図8に示すように、2層目の円筒状ブレイディング材35を形成する。そして、端部処理をした後、図9に示すように、両円筒状ブレイディング材34,35を覆うように3層目の円筒状ブレイディング材36を形成すると3層の円筒状ブレイディング材が形成される。なお、端部処理とは、円筒状ブレイディング材34,35の端部の解れを無くすため、熱可塑性樹脂パウダーを端部に付着させた後、加熱溶融処理を行ったり、液状の樹脂を端部に付着させたりすることを意味する。
折り曲げ工程では、ブレイディング工程で得られた円筒状ブレイディング材を折り曲げて3層の三次元繊維構造体31,32,33を形成(賦形)する。
樹脂含浸硬化工程では、折り曲げ工程で得られた3層の三次元繊維構造体31,32,33に対して、例えば、レジントランスファーモールディング(RTM)法で熱硬化性樹脂を含浸させるとともに熱硬化させることにより補強梁材30が得られる。
この第2の実施形態によれば、第1の実施形態の(1),(3)と同様な効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(4)補強梁材30の強化材である3層の三次元繊維構造体となる円筒状ブレイディング材は3層に形成されている。そして、最も外側となる円筒状ブレイディング材36より内側に位置する円筒状ブレイディング材34,35は、内側の円筒状ブレイディング材34の拡径部が外側の円筒状ブレイディング材35の拡径部より長く形成され、最外層の円筒状ブレイディング材36が内側の円筒状ブレイディング材34,35を覆うように形成されている。この構成によれば、三次元繊維構造体を3層で構成する場合、全ての層を相似形状に構成する場合に比べて、拡径部の折り曲げが容易になる。階段状に先端に向け順次板厚を薄くすることで、応力集中が緩和できる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 第1の実施形態あるいは第2の実施形態において折り曲げ工程で得られた三次元繊維構造体に対して、図10あるいは図11に示すように、基準板部12をスティッチ糸(繊維束)40で縫合してもよい。この場合、三次元繊維構造体を折り曲げ工程から樹脂含浸硬化工程へ移送する際や、樹脂含浸硬化工程において三次元繊維構造体を取り扱う際の形状保持が良好になる。
○ 補強梁材10の強化材を構成する三次元繊維構造体は、1層及び3層に限らず2層あるいは4層以上であってもよい。三次元繊維構造体が3層以上に形成される場合は、第2の実施形態の場合のように、最も外側となる円筒状ブレイディング材が全ての内側の円筒状ブレイディング材を覆い、内側に位置する円筒状ブレイディング材の拡径部は、最内層の拡径部が最も長く、以下、次の拡径部から順に短く形成されることが好ましい。
○ 三次元繊維構造体を構成する繊維束は、炭素繊維に限らず、炭化ケイ素繊維(SiC繊維)、アルミナ繊維等のセラミック繊維、ガラス繊維等の無機繊維や、アラミド繊維、PBO繊維(ポリパラフェニレン・ベンゾビス・オキサゾール繊維)、超高分子量ポリエチレン繊維等の高強度高弾性の有機繊維を使用してもよい。
○ 補強梁材10はスキン11と接合されるスティフナーに限らず、他の部材と接合(連結)されて使用され、他の部材から梁の長手方向に作用する力を受ける補強梁材であってもよい。
○ 円筒状ブレイディング材20は、必ずしも本体部20aが一定径の円筒に限らず、多少テーパ状であってもよい。
○ 円筒状ブレイディング材20は、中心線L1及び中心線L2が屈曲する状態に形成されたものに限らず、中心線L1及び中心線L2が同軸となる状態に形成されたものであってもよい。
○ 円筒状ブレイディング材20は、断面が円に限らず、楕円であってもよい。
L1,L2…中心線、10,30…補強梁材、12…基準板部、13…突出部、20,34,35,36…円筒状ブレイディング材、20b…拡径部、31,32,33…三次元繊維構造体。

Claims (4)

  1. 一端側がテーパ状に拡径された円筒状ブレイディング材が基準板部と突出部とからなる断面T字形に折り曲げられて形成された三次元繊維構造体を強化材とした繊維強化複合材からなることを特徴とする補強梁材。
  2. 前記円筒状ブレイディング材は3軸構成で、前記三次元繊維構造体は、突出部の先端側が前記基準板部に向かって傾斜するように形成されている請求項1に記載の補強梁材。
  3. 前記円筒状ブレイディング材は、3層以上に形成され、かつ最も外側となる円筒状ブレイディング材より内側に位置する円筒状ブレイディング材は、内側の円筒状ブレイディング材の拡径部が外側の円筒状ブレイディング材の拡径部より長く形成され、最外層の円筒状ブレイディング材が内側の円筒状ブレイディング材を覆うように形成されている請求項1又は請求項2に記載の補強梁材。
  4. 前記円筒状ブレイディング材は、本体部の中心線と、前記本体部の一端に連続するテーパ状の拡径部の中心線とが屈曲する状態に形成されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の補強梁材。
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