JP6098850B2 - 通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、移動通信デバイス又は固定通信デバイスに通信サービスを提供する通信システム及びその構成要素に関する。本発明は、限定はしないが、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって現在開発されている長期発展型(LTE)通信システムにおける中継ノード(RN)に対して改善された通信リンクを提供することに特に関連する。
中継ノードは、3GPP規格文書のRel−10において、例えばユーザ機器(UE)のための高データレートのカバレッジ、一時的なネットワーク展開、セルエッジスループットを改善し、及び/又は新たなセルエリアにおけるカバレッジを提供するツールとして、基地局(eNB)によって運用されるセル内のカバレッジの拡張を提供するために導入された。モバイルRN(MRN)もRel−11において検討項目として含まれ、展開使用事例は高速列車に限定され、この場合、中継ノードは列車に搭載され、列車とともに移動する。LTE仕様は、基地局(ドナーeNB(DeNB)と呼ばれる)に無線接続される中継ノード(RN)を有することによって中継をサポートする。ドナーeNBは、自らの「ドナー」セルをサービングすることに加えて、発展型ユニバーサル陸上無線アクセス(E−UTRA)無線インタフェースの修正版によって、RNをサービングする。修正されたインタフェースは「RN−Un」インタフェースと呼ばれる。
各RNには、基地局の機能の数多くの態様が与えられ、それゆえ、「RN−Uu」インタフェースと呼ばれる無線インタフェースを介して自らの「中継」セル内のユーザ機器をサービングする基地局としての役割を果たすことができる。それゆえ、中継セル内のユーザ機器の視点で見ると、RNは基本的に従来のLTE基地局であるように見える。通常、RNは複数のUEをサービングすることになり、このため全てのこれらのUEについて集約されたデータがRN−Unインタフェースを通過しなくてはならない。一方、基地局機能に加えて、RNは、ドナーeNB(DeNB)に無線接続できるようにするために、例えば、物理レイヤ機能、レイヤ2機能、無線リソース制御(RRC)機能及び非アクセス層(NAS)機能の数多くの態様を含む、UE機能のサブセットもサポートする。
DeNBは、DeNBとユーザ機器との間の従来の「Uu」インタフェースを介して、そのDeNBのセルにキャンプしているユーザ機器と「直接」やりとりする通信を扱うことが可能である。また、DeNBは、RN−Unインタフェース、RN及びRN−Uuインタフェースを介して、中継セル内にキャンプしているユーザ機器と「間接的に」行う通信を扱うことも可能である。
当業者であれば理解するように、従来のeNBは「X2」インタフェースと呼ばれるインタフェースを介して互いに相互接続する機能を有する。また、eNBは、「S1」インタフェースと呼ばれるインタフェースによって発展型パケットコア(EPC)を備えるコアネットワークにも接続し、より詳細には、「S1−MME」インタフェースを介してEPCのモビリティ管理エンティティ(MME)に、及び「S1−U」インタフェースによってサービングゲートウェイ(S−GW)に接続する。
したがって、DeNBは、RNと他のネットワークノード(他のeNB、MME及びS−GW)との間のS1プロキシ機能及びX2プロキシ機能を提供する必要があり、これは、状況によっては、DeNBがRNに対し、MME(S1の場合)、eNB(X2の場合)、及びS−GWのように見えることを意味する。このため、変更されたE−UTRA無線インタフェース(RN−Un)の従来の無線プロトコルを打ち切ることに加えて、RNはS1、S11及びX2インタフェースのプロトコルを打ち切ることも可能である。
3GPP規格文書は、TS36.300v11.1.0のセクション4.7(この内容は引用することにより本明細書の一部をなす)において、RNのアーキテクチャ、及びRNがDeNBとの接続を確立する方法を規定している。3GPP規格文書は、TR36.814v2.0.0のセクション9(この内容は引用することにより本明細書の一部をなす)において、RN−Unインタフェースが提供される方法が異なるRel−10における様々なタイプのRNを、以下のように規定している。
1.タイプ1のRNは、RN−Uuインタフェース(RN対UE)及びRN−Unインタフェース(RN対DeNB)の双方について、RN−Uuのために幾つかのサブフレームを構成し、RN−Unのために幾つかのサブフレームを構成することによって、同じ周波数を再利用する。これは一種の半二重動作とみなすことができる。
2.タイプ1aのRNはRN−Uu及びRN−Unに異なる周波数を用いる。
3.タイプ1bのRNもRN−Uu及びRN−Unに同じ周波数を再利用するが、別個の分離したアンテナを用いることによってこれを行うので、RN−Uu及びRN−Unの双方が同時に動作することができる(全二重動作)。
タイプ1のRNは、RN−UuとRN−Unとの間の帯域幅を共有しなくてはならず、これによって、スループットが、タイプ1aのRN及びタイプ1bのRNによって達成することができるスループットよりも低くなる場合がある。また、タイプ1の場合、RN−UuインタフェースにおけるスループットとRN−Unインタフェースにおけるスループットとの平衡を取るように、RN−Unインタフェースに割り当てられるサブフレーム数を設定する必要がある。中継ノードによってサービングされるUEの数に依拠して、これは中継ノードが各UEに提供することができるサービスに影響する場合がある。
本発明の目的は、1つ又は複数の上記の問題を克服するか、又は少なくとも軽減する、改善された通信システム、及び通信システムの改善された構成要素を提供することにある。
本発明は、受信したデータを、該中継ノードによってサービングされている1つ又は複数の通信デバイスに中継するように動作可能な中継ノードであって、1つ又は複数の遠隔伝送ポイント、及び該中継ノードによってサービングされている前記1つ又は複数の通信デバイスに対し信号を送受信するように動作可能なトランシーバ回路と;第1の動作状態において、該中継ノードが中継されるべきデータを1つの遠隔伝送ポイントから受信するように構成され、かつ、第2の動作状態において、該中継ノードが中継されるべきデータを複数の遠隔の別個の伝送ポイントから同時に受信するように構成されるように、該中継ノードの前記動作を制御するための通信制御モジュールと;を備え、前記通信制御モジュールは、遠隔伝送ポイントから構成データを受信するように構成され、該構成データは、前記通信制御モジュールが前記第1の動作状態で動作するか又は前記第2の動作状態で動作するかを規定する、中継ノードを提供する。
替的には、該中継ノードは、この決定を自身で行う。
通常、前記中継ノードは、該中継ノードの近傍の様々な伝送ポイントによって送信される信号の信号測定値を取得するための測定モジュールも備える。前記測定モジュールは、前記遠隔伝送ポイントから測定を実行することの要求を受信するのに応答して、該測定を実行し、前記測定値を遠隔伝送ポイントに報告することができる。
例示の一実施形態では、前記第2の動作状態は、i)複数の伝送ポイントが前記中継ノードにデータを送信する共同送信モードと、ii)前記中継ノードが1つの伝送ポイントから送信を受信し、前記複数の伝送ポイントが該複数の伝送ポイントのスケジューリング及び/又はビームフォーミング決定を協調させて前記送信間の干渉を最小限にする協調スケジューリング/ビームフォーミング(CS/CB)モードと、iii)前記中継ノードが、1組の協調伝送ポイントから選択される伝送ポイントからの送信を受信する動的ポイント選択(DPS)モードと、を含む群から選択された1つ又は複数を含む複数の通信モードを含む。この場合、前記選択された伝送ポイントは、前記DPSモードで動作しているとき、前記中継ノードと前記組内の前記伝送ポイントとの間の瞬時無線チャネル状態に基づいて、サブフレームごとに変化することができる。
また、本発明は、1つ又は複数の中継ノードと通信するのに用いるためのドナー基地局であって、前記中継ノードに対し信号を送受信するように動作可能なトランシーバ回路と;前記中継ノードが中継されるべきデータを該ドナー基地局から受信する第1の動作状態で動作するか、又は前記中継ノードが中継されるべきデータを複数の遠隔の別個の伝送ポイントから同時に受信する第2の動作状態で動作するよう前記中継ノードを構成するように、該中継ノードに構成データを送信するように構成される通信制御モジュールと;を備える、ドナー基地局を提供する。
前記ドナー基地局は、前記中継ノードの近傍の他の伝送ポイントによって送信される信号の信号測定を実行するための要求を前記中継ノードに送信するように動作可能であり、該中継ノードから戻される測定結果を受信する測定モジュールも備えることができる。この場合、前記通信制御モジュールは、前記中継ノードから受信した前記測定結果に基づいて、前記中継ノードがいずれの伝送ポイントと前記第2の動作状態で通信するべきかを判定することができる。
通常、前記ドナー基地局は、前記中継ノードに対するプロキシ機能を別のネットワークノードに提供するように構成されるプロキシモジュールを備える。前記プロキシモジュールは、前記中継ノードが前記第2の動作状態において動作するように構成されるときに、別のドナー基地局がマスタドナー基地局として構成される場合、前記プロキシ機能を抑止するように構成することができる。そうでなければ、前記中継ノードが前記第2の動作状態で動作するように構成されるときに、前記プロキシモジュールは、複数の基地局が前記中継ノードに対するプロキシ機能を提供することを該別のネットワークノードに通知するように構成することができる。
例示の一実施形態では、前記通信制御モジュールは、基地局インタフェース(X2インタフェース等)を通じて他の基地局と情報を交換し、前記中継ノードが前記第2の動作状態で動作しているときに該中継ノードへの送信を協調させるように動作可能である。特に、前記ドナー基地局は、i)前記様々な伝送ポイントによって前記中継ノードに対して行われたサブフレーム割り当てのパターンと、ii)干渉を低減するのに用いられるビームフォーミング技法を制御するための位置情報と、iii)前記中継ノードによって報告される信号測定値と、iv)他の基地局に、該他の基地局が前記中継ノードをサービングしており、それによって該他の基地局が前記中継ノードのための適切なリソースを予約することができることを通知するシグナリングと、v)公衆警告システムに関連する情報のためのシステム情報のシグナリングと、vi)R−PDCCH及びMBSFNサブフレーム構造のために各基地局によって用いられるリソースを協調させる情報と、のうちの1つ又は複数を、前記基地局インタフェースを通じて交換することができる。
また、本発明は、複数のドナー基地局を介して中継ノードと通信するように構成されるネットワークノードであって、前記複数のドナー基地局を介して前記中継ノードとの通信を制御するための通信制御モジュールと;前記中継ノードが複数のドナー基地局を介して前記ネットワークノードと通信するか否かを示すコンテキストデータを保持するように動作可能なマルチポイント送信コンテキストモジュールと;を備える、ネットワークノードを提供する。
前記ネットワークノードは、ドナー基地局から、前記中継ノードにデータを送信する他の伝送ポイントを識別する情報を受信することができ、前記マルチポイント送信コンテキストモジュールは、伝送ポイントごとにコンテキストデータを保持し、それによって、前記通信制御モジュールは、前記コンテキストデータ内で識別される前記伝送ポイントのそれぞれを介して前記中継ノードとの通信リンクを確立することができる。
また、本発明は、1つ又は複数の中継ノードと通信する際に用いられるドナー基地局であって、前記中継ノードに対し信号を送受信するように動作可能なトランシーバ回路と;前記中継ノードに対するプロキシ機能を別のネットワークノードに提供するように構成されるプロキシモジュールと;を備え、該プロキシモジュールは、該ドナー基地局が別のドナー基地局が前記中継ノードのためのマスタドナー基地局として構成されるという情報を受信した場合、前記中継ノードに対する提供される前記プロキシ機能の動作を抑止するように構成される、ドナー基地局を提供する。
また、本発明は、対応する方法、及びこれらの方法を実行するためのコンピュータプログラム製品も提供する。これらのコンピュータプログラム製品は、信号として、又はCD−ROM等のコンピュータ可読媒体上で提供することができる。
次に、本発明の例示的な実施形態を、単に例として、添付の図面を参照しながら説明する。
複数のネットワーク伝送ポイント及び中継ノードを有する様々な移動通信システムシナリオのうちの1つを概略的に示す図である。 複数のネットワーク伝送ポイント及び中継ノードを有する様々な移動通信システムシナリオのうちの1つを概略的に示す図である。 複数のネットワーク伝送ポイント及び中継ノードを有する様々な移動通信システムシナリオのうちの1つを概略的に示す図である。 LTE通信ネットワークにおいて用いるために規定される一般的なフレーム構造を示す図である。 図2aに示すスロットが複数の時間−周波数リソースから形成される方法を示す図である。 協調する1組の伝送ポイントのドナー基地局間でサブフレーム伝送を構成することができる方法を示す図である。 協調する1組の伝送ポイントのドナー基地局間でサブフレーム伝送を構成することができる方法を示す図である。 マルチポイント送信用に構成される中継ノードのためのS1プロキシ機能を提供する、様々なオプションのうちの1つを示す図である。 マルチポイント送信用に構成される中継ノードのためのS1プロキシ機能を提供する、様々なオプションのうちの1つを示す図である。 マルチポイント送信用に構成される中継ノードのためのS1プロキシ機能を提供する、様々なオプションのうちの1つを示す図である。 マルチポイント送信用に構成される中継ノードのためのS1プロキシ機能を提供する、様々なオプションのうちの1つを示す図である。 図1に示すシステムの一部を形成する中継ノードの主要構成要素を示すブロック図である。 図1に示すシステムの一部を形成するドナー基地局の主要構成要素を示すブロック図である。 図1に示すシステムの一部を形成するネットワークノードの主要構成要素を示すブロック図である。
概略
図1aは、ドナー基地局5のマクロセル2においてサービングされる、複数の移動電話3−1〜3−5を含むユーザ機器(UE)3を含む移動(セルラ)通信システム1を概略的に示している。通信システム1はまた、遠隔無線ヘッド(RRH)6と、中継ノード7と、コアネットワーク8とを備える。RRH6は、光ファイバリンク等の高速で高帯域幅の通信リンク10によってドナー基地局5に直接接続され、このリンクを通じて、RRH6はドナー基地局5に対し信号を送受信する。図1aには1つのRRH6が示されているが、所望に応じて複数を設けることができる。RRH6は、そのRRHのセル9内に位置する移動電話(この場合、電話3−2)に無線インタフェースを通じて信号を送信し、これらの移動電話から返送された信号を受信するように、ドナー基地局5によって制御及び同期される。この例示的な実施形態において、RRH6は、ドナー基地局5のマクロセル2内で動作するように低電力の送信機であり、RRHセル9はマクロセル2と同じセルIDを有する。中継ノード7はRN−Unインタフェースを介して無線でドナー基地局5に接続し、マクロセル2のセルIDと異なるセルIDを有する自身の中継セル11を運用する。ドナー基地局5は、S1インタフェースを介してコアネットワーク8に接続する。コアネットワーク8は、中でも、モビリティ管理エンティティ(MME)12と、サービングゲートウェイ(SGW)14と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PGW)16とを備える。
移動電話3−1、3−2及び3−3(これ以降、直接MTと呼ぶ)はそれぞれドナー基地局5に直接登録され、従来のUuインタフェースを介してドナー基地局5に接続する。ただし、移動電話3−2はRRH6を介してドナー基地局5に接続する。移動電話3−4及び3−5(これ以降、中継MTと呼ぶ)はそれぞれ中継ノード7に登録され、RN−Uuインタフェースを介して中継ノード7に接続する。したがって、移動電話3−1、3−2及び3−3のユーザは、ドナー基地局5(移動電話3−2の場合はドナー基地局5及びRRH6)及びコアネットワーク8を介して他のユーザと通信することができる。移動電話3−4及び3−5のユーザは、中継ノード7及びドナー基地局5及びコアネットワーク8を介して他のユーザと通信することができる。
この例示的な実施形態において、RRH6と中継ノード7との間の主な差は、RRH6が高速通信リンク10によってドナー基地局に接続されるのに対し、中継ノード7は無線インタフェースを介して接続されることと、RRH6が、このRRH6によってブロードキャストされる信号がドナー基地局5によってブロードキャストされる信号と同じであるように、基地局の遠隔アンテナのように動作するのに対し、中継ノードはマクロセル2のセルIDと異なるセルIDを有する中継セル11内の中継MT3−4及び3−5にサービングする基地局そのものとして動作することとを含む。一方、他の例示的な実施形態では、RRH6はマクロセル2のセルIDと異なる独自のセルIDを用いることができる。
以下でより詳細に説明するように、本発明の1つの態様は、中継ノード7が複数の伝送ポイントと同時に通信することができることであり、図1aに示す状況では同じセルの様々な(広く分離した)アンテナ、すなわちドナー基地局5及びRRH6と通信する。
本発明は、伝送ポイントが、異なるドナー基地局に属する異なるセルであるシナリオ等の他のシナリオにも拡張される。そのような実施形態は図1bに示され、図1bは、中継ノード7がドナーセル2−1内のドナー基地局5−1と、又はドナーセル2−2内のドナー基地局5−2と通信可能であることができることを示している。図1cは、本発明を適用可能な更なるシナリオを示している。この場合、ドナー基地局5は3つのRRH6−1、6−2及び6−3を制御し、これらのRRH6のそれぞれは、それぞれ異なるセルIDを有する独自のRRHセル9−1、9−2及び9−3をそれぞれ運用する。この例示的な実施形態において、RRH6は、ドナー基地局5のマクロセル2の範囲を拡張する高電力送信機である。図1cに示すように、中継ノード7はドナー基地局5、RRH6−1及びRRH6−3と同時に通信することができる。
LTEサブフレームデータ構造
中継ノード7が複数の伝送ポイントと通信することができる特定の方法を論考する前に、LTE通信について合意されたアクセス方式及び一般的なフレーム構造について簡単に説明する。直交周波数分割多元接続(OFDMA)技法はダウンリンクに用いられ、直接MT(3−1、3−2及び3−3)及び中継ノード7がドナー基地局5との無線インタフェースを通じてデータを受信することを可能にし、中継MT(3−3及び3−4)が中継ノード7との無線インタフェースを介してデータを受信することを可能にする。移動電話3又は中継ノード7に送信されるデータ量に応じて、ドナー基地局5によって(所定の時間量にわたって)各直接MT3及び中継ノード7に異なるサブキャリアが配分される。これらは、LTE仕様において、物理リソースブロック(PRB)と呼ばれる。このためPRBは時間及び周波数次元を有する。同様に、中継ノード7によって(所定の時間量にわたって)各中継MTに、この中継MTに送信されるデータ量に依拠して異なるサブキャリアが配分される。これを行うために、ドナー基地局5(及び中継ノード7)はサービングしているデバイスごとにPRBを動的に配分し、制御チャネルにおいて、スケジューリングされたデバイスのそれぞれにサブフレーム(TTI)ごとの配分をシグナリングする。
図2aは、ドナー基地局5との無線インタフェースを通じたLTE通信について合意された1つの一般的なフレーム構造を示している。示すように、1つのフレーム13は10msecの長さであり、1msecの持続時間の10個のサブフレーム15(送信時間間隔(TTI)として既知)を含む。各サブフレームすなわちTTIは、0.5msecの持続時間の2つのスロット17を含む。各スロット17は、通常のサイクリックプレフィックス(CP)が用いられるか又は拡張CPが用いられるかに依拠して、6つ又は7つのOFDMシンボル19を含む。利用可能なサブキャリアの総数は、システムの全体送信帯域幅に依拠する。LTE仕様は、1.4MHz〜20MHzのシステム帯域幅のためのパラメータを規定し、1つのPRBは、現在、1つのスロット17につき12個の連続サブキャリアを含むように規定されている(ただし、これは明らかに異なり得る)。送信されるダウンリンク信号は、Nsymb個のOFDMシンボルの持続時間についてNBW個のサブキャリアを含む。これは、図2bに示すようにリソースグリッドによって表すことができる。グリッド内の各ボックスは1つのシンボル期間につき単一のサブキャリアを表し、リソース要素と呼ばれる。図2bに示すように、各PRB21は12個の連続サブキャリア及び(この例では)サブキャリアごとに7つのシンボルから形成されるが、実際には、各サブフレーム15の第2のスロット17においても、同じ配分が行われる。
マルチポイント送信モード
上記で論考されるように、中継ノード7は、この例示的な実施形態では、多数の伝送ポイントと通信することができるように構成される。これは、協調マルチポイント(CoMP)送信と呼ばれる、UEが複数の伝送ポイントと通信するために確立される技法を用いて行うことが好ましい。これらの技法は、例えばTR36.819V11.1.0に記載されており、その内容は引用することにより本明細書の一部をなす。伝送ポイント(TP)、この実施形態ではドナー基地局(複数の場合もある)及びRRH(複数の場合もある)は、ともに協働してマルチポイント送信を中継ノード7と協調させる。通常、通信システム内で様々な協調伝送ポイントの組が提供されることになる。以下のように、複数の異なるマルチポイント送信モードが可能である。
1.共同送信(JT)。この場合、中継ノード7は、時間−周波数リソース(サブフレームn上のPRB21等)において複数の伝送ポイント(TP)からの送信を受信する。これらの送信はTPから同じデータを搬送することもできるし(それによって各TPからの信号を中継ノード7が結合することができ、これにより受信信号の品質が改善される)、異なるデータを搬送することもできる(それによって、時間−周波数リソースあたり、より多くのデータが中継ノード7に送信される)。
2.協調スケジューリング/協調ビームフォーミング(CS/CB)。この場合、中継ノード7は、任意の1つの時間−周波数リソース21において1つのTPのみから送信を受信し、複数のTPは、送信間の干渉を最小限にするようにそれらのTPのスケジューリング及び/又はビームフォーミング決定を協調させる。用いられる伝送ポイントは、変化の頻度が比較的低くなるように半静的に選択される。
3.動的ポイント選択(DPS)。この場合、中継ノード7は時間−周波数リソースにおいて1組の協調伝送ポイントから選択された1つのみのTPから送信を受信するが、選択したTPは、中継ノード7と伝送ポイントとの間の瞬時無線チャネル状態に基づいて高速に(サブフレーム15ごとに)変化することができる。
利点
中継ノード7及び伝送ポイントを上記のように動作するように構成することによって、以下を含む複数の利点を提供することができる。
1.RN−Un物理チャネル(R−PDSCH(中継物理ダウンリンク共有チャネル)、R−PDCCH(中継物理ダウンリンク制御チャネル)等)の信頼性の改善。これは特に、中継ノード7にスケジューリングされたデータ送信を通知するのに用いられ、(R−PDSCHと異なり)HARQ(確認応答)から利益を受けない、R−PDCCH送信に適用される。固定中継ノード7は通常、良好な無線カバレッジ条件において展開されるにもかかわらず、RN−Unリンク品質が劣化する状況が存在し得る。したがって、共同送信を用いて2つ以上の伝送ポイントから同じデータを送信することによって、R−PDSCH及びR−PDCCHの信頼性を改善することができる。CS/CB技法及びDPS技法は、RN−Unインタフェースにおける干渉が高い場合にも有益である。これらの技法は、中継ノード7がモバイルであり、したがって伝送ポイントに対して移動する場合にも有用であり得る。
2.例えば2つ以上のドナー基地局5から中継ノード7のための異なるデータを送信することによって、RN−Unのデータ容量を改善する。これは、上記で示したように、半二重動作に起因してタイプ1a/1bのRNよりも容量が低いタイプ1のRNの場合に特に有益であり得る。
実施態様
本発明者らは、Uuインタフェースを通じてUEにCoMPを提供するように開発されている技法は、RN−Unインタフェースに直接適用することができず、以下を含む複数の変更が必要であることを認識した。
1.マルチポイント送信動作のためにRNを構成するには、ドナー基地局5と中継ノード7との間に上位レイヤ(RRC)シグナリングが必要である。この構成は、以下の3つの主要ステップに従って実行することができる。
a.中継ノード7は、周辺で送信しているセルから受信する信号のセル測定を行うように構成されなくてはならない。これらの測定は、RRM測定(共通基準信号(CRS))若しくはCSI−RS(チャネル状態情報−基準信号)に基づく測定、又は双方の組み合わせを含む。これらの測定は、様々な基地局又は様々な基地局セルによって送信され、中継ノード7によって受信される信号の信号特性を測定するものである。ドナー基地局は、中継ノードに、いずれかのタイプの測定を行うように要求することができるので、中継ノードはいずれかのタイプの測定を行うことができるように構成されなくてはならない。現時点では、固定の中継ノード7はセル間のモビリティ(すなわちドナーセルから別のセルへのハンドオーバ)を実行することを許可されておらず、このため、現時点において、そのような信号測定を行う固定の中継ノードを構成する必要がない。移動中継ノードは、既にCRS測定を行うように構成されているが、CSI−RSに基づく測定も行うように構成される必要がある。
b.現時点において、固定の中継ノードは、セル間のモビリティを実行することを許可されていないので、測定を行うように構成されておらず、信号測定の報告をサービングドナー基地局5に返すようにも構成されていない。このため、所望の信号測定を行うように中継ノード7を構成することに加えて、中継ノードはこれらの信号測定の報告をドナー基地局5に返すようにも構成されなくてはならない。次に、ドナー基地局5は測定報告を用いて、いずれの伝送ポイントが中継ノード7の範囲内にあり、したがっていずれの伝送ポイントを中継ノード7への同時送信のために選択することができるかを判定することができる。
c.中継ノード7についてLTE Rel10において規定されているRRCシグナリングは、R−PDCCH(中継−物理ダウンリンク共通制御チャネル)の(ドナー基地局5による)構成/再構成及びMBSFNサブフレーム構成を含む。複数の伝送ポイントを有する本シナリオにおいて、R−PDCCH及びMBSFNサブフレーム構造のために各伝送ポイントによって用いられるリソースは、協調している1組のTPにおけるドナー基地局間で協調されなくてはならない。これは、例えば、1つの「マスタ」ドナー基地局5によって制御することができる。特に、マスタドナー基地局5は、いずれのリソースを各伝送ポイントが用いるべきかを判定すると、R−PDCCH及びMBSFNサブフレーム構造のための構成データを、X2インタフェースを通じて各伝送ポイントに送信することになる。伝送ポイントごとの構成は、マスタドナー基地局5の構成と同じとすることも異なることもできる。例えば、R−PDCCHのために用いられるリソースは、半静的にRRCシグナリングを用いて事前構成することができ、それによって、複数の伝送ポイントにおいて同じリソースが用いられる。この場合、伝送ポイントは、選択したマルチポイント送信方式、例えばDPS/JT/CS/CBに頼って中継ノード7における信頼性のある受信を提供することになる。代替的に、マスタドナー基地局5は、R−PDCCHのために異なる時間−周波数リソースを用いるように(異なるTPからのR−PDCCH/R−PDSCHのために同じ又は異なる変調符号化方式(MCS)を用いて)協調伝送ポイントを構成することができる。この手法は、例えば、TPが、異なる時間−周波数リソースを用いる複数のR−PDCCHを用いて、異なるデータ送信をスケジューリングすることを可能にすることによって、R−PDSCHにおけるスループットを増大させることができる。代替的に、この手法は、異なるTPを用いてR−PDSCH検索空間のために同じ1組の時間−周波数リソースをスケジューリングすることによって信頼性を与えるのに用いることができる。
2.タイプ1のRNに共同送信(同じデータ又は異なるデータを用いる)が適用される場合、中継ノード7が複数のドナー基地局5から同時にデータを受信することができるように、異なるドナー基地局間のRN−Unサブフレーム割り当ての協調が必要である。より詳細には、RN−Unインタフェース及びRN−Uuインタフェースの「半二重」特性を考慮すると、RN−Unインタフェースを通じた送信に割り当てられるサブフレーム15間に間隔が存在することになり、これらの間隔の間に、RN−Uuインタフェースを通じた送信のために中継ノード7によってサブフレーム15を割り当てることができる。RN−Unインタフェース及びRN−Uuインタフェースの半二重特性は、図3a及び図3bに示されている。ドナー基地局5は、そのようなRN−Unサブフレーム割り当ての「パターン」を自由に判定する。協調している1組の伝送ポイントにおけるドナー基地局5によって行われるサブフレーム割り当てのパターンは(図3のように)同じとすることもできるし、(図3bのように)異なることもできる。異なる場合、サブフレームパターンは少なくとも時間において重複しなくてはならず、それによって、複数の協調ドナー基地局5によって送信される幾つかのサブフレーム15が存在し、これらのサブフレームにおいて中継ノード7はこれらのドナー基地局5からの送信を受信することができる。これには、各協調ドナー基地局5が情報を交換して、これらの協調ドナー基地局がそれぞれ、中継ノード7が複数のドナー基地局5と同時に通信することを可能にするRN−Unサブフレーム割り当てのパターンを規定することを可能にする必要がある。好ましい例示的な実施形態において、この情報交換は近傍の基地局とX2インタフェースを通じて実行される。この情報交換は、1組の協調ドナー基地局5が中継ノード7について(又は複数の中継ノードが存在する場合、各中継ノード7について)確立されるときに行われることが好ましいが、協調ドナー基地局5のうちの1つ又は複数によって行われるサブフレーム割り当てのパターンは、(例えば中継ノード7のためのデータスループットのレート変更に適応するように)経時的に変化する場合があり、そのような変化に適応するにはドナー基地局5間の更なる情報交換が必要とされる場合がある。
3.序論において検討されるように、LTE Rel−10は、ドナー基地局5が、このドナー基地局5の内部のプロキシ機能に起因して、中継ノード7に対しMME12のように見えることを可能にする。この結果、MME12と中継ノード7との間で、プロキシドナー基地局5を介した単一のシグナリング接続が生じる。しかしながら、中継ノード7が複数のドナー基地局5に接続する場合、MME12又はドナー基地局5のいずれかに対する変更が必要である。特に、中継ノード7が複数のドナー基地局5と通信することができるようにするには、ドナー基地局5(「マスタ」ドナー基地局と呼ばれる)のうちのいずれか1つが通常のプロキシ機能をMME、SGW等に提供するのに対し、他のドナー基地局5は提供しないか、又は協調ドナー基地局5のそれぞれを通じてMME/SGW等と中継ノードとの間に複数のシグナリング接続が提供されるように、これらのMME/SGW等が変更される。これらの可能性のそれぞれを以下でより詳細に検討する。
4.協調している1組のTPにおいて、ドナー基地局5間の追加のシグナリングが必要とされる。このシグナリングは通常、近傍の基地局をともに接続するX2インタフェースを通じて実行されることになる。この追加のX2シグナリングは以下を含むことになる。
a.他のドナー基地局に、それらが中継ノード7をサービングしていることを通知するシグナリング。特に、ドナー基地局5とUE3との間のインタフェース又はドナー基地局5と中継ノード7との間のインタフェースは、最大で8ベアラを有することができる(各UEベアラは通常、UEのために異なるデータストリームを搬送するのに用いられる。例えば、1つのベアラを用いてVoIPデータを搬送することができるのに対し、別のベアラはFTP又はブラウザデータ等を搬送する)。中継ノード7の場合、この中継ノードは複数のUE3をサービングし、これらのUE3のそれぞれが最大で8ベアラを有することができるので、ドナー基地局5はUuインタフェース上のベアラをRN−Unインタフェース上の(より高い帯域幅の)ベアラにマッピングしなくてはならない。協調する1組のTPにおけるドナー基地局5は、それらが中継ノード7をサービングすることになることを認識しなくてはならず、それに応じてそのような高帯域幅ベアラのためのリソース配分を予約することができるようにされる。マスタドナー基地局が提供される場合、通常、この情報を、例えばX2eNB構成更新メッセージ又はeNBリソースステータス情報メッセージ等を用いて、又はこの情報を提供するのに専用の新たなメッセージを用いて他のドナー基地局5にシグナリングするのは、マスタドナー基地局5となる。
b.(単一のマスタドナー基地局が提供される場合)マスタドナー基地局5を介した伝送ポイントシステム情報のシグナリング。特に、中継ノード7はPWS(公的警告システム)に関連する情報(SIB10、11及び12)のためのシステム情報を読み出さない。代わりに、中継ノード7はこの情報を、S1:書き込み/置換メッセージを用いてコアネットワーク8からS1インタフェースを通じて受信する。したがって、マスタドナー基地局5が存在する場合、このマスタドナー基地局がコアネットワーク8からシステム情報を受信し、マスタドナー基地局自体が中継ノード7にデータを送信するようにスケジューリングされていない場合(おそらく干渉に起因する)、マスタドナー基地局は、このシステム情報を、X2インタフェースを通じて他の伝送ポイントにシグナリングして、この情報を中継ノード7に送信することができるようにしなくてはならない。
マスタドナー基地局
単一のマスタドナー基地局がプロキシ機能を提供することを許可される場合、ネットワークノード(MME、SGW等)に変更を行う必要はない。この場合、図4aを参照すると、マスタドナー基地局5−1が中継ノード7に対するプロキシ機能を提供し、それによって、ネットワークノード(この場合、MME12)からのシグナリングはマスタドナー基地局5−1に渡され、その後、(RN−Unインタフェースにわたって用いられているマルチポイント通信モードに依拠して)マスタドナー基地局5−1若しくは他のドナー基地局5−2のいずれかによって、又はマスタドナー基地局及び他のドナー基地局5の双方によって中継ノード7に送信される。シグナリングが他のドナー基地局5−2のうちの1つ又は複数にルーティングされなくてはならない場合、マスタドナー基地局5−1は、他のドナー基地局(複数の場合もある)5−2とともに有するX2インタフェースを介してこれらの他のドナー基地局5−2にシグナリングを送信する。
他のドナー基地局5−2に転送されるシグナリング情報は、X2 PDUがMAC PDUとなるようにMACレイヤにおいて実行することができる。これは図4bに示されている。この場合、マスタドナー基地局5−1のPDCPレイヤにおいてセキュリティが実行され、マスタドナー基地局5−1のRLCレイヤによってRLC再送信が処理される。例えば、PDCP/RLCの容量がスケジューラの容量未満であるべきことに起因して、スケジューラスケーリングが必要とされる。特に、PDCPレイヤ及びRLCレイヤが毎秒1GBのユーザトラフィックをサポートする場合、スケジューラは毎秒1GB+Xをサポート可能でなければならず、ここで、Xは他のネットワークから到来するトラフィックに依拠する。これは、逆方向におけるデータトラフィックに関しても同様にあてはまる。
代替的に、他のドナー基地局5−2に提供されるシグナリング情報は、X2 PDUがPDCP PDUとなるようにPDCPレイヤにおいて実行することができる。これは、図4cに示されている。この場合、RLC再送信は、他のドナー基地局5−2(マスタではない)によってハンドリングされ、これによってX2インタフェースを通じて要求されるシグナリングが低減される。しかしながら、この構成は、複数のTPから物理Unインタフェースを通じて同じデータが送信される場合に、セキュリティハンドリングと変調及び符号化方式(MCS)の選択とをどのように協調させるかの観点において複雑さが生じるので好ましくない。
1組の協調伝送ポイントにおけるドナー基地局のうちのいずれがマスタドナー基地局5−1であるかは、例えば、中継ノード7のための1組の協調伝送ポイントが最初に確立されるときに事前に規定することができる。代替的に、マスタドナー基地局5−1は、中継ノード7が最初にマルチポイント送信動作のために構成される時点において規定することができ、この場合、中継ノード7が最初に接続する初めのドナー基地局5をその中継ノード7のためのマスタドナー基地局5−1として設定することができる。代替的に、構成プロセス中に、中継ノード7のために新たなマスタドナー基地局5−1を規定することができる。複数の中継ノード7が存在する場合、同じ又は異なるマスタドナー基地局5−1をそれらに割り当てることができる。マスタドナー基地局5−1がどのように規定されるかに関わらず、他のドナー基地局5−2は、それらがマスタドナー基地局ではないことを通知されなくてはならず、それによってそれらのドナー基地局は、中継ノード7のために通常のプロキシ機能を提供しないように自身の通常動作を変更することができる。これらの他のドナー基地局5−2には、それらがマスタドナー基地局でないことを、マスタドナー基地局5−1又はコアネットワーク内のノード(MME12又は運用管理エンティティ(図示せず)等)によって通知することができる。
変更されたネットワークノード
上記で論考したように、ネットワークノードに対するプロキシ機能を中継ノード7に提供するマスタドナー基地局5−1を割り当てる代わりに、ネットワークノード自体を、同じ中継ノード7に複数のシグナリング接続を与えるように変更することができる。次に、これによってドナー基地局5の全て(又はサブセット)が自身の通常のプロキシ機能を中継ノード7に提供することが可能になる。そのような構成は図4dに示されている。図4dは、ドナー基地局5−1及び5−2の双方を介して中継ノード7とのシグナリングチャネルを確立したネットワークノード(この場合、MME12)を示している。
通常、中継ノード7のためのS1/X2シグナリング接続は、中継ノード7が起動されると確立されるが、中継ノード7は、後にその通常動作中に協調マルチポイント送信のために構成することもでき、必ずしも起動時ではない。例えば、ドナー基地局5−1は、より多くの帯域幅を中継ノード7に提供し、中継ノード7を、CRS及び/又はCSI−RS測定を行うように構成することを決定することができる。それに応じて、中継ノード7は測定を実行し、結果をドナー基地局5−1に返す。次に、ドナー基地局5−1は測定値を処理して、中継ノード7の範囲内にあり、かつ協調する1組の伝送ポイントに含めることができる他の伝送ポイント(同じドナー基地局5−1の他のセル又は他のドナー基地局5−2のセルを含むことができる)を特定する。中継ノード7は、マルチポイント通信のために構成されると、次に各ドナー基地局5−1及び5−2を通じてS1/X2シグナリングを開始することができる。この場合、中継ノード7が協調マルチポイント送信のために構成されている時点において、ネットワークノードは、協調している1組の伝送ポイントにおける他のドナー基地局を通じて追加のシグナリングを受信したときに何を行うべきかを知るように通知される。
中継ノード
図5は、上記の例示的な実施形態において用いられる中継ノード7の主要構成要素を示すブロック図である。中継ノード7は固定中継ノード又は移動中継ノードとすることができる。図示するように、中継ノード7は、基地局アンテナ33を介してドナー基地局5(又は各ドナー基地局)に対し、及びUEアンテナ35を介してユーザ機器3に対し信号を送受信するように動作可能なトランシーバ回路31を含む。(幾つかの実施形態では、単一のアンテナが用いられる)。トランシーバ回路31の動作は、メモリ39内に記憶されるソフトウェアに従って、コントローラ37によって制御される。ソフトウェアは、中でも、オペレーティングシステム41と、通信制御モジュール43と、ドナー基地局登録モジュール44と、ユーザ機器登録モジュール45と、測定モジュール47とを含む。
通信制御モジュール43は、ユーザ機器3及びドナー基地局5(又は各ドナー基地局)との通信を制御するように動作可能であり、これは例えば、トランシーバ回路31がユーザ機器3のそれぞれ及びドナー基地局5(又は各ドナー基地局)と通信する際に用いるリソースの配分を含む。また、通信制御モジュール43は、中継ノード7が移動中継ノードである場合、別のドナー基地局への中継ノード7のハンドオーバも制御する。より詳細には、通信制御モジュール43は、現在サービングしているドナー基地局5から受信した構成情報に応じて、中継ノード7をシングルポイント通信用(中継ノード7は単一の伝送ポイント(ドナー基地局5)に対し、中継されるデータを送受信する)又はマルチポイント通信用(中継ノード7は複数の伝送ポイント(複数のドナー基地局5等)に対し、中継されるべきデータを送受信する)に構成するように動作可能である。また、マルチポイント通信モードにおいて動作する場合、構成情報は、いずれのマルチ伝送ポイント通信モードを用いるか、すなわちJT、CS/SB又はDPSを規定する。例えば、複数のドナー基地局によって同じデータが送信されるJTの場合、通信制御モジュール43は、同じ時間−周波数リソースを用いて受信される信号がともに結合され、データ通信の信頼性を増大させるようにトランシーバ回路部31を構成する。複数の伝送ポイントによって異なるデータが送信される場合、通信制御モジュール43は、異なるデータストリーム(受信したR−PDCCHにおいて規定されるスケジューリング割り当てから求められる)をいずれの時間−周波数リソースが搬送するかを規定することによってトランシーバ回路部31を構成し、それによって異なるデータを別個に受信することができる。
ドナー基地局登録モジュール44は、例えば中継ノード7の起動若しくはハンドオーバ時に、又は中継ノードが協調マルチポイント通信のために構成されているときに、ドナー基地局5への中継ノード7の登録を実行するように動作可能である。ユーザ機器登録モジュール45は、中継ノード7のセル(複数の場合もある)11によってサービングされるユーザ機器3を追跡するように動作可能である。
測定モジュール47は、異なるセルから受信した信号の信号測定を行うように動作可能である。この情報は、中継ノード7が複数の伝送ポイントと通信するために再構成を要求するのに用いることもできるし、(上記で論考したDPS通信モードを用いて動作しているときに)次のサブフレーム15においていずれの伝送ポイントが中継データを搬送するかを制御するためにドナー基地局(複数の場合もある)5に戻して報告することもできる。代替的に又は付加的に、測定モジュール47は、測定を開始し、その信号測定値を、協調している1組のTPにおいて用いられる伝送ポイントをその中継ノード7について規定する際に用いるために、ドナー基地局に戻して報告するように、ドナー基地局5から要求することができる。測定モジュール47は、マルチポイント送信を協調させる際に用いるために、又はコアネットワーク8の別の部分への中継ノード7のハンドオーバを制御するために、信号測定を行い、これをドナー基地局5に戻して報告することを継続することもできるし、ドナー基地局5に測定値を戻して報告した後に信号測定の実行を停止することもできる。
ドナー基地局
図6は、図1に示すドナー基地局5のうちの1つの、主要構成要素を示すブロック図である。示すように、ドナー基地局5は、中継ノード7に対し少なくとも1つのアンテナ53を介して信号を送受信するように動作可能なトランシーバ回路51を備える。また、ドナー基地局5は、MME12、SGW14又はPGW16等の、コアネットワーク8のノードに対し、ネットワークインタフェース54を介して信号を送受信し、RRH6に対しRRHインタフェース55を介して信号を送受信し、他の基地局5に対しX2インタフェース56を介して信号を送受信するように動作可能である。トランシーバ回路51の動作は、メモリ59内に記憶されたソフトウェアに従って、コントローラ57によって制御される。ソフトウェアは、中でも、オペレーティングシステム61と、通信制御モジュール63と、中継ノード管理モジュール65と、測定モジュール66と、プロキシモジュール67とを含む。
通信制御モジュール63は、基地局と、中継ノード7、ユーザ機器3、並びにRRH6、MME12、SGW14及びPGW16等のネットワークデバイスとの間の通信を制御するように動作可能である。通信制御モジュール63は、従来のシングルポイント送信状態(中継ノード7は中継されるデータを1つのドナー基地局に対してのみ送受信する)又はマルチポイント送信状態(中継ノード7は中継されるデータを複数の伝送ポイントに対し送受信する)のいずれかにおいて動作するように中継ノード7の構成を制御する構成データを、中継ノード7に送信するように動作可能である。また、通信制御モジュール63は、中継ノード7から受信した信号測定値に基づいて、いずれの伝送ポイントを中継ノードのための1組の協調伝送ポイントに入れるかを(他の伝送ポイントと)協調するように動作可能である。また、通信制御モジュール63は、中継ノード7に対して行われるマルチポイント送信を、協調している1組の伝送ポイントにおける他の伝送ポイント(例えば他のドナー基地局5、ドナー基地局5に接続されたRRH、及びドナー基地局5が運用する他のセル)と協調させる。これは、中継ノード7のためのサブフレーム割り当てのパターンを、X2インタフェース56を通じて共有することと、干渉を低減するのに用いられるビームフォーミング技法を制御するための位置情報を共有することとを含み、DPSが用いられる場合、中継ノード7によって報告される信号測定の共有を含むことができる。情報の協調された共有に基づいて、中継ノード7のためのダウンリンクデータを、適切な時間−周波数リソースにマッピングし、協調している組内の異なる伝送ポイントによって送信することができる。
中継ノード管理モジュール65は、ドナー基地局5と、ドナー基地局にアタッチした中継ノード7との間の接続を制御し、特に、RN−Unインタフェースを通じてデータを搬送するのに用いられる時間/周波数リソースの割り当てを制御するように動作可能である。
測定モジュール66は、中継ノード7に所望の信号測定(例えばCRS測定又はCSI−RS測定)を実行及び報告させるように中継ノード7を制御し、中継ノード7から折り返し受信した関連する信号測定値を通信制御モジュール63に渡すように動作可能である。
プロキシモジュール67は、中継ノード7のための上記で説明されたプロキシ機能を提供し、別のドナー基地局によって、その別のドナー基地局が中継ノード7のためのマスタドナー基地局であることが通知される場合、その中継ノード7に対するプロキシ機能の動作を抑止するように動作可能である。プロキシモジュール67は通常、ドナー基地局によってサービングされる中継ノード7ごとに、ドナー基地局5が中継局7のためのマスタであるか否か、又は別のドナー基地局がその中継ノード7のためのマスタであるか否かを規定する情報と、おそらくは、中継ノード7にマスタが割り当てられていないか否かを規定する情報とを特定するデータのテーブルを保持するが、これは単にデフォルト設定とすることができる。
ネットワークノード
図7は、ドナー基地局5が通常、プロキシ機能を提供する、MME12、SGW14及びPGW16等のネットワークノードの主要構成要素を示すブロック図である。図示されているように、ネットワークノードは、ドナー基地局に対し基地局インタフェース75を介して信号を送受信するように動作可能なトランシーバ回路71を備える。トランシーバ回路71の動作は、メモリ79内に記憶されるソフトウェアに従って、コントローラ77によって制御される。ソフトウェアは、中でも、オペレーティングシステム81と、通信制御モジュール83と、中継ノード登録モジュール85と、マルチポイント送信コンテキストモジュール87とを備える。
通信制御モジュール83は、ドナー基地局5及び中継ノード7との通信を制御するように動作可能である。
中継ノード登録モジュール85は、コアネットワーク7に接続された中継ノード7のリストを記憶及び保持するように動作可能である。
マルチポイント送信コンテキストモジュール87は、中継ノード7がコアネットワーク8に接続する際に介するドナー基地局(複数の場合もある)を特定する中継ノード7ごとのコンテキスト情報を保持するように動作可能である。中継ノード7が2つ以上のドナー基地局を通じてコアネットワークに接続する場合、マルチポイント送信コンテキストモジュール87は、複数のS1インタフェースが複数のドナー基地局5を通じて中継ノード7に提供されているか否かを規定する情報を保持する。
上記の説明において、移動中継ノード7、ドナー基地局5、及びネットワークノードは、理解を容易にするために、複数の別個のモジュール(通信制御モジュール及び登録モジュール等)を有するものとして説明されている。これらのモジュールは、或る特定の応用形態の場合、例えば、本発明を実施するために既存のシステムが変更された場合には、このようにして設けることができるが、他の応用形態、例えば、最初から本発明の特徴を念頭に置いて設計されるシステムでは、これらのモジュールはオペレーティングシステム又はコード全体の中に組み込むことができるので、これらのモジュールは別個の実体として区別可能でない場合もある。これらのモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はこれらの組み合わせにおいて実施することもできる。
変更形態及び代替形態
詳細な実施形態を上記で説明した。当業者であれば理解するように、上記の例示の実施形態に対し、複数の変更及び代替を行うことができ、変形及び代替において具現化される本発明から依然として利益を受けることができる。
上記の例示的な実施形態では、単一の中継ノードが説明されたが、通常、展開されるシステムにおいて提供される多くの中継ノード存在することが理解されよう。
上記の例示的な実施形態において、ドナー基地局5は1つのセルを運用した。当業者であれば理解するように、各基地局は複数のセルを運用することができ、複数のセルのそれぞれが、協調している1組の伝送ポイント内の伝送ポイントとなることができる。
上記の例示的な実施形態のうちの幾つかにおいて、マスタドナー基地局は中継ノードをサービングしているドナー基地局間で割り当てられた。その単一のマスタドナー基地局は、MME等の他のネットワークノードのための従来のプロキシ機能を提供した。代替的な例示的な実施形態では、異なるドナー基地局を、プロキシ機能のうちの異なるものを中継ノードに対して提供するように構成することができる。例えば、1つのドナー基地局は、MMEに対するプロキシ機能を提供することができるのに対し、別のドナー基地局は、SGWに対するプロキシ機能を提供することができる。しかしながら、そのような構成はシステム複雑度を増大させるので好ましくない。
上記の例示の実施形態において、移動電話に基づく通信システムを説明した。本出願において記述されるシグナリング技法が他の通信システムにおいても利用できることは当業者には理解されよう。他の通信ノード又はデバイスは、例えば、携帯情報端末、ラップトップコンピュータ、ウェブブラウザ等のユーザデバイスを含むことができる。
上述の例示の実施形態では、中継ノード及び基地局は、それぞれトランシーバ回路を備える。通常、この回路は専用ハードウェア回路によって形成される。しかしながら、幾つかの実施形態では、トランシーバ回路の一部を、対応するコントローラによって実行されるソフトウェアとして実装することができる。
上記の例示の実施形態では、複数のソフトウェアモジュールを説明した。当業者であれば理解するように、それらのソフトウェアモジュールは、コンパイル済みの形式又は未コンパイルの形式で与えることができ、コンピュータネットワークを介して信号として、又は記録媒体において基地局又は中継局に供給することができる。さらに、このソフトウェアの一部又は全部によって実行される機能は、1つ又は複数の専用のハードウェア回路を用いて実行することもできる。
種々の他の変更が当業者には明らかであり、ここでは、これ以上詳しくは説明しない。
この出願は、2012年7月12日に出願された英国特許出願第1212440.0号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (19)

  1. 受信したデータを、該中継ノードによってサービングされている1つ又は複数の通信デバイスに中継するように動作可能な中継ノードにおいて、
    1つ又は複数の遠隔伝送ポイント、及び該中継ノードによってサービングされている前記1つ又は複数の通信デバイスに対し信号を送受信するように動作可能なトランシーバ回路と、
    第1の動作状態において、該中継ノードが中継されるべきデータを1つの遠隔伝送ポイントから受信するように構成されるように、かつ、第2の動作状態において、該中継ノードが中継されるべきデータを複数の遠隔の別個の伝送ポイントから同時に受信するように構成されるように、該中継ノードの前記動作を制御するための通信制御モジュールと、
    を備え、
    前記通信制御モジュールは、遠隔伝送ポイントから構成データを受信するように構成され、該構成データは、前記通信制御モジュールが前記第1の動作状態で動作するか又は前記第2の動作状態で動作するかを規定する、中継ノード。
  2. 前記中継ノードの近傍の様々な伝送ポイントによって送信される信号の信号測定値を取得するための測定モジュールを更に備える、請求項1に記載の中継ノード。
  3. 前記測定モジュールは、前記遠隔伝送ポイントから測定を実行することの要求を受信するのに応答して、該測定を実行し、前記測定値を遠隔伝送ポイントに報告するように構成される、請求項2に記載の中継ノード。
  4. 1つ又は複数の中継ノードと通信するのに用いるためのドナー基地局において、
    前記中継ノードに対し信号を送受信するように動作可能なトランシーバ回路と、
    前記中継ノードが中継されるべきデータを該ドナー基地局から受信する第1の動作状態で動作するか、又は前記中継ノードが中継されるべきデータを複数の遠隔の別個の伝送ポイントから同時に受信する第2の動作状態で動作するように、前記中継ノードを構成するための構成データを、該中継ノードに送信するように構成される通信制御モジュールと、
    を備える、ドナー基地局。
  5. 前記中継ノードの近傍の他の伝送ポイントによって送信される信号の信号測定を実行するための要求を前記中継ノードに送信するように動作可能であり、かつ該中継ノードから戻される測定結果を受信するように動作可能な測定モジュールを更に備える、請求項4に記載のドナー基地局。
  6. 前記通信制御モジュールは、前記中継ノードから受信した前記測定結果に基づいて、前記中継ノードがいずれの伝送ポイントと前記第2の動作状態で通信するべきかを判定するように動作可能である、請求項5に記載のドナー基地局。
  7. 前記通信制御モジュールは、基地局インタフェースを通じて他の基地局と情報を交換し、前記中継ノードが前記第2の動作状態で動作しているときに該中継ノードへの送信を協調させるように動作可能である、請求項4〜6のいずれか1項に記載のドナー基地局。
  8. 前記ドナー基地局は、i)前記様々な伝送ポイントによって前記中継ノードに対して行われたサブフレーム割り当てのパターンと、ii)干渉を低減するのに用いられるビームフォーミング技法を制御するための位置情報と、iii)前記中継ノードによって報告される信号測定値と、iv)他の基地局に、該他の基地局が前記中継ノードをサービングしており、それによって該他の基地局が前記中継ノードのための適切なリソースを予約することができることを通知するシグナリングと、v)公衆警告システムに関連する情報のためのシステム情報のシグナリングと、vi)R−PDCCH及びMBSFNサブフレーム構造のために各基地局によって用いられるリソースを協調させる情報と、のうちの1つ又は複数を、前記基地局インタフェースを通じて交換するように動作可能である、請求項7に記載のドナー基地局。
  9. 中継ノードによって実行される方法であって、該中継ノードは、受信したデータを該中継ノードによってサービングされている1つ又は複数の通信デバイスに中継し、該方法は、
    1つ又は複数の遠隔伝送ポイント及び前記中継ノードによってサービングされている前記1つ又は複数の通信デバイスに対し信号を送受信し、
    中継されるべきデータを1つの伝送ポイントから前記中継ノードが受信する第1の動作状態に、又は中継されるべきデータを複数の遠隔の別個の伝送ポイントから前記中継ノードが同時に受信する第2の動作状態に、前記中継ノードを設定する構成データを、遠隔の伝送ポイントから受信する、
    ことを含む、方法。
  10. 前記中継ノードの近傍の様々な伝送ポイントによって送信される信号の信号測定値を取得することを更に含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記遠隔伝送ポイントから測定を実行することの要求を受信するのに応答して、前記信号測定値を遠隔伝送ポイントに報告することを更に含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記第2の動作状態は、i)複数の伝送ポイントが前記中継ノードにデータを送信する共同送信モードと、ii)前記中継ノードが1つの伝送ポイントから送信を受信し、前記複数の伝送ポイントが該複数の伝送ポイントのスケジューリング及び/又はビームフォーミング決定を協調させて前記送信間の干渉を最小限にする協調スケジューリング/ビームフォーミング(CS/CB)モードと、iii)前記中継ノードが、1組の協調伝送ポイントから選択される伝送ポイントからの送信を受信する動的ポイント選択(DPS)モードと、を含む群から選択された1つ又は複数を含む複数の通信モードを含む、請求項9〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 1つ又は複数の中継ノードと通信するドナー基地局によって実行される方法であって、
    中継されるべきデータを1つの伝送ポイントから前記中継局が受信する第1の動作状態において動作するように、又は中継されるべきデータを複数の遠隔の別個の伝送ポイントから前記中継局が同時に受信する第2の動作状態において動作するように、前記中継ノードを構成する構成データを、該中継ノードに送信することを特徴とする、方法。
  14. 前記中継ノードの近傍内の他の伝送ポイントによって送信される信号の信号測定を実行することの要求を前記中継ノードに送信し、前記中継ノードから測定結果を受信することを更に含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記中継ノードから受信した前記測定結果に基づいて、前記中継ノードがいずれの伝送ポイントと通信するべきかを判定することを含む、請求項14に記載の方法。
  16. 基地局インタフェースを通じて他の基地局と情報を交換して、前記中継ノードが前記第2の動作状態で動作しているときに前記中継ノードへの送信を協調させることを更に含む、請求項13〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. i)前記様々な伝送ポイントによって前記中継ノードに対して行われたサブフレーム割り当てのパターンと、ii)干渉を低減するのに用いられるビームフォーミング技法を制御するための位置情報と、iii)前記中継ノードによって報告された信号測定値と、iv)他の基地局に、該他の基地局が前記中継ノードにサービングしており、それによって該他の基地局が前記中継ノードのための適切なリソースを予約することができることを通知するシグナリングと、v)公衆警告システムに関連する情報のためのシステム情報のシグナリングと、vi)R−PDCCH及びMBSFNサブフレーム構造のために各基地局によって用いられるリソースを協調させる情報と、のうちの1つ又は複数を、前記基地局インタフェースを通じて交換することを含む、請求項16に記載の方法。
  18. プログラム可能な通信デバイスに、請求項9〜12のいずれか1項に記載の方法を実行させるためのコンピュータ実施可能命令を含む、コンピュータ実施可能プログラム。
  19. プログラム可能な通信デバイスに、請求項13〜17のいずれか1項に記載の方法を実行させるためのコンピュータ実施可能命令を含む、コンピュータ実施可能プログラム。
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