JP6095420B2 - 情報入力装置 - Google Patents
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操作面への近接物体の接近を検出する近接センサと、
前記近接センサより検出感度が低く前記操作面への近接物体の面接触を検出する接触センサと、
前記操作面を振動させる振動発生部を備え、
前記近接センサが近接物体の接近を検出すると、第1の所定の処理が行われ、
前記接触センサが近接物体の面接触を検出すると、前記振動発生部が第1期間動作し、
前記操作面から近接物体が離れようとする状態を前記接触センサが検出すると、前記振動発生部が第2期間動作して、
前記接触センサは、前記近接センサの外周にループ状に形成されていることを特徴とする。
「前記接触センサは、近接物体が離れようとする状態を近接物体との接触面積に応じた信号の大きさにより検出すること」、
「前記操作面に形成された最小検出領域に、少なくとも1つの前記近接センサと、少なくとも1つの前記接触センサを有すること」、
「前記操作面から近接物体が離れようとする状態を前記接触センサが検出すると、第2の所定の処理が行われること」、
「前記第1期間内に、前記操作面から近接物体が離れようとする状態を前記接触センサが検出すると、前記振動発生部は、前記第1期間の途中から連続して前記第2期間動作すること」、
「前記第1期間の振動発生部の動作は、前記第2期間の振動発生部の動作と異なること」、
「前記接触センサは、人体を伝送路として用いること」、
「前記接触センサは複数の送信電極を有し、
前記送信電極に信号を出力する1つの発振部を有し、
前記発振部の出力が前記送信電極にそれぞれ接続されていること」、
「前記近接センサは、静電容量センサであること」、
を含むものである。
本発明の第1の実施形態例を図1ないし図4を用いて説明する。
本例の情報入力装置1は、例えば、携帯電話やゲーム機などの携帯端末や、銀行に設置されるATM、駅に設置される券売機など、近接物体(例えば操作者の指等)の操作面2への操作に基づいて入力操作を行うものであれば、任意の装置に適用することができる。
この近接センサ11と接触センサ12はそれぞれ導電パターンであり透過型の多層基板に形成されている。この多層基板の上層には接触センサ12が形成され、この多層基板の下層には近接センサ11が形成され、多層基板の上面が操作面2の下面に接して配されている。
なお、本明細書において、操作面とは、操作者の指が接近と接触をする最小検出領域3を指す。
そして、第1コンパレータは、例えば、第1最大電圧値が第1の閾値L1より低いとハイレベルを出力し、第1最大電圧値が第1の閾値L1より高いとローレベルを出力する。
なお、本明細書において、面接触とは、指先が操作面2を若干押圧したときの指先と操作面との接触をさし、点接触とは、指先が操作面2に触れる際の指先と操作面との僅かな接触をさす。
そして、第2コンパレータは、例えば、第2最大電圧値が第2の閾値L2より高いとハイレベルを出力し、第2最大電圧値が第2の閾値L2より低いとローレベルを出力する。
本例の振動発生部30は、操作面2を振動させるものであれば、様々なものを用いることができ、例えば、振動モータや圧電振動子を用いる。
また、操作者の指が操作面2に面接触すると、操作者の指が人体通信用の伝送路となるため、接触センサ12の受信信号の振幅値が増加し、この振幅値が操作者の指が操作面2に面接触したことを検出する第2の閾値L2を超えることで、操作者の指が操作面2に面接触したことが検出され、また、該振幅値が、第2の閾値L2を超えた状態から下がると、操作者の指が操作面2から離れようとすることが検出されるものである。
なお、所定期間経って、接近していない状態が検出されると、マイクロコンピュータ40は、停止制御信号を出力し、近接センサ11と接触センサ12は動作を停止する。
つまり、操作者の指が操作面2に接近すると、送信電極11Aと受信電極間11Bの静電容量が減少して、図2の信号S13のように、第1最大電圧値V13が操作者の指の接近を検出する第1の閾値L1より下がる。
すなわち、操作者の指が送信電極12Aと受信電極12B間の伝送路となり、図3の信号S24の第2最大電圧値の振幅値V24は、操作者の指が操作面2に面接触したことを検出する第2の閾値L2を超えた値となる。
具体的には、操作者の指が操作面2に面接触した状態から、操作者の指が操作面2から離れようとすると、第2最大電圧値の振幅値が、操作者の指が操作面2に面接触したことを検出する第2の閾値L2を超えた状態から低下する。
そして、マイクロコンピュータ40は、操作者の指が操作面2から離れようとする状態であることを検出して、振動発生部30に制御動作信号を出力することにより、振動発生部30が第2期間動作して、操作者はクリック感を得られると共に、第2の所定の処理が行われる。この第2期間は、例えば連続0.4秒と設定され、第2の所定の処理は、第1の所定の処理と異なる予め定められた処理を行うものである(S108、S109)。
つまり、測定点Bにおける電圧波形は、図2の信号S13のようになる。また、測定点Dにおける電圧波形は、図3の信号S22のようになる。
この場合、第1コンパレータはハイレベルを出力し、第2コンパレータはローレベルを出力して、マイクロコンピュータ40は、操作者の指が操作面2に接近していると共に、操作者の指が操作面2に面接触していない状態であることを検出する(S110)。
つまり、測定点Bにおける電圧波形は、図2の信号S12のようになる。また、測定点Dにおける電圧波形は、図3の信号S22のままである。
この場合、第1コンパレータと第2コンパレータの出力は共にローレベルとなり、マイクロコンピュータ40は、操作者の指が操作面2に近接していないと共に、操作者の指が操作面2に面接触していない状態であることを検出する。
その後、マイクロコンピュータ40は、停止制御信号を出力し、近接センサ11と接触センサ12は動作を停止する(S111)。
よって、操作者の指が操作面2に接近すると第1の所定の処理が行われると共に、必要に応じて操作者の指が操作面2に面接触すると振動発生部が動作してクリック感を得られる。
さらに、操作者の指が操作面2に面接触した状態から離れようとする状態が検出されると、振動発生部が動作して操作者の指に振動が伝わるため、操作者の指が操作面2に面接触している状態から離れようとした際にもクリック感を得られる。
したがって、操作者の指が操作面2に面接触した時と離れようとした時の両方で確実にクリック感を得られ、操作確認ができる。
よって、接触センサが近接センサの外側にあると、接触センサが近接センサの内側にある場合に比べて、操作者の指が操作面に面接触している状態から離れようとした際、操作者の指にクリック感が伝わりやすい。
すなわち、接触センサが近接センサの内側にある場合、例えば、凸曲面を有する指の中央が操作面の中央に面接触すると、指の中央で操作面から指が離れることが検出されるため、指が操作面にほとんど接触していない状態で振動発生部が動作し、指にクリック感が伝わりにくい。
一方、接触センサが近接センサの外側にある場合、指の中央外周で操作面から指が離れることが検出されるため、指が操作面にほとんど接触した状態で振動発生部が動作し、指にクリック感が伝わりやすく操作確認がしやすい。
また、接触センサが近接センサの外側にある場合、接触センサが近接センサの内側にある場合に比べて、操作者の指が操作面に面接触している状態から離れようとした際、素早い検出ができ検出感度が向上する。
つまり、接触センサが近接センサの内側にある場合、例えば、凸曲面を有する指の中央が操作面の中央に接触すると、指の中央で操作面から指が離れることが検出されるため、検出が遅くなり、接触、非接触の検出感度が低下してしまう。
一方、接触センサが近接センサの外側にある場合、凸曲面を有する指の中央外周で操作面から指が離れることが検出されるため、操作者の指が操作面に面接触している状態から離れようとした際、素早い検出ができ、検出感度が向上できる。
よって、本例は、人体を人体通信用の伝送路として近接物体の接触を検出するため、静電容量の変化に比べて、人体通信用の信号の振幅値の変化が確実に検出できる。
すなわち、人体の接触を静電容量の変化を用いて検出すると、操作面への指の接触面積が同じであっても、人体と大地との静電結合の度合いや人体が有する水分量の違いにより人体が接触した際の信号の振幅値が大きく変わり、誤検出しやすい。
一方、本例は、人体を人体通信用の伝送路として検出しているため、人体と大地との静電結合の度合いや人体が有する水分量に関わらず、操作者の指が接触した際の信号の振幅値は、操作面への指の接触面積にほぼ比例した値となる。本例は、この性質を利用して、操作者の指が操作面に面接触した状態から離れようとする状態を確実に検出できる。
図6は、本発明に適用できる別のタッチセンサを説明するための情報入力装置のブロック図である。図6において、図1ないし図4中の符号と同一の符号は同等の部材を指しており、詳細な説明は省略する。
また、操作面2に形成された最小検出領域3に、1つの接触センサ12と複数の近接センサ11が設けられてもよく、この場合、例えば、1つの接触センサ12の外周に近接センサ11が正方形状に複数点在するように配置される。
また、操作面2に形成された最小検出領域3には、複数の近接センサ11と複数の接触センサ12が設けられてもよく、この場合、例えば、近接センサ11が正方形状に複数点在するように配置され、この外周に、接触センサ12が正方形状に複数点在するように配置される。
よって、操作面2に形成された最小検出領域3に、少なくとも1つの近接センサと、少なくとも1つの接触センサを有することにより、操作性と検出感度が向上できる。
また、第1の実施形態例の近接センサ11と接触センサ12の導電パターンは入れ子状に形成されているが、近接センサ11と接触センサ12は、図7に示すように、互いに分離された導電パターンとして構成されてもよい。
また、以上の静電容量用の送信電極11Aは、静電容量用の受信電極11Bの外周に形成されているが、静電容量用の送信電極11Aは、静電容量用の受信電極11Bの内周に形成されてもよい。
また、以上の人体通信用の送信電極12Aは、人体通信用の受信電極12Bの内周に形成されているが、人体通信用の送信電極12Aは、人体通信用の受信電極12Bの外周に形成されてもよい。
すなわち、操作者の指が操作面2に面接触した状態が検出され、振動発生部が第1期間動作し、その後、操作者の指が操作面2に面接触した状態から離れようとする状態が検出され、振動発生部が第2期間動作する場合には、操作者は常に同じクリック感を得られると限らず、操作性が低下してしまう恐れがある。
一方、本例では、操作者の指が操作面2に面接触した状態から離れようとした際、振動発生部は、第1期間の途中から連続して第2期間動作することにより、操作者は常に同じクリック感が得られ、操作性が低下しない。
この場合、1つの発振部の出力を複数の送信電極に接続するため、装置が大幅に小型化できる。
この場合、操作者の指が接触センサに面接触した時と離れようとした時のクリック感の区別がしやすい。
具体的には、例えば、操作者の指が接触センサに接触した時に0.4秒間、連続動作し、指が接触センサから離れようとした時に0.1秒オン0.1秒オフを2回繰り返す断続動作をすると、操作者は、指が面接触センサに接触した時と離れようとした時のクリック感の区別が容易にでき、操作確認しやすい。
2 操作面
3 最小検出領域
11 近接センサ
11A 静電容量用の送信電極
11B 静電容量用の受信電極
12 接触センサ
12A 人体通信用の送信電極
12B 人体通信用の受信電極
21 第1の発振部
22 第1の受信部
25 第2の発振部
26 第2の受信部
30 振動発生部
40 マイクロコンピュータ
A1 情報
L1 第1の閾値
L2 第2の閾値
Claims (9)
- 操作面への近接物体の接近を検出する近接センサと、
前記近接センサより検出感度が低く前記操作面への近接物体の面接触を検出する接触センサと、
前記操作面を振動させる振動発生部を備え、
前記近接センサが近接物体の接近を検出すると、第1の所定の処理が行われ、
前記接触センサが近接物体の面接触を検出すると、前記振動発生部が第1期間動作し、
前記操作面から近接物体が離れようとする状態を前記接触センサが検出すると、前記振動発生部が第2期間動作して、
前記接触センサは、前記近接センサの外周にループ状に形成されていることを特徴とする情報入力装置。 - 前記接触センサは、近接物体が離れようとする状態を近接物体との接触面積に応じた信号の大きさにより検出することを特徴とする請求項1に記載の情報入力装置。
- 前記操作面に形成された最小検出領域に、少なくとも1つの前記近接センサと、少なくとも1つの前記接触センサを有することを特徴とする請求項1または2に記載の情報入力装置。
- 前記操作面から近接物体が離れようとする状態を前記接触センサが検出すると、第2の所定の処理が行われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の情報入力装置。
- 前記第1期間内に、前記操作面から近接物体が離れようとする状態を前記接触センサが検出すると、前記振動発生部は、前記第1期間の途中から連続して前記第2期間動作することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の情報入力装置。
- 前記第1期間の振動発生部の動作は、前記第2期間の振動発生部の動作と異なることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の情報入力装置。
- 前記接触センサは、人体を伝送路として用いることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の情報入力装置。
- 前記接触センサは複数の送信電極を有し、
前記送信電極に信号を出力する1つの発振部を有し、
前記発振部の出力が前記送信電極にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の情報入力装置。 - 前記近接センサは、静電容量センサであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の情報入力装置。
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