JP6094393B2 - 被覆体、及び被覆体の使用方法 - Google Patents

被覆体、及び被覆体の使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6094393B2
JP6094393B2 JP2013124558A JP2013124558A JP6094393B2 JP 6094393 B2 JP6094393 B2 JP 6094393B2 JP 2013124558 A JP2013124558 A JP 2013124558A JP 2013124558 A JP2013124558 A JP 2013124558A JP 6094393 B2 JP6094393 B2 JP 6094393B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
covering
substrate
liquid
locking
covering body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013124558A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015001394A (ja
Inventor
千春 間森
千春 間森
春男 大久保
春男 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2013124558A priority Critical patent/JP6094393B2/ja
Publication of JP2015001394A publication Critical patent/JP2015001394A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6094393B2 publication Critical patent/JP6094393B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

本発明は、固相基板上に試料溶液を接触させる際に、該溶液を基板上に保持する目的で使用する被覆体及びその方法に関する。
マイクロアレイは、固相基板表面に生理活性物質を固定化したデバイスである。例えば
核酸マイクロアレイの場合、核酸がプラスチックやガラスなどの固相基板上に固定されている。核酸マイクロアレイの使用形態は、細胞などの検体から検出、増幅した核酸を含む溶液をマイクロアレイ上に展開し、所定時間反応させる。マイクロアレイ上に固定された核酸と試料溶液中の核酸が、塩基配列の相同性に対応してハイブリダイゼーション反応を生じ、この反応率を蛍光色素や放射同位体などの標識物によって定量化することにより、試料溶液に含まれる核酸の配列に関する情報を得ることができる。
一般的に生理活性物質の反応は液相反応であるため、マイクロアレイ上に固定された生理活性物質と試料を反応させるためには、試料を溶液状態でマイクロアレイ表面に接触させ、一定時間保持する必要がある。この操作では試料溶液をマイクロアレイ表面が前面にわたって均一に接触することが重要となる。均一な接触とは、液相の厚みが一定であり、気泡などが含まれていないことである。また、反応中の試料溶液の蒸発を防ぐことも重要となる。試料溶液とマイクロアレイの接触が不均一であったり、試料溶液の一部が蒸発したりすると、マイクロアレイ上の位置によって反応効率に差異が生じてしまい、得られたデータの信頼性が低くなる。
試料溶液とマイクロアレイの均一に展開させるために、ハイブリカバーとマイクロアレイとの間に一定の空間を持たせる方法が検討された(例えば、特許文献1)。
しかしながら、ハイブリカバーをマイクロアレイ上に乗せるだけでは、ハイブリダイゼーション中にハイブリカバーが動いてしまい肝心な生理活性物質上をカバーできなくなるという問題があった。
特開2003−21637
本発明は、基板上に液体を貯留するために、前記基板上に設置される被覆体であって、液体の展開性を向上させ、かつ、液体と固相基板の不均一な接触を低減した被覆体を提供することを目的とする。
このような目的は、下記(1)〜(9)の本発明によって達成する。
(1)基板上に液体を貯留するために、前記基板上に設置される被覆体であって、前記基板は、その上側表面に検体捕獲部を有し、前記被覆体は、凹部と、前記凹部と前記検体捕獲部の相対位置を合わせるための係止部とを有し、前記凹部は、前記検体捕獲部を覆う液体を貯留するための貯留部と、前記貯留部に連通した2つ以上の流路部とを有し、前記流路部は、前記貯留部と連通した連通口と、前記連通口とは反対側の端部に開放口とを有することを特徴とする被覆体。
(2)前記検体捕獲部は、生物由来物を捕獲する物質が点着固定されたものである上記(1)に記載の被覆体。
(3)前記係止部は、前記被覆体の先端面に配置された2つ以上の第1係止部と、前記被覆体の側面の対向する位置に配置された2つ以上の第2係止部とを有するものである上記(1)または(2)に記載の被覆体。
(4)前記第1係止部は、前記被覆体の先端方向に、前記被覆体が前記基板より延在した部分の少なくとも一部が、前記基板の先端面に接するように屈曲したものである上記(3)に記載の被覆体。

(5)前記第2係止部は、前記被覆体の側面方向に、前記被覆体が前記基板より延在した部分の少なくとも一部が、前記基板の側面に接するように屈曲したものである上記(3)または(4)に記載の被覆体。
(6)前記凹部の深さは、0.2mm以上、1mm以下である上記(1)ないし(5)いずれかに記載の被覆体。
(7)前記流路の連通口の幅は、前記貯留部における前記連通口の幅方向と平行方向の最大幅より狭いものである上記(1)ないし(6)いずれかに記載の被覆体。
(8)前記被覆体の素材がプラスチックである上記(1)ないし(7)いずれかに記載の被覆体。
(9)前記プラスチックが透明または半透明である上記(8)に記載の被覆体。
(10)上記(1)ないし(9)いずれかに記載の被覆体を前記基板上に設置し、前記開口部に生物由来物を含む液体を注入し、基板上に生物由来物を含む液体を貯留する方法。
本発明によれば、基板上に液体を貯留するために、前記基板上に設置される被覆体であって、液体の展開性を向上させ、かつ、液体と固基板の不均一な接触を低減した被覆体を提供することができる。
本発明の被覆体の第一実施形態の一例を示す下面図である。 本発明の被覆体の第一実施形態の一例を示す上面図である。 本発明の被覆体の使用状態の一例を示す下面図である。 本発明の被覆体の第一実施形態の一例を示す側面図である。 本発明の被覆体の使用状態の一例を示す側面図である。 本発明の被覆体の第一実施形態の一例を示す正面図である。 本発明の被覆体の使用状態の一例を示す正面図である。
本発明の被覆体の一例を、図を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る被覆体100を、下から見た下面図であり、図2は被覆体100を上から見た上面図である。尚、本発明において、被覆体の下面とは、凹部を有し、基板上に液体を貯留するために、基板表面と貼り合わされる面であり、上面とは、下面の反対側の面である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る被覆体100は、第1領域10と、第1領域10に隣接した第2領域20とからなり、第1領域10に凹部11を有し、第2領域20に係止部21〜24を有し、さらに、凹部11は、流路部111、112、および貯留部113を有する。
(凹部)
図3は、本発明の一実施形態に係る被覆体100を、基板上に設置した一例の下面図である。
図3に示すように、凹部11は、被覆体100が基板200上に設置される際に、基板200と接する面側に設けられたものであり、基板200と被覆体100の間に、液体を貯留することが可能な空間を与えるものである。
(貯留部)
また、図1および図3に示すように、凹部11は、基板200の検体捕獲部210を覆う液体を貯留するための貯留部113と、前記貯留部113に連通した流路部111と112とを有する。
貯留部113は、基板200の検体捕獲部210の全面を最小限の面積で覆うものであり、最少減の液量の液体で、検体捕獲部210の表面全体を充たすことができる。
尚、貯留部113の平面形状は特に限定されず、3角形や4角形等の多角形であっても良いが、液体の展開性が良好である点や、発生した気泡が後述する開口部から抜けやすい点から略円状や略楕円状であることが好ましい。
(流路部)
また、流路部111は貯留部113に連通した連通口と、前記連通口とは反対側の端部に開放口114を有する。また、貯留部113において、流路部111と対向する位置に流路部112が配置され、流路部112は貯留部113に連通した連通口と、前記連通口とは反対側の端部に開放口115を有する。
ここで、基板200の検体捕獲部210を覆う液体は、例えば開放口114から注入され、流路部111を通過して貯留部113に展開される。あるいは、開放口115から注入され、流路部112を通過して貯留部113に展開されても良い。
尚、開放口114、115の内、いずれか一方から液体を注入した場合、他方の開放口から押し出された空気が抜けるため、貯留部113に液体を注入する際の液詰まりが起こりにくくなる。また、液詰まりにより発生する凹部11への気泡の混入による液体と検体捕獲部210の不均一な接触を防ぐことができる。
さらに、凹部11に気泡が入ってしまった場合でも、基板200を傾けて開放口に気泡を移動させることで、気泡を取り除くことが容易となる。
尚、本発明にかかる被覆体において、貯留部に連通した流路部は、2つ以上であればよく、図1の実施形態に限定されることはなく、3つ以上の流路部を有していても前記効果を発揮することができる。
また、本発明にかかる被覆体において、流路部の連通口の幅は、貯留部における前記連通口の幅方向と平行方向の最大幅より狭いものであることが好ましい。これにより、液体が貯留部に留まり易くなり、また貯留部に貯留された液体が蒸発し難くなる。
例えば、図1においては、流路部111の連通口の幅Aは、貯留部113における、幅方向と平行方向の最大幅Bより狭く設計されている。
ここで、本発明にかかる被覆体において、凹部の深さは、0.2mm以上、1mm以下であることが好ましく、より好ましくは0.3mm以上、0.8mm以下であり、0.4以上、0.6mm以下であることがより一層好ましい。凹部の深さが、前記下限値未満の場合、貯留部に貯留できる液量が少ないため、検体捕獲部に点着固定された、生物由来物を捕獲する物質に対し、貯留された液体中の生物由来物が少なくなり、生物由来物を捕獲する物質と生物由来物との反応が、前記点着部間でばらつく場合がある。また、凹部の深さが、前記上限値より深い場合には、貯留部に貯留できる液量が多すぎるため、コスト面で好ましくない。
(係止部)
図1、図3に示すように、被覆体100において、係止部21〜24は、凹部11と、基板200の検体捕獲部210の相対位置を合わせる役割を有する。
特に、検体捕獲部の面積が小さい場合には、被覆体の微小なズレにより、凹部の貯留部で検体捕獲部全面を覆うことができなくなる場合があるところ、係止部により、基板に対して、被覆体を所定の位置に固定することができ、凹部と、検体捕獲部の相対位置を合わせることができるものである。
また、図1に示すように、係止部21〜24は、被覆体100の先端面に配置された第1係止部(係止部21、22)と、被覆体100の側面の対向する位置に配置された第2係止部(係止部23、24)に分類される。
このように、係止部が、被覆体の先端面に配置された第1係止部と、被覆体の側面の対向する位置に配置された第2係止部を含むことにより、基板に対して、被覆体を縦横いずれの方向においても所定の位置に固定することができ、凹部と、検体捕獲部の相対位置をより確実に合わせることができる。
尚、第1係止部と第2係止部の数は、図1の実施形態に限定されることはなく、それぞれ3つ以上であっても前記効果を発揮することができる。
図4は、本発明の一実施形態に係る被覆体100を、側面から見た側面図であり、図5は、本発明の一実施形態に係る被覆体100を、基板上に設置した例の側面図である。
図4および図5に示すように、第1係止部(係止部21、22)は、被覆体100の先端方向に、被覆体100が基板200より延在した部分が、基板200の先端面に接するように垂直に屈曲したものである。第1係止部が、このような構造であることにより、前記効果をより顕著に発揮することができる。
図6は、本発明の一実施形態に係る被覆体100を、正面から見た正面図であり、図7は、本発明の一実施形態に係る被覆体100を、基板上に設置した例の正面図である。
図6および図7に示すように、第2係止部(係止部23、24)は、被覆体100の側面方向に、被覆体100が基板200より延在した部分が、基板200の側面に接するように垂直に屈曲したものである。第2係止部が、このような構造であることにより、前記効果をより顕著に発揮することができる。
尚、図1に示すように、係止部21、23は、第1スペーサー部25を、係止部22、24は第2スペーサー部26を介して、第1領域10と一体に連接されている。第1スペーサー部25、第2スペーサー部26は、係止部21〜24と凹部11の相対位置を定めるものであり、すなわち、係止部21〜24により、凹部11と、検体捕獲部210の相対位置を確実に合わせることができるという効果に寄与するものである。
また、第1スペーサー部25、第2スペーサー部26は、開口部115の両端と被覆体100の側面との間の領域で第1領域10とそれぞれ接合し、開口部115を挟んで一対に併設されている。これにより、開口部115から液体を注入することが容易となり、また、凹部11の貯留部113に液体を貯留した際、毛細管現象により、貯留部113から第2領域に液体が漏れ出ることを防止することができる。
ここで、被覆体100の素材は、特に限定されないが、被覆体100全体を一体成型することが容易である点や、取り扱い時の安全性が高い点において、プラスチックであることが好ましい、
さらに、前記プラスチックは、透明、半透明であることが好ましい。これにより、凹部11に注入した液体の展開の状態や、気泡の発生の有無を視認することができるため、液体と基板の不均一な接触を低減することができる。
また、被覆体100を用いて、基板200上に液体を貯留する方法は、特に限定されないが、例えば、前記基板200の検体捕獲部210を有する面と、被覆体100の凹部11が形成された面が接するように貼り合わせ、開放口114から液体を注入することにより行われる。注入された液体は、流路部111を通過して貯留部113に展開される。
ここで、前記液体としては、特に限定されないが、検体捕獲部210に点着固定された、生物由来物を捕獲する物質と、特異的な反応性を有する生物由来物を含む液体等が挙げられる。
尚、前記生物由来物としては、例えばDNA、RNA、タンパク質、糖鎖等が挙げられる。
また、被覆体100は、第1領域10と第2領域20の境界に段差が設けられたものであることが好ましい。具体的には、図4に示すように、被覆体100が基板200と接する面側に、第1領域10の高さが第2領域20の高さより高くなっていることが好ましい。
これにより、凹部11の貯留部113に液体を貯留した際、毛細管現象により、貯留部113から第2領域に液体が漏れ出ることを防止することができる。
前記段差は特に限定されないが、0.3μm以上、0.8μm以下であることが好ましく、0.4μm以上、0.6μm以下であることがより好ましい。前記段差が上記範囲内であることにより、前記効果をより顕著に発揮することができる。
本発明の好ましい実施の形態は上記の通りであるが、本発明はこれらに制限されない。また、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
本発明の実施例を以下に記載するが、これに限定されるものではない。
(実施例1)
(1)マイクロアレイの作成
プラスチック基板(縦75mm×横25mm)に配列1のオリゴDNAを5点スポットして固定化し、DNAマイクロアレイを得た。
配列1:aattcatggaaaaggtctgcgtcaaatccccagtcgtcatgcattgcc
(2)ハイブリダイゼーション溶液の調整
鋳型となる濃度1.5pg/μLに調整したλDNA(タカラ社製λDNA)0.5μLを配列2〜3のオリゴDNAを使用してPCR反応にて増幅した。PCR産物をCy3にて蛍光標識したものをハイブリダイゼーションバッファーに加え、ハイブリダイゼーション溶液を得た。
配列2:acggacttcgttgctttccagtt
配列3:gaattacagcgcaacacagcaata
(3)被覆体の作製
下面視が図1、上面視が図2、側面視が図4、正面視が図6で示される被覆体を作成した。
具体的には、飽和環状ポリオレフィン樹脂(5−メチル−2−ノルボルネンの開環重合体の水素添加物を材料として、射出成形法により被覆体を作製した。被覆体は、長方形の平滑な板状(25mm×25mm×1mm)の第1領域を備え、第1領域の片面に深さ0.5mmの凹部を設けた。
凹部には、第1領域の長辺と平行する長径(17mm)を有する略楕円形の貯留部と、貯留部の短軸方向の対向する位置に配し、貯留部に連通する2つ流路を設けた。
流路の幅はいずれも5mmであり、貯留部と連通する連通口の幅、連通口とは反対側の端部の幅も同様であった。
第1領域の一方の長辺に隣接した、第2領域には、第1スペーサー部と第2スペーサー部を開口部を挟んで一対に併設した。第1スペーサー部、第2スペーサー部にはいずれも先端および被覆体の側面に第1係止部および第2係止部を設けた。
(4)ハイブリダイゼーション反応
(1)で作製したDNAマイクロアレイ上に(3)で作成した被覆体を設置し、95℃で5分熱変性させたハイブリダイゼーション溶液を凹部内に分注した。DNAマイクロアレイを密封できる容器に入れ、加湿条件下にて55℃で4時間反応を行った。ハイブリダイゼーション反応終了後、マイクロアレイの表面を洗浄して、ハイブリダイゼーション反応を終了した。
(5)測定
(4)で行ったハイブリダイゼーション反応終了後、スピンドライしたDNAマイクロアレイについて、DNAマイクロアレイ用スキャナー(GenePix:Axon社製4000B)を用いて、プローブがスポットされた位置ごとに蛍光強度を測定した。蛍光強度の算出にあたっては、プローブごとに5個の測定値が得られるが、最高値及び最低値を除く中間の3個の測定値を平均化して、プローブごとに平均値を算出し、これを蛍光強度とした。得られた結果を表1に示す。
(比較例1)
本発明の被覆体の代わりに、凹部、係止部を有さない、長方形の平滑な板状のガラスカバーを使用して実施例1と同様に測定をおこなった。得られた結果を表1に示す。
表1から明らかなように、実施例1においては、基板に点着した5点のオリゴDNAが、ハイブリダイゼーション溶液と均一に反応したのに対し、比較例1では、ハイブリダイゼーション溶液と十分に接触していない点着部があるために、シグナルの平均値が実施例1よりも低い値を示した。
10 第1領域
11 凹部
20 第2領域
21 係止部(第1係止部)
22 係止部(第1係止部)
23 係止部(第2係止部)
24 係止部(第2係止部)
25 第1スペーサー部
26 第2スペーサー部
100 被覆体
111 流路部
112 流路部
113 貯留部
114 開口部
115 開口部
200 基板
210 検体捕獲部

Claims (10)

  1. 基板上に液体を貯留するために、前記基板上に設置される被覆体であって、
    前記基板は、その上側表面に検体捕獲部を有し、
    前記被覆体は、凹部と、前記凹部と前記検体捕獲部の相対位置を合わせるための係止部とを有し、
    前記凹部は、前記検体捕獲部を覆う液体を貯留するための貯留部と、前記貯留部に連通した2つ以上の流路部とを有し、
    前記流路部は、前記貯留部と連通した連通口と、前記連通口とは反対側の端部に開放口とを有することを特徴とする被覆体。
  2. 前記検体捕獲部は、生物由来物を捕獲する物質が点着固定されたものである請求項1に記載の被覆体。
  3. 前記係止部は、前記被覆体の先端面に配置された2つ以上の第1係止部と、前記被覆体の側面の対向する位置に配置された2つ以上の第2係止部とを有するものである請求項1または2に記載の被覆体。
  4. 前記第1係止部は、前記被覆体の先端方向に、前記被覆体が前記基板より延在した部分の少なくとも一部が、前記基板の先端面に接するように屈曲したものである請求項3に記載の被覆体。
  5. 前記第2係止部は、前記被覆体の側面方向に、前記被覆体が前記基板より延在した部分の少なくとも一部が、前記基板の側面に接するように屈曲したものである請求項3または4に記載の被覆体。
  6. 前記凹部の深さは、0.2mm以上、1mm以下である請求項1ないし5いずれか1項に記載の被覆体。
  7. 前記流路の連通口の幅は、前記貯留部における前記連通口の幅方向と平行方向の最大幅より狭いものである請求項1ないし6いずれかに記載の被覆体。
  8. 前記被覆体の素材がプラスチックである請求項1ないし7いずれか1項に記載の被覆体。
  9. 前記プラスチックが透明または半透明である請求項8に記載の被覆体。
  10. 請求項1ないし9いずれか1項に記載の被覆体を前記基板上に設置し、前記開口部に生物由来物を含む液体を注入し、基板上に生物由来物を含む液体を貯留する方法。
JP2013124558A 2013-06-13 2013-06-13 被覆体、及び被覆体の使用方法 Expired - Fee Related JP6094393B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013124558A JP6094393B2 (ja) 2013-06-13 2013-06-13 被覆体、及び被覆体の使用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013124558A JP6094393B2 (ja) 2013-06-13 2013-06-13 被覆体、及び被覆体の使用方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015001394A JP2015001394A (ja) 2015-01-05
JP6094393B2 true JP6094393B2 (ja) 2017-03-15

Family

ID=52296013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013124558A Expired - Fee Related JP6094393B2 (ja) 2013-06-13 2013-06-13 被覆体、及び被覆体の使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6094393B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6569674B1 (en) * 1999-12-15 2003-05-27 Amersham Biosciences Ab Method and apparatus for performing biological reactions on a substrate surface
JPWO2001044814A1 (ja) * 1999-12-14 2004-01-15 タカラバイオ株式会社 空隙形成用部材保持担体
JP2003517156A (ja) * 1999-12-15 2003-05-20 モトローラ・インコーポレイテッド 生物学的反応を行う組成物および方法
US20100256004A1 (en) * 2004-11-18 2010-10-07 Riken Device of Testing Interaction Between Biomolecules, Method of Testing Interaction Between Biomolecules,Method of Measuring Melting Temperature of Biomolecule,Method of Sequencing Nucleic Acid,Method of Causing Interaction Between Biomolecules,and Method of Causing Migration of Biomolecule
JP2008002974A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Sumitomo Bakelite Co Ltd 被覆体および被覆体の使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015001394A (ja) 2015-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7682565B2 (en) Assay apparatus and method using microfluidic arrays
US7919308B2 (en) Form in place gaskets for assays
US7371348B2 (en) Multiple array format
US10627420B2 (en) Systems and methods for loading liquid samples
JP2017508956A (ja) 微少流体チップ及びこれを用いたリアルタイム分析装置
JP2016539802A (ja) 液体試料を装填するためのシステム及び方法
JP5430766B2 (ja) 生化学分析のためのチップカード状平板体およびその使用方法
US10415084B2 (en) Multiplex slide plate device and operation method thereof
CN104053607A (zh) 包括反应容器和样品基质的组件、具有上吸收层和下横流层的样品基质
KR20220114600A (ko) 유체를 수용하는 수용 유닛, 수용 유닛을 제조하는 방법 및 장치, 및 수용 유닛을 작동시키는 방법 및 장치, 및 수용 장치
US20140154722A1 (en) Apparatus for analyzing biomaterial
US7674433B2 (en) Tube for storing fluid
JP6094393B2 (ja) 被覆体、及び被覆体の使用方法
ES2298858T3 (es) Procedimiento de distribucion de gotas de un liquido de interes sobre una superficie.
CN105637364A (zh) 生物芯片保持件、生物芯片保持件的制造方法、生物芯片按压件及生物芯片保持件套装
JP2010025854A (ja) マイクロ検査チップ
JP2004045179A (ja) マイクロアレイ用基材
WO2006098435A1 (ja) 検出チップ及びこれを用いた物質の検出方法
JP2012078094A (ja) 検査対象受体
JP3969651B2 (ja) マイクロアレイ用プラスチック基板
JP5953612B2 (ja) 核酸検出用デバイス
US20190126271A1 (en) Multiplex slide plate device having storage tank
JP2006345807A (ja) 反応チップ
JP5882092B2 (ja) バイオチップ用カバー、当該バイオチップ用カバーを備えるチップ装置、当該バイオチップ用カバーを用いた液体保持方法
JP2016090240A (ja) 被覆体、及び被覆体を用いた検体の判定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6094393

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees