JP6093098B2 - アンカーマスタ選択のための方法およびデバイス - Google Patents

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Description

本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、2013年12月2日に中国特許庁に出願した中国特許出願第201310634605.1および2014年6月27日に中国特許庁に出願した中国特許出願第201410301914.1の優先権を主張する。
本発明は、通信技術の分野に関し、詳細には、アンカーマスタ選択のための方法およびデバイスに関する。
モバイルインターネット時代の到来に伴い、インターネット産業における主流パターンは、ソーシャル、ローカライズ、およびモバイルとなっている。特に、ワイヤレス・フィディリティ(Wireless-Fidelity、Wi-Fi)インターフェースを備えたモバイルデバイスの普及に伴い、近接認識ネットワーキング(Neighbor Awareness Networking、NAN)内のデバイスのソーシャルアプリケーションが、産業におけるホットスポットとなりつつある。
複数のNANデバイスを含むNANネットワークをNANクラスタ(Cluster)と称し、同一のNANクラスタ内のデバイスは同一のクラスタ識別子を有する。各デバイスは、ロール(Role)および状態(State)を含む、それ自身の属性を有している。ロールは、マスタ(Master)および非マスタ(non-Master)の2つのタイプを含み、状態は、同期(sync)および非同期(non-sync)の2つのタイプを含む。同期状態のデバイスは、クラスタ同期の維持を担う。マスタは、同期状態になければならないが、非マスタは、同期または非同期状態にあってもよい。各デバイスは、マスタランク(Master Rank、MR)をさらに含み、NANクラスタ内で最大MRを有するマスタは、アンカーマスタ(Anchor Master、AM)となり、すべての他のデバイスは、AMとの時刻同期を維持し、それによって、NANクラスタ全体の同期を保証している。
NANクラスタにおける典型的な適用シナリオは、関連付けられる前にデバイスが相互サービスディスカバリを行うことである。デバイス間でサービスディスカバリを行うために、NANクラスタ内のデバイスは、特定の期間においてNANのソーシャル(social)チャネル上で動作して、アウェイク(awake)状態を維持しなければならない、例えば、2.4 GHz周波数チャネルにおけるソーシャルチャネルは、チャネル6である。いくつかのシナリオにおいては、NANは、長時間バックグランドで動作することが求められ、それゆえ、NAN内のデバイスは、省エネルギー制御を行う必要がある。したがって、デバイスは、ディスカバリウィンドウ(Discovery Window、DW)が届いた場合にのみアウェイクし、ソーシャルチャネルにおいてサービスディスカバリおよびクラスタ同期を行う、しかしながら、DW外では、マスタ以外のすべてのデバイスは、スリープ状態であってもよい。
異なるNANデバイス内にある水晶発振子は異なる周波数を有しているので、2つのデバイスは、2つのデバイスのシステムクロック間に大きなずれが無いことを保証するために、頻繁に同期を行わなければならない。NANクラスタの同期を維持するために、各マスタおよび各同期非マスタは、DWにおいて同期ビーコン(Sync Beacon)フレームを送信する、ここで、同期ビーコンフレームは、AM情報および時刻同期機能(Time Synchronization Function、TSF)情報を含み、AM情報は、アンカーマスタランク(Anchor Master Rank、AMR)、ホップカウント(Hop Count to Anchor Master、HC)、およびアンカーマスタビーコン伝送時間(Anchor Master Beacon Transmission Time、AMBTT)を含む。AMRは、AMのMR値であり、NANクラスタ内の各デバイスは、AMR値を記録する。
NANクラスタ内の同期基準は、AM、すなわち、最大MRを有するマスタであり、MRは、時が経つにつれてランダムに変化するので、デバイスのMRが変化するならば、NANクラスタ内で最大MRを有するマスタも変化する。デバイスのMRが変化するならば、最大MRを有するAMがNANクラスタにおいて時が経てば選択され得る、このことは、NANクラスタの同期を維持するためには重要である。現在のNAN仕様書ドラフトによれば、NANクラスタ同期のプロセスにおいて、デバイスに記録されているAMR値は、大きくなるだけである。しかしながら、AMのMRが小さくなるならば、そのMRが当初のAMR値であるデバイスが存在していなくても、デバイスに記録されている当初のAMR値が、NANクラスタ内に常に存在することになり、除去することができず、記録されているHC値が大きくなる。既存の仕様によれば、受信したSync Beaconフレーム内のHCが閾値を上回っているならば、デバイスはSync Beaconフレームを破棄する、すなわち、時間が経つにつれてHCが大きくなり、HCが閾値を上回っているのでNANクラスタ全体内のデバイスは受信したSync Beaconフレームすべてを破棄することになる。さらに、NANクラスタはAMを失うことになるので、NANクラスタ全体が機能停止し、結果として、デバイス間の時刻同期が実施できなくなる。
本発明の実施形態は、NANクラスタ内のデバイス間の時刻同期を維持するために使用される、アンカーマスタ選択のための方法およびデバイスを提供している。
前述の技術的問題を解決するために、以下の技術的解決手法を、本発明の実施形態において提供している。
第1の態様によれば、本発明の実施形態はアンカーマスタ選択のための方法を提供しており、方法は、
デバイスによって、近接認識ネットワーキングビーコンNAN Beaconフレームを受信するステップであって、NAN Beaconフレームは、第1のAM情報および第1の時刻同期機能TSF情報を搬送し、第1のAM情報は、第1のアンカーマスタランクAMR、第1のホップカウントHC、および第1のアンカーマスタビーコン伝送時間AMBTTを含み、デバイスは、第2のAM情報および第2のTSF情報を記録し、第2のAM情報は、第2のAMR、第2のHC、および第2のAMBTTを含む、ステップと、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのマスタランクMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスによって、デバイスのロールをAMに切り替えるステップと、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、デバイスによって、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するステップとを含む。
第1の態様に準拠している、第1の態様の第1の可能な実施様態においては、方法は、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRと等しいならば、デバイスによって、デバイスのロールをAMに切り替えるステップ、または、デバイスによって、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するステップをさらに含む。
第1の態様または第1の態様の第1の可能な実施様態に準拠している、第1の態様の第2の可能な実施様態においては、デバイスによって、デバイスのロールをAMに切り替えるステップと、デバイスによって、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するステップとの前に、方法は、
第1のHCがホップカウント閾値以下である場合には、デバイスによって、デバイスのロールをAMに切り替えるステップの実行を、デバイスによって、トリガするステップ、または、デバイスによって、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するステップの実行を、デバイスによって、トリガするステップをさらに含む。
第1の態様または第1の態様の第1もしくは第2の可能な実施様態に準拠している、第1の態様の第3の可能な実施様態においては、デバイスがAMであるならば、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかは、
第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、デバイスによって、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
第1のAMRが第2のAMR以上である場合には、および、第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しい場合には、デバイスによって、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式であって、第3のAMRは、デバイス内の第2のAMRが更新される前のAMRである、方式と、
NAN Beaconフレームが第1の条件を満たしていない場合には、デバイスによって、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する方式であって、第1の条件は、第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しいことである、方式とで決定される。
第1の態様または第1の態様の第1もしくは第2の可能な実施様態に準拠している、第1の態様の第4の可能な実施様態においては、デバイスがAMであるならば、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかは、
第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、デバイスによって、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
第1のAMRが第2のAMR以上である場合には、および、第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満である場合には、デバイスによって、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
NAN Beaconフレームが第2の条件を満たしていない場合には、デバイスによって、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する方式であって、第2の条件は、第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満であることである、方式とで決定される。
第1の態様または第1の態様の第1もしくは第2の可能な実施様態に準拠している、第1の態様の第5の可能な実施様態においては、デバイスがAMではないならば、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかは、
第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、デバイスによって、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しい場合には、デバイスによって、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式であって、第3のAMRは、デバイス内の第2のAMRが更新される前のAMRである、方式と、
NAN Beaconフレームが第3の条件を満たしていない場合には、デバイスによって、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する方式であって、第3の条件は、プリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しいことである、方式とで決定される。
第1の態様または第1の態様の第1もしくは第2の可能な実施様態に準拠している、第1の態様の第6の可能な実施様態においては、デバイスがAMではないならば、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかは、
第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、デバイスによって、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
プリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満である場合には、デバイスによって、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
NAN Beaconフレームが第4の条件を満たしていない場合には、デバイスによって、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する方式であって、第4の条件は、プリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満であることである、方式とで決定される。
第1の態様または第1の態様の第1、第2、第3、第4、第5、もしくは第6の可能な実施様態に準拠している、第1の態様の第7の可能な実施様態においては、方法は、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRより大きいならば、デバイスによって、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するステップをさらに含む。
第1の態様または第1の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、もしくは第7の可能な実施様態に準拠している、第1の態様の第8の可能な実施様態においては、デバイスによって、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するステップは、
デバイスによって、第2のAMR値を第1のAMR値に更新するステップと、
デバイスによって、第2のHC値を1を加えた第1のHC値に更新するステップと、
NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、デバイスによって、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するステップと、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、デバイスによって、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新するステップと、
デバイスによって、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するステップとを含む。
第1の態様または第1の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、もしくは第8の可能な実施様態に準拠している、第1の態様の第9の可能な実施様態においては、方法は、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しいならば、第1のAMBTTが第2のAMBTTより大きい、または、第1のAMBTTが第2のAMBTTと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHC未満である場合には、デバイスによって、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のTSF情報および第2のAM情報の一部の情報またはすべての情報を更新するステップをさらに含む。
第1の態様の第9の可能な実施様態に準拠している、第1の態様の第10の可能な実施様態においては、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のAMBTTが第2のAMBTTより大きいならば、デバイスによって、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のTSF情報および第2のAM情報の一部の情報またはすべての情報を更新するステップは、
デバイスによって、第2のHC値を1を加えた第1のHC値に更新するステップと、
NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、デバイスによって、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するステップと、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、デバイスによって、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新するステップと、
デバイスによって、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するステップとを含み、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しいならば、および、第1のAMBTTが第2のAMBTTと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHC未満であるならば、デバイスによって、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のTSF情報および第2のAM情報の一部の情報またはすべての情報を更新するステップは、
デバイスによって、第2のHC値を1を加えた第1のHC値に更新するステップと、
デバイスによって、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するステップとを含む。
第1の態様または第1の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、もしくは第8の可能な実施様態に準拠している、第1の態様の第11の可能な実施様態においては、方法は、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが第2のHC以上であるならば、デバイスによって、NAN Beaconフレームで搬送された第1のAM情報を無視するステップと、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しており、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHCと等しく、第1のAMBTTが第2のAMBTTより大きいならば、デバイスによって、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新し、デバイスによって、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するステップと、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しており、NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHCと等しく、第1のTSF情報のプリセットバイトの値が第2のAMBTTより大きいならば、デバイスによって、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新し、デバイスによって、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するステップと、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHC未満であるならば、NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、デバイスによって、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するステップと、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、デバイスによって、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新し、デバイスによって、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新し、デバイスによって、第2のHC値を1を加えた第1のHC値に更新するステップとのうちの少なくとも1つのステップをさらに含む。
第1の態様または第1の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、もしくは第11の可能な実施様態に準拠している、第1の態様の第12の可能な実施様態においては、方法は、
第2のTSF情報の値から第2のAMBTTを減算することによって得られる差がプリセット伝送時間閾値より大きいならば、デバイスによって、デバイスのロールをAMに切り替えるステップをさらに含む。
第1の態様または第1の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、もしくは第12の可能な実施様態に準拠している、第1の態様の第13の可能な実施様態においては、デバイスがAMではなく、デバイスのMRが更新されているならば、方法は、
デバイスの更新済みMRが第2のAMRより大きいならば、デバイスによって、デバイスのロールをAMに切り替えるステップをさらに含む。
第1の態様または第1の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、もしくは第13の可能な実施様態に準拠している、第1の態様の第14の可能な実施様態においては、デバイスによって、デバイスのロールをAMに切り替えるステップは、
デバイスによって、第2のAMR値をデバイスのMR値に更新するステップと、
デバイスによって、第2のHC値を0に更新するステップと、
デバイスによって、第2のAMBTT値を第2のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するステップとを含む。
第1の態様または第1の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、もしくは第13の可能な実施様態に準拠している、第1の態様の第15の可能な実施様態においては、デバイスによって、デバイスのロールをAMに切り替えるステップは、
デバイスによって、第2のAMR値をデバイスのMR値に更新するステップと、
デバイスによって、第2のHC値を0に更新するステップと、
デバイスによって、第2のAMBTT値を0x00000000に更新するステップとを含む。
第1の態様または第1の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、もしくは第15の可能な実施様態に準拠している、第1の態様の第16の可能な実施様態においては、デバイスがAMであるならば、方法は、
デバイスのMRが更新されているならば、デバイスによって、AMロールを維持し、デバイスによって、記録されている第2のAMRをデバイスの更新済みMR値に更新するステップをさらに含む。
第2の態様によれば、本発明の実施形態はアンカーマスタ選択のためのデバイスを提供しており、デバイスは、
近接認識ネットワーキングビーコンNAN Beaconフレームを受信するように構成される、ビーコンフレーム受信モジュールであって、NAN Beaconフレームは、第1のAM情報および第1の時刻同期機能TSF情報を搬送し、第1のAM情報は、第1のアンカーマスタランクAMR、第1のホップカウントHC、および第1のアンカーマスタビーコン伝送時間AMBTTを含み、デバイスは、第2のAM情報および第2のTSF情報を記録し、第2のAM情報は、第2のAMR、第2のHC、および第2のAMBTTを含む、ビーコンフレーム受信モジュールと、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのマスタランクMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスのロールをAMに切り替えるように構成される、ロール切替モジュールと、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するように構成される、情報更新モジュールとを備える。
第2の態様に準拠している、第2の態様の第1の可能な実施様態においては、
ロール切替モジュールは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRと等しいならば、デバイスのロールをAMに切り替えるようにさらに構成される、または、
情報更新モジュールは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRと等しいならば、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するようにさらに構成される。
第2の態様または第2の態様の第1の可能な実施様態に準拠している、第2の態様の第2の可能な実施様態においては、デバイスは、
第1のHCがホップカウント閾値以下である場合には、デバイスのロールをAMに切り替えるステップを実行するようにロール切替モジュールをトリガする、または、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するステップを実行するように情報更新モジュールをトリガするように構成される、実行トリガモジュールをさらに備える。
第2の態様または第2の態様の第1もしくは第2の可能な実施様態に準拠している、第2の態様の第3の可能な実施様態においては、デバイスがAMであるならば、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかを、
第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
第1のAMRが第2のAMR以上である場合には、および、第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しい場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式であって、第3のAMRは、デバイス内の第2のAMRが更新される前のAMRである、方式と、
NAN Beaconフレームが第1の条件を満たしていない場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する方式であって、第1の条件は、第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しいことである、方式とで決定するように構成される第1のAM選択決定モジュールをさらに備える。
第2の態様または第2の態様の第1もしくは第2の可能な実施様態に準拠している、第2の態様の第4の可能な実施様態においては、デバイスがAMであるならば、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかを、
第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
第1のAMRが第2のAMR以上である場合には、デバイス内の第2のAMRが更新される際に、第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
NAN Beaconフレームが第2の条件を満たしていない場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する方式であって、第1の条件は、第2のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満であることである、方式とで決定するように構成される、第2のAM選択決定モジュールをさらに備える。
第2の態様または第2の態様の第1もしくは第2の可能な実施様態に準拠している、第2の態様の第5の可能な実施様態においては、デバイスがAMではないならば、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかを、
第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しい場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式であって、第3のAMRは、デバイス内の第2のAMRが更新される前のAMRである、方式と、
NAN Beaconフレームが第3の条件を満たしていない場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する方式であって、第3の条件は、プリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しいことである、方式とで決定するように構成される、第3のAM選択決定モジュールをさらに備える。
第2の態様または第2の態様の第1もしくは第2の可能な実施様態に準拠している、第2の態様の第6の可能な実施様態においては、デバイスがAMではないならば、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかを、
第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
プリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
NAN Beaconフレームが第4の条件を満たしていない場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する方式であって、第4の条件は、プリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しいことである、方式とで決定するように構成される、第4のAM選択決定モジュールをさらに備える。
第2の態様または第2の態様の第1、第2、第3、第4、第5、もしくは第6の可能な実施様態に準拠している、第2の態様の第7の可能な実施様態においては、情報更新モジュールは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRより大きいならば、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するようにさらに構成される。
第2の態様または第2の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、もしくは第7の可能な実施様態に準拠している、第2の態様の第8の可能な実施様態においては、情報更新モジュールは、
第2のAMR値を第1のAMR値に更新するように構成される、第1のAMR更新サブモジュールと、
第2のHC値を1を加えた第1のHC値に更新するように構成される、第1のHC更新サブモジュールと、
NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新する、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新するように構成される、第1のAMBTT更新サブモジュールと、
第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するように構成される、TSF更新サブモジュールとを備える。
第2の態様または第2の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、もしくは第8の可能な実施様態に準拠している、第2の態様の第9の可能な実施様態においては、情報更新モジュールは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しいならば、第1のAMBTTが第2のAMBTTより大きい、または、第1のAMBTTが第2のAMBTTと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHC未満である場合には、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のTSF情報および第2のAM情報の一部の情報またはすべての情報を更新するようにさらに構成される。
第2の態様の第9の可能な実施様態に準拠している、第2の態様の第10の可能な実施様態においては、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のAMBTTが第2のAMBTTより大きいならば、情報更新モジュールは、
第2のHC値を1を加えた第1のHC値に更新するように構成される、第1のHC更新サブモジュールと、
NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新する、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新するように構成される、第1のAMBTT更新サブモジュールと、
第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するように構成される、TSF更新サブモジュールとを備え、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しいならば、および、第1のAMBTTが第2のAMBTTと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHC未満であるならば、情報更新モジュールは、
第2のHC値を1を加えた第1のHC値に更新するように構成される、第1のHC更新サブモジュールと、
第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するように構成される、TSF更新サブモジュールとを備える。
第2の態様または第2の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、もしくは第8の可能な実施様態に準拠している、第2の態様の第11の可能な実施様態においては、デバイスは、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが第2のHC以上であるならば、NAN Beaconフレームで搬送された第1のAM情報を無視するように構成される、ビーコンフレーム無視モジュールと、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しており、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHCと等しく、第1のAMBTTが第2のAMBTTより大きいならば、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新し、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するように構成される、第1の更新モジュールと、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しており、NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHCと等しく、第1のTSF情報のプリセットバイトの値が第2のAMBTTより大きいならば、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新し、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するように構成される、第2の更新モジュールと、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHC未満であるならば、NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新する、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新し、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新し、第2のHC値を1を加えた第1のHC値に更新するように構成される、第3の更新モジュールとのうちの少なくとも1つのモジュールをさらに備える。
第2の態様または第2の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、もしくは第11の可能な実施様態に準拠している、第2の態様の第12の可能な実施様態においては、ロール切替モジュールは、第2のTSF情報の値から第2のAMBTTを減算することによって得られる差がプリセット伝送時間閾値より大きいならば、デバイスのロールをAMに切り替えるようにさらに構成される。
第2の態様または第2の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、もしくは第12の可能な実施様態に準拠している、第2の態様の第13の可能な実施様態においては、デバイスがAMではなく、デバイスのMRが更新されているならば、ロール切替モジュールは、デバイスの更新済みMRが第2のAMRより大きいならば、デバイスのロールをAMに切り替えるようにさらに構成される。
第2の態様または第2の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、もしくは第13の可能な実施様態に準拠している、第2の態様の第14の可能な実施様態においては、ロール切替モジュールは、
第2のAMR値をデバイスのMR値に更新するように構成される、第2のAMR更新サブモジュールと、
第2のHC値を0に更新するように構成される、第2のHC更新サブモジュールと、
第2のAMBTT値を第2のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するように構成される、第2のAMBTT更新サブモジュールとを備える。
第2の態様または第2の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、もしくは第13の可能な実施様態に準拠している、第2の態様の第15の可能な実施様態においては、ロール切替モジュールは、
前記第2のAMR値を前記デバイスの前記MR値に更新するように構成される、第2のAMR更新サブモジュールと、
前記第2のHC値を0に更新するように構成される、第2のHC更新サブモジュールと、
前記第2のAMBTT値を0x00000000に更新するように構成される、第2のAMBTT更新サブモジュールとを備える。
第2の態様または第2の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、もしくは第15の可能な実施様態に準拠している、第2の態様の第16の可能な実施様態においては、デバイスがAMであるならば、デバイスは、
デバイスのMRが更新されているならば、AMロールを維持し、記録されている第2のAMRをデバイスの更新済みMR値に更新するように構成される、ロール維持モジュールをさらに備える。
本発明の実施形態が以下の利点を有していることが前述の技術的解決手法から理解できるであろう。
本発明の実施形態においては、デバイスがNAN Beaconフレームを受信した後に、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、NAN Beaconフレームに含まれている第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスは、デバイスのロールをAMに切り替える。NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、NAN Beaconフレームに含まれている第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新する。デバイスによって受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができる状況においては、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスのロールがAMに切り替えられ、そのロールがAMに切り替えられたデバイスは、NANクラスタ内の当初のAMを上書きし得るし、したがって、NANクラスタ内の当初のAMRも上書きされ、AMのMRが小さくなったとしても、新たなAMが即座に選択される。したがって、NANクラスタ内にAMが常に存在しており、NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期が実施可能であることを保証するために、各デバイスは、正確なAM情報を記録することができる。デバイスのMR値が、デバイスをAMとするには不十分であるならば、すなわち、第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新し得るし、したがって、デバイスに記録されている第2のAMRも更新され、NANクラスタ内の当初のAMRも上書きされ、AMのMRが小さくなったとしても、新たなAMが即座に選択され得る。したがって、NANクラスタ内にAMが常に存在しており、NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期が実施可能であることを保証するために、各デバイスは、正確なAM情報を記録することができる。
本発明の実施形態における技術的解決手法をより明確に記載するために、実施形態を記載するために必要となる添付の図面を以下に簡単に紹介する。以下の記載の添付の図面は本発明の単なる一部の実施形態を示しており、当業者がこれらの添付の図面から他の図面をさらに導出し得ることは明白であろう。
本発明の実施形態による、アンカーマスタ選択のための方法のプロセスの概略ブロック図である。 本発明の実施形態による、NAN Beaconフレームのフレーム構造の概略図である。 本発明の実施形態による、アンカーマスタ選択のための別の方法の概略ブロックフローチャートである。 本発明の実施形態による、アンカーマスタ選択のための別の方法の概略ブロックフローチャートである。 一般的な実施手段における、各デバイスに記録されているAM情報を更新するプロセスの概略図である。 本発明の実施形態による、各デバイスに記録されているAM情報を更新するプロセスの概略図である。 AM選択のための一般的な方法における、AMR値に関する統計収集の概略図である。 本発明の実施形態による、AM選択のための方法における、AMR値に関する統計収集の概略図である。 図6-aの拡大した上部の概略図である。 図6-bの拡大した上部の概略図である。 AM選択のための一般的な方法における、NANネットワーク内の最大MRに関する統計収集の概略図である。 本発明の実施形態による、AM選択のための方法における、NANネットワーク内の最大MRに関する統計収集の概略図である。 AM選択のための一般的な方法における、NANネットワーク内のAMの数量に関する統計収集の概略図である。 本発明の実施形態による、AM選択のための方法における、NANネットワーク内のAMの数量に関する統計収集の概略図である。 AM選択のための一般的な方法における、NANネットワークにおけるHCに関する統計収集の概略図である。 本発明の実施形態による、AM選択のための方法における、NANネットワークにおけるHCに関する統計収集の概略図である。 AM選択のための一般的な方法における、NANネットワーク内のTSFの変化に関する統計収集の概略図である。 本発明の実施形態による、AM選択のための方法における、NANネットワーク内のTSFの変化に関する統計収集の概略図である。 本発明の実施形態による、アンカーマスタ選択のためのデバイスの構成の概略構造図である。 本発明の実施形態による、アンカーマスタ選択のための別のデバイスの構成の概略構造図である。 本発明の実施形態による、アンカーマスタ選択のための別のデバイスの構成の概略構造図である。 本発明の実施形態による、アンカーマスタ選択のための別のデバイスの構成の概略構造図である。 本発明の実施形態による、アンカーマスタ選択のための別のデバイスの構成の概略構造図である。 本発明の実施形態による、アンカーマスタ選択のための別のデバイスの構成の概略構造図である。 本発明の実施形態による、情報更新モジュールの構成の概略構造図である。 本発明の実施形態による、アンカーマスタ選択のための別のデバイスの構成の概略構造図である。 本発明の実施形態による、アンカーマスタ選択のための別のデバイスの構成の概略構造図である。 本発明の実施形態による、ロール切替モジュールの構成の概略構造図である。 本発明の実施形態による、アンカーマスタ選択のための別のデバイスの構成の概略構造図である。
本発明の実施形態は、NANクラスタ内のデバイス間の時刻同期を維持するために使用される、アンカーマスタ選択のための方法およびデバイスを提供している。
本発明の発明目的、特徴、および利点をより明確かつより理解しやすくするために、本発明の実施形態における添付の図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決手法を以下に明確に説明する。以下に説明の実施形態は本発明の実施形態のすべてではなく一部にすぎないことは明らかであろう。本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られたすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
本発明の本明細書、特許請求の範囲、および前述の添付の図面における「第1」、「第2」などの用語は、類似した対象を区別するために使用しており、特定のシーケンスまたは順番を説明するために必ずしも使用しているわけではない。これらの用語は適切な状況の下で置換可能であり、本発明の実施形態を説明する際に類似した属性を有する対象を区別するために単に使用していることを理解されたい。さらに、「含む」および「有する」といった用語ならびにそれらの任意の変形は、非排他的包含をカバーすることを意図しており、その結果、一連のユニットを含んでいる、プロセス、方法、システム、製品、もしくはデバイスは、明示的に列挙したユニットに必ずしも限定されるわけではなく、明示的に列挙されていない、または、そのようなプロセス、方法、製品、もしくはデバイスに本来備わっている、他のユニットを含んでいてもよい。
詳細については以下に個別に説明する。
本発明におけるアンカーマスタ選択のための方法の実施形態をNANクラスタ内のデバイスに適用してもよい。図1を参照すれば、方法は、以下のステップを含み得る。
101. デバイスは、近接認識ネットワーキングビーコン(Neighbor Awareness Networking Beacon、NAN Beacon)フレームを受信する。
NAN Beaconフレームは、第1のアンカーマスタ(Anchor Master、AM)情報および第1の時刻同期機能(Time Synchronization Function、TSF)情報を搬送し、第1のAM情報は、第1のアンカーマスタランク(Anchor Master Rank、AMR)、第1のホップカウント(Hop Count、HC)、および第1のアンカーマスタビーコン伝送時間((Anchor Master Beacon Transmission Time、AMBTT)を含む。
本発明の本実施形態においては、同一のNANクラスタ内のデバイスは、同一のクラスタ識別子を有する。各デバイスは、ロール(Role)および状態(State)を含む、それ自身の属性を有する。ロールは、マスタ(Master)および非マスタ(non-Master)の2つのタイプを含み、状態は、同期(sync)および非同期(non-sync)の2つのタイプを含む。同期状態のデバイスは、クラスタ同期の維持を担う。マスタは、同期状態になければならないが、非マスタは、同期または非同期状態にあってもよい。各デバイスは、マスタランク(Master Rank、MR)をさらに含む。本発明の本実施形態においては、MRは、マスタとしての役割を果たすデバイスの企図の度合いを表し、MRは、3つの部分を含む。
Master Rank = Master Preference * 2^56 + Random Factor * 2^48 + MAC[5] * 2^40 + … + MAC[0]
すなわち、各デバイスのMRは、8ビットのマスタプリファレンス(Master Preference)、8ビットの偶然要因(Random Factor)、およびそれ自身の48ビットの媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)アドレスを含む。偶然要因は、120個のディスカバリウィンドウ(Discovery Window、DW)毎に一度ランダムに変化する。トレースされることを避けるために、ローカル(Local)アドレスがNANデバイスのMACアドレスとして使用され、各ローカルMACアドレスは少なくとも30分間は変化しないままである。既存のデバイスロールおよび状態の切替ルールに従って、より大きなMRを有するデバイスがマスタとなる。最大MRを有するマスタをAMと称し、すべての他のデバイスはAMとの時刻同期を維持し、それによって、NANクラスタ全体の同期を保証している。NANクラスタの同期は、クラスタ内のすべてのデバイスのTSFが同一に保たれていることを示している。TSF同期に関して、すべてのデバイスが同一の基準ソースのクロックに従って同期される必要がある、すなわち、選択されたAMは基準ソースとして使用され、別のデバイスのクロックはAMのクロックに従って同期を維持する。前述の説明によれば、NAN同期の基準は、AM、すなわち、最大MRを有するマスタであり、MRは、時が経つにつれてランダムに変化するので、デバイスのMRが変化するならば、クラスタ内で最大MRを有するマスタも変化する。NANクラスタは無規律な分散ネットワークであり、したがって、デバイスのMRが変化するならば、的確なAMがNANクラスタにおいて即座に選択され得る、このことは、NANクラスタの同期を維持するためには重要である。
NANクラスタの同期がNAN Beaconフレームを送信および受信することによって実施されることに留意されたい。本発明のいくつかの実施形態においては、デバイスによって受信したNAN Beaconフレームを同期ビーコン(Sync Beacon)フレームと特に称してもよい。いくつかの他の実施形態においては、デバイスによって受信したNAN Beaconフレームをディスカバリビーコン(Discovery Beacon)フレームと称してもよい。マスタおよび同期非マスタは、各DWにおいて一度Sync Beaconフレームを個別に送信し、マスタは、DW外の100タイムユニット(Time Unit、TU)毎に一度Discovery Beaconフレームを送信する。後者は、NANクラスタに参加していない別のデバイスが、クラスタに参加するために、次回のDWが開始する時間を学習することを可能にする。これまでは、NANクラスタにおいて規定されていたDWの開始位置は固定されており、例えば、DWはTSFが512TUの整数倍である場合に開始する。Sync BeaconフレームおよびDiscovery Beaconフレームは、類似したフレーム構造を有するフレームであり、それらの送信位置が異なっていることだけが理由で異なる名称を有している。同期ために使用されることに加えて、デバイスは、受信したSync Beaconフレームに従ってロールおよび状態の切替をさらに行う。NAN Beaconフレームが特にSync Beaconフレームである例を以下に説明する。
本発明の本実施形態においては、異なるNANデバイス内にある水晶発振子は異なる周波数を有しているので、2つのデバイスは、大きなずれが2つのデバイスのシステムクロック間で生じないことを保証するために、頻繁に同期を行わなければならない。NANクラスタの同期を維持するために、各マスタおよび各同期非マスタは、DW内でSync Beaconフレームを送信する、ここで、Sync Beaconフレームは、AM情報およびTime Stamp(8バイト)を含み、Time Stampは、TSFである。AMの情報2つの異なるピースである、NAN Beaconフレームで搬送されたAM情報をデバイスに記録されているAM情報と区別するために、以下の実施形態においては、NAN Beaconフレームで搬送されたAM情報(フレームで搬送されたAMとも単に称される)を「第1のAM情報」と称し、デバイスに記録されているAM情報(記録されているAMとも単に称される)を「第2のAM情報」と称する。同様に、第1のAM情報に含まれている、AMR、HC、およびAMBTTを、それぞれ「第1のAMR」、「第1のHC」、および「第1のAMBTT」と称し、第2のAM情報に含まれている、AMR、HC、およびAMBTTを、それぞれ「第2のAMR」、「第2のHC」、および「第2のAMBTT」と称する。同様に、以下の実施形態においては、NAN Beaconフレームで搬送されたTSF情報を「第1のTSF情報」と称し、デバイスに記録されているTSF情報を「第2のTSF情報」と称する。
特に、Sync Beaconフレームで搬送された第1のAM情報は、以下の内容を含んでいてもよい。
第1のAMR、すなわち、AMのMR値。
第1のHC、すなわち、現在のNANデバイスからAMまでのホップの数量。ここで、AMのHCは0と等しい、すなわち、Sync Beaconフレームで搬送されたHCが0であるかどうかに従って、デバイスがAMであるかどうかが決定されてもよい。送信されたSync Beaconフレームで搬送されたHCが0であるならば、Sync Beaconフレームを送信するデバイスはAMである、または、送信されたSync Beaconフレームで搬送されたHCが0より大きいならば、Sync Beaconフレームを送信するデバイスはAMではない。
第1のAMBTT、すなわち、AMがSync Beaconフレームを送信した際のTSFのプリセットバイトの値。ここで、デバイスが2つのSync Beaconフレームを異なるAMBTTで受信した場合には、より大きなAMBTTを有するSync Beaconフレームが最新のSync Beaconフレームとしてみなされる。
本発明の本実施形態においては、AMBTTは、AMのAMBTTが0であるとして規定される、すなわち、Sync Beaconフレームで搬送されたAMBTTが0であるかどうかに従って、デバイスがAMであるかどうかが決定されてもよい。送信されたSync Beaconフレームで搬送されたAMBTTが0であるならば、Sync Beaconフレームを送信するデバイスはAMである、または、送信されたSync Beaconフレームで搬送されたAMBTTが0より大きいならば、Sync Beaconフレームを送信するデバイスはAMではない。したがって、(AMBTTが0であるかどうかまたはHCが0であるかどうかに従って決定され得る)AMからSync Beaconフレームをデバイスが受信したならば、AMBTTを更新する必要がある場合には、Sync BeaconフレームのTime Stampフィールド(TSF)の最後の4バイトの値は、デバイスに記録されているAMBTTに設定され、非AMからSync Beaconフレームをデバイスが受信した場合には、および、AMBTTを更新する必要がある場合には、Sync Beaconフレーム内のAMBTT値は、デバイスに記録されているAMBTTに直接設定される。
図2を参照すれば、図2は、本発明の実施形態による、NAN Beaconフレームのフレーム構造の概略図である。各フィールドを以下に説明する。
FC: Frame Control、フレーム制御フィールド、2バイト(octets)を占有。
Duration: 期間フィールド、2バイトを占有。
A1-A3: Address1-3、アドレス1-3フィールド、個別に6バイトを占有。
Sequence Control: シーケンス制御フィールド、2バイトを占有。
Time Stamp: タイムスタンプフィールド、8バイトを占有。
Beacon Interval: ビーコン間隔フィールド、2バイトを占有。
Capability: 性能フィールド、2バイトを占有。
NAN IE: NAN情報要素、近接認識ネットワーキング情報要素、varは予約語であり、変数を定義するために使用。
FCS: Frame Check Sequence、フレームチェックシーケンス、4バイトを占有。
各マスタおよび各同期非マスタからのNAN Beaconフレームは、別のデバイスによってリッスンすることによって取得され得る、ブロードキャストメッセージである。ステップ101に説明しているように、本発明の本実施形態においては、デバイスは、NAN Beaconフレームを受信してもよい。
本発明の本実施形態においては、NAN Beaconフレームを受信したクラスタデバイスは、AM情報を更新するかどうかおよびNAN Beaconフレーム内のTime Stampと同期するかどうかを決定するために、NAN Beaconフレームで搬送されたAM情報とデバイスに記録されているAM情報とを比較することに留意されたい。上述した様に、クロック情報はAMからもたらされ、したがって、AMを基準として使用することによって、同期がNANクラスタ全体において行われる。
本発明の本実施形態においては、デバイスがNAN Beaconフレームを受信した後に、デバイスは、NAN Beaconフレームからフレームで搬送されたAM情報を取得してもよいし、NAN Beaconフレームで搬送されたAM情報に従って、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができるかどうかを決定してもよいことに留意されたい。NAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができるケースに関しては、後続のステップを引き続き実行してもよいし、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないケースに関しては、NAN Beaconフレームで搬送された第1のAM情報を処理しなくてもよい。例えば、NAN Beaconフレームで搬送された第1のAM情報は無視される。本発明の本実施形態においては、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかを決定してもよい。NAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができないケースにおいては、NAN Beaconフレームで搬送された第1のAM情報は無視され、その結果、NAN Beaconフレームで搬送された第1のAM情報はAM選択における役割を果たさないので、そのことにより、NANクラスタ内のAMのMR値が小さくなるならば、NANクラスタ内に当初のAMR値が常に存在することになり、除去することができないという問題を回避することができる。AMR値を実際に提供するAMがNANクラスタ内に常に存在し得るし、そのことにより、デバイス間の時刻同期の機能を保証することができる。
デバイスは、受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかを決定し、受信したNAN BeaconフレームのすべてからAM選択のために使用することができるフレームを選択し、AM選択のために使用することができるNAN Beaconフレームだけに対し後続の処理を行う。
特に、本発明のいくつかの実施形態においては、デバイス自身がAMであるかどうかの違いに関して、デバイスによって、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかを決定することが、異なる実施様態において処理されてもよい、このことは、個別に以下に説明する。
デバイスがAMであるならば、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかは、以下の方式で決定される。
A11. 第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する。
A12. 第1のAMRが第2のAMR以上である場合には、および、第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しい場合には、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する、ここで、第3のAMRは、デバイス内の第2のAMRが更新される前のAMRである。
A13. NAN Beaconフレームが第1の条件を満たしていない場合には、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する、ここで、第1の条件は、第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しいことである。
加えて、デバイスがAMであるならば、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかは、以下の方式で決定されてもよい。
A21. 第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する。
A22. 第1のAMRが第2のAMR以上である場合には、および、第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満である場合には、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する。
A23. NAN Beaconフレームが第2の条件を満たしていない場合には、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する、ここで、第2の条件は、第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満であることである。
本発明のいくつかの実施形態においては、デバイスは、第1のAMRと第2のAMRとの間の値関係を決定してもよい、すなわち、デバイスは、第1のAMRが第2のAMR未満であるかどうかを決定してもよい、ここで、第1のAMRは、NAN Beaconフレームで搬送されたAMRであり、第2のAMRは、デバイスに記録されているAMRである。デバイスがAMであるならば、第1のAMRはステップA11およびA21において第2のAMR未満である、すなわち、デバイスに記録されているAMRはNAN Beaconフレームで搬送されたAMRより大きく、NAN Beaconフレームで搬送された第1のAM情報は無視される。この場合には、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定してもよい。
デバイスがAMであるならば、デバイスは、第1のAMRは第2のAMR以上であると決定し、デバイスに記録されている第2のAMRが更新されるならば、デバイス内の第2のAMRの更新前のAMRは第3のAMRである。デバイスが第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内にある場合には、デバイスは、第1のAMRは第3のAMRと等しいかどうかを決定する。デバイスがプリセット期間外の別の時間にある場合には、デバイスは、ステップA12を実行する必要はない、すなわち、デバイスがプリセット期間外の別の時間にあるならば、デバイスは、第1のAMRが第3のAMRと等しいかどうかを決定する必要はない。ステップA12においては、デバイスがAMである、第1のAMRが第2のAMR以上である、および、第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しいという、3つの条件を同時に満たしている場合にのみ、デバイスは、受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定してもよい。加えて、本発明の本実施形態においては、プリセット期間の値は、特定の適用シナリオに従って決定される必要がある。例えば、プリセット期間の値は、いくつかのDWであってもよい、または、DWを使用して記載されていなくてもよい。例えば、プリセット期間の値は、N msまたはN TUである。
受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用しない条件をデバイスが決定した後に、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないことを除いた任意のケースにおいて、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定してもよい。したがって、ステップA13においては、「第1の条件」が、デバイスがAMであるケースにおいて定義されており、NAN Beaconフレームが第1の条件を満たしていないならば、デバイスは、受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができると決定してもよい。特に、第1の条件は、(a)または(b)である。
(a). 第1のAMRが第2のAMR未満である。
(b). デバイスに記録されている第2のAMRが更新された後のプリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しい。
NAN Beaconフレームが第1の条件を満たしていないということは、NAN Beaconフレームが(a)も満たしていなければ(b)も満たしていないことを表している。(a)を満たしていないということは、第1のAMRは第2のAMR以上であることを表している。(b)を満たしていないということは、デバイスがプリセット期間内にない、および、デバイスがプリセット期間内にあるが第1のAMRは第3のAMRと等しくないという、2つのケースを含む。(a)も(b)も満たしていない場合には、NAN Beaconフレームが第1の条件を満たしていないとみなされる。したがって、デバイスがAMであり、NAN Beaconフレームが第1の条件を満たしていないならば、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定してもよい。
デバイスがAMであるならば、デバイスは、第1のAMRは第2のAMR以上であると決定し、デバイスに記録されている第2のAMRが更新されるならば、デバイスが第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内にある場合には、デバイスは、第1のAMBTTは第2のAMBTT未満であるかどうかを決定する、または、デバイスがプリセット期間外の別の時間にある場合には、デバイスは、ステップA22を実行する必要はない、すなわち、デバイスがプリセット期間外の別の時間にあるならば、デバイスは、第1のAMBTTが第2のAMBTT未満であるかどうかを決定する必要はない。ステップA22においては、デバイスがAMである、第1のAMRが第2のAMR以上である、および、第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満であるという、3つの条件を同時に満たしている場合にのみ、デバイスは、受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定してもよい。加えて、本発明の本実施形態においては、プリセット期間の値は、特定の適用シナリオに従って決定される必要がある。例えば、プリセット期間の値は、いくつかのDWであってもよい、または、DWを使用して記載されていなくてもよい。例えば、プリセット期間の値は、N msまたはN TUである。
受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用しない条件をデバイスが決定した後、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないことを除いた任意のケースにおいては、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定してもよい。したがって、ステップA23においては、「第2の条件」が、デバイスがAMであるケースにおいて定義されており、NAN Beaconフレームが第2の条件を満たしていないならば、デバイスは、受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができると決定してもよい。特に、第2の条件は、(a)または(c)である。
(a). 第1のAMRが第2のAMR未満である。
(c). デバイスに記録されている第2のAMRが更新された後のプリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満である。
NAN Beaconフレームが第2の条件を満たしていないということは、NAN Beaconフレームが(a)も満たしていなければ(c)も満たしていないことを表している。(a)を満たしていないということは、第1のAMRは第2のAMR以上であることを表している。(c)を満たしていないということは、デバイスがプリセット期間内にない、および、デバイスがプリセット期間内にあるが第1のAMBTTは第2のAMBTT以上であるという、2つのケースを含む。(a)も(c)も満たしていない場合には、NAN Beaconフレームが第2の条件を満たしていないとみなされる。したがって、デバイスがAMであり、NAN Beaconフレームが第2の条件を満たしていないならば、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定してもよい。
例えば、デバイス自身がAMであり、デバイスによって受信したNAN Beaconフレームで搬送された第1のAMR値が7であり、デバイスに記録されている第2のAMRが10であり、デバイスに記録されているAMRが10に更新される前には7であり、プリセット期間の値が5DWである場合には、デバイスは、第1の条件における条件に従った決定すること、つまり、7<10、すなわち、(a)を満たしており、デバイスがNAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定することと、現在のデバイスがプリセット期間の5DWという値未満である3DW内にあり、第1のAMRが第3のAMRと等しい場合には、(b)を満たしており、デバイスがNAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定することとを個別に行う。
デバイスがAMではないならば、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかは、以下の方式で決定される。
B11. 第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する。
B12. プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しい場合には、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する、ここで、第3のAMRは、デバイス内の第2のAMRが更新される前のAMRである。
B13. NAN Beaconフレームが第3の条件を満たしていない場合には、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する、ここで、第3の条件は、プリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しいことである。
加えて、デバイスがAMではないならば、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかは、以下の方式で決定されてもよい。
B21. 第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する。
B22. プリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満である場合には、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する。
B23. NAN Beaconフレームが第4の条件を満たしていない場合には、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する、ここで、第4の条件は、プリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満であることである。
本発明のいくつかの実施形態においては、デバイス内の第2のAMRが更新される際に、デバイスが存在している時間が、第2のAMRが更新された後のプリセット期間内にあるかどうかをまず決定する。デバイスがプリセット期間内にある場合には、デバイスは、第1のAMRと第2のAMRとの間の値関係を決定してもよい、すなわち、デバイスは、第1のAMRが第2のAMR未満であるかどうかを決定してもよい、ここで、第1のAMRは、NAN Beaconフレームで搬送されたAMRであり、第2のAMRは、デバイスに記録されているAMRである。デバイスがAMではないならば、第1のAMRはステップB11およびB21において第2のAMR未満である、すなわち、デバイスに記録されているAMRはNAN Beaconフレームで搬送されたAMRより大きく、NAN Beaconフレームで搬送された第1のAM情報は無視される。この場合には、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定してもよい。
デバイスがAMではないならば、および、デバイスに記録されている第2のAMRが更新されるならば、デバイス内の第2のAMRが更新される前のAMRは第3のAMRである。デバイスが第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内にある場合には、デバイスは、第1のAMRが第3のAMRと等しいどうかを決定する、または、デバイスがプリセット期間外の別の時間にある場合には、デバイスは、ステップB12を実行する必要はない、すなわち、デバイスがプリセット期間外の別の時間にあるならば、デバイスは、第1のAMRが第3のAMRと等しいかどうかを決定する必要はない。ステップB12においては、デバイスがAMではない、および、第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しいという、2つの条件を同時に満たしている場合にのみ、デバイスは、受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定してもよい。加えて、本発明の本実施形態においては、プリセット期間の値は、特定の適用シナリオに従って決定される必要がある。例えば、プリセット期間の値は、いくつかのDWであってもよい、または、DWを使用して記載されていなくてもよい。例えば、プリセット期間の値は、N msまたはN TUである。
受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用しない条件をデバイスが決定した後に、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないことを除いた任意のケースにおいて、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定してもよい。したがって、ステップB13においては、「第3の条件」が、デバイスがAMではないケースにおいて定義されており、NAN Beaconフレームが第3の条件を満たしていないならば、デバイスは、受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができると決定してもよい。特に、第3の条件は、(d)または(e)である。
(d). プリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満である。
(e). プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しい。
NAN Beaconフレームが第3の条件を満たしていないということは、NAN Beaconフレームが(d)も満たしていなければ(e)も満たしていないことを表している。(d)を満たしていないということは、デバイスがプリセット期間内にない、および、デバイスがプリセット期間内にあるが第1のAMRは第2のAMR以上であるという、2つのケースを含む。(e)を満たしていないということは、デバイスがプリセット期間内にない、および、デバイスがプリセット期間内にあるが第1のAMRは第3のAMRと等しくないという、2つのケースを含む。(d)も(e)も満たしていない場合には、NAN Beaconフレームが第3の条件を満たしていないとみなされる。したがって、デバイスがAMであり、NAN Beaconフレームが第3の条件を満たしていないならば、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定してもよい。
デバイスがAMではないならば、および、デバイスに記録されている第2のAMRが更新されるならば、デバイス内の第2のAMRが更新される前のAMRは第3のAMRである。デバイスが第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内にある場合には、デバイスは、第1のAMBTTが第2のAMBTT未満であるかどうかを決定する、または、デバイスがプリセット期間外の別の時間にある場合には、デバイスは、ステップB22を実行する必要はない、すなわち、デバイスがプリセット期間外の別の時間にあるならば、デバイスは、第1のAMBTTが第2のAMBTT未満であるかどうかを決定する必要はない。ステップB22においては、デバイスがAMではない、および、第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満であるという、2つの条件を同時に満たしている場合にのみ、デバイスは、受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定してもよい。加えて、本発明の本実施形態においては、プリセット期間の値は、特定の適用シナリオに従って決定される必要がある。例えば、プリセット期間の値は、いくつかのDWであってもよい、または、DWを使用して記載されていなくてもよい。例えば、プリセット期間の値は、N msまたはN TUである。
受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用しない条件をデバイスが決定した後に、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないことを除いた任意のケースにおいて、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定してもよい。したがって、ステップB23においては、「第4の条件」が、デバイスがAMではないケースにおいて定義されており、NAN Beaconフレームが第4の条件を満たしていないならば、デバイスは、受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができると決定してもよい。特に、第4の条件は、(d)または(f)である。
(d). プリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満である。
(f). プリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満である。
NAN Beaconフレームが第4の条件を満たしていないということは、NAN Beaconフレームが(d)も満たしていなければ(f)も満たしていないことを表している。(d)を満たしていないということは、デバイスがプリセット期間内にない、および、デバイスがプリセット期間内にあるが第1のAMRは第2のAMR以上であるという、2つのケースを含む。(f)を満たしていないということは、デバイスがプリセット期間内にない、および、デバイスがプリセット期間内にあるが第1のAMBTTは第2のAMBTT以上であるという、2つのケースを含む。(d)も(f)も満たしていない場合には、NAN Beaconフレームが第4の条件を満たしていないとみなされる。したがって、デバイスがAMであり、NAN Beaconフレームが第4の条件を満たしていないならば、デバイスは、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定してもよい。
例えば、デバイス自身がAMではなく、デバイスによって受信したNAN Beaconフレームで搬送された第1のAMR値が7であり、デバイスに記録されている第2のAMRが10であり、デバイスに記録されているAMRが10に更新される前には7であり、プリセット期間の値が5DWである場合には、デバイスは、第2の条件における条件に従った決定すること、つまり、現在のデバイスが3DW内にある場合には、デバイスはまだプリセット期間内にあり、7<10、すなわち、(d)を満たしており、デバイスがNAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定することと、現在のデバイスがプリセット期間の5DWという値未満である3DW内にあり、第1のAMRが第3のAMRと等しい場合には、(e)を満たしており、デバイスがNAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定することとを個別に行う。
本発明の本実施形態においては、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないとデバイスが決定するケースにおいて、デバイスは、NAN Beaconフレームで搬送された第1のAM情報を無視してもよいことに留意されたい。NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するとデバイスが決定するケースにおいては、デバイスは、第1のAMRと第2のAMRとの間の値関係を決定する必要がさらにあり、デバイスのMRと第1のAMRとの間の値関係を決定する。第1のAMRと第2のAMRとの間の値関係をデバイスによって決定することに関して、(1)第1のAMRが第2のAMRより大きい、(2)第1のAMRが第2のAMRと等しい、(3)第1のAMRが第2のAMR未満である、という3つの結果が存在する。MRと第1のAMRとの間の値関係をデバイスによって決定することに関して、(1)MRが第1のAMRより大きい、(2)MRが第1のAMR未満である、(3)MRが第1のAMRと等しい、という3つの結果が存在する。NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するケースのみにおいて、ステップ102およびステップ103が決定結果に従って個別に実行される。
102. NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスは、デバイスのロールをAMに切り替える。
デバイスは、第2のAM情報を記録する、ここで、第2のAM情報は、第2のAMR、第2のHC、および第2のAMBTTを含む。
本発明の本実施形態においては、デバイスがNAN Beaconフレームを受信した後に、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するケースにおいて、第1のAMRが第2のAMR未満である、および、デバイスのMRが第1のAMRより大きいという、2つの条件を同時に満たしているならば、デバイスは、デバイスのロールをAMに切り替える。
本発明のいくつかの実施形態においては、第1のAMRが第2のAMR未満である、および、デバイスのMRが第1のAMRより大きいという、2つの条件を同時に満たしているならば、デバイスは、NANクラスタ内のロール切替要件に従って、NANクラスタにおけるそれ自身のロールをAMに切り替える。
デバイスによって受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができるケースにおいては、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスのロールがAMに切り替えられ、そのロールがAMに切り替えられたデバイスは、NANクラスタ内の当初のAMを上書きし得るし、したがって、NANクラスタ内の当初のAMRも上書きされ、AMのMRが小さくなったとしても、そのMRがAMR値であるデバイスが常に存在することになることに留意されたい。したがって、NANクラスタ内にAMが常に存在しており、それにより、NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期が実施可能であることを保証している。
特に、ステップ102において、デバイスがデバイスのロールをAMに切り替えることは、以下のステップを特に含んでいてもよい。
C1. デバイスは、第2のAMR値をデバイスのMR値に更新する。
C2. デバイスは、第2のHC値を0に更新する。
C3. デバイスは、第2のAMBTT値を第2のTSF情報のプリセットバイトの値に更新する。
ステップC1、C2、およびC3は、デバイスに記録されている第2のAMR、第2のHC、および第2のAMBTTを個別に更新するために、デバイスに記録されている第2のAM情報の更新に関するものである。例えば、NANデバイスがAMになるならば、デバイスは、デバイスの第2のAMRをそれ自身のMRに設定する、第2のデバイスのHCを0に設定する、および、デバイスの第2のAMBTTを0x00000000に設定するというように、デバイスに記録されているAM情報を設定する。第2のTSF情報のプリセットバイトの値は、第2のTSF情報の最後の4バイトの値または最後の5バイトの値であってもよいし、第2のTSF情報のプリセットバイトは、特定の適用シナリオに従って設定されてもよい。
103. NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新する。
本発明の本実施形態においては、デバイスがNAN Beaconフレームを受信した後に、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するケースにおいて、第1のAMRが第2のAMR未満である、および、デバイスのMRが第1のAMR未満であるという、2つの条件を同時に満たしているならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新する。
本発明のいくつかの実施形態においては、NANクラスタにおけるAM情報およびTSF情報を更新するための要件に従って、第1のAMRが第2のAMR未満である、および、デバイスのMRは第1のAMR未満であるという、2つの条件を同時に満たしているならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新する。
デバイスのMR値が、デバイスをAMとするには不十分であるならば、すなわち、第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新し得るし、したがって、デバイスに記録されている第2のAMRも更新され、NANクラスタ内の当初のAMRも上書きされ、AMのMRが小さくなったとしても、そのMRがAMR値であるデバイスが常に存在することになることに留意されたい。したがって、NANクラスタ内にAMが常に存在しており、それにより、NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期が実施可能であることを保証している。
特に、ステップ103において、デバイスが、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新することは、以下のステップを特に含んでいてもよい。
D1. デバイスは、第2のAMR値を第1のAMR値に更新する。
D2. デバイスは、第2のHC値を、1を加えた第1のHC値に更新する。
D3. NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、デバイスは、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新する、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、デバイスは、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新する。
D4. デバイスは、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新する。
ステップD1、D2、D3、およびD4は、デバイスに記録されている、第2のAMR、第2のHC、第2のAMBTT、および第2のTSF情報を個別に更新するために、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報についての更新に関するものである。
本発明のいくつかの他の実施形態においては、アンカーマスタ選択のための方法が以下のステップをさらに含んでいてもよいことに留意されたい。
E1. NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRと等しいならば、デバイスが、デバイスのロールをAMに切り替える。または、
E2. NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRと等しいならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新する。
特に、ステップE1においては、デバイスがデバイスのロールをAMに切り替えることは、
デバイスによって、第2のAMR値をデバイスのMR値に更新するステップと、
デバイスによって、第2のHC値を0に更新するステップと、
デバイスによって、第2のAMBTT値を第2のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するステップとを特に含んでいてもよい。
前述の説明は、デバイスに記録されている第2のAMR、第2のHC、および第2のAMBTTを個別に更新するために、デバイスに記録されている第2のAM情報のすべての情報についての更新に関するものである。例えば、NANデバイスがAMになるならば、デバイスは、デバイスの第2のAMRをそれ自身のMRに設定する、第2のデバイスのHCを0に設定する、および、デバイスの第2のAMBTTを0x00000000に設定するというように、デバイスに記録されているAM情報を設定する。第2のTSF情報のプリセットバイトの値は、第2のTSF情報の最後の4バイトの値または最後の5バイトの値であってもよいし、第2のTSF情報のプリセットバイトは、特定の適用シナリオに従って設定されてもよい。デバイスによってロール切替を行う実施様態に関しては、前述のステップ102における説明を参照して、その詳細を本明細書では再び説明しない。ステップ102とステップE1との違いは、デバイスによってデバイスのロールをAMに切り替えるための実行条件にある。
特に、ステップE2において、デバイスが、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新することは、
デバイスによって、第2のAMR値を第1のAMR値に更新するステップと、
デバイスによって、第2のHC値を、1を加えた第1のHC値に更新するステップと、
NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、デバイスによって、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するステップと、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、デバイスによって、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新するステップと、
デバイスによって、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するステップとを特に含んでいてもよい。
前述のステップは、デバイスに記録されている、第2のAMR、第2のHC、第2のAMBTT、および第2のTSF情報を個別に更新するために、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報についての更新に関するものである。デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報についての、デバイスによる、更新の仕方に関しては、前述のステップ103における説明を参照して、その詳細を本明細書では再び説明しない。ステップ103とステップE2との違いは、デバイスによって、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するための実行条件にある。
デバイスがNAN Beaconフレームを受信した後に、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、NAN Beaconフレームに含まれている第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスが、デバイスのロールをAMに切り替える、または、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、NAN Beaconフレームに含まれている第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、デバイスが、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新することを、本発明の本実施形態に関する前述の説明を使用して、理解できるであろう。デバイスによって受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができるケースにおいては、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスのロールがAMに切り替えられ、そのロールがAMに切り替えられたデバイスは、NANクラスタ内の当初のAMを上書きし得るし、したがって、NANクラスタ内の当初のAMRも上書きされ、AMのMRが小さくなったとしても、そのMRがAMR値であるデバイスが常に存在することになる。したがって、NANクラスタ内にAMが常に存在しており、それにより、NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期が実施可能であることを保証している。デバイスのMR値が、デバイスをAMとするには不十分であるならば、すなわち、第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新し得るし、したがって、デバイスに記録されている第2のAMRも更新され、NANクラスタ内の当初のAMRも上書きされ、AMのMRが小さくなったとしても、そのMRがAMR値であるデバイスが常に存在することになる。したがって、NANクラスタ内にAMが常に存在しており、それにより、NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期が実施可能であることを保証している。
図3を参照すれば、本発明の別の実施形態において提供しているアンカーマスタ選択のための方法は、以下のステップを特に含んでいてもよい。
301. デバイスは、NAN Beaconフレームを受信する。
NAN Beaconフレームは、第1のAM情報および第1のTSF情報を搬送する、ここで、第1のAM情報は、第1のAMR、第1のHC、および第1のAMBTTを含む。
本発明の本実施形態においては、デバイスがNAN Beaconフレームを受信した後に、デバイスは、NAN BeaconフレームからNAN Beaconフレームで搬送された第1のHCを取得してもよいし、デバイスは、第1のHCとプリセットホップカウント閾値との間の値関係を決定してもよい。第1のHCがプリセットホップカウント閾値より大きいならば、ステップ302を実行する。第1のHCがプリセットホップカウント閾値以下であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームで搬送されたAM情報に従って、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができるかどうかを決定してもよい。NAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができるケースに関しては、後続のステップを引き続き実行してもよい、例えば、ステップ303およびステップ304の実行は個別にトリガされる。
本発明のいくつかの他の実施形態においては、ステップ303およびステップ304を実行することに加えて、アンカーマスタ選択のための方法は、以下のステップをさらに含んでいてもよいことに留意されたい。
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRと等しいならば、デバイスが、デバイスのロールをAMに切り替える、
または、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRと等しいならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新する。
デバイスに記録されている第2のAM情報のすべての情報を更新してもよいし、デバイスに記録されている第2のAMR、第2のHC、および第2のAMBTTを個別に更新する。例えば、NANデバイスがAMになるならば、デバイスは、デバイスの第2のAMRをそれ自身のMRに設定する、第2のデバイスのHCを0に設定する、および、デバイスの第2のAMBTTを0x00000000に設定するというように、デバイスに記録されているAM情報を設定する。第2のTSF情報のプリセットバイトの値は、第2のTSF情報の最後の4バイトの値または最後の5バイトの値であってもよいし、第2のTSF情報のプリセットバイトは、特定の適用シナリオに従って設定されてもよい。デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報に対する更新に関しては、特に、デバイスに記録されている、第2のAMR、第2のHC、第2のAMBTT、および第2のTSF情報を個別に更新してもよい。デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報についての、デバイスによる、更新に関しては、前述のステップ103における説明を参照して、その詳細を本明細書では再び説明しない。
本発明の本実施形態においては、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないとデバイスが決定するケースにおいて、デバイスは、NAN Beaconフレームで搬送された第1のAM情報を無視してもよいことに留意されたい。NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するとデバイスが決定するケースにおいては、デバイスは、第1のAMBTTと第2のAMBTTとの間の値関係を決定する必要がさらにある。第1のAMBTTと第2のAMBTTとの間の値関係をデバイスによって決定することに関して、(1)第1のAMBTTが第2のAMBTTより大きい、(2)第1のAMBTTが第2のAMBTTと等しい、(3)第1のAMBTTが第2のAMBTT未満である、という3つの結果が存在する。デバイスは、第1のHCと第2のHCとの間の値関係を決定する必要がさらにあり、第1のHCと第2のHCとの間の値関係をデバイスによって決定することに関して、(1)第1のHCが1を減じた第2のHC未満である、(2)第1のHCが1を減じた第2のHCより大きい、という2つの結果が存在する。ステップ305、306、および307は、各決定結果の違いに従って引き続き個別に実行される。
302. 第1のHCがプリセットホップカウント閾値より大きい場合には、デバイスはNAN Beaconフレームを破棄し、NAN Beaconフレームを破棄した場合には、後述した別のステップを実行する必要はない。
第1のHCがプリセットホップカウント閾値より大きいならば、デバイスによって受信したNAN Beaconフレームは、無効フレームであり、デバイスは、NAN Beaconフレームを破棄してもよい。
303. NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスは、デバイスのロールをAMに切り替える。
304. NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新する。
305. NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRより大きいならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新する。
同一の動作をステップ304とステップ305とにおいてデバイスによって実行しているが、すなわち、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報をNAN Beaconフレームに従って更新しているが、デバイスによって動作を実行するための条件がステップ304とステップ305とでは異なることに留意されたい。
306. NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のAMBTTが第2のAMBTTより大きいならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のTSF情報および第2のAM情報の一部の情報またはすべての情報を更新する。
デバイスが、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている情報を更新する必要がある、2つのケースが存在しており、第1のケースは、第2のTSF情報および第2のAM情報の一部の情報が更新されることであり、第2のケースは、第2のTSF情報および第2のAM情報のすべての情報が更新されることである。
特に、ステップ306において、デバイスが、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のTSF情報および第2のAM情報の一部の情報またはすべての情報を更新することは、
デバイスによって、第2のHC値を、1を加えた第1のHC値に更新するステップと、
NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、デバイスによって、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するステップと、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、デバイスによって、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新するステップと、
デバイスによって、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するステップとを特に含んでいてもよい。
加えて、本発明のいくつかの他の実施形態においては、ステップ306において、デバイスが、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のTSF情報および第2のAM情報の一部の情報またはすべての情報を更新することは、
デバイスによって、第2のAMR値を第1のAMR値に更新するステップと、
デバイスによって、第2のHC値を、1を加えた第1のHC値に更新するステップと、
NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、デバイスによって、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するステップと、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、デバイスによって、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新するステップと、
デバイスによって、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するステップとを特に含んでいてもよい。
2つの実施様態の違いは、デバイスに記録されている第2のAMR値を更新する必要があるかどうかにあることに留意されたい。特に、2つの実施様態のうちの1つが、適用シナリオに従って選択され得る。
307. NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しいならば、および、第1のAMBTTが第2のAMBTTと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHC未満であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のTSF情報および第2のAM情報の一部の情報またはすべての情報を更新する。
デバイスが、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている情報を更新する必要がある、2つのケースが存在しており、第1のケースは、第2のTSF情報および第2のAM情報の一部の情報が更新されることであり、第2のケースは、第2のTSF情報および第2のAM情報のすべての情報が更新されることである。
特に、ステップ307において、デバイスが、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のTSF情報および第2のAM情報の一部の情報またはすべての情報を更新することは、
デバイスによって、第2のHC値を、1を加えた第1のHC値に更新するステップと、
デバイスによって、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するステップとを特に含んでいてもよい。
加えて、本発明のいくつかの他の実施形態においては、ステップ307において、デバイスが、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のTSF情報および第2のAM情報の一部の情報またはすべての情報を更新することは、
デバイスによって、第2のAMR値を第1のAMR値に更新するステップと、
デバイスによって、第2のHC値を、1を加えた第1のHC値に更新するステップと、
NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、デバイスによって、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するステップと、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、デバイスによって、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新するステップと、
デバイスによって、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するステップとを特に含んでいてもよい。
2つの実施様態の違いは、デバイスに記録されている第2のAMR値および第2のAMBTT値を更新する必要があるかどうかにあることに留意されたい。特に、2つの実施様態のうちの1つが適用シナリオに従って選択され得る。
本発明のいくつかの実施形態においては、ステップ302およびステップ305からステップ307のうちの1つまたは複数のステップを特に実行してもよいことに留意されたい。具体的な実行状況に関しては、各ステップにおいて必要とされる条件を満たしているかどうかを参照する必要があり、本実施形態においては例示的な方式のみをここでは説明している。
デバイスがNAN Beaconフレームを受信した後に、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、NAN Beaconフレームに含まれている第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスが、デバイスのロールをAMに切り替える、または、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、NAN Beaconフレームに含まれている第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR以下であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新することを、本発明の本実施形態に関する前述の説明を使用して、理解できるであろう。デバイスによって受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができるケースにおいては、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスのロールがAMに切り替えられ、そのロールがAMに切り替えられたデバイスは、NANクラスタ内の当初のAMを上書きし得るし、したがって、NANクラスタ内の当初のAMRも上書きされ、AMのMRが小さくなったとしても、新たなAMが即座に選択される。したがって、NANクラスタ内にAMが常に存在しており、各デバイスは正確なAM情報を記録することができ、それにより、NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期が実施可能であることを保証している。デバイスのMR値が、デバイスをAMとするには不十分であるならば、すなわち、第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR以下であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新し得るし、したがって、デバイスに記録されている第2のAMRも更新され、NANクラスタ内の当初のAMRも上書きされ、AMのMRが小さくなったとしても、新たなAMが即座に選択され得る。したがって、NANクラスタ内にAMが常に存在しており、各デバイスは正確なAM情報を記録することができ、それにより、NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期が実施可能であることを保証している。
図4を参照すれば、本発明の別の実施形態において提供しているアンカーマスタ選択のための方法は、以下のステップを特に含んでいてもよい。
401. デバイスは、NAN Beaconフレームを受信する。
NAN Beaconフレームは、第1のAM情報および第1のTSF情報を搬送する、ここで、第1のAM情報は、第1のAMR、第1のHC、および第1のAMBTTを含む。
本発明の本実施形態においては、デバイスがNAN Beaconフレームを受信した後に、デバイスは、NAN Beaconフレームで搬送されたAM情報に従って、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができるかどうかを決定してもよい。NAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができるケースに関しては、後続のステップを引き続き実行してもよい、例えば、ステップ402およびステップ403の実行は個別にトリガされる。
本発明の本実施形態においては、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないとデバイスが決定するケースにおいて、デバイスは、NAN Beaconフレームで搬送された第1のAM情報を無視してもよいことに留意されたい。NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するとデバイスが決定するケースにおいては、デバイスは、第1のHCと第2のHCとの間の値関係を決定する必要がさらにある。第1のHCが第2のHC未満であるかどうかをデバイスによって決定することに関して、(1)第1のHCが第2のHC以上である、(2)第1のHCが1を減じた第2のHCと等しい、(3)第1のHCが1を減じた第2のHC未満である、という3つの結果が存在する。デバイスは、第1のAMBTTと第2のAMBTTとの間の値関係を決定する必要がさらにあり、第1のAMBTTと第2のAMBTTとの間の値関係をデバイスによって決定することに関して、(1)第1のAMBTTが第2のAMBTTより大きい、(2)第1のAMBTTが第2のAMBTTと等しい、(3)第1のAMBTTが第2のAMBTT未満である、という3つの結果が存在する。ステップ404、405、および406は、各決定結果の違いに従ってそれ以降にそれぞれ実行される。
本発明のいくつかの他の実施形態においては、デバイスは、第2のTSF情報の値からデバイスに記録されている第2のAMBTTを減算することによって得られる差がプリセット伝送時間閾値より大きいかどうかをさらに決定し、決定結果に従って、以下のステップを実行するかどうかを決定してもよい。
第2のTSF情報の値から第2のAMBTTを減算することによって得られる差がプリセット伝送時間閾値より大きいならば、デバイスによって、デバイスのロールをAMに切り替えるステップ。
加えて、デバイスによって、デバイスのロールをAMに切り替えるステップは、
デバイスによって、第2のAMR値をデバイスのMR値に更新するステップと、
デバイスによって、第2のHC値を0に更新するステップと、
デバイスによって、第2のAMBTT値を第2のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するステップとを特に含んでいてもよい。
デバイスのMRが更新されるならば、ステップ407とステップ408とを、デバイス自身がAMであるかどうか、および更新済みMRが記録されているAMRより大きいかどうかのデバイスによる決定の結果に従って、それぞれ実行してもよい。
402. NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスは、デバイスのロールをAMに切り替える。
403. NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新する。
404. NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが第2のHC以上であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームで搬送された第1のAM情報を無視する。
405. NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しており、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHCと等しく、第1のAMBTTが第2のAMBTTより大きいならば、デバイスは、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新し、デバイスは、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新する。
加えて、本発明のいくつかの他の実施形態においては、ステップ405を以下のステップによってさらに置換してもよい。
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しており、NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHCと等しく、第1のTSF情報のプリセットバイトの値が第2のAMBTTより大きいならば、デバイスは、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新し、デバイスは、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新する。
406. NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHC未満であるならば、NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、デバイスは、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新する、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、デバイスは、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新し、デバイスは、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新し、デバイスは、第2のHC値を、1を加えた第1のHC値に更新する。
407. デバイスがAMではなく、デバイスのMRが更新されているならば、デバイスの更新済みMRが第2のAMRより大きいならば、デバイスは、デバイスのロールをAMに切り替える。
408. デバイスがAMであるならば、およびデバイスのMRが更新されているならば、デバイスは、AMロールを維持し、デバイスは、記録されている第2のAMRをデバイスの更新済みMR値に更新する。
同一の動作を前述のステップ402と407とにおいてデバイスによって実行しているが、すなわち、デバイスがデバイスのロールをAMに切り替えているが、ステップ402と407とではデバイスによって動作を実行するための条件が異なることに留意されたい。この場合には、デバイスがデバイスのロールをAMに切り替えることは、
デバイスによって、第2のAMR値をデバイスのMR値に更新するステップと、
デバイスによって、第2のHC値を0に更新するステップと、
デバイスによって、第2のAMBTT値を第2のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するステップとを特に含んでいてもよい。
本発明のいくつかの実施形態においては、ステップ404からステップ408のうちの1つまたは複数のステップを特に実行してもよいことに留意されたい。具体的な実行状況に関しては、各ステップにおいて必要とされる条件を満たしているかどうかを参照する必要があり、本実施形態においては例示的な方式のみをここでは説明している。
デバイスがNAN Beaconフレームを受信した後に、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、NAN Beaconフレームに含まれている第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスが、デバイスのロールをAMに切り替える、または、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、NAN Beaconフレームに含まれている第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR以下であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新することを、本発明の本実施形態に関する前述の説明を使用して、理解できるであろう。デバイスによって受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができるケースにおいては、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスのロールがAMに切り替えられ、そのロールがAMに切り替えられたデバイスは、NANクラスタ内の当初のAMを上書きし得るし、したがって、NANクラスタ内の当初のAMRも上書きされ、AMのMRが小さくなったとしても、新たなAMが即座に選択される。したがって、NANクラスタ内にAMが常に存在しており、各デバイスは正確なAM情報を記録することができ、それにより、NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期が実施可能であることを保証している。デバイスのMR値が、デバイスをAMとするには不十分であるならば、すなわち、第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR以下であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新し得るし、したがって、デバイスに記録されている第2のAMRも更新され、NANクラスタ内の当初のAMRも上書きされ、AMのMRが小さくなったとしても、新たなAMが即座に選択され得る。したがって、NANクラスタ内にAMが常に存在しており、各デバイスは正確なAM情報を記録することができ、それにより、NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期が実施可能であることを保証している。
前述の解決手法をより望ましい形で理解および実行するために、本発明の本実施形態においては、以下の詳細な説明のために対応する適用シナリオを一例として用いている。
NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期を実行することを保証することにおける、本発明の本実施形態において提供した方法の利点を立証するために、実際の適用シナリオを以下に用いて、AM選択のための一般的な方法および本発明の本実施形態において提供したAM選択のための方法を説明する。
以下の実施形態において説明しているように、説明のためにSync Beaconフレームを一例として使用しており、rx***をデバイスによって受信したSync Beaconフレームで搬送された値を表すために使用しており、my***をデバイス自身の値またはデバイスに記録されている値を表すために使用していることに留意されたい。
現在のNAN仕様書ドラフトにおいては、通常、AM選択を行うための方法が各NANデバイスに対して定義される。
デバイスがSync Beaconフレームを受信したならば、および、Sync BeaconフレームのrxHCがプリセットホップカウント閾値を上回っていないならば、デバイスは、以下のアルゴリズムに従って処理を行い、rxHCがプリセットホップカウント閾値を上回っている場合には、Sync Beaconフレームは破棄される。一般的なアルゴリズムを以下に説明する。
記録されているAMR値がSync Beaconフレームで搬送されたAMR値より高い場合には、Sync Beaconフレームで搬送されたAM情報を破棄する。
記録されているAMR値がSync Beaconフレームで搬送されたAMR値より低い場合には、NANデバイスによって、Sync Beaconフレームに存在する、AMR、1を加えたHC、およびAMBTTを、デバイスのAM情報レコード内の記録されている値として使用する、すなわち、以下のステップを実行する。
myAMR = rxAMRとなるようにmyAMRを更新する、デバイスはデバイスに記録されているAMR値をSync Beaconフレームで搬送されたAMR値と置き換える。
myHC = rxHC + 1となるようにmyHCを更新する。
myAMBTT = rxAMBTTとなるようにmyAMBTTを更新する。
myTSF = rxTSFとなるようにmyTSFを更新する、すなわち、デバイスはデバイスに記録されているTSFの値をSync Beaconフレームで搬送されたTime Stampフィールドの値と置き換える。
記録されているAMR値がSync Beaconフレーム内のAMR値と等しい場合には、NANデバイスは、以下のルールに従って、デバイスに記録されているHCとSync Beaconフレーム内のHCとを比較する。
Sync Beaconフレーム内のHC値が、記録されているHC以上である場合には、NANデバイスは、Sync Beaconフレーム内のAM情報を無視し、
Sync Beaconフレーム内のHC値が1を減じた記録されているHCと等しく、Sync Beaconフレーム内のAMBTT値が記録されているAM情報内のAMBTT値より大きい場合には、NANデバイスは、Sync Beaconフレーム内のAMBTT値をデバイスに記録されているAMBTT値として使用する。
Sync Beaconフレーム内のHC値が1を減じた記録されているHCより低い場合には、NANデバイスは、Sync Beaconフレーム内の1を加えたHCをデバイスに記録されているHC値として使用し、以下のルールに従って、NANデバイスのAM情報レコード内のAMBTTを更新する。
受信したSync BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、現在の記録されているAM情報内のAMBTTは、受信したSync Beaconフレーム内のTime Stampフィールドの下位4バイトの値に設定され、
受信したSync BeaconフレームがNAN MasterまたはSync Non-Masterデバイスからのものである場合には、現在の記録されているAM情報内のAMBTTは、受信したSync Beaconフレーム内のNANクラスタ属性の対応する値に設定される。
上述した一般的な実施様態に従って、AMのMR値が小さくなる場合に生じるケースを、例を使用して以下に説明する。
図5-aに示したように、図5-aは、本発明の実施形態による、各デバイスに記録されているAM情報を更新するプロセスの概略図である。図5-aに示したように、図5-aは、本発明の実施形態による、各デバイスに記録されているAM情報を更新するプロセスの概略図である。
4つのNANデバイスA、B、C、およびDの初期MRが、それぞれ、10、6、3、および8であり、したがってAがAMであると仮定する。2つの隣接ノードは送信されたSync Beaconフレームを相互にリッスンおよび取得することができる、すなわち、AはBによって送信されたSync Beaconフレームを受信することができ、BはAまたはCによって送信されたSync Beaconフレームを受信することができ、CはBまたはDによって送信されたSync Beaconフレームを受信することができ、DはCによって送信されたSync Beaconフレームを受信することができる。
NANクラスタ内の各デバイスは、現在のAMBTTの有効期間を表している変数AM_timerを保持する。AMBTTが更新されるたびに、AM_timerの値が16にリセットされ、このことは、有効期間が16DWであることを表している。導出時に保持されているAM_timerは減算によってカウントすることを行っており、AM_timerが0まで減少したならば、デバイスはAMとなる、ここで、MRの更新処理およびAM_timerの1ずつの減算処理の両方が、DWが開始する際に生じるものと仮定している。
特定の時点においてAのMRが10から7に変更されたと仮定する。この場合には、NANネットワーク内の実際のAMはデバイスDである。この場合には、デバイスAはデバイスA自身をMRにさらに設定し、AMRを7に変更し、その後、Sync Beaconフレームを送信する。Sync Beaconフレームを受信した後に、その中のAMRが、Bに記録されている10未満である、7であるため、Bは、AMRを更新しない。その後、Bは、Sync Beaconフレームを送信し、Aは、Sync Beaconフレームを受信した後に、Sync Beaconフレーム内のAMRが、Aに記録されている7より大きい、10であることに気付く。したがって、Aは、Sync Beaconフレームに従ってそれ自身の状態を更新し、すなわち、Aは、Aに記録されているAMRを10に設定し、HCを2に設定する。この場合には、AおよびBに保持されているAMRは、両方とも10であり、AおよびBに保持されているHCは、それぞれ、2および1であり、CおよびDは、変化しないままである。
15DWの後に,デバイスB、C、およびDは、AM_timerが0に変更されるため、自身をAMに変更し(ここで、保持されているAMRはそれら自身のMRにそれぞれ変更され、HCは0である)、Sync Beaconフレームを続いて送信する。AもSync Beaconフレームを送信する。受信したSync Beaconフレームに従って、各デバイスは、前述のアルゴリズムに従いそれ自身の状態を更新する。この場合には、AおよびBに記録されているAMRは10であり、HCはそれぞれ2および3であり、CおよびDに保持されているAMRは8である。次に来るDWにおいて、Cは、BからSync Beaconフレームを受信する。BのAMR(=10)がCのAMR(=8)より大きいため、前述のアルゴリズムに従って、Cはフレームに従って状態を更新する、ここで、記録されているAMRが10に変更され、HCが4に変更され、1以上のDWの後に、DはCからSync Beaconフレームを受信する。同様に、Dはフレームに従ってそれ自身の状態を更新する、ここで、記録されているAMRが10に変更され、HCが5に変更される。ここまでは、4つのデバイスに保持されているAMRは、すべて10であるが、HCは、それぞれ、4、3、4、および5である。その後、前述のプロセスが繰り返される。本プロセスにおいては、ネットワーク内の大抵のデバイスに記録されているAMRは10であるが、デバイスのMRが10より大きい値に変更されるまでHCは継続的に増大する。例えば、CのMRが15に変更された場合には、いくつかのDWの後に、ネットワーク内のすべてのデバイスのAMRが15に変更され、HCも中心としてCとともに増大する。前述のプロセスにおいては、NANネットワーク内のデバイスに記録されているAMR値は大きくなるのみであり、そのMRがこの値であるデバイスが存在していなくても、NANネットワーク内に古いAMR値が常に存在することになり、除去することができず、記録されているHC値が大きくなる。前述の内容によれば、受信したSync Beaconフレーム内のHCが閾値を上回っているならば、Sync Beaconフレームは破棄される。このことは、時間が経つにつれてHCが大きくなり、HCが閾値を上回っているのでNANクラスタ全体内のデバイスは受信したSync Beaconフレームを破棄し、それと同時に、NANクラスタにおいてAMを失うことになるので、NANクラスタ全体が機能停止し、結果として、デバイス間の時刻同期が実施できなくなることを意味する。
本発明の本実施形態において提供したアンカーマスタ選択のための方法を、例を使用して以下に説明する。
以下の実施形態において説明しているように、説明のためにSync Beaconフレームを一例として使用しており、rx***をデバイスによって受信したSync Beaconフレームで搬送された値を表すために使用しており、my***をデバイス自身の値またはデバイスに記録されている値を表すために使用していることに留意されたい。
本発明の本実施形態においては、AM選択を行うための方法を以下のように定義している。
非AMのMRが更新され、新たなMRが非AMに記録されているAMRより大きいならば、非AM自身がAMとなり、myAMR = myMR、myHC = 0、およびmyAMBTT = 0となり、AMデバイスのMRが変化するならば、AMの同一性は維持されるが、記録されているAMRは更新済み値に変更され、
(現在のところ16DWと規定されている)プリセット伝送時間閾値を上回るmyAMBTTが更新されないならば、デバイス自身がAMになり、myAMR = myMR、myHC = 0、およびmyAMBTT = 0となり、
Sync Beaconフレームで搬送されたホップカウント値rxHCがプリセットホップカウント閾値を上回っている場合には、フレームは破棄される、ここで、受信したSync BeaconフレームをAM選択のために使用しないことは、以下のケースを主に含む。
(1) デバイスがAMであり、受信したSync BeaconフレームがrxAMR < myAMRを満たす場合には、Sync BeaconフレームをAM選択のために使用しない。
(2) デバイスに記録されているAMRが変更された後のプリセット期間(更新される前のAMRをOldAMRとして表す)において、受信したSync Beaconフレーム内のrxAMRがデバイスのOldAMRと等しい、またはrxAMR < myAMRである場合には、Sync BeaconフレームをAM選択のために使用しない。
前述の条件のいずれかを満たしていないSync BeaconフレームをAM選択のために使用することができる。
本発明の本実施形態においては、受信したSync BeaconフレームをAM選択のために使用することができるならば、アンカーマスタ選択は、以下のアルゴリズムを使用して実施してもよい。
Figure 0006093098
前述の実施形態に説明するとともに本発明において提供したアンカーマスタ選択のための方法によれば、AMのMR値が小さくなる場合に生じるケースを、例を使用して以下に説明する。
図5-bに示したように、図5-bは、本発明の実施形態による、各デバイスに記録されているAM情報を更新するプロセスの概略図である。4つのNANデバイスA、B、C、およびDの初期MRが、それぞれ、10、6、8、および9であり、したがってAがAMであると仮定する。2つの隣接ノードは送信されたSync Beaconフレームを相互にリッスンおよび取得することができる、すなわち、AはBによって送信されたSync Beaconフレームを受信することができ、BはAまたはCによって送信されたSync Beaconフレームを受信することができ、CはBまたはDによって送信されたSync Beaconフレームを受信することができ、DはCによって送信されたSync Beaconフレームを受信することができる。
図5-bにおいては、4つのデバイスA、B、C、およびDの初期条件は図5-aにおけるものと類似している、すなわち、AがAMである。特定の時点においてAのMRが10から7に変更され、したがってAのAMRも7に変更されると仮定する。AのSync BeaconフレームがBのものより早く送信される場合には、フレームがBによって受信されるならば、本発明の本実施形態において提供したアルゴリズムに従い、BのMR(=6)がAのrxAMR(=7)未満であり、したがって、BはAの状態に従って更新を行う、ここで、新しいAMRは7であり、HCは1であり、BのSync BeaconフレームがAのものより早く送信される場合には、Aがフレームを受信するならば、rxAMR(=10)がAのOldAMR(=10)と同一であるため、フレームをAM選択のために使用しない。これにより、古いAMRが新しいAMRを上書きすることを回避している。
続いて、Bによって送信されたSync BeaconフレームがCによって受信され、本発明の本実施形態において提供したアルゴリズムに従い、CがAMとなる。Cは、BおよびDによって受信される、Sync Beaconフレームを引き続き送信し、本発明の本実施形態において提供したアルゴリズムに従い、DがAMとなり、BはCによって送信されたSync Beaconフレームに従って状態を更新する。その後、DはSync Beaconフレームを送信し、DのAMR(=9)が最新であるため、Dの状態が、Cによって受信され、NANネットワーク全体におけるすべてのノードの更新が完了するまで次のDWにおいてSync Beaconフレームで送信される。
本発明の本実施形態においては、デバイスに記録されているAMRが変更された後のプリセット期間(更新する前のAMRはOldAMRとして記録されている)において、受信したSync Beaconフレーム内のrxAMRがデバイスのOldAMRと等しい場合には、または、rxAMR < myAMRであるならば、Sync BeaconフレームをAM選択のために使用しない。したがって、OldAMRおよびOldAMR_timerという、2つの変数を各デバイス内部で保持する必要がある。前者は更新する前のAMR値を記録し、後者はタイマーである。デバイスに記録されているAMRが変更されるたびに、タイマーは、プリセット値(例えば、N DW)にリセットされ、その後、タイマーが0に変更されるまで減算することによってタイマー処理を行う。
AM選択の実行プロセスについての選択結果は、同期状態のNANデバイスによって送信されたSync Beaconフレームで搬送され、原理上は、各デバイスは、同期状態に入るための等しい機会を有することになり、したがって、デバイス内部のAM選択アルゴリズムは、対応する条件を作成してデバイスによって送信されたSync Beaconフレームを検出することによって間接的に学習され得るし、したがって、本発明の本実施形態において説明したAM選択アルゴリズムは検出可能である。
一般的なAM選択アルゴリズム(以降、当初の解決手法と称する)および本発明の本実施形態において提供したAM選択アルゴリズム(以降、新たな解決手法と称する)を前述の例において個別に説明しており、新たな解決手法の利点を説明するために、以下のセクションにおいて当初の解決手法と新たな解決手法との間でシミュレーション比較を行う。
1. シミュレーションの前提
シミュレーションエリアはその半径が500mのセルラエリアであり、253個のNANデバイスがこのエリア内で均一に分散している。デバイスの送信電力は20dBmであり、チャネル減衰モデルは以下のとおりである(Lは経路損失を表す)。
Figure 0006093098
通信帯域幅が20MHzであり、デバイスの受信感度が-92dBmであり、ノイズ電力が-96dBmであり、受信閾値がSINR>0dBmであると仮定する。前述の式に従う計算によって、デバイスの通信範囲がおおよそ250mであることが得ることができる。
新たな解決手法のシミュレーションにおいては、OldAMR_timerのリセット値は5DWである。
シミュレーション時間は1000DWであり、クロックドリフトはU(-25, 25)ppmである、ここで、Uは平均分布を表す。MRの更新処理およびAM_timerの減算カウント処理の両方が、DWが開始する際に生じる。すべてのシミュレーション図をDW外で観測している。
2. 性能比較
2.1 デバイスに記録されているAMR
NANクラスタ全体において最大MRはデバイスのMRとともに変化し、したがって、各デバイスに記録されているAMRもそれに応じて変化するはずである。図6-aおよび図6-bを参照すれば、図6-aおよび図6-bは、それぞれ、AM選択のための一般的な方法におけるAMR値に関する統計収集の概略図および本発明の実施形態によるAM選択のための方法におけるAMR値に関する統計収集の概略図である。図6-aおよび図6-bにおいては、横軸は、ディスカバリウィンドウインデックス(DW Index)であり、縦軸は、NANデバイス(device)におけるアンカーマスタランク(Anchor Master Rank)である。明らかに、当初の解決手法は、NANネットワーク内のデバイスに記録されている異なるAMを引き起こしており、新たな解決手法は、比較的「クリーン」であり、各デバイスに記録されているAMRは、ほとんどの場合、同一の値であり、それによりデバイス間の時刻同期が実施されていることを保証できていることを、当初の解決手法における各デバイスに記録されているAMRと新たな解決手法におけるものとを比較すれば、理解できるであろう。
さらに、図6-cは、図6-aの上部を拡大することによって得られるとともに、図6-dは、図6-bの上部を拡大することによって得られる。図6-cおよび図6-dにおいては、横軸は、ディスカバリウィンドウインデックス(DW Index)であり、縦軸は、NANデバイス(device)におけるアンカーマスタランク(Anchor Master Rank)である。図6-cおよび図6-dの2つの図を比較すれば、当初の解決手法においてデバイスに記録されているAMRは比較的長時間の後に一度変化しているが、新たな解決手法においてデバイスに記録されているAMRは比較的頻繁に変化していることが理解できるであろう。図6-eを参照すれば、図6-eは、AM選択のための一般的な方法における、NANネットワーク内の最大MRに関する統計収集の概略図である。図6-fに示したように、図6-fは、本発明の実施形態による、AM選択のための方法における、NANネットワーク内の最大MRに関する統計収集の概略図である。図6-eおよび図6-fにおいては、横軸は、ディスカバリウィンドウインデックス(DW Index)であり、縦軸は、NANデバイス(device)における最大マスタランク(Max Master Rank)である。図6-eおよび図6-fにおけるNANネットワーク内の最大MRの変動状況を参照すれば、新たな解決手法においてデバイスに記録されているAMRは、NANネットワーク内の最大MRの変化に基本的に一致しているが、当初の解決手法においてデバイスに記録されているAMRは、NANネットワーク内の最大MRの変化に対応できていないことが理解できるであろう。
2.2. NANネットワーク内のAMの数量
当初の解決手法と新たな解決手法とでは、ネットワーク内のAMの数量に違いが生じる。図6-gに示したように、図6-gは、AM選択のための一般的な方法における、NANネットワーク内のAMの数量に関する統計収集の概略図である。図6-hに示したように、図6-hは、本発明の実施形態による、AM選択のための方法における、NANネットワーク内のAMの数量に関する統計収集の概略図である。図6-gおよび図6-hにおいては、横軸は、ディスカバリウィンドウインデックス(DW Index)であり、縦軸は、アンカーマスタの数量(Anchor Masterの数)である。当初の解決手法においては、AMが存在しないまたは2つのAMが、ほとんどの時間、ネットワーク内に存在しているが、新たな解決手法においては、1つのAMだけが、ほとんどの場合、ネットワーク内で維持されている。AMは、最大MRを有するマスタとして定義され、NANネットワークの同期の基準となる。通常、1つだけが存在する。したがって、新たな解決手法の結果は、設計目的をより満足するものとなる。
2.3. デバイスのHC
NANネットワークにおけるデバイスのHCを、当初の解決手法と新たな解決手法とを適用した場合について、図6-iと図6-jとに別々に示す。図6-iに示したように、図6-iは、AM選択のための一般的な方法における、NANネットワークにおけるHCに関する統計収集の概略図である。図6-jに示したように、図6-jは、本発明の実施形態による、AM選択のための方法における、NANネットワークにおけるHCに関する統計収集の概略図である。図6-iおよび図6-jにおいては、横軸は、ディスカバリウィンドウインデックス(DW Index)であり、縦軸は、ホップカウント(Hop Count)である。新たな解決手法においては、ネットワークにおけるHCは常に比較的小さく、最大のHCは8を上回らない、しかしながら、当初の解決手法においては、MRがもはや存在していなくても、デバイスのHCは継続的に増大し、HC=23といったケースが結果的に生じることになる。HCが特定の閾値を上回っているSync Beaconフレームは破棄されるので、極小ネットワーク規模で設計していたとしても、大きすぎるHCはNANネットワークの機能停止を引き起こす。
当初の解決手法においては、HCは特定の値まで増大した後に突如として減少しており、このような変化はNANネットワークにおいてより大きなMRを有するデバイスの発生に起因していないことに留意されたい。次に、HCが大きくならないことを以下に解析しており、HCが大きくならない理由は、Sync Beaconフレームの送信のバックオフ値(単位:タイムスロット)を以下のように規定していることにある。
Figure 0006093098
すなわち、バックオフ時間は、HCに関係している。より大きなHCは、Sync Beaconフレームのより大きなバックオフ値およびより最近の送信を示す。別のデバイスは、特定の時間を占有するサービスディスカバリフレームを送信する必要がさらにあるが、DWは単に16Tuを有する。したがって、HCが特定の段階まで増大したならば、時が経てばSync BeaconフレームがDWにおいて送信されることを引き起こすbackoffer_timerが非常に大きくなる。したがって、16DWの間、待機した後、NANデバイスは相次いで自身をAMに設定し、HCは再び0に設定される。実際には、この場合には、当初のネットワークが機能停止となり、NANクラスタがデバイス間で再確立される。したがって、このことが、デバイスに記録されているAMRが、図6-cにおける当初の解決手法において比較的長時間の後に一度、最大MRの変化に突如として対応する理由である。
2.4. TSF同期
図6-kに示したように、図6-kは、AM選択のための一般的な方法における、NANネットワーク内のTSFの変化に関する統計収集の概略図である。図6-lに示したように、図6-lは、本発明の実施形態による、AM選択のための方法における、NANネットワーク内のTSFの変化に関する統計収集の概略図である。図6-kおよび図6-lにおいては、横軸は、マイクロ秒(μs)を単位とする時間tであり、縦軸は、マイクロ秒(μs)を単位とする時刻同期機能ドリフト(Time Synchronization Function Drift)である。当初の解決手法においては、実際のAMが失われているので、各デバイスはそれ自身の方法で振る舞い、時間が経つにつれて、明らかな違いがデバイスのTSF間で生じることになるが、新たな解決手法においては、時が経てばすべてのデバイスがAM情報を更新することができるので、AMとの時刻同期が常に維持され、デバイスのTSF間の違いは非常に小さなものとなり、デバイス間の時刻同期がうまく実施され得る。新たな解決手法のTSF同期性能が当初の解決手法のものよりはるかにより望ましいことは明白であろう。
デバイスがNAN Beaconフレームを受信した後に、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、NAN Beaconフレームに含まれている第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスが、デバイスのロールをAMに切り替える、または、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、NAN Beaconフレームに含まれている第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、デバイスが、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新することを、本発明の本実施形態に関する前述の説明を使用して、理解できるであろう。デバイスによって受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができるケースにおいては、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスのロールがAMに切り替えられ、そのロールがAMに切り替えられたデバイスは、NANクラスタ内の当初のAMを上書きし得るし、したがって、NANクラスタ内の当初のAMRも上書きされ、AMのMRが小さくなったとしても、新たなAMが即座に選択される。したがって、NANクラスタ内にAMが常に存在しており、各デバイスは正確なAM情報を記録することができ、それにより、NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期が実施可能であることを保証している。デバイスのMR値が、デバイスをAMとするには不十分であるならば、すなわち、第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新し得るし、したがって、デバイスに記録されている第2のAMRも更新され、NANクラスタ内の当初のAMRも上書きされ、AMのMRが小さくなったとしても、新たなAMが即座に選択され得る。したがって、NANクラスタ内にAMが常に存在しており、各デバイスは正確なAM情報を記録することができ、それにより、NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期が実施可能であることを保証している。
簡潔な説明のために、前述の方法の実施形態を一連の動作として表していることに留意されたい。しかしながら、本発明に従って、いくつかのステップを他の順番または同時に実行してもよいので、本発明は説明した動作の順番に限定されないことを、当業者は理解すべきである。加えて、本明細書に説明のすべての実施形態は例示的な実施形態に属しており、関連する動作およびモジュールは必ずしも本発明にとって必須ではなくてもよいことを、当業者はまた理解すべきである。
前述の解決手法をより望ましい形で実施するために、本発明の本実施形態においては、前述の解決手法を実施するように構成される関連装置を以下に提供する。
図7-aを参照すれば、本発明のある実施形態において提供したアンカーマスタ選択のためのデバイス700は、ビーコンフレーム受信モジュール701、ロール切替モジュール702、および情報更新モジュール703を備えていてもよい。
ビーコンフレーム受信モジュール701は、近接認識ネットワーキングビーコンNAN Beaconフレームを受信するように構成される、ここで、NAN Beaconフレームは、第1のAM情報および第1の時刻同期機能TSF情報を搬送し、第1のAM情報は、第1のアンカーマスタランクAMR、第1のホップカウントHC、および第1のアンカーマスタビーコン伝送時間AMBTTを含む。
ロール切替モジュール702は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのマスタランクMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスのロールをAMに切り替えるように構成される、ここで、デバイスは、第2のAM情報を記録し、第2のAM情報は、第2のAMR、第2のHC、および第2のAMBTTを含む。
情報更新モジュール703は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するように構成される。
本発明のいくつかの実施形態においては、ロール切替モジュール702は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRと等しいならば、デバイスのロールをAMに切り替えるようにさらに構成される、または、
情報更新モジュール703は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRと等しいならば、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するようにさらに構成される。
図7-bを参照すれば、本発明のいくつかの実施形態においては、アンカーマスタ選択のためのデバイス700は、
第1のHCがホップカウント閾値以下である場合には、デバイスのロールをAMに切り替えるステップを実行するようにロール切替モジュール702をトリガする、または、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するステップを実行するように情報更新モジュール703をトリガする、実行トリガモジュール704をさらに備えていてもよい。
図7-bに示したように、本発明のいくつかの他の実施形態においては、アンカーマスタ選択のためのデバイス700は、
第1のHCがプリセットホップカウント閾値より大きい場合には、NAN Beaconフレームを破棄するように構成される、ビーコンフレーム破棄モジュール705をさらに備えていてもよい。
図7-cを参照すれば、本発明のいくつかの実施形態においては、図7-aに示したアンカーマスタ選択のためのデバイス700と比較して、デバイス700がAMであるならば、アンカーマスタ選択のためのデバイス700は、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかを、
第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
第1のAMRが第2のAMR以上である場合には、および、第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しい場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式であって、第3のAMRは、デバイス内の第2のAMRが更新される前のAMRである、方式と、
NAN Beaconフレームが第1の条件を満たしていない場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する方式であって、第1の条件は、第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しいことである、方式とで決定するように構成される、第1のAM選択決定モジュール706をさらに備えていてもよい。
図7-dを参照すれば、本発明のいくつかの実施形態においては、図7-aに示したアンカーマスタ選択のためのデバイス700と比較して、デバイス700がAMであるならば、アンカーマスタ選択のためのデバイス700は、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかを、
第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
第1のAMRが第2のAMR以上である場合には、デバイス内の第2のAMRが更新される際に、第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
NAN Beaconフレームが第2の条件を満たしていない場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する方式であって、第1の条件は、第2のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満であることである、方式とで決定するように構成される、第2のAM選択決定モジュール707をさらに備えていてもよい。
図7-eを参照すれば、本発明のいくつかの実施形態においては、図7-aに示したアンカーマスタ選択のためのデバイス700と比較して、デバイス700がAMではないならば、アンカーマスタ選択のためのデバイス700は、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかを、
デバイス内の第2のAMRが更新される際に、第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しい場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式であって、第3のAMRは、デバイス内の第2のAMRが更新される前のAMRである、方式と、
NAN Beaconフレームが第3の条件を満たしていない場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する方式であって、第3の条件は、プリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しいことである、方式とで決定するように構成される、第3のAM選択決定モジュール708をさらに備えていてもよい。
図7-fを参照すれば、本発明のいくつかの実施形態においては、図7-aに示したアンカーマスタ選択のためのデバイス700と比較して、デバイス700がAMではないならば、アンカーマスタ選択のためのデバイス700は、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかを、
第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
プリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
NAN Beaconフレームが第4の条件を満たしていない場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する方式であって、第4の条件は、プリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しいことである、方式とで決定するように構成される、第4のAM選択決定モジュール709をさらに備えていてもよい。
本発明のいくつかの実施形態においては、情報更新モジュール703は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRより大きいならば、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するようにさらに構成される。
図7-gを参照すれば、本発明のいくつかの実施形態においては、情報更新モジュール703は、
第2のAMR値を第1のAMR値に更新するように構成される、第1のAMR更新サブモジュール7031と、
第2のHC値を、1を加えた第1のHC値に更新するように構成される、第1のHC更新サブモジュール7032と、
NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新する、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新するように構成される、第1のAMBTT更新サブモジュール7033と、
第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するように構成される、TSF更新サブモジュール7034とを備えることに留意されたい。
本発明のいくつかの他の実施形態においては、情報更新モジュール703は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のAMBTTが第2のAMBTTより大きいならば、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のTSF情報および第2のAM情報の一部の情報またはすべての情報を更新するようにさらに構成される。
特に、情報更新モジュール703は、
第2のHC値を、1を加えた第1のHC値に更新するように構成される、第1のHC更新サブモジュールと、
NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新する、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新するように構成される、第1のAMBTT更新サブモジュールと、
第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するように構成される、TSF更新サブモジュールとを備えていてもよい。
本発明のいくつかの実施形態においては、情報更新モジュール703は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しいならば、および、第1のAMBTTが第2のAMBTTと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHC未満であるならば、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のTSF情報および第2のAM情報の一部の情報またはすべての情報を更新するようにさらに構成される。
特に、情報更新モジュール703は、
第2のHC値を、1を加えた第1のHC値に更新するように構成される、第1のHC更新サブモジュールと、
第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するように構成される、TSF更新サブモジュールとを備えていてもよい。
図7-hを参照すれば、本発明のいくつかの実施形態においては、図7-aに示したアンカーマスタ選択のためのデバイス700と比較して、アンカーマスタ選択のためのデバイス700は、図7-hで示しているビーコンフレーム無視モジュール710と、アンカーマスタ選択のためのデバイス700に含まれる第1の更新モジュール711および第3の更新モジュール712とのうちの少なくとも1つのモジュールをさらに備えていてもよい。
ビーコンフレーム無視モジュール710は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが第2のHC以上であるならば、NAN Beaconフレームで搬送された第1のAM情報を無視するように構成される。
第1の更新モジュール711は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しており、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHCと等しく、第1のAMBTTが第2のAMBTTより大きいならば、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新し、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するように構成される。
第3の更新モジュール712は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHC未満であるならば、NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新する、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新し、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新し、第2のHC値を、1を加えた第1のHC値に更新するように構成される。
図7-iを参照すれば、本発明のいくつかの実施形態においては、図7-aに示したアンカーマスタ選択のためのデバイス700と比較して、アンカーマスタ選択のためのデバイス700は、図7-iで示しているビーコンフレーム無視モジュール710と、アンカーマスタ選択のためのデバイス700に含まれる第2の更新モジュール713および第3の更新モジュール712とのうちの少なくとも1つのモジュールをさらに備えていてもよい。
ビーコンフレーム無視モジュール710は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが第2のHC以上であるならば、NAN Beaconフレームで搬送された第1のAM情報を無視するように構成される。
2の更新モジュール713は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しており、NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHCと等しく、第1のTSF情報のプリセットバイトの値が第2のAMBTTより大きいならば、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新し、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するように構成される。
3の更新モジュール712は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHC未満であるならば、NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新する、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新し、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新し、第2のHC値を、1を加えた第1のHC値に更新するように構成される。
本発明のいくつかの実施形態においては、ロール切替モジュール702は、第2のTSF情報の値から第2のAMBTTを減算することによって得られる差がプリセット伝送時間閾値より大きいならば、デバイスのロールをAMに切り替えるようにさらに構成される。
本発明のいくつかの実施形態においては、デバイスがAMではなく、デバイスのMRが更新されているならば、ロール切替モジュール702は、更新済みMRが第2のAMRより大きいならば、デバイスのロールをAMに切り替えるようにさらに構成される。
図7-jを参照すれば、本発明のいくつかの実施形態においては、ロール切替モジュール702は、
第2のAMR値をデバイスのMR値に更新するように構成される、第2のAMR更新サブモジュール7021と、
第2のHC値を0に更新するように構成される、第2のHC更新サブモジュール7022と、
第2のAMBTT値を第2のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するように構成される、第2のAMBTT更新サブモジュール7023とを備えることに留意されたい。
本発明のいくつかの実施形態においては、アンカーマスタ選択のためのデバイス700は、デバイスのMRが更新されているならば、AMロールを維持し、記録されている第2のAMRをデバイスの更新済みMR値に更新するように構成される、ロール維持モジュールをさらに備えていてもよい。
前述の装置のモジュール/ユニット間およびそれらの実行プロセス間の情報交換などの内容は、本発明の方法の実施形態のものと同一の考えに基づいており、本発明の方法の実施形態のものと同一の技術的効果を生み出すことに留意されたい。具体的な内容については、上述した方法の実施形態における説明を参照して、その詳細を本明細書では再び説明しない。
要するに、ビーコンフレーム受信モジュールがNAN Beaconフレームを受信した後に、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、NAN Beaconフレームに含まれている第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、ロール切替モジュールがデバイスのロールをAMに切り替えていること、または、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、NAN Beaconフレームに含まれている第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、情報更新モジュールが、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新していることを、本発明の本実施形態に関する前述の説明を使用して、理解できるであろう。デバイスによって受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができるケースにおいては、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスのロールがAMに切り替えられ、そのロールがAMに切り替えられたデバイスは、NANクラスタ内の当初のAMを上書きし得るし、したがって、NANクラスタ内の当初のAMRも上書きされ、AMのMRが小さくなったとしても、新たなAMが即座に選択される。したがって、NANクラスタ内にAMが常に存在しており、各デバイスは正確なAM情報を記録することができ、それにより、NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期が実施可能であることを保証している。デバイスのMR値が、デバイスをAMとするには不十分であるならば、すなわち、第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新し得るし、したがって、デバイスに記録されている第2のAMRも更新され、NANクラスタ内の当初のAMRも上書きされ、AMのMRが小さくなったとしても、新たなAMが即座に選択され得る。したがって、NANクラスタ内にAMが常に存在しており、各デバイスは正確なAM情報を記録することができ、それにより、NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期が実施可能であることを保証している。
本発明の本実施形態はコンピュータ記憶媒体をさらに提供する、ここで、コンピュータ記憶媒体はプログラムを記憶し、プログラムは前述の方法の実施形態に記録されている一部またはすべてのステップを実行する。
本発明の本実施形態において提供したアンカーマスタ選択のための別のデバイスを以下に紹介する。図8を参照すれば、アンカーマスタ選択のためのデバイス800は、少なくとも1つのレシーバ801、少なくとも1つのプロセッサ802、少なくとも1つのメモリ803、および少なくとも1つの通信バス804を備え、ここで、少なくとも1つの通信バス804は、これらのコンポーネント間で接続および相互通信を実施するために使用される。(アンカーマスタ選択のためのデバイス800内のプロセッサ802の数量は、1つまたは複数であってもよく、1つのプロセッサは図8における例のように使用される)。本発明のいくつかの実施形態においては、少なくとも1つのレシーバ801、少なくとも1つのプロセッサ802、およびメモリ803を、通信バスまたは別の手段を使用して接続してもよい。通信バスを使用して実装される接続の例を図8において使用している。
通信バス804は、インダストリ・スタンダード・アーキテクチャ(Industry Standard Architecture、略して、ISA)バス、ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト(Peripheral Component Interconnect、略して、PCI)バス、または拡張インダストリ・スタンダード・アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、略して、EISA)バスなどであってもよい。バス804は、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてもよい。表記を簡潔にするために、バスを図8において1つの太線のみを使用して表しているが、1つのバスだけまたは1種類だけのバスが存在していることを示しているわけではない。
メモリ803は、実行可能プログラムコードを記憶するように構成される、ここで、プログラムコードはコンピュータ演算命令を含む。メモリ803は、高速RAMメモリを含んでいてもよく、不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリをさらに含んでいてもよい。
プロセッサ802は、中央処理ユニット(Central Processing Unit、略して、CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、略して、ASIC)、または本発明の本実施形態を実施するように構成される1つまたは複数の集積回路であってもよい。
プロセッサ802は、実行ファイルコードに対応するプログラムを実行するために、コンピュータプログラムなどの、メモリ803に記憶されている実行可能プログラムコードを実行するように構成される。
レシーバ801は、近接認識ネットワーキングビーコンNAN Beaconフレームを受信するように構成される、ここで、NAN Beaconフレームは、第1のAM情報および第1の時刻同期機能TSF情報を搬送し、第1のAM情報は、第1のアンカーマスタランクAMR、第1のホップカウントHC、および第1のアンカーマスタビーコン伝送時間AMBTTを含む。
メモリ803に記憶されている実行可能プログラムコードを実行するならば、プロセッサ802は、
NAN Beaconフレームを受信した後に、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのマスタランクMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスのロールをAMに切り替えるステップであって、第2のAM情報は、デバイスに記録され、第2のAM情報は、第2のAMR、第2のHC、および第2のAMBTTを含む、ステップと、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するステップとを特に実行してもよい。
本発明のいくつかの実施形態においては、プロセッサ802は、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRと等しいならば、デバイスのロールをAMに切り替えるステップ、または、デバイスによって、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するステップを実行するようにさらに構成される。
本発明のいくつかの実施形態においては、プロセッサ802が、デバイスのロールをAMに切り替える、または、デバイスによって、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新する前に、プロセッサ802は、
第1のHCがホップカウント閾値以下である場合には、デバイスのロールをAMに切り替えるステップの実行をトリガするステップ、または、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するステップの実行をトリガするステップを実行するようにさらに構成される。
本発明のいくつかの実施形態においては、デバイスがAMであるならば、プロセッサ802は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかを、
第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
第1のAMRが第2のAMR以上である場合には、および、第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しい場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式であって、第3のAMRは、デバイス内の第2のAMRが更新される前のAMRである、方式と、
NAN Beaconフレームが第1の条件を満たしていない場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する方式であって、第1の条件は、第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しいことである、方式とで決定する。
デバイスがAMであるならば、本発明のいくつかの実施形態においては、プロセッサ802は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかを、
第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
第1のAMRが第2のAMR以上である場合には、および、第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
NAN Beaconフレームが第2の条件を満たしていない場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する方式であって、第2の条件は、第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満であることである、方式とで決定してもよい。
デバイスがAMではないならば、本発明のいくつかの実施形態においては、プロセッサ802は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかを、
第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しい場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式であって、第3のAMRは、デバイス内の第2のAMRが更新される前のAMRである、方式と、
NAN Beaconフレームが第3の条件を満たしていない場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する方式であって、第3の条件は、プリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMRが第3のAMRと等しいことである、方式とで決定してもよい。
デバイスがAMではないならば、本発明のいくつかの実施形態においては、プロセッサ802は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用するかどうかを、
第2のAMRの更新が開始した後のプリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
プリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満である場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しないと決定する方式と、
NAN Beaconフレームが第4の条件を満たしていない場合には、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用すると決定する方式であって、第4の条件は、プリセット期間内において第1のAMRが第2のAMR未満であること、または、プリセット期間内において第1のAMBTTが第2のAMBTT未満であることである、方式とで決定してもよい。
本発明のいくつかの実施形態においては、プロセッサ802は、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRより大きいならば、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するステップを実行するようにさらに構成される。
本発明のいくつかの実施形態においては、プロセッサ802によって、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するステップは、
第2のAMR値を第1のAMR値に更新するステップと、
第2のHC値を、1を加えた第1のHC値に更新するステップと、
NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するステップ、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新するステップと、
第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するステップとを特に含む。
本発明のいくつかの実施形態においては、プロセッサ802は、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しいならば、第1のAMBTTが第2のAMBTTより大きい、または、第1のAMBTTが第2のAMBTTと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHC未満である場合には、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新するステップを実行するようにさらに構成される。
本発明のいくつかの実施形態においては、プロセッサ802は、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが第2のHC以上であるならば、NAN Beaconフレームで搬送された第1のAM情報を無視するステップと、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のAMBTT値は0ではなく、第1のHCは1を減じた第2のHCと等しく、第1のAMBTTは第2のAMBTTより大きいならば、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新し、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するステップと、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しており、第1のAMBTT値が0である場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHCと等しく、第1のTSF情報のプリセットバイトの値が第2のAMBTTより大きいならば、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新し、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新するステップと、
NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、第1のAMRが第2のAMRと等しく、第1のHCが1を減じた第2のHC未満であるならば、NAN BeaconフレームがAMによって送信されている場合には、第2のAMBTT値を第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するステップ、または、NAN BeaconフレームがAMによって送信されていない場合には、第2のAMBTT値を第1のAMBTTに更新し、第2のTSF情報の値を第1のTSF情報の値に更新し、第2のHC値を、1を加えた第1のHC値に更新するステップとのうちの少なくとも1つを実行するようにさらに構成される。
本発明のいくつかの実施形態においては、プロセッサ802は、
第2のTSF情報の値から第2のAMBTTを減算することによって得られる差がプリセット伝送時間閾値より大きいならば、デバイスのロールをAMに切り替えるステップを実行するようにさらに構成される。
本発明のいくつかの実施形態においては、デバイスがAMではなく、デバイスのMRが更新されているならば、プロセッサ802は、
デバイスの更新済みMRが第2のAMRより大きいならば、デバイスのロールをAMに切り替えるステップを実行するようにさらに構成される。
本発明のいくつかの実施形態においては、プロセッサ802によって、デバイスのロールをAMに切り替えるステップは、
第2のAMR値を第1のAMR値に更新するステップと、
第2のHC値を0に更新するステップと、
第2のAMBTT値を第2のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するステップとを特に含む。
本発明のいくつかの実施形態においては、デバイスがAMであるならば、プロセッサ802は、
デバイスのMRが更新されているならば、AMロールを維持し、記録されている第2のAMRをデバイスの更新済みMR値に更新するステップを実行するようにさらに構成される。
デバイスがNAN Beaconフレームを受信した後に、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、NAN Beaconフレームに含まれている第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスが、デバイスのロールをAMに切り替える、または、NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、NAN Beaconフレームに含まれている第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、デバイスが、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新することを、本発明の本実施形態に関する前述の説明を使用して、理解できるであろう。デバイスによって受信したNAN BeaconフレームをAM選択のために使用することができるケースにおいては、第1のAMRが第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMRより大きいならば、デバイスのロールがAMに切り替えられ、そのロールがAMに切り替えられたデバイスは、NANクラスタ内の当初のAMを上書きし得るし、したがって、NANクラスタ内の当初のAMRも上書きされ、AMのMRが小さくなったとしても、新たなAMが即座に選択される。したがって、NANクラスタ内にAMが常に存在しており、各デバイスは正確なAM情報を記録することができ、それにより、NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期が実施可能であることを保証している。デバイスのMR値が、デバイスをAMとするには不十分であるならば、すなわち、第1のAMRがデバイスに記録されている第2のAMR未満であり、デバイスのMRが第1のAMR未満であるならば、デバイスは、NAN Beaconフレームに従って、デバイスに記録されている第2のAM情報および第2のTSF情報を更新し得るし、したがって、デバイスに記録されている第2のAMRも更新され、NANクラスタ内の当初のAMRも上書きされ、AMのMRが小さくなったとしても、新たなAMが即座に選択され得る。したがって、NANクラスタ内にAMが常に存在しており、各デバイスは正確なAM情報を記録することができ、それにより、NANクラスタ全体の機能停止を回避するとともに、デバイス間の時刻同期が実施可能であることを保証している。
加えて、説明した装置の実施形態は単に例示的なものにすぎないことに留意されたい。別個の部分として説明したユニットは、物理的に別個のものであってもなくてもよいし、ユニットとして表示した部分は、物理ユニットであってもなくてもよいし、一ヶ所に配置されていてもよいし、または複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。一部またはすべてのモジュールが、実施形態の解決手法の目的を達成するための実際のニーズに従って選択されてもよい。加えて、本発明によって提供した装置の実施形態の添付の図面において、モジュール間の接続関係は、モジュールが互いに通信接続を有していることを示しており、それらは、特に、1つまたは複数の通信バスまたは信号ケーブルとして実装されていてもよい。当業者は、創造的努力をすることなく本発明の実施形態を理解および実施し得るであろう。
前述の実施様態の説明に基づいて、本発明が、ソフトウェアと必要とされる汎用ハードウェアとによって、または専用の集積回路、専用のCPU、専用のメモリ、専用のコンポーネントなどを含む専用のハードウェアによって、実装されてもよいことを、当業者は明確に理解できるであろう。一般的に、コンピュータプログラムによって実行され得る任意の機能は、対応するハードウェアを使用して容易に実装され得る。さらに、同一の機能を実現するために使用される具体的なハードウェア構造は、例えば、アナログ回路、デジタル回路、専用の回路などの形式といった、様々な形式であってもよい。しかしながら、本発明に関しては、大抵の場合、ソフトウェアプログラムの実施形態がより望ましい実施様態である。そのような理解に基づいて、本発明の技術的解決手法は、基本的に、または従来技術に貢献する部分は、ソフトウェア製品の形式で実装されてもよい。ソフトウェア製品は、コンピュータのフロッピーディスク、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなどのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されるとともに、(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであり得る)コンピュータデバイスに本発明の実施形態で説明された方法を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。
前述の実施形態は、本発明の技術的解決手法を説明することを意図しているにすぎず、本発明を限定することを意図していない。本発明を前述の実施形態に関連して詳細に説明してきたが、本発明の実施形態の技術的解決手法の範囲を逸脱しない限り、それらは前述の実施形態で説明された技術的解決手法に対して修正をさらに行ってもよいし、またはそれらのいくつかの技術的特徴に対して均等物との置換をさらに行ってもよいことを、当業者は理解すべきである。
700 アンカーマスタ選択のためのデバイス
701 ビーコンフレーム受信モジュール
702 ロール切替モジュール
7021 第2のAMR更新サブモジュール
7022 第2のHC更新サブモジュール
7023 第2のAMBTT更新サブモジュール
703 情報更新モジュール
7031 第1のAMR更新サブモジュール
7032 第1のHC更新サブモジュール
7033 第1のAMBTT更新サブモジュール
7034 TSF更新サブモジュール
704 実行トリガモジュール
705 ビーコンフレーム破棄モジュール
706 第1のAM選択決定モジュール
707 第2のAM選択決定モジュール
708 第3のAM選択決定モジュール
709 第4のAM選択決定モジュール
710 ビーコンフレーム無視モジュール
711 第1の更新モジュール
712 第2の更新モジュール
713 第3の更新モジュール
800 アンカーマスタ選択のためのデバイス
801 レシーバ
802 プロセッサ
803 メモリ
804 通信バス

Claims (11)

  1. アンカーマスタ(AM)選択のための方法であって、
    デバイスによって、近接認識ネットワーキングビーコン(NAN Beacon)フレームを受信するステップであって、前記NAN Beaconフレームは、第1のAM情報および第1の時刻同期機能(TSF)情報を搬送し、前記第1のAM情報は、第1のアンカーマスタランク(AMR)、第1のホップカウント(HC)、および第1のアンカーマスタビーコン伝送時間AMBTTを含み、第2のAM情報および第2のTSF情報は、前記デバイスに記録され、前記第2のAM情報は、第2のAMR、第2のHC、および第2のAMBTTを含む、ステップと、
    前記NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、前記第1のAMRが前記第2のAMR未満であり、前記デバイスのマスタランク(MR)が前記第1のAMRより大きいならば、前記デバイスによって、前記デバイスのロールをAMに切り替えるステップと、
    前記NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、前記第1のAMRが前記第2のAMR未満であり、前記デバイスの前記MRが前記第1のAMR未満であるならば、前記デバイスによって、前記NAN Beaconフレームに従って、前記デバイスに記録されている前記第2のAM情報および前記第2のTSF情報を更新するステップとを含む、方法。
  2. 前記デバイスによって、前記NAN Beaconフレームに従って、前記デバイスに記録されている前記第2のAM情報および前記第2のTSF情報を更新するステップは、
    前記デバイスによって、前記第2のAMR値を前記第1のAMR値に更新するステップと、
    前記デバイスによって、前記第2のHC値を1を加えた前記第1のHC値に更新するステップと、
    前記NAN Beaconフレームが前記AMによって送信されている場合には、前記デバイスによって、前記第2のAMBTT値を前記第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新するステップと、または、前記NAN Beaconフレームが前記AMによって送信されていない場合には、前記デバイスによって、前記第2のAMBTT値を前記第1のAMBTTに更新するステップと、
    前記デバイスによって、前記第2のTSF情報の値を前記第1のTSF情報の値に更新するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記方法は、
    前記NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しており、前記第1のAMRが前記第2のAMRと等しい場合には、前記第1のAMBTTが前記第2のAMBTTより大きい、または、前記第1のAMBTTが前記第2のAMBTTと等しく、前記第1のHCが1を減じた前記第2のHC未満である場合には、前記デバイスによって、前記NAN Beaconフレームに従って、前記デバイスに記録されている前記第2のTSF情報および前記第2のAM情報の一部の情報またはすべての情報を更新するステップをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記デバイスによって、前記デバイスの前記ロールをAMに切り替えるステップは、
    前記デバイスによって、前記第2のAMR値を前記デバイスの前記MR値に更新するステップと、
    前記デバイスによって、前記第2のHC値を0に更新するステップと、
    前記デバイスによって、前記第2のAMBTT値を0x00000000に更新するステップとを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記デバイスがAMであるならば、前記方法は、
    前記デバイスの前記MRが更新されているならば、前記デバイスによって、AMロールを維持し、前記デバイスによって、前記記録されている第2のAMRを前記デバイスの更新済みMR値に更新するステップをさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. アンカーマスタ(AM)選択のためのデバイスであって、
    命令を記憶するメモリと、
    近接認識ネットワーキングビーコン(NAN Beacon)フレームを受信するように構成される、レシーバであって、前記NAN Beaconフレームは、第1のAM情報および第1の時刻同期機能(TSF)情報を搬送し、前記第1のAM情報は、第1のアンカーマスタランク(AMR)、第1のホップカウント(HC)、および第1のアンカーマスタビーコン伝送時間AMBTTを含み、第2のAM情報および第2のTSF情報は、前記デバイスに記録され、前記第2のAM情報は、第2のAMR、第2のHC、および第2のAMBTTを含む、レシーバと、
    プロセッサであって、
    前記NAN Beaconフレームを受信した後に、前記NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、前記第1のAMRが前記第2のAMR未満であり、前記デバイスのマスタランク(MR)が前記第1のAMRより大きいならば、前記デバイスのロールをAMに切り替える処理と、
    前記NAN BeaconフレームをAM選択のために使用する場合には、前記第1のAMRが前記第2のAMR未満であり、前記デバイスの前記MRが前記第1のAMR未満であるならば、前記NAN Beaconフレームに従って、前記デバイスに記録されている前記第2のAM情報および前記第2のTSF情報を更新する処理と
    を行うように前記命令を実行するように構成される、プロセッサと
    を備える、デバイス。
  7. 前記更新する処理は、
    前記第2のAMR値を前記第1のAMR値に更新することと、
    前記第2のHC値を1を加えた前記第1のHC値に更新することと、
    前記NAN Beaconフレームが前記AMによって送信されている場合には、前記第2のAMBTT値を前記第1のTSF情報のプリセットバイトの値に更新することと、または、前記NAN Beaconフレームが前記AMによって送信されていない場合には、前記第2のAMBTT値を前記第1のAMBTTに更新することと、
    前記第2のTSF情報の値を前記第1のTSF情報の値に更新することとを含む、請求項6に記載のデバイス。
  8. 前記プロセッサは、
    前記NAN BeaconフレームをAM選択のために使用しており、前記第1のAMRが前記第2のAMRと等しい場合には、前記第1のAMBTTが前記第2のAMBTTより大きい、または、前記第1のAMBTTが前記第2のAMBTTと等しく、前記第1のHCが1を減じた前記第2のHC未満である場合には、前記NAN Beaconフレームに従って、前記デバイスに記録されている前記第2のTSF情報および前記第2のAM情報の一部の情報またはすべての情報を更新する処理を行うように前記命令を実行するようにさらに構成される、請求項6または7に記載のデバイス。
  9. 前記切り替える処理は、
    前記第2のAMR値を前記デバイスの前記MR値に更新することと、
    前記第2のHC値を0に更新することと、
    前記第2のAMBTT値を0x00000000に更新することとを含む、請求項6から8のいずれか一項に記載のデバイス。
  10. 前記デバイスがAMであるならば、前記プロセッサは、
    前記デバイスの前記MRが更新されているならば、AMロールを維持し、前記記録されている第2のAMRを前記デバイスの更新済みMR値に更新する処理を行うように前記命令を実行するようにさらに構成される、請求項6から9のいずれか一項に記載のデバイス。
  11. プログラムを記録するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラムが請求項1から5のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
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