JP6090587B2 - 割当て資源を決定する方法および装置並びに資源提供システム - Google Patents

割当て資源を決定する方法および装置並びに資源提供システム Download PDF

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Description

本発明は、クライアントの要求に対してオンデマンドで資源を提供する資源提供システムに係り、特に割当て資源の決定方法および装置に関する。
近年、クラウドサービスのように、計算資源を分散的に配置して、それらをネットワークで接続し、クライアントの要求に応じて、必要な計算資源を動的に提供するサービスが提案されている。このようなサービスでは、クライアントの要求に応じて、たとえば資源に空きがあるか否か、あるいは計算資源の負荷が小さいかどうか等の基準に基づき割当てるべき計算資源を決定し、当該計算資源とクライアントとの間の通信回線をネットワークに設定する。通信回線の最適な経路の計算方法の例としては、経由するリンクのコストの合計が最小となる最短経路を計算するダイクストラ法がある。計算資源の割り当ておよび通信回線の設定により、クライアントは、計算資源へ入力情報を送信し、計算資源による計算結果などの出力情報を受信することができる。
このようなサービスを提供するための資源管理システムの一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたシステムでは、ネットワーク資源やコンピュータ資源の効率的な管理を実現するために、クライアントのジョブが満足に実行可能なコンピュータ資源と接続経路としてのネットワーク資源とを探索し、そのような資源が見つかれば、当該コンピュータ資源とネットワーク資源とをクライアントに割り当てる。
特開2008−158844号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたような資源管理システムでは、資源に要求された以上の空きがある場合に当該資源の割り当てを行うものであるから、割り当てられた資源がサービス品質の要求を満たすものであったとしても、それが最適の資源であるとは限らない。言い換えれば、この資源管理方法では、計算資源とネットワーク資源の両方の最適性を考慮した資源の割当てができないという問題がある。以下、この問題点を説明するために、図1に示す資源提供システムを一例として取り上げる。
図1において、ノードN1−N9からなるネットワーク10には、クライアント11、資源管理部12および計算資源13−15が接続されているものとし、資源管理部12は計算資源情報データベース16およびネットワーク情報データベース17を用いて資源管理を実行するものとする。また、一例として、計算資源13、14、15の現時点の空き資源がそれぞれ50%、25%、49%であるとする。
資源管理部12は、クライアント11から計算資源要求を受信すると、計算資源情報データベース16を参照し、クライアントの要求を満たし、かつ、空き資源の最も多い計算資源を選択する。ここでは、最も大きな空き資源(50%)を有する計算資源13が選択されたものとする。続いて、資源管理部12は、ネットワーク情報データベース17を参照し、クライアント11と計算資源13との間の最適な経路R1を計算し、計算した経路R1に沿った通信回線を設定するようネットワーク10のノードN1−N5を制御する。通信回線の設定では経路上の各リンクの帯域の一部を割当てるので、経路R1に沿って通信回線を設定すると、その経路上の4本のリンクに対して通信回線用の帯域を割当てたことになる。
ところで、計算資源15は空き資源が49%で2番目に大きく、計算資源13の50%と比べても空き資源の割合がほぼ同じである。仮に計算資源15を割当てていた場合は、クライアント11と計算資源15との間の最短経路はノードN1−N2−N8−N9を通る経路R2である。この経路R2に沿って通信回線を設定すると、通信回線のために帯域を割当てるリンクは3本である。したがって、経路R1に沿って通信回線を設定した場合に比べて、経路R2は通信回線のために使用するネットワークの資源の量が小さい。したがって、計算資源13を割当てた場合と計算資源15を割当てた場合とで計算資源の負荷分散という観点から大差がないのであれば、使用するネットワーク資源量の少ない計算資源15を割当てた方がシステム全体の資源の最適化という観点からは望ましい。
このように、上述した特許文献1に開示された方法では資源に要求された以上の空きがあれば当該資源を割り当てるというだけの方法であるために、計算資源とネットワーク資源の両方の最適性を考慮した資源割り当てを行うことができない。
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、計算資源とネットワーク資源の両方を考慮した資源割当てを達成可能な割当資源決定方法および装置並びに資源提供システムを提供することにある。
本発明に係る割当資源決定装置は、複数のノードからなるネットワークを介してクライアントと複数の計算資源とが互いに接続可能であり、前記クライアントの計算資源要求に応じて計算資源および通信回線を前記クライアントへ割り当てる資源提供システムにおける割当資源決定装置であって、各計算資源における変化しうる資源情報を、当該計算資源が接続している前記ネットワークのノードと前記ネットワークに想定された仮想ノードとの間の仮想コスト情報に変換する資源情報変換手段と、前記ネットワークのトポロジ情報および前記仮想コスト情報に基づいて前記クライアントが接続しているノードと前記仮想ノードとの間の経路を選択し、前記選択した経路から前記クライアントへ割り当てる計算資源および通信回線を決定する資源決定手段と、を有し、前記仮想コスト情報は、当該仮想コスト情報に関係する前記計算資源の未使用率あるいは使用率に基づいて計算されたコスト値を実リンクのコストと同等に計算できるように規格化された値であることを特徴とする。
本発明に係る割当て資源決定方法は、複数のノードからなるネットワークを介してクライアントと複数の計算資源とが互いに接続可能であり、前記クライアントの計算資源要求に応じて計算資源および通信回線を前記クライアントへ割り当てる資源提供システムにおける割当資源決定方法であって、資源情報変換手段が、各計算資源における変化しうる資源情報を、当該計算資源が接続している前記ネットワークのノードと前記ネットワークに想定された仮想ノードとの間の仮想コスト情報に変換し、資源決定手段が、前記ネットワークのトポロジ情報および前記仮想コスト情報に基づいて前記クライアントが接続しているノードと前記仮想ノードとの間の経路を選択し、前記選択した経路から前記クライアントへ割り当てる計算資源および通信回線を決定し、前記仮想コスト情報は、当該仮想コスト情報に関係する前記計算資源の未使用率あるいは使用率に基づいて計算されたコスト値を実リンクのコストと同等に計算できるように規格化された値であることを特徴とする。
本発明に係る資源提供システムは、複数のノードからなるネットワークを介してクライアントと複数の計算資源とが互いに接続可能であり、前記クライアントの計算資源要求に応じて計算資源および通信回線を前記クライアントへ割り当てる資源提供システムであって、各計算資源における変化しうる資源情報を、当該計算資源が接続している前記ネットワークのノードと前記ネットワークに想定された仮想ノードとの間の仮想コスト情報に変換する資源情報変換手段と、前記ネットワークのトポロジ情報および前記仮想コスト情報に基づいて前記クライアントが接続しているノードと前記仮想ノードとの間の経路を選択し、前記経路から前記クライアントへ割り当てる計算資源および通信回線を決定する資源決定手段と、を有し、前記仮想コスト情報は、当該仮想コスト情報に関係する前記計算資源の未使用率あるいは使用率に基づいて計算されたコスト値を実リンクのコストと同等に計算できるように規格化された値であることを特徴とする。
本発明によれば、計算資源とネットワーク資源の両方を考慮した資源割当てを達成できる。
本発明が解決すべき課題を説明するための資源提供システムの一例を示すシステム構成図である。 本発明の第1実施形態による資源提供システムを示すシステム構成図である。 本発明の第1実施形態による割当資源決定部の構成を示すブロック図である。 図3に示す割当資源決定部における変換リンク情報データベースの一例を示すデータ構成図である。 図3に示す割当資源決定部における資源情報変換部がネットワークのトポロジ情報と変換リンク情報とを結合して生成する合成トポロジ情報について説明するための模式的ネットワーク図である。 本発明の第1実施形態による資源提供システムの資源割当動作を示すフローチャートである。 図6における資源決定動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態による資源提供システムの計算資源情報の変換動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態による資源提供システムの資源解放動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による資源提供システムを示すシステム構成図である。 本発明の第2実施形態による割当資源決定部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による資源提供システムの資源割当動作を示すフローチャートである。 図12における資源決定動作を示すフローチャートである。 図11に示す割当資源決定部における資源情報変換部がネットワークのトポロジ情報と変換リンク情報とを結合して生成する合成トポロジ情報について説明するための模式的ネットワーク図である。 本発明の第3実施形態による割当資源決定部の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態による資源提供システムの資源割当動作を示すフローチャートである。 図15に示す割当資源決定部における資源情報変換部がネットワークのトポロジ情報と変換リンク情報とを結合して生成する合成トポロジ情報について説明するための模式的ネットワーク図である。
本発明によれば、計算資源の現在の負荷等を示す資源情報を仮想ノードとの間の仮想リンク情報として表現し、ネットワークのトポロジ情報と仮想リンク情報とを同等に扱うことでクライアントが接続しているノードと仮想ノードとの間の経路を選択し、選択した経路からクライアントへ割り当てる計算資源および通信回線を決定する。したがって、ネットワーク資源および計算資源を総合的に判断し、計算資源を決定することができる。以下、本発明の実施形態および実施例について詳細に説明する。
なお、以下で使用される用語「計算資源」は計算処理に必要な装置あるいはそのような装置の集合を指す。計算資源には、演算処理装置、主記憶装置、補助記憶装置など複数の種類があり、これらのうちの単体を指す場合と、複数種類を備えたまとまりを指す場合がある。演算処理装置の例としてはCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)がある。主記憶装置の例としてはメモリがある。補助記憶装置の例としてはストレージ(ハードディスクなど)がある。また、複数種類を備えたまとまりの例としては、計算機能を提供するサーバや、サーバを複数台備えたデータセンタなどがある。なお、計算資源の種類の粒度は、資源提供システムの管理者の運用方針に基づき設計してよい。例えば、CPUとGPUはともに演算処理装置であるため、同一種類の計算資源とみなしてもよいし、違う種類の計算資源とみなしてもよい。
1.第1実施形態
1.1)システム
図2に示すシステムでは、図面を煩雑にしないために、一例として、ネットワーク10が複数のノードN1−N9からなり、ノードN1にクライアント101が、ノードN5、N6およびN9に計算資源103、104および105がそれぞれ接続されているものとする。
本発明の第1実施形態による資源提供システムは、計算資源を要求するクライアント101と、計算資源103−105とそれらを接続するネットワーク10を管理する資源管理部102と、ネットワーク10の情報をそれぞれ保存した計算資源情報データベース106と、ネットワーク情報データベース107とを有し、これらに加えて、計算資源情報データベース106の計算資源情報を後述する仮想のリンク情報に変換し、クライアント101に割当てる計算資源と通信回線とを決める割当資源決定部108を備えている。
なお、図示されていないが、資源管理部102は資源の管理に必要となる資源・装置の設定や内部設定情報の収集などを実行する手段を有する。具体的には、各計算資源103−105との間および各ネットワークノードN1−N9との間に専用のインタフェースを持ってもよいし、ネットワーク10の情報についてはルーティングプロトコルにより各ネットワークノードからの広告を受けてもよい。
以下の説明では、計算資源における変化しうる情報(空き資源の割合など)を変換して生成したリンク情報を変換リンク情報あるいは仮想リンク情報と呼び、ネットワーク10のリンク情報とは区別する。また、ネットワーク10の各ノードは隣接するノードとリンクにより互いに接続されている。各リンクには、経路計算に用いるためのコスト(コスト情報)が設定されており、図2においては、各リンクのコストCは全て1に設定されているものとする。
1.2)割当資源決定部
図3に示すように、本発明の第1実施形態による割当資源決定部108は、割当資源決定動作全体を制御する制御部201、計算資源情報を変換リンク情報に変換する資源情報変換部202、変換リンク情報を保持する変換リンク情報データベース203、および資源決定部204を有する。
資源情報変換部202は、あらかじめ、計算資源情報データベース106を参照し、計算資源情報を変換リンクの情報に変換して変換リンク情報データベース203に保存しておく。既に述べたように、計算資源には、演算処理装置、主記憶装置、補助記憶装置など複数の種類があり、計算資源情報をリンクの情報に変換する際には、計算資源の種類ごとに、別のリンクの情報として変換し保存する。なお、計算資源の種類の粒度は、資源提供システムの管理者の運用方針に基づき設計してよい。例えば、CPUとGPUはともに演算処理装置であるため、同一種類の計算資源とみなしてもよいし、違う種類の計算資源とみなしても良い。
資源決定部204は、ネットワーク情報データベース107からのネットワークトポロジ情報と変換リンク情報データベース203からの変換リンク情報とを結合した合成トポロジ情報を生成し、後述する経路計算によりクライアント101の要求に対して割当てる計算資源および通信回線を決定する。
1.3)変換リンク情報(仮想リンク情報)
図4に例示するように、変換リンク情報データベース203には変換リンク情報が保存されている。この例では、CPUやGPUなどと、メモリやストレージなどとは、それぞれ別の種類の計算資源とみなしている。変換リンク情報は、計算資源の識別子、計算資源の種類(CPU/メモリ/HDDなど)、変換リンクの始点ノードおよび終点ノード、および、当該変換リンクのコスト情報を含む。
変換リンクの始点ノードおよび終点ノードとしては、一方に当該計算資源の接続するネットワークノード、他方に全ての計算資源に共通の仮想ノードをそれぞれ設定する。仮想ノードは、後述するように、変換リンク情報作成の便宜上、割当資源決定部108が生成する実在しないノードである(図5に破線で示すノードN10参照)。
リンクのコストの決定方法は資源提供システムの運用方針に従ってシステムの管理者が設定する。ここでは、計算資源の間で空き資源の割合がなるべく同じとなるように計算資源の負荷分散を図るものとする。
コスト計算に用いる資源情報として、各計算資源の空き資源の割合の逆数を用いる。例えばCPUに対応する変換リンクのコストCiには、計算資源の全CPUの個数と未使用CPUの個数とから空いているCPUの割合Rpを算出し、その逆数1/Rpを用いる。また、この資源情報である1/Rpの値に対して、すでに設定されているネットワークのリンクのコストCrの大きさとのバランスを取るために規格化を行う。規格化についても、計算資源とネットワーク資源のいずれの利用効率を重視するかといった資源提供システムの運用方針が関わる。ここでは、一例として、ネットワーク資源と計算資源の利用効率を同じ優先度とする場合の規格化方法を採用する。資源情報1/Rpの平均値をAp、ネットワークのリンクのコストの平均値をCnとすると、資源情報1/Rpを資源情報平均値Apで割ることで正規化し、これに平均コストCnを掛けて、ネットワークのリンクのコストCrと同じ次元に変換する。すなわち、CPUに対応する変換リンクのコストCiは、Ci=Cn/(Rp*Ap)により算出される。図4に示す変換リンク情報のコストは、このように計算資源の未使用率(あるいは使用率)に基づいた値をネットワークのリンクのコストと同様に扱うことができるように規格化することで算出される。
1.4)資源割り当て動作
次に、本実施形態による資源提供システムの資源割り当て動作について、図2〜図5を参照しながら、図6に示すフローチャートに従って説明する。
図6において、資源管理部102は、クライアント101から計算資源の要求を受信すると、当該計算資源要求を割当資源決定部108へ転送し、割当資源決定部108に対して割当資源を決めるように依頼する(ステップS301)。この依頼に応じて、割当資源決定部108の制御部201はクライアント101から計算資源要求に対する資源割当動作を開始する。
計算資源要求は、クライアント101が割当てを要求するCPUの数やメモリ量など各資源の量と重要視する計算資源の種類とを含む。クライアント101が計算資源に行わせる計算処理には、特に多くのCPUを必要とするものや多くのメモリを必要とするものなど様々な種類があり、計算処理の種類によって処理時間に関して最も重要となる計算資源が異なる。したがって、クライアント101は、資源管理部102への計算資源要求に、想定する計算処理に応じて最も重要な計算資源の種類を含めて送信する。重要視する計算資源の種類についてクライアントが指定しない場合には、サービスの種類やシステムの運用方針などに従って、資源管理部102が適当な種類を定める。以下、クライアント101が計算資源としてCPUを指定したとする。
資源管理部102からクライアント101の資源割当依頼を受けると、割当資源決定部108の制御部201は資源情報変換部202および資源決定部204を制御して以下の処理を実行させる。まず、資源決定部204は、ネットワーク情報データベース107からのネットワークのトポロジ情報と変換リンク情報データベース203からの変換リンク情報とを結合することにより、経路計算に用いるための合成トポロジ情報を生成する(ステップS302)。さらに、資源決定部204は、合成トポロジ情報を用いて、クライアント101の接続するネットワークノードN1と仮想ノードN10との間の最適な経路を計算することによりクライアント101に割当てる計算資源を決定する(ステップS303)。この計算資源としては、たとえば、クライアントの接続先のデータセンタまたはその中の仮想マシンあるいは計算機能提供サーバなどである。図5に示す経路R11のうち、ネットワークノードN1とネットワークノードN9の間の部分が設定する通信回線の経路を示し、ネットワークノードN9と仮想ノードN10の間の変換リンクが、割当てる計算資源(図5では計算資源105)を示す。割当資源決定部108の制御部201は、決定した通信回線の経路および計算資源の情報を資源管理部102へ返す。なお、通信回線の経路および計算資源の決定動作(ステップS302、S303)については後述する(図7)。
資源管理部102は、割当資源決定部108が決定した計算資源および通信回線の経路の情報に従って、計算資源の割当てと通信回線の設定を行う(ステップS304)。決定された計算資源(ここでは計算資源105)に対しては、クライアント101からの要求に必要な量の資源を割当てる。また、通信回線は既存の設定方法と同様に設定される。通信回線の設定方法としては、たとえば、計算した経路上の各ノードに資源管理部102が設定の指示を出す方法と、シグナリングを用いる方法が考えられる。シグナリングでは、資源管理部102が、計算した経路の始点となるノードに計算経路に沿った通信回線設定をするよう指示をするのをトリガとして、始点となるノードから順に計算経路に沿った各ノードがノード内の設定と隣のノードへのシグナリングメッセージ転送を行うことにより、通信回線を設定する。標準的なシグナリングのプロトコルとしては、RSVP-TE (Resource reservation protocol-Traffic Engineering)がある。
計算資源の割当てと通信回線の設定が完了すると、資源管理部102は計算資源情報データベース106とネットワーク情報データベース107を更新する(ステップS305)。データベースの更新が完了すると、資源管理部102は、割当資源決定部108に対して計算資源情報データベース106に更新があったことを通知する。
割当資源決定部108の制御部201は、資源管理部102から計算資源情報データベース106の更新通知を受け取ると、資源情報変換部202に指示して更新箇所に対応する計算資源情報の変換と変換リンク情報データベース203の更新とを実行させる(ステップ306)。計算資源情報の変換動作については後述する(図8)。更新が完了すると、割当資源決定部108の制御部201は資源管理部102に更新が完了したことを通知する。資源管理部102は、割当資源決定部108から更新完了通知を受けると、クライアント101に対して計算資源が利用可能になったことを通知し(ステップS307)、クライアント101への資源割当ての処理を完了する。
1.5)資源決定動作
次に、本実施形態による資源提供システムの資源決定部204の動作について、図2〜図5を参照しながら、図7に示すフローチャートに従って説明する。この資源決定動作は図6のステップS302およびS303に対応する。
図7において、割当資源決定部108の制御部201は、資源管理部102からクライアント101の計算資源要求を受け取る(ステップS401)。上述したように、この計算資源要求にはクライアント101の指定する重要な計算資源の種類が含まれている。制御部201は資源決定部204に対してクライアント101に割当てる資源を決定するよう指示する。
制御部201からの指示に従い、資源決定部204は、まずネットワーク情報データベース107からのネットワークのトポロジ情報と変換リンク情報データベース203からの変換リンク情報とを結合することにより、経路計算に用いるための合成トポロジ情報を生成する(ステップS402)。この例における変換リンク情報としては、クライアント101から指定されているCPUに対応する変換リンク情報(図4における情報ID1−6の変換リンク情報に対応)を用いる。具体的には、資源決定部204は、図4に示す変換リンク情報データベース203を参照することで、図5に示すように計算資源が接続されたノードN5,N6およびN9の各々と仮想ノードN10との間の変換リンクのコストCiを知ることができる。なお、この例では、図5における実ノード間のリンクのコストCrはいずれもCr=1と仮定されている。
資源決定部204は、合成トポロジ情報に基づいて、クライアント101が接続するネットワークノードN1と仮想ノードN10との間の最適な経路を計算することにより、割当てるべき計算資源と通信回線の経路を決定する(ステップS403)。図5を参照しながら、具体的に説明する。
図5において、資源決定部204は、変換リンク情報データベース203を参照することで、ノードN5と仮想ノードN10との間の変換リンクのコストCi=0.3、ノードN6と仮想ノードN10との間の変換リンクのコストCi=0.6、ノードN9と仮想ノードN10との間の変換リンクのコストCi=0.301であることを知る。上述したように、変換リンクのコストCiはネットワークリンクコストCrと同等に扱える値であって、計算資源の現在の使用状態に関する情報(たとえば使用されていない資源の割合)を反映したものである。したがって、クライアント101が接続するノードN1から仮想ノードN10までの経路の全コスト(シグマ(総和)Cr+Ci)が最も小さくなるものを探索すると、図5に示す最短経路R11を最適経路として決定することができる。ネットワークリンクのコストCrがリンク毎に異なっていても全く同様の手順で決定できることは明らかである。
図5に示す最短経路R11が決定されると、経路R11が通る計算資源105をクライアント101に割り当てる計算資源として決定でき、かつ経路R11のネットワークリンク区間の経路(ノードN1−N2−N8−N9)を通信回線経路として決定することができる。
図1に示す背景技術による資源決定方法では、ネットワーク資源および計算資源においてクライアントの要求を満たす通信回線経路および計算資源、あるいは最も空き率の大きい計算資源が割り当てられていた。これに対して、本実施形態によれば、ネットワーク資源および計算資源を総合的に判断して全体の負荷が平均化されるように、通信回線経路および計算資源を決定することができる。
こうして割当てるべき計算資源が決定されると、資源決定部204は、決定した計算資源と通信回線の経路を制御部201へ通知する(ステップS404)。制御部201は、資源決定部204の決定した計算資源と通信回線の情報を資源管理部102へ通知し、割当て資源決定の処理を完了する。
1.6)計算資源情報の変換
次に、本実施形態による割当資源決定部108の計算資源情報の変換動作について、図3〜図4を参照しながら、図8に示すフローチャートに従って説明する。
資源管理部102が計算資源情報データベース106に対して新規情報の登録あるいは情報の更新を行うと、割当資源決定部108の制御部201は、資源管理部102から計算資源情報の更新通知を受け取り(ステップS501)、変換リンク情報データベース203を更新するよう資源情報変換部202に対して指示する。
資源情報変換部202は、制御部201からの更新指示に従い、まず計算資源情報データベース106の更新された情報を取得する(ステップS502)。この取得する更新情報は、資源情報変換部202が内部に計算資源情報データベース106の情報のコピーを保持しておき更新箇所のみを計算資源情報データベース106から取得してもよいし、計算資源情報データベース106の全ての情報を取得してもよい。
計算資源情報データベース106の情報を取得した資源情報変換部202は、更新された計算資源の情報について変換を行う(ステップS503)。変換の方法は、上記「変換リンク情報」の項で説明したとおりである。
計算資源情報を変換すると、資源情報変換部202は変換リンク情報データベース203を更新し(ステップS504)、処理の完了を制御部201へ通知し、制御部201が変換リンク情報データベース204の更新が完了したことを資源管理部102へ通知する(ステップS505)。これにより、計算資源情報の変換の処理が完了する。
1.7)計算資源の解放
次に、本実施形態による割当資源決定部108の計算資源解放動作について、図2〜図3を参照しながら、図9に示すフローチャートに従って説明する。
図9において、計算資源が不要となったクライアント101は資源管理部102に対して資源の解放を要求する。この資源解放要求があると(ステップS601)、資源管理部102は、計算資源情報データベース106とネットワーク情報データベース107を参照して解放要求された計算資源と通信回線を特定し(ステップS602)、特定した計算資源と通信回線を解放する(ステップS603)。通信回線の解放についても、通信回線の設定と同様、資源管理部102が各ノードに解放の指示を出すあるいはシグナリングを用いることにより行う。
資源管理部102は、計算資源と通信回線の解放が完了すると、計算資源情報データベース106とネットワーク情報データベース107を更新し(ステップS604)、割当資源決定部108に対して計算資源情報データベース106に更新があったことを通知する。
割当資源決定部108は、資源管理部102から計算資源情報データベース106の更新通知を受け取ると、更新箇所を参照し、計算資源情報の変換と変換リンク情報データベース203の更新を行う(ステップS605)。更新が完了すると、割当資源決定部108は資源管理部102に更新が完了したことを通知する。資源管理部102は、割当資源決定部108から更新の完了通知を受けると、クライアント101に対して計算資源の解放が完了したことを通知し(ステップS606)、計算資源の解放の処理が完了する。
1.8)効果
上述したように、本発明による第1実施形態によれば、ネットワーク資源および計算資源を総合的に判断して全体の負荷が平均化されるように、通信回線の経路および計算資源を決定することができる。
2.第2実施形態
本発明の第2実施形態による資源提供システムは、クライアントが計算資源に対して品質の確保を要求し、要求された品質を確保できない計算資源を候補から外した上で、経路計算により割当てる計算資源と通信回線の経路を決定することを特徴とする。その他の構成および動作については、第1実施形態と同様である。なお、要求される計算資源の品質としては、たとえば最低限必要なメモリの量、CPUパワーおよび/またはストレージの容量などがある。クライアントは複数の計算資源の品質を要求してもよく、たとえばメモリの量およびストレージの容量の両方の確保を要求してもよい。複数の品質要求をした場合には、1つでも品質を確保できない計算資源は候補から外れることとなる。
2.1)システムおよび割当資源決定部
図10に示す資源提供システムは、図2の資源提供システムと構成要素は同様であるが、後述する割当資源決定部108aの構成の一部と各計算資源の残りメモリ量が候補判定に用いられる点が異なっている。従って、図2および図3と同じ構成および機能を有するブロックには同位置参照番号を付して説明は簡略化する。
2.2)割当資源決定部
図11において、本実施形態による割当資源決定部108aは、クライアントに要求された品質を確保できない計算資源を候補から外す資源候補選択部205を備えている。それ以外の構成要素は図3の割当資源決定部108と同様である。
2.3)資源割当動作
図12に示す本実施形態による資源割り当て動作は、図6に示す第1実施形態による資源割り当て動作と比べて、計算資源の候補選択に関係するステップS302aおよびS302bが異なっている。その他のステップは基本的に図6と同じであるから、同一のステップ番号を付して説明は簡略化する。また、第1実施形態と同様に、資源情報変換部202が予め計算資源情報を仮想ノード間のリンク情報に変換し、図4に例示するように変換リンク情報データベース203に格納している。
図12において、資源管理部102は、クライアント101から計算資源の要求を受信すると、当該計算資源要求を割当資源決定部108aへ転送し、割当資源決定部108aに対して割当資源を決めるように依頼する(ステップS301)。計算資源要求は、クライアント101が割当てを要求する各計算資源の量と、確保すべき計算資源の品質と、計算資源の種類とを含む。ここでは、最低限必要なメモリの量として10GB(ギガバイト)が指定され、また第1実施形態と同様、クライアントの指定する重要な計算資源の種類としてCPUが指定されているものとする。この依頼に応じて、割当資源決定部108aの制御部201は、計算資源の候補選択を実行した後に、クライアント101から計算資源要求に対する資源割当動作を開始する。
割当資源の決定依頼を受けた制御部201は資源候補選択部205に計算資源の候補選択を指示する。すなわち、資源候補選択部205は、計算資源情報データベース106を参照して、要求された品質を確保できない計算資源を特定する(ステップS302a)。図10に示すシステムでは、資源候補選択部205は、要求された品質(最低限必要なメモリの量である10GB)を確保できない計算資源として計算資源105を特定する。なお、全ての計算資源において、要求された品質を確保できる場合、それ以降のステップ動作は図6に示す第1実施形態と同様である。
続いて、資源決定部204は、第1実施形態と同様に、ネットワークのトポロジと変換リンクを結合することにより合成トポロジ情報を生成するが、要求された品質を確保できない計算資源105に対応する変換リンクは合成トポロジ情報から除外する(ステップS302b)。さらに、資源決定部204は、合成トポロジ情報を用いて、クライアント101の接続するネットワークノードN1と仮想ノードN10との間の最適な経路を計算することによりクライアント101に割当てる通信回線の経路と計算資源を決定する(ステップS303)。割当資源決定部108aの制御部201は、決定した通信回線の経路および計算資源の情報を資源管理部102へ返す。なお、通信回線の経路および計算資源の決定動作(ステップS302a、S302b、S303)については後述する(図13)。
資源管理部102は、割当資源決定部108aが決定した通信回線の経路および計算資源の情報に従って、計算資源の割当てと通信回線の設定を行う(ステップS304)。決定された計算資源(ここでは計算資源105)に対しては、クライアント101からの要求に必要な量の資源を割当てる。
計算資源の割当てと通信回線の設定が完了すると、資源管理部102は計算資源情報データベース106とネットワーク情報データベース107を更新する(ステップS305)。データベースの更新が完了すると、資源管理部102は、割当資源決定部108aに対して計算資源情報データベース106に更新があったことを通知する。
割当資源決定部108aの制御部201は、資源管理部102から計算資源情報データベース106の更新通知を受け取ると、資源情報変換部202に指示して更新箇所に対応する計算資源情報の変換と変換リンク情報データベース203の更新とを実行させる(ステップ306)。更新が完了すると、割当資源決定部108aの制御部201は資源管理部102に更新が完了したことを通知する。資源管理部102は、割当資源決定部108aから更新完了通知を受けると、クライアント101に対して計算資源が利用可能になったことを通知し(ステップS307)、クライアント101への資源割当ての処理を完了する。
2.4)資源決定動作
次に、本実施形態による資源提供システムの資源決定部204の動作について、図13および図14を参照しながら説明する。この資源決定動作は図12のステップステップS302a、S302b、S303に対応する。
図13において、割当資源決定部108aの制御部201は、資源管理部102からクライアント101の計算資源要求を受け取る(ステップS401)。上述したように、この計算資源要求にはクライアント101の指定する重要な計算資源の種類および確保すべき計算資源の品質の情報が含まれている。制御部201は資源決定部204に対して、要求された計算資源の品質を確保しつつ、クライアント101に割当てる資源を決定するよう指示する。資源決定部204は、要求された計算資源の品質を確保できない計算資源があるかどうかを資源候補選択部205に問い合わせる。
問い合わせを受けた資源候補選択部205は、計算資源情報データベース106を参照し、要求された品質を確保できない計算資源を特定する(ステップS502a)。要求された品質を確保できない計算資源がある場合は、その計算資源を特定する情報を資源決定部204へ返す。なお、全ての計算資源において、要求された品質を確保できる場合は、その旨を資源決定部204へ通知する。この場合、それ以降のステップは図7に示す第1実施形態と同様である。
資源決定部204は、第1実施形態と同様に、ネットワークのトポロジと変換リンクを結合することにより合成トポロジ情報を生成するが、要求された品質を確保できない計算資源105に対応する変換リンクは合成トポロジ情報から除外する(ステップS502b)。この例における変換リンク情報としては、クライアント101から指定されているCPUに対応する変換リンク情報(計算資源105を除く情報ID1、ID2および情報ID4、ID5の変換リンク情報)を用いる。
具体的には、資源決定部204は、図4に示す変換リンク情報データベース203を参照することで、図14に示すように計算資源(CPU)が接続されたノードN5およびN6の各々と仮想ノードN10との間の変換リンクのコストCiを知ることができる。なお、この例では、図14における実ノード間のリンクのコストCrはいずれもCr=1と仮定されている。
資源決定部204は、合成トポロジ情報に基づいて、クライアント101が接続するネットワークノードN1と仮想ノードN10との間の最適な経路を計算することにより、通信回線の経路と割当てるべき計算資源を決定する(ステップS503)。図14を参照しながら、具体的に説明する。
図14において、資源決定部204は、変換リンク情報データベース203を参照することで、ノードN5と仮想ノードN10との間の変換リンクのコストCi=0.3、ノードN6と仮想ノードN10との間の変換リンクのコストCi=0.6であることを知る。上述したように、変換リンクのコストCiはネットワークリンクコストCrと同等に扱える値であって、計算資源の現在の使用状態に関する情報(たとえば使用されていない資源の割合)を反映したものである。したがって、クライアント101が接続するノードN1から仮想ノードN10までの経路の全コスト(シグマ(総和)Cr+Ci)が最も小さくなるものを探索すると、図14に示す最短経路R21を最適経路として決定することができる。ネットワークリンクのコストCrがリンク毎に異なっていても全く同様の手順で決定できることは明らかである。
図14に示す最短経路R21が決定されると、経路R21が通る計算資源103をクライアント101に割り当てる計算資源として決定でき、かつ経路R21のネットワークリンク区間の経路(ノードN1−N2−N3−N4−N5)を通信回線経路として決定することができる。
図1に示す背景技術による資源決定方法では、ネットワーク資源および計算資源においてクライアントの要求を満たす通信回線経路および計算資源、あるいは最も空き率の大きい計算資源が割り当てられていた。これに対して、本実施形態によれば、クライアントの要求品質を確保しつつ、ネットワーク資源および計算資源を総合的に判断して全体の負荷が平均化されるように、通信回線の経路および計算資源を決定することができる。
こうして割当てるべき計算資源が決定されると、資源決定部204は、決定した計算資源と通信回線の経路を制御部201へ通知する(ステップS504)。制御部201は、資源決定部204の決定した計算資源と通信回線の情報を資源管理部102へ通知し、割当て資源決定の処理を完了する。
2.5)計算資源情報の変換および資源解放動作
本発明の第2実施形態による資源提供システムの計算資源情報の変換および資源解放動作は、図8および図9に示す第1実施形態のそれらと同様であるから説明は省略する。
2.6)効果
上述したように、本発明の第2実施形態によれば、クライアントの要求する品質を確保できない計算資源を候補から外した上で割当てるべき計算資源を決定するので、上述した第1実施形態の効果に加えて、クライアントの要求する計算資源の品質を確保できるという効果をさらに有する。また、経路計算に必要な計算量を削減できるのでクライアントに割当てる計算資源と通信回線の決定に要する時間を短縮できるという更なる効果も奏する。
3.第3実施形態
本発明の第3実施形態は、上記第2実施形態と同様に計算資源の候補を選択した上で、経路計算により割当てる計算資源と通信回線を決定するが、計算資源の候補の選択の方法が第2実施形態とは異なる。第3実施形態では、空き計算資源の量など資源提供システムの管理者の設定した基準に基づき、計算資源の候補を選択する。その他の点については第2実施形態と同様である。
3.1)割当資源決定部
図15に示すように、本発明の第3実施形態による割当資源決定部108bは、割当てる資源の決定に用いる計算資源候補の選択基準情報を予め内部に保持する資源候補選択基準データベース206を備えた点が図11に示す割当資源決定部108aと異なっている。この計算資源候補の選択基準は、資源提供システムの管理者が予め運用方針に基づいて設定する。ここでは、計算資源の候補の選択基準の例として、空き資源の割合に閾値を設け、空き資源の割合が閾値以上である計算資源のみを割当候補として選択するものとする。その他のブロック構成および機能は、図11に示す割当資源決定部108aと同じ参照番号を付して説明は省略する。
3.2)資源割当動作
図16に示す本実施形態による資源割り当て動作は、図12に示す第2実施形態による資源割り当て動作と比べて、計算資源の候補選択に関係するステップS302cおよびS302dが異なっている。その他のステップは基本的に図12と同じであるから、同一のステップ番号を付して説明は簡略化する。また、第1実施形態と同様に、資源情報変換部202が予め計算資源情報を仮想ノードとの間のリンク情報に変換し、図4に例示するように変換リンク情報データベース203に格納している。
図16において、資源管理部102は、クライアント101から計算資源の要求を受信すると、当該計算資源要求を割当資源決定部108bへ転送し、割当資源決定部108bに対して割当資源を決めるように依頼する(ステップS301)。計算資源要求は、第1実施形態と同様にクライアントの指定する重要な計算資源の種類としてCPUが指定されているが、第2実施形態のような計算資源の品質要求を含む必要はない。この依頼に応じて、割当資源決定部108bの制御部201は、計算資源の候補選択を実行した後に、クライアント101から計算資源要求に対する資源割当動作を開始する。
割当資源の決定依頼を受けた制御部201は資源候補選択部205に計算資源の候補選択を指示する。資源候補選択部205は、計算資源情報データベース106および資源候補選択基準データベース206を参照して、選択基準を満たす計算資源を選択する(ステップS302c)。本実施形態における計算資源の候補の選択基準は、クライアント101の指定する重要な計算資源の種類(この例ではCPU)について空き資源の割合が所定値(たとえば30%)以上の計算資源を選択するものとする。たとえば図10に示す資源提供システムでは、計算資源103および105が選択基準を満たし、計算資源104は満たさないので、計算資源103および105を候補として選択する。なお、全ての計算資源が、選択基準を満たす場合は、それ以降のステップは第1実施形態と同様である。
続いて、資源決定部204は、第1実施形態と同様に、ネットワークのトポロジと変換リンクを結合することにより合成トポロジ情報を生成するが、資源候補選択基準データベース206の選択基準を満たさない計算資源104に対応する変換リンクは合成トポロジ情報から除外する(ステップS302d)。さらに、資源決定部204は、合成トポロジ情報を用いて、クライアント101の接続するネットワークノードN1と仮想ノードN10との間の最適な経路を計算することによりクライアント101に割当てる計算資源を決定する(ステップS303)。割当資源決定部108bの制御部201は、決定した通信回線の経路および計算資源の情報を資源管理部102へ返す。なお、通信回線の経路および計算資源の決定動作(ステップS302c、S302d、S303)については後述する(図17)。以下、ステップ304〜S307は上述した第2実施形態と同様であるから説明は省略する。
3.3)資源決定動作
資源決定部204による資源決定動作は、上述したように、ネットワークのトポロジと変換リンクを結合することにより合成トポロジ情報を生成するが、資源候補選択基準データベース206の選択基準を満たさない計算資源104に対応する変換リンクは合成トポロジ情報から除外する。この例における変換リンク情報としては、クライアント101から指定されているCPUに対応する変換リンク情報(図4において計算資源104を除く情報ID1、ID3および情報ID4、ID6の変換リンク情報)を用いる。
具体的には、資源決定部204は、図4に示す変換リンク情報データベース203を参照することで、図17に示すように計算資源が接続されたノードN5およびN9の各々と仮想ノードN10との間の変換リンクのコストCiを知ることができる。なお、この例では、図17におけるネットワークノード間のリンクのコストCrはいずれもCr=1と仮定されている。
資源決定部204は、合成トポロジ情報に基づいて、クライアント101が接続するネットワークノードN1と仮想ノードN10との間の最適な経路を計算することにより、通信回線の経路と割当てるべき計算資源を決定する。図17を参照しながら、具体的に説明する。
図14において、資源決定部204は、変換リンク情報データベース203を参照することで、ノードN5と仮想ノードN10との間の変換リンクのコストCi=0.3、ノードN9と仮想ノードN10との間の変換リンクのコストCi=0.301であることを知る。上述したように、変換リンクのコストCiはネットワークリンクコストCrと同等に扱える値であって、計算資源の現在の使用状態に関する情報(たとえば使用されていない資源の割合)を反映したものである。したがって、クライアント101が接続するノードN1から仮想ノードN10までの経路の全コスト(シグマ(総和)Cr+Ci)が最も小さくなるものを探索すると、図17に示す最短経路R11を最適経路として決定することができる。ネットワークリンクのコストCrがリンク毎に異なっていても全く同様の手順で決定できることは明らかである。
図17に示す最短経路R11が決定されると、経路R11が通る計算資源105をクライアント101に割り当てる計算資源として決定でき、かつ経路R11のネットワークリンク区間の経路(ノードN1−N2−N8−N9)を通信回線経路として決定することができる。
図1に示す背景技術による資源決定方法では、ネットワーク資源および計算資源においてクライアントの要求を満たす通信回線経路および計算資源、あるいは最も空き率の大きい計算資源が割り当てられていた。これに対して、本実施形態によれば、所定の選択基準を確保しつつ、ネットワーク資源および計算資源を総合的に判断して全体の負荷が平均化されるように、通信回線の経路および計算資源を決定することができる。
こうして割当てるべき計算資源が決定されると、資源決定部204は、決定した計算資源と通信回線の経路を制御部201へ通知し、制御部201は資源決定部204の決定した計算資源と通信回線の情報を資源管理部102へ通知して割当て資源決定の処理を完了する。なお、本発明の第3実施形態による資源提供システムの計算資源情報の変換および資源解放動作は、図8および図9に示す第1実施形態のそれらと同様であるから説明は省略する。
3.4)効果
上述したように、本発明の第3実施形態によれば、選択基準を満たさない計算資源を候補から外した上で割当てるべき計算資源を決定するので、上述した第1実施形態の効果に加えて、経路計算に必要な計算量を削減でき、クライアントに割当てる計算資源と通信回線の決定に要する時間を短縮できるという効果をさらに有する。
4.実施例
次に示す実施例は、上述した各実施形態において、割当てる資源を選択する目的に応じて、リンクのコストの決定方法を変更したものである。
4.1)第1実施例
本発明の第1実施例によれば、各計算資源の間で空き資源の量がなるべく同じとなるように計算資源の負荷分散を図ることを目的とする。すなわち、計算資源の負荷分散を図る点では第1実施形態で説明した場合と同様であるが、空き資源の割合ではなく量をなるべく同じとする点が異なる。
変換リンクに関しては、資源情報として、各計算資源の間で空き資源の量の逆数を用いる。例えばCPUに対応する変換リンクのコストには、空いているCPUの数Npの逆数の値1/Npを利用する。
規格化方法は、第1実施形態で説明したのと同じ考え方により、1/Npの平均値Apnとしたとき、1/NpをApnで割ることで正規化し、これにネットワークのリンクのコストの平均値Cnを掛ける。この規格化により、CPUに対応する変換リンクのコストCiは、Ci=Cn/(Np*Apn)となる。
4.2)第2実施例
本発明の第2実施例によれば、ネットワーク資源と計算資源の利用効率について、それぞれ空き資源の割合が同じになるよう負荷分散をすると同時に、異なる優先度で割当てをすることを目的とする。
変換リンクに関しては、資源情報として、第1実施形態にて述べたのと同様に、各計算資源の空き資源の割合の逆数を用いる。例えばCPUに対応する変換リンクのコストには、計算資源の全CPUの数と使用されていないCPUの数から、空いているCPUの割合Rpを算出し、その逆数の値1/Rpを利用する。またネットワークのリンクのコストには、リンクの空き帯域の割合の逆数を用いる。これにより、それぞれの資源ごとで負荷分散を図ることができる。
規格化には、第1実施形態にて述べた方法に加えて、ネットワーク資源と計算資源の利用効率の優先度の比を用いる。まず、ネットワークのリンクのコストの平均の値Cnと、計算資源の1/Rpの平均の値Apとする。また、ネットワーク資源と計算資源の利用効率の優先度の比を、[ネットワーク資源] : [計算資源]=1:Pとする。すなわち、Pの値が大きいほど計算資源の利用効率の優先度が大きくなる。まず、1/Rpを平均値Apで割って正規化した値にCnを掛けてCn/(Rp*Ap)を求めるのは第1実施形態にて述べたのと同様である。第2実施例では、求めた値に対して、更にPを掛ける。すなわち、CPUに対応する変換リンクのコストは、(P*Cn)/(Rp*Ap)となる。これにより、変換リンクのコストがネットワークリンクのコストに対してP倍となり、ネットワークのリンクの負荷分散に対して、計算資源の負荷分散をP倍の重みで優先した資源決定ができる。
なお、空き資源の割合ではなく空き資源の量に基づき負荷分散を図る場合には、第1実施例と同様に、変換リンクに関して、空き資源の割合の逆数の代わりに、空き資源の量の逆数を用いる。また、ネットワークのリンクのコストには、リンクの空き帯域の割合の逆数の代わりに、リンクの空き帯域の大きさを用いる。それぞれに対する規格化の計算方法は、上で述べたものと同様である。
4.3)第3実施例
本発明の第3実施例によれば、クライアントの計算処理を最速とするように資源を割当てることを目的とする。
変換リンクに関しては、資源情報として、各計算資源にクライアントの想定する処理をさせた時に予測される処理時間Tpを用いる。処理時間の予測の方法としては、例えば、クライアントの実施する可能性のある処理の種類ごとにベンチマーク処理により計算資源の量と処理時間の関係を保持しておき、クライアントの想定する処理の種類と要求する資源の量とから処理時間を予測する方法が考えられる。また、ネットワークのリンクのコストには、各リンクの通信遅延時間Tdを用いる。規格化では、単位時間Tに対する、予測処理時間Tp、通信遅延時間Tdのそれぞれの比Tp/T, Td/Tを算出し、それぞれリンクのコストとして設定する。この単位時間は、1ミリ秒や1秒などの時間の単位をそのまま用いてもよいし、資源提供システムにおいて定めた特別な時間の単位を用いてもよい。
4.4)第4実施例
本発明の第4実施例によれば、ネットワーク資源と計算資源のうち、クライアントの要求する資源量の相対的比率の大きな方の資源の利用効率を優先して、資源を割当てることを目的とする。なお、第4実施例では、割当て資源を決める動作のステップS302−S303(図6参照)において、各リンクのコストを下記方法で更新する。ここでは、クライアントから最も重要な計算資源としてCPUをCreq個、通信回線の帯域としてBreqが要求されたとする。
変換リンクに関して、資源情報として、CPUの数の規模の基準値Crefと、要求されたCPUの数Creqとの比r=Creq/Crefを用いる。この基準値Crefの例としては、各計算資源の全CPUの数の平均が考えられる。また、ネットワークのリンクのコストには、リンクの帯域の大きさの基準値Brefと、要求された通信回線の帯域Breqとの比b=Breq/Brefを用いる。この基準値Brefの例としては、各リンクの帯域の最大値の平均が考えられる。
規格化では、第2実施例で用いた、ネットワーク資源と計算資源の利用効率の優先度の比1:Pについて、1:P=r:bと定める。これにより、ネットワーク資源と計算資源のうち、相対的により多くの量を要求されている方の資源量の利用効率を優先して資源を割当てることができる。Pの値を用いたリンクコストの残りの計算方法は第2実施例と同様である。
4.5)第5実施例
本発明の第5実施例によれば、計算資源の負荷分散とは逆に、空き資源の割合の少ない計算資源を優先的に割当てることを目的とする。
変換リンクに関しては、資源情報として、各計算資源の空き資源の割合を用いる。例えばCPUに対応する変換リンクのコストには、計算資源の全CPUの数と使用されていないCPUの数から算出した、空いているCPUの割合Rpを用いる。
規格化では、第1実施形態で説明したのと同じ考え方により、Rpの平均値をCpとしたとき、RpをCpで割ることで正規化し、これにネットワークのリンクのコストの平均値Cnを掛ける。この規格化により、CPUに対応する変換リンクのコストは、Rp*Cn/Cpとなる。
なお、空き資源の割合ではなく空き資源の量の少ない計算資源を優先的に割当てる場合には、実施例1で述べたのと同様に、空き資源の割合の逆数の代わりに、空き資源の量の逆数を用いる。規格化の計算方法は、上で述べたものと同様である。
5.他の実施形態
上述した実施形態における割当資源決定部108、108a、108bや資源管理部102の各々は、図示されていないメモリに格納されたプログラムをコンピュータ上で実行することにより同等の機能を実現することもできる。
また、本発明の資源提供システムおよび割当て資源決定方法の構成は、必ずしも上述した実施形態や実施例あるいはそれらの図に示した構成に限定されるものではない。例えば、ネットワークの内部の構成や計算資源の配置が異なる場合、あるいは複数の構成要素が単一の装置に実装されている場合でも、説明した内容を逸脱しない範囲の動作が可能な構成であればよい。
6.付記
上述した実施形態の一部あるいは全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、これらに限定されるものではない。
(付記1)
複数のノードからなるネットワークを介してクライアントと複数の計算資源とが互いに接続可能であり、前記クライアントの計算資源要求に応じて計算資源および通信回線を前記クライアントへ割り当てる資源提供システムにおける割当資源決定装置であって、
各計算資源における変化しうる資源情報を、当該計算資源が接続している前記ネットワークのノードと前記ネットワークに想定された仮想ノードとの間の仮想リンク情報に変換する資源情報変換手段と、
前記ネットワークのトポロジ情報および前記仮想リンク情報に基づいて前記クライアントが接続しているノードと前記仮想ノードとの間の経路を選択し、前記選択した経路から前記クライアントへ割り当てる計算資源および通信回線を決定する資源決定手段と、
を有することを特徴とする割当資源決定装置。
(付記2)
前記資源決定手段は、前記ネットワークのトポロジ情報と前記仮想リンク情報とを合成した合成トポロジ情報に基づいて前記経路選択をすることを特徴とする付記1に記載の割当資源決定装置。
(付記3)
前記計算資源には複数種類があり、前記資源情報変換手段が前記計算資源の種類ごとに別の仮想リンク情報に変換することを特徴とする付記1または2に記載の割当資源決定装置。
(付記4)
前記資源決定手段は、前記仮想リンク情報のうち所定の選択基準に適合する計算資源に対応するものと前記ネットワークのトポロジ情報とに基づいて前記経路を選択することを特徴とする付記1−3のいずれか1項に記載の割当資源決定装置。
(付記5)
前記所定の選択基準は、前記クライアントあるいは前記資源提供システムの管理者により設定されることを特徴とする付記4に記載の割当資源決定装置。
(付記6)
複数のノードからなるネットワークを介してクライアントと複数の計算資源とが互いに接続可能であり、前記クライアントの計算資源要求に応じて計算資源および通信回線を前記クライアントへ割り当てる資源提供システムにおける割当資源決定方法であって、
各計算資源における変化しうる資源情報を、当該計算資源が接続している前記ネットワークのノードと前記ネットワークに想定された仮想ノードとの間の仮想リンク情報に変換し、
前記ネットワークのトポロジ情報および前記仮想リンク情報に基づいて前記クライアントが接続しているノードと前記仮想ノードとの間の経路を選択し、
前記選択した経路から前記クライアントへ割り当てる計算資源および通信回線を決定する、
ことを特徴とする割当資源決定方法。
(付記7)
前記経路は、前記ネットワークのトポロジ情報と前記仮想リンク情報とを合成した合成トポロジ情報に基づいて選択されることを特徴とする付記6に記載の割当資源決定方法。
(付記8)
前記計算資源には複数種類があり、前記計算資源の種類ごとに別の仮想リンク情報に変換することを特徴とする付記6または7に記載の割当資源決定方法。
(付記9)
前記仮想リンク情報から、所定の選択基準に適合する計算資源に対応する仮想リンク情報を選択し、
前記選択された仮想リンク情報と前記ネットワークのトポロジ情報とに基づいて前記経路を選択する、
ことを特徴とする付記6−8のいずれか1項に記載の割当資源決定方法。
(付記10)
前記所定の選択基準は、前記クライアントあるいは前記資源提供システムの管理者により設定されることを特徴とする付記9に記載の割当資源決定方法。
(付記11)
複数のノードからなるネットワークを介してクライアントと複数の計算資源とが互いに接続可能であり、前記クライアントの計算資源要求に応じて計算資源および通信回線を前記クライアントへ割り当てる資源提供システムであって、
各計算資源における変化しうる資源情報を、当該計算資源が接続している前記ネットワークのノードと前記ネットワークに想定された仮想ノードとの間の仮想リンク情報に変換する資源情報変換手段と、
前記ネットワークのトポロジ情報および前記仮想リンク情報に基づいて前記クライアントが接続しているノードと前記仮想ノードとの間の経路を選択し、前記経路から前記クライアントへ割り当てる計算資源および通信回線を決定する資源決定手段と、
を有することを特徴とする資源提供システム。
(付記12)
前記資源決定手段は、前記ネットワークのトポロジ情報と前記仮想リンク情報とを合成した合成トポロジ情報に基づいて前記経路を選択することを特徴とする付記11に記載の資源提供システム。
(付記13)
前記計算資源には複数種類があり、前記資源情報変換手段が前記計算資源の種類ごとに別の仮想リンク情報に変換することを特徴とする付記11または12に記載の資源提供システム。
(付記14)
前記資源決定手段は、前記仮想リンク情報のうち所定の選択基準に適合する計算資源に対応するものと前記ネットワークのトポロジ情報とに基づいて前記経路を選択することを特徴とする付記11−13のいずれか1項に記載の資源提供システム。
(付記15)
前記所定の選択基準は、前記クライアントあるいは前記資源提供システムの管理者により設定されることを特徴とする付記14に記載の資源提供システム。
(付記16)
複数のノードからなるネットワークを介してクライアントと複数の計算資源とが互いに接続可能であり、前記クライアントの計算資源要求に応じて計算資源および通信回線を前記クライアントへ割り当てる資源提供システムにおける割当資源決定装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
各計算資源における変化しうる資源情報を、当該計算資源が接続している前記ネットワークのノードと前記ネットワークに想定された仮想ノードとの間の仮想リンク情報に変換する資源情報変換機能と、
前記ネットワークのトポロジ情報および前記仮想リンク情報に基づいて前記クライアントが接続しているノードと前記仮想ノードとの間の経路を選択し、前記経路から前記クライアントへ割り当てる計算資源および通信回線を決定する資源決定機能と、
を前記コンピュータに実現させることを特徴とするプログラム。
(付記17)
前記資源決定機能は、前記ネットワークのトポロジ情報と前記仮想リンク情報とを合成した合成トポロジ情報に基づいて前記経路を選択することを特徴とする付記16に記載のプログラム。
(付記18)
前記計算資源には複数種類があり、前記資源情報変換機能が前記計算資源の種類ごとに別の仮想リンク情報に変換することを特徴とする付記16または17に記載のプログラム。
(付記19)
前記資源決定機能は、前記仮想リンク情報のうち所定の選択基準に適合する計算資源に対応するものと前記ネットワークのトポロジ情報とに基づいて前記経路を選択することを特徴とする付記16−18のいずれか1項に記載のプログラム。
(付記20)
前記所定の選択基準は、前記クライアントあるいは前記資源提供システムの管理者により設定されることを特徴とする付記19に記載のプログラム。
本発明は、分散的に配置された複数の計算資源がネットワークにより接続された各種の資源提供システムに適用することができる。例えば、本発明が適用できるものは複数のデータセンタがネットワークにより接続されたクラウドサービス提供システムがある。
10 ネットワーク
101 クライアント
102 資源管理部
103−105 計算資源
106 計算資源情報データベース
107 ネットワーク情報データベース
108,108a、108b 割当資源決定部
201 制御部
202 資源情報変換部
203 変換リンク情報データベース
204 資源決定部
205 資源候補選択部
206 資源候補選択基準データベース
N1−N9 ネットワークノード
N10 仮想ネットワークノード

Claims (7)

  1. 複数のノードからなるネットワークを介してクライアントと複数の計算資源とが互いに接続可能であり、前記クライアントの計算資源要求に応じて計算資源および通信回線を前記クライアントへ割り当てる資源提供システムにおける割当資源決定装置であって、
    各計算資源における変化しうる資源情報を、当該計算資源が接続している前記ネットワークのノードと前記ネットワークに想定された仮想ノードとの間の仮想コスト情報に変換する資源情報変換手段と、
    前記ネットワークのトポロジ情報および前記仮想コスト情報に基づいて前記クライアントが接続しているノードと前記仮想ノードとの間の経路を選択し、前記選択した経路から前記クライアントへ割り当てる計算資源および通信回線を決定する資源決定手段と、
    を有し、前記仮想コスト情報は、当該仮想コスト情報に関係する前記計算資源の未使用率あるいは使用率に基づいて計算されたコスト値を実リンクのコストと同等に計算できるように規格化された値であることを特徴とする割当資源決定装置。
  2. 前記資源決定手段は、前記ネットワークのトポロジ情報と前記仮想リンク情報とを結合した合成トポロジ情報に基づいて前記経路を選択することを特徴とする請求項1に記載の割当資源決定装置。
  3. 前記計算資源には複数種類があり、前記資源情報変換手段が前記計算資源の種類ごとに別の仮想コスト情報に変換することを特徴とする請求項1または2に記載の割当資源決定装置。
  4. 前記資源決定手段は、前記仮想コスト情報のうち所定の選択基準に適合する計算資源に対応するものと前記ネットワークのトポロジ情報とに基づいて前記経路を選択することを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の割当資源決定装置。
  5. 複数のノードからなるネットワークを介してクライアントと複数の計算資源とが互いに接続可能であり、前記クライアントの計算資源要求に応じて計算資源および通信回線を前記クライアントへ割り当てる資源提供システムにおける割当資源決定方法であって、
    資源情報変換手段が、各計算資源における変化しうる資源情報を、当該計算資源が接続している前記ネットワークのノードと前記ネットワークに想定された仮想ノードとの間の仮想コスト情報に変換し、
    資源決定手段が、前記ネットワークのトポロジ情報および前記仮想コスト情報に基づいて前記クライアントが接続しているノードと前記仮想ノードとの間の経路を選択し、前記選択した経路から前記クライアントへ割り当てる計算資源および通信回線を決定し、
    前記仮想コスト情報は、当該仮想コスト情報に関係する前記計算資源の未使用率あるいは使用率に基づいて計算されたコスト値を実リンクのコストと同等に計算できるように規格化された値であることを特徴とする割当資源決定方法。
  6. 複数のノードからなるネットワークを介してクライアントと複数の計算資源とが互いに接続可能であり、前記クライアントの計算資源要求に応じて計算資源および通信回線を前記クライアントへ割り当てる資源提供システムであって、
    各計算資源における変化しうる資源情報を、当該計算資源が接続している前記ネットワークのノードと前記ネットワークに想定された仮想ノードとの間の仮想コスト情報に変換する資源情報変換手段と、
    前記ネットワークのトポロジ情報および前記仮想コスト情報に基づいて前記クライアントが接続しているノードと前記仮想ノードとの間の経路を選択し、前記経路から前記クライアントへ割り当てる計算資源および通信回線を決定する資源決定手段と、
    を有し、
    前記仮想コスト情報は、当該仮想コスト情報に関係する前記計算資源の未使用率あるいは使用率に基づいて計算されたコスト値を実リンクのコストと同等に計算できるように規格化された値であることを特徴とする資源提供システム。
  7. 複数のノードからなるネットワークを介してクライアントと複数の計算資源とが互いに接続可能であり、前記クライアントの計算資源要求に応じて計算資源および通信回線を前記クライアントへ割り当てる資源提供システムにおける割当資源決定装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    各計算資源における変化しうる資源情報を、当該計算資源が接続している前記ネットワークのノードと前記ネットワークに想定された仮想ノードとの間の仮想コスト情報に変換する資源情報変換手段と、
    前記ネットワークのトポロジ情報および前記仮想コスト情報に基づいて前記クライアントが接続しているノードと前記仮想ノードとの間の経路を選択し、前記経路から前記クライアントへ割り当てる計算資源および通信回線を決定する資源決定手段と、
    を前記コンピュータに実現させ、前記仮想コスト情報は、当該仮想コスト情報に関係する前記計算資源の未使用率あるいは使用率に基づいて計算されたコスト値を実リンクのコストと同等に計算できるように規格化された値である、ことを特徴とするプログラム。
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