JP6086874B2 - スイッチ構造および防爆機器 - Google Patents

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Description

この発明は、密閉容器の内部に配置されている磁気センサを密閉容器の外部からオン/オフ動作させるスイッチ構造およびそのスイッチ構造を備えた防爆機器に関するものである。
従来より、圧力発信器などの防爆機器では、密閉された容器を防爆容器とし、この防爆容器の内部に磁気センサを配置し、この磁気センサを防爆容器の外部からオン/オフ動作させるスイッチ構造が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
図10に防爆機器で用いられている従来のスイッチ構造の要部を示す。同図において、1は防爆容器、2は防爆容器1の内部に配置された磁気センサ、3は磁界を発生する磁石であり、防爆容器1の内部と外部とを隔てる容器壁1aは非磁性体とされている。また、磁石3は1対の磁極を有し、防爆容器1の外部に磁気センサ2に対して進退自在に設けられている。なお、防爆容器1には、図示してはいないが、保護すべき電気回路や電気部品が収容されている。
このスイッチ構造では、防爆容器1の容器壁1aの外部に位置する磁石3を磁気センサ2に近づけると、磁石3の1対の磁極間に発生する磁界が容器壁1aを通して磁気センサ2に作用し、磁気センサ2がオンとなる。すなわち、容器壁1aを貫通して作用する磁石3からの磁気を磁気センサ2が感知し、磁気感知信号を出力する。磁石3を磁気センサ2から遠ざけると、磁石3からの磁気を磁気センサ2が感知しなくなり、磁気センサ2がオフとなる。
この磁気センサ2と磁石3とを用いたスイッチ構造によって、防爆容器1の内部の防爆性能を保持したまま、防爆容器1の内部に収容されている電気回路の動作切替や各種の設定を外部から行うことができる。このスイッチ構造では、通常、図11に示すように、磁気センサ2と磁石3との組み合わせを1つの磁気スイッチSWとし、この磁気スイッチSWを複数並設した構成とする。
図11に示した例では、防爆容器1の内部に磁気センサ2−1〜2−4を並設して設け、この磁気センサ2−1〜2−4に対して防爆容器1の外部に進退自在に磁石3−1〜3−4を設け、磁気センサ2−1〜2−4と磁石3−1〜3−4とで磁気スイッチSW1〜SW4を構成している。磁気センサ2−1〜2−4と磁石3−1〜3−4との間には非磁性体である容器壁1aが位置する。
この複数の磁気スイッチSWを並設したスイッチ構造において、隣接する磁気スイッチSW間の距離Lは、磁気スイッチSWを各々独立してオン/オフすることができるように、互いの磁石3の磁界の影響を受けることがないような距離として定められる。すなわち、容器壁1aが非磁性体であるため、磁石3の磁界の及ぶ範囲が広く、その磁界が他の磁気センサ2に作用することがないように、隣接する磁気スイッチSW間の距離Lを広めに定める。
しかしながら、このスイッチ構造では、容器壁1aが厚い場合、磁石3と磁気センサ2との間の距離が大きくなる。このため、磁石3の磁界が容器壁1aを通して磁気センサ2に正しく作用するように、磁石3として磁力の強い磁石(大型の磁石)を使用する必要がある。
また、このスイッチ構造では、複数の磁気スイッチSWを並設したスイッチ構造とした場合、容器壁1aが厚い場合には、磁石3として大型の磁石を使用する必要があるばかりでなく、磁石3の磁界が及ぶ範囲が広がるため、隣接する磁気スイッチSW間の距離Lを広くする必要があり、また、隣接する磁気スイッチSW間の距離Lを小さくしたい場合には、磁力の弱い磁石(小型の磁石)でもその磁界が磁気センサ2に正しく作用するように、容器壁1aを薄くする必要がある。すなわち、各構成要素のレイアウト上の制約が大きく、容器壁1aを厚く、かつ隣接する磁気スイッチSW間の距離Lを小さくしたいという要望を実現することが難しい。
そこで、本出願人は、最近、図12に示すように、防爆容器1の容器壁1aに磁気センサ2へ作用させる磁石3からの磁界の通路となる磁性体(強磁性体)4を埋め込むようにしたスイッチ構造を提案した(例えば、特許文献2参照)。なお、図12において、5は磁気センサ2が設けられた基板である。
このスイッチ構造では、防爆容器1の外部側に位置する磁性体4の端面4aに対して磁石3が進退自在に設けられており、磁石3を磁性体4の端面4aに近づけると、その磁石3からの磁界が防爆容器1の容器壁(非磁性体)1aに埋め込まれている磁性体4を通して磁気センサ2に作用し、磁気センサ2がオンとなる(図13(a)参照)。磁石3を磁性体4の端面4aから遠ざけると、磁石3からの磁気を磁気センサ2が感知しなくなり、磁気センサ2がオフとなる(図13(b)参照)。
このため、防爆容器1の容器壁1aが厚くても、磁石3からの磁界が効率よく磁気センサ2に作用し、磁石3として大型の磁石を使用する必要がなくなる。また、磁石3の磁界の及ぶ範囲が小さくなるので、防爆容器1の容器壁1aが厚い場合でも、隣接する磁気スイッチ間の距離を小さくして、個々の磁気スイッチを独立してオン/オフすることができるようになる。なお、図12に示したスイッチ構造は、本願の出願時点ではまだ公開されておらず、文献公知の技術ではない。
特表平3−500939号公報(特許第2668571号公報) 特願2013−223919号
しかしながら、本出願人が先に提案した図12のスイッチ構造を採用した場合、次のような新たな問題があることが判明した。
(1)磁気センサ2を確実にオン/オフさせるために、磁気センサ2と磁石3との間の移動距離を大きくする必要がある。
・筐体やボタンの小型化が難しい。
・オンさせ易い強力な磁石を使うと、オフ時に離す距離が大きくなる。
(2)磁気センサ2の反応方向の外部磁場が印加されると影響を受けてしまう。
・磁気センサ2がオフせず、オンしたままになり易い。
・意図しないタイミングで磁気センサ2がオンしてしまう。
(3)オン/オフ時の磁気の通り易さに差をつけるため、磁性体(強磁性体)4を大きくしなければならず、材料費が嵩み、高価となる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、磁気センサと磁石との間の移動距離を小さくして、小型化を図ることが可能なスイッチ構造を提供することにある。また、外部磁場の影響を受け難く、磁性体を小さくしてコストダウンを図ることが可能なスイッチ構造を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、内部と外部とを隔てる容器壁が非磁性体とされた密閉容器と、この密閉容器の内部に配置された磁気センサと、1対の磁極を有する磁石とを備え、密閉容器の容器壁を通して密閉容器の外部から磁石の1対の磁極間に発生する磁界を作用させることによって密閉容器の内部の磁気センサをオン/オフ動作させるスイッチ構造において、密閉容器の容器壁に磁気センサへ作用させる磁石からの磁界の通路となる磁性体が埋め込まれており、密閉容器の外部側に位置する磁性体の端面に対して磁石がその1対の磁極の一方が回転対向するように軸支されていることを特徴とする。
本発明のスイッチ構造では、磁石を回転させ、その1対の磁極の一方を密閉容器の外部側に位置する磁性体の端面に対して回転対向させると、密閉容器の容器壁(非磁性体)に埋め込まれた磁性体を通して、磁石からの磁界が磁気センサに作用する。すなわち、本発明では、磁石を回転させることで、磁気センサの反応方向への磁界を増減させることにより、磁気センサのオン/オフ動作を切り替える。この場合、磁石を密閉容器の外部側に位置する磁性体の端面に対して進退させる場合に比べ、磁気センサと磁石との間の移動距離が小さくなる。
また、本発明において、例えば、磁気センサの反応方向の外部磁場が発生しているような場合、磁石の磁気センサの反応方向への磁界を減少させている状態では、磁石の磁界と外部磁界とが重なり合うことはなく、磁気センサの反応方向への磁界が増大することがない。また、磁石の磁界によって、外部磁界の磁気センサへの直接的な影響を減らすことができる。これにより、外部磁場の影響を受け難くすることが可能となる。すなわち、本発明において、磁石の磁気センサの反応方向への磁界を減少させている状態では、磁気センサの反応方向の外部磁界に対して、磁石の磁界が磁気シールドの役目を果たし、耐ノイズ性が向上する。
また、本発明では、磁石を回転させることで磁気センサの反応方向への磁界を増減させるので、オン/オフ時の磁気の通り易さにそれほど差をつけなくてもよく、磁性体を小さくすることが可能となる。
本発明によれば、密閉容器の容器壁(非磁性体)に磁気センサへ作用させる磁石からの磁界の通路となる磁性体を埋め込むようにし、密閉容器の外部側に位置する磁性体の端面に対して磁石をその1対の磁極の一方が回転対向するように軸支するようにしたので、磁気センサと磁石との間の移動距離を小さくして、小型化を図ることが可能となる。また、外部磁場の影響を受け難くして、耐ノイズ性能を向上させることが可能となる。また、磁性体を小さくして、コストダウンを図ることが可能となる。
本発明に係るスイッチ構造の一実施の形態(実施の形態1)の要部を示す図である。 このスイッチ構造において磁石のN極が防爆容器の外部側に位置する磁性体の端面に対して回転対向している状態を示す図である。 このスイッチ構造における磁気センサのオン/オフの位置を示す図である。 磁気センサの反応方向の外部磁場が発生している場合の磁気センサのオフ位置での外部磁界と磁石の磁界との関係を磁石を回転させる場合と磁石を進退移動させる場合とで比較して示す図である。 実施の形態2のスイッチ構造の要部を示す図である。 実施の形態2のスイッチ構造において押ボタンを押した状態を示す図である。 本発明に係るスイッチ構造を備えた防爆機器の一例(実施の形態3)を示す外観斜視図である。 このポジショナの前面に設けられたカバーを取り外した状態を示す図である。 このポジショナの内部構成を示すブロック図である。 防爆機器で用いられている従来のスイッチ構造の要部を示す図である。 磁気スイッチを複数並設した従来のスイッチ構造の要部を示す図である。 本出願人が最近提案したスイッチ構造の要部を示す図である。 このスイッチ構造における磁気センサのオン/オフの位置を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1:スイッチ構造〕
図1は本発明に係るスイッチ構造の一実施の形態(実施の形態1)の要部を示す図である。同図において、図12と同一符号は図12を参照して説明した構成要素と同一或いは同等の構成要素を示す。
このスイッチ構造において、磁気センサ2と磁石3との間の容器壁(非磁性体)1aには、磁気センサ2に対応して磁性体(強磁性体)4が埋め込まれている。この磁性体4は、円柱状とされており、その一方の端面4aが防爆容器1の外部に露出しており、その他方の端面4bが防爆容器1の内部に露出している。
磁気センサ2は、防爆容器1の内部に設けられた基板5上に、磁性体4の他方の端面4bに対向して設けられている。磁石3は、防爆容器1の外部に、その1対の磁極の一方(この例では、N極)が防爆容器1の外部側に位置する磁性体4の端面4aに対して点Oを中心として回転して対向するように(図2参照)、軸支されている。なお、この例において、磁石3は樹脂製のダイアル(図示せず)に埋め込まれているものとする。
このスイッチ構造において、図1に示された状態から、磁石3を点Oを中心として時計方向へ回転させ、この磁石3のN極を防爆容器1の外部側に位置する磁性体4の端面4aに対して回転対向させると(図3(a)参照)、防爆容器1の容器壁(非磁性体)1aに埋め込まれた磁性体4を通して、磁石3からの磁界が磁気センサ2に作用し、磁気センサ2がオンとなる。すなわち、磁石3の1対の磁極を結ぶ軸線が防爆容器1の外部側に位置する磁性体4の端面4aに対して垂直となる位置に位置すると、磁気センサ2の反応方向への磁界が増大し、磁気センサ2がオンとなる。
この状態から、磁石3を点Oを中心として反時計方向に回転させ、磁石3のN極を元の位置に戻すと(図3(b)参照)、防爆容器1の容器壁(非磁性体)1aに埋め込まれた磁性体4を通して磁気センサ2に作用していた磁石3からの磁界が消失し、磁気センサ2がオフとなる。すなわち、磁石3の1対の磁極を結ぶ軸線が防爆容器1の外部側に位置する磁性体4の端面4aに対して平行となる位置に位置すると、磁気センサ2の反応方向への磁界が減少し、磁気センサ2がオフとなる。
このように、本実施の形態では、磁石3を回転させることで、磁気センサ2の反応方向への磁界を増減させることにより、磁気センサ2のオン/オフ動作を切り替える。この場合、磁石3を防爆容器1の外部側に位置する磁性体4の端面4aに対して進退させる場合に比べ(図13参照)、磁気センサ2と磁石3との間の移動距離Hが小さくなる。これにより、本実施の形態では、磁気センサ2と磁石3との間の移動距離Hを小さくして、小型化を図ることが可能となる。
また、本実施の形態において、例えば、磁気センサ2の反応方向の外部磁場が発生しているような場合、磁石3の磁気センサの反応方向への磁界を減少させている状態(磁気センサ2のオフ位置)では(図4(a)参照)、磁石3の磁極を結ぶ軸線が磁気センサ2の反応方向と垂直となるために、磁石3の磁界と外部磁界とが重なり合うことはなく、磁気センサ2の反応方向への磁界が増大することがない。また、磁石3の磁界によって、外部磁界の磁気センサ2への直接的な影響を減らすことができる。これにより、外部磁場の影響を受け難くすることが可能となる。
これに対し、図12に示したスイッチ構造では、磁気センサ2の反応方向の外部磁場が発生しているような場合、磁石3の磁気センサの反応方向への磁界を減少させている状態(磁気センサ2のオフ位置)では(図4(b)参照)、磁石3の磁極を結ぶ軸線が磁気センサ2の反応方向と平行となるために、磁石3の磁界と外部磁界とが重なり合って、磁気センサ2の反応方向への磁界が増大してしまう。このため、磁石3がオフの位置にあっても、磁気センサ2が反応してしまう虞がある。
図4(a),(b)の比較からも分かるように、本実施の形態では、磁石3の磁気センサの反応方向への磁界を減少させている状態(磁気センサ2のオフ位置)では、磁気センサ2の反応方向の外部磁界に対して、磁石3の磁界が磁気シールドの役目を果たし、耐ノイズ性が向上する。
また、本実施の形態では、磁石3を回転させることで磁気センサ2の反応方向への磁界を増減させるので、オン/オフ時の磁気の通り易さにそれほど差をつけなくてもよく、磁性体(強磁性体)4を小さくすることが可能となる。これにより、磁性体(強磁性体)4を小さくして、コストダウンを図ることが可能となる。
〔実施の形態2:スイッチ構造〕
図1に示した実施の形態1のスイッチ構造では、樹脂製のダイアルによって磁石3を回転させるが、実施の形態2のスイッチ構造では押ボタン操作によって磁石3を回転させるようにする。
図5に実施の形態2のスイッチ構造の要部を示す。このスイッチ構造において、磁石3は樹脂製の押ボタン6の内部に点Oを中心として回転するように軸支されている。また、防爆容器1の容器壁1aには、防爆容器1の外部側に位置する磁性体4の端面4a側にガイド(非磁性体)7が設けられている。ガイド7には、防爆容器1の外部側に位置する磁性体4の端面4aに対向する位置にガイド孔7aが形成されており、このガイド孔7aに押ボタン6が進退自在に設けられている。
押ボタン6と容器壁1aとの間には圧縮コイルバネ8が設けられており、この圧縮コイルバネ8の一端が押ボタン6の下端に固定され、他端が容器壁1aに固定されている。また、容器壁1aには、押ボタン6の内部に設けられている磁石3と対向する位置に、ガイド孔7a内に突出する突起9が設けられている。
このスイッチ構造では、押ボタン6を押すと、圧縮コイルバネ8の付勢力に抗して、押ボタン6が磁石3と共に前進する。この前進によって、磁石3が突起9に当たると、磁石3が点Oを中心として時計方向に回転し、磁石3のN極が防爆容器1の外部側に位置する磁性体4の端面4aに対して回転対向する(図6参照)。
これにより、防爆容器1の容器壁(非磁性体)1aに埋め込まれた磁性体4を通して、磁石3からの磁界が磁気センサ2に作用し、磁気センサ2がオンとなる。すなわち、磁石3が突起9に当接する位置まで進んだ位置において回転し、磁石3の1対の磁極を結ぶ軸線が防爆容器1の外部側に位置する磁性体4の端面4aに対して垂直となる位置に位置すると、磁気センサ2の反応方向への磁界が増大し、磁気センサ2がオンとなる。
この状態から、押ボタン6を押すのを止めると、圧縮コイルバネ8の付勢力によって、押ボタン6が磁石3と共に後退する。この後退によって、磁石3が突起9から離れ始めると、突起9を支点として磁石3が反時計方向に回転し、磁石3のN極が元の位置に戻る(図5参照)。
これにより、防爆容器1の容器壁(非磁性体)1aに埋め込まれた磁性体4を通して磁気センサ2に作用していた磁石3からの磁界が消失し、磁気センサ2がオフとなる。すなわち、磁石3が突起9から離れ始める位置まで後退し、この後退した位置において磁石3が突起9を支点として回転し、磁石3の1対の磁極を結ぶ軸線が防爆容器1の外部側に位置する磁性体4の端面4aに対して垂直となる位置に位置すると、磁気センサ2の反応方向への磁界が減少し、磁気センサ2がオフとなる。
なお、上述した実施の形態1,2では、防爆容器1の容器壁1aに埋め込んだ磁性体4の端面4a,4bを容器壁1aから露出させるようにしているが、必ずしも磁性体4の端面4a,4bを容器壁1aから露出させなくてもよい。
また、上述した実施の形態1,2では、容器1を防爆容器としたが、密閉された容器であればよく、必ずしも防爆容器でなくてもよい。また、上述した実施の形態1,2では、1つの磁気センサ2と磁石3との組み合わせについて説明したが、すなわち1つの磁気スイッチについて説明したが、複数の磁気スイッチを並設したスイッチ構造においても同様の構成とされることは言うまでもない。
また、上述した実施の形態1,2では、磁石3のN極が磁性体4の端面4aに回転対向したときに磁気センサ2がオンとなるものとしたが、逆に磁気センサ2がオフとなるものとしてもよい。また、磁性体4の端面4aに回転対向させる磁石3の磁極はN極に限られるものではなく、S極であっても構わない。
〔実施の形態3:防爆機器〕
図7は本発明に係るスイッチ構造を備えた防爆機器の一例(実施の形態3)を示す外観斜視図である。図7には、防爆機器の1つとして、空気作動型の調節弁(バルブ)の開度制御を行うポジショナを示している。ポジショナでは、爆発ガス雰囲気中で使用できるように、防爆基準により十分な防爆性能を有することが義務づけられている。
図9にこのポジショナ100の内部構成のブロック図を示す。同図において、11はI/F(インタフェース)端子、12はCPU(Central Processing Unit)やメモリ等を備えた電気回路モジュール、13は電空変換器、14は電空変換器13からのノズル背圧PNを増幅し出力空気圧Poutとしてバルブ200へ供給するパイロットリレー、15はバルブ200の動作位置を検出し電気回路モジュール12のCPUへフィードバックする角度センサであり、これらによってポジショナ100が構成されている。
このポジショナ100において、電気回路モジュール12のCPUは、コントローラ300から入力電気信号IINが与えられると、入力電気信号IINに応じた電流I1を電空変換器13へ与える。この電流I1は電空変換器13においてノズル背圧PNに変換され、パイロットリレー14に送られる。パイロットリレー14は、ノズル背圧PNを増幅し、出力空気圧Poutとしてバルブ200へ供給する。これによって、バルブ200の開度すなわちプロセス流量が制御される。また、バルブ200の開度は角度センサ15によって検出され、フィードバック信号IFBとして電気回路モジュール12のCPUへ戻される。
なお、図9において、Psは電空変換器3およびパイロットリレー14への供給空気圧である。また、パイロットリレーには、1つのノズル背圧PNに対して1つ力の出力空気圧を出力する単動型と、1つのノズル背圧PNに対して2つの出力空気圧を出力する複動型がある。この実施の形態において、パイロットリレーは複動型とされており、2つの出力空気圧Pout1,Pout2を出力する。バルブ200を正動作させる場合には、出力空気圧Pout1をPout2よりも高くし、逆動作させる場合には出力空気圧Pout2をPout1よりも高くする。
このポジショナ100において、I/F(インタフェース)端子11、電気回路モジュール12、電空変換器13、角度センサ15は、ケース101(図7)の内部空間に収容されている。すなわち、ケース101を防爆容器(以下、防爆容器と呼ぶ)とし、この防爆容器101内にI/F(インタフェース)端子11、電気回路モジュール12、電空変換器13、角度センサ15が収容されている。
防爆容器101には、その前面にカバー102が取り付けられており、このカバー102を取り外すと、図8に示すように、防爆容器101の容器壁の一部をなすメインカバー(非磁性体)104が現れる。このメインカバー104には、スイッチホルダ105がネジで固定されており、このスイッチホルダ105に4つの押ボタン106(106−1〜106−4)が取り付けられている。また、防爆容器101には、その背面にカバー103が取り付けられており、このカバー103で覆われた空間にパイロットリレー14が設けられている。このポジショナ100では、実施の形態2のスイッチ構造を採用しており、スイッチホルダ105に取り付けられた押ボタン106が図5に示した押ボタン6に対応する。
なお、この実施の形態では、防爆機器をポジショナとし、このポジショナに本発明に係るスイッチ構造を利用した例について説明したが、圧力発信器や電磁流量計などの防爆機器に本発明に係るスイッチ構造を利用してもよい。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1…防爆容器、1a…容器壁、2…磁気センサ、3…磁石、4…磁性体、4a…一方の端面、4b…他方の端面、5…基板、6…押ボタン、7…ガイド、7a…ガイド孔、8…圧縮コイルバネ、9…突起、100…ポジショナ、101…ケース(防爆容器)、102,103…カバー、104…メインカバー、105…スイッチホルダ、106(106−1〜4)…押ボタン。

Claims (5)

  1. 内部と外部とを隔てる容器壁が非磁性体とされた密閉容器と、この密閉容器の内部に配置された磁気センサと、1対の磁極を有する磁石とを備え、前記密閉容器の容器壁を通して前記密閉容器の外部から前記磁石の1対の磁極間に発生する磁界を作用させることによって前記密閉容器の内部の磁気センサをオン/オフ動作させるスイッチ構造において、
    前記密閉容器の容器壁に前記磁気センサへ作用させる前記磁石からの磁界の通路となる磁性体が埋め込まれており、
    前記密閉容器の外部側に位置する前記磁性体の端面に対して前記磁石がその1対の磁極の一方が回転対向するように軸支されている
    ことを特徴とするスイッチ構造。
  2. 請求項1に記載されたスイッチ構造において、
    前記磁気センサは、
    前記磁石の1対の磁極を結ぶ軸線が前記密閉容器の外部側に位置する前記磁性体の端面に対して垂直となる位置に位置した場合にオンあるいはオフの何れか一方の動作を行い、
    前記磁石の1対の磁極を結ぶ軸線が前記密閉容器の外部側に位置する前記磁性体の端面に対して平行な位置に位置した場合にオンあるいはオフの何れか他方の動作を行う
    ことを特徴とするスイッチ構造。
  3. 請求項1又は2に記載されたスイッチ構造において、
    前記磁石は、
    前記密閉容器の外部側に位置する前記磁性体の端面に対して進退自在に設けられており、所定の位置まで進んだ位置において回転し、前記1対の磁極の一方が前記磁性体の端面に対して対向する
    ことを特徴とするスイッチ構造。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載されたスイッチ構造において、
    前記密閉容器は、防爆容器である
    ことを特徴とするスイッチ構造。
  5. 請求項4に記載されたスイッチ構造を備えた防爆機器。
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