JP6081530B2 - Running clearance occlusion device - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、エレベータのランニングクリアランス閉塞装置に関する。 Embodiments described herein relate generally to an elevator running clearance closing device.
エレベータは、乗りかごを昇降路内で移動させて、乗りかごを目的の階床の乗場に着床させる。このようなエレベータは、乗りかごと乗場との間にすきまが設けられている。このすきまは、ランニングクリアランスと呼ばれている。従来のエレベータは、ランニングクリアランスが、エレベータの利用者に不安感を与える可能性があり、また、エレベータの利用者が落下物を昇降路内に受け入れてしまい、エレベータの故障を誘発してしまう可能性があった。これらの可能性を低減する方法としては、ランニングクリアランスを閉塞する閉塞板を設ける方法が提案されている。 The elevator moves the car in the hoistway to land the car on the target floor. Such elevators are provided with a clearance between the car and the landing. This clearance is called running clearance. In conventional elevators, running clearance can cause anxiety for elevator users, and elevator users can accept fallen objects in the hoistway, leading to elevator failure. There was sex. As a method for reducing these possibilities, a method of providing a closing plate for closing the running clearance has been proposed.
エレベータは、乗りかごが目的の階床の乗場に着床している際、乗りかごを上から支持するメインロープの伸縮によって、着床中の乗りかごが上下方向に揺れて、エレベータの利用者に不快感、いわゆるふわふわ感を与える可能性があった。ふわふわ感は、昇降行程が長いエレベータの場合、発生する恐れが高くなる。特許文献1には、乗りかごの上下方向の揺れを低減する方法として、メインロープ又はメインロープを移動可能に支持するメインシーブ等にキャリパを備え付ける方法が提案されている。 When an elevator is landing on the landing of the target floor, the elevator car swings up and down due to the expansion and contraction of the main rope that supports the elevator from above. May cause discomfort, so-called fluffy feeling. Fluffy feeling is more likely to occur in an elevator with a long up / down stroke. Patent Document 1 proposes a method of providing a caliper on a main rope or a main sheave that movably supports the main rope as a method of reducing the vertical shaking of the car.
しかしながら、特許文献1に記載のキャリパで揺れを抑制する構造では、乗りかごの上下方向の揺れの低減が不十分な場合がある。 However, in the structure in which the caliper described in Patent Document 1 suppresses shaking, there is a case where the reduction of the vertical shaking of the car is insufficient.
本発明が解決しようとする課題は、上記に鑑みてなされたものであって、ランニングクリアランスがエレベータの利用者に不安を与える可能性及び利用者の落下物を受け入れてしまいエレベータの故障を誘発する可能性を低減し、かつ、乗りかごの上下方向の揺れが利用者に不快感を与える可能性を低減するランニングクリアランス閉塞装置を提供することである。 The problem to be solved by the present invention has been made in view of the above, and the running clearance may cause anxiety to the elevator user, and the fallen object of the user is accepted to induce an elevator failure. It is an object of the present invention to provide a running clearance occlusion device that reduces the possibility and reduces the possibility that the vertical swing of the car will cause discomfort to the user.
実施形態のランニングクリアランス閉塞装置は、閉塞板と、閉塞板駆動部と、閉塞板先端部材と、を備える。閉塞板は、エレベータの昇降する乗りかごの鉛直方向下側に配置され、乗りかごの床板と乗りかごが着床する乗場の床部との間のランニングクリアランスを床板の鉛直方向下側から閉塞する。閉塞板駆動部は、乗りかごに設けられ、電気エネルギーを機械的運動に変換することによりランニングクリアランスを閉塞する閉塞位置と乗りかごの側へ退避してランニングクリアランスを開放する退避位置との間で閉塞板を移動させる。閉塞板先端部材は、閉塞板駆動部の駆動により閉塞板と共に移動する位置に配置され、閉塞板が閉塞位置にある場合、乗りかごの上下方向の揺れを減衰させるように乗場の鉛直方向下側で乗りかごに対向する乗場下鉛直面に押し付けられることにより乗場下鉛直面との間に摩擦を発生させる。 The running clearance closing device of the embodiment includes a closing plate, a closing plate driving unit, and a closing plate tip member. The obstruction board is arranged on the lower side in the vertical direction of the elevator car, and the running clearance between the car floor board and the landing floor where the car lands is obstructed from the lower lower side of the floor board in the vertical direction. . The closing plate driving unit is provided in the car, and is between a closed position that closes the running clearance by converting electrical energy into mechanical motion and a retreat position that retreats to the car side and opens the running clearance. Move the obstruction plate. The front end member of the closing plate is arranged at a position that moves together with the closing plate by driving the closing plate driving unit. When the closing plate is in the closing position, the lower side in the vertical direction of the landing so as to attenuate the vertical shaking of the car When it is pressed against the vertical surface under the landing facing the car, friction is generated between it and the vertical surface under the landing.
[実施形態]
図1は、実施形態に係るランニングクリアランス閉塞装置13が用いられるエレベータ1の概略構成例を示すブロック図である。
[Embodiment]
FIG. 1 is a block diagram illustrating a schematic configuration example of an elevator 1 in which the running
図1に示すエレベータ1は、乗りかご2、カウンタウェイト3、メインロープ4、巻上機5、ブレーキ装置8、昇降制御装置10、ランニングクリアランス閉塞装置13を有する。エレベータ1は、乗りかご2とカウンタウェイト3とをメインロープ4で連結したいわゆるつるべ式のエレベータである。エレベータ1は、乗りかご2が着床可能な各エレベータ停止階床、すなわち階床に、乗場6が設けられる。乗りかご2は、建物に設けられた昇降路7を鉛直方向上下、すなわち図1に示すZ方向、に昇降移動が可能である。乗りかご2の上昇方向は、図1に示す+Z方向であり、鉛直方向の上方向である。乗りかご2の下降方向は、図1に示す−Z方向であり、鉛直方向の下方向である。エレベータ1は、乗りかご2を昇降路7内でZ方向に昇降移動させることで任意の目的の階層の乗場6に移動させる。
The elevator 1 shown in FIG. 1 has a
メインロープ4は、巻上機5のメインシーブ5a及びそらせシーブ5b等に掛けられる。メインロープ4は、一端に乗りかご2が接続され、他端にカウンタウェイト3が接続される。そらせシーブ5bは、メインロープ4の一端に接続された乗りかご2の水平方向、例えば図1に示すY方向の動きを制限する。乗場6から乗りかご2に向かう方向、すなわち乗りかご2の乗車方向は、図1に示す+Y方向であり、乗りかご2から乗場6に向かう方向、すなわち乗りかご2の降車方向は、図1に示す−Y方向である。巻上機5は、動力を発生させる電動機5cを有する。電動機5cは、昇降制御装置10によりその駆動が制御される。電動機5cは、モータが例示されるが、本実施形態はこれに限定されない。巻上機5は、電動機5cが駆動することで、電動機5cに連結されたメインシーブ5aが回転駆動する。巻上機5は、メインシーブ5aとメインロープ4との間に生じる摩擦力を利用して、メインロープ4を電動で巻き上げる。
The
ブレーキ装置8は、乗りかご2を制動するものであり、昇降制御装置10によりその駆動が制御される。ブレーキ装置8は、巻上機5に設けられ、例えば、乗りかご2が目的の階床に着床している間や緊急停止の際等に作動し、巻上機5の電動機5cの回転軸の回転を制動することで乗りかご2を制動する。
The
各乗場6は、各乗場操作盤9を有する。各乗場操作盤9は、各乗場6にいる利用者からの操作の入力を受け付ける。各乗場操作盤9は、各乗場6のホールインジケータボックス(Hall Indicator Box、HIB)に組み込まれて設けられてもよい。乗りかご2は、かご操作盤12を有する。かご操作盤12は、乗りかご2の内部に設けられる。かご操作盤12は、乗りかご2の内部にいる利用者からの操作の入力を受け付ける。
Each
昇降制御装置10は、通常の形式の双方向コモン・バスにより相互に連結されたCPU(中央演算処理装置)、所定の制御プログラム等を予め記憶しているROM(Read Only Memory)、CPUの演算結果を一時記憶するRAM(Random Access Memory)、予め用意されたマップデータ、エレベータ1の仕様等の情報を記憶するバックアップRAM及び入出力ポート装置を有するマイクロコンピュータ及び駆動回路を備えている。
The
昇降制御装置10は、種々のセンサ、検出器や、巻上機5の電動機5c、ブレーキ装置8、乗場操作盤9、乗場6の扉11a及び乗りかご2の扉11bの駆動部、かご操作盤12、ランニングクリアランス閉塞装置13等のエレベータ1の各部と電気的に又は通信可能に接続され、各部の動作を統括的に制御する。昇降制御装置10は、例えば、乗場操作盤9、かご操作盤12への利用者からの操作の入力に応じて、巻上機5の駆動を制御し、乗りかご2を指定の目的階に移動させる。昇降制御装置10は、巻上機5の駆動状態及びブレーキ装置8の動作状態を検出し、これにより、乗りかご2の昇降移動の停止を検出する。昇降制御装置10は、検出した巻上機5の駆動状態及びブレーキ装置8の動作状態に応じて、ランニングクリアランス閉塞装置13に着床信号を送信する。
The
ランニングクリアランス閉塞装置13は、乗りかご2の鉛直方向下側の面に設置されている。ランニングクリアランス閉塞装置13は、乗りかご2と乗場6との間のすきまである、図2に示すランニングクリアランス17を閉塞する状態と、ランニングクリアランス17を閉塞しない状態とを切り換えることができる。ランニングクリアランス閉塞装置13については、後述する。
The running
上記のように構成されるエレベータ1は、利用者により乗場操作盤9、かご操作盤12を介して目的の階層に移動させる旨の操作が入力された場合、乗場操作盤9、かご操作盤12から昇降制御装置10に目的の階層を登録する登録信号が入力され、昇降制御装置10がこの登録信号に応じて乗りかご2を目的の階層に移動させる旨の登録を行う。そして、昇降制御装置10は、目的の階層の登録を含む操作の入力、種々のセンサ、検出器からの出力、乗りかご2の現在の昇降位置及び昇降方向等に基づいて、乗りかご2が合理的に移動しながら各操作の入力に応答するように乗りかご2の着床順序を定め、巻上機5の電動機5cを駆動制御し、乗りかご2を登録された目的の階床へと移動させる。これにより、エレベータ1は、乗りかご2が昇降路7内を鉛直方向上下に昇降移動し、目的の階層の乗場6に移動する。そして、エレベータ1は、ブレーキ装置8を動作させて乗りかご2の昇降移動を停止し、乗りかご2を目的の階層の乗場に着床させる。
In the elevator 1 configured as described above, when an operation for moving to a target level is input by the user via the
エレベータ1は、昇降制御装置10が、乗りかご2の昇降移動の停止を検出することにより、乗りかご2が目的の階層の乗場6に着床したことを検出する。エレベータ1は、昇降制御装置10が、乗りかご2が目的の階層の乗場6に着床したことが検出されると、ランニングクリアランス閉塞装置13に着床信号を送信する。ランニングクリアランス閉塞装置13は、昇降制御装置10から送信される着床信号に応じて所定の作動をする。エレベータ1は、昇降制御装置10が、ランニングクリアランス閉塞装置13に着床信号を送信してランニングクリアランス閉塞装置13に所定の作動をさせた後、着床している目的の階層の乗場6の扉11a及び乗りかご2の扉11bを開放する。これにより、エレベータ1は、ランニングクリアランス閉塞装置13が所定の作動をした後、乗場6で待機している利用者が乗りかご2内に乗り込むことを可能にし、また、乗りかご2内の利用者が乗場6に降りることを可能にする。
The elevator 1 detects that the
ランニングクリアランス閉塞装置13は、昇降制御装置10が、目的の階層の乗場6の扉11a及び乗りかご2の扉11bを閉鎖したときに送信する閉鎖信号に応じて、別の所定の作動をする。エレベータ1は、昇降制御装置10が、ランニングクリアランス閉塞装置13に閉鎖信号を送信してランニングクリアランス閉塞装置13に別の所定の作動をさせた後、次の目的の階層へ乗りかご2を昇降移動させる。
The running
次に、図2から図5を用いてランニングクリアランス閉塞装置13について詳細に説明する。図2は、実施形態に係るランニングクリアランス閉塞装置13の構成例を示す図である。図3は、実施形態に係るランニングクリアランス閉塞装置13の閉塞板14及び閉塞板先端部材16の構成例を示す図である。図3は、閉塞板駆動部15等が省略されている。図4は、実施形態に係るランニングクリアランス閉塞装置13を鉛直方向の上側から見た図である。図4は、乗場6の床部6a及び扉11aと、床板2a及び扉11bを含む乗りかご2と、メインローブ4と、が省略されている。図5は、実施形態に係るランニングクリアランス閉塞装置13を乗場6側から水平方向に見た図である。図5は、閉塞板14が閉塞位置18にある場合の図であり、床部6a、乗場下鉛直面6b及び扉11aを含む乗場6と、乗りかご2の床板2a付近を除く部分と、が省略されている。
Next, the running
乗りかご2は、図2に示すように、床板2aと、扉11bと、を備える。ランニングクリアランス閉塞装置13は、床板2aの鉛直方向下側に備え付けられている。エプロン20は、床板2aの鉛直方向下側に、扉11bの鉛直方向下側に延びて設けられている。エプロン20は、鋼板などの材料で形成される。乗場6は、図2に示すように、床部6aと、乗場6の鉛直方向下側の乗場下鉛直面6bと、扉11aと、を備える。乗場6は、床部6aの+Y方向先端部が乗場下鉛直面6bより突出していない形態が例示されるが、これに限定されず、床部6aの+Y方向先端部が乗場下鉛直面6bより突出している形態でもよい。また、乗場下鉛直面6bは、Z方向に完全に平行な鉛直面が例示されるが、これに限定されず、Y方向に傾きを有していてもよい。
As shown in FIG. 2, the
扉11a及び扉11bは、いずれも、Z軸方向を含む平面方向であり、図2に示すY方向に垂直な面方向に、設けられている。扉11a及び扉11bは、乗りかご2が乗場6に着床している場合、互いに係合し、連動して開閉操作が行われ、乗りかご2が乗場6に着床していない場合、互いに係合せず、乗りかご2の昇降移動を妨げない。
Each of the
エレベータ1は、乗りかご2が乗場6に着床している場合、乗りかご2の扉11bと乗場6の扉11aとが乗降方向であるY方向に対向し、乗りかご2のエプロン20と乗場6の乗場下鉛直面6bとが乗降方向であるY方向に対向し、乗りかご2の床板2aと乗場6の床部6aとの間がランニングクリアランス17となる。ランニングクリアランス17は、乗降方向であるY方向の幅が、例えば10mm以上30mm以下である。ランニングクリアランス17は、扉11a,11bの開閉方向、すなわちY方向及びZ方向に直交する図3から図5に示すX方向を長手方向として形成される。ランニングクリアランス17は、乗りかご2が昇降路7内を円滑に昇降移動できるようにするためにエレベータ1に設けられている。
In the elevator 1, when the
ランニングクリアランス閉塞装置13は、図2に示すように、閉塞板14と、閉塞板駆動部15と、閉塞板先端部材16と、を備える。閉塞板駆動部15は、乗りかご2に、床板2aの鉛直方向直下に、床板2aとの間に閉塞板14の退避位置19のスペースを確保するように、設けられている。閉塞板14は、ランニングクリアランス17を十分に閉塞できる大きさの長方形状の板を有し、この長方形状の板が、扉11a,11bの開閉方向である図3から図5に示すX方向の長さが扉11a及び扉11bの開く幅よりも大きく、乗降方向であるY方向の長さがランニングクリアランス17の幅よりも大きい。
As shown in FIG. 2, the running
閉塞板14は、乗場6に対向する先端14aと、鉛直方向下側の面に設けられた接続部14bと、を有し、接続部14bで鉛直方向下側に閉塞板駆動部15が物理的に係合されている。接続部14bは、閉塞板駆動部15の駆動により移動するアクチュエータとして機能する。閉塞板14は、乗りかご2の鉛直方向下側に、ランニングクリアランス17を床板2aの鉛直方向下側から閉塞する閉塞位置18と、乗りかご2の側へ、すなわち床板2aと閉塞板駆動部15との間のスペースへ退避してランニングクリアランス17を開放する退避位置19と、の間を移動可能に、配置されている。閉塞板14は、閉塞板駆動部15の駆動により、閉塞位置18と退避位置19との間で移動する。閉塞板駆動部15は、接続部14bで係合された閉塞板14をY方向に、移動可能区間で、すなわち閉塞位置18と退避位置19との間で移動させる。
The closing
閉塞板駆動部15は、電磁力を利用して、電気エネルギーを機械的運動に変換し、閉塞板14を直動方向に駆動する直動型のソレノイドが例示されるが、これに限定されることはなく、回転型のソレノイド又はモータを含む機能部品、例えば回転型のソレノイド又はモータとカム構造とを組み合わせた機能部品でもよい。すなわち、ランニングクリアランス閉塞装置13は、閉塞板駆動部15が閉塞板14を、閉塞位置18と退避位置19との間でY方向に直動駆動する形態が例示されるが、これに限定されることはなく、例えば、閉塞板駆動部が閉塞板を、閉塞位置と退避位置との間でX方向の軸回りに駆動してもよい。この場合、閉塞板駆動部は、電磁力を利用して、回転型のソレノイド又はモータを含む機能部品が例示される。
The closing
ランニングクリアランス閉塞装置13は、閉塞板駆動部15が閉塞板14を、閉塞位置18と退避位置19との間でY方向に直動駆動する形態、すなわち閉塞板駆動部15が閉塞板14を直動方向に駆動する形態が、好ましい。この形態は、後述する閉塞板先端部材16の表面が、好適に、乗場下鉛直面6bに接触し、乗場下鉛直面6bに押し付けられて、乗場下鉛直面6bとの間に摩擦を発生させる点で、好ましい。
In the running
また、ランニングクリアランス閉塞装置13は、閉塞板駆動部15が、扉11a及び扉11bの開閉の動力を閉塞板14に伝達することにより、閉塞板14を閉塞位置18と退避位置19との間で駆動する形態であってもよい。この形態は、扉11a及び扉11bの開閉操作と、閉塞板14の駆動操作とを同じ動力を用いて行うので、これらの操作に要する消費電力を低減できる点で、好ましい。この形態の閉塞板駆動部15は、扉11a及び扉11bと閉塞板14とを係合するように、歯車又はワイヤー等を組み合わせた機能部品が例示される。この形態の閉塞板駆動部15は、扉11a及び扉11bの開操作に連動して閉塞板14を退避位置19から閉塞位置18へ駆動し、扉11a及び扉11bの閉操作に連動して閉塞板14を閉塞位置18から退避位置19へ駆動する。なお、昇降制御装置10は、ランニングクリアランス閉塞装置13がこの形態の場合、検出した巻上機5の駆動状態及びブレーキ装置8の動作状態に応じて、ランニングクリアランス閉塞装置13に着床信号を送信する必要がなく、目的の階層の乗場6の扉11a及び乗りかご2の扉11bを閉鎖したときに閉鎖信号を送信する必要がない。また、ランニングクリアランス閉塞装置13は、この形態の場合、昇降制御装置10から着床信号及び閉鎖信号を受信する機構を備える必要がなく、扉11a及び扉11bの開操作又は閉操作に応じて、作動する。さらに、この形態の閉塞板駆動部15は、閉塞板14の駆動についてさらに閾値トルク以上では空回りする機構を有する形態が、閉塞位置18と退避位置19との間の閉塞板14の駆動操作が安定する点で、より好ましい。
In the running
閉塞板先端部材16は、閉塞板駆動部15の駆動により閉塞板14と共に移動する位置に配置されている。閉塞板先端部材16は、閉塞板14の乗場6に対向する先端14aに設けられる形態が例示されるが、これに限定されることなく、接続部14bの先端部分に設けられてもよく、閉塞板14とは別に閉塞板14と共に移動する別の部材として配置されてもよい。また、閉塞板先端部材16は、前述した箇所のうち複数の箇所に設けられてもよい。閉塞板先端部材16は、図2及び図4に示すように閉塞板14が閉塞位置18にある場合、閉塞板先端部材16の表面が乗場下鉛直面6bに接触し、乗場下鉛直面6bに押し付けられて、乗場下鉛直面6bとの間に摩擦を発生させる。
The closing
閉塞板14は、図3に示すように、螺子穴14cが、閉塞板14の乗場6に対向する先端14aに、X方向に離間して2箇所設けられている。閉塞板先端部材16は、図3に示すように、乗場下鉛直面6bとの間の摩擦係数が大きい材料で構成された板状部材であり、螺子穴14cに対応する位置に、螺子穴16aを有する。乗場下鉛直面6bとの間の摩擦係数が大きい材料は、ゴム又はプラスチックが例示されるが、これに限定されない。螺子穴16aは、同心円状に配された凹部と貫通孔とを有する。
As shown in FIG. 3, the closing
閉塞板先端部材16は、2本の螺子16bの頭部がそれぞれ2箇所の螺子穴16aの凹部に嵌合され、2本の螺子16bの螺子部がそれぞれ2箇所の螺子穴16aの貫通孔を貫通し、さらに、2本の螺子16bの螺子部がそれぞれ先端14aの2箇所の螺子穴14cにそれぞれ螺合されることにより、閉塞板14の先端14aに着脱可能に固定される。ランニングクリアランス閉塞装置13は、閉塞板14及び閉塞板先端部材16がこのような構成をとるので、閉塞板先端部材16が乗場下鉛直面6bとの摩擦等により摩耗した場合、エレベータ1の保守点検時に、閉塞板先端部材16を容易に付け替えることができる。
In the closing
なお、閉塞板14は、螺子穴14cが2箇所設けられる形態が例示されているが、これに限定されず、1箇所設けられていても、3箇所以上設けられていてもよい。また、閉塞板先端部材16は、螺子穴16aを有する形態が例示されているが、これに限定されず、閉塞板14の先端14aに着脱可能に固定される形態であればよい。
In addition, although the form in which the screw hole 14c is provided in two places is illustrated for the
閉塞板14は、図2及び図4に示すように、閉塞位置18にある場合、閉塞板先端部材16の表面が乗場下鉛直面6bに接触し、乗場下鉛直面6bに押し付けられて、乗場下鉛直面6bとの間に摩擦を発生させる。閉塞板14は、退避位置19にある場合、エプロン20より乗りかご2の側へ退避する。
As shown in FIGS. 2 and 4, when the closing
エプロン20は、図2及び図5に示すように、閉塞板14が移動する経路上に、開口20aを有する。エプロン20は、開口20aが、閉塞板14の閉塞位置18への移動を許容する。開口20aは、閉塞板14の閉塞位置18への移動に支障を来さない最小限度の面積を有する。
As shown in FIGS. 2 and 5, the
したがって、エプロン20は、閉塞板14が閉塞位置18と退避位置19との間を移動することを妨げない。また、エプロン20は、乗りかご2が乗場6に対して上昇方向に中途半端にずれて停止し、かつその乗場6の扉11aが開いてしまった場合、閉塞板14が退避位置19にあるため開口20aを概ね塞いだ状態となるので、その乗場6から乗りかご2の下方を通って昇降路7内に利用者が転落する危険を防止する保護板として十分に機能する。
Therefore, the
次に、上記のように構成されるランニングクリアランス閉塞装置13の作用について説明する。ランニングクリアランス閉塞装置13は、昇降制御装置10が、乗りかご2の昇降移動の停止を検出することにより、乗りかご2の目的の階層の乗場6への着床を検出したときに送信する着床信号に応じて、第1の作動をする。ランニングクリアランス閉塞装置13は、第1の作動をすると、閉塞板駆動部15が閉塞板14を退避位置19から閉塞位置18へ移動させて、閉塞板14がランニングクリアランス17を閉塞し、閉塞板先端部材16の表面が乗場下鉛直面6bとの間に摩擦を発生させる。
Next, the operation of the running
エレベータ1は、ランニングクリアランス閉塞装置13が第1の作動をした後、昇降制御装置10が、着床している目的の階層の乗場6の扉11a及び乗りかご2の扉11bを開放する。これにより、エレベータ1は、ランニングクリアランス閉塞装置13が第1の作動をした状態、すなわち閉塞板14が閉塞位置18へ移動してランニングクリアランス17を閉塞した状態で、乗場6で待機している利用者が乗りかご2内に乗り込むことを可能にし、また、乗りかご2内の利用者が乗場6に降りることを可能にする。したがって、ランニングクリアランス閉塞装置13は、ランニングクリアランス17がエレベータ1の利用者に不安を与える可能性を低減し、かつ、エレベータ1の利用者の落下物を受け入れてしまいエレベータ1の故障を誘発する可能性を低減する。
In the elevator 1, after the running
ランニングクリアランス閉塞装置13は、閉塞板14が閉塞位置18へ移動してランニングクリアランス17を閉塞した場合、閉塞板先端部材16の表面が乗場下鉛直面6bからの+Y方向の反作用の力を受ける。エレベータ1は、乗りかご2の重量が大きく、そして、そらせシーブ5bが乗りかご2のY方向の動きを制限するので、閉塞板先端部材16の表面が乗場下鉛直面6bから受ける+Y方向の反作用の力を低減する。そのため、ランニングクリアランス閉塞装置13は、閉塞板14が閉塞位置18へ移動してランニングクリアランス17を閉塞した場合、閉塞板先端部材16の表面が乗場下鉛直面6bから受ける+Y方向の反作用の力の影響をあまり受けることなく、閉塞板先端部材16の表面を適切な力で乗場下鉛直面6bに押し付けることができる。
In the running
ランニングクリアランス閉塞装置13は、閉塞板14が閉塞位置18へ移動してランニングクリアランス17を閉塞した場合、閉塞板先端部材16の表面が適切な力で乗場下鉛直面6bに押し付けられるので、閉塞板先端部材16の表面と乗場下鉛直面6bとの間に十分に摩擦を発生させることができる。
In the running
ランニングクリアランス閉塞装置13は、閉塞板先端部材16の表面と乗場下鉛直面6bとの間に発生させた摩擦により、メインローブ4の伸縮によって発生する乗りかご2のZ方向、すなわち上下方向の揺れを減衰させる。昇降制御装置10は、ランニングクリアランス閉塞装置13が乗りかご2の上下方向の揺れを減衰させ始めてから、着床している目的の階層の乗場6の扉11a及び乗りかご2の扉11bを開放する。したがって、ランニングクリアランス閉塞装置13は、乗りかご2の上下方向の揺れが利用者に不快感、すなわちふわふわ感を与える可能性を低減する。
The running
乗りかご2は、人の乗車及び降車に起因して変化するメインローブ4の伸びに応じて、昇降方向の釣り合い位置が変化する。ランニングクリアランス閉塞装置13は、乗りかご2の上下方向の揺れが利用者に不快感、すなわちふわふわ感を与える可能性を低減するので、乗りかご2の昇降方向の釣り合い位置の変化を、自然で不快感のないものにする。
In the
ランニングクリアランス閉塞装置13は、昇降制御装置10が、目的の階層の乗場6の扉11a及び乗りかご2の扉11bを閉鎖したときに送信する閉鎖信号に応じて、第2の作動をする。ランニングクリアランス閉塞装置13は、第2の作動をすると、閉塞板駆動部15が閉塞板14を閉塞位置18から退避位置19へ移動させて、ランニングクリアランス17を開放する。昇降制御装置10は、ランニングクリアランス閉塞装置13が第2の作動をした後、すなわち閉塞板14が退避位置19へ移動してランニングクリアランス17を開放した状態で、次の目的の階層へ乗りかご2を昇降移動させる。したがって、ランニングクリアランス閉塞装置13は、乗りかご2が昇降路7内を昇降移動することを妨げない。
The running
以上により、本実施形態のランニングクリアランス閉塞装置13は、目的の階層の乗場6の扉11a及び乗りかご2の扉11bが開放される前に、閉塞板駆動部15が閉塞板14を退避位置19から閉塞位置18へ移動させて、閉塞板14がランニングクリアランス17を閉塞するので、エレベータ1の利用者に不安を与える可能性及びエレベータ1が利用者の落下物を受け入れてしまいエレベータ1の故障を誘発する可能性を低減する。さらに、ランニングクリアランス閉塞装置13は、閉塞板先端部材16の表面と乗場下鉛直面6bとの間に摩擦を発生させて、メインローブ4の伸縮により発生する乗りかご2の上下方向の揺れを減衰させるので、乗りかご2の上下方向の揺れにより利用者に不快感、すなわちふわふわ感を与える可能性を低減する。
As described above, in the running
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。 Although several embodiments of the present invention have been described, these embodiments are presented by way of example and are not intended to limit the scope of the invention. These novel embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the scope of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are included in the invention described in the claims and the equivalents thereof.
1…エレベータ、2…乗りかご、2a…床板、3…カウンタウェイト、4…メインロープ、5…巻上機、5a…メインシーブ、5b…そらせシーブ、5c…電動機、6…乗場、6a…床部、6b…乗場下鉛直面、7…昇降路、8…ブレーキ装置、9…乗場操作盤、10…昇降制御装置、11a,11b…扉、12…かご操作盤、13…ランニングクリアランス閉塞装置、14…閉塞板、14a…先端、14b…接続部、14c…螺子穴、15…閉塞板駆動部、16…閉塞板先端部材、16a…螺子穴、16b…螺子、17…ランニングクリアランス、18…閉塞位置、19…退避位置、20…エプロン、20a…開口。
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Elevator, 2 ... Car, 2a ... Floor board, 3 ... Counter weight, 4 ... Main rope, 5 ... Hoisting machine, 5a ... Main sheave, 5b ... Deflection sheave, 5c ... Electric motor, 6 ... Landing, 6a ... Floor , 6b ... vertical surface under landing, 7 ... hoistway, 8 ... brake device, 9 ... landing operation panel, 10 ... lifting control device, 11a, 11b ... door, 12 ... car operation panel, 13 ... running clearance closing device, DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記乗りかごに設けられ、電気エネルギーを機械的運動に変換することにより前記ランニングクリアランスを閉塞する閉塞位置と前記乗りかごの側へ退避して前記ランニングクリアランスを開放する退避位置との間で前記閉塞板を移動させる閉塞板駆動部と、
前記閉塞板駆動部の駆動により前記閉塞板と共に移動する位置に配置され、前記閉塞板が前記閉塞位置にある場合、前記乗りかごの上下方向の揺れを減衰させるように前記乗場の鉛直方向下側で前記乗りかごに対向する乗場下鉛直面に押し付けて前記乗場下鉛直面との間に摩擦を発生させる閉塞板先端部材と、
を備えることを特徴とするランニングクリアランス閉塞装置。 A block which is arranged on the lower side in the vertical direction of a car on which the elevator moves up and down, and blocks the running clearance between the floor of the car and the floor of the landing on which the car is landing from the lower side of the floor in the vertical direction. The board,
The obstruction between the obstruction position, which is provided in the car and closes the running clearance by converting electric energy into mechanical motion, and the retreat position that retreats to the car side and opens the running clearance. A closing plate driving unit for moving the plate;
It is arranged at a position that moves together with the closing plate by the driving of the closing plate driving unit, and when the closing plate is in the closing position, the vertical lower side of the landing so as to attenuate the vertical shaking of the car A closing plate tip member that presses against a vertical surface below the landing facing the car and generates friction between the vertical surface below the landing; and
A running clearance occlusion device comprising:
請求項1に記載のランニングクリアランス閉塞装置。 The closing plate tip member is formed of rubber or plastic at a location pressed against the vertical surface under the landing.
The running clearance occlusion device according to claim 1.
請求項1または請求項2に記載のランニングクリアランス閉塞装置。 The closing plate driving unit moves the closing plate in a linear motion direction;
The running clearance obstruction | occlusion apparatus of Claim 1 or Claim 2.
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のランニングクリアランス閉塞装置。 The closing plate drive unit transmits the opening / closing power of the car door to the closing plate and moves the closing plate,
The running clearance occlusion device according to any one of claims 1 to 3.
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のランニングクリアランス閉塞装置。 The closing plate driving unit moves the closing plate from the retracted position to the closing position when detecting the stop of the vertical movement of the car.
The running clearance occlusion device according to any one of claims 1 to 4.
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