JP6080726B2 - 動画像符号化装置及び画面内予測モード決定方法及びプログラム - Google Patents

動画像符号化装置及び画面内予測モード決定方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、動画像符号化技術に関する。
従来の動画像符号化装置では、画面内予測モード(イントラ予測モード)を決定するために、多数ある画面内予測モードの各々について予測画を生成し、予測画と入力画像との差異が小さい画面内予測モードを選択することが一般的である(例えば、非特許文献1)。
ITU−T Recommendation H.265
従来の動画像符号化装置では、多数ある画面内予測モードの各々について予測画を生成するため、予測画を生成する回路の規模が大型化し、また、予測画を生成するための演算時間が増加してしまうという課題がある。
この発明は、上記のような課題を解決することを主な目的の一つとしており、画面内予測モードの決定を簡略化でき、回路規模の増大や演算時間の増大を抑制できる構成を実現することを主な目的とする。
本発明に係る動画像符号化装置は、
フレーム間予測と画面内予測とが行われる動画像符号化装置であって、
動画像を構成する画像フレームから分割された画像ブロックごとに、フレーム間予測のために算出された動きベクトルを入力し、入力した動きベクトルを解析して、画像ブロックごとに、複数の画面内予測モードの中から、画面内予測に適用する画面内予測モードを選択する画面内予測モード決定部を有することを特徴とする動画像符号化装置。
本発明では、フレーム間予測のために算出された動きベクトルを利用することにより、画面内予測モードの決定を簡略化することができ、回路規模の増大や演算時間の増大を抑制することができる。
実施の形態1に係る動画像符号化装置の構成例を示す図。 H.265の画面内予測モードを説明する図。 実施の形態1に係る画面内予測モードの決定手順を示すフローチャート図。 実施の形態2に係る動画像符号化装置の構成例を示す図。 実施の形態2に係る画面内予測モードの決定手順を示すフローチャート図。 実施の形態3に係る動画像符号化装置の構成例を示す図。 実施の形態3に係る画面内予測モードの決定手順を示すフローチャート図。 実施の形態1〜3に係る動画像符号化装置のハードウェア構成例を示す図。
実施の形態1〜3では、画面内予測モードの決定を簡略化し、画質の劣化を抑制しつつも回路規模の増大や演算時間の増大を抑制した動画像符号化装置を説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る動画像符号化装置100を示す構成図である。
図1において、画面内予測モード決定部101は、動き補償予測部104から符号化対象ブロックの動きベクトルを入力し、また、外部から設定用のパラメータを入力し、動きベクトルを評価する。
そして、画面内予測モード決定部101は、評価した情報と設定用パラメータを基に画面内予測方向を決定し、予測方向を画面内予測画生成部102に出力する。
なお、符号化対象ブロックとは、動画像を構成する画像フレームから分割された画像ブロックである。
画面内予測画生成部102は、画面内予測モード決定部101で決定した画面内予測モードの通知を受け、局部復号画像メモリ103から予測画像生成に必要な符号化対象ブロック周辺の局部復号画素を入力する。
そして、画面内予測画生成部102は、画面内予測モードに対応した画面内予測画像を生成して出力する。
局部復号画像メモリ103は、加算器106および画面内予測画生成部102から符号化対象ブロックの周辺画像を入力し、画面内予測画像生成のために必要な画素を蓄積する。
そして、局部復号画像メモリ103は、画面内予測画生成部102へ画素を出力する。
動き補償予測部104は、符号化対象ブロックの原画像とフレームメモリ105から参照するための画像を入力し、符号化対象ブロックと参照画像を比較して最も類似度が高い位置の参照画像をフレームメモリ105から取り出し、フレーム間予測画像としてセレクタに出力する。
そして、動き補償予測部104は、画面内予測モード決定部101および符号化制御部111へ参照画像の最も類似度が高い位置情報の動きベクトルを出力する。
フレームメモリ105は、デブロッキングフィルタ部112からデブロッキングフィルタ処理した局部復号画像を入力し、フレーム間予測画生成のために必要な画素を蓄積する。
そして、フレームメモリ105は、動き補償予測部104から入力する動きベクトルによる位置情報を基にフレーム間予測画生成に必要な画素を動き補償予測部104に出力する。
加算器106は、逆周波数変換逆量子化部109から符号化対象ブロックの局部復号した画素差分値とセレクタ113から予測画像を入力し、加算し、加算結果をデブロッキングフィルタ部112と局部復号画像メモリ103に出力する。
減算器107は、符号化対象ブロックと符号化対象ブロックの予測画像を入力し、減算し、減算結果(画素差分値)を周波数変換量子化部108に出力する。
周波数変換量子化部108は、減算器107から画素差分値を入力し、直行変換、ディスクリートコサイン変換(DCT)などの周波数変換演算をしてからその演算結果に対して量子化を行う。
そして、周波数変換量子化部108は、量子化した周波数変換係数をエントロピー符号化部110と逆周波数変換逆量子化部109に出力する。
逆周波数変換逆量子化部109は、周波数変換量子化部108から量子化した周波数変換係数を入力し、その係数に対して逆量子化を行ったあとに逆周波数変換演算をして、復号した画素差分値を加算器106に対して出力する。
エントロピー符号化部110は、量子化後の周波数変換係数を入力し、エントロピー符号化して符号化ストリームとして出力する。
符号化制御部111は、符号化全体の制御を行う。
デブロッキングフィルタ部112は、加算器106から入力した局部復号画像に対してデブロッキングフィルタ演算を行い、フレームメモリ105に出力する。
なお、図1において「〜部」としている要素は、例えば回路である。
また、「〜部」を、プログラムにより実現することも可能である。
「〜部」をプログラムにより実現する場合は、動画像符号化装置100を、例えば、図8に示すハードウェア構成とすることが考えられる。
つまり、「〜部」の機能を実現するプログラムを外部記憶装置902に格納しておき、「〜部」のプログラムを主記憶装置903にロードし、演算装置901が、ロードされたプログラムを実行する。
以下に、本実施の形態に係る動作について説明する。
本実施の形態に係る動画像符号化装置100は画面内予測モード決定部101に主な特徴があるため、以下では、画面内予測モード決定部101の動作について説明する。
画面内予測モード決定部101は、外部から設定用のパラメータと動き補償予測部104から符号化対象ブロックのフレーム間予測のために導出した動きベクトルを入力する。
設定用のパラメータは、具体的にはベクトルの長さ評価用のしきい値とベクトルの傾き評価用しきい値である。
フレーム間の参照画像を用いないで画面内予測するピクチャにおいてもフレーム間予測相当の動きベクトルを導出して、画面内予測モード決定のために画面内予測モード決定部101に動きベクトルを入力する。
たとえばH.265の画面内予測ではDC予測モード(以下、単にDC予測と表記する)を含めた34の方向性予測モード(以下、単に方向性予測と表記する)とPlanr予測モード(以下、単にPlanr予測と表記する)という選択肢がある(図2)。
図2の矢印の向きは参照画像が参照される方向を示すものであるため、画面内予測は矢印とは逆方向に行われる。
一般的に、方向性予測のうちDC予測は方向を持たずエッジのない平坦なテクスチャ領域の予測に適しており、Planr予測はグラデーションなどの画素値の変化の少ない平坦なテクスチャの予測に適している。
本実施の形態の画面内予測モード決定部101は動きベクトルをパラメータによって評価することで、符号化対象ブロックに適した画面内予測モードを決定するものである。
まず、ベクトルの長さ評価用のしきい値に対する動きベクトルの評価について説明する。
動きベクトルの長さは、画面間予測の際の参照画像の位置の遠近を表している。
すなわち動きベクトルが長い場合にはフレーム間参照画像は符号化対象ブロックから離れた位置にあり、短い場合にはフレーム間参照画像は符号化対象ブロックから近い位置にあることを意味している。
動きベクトルが長い場合には符号化対象はある方向にある程度の動きを持ったブロックであり、画面内予測に関してもDC予測以外の方向性予測が適している可能性が高いと考えられる。
逆に動きベクトルが短い場合には符号化対象はあまり動きを持たないブロックであり、方向性予測の中でも方向を持たないDC予測やPlanr予測が向いている可能性が高いと考えられる。
次に、ベクトル傾き評価用しきい値に対する動きベクトルの評価ついて説明する。
動きベクトルの傾きは画面間予測の際の参照画像からの動きの向きを表している。
画面内予測では符号化対象ブロックの上方向と左方向の画素から予測するため、画面間予測と比較すると動きの方向が制限される。
動きベクトルの傾きが画面内予測のDC予測を除いた33方向の方向性予測のバリエーションから遠いものである場合、方向を持つ方向性予測が適さない可能性があると考えられる。
逆に動きベクトルの傾きが方向性予測のバリエーションのうちどれかと近い場合には、その方向性予測が画面内予測に適する可能性が高いと考えられる。
ここまでの説明を踏まえて、実施の形態1における画面内予測モード決定部101での画面内予測モードの決定方法について述べる。
画面内予測モードの決定手順について図3に示す。
初めに、画面内予測モード決定部101は、入力した動きベクトルのベクトル長を求める(S301)。
動きベクトルは符号化対象ブロックを原点とした参照画像への座標として入力され、画面内予測モード決定部101は、座標から長さを算出する。
次に、画面内予測モード決定部101は、入力した動きベクトルのベクトル長とベクトル長判定用しきい値の大きさを比較する(S302)。
ベクトル長とベクトル長判定用しきい値を比較してベクトル長がベクトル長判定しきい値より大きい場合(S302でYES)には、画面内予測モード決定部101は、ある方向にある程度の動きがあるブロックであると判定し、傾き判定用しきい値との評価に進む。
一方、ベクトル長判定しきい値以下である場合(S302でNO)には、方向性の画面内予測が適さないブロックとして、画面内予測モード決定部101は、Planr予測またはDC予測を選択してモードの決定を終了する(S303)。
次に、ベクトル長判定用しきい値よりも動きベクトルが長かった場合、画面内予測モード決定部101は、動きベクトルの傾きを算出し、画面内予測のDC予測以外の方向を持つ方向性予測のバリエーションの傾きと動きベクトルの傾きとの差分絶対値を算出し、算出した差分絶対値の中の最小値を選択する(S304)。
次に、画面内予測モード決定部101は、算出した傾きの差分絶対値の最小値と入力した傾き判定用しきい値とを比較する(S305)。
比較した結果、傾きの差分絶対値の最小値が、傾き判定用しきい値より大きい場合(S305でYES)には、方向を持つ方向性予測での予測に適さないと判定して、画面内予測モード決定部101は、Planr予測またはDC予測を選択して画面内予測の決定を終了する。
傾きの差分絶対値の最小値が、傾き判定用しきい値以下である場合(S305でNO)には、その予測方向の方向性予測が符号化対象ブロックの画面内予測に適すると判定し、画面内予測モード決定部101は、その方向の予測モードを画面内予測モードとして選択して、画面内予測モードの決定を終了する。
このように、本実施の形態では、画面内予測の参照画像を算出することなく画面内予測モードを決定し、画面内予測に関する演算を減らしながらも、画面間予測の動きベクトルを使用することによって符号化対象ブロックの特徴を捉えることによって、画質の劣化を抑えつつも回路規模の増大や演算時間の増大を抑制した動画像符号化装置を実現している。
以上、本実施の形態では、
動画像を入力とし、画面内予測モード決定部、画面内予測画生成部、局部復号画像メモリ、動き補償予測部、フレームメモリ、減算器、周波数変換量子化部、逆周波数変換逆量子化部、加算器、エントロピー符号化部、符号化制御部、デブロッキングフィルタからなる、動画像符号化装置を説明した。
また、本実施の形態では、
画面内予測モード決定部が、動き補償予測部から符号化対象ブロックの動きベクトルと外部から設定用のパラメータを入力し、動きベクトルを評価し、評価した情報と設定用パラメータを基に画面内予測方向を決定し、予測方向を画面内予測画生成部に出力することを説明した。
また、本実施の形態では、
画面内予測画生成部が、画面内予測モード決定部で決定した画面内予測モードと局部復号画像メモリから予測画像生成に必要な符号化対象ブロック周辺の局部復号画素を入力し、予測モードに対応した画面内予測画像を生成して出力することを説明した。
また、本実施の形態では、
局部復号画像メモリが、加算器および画面内予測画生成部から符号化対象ブロックの周辺画像を入力し、画面内予測画像生成のために必要な画素を蓄積し、画面内予測画生成部へ画素を出力することを説明した。
また、本実施の形態では、
動き補償予測部が、符号化対象ブロックの原画像とフレームメモリから参照するための画像を入力し、符号化対象ブロックと参照画像を比較して最も類似度が高い位置の参照画像をフレームメモリから取り出しフレーム間予測画像としてセレクタに出力、画面内予測モード決定部および符号化制御部へ参照画像の最も類似度が高い位置情報の動きベクトルを出力することを説明した。
また、本実施の形態では、
フレームメモリが、デブロッキングフィルタ部からデブロッキングフィルタ処理した局部復号画像を入力し、フレーム間予測画生成のために必要な画素を蓄積し、動き補償予測部から入力する動きベクトルによる位置情報を基にフレーム間予測が生成に必要な画素を動き補償予測部に出力することを説明した。
また、本実施の形態では、
加算器が、逆周波数変換逆量子化部から符号化対象ブロックの局部復号した画素差分値とセレクタから予測画像を入力し、加算してデブロッキングフィルタ部と局部復号画像メモリに出力することを説明した。
また、本実施の形態では、
減算器が、符号化対象ブロックと符号化対象ブロックの予測画像を入力し、減算して周波数変換量子化部に出力することを説明した。
また、本実施の形態では、
周波数変換量子化部が、減算器から画素差分値を入力し、直行変換、ディスクリートコサイン変換(DCT)などの周波数変換演算をしてからその演算結果に対して量子化を行い、量子化した周波数変換係数をエントロピー符号化部と逆周波数変換逆量子化部に出力することを説明した。
また、本実施の形態では、
逆周波数変換逆量子化部が、周波数変換量子化部から量子化した周波数変換係数を入力し、その係数に対して逆量子化を行ったあとに逆周波数変換演算をして、復号した画素差分値を加算器に対して出力することを説明した。
また、本実施の形態では、
エントロピー符号化部が、量子化後の周波数変換係数を入力し、エントロピー符号化して符号化ストリームとして出力することを説明した。
また、本実施の形態では、
符号化制御部が、符号化全体の制御を行うことを説明した。
また、本実施の形態では、
デブロッキングフィルタ部が、加算器から入力した局部復号画像に対してデブロッキングフィルタ演算を行い、フレームメモリに出力することを説明した。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に係る動画像符号化装置100の構成例を示す。
図4では、図1の構成に比べて、画像特徴量抽出部114が追加されている。
画像特徴量抽出部114は符号化対象ブロックの画像を入力し、符号化対象ブロックに含まれる画素の画素値の分散を求め画面内予測モード決定部101に出力する。
画像特徴量抽出部114以外の要素は、図1で示したものと同じである。
なお、本実施の形態では、実施の形態1と異なる点を説明し、実施の形態1と同じ点については、説明を省略する。
以下に動作について説明する。
画面内予測モード決定部101は、外部から設定用のパラメータを入力し、また、動き補償予測部104から符号化対象ブロックのフレーム間予測のために導出した動きベクトルを入力する。
設定用のパラメータは具体的にはベクトルの長さ評価用のしきい値とベクトルの傾き評価用しきい値と符号化対象ブロック分散評価用しきい値であり、フレーム間の参照画像を用いないで画面内予測するピクチャにおいてもフレーム間予測相当の動きベクトルを導出して、画面内予測モード決定のため画面内予測モード決定部101に動きベクトルを入力する。
ベクトルの長さ評価用しきい値に対する動きベクトルの評価、ベクトル傾き評価用しきい値に対する動きベクトルの評価については実施の形態1と同様であるため省略する。
符号化対象ブロック分散評価用しきい値に対する符号化対象ブロックの評価について説明する。
符号化対象ブロックの分散値が小さい場合にはブロック内画素値のばらつきが小さくブロックが平坦な領域であり、DC予測とPlanr予測を比較した場合にDC予測が適する可能性が高い。
逆に、ばらつきが大きい場合にはブロックは平坦な領域でなく、DC予測とPlanr予測を比較した場合にPlanr予測が適する可能性が高い。
ここまでの説明を踏まえて実施の形態2における画面内予測モード決定部101での画面内予測モードの決定方法について述べる。
画面内予測モードの決定手順について図5に示す。
図5で、S501、S502、S507、S508、S509は、それぞれ図3のS301、S302、S304、S305、S306と同様なので説明を省略する。
以下では、S503〜S506の動作について説明する。
ベクトル長がベクトル長判定用しきい値以下である場合(S502でNo)と、傾きの差分絶対値の最小値が傾き判定用しきい値より大きい場合(S508でYes)は、画面内予測モード決定部101は、画像特徴量抽出部114に符号化対象ブロックの分散値を算出させる(S503)。
そして、画面内予測モード決定部101は、分散判定用しきい値と算出された符号化対象ブロックの分散値を比較する(S504)。
なお、これ以降の画面内予測モード選択については、すでに方向を持つ方向性予測が適さないと判断されているため、DC予測とPlanr予測から選択することとなる。
比較した結果、符号化対象ブロックの分散値が分散判定用しきい値より小さい場合(S504でYES)は、符号化対象ブロックは画素のばらつきが小さく平坦な領域であると判定し、画面内予測モード決定部101は、DC予測を選択する(S505)。
一方、符号化対象ブロックの分散値が分散判定用しきい値より大きい場合(S504でNO)は、符号化対象ブロックは画素のばらつきが比較的大きく平坦な領域でないと判定し、画面内予測モード決定部101は、Planr予測を選択する(S506)。
このように、本実施の形態では、画面内予測の参照画像を算出することなく画面内予測モードを決定し、画面内予測に関する演算を減らしながらも、画面間予測の動きベクトルを使用することによって符号化対象ブロックの特徴を捉えることによって、画質の劣化を抑えつつも回路規模の増大や演算時間の増大を抑制した動画像符号化装置を実現している。
実施の形態3.
図6は、実施の形態3に係る動画像符号化装置の構成例を示す。
図6では、図1の構成に比べて、周辺動きベクトル保持部115が追加されている。
周辺動きベクトル保持部115は、動き補償予測部104から動きベクトルを入力し、符号化対象ブロックの周辺のブロックの動きベクトルを保持して画面内予測モード決定部101に符号化対象ブロック周辺ブロックの動きベクトルを出力する。
周辺動きベクトル保持部115以外の要素は、図1で示したものと同じである。
なお、本実施の形態では、実施の形態1と異なる点を説明し、実施の形態1と同じ点については、説明を省略する。
以下に動作について説明する。
画面内予測モード決定部101は、外部から設定用のパラメータと動き補償予測部104から符号化対象ブロックのフレーム間予測のために導出した動きベクトルを入力し、また、周辺動きベクトル保持部115から符号化対象ブロック周辺ブロックの動きベクトルを入力する。
設定用のパラメータは、具体的にはベクトルの長さ評価用のしきい値とベクトルの傾き評価用しきい値と周辺動きベクトル評価用のしきい値であり、フレーム間の参照画像を用いないで画面内予測するピクチャにおいてもフレーム間予測相当の動きベクトルを導出して、画面内予測モード決定のため画面内予測モード決定部101に動きベクトルを入力する。
図7に実施の形態3における画面内予測モード決定の手順について示す。
S704〜S708は、図3のS301〜S306と同様のためここでは説明を省略する。
実施の形態3の手順では、まず、周辺動きベクトル保持部115から入力した符号化対象ブロック周辺ブロックの動きベクトルと符号化対象ブロックの動きベクトルとのばらつきを評価するために、画面内予測モード決定部101は、符号化対象ブロックの動きベクトルと周辺ブロックの動きベクトルとの差分に対して分散を算出する(S701)。
そして、算出した分散値が周辺ベクトル評価用のしきい値より大きい場合(S702でYES)は、画面内予測モード決定部101は、符号化対象の予測方向を推測することが困難であると判定し、DC予測またはPlanr予測を選択して画面内予測モードの決定を終了する。
それ以外の場合(S702でNO)は、方向を持つ方向性予測に適する可能性があるため、画面内予測モード決定部101は、動きベクトルのベクトル長を算出以降の手順に進む。
このように、本実施の形態では、画面内予測の参照画像を算出することなく画面内予測モードを決定し、画面内予測に関する演算を減らしながらも、画面間予測の動きベクトルを使用することによって符号化対象ブロックの特徴を捉えることによって、画質の劣化を抑えつつも回路規模の増大や演算時間の増大を抑制した動画像符号化装置を実現している。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態のうち、2つ以上を組み合わせて実施しても構わない。
あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。
あるいは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
100 動画像符号化装置、101 画面内予測モード決定部、102 画面内予測画生成部、103 局部復号画像メモリ、104 動き補償予測部、105 フレームメモリ、106 加算器、107 減算器、108 周波数変換量子化部、109 逆周波数変換逆量子化部、110 エントロピー符号化部、111 符号化制御部、112 デブロッキングフィルタ部、113 セレクタ、114 画像特徴量抽出部、115 周辺動きベクトル保持部。

Claims (7)

  1. フレーム間予測と画面内予測とが行われる動画像符号化装置であって、
    動画像を構成する画像フレームから分割された画像ブロックごとに、フレーム間予測のために算出された動きベクトルを入力し、入力した動きベクトルのベクトル長を算出し、画像ブロックごとに、算出したベクトル長とベクトル長判定用しきい値とを比較し、算出したベクトル長がベクトル長判定用しきい値以下である場合に、画面内予測に適用する画面内予測モードとして、Planar予測モード及びDC予測モードのうちのいずれかを選択する画面内予測モード決定部を有することを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 前記画面内予測モード決定部は、
    算出したベクトル長がベクトル長判定用しきい値よりも大きい場合に、
    入力した動きベクトルのベクトル傾きを算出し、
    出したベクトル傾きと、DC予測モードを除く複数の方向性予測モードの各々に対応付けられている傾きとの差分絶対値を算出し、
    算出した複数の差分絶対値のうちの最小の差分絶対値を選択し、
    選択した最小の差分絶対値と傾き判定用しきい値とを比較し、
    選択した最小の差分絶対値が傾き判定用しきい値よりも大きい場合に、Planr予測モード及びDC予測モードのうちのいずれかを選択し、
    選択した最小の差分絶対値が傾き判定用しきい値以下である場合に、選択した最小の差分絶対値が対象としている方向性予測モードを選択することを特徴とする請求項に記載の動画像符号化装置。
  3. 前記動画像符号化装置は、更に、
    前記画面内予測モード決定部が画面内予測モードの選択の対象としている画像ブロックに含まれる画素の画素値の分散値を算出する画像特徴量抽出部を有し、
    前記画面内予測モード決定部は、
    算出したベクトル長がベクトル長判定用しきい値以下である場合に、
    前記画像特徴量抽出部に、画面内予測モードの選択の対象としている画像ブロックに含まれる画素の画素値の分散値を算出させ、前記画像特徴量抽出部から分散値を入力し、
    入力した分散値と分散判定用しきい値とを比較し、
    入力した分散値が分散判定用しきい値よりも小さい場合に、DC予測モードを選択し、
    入力した分散値が分散判定用しきい値以上である場合に、Planr予測モードを選択することを特徴とする請求項又はに記載の動画像符号化装置。
  4. 前記動画像符号化装置は、更に、
    前記画面内予測モード決定部が画面内予測モードの選択の対象としている画像ブロックに含まれる画素の画素値の分散値を算出する画像特徴量抽出部を有し、
    前記画面内予測モード決定部は、
    選択した最小の差分絶対値が傾き判定用しきい値よりも大きい場合に、
    前記画像特徴量抽出部に、画面内予測モードの選択の対象としている画像ブロックに含まれる画素の画素値の分散値を算出させ、前記画像特徴量抽出部から分散値を入力し、
    入力した分散値と分散判定用しきい値とを比較し、
    入力した分散値が分散判定用しきい値よりも小さい場合に、DC予測モードを選択し、
    入力した分散値が分散判定用しきい値以上である場合に、Planr予測モードを選択することを特徴とする請求項に記載の動画像符号化装置。
  5. 前記動画像符号化装置は、更に、
    前記画面内予測モード決定部が画面内予測モードの選択の対象とする画像ブロックの周辺に所在する画像ブロックに対して算出された動きベクトルを保持する周辺動きベクトル保持部を有し、
    前記画面内予測モード決定部は、
    前記周辺動きベクトル保持部から、画面内予測モードの選択の対象とする画像ブロックの周辺に所在する画像ブロックの動きベクトルを入力し、
    画面内予測モードの選択の対象とする画像ブロックと、前記周辺動きベクトル保持部から入力した動きベクトルとの差分を算出し、算出した差分おける分散値を算出し、
    算出した分散値と周辺ベクトル評価用しきい値とを比較し、
    算出した分散値が周辺ベクトル評価用しきい値よりも大きい場合に、Planr予測モード及びDC予測モードのうちのいずれかを選択し、
    算出した分散値が周辺ベクトル評価用しきい値以下である場合に、
    画面内予測モードの選択の対象とする画像ブロックの動きベクトルのベクトル長を算出し、算出したベクトル長とベクトル長判定用しきい値とを比較することを特徴とする請求項のいずれかに記載の動画像符号化装置。
  6. 動画像に対するフレーム間予測と画面内予測とが行われるコンピュータによる画面内予測モード決定方法であって、
    前記コンピュータが、動画像を構成する画像フレームから分割された画像ブロックごとに、フレーム間予測のために算出された動きベクトルを入力し、入力した動きベクトルのベクトル長を算出し、画像ブロックごとに、算出したベクトル長とベクトル長判定用しきい値とを比較し、算出したベクトル長がベクトル長判定用しきい値以下である場合に、画面内予測に適用する画面内予測モードとして、Planar予測モード及びDC予測モードのうちのいずれかを選択することを特徴とする画面内予測モード決定方法。
  7. コンピュータを、請求項1に記載された動画像符号化装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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