JP6078125B1 - 使い捨てコップ用スリーブ - Google Patents

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Abstract

【課題】スクラッチくじ等の隠蔽情報部による特有の効果を発揮することができると共に、使い捨てコップの内部にスクラッチ印刷等の隠蔽層を形成する特殊インキの剥離片が付着したり残留したりするといった事態を生じることがない使い捨てコップ用スリーブの提供。【解決手段】スリーブ10の巻回部14に隠蔽情報部20を設ける。隠蔽情報部20は、第1の情報部及び第2の情報部を備える。第1の情報部は読解可能情報としての賞種別情報を有する。第2の情報部は、読解不能情報としてのコードからなる賞内容情報を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨てコップの外側面に巻き回した状態で保持され、使い捨てコップに対して断熱機能等の諸機能を付与する使い捨てコップ用スリーブに関する。
従来、コーヒー、紅茶、ジュース等の飲料を提供する飲料容器として、紙コップやプラスチックコップ等の使い捨てコップが使用されている。また、使い捨てコップのうち、特に紙コップの外周面の表面には、意匠性や広告等の目的で、所定の模様やロゴ等からなる印刷層が設けられることがある。このような紙コップに類した紙製容器の外周面の表面に印刷を施す発明として特許文献1に記載の発明がある。
特許文献1には、紙製容器及び該容器の外周面にスリーブ状に設けられた断熱保温性シートからなる断熱保温性容器が開示されている。前記断熱保温性シートは、紙基材と該基材の一方の面に貼着された、発泡倍率が3倍以上であり厚さが1mm以上の水溶性高分子樹脂発泡層からなる。該シートの前記水溶性高分子樹脂発泡層と前記紙製容器の外周面の少なくとも1部は密着している。(以上、特許文献1の要約参照。)
この断熱保温性容器は、紙製容器でありながら発泡ポリスチレン樹脂から成る容器に匹敵する充分な断熱特性を有すると共に、容器の表面には意匠性や美麗性を目的とした印刷を施すことが出来る上、容器の成型加工適性にも優れている、とされている(段落0008)。
特開2000−271011号公報
しかし、特許文献1に記載の断熱保温性容器は、あくまで、外周面の表面に意匠性等を付与する目的で印刷を施すことを開示しているだけであり、これにより、意匠性や外観品質の向上といった一定の効果は期待できるが、それ以上の効果を期待することは難しい。ここで、本発明者は、使い捨てコップの技術分野とは全く異なる技術分野であるが、印刷技術分野において、スクラッチ印刷なる印刷技術が使用されていることに着目した。このスクラッチ印刷は、典型的には、スクラッチくじで使用されるものであり、紙製のシート状をなす印刷用の基材(以下、「印刷基材」という)の表面の所定部位(以下、「隠蔽部位」という)に、くじの当落情報(例えば、「当たり」又は「外れ」等の文字等)や当落種類(例えば、「1等」、「2等」、「残念賞」等の文字)等を所定の印刷技術(典型的にはオフセット印刷)により通常インキを使用して印刷すると共に、その隠蔽部位の全体を銀色等の特殊インキで覆うように所定の印刷技術(典型的にはスクリーン印刷)で印刷して、その隠蔽部位を前記特殊インキによる隠蔽層で隠蔽するものである。なお、隠蔽部位には、文字以外に、所定の絵柄や記号が印刷されることもある。また、前記当落情報や当落種類の隠蔽部位における通常印刷インキによる通常印刷層と前記特殊インキによる隠蔽層との間には、通常、透明なニスからなる剥離層が所定の印刷技術(典型的にはオフセット印刷)により印刷され、その剥離層を介して、隠蔽層が通常印刷層の上に剥離自在に配設されている。そして、そのスクラッチくじを購入又は(キャンペーン等により)入手した使用者が、スクラッチくじの隠蔽層をコインや爪などにより擦り取ることにより、隠蔽部位が露出して外部から視認可能となり、使用者が、その隠蔽部位の当落情報や当落種類を確認できるようになっている。なお、隠蔽部位の当落情報や当落種類の印刷に使用する通常インキによる印刷色(通常はグレー)と、特殊インキによる隠蔽層の印刷色(通常は銀色)とは同色又は近似色とされ、隠蔽層による通常印刷部位の隠蔽効果を確保するようになっている。また、シート状の基材に裏面は、裏面側から前記隠蔽部位の文字等を透かして見ることができないよう、墨ベタで印刷されている。
そして、本発明者は、上記のような使い捨てコップの外周面の表面の所定部位に、上記のようなスクラッチ印刷を使用してスクラッチくじ等の特有の情報部(以下、「隠蔽情報部」という)を設ければ、使い捨てコップの嗜好性や娯楽効果を増大し、ひいては、特に使い捨てコップにより飲料を提供する事業者に対して大きな広告効果を得るような使用態様を提案できるのではないかと考え、本発明の着想を得た。一方、使い捨てコップは、その保管時及び搬送時には、保管スペースを節約するために、上下方向に(即ち、使い捨てコップの軸心方向に)嵌合状態で積み重ねて保管及び搬送されるが、このとき、下側の使い捨てコップの内周面と上側の使い捨てコップの外周面とが接触することになる。したがって、使い捨てコップの外周面の表面にスクラッチ印刷を施すと、特に搬送時に、上下に積み重ねた使い捨てコップの外周面と内周面とが互いにこすれ合い、摩擦によって上側の使い捨てコップの外周面の表面のスクラッチ印刷層である隠蔽層が(部分的にであっても)剥離又は擦り取られる可能性がある。この場合、使い捨てコップは内容物として飲料を収容するものであり、食品衛生法(特に、「第三章 器具及び容器包装」)により、「営業上使用する器具及び容器包装は、清潔で衛生的でなければならない。」(第十五条)、及び、「有毒な、若しくは有害な物質が含まれ、若しくは付着して人の健康を損なうおそれがある器具若しくは容器包装又は食品若しくは添加物に接触してこれらに有害な影響を与えることにより人の健康を損なうおそれがある器具若しくは容器包装は、これを販売し、販売の用に供するために製造し、若しくは輸入し、又は営業上使用してはならない。」(第十六条)とされており、上記のように、微量であってもスクラッチ印刷の隠蔽層の特殊インキが剥離して、その特殊インキの剥離片が使い捨てコップの(飲料に直接接触する)内周面の表面に付着したり残留したりするといった事態は、確実に防止する必要がある。
そこで、本発明者は、使い捨てコップ自体ではなく、使い捨てコップに付随して使用される物品について鋭意研究を重ねた結果、使い捨てコップの外周面に嵌合状態で装着される紙製スリーブ(「コーヒースリーブ」、「カップスリーブ」とも呼ばれる)に着目した。なお、この紙製スリーブは、使い捨てコップの内容物としての飲料がホットコーヒー等の温飲料の場合に、使い捨てコップを把持する飲用者の手指に温飲料の温熱が直接加わらないよう、使い捨てコップの外周に巻き回して、或いは、嵌合して装着されるものである。この紙製スリーブにより、使い捨てコップの内部の温飲料の熱が飲用者の手指に伝達することを抑制又は遮断することができる。或いは、紙製スリーブは、使い捨てコップの内容物としての飲料がアイスコーヒー等の冷飲料の場合も、使い捨てコップを把持する飲用者の手指に冷飲料の冷熱が直接加わらないよう、或いは、使い捨てコップの外周面に結露により発生した水滴が飲用者の手指に付着しないよう、使い捨てコップの外周面に装着される。このように、紙製スリーブは、必要時に後付けで使い捨て紙コップに装着されてその機能を発揮するため、使い捨てコップ自体ではなく、紙製スリーブにスクラッチ印刷によるスクラッチくじを設けて、その紙製スリーブを後付けで使い捨て紙コップの外周面に装着すれば、使い捨て紙コップ自体にスクラッチ印刷によるスクラッチくじを設けた場合と同様に、スクラッチくじによる特有の効果を発揮することができるということに、本発明者は想到した。同時に、この場合、使い捨てコップの内部に(紙製スリーブに設けた)スクラッチ印刷の特殊インキの剥離片が付着したり残留したりするといった事態を生じることはないことにも、本発明者は着目した。そして、本発明者は、このような紙製スリーブにスクラッチ印刷をする技術について鋭意研究開発を重ね、本発明に係る使い捨てコップ用スリーブに想到した。更に、本発明者は、従来のスクラッチ印刷による各種の技術的思想を使い捨てコップ及び使い捨てコップ用スリーブとの関係で鋭意検討することにより、使い捨てコップ及び/又は使い捨てコップ用スリーブに特有の特性又は属性との関係で独創的な効果を発揮すると共に、それらの関係に基づく相乗効果を発揮することができる使い捨てコップ用スリーブの発明にも想到した。
更に、スクラッチ印刷と同様、銀インキ等の特殊インキによる隠蔽性を利用して、印刷基材にくじ等の情報を隠蔽状態で設ける印刷技術として、セロハンテープオフ印刷なる印刷技術がある。このセロハンテープオフ印刷技術は、印刷基材の隠蔽部位に、スクラッチくじと同様、くじの当落情報や当落種類又はクイズの解答等の文字や絵柄や記号等を通常インキにより所定の印刷技術(典型的にはオフセット印刷)を使用して印刷することで通常印刷層を形成し、その通常印刷層の上に、スクラッチ印刷と同様に透明なニスからなる剥離層を所定の印刷技術(典型的にはグラビア印刷)により印刷し、その剥離層の上に銀インキ等の特殊インキからなる隠蔽層を所定の印刷技術(典型的にはグラビア印刷)によって剥離自在に配設するものである。本発明者は、このセロハンテープオフ印刷によってくじ等を使い捨てコップ用スリーブに設けることによっても、スクラッチ印刷によってくじ等を使い捨てコップ用スリーブに設けた場合と同様の特有の効果が得られることにも着目した。そして、本発明者は、これらスクラッチ印刷やセロハンテープオフ印刷のように、印刷基材に印刷した所定の通常印刷部を隠蔽層により隠蔽すると共に必要時にその隠蔽層を剥離することができる印刷技術(以下、説明の便宜上、「隠蔽印刷」という)を利用して、本願に係る使い捨てコップ用スリーブの発明を完成した。
そこで、本発明は、使い捨て紙コップ自体に隠蔽印刷によるスクラッチくじ等の特有の隠蔽情報部を設けた場合と同様に、スクラッチくじ等の隠蔽情報部による特有の効果を発揮することができると共に、使い捨てコップの内部にスクラッチ印刷等の隠蔽層を形成する特殊インキの剥離片が付着したり残留したりするといった事態を生じることがない使い捨てコップ用スリーブの提供を課題とする。
また、本発明は、使い捨てコップ及び/又は使い捨てコップ用スリーブに特有の特性又は属性との関係で隠蔽情報部による独創的な効果を発揮すると共に、隠蔽情報部による効果とそれら使い捨てコップ及び/又は使い捨てコップ用スリーブによる効果との相乗効果を発揮することができる使い捨てコップ用スリーブの提供を課題とする。
本発明の一つの観点に係る使い捨てコップ用スリーブは、使い捨てコップの外周面に装着自在とされると共に、少なくとも表面側に印刷基材を有する巻回部と、前記巻回部の印刷基材に隠蔽印刷により設けられた隠蔽情報部とを備えている。前記隠蔽情報部は、前記隠蔽情報部の第1の部分に印刷により設けられた第1の情報部と、前記隠蔽情報部において前記第1の部分と隣接する第2の部分に印刷により設けられた第2の情報部と、前記第1の情報部及び前記第2の情報部を隠蔽すると共に、外力により剥離されて前記第1の情報部及び前記第2の情報部を露出する隠蔽層とを備えている。前記第1の情報部及び前記第2の情報部は、たがいに協働して、くじに関する複合的な情報であって、かつ、互いに内容的な関連性を有する複数の異なる種類の情報からなる複合くじ情報を表すものである。前記第1の情報部は、前記複合くじ情報の一つを構成する情報であって、くじの賞の種別を表す賞種別情報を第1の情報として有している。前記第2の情報部は、前記複合くじ情報の他の一つを構成する情報であって、くじの賞の具体的内容を説明する賞内容情報を第2の情報として有している。前記第1の情報は、使い捨てコップの被提供者が目視により読解可能な読解可能情報として前記隠蔽情報部に設けられる。前記第2の情報は、使い捨てコップの被提供者が目視によっては読解不能となるように、所定のコード体系で符号化したコードからなる読解不能情報として前記隠蔽情報部に設けられる。前記第2の情報は、前記コードからなる読解不能情報としてのコード情報に、所定の端末装置によってそのコード情報が読み取られたときにそのコード情報の送信先となる所定のコンピュータ装置のアドレスを表す送信先アドレス用のIDと、少なくとも前記賞内容情報を識別するための賞内容情報識別用のIDとを格納している。
本発明の他の観点に係る使い捨てコップ用スリーブの情報処理システムは、上記使い捨てコップ用スリーブを使用したコップ用スリーブの情報処理システムであって、前記端末装置としての携帯端末装置と、情報管理サーバーとを備える。前記携帯端末装置は、前記コード情報を読み取ることで、前記送信先アドレス用のIDに基づき、前記情報処理サーバーに前記コード情報を送信自在である。前記情報管理サーバーは、前記複合くじ情報に対応するくじ情報としての当落情報と、広告情報とを格納及び管理する。前記情報管理サーバーは、前記コード情報を受信すると、そのコード情報の前記賞内容情報識別用のIDに基づき、そのコード情報における前記読解不能情報としての賞内容情報を識別し、前記当落情報から、その読解不能情報としての賞内容情報に対応する情報であって、読解可能情報からなる賞内容情報を抽出すると共に、前記広告情報から、その賞内容情報に対応付けた広告情報を抽出し、その抽出した読解可能情報からなる賞内容情報と、その賞内容情報に対応付けた広告情報とを、前記携帯端末装置に送信する。前記携帯端末装置は、前記情報管理サーバーから送信された前記読解可能情報からなる賞内容情報と、その賞内容情報に対応付けた広告情報とを、ディスプレイに表示する。
本発明の他の観点に係る使い捨てコップ用スリーブの情報処理システムは、請求項2の構成において、前記賞内容情報識別用のIDが、前記スリーブの隠蔽情報部に割り当てられたくじIDであり、前記情報管理サーバーは、一つのくじIDに対して複数の賞内容を対応付け、かつ、一つのくじIDについて単一の賞種別を割り当てると共に所定の複数の賞内容を割り当て、それら複数の賞内容の中から選択した特定の賞内容を、前記当落情報に含める。
本発明の他の観点に係る使い捨てコップ用スリーブの情報処理システムは、請求項2の構成において、前記情報管理サーバーが、所定の複数の賞内容に対して、それぞれ、異なる広告内容を割り当て、前記当落情報の賞内容情報を、前記複数の賞内容から選択して前記携帯端末装置に送信して、前記携帯端末装置のディスプレイに表示させると共に、前記賞内容情報の各々に対応して前記異なる広告内容の広告情報を前記携帯端末装置に送信して、前記携帯端末装置のディスプレイに表示させる。
本発明の他の観点に係る使い捨てコップ用スリーブの情報処理システムは、請求項2の構成において、前記情報管理サーバーが、一つの賞内容に対して、所定の複数の異なる広告内容を割り当て、前記当落情報の賞内容情報を、前記一つの賞内容として前記携帯端末装置に送信して、前記携帯端末装置のディスプレイに表示させると共に、前記一つの賞内容情報に対応して異なる広告内容の広告情報をディスプレイに表示させる。
本発明の一つの観点に係る使い捨てコップ用スリーブは、使い捨て紙コップ自体に隠蔽印刷によるスクラッチくじ等の特有の隠蔽情報部を設けた場合と同様に、スクラッチくじ等の隠蔽情報部による特有の効果を発揮することができると共に、使い捨てコップの内部にスクラッチ印刷等の隠蔽層を形成する特殊インキの剥離片が付着したり残留したりするといった事態を生じることがない。
本発明の他の観点に係る使い捨てコップ用スリーブの情報処理システムは、使い捨てコップ及び/又は使い捨てコップ用スリーブに特有の特性又は属性との関係で隠蔽情報部による独創的な効果を発揮すると共に、隠蔽情報部による効果とそれら使い捨てコップ及び/又は使い捨てコップ用スリーブによる効果との相乗効果を発揮することができる。
図1は本発明の実施の形態1に係る使い捨てコップ用スリーブを使い捨てコップに装着した状態を示す斜視図である。 図2は本発明の実施の形態1に係る使い捨てコップ用スリーブを使い捨てコップに装着した状態を示す正面図である。 図3は本発明の実施の形態1に係る使い捨てコップ用スリーブの隠蔽部の情報部の構成を説明するための正面図であり、上側に装着状態の使い捨てスリーブを示し、下側に使い捨てスリーブの隠蔽情報部の構成を説明的に示す。 図4は本発明の実施の形態1に係る使い捨てコップ用スリーブの使い捨てコップを示し、(a)は使い捨てコップ用スリーブを使い捨てコップに装着した状態を示す正面図であり、(b)は使い捨てコップ用スリーブの(使い捨てコップへの非装着時の)展開状態を示す正面図である。 図5は本発明の実施の形態1に係る使い捨てコップ用スリーブを使い捨てコップに装着した状態を示す平面図であり、一点鎖線で示す円形内に使い捨てコップ用スリーブの層構造及び隠蔽情報部の層構造を拡大して示す。 図6は本発明の実施の形態1に係る使い捨てコップ用スリーブを使い捨てコップに装着した状態を示す縦断面図であり、一点鎖線で示す円形内に使い捨てコップ用スリーブの層構造及び隠蔽情報部の層構造を拡大して示す。 図7は本発明の実施の形態1に係る使い捨てコップ用スリーブの製造方法の好適例を概略的に説明するための説明図である。 図8は本発明の実施の形態1に係る使い捨てコップ用スリーブの隠蔽情報部の第1の情報及び第2の情報を使用したスリーブ用情報処理システムの一例を機能ブロック等を使用して説明するための説明図である。 図9は本発明の実施の形態1に係る使い捨てコップ用スリーブの隠蔽情報部の第2の情報部のデータ構造の一例を説明するための説明図である。 図10は本発明の実施の形態1に係る使い捨てコップ用スリーブの隠蔽情報部の第1の情報及び第2の情報を使用したスリーブ用情報処理システムのデータベースのデータ構造(テーブル構成)を示す説明図である。 図11は本発明の実施の形態1に係る使い捨てコップ用スリーブの隠蔽情報部の第1の情報及び第2の情報を使用したスリーブ用情報処理システムの機能実現手段(コード情報管理手段、当落情報管理手段、公告情報管理手段)の構成を概略的に説明するための説明図である。 図12は本発明の実施の形態2に係る使い捨てコップ用スリーブを示し、(a)は使い捨てコップ用スリーブを使い捨てコップに装着した状態を示す正面図であり、(b)は使い捨てコップ用スリーブの(使い捨てコップへの非装着時の)展開状態を示す正面図であり、(c)は使い捨てコップ用スリーブの隠蔽部の情報部の構成を説明するための正面図である。 図13は本発明の実施の形態3に係る使い捨てコップ用スリーブを示し、(a)は使い捨てコップ用スリーブの展開状態を示す拡大正面図であり、(b)は使い捨てコップ用スリーブの隠蔽部の情報部の構成を説明するための拡大正面図である。 図14は本発明の実施の形態4に係る使い捨てコップ用スリーブを示し、(a)は使い捨てコップ用スリーブを使い捨てコップに装着した状態を示す正面図であり、(b)は使い捨てコップ用スリーブの展開状態を示す正面図である。 図15は本発明の実施の形態5に係る使い捨てコップ用スリーブの巻き回し状態(使用時の状態)を示す斜視図である。 図16は本発明の実施の形態5に係る使い捨てコップ用スリーブを示し、(a)は使い捨てコップ用スリーブを使い捨てコップに装着した状態を示す正面図であり、(b)は使い捨てコップ用スリーブの(使い捨てコップへの非装着時の)展開状態を示す正面図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態という)を説明する。なお、各実施の形態を通じ、同一の部材、要素または部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態1
実施の形態1に係る使い捨てコップ用スリーブ(以下、単に「スリーブ」という)10は、図1、図2及び図4(a)に示すように、使い捨てコップ1の外周面の表面に巻き回した状態で装着自在なシート構造を有している。詳細には、図4(b)に示すように、スリーブ10は、展開状態では、所定の幅寸法(図4中の上下方向寸法)で所定の長さ寸法(図4中の左右方向寸法)だけ延びる帯状のシート状をなす。スリーブ10の幅寸法は、装着対象の使い捨てコップ1の高さ寸法(図1の上下方向寸法)よりも小さい寸法とされ、スリーブ10の長さ寸法は、装着対象の使い捨てコップ1の外周面の全周長よりも所定長さだけ(即ち、接合部分の長さだけ)長い寸法とされている。スリーブ10の巻回部14の長さ方向一端縁には、所定形状(例えば、ひし形状)の突片状の係止部15が、スリーブ10の長さ方向に突出するよう一体形成され、巻回部14の長さ方向他端部には、前記係止部15を挿入して係止自在なスリット状の係合部16が、スリーブ10の幅方向に延びるよう形成されている。そして、スリーブ10は、巻回部14を所定寸法の使い捨てコップ1の外周面の表面に巻き回し、係止部15を係合部16に挿入して係止することにより、使い捨てコップ1の外周面の表面の所定位置に後付けで装着して取り付けることができる。即ち、スリーブ10は、使い捨てコップに対して後付け可能(及び、別体で着脱自在)な構造を有している。
[スリーブ]
図5及び図6に示すように、スリーブ10は、例えば、所定の層構造(例えば、段ボール原紙と同様の層構造)を有する所定素材(典型的には紙素材)の原料シートから形成されている。スリーブ10は、実施の形態1では、波形シート状の内側層11と、平坦シート状の外側層12とを重ねて接合した二層構造とされている。外側層12の表面(即ち、スリーブ10の外表面)は、平滑面とされ、その表面に所定の印刷技術により所望の印刷を施せるようになっている。即ち、実施の形態1では、スリーブ10の巻回部14における外側層12は、外側表面を平滑面とした印刷基材層を構成しており、印刷基材層としての外側層12の表面に、所定の印刷技術(例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、スクラッチ印刷用の特殊印刷等)を使用して所望の態様の(文字、記号、図形、模様等からなる)印刷部を形成自在である。そして、巻回部14の外側層12の表面には、長さ方向の所定部位(図示の例の場合は長さ方向中央部)に、印刷部としての隠蔽情報部20が印刷により一体的に形成されている。
[隠蔽情報部]
隠蔽情報部20は、内側層としての印刷層21と、中間層としての剥離層22と、外側層としての隠蔽層23を厚さ方向に順次積層してなる三層構造を有している。印刷層21は、従来のスクラッチ印刷やセロハンテープオフ印刷の通常印刷層に相当する。また、剥離層22は、従来のスクラッチ印刷やセロハンテープオフ印刷の剥離層に相当する。更に、隠蔽部23は、従来のスクラッチ印刷やセロハンテープオフ印刷の隠蔽層に相当する。なお、図5及び図6では、説明の便宜上、印刷層21、剥離層22及び隠蔽層23は、視認可能な程度の厚みを持つよう描画しているが、実際は、各層とも視認困難な程度の厚みの層として形成される。
[隠蔽情報部の情報]
図3に示すように、実施の形態1では、隠蔽情報部20は、印刷層21に所定の情報部を印刷してなるものであり、前記所定の情報部として、第1の情報部31及び第2の情報部32を有している。実施の形態1では、隠蔽情報部20の前記所定の情報部の情報は、くじに関する情報(以下、「くじ情報」という)から構成されている。また、実施の形態1では、隠蔽情報部20は、くじ情報として、単一の情報ではなく、くじに関する複合的な情報であって、かつ、互いに内容的な関連性を有する複数の異なる種類の情報(以下、「複合くじ情報」という)を印刷層21に設けている。詳細には、第1の情報部31は、前記くじ情報のうち、前記複合くじ情報の一つを構成する情報であって、くじの景品や賞の階級やランク又は種類や種別を表す情報(以下、「賞種別情報」という)を印刷層21に印刷してなる。なお、このような賞種別情報としては、例えば、「A賞」、「B賞」、「C賞」、「D賞」のように賞や景品のランクを上位から下位へと文字により表したものや、「1等」、「2等」、「3等」、「4等」のように賞や景品のランクを上位から下位へと数字により表したものや、「無料券」、「割引券」、「特典引換券」のように賞や景品の種類を文言で表したものがあり、また、これらの文字や数字や文言からなる賞種別情報を直感的に把握できるように記号や図形や絵柄で表現したものもある。図3の例では、第1の情報部31は、くじ情報として、「A賞」、「B賞」、「C賞」、「D賞」のように賞や景品のランクを上位から下位へと文字により表した場合における「A賞」という賞種別情報を有している。
第2の情報部32は、くじ情報のうち、前記複合くじ情報の他の一つを構成する情報であって、くじの賞や景品の具体的内容を説明する情報(以下、「賞内容情報」という)を印刷層21に印刷してなる。なお、このような賞内容情報としては、例えば、「1000円」、「500円」のように賞が賞金の場合の金額を表すものや、「マグカップ」、「トレー」のように賞が景品の場合の景品の具体的内容(景品名等)を表すものや、「ドリンク無料券」、「ランチ割引券」、「大盛り無料券」のように賞が「無料券」や「割引券」や「特典引換券」の場合のそれらの券の具体的内容を表すものがある。一方、実施の形態1では、第2の情報部32は、上記の賞内容情報を、そのまま(文字や数字や文言で)印刷層21に印刷するのではなく、賞内容情報を含む所定の情報を直接的視認によっては理解不能又は読解不能な態様で(即ち、文字や数字や文言のように直接的にそれらを読解することでは内容を理解することができないような態様で)コード化してなる所定のコードを印刷層21に印刷している。このようなコードとしては、バーコードのような一次元コード、及び、二次元コードがあるが、より多くの情報量を確保できる点からは、二次元コードを使用することが好ましい。
[コード読取手段]
一方、第2の情報部32の第2の情報のコードは、コード読取手段としてのバーコードスキャナーにより読み取り自在な構成である。具体的には、コード読取手段は、スマートフォンやタブレット等の携帯端末装置に実装したバーコードスキャナアプリケーションにより実現することができる。この場合、図示はしないが、携帯端末装置は、一般的なコンピュータ装置と同様、ハードウエア資源として、中央処理装置(CPU)、記憶装置(ROM、RAM、内部ストレージ)、入出力装置(I/O)等を備える構成となる。また、携帯端末装置は、スマートフォンやタブレット等の携帯型通信端末装置であって、電話網を介して間接的に、又は、電話網を介さずに無線LAN設備等を利用して直接的にインターネットに接続することができる通信端末装置とすることができる。或いは、携帯端末装置は、少なくともコード読取手段とネットワーク通信手段とを備えた携帯型の情報端末装置であればよく、例えば、バーコードや二次元コードを読み取るために専用に製作されたハンディスキャナ等の専用の携帯型情報端末装置により構成することもできる。
[使用形態]
実施の形態1のスリーブ10の使用形態について簡単に説明すると、基本的には、顧客等の使用者に飲料物等の内容物を提供する提供者(例えば、飲食店舗やコンビニエンスストア等)が、使い捨てコップ1に飲料等の内容物を収容して被提供者(例えば、飲食店舗やコンビニエンスストアの顧客)に提供する際に、内容物が高温等の場合、上記のとおり、使い捨てコップ1にスリーブ10を装着して提供するが、この際、提供者は、被提供者に対して、スリーブ10の隠蔽情報部20によりくじ引きをすることができる旨をまず告知する。例えば、提供者は、チラシのような店舗外告知手段や掲示板のような店舗内告知手段により、スリーブ10の隠蔽情報部20によりくじ引きができる旨を被提供者に告知する。そして、被提供者は、くじ引きに参加する場合、スリーブ10の隠蔽情報部20の隠蔽層23を剥離する。例えば、被提供者が、自己のスリーブ10の隠蔽情報部20の隠蔽層23を、隠蔽層23がスクラッチ印刷の場合はコイン等で、セロハンテープオフ印刷の場合はセロハンテープで剥離すると、隠蔽情報部20の印刷層21が、そのくじ情報を透明な剥離層22を介して外部に露出し、外部から視認可能な状態となる。即ち、これにより、第1の情報部31が、被提供者に対し、その者の有するスリーブ10の賞種別情報を視覚により直接的に読み取って確認又は理解可能な情報(以下、「読解可能情報」という)として提示する。よって、被提供者は、自己のくじ引き結果としての賞の種別をその場で(即ち、即時的に)かつ視覚により直接的に確認することができる。例えば、図3の例では、第1の情報部31が、第1の情報として「A賞」という文字を印刷しており、第1の情報部31は、被提供者に対し、その者の賞が「A賞」であることを即時的かつ直接的に確認可能な状態とする。
一方、このとき、第2の情報部32の第2の情報は、所定のコード(図3の場合は二次元コード)により所定の符号化方式で符号化されているので、第2の情報部32の第2の情報は、被提供者には即時的又は直接的には確認不能な情報となっており、被提供者にとって視覚によっては直接的に読み取って確認又は理解不能な情報(以下、「読解不能情報」という)となっている。したがって、被提供者が、スリーブ10側では読解不能情報として設けられている第2の情報を、自己が視覚により直接的に読取って確認又は理解可能な情報(即ち、読解可能情報)として取得するには、被提供者は、必ず、前記コード読取手段により第2の情報部32のコードをスキャンして読み取る必要がある。具体的には、被提供者が、スリーブ10の第2の情報部32のコード(即ち、読解不能情報)を、例えば携帯端末装置のコード読取手段によりスキャンすると、第2の情報部のコードの(符号化された)第2の情報が復号化され、その復号化された第2の情報が、文字又は文言等、被提供者が直接的に読解可能な態様で(即ち、読解可能情報として)、被提供者の携帯端末装置の表示手段としてのディスプレイに表示される。これにより、被提供者は、第2の情報部32の第2の情報による賞内容情報を直接的に視認によって理解可能な態様で取得することができる。なお、この第2の情報の読取処理及び賞内容情報の表示処理等、実施の形態1のスリーブ10の隠蔽情報部20の情報を利用した各種処理を実行するためのスリーブ用情報処理システムについては、後段で詳述する。
[第3の情報部]
ここで、実施の形態1では、隠蔽情報部20は、更に、前記所定の情報部として、第1の情報部31及び第2の情報部32に加えて、第3の情報部33を有している。第3の情報部33は、第2の情報部32の情報が賞内容情報をコード化したコード情報であり、第2の情報部を視認しても、その賞内容情報の内容を直接的に確認することができず、その内容を確認するためには、上記のとおり、第2の情報部32のコードのスキャン動作が必要であることから、被提供者にコードのスキャン動作を促すための第3の情報を追加的に印刷したものである。なお、第3の情報部33の第3の情報は、被提供者にコードのスキャン動作を促す文言から構成され、例えば、図3に示すように、「賞の内容はコードをスキャン!!」のような文言からなる。なお、第3の情報部33は、上記のように、被提供者にコードのスキャン動作を促す目的で設けられるため、被提供者が提供者による告知情報等により、隠蔽情報部20のくじの賞内容情報を取得するためには、第2の情報部32のコードのスキャンが必要であることを容易又は確実に認識できる場合、省略してもよい。
[製造方法]
次に、実施の形態1のスリーブ10の製造方法の好適例について図7にしたがって説明する。スリーブ10を製造するには、まず、図7(a)に示すように、原紙裁断工程で、所定幅寸法の原紙ロールRBを一定方向に連続給紙すると共にその給紙方向に一定間隔で裁断し、図7(b)に示すように、前記所定幅寸法及び一定長さ寸法(例えば、幅40cmで長さ80cm)を有する平坦シート状の原紙シートSBを製作する。このとき、各1枚の原紙シートSBは、図7(b)に一点鎖線で示すように、スリーブ10の外形輪郭に対応する囲繞形状の切断予定線CLが、所定の複数本(図7の例では8本)、原紙シートSBの長さ方向に沿って並設して配置されている。なお、原紙シートSBにおいて各切断予定線CLにより囲まれる囲繞部分を、説明の便宜上、印刷前スリーブ10Aと称する。次に、図7(b)に示すように、係合部形成工程で、各原紙シートSAの各印刷前スリーブ10Aの所定位置には、前記スリット状の係合部16が切込み加工により形成される。次に、図7(c)に示すように、情報部印刷工程で、各原紙シートSAの描く印刷前スリーブ10Aの所定位置には、前記隠蔽情報部20が印刷により形成される。これにより、原紙シートSAの印刷前スリーブ10Aにそれぞれ隠蔽情報部20を印刷してなる印刷済原紙シートPBが得られる。なお、印刷済原紙シートPBにおいて各切断予定線CLにより囲まれる囲繞部分を、説明の便宜上、印刷済スリーブ10Bと称する。次に、切断工程で、前記印刷済み原紙シートPBから、各印刷済スリーブ10Bを前記切断予定線CLに沿って打ち抜き加工等によって切断する。これにより、図7(d)に示すように、実施の形態1のスリーブ10を得ることができる。
このように、平坦シート状の原紙シートSBの印刷前スリーブ10Aに隠蔽情報部20を印刷することにより、ロール状の原紙ロールRBにおいてスリーブ10に対応する部分の所定位置に直接隠蔽情報部20を印刷する場合と比較して、隠蔽情報部20の印刷を確実に行うことができ、印刷ミスを防止することができる。即ち、本発明者は、従来の使い捨てコップ用のスリーブにスクラッチ印刷等からなる隠蔽情報部20を設けるという独自の技術思想に想到する一方で、そのスリーブ10に隠蔽情報部20を(特にスクラッチ印刷やセロハンテープオフ印刷のような特殊印刷技術による印刷ミスを防止して)確実に形成する技術思想についても同時に鋭意検討した結果、上記のような独自の製造方法の発明に想到したものである。換言すれば、本発明者の知見によれば、ロール状の原紙ロールRBにおいてスリーブ10に対応する部分の所定位置に直接隠蔽情報部20を印刷した場合、隠蔽情報部20の印刷時に原紙ロールRBの印刷面が湾曲しているため、特殊印刷技術による隠蔽情報部20の印刷が良好に行われず、印刷漏れ部分等の印刷ミスが発生する可能性がある一方で、上記のように、原紙ロールRBを平坦シート状の原紙シートSBとした後に、印刷前スリーブ10Aに隠蔽情報部20を印刷することで、このような印刷ミスを確実に防止することができる。なお、前記係合部形成工程は、前記情報部形成工程の後に行ってもよく、或いは、前記切断工程と同時に行ってもよい。
[スリーブ用情報処理システム]
次に、実施の形態1のスリーブ10の隠蔽情報部20を使用したスリーブ用情報処理システムの一例について、図8〜図10にしたがって説明する。スリーブ用情報処理システムは、実施の形態1のスリーブ10の隠蔽情報部20の特に第2の情報を利用して、第2の情報の読取処理、読み取った第2の情報に対応する賞内容情報の取得処理、取得した賞内容情報の表示処理等、被提供者の端末側コンピュータ装置(典型的には、被提供者が所有するスマートフォン等の携帯端末装置)で第2の情報のコード(即ち、読解不能情報)を読み取ってから、その第2の情報に対応する賞内容情報を含む所定の情報を読解可能情報へと変換して、最終的に被提供者の端末側コンピュータ装置のディスプレイ(典型的には、被提供者が所有するスマートフォン等の携帯端末装置のディスプレイ)に表示するまでの各種処理を実行するシステム構成を備えている。このスリーブ用情報処理システムは、一般的なクライアントサーバーシステムや、クラウドコンピューティングシステムにより構成することができ、クライアント装置やサーバー装置等、コンピュータ装置のハードウエア資源(CPU、ROM、RAM、HDD、ネットワークデバイス,I/O等)及び、ソフトウエア資源(0S、ミドルウエア、DBMS、API、各種アプリケーション等)、並びに、携帯電話網やインターネット等のネットワーク資源を協働させることで、上記の所定の各種処理を実行するものである。スリーブ用情報処理システムは、スリーブ10の隠蔽情報部20の第2の情報のコードを読み取ると共に、そのコードを前記所定のコード体系にしたがって復号化し、前記第2の情報を使い捨てコップの被提供者が目視により読解可能な読解可能情報へと変換するコード読取手段と、前記コード読取手段によって読解可能情報へと変換された第2の情報を、前記第1の情報と共に前記コード読取手段の表示手段に表示するコード変換表示手段とを備えている。
[携帯端末装置(送信時の構成)]
詳細には、図8に示すように、スリーブ用情報処理システムは、クライアント側の構成として、前記コード読取手段としての携帯端末装置40を備えている。また、スリーブ用情報処理システムは、サーバー側の構成として、情報管理サーバー50を備えている。携帯端末装置40は、典型的には、被提供者が有する上記構成のスマートフォンやタブレット等からなり、実装したバーコードスキャナーによりスリーブ10の第2の情報部32のバーコード(図8の場合は二次元コード)BCを読取自在であり、かつ、読み取ったコードBCに対応するコード情報CI1を、携帯電話網やインターネット等のネットワークを介して、所定の送信先としての前記情報管理サーバー50に送信自在である。より詳細には、携帯端末装置40は、インターネット上において前記情報管理サーバー50に一意に割り当てられた所定のアドレスに、前記コード情報CI1を送信自在である。このとき、携帯端末装置40は、バーコードスキャナーによって読み取ったバーコードBCを復号化して第2の情報に対応するコード情報CI1へと変換した上で、そのコード情報CI1を情報管理サーバー50に送信する。(なお、前記所定のアドレスは、正確には、当該管理サーバー50が前記コード情報CI1の受信用に設けた特定のアドレスであって、典型的には、HTTPによるリクエストを受信すると共にそのリクエストに対するレスポンスを送信する特定のURLのことをいう以下、この特定のURLを「送信先URL」という。)また、このとき、携帯端末装置40は、前記コード情報CI1を、所定の通信プロトコルにしたがって(典型的にはHTTPによるリクエストとして)情報管理サーバー50に送信する。
[情報管理サーバー]
一方、情報管理サーバー50は、くじ情報格納部51に所定のくじ情報を格納及び管理すると共に、くじ情報に基づく所定の情報処理を実行して実行結果の情報を格納及び管理するサーバー装置であって、クラウドサーバー等を好適に使用することができる。詳細には、サーバー装置50は、コンピュータ装置のハードウエア資源(CPU,ROM,RAM等)及びソフトウエア資源(0S,API等)を利用して所定の機能を実現する手段として、情報格納部51と、コード情報管理手段52と、当落情報管理手段53と、広告情報管理手段54と、情報抽出加工手段55とを備えている。より詳細には、情報格納部51は、RDB(リレーショナルデータベース)等の一般的なデータベースサーバー装置により構成することができ、ハードウエア震源としてのHDD等の記憶装置とソフトウエア資源としてのDBMS(データベース管理システム)とを備えている。また、コード情報管理手段52、当落情報管理手段53、広告情報管理手段54、及び、情報抽出加工手段55は、それぞれ、ウエブサーバー(及び、必要な場合は、これに加えてアプリケーションサーバー)のハードウエア資源及びソフトウエア資源により、自らの所定の機能を実現するようになっている。そして、情報管理サーバー50は、前記送信先URLに前記コード情報CI1を(典型的には、前記HTTPによるリクエストとして)受信すると、情報抽出加工手段55を使用して、そのコード情報CI1に対応する当落情報IF1及び広告情報IF2を前記情報格納部51から抽出(及び必要に応じて加工)して、インターネットや携帯電話網等のネットワークを介して、所定の送信先としての前記携帯端末装置40に送信する。このとき、情報管理サーバー50は、前記コード情報CI1の送信に使用された所定の通信プロトコルにしたがって(典型的にはHTTPによるリクエストに対するレスポンスとして)、前記当落情報IF1及び広告情報IF2を携帯端末装置40に送信する。
[携帯端末装置(受信時の構成)]
すると、携帯端末装置40は、当落情報IF1に対応する情報として、第1の情報としての賞種別情報DI1及び第2の情報としての賞内容情報DI2をディスプレイ41に表示すると共に、この賞内容情報DI2と同時に(即ち、この賞内容情報DI2と関連付けて)、前記広告情報IF2に対応する情報として、広告情報DI3をディスプレイ41に表示する。即ち、情報管理サーバー50は、携帯端末装置40に対して(前記レスポンスとして)、前記賞種別情報DI1、賞内容情報DI2及び広告情報DI3からなるウエブページを送信する。このとき、このウエブページは、(典型的には、レスポンシブWebデザインによりモバイル端末としての携帯端末装置40のディスプレイ41での表示に最適化した)所定の表示態様となるよう調整されて、前記携帯端末装置40に送信される。なお、前記賞種別情報DI1は、前記第1の情報としての賞種別情報に対応する情報であり、図8では、第1の情報に対応して「A賞」なる賞種別情報DI1(この場合、同一の文字からなる情報)として表示されている。また、前記賞内容情報DI2は、前記第2の情報としての賞内容情報に対応する情報であるが、第2の情報としての賞内容情報が前記読解不能情報であるのに対し、賞内容情報DI2は、読解可能情報として表示される。即ち、図8では、賞内容情報DI2は、一例として、第2の情報に対応する「コーヒーメーカー」(この場合は賞品名)という賞内容情報(この場合、視認して直接的に読解可能な文字情報)として表示されている。なお、前記広告情報DI3は、文字や画像等からなる任意の広告用コンテンツからなる。
[コード情報]
上記のとおり、前記スリーブ10の隠蔽情報部20の第2の情報部32に印刷されたバーコードBCは、第2の情報を読解不能情報としてコード化したものであるが、このバーコードBCに対応するコード情報CI1は、例えば、図9に示すデータ構造のコード情報とすることができる。即ち、図9の場合、バーコードBCに対応するコード情報CI1は、当落情報ページURL、及び、くじIDを必須のデータ(即ち、1レコード中のフィールド)として含むよう構成することができる。当落情報ページURLは、前記情報管理サーバー50の送信先URLに相当するものであり、コード情報CI1の送信先としての前記情報管理サーバー50の特定のウエブページのアドレス(ドメイン名又はIPアドレス等)を示す情報である。典型的には、当落情報ページURLは、インターネットでの前記情報管理サーバー50のアドレス情報としてのURLを含み、典型的には、「http://host.net/page」のように、「スキーム名+ホスト名+パス」からなる文字列情報からなる。また、くじIDは、前記スリーブ10の隠蔽情報部20の各々に一意に割り当てられたIDであり、多数用意されるスリーブ10の隠蔽情報部20は、それぞれ、互いに重複しない一意のくじIDを有している。また、前記コード情報CI1の送信時に、前記くじIDは、前記特定の通信プロトコル(典型的には、HTTP)に応じた所定のパラメータ(図9の場合はパラメータ1)として、前記当落情報ページURLと共に情報管理サーバー50に送信される。即ち、携帯端末装置40は、典型的には、HTTPのgetメソッドまたはpostメソッドを使用して、「名前+値」の対からなる情報として、くじIDを送信可能であるが、この場合、getメソッドによれば、「http://host.net/page/?lotID=L001」のようなURL情報が情報管理サーバー50に送信される。
[コード情報のパラメータ]
また、バーコードBCに対応するコード情報CI1は、図9中に二点鎖線で示すように、追加のパラメータを含むよう構成することもできる。即ち、この場合の追加のパラメータとしては、第1の情報ID(パラメータ2)、第2の情報ID(パラメータ3)、ロットID(パラメータ4)、店ID(パラメータ5)、広告ID(パラメータ6)等がある。第1の情報IDは、スリーブ10の第1の情報部に印刷される第1の情報に一意に割り当てられたIDであり、第1の情報IDにより賞種別情報を一意に特定することができる。また、第2の情報IDは、スリーブ10の第2の情報部に印刷される第2の情報に一意に割り当てられたIDであり、第2の情報IDにより賞内容情報を一意に特定することができる。また、ロットIDは、製造ロットごとにスリーブ10を管理するためのIDであり、(例えば、1万個のスリーブを1ロットとして)スリーブ10の属するロットごとに一意に割り当てられたIDであって、ロットIDにより個々のスリーブ10の属するロットを一意に特定することができる。また、店IDは、スリーブ10の製造業者がスリーブ10の購入者(即ち、前記スリーブ10の提供者)としての店(飲食店舗やコンビニエンスストア等)を管理するためのIDであり、スリーブ10を購入した店ごとに一意に割り当てられたIDであって、店IDにより(通常はロット単位での販売となる)スリーブ10の販売先である店を一意に特定することができる。また、広告IDは、スリーブ10の購入者である店の広告用に用意された広告コンテンツを管理するためのIDであり、スリーブ10を購入した店の広告コンテンツごとに一意に割り当てられたIDであって、広告IDにより(前記コード情報CI1に応じて情報管理サーバー50から携帯端末装置40に送信されることになる)広告内容を一意に特定することができる。これらのパラメータも、パラメータ1としてのくじIDと同様、前記コード情報CI1の送信時に、前記特定の通信プロトコル(典型的には、HTTP)に応じた所定のパラメータ(図9の場合はパラメータ2〜n)として前記当落情報ページURLと共に情報管理サーバー50に送信することができる。即ち、この場合、携帯端末装置40は、典型的には、HTTPのgetメソッドまたはpostメソッドを使用して、「名前+値」の対からなる情報として、くじIDを送信可能であるが、この場合、getメソッドによれば、「http://host.net/page01/?lotID=L001&1stInfoID=K2&2ndInfoID=P2&・・・」のようなURL情報が情報管理サーバー50に送信される。
[情報格納部]
情報格納部51は、典型的には、リレーショナルデータベース(RDB)により構成することができ、この場合、一例として、図10に示すようなデータ構造(データスキーマ)を備えるよう構成することができる。詳細には、図10の場合、情報格納部51は、マスタファイル(即ち、RDBの場合はマスタテーブル)として、当落情報ファイルとしての当落情報テーブルT1、賞種別ファイルとしての賞種別テーブルT2、賞内容ファイルとしての賞内容テーブルT3、広告情報ファイルとしての広告情報テーブルT4、取引ファイルとしての取引テーブルT5、店ファイルとしての店テーブルT6を備えると共に、トランザクションファイル(即ち、RDBの場合はトランザクションテーブル)として引換情報ファイルとしての引換情報テーブルT7を備える。
[当落情報テーブルT1]
当落情報テーブルT1は、各レコードのフィールドとして、ロットID、くじID、賞種別ID、及び、賞内容IDを格納する。なお、当落情報テーブルT1の主キーはくじIDであるが、ロットIDとくじIDとを複合キーとして使用することもできる。ロットIDは、スリーブ10を製造する場合の1製造単位(例えば、1千個〜1万個等の1製造単位)としてのロットごとに一意に割り当てられたIDであり、ロットIDにより、特定のスリーブ10が属するロットを判断することができる。また、くじIDは、スリーブ10ごと(即ち、くじ情報を格納する隠蔽情報部20ごと)に一意に割り当てられたIDであり、くじIDにより、特定のスリーブ10のくじ情報(即ち、そのくじの賞種別や賞内容)を判断することができる。賞種別IDは、前記第1の情報IDに対応するものであり、賞種別情報を一意に特定するためのIDである。賞内容IDは、前記第2の情報IDに対応するものであり、賞内容情報を一意に特定するためのIDである。
[賞種別テーブルT2]
賞種別テーブルT2は、各レコードのフィールドとして、賞種別ID、及び、賞種別を格納する。賞種別IDは、前記当落情報テーブルT1の賞種別IDと同一のIDであり、例えば、図の例では、「K1」、「K2」、「K3」といったID体系にしたがって一意となるよう賞種別ごとに割り当てられている。賞種別は、賞種別IDごとの賞の具体的な種別を表すものであり、例えば、図の例では、「A賞」、「B賞」、「C賞」といった賞の種別を表す文字列が、それぞれ、賞種別IDごとに予め定めた賞の種別に対応して格納されている。なお、賞種別テーブルT2の主キーは賞種別IDである。そして、賞種別テーブルT2の賞種別IDを主キーとし、前記当落情報テーブルT1の賞種別IDを外部キーとして、当落情報テーブルT1と賞種別テーブルT2とが互いに関連付けられている。
[賞内容テーブルT3]
賞内容テーブルT3は、各レコードのフィールドとして、賞内容ID、及び、賞内容を格納する。賞内容IDは、前記当落情報テーブルT1の賞内容IDと同一のIDであり、例えば、図の例では、「P1」、「P2」、「P3」といったID体系にしたがって一意となるよう賞内容ごとに割り当てられている。賞内容は、賞内容IDごとの賞の具体的な内容を表すものであり、例えば、図の例では、「コーヒーメーカー」、「マグカップ」、「カップトレー」といった賞の内容を表す文字列が、それぞれ、賞内容IDごとに予め定めた賞の内容に対応して格納されている。なお、賞内容テーブルT3の主キーは賞内容IDである。そして、賞内容テーブルT3の賞内容IDを主キーとし、前記当落情報テーブルT1の賞内容IDを外部キーとして、当落情報テーブルT1と賞内容テーブルT3とが互いに関連付けられている。
[店テーブルT4]
店テーブルT4は、各レコードのフィールドとして、店ID、及び、店名を格納する。店IDは、前記パラメータとしての店IDに対応するIDであり、(前記提供者として)スリーブ10の製造者(又は卸業者)からスリーブ10を購入する店ごとに一意に割り当てられたIDであって、例えば、図の例では、「B001」、「B002」、「B003」といったID体系にしたがって一意となるよう割り当てられている。店名は、店IDごとの店名を表すものである。なお、店テーブルT4の主キーは店IDである。
[取引テーブルT5]
取引テーブルT5は、各レコードのフィールドとして、ロットID、及び、店IDを格納する。ロットIDは、前記当落情報テーブルT1のロットIDと同一のIDである。また、店IDは、前記店テーブルT4の店IDと同一のIDである。なお、取引テーブルT5の主キーはロットIDである。そして、前記店テーブルT4の店IDを主キーとし、取引テーブルT5の店IDを外部キーとして、店テーブルT4と取引テーブルT5とが互いに関連付けられている。また、取引テーブルT5のロットIDを主キーとし、前記当落情報テーブルT1のロットIDを外部キーとして、取引テーブルT5と当落情報テーブルT1とが互いに関連付けられている。
[広告情報テーブルT6]
広告情報テーブルT6は、各レコードのフィールドとして、店ID、広告ID、広告内容、及び、賞内容IDを格納する。店IDは、前記店テーブルT4の店IDと同一のIDである。広告IDは、店が所有する広告コンテンツごとに一意に割り当てられたIDであって、例えば、図の例では、「C1」、「C2」、「C3」といったID体系にしたがって一意となるよう割り当てられている。広告内容は、前記広告IDごとに対応付けられた広告コンテンツであり、典型的には、広告コンテンツを表示する(静的又は動的)ウエブページに対するリンク情報等からなる(図では、図示上の便宜上、「コンテンツ1」、「コンテンツ2」、「コンテンツ3」と表示されているが、実際は、リンク情報としてのURL等が表示される)。賞内容IDは、前記賞内容テーブルT3の賞内容IDと同一のIDである。なお、広告情報テーブルT4の主キーは広告IDである。また、広告情報テーブルT4の主キーは、店IDと広告IDとの複合キーとすることもできる。そして、前記店テーブルT4の店IDを主キーとし、広告情報テーブルT6の店IDを外部キーとして、店テーブルT4と広告情報テーブルT6とが互いに関連付けられている。
[広告連結テーブルT7]
広告連結テーブルT7は、各レコードのフィールドとして、賞内容ID、及び、広告IDを格納する。賞内容IDは、前記賞内容テーブルT3の賞内容IDと同一のIDである。また、広告IDは、前記広告情報テーブルT6の広告IDと同一のIDである。なお、広告連結テーブルT7の主キーは賞内容IDである。そして、前記広告情報テーブルT6の広告IDを主キーとし、広告連結テーブルT7の広告IDを外部キーとして、広告情報テーブルT6と広告連結テーブルT7とが互いに関連付けられている。
[引換情報テーブルT8]
引換情報テーブルT8は、各レコードのフィールドとして、くじID、コード受信日時、くじ引換日時、コードフラグ、及び、引換フラグを格納する。くじIDは、前記当落情報テーブルT1のくじIDと同一のIDである。また、コード受信日時には、前記スリーブ10の被提供者(飲料の飲用者等)によって隠蔽情報部20の第2の情報部32のバーコードBCが携帯端末装置40等のコード読取手段により読み取られ、そのバーコードBCに対応する第2の情報(前記くじID等)がコード読取手段から情報管理サーバー50に送信されてきたときに、その第2の情報の送信日時が自動的に格納される。くじ引換日時は、前記スリーブ10の提供者(飲料の販売者等)によって(被提供者からのくじの引換要求にしたがって)くじの引換が実行されると共に、提供者側のコンピュータ装置(以下、「提供者PC」という)によって、その被提供者のスリーブ10のくじに関するくじの引換の事実を登録するための所定の処理(以下、「引換登録処理」という)が実行されたことを示す情報(以下、「引換登録情報」という)が情報管理サーバー50に送信されてきたときに、その引換登録処理の実行時の日時(以下、「引換登録日時」という)が自動的に格納される。コードフラグは、例えば、第2の情報がコード読取手段から情報管理サーバー50に送信されてきたときに、その第2の情報に含まれるくじIDについて賞内容の確認処理が実行されたことを示すフラグが「1」に設定して格納される。なお、コードフラグには、第2の情報に含まれるくじIDについて賞内容の確認処理が実行されたことを示すフラグが「1」に設定して格納されるまでは、「0」が初期値として格納されている。また、引換フラグは、例えば、引換登録情報が提供者PCから情報管理サーバー50に送信されてきたときに、その引換登録処理に係るくじIDについて引換登録処理が実行されたことを示すフラグが「1」に設定して格納される。なお、引換フラグには、引換登録情報に含まれるくじIDについて引換登録処理が実行されたことを示すフラグが「1」に設定して格納されるまでは、「0」が初期値として格納されている。なお、引換情報テーブルT8の主キーはくじIDである。引換情報テーブルT8は、くじIDにより当落情報テーブルT1と関連付けてもよい。
[情報処理手段による情報処理]
実施の形態1のスリーブ用情報処理システムは、図9に示す情報処理手段としてのコード情報管理手段52、当落情報管理手段53、広告情報管理手段54、及び、情報抽出加工手段55により、図10の各テーブルT1〜T8を使用して、下記の所定の情報処理をコンピュータに実行させる機能を実現することができる。
[当落情報管理手段]
詳細には、図11に示すように、当落情報管理手段53は、各スリーブ10に固有に割り当てた(即ち、固有の第2の情報部32に含まれる)各くじIDについて、当落情報テーブルT1及び賞種別テーブルT2を参照して、そのくじIDに対応付けた賞種別IDから賞種別を取得して、(そのくじIDがどのランクの賞に該当するのかを示す)賞ランクIF11として(即ち、前記賞種別情報DI1として)前記当落情報IF1に含める。また、当落情報管理手段53は、そのくじIDについて、当落情報テーブルT1及び賞内容テーブルT3を参照して、そのくじIDに対応付けた賞内容IDから賞内容を取得して、(そのくじIDがどの内容の賞に該当するのかを示す)賞内容IF111として(即ち、前記賞内容情報DI2として)前記当落情報IF1に含める。ここで、実施の形態1のスリーブ用情報処理システムは、一つのくじIDに対して、単一の賞内容を対応付けることもできるが、複数の賞内容IF111,F112,113,・・・,mを対応付けることもできる。即ち、スリーブ用情報処理システムは、一つの賞ランクIF11に対して所定の複数の賞内容IF111,IF112,IF113,・・・,mを対応付けるよう、各くじID(及び、そのくじIDに固有の一つの賞種別ID)に対して所定の複数の賞内容IDを対応付けて(図10に示すものと異なるデータ構造として)前記当落情報テーブルT1を構成することもできる。
[広告情報管理手段]
広告情報管理手段54は、各店IDについて、店テーブルT4及び広告情報テーブルT6を参照して、その店IDに対応付けた店名IF21を取得すると共に、その店IDに対応付けた広告IDを取得し、その広告IDから(各店名IF21に対応付けられる)広告内容IF211を取得する。ここで、実施の形態1のスリーブ用情報処理システムは、一つの店IDに対して、単一の広告内容を対応付けることもできるが、複数の広告内容211,F212,213,・・・,lを対応付けることもできる。即ち、スリーブ用情報処理システムは、一つの店名IF21に対して所定の複数の広告内容IF211,IF212,IF213,・・・,lを対応付けるよう、各店IDに対して所定の複数の広告IDを対応付けて(図10に示すように)前記広告情報テーブルT6を構成することもできる。
[当落情報と広告情報との連携]
実施の形態1のスリーブ用情報処理システムは、前記情報抽出加工手段55により、各賞内容IDについて、広告連結テーブルT7及び広告情報テーブルT6を参照して、その賞内容IDに対応付けた広告IDから広告内容(コンテンツ)を取得し、更に、当落情報テーブルT1及び賞内容テーブルT3を参照して、その賞内容IDに対応付けた広告内容を、その賞内容IDが属するくじIDに対応付けて取得し、その広告内容をそのくじIDに対応付けて、前記広告情報DI3として前記当落情報IF1に含める。
ここで、上記のように、スリーブ用情報処理システムが、一つのくじIDに対して、複数の賞内容F111,F112,113,・・・,mを対応付ける場合、一つのスリーブ10に固有のくじIDについて、単一の賞種別F11を割り当てると共に、所定の複数の賞内容F111,F112,113,・・・,mを割り当てておき、それら複数の賞内容F111,F112,113,・・・,mの中から(例えば、予め定めた選択ロジックにより、又は、ランダム抽出により)選択した特定の賞内容を、前記当落情報IF1に含めることができる。この場合、当落情報IF1の賞内容情報を複数の選択肢から選択して被提供者の携帯端末装置40のディスプレイ41に表示することができ、特定の賞種別であっても場合に応じて異なる賞内容が被提供者に提示されるようにすることで、くじの嗜好性をより向上することができる。
また、この場合、実施の形態1のスリーブ用情報処理システムは、所定の複数の賞内容F111,F112,F113,・・・,mに対して、それぞれ、同一の複数の異なる広告内容IF211,IF212,IF213,・・・,lを割り当てておくことで、当落情報IF1の賞内容情報ID2を複数の選択肢の賞内容F111,F112,F113,・・・,mから選択して被提供者の携帯端末装置40のディスプレイ41に表示すると共に、各賞内容情報ID2に対応して異なる内容の広告情報ID3をディスプレイ41に表示することができ、特定の賞種別であっても、場合に応じて異なる広告内容が被提供者に提示されるようにすることで、広告効果をより向上することができる。或いは、実施の形態1のスリーブ用情報処理システムは、一つの賞内容(例えば、賞内容F111)に対して、所定の複数の異なる広告内容IF211,IF212,IF213,・・・,lを割り当てておくことで、当落情報IF1の賞内容情報ID2を特定の単一の賞内容F111として被提供者の携帯端末装置40のディスプレイ41に表示すると共に、特定の単一の賞内容情報ID2に対応して異なる内容の広告情報ID3をディスプレイ41に表示することができ、この場合も、特定の賞種別であっても、場合に応じて異なる広告内容が被提供者に提示されるようにすることで、広告効果をより向上することができる。
[コード情報管理手段]
コード情報管理手段52は、各くじIDについて、当落情報テーブルT1及び取引テーブルT5を参照して、そのくじIDに対応付けたロットIDを取得すると共に、そのロットIDに対応付けた店IDを取得し、更に、店テーブルT4を参照して、その店IDに対応付けた店名を取得する。また、コード情報管理手段52は、(情報管理サーバー50に送信されてきた)前記バーコードBCに対応するコード情報CIに含まれる(特定のくじIDに対応付けられた)当落情報ページURLを取得し、特定のくじIDと対応付けて管理する。なお、スリーブ用情報処理システムは、同一のロットIDについては、同一URLのウエブページにより情報を提供するよう構成してもよいが、同一のロットIDであっても、くじIDの範囲ごとに異なURLのウエブページを用意し、各URLのウエブページによって、異なるくじIDの範囲ごとに異なるコンテンツのウエブページを提示するよう構成することもできる。
[後付け物品としてのスリーブの性質]
ここで、実施の形態1のスリーブ用情報処理システムは、基本的には、一つのくじIDに対して、単一の店ID及び店名を対応付ける(即ち、あるくじIDを割り当てたスリーブ10は一つの店舗に提供される)ことを想定し、また、通常は、同一ロットのスリーブ10については単一の店舗に提供することを想定して上記の処理を構成している。しかし、例えば、あるロットIDのスリーブ10の提供先である当初の店舗(以下、「当初提供先」という)が、(例えば、あるキャンペーン用に提供を受けた)そのロットIDのスリーブ10を全く(即ち、1枚も)使用していない場合(例えば、それらのスリーブ10を使用することなくキャンペーンが終了した場合)、その当初店舗のロットIDのスリーブ10を、非使用のまま、他の新たな店IDの店舗(以下、「新提供先」という)に提供することができる。例えば、図11の店ID01(店名01)の当初提供先から、新提供先として、店ID02(店名02)、店ID03(店名03)、・・・、店IDk(店名k)へと、非使用のスリーブ10を順次提供していくことができる。
この場合、スリーブ用情報処理システムは、広告連結テーブルT7において、そのロットIDに属する全てのくじIDについて、賞内容IDに対する広告IDの対応付けを、当初提供先の店IDに対応付けた広告IDから、新提供先の店IDに対応付けた広告IDとなるように更新するだけで、新品の場合とまったく同様にしてスリーブ10を使用することができ、そのスリーブ10に対して上記と同様の情報処理を実行することができる。なお、この場合、スリーブ用情報処理システムは、取引テーブルT5において、そのロットIDに対する店IDの対応付けを、当初提供先の店IDから新提供先の店IDに更新することもできるが、更新しない場合でも、スリーブ10のくじに関しては、同様の情報処理が可能である。また、当初提供先が、あるロットIDの一部の範囲のスリーブ10を非使用の場合も、スリーブ用情報処理システムは、その範囲を(スリーブ10に一意に割り当てた)くじIDにより特定することができるため、広告連結テーブルT7において、そのロットIDの非使用範囲に属する全てのくじIDについて、賞内容IDに対する広告IDの対応付けを、当初提供先の店IDの広告IDから新提供先の店IDの広告IDに更新するだけで、新品の場合とまったく同様にしてスリーブ10を使用することができ、そのスリーブ10に対して上記と同様の情報処理を実行することができる。
即ち、本実施の形態を含む本発明のスリーブを利用した情報処理システム(即ち、スリーブ利用くじ引きシステム)では、スリーブ10は、装着対象の使い捨てコップとは別体として提供され、任意の使い捨てコップに後付けで装着されるという性質を備えており、また、装着対象の使い捨てコップも使い捨てとなる性質を備えているため、スリーブ10ごとにくじIDは事前に付与して、スリーブ10の量産性を損なわないようにする一方で、製造したスリーブ10については、(典型的にはロットごとに)特定のキャンペーン用にスリーブ10の使用を望む特定の提供先に提供し、その特定の提供先が非使用のスリーブ10については、別の新たな提供先に提供することで、その新たな提供先の別のキャンペーンに使用することができる。この場合でも、その新たな提供先に応じて、スリーブ用情報処理システムにより広告連結テーブルT7等のデータを随時更新するだけで、全く同様にして、その新たな提供先の用途に完全にカスタマイズした状態で、使い捨てコップにスリーブ10を装着してスリーブ10によるくじ引きシステムを構築し、その新たな提供先が所望する所定のキャンペーンを実現することができる。また、スリーブ10が後付け物品であることに着目し、スリーブ用情報処理システムは、当落情報テーブルT1において、くじIDに対する賞種別IDや賞内容IDの対応付けを更新することで、同一のスリーブ10(即ち、同一のくじID)に対して、当初の賞種別や賞内容と異なる賞種別や賞内容、及び/又は、当初の広告内容と異なる広告内容を割り当てることもでき、使い捨てコップとの関係で、スリーブ10によるくじ引きの自由度及び嗜好性を大幅に高めて、キャンペーンの用途に応じた柔軟なくじ引きシステムを構築することができる。
[くじ引換処理]
上記のように構成されたスリーブ用情報処理システムを利用して、スリーブ10の被提供者(飲料の飲用者等)は、提供者から自己に提供された(飲料容器等としての外周に巻き回された)スリーブ10の隠蔽情報部20から、コイン等を利用して隠蔽層23を剥離する。すると、被提供者は、印刷層21に印刷された第1の情報部31及び第2の情報部32を視認することができる。このとき、被提供者は、自己のスリーブ10に印刷されたくじ情報について、第1の情報部31の読解可能情報としての賞種別情報、及び、第2の情報部32の読解不能情報としての賞内容情報(即ち、読解不能なようにコード化された二次元コード等の情報)を視認することができる。一方、この状態では、被提供者は、賞種別については自己のスリーブ10がどの賞種別に該当するのかを目視により確認することができるが、具体的な賞内容については目視により確認することができない。よって、被提供者は、必然的に、(賞内容を確認できないと、くじ本来の目的が達成できないため)賞内容を確認したいという欲求にしたがって、隠蔽情報部20の第2の情報部32のバーコードBCを、読取手段としての携帯端末装置40のバーコードスキャナー等により読み取ることになる。
即ち、このとき、スリーブ用情報処理システムは、(ステップ1としての)コード情報読取処理により、携帯端末装置40を使用して、スリーブ10ごとに割り当てられた第2の情報部32の賞内容情報を読解不能情報として含むバーコードBCを光学的に読み取る処理を実行し、次に、(ステップ2としての)コード送信処理により、携帯端末装置40を使用して、読み取ったバーコードBCに対応するコード情報CI1を所定の通信プロトコルにしたがって情報管理サーバー50に送信する。次に、スリーブ用情報処理システムは、(ステップ3としての)情報変換処理により、スリーブ10ごとに割り当てられた読解不能情報としての第2の情報部32のコード情報CI1に基づき、上記したように当落情報管理手段53等を使用して、当落情報IF1及び広告情報IF2を生成し、次に、(ステップ4としての)情報送信処理により、携帯端末装置40にその当落情報IF1及び広告情報IF2を送信する。次に、スリーブ用情報処理システムは、(ステップ5としての)情報表示処理により、携帯端末装置40のディスプレイ41に、賞種別情報DI1、賞内容情報DI2、及び、広告情報DI3を、それぞれ、読解可能情報として表示する。
このとき、ディスプレイ41には、賞種別情報DI1が、前記第1の情報部31の第1の情報と同様に読解可能情報として表示されているが、賞内容情報DI2は、(前記第2の情報部32の第2の情報が読解不能情報として表示されているのに対し)読解可能情報として表示されている。したがって、被提供者は、ディスプレイ41の賞種別情報DI1により(又はスリーブ10の第1の情報部31により)賞種別について自己のスリーブ10がどの賞種別に該当するのかを目視により確認することができることに加え、具体的な賞内容についても、ディスプレイ41の賞内容情報DI2を目視して読み取ることにより確認及び理解することができ、これにより、くじ本来の目的を達成することができる。
この状態で、スリーブ10の被提供者が、自己のスリーブ10について、賞内容情報DI2に応じたくじの引換処理を行うには、例えば、スリーブ10の提供者に対して、自己の携帯端末装置40のディスプレイ41に表示されている賞種別情報DI1及び賞内容情報DI2を提示し、これに応じて、提供者が、賞内容情報DI2の賞内容に応じた賞品や景品(又は賞金)をその被提供者に贈呈するよう構成することができる。また、このとき、スリーブ10の提供者は、そのスリーブ10についてのくじの引換処理が完了したことを登録すべく、自己(提供者側)のコンピュータ装置(提供者PC)を使用して、ネットワークを介して、情報管理サーバー50に対して引換登録情報を送信し、その被提供者のスリーブ10のくじに関するくじの引換完了の事実を登録するための引換登録処理を実行するよう要求する。すると、情報管理サーバー50が、前記当落情報管理手段52等を使用して、該当するくじIDについて引換登録処理を実行する。
ここで、情報管理サーバー50は、例えば、被提供者の携帯端末装置40からコード情報CI1が送信されてきたときに、引換情報テーブルT8において、(例えば、情報管理サーバー50の時計機能により)そのコード情報CI1の受信日時を特定し、その受信日時をコード受信日時としてそのくじIDに対応付けて格納すると共に、そのくじIDに対応付けたコードフラグを「1」に設定する。これにより、情報管理サーバー50は、そのくじIDに対応するスリーブ10についてくじ引きが行われたことを判断することができる。また、情報管理サーバー50は、例えば、提供者PCから引換処理情報が送信されてきたときに、引換情報テーブルT8において、(例えば、情報管理サーバー50の時計機能により)その引換処理情報の受信日時を特定し、その受信日時をくじ引換日時としてそのくじIDに対応付けて格納すると共に、そのくじIDに対応付けた引換フラグを「1」に設定する。これにより、情報管理サーバー50は、そのくじIDに対応するスリーブ10についてくじ引換処理が行われたことを判断することができる。これにより、スリーブ用情報処理システムは、上記したように、引換情報テーブルT8のコードフラグや引換フラグを参照することにより、非使用のスリーブ10(即ち、そのスリーブ10のくじID)を特定することができる。また、情報管理サーバー50は、引換情報テーブルT8のコード受信日時を参照することで、被提供者が、いつ、スリーブ10の隠蔽情報部20のバーコードBCを読み取ったかを確認することができると共に、引換情報テーブルT8のくじ引換日時を参照することで、非提供者が、いつ、くじの引換を行ったかを確認することができる。
実施の形態2
実施の形態2に係るスリーブ10では、図12に示すように、隠蔽情報部120の構成が実施の形態1の隠蔽情報部20と異なっている。詳細には、隠蔽情報部120は、第1の情報部としての質問情報部Q1,Q2,Q3と、質問情報部Q1,Q2,Q3に対応する第2の情報部としての回答情報部A1,A2,A3とを備えている。なお、図示の例では、3個の質問情報部Q1,Q2,Q3と、これに対応して、同一数(3個)の回答情報部A1,A2,A3とが隠蔽情報部120に設けられているが、2個または4個以上の質問情報部と回答情報部とを隠蔽情報部120に設けてもよく、単一の質問情報部と回答情報部とを隠蔽情報部120に設けてもよい。質問情報部Q1,Q2,Q3には、それぞれ、所定の質問内容の文字列等(以下、「質問内容」という)が印刷される。また、回答情報部A1,A2,A3には、それぞれ、質問情報部Q1,Q2,Q3の質問内容に対応する所定の複数の異なる回答内容の文字列等(以下、「回答内容」という)が印刷される。また、回答情報部A1,A2,A3は、それぞれ、複数対(図示の例では3対)の回答内容対A11a,A11b:A12a,A12b:A13a,A13b:A21a,A21b:・・・:A31a,A31b:・・・を備えている。各回答内容対は、読解可能情報としての回答内容A11a,A12a,A13aを回答の選択肢として備えると共に、回答内容A11a,A12a,A13aとそれぞれ対となる読解不能情報としてのコード(二次元コード)A11b,A12b,A13bを備えている。更に、隠蔽情報部120は、実施の形態1の隠蔽情報部20のように全体が隠蔽層23により被覆されておらず、コードA11b,A12b,A13bに対応する部分のみが、それぞれ、(個別にコードA11b,A12b,A13bを完全に被覆するよう)隠蔽層23により被覆されている。
実施の形態2では、スリーブ10の被提供者が、質問情報部Q1,Q2,Q3の質問内容に応じた回答内容の回答内容A11a,A12a,A13aを選択し、選択した回答内容A11a,A12a,A13aに対応する(即ち、その直下にある)隠蔽層23を剥離することで、選択した回答内容A11a,A12a,A13aに対応するコードA11b,A12b,A13bが露出する。これにより、被提供者は、そのコードA11b,A12b,A13bを、実施の形態1と同様にして、コード読取手段により読み取ることで、対応するコード情報を情報管理サーバー50に送信することができる。なお、このコード情報は、実施の形態の1のコード情報CI1と同様のデータ構造(例えば、図9に示すようなデータ構造)とすることができ、そのコード情報に対応して、実施の形態1と同様にしてくじ引きに関する情報処理が実行されるよう、スリーブ用情報処理システムを構成することができる。即ち、実施の形態2では、質問内容に対する回答内容に応じて、異なるくじ引きの結果(及び、そのくじ引きの結果に対応する広告内容)が得られるように、スリーブ用情報処理システムを構成することができる。
実施の形態3
実施の形態3に係るスリーブ10では、図13に示すように、隠蔽情報部220の構成が実施の形態1の隠蔽情報部20と異なっている。詳細には、隠蔽情報部220は、実施の形態2の隠蔽情報部120と同様、第1の情報部としての質問情報部Q1,Q2,Q3と、質問情報部Q1,Q2,Q3に対応する第2の情報部としての回答情報部A1,A2,A3とを備えている。質問情報部Q1,Q2,Q3には、それぞれ、所定の質問内容(質問1等)が印刷される。また、回答情報部A1,A2,A3には、それぞれ、質問情報部Q1,Q2,Q3の質問内容に対応する所定の複数の異なる回答内容が印刷される。また、回答情報部A1,A2,A3は、それぞれ、実施の形態2と同様の複数対(図示の例では3対)の回答内容対を備えている。各回答内容対は、読解可能情報としての回答内容を回答の選択肢として備えると共に、回答内容とそれぞれ対となる読解不能情報としてのコードBCを備えている。更に、隠蔽情報部220は、実施の形態2の隠蔽情報部120と同様、回答情報部A1,A2,A3のコードBCに対応する部分のみが、それぞれ、隠蔽層23により被覆されている。
実施の形態3では、スリーブ10の被提供者が、質問情報部Q1,Q2,Q3の質問内容に応じた回答内容を回答内容部A1,A2,A3から選択し、選択した回答内容に対応する(即ち、その直右にある)隠蔽層23を剥離することで、選択した回答内容に対応するコードBCが露出する。これにより、被提供者は、そのコードBCを、実施の形態1と同様にして、コード読取手段により読み取ることで、対応するコード情報を情報管理サーバー50に送信することができる。なお、このコード情報は、実施の形態の1のコード情報CI1と同様のデータ構造(例えば、図9に示すようなデータ構造)とすることができ、そのコード情報に対応して、実施の形態1と同様にしてくじ引きに関する情報処理が実行されるよう、スリーブ用情報処理システムを構成することができる。即ち、実施の形態3でも、実施の形態2と同様、質問内容に対する回答内容に応じて、異なるくじ引きの結果(及び、そのくじ引きの結果に対応する広告内容)が得られるように、スリーブ用情報処理システムを構成することができる。また、実施の形態3では(及び、実施の形態3においても)、図13(b)に示すように、3つの回答内容部A1,A2,A3のそれぞれのコードBCの選択結果に応じて、異なるくじ引きの結果(及び、そのくじ引きの結果に対応する広告内容)が得られるように、スリーブ用情報処理システムを構成することができる。
実施の形態4
実施の形態4に係るスリーブ10では、図14に示すように、隠蔽情報部320の構成が実施の形態1の隠蔽情報部20と異なっている。詳細には、隠蔽情報部320は、3行3列のマトリックスとなるようスリーブ10に配設された選択隠蔽部321〜329を備えている。選択隠蔽部321〜329は、それぞれ、読解不能情報としてのコードBCを備えると共に、それぞれのコードBCを隠蔽層23により被覆している。実施の形態4に係るスリーブ10では、例えば、3行3列のマトリックス状の選択隠蔽部321〜329の任意の3つの被覆層23を剥離してコードBCを露出し、それら3つのコードBCをコード読取手段により順次読み取ることで、3つのコードBCの選択結果に応じて、異なるくじ引きの結果(及び、そのくじ引きの結果に対応する広告内容)が得られるように、スリーブ用情報処理システムを構成することができる。
実施の形態5
実施の形態5に係るスリーブ10では、図15及び図16に示すように、スリーブ100の構成、及び、隠蔽情報部420の構成が、実施の形態1のスリーブ10及び隠蔽情報部20と異なっている。詳細には、スリーブ100は、実施の形態1のスリーブ10と同様、使い捨てコップ1の外周面の表面に巻き回した状態で装着自在なシート構造を有し、図16(b)に示すように、展開状態では、所定の幅寸法(図16中の上下方向寸法)で所定の長さ寸法(図16中の左右方向寸法)だけ延びる帯状のシート状をなすと共に、そその幅寸法は、実施の形態1のスリーブ10と同様、装着対象の使い捨てコップ1の高さ寸法よりも小さい寸法とされている。一方、実施の形態5のスリーブ100は、その長さ寸法が、装着対象の使い捨てコップ1のうち、最大寸法の使い捨てコップ1の外周面の全周長よりも所定長さだけ(即ち、接合部分の長さだけ)長い寸法とされているが、更に、複数種類の寸法(図示の例では、大中小の3種類の寸法)の使い捨てコップ1に装着できるよう、使い捨てコップ1への装着状態でその長さ寸法を調節自在なように構成されている。なお、スリーブ100は、大小2種類の寸法の使い捨てコップ1に装着できるよう、使い捨てコップ1への装着状態でその長さ寸法を調節自在なように構成することもできる。
[スリーブの寸法調整手段]
具体的には、スリーブ100の巻回部144の長さ方向一端縁には、所定形状(例えば、平行四辺形状)の突片状の係止部115が、スリーブ100の幅方向上端側から下端付近まで延びるよう一体形成され、巻回部144の長さ方向他端部には、前記係止部115を挿入して係止自在な所定形状(例えば、平行四辺形状)の突片状の係合部116が、スリーブ100の幅方向に延びるよう形成されている。係合部116は、スリーブ100の長さ方向に一定間隔をおいて形成された第1の係合部116A、第2の係合部116B、及び、第3の係合部116Cからなる。第1の係合部116A、第2の係合部116B、及び、第3の係合部116Cは、それぞれ、前記係止部115と(スリーブ100の幅方向中心線に対して)線対称となる突片状をなしている。更に、第1の係合部116A、第2の係合部116B、及び、第3の係合部116Cの相互の寸法の差異は、装着対象の使い捨てコップ1の寸法の差異に合わせて設定されている。即ち、スリーブ100の長さ方向で最も内側となる第1の係合部116Aについては、前記係止部115の内側縁(図16中の右側縁)と第1の係合部116Aの内側縁(図16中の左側縁)との間の間隔が、装着対象の使い捨てコップ1のうちの最小寸法の使い捨てコップ1の外周長と同一になるよう、スリーブ100の長さ方向における位置及び寸法が設定されている。また、スリーブ100の長さ方向で中間となる第2の係合部116Bについては、前記係止部115の内側縁と第2の係合部116Bの内側縁(図16中の左側縁)との間の間隔が、装着対象の使い捨てコップ1のうちの中間寸法の使い捨てコップ1の外周長と同一になるよう、スリーブ100の長さ方向における位置及び寸法が設定されている。また、スリーブ100の長さ方向で最も外側となる第3の係合部116Cについては、前記係止部115の内側縁と第3の係合部116Cの内側縁(図16中の左側縁)との間の間隔が、装着対象の使い捨てコップ1のうちの最大寸法の使い捨てコップ1の外周長と同一になるよう、スリーブ100の長さ方向における位置及び寸法が設定されている。
そして、スリーブ100は、巻回部144を使い捨てコップ1の外周面の表面に巻き回し、その使い捨てコップ1の寸法(即ち、外周長)に合わせて、第1の係合部116A、第2の係合部116B、及び、第3の係合部116Cのうちのいずれかの内側縁に係止部115の内側縁を挿入して係止することにより、使い捨てコップ1の外周面の表面の所定位置に後付けで装着して取り付けることができる。即ち、前記係止部115及び係合部116は、スリーブ100の寸法調整手段を構成すると共に、係止部115は寸法調整手段の固定部を構成し、係合部116の第1の係合部116A、第2の係合部116B、及び、第3の係合部116Cは、それぞれ、寸法調整手段の可変部を構成している。そして、実施の形態5のスリーブ100は、寸法調整手段を介して(即ち、固定部としての係止部115を、可変部としての第1の係合部116A、第2の係合部116B、及び、第3の係合部116Cのいずれかと係合することで)、複数種類の寸法の使い捨てコップに対して後付け可能(及び、別体で着脱自在)な構造を有している。
なお、スリーブ100は、実施の形態1と同様の所定の層構造を有する所定素材の原料シートから形成されると共に、巻回部104の外側層の表面(即ち、スリーブ100の外表面)は、平滑面とされ、その表面に所定の印刷技術により所望の印刷を施せるようになっている。即ち、実施の形態5では、実施の形態1と同様、スリーブ100の巻回部104における外側層は、外側表面を平滑面とした印刷基材層を構成しており、印刷基材層としての外側層の表面に、実施の形態1と同様の印刷技術を使用して所望の態様の印刷部を形成自在である。そして、巻回部の外側層の表面には、長さ方向の所定部位(図示の例の場合は長さ方向中央部)に、印刷部としての隠蔽情報部420が印刷により一体的に形成されている。
[隠蔽情報部]
隠蔽情報部420は、第1の隠蔽情報部420A、第2の隠蔽情報部420B、及び、第3の隠蔽情報部420Cを備えている。第1の隠蔽情報部420A、第2の隠蔽情報部420B、及び、第3の隠蔽情報部420Cは、それぞれ、実施の形態1の隠蔽情報部20と同様の三層構造を有している。また、第1の隠蔽情報部420A、第2の隠蔽情報部420B、及び、第3の隠蔽情報部420Cは、それぞれ、スリーブ100の幅方向に直線的に延びる細長い長方形状又は帯状をなし、互いに隣接又は密接して平行に配設されている。更に、第1の隠蔽情報部420A、第2の隠蔽情報部420B、及び、第3の隠蔽情報部420Cは、それぞれ、実施の形態1の隠蔽情報部20と同様、読解可能情報としての賞種別情報を印刷した第1の情報部421A,421B,421Cと、賞内容情報を所定のコード(二次元コード)へとコード化してなる読解不能情報としての第2の情報部422A,422B,422Cとを有している。また、スリーブ100において、第1の隠蔽情報部420A、第2の隠蔽情報部420B、及び、第3の隠蔽情報部420Cの直上の位置には、それぞれ、「小」、「中」、「大」等の寸法の程度を表す文字又は記号等からなる寸法表示部423が印刷等により設けられている。
一方、第1の情報隠蔽部420A、第2の情報隠蔽部420B、及び、第3の情報隠蔽部420Cの(スリーブ100の長さ方向における)相互の位置関係は、装着対象の使い捨てコップ1の寸法の差異に合わせて設定されている。即ち、スリーブ100の長さ方向で(寸法調整手段の固定部となる)係止部115に最も近接する第1の情報隠蔽部420Aについては、前記係止部115の内側縁を第1の係合部116Aの内側縁に係止して、スリーブ100を装着対象の使い捨てコップ1のうちの最小寸法の使い捨てコップ1に装着したときに、第1の情報隠蔽部420Aが、使い捨てコップ1上のスリーブ100の周方向中央位置にくるよう(即ち、係止部115の内側縁と第1の係合部116Aの内側縁との間の中間位置にくるよう)、スリーブ100の長さ方向における配設位置が設定されている。また、スリーブ100の長さ方向で係止部115に2番目に近接する第2の情報隠蔽部420Bについては、前記係止部115の内側縁を第2の係合部116Bの内側縁に係止して、スリーブ100を装着対象の使い捨てコップ1のうちの中間寸法の使い捨てコップ1に装着したときに、第2の情報隠蔽部420Bが、使い捨てコップ1上のスリーブ100の周方向中央位置にくるよう(即ち、係止部115の内側縁と第2の係合部116Bの内側縁との間の中間位置にくるよう)、スリーブ100の長さ方向における配設位置が設定されている。また、スリーブ100の長さ方向で係止部115から最も離間する第3の情報隠蔽部420Cについては、前記係止部115の内側縁を第3の係合部116Cの内側縁に係止して、スリーブ100を装着対象の使い捨てコップ1のうちの最大寸法の使い捨てコップ1に装着したときに、第3の情報隠蔽部420Cが、使い捨てコップ1上のスリーブ100の周方向中央位置にくるよう(即ち、係止部115の内側縁と第3の係合部116Cの内側縁との間の中間位置にくるよう)、スリーブ100の長さ方向における配設位置が設定されている。
そして、スリーブ100は、巻回部144を使い捨てコップ1の外周面の表面に巻き回し、その使い捨てコップ1の寸法に合わせて、第1の係合部116A、第2の係合部116B、及び、第3の係合部116Cのうちのいずれかの内側縁に係止部115の内側縁を挿入して係止することにより、使い捨てコップ1の外周面の表面の所定位置に後付けで装着して取り付けたときに、装着対象の使い捨てコップ1の寸法に応じて、第1の情報隠蔽部420A、第2の情報隠蔽部420B、及び、第3の情報隠蔽部420Cのうちのいずれかが、使い捨てコップ1上のスリーブ100の周方向中央位置にくる(即ち、そのときに互いに係止状態にある係止部115と第1〜第3の係合部116A〜116Cとの間の中間位置にくる)ようになっている。例えば、最小寸法の使い捨てコップ1にスリーブ100を(係止部115と第1の係合部116Aにより)装着すると、第1の情報隠蔽部420Aがスリーブ100の周方向中央位置に配置されると共に、その直上の寸法表示部の「小」がスリーブ100の周方向中央位置に配置される。また、例えば、中間寸法の使い捨てコップ1にスリーブ100を(係止部115と第2の係合部116Bにより)装着すると、第2の情報隠蔽部420Bがスリーブ100の周方向中央位置に配置されると共に、その直上の寸法表示部423の「中」がスリーブ100の周方向中央位置に配置される。また、例えば、最大寸法の使い捨てコップ1にスリーブ100を(係止部115と第3の係合部116Cにより)装着すると、第3の情報隠蔽部420Cがスリーブ100の周方向中央位置に配置されると共に、その直上の寸法表示部の「大」がスリーブ100の周方向中央位置に配置される。
即ち、実施の形態5では、隠蔽情報部420は、スリーブ100の装着対象の使い捨てコップ1の寸法に応じて3種類の隠蔽情報部(第1の情報隠蔽部420A、第2の情報隠蔽部420B、及び、第3の情報隠蔽部420C)を設けると共に、(スリーブ100を装着した使い捨てコップ1による飲料等の)提供者が、被提供者に対して、提供された飲料等のサイズ(即ち、使い捨てコップ1の寸法)に合わせて、第1〜第3の情報隠蔽部420A〜420Cのいずれかの隠蔽層を剥離して、その第2の情報部422A〜422Cによりくじ引きを行うよう促すことで、くじ引きに伴う上記の情報処理において、例えば、第2の情報部422A〜422Cのコードに、スリーブ100が装着された使い捨てコップ1の寸法を表す情報(例えば、「小」、「中」、「大」のような寸法を表す情報)を含ませることで)その被提供者に提供された飲料等のサイズを自動的に認識し、その後の販売管理等に活用することができる。この際、提供された飲料等のサイズ(即ち、使い捨てコップ1の寸法)に合わせて、第1〜第3の情報隠蔽部420A〜420Cのいずれかが使い捨てコップ1の周方向中央位置に自動的に配置されると共に、その直上に、「小」、「中」又は「大」の寸法表示部423が表示されているため、被提供者は、自己が提供された飲料等のサイズに合わせて第1〜第3の情報隠蔽部420A〜420Cのいずれかの剥離層を剥離し、その第2の情報部422A〜422Cによるくじ引きを実行することができる。
[別例]
ところで、本発明において、上記賞種別情報と賞内容情報とは、当落情報IF1を構成する。ここで、前記くじ情報の賞種別情報としては、上記のように賞や景品のランクや種別を表す情報以外に、くじが「当選」したか「落選」したかの区別を表す情報(以下、「当落情報」という)を使用することもできるが、消費者が必ずバーコードBCを読取り手段により読み取ってスリーブ用情報処理システムにアクセスするインセンティブを与えるためには、くじの結果が必ず「当選」であり、何らかの景品や特典がもらえること保証することが好ましいため、景品や特典のランク情報とすることが好ましい。また、本発明では、上記のとおり、賞内容情報を読解不能情報として設けることで、賞内容情報の具体的な内容を知るために、スリーブの被提供者(飲料の消費者等)が必ずバーコードBCを読取り手段により読み取ってスリーブ用情報処理システムにアクセスするインセンティブを与えている。そして、これにより、スリーブ用情報処理システムにより、スリーブの被提供者のスマートフォン等のディスプレイに、賞内容情報と共に広告情報を表示することで、スリーブの被提供者が、必ず、(賞内容情報の近傍位置にある)広告情報を閲覧するようにして、広告閲覧効果を大幅に向上することができる。
[スリーブの別例]
また、本発明のスリーブは、巻回部の厚さ方向一側の表面が全体的に又は部分的に平滑面を有し、その平滑面に前記隠蔽情報部を印刷により形成可能な構成とする限りにおいて、任意の構成とすることができる。即ち、スリーブは、隠蔽情報部を印刷するための印刷基材層を、少なくとも隠蔽情報部の外形を内包する形状で、かつ、隠蔽部の面積以上の面積で備える構成であれば、任意の構成とすることができる。例えば、スリーブは、巻回部の外側層において隠蔽情報部に対応する部分にのみ印刷基材層を設け、それ以外の部分は印刷基材層以外の構成(例えば、印刷可能な平滑面ではなく、印刷不能又は印刷困難な凹凸面や波形状面の構成)としてもよい。また、スリーブは、少なくとも隠蔽情報部を設ける部分に印刷基材層を備える限りにおいて、上記の二層構造とする以外にも、三層以上の層構造としたり、一層構造としたりしてもよい。スリーブの素材も、前記印刷基材層を形成できる限りにおいて、紙素材以外にも任意の素材から形成することができる。
[隠蔽情報部の情報の範囲]
更に、隠蔽情報部の情報部の情報としては、典型的には、使い捨てコップを事業の用等で提供する提供者(例えば、飲食店舗やコンビニエンスストア等)の営業上の企画(以下、「営業企画」という)に関連する情報であって、かつ、親子関係のような木構造等の階層構造を有する情報を印刷することができる。営業企画に関連する情報(以下、「営業企画関連情報」という)としては、例えば、(1)使用者が、使い捨てコップを利用する自らの商品(例えば、コーヒーや紅茶等の飲料等)に関連付けてキャンペーンやイベントやアンケート等、販促や顧客属性情報取得等を目的とした営業企画を行う場合に、その営業企画での集客の増大やアンケート用の母集団の獲得等を目的として、隠蔽情報部20の情報部の情報として、くじに関する情報(以下、「くじ情報」という)を印刷することができる。
本発明の使い捨てコップ用スリーブは、飲料を提供する店舗等における販促キャンペーン用に使い捨てコップに装着して提供されるスリーブとして利用することができる。
1:使い捨てコップ、2:キャップ
10:使い捨てコップ用スリーブ、14:巻回部
20:隠蔽情報部
31:第1の情報部、32:第2の情報部、33:第3の情報部

Claims (5)

  1. 使い捨てコップの外周面に装着自在とされると共に、少なくとも表面側に印刷基材を有する巻回部と、
    前記巻回部の印刷基材に隠蔽印刷により設けられた隠蔽情報部とを備え、
    前記隠蔽情報部は、
    前記隠蔽情報部の第1の部分に印刷により設けられた第1の情報部と、
    前記隠蔽情報部において前記第1の部分と隣接する第2の部分に印刷により設けられた第2の情報部と、
    前記第1の情報部及び前記第2の情報部を隠蔽すると共に、外力により剥離されて前記第1の情報部及び前記第2の情報部を露出する隠蔽層とを備え、
    前記第1の情報部及び前記第2の情報部は、たがいに協働して、くじに関する複合的な情報であって、かつ、互いに内容的な関連性を有する複数の異なる種類の情報からなる複合くじ情報を表すものであり、
    前記第1の情報部は、前記複合くじ情報の一つを構成する情報であって、くじの賞の種別を表す賞種別情報を第1の情報として有し、
    前記第2の情報部は、前記複合くじ情報の他の一つを構成する情報であって、くじの賞の具体的内容を説明する賞内容情報を第2の情報として有し、
    前記第1の情報は、使い捨てコップの被提供者が目視により読解可能な読解可能情報として前記隠蔽情報部に設けられ、
    前記第2の情報は、使い捨てコップの被提供者が目視によっては読解不能となるように、所定のコード体系で符号化したコードからなる読解不能情報として前記隠蔽情報部に設けられ
    前記第2の情報は、前記コードからなる読解不能情報としてのコード情報として、所定の端末装置によってそのコード情報が読み取られたときにそのコード情報の送信先となる所定のコンピュータ装置のアドレスを表す送信先アドレス用のIDと、少なくとも前記賞内容情報を識別するための賞内容情報識別用のIDとを格納していることを特徴とする使い捨てコップ用スリーブ。
  2. 請求項1に記載の使い捨てコップ用スリーブを使用したコップ用スリーブの情報処理システムであって、
    前記端末装置としての携帯端末装置と、情報管理サーバーとを備え、
    前記携帯端末装置は、前記コード情報を読み取ることで、前記送信先アドレス用のIDに基づき、前記情報処理サーバーに前記コード情報を送信自在であり、
    前記情報管理サーバーは、前記複合くじ情報に対応するくじ情報としての当落情報と、広告情報とを格納及び管理し、
    前記情報管理サーバーは、前記コード情報を受信すると、そのコード情報の前記賞内容情報識別用のIDに基づき、そのコード情報における前記読解不能情報としての賞内容情報を識別し、前記当落情報から、その読解不能情報としての賞内容情報に対応する情報であって、読解可能情報からなる賞内容情報を抽出すると共に、前記広告情報から、その賞内容情報に対応付けた広告情報を抽出し、その抽出した読解可能情報からなる賞内容情報と、その賞内容情報に対応付けた広告情報とを、前記携帯端末装置に送信し、
    前記携帯端末装置は、前記情報管理サーバーから送信された前記読解可能情報からなる賞内容情報と、その賞内容情報に対応付けた広告情報とを、ディスプレイに表示することを特徴とする使い捨てコップ用スリーブの情報処理システム。
  3. 前記賞内容情報識別用のIDは、前記スリーブの隠蔽情報部に割り当てられたくじIDであり、
    前記情報管理サーバーは、一つのくじIDに対して複数の賞内容を対応付け、かつ、一つのくじIDについて単一の賞種別を割り当てると共に所定の複数の賞内容を割り当て、それら複数の賞内容の中から選択した特定の賞内容を、前記当落情報に含めることを特徴とする請求項2記載の使い捨てコップ用スリーブの情報処理システム。
  4. 前記情報管理サーバーは、所定の複数の賞内容に対して、それぞれ、異なる広告内容を割り当て、前記当落情報の賞内容情報を、前記複数の賞内容から選択して前記携帯端末装置に送信して、前記携帯端末装置のディスプレイに表示させると共に、前記賞内容情報の各々に対応して前記異なる広告内容の広告情報を前記携帯端末装置に送信して、前記携帯端末装置のディスプレイに表示させることを特徴とする請求項2記載の使い捨てコップ用スリーブの情報処理システム。
  5. 前記情報管理サーバーは、一つの賞内容に対して、所定の複数の異なる広告内容を割り当て、前記当落情報の賞内容情報を、前記一つの賞内容として前記携帯端末装置に送信して、前記携帯端末装置のディスプレイに表示させると共に、前記一つの賞内容情報に対応して異なる広告内容の広告情報をディスプレイに表示させることを特徴とする請求項2記載の使い捨てコップ用スリーブの情報処理システム。
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