JP6076933B2 - スイッチングハブ及び機器検証用ネットワークシステム - Google Patents

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Description

この発明は、ノードに割り当てられている宛先MACアドレスとポートとの対応関係に基づいたフレーム中継を行うスイッチングハブ、及びそのスイッチングハブを用いた機器検証用ネットワークシステムに関する。
通信事業者等がブロードバンドルータ(BBR)等のネットワーク装置をエンドユーザに貸与する前に、工場出荷時状態におけるネットワーク装置を大量に検証する場合がある。一般に、ネットワーク装置には、工場出荷時点で、IPアドレス及びMACアドレスがデフォルト値として設定されている。同じ機種の場合、同じデフォルト値のIPアドレスが設定され、BBRなら機種違いでも同じデフォルト値のIPアドレスが設定されることが多い。このため、多数のBBR等の検証対象機器を通常のスイッチングハブ(例えば、特許文献1)にノードとして接続した機器検証ネットワークを構築した場合、ノード間でIPの競合が発生する。そのため、BBR配下の操作端末から任意のBBRへアクセスすることは不可能であり、BBR間の通信も不可能である。
特開2011−30156号公報
上述の多数のBBR等の検証対象機器と操作端末間の通信を実現するには、第1に、検証対象機器を接続する箇所にルータを用いる方法が考えられる。第2に、スイッチングハブでVLANを用いる方法が考えられる。第3に、複数の検証対象機器に対して1台の操作端末で検証を行うことを考えた場合、ルータのNAT機能を用いて検証対象機器と操作端末のIPセグメントを分割する方法が考えられる。
しかしながら、上記第1の方法は、ルータの各インタフェース(IF)へ異なるネットワークセグメントを割り当てる必要が有るため、検証対象機器のIPアドレスを工場出荷時のまま利用することができず、検証を行うために検証対象機器のIPアドレス設定を変更する必要が生じる。ルータを使う方法ではDHCPによる解決も考えられるが、検証対象機器のLAN側IFは一般的にDHCPクライアントとならないことから、利用不可能である。
上記第2の方法は、VLANに対応したNICを具備する操作端末を使用する必要があることや、上記第1の方法と同様に検証対象機器のIPアドレス設定を工場出荷時から変更する必要が生じる。
上記第3の方法は、検証対象機器の台数と同数のルータを用意する必要があり、数百台を検証する環境においては現実的でない。また、用意したルータ全てに設定を行うことも極めて困難である。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、検証対象機器ごとに操作端末やルータを用意することなく、同一のセグメントに多数の検証対象機器を配置して検証作業の効率化を図ることにある。
上記の課題を解決するため、この発明は、3つ以上のポートを備え、ノードに割り当てられている宛先MACアドレスと前記ポートとの対応関係に基づいたフレーム中継を行うスイッチングハブを前提とする。
この発明に係るスイッチングハブは、フォワーディングデータベース(FDB)と、フレーム解析部と、パケット解析部と、スイッチング機能部とを備える。
FDBには、前記ノードに設定されている実IP(Internet Protocol)アドレス、当該ノードに割り当てられた仮想IP(Internet Protocol)アドレス、当該ノードに設定されているMAC(Media Access Control)アドレス及び当該ノード向けポートの対応関係が登録される。
フレーム解析部は、前記ノードからARP(Address Resolution Protocol)リクエストフレームを受信した場合、当該ARPリクエストフレームに格納されたターゲットIP(Internet Protocol)アドレスと一致する前記仮想IPアドレスが前記FDBに存在しているとき、自己のMACアドレスをターゲットMAC(Media Access Control)アドレスに格納したARP(Address Resolution Protocol)リプライフレームを当該ノード宛に生成する。
パケット解析部は、前記自己のMACアドレスが宛先とされたIP(Internet Protocol)パケットを前記ノードから受信し、かつ当該IPパケットの宛先IP(Internet Protocol)アドレスと一致する前記仮想IPアドレスが前記FDBに存在している場合、当該IPパケットの宛先IPアドレスと宛先MAC(Media Access Control)アドレスを、当該FDB上で当該一致する仮想IPアドレスに対応の前記実IPアドレスと前記MACアドレスへ書き換え、前記ノードから受信したIPパケットの送信元IP(Internet Protocol)アドレスと一致する前記実IPアドレスが前記仮想IPアドレスの登録されている状態で前記FDBに存在している場合、当該IPパケットの送信元IPアドレスと送信元MAC(Media Access Control)アドレスを、当該FDB上で当該送信元MACアドレスに対応の前記仮想IPアドレスと自己のMACアドレスへ書き換える。
スイッチング機能部は、前記フレーム解析部又は前記パケット解析部の処理を経たフレーム又はIPパケットを当該フレーム又はIPパケットの宛先MACアドレスと前記FDB上で対応の前記ポートから送出する。
検証作業を行うユーザは、各検証対象機器へ便宜上割り当てる仮想IPアドレスと、検証対象機器のインタフェースに工場出荷段階で設定されているMACアドレスとをFDBに登録することができる。操作端末が、仮想IPアドレスに対応のMACアドレスをARPリクエストで問い合わせると、スイッチングハブが、ARPリプライとして、当該仮想IPアドレスの検証対象機器に代わって自己のMACアドレスを返す。このため、操作端末は、宛先とする検証対象機器を仮想IPアドレスとスイッチングハブのMACアドレスとしたIPパケットを送信することができる。スイッチングハブは、宛先IPアドレスと一致する仮想IPアドレスに対応の実IPアドレスをもった検証対象機器(ノード)がFDBに存在するとき、宛先を当該検証対象機器に対応の適切な実IPアドレス、MACアドレスに書き換え後、宛先MACアドレスに対応のポートから送出する。このため、宛先とされた検証対象機器は、自己宛のIPパケットであると認識することができる。また、その検証対象機器が自己の実IPアドレス及びMACアドレスを送信元としたIPパケットを操作端末宛てに送信するとき、スイッチングハブは、当該送信元を示す実IPアドレスとMACアドレスを対応の仮想IPアドレスと自己のMACアドレスに書き換えるので、操作端末は、その検証対象機器からのIPパケットであると認識することができる。したがって、検証作業に際し、複数の検証対象機器に同じ実IPアドレスがデフォルト設定されていても、これら複数の検証対象機器と同じIPセグメントに属する操作端末と各検証対象機器間において、仮想IPアドレスを用いたIPパケットの送受信を行うことができる。
また、この発明に係るスイッチングハブと、通常のスイッチングハブ(複数のポートを備え、アドレス書き換え機能をもたないスイッチングハブ)を用いてカスケード接続を構成することによって、スケールアップを図ることもできる。すなわち、カスケード接続の場合でも、仮想IPアドレスを割り当てた全ての検証対象機器について前記FDBに仮想IPアドレス等の対応関係を登録するだけで、2段目以降の検証対象機器に関しても、上述のアドレス書き換えによるIPパケットの送受信を行うことができる。
この発明は、機器検証用ネットワークシステムとして構成することができる。すなわち、この発明に係る上記スイッチングハブと、第1の前記ポートに対応したノードとされる操作端末と、第2の前記ポートに対応したノードとされる検証対象機器と、第3の前記ポートに対応したノードとされ、かつ前記第2のポートに対応の検証対象機器に設定されている実IPアドレスと同じ値の実IPアドレスが設定されている検証対象機器と、を同じセグメントに収容する機器検証用システムであって、前記フレーム解析部は、前記操作端末からARPリクエストフレームを受信した場合、当該ARPリクエストフレームに格納されたターゲットIPアドレスと一致する前記仮想IPアドレスが前記FDBに存在しているとき、自己のMACアドレスをターゲットMACアドレスに格納したARPリプライフレームを当該操作端末へ返信し、前記操作端末は、前記検証対象機器に割り当てられた前記仮想IPアドレスをターゲットIPアドレスに格納したARPリクエストフレームを前記スイッチングハブに送信する処理と、当該検証対象機器へ送信するIPパケットの宛先IPアドレスを当該仮想IPアドレス、当該IPパケットの宛先MACアドレスを当該ARPリエストフレームに応答する前記ARPリプライフレームから取得した当該スイッチングハブのMACアドレスとする処理とを行い、前記パケット解析部は、前記自己のMACアドレスが宛先とされたIPパケットを前記操作端末から受信し、かつ当該IPパケットの宛先IPアドレスと一致する前記仮想IPアドレスが前記FDBに存在している場合、当該IPパケットの宛先IPアドレスと宛先MACアドレスを、当該FDB上で当該一致する仮想IPアドレスに対応の前記実IPアドレスと前記MACアドレスへ書き換え、前記検証対象機器から受信したIPパケットの送信元IPアドレスと一致する前記実IPアドレスが前記仮想IPアドレスの登録されている状態で前記FDBに存在している場合、当該IPパケットの送信元IPアドレスと送信元MACアドレスを、当該FDB上で当該送信元MACアドレスに対応の前記仮想IPアドレスと自己のMACアドレスへ書き換える機器検証用ネットワークシステムとして構成することができる。
上述のように、この発明は、上記構成の採用により、スイッチングハブがFDBの参照でノード間における仮想IPアドレス/実IPアドレス/MACアドレスの変換を行うため、検証対象機器の工場出荷時のIPアドレス競合を気にすることなく同一のL3セグメントに多数の検証対象機器を配置しても、操作端末と各検証対象機器間でIPパケットの送受信が可能なので、検証対象機器ごとに操作端末やルータを用意することなく、同一のセグメントに多数の検証対象機器を配置して検証作業の効率化を図ることができる。
実施例に係る機器検証システムの動作例を示すシーケンス図 実施例に係るスイッチングハブの機能ブロック図 (a)は実施例に係るFDBにユーザ設定登録を終えた段階のテーブルを示す概念図、(b)は当該テーブルが完成した状態の概念図 図3のテーブルを作成する際のフローチャート 図4の作成を行う際のシーケンス図 実施例に係るスイッチング機能部の処理を示すフローチャート 実施例に係るフレーム解析部の処理を示すフローチャート 実施例に係るパケット解析部の処理を示すフローチャート 実施例においてカスケード接続した場合の動作例を示すシーケンス図
この発明に係る実施形態を説明する。
第1の実施形態は、疎通確認部と、FDB操作部と、を備える。
疎通確認部は、所定のインターネット制御メッセージプロトコルに基づいた疎通確認要求をブロードキャストでノードに送信する。
FDB操作部は、前記FDBに前記仮想IPアドレス及び前記MACアドレスが登録され、これらに対応の前記実IPアドレス及び前記ノード向けポートが未登録の状態で、前記疎通確認部に前記疎通確認要求の送信を要求し、当該疎通確認要求に対する応答を受信したとき、当該応答の送信元MACアドレス及び送信元IPアドレスに基づいて前記未登録の実IPアドレスを当該FDBに登録する。
前記スイッチング機能部は、前記応答を受信した前記ポートに基づいて前記未登録のノード向けポートを前記FDBに登録する。
第1の実施形態によれば、ユーザによるFDBへの登録は仮想IPアドレスとMACアドレスを対応付けて入力するだけでよく、実IPアドレス、ポートについては疎通確認部とFDB操作部とスイッチング機能部により自動的に情報が収集され、FDBに登録されるので、作業の効率化をより図ることができる。
第2の実施形態は、ユーザの誤使用を考慮したものである。すわなち、第2の実施形態において、前記フレーム解析部は、前記ノードから受信したARPリクエストフレームのターゲットIPアドレスと一致する前記仮想IPアドレスが前記FDBに存在せず、かつ当該ターゲットIPアドレスと一致する前記実IPアドレスが当該FDBに重複して存在している場合、当該ARPリクエストを破棄する。一方、重複して存在しない場合、フレーム解析部は、当該ARPリクエストの送信元MACアドレスと一致する前記MACアドレスが前記仮想IPアドレスの登録されている状態で当該FDBに存在しているか否か判断する。ここで、存在しているとき、フレーム解析部は、当該FDB上で当該一致する実IPアドレスに対応の前記MACアドレスをターゲットMACアドレスに格納したARPリプライフレームを当該ノード宛に生成する。
第2の実施形態によれば、仮想IPアドレスが割り当てられておらず、同じ実IPアドレスをもったノードが複数存在する誤使用状況において、その実IPアドレスへユーザが誤って疎通を図った場合、スイッチングハブがARPリクエストを破棄するため、誤操作による混乱を防止することができ、誤使用でない場合は適切なリプライを返すことができる。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態と組み合わせて採用することができる。
以下、この発明の一実施例を添付図面に基いて説明する。以下、スイッチングハブのことを「SW」と呼ぶ。また、検証対象機器としてブロードバンドルータを例示し、これを「BBR」と呼ぶ。また、仮想IPアドレスのことを「V−IP」と呼ぶ。また、実IPアドレスのことを「R−IP」と呼ぶ。また、MACアドレスのことを「MAC」と呼ぶ。
図2は、実施例に係る機器検証用ネットワークシステムのネットワーク構造全体を示している。図示のシステムは、SW1と、SW1のポート(物理ポート)1〜3にノードとして接続されたBBR1〜3と、SW1のポート4にノードとして接続された操作端末Aとからなる。なお、ノードは、コンピュータネットワークの節点になる機器のことをいう。
R−IPは、BBR1〜3の各ノードにデフォルトで値の設定されているIPアドレスのことをいう。各ノードは、同じIPセグメント「192.168.1.0/24」に収容されている。以下、IPアドレスの記載から適宜に「/24」を省略する。
また、SW1、操作端末Aにも、それぞれIPアドレスが割り当てられている。
MACは、ネットワーク上で、各ノードを識別するためにハードウェアに一意に割り当てられる物理アドレスのことをいう。OSI参照モデルでいえば、第2層(データリンク層)でのアドレスに相当し、例えば、イーサネット(Ethernet:登録商標)規格によるものが挙げられる。MACの値は、ネットワーク機器の工場出荷時点で設定されている。
V−IPは、検証作業を行うユーザにより、R−IPと同じIPアドレス規格(IPv4又はIPv6)のフォーマットに準じて、当該セグメント内でノードを一意に識別可能に割り当てられるアドレスのことをいう。V−IPアドレスは、操作端末Aと同じIPセグメントに属し、かつ同じR−IPをもった複数のノードのいずれかに操作端末AからIPパケットを送信するときに宛先IPアドレスとして使用される。V−IP、R−IP、MAC、ポート(図中Port)1〜6に対応のノードは検証作業において変更されず、これらの間で対応関係が崩れることはない。
SW1は、3つ以上のポート1〜6と、FDB11と、スイッチング機能部12と、疎通確認部13と、FDB操作部14と、フレーム解析部15と、パケット解析部16と、を備えている。
FDB11は、通常のレイヤ2スイッチにフィードフォワーディングデータベース(FDB)として実装されているFDBテーブル(少なくともMACとポートの対応関係を管理するもの)を拡張し、これらMAC等とV−IPと、R−IPとの対応関係をも管理するように構成されている。
スイッチング機能部12は、通常のレイヤ2スイッチとしての中継機能や学習機能を有する。すなわち、スイッチング機能部12は、MACとポート1〜6の対応関係を自動学習する。また、スイッチング機能部12は、最終的に中継の決まったフレーム又はパケットの宛先MACアドレスにFDB11上で対応しているポート1〜6のいずれかから当該フレーム又はパケットを送出する。
疎通確認部13は、所定のインターネット制御メッセージプロトコル(Internet Control Message Protocol:ICMP)に基づいた疎通確認要求をブロードキャストでノードに送信する。なお、ICMPは、RFC792「Internet Control Message Protocol (ICMP)」や、RFC4443「Internet Control Message Protocol (ICMPv6) for the Internet Protocol Version 6 (IPv6) Specification」に規定のものを適宜に採用すればよい。
FDB操作部14は、FDB11にV−IP及びMACが登録され、これらに対応のR−IP及びノード向けポートが未登録の状態で、疎通確認部13に疎通確認要求の送信を要求し、当該疎通確認要求に対する応答を受信したとき、当該応答の送信元MACアドレス及び当該応答パケットの送信元IPアドレスに基づいて前記未登録の実IPアドレスをFDB11に登録する。
具体的には、図3(a)、図4、図5に示すように、先ず、FDB11には、V−IP及びMACがユーザ設定により登録される(S1)。この登録は操作端末Aから実行できるようにしてもよいし、直接SW1に入力できるようにしてもよい。FDB11には、SW1を経由したフレーム送受信を行う全ノードのうち、V−IPが割り当てられた全てのノードについてユーザ設定すれば十分である。
次に、FDB操作部14は、疎通確認部13に対し、疎通確認要求としてPING(ICMP Echo(ping) request)の実行を要求する。疎通確認部13は、ブロードキャストアドレス宛のPING実行に際し、ターゲットIPアドレス:ブロードキャストアドレスとしたARPリクエストを生成し、これを送出するようにスイッチング機能部12へ要求する。スイッチング機能部12は、その要求を実行し、全てのポートから送出する(S2)。各ノードは、疎通確認要求に対する返答としてEcho REPLY(ARPリプライ)をSW1へ送信し、これらをスイッチング機能部12が受信する(S3)。なお、ARPとは、IPアドレスからMACアドレスを求めるために利用されるプロトコルのことであり、RFC826「An Ethernet Address Resolution Protocol」に規定のもの(RFC5227「IPv4 Address Conflict Detection」やRFC5494「IANA Allocation Guidelines for the Address Resolution Protocol」で拡張されたものを含む)を採用すればよい。
スイッチング機能部12は、前記応答を受信した前記ポートに基づいて未登録のノード向けポートをFDB11に登録する。ここで、ARPリプライの送信元MACと一致するMACがFDB11に登録されているので、当該ARPリプライを受信したポートを当該一致するMACに対応のポートとして登録することが可能である。また、スイッチング機能部12は、パケット解析部16にEcho REPLYを渡し、パケット解析部16は、Echo REPLYの送信元IPアドレス(ARPリプライのターゲットIPアドレスに相当)を読み取る。パケット解析部16は、読み取った送信元IPアドレスをFDB操作部14へ渡す。FDB操作部14は、当該Echo REPLYの送信元MACと一致するMACに対応のR−IPとして、当該渡された送信元IPをFDB11に登録する(S4)。全てのノードから応答を受信すると、図3(b)のFDBテーブルが完成する。
図6に示すように、スイッチング機能部12は、ポート1〜6から受信したフレームがARPリクエストフレームの場合(S11)、これをフレーム解析部15に渡すARPフレーム受信時処理を行う(S12)。
また、スイッチング機能部12は、ポート1〜6から受信したパケットがIPパケットの場合(S13)、これをパケット解析部16に渡すIPパケット受信時処理を行う(S14)。
また、スイッチング機能部12は、フレーム解析部15又はパケット解析部16の処理を経たフレーム又はIPパケットを当該フレーム又はIPパケットの宛先MACとFDB11上で対応のポートから送出する。
また、スイッチング機能部12は、ポートから受信したフレーム又はパケットがARPリクエストフレーム又はIPパケットでない場合(S11、S13)、通常のレイヤ2スイッチとして動作する(S15)。
(S15)における通常のレイヤ2スイッチの動作として、例えば、スイッチング機能部12は、あるポートから受信したフレームが(S11、S13)に該当せず、かつ宛先MACが自己のFDB11に存在する場合、自己のFDB11上で対応のポートから送出し、当該宛先MACが自己のFDB11に存在しない場合、そのフレームをフラッディングする。ここで、フラッディングとは、当該受信したポート以外の全てのポートから、受信したフレーム自体を送出することをいう(以下、同じ)。
フレーム解析部15は、(S12)においてスイッチング機能部12から渡されたARPリクエストを図7に示すフローで処理する。以下、このARPリクエストを「受信リクエスト」と呼ぶ。
フレーム解析部15は、受信リクエストを解読し、これが自己(SW1)のMACを問い合わせるものであるか否かを判断する(S21)。フレーム解析部15は、(S21)において、受信リクエストのターゲットIPアドレス(以下、「T−IP」と呼ぶ。)が自己のIPアドレスと一致し、自己のMACを問い合わせるものであると判断した場合、自己のMACをターゲットMAC(以下、「T−MAC」と呼ぶ。)に格納したARPリプライを生成し、スイッチング機能部12に渡す(S22)。ここで、T−IPは、MACを知りたいノードを特定するための情報としてARPリクエストフレームに格納されたIPアドレスのことをいう。T−MACは、T−IPに対応のノードのMACとしてARPリプライに格納されたMACのことをいう。ARPリプライの宛先MACは、受信リクエストの送信元MACとされる。スイッチング機能部12は、渡されたARPリプライの宛先MACに対応のポートから当該ARPリプライを送出する。
フレーム解析部15は、(S21)において、受信リクエストのT−IPが自己のIPアドレスと一致せず、自己のMAC問い合わせるものでないと判断した場合、当該T−IPが自己のFDB11にV−IPとして存在しているか否かを判断する(S23)。
フレーム解析部15は、(S23)において、当該T−IPと一致するV−IPを自己のFDB11の項目「V−IP」から検索し、当該検索でヒットしたことにより、自己のFDB11にV−IPとして存在していると判断した場合、自己のMACをT−MACに格納したARPリプライを生成し、スイッチング機能部12に渡す(S24)。スイッチング機能部12は、渡されたARPリプライの宛先MACに対応のポートから当該ARPリプライを送出する。
フレーム解析部15は、(S23)において、当該検索でヒットしなかったことにより、自己のFDB11にV−IPとして存在しないと判断した場合、当該T−IPが自己のFDB11にR−IPとして存在しているか否かを判断する(S25)。
フレーム解析部15は、(S25)において、当該T−IPと一致するR−IPを自己のFDB11の項目「R−IP」から検索し、当該検索でヒットしなかったことにより、自己のFDB11にR−IPとして存在していないと判断した場合、受信リクエストの送信元MACが自己のFDB11にV−IPの登録されているMACとして存在しているか否かを判断する(S26)。
フレーム解析部15は、(S26)において、自己のFDB11の項目「MAC」から、V−IPと紐付けされていること及び当該送信元MACと一致することを満たすMACを検索し、当該検索でヒットしたことにより、自己のFDB11にV−IPの登録されているMACとして存在していると判断した場合、受信リクエストの当該送信元MACを自己のMACに書き換え(S27)、当該書き換えたARPリクエストのフラッディングをスイッチング機能部12に要求する(S28)。これは、V−IPを割り当てたノードからのARPリクエストであって、V−IPを利用した通信が発生し得るが、自己のFDB11に基づいてアドレス解決できない場合なので、フラッディングとし、そのT−IPのノードからSW1宛てにARPリプライが送出されるようにし、SW1から当該ARPリプライを当該V−IPを割り当てたノードに転送するためである。
フレーム解析部15は、(S26)において、当該検索でヒットしなかったことにより、自己のFDB11にMACとして存在しないと判断した場合、受信リクエストのフラッディングをスイッチング機能部12に要求する(S28)。これは、V−IPを利用しない通信に関するARPリクエストと考えられ、通常のスイッチングハブとして動作させれば十分なためである。
フレーム解析部15は、(S25)において、当該T−IPと一致するR−IPを自己のFDB11の項目「R−IP」から検索し、当該検索でヒットしたことにより、自己のFDB11にR−IPとして存在していると判断した場合、R−IPが重複しているか否かを判断する(S29)。
フレーム解析部15は、(S29)において、項目「R−IP」走査における検索ヒットが2回以上であったことにより、検索対象のR−IPが重複していると判断した場合、受信リクエストを破棄する(S30)。このため、V−IPが割り当てられておらず、同じR−IPをもったノードが複数存在する誤使用状況において、その実IPアドレスへユーザが誤って疎通を図った場合、SW1がARPリクエストを破棄するため、誤操作による混乱を防止することができる。
フレーム解析部15は、(S29)において、項目「R−IP」走査における検索ヒットが1回であったことにより、検索対象のR−IPが重複していないと判断した場合、受信リクエストの送信元MACが自己のFDB11にV−IPの登録されているMACとして存在しているか否かを判断する(S31)。この判断は、(S26)と同じ検索条件で行う。
フレーム解析部15は、(S31)において、当該送信元MACがV−IPの登録されているMACとして自己のFDB11に存在していると判断した場合、当該(S25)でヒットしたR−IPと当該FDB11上で紐付けられているMACをT−MACに格納したARPリプライを生成し、スイッチング機能部12に渡す(S32)。スイッチング機能部12は、渡されたARPリプライの宛先MACに対応のポートから当該ARPリプライを送出する。このため、誤使用でない場合、SW1から適切なARPリプライを返すことができる。
フレーム解析部15は、(S31)において、自己のFDB11にV−IPの登録されているMACとして存在しないと判断した場合、受信リクエストのフラッディングをスイッチング機能部12に要求する(S28)。これは、V−IPを利用しない通信に関するARPリクエストと考えられ、通常のスイッチングハブとして動作させれば十分なためである。
パケット解析部16は、図6の(S14)においてスイッチング機能部12から渡されたIPパケットを図8に示すフローで処理する。以下、このIPパケットを「受信パケット」と呼ぶ。
パケット解析部16は、受信パケットを解読し、受信パケットの宛先MACが自己宛であるか否かを判断する(S41)。
パケット解析部16は、(S41)において、受信パケットの宛先MACが自己のMACと一致し、自己宛であると判断した場合、受信パケットの宛先IPアドレスが自己のFDB11にV−IPとして存在しているか否かを判断する(S42)。
パケット解析部16は、(S42)において、当該宛先IPアドレスと一致するV−IPを自己のFDB11の項目「V−IP」から検索し、当該検索でヒットしたことにより、自己のFDB11にV−IPとして存在していると判断した場合、受信パケットの宛先IPアドレスを、FDB11上でヒットしたV−IPに紐付けられているR−IPへ書き換え、受信パケットの宛先MACアドレスを、ヒットしたV−IPと紐付けられているMACへ書き換える(S43)。なお、(S42)において、検索でヒットしない場合、自己宛のパケットとして処理する(S44)。
パケット解析部16は、(S43)の処理を終えた場合、又は(S41)において、受信パケットの宛先MACが自己のMACと一致せず、自己宛でないと判断した場合、受信パケットの送信元IPアドレスが自己のFDB11に、V−IPに紐付けられているR−IPとして存在しているか否かを判断する(S45)。
パケット解析部16は、(S45)において、当該送信元IPアドレスと一致するR−IPを自己のFDB11の項目「R−IP」から検索し、当該検索でヒットしなかったことにより、自己のFDB11にR−IPとして存在していないと判断した場合、受信パケットを、スイッチング機能部12に渡す(S46)。スイッチング機能部12は、渡された受信パケットの宛先MACに対応のポートから当該受信パケットを送出する。
パケット解析部16は、(S45)において、受信パケットの送信元IPアドレスが自己のFDB11にR−IPとして存在している場合、当該受信パケットの送信元MACと一致するMACと対応のV−IPを自己のFDB11から検索し、受信パケットの送信元IPアドレスを、当該検索でヒットしたV−IPへ書き換え、また、当該受信パケットの送信元MACを、自己のMACへ書き換える(S47)。
パケット解析部16は、(S47)の処理後、当該書き換えたIPパケットをスイッチング機能部12に渡す(S46)。スイッチング機能部12は、渡された受信パケットの宛先MACに対応のポートから当該受信パケットを送出する。
図1に基づいて、実施例に係る機器検証システムの動作例を説明する。図1の動作例は、操作端末AがBBR1へPINGを実行する場合を例示している。前提として、SW1のFDB11は図3(b)のように完成している。
第1の動作例は、操作端末AがBBR1宛のIPパケット通信に使用するMACを問い合わせる場合である。先ず、操作端末Aは、BBR1のV−IPアドレス:「192.168.1.101」(これがT−IP)に対応のMACを問い合わせるARPリクエスト(送信元MAC:「MAC−T」)をブロードキャスト(宛先MAC:「BC」)で送出する。SW1は、操作端末Aの接続されたポート4において、当該ARPリクエストを受信する。SW1は、ARPフレーム受信時処理に移行する(S11、S12)。
SW1は、当該ARPリクエストのT−IP:「192.168.1.101」が自己のIPアドレス:「192.168.1.100」に不一致と判断する(S21)。
次に、SW1は、T−IP:「192.168.1.101」と一致するものが自己のFDB11の項目「V−IP」に存在と判断する(S23)。
次に、SW1は、自己のMAC:「MAC−S」をT−MACに格納したARPリプライを、当該ARPリクエストを受信したポート4から送出する(S24)。
第2の動作例は、操作端末AがBBR1へPINGパケットを送信する場合である。先ず、操作端末Aは、PINGパケット(送信元IPアドレス:「192.168.1.10」、宛先IPアドレス:V−IP:「192.168.1.101」、送信元MAC:「MAC−T」、宛先MAC:「MAC−S」)を送信する。SW1は、操作端末の接続されたポート4において、PINGパケットを受信する。SW1は、IPパケット受信時処理に移行する(S11、S13、S14)。
SW1は、当該PINGパケットの宛先MAC:「MAC−S」が自己のMAC:「MAC−S」と一致と判断する(S41)。
次に、SW1は、当該PINGパケットの宛先IPアドレス:「192.168.1.101」と一致するものが自己のFDB11の項目「V−IP」に存在と判断する(S42)。
次に、SW1は、当該宛先IPアドレス:「192.168.1.101」と一致した自己のFDB11上のV−IP:「192.168.1.101」と当該FDB11上で紐付けられているR−IP:「192.168.1.1」を、当該PINGパケットの新たな宛先IPアドレスとする書き換え処理を行い、当該V−IP:「192.168.1.101」と当該FDB11上で紐付けられているMAC:「MAC−1」を、当該PINGパケットの新たな宛先MACとする書き換え処理を行う(S43)。
次に、SW1は、当該PINGパケットの送信元IPアドレス:「192.168.1.10」が自己のFDB11にV−IPの登録されているR−IPとして存在していないと判断する(S45)。
次に、SW1は、(S43)で書き換えた宛先MAC:「MAC−1」と当該FDB11上で紐付けられているポート1から、当該書き換えたPINGパケットを送出する(S46)。BBR1は、受信したPINGパケットの送信元MACから、操作端末AのMAC:「MAC−T」を知ることができる。したがって、この実施例は、BBR1〜3ごとに操作端末やルータを用意することなく、同一のセグメントに多数のBBR1〜3を配置しても、操作端末AからBBR1〜3へIPパケットを送って検証作業を行うことができる。
なお、(S46)において、受信当初のPINGパケットの宛先IPアドレス:「192.168.1.101」と一致した自己のFDB11の項目「V−IP」上のV−IP:「192.168.1.101」との紐付け性から、送出すべきポート1を特定してもよい。
第3の動作例は、BBR1が操作端末AのR−IPに対応のMACを問い合わせる場合である。先ず、BBR1は、操作端末AのR−IP:「192.168.1.10」に対応のMACを問い合わせるARPリクエスト(送信元MAC:「MAC−1」)をブロードキャスト(宛先MACアドレス:「BC」)で送出する。SW1は、BBR1の接続されたポート1において、当該ARPリクエストを受信する。SW1は、ARPフレーム受信時処理に移行する(S11、S12)。
SW1は、当該ARPリクエストのT−IP:「192.168.1.10」が自己のIPアドレス:「192.168.1.100」に不一致と判断する(S21)。
次に、SW1は、T−IP:「192.168.1.10」と一致するものが自己のFDB11の項目「V−IP」に不存在と判断する(S23)。
次に、SW1は、T−IP:「192.168.1.10」と一致するものが自己のFDB11の項目「R−IP」に存在と判断する(S25)。
次に、SW1は、T−IP:「192.168.1.10」と一致するものが自己のFDB11の項目「R−IP」に重複存在しないと判断する(S29)。
次に、SW1は、当該ARPリクエストの送信元MAC:「MAC−1」と一致するMACであってV−IPの登録されているものが自己のFDB11の項目「MAC」に存在と判断する(S31)。
次に、SW1は、(S25)でT−IP:「192.168.1.10」と一致した自己のFDB11上のR−IP:「192.168.1.10」と当該FDB11上で紐付けられているMAC:「MAC−T」をT−MACに格納したARPリプライ(送信元MAC:「MAC−S」、宛先MAC:「MAC−1」)を、ポート1から送出する(S32)。
第4の動作例は、BBR1が操作端末AへPINGパケットに応答する場合である。先ず、BBR1は、前記PINGパケットの送信元IPアドレス、送信元MACを宛先としたEchoリプライパケット(送信元IPアドレス:「192.168.1.1」、宛先IPアドレス:「192.168.1.10」、送信元MAC:「MAC−1」、宛先MAC:「MAC−T」)を返信する。SW1は、BBR1の接続されたポート1において、Echoリプライパケットを受信する。SW1は、IPパケット受信時処理に移行する(S11、S13、S14)。
次に、SW1は、当該Echoリプライパケットの宛先MAC:「MAC−T」が自己のMAC:「MAC−S」に不一致と判断する(S41)。
次に、SW1は、当該Echoリプライパケットの送信元IPアドレス:「192.168.1.1」と一致するR−IPであってV−IPの登録されているものが自己のFDB11の項目「R−IP」に存在と判断する(S45)。
次に、SW1は、当該Echoリプライパケットの送信元MAC:「MAC−1」と一致した自己のFDB11上のMAC:「MAC−1」と当該FDB11上で紐付けられているV−IP:「192.168.1.101」を、当該Echoリプライパケットの新たな送信元IPアドレスとする書き換え処理を行い、自己のMAC:「MAC−S」を、当該Echoリプライパケットの新たな送信元MACとする書き換え処理を行う(S47)。なお、(S47)において、当該Echoリプライパケットを受信したポート1と一致した自己のFDB11上のPORT:「1」との紐付け性から、新たな送信元IPアドレスとするV−IP:「192.168.1.101」を特定してもよい。
次に、SW1は、当該書き換えたEchoリプライパケットの宛先MAC:「MAC−T」と一致した自己のFDB11上のMAC:「MAC−T」と当該FDB11上で紐付けられているポート4から、当該書き換えたEchoリプライパケットを送出する(S46)。したがって、この実施例は、BBR1〜3ごとに操作端末やルータを用意することなく、同一のセグメントに多数のBBR1〜3を配置しても、BBR1〜3から操作端末AへIPパケットを送っても、操作端末AでどのBBR1〜3のものであるかを識別し、検証作業を行うことができる。すなわち、この実施例によれば、検証対象機器ごとに操作端末やルータを用意することなく、同一のセグメントに多数の検証対象機器を配置して検証作業の効率化を図ることができる。なお、(S46)において、当該Echoリプライパケットの宛先IPアドレス:「192.168.1.10」と一致した自己のFDB11上のR−IP:「192.168.1.10」との紐付け性から、送出すべきPORT:「4」;ポート4を特定してもよい。
図9に基づいて、実施例に係る機器検証システムをカスケード接続でスケールアップした場合の動作例を説明する。図9の動作例は、図2に示すSW1のポート6に通常のスイッチングハブであるNSW1を接続し、NSW1のポートにBBR4を接続し、操作端末AがBBR4へPINGを実行する場合を例示している。NSW1は、アドレス書き換え機能をもたず、自己で学習したFDBテーブルに基づいてフレーム中継を行うものである。SW1のFDB11にはBBR4のV−IP:「192.168.1.111」、R−IP:「192.168.1.1」、MAC:「MAC−11」が登録されている。SW1及びNSW1のそれぞれは、SW1のFDB11にBBR4のV−IP及びMACを登録した際の疎通確認により、BBR4のMACが宛先のときに送出先とするポート、操作端末AがMACのときに送出先とするポートを学習して自己のFDB11に登録済みである。なお、図9中では、IPアドレスについて要部のみを記載した。
操作端末AがBBR4のV−IP:「192.168.1.111」宛てにPINGを実行する際、T−IPに「192.168.1.111」を格納したARPリクエストをポート4から受信したSW1は、上述の第1の動作例と同じく、「MAC−S」をT−MACに格納したARPリプライを返す(S11、S12、S21、S23、S24)。これを受けた操作端末Aは、宛先MACを「MAC−S」、宛先IPアドレスを「192.168.1.111」としたPINGパケットを送信する。これを受けたSW1は、上述の第2の動作例と同じく、宛先IPアドレスをBBR4のR−IP:「192.168.1.1」、宛先MACをBBR4のMAC:「MAC−11」に書き換え、ポート6から送出する(S11、S13、S14、S41〜S43、S45、S46)。これを受けたNSW1は、当該PINGパケットをそのまま、宛先MACに対応したBBR4向けポートから送出する。これを受けたBBR4がEchoリプライを実行する際、T−IPに「192.168.1.10」を格納したARPリクエストを受信したNSW1は、ARPリクエストをそのままフラッディングする。これを受けたSW1は、上述の第3の動作例と同じく、「MAC−T」を格納したARPリプライを「MAC−11」宛てに生成し、ポート6から送出する(S11、S12、S21、S23、S25、S29、S31、S32)。これを受けたNSW1は、当該ARPリプライをそのまま、宛先MACに対応したBBR4対向ポートから送出する。これを受けたBBR4が宛先MACを「MAC−T」としたEchoリプライパケットを送信する。これを受けたNSW1は、当該Echoリプライパケットをそのまま、宛先MACに対応のSW1対向ポートから送出する。これを受けたSW1は、上述の第4の動作例と同じく、送信元MACを「MAC−S」、送信元IPアドレスを「192.168.1.111」に書き換えて、ポート4から送出する。
このように、実施例に係るSW1は、通常のスイッチングハブ(NSW1)をカスケード接続し、そのNSW1に接続するBBR4のように、V−IPを割り当てた全ての検証対象機器についてFDB11にV−IP等の対応関係を登録するだけで、機器検証システムのスケールアップを図ることもできる。
この発明の技術的範囲は、上述の実施形態や実施例に限定されず、特許請求の範囲の記載に基く技術的思想の範囲内での全ての変更を含むものである。
BBR1〜4 検証対象機器
A 操作端末
SW1 スイッチングハブ
NSW1 通常のスイッチングハブ
1〜6 ポート
11 FDB
12 スイッチング機能部
13 疎通確認部
14 FDB操作部
15 フレーム解析部
16 パケット解析部

Claims (4)

  1. 3つ以上のポートを備え、ノードに割り当てられている宛先MACアドレスと前記ポートとの対応関係に基づいたフレーム中継を行うスイッチングハブにおいて、
    前記ノードに設定されている実IPアドレス、当該ノードに割り当てられた仮想IPアドレス、当該ノードに設定されているMACアドレス及び当該ノード向けポートの対応関係が登録されるフォワーディングデータベース(FDB)と、
    前記ノードからARPリクエストフレームを受信した場合、当該ARPリクエストフレームに格納されたターゲットIPアドレスと一致する前記仮想IPアドレスが前記FDBに存在しているとき、自己のMACアドレスをターゲットMACアドレスに格納したARPリプライフレームを当該ノード宛に生成するフレーム解析部と、
    前記自己のMACアドレスが宛先とされたIPパケットを前記ノードから受信し、かつ当該IPパケットの宛先IPアドレスと一致する前記仮想IPアドレスが前記FDBに存在している場合、当該IPパケットの宛先IPアドレスと宛先MACアドレスを、当該FDB上で当該一致する仮想IPアドレスに対応の前記実IPアドレスと前記MACアドレスへ書き換え、前記ノードから受信したIPパケットの送信元IPアドレスと一致する前記実IPアドレスが前記仮想IPアドレスの登録されている状態で前記FDBに存在している場合、当該IPパケットの送信元IPアドレスと送信元MACアドレスを、当該FDB上で当該送信元MACアドレスに対応の前記仮想IPアドレスと自己のMACアドレスへ書き換えるパケット解析部と、
    前記フレーム解析部又は前記パケット解析部の処理を経たフレーム又はIPパケットを当該フレーム又はIPパケットの宛先MACアドレスと前記FDB上で対応の前記ポートから送出するスイッチング機能部と、を備えることを特徴とするスイッチングハブ。
  2. 所定のインターネット制御メッセージプロトコルに基づいた疎通確認要求をブロードキャストで前記ノードに送信する疎通確認部と、
    前記FDBに前記仮想IPアドレス及び前記MACアドレスが登録され、これらに対応の前記実IPアドレス及び前記ノード向けポートが未登録の状態で、前記疎通確認部に前記疎通確認要求の送信を要求し、当該疎通確認要求に対する応答を受信したとき、当該応答の送信元MACアドレス及び送信元IPアドレスに基づいて前記未登録の実IPアドレスを当該FDBに登録するFDB操作部と、を備え、
    前記スイッチング機能部は、前記応答を受信した前記ポートに基づいて前記未登録のノード向けポートを前記FDBに登録する請求項1に記載のスイッチングハブ。
  3. 前記フレーム解析部は、前記ノードから受信したARPリクエストフレームのターゲットIPアドレスと一致する前記仮想IPアドレスが前記FDBに存在せず、かつ当該ターゲットIPアドレスと一致する前記実IPアドレスが当該FDBに重複して存在している場合、当該ARPリクエストを破棄し、重複して存在しない場合、当該ARPリクエストの送信元MACアドレスと一致する前記MACアドレスが前記仮想IPアドレスの登録されている状態で当該FDBに存在しているとき、当該FDB上で当該一致する実IPアドレスに対応の前記MACアドレスをターゲットMACアドレスに格納したARPリプライフレームを当該ノード宛に生成する請求項1又は2に記載のスイッチングハブ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のスイッチングハブと、
    第1の前記ポートに対応したノードとされる操作端末と、
    第2の前記ポートに対応したノードとされる検証対象機器と、
    第3の前記ポートに対応したノードとされ、かつ前記第2のポートに対応の検証対象機器に設定されている実IPアドレスと同じ値の実IPアドレスが設定されている検証対象機器と、を同じセグメントに収容する機器検証用システムであって、
    前記フレーム解析部は、前記操作端末からARPリクエストフレームを受信した場合、当該ARPリクエストフレームに格納されたターゲットIPアドレスと一致する前記仮想IPアドレスが前記FDBに存在しているとき、自己のMACアドレスをターゲットMACアドレスに格納したARPリプライフレームを当該操作端末へ返信し、
    前記操作端末は、前記検証対象機器に割り当てられた前記仮想IPアドレスをターゲットIPアドレスに格納したARPリクエストフレームを前記スイッチングハブに送信する処理と、当該検証対象機器へ送信するIPパケットの宛先IPアドレスを当該仮想IPアドレス、当該IPパケットの宛先MACアドレスを当該ARPリエストフレームに応答する前記ARPリプライフレームから取得した当該スイッチングハブのMACアドレスとする処理とを行い、
    前記パケット解析部は、前記自己のMACアドレスが宛先とされたIPパケットを前記操作端末から受信し、かつ当該IPパケットの宛先IPアドレスと一致する前記仮想IPアドレスが前記FDBに存在している場合、当該IPパケットの宛先IPアドレスと宛先MACアドレスを、当該FDB上で当該一致する仮想IPアドレスに対応の前記実IPアドレスと前記MACアドレスへ書き換え、前記検証対象機器から受信したIPパケットの送信元IPアドレスと一致する前記実IPアドレスが前記仮想IPアドレスの登録されている状態で前記FDBに存在している場合、当該IPパケットの送信元IPアドレスと送信元MACアドレスを、当該FDB上で当該送信元MACアドレスに対応の前記仮想IPアドレスと自己のMACアドレスへ書き換える機器検証用ネットワークシステム。
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