JP6075875B2 - 変換量子化方法、変換量子化装置及び変換量子化プログラム - Google Patents

変換量子化方法、変換量子化装置及び変換量子化プログラム Download PDF

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Description

本発明は、残差特徴量を利用したHEVC(High Efficiency Video Coding)の変換量子化方法、変換量子化装置及び変換量子化プログラムに関する。
次世代の動画圧縮規格として注目されているHEVCは、ブロックサイズの適正化などの技術によって圧縮効率が優れており、従来の動画圧縮規格であるH.264/AVCとの比較でも約40%のビットレートを削減すると発表されている。しかし、圧縮効率が優れる反面、圧縮には数倍の計算量を要するとされている(例えば、非特許文献1参照)。この計算量の多さは、HEVCの特徴である“木構造予測”と“複数の予測モード”に主に起因する。
この計算量の多さに関する問題を解決するために、オールゼロブロック(AZB)アルゴリズムが従来の符号化技術で用いられてきた。AZBアルゴリズムとは、変換量子化を計算することなく、オールゼロブロック、すなわち量子化後の係数がすべてゼロとなるブロックを事前に決定することができる方法である。オールゼロブロックと判定されたブロックに対しては、変換量子化を行う必要がなくなるため、結果として計算量が削減される。
これまでの提案の多くは、従来の動画圧縮規格であるH.263の8×8変換やH.264の4×4整数変換におけるAZB検出に関して行われている。非特許文献2ではオールゼロの変換係数ブロックの判定を詳細に分析していないため、十分条件を導いておらず誤検出が発生する。また、非特許文献3では従来のアルゴリズムを改善するため理論的条件を導出している。また、非特許文献4では、オールゼロの係数ブロックを早期に発見するための必要十分条件の分析に基づいて、低誤検出の判断方式を提案している。また、非特許文献5、非特許文献6では、H.264/AVCにおける4×4の整数変換に適用するモデルを提案している。最近では、非特許文献7において、H.264/AVCにおけるオールゼロの4×4ブロックの早期決定に、より効果的な十分条件が導出されている。
Yoon Mi Hong, Kyo-Hyuk Lee Il-Koo Kim, Madhu Krishnan Wei Dai, and Pankaj Topiwala, ''Fast integer transforms for the HM, and complexity analysis,'' Joint Collaborative Team on Video Coding, JCTVC-D365, Daegu, 2011. Zhou Xuan, Yu Zhenghua, and Yu Songyu, ''Method for detecting all-zero dct coefficients ahead of discrete cosine transformation and quantisation,'' Electronics Letters, vol. 34, no. 19, pp. 1839 --1840, sep 1998. LA Sousa, ''General method for eliminating redundant computations in video coding,'' Electronics Letters, vol. 36, no. 4, pp. 306--307, 2000. S. Jun and S. Yu,''Efficient method for early detection of all-zero DCT coefficients,'' Electronics letters, vol. 37, no. 3, pp. 160--161, 2001. Y. Wan, Y. Zhou, and H. Yang,''Early detection method of all-zero integer transform coefficients,'' Consumer Electronics, IEEE Transactions on, vol. 50, no. 3, pp. 923--928, 2004. Y.H. Moon, G.Y. Kim, and J.H. Kim,''An improved early detection algorithm for all-zero blocks in H. 264 video encoding,'' Circuits and Systems for Video Technology, IEEE Transactions on, vol. 15, no. 8, pp. 1053--1057, 2005. H. Wang, S. Kwong, and C.W. Kok, Efficient prediction algorithm of integer DCT coefficients for H.264/AVC optimization,'' Circuits and Systems for Video Technology, IEEE Transactions on, vol. 16, no.4, pp. 547--552, 2006.
前述のように、従来のビデオ符号化標準に基づいたAZBアルゴリズムは多く提案されているが、これらをHEVCに直接適用するだけでは十分な効果が得られないという問題がある。その理由は主に以下の2点である。
1点目は、HEVCで採用されている四分木構造では、ブロックのサイズ及び深さの両方についてAZBアルゴリズムを適用しなければならない点である。深さとは、四分木構造で分割されるブロックの分割回数を表す概念であり、さまざまなサイズと、その分割の深さの両方に対応したアルゴリズムを適用する必要がある。
2点目は、AZBアルゴリズムを適用することにより、結果として大きなサイズの変換ユニット(TU:Transform Unit)を選択して終了してしまう傾向がある点である。さまざまなサイズのTUにあわせた調整を行う必要がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、さまざまなブロックサイズに対してAZBを検出できるようにするとともに、異なるサイズの変換ユニットに対して重みづけによる調整を可能にした変換量子化方法、変換量子化装置及び変換量子化プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、画像符号化におけるインター予測残差とその差分絶対値和から量子化変換係数を算出する変換量子化方法であって、変換量子化サイズ、QP値、ビット深度と変換係数閾値の関係を示す変換係数閾値表から画像符号化対象であるN×Nサイズのブロック(N=2,nは3以上の整数)の変換量子化サイズN、入力されたQP値及びビット深度に対応する変換係数閾値を求める変換係数閾値特定ステップと、前記変換量子化サイズに対して定まる調整係数を前記変換係数閾値に掛けた結果を差分絶対値和上限値とする差分絶対値和上限値算出ステップと、前記差分絶対値和と前記差分絶対値和上限値とを比較するAZB判定ステップと、前記AZB判定ステップにより差分絶対値和の方が前記差分絶対値和上限値より小さいと判定された場合には、量子化変換係数をゼロとする量子化変換係数決定ステップと、前記AZB判定ステップにより差分絶対値和の方が前記差分絶対値和上限値より大きいか等しいと判定された場合には、前記N×Nサイズのブロックを4つの(N/2)×(N/2)サイズのブロックに分割して再度前記AZB判定ステップを実行する分割ステップとを有することを特徴とする。
本発明は、前記変換係数閾値表は、前記インター予測残差と変換係数がガウス分布に従うとしたうえで、画像符号化対象のブロックの量子化変換係数の絶対値がすべて1より小さいとした場合に導出される値を変換係数閾値として定めたことを特徴とする。
本発明は、画像符号化におけるインター予測残差とその差分絶対値和から量子化変換係数を算出する変換量子化装置であって、変換量子化サイズ、QP値、ビット深度と変換係数閾値の関係を示す変換係数閾値表から画像符号化対象であるN×Nサイズのブロック(N=2,nは3以上の整数)の変換量子化サイズN、入力されたQP値及びビット深度に対応する変換係数閾値を求める変換係数閾値特定手段と、前記変換量子化サイズに対して定まる調整係数を前記変換係数閾値に掛けた結果を差分絶対値和上限値とする差分絶対値和上限値算出手段と、前記差分絶対値和と前記差分絶対値和上限値とを比較するAZB判定手段と、前記AZB判定手段により差分絶対値和の方が前記差分絶対値和上限値より小さいと判定された場合には、量子化変換係数をゼロとする量子化変換係数決定手段と、前記AZB判定手段により差分絶対値和の方が前記差分絶対値和上限値より大きいか等しいと判定された場合には、前記N×Nサイズのブロックを4つの(N/2)×(N/2)サイズのブロックに分割して再度前記AZB判定手段による判定を実行する分割手段とを備えることを特徴とする。
本発明は、コンピュータに、前記変換量子化方法を実行させるための変換量子化プログラムである。
本発明によれば、さまざまなブロックサイズに対してAZBを検出できるようにするとともに、異なるサイズの変換ユニットに対して重みづけによる調整を可能にすることにより、最適な変換量子化を行うことが可能になるという効果が得られる。
本発明の一実施形態によるHEVCのエンコード処理部の構成を示すブロック図である。 従来技術によるAZB判定処理を示す図である。 本実施形態によるAZB判定処理を示す図である。 変換量子化計算のプロセスを示す図である。 AZB閾値の導出過程を表す図である。 同じTUを異なる変換サイズで計算した後のエネルギーを示す図である。 AZB検出率を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態による変換量子化装置を説明する。本発明による提案は2つの技術から構成され、一つはさまざまなブロックサイズに対するAZBの検出(可変ブロックサイズAZB検出)であり、もう一つは、重みづけ調整(重みによるアジャストメント)である。さまざまなブロックサイズのAZBを検出するために、残差および変換された係数を、ガウス分布と仮定してモデル化する。分散はマルコフ過程を仮定して計算する。AZBとなるためには、すべての係数は共分散のDC成分よりも小さい必要があるため、この条件を使用してAZBの判定を行う。さらに重みづけの調整を行うことによって、より大きなサイズの変換に対する重みを小さくする。これを行うことにより、より小型の変換を考慮することができる。
図1は同実施形態によるHEVCのエンコード処理部の構成を示すブロック図である。エンコード処理部は、インター予測部1、AZB判定部2、整数変換量子化部3及びエントロピー符号化部4で構成される。インター予測を処理した後、残差rijとそのSAD(差分絶対値和)は、変換・量子化の計算が必要とされているか否かを判定するために、AZB判定部2に送られる。SADの値は、AZB判定部2で再計算する必要をなくすために、インター予測部1から送られる。AZB判定部2においてAZB判定方法に従い、ブロックがAZBとして判定されると、変換・量子化行列qijを直接0に設定し、エントロピー符号化部4に送信することができる。QP(量子化パラメータ)の値は、インター予測部1、AZB判定部2、整数変換量子化部3及びエントロピー符号化部4に入力される。
次に、AZB判定処理について説明する。始めに、図2を参照して、従来手法によるAZB判定処理を説明する。図2は、従来技術によるAZB判定処理を示す図である。図2に示すように、従来手法では、ある特定のブロックサイズ(図では4×4ブロック)について、閾値計算を行い(ステップS1)、SADの値が閾値以下か否かを判定(ステップS2)することによって、オールゼロブロックか否かを判定している。
次に、図3を参照して、本実施形態による手法を説明する。図3は、本実施形態によるAZB判定処理を示す図である。この手法は、大きなサイズから小さなサイズに向けて連続的に閾値の判定を行うことで、複数のブロックサイズが候補となるHEVC符号化においても効率的なAZB判定を行うことができる。
変換量子化サイズ(N)とQP値(QP)を入力として、ビット深度(Bit depth)を出力することができる閾値表をそれぞれ参照(ステップS11、S12、S13)して、入力の変換量子化サイズ(N)とQP値(QP)に対する閾値(ビット深度)を求める。閾値表の例を表1、表2に示す。表1、表2に示す閾値は事前に計算されているものとする。
インター予測処理では、SADは、1つのコーディングユニット(CU)を対象とし、その動き推定によって計算される。現在入力されている残差のブロックサイズにおけるSADの値と、対応する閾値とを比較し(ステップS14)、SADがしきい値よりも小さい場合には、現在の残差ブロック(例えば、2N×2N)は、すべてゼロのブロック(2N×2N)として認識される。条件が満たされない場合、残差ブロックはさらに小さいサイズに分割されて繰り返し判定を行う(ステップS14、S15)。
図3に示す例では、処理順序が大きなサイズから小さなサイズに向けて行うようになっているので、より大きなサイズのブロックが、より事前にチェックされる。これによって、本実施形態による手法では、より大きなサイズでAZBと判定されてしまう影響がある。それはAZBがより小さいTUサイズで発生したときが最適解であっても、それが無視されてしまうことを意味する。この欠陥を克服するために、重み付けしきい値(W2NTH(QP)2N×2N、WTH(QP)N×N、WN/2TH(QP)N/2×N/2)を適用する。W2N、WおよびWN/2はそれぞれ(2N×2N、N×N、(N/2)×(N/2))に対応する残差のブロックサイズの重みを表す。TH(QP)2N×2N、TH(QP)N×NとTH(QP)N/2×N/2は、それぞれ対応する残差のブロックサイズのしきい値(2N×2N、N×N、(N/2)×(N/2))を表している。
以上より、図1に示す本実施形態による手法と従来手法との差は以下のように要約することができる。
(1)判定処理を高速に行うために、各TUサイズに対応する閾値テーブルを事前に計算して使用する。
(2)重みづけ調整は、より大きなサイズでAZBが判定される影響をなくすために追加される。
次に、AZBしきい値の詳細な導出について説明する。始めに、異なるブロックサイズのAZBしきい値の導出について説明する。図4は、変換量子化計算のプロセスを示す図である。図4に示すように、しきい値の導出は変換量子化の計算プロセスを逆にしたものに従う。すなわち、残差から変換を行った後に、量子化を行って係数を得る。
図5は、AZB閾値の導出過程を表す図である。量子化された変換係数(量子化変換係数qij)すべての絶対値が1より小さい場合、そのブロックはAZBになる。この場合、量子化前の変換係数(変換係数dij)は、量子化パラメータ(QP)の分布する範囲に制限される。さらに、入力される残差信号の値と、変換係数との関係を、ガウス分布としてモデル化する。入力される残差信号のガウス分布と、変換係数のガウス分布との差異を計算することによって、差分絶対値和(SAD)とAZB閾値との関係を構築する。
HM6.3(HEVC試験モデルのバージョン6.3)でのスケーリングおよび量子化の定義に基づいて、特定のN×Nブロックに対する量子化された変換係数qijは、((i,j=0...N−1)、量子化前の変換係数dij(i,j=0...N−1)を使って、以下のように計算される。
ここで
であり、BitDepthは、各ピクセルのビット深度である。|qij|<1の場合、このブロックは、オールゼロブロックである。
つまり
ゆえに、
が満たされて、下記の式が成立する。
以下、THTR[QP]ijを変換係数閾値と呼ぶことにする。インター予測残差である残差サンプルrij(i,j=0...N−1)と量子化前変換係数dijは、ガウス分布としてモデル化しているので、dijの分布は(−nσ,nσ)で表される。nはゼロ以上の実数である。n=3の場合、dijがこの範囲になる確率は約99%である。そして、変換係数の分布σ(u,v)と、インター予測残差の分布σをガウス分布とした場合の当該2つの分布の分散間で成立する関係(近似式)を導出すると、次の関係が成り立つ。
ここで、
ここで、TはHMで定義されている標準化された変換行列である。
なお、[A]は行列Aの(u,u)番目のコンポーネントである。そして残差は以下のようにガウス分布としてモデル化される。
N=8の場合、
(11)式で最大の値は、DC成分で発生しているので、
となる。
8×8ブロックの場合におけるSADと変換係数閾値の関係をインター予測残差の分布の分散がSADを用いた式で近似できることから不等式として導出すると、
N=8の場合、
となる。ここで、nはAZBの検出率を制御するパラメータである。
他のサイズのAZBしきい値の導出も、同じ手順に従って以下のように計算できる。
次に、ブロックの異なる深さに対するしきい値の調整について説明する。前述したしきい値((15)式ないし(18)式の右辺のこと、以下、残差閾値)の中で、nはAZBの検出率を制御する、重要な要因である。nを小さく設定することで、より多くのブロックで変換量子化がスキップされるが、その反面、より多くの誤検出が発生する可能性がある。ここでは、異なるサイズの変換量子化のために、より適切なnを設定するためのテクニックを説明する。図5から、1つのTUの処理は大きいサイズから小さいサイズの順に計算されることがわかる。HMに記述された元のプロセスは、全体の候補となる変換量子化を計算し、RD最適化の基準に基づいて最適なソリューションを選択する。この処理は、図6に示すように周波数ドメインでも説明することができる。図6に示す3つのグラフは、同じTUを異なる変換サイズで計算した後のエネルギーを示している。これらの比較から、より小さいサイズの変換において、AZBブロックの発生割合が大きいことがわかる。大きいサイズで終了してしまう影響を修正するために、前述した残差閾値を、次のように調整する。
ここで、Cは異なるサイズに対応する定数である。wは表3に示す調整係数であり、実験の結果得た一つの例である。
次に、本実施形態によって生じる効果について説明する。始めに、符号化効率について説明する。符号化効率を比較するには一般的に、発生したビット量(bitRate)と原画像との歪み(Distortion)とを2次元グラフ化したRD曲線を使用するが、本実施形態においてはRD曲線の差がわずかでわかりにくくなることを避ける目的で、ビデオ圧縮性能比較のため、参考文献「G. Bjontegard, ''Calculation of average PSNR differences between RD-curves,'' ITU-T VCEG-M33, 2001.」に記載のBDBRを採用する。
これは、本実施形態にもとづくアルゴリズムと、従来のHM(以降、デフォルトHMと称する)の性能との間のビットレートの平均差であり、表4に示すように、ビデオの品質を測定するものである。BDBRにおける+はビットレートの利得を表す。HEVCの新しいコーディングツールレート歪み最適化に基づいた量子化処理(RDOQ)と非正方形の4分木変換(NSQT)の両方を組み合わせて、ランダムアクセスの設定で評価する。結果は、RDOとNSQTをオフにした第1の方法I、RDOQをオンにした第2の方法II、NSQTをオンにした第3の方法IIIに分類される。
また、変換量子化の時間の削減を表5に示す。ここでは、(19)式に基づいて変換量子化の時間の節約が計算される。TIMEHMはHM6.3によって消費される変換量子化時間である。TIMEproposalは前述したアルゴリズムの変換量子化時間である。それはRDOQとNSQTで51%から42%の時間短縮を達成した。前述したアルゴリズムは、H.264の従来の方法に比べ、変換量子化だけでなく、総エンコード時間の節約でより重要な役割を果たしている。トラバース計算と大きいサイズ変換量子化の四分木構造を追加することによって、それがAZB法を用いて、前述したアルゴリズムは全体のエンコーダを加速する効果がある。
ここで、TSは、前述した手法とHEVC間のパーセンテージとして保存変換量子化の時間である。
次に、AZBの検出率について説明する。AZB検出精度を比較するため、2つのテストクラス列の検出率を図7に示す。ここで、横軸はQP値を表し、縦軸はAZBの検出率(DR)を表す。AZB DRの次のように計算される。
以上説明したように、さまざまなブロックサイズのオールゼロブロックの検出は、残差のガウシアン・モデリングと変換された係数によって導出することができる。また、大きいブロックサイズ決定の影響を克服するために、重み調整は残差の対応する大きさの変換周波数解析することによって行うことができる。
前述した実施形態における変換量子化装置をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、PLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されるものであってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明してきたが、上記実施の形態は本発明の例示に過ぎず、本発明が上記実施の形態に限定されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の技術思想及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素の追加、省略、置換、その他の変更を行ってもよい。
さまざまなブロックサイズに対してAZBを検出できるようにするとともに、異なるサイズの変換ユニットに対して重みづけによる調整を可能にすることが不可欠な用途も適用できる。
1・・・インター予測部、2・・・AZB判定部、3・・・整数変換量子化部、4・・・エントロピー符号化部

Claims (4)

  1. 画像符号化におけるインター予測残差とその差分絶対値和から量子化変換係数を算出する変換量子化方法であって、
    変換量子化サイズ、QP値、ビット深度と変換係数閾値の関係を示す変換係数閾値表から画像符号化対象であるN×Nサイズのブロック(N=2,nは3以上の整数)の変換量子化サイズN、入力されたQP値及びビット深度に対応する変換係数閾値を求める変換係数閾値特定ステップと、
    前記変換量子化サイズに対して定まる調整係数を前記変換係数閾値に掛けた結果を差分絶対値和上限値とする差分絶対値和上限値算出ステップと、
    前記差分絶対値和と前記差分絶対値和上限値とを比較してAZB判定を行うAZB判定ステップと、
    前記AZB判定ステップにより差分絶対値和の方が前記差分絶対値和上限値より小さいと判定された場合には、量子化変換係数をゼロとする量子化変換係数決定ステップと、
    前記AZB判定ステップにより差分絶対値和の方が前記差分絶対値和上限値より大きいか等しいと判定された場合には、前記N×Nサイズのブロックを4つの(N/2)×(N/2)サイズのブロックに分割して再度前記AZB判定ステップを実行する分割ステップと
    を有し、
    前記AZB判定ステップでは、複数のブロックサイズが候補となる場合、大きなブロックサイズから小さなブロックサイズへ移行しながら連続的に前記差分絶対値和と前記差分絶対値和上限値とを比較することにより前記AZB判定を行う
    ことを特徴とする変換量子化方法。
  2. 画像符号化におけるインター予測残差とその差分絶対値和から量子化変換係数を算出する変換量子化方法であって、
    変換量子化サイズ、QP値、ビット深度と変換係数閾値の関係を示す変換係数閾値表から画像符号化対象であるN×Nサイズのブロック(N=2 ,nは3以上の整数)の変換量子化サイズN、入力されたQP値及びビット深度に対応する変換係数閾値を求める変換係数閾値特定ステップと、
    前記変換量子化サイズに対して定まる調整係数を前記変換係数閾値に掛けた結果を差分絶対値和上限値とする差分絶対値和上限値算出ステップと、
    前記差分絶対値和と前記差分絶対値和上限値とを比較してAZB判定を行うAZB判定ステップと、
    前記AZB判定ステップにより差分絶対値和の方が前記差分絶対値和上限値より小さいと判定された場合には、量子化変換係数をゼロとする量子化変換係数決定ステップと、
    前記AZB判定ステップにより差分絶対値和の方が前記差分絶対値和上限値より大きいか等しいと判定された場合には、前記N×Nサイズのブロックを4つの(N/2)×(N/2)サイズのブロックに分割して再度前記AZB判定ステップを実行する分割ステップと
    を有し、
    前記変換係数閾値表は、前記インター予測残差と変換係数がガウス分布に従うとしたうえで、画像符号化対象のブロックの量子化変換係数の絶対値がすべて1より小さいとした場合に導出される値を変換係数閾値として定めたことを特徴とする変換量子化方法。
  3. 画像符号化におけるインター予測残差とその差分絶対値和から量子化変換係数を算出する変換量子化装置であって、
    変換量子化サイズ、QP値、ビット深度と変換係数閾値の関係を示す変換係数閾値表から画像符号化対象であるN×Nサイズのブロック(N=2,nは3以上の整数)の変換量子化サイズN、入力されたQP値及びビット深度に対応する変換係数閾値を求める変換係数閾値特定手段と、
    前記変換量子化サイズに対して定まる調整係数を前記変換係数閾値に掛けた結果を差分絶対値和上限値とする差分絶対値和上限値算出手段と、
    前記差分絶対値和と前記差分絶対値和上限値とを比較してAZB判定を行うAZB判定手段と、
    前記AZB判定手段により差分絶対値和の方が前記差分絶対値和上限値より小さいと判定された場合には、量子化変換係数をゼロとする量子化変換係数決定手段と、
    前記AZB判定手段により差分絶対値和の方が前記差分絶対値和上限値より大きいか等しいと判定された場合には、前記N×Nサイズのブロックを4つの(N/2)×(N/2)サイズのブロックに分割して再度前記AZB判定手段による判定を実行する分割手段と を備え、
    前記AZB判定手段は、複数のブロックサイズが候補となる場合、大きなブロックサイズから小さなブロックサイズへ移行しながら連続的に前記差分絶対値和と前記差分絶対値和上限値とを比較することにより前記AZB判定を行うことを特徴とする変換量子化装置。
  4. コンピュータに、請求項1または2に記載の変換量子化方法を実行させるための変換量子化プログラム。
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