JP6070431B2 - Vehicle seat - Google Patents
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Description
本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シート本体の中央部の左右両隣に着座乗員の身体を両外側からあてがえて支持するサイドサポート部を備えた乗物用シートに関する。 The present invention relates to a vehicle seat. More specifically, the present invention relates to a vehicle seat provided with side support portions that support the body of a seated occupant from both outsides on both sides of the center portion of the seat body.
従来、車両用シートにおいて、シートバックに可動式のサイドサポート機構が設けられており、着座乗員の体格に合わせてサイドサポートの位置を調整できるようになっているものが知られている(特許文献1)。具体的には、上述したサイドサポート機構は、シートバックの各サイドサポート部が、本体部に対して、前後方向に揺動可能にヒンジ連結された構成となっており、各サイドサポート部を各ヒンジ連結点を中心に前方側へ揺動させることにより、各サイドサポート部を互いに内向させる前方内側へ突出させて、着座乗員に対するサイドサポート力を調整できる構成となっている。 2. Description of the Related Art Conventionally, in a vehicle seat, a movable side support mechanism is provided on a seat back so that the position of the side support can be adjusted according to the physique of a seated occupant (Patent Document 1). . Specifically, the side support mechanism described above has a structure in which each side support portion of the seat back is hinged to the main body so as to be swingable in the front-rear direction, and each side support portion is connected to each hinge connection point. By swinging forward with respect to each other, the side support portions protrude inwardly to inward each other, and the side support force for the seated occupant can be adjusted.
しかし、上記従来技術では、各サイドサポート部が本体部の左右両側部にそれぞれヒンジ連結されて設けられた構成となっているために、着座乗員の体格に合わせて各サイドサポート部の起立角度が変化するようになっており、様々な体格の乗員を同じ支持態様でサイドサポートすることができない構成となっている。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、様々な体格の乗員を同じ支持態様でサイドサポートすることができるようにすることにある。 However, in the above prior art, each side support portion is configured to be hingedly connected to the left and right side portions of the main body portion, so that the standing angle of each side support portion changes according to the physique of the seated occupant. Thus, the occupants having various physiques cannot be side-supported in the same support mode. The present invention was created as a solution to the above problem, and the problem to be solved by the present invention is to enable occupants of various physiques to be side-supported in the same support manner. .
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シート本体の中央部の左右両隣に着座乗員の身体を両外側からあてがえて支持するサイドサポート部を備えた乗物用シートである。この乗物用シートは、各サイドサポート部の着座乗員の身体にあてがわれる支持面の位置を調整可能な調整機構を有する。調整機構は、各サイドサポート部の支持面の位置をこれらの角度を一定に保ちながらシート幅方向に変化させる構成となっている。
In order to solve the above problems, the vehicle seat of the present invention takes the following means.
1st invention is a vehicle seat provided with the side support part which applies and supports the body of a seated crew member from the both outsides on both right and left sides of the central part of the seat body. This vehicle seat has an adjustment mechanism capable of adjusting the position of the support surface applied to the body of the seated occupant of each side support portion. The adjustment mechanism is configured to change the position of the support surface of each side support portion in the sheet width direction while keeping these angles constant.
この第1の発明によれば、調整機構によって各サイドサポート部の支持面が一定の角度に保たれたままシート幅方向に位置調整されるようになっていることで、様々な体格の乗員を同じ支持態様(支持角度)でサイドサポートすることができる。 According to the first aspect of the present invention, the position of the support surface of each side support portion is adjusted in the seat width direction by the adjustment mechanism while maintaining a constant angle, so that occupants of various physiques can be made the same. Side support can be performed in a support mode (support angle).
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。各サイドサポート部がシート幅方向に複数に分割された構成となっている。これら分割された複数のピースの各張り出し量が調整機構によって個別に調整されるようになっている。これにより、分割された複数のピースのうちのいずれかが、シート幅方向の異なる位置に支持面をそれぞれ形成するように切り替えられて機能する構成とされている。 The second invention is the following configuration in the first invention described above. Each side support part is divided into a plurality of parts in the sheet width direction. The overhang amounts of these divided pieces are individually adjusted by the adjusting mechanism. As a result, any one of the divided pieces is switched to function so as to form the support surfaces at different positions in the sheet width direction.
この第2の発明によれば、各サイドサポート部のシート幅方向の配設位置を変えることなく支持面の位置を調整することができるため、シート全体の外形を大きく崩すことなく各サイドサポート部の支持面間の広狭を見栄え良く調整することができる。 According to the second aspect of the invention, the position of the support surface can be adjusted without changing the arrangement position of each side support portion in the sheet width direction. It is possible to finely adjust the width between the faces.
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。調整機構は、複数の空気袋の膨張収縮により複数のピースを個々に持ち上げて張り出させたり戻し込んだりする構成となっている。 The third invention is the following configuration in the first or second invention described above. The adjustment mechanism has a configuration in which a plurality of pieces are individually lifted and extended by expansion and contraction of a plurality of air bags.
この第3の発明によれば、各ピースの張り出し量を複数の空気袋の膨張収縮によって個別に調整するようにすることで、各サイドサポート部の軟らかさを空気袋の軟らかさにより適切に保ちながら各サイドサポート部の支持面の位置を適切に調整することができる。 According to the third aspect of the present invention, the amount of overhang of each piece is individually adjusted by the expansion and contraction of the plurality of air bags, so that the softness of each side support portion is appropriately maintained by the softness of the air bags. The position of the support surface of each side support part can be adjusted appropriately.
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。 EMBODIMENT OF THE INVENTION Below, the form for implementing this invention is demonstrated using drawing.
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図5を用いて説明する。図1に示すように、本実施例のシート1は、自動車の助手席シートとして構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるヘッドレスト4と、を備えた構成となっている。ここで、シートクッション3が本発明の「シート本体」に相当する。
First, the configuration of the seat 1 (vehicle seat) according to the first embodiment will be described with reference to FIGS. As shown in FIG. 1, the
上述したシートクッション3は、着座乗員の尻部や大腿部を下方側から受け止めることのできる構成となっている。具体的には、シートクッション3は、そのシート幅方向の中央部3Aが、比較的平坦な表面形状をもつ形に形成されており、この中央部3Aにおいて、着座乗員の尻部や大腿部を下方側から広く面で受け止めて支持することができるようになっている。また、シートクッション3は、上述した中央部3Aの左右両隣の部位が、それぞれサイドサポート部3Bとして、中央部3Aとの境界から両外側に向かって山状に大きく膨らんだ形に形成されており、これらサイドサポート部3Bによって着座乗員の尻部や大腿部を両外側からあてがえて支持することのできる構成となっている。
The
上述した各サイドサポート部3Bは、着座乗員の尻部横となる後方側領域において、その上方側に山状に膨らむ形が最も大きくなっており、そこから大腿部の横を通って前方側にいくにしたがってその膨らみ形状が徐々に小さくなっていく形に形成されている。上述した各サイドサポート部3Bを備えた構成により、シートクッション3は、着座乗員の尻部や大腿部を両外側から適度な硬さであてがえて拘束し、これらを左右に傾かせないように安定して支えることができるようになっている。上述した各サイドサポート部3Bは、それらの着座乗員の尻部や大腿部にあてがわれる支持面3B1が、シート内側上方に斜めに面を向けた状態に形成されており、これら支持面3B1間に着座乗員の尻部や大腿部が押し当てられる形で着座されて、尻部や大腿部を両外側からあてがえて支持するようになっている。
Each of the
しかし、各サイドサポート部3Bは、上述した各支持面3B1の位置が定位置に固定された構成となっていると、着座乗員の体格が大きい場合と小さい場合とで尻部や大腿部の横幅が異なるために、体格の異なる着座乗員の尻部や大腿部を同じような支持態様でサイドサポートすることができない。そこで、本実施例では、上述した各サイドサポート部3Bの支持面3B1の位置をこれらの角度を一定に保ちながらシート幅方向に変化させられるようにすることで、様々な体格の乗員を同じ支持態様でサイドサポートすることができるようにしている。上述した各サイドサポート部3Bの支持面3B1の位置調整は、シートクッション3の内部に設けられた調整機構40の複数の空気袋41a,41bが個々に膨張収縮することによって行われるようになっている。
However, each
以下、上述したシートクッション3の各部の具体的な構成について詳しく説明する。シートクッション3は、図2に示すように、その内部骨格を成す金属製のクッションフレーム10と、クッションフレーム10の上部にセットされて着座乗員の荷重を和らげて受け止める発泡ウレタン製のクッションパッド20と、クッションパッド20の表面全体を覆うように上方側から被せ付けられて張設された布製のクッションカバー30と、上述した各サイドサポート部3Bの支持面3B1の位置を調整することのできる調整機構40と、を有する。
Hereinafter, a specific configuration of each part of the
クッションフレーム10は、左右一対の前後方向に長尺な鋼板材より成るサイドフレーム11と、これらの間に架橋された面状の鋼板材より成るクッションパン12と、を一体的に有する骨格構造となっている。上述したクッションパン12は、上述した各サイドフレーム11の上面部間に跨って架橋されるように上方側からセットされて、各サイドフレーム11との当接部がそれぞれ溶接されて強固に一体的に結合された状態とされている。上記クッションパン12は、上述した各サイドフレーム11の上面部にあてがわれて溶接された各箇所からそれぞれシート外側に向かって上方側に曲がって延出する延長部12Aを有した形に形成されている。各延長部12Aは、後述するクッションパッド20の各サイドパッド部20Bを裏側から支えたり、これらサイドパッド部20Bとの間に設けられた調整機構40の各空気袋41a,41bを裏側から支えたりするものとなっている。
The
クッションパッド20は、軟質ポリウレタンフォーム原料を発泡成形して形成したものであり、上述したクッションフレーム10の上部にセットされた後、その表面全体を覆うように布製のクッションカバー30が上方側から被せ付けられて張設されることにより、このクッションカバー30の張設力によってクッションフレーム10の上部に位置決めされた状態にセットされた状態とされている。上記クッションパッド20は、詳しくは、上述したクッションパン12の上部にセットされて、クッションパン12によって下方側から広く面であてがわれて支持された状態とされている。
The
上述したクッションパッド20は、上述したシートクッション3の中央部3Aのクッション構造を成す中央パッド部20Aと、この中央パッド部20Aの左右両隣に位置して上述したシートクッション3の各サイドサポート部3Bのクッション構造を成すサイドパッド部20Bと、を有した形に形成されている。上記クッションパッド20は、上述した中央パッド部20Aや各サイドパッド部20Bの形状が、シートクッション3の基本形状を形作っている。すなわち、シートクッション3の中央部3Aの比較的平坦な表面形状は、クッションパッド20の中央パッド部20Aの形状によって形作られており、シートクッション3の各サイドサポート部3Bの山状に膨らんだ表面形状は、クッションパッド20の各サイドパッド部20Bの山状に膨らんだ形状によってそれぞれ形作られている。
The
このように、クッションパッド20は、その表面にクッションカバー30が被せ付けられて、常時、クッションフレーム10に押し付けられる方向の圧縮力を受けた状態とされているが、その基本形状によってシートクッション3の外形形状を形作れる程度の硬さ(弾発力)を備えた構成となっている。また、上述したクッションパッド20は、その山状に膨らんだ形に形成された各サイドパッド部20Bの表面部が、それらのシート幅方向の3箇所に前後方向に延びるスリット状の吊込み溝21a〜21cが形成されていることによって、シート幅方向に3つのピース22a〜22cに分割されて形成された状態とされている。
As described above, the
これにより、各サイドパッド部20Bは、後述する調整機構40の各空気袋41a,41bの膨張展開によって下方側から上方側に押し出されるように力を受けた際に、それらの表面側の切り込まれた各吊込み溝21a〜21cを支点に各吊込み溝21a〜21cを押し広げる形で各ピース22a〜22cを部分部分で個別に折り曲げるように柔軟に変形させることができるようになっている。詳しくは、各サイドパッド部20Bの各ピース22a〜22cは、上記のように各吊込み溝21a〜21cによって互いに分割された形に形成されていることにより、図3〜図5において後述するように、各空気袋41a,41bを膨張収縮させて各ピース22a〜22cの持ち上げ量を変化させて、これらの表面を所定の角度に向けるように変形させる際に、各ピース22a〜22cが個々に所定の角度を向くように真っ直ぐに折れ曲がる態様で変形しやすくなっている。
Thereby, when each
すなわち、各サイドパッド部20Bは、上記のように各吊込み溝21a〜21cが形成されて分割されていないと、後述する各空気袋41a,41bの膨張収縮によって形が変えられる際に、隣り合うピース22a〜22cや中央パッド部20Aの形状に釣られて全体が湾曲する形に変形してしまい、所定方向に真っ直ぐに面を向けた支持面3B1を形成しにくい構成となってしまうが、上記のように分割されていることで、各ピース22a〜22cを個々に所定の角度に向けるように真っ直ぐに折り曲げる態様で変形させやすくなっている。
That is, each
クッションカバー30は、上述したクッションパッド20の起伏のついた各面の形状に沿って形作られた複数枚の布材が一枚の袋状に繋ぎ合わされて構成されている。上述したクッションカバー30は、上述したクッションパッド20の表面全体を覆い被せるようにクッションパッド20に上方側から被せ付けられた後、その周縁部が下方側に引き込まれてクッションフレーム10に止着されることにより、クッションパッド20の表面に広く密着するように左右両側と前後両側とからそれぞれ引張り込まれた状態に張設された状態とされている。
The
上述したクッションカバー30は、上述したクッションパッド20の中央パッド部20Aの表面に被せ付けられる中央カバー部31と、各サイドパッド部20Bの表面に被せ付けられるサイドカバー部32と、を有する構成となっている。各サイドカバー部32は、各サイドパッド部20Bの各ピース22a〜22c毎に個別の布材が被せ付けられて、これら布材同士の繋ぎ目32Aが各ピース22a〜22c間の吊込み溝21a〜21cの直上部に位置付けられるように形成された状態とされている。上述した各繋ぎ目32Aは、互いに繋ぎ合わされる布材の端部同士がクッションカバー30の裏面側に突出する形に面合わせされて縫合された状態とされている。そして、上述した各繋ぎ目32Aは、これらに共縫いされた各吊込み布32Bが各吊込み溝21a〜21c内に吊り込まれてホグリング32Cによって各吊込み溝21a〜21c内に埋設された埋設ワイヤ23a〜23cにそれぞれ止着されることにより、各吊込み溝21a〜21c内に引き込まれた状態に保持された状態とされている。
The cushion cover 30 described above includes a
上記構成により、クッションカバー30が、上述したクッションパッド20の各吊込み溝21a〜21cの形成された表面形状に沿って広く密着した状態に張設された状態とされている。これにより、クッションカバー30は、クッションパッド20の中央パッド部20Aと各サイドパッド部20Bとの間が谷状に窪んでいたり各サイドパッド部20Bが後述する調整機構40の作動状況によって谷状に窪んだ形を成していたりしても、これら谷状に窪んだ部分や他の部分に浮きや皺を生じさせることなく、クッションパッド20の表面全体に広く密着した状態に張設された状態とされている。
With the above-described configuration, the
調整機構40は、上述したクッションパッド20の各サイドパッド部20Bとこれらを裏面側から支えるクッションパン12の各延長部12Aとの間に挟まれて配置された左右2個ずつの空気袋41a,41bと、各サイドパッド部20Bをクッションパン12の各延長部12Aに押し付けるように吊り込む左右1本ずつの吊りゴム42と、を有して構成されている。各空気袋41a,41bは、図1に示すように、それぞれ、各サイドパッド部20Bの裏面形状に沿って前後方向に長尺状に延びる形に形成されている。
The
詳しくは、図2に示すように、各空気袋41a,41bは、上述した各サイドパッド部20Bの最も外側のピース22cの裏面部に沿った箇所と真ん中のピース22bの裏面部に沿った箇所とにそれぞれ1つずつ配設されており、それらの膨張収縮によって各ピース22a〜22cを個別に裏面側から押し上げたり戻し込んだりするようになっている。また、吊りゴム42は、各サイドパッド部20Bにおける最も外側の吊込み溝21c内に埋設された埋設ワイヤ23cとクッションパン12の各延長部12Aとの間に張設されており、上記各埋設ワイヤ23cをクッションパン12の各延長部12Aに向けて常時引き込む方向に附勢することで、各空気袋41a,41bが膨らんだ状態から窄められた際に、各サイドパッド部20Bをクッションパン12の各延長部12Aに向けて引き戻しやすくするようにアシストする機能をするものとなっている。
Specifically, as shown in FIG. 2, each
上述した各空気袋41a,41bは、それらの外部に接続された図示しないエア供給装置の作動制御により、それらの内部に供給される圧縮空気の供給量や外部に排出される空気の排出量が個々に自由に調整されるようになっている。これら各空気袋41a,41b内に供給される圧縮空気の供給量(又は排出量)は、各サイドパッド部20Bの各ピース22a〜22cの表面と各サイドカバー部32の裏面との間に挟まれて配設された図示しない各接触センサから送られる検知信号に基づいて制御されるようになっている。
Each of the
具体的には、各空気袋41a,41bは、シートクッション3に着座する乗員の体格に合わせて、各サイドサポート部3Bの着座乗員の尻部や大腿部に押し当てられる支持面3B1が常に同じ角度を向いた状態に保たれるように、各サイドパッド部20Bの各ピース22a〜22cを押し上げる量を調整して、各サイドサポート部3Bの支持面3B1の位置をシート幅方向に変化させるように各サイドサポート部3Bの形状を変化させるようになっている。
Specifically, each of the
より具体的には、各空気袋41a,41bは、乗員がシートクッション3に着座した際に、その乗員の体格が大きかったり小さかったりすることで上述した図示しない各接触センサに乗員の着座による接触圧がかけられたりかけられなかったりする信号情報に基づいて、その着座した乗員の体格に合わせて各サイドサポート部3Bの形状を適切に変化させるように膨張収縮制御されるようになっている。本実施例では、各空気袋41a,41bは、図3〜図5に示すように、JIS規格やSAE規格によって規格されている代表的な3つの体格モデル(JF05(JIS規格)、AM50(SAE規格)、AM95(SAE規格))の体格に合わせて、各サイドサポート部3Bの形状(支持面3B1の位置)を3段階で調整できるように制御されるようになっている。
More specifically, when each of the
すなわち、図3に示すように、各空気袋41a,41bは、シートクッション3に体格の大きな乗員(AM95)が着座した場合には、上述した図示しない各接触センサの検知信号に基づいて、それぞれ内部の空気が完全に抜かれた状態とされて、各サイドパッド部20Bの最も外側のピース22cによって上述した支持面3B1を構成し、その他のピース22a,22bを中央パッド部20Aとほぼ面一の状態に押し下げた状態にする。
That is, as shown in FIG. 3, when a large occupant (AM95) is seated on the
また、図4に示すように、各空気袋41a,41bは、シートクッション3に基準体格の乗員(AM50)が着座した場合には、上述した図示しない各接触センサの検知信号に基づいて、それぞれ内部の圧縮空気の供給量(膨らみ量)が調整されて、各サイドパッド部20Bの最も外側のピース22cと真ん中のピース22bを持ち上げた状態にして、真ん中のピース22bによって上述した支持面3B1を構成した状態にする。これにより、上述した図3に示した時の状態と比べて、各支持面3B1がシート内側に移動した位置に形成された状態となる。
Further, as shown in FIG. 4, when the occupant (AM50) having a standard physique is seated on the
また、図5に示すように、各空気袋41a,41bは、シートクッション3に体格の小さな乗員(JF05)が着座した場合には、上述した図示しない各接触センサの検知信号に基づいて、それぞれ内部の圧縮空気の供給量(膨らみ量)が調整されて、各サイドパッド部20Bの全てのピース22a〜22cを持ち上げた状態にして、最も内側のピース22aによって上述した支持面3B1を構成した状態にする。これにより、上述した図4に示した時の状態と比べて、各支持面3B1が更にシート内側に移動した位置に形成された状態となる。
In addition, as shown in FIG. 5, each
以上のように、調整機構40によって、各サイドサポート部3Bの支持面3B1の位置を、中央部3A(の表面)に対する角度を一定に保ちながら着座乗員の体格に合わせてシート幅方向に変化させることができる。したがって、様々な体格の乗員を同じ支持態様(支持角度)でサイドサポートすることができる。
As described above, the position of the support surface 3B1 of each
また、各サイドサポート部3Bがシート幅方向に複数に分割された構成となっており、分割された複数のピース22a〜22cの各張り出し量が調整機構40によって個別に調整されるようになっている。これにより、分割された複数のピース22a〜22cのうちのいずれかが、シート幅方向の異なる位置に支持面3B1をそれぞれ形成するように切り替えられて機能する構成とされている。このような構成となっていることにより、シート1全体の外形を大きく崩すことなく、各サイドサポート部3Bの支持面3B1間の広狭(中央部3Aの幅の広狭)を見栄え良く調整することができる。また、各サイドパッド部20Bの表面に張設されているクッションカバー30の各サイドカバー部32の周長を一定に保ったまま各サイドサポート部3Bの支持面3B1間の広狭を変えることができる。
In addition, each
また、調整機構40は、複数の空気袋41a,41bの膨張収縮により複数のピース22a〜22cを個々に持ち上げて張り出させたり戻し込んだりする構成となっている。このように、各ピース22a〜22cの張り出し量を複数の空気袋41a,41bの膨張収縮によって個別に調整するようにすることで、各サイドサポート部3Bの軟らかさを空気袋41a,41bの軟らかさによって適切に保ちながら各サイドサポート部3Bの支持面3B1の位置を適切に調整することができる。
The
続いて、実施例2のシート1(乗物用シート)の構成について、図6〜図10を用いて説明する。図6に示すように、本実施例のシート1も、自動車の助手席シートとして構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるヘッドレスト4と、を備えた構成となっている。ここで、シートバック2が本発明の「シート本体」に相当する。
Then, the structure of the sheet | seat 1 (vehicle seat) of Example 2 is demonstrated using FIGS. As shown in FIG. 6, the
上述したシートバック2は、着座乗員の腰部や背部を後方側から受け止めることのできる構成となっている。具体的には、シートバック2は、そのシート幅方向の中央部2Aが、比較的平坦な表面形状をもつ形に形成されており、この中央部2Aにおいて、着座乗員の腰部や背部を後方側から広く面で受け止めて支持することができるようになっている。また、シートバック2は、上述した中央部2Aの左右両隣の部位が、それぞれサイドサポート部2Bとして、中央部2Aとの境界から両外側に向かって山状に大きく膨らんでいく形に形成されており、これらサイドサポート部2Bによって着座乗員の腰部や背部を両外側からあてがえて支持することのできる構成となっている。
The seat back 2 described above is configured to be able to catch the waist and back of the seated occupant from the rear side. Specifically, the seat back 2 is formed such that the
上述した各サイドサポート部2Bは、着座乗員の腰部横となる下方側領域において、その前方側に山状に膨らむ形が最も大きくなっており、そこから背部の横を通って上方側にいくにしたがってその膨らみ形状が徐々に小さくなっていく形に形成されている。上述した各サイドサポート部2Bを備えた構成により、シートバック2は、着座乗員の腰部や背部を両外側から適度な硬さであてがえて拘束し、これらを左右に傾かせないように安定して支えることができるようになっている。上述した各サイドサポート部2Bは、それらの着座乗員の腰部や背部にあてがわれる支持面2B1が、シート内側前方に斜めに面を向けた状態に形成されており、これら支持面2B1間に着座乗員の腰部や背部が押し当てられる形で凭れ掛けられて、腰部や背部を両外側からあてがえて支持するようになっている。
Each of the
しかし、各サイドサポート部2Bは、上述した各支持面2B1の位置が定位置に固定された構成となっていると、着座乗員の体格が大きい場合と小さい場合とで腰部や背部の横幅が異なるために、体格の異なる着座乗員の腰部や背部を同じような支持態様でサイドサポートすることができない。そこで、本実施例では、上述した各サイドサポート部2Bの支持面2B1の位置をこれらの角度を一定に保ちながらシート幅方向に変化させられるようにすることで、様々な体格の乗員を同じ支持態様でサイドサポートすることができるようにしている。上述した各サイドサポート部2Bの支持面2B1の位置調整は、シートバック2の内部に設けられた調整機構80の複数の空気袋81a〜81dが個々に膨張収縮することによって行われるようになっている。
However, each
以下、上述したシートバック2の各部の具体的な構成について詳しく説明する。シートバック2は、図7に示すように、その内部骨格を成す樹脂製のバックフレーム50と、バックフレーム50の前部にセットされて着座乗員の荷重を和らげて受け止める発泡ウレタン製のバックパッド60と、バックパッド60の表面全体を覆うように前方側から被せ付けられて張設された布製のバックカバー70と、上述した各サイドサポート部2Bの支持面2B1の位置を調整することのできる調整機構80と、を有する。
Hereinafter, a specific configuration of each part of the seat back 2 described above will be described in detail. As shown in FIG. 7, the seat back 2 is made of a resin back
バックフレーム50は、左右一対の高さ方向に長尺な板形状に形成されたサイドフレーム51と、これらの間に架橋される形でシート幅方向に面状に延びるバックプレート52と、を一体的に有する骨格構造となっている。上述したバックプレート52は、上述した各サイドフレーム51の前縁部間に跨って架橋される形に形成されており、全体がシート後方側に湾曲した曲面形状に形成された状態とされている。上記バックプレート52は、後述するバックパッド60を裏側から支えたり、バックパッド60の各サイドパッド部60Bとの間に設けられた調整機構80の各空気袋81a〜81dを裏側から支えたりするものとなっている。
The
バックパッド60は、軟質ポリウレタンフォーム原料を発泡成形して形成したものであり、上述したバックフレーム50の前部にセットされた後、その表面全体を覆うように布製のバックカバー70が前方側から被せ付けられて張設されることにより、このバックカバー70の張設力によってバックフレーム50の前部に位置決めされた状態にセットされた状態とされている。上記バックパッド60は、詳しくは、上述したバックプレート52の前部にセットされて、バックプレート52によって後方側から広く面であてがわれて支持された状態とされている。
The
上述したバックパッド60は、上述したシートバック2の中央部2Aのクッション構造を成す中央パッド部60Aと、この中央パッド部60Aの左右両隣に位置して上述したシートバック2の各サイドサポート部2Bのクッション構造を成すサイドパッド部60Bと、を有した形に形成されている。上記バックパッド60は、上述した中央パッド部60Aや各サイドパッド部60Bの形状が、シートバック2の基本形状を形作っている。すなわち、シートバック2の中央部2Aの比較的平坦な表面形状は、バックパッド60の中央パッド部60Aの形状によって形作られており、シートバック2の各サイドサポート部2Bの山状に膨らんだ表面形状は、バックパッド60の各サイドパッド部60Bの山状に膨らんだ形状によってそれぞれ形作られている。
The
このように、バックパッド60は、その表面にバックカバー70が被せ付けられて、常時、バックフレーム50に押し付けられる方向の圧縮力を受けた状態とされているが、その基本形状によってシートバック2の外形形状を形作れる程度の硬さ(弾発力)を備えた構成となっている。また、上述したバックパッド60は、その山状に膨らんだ形に形成された各サイドパッド部60Bの表面部が、それらのシート幅方向の3箇所に高さ方向に延びるスリット状の吊込み溝61a〜61cが形成されていることによって、シート幅方向に3つのピース62a〜62cに分割されて形成された状態とされている。
As described above, the
これにより、各サイドパッド部60Bは、後述する調整機構80の各空気袋81a〜81dの膨張展開によって後方側から前方側に押し出されるように力を受けた際に、それらの表面側の切り込まれた各吊込み溝61a〜61cを支点に各吊込み溝61a〜61cを押し広げる形で各ピース62a〜62cを部分部分で個別に折り曲げるように柔軟に変形させることができるようになっている。詳しくは、各サイドパッド部60Bの各ピース62a〜62cは、上記のように各吊込み溝61a〜61cによって互いに分割された形に形成されていることにより、図8〜図10において後述するように、各空気袋81a〜81dを膨張収縮させて各ピース62a〜62cの持ち上げ量を変化させて、これらの表面を所定の角度に向けるように変形させる際に、各ピース62a〜62cが個々に所定の角度を向くように真っ直ぐに折れ曲がる態様で変形しやすくなっている。
Thereby, when each
すなわち、各サイドパッド部60Bは、上記のように各吊込み溝61a〜61cが形成されて分割されていないと、後述する各空気袋81a〜81dの膨張収縮によって形が変えられる際に、隣り合うピース62a〜62cや中央パッド部60Aの形状に釣られて全体が湾曲する形に変形してしまい、所定方向に真っ直ぐに面を向けた支持面2B1を形成しにくい構成となってしまうが、上記のように分割されていることで、各ピース62a〜62cを個々に所定の角度に向けるように真っ直ぐに折り曲げる態様で変形させやすくなっている。
That is, each
バックカバー70は、上述したバックパッド60の起伏のついた各面の形状に沿って形作られた複数枚の布材が一枚の袋状に繋ぎ合わされて構成されている。上述したバックカバー70は、上述したバックパッド60の表面全体を覆い被せるようにバックパッド60に前方側から被せ付けられた後、その周縁部が後方側に引き込まれてバックフレーム50に止着されることにより、バックパッド60の表面に広く密着するように左右両側と上下両側とからそれぞれ引張り込まれた状態に張設された状態とされている。
The
上述したバックカバー70は、上述したバックパッド60の中央パッド部60Aの表面に被せ付けられる中央カバー部71と、各サイドパッド部60Bの表面に被せ付けられるサイドカバー部72と、を有する構成となっている。各サイドカバー部72は、各サイドパッド部60Bの各ピース62a〜62c毎に被せ付けられる布材がそれぞれ個別の布材から成る構成となっており、これら布材同士の繋ぎ目72Aが各ピース62a〜62c間の吊込み溝61a〜61cの直上部に位置付けられるように形成された状態とされている。上述した各繋ぎ目72Aは、互いに繋ぎ合わされる布材の端部同士がバックカバー70の裏面側に突出する形に面合わせされて縫合された状態とされている。そして、上述した各繋ぎ目72Aは、これらに共縫いされた各吊込み布72Bが各吊込み溝61a〜61c内に吊り込まれてホグリング72Cによって各吊込み溝61a〜61c内に埋設された埋設ワイヤ23a〜23cにそれぞれ止着されることにより、各吊込み溝61a〜61c内に引き込まれた状態に保持された状態とされている。
The
上記構成により、バックカバー70が、上述したバックパッド60の各吊込み溝61a〜61cの形成された表面形状に沿って広く密着した状態に張設された状態とされている。これにより、バックカバー70は、バックパッド60の中央パッド部60Aと各サイドパッド部60Bとの間が谷状に窪んでいたり各サイドパッド部60Bが後述する調整機構80の作動状況によって谷状に窪んだ形を成していたりしても、これら谷状に窪んだ部分や他の部分に浮きや皺を生じさせることなく、バックパッド60の表面全体に広く密着した状態に張設された状態とされている。
With the above configuration, the
調整機構80は、上述したバックパッド60の各サイドパッド部60Bとこれらを裏面側から支えるバックプレート52との間に挟まれて配置された左右4個ずつの空気袋81a〜81dと、各サイドパッド部60Bをバックプレート52に押し付けるように吊り込む左右2本ずつの吊りゴム82a,82bと、を有して構成されている。各空気袋81a〜81dは、図6に示すように、それぞれ、各サイドパッド部60Bの裏面形状に沿って高さ方向に長尺状に延びる形に形成されている。
The
詳しくは、図7に示すように、各空気袋81a〜81dは、上述した各サイドパッド部60Bの最も外側のピース62cの内側寄りの裏面部に沿った箇所と真ん中のピース62bの外側寄りと内側寄りの各裏面部に沿った箇所と最も内側のピース62aの外側寄りの裏面部に沿った箇所とにそれぞれ1つずつ配設されており、それらの膨張収縮によって各ピース62a〜62cを個別に裏面側から押し上げたり戻し込んだりするようになっている。詳しくは、各空気袋81a〜81dは、上述した各側のサイドパッド部60Bの裏面部に配設された4個のうちの外側2個が各サイドパッド部60Bの高さ方向の広い領域を裏側から押し上げられるように高さ方向に長尺な形に形成されており、内側2個が各サイドパッド部60Bの腰部を支える部位の辺りを上述した外側2個の各サイドパッド部60Bと共に裏側から押し上げられるように部分的に設けられる長さを有して形成された状態とされている。
Specifically, as shown in FIG. 7, each of the
また、吊りゴム82a,82bは、各サイドパッド部60Bにおける最も外側の吊込み溝61cと真ん中の吊込み溝61b内にそれぞれ埋設された各埋設ワイヤ23b,23cとバックプレート52との間に張設されており、それぞれ、上述した各埋設ワイヤ23b,23cをバックプレート52に向けて常時引き込む方向に附勢することで、各空気袋81a〜81dが膨らんだ状態から窄められた際に、各サイドパッド部60Bをバックプレート52に向けて引き戻しやすくするようにアシストする機能をするものとなっている。
Further, the
上述した各空気袋81a〜81dは、それらの外部に接続された図示しないエア供給装置の作動制御により、それらの内部に供給される圧縮空気の供給量や外部に排出される空気の排出量が個別に自由に調整されるようになっている。これら各空気袋81a〜81d内に供給される圧縮空気の供給量(又は排出量)は、各サイドパッド部60Bの各ピース62a〜62cの表面と各サイドカバー部72の裏面との間に挟まれて配設された図示しない各接触センサから送られる検知信号に基づいて制御されるようになっている。
Each of the
具体的には、各空気袋81a〜81dは、シートバック2に凭れ掛かる乗員の体格に合わせて、各サイドサポート部2Bの着座乗員の腰部や背部に押し当てられる支持面2B1が常に同じ角度を向いた状態に保たれるように、各サイドパッド部60Bの各ピース62a〜62cを押し上げる量を調整して、各サイドサポート部2Bの支持面2B1の位置をシート幅方向に変化させるように各サイドサポート部2Bの形状を変化させるようになっている。
Specifically, each of the
より具体的には、各空気袋81a〜81dは、乗員がシートバック2に凭れ掛かった際に、その乗員の体格が大きかったり小さかったりすることで上述した図示しない各接触センサに乗員の背凭れによる接触圧がかけられたりかけられなかったりする信号情報に基づいて、その凭れ掛かった乗員の体格に合わせて各サイドサポート部2Bの形状を適切に変化させるように膨張収縮制御されるようになっている。本実施例では、各空気袋81a〜81dは、図8〜図10に示すように、JIS規格やSAE規格によって規格されている代表的な3つの体格モデル(JF05(JIS規格)、AM50(SAE規格)、AM95(SAE規格))の体格に合わせて、各サイドサポート部2Bの形状(支持面2B1の位置)を3段階で調整できるように制御されるようになっている。
More specifically, when the occupant leans on the seat back 2, each of the
すなわち、図8に示すように、各空気袋81a〜81dは、シートバック2に体格の大きな乗員(AM95)が凭れ掛かった場合には、上述した図示しない各接触センサの検知信号に基づいて、それぞれ内部の空気が完全に抜かれた状態とされて、各サイドパッド部60Bの最も外側のピース62cによって上述した支持面2B1を構成し、その他のピース62a,62bを上述した外側のピース62cの立ち上がり角度よりも緩やかな状態となるように押し下げた状態にする。
That is, as shown in FIG. 8, each
また、図9に示すように、各空気袋81a〜81dは、シートバック2に基準体格の乗員(AM50)が着座した場合には、上述した図示しない各接触センサの検知信号に基づいて、それぞれ内部の圧縮空気の供給量(膨らみ量)が調整されて、外側2個の空気袋81c,81dが膨らまされることで各サイドパッド部60Bの最も外側のピース62cと真ん中のピース62bを持ち上げた状態にして、真ん中のピース62bによって上述した支持面2B1を構成した状態にする。これにより、上述した図8に示した時の状態と比べて、各支持面2B1がシート内側に移動した位置に形成された状態となる。
Further, as shown in FIG. 9, when the occupant (AM50) having a reference physique is seated on the seat back 2, each of the
また、図10に示すように、各空気袋81a〜81dは、シートバック2に体格の小さな乗員(JF05)が着座した場合には、上述した図示しない各接触センサの検知信号に基づいて、それぞれ内部の圧縮空気の供給量(膨らみ量)が調整されて、全ての空気袋81a〜81dが膨らまされることで各サイドパッド部60Bの全てのピース62a〜62cを持ち上げた状態にして、最も内側のピース62aによって上述した支持面2B1を構成した状態にする。これにより、上述した図9に示した時の状態と比べて、各支持面2B1が更にシート内側に移動した位置に形成された状態となる。
Further, as shown in FIG. 10, when
以上のように、調整機構80によって、各サイドサポート部2Bの支持面2B1の位置を、中央部2A(表面)に対する角度を一定に保ちながら着座乗員の体格に合わせてシート幅方向に変化させることができる。したがって、様々な体格の乗員を同じ支持態様(支持角度)でサイドサポートすることができる。
As described above, the position of the support surface 2B1 of each
また、各サイドサポート部2Bがシート幅方向に複数に分割された構成となっており、分割された複数のピース62a〜62cの各張り出し量が調整機構80によって個別に調整されるようになっている。これにより、分割された複数のピース62a〜62cのうちのいずれかが、シート幅方向の異なる位置に支持面2B1をそれぞれ形成するように切り替えられて機能する構成とされている。このような構成となっていることにより、シート1全体の外形を大きく崩すことなく、各サイドサポート部2Bの支持面2B1間の広狭(中央部2Aの幅の広狭)を見栄え良く調整することができる。また、各サイドパッド部60Bの表面に張設されているバックカバー70の各サイドカバー部72の周長を一定に保ったまま各サイドサポート部2Bの支持面2B1間の広狭を変えることができる。
In addition, each
また、調整機構80は、複数の空気袋81a〜81dの膨張収縮により複数のピース62a〜62cを個々に持ち上げて張り出させたり戻し込んだりする構成となっている。このように、各ピース62a〜62cの張り出し量を複数の空気袋81a〜81dの膨張収縮によって個別に調整するようにすることで、各サイドサポート部2Bの軟らかさを空気袋81a〜81dの軟らかさによって適切に保ちながら各サイドサポート部2Bの支持面2B1の位置を適切に調整することができる。
Further, the
以上、本発明の実施形態を2つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、自動車の助手席シート以外のシートの他、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートであってもよく、また、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、本発明の構成は、乗物用シートのシートバックやシートクッションの他、ヘッドレストにも適用することができるものである。 As mentioned above, although embodiment of this invention was described using two Examples, this invention can be implemented with various forms other than the said Example. For example, the “vehicle seat” of the present invention may be a seat applied to a vehicle other than a passenger seat of an automobile, a vehicle other than an automobile such as a railroad, and various kinds of aircraft, ships, etc. The present invention can be widely applied to seats used for vehicles. Moreover, the structure of this invention is applicable also to a headrest other than the seat back and seat cushion of a vehicle seat.
また、各サイドサポート部の支持面の位置を調整する調整機構は、使用者の手動操作によって調整操作されるものであってもよい。また、調整機構は、サイドサポート部をシート幅方向にスライドさせることによって支持面の位置を角度を一定に保ちながらシート幅方向に変化させる構成となっているものであってもよい。また、調整機構は、各サイドサポート部の支持面の位置をそれぞれ1つずつの空気袋の膨張収縮によって調整するものであってもよい。また、調整機構は、各サイドサポート部の支持面の位置を2段階、もしくは4段階以上に調整するものであってもよい。また、調整機構は、接触センサ以外に設けられる何らかのセンサの検知信号に基づいて作動するものであっても良い。 Further, the adjustment mechanism for adjusting the position of the support surface of each side support portion may be adjusted by a user's manual operation. The adjustment mechanism may be configured to change the position of the support surface in the sheet width direction while keeping the angle constant by sliding the side support portion in the sheet width direction. Further, the adjustment mechanism may adjust the position of the support surface of each side support portion by the expansion and contraction of one air bag. Further, the adjustment mechanism may adjust the position of the support surface of each side support portion in two steps, or four steps or more. Further, the adjustment mechanism may operate based on a detection signal of some sensor provided other than the contact sensor.
また、調整機構が複数の空気袋の膨張収縮によって各サイドサポート部の支持面の位置を調整する構成となっているものにおいて、各空気袋を一度に同時に膨張収縮させるようになっているものであってもよい。また、空気袋の形状は、各サイドサポート部の形状に合わせて適宜定められるものであり、特定の形に限定されるものではない。また、サイドサポート部にクッション構造を成すパッドがなく、調整機構を構成する空気袋自体によって、各サイドサポート部のクッション構造が構成されているものであってもよい。 Further, in the structure in which the adjustment mechanism is configured to adjust the position of the support surface of each side support portion by the expansion and contraction of a plurality of air bags, each air bag is simultaneously expanded and contracted at a time. May be. Further, the shape of the air bag is appropriately determined according to the shape of each side support portion, and is not limited to a specific shape. Moreover, there is no pad which comprises a cushion structure in a side support part, and the cushion structure of each side support part may be comprised by the air bag itself which comprises an adjustment mechanism.
また、各空気袋は、分割された各サイドサポート部全体の支持面の張り出し量を調整するものでなくてもよく、各サイドサポート部毎にそれぞれ調整したい領域部だけを部分的に調整するように設けられていてもよい。また、各空気袋は、分割された各サイドサポート部を個々に一律に高さ調整するものでなくてもよく、個々のサイドサポート部を領域毎に異なる調整量で張り出し量の調整を行うものであってもよい。 In addition, each air bag does not need to adjust the amount of overhang of the support surface of each divided side support part, and is provided so as to partially adjust only the area part to be adjusted for each side support part. It may be done. In addition, each air bag does not have to adjust the height of each of the divided side support portions individually, and adjusts the overhang amount of each side support portion with a different adjustment amount for each region. May be.
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック(シート本体)
2A 中央部
2B サイドサポート部
2B1 支持面
3 シートクッション(シート本体)
3A 中央部
3B サイドサポート部
3B1 支持面
4 ヘッドレスト
10 クッションフレーム
11 サイドフレーム
12 クッションパン
12A 延長部
20 クッションパッド
20A 中央パッド部
20B サイドパッド部
21a〜21c 吊込み溝
22a〜22c ピース
23a〜23c 埋設ワイヤ
30 クッションカバー
31 中央カバー部
32 サイドカバー部
32A 繋ぎ目
32B 吊込み布
32C ホグリング
40 調整機構
41a,41b 空気袋
42 吊りゴム
50 バックフレーム
51 サイドフレーム
52 バックプレート
60 バックパッド
60A 中央パッド部
60B サイドパッド部
61a〜61c 吊込み溝
62a〜62c ピース
63a〜63c 埋設ワイヤ
70 バックカバー
71 中央カバー部
72 サイドカバー部
72A 繋ぎ目
72B 吊込み布
72C ホグリング
80 調整機構
81a〜81d 空気袋
82a,82b 吊りゴム
1 seat (vehicle seat)
2 Seat back (Seat body)
Claims (2)
前記各サイドサポート部の着座乗員の身体にあてがわれる支持面の位置を調整可能な調整機構を有し、
前記調整機構は、前記各サイドサポート部の前記支持面の位置をこれらの角度を一定に保ちながらシート幅方向に変化させる構成となっており、
前記各サイドサポート部がシート幅方向に複数に分割された構成となっており、当該分割された複数のピースの各張り出し量が前記調整機構によって個別に調整されるようになっていることにより、当該分割された複数のピースのうちのいずれかがシート幅方向の異なる位置に前記支持面をそれぞれ形成するように切り替えられて機能する構成とされていることを特徴とする乗物用シート。 A vehicle seat provided with side support parts that support the body of a seated occupant from both outsides on both sides of the center of the seat body,
An adjustment mechanism capable of adjusting the position of the support surface applied to the body of the seated occupant of each side support portion;
The adjustment mechanism is configured to change the position of the support surface of each side support portion in the sheet width direction while keeping these angles constant .
Each side support portion is configured to be divided into a plurality of pieces in the sheet width direction, and each overhang amount of the plurality of divided pieces is individually adjusted by the adjustment mechanism. A vehicle seat characterized in that any one of a plurality of divided pieces is switched to function so as to form the support surfaces at different positions in the seat width direction .
前記調整機構は、複数の空気袋の膨張収縮により前記複数のピースを個々に持ち上げて張り出させたり戻し込んだりする構成となっていることを特徴とする乗物用シート。
The vehicle seat according to claim 1,
The vehicle seat according to claim 1, wherein the adjusting mechanism is configured to lift and return the plurality of pieces individually by expansion and contraction of the plurality of air bags .
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