JP6064266B2 - データファイルを長期保存するためのファイル処理方法、及びファイル処理装置 - Google Patents

データファイルを長期保存するためのファイル処理方法、及びファイル処理装置 Download PDF

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Description

この発明は、データファイルを長期保存するためのファイル処理方法、及びファイル処理装置に関し、さらに詳しくは、住宅等の建造物の形状を記録した形状記述ファイルの長期保存及びその再利用を可能にするための技術に関する。
近年のIT技術の発展に伴い、情報のデジタル化が急速に進展する中、デジタルデータの長期保存技術の確立が求められている。なかでも建築分野においては、住宅や地形、建物、物的インフラなどの形状をCAD(Computer Aided Design)システムを用いて三次元化し、この三次元形状を記録したデータを用いて設計等を行うことが主流となってきている。住宅等の建設時に作成されたこれらの三次元データを、その住宅等の寿命を超えて長期に保存することができれば、将来における増改築・メンテナンスや売買・賃貸借、災害復旧等に有効活用することも可能となる。
一方、デジタルデータを長期的に保存し、再利用する上で隘路となる技術的課題として、(1)デジタルデータを長期に保存できる長寿命の記録媒体の開発、(2)新たな記録形式(いわゆるファイル形式)の普及に伴う記録形式の陳腐化・レガシー化、という問題がある。
特に、上述した住宅等の三次元データに関して上記(2)の問題を見てみると、三次元データファイルの記録形式は増加の一途を辿り、現在では既に数百種類を超える記録形式が存在している。したがって、データの作成時点では利用可能であった記録形式も、その長期にわたる保存の過程で他の新たな記録形式が普及することにより、将来この三次元データを利用しようとする時点ではその記録形式が既に陳腐化し、データそのものを読み出すことができなくなっている可能性がある。
一般に、このような記録形式の陳腐化が生じた場合には、記録形式変換プログラム(いわゆるファイルコンバータ)を用いて、この三次元データファイルを利用する時点で多くのCADシステムがサポートする記録形式へ適宜変換することにより、同時代における三次元データの再利用を図ることができる。そこで、住宅等の三次元データファイルを長期保存する際に、その記録形式の変換を行うプログラム(ファイルコンバータ)がデータ本体とともに保存されていれば、将来この三次元データファイルを利用する段階でこれらを読み出し、その時点で利用可能な記録形式へ変換を行った上で利用することもできると考えられる。
しかし、ファイルコンバータの実体としてのコンバータ実行形式(例えば、1980年〜2000年に広く使用されていたOSであるMS−DOS(登録商標)における、拡張子「.exe」を有するバイナリ・ファイル)も、具体的なハードウェアやOS(基本ソフト)等のソフトウェアの上で動作するプログラムであるため、OS等の変化に応じてアップデートしない限り、過去のデータを対象としたコンバータ自体もいずれ過去のものとなり、利用できなくなるおそれがある。
旧来の設計図等の二次元的なデータであれば、寿命の長い紙に耐久性のあるインクで描画したり、これをマイクロフィルムに撮影して保存する方法が採れる。しかし、三次元データは、音源や動画のデータと同様に、そのままの姿で保存することができず、何らかのデジタル記録媒体上にファイルとして保存する必要がある。
このような問題を解決するための技術として、特許文献1に記載のCADデータ長期保存方法及び長期保存システムが提案されている。かかるCADデータ長期保存方法は、各種CADソフトデータのうち選択された項目に関するデータを長期保存データに変換するコンバータを設計するための手順と、変換された長期保存データを各種コンピュータシステムの表示装置に表示するビューアを設計する手順と、を含む規約を長期保存するステップと、前記規約に基づいて、所望のCADソフトデータを長期保存データに変換するコンバータを作成するステップと、このコンバータで所望のCADソフトデータを長期保存データに変換し、当該長期保存データを長期保存するステップと、を具備し、特に前記規約を長期保存データとともに保存することにより、CADソフト、ハードウェア及びOSが変更されても、各種コンピュータシステムによってCADソフトを利用することなく、長期保存したデータを簡便かつ確実に表示することができるとされている。
また、特許文献2には、仮想的データの長期保存方法が開示されている。かかる長期保存方法では、バックアップ用目録に複数個の仮想的データ長期保存処理ルールを適用し、当該ルールを適用した結果の少なくとも一部分に基づいて仮想的データ長期保存用目録を生成する。そして、データ保存期限切れになる仮想的データ長期保存用目録と、それに関連するバックアップ用イメージとを決定し、このバックアップ用イメージをデータ長期保存用イメージに変換する。これにより、障害回復を容易にするために比較的短い期間だけ保持されるデータを取得するバックアップ処理と、データをより長期間に亘って保存するデータ長期保存処理とを、データ容量を抑えつつ結合して行うことができるとされている。
特開2001−306636号公報 特開2009−104594号公報
特許文献1に記載のCADデータ長期保存方法では、規約を長期保存データとともに長期保存することにより、CADソフトやハードウェア等に依存することなく、長期保存したデータを確実に表示することができる。しかしながら、当該規約は、各種CADソフトで作成し保存した三次元データをテキストベースの標準データに変換できる標準規格を修正して、長期保存に適した項目のみを選択するものであるため、実際に長期保存されるデータとしては、かかる規約によって選択された項目のみが保存の対象となる。すなわち、CADデータによって規定されたすべての項目を長期保存の対象とすることができず、データの原本性を完全には維持できないおそれがある。
また、特許文献2に記載の仮想的データ長期保存方法では、上述したようなデータの記録形式の陳腐化に関する問題には言及しておらず、長期保存されたデータを読み出して利用する段階において、当該データの記録形式の陳腐化が生じているおそれは依然として残る。
この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、住宅等の建造物の形状を記録したデータファイルの長期保存において、保存の対象となるデータファイルの原本性を維持しつつ、その記録形式の陳腐化による影響を受けることなく確実にファイルを再利用することのできるファイル処理方法、及びファイル処理装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、CADシステムを用いて住宅等の建造物の三次元形状を任意形式で記録した三次元データファイルを、長期保存を目的として保存媒体に保存する保存工程と、保存から数百年を経過した後に、前記保存媒体に長期保存されていた三次元データファイルをファイル処理装置に取り込んで利用する利用工程と、を有するファイル処理方法であって、前記保存工程において、前記三次元データファイルを保存媒体に保存する際に、前記ファイル処理装置がコンパイル可能であって、かつ前記三次元データファイルの記録形式を、この三次元データファイルの利用工程において解読する処理を定義した形式定義ファイルを、当該三次元データファイルとともに保存媒体に保存する一方、前記利用工程において、ファイル処理装置を用いて前記形式定義ファイルをコンパイルすることにより、三次元データファイルの記録形式を解読するコンバータ実行形式を生成し、さらに利用目的に応じたファイル処理装置がこのコンバータ実行形式を実行して、三次元データファイルの記録形式を当該利用工程において利用可能な他の記録形式に変換し利用するものであり、前記形式定義ファイルは、前記三次元データファイルによって記述される建造物の三次元形状を構成する形状構成要素を取得する処理を、形式定義ファイルのコンパイラに従ってリスト化したテキストファイルであり、前記コンパイラは、前記保存工程において、前記形式定義ファイルと共に前記保存媒体に保存され、及び/又は資料の永久保存を使命とする公的かつ安全性の高い施設に保存されるプログラムであることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、過去にCADシステムを用いて住宅等の建造物の三次元形状を任意形式で記録し、保存媒体に長期保存された三次元データファイルと、この三次元データファイルとともに前記保存媒体に長期保存され、前記三次元データファイルの記録形式をこの三次元データファイルの利用工程において解読するための処理を定義した形式定義ファイルと、を取り込んで利用するファイル処理装置であって、前記保存媒体から取り込んだ三次元データファイル及び形式定義ファイルを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した形式定義ファイルをコンパイルして、前記三次元データファイルの記録形式を解読するためのコンバータ実行形式を生成する実行形式生成手段と、前記生成されたコンバータ実行形式を実行し、利用目的に応じて前記三次元データファイルの記録形式を他の記録形式に変換する記録形式変換手段と、前記他の記録形式で記述される建造物の形状を表示する表示手段と、を備え、前記形式定義ファイルは、前記三次元データファイルによって記述される建造物の三次元形状を構成する形状構成要素を取得する処理を、形式定義ファイルのコンパイラに従ってリスト化したテキストファイルであり、前記コンパイラは、前記形式定義ファイルと共に前記保存媒体に保存され、及び/又は資料の永久保存を使命とする公的かつ安全性の高い施設に保存されたプログラムであり、前記実行形式生成手段は、前記コンパイラを用いて前記形式定義ファイルのコンパイルを行うことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載のファイル処理装置であって、前記保存媒体は、デジタルデータの長期保存に適したガラスを微細加工してデータを保存し、保存された三次元データファイルで記述される前記建造物に付属して長期保存される電子棟札として構成され、前記実行形式生成手段及び前記記録形式変換手段は、前記電子棟札から読み出された三次元データファイルの記録形式を変換するための変換処理系を構成していることを特徴とする。
この発明は、前記のようであって、請求項1に記載の発明によれば、CADシステムを用いて住宅等の建造物の三次元形状を任意形式で記録した三次元データファイルを、長期保存を目的として保存媒体に保存する保存工程と、保存から数百年を経過した後に、前記保存媒体に長期保存されていた三次元データファイルをファイル処理装置に取り込んで利用する利用工程と、を有するファイル処理方法であって、前記保存工程において、前記三次元データファイルを保存媒体に保存する際に、前記ファイル処理装置がコンパイル可能であって、かつ前記三次元データファイルの記録形式を、この三次元データファイルの利用工程において解読する処理を定義した形式定義ファイルを、当該三次元データファイルとともに保存媒体に保存する一方、前記利用工程において、ファイル処理装置を用いて前記形式定義ファイルをコンパイルすることにより、三次元データファイルの記録形式を解読するコンバータ実行形式を生成し、さらに利用目的に応じたファイル処理装置がこのコンバータ実行形式を実行して、三次元データファイルの記録形式を当該利用工程において利用可能な他の記録形式に変換し利用するものであり、前記形式定義ファイルは、前記三次元データファイルによって記述される建造物の三次元形状を構成する形状構成要素を取得する処理を、形式定義ファイルのコンパイラに従ってリスト化したテキストファイルであり、前記コンパイラは、前記保存工程において、前記形式定義ファイルと共に前記保存媒体に保存され、及び/又は資料の永久保存を使命とする公的かつ安全性の高い施設に保存されるプログラムであるので、保存から数百年を経過した後に、三次元データファイルの利用工程において、保存媒体に保存されている形式定義ファイルを、形式定義ファイルのコンパイラに従ってコンパイルすることにより、コンバータ実行形式を生成し、三次元データファイルの記録形式の解読を行うことができる。これにより、三次元データファイルの原本性を維持したまま、記録形式の陳腐化による影響を受けることなく確実にファイルを再利用することができる。また、三次元形状を構成する座標値、色彩、線、面、立体、それらのまとまり等の形状構成要素単位での正確な記録形式の変換を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、過去にCADシステムを用いて住宅等の建造物の三次元形状を任意形式で記録し、保存媒体に長期保存された三次元データファイルと、この三次元データファイルとともに前記保存媒体に長期保存され、前記三次元データファイルの記録形式をこの三次元データファイルの利用工程において解読するための処理を定義した形式定義ファイルと、を取り込んで利用するファイル処理装置であって、前記保存媒体から取り込んだ三次元データファイル及び形式定義ファイルを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した形式定義ファイルをコンパイルして、前記三次元データファイルの記録形式を解読するためのコンバータ実行形式を生成する実行形式生成手段と、前記生成されたコンバータ実行形式を実行し、利用目的に応じて前記三次元データファイルの記録形式を他の記録形式に変換する記録形式変換手段と、前記他の記録形式で記述される建造物の形状を表示する表示手段と、を備え、前記形式定義ファイルは、前記三次元データファイルによって記述される建造物の三次元形状を構成する形状構成要素を取得する処理を、形式定義ファイルのコンパイラに従ってリスト化したテキストファイルであり、前記コンパイラは、前記形式定義ファイルと共に前記保存媒体に保存され、及び/又は資料の永久保存を使命とする公的かつ安全性の高い施設に保存されたプログラムであり、前記実行形式生成手段は、前記コンパイラを用いて前記形式定義ファイルのコンパイルを行うので、保存媒体から取り込んだ三次元データファイルの記録形式の変換を正確かつ確実に行うことができ、またその変換結果についても表示手段に表示することができる。また、三次元データファイルの原本性を維持したまま、記録形式の陳腐化による影響を受けることなく確実にファイルを再利用することができ、三次元形状を構成する座標値、色彩、線、面、立体、それらのまとまり等の形状構成要素単位での正確な記録形式の変換を行うことができる。


請求項3に記載の発明によれば、前記保存媒体は、デジタルデータの長期保存に適したガラスを微細加工してデータを保存し、保存された三次元データファイルで記述される前記建造物に付属して長期保存される電子棟札として構成され、前記実行形式生成手段及び前記記録形式変換手段は、前記電子棟札から読み出された三次元データファイルの記録形式を変換するための変換処理系を構成しているので、大容量の三次元データファイルや形式定義ファイルであっても電子棟札への長期保存が可能となり、住宅等の建造物ごとに、三次元データファイル及び形式定義ファイルを保存することができる。また、利用工程においても、ファイル処理装置の変換処理系により、電子棟札から読み出された三次元データファイルの記録形式の変換が可能となる。
この発明の一実施の形態に係るファイル処理方法の概要を示す説明図である。 同上の保存工程において保存媒体に保存される形式定義ファイル(メタファイル)の作成例を一部抜粋したリストである。 同上の保存媒体の構成例である電子棟札の概観を示す図である。 この発明の一実施の形態に係るファイル処理装置の構成例を示すブロック図である。 同上のファイル処理装置が利用工程で行う処理の概要を示すフローチャートである。 同上のファイル処理装置の実装例1におけるコマンドプロンプト画面の例を示す図である。 同上のファイル処理装置の実装例2におけるダイアログ画面の例を示す図である。 同上のファイル処理装置の実装例2における記録形式変換後の三次元図形の表示例を示す図である。 同上のファイル処理装置の実装例3における合成表示画面の生成処理に関するフローチャートである。 同上のファイル処理装置の実装例3における背景画像の撮影の様子を示す図である。 同上のファイル処理装置の実装例3における背景画像と三次元形状の合成表示例を示す図である。 同上のファイル処理装置の実装例4におけるアップロード受付画面の例を示す図である。
以下、この発明の一実施の形態に係るファイル処理方法、ファイル処理装置及び保存媒体について説明する。
まず、ファイル処理方法の概要を簡単に説明する。このファイル処理方法は、住宅等の建造物の形状を任意の形式で記録したデータファイル(以下、形状記述ファイルと呼ぶ)を長期にわたって安全に、かつ当該ファイルの原本性を維持したまま保存するとともに、将来、この保存されたファイルを読み出して利用しようとする時点(例えば保存した時から数百年後)においても、このファイルからデータを確実に読み出して利用することを可能にするものである。
また、このファイル処理方法では、長期保存しようとするデータファイル(形状記述ファイル)に対し、そのファイルの記録形式(ファイル形式)の変換が可能なファイルコンバータの機能を厳密に定義したファイルを作成して、これらを共に長期保存に適した媒体に保存する。
ファイルコンバータの機能を定義したファイルについての詳細は後述するが、このファイルは、長期保存されるデータファイルの記録形式を別の形式に変換するためのファイルコンバータの具体的な処理内容をテキストベースで記述したコマンド群であり、ここではこれを形式定義ファイル(メタファイル)と呼ぶ。
この形式定義ファイル(メタファイル)は、長期保存されたデータファイルを再利用する段階において、後述するファイル処理装置でその内容が解釈され、その結果、当該データファイルの記録形式の変換処理を行うコンバータ実行形式が生成される。そして、このコンバータ実行形式により、長期保存されていたデータファイルの記録形式が、新たな形式に変換される。
図面を参照しながら、さらに詳しく説明する。図1は、ファイル処理方法を示す説明図である。図1に示すように、このファイル処理方法は主に2つの工程、すなわち、形状記述ファイル1と形式定義ファイル(メタファイル)2とを保存媒体Sに長期保存する保存工程と、長期保存された前記両ファイル1,2をファイル処理装置10へ取り込み、形状記述ファイルの記録形式を変換して再利用する利用工程と、から構成される。
保存工程では、任意の形式(ここでは仮にA形式とする)で記録された形状記述ファイル1と、この形状記述ファイル1のA形式に関する解読方法が定義された形式定義ファイル(メタファイル)2とが、保存媒体Sに保存される。保存媒体Sは、物理的耐久性に優れ、少なくとも記録対象である建造物等の寿命よりも長い期間にわたる保存に耐えられる材質のものが望ましい。
利用工程では、保存媒体Sに長期保存されていた形状記述ファイル1及び形式定義ファイル2を読み出して、ファイル処理装置10へ取り込む。ファイル処理装置10では、まず実行形式生成手段12が形式定義ファイル2の解釈(コンパイル)を行い、コンバータ実行形式Vを生成する。次に、記録形式変換手段13がこのコンバータ実行形式Vを実行することにより、形状記述ファイル1の記録形式を変換し、B形式の形状記述ファイル1’を生成する。そして、この新たに生成されたB形式の形状記述ファイル1’が閲覧や利用に供される。
このように、利用工程では、データ処理装置10によって形状記述ファイル1の記録形式が変換されるため、仮に保存時点における記録形式(A形式)が利用時点で陳腐化していたとしても、新たな記録形式(B形式)のファイルとして利用することができる。この新たな記録形式(B形式)は、原則として利用工程において利用可能な形式であることが必要である。
なお、将来の利用工程において具体的にどのような記録形式が利用可能であるかは、形状記述ファイル1を保存する保存工程の段階では推測することができないが、以下の説明では、現時点で利用可能ないくつかの記録形式の間で変換処理が可能であることを例示して、この発明に係るファイル処理方法がデータファイルの長期保存に有用であることを示す。また、ここでは説明を具体的にするため、住宅等の建造物を三次元形状で記述した三次元データファイルを形状記述ファイル1として長期保存する場合を例示して説明する。
<保存工程>
保存工程では、はじめに、長期保存の対象となる三次元データファイルを決定する。ここで、三次元形状を記述する方法としては、(1)いわゆるDEM形式(Digital Elevation Model:数値標高モデル)による地形の記述のように、対象とする地物を構成する点の集合体として表現する方法、(2)等高線のように、対象とする地物の断面を記述する線(二次元ポリゴン)の集合体として表現する方法、(3)コンピュータ・グラフィックスに多く用いられるように、対象とする地物の表面を構成する面(三次元ポリゴン)の集合体として表現する方法がある。また、この他に、(4)十分な数の複数の視点から撮影した写真や動画による表現方法などがあるが、本発明によるファイル処理方法では、上記(1)〜(4)のいずれの方法で記述された三次元データファイルでも取り扱うことが可能である。
三次元データファイルの記録形式は、現在では既に数百種類以上が存在するが、その主なものとしてはdxf形式が知られている。dxf形式は、米国オートデスク社が開発する汎用の図面作成ソフトウェアであるAutoCAD(登録商標)で作成される外部ファイル形式の一つであり、テキストベースで記述されたものであるが、その内部仕様が公開されているため、現在では種々のCAD間でのデータ交換のためのデファクトスタンダードとして用いられている。長期保存の対象となる三次元データファイルは、例えばこのようなdxf形式で記録されたものであればよい。
次に、三次元データファイルとともに長期保存される形式定義ファイル(メタファイル)を作成する。
形式定義ファイル(メタファイル)は、長期保存の対象となる三次元データファイルの記録形式を別の形式に変換するための具体的な処理内容をテキストベースで記述したものであり、当該三次元データファイルの記録形式に関する解説書としての性格を有する。また、この形式定義ファイル(メタファイル)は、セミコロンをセパレータとするC言語に類する文法体系を有し、ファイルの入出力を構成する基本的なコマンドや、条件分岐、制御構造、変数、関数などを用いて、三次元データファイルの入出力について定義することができる。
形式定義ファイル(メタファイル)の作成例を一部抜粋して図2に示す。図2に示す形式定義ファイル(メタファイル)の一例は、LSS−G形式の三次元データファイルの記録形式を定義したものである。
具体的には、図2のリストにその例を示すように、三次元データファイルによって記述される住宅等の建造物の三次元形状を構成する面や座標等の各要素について、(a)面に定義されている法線の選択、(b)面に定義されている色の選択、(c)立体を構成する面の指定、(d)法線データの定義、(e)色データの定義、(f)立体の定義、(g)座標データの定義、(h)頂点の定義、(i)面の定義、(j)複数立体間の親子関係の定義等を行うための処理がテキスト形式で記述されている。すなわち、この形式定義ファイル(メタファイル)は、三次元データファイルによって記述される住宅等の建造物の三次元形状を構成する面や法線等の形状構成要素をそれぞれ取得し、取得した各要素を新たな記録形式で再定義する処理について記述している。なお、形状構成要素としてはこの他、三次元形状を構成する座標、色彩、頂点、線、立体、線や面や立体の上に定義された画像、及びこれらの意味あるまとまり等を含んでいてもよい。
なお、図2のリストに記述されたFACE_NORMAL、FACE_COLOR等は、所定の引数を受けて実行される組み込み関数であり、後述する利用工程においてファイル処理装置10が適宜呼び出して実行することができる。また、この例における形式定義ファイル(メタファイル)は、LSS−G形式の三次元データファイルの記録形式を定義したものであるが、これ以外の記録形式を変換させたい場合には、その記録形式を定義した形式定義ファイル(メタファイル)を用意し、三次元データファイルとともに保存しておけばよい。
また、過去に作成された三次元データファイルであって、形式定義ファイル(メタファイル)添付のない形式不明のものに関して後世解読に成功した場合に、その解読方法を新たな形式定義ファイル(メタファイル)として記述し、その三次元データファイルに添付することもできる。
<保存媒体への保存>
次に、長期保存の対象となる三次元データファイルと、この三次元データファイルの記録形式の変換について記述した形式定義ファイル(メタファイル)とを、長期保存に適した保存媒体に保存する。
長期保存に適した媒体としては、現在普及しているCD−ROMやDVD−ROMなどの各種光ディスク媒体や、より媒体寿命が長い磁気テープ等を使用することができるが、ここではより長期にわたる保存が可能となる例として、近年急速に研究開発が進んでいるデジタルデータ保存用のガラス製保存媒体を応用した例を示す。
このガラス製保存媒体は、デジタルデータの保存に適したガラスに微細加工を施して内部にデータを記録するもので、例えばレーザーを用いて内部に多層の記録層を作製することで、高密度で数億年以上にわたるデジタルデータの長期保存が可能になる石英ガラスを保存媒体として用いることができる。具体的には、上述の三次元データファイル及び形式定義ファイル(メタファイル)のそれぞれに記録されているデジタルデータを、レーザーを用いて石英ガラス内部に記録する。その際、ガラス内部に屈折率の異なる微小領域(ドット)を形成し、このドットが生じた部分を「1」、ドットが生じない部分を「0」としてデータを記録する。
なお、この保存媒体へ保存する際には、三次元データファイル及び形式定義ファイル(メタファイル)のそれぞれに記録されているデータを、同一の保存媒体に区切り文字等を介して連続的に記録してもよく、あるいは別個の保存媒体にそれぞれの情報を記録し、各媒体を同一の場所に保管するようにしてもよい。少なくとも、将来三次元データファイルを読み出そうとする際に、この三次元データファイルに対応する形式定義ファイル(メタファイル)も同時に読み出せればよい。
また、この保存媒体の保管場所については、特に規定するものではないが、例えば上述のように三次元データファイル及び形式定義ファイル(メタファイル)を保存した保存媒体を適当な形状に加工し、この三次元データファイルによって記述される住宅等の建造物の棟木などに取り付けて保存する、いわゆる電子棟札としての保存も可能である。
一般に、寺社や民家などの建造物内部の高所に取り付けられる棟札には、その建造物の建築年月日や建築主など建築記録に関する事項が残されるが、これと同様の趣旨で、当該建造物が建てられた時点において作成された三次元データファイルを、形式定義ファイル(メタファイル)とともに電子棟札として住宅毎に保存する。この電子棟札の作成例を図3に示す。
図3に示す電子棟札Mは、図示のように上部を尖らせた五角形状を呈する鉄製の平板の表面に、ガラス質の釉薬を焼き付けたいわゆる琺瑯引き鉄板で構成され、その表面両側にはデジタルデータ記録エリアN,Nが形成されている。このデジタルデータ記録エリアN,Nへのデータ保存にはレーザー加工機を使用し、保存対象となる三次元データファイル及び形式定義ファイル(メタファイル)を、冗長性を持たせて保存する。また、各デジタルデータ記録エリアN,Nに挟まれる中央部には、三次元データファイル等の保存年月日や保存先住宅の住所、保存主など、保存に関する各種事項を記載しておくことができる。
このように、三次元データファイル及び形式定義ファイル(メタファイル)を電子棟札としてその建造物に付属する形で住宅毎に長期保存しておけば、将来この建造物をメンテナンスする際や売買・賃貸借契約する際など、この三次元データファイルが必要となった場合に、新たな記録形式に適宜変換して再利用することができる。また、仮に将来この建造物が何らかの原因で倒壊・消失してしまった場合でも、この電子棟札が残存していれば、内部に保存されている三次元データファイル等から当該建造物の形状を再現することもできる。
また、保存媒体としてはこの他に、音声情報(音源)を保存可能な音源保存媒体を用いることもできる。この場合には、長期保存の対象となる三次元データファイルと、その記録形式の変換について定義する形式定義ファイル(メタファイル)に記録されているデジタルデータを、図示省略の変復調装置(モデム)を用いて音声情報(音源)に変換し、これを音源保存用の保存媒体に保存する。音声情報の長期保存については、例えば歴史的録音などのデジタル遺産の分野においても研究が進められていることから、このような分野において研究開発される音源保存用の保存媒体を、住宅等の建築分野においても応用することができる。
<利用工程>
次に、利用工程について説明する。利用工程ではまず、上述の保存工程において電子棟札等の長期保存媒体に保存された三次元データファイル及び形式定義ファイル(メタファイル)を、読出手段を用いて読み出し、これら両ファイルをファイル処理装置へ取り込む。このファイル処理装置の構成例を図4に示す。
図4において、10はファイル処理装置であり、このファイル処理装置10は、保存媒体Sから読出手段Rを介して読み出された三次元データファイル及び形式定義ファイル(メタファイル)を記憶するRAM等の記憶手段11と、記憶手段11に記憶された形式定義ファイル(メタファイル)を解釈(コンパイル)して、三次元データファイルの記録形式の変換を行うためのコンバータ実行形式を生成する実行形式生成手段12と、生成されたコンバータ実行形式を実行して、三次元データファイルの記録形式の変換を行う記録形式変換手段13と、記録形式変換後の三次元データファイルで記述される建造物の三次元形状を表示するディスプレイ等の表示手段14と、装置に対する各種データの入力や指示を行う入力手段15と、LANやインターネット等のネットワークNWへの接続に用いられる通信インタフェース16と、を備えている。
また、記憶手段11には、形式定義ファイル(メタファイル)の解釈(コンパイル)を行うためのコンパイラCが予め記憶されており、前記実行形式生成手段12は、実体としてはファイル処理装置10が標準で備えるCPU(Central Processing Unit)がこのコンパイラCを読み出して実行することにより実現されている。
同様に、記録形式変換手段13は、実行形式生成手段12によって生成されたコンバータ実行形式をCPUが実行することによって実現されている。ここでは、実行形式生成手段12及び記録形式変換手段13により、変換処理系Tが構成されている。以下、利用工程におけるファイル処理装置10の処理について、図5に示すフローチャートに基づき詳細に説明する。
<1.長期保存データの読み出し>
まず、保存媒体Sに保存されている三次元データファイル及び形式定義ファイル(メタファイル)を、読出手段Rを用いて読み出す。そして、これら両ファイルをファイル処理装置10の記憶手段11へ記憶する(ステップ01)。
読出手段Rは、長期保存に使用された保存媒体Sの種類に応じて、当該媒体Sからデータの読み出しが可能な装置等を適宜選択することができる。例えば、保存媒体として上述の電子棟札を用いた場合には、当該電子棟札からの保存データの読み出しが可能な光学的読み取り装置を用いることができる。また、保存媒体Sとして音源などを長期保存するための媒体を用いた場合には、読出手段Rとして当該媒体のための再生装置を用いることができる。
なお、ここでは、読出手段Rはファイル処理装置10とは別個の構成とされているが、例えば保存媒体Sとして光ディスク媒体を用いた場合には、ディスクドライブ装置としてファイル処理装置10に内蔵される態様としてもよい。
<2.コンバータ実行形式の生成>
次に、ファイル処理装置10の実行形式生成手段12は、保存媒体Sから読み出され、記憶手段11に記憶された形式定義ファイル(メタファイル)を解釈(コンパイル)し、コンバータ実行形式を生成する(ステップ02)。
具体的には、実行形式生成手段12は、記憶手段11から形式定義ファイル(メタファイル)を読み出し、このファイルを構成するコードの構文解釈や字句解釈を行って、その内容を記録形式変換手段13が実行可能な機械語に翻訳する。これにより、実行形式生成手段12は、三次元データファイルの記録形式を変換するための実行形式として記録形式変換手段13が実行可能なコンバータ実行形式を生成する。
<3.三次元データファイルの記録形式の変換>
次に、記録形式変換手段13は、実行形式生成手段12で生成されたコンバータ実行形式を実行して、三次元データファイルの記録形式の変換を行う(ステップ03)。
この記録形式の変換は、コンバータ実行形式が生成される基礎となった形式定義ファイル(メタファイル)に定義されていた処理に従い、三次元データファイルで記述される構造物の三次元形状を構成する面や頂点、座標等の各形状構成要素を取得し、取得した各要素を新たな記録形式で再定義することにより行われる。記録形式変換後の三次元データファイルは、記憶手段11に記憶される。
<4.三次元データファイルの閲覧・利用>
このように記録形式の変換が行われた三次元データファイルは、記憶手段11から読み出され、必要に応じて閲覧や利用に供される(ステップ04)。
閲覧・利用の具体例としては、例えば新たな記録形式に変換された三次元データファイルで記述される構造物の三次元形状をディスプレイ等の表示手段14に表示したり、あるいは紙媒体にプリントアウトして種々の用途に利用することができる。また、ファイル処理装置10にインストールされている編集用ソフトを用いて、当該三次元データファイルの加工・編集を行ってもよい。近年では、三次元加工機も普及しつつある。
このように、この発明に係るファイル処理方法及びファイル処理装置によれば、保存工程において、長期保存の対象となる三次元データファイルに何らの加工も施すことなく、単に三次元データファイルの記録形式を変換するための処理を記述した形式定義ファイル(メタファイル)をともに保存するだけでよい。
また、記録形式の陳腐化を解消するためのコンバータ実行形式は、三次元データファイルを利用する時点において形式定義ファイル(メタファイル)を解釈することで得ることができ、予めコンバータ実行形式を作成して保存しておく必要がなく、三次元データファイルの利用時点で確実に記録形式の変換を行うことができる。したがって、保存時における三次元データファイルの原本性を維持したまま、将来の時点における記録形式の陳腐化の影響を受けることなく、三次元データファイルを確実に再利用することが可能となる。
次に、上記の例に示した構成を基本構成とするファイル処理装置10の具体的な実装例として、現時点で実装可能な4種類の態様による実装例を示し、それぞれの具体的な処理内容について説明する。なお、以下の実装例では、説明を簡単にするため、保存媒体Sに長期保存されている三次元データファイル及び形式定義ファイル(メタファイル)を読み出す処理の説明は省略することとし、これら各ファイルは予めファイル処理装置10の記憶手段11に記憶されているものとする。
<実装例1>
実装例1は、ファイル処理装置10を一般的なパーソナルコンピュータ(PC)で構成するとともに、その表示手段に表示されるコマンドプロンプト画面を介して、記録形式の変換を行う三次元データファイル等の指定を可能とするコンソールアプリケーションとして実現したものである。この例におけるファイル処理装置10も、上述した変換処理系Tをはじめとする、図4に示した各手段を主な構成として備えている。
また、三次元データファイルの記録形式の変換手順も上述の手順と基本的には同様であるが、ここでは記録形式の変換を行う三次元データファイル、形式定義ファイル(メタファイル)、及び変換後の三次元データファイルの出力先指定を、入力手段15によるコマンドライン入力で行うことが可能となっており、記録形式の変換対象とするファイルの指定を簡単に行うことができる。
図6に、具体的なコマンドラインの入力例を示す。ここでは、コマンドラインの左側から順に、(1)変換処理系の名称「vc-1c」、(2)形式定義ファイル(メタファイル)の名称「vrml2lss.cmm」、(3)三次元データファイルの名称「house1.wrl」、(4)記録形式変換後の出力データファイルの名称「house1.geo」がそれぞれ指定されている。なお、「vrml2lss.cmm」は、三次元データファイルの記録形式をLSS−G形式に変換するための処理が定義された形式定義ファイル(メタファイル)である。
このとき、ファイル処理装置10では、まず実行形式生成手段12が形式定義ファイル(メタファイル)「vrml2lss.cmm」の解釈(コンパイル)を行い、コンバータ実行形式Vを生成する。次に、記録形式変換手段13がこのコンバータ実行形式Vを実行することで、三次元データファイル「house1.wrl」の記録形式をLSS−G形式へ変換し、変換後の三次元データファイル「house1.geo」として出力する。
なお、記録形式の変換の過程で何らかのエラーが発生した場合には、エラーの発生原因を容易に特定するために、エラーの具体的な内容を記録したエラーログを出力するようにしてもよい。また、上記のように記録形式変換後のデータファイルの出力を行わず、単に記録形式の変換が正常に行われるか否かを確認するようにしてもよい。
この場合には、コマンドラインとして三次元データファイル及び形式定義ファイル(メタファイル)のみを指定し、記録形式の変換が正常に終了したか否かを画面表示する。このとき、仮に変換に失敗した場合には、画面にその内容を表示するとともに、エラーログを別途出力するようにしてもよい。このような記録形式の変換の可否のみを確認する機能は、形式定義ファイル(メタファイル)の完全性を長期保存前に検証する手段として用いることができる。
<実装例2>
実装例2は、ファイル処理装置10を実装例1と同様にパーソナルコンピュータ(PC)で構成するとともに、記録形式変換後の三次元データファイルで記述される建造物の三次元形状を、表示手段14に立体表示可能とする仮想現実表示装置として実現したものである。
この例におけるファイル処理装置10も実装例1と同様に、変換処理系Tをはじめとする図4に示した各手段を備えており、変換処理系Tによる記録形式の変換手順も実装例1と同様であるが、記録形式変換後の三次元データファイルの出力方法がディスプレイ表示である点で実装例1と相違している。
この実装例では、記録形式の変換を行う三次元データファイル及び形式定義ファイル(メタファイル)の指定は、表示手段14に表示されるダイアログ画面から行う。このダイアログ画面の例を図7に示す。
この例では、形式定義ファイルの欄に形式定義ファイル(メタファイル)「skv_i.cmm」を、形状記述ファイルの欄に三次元データファイル「Z(C6_4).geo」をそれぞれ指定している。このように、両ファイルを指定した後、ダイアログ画面左下の変換実行ボタンを押下すると、変換処理系Tによる記録形式の変換が行われる。そして、変換の結果として生成された三次元データファイルで記述される建造物の三次元形状が、図8に示すように表示手段14に立体的に表示される。
このように、実装例2のファイル処理装置10によれば、記録形式変換後の三次元データファイルで記述される建造物の三次元形状を、表示手段14を介した画面表示により確認することができ、変換結果の確認を容易に行うことができる。また、この画面表示の際、予めファイル処理装置10に保存されている背景画像を三次元形状と併せて表示すれば、例えば既に滅失し現存しない記録上の建物を、それが存在していた場所に表示したり、実現しなかった計画上の建物を、検討された場所に表示することができる。また、建物の移築等の検討に際して、移転予定地における景観シミュレーションを行ったり、危険地など現地に赴いて眺めることが困難な建物の表示を遠隔地で行うこともできる。
<実装例3>
実装例3は、ファイル処理装置10をタブレット型の携帯端末で構成するとともに、この携帯端末が備える撮像手段(CCDカメラ)で撮影した現場の背景画像の上に、記録形式変換後の三次元データファイルで記述される建造物の三次元形状を合成して、表示手段14に表示する機能を有するものである。
この例におけるファイル処理装置10は、図4に示す変換処理系Tをはじめとする各手段に加え、さらに現場の背景画像を撮影できる撮像手段や、装置10の位置情報を検知する位置情報検知手段、装置10の姿勢情報(カメラアングル)を検知する姿勢情報検知手段を備えている。
これら各手段は、いずれも図示は省略するが、撮像手段は例えばCCDカメラで構成され、位置情報検知手段はGPSセンサで、姿勢情報検知手段は地磁気センサや加速度センサでそれぞれ構成される。また、この実装例では、表示手段14として装置前面に設けられたディスプレイ、入力手段15としてこのディスプレイ上に表示された操作ボタンに触れて操作可能なタッチパネルをそれぞれ備えている。
この例におけるファイル処理装置10によれば、例えば数十年にわたって長期保存されてきた三次元データファイルで記述される建造物が、数十年後には既に取り壊され、元々建っていた場所から消失していたとしても、その建造物が建っていた場所の数十年後の画像に、新たな記録形式に変換された三次元データファイルで記述される建造物を重ね合わせ、あたかもその場所に建造物が建っているかのように再現することができる。
この場合のファイル処理装置10の処理について、図9に示す処理フローを基に説明する。この例におけるファイル処理装置10の利用者は、まず、ステップ11において、再現したい建造物が元々建っていた場所へ赴き、予め記憶手段に記憶されているその建造物の三次元データファイル及び形式定義ファイル(メタファイル)を、タッチパネルを介して選択する(図10参照)。
この選択が行われると、ファイル処理装置10の変換処理系Tは、上述と同様の手順で三次元データファイルの記録形式の変換を行い、変換後の三次元データファイルを記憶手段11に記憶する(ステップ12)。ここで記憶される記録形式変換後の三次元データファイルには、その建造物が建っていた場所の位置情報(緯度、経度、標高等)が付されている。
次に、ファイル処理装置10は、撮像手段(CCDカメラ)、位置情報検知手段(GPSセンサ)、姿勢情報検知手段(地磁気センサ、加速度センサ)を相次いで起動し(ステップ13,14)、現在のファイル処理装置10の位置から見える背景の画像を取得して、これをディスプレイ上に表示する。このとき、撮像手段によって取得された背景画像に関する位置情報と、ステップ12で得た建造物の三次元データファイルの位置情報、及びファイル処理装置10の姿勢情報に基づき、背景画像の適切な位置に建造物を合成表示する(ステップ15)。
この場合の表示例を図11に示す。ここでは、撮像手段によって取得された背景画像Wの適切な箇所に、記録形式変換後の三次元データファイルで記述される三次元形状Uが合成表示されている。
その後、利用者の操作によってファイル処理装置10の位置や姿勢が変化した場合には(ステップ16のYes)、位置情報検知手段及び姿勢情報検知手段により取得される位置情報、姿勢情報の計測値の変化に応じて、建造物の再描画コマンドが逐次発行され(ステップ17)、前記位置情報及び前記姿勢情報を用いて、最新の背景画像の適切な位置に建造物が正しい姿勢で適宜再描画される。これにより、ファイル処理装置10の位置や姿勢の変化に即応できるリアルタイム合成表示が可能となっている。一方、ファイル処理装置10の位置や姿勢に変化がない場合には(ステップ16のNo)、必要に応じて合成表示画面を記憶手段11に記憶し(ステップ18)、処理を終了する。
このように、実装例3のファイル処理装置10によれば、現在は廃墟や空き地となっている場所に、かつて建っていた建造物を適切に再現表示することができる。かかる機能は、景観検討などにも利用することができ、例えば計画段階にある建造物が建設予定地に建設された場合の景観を予測表示することもできる。
<実装例4>
実装例4は、ファイル処理装置10をインターネットやLAN等のネットワークNWに接続されるWEBサーバとして構成するとともに、そのネットワークNWを介して通信可能に接続されたSQLサーバとの間で、三次元データファイルの入出力を行う機能を備えている。
この例におけるファイル処理装置10は、図4に示す通信インタフェース16を介してインターネット等のネットワークNWに接続され、このネットワークNWを介して図示省略のSQLサーバと相互に通信を行うことが可能となっている。
このSQLサーバには、記録形式が変換された三次元データファイルに関する各種の情報を格納するデータベースが展開されており、ファイル処理装置10によって新たな記録形式に変換された三次元データファイルに含まれるデータを、このデータベースに登録(アップロード)することができる。
この例におけるファイル処理装置10では、SQLサーバへの登録を行う三次元データファイル及び形式定義ファイル(メタファイル)の指定は、表示手段14に表示されるアップロード受付画面を介して行う。図12にその受付画面の表示例を示すように、利用者はまず、記憶手段11に記憶されている三次元データファイルのうち、SQLサーバへの登録を行う対象の三次元データファイルの参照位置を「形状記述ファイル」欄L2に指定する。また、その際、この三次元データファイルの記録形式を変換するための形式定義ファイル(メタファイル)の参照位置を「形式定義ファイル」欄L1に併せて指定する。これらの指定が完了したら、アップロード要求ボタンB1を押下する。
このアップロード要求を受け付けると、ファイル処理装置10の変換処理系Tは、上述と同様の手順で三次元データファイルの記録形式の変換を行い、変換後の三次元データファイルを記憶手段11に一旦記憶する。
次に、ファイル処理装置10は、ネットワークNWを介して通信可能に接続されたSQLサーバに対し、この記録形式変換後の三次元データファイルを登録するためのコマンドを発行し、SQLサーバ上に構築されているデータベースにこの変換後の三次元データファイルを登録(アップロード)する。
SQLサーバにおけるデータベースのテーブル構成は任意であるが、例えばアップロードされた三次元データで記述される三次元形状を構成する各頂点の座標値や面のトポロジー、立体の形状等の形状構成要素に関する情報を管理することができる。また、三次元データファイルを登録する際に指定する形式定義ファイル(メタファイル)を適宜変更することで、同一の三次元データファイルであっても様々な記録形式に変換してSQLサーバへ登録することができる。
一方、このようにしてSQLサーバへ登録された三次元データファイルは、ファイル処理装置10からの取り出し(ダウンロード)要求に応じて適宜取り出される。取り出された三次元データファイルは、ファイル処理装置10においてさらに新たな記録形式に変換された後、利用者に提供される。
この場合には、登録時と同様に、表示手段14に表示されるダウンロード受付画面から、取り出す対象の三次元データファイルと、その三次元データファイルの記録形式変換用の形式定義ファイル(メタファイル)とをそれぞれ指定し、ダウンロード要求ボタンを押下する。このダウンロード要求を受け付けると、ファイル処理装置10はSQLサーバに対し、指定された三次元データファイルを検索して読み出すためのコマンドを発行し、その三次元データファイルをネットワークNW経由でSQLサーバから取り出す(ダウンロード)。
その後、ファイル処理装置10は、この取り出した三次元データファイルの記録形式を、別途指定された形式定義ファイル(メタファイル)に基づき変換処理系Tで変換し、これをファイル等に出力する。なお、SQLサーバから取り出す三次元データファイルは、古くからSQLサーバに登録されているファイルであってもよく、あるいは取り出す直前に別形式に変換されてSQLサーバに登録されたファイルであってもよい。
このように、実装例4のファイル処理装置10によれば、ネットワークNWを介して接続されたSQLサーバに展開されるデータベースに対して、異なる記録形式の三次元データファイルと形式定義ファイル(メタファイル)の登録を混在させて行うことができ、三次元データファイルの一元的な管理も容易に行うことができる。
以上、この発明のファイル処理装置10の具体的な実装例について説明したが、いずれの実装例においても、過去に作成され長期保存された三次元データファイル及び形式定義ファイル(メタファイル)の組を、その原本性を維持したまま、記録形式の陳腐化の影響を受けることなく異なる処理系において共通に再利用することができる。また、ファイル処理装置10の具体的な実装例として上記実装例1〜4を例示したが、実装例としてはこれらに限定されるものではなく、記録形式変換後の三次元データファイルの利用態様に応じて様々に実装可能である。
さらに、保存工程において、上記実装例1〜4のうちその時点で利用可能な実装例のいずれかをテストし、不具合が検出された場合には形式定義ファイル(メタファイル)に必要な修正を加えることにより、三次元データファイルが記録している内容を、形式定義ファイル(メタファイル)が将来正しく変換できることを予め品質検査することができる。
なお、ファイル処理装置10の記憶手段11に予め記憶されているコンパイラCは、ファイル処理装置10から独立して、三次元データファイル及び形式定義ファイル(メタファイル)とともに電子棟札などの保存媒体Sに保存しておいてもよい。この場合には、保存媒体Sから三次元データファイル等とともにコンパイラCを読み出して利用することができる。
また、このコンパイラCの名称、バージョン、定義書、ソースコード、実行形式などを、これら両ファイルが長期保存される保存媒体Sとは別に、例えばデジタルデータの長期保存が可能でかつ高度のセキュリティが確保されている、資料の永久保存を使命とする公的な図書館、資料館、データセンターなどの安全性の高い施設に保存しておいてもよい。このように、コンパイラCを共通資源として長期保存しておけば、利用工程において、電子棟札が付属されている全住宅に共通してこのコンパイラCを利用することができる。
また、保存する三次元データファイルに添付する形式定義ファイル(メタファイル)に、このバージョンのコンパイラCに関する資料へのアクセス方法が明記されていれば、以後、三次元データファイルのフォーマット等が拡充され、異なるコンパイラのバージョンが増補され普及しても、過去に保存された三次元データファイルの可読性が損なわれることはない。
さらに、長期保存の対象となるデータファイルは上述の三次元データファイルに限られず、例えば住宅等の建造物を平面的に記述した二次元データファイルであってもよい。この場合には、二次元データファイルの記録形式を新たな記録形式に変換する形式定義ファイル(メタファイル)を別途作成し、これを当該二次元データファイルとともに長期保存すれば、上述した三次元データファイルの場合と同様に長期保存及び再利用が可能となる。
1,1’ 形状記述ファイル(三次元データファイル)
2 形式定義ファイル(メタファイル)
10 ファイル処理装置
11 記憶手段
12 実行形式生成手段
13 記録形式変換手段
14 表示手段
15 入力手段
16 通信インタフェース
M 電子棟札
N デジタルデータ記憶エリア
S 保存媒体
R 読出手段
T 変換処理系
V コンバータ実行形式
C コンパイラ
NW ネットワーク

Claims (3)

  1. CADシステムを用いて住宅等の建造物の三次元形状を任意形式で記録した三次元データファイルを、長期保存を目的として保存媒体に保存する保存工程と、
    保存から数百年を経過した後に、前記保存媒体に長期保存されていた三次元データファイルをファイル処理装置に取り込んで利用する利用工程と、を有するファイル処理方法であって、
    前記保存工程において、前記三次元データファイルを保存媒体に保存する際に、前記ファイル処理装置がコンパイル可能であって、かつ前記三次元データファイルの記録形式を、この三次元データファイルの利用工程において解読する処理を定義した形式定義ファイルを、当該三次元データファイルとともに保存媒体に保存する一方、
    前記利用工程において、ファイル処理装置を用いて前記形式定義ファイルをコンパイルすることにより、三次元データファイルの記録形式を解読するコンバータ実行形式を生成し、さらに利用目的に応じたファイル処理装置がこのコンバータ実行形式を実行して、三次元データファイルの記録形式を当該利用工程において利用可能な他の記録形式に変換し利用するものであり、
    前記形式定義ファイルは、前記三次元データファイルによって記述される建造物の三次元形状を構成する形状構成要素を取得する処理を、形式定義ファイルのコンパイラに従ってリスト化したテキストファイルであり、
    前記コンパイラは、前記保存工程において、前記形式定義ファイルと共に前記保存媒体に保存され、及び/又は資料の永久保存を使命とする公的かつ安全性の高い施設に保存されるプログラムであることを特徴とするファイル処理方法。
  2. 過去にCADシステムを用いて住宅等の建造物の三次元形状を任意形式で記録し、保存媒体に長期保存された三次元データファイルと、この三次元データファイルとともに前記保存媒体に長期保存され、前記三次元データファイルの記録形式をこの三次元データファイルの利用工程において解読するための処理を定義した形式定義ファイルと、を取り込んで利用するファイル処理装置であって、
    前記保存媒体から取り込んだ三次元データファイル及び形式定義ファイルを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶した形式定義ファイルをコンパイルして、前記三次元データファイルの記録形式を解読するためのコンバータ実行形式を生成する実行形式生成手段と、
    前記生成されたコンバータ実行形式を実行し、利用目的に応じて前記三次元データファイルの記録形式を他の記録形式に変換する記録形式変換手段と、
    前記他の記録形式で記述される建造物の形状を表示する表示手段と、を備え、
    前記形式定義ファイルは、前記三次元データファイルによって記述される建造物の三次元形状を構成する形状構成要素を取得する処理を、形式定義ファイルのコンパイラに従ってリスト化したテキストファイルであり、
    前記コンパイラは、前記形式定義ファイルと共に前記保存媒体に保存され、及び/又は資料の永久保存を使命とする公的かつ安全性の高い施設に保存されたプログラムであり、
    前記実行形式生成手段は、前記コンパイラを用いて前記形式定義ファイルのコンパイルを行うことを特徴とするファイル処理装置。
  3. 請求項2記載のファイル処理装置であって、
    前記保存媒体は、デジタルデータの長期保存に適したガラスを微細加工してデータを保存し、保存された三次元データファイルで記述される前記建造物に付属して長期保存される電子棟札として構成され、
    前記実行形式生成手段及び前記記録形式変換手段は、前記電子棟札から読み出された三次元データファイルの記録形式を変換するための変換処理系を構成していることを特徴とするファイル処理装置。
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