JP6061623B2 - 結紮用糸留め具および結紮デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、結紮用糸留め具および結紮デバイスに関するものである。
従来、組織の縫合作業において特に高い技術が要求される縫合糸の結び目を形成する操作を簡便に行うための糸留め具が知られている(例えば、特許文献1参照。)。糸留め具は、縫合糸を結ぶ操作に比べて容易な操作で縫合糸の一部を把持可能に構成されている。例えば、特許文献1に開示されている糸留め具は、縫合糸が挿入可能な穴を有する筒状の部材からなり、穴に縫合糸を通した状態でかしめられることにより、縫合糸の途中位置を把持するようになっている。
特表2001−507972号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている糸留め具は、構造上、縫合糸に対して十分な把持力を得ることが難しい。例えば、図4の糸留め具は、筒状の部材の側壁に形成された穴および溝に縫合糸を通した状態でかしめられることにより縫合糸を把持する構成となっているが、十分な把持力を発揮するためには筒状の部材をその長手方向に圧縮する必要がある。すなわち、筒状の部材を変形し難い方向に変形させなければならないため、かしめ加工自体が困難となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡単な加工で縫合糸に対して十分な把持力を発揮することができる結紮用糸留め具および結紮デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の第1の態様は、間隔を空けて対向配置されるとともに対向する内面同士が圧着される一対のかしめ片を有し、該かしめ片の一側から他側に向かって縫合糸を挿入可能な溝が前記内面の間に形成された把持部と、該把持部に、前記内面から前記溝に対して外方向に向かって前記溝と連通して設けられ、前記一側から前記溝を通って挿入された前記縫合糸の端部を収容する収容部とを備え、該収容部が、前記かしめ片の圧着される前記内面の一部に設けられ、前記一側と前記他側とを結ぶ方向に交差する前記内面同士の対向方向に形成されている結紮用糸留め具である。
本発明の第1の態様によれば、一対のかしめ片の間の溝に一側から他側に向かって縫合糸の一方の端部を挿入し、溝を介して収容部まで縫合糸を配置した状態でかしめ片をかしめることにより、圧着されたかしめ片の内面により縫合糸の途中位置が把持される。これにより、把持部を縫合糸にかしめ固定することができる。
この場合に、かしめ片をかしめるためには、一対のかしめ片をその厚さ方向に圧縮加工すればよく、かしめ片を容易に十分にかしめることができ、かしめ片による縫合糸に対する把持力が十分に得られる。さらに、かしめ片をかしめた状態において、収容部の内面は圧着されているかしめ片の内面に対して外方向に広がっているので、収容部に収容されている縫合糸の端部はかしめ片の内面間の間隔よりも大きな径寸法を有する。この収容部に収容されている縫合糸の端部により、縫合糸のかしめ片に対する一側への移動が係止され、かしめ片の間から縫合糸が抜けることが防止される。これにより、縫合糸に対して十分な把持力を発揮することができる。
上記第1の態様においては、前記収容部が、前記かしめ片の内面に形成された凹部からなっていてもよく、該凹部が、前記一側と前記他側とを結ぶ方向に交差する方向に形成されていてもよい。また、前記収容部が、前記かしめ片の前記内面から外面まで貫通形成された貫通孔部からなっていてもよく、該貫通孔部が、前記一側と前記他側とを結ぶ方向に交差する方向に形成されていてもよい。
このようにすることで、収容部を簡便に形成することができる。
本発明の他の第1の態様は間隔を空けて対向配置されるとともに対向する内面同士が圧着される一対のかしめ片を有し、該かしめ片の一側から他側に向かって縫合糸を挿入可能な溝が前記内面の間に形成された把持部と、該把持部に、前記内面から前記溝に対して外方向に向かって前記溝と連通して設けられ、前記一側から前記溝を通って挿入された前記縫合糸の端部を収容する収容部とを備え、前記把持部が、間隔を空けて対向配置され、前記一側から前記他側に向かって形成された第1の部分と該第1の部分の前記他側において外側に突出した凸形状に形成された第2の部分とを有する一対の部材を備え、前記かしめ片が、前記第1の部分からなり、前記収容部が、前記第2の部分からなる結紮用糸留め具である
このようにすることで、第1の部分の内面同士を圧着させたときに、第2の部分には、圧着されている第1の部分の内面間の隙間よりも大きな隙間が確保される。これにより、かしめ片および収容部を簡単に形成することができる。
上記第1の態様においては、前記把持部が、間隔を空けて対向配置され、前記一側の端部が内側に折り返されてなる鉤状の第1の部分と該第1の部分の前記他側において前記一側から前記他側に向かって形成された第2の部分とを有する一対の片部材を備え、前記かしめ片が、前記第1の部分からなり、前記収容部が、前記第2の部分からなっていてもよい。
このようにすることで、第1の部分の内側に向けられた内面同士を圧着させたときに、第2の部分には、圧着されている第1の部分の内面間の隙間よりも大きな隙間が確保される。これにより、かしめ片および収容部を簡単に形成することができる。
本発明の第2の態様は、縫合糸と、該縫合糸の一方の端部に取り付けられた上記いずれかに記載の結紮用糸留め具とを備え、前記結紮用糸留め具は、前記溝に前記一側から前記他側に向かって挿入された前記縫合糸の前記一方の端部に前記かしめ片がかしめ固定されている結紮デバイスである。
上記第2の態様においては、前記縫合糸の他方の端部に取り付けられた縫合針を備えていてもよい。
本発明によれば、簡単な加工で縫合糸に対して十分な把持力を発揮することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る結紮用糸留め具の全体構成図である。 図1の結紮用糸留め具を備える結紮デバイスの全体構成図である。 (a)〜(c)は図1の結紮用糸留め具の第1の把持部を縫合糸の端部に固定する方法を説明する図である。 図2の結紮デバイスの使用方法を説明する図である。 図2の結紮デバイスの使用方法を説明する図である。 図2の結紮デバイスの使用方法を説明する図である。 図2の結紮デバイスの使用方法を説明する図である。 図2の結紮デバイスの使用方法を説明する図である。 図1の結紮用糸留め具の第2の把持部を縫合糸に固定する方法を説明する図である。 第1の把持部の変形例を示す(a)斜視図および(b)断面図と、(c)(a)の第1の把持部のもう1つの使用方法における断面図である。 第1の把持部のもう1つの変形例を示す(a)斜視図および(b)断面図である。 第1の把持部のもう1つの変形例を示す(a)斜視図および(b)断面図である。 第1の把持部のもう1つの変形例を示す(a)斜視図および(b)正面図である。 第1の把持部のもう1つの変形例を示す(a)斜視図および(b)正面図である。 第2の把持部の変形例を示す正面図である。 第2の把持部のもう1つの変形例を示す正面図である。 第2の把持部のもう1つの変形例を示す正面図である。 第2の把持部のもう1つの変形例を示す正面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る結紮用糸留め具1およびこれを備えた結紮デバイス100について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る結紮用糸留め具(以下、単に「糸留め具」と称する。)1は、組織を縫合する縫合糸の両端部を留めるものであり、図1に示されるように、正面から見たときに略U字形状を有する第1の把持部10と、正面から見たときに略碇形状を有する第2の把持部20とを備えている。
第1の把持部10は、一対のかしめ片11,12を有している。かしめ片11,12は、略平板状であり、互いに略平行に間隔を空けて対向配置されている。かしめ片11,12の互いに対向する内面11a,12aは、縫合糸の外径寸法よりも大きな間隔d1を空けて配置されている。また、一対のかしめ片11,12が、一側において解放され、該一側とは反対側の他側において互いに接続されている。これにより、かしめ片11,12の内面11a,12a同士の間には、一側から他側に向かって縫合糸の端部を挿入可能な略直方体状の溝S1が形成されている。
各かしめ片11,12は、一側の端縁から他側の端縁までの間の途中位置において、内面11a,12aの一部が凹んでなる凹部(収容部)13を有している。凹部13は、一側と他側とを結ぶ方向に交差する方向に沿って、好ましくは、図示されているように、かしめ片11,12の幅寸法の全長にわたって形成される。凹部13の深さ寸法(かしめ片11,12の厚さ方向の寸法)は、好ましくは、縫合糸の外径寸法の半分以上である。
第2の把持部20は、第1の把持部10のかしめ片11,12の他側に接続されてかしめ片11,12と略平行に配置された軸片21と、該軸片21を間に挟み該軸片21と対向配置された2つのかしめ片22,23とを有している。軸片21および2つのかしめ片22,23は、略平板状であり、互いに略平行に配置されている。
2つのかしめ片22,23は、第1の把持部10のかしめ片11,12と同様に、その内面22a,23aと該内面22a,23aに対向する軸片21の面21a,21bとの間に、縫合糸の外径寸法よりも大きな間隔d2,d3を空けて配置されている。また、かしめ片22,23は、一側において解放され、該一側とは反対側の他側において軸片21の端部と接続されている。これにより、軸片21の一方の面21aとかしめ片22の内面22aとの間、および、軸片21の他方の面21bとかしめ片23の内面23aとの間には、前記一側から前記他側に向かう方向に縫合糸を挿入可能な略直方体状の溝S2,S3がそれぞれ形成されている。
第1の把持部10および第2の把持部20は、生体適合性を有し塑性変形する材料から構成されている。第1の把持部10および第2の把持部20の材料としては、ステンレススチール、特に、耐食性および加工性に優れたSUS316LおよびSUS316LSが好ましい。ステンレススチールの他に、他の金属および樹脂も好適に用いられる。金属の例としては、コバルトクロム合金、純チタン、βチタンなどのチタン合金、ニッケルチタン合金、マグネシウム合金が挙げられる。樹脂の例としては、生体吸収性のPGA、PLA、PDS、TMC、ポリエプシロンカプロラクトンおよびその共重合体、ならびに、生体非吸収性のナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリブテステル、フッ素樹脂が挙げられる。
次に、糸留め具1を備えた結紮デバイス100について説明する。
本実施形態に係る結紮デバイス(以下、単に「デバイス」と称する。)100は、図2に示されるように、縫合糸2と、該縫合糸2の一方の端部に取り付けられた糸留め具1と、縫合糸2の他方の端部に取り付けられた縫合針3とを備えている。
縫合糸2は、好ましくは、樹脂や金属からなる。また、縫合糸2は、好ましくは、直線状態を維持しようとする弾発性を有している。縫合糸2は、抜糸を不要にするために、生体吸収性の樹脂から構成されていてもよい。
縫合針3は、縫合部位などの条件を考慮して適宜選択することができる。図2には、全長にわたって湾曲した縫合針3が示されているが、例えば、直線状または先端部のみ湾曲した縫合針を用いてもよい。
ここで、縫合糸2の一方の端部に糸留め具1を取り付ける方法について図3(a)から図3(c)を参照して説明する。
まず、図3(a)に示されるように、縫合糸2の端部を、第1の把持部10の溝S1に一側から深さ方向に沿って挿入する。そして、図3(b)に示されるように、端部の先端を、凹部13を通過した位置に配置する。この状態で、一対のかしめ片11,12の外面11b,12bに、矢印で示されるように、互いに向かい合う方向の押圧力Fを作用させてかしめ片11,12をかしめる。これにより、図3(c)に示されるように、かしめ片11,12の内面11a,12a同士が圧着され、該内面11a,12bに挟まれた縫合糸2の端部が第1の把持部10により把持される。
このときに、かしめ片11,12の内面11a,12a同士が圧着されても、凹部13に位置する端部の一部は内面11a,12aにより押し潰されることなく、その外径寸法を維持する。すなわち、端部の一部は、端部の他の部分を介して圧着された内面11a,12a同士の間隔よりも大きな外径寸法を有する。この端部の一部(以下、大径部2cともいう。)により、かしめ片11,12に対する縫合糸2の長手方向の移動が係止される。
次に、このように構成されたデバイス100の使用方法について、創部を縫合する場合を例に挙げて図4から図9を参照して説明する。
術者は、図4に示されるように、創部Wの周囲の組織T1に縫合針3を掛け、次に、図5に示されるように、創部Wを挟んで組織T1と対向する組織T2に縫合針3を掛けることにより、縫合糸2を組織T1,T2に貫通させる。
次に、術者は、図6に示されるように、縫合糸2または縫合針3を鉗子200などで把持し、縫合糸2の一部を、糸留め具1の第2の把持部20に設けられた2つの溝S2,S3のうち一方に挿入する。縫合糸2は、両方の溝S2,S3に挿入されてもよい。次に、図7に示されるように、縫合糸2の他方の端部2b側を組織T1,T2から離間する方向に引っ張ることにより、一方の端部に接続された糸留め具1を組織T1上に配置するとともに組織T1と組織T2とを密着させる。
ここで、縫合糸2が引っ張られたときに、縫合糸2の一方の端部は、この引っ張り方向の移動が大径部2cにより係止されるので、かしめ片11,12の間から抜けてしまうことが防止される。
縫合糸2を十分に引っ張った後、術者は鉗子200などにより第2の把持部20のかしめ片22,23を挟み、図9に示されるように、かしめ片22,23をかしめることにより、第2の把持部20を縫合糸2に固定する。以上により、縫合糸2と糸留め具1とが固定された部位が縫合糸2の結び目として機能し、図8に示されるように、組織T1と組織T2とが、創部Wを塞ぐように縫合される。
この場合に、本実施形態によれば、かしめ片11,12が、これらの間に挿入された縫合糸2に対してかしめ固定される。すなわち、かしめ加工するためには、平板状のかしめ片11,12に対して厚さ方向の圧縮力を加えればよく、かしめ片11,12を容易な加工で十分にかしめることができる。これにより、かしめ片11,12による縫合糸2に対する把持力が十分に得られる。さらに、第1の把持部10に対して縫合糸2が抜ける方向の移動が凹部13に形成された大径部2cにより係止される。このように、簡単なかしめ加工でありながら縫合糸2に対して十分な把持力を発揮することができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、第1の把持部10が、それぞれ凹部13が形成されたかしめ片11,12を備えることとしたが、かしめ片11,12の構成はこれに限定されるものではなく、かしめ片11,12のうちいずれか一方に凹部13が形成されていてもよい。この場合、かしめ片11,12を圧着したときに凹部13において十分な寸法の隙間が確保されるように、凹部13の深さ方向が適宜設計される。
また、本実施形態においては、かしめ片11,12の内面11a,12aの深さ方向の途中位置に凹部13が形成された第1の把持部10について説明したが、第1の把持部10の形状はこれに限定されるものではなく、適宜変更可能である。図10から図14は、第1の把持部10の変形例を示している。
図10(a)の第1の把持部10は、かしめ片11,12の内面11a,12aに、該かしめ片11,12を厚さ方向に貫通する貫通孔部(収容部)13Aが形成されている。このような第1の把持部10によれば、図10(b)に示されるように、かしめ片11,12をかしめて内面11a,12a同士を圧着させたときに、貫通孔部13Aに位置する縫合糸2の一部により大径部2cが形成される。
図10(c)は、図10(a)の第1の把持部10のもう1つの使用方法を示している。すなわち、縫合糸2の端部を貫通孔部13Aに通過させてかしめ片11,12の外部に配置する。このようにしても、かしめ片11,12がかしめられたときに、貫通孔部13Aおよびかしめ片11,12の外部に位置する縫合糸2の端部により大径部2cが形成される。
なお、図10(a)から図10(c)には、本変形例の第1の把持部10として、両方のかしめ片11,12に貫通孔部13Aが形成された構成が示されているが、本変形例の第1の把持部10の構成はこれに限定されるものはない。例えば、かしめ片11,12のうち一方に貫通孔部13Aが形成され、他方に凹部13が形成されていてもよい。または、かしめ片11,12のうちいずれか一方のみに貫通孔部13Aが形成されていてもよい。
図11(a)の第1の把持部10は、溝S1の底部に凹部13が形成されている。このような第1の把持部10によれば、図11(b)に示されるように、かしめ片11,12をかしめて内面11a,12a同士を圧着させたときに、凹部13に挿入された縫合糸2の端部により大径部2cが形成される。この場合も、図12(a)に示されるように、凹部13に代えて、かしめ片11,12を厚さ方向に貫通する貫通孔部13Aが形成されていてもよい。これにより、貫通孔部13Aおよびかしめ片11,12の外部に位置する縫合糸2の端部により大径部2cが形成される。
図13(a)の第1の把持部10は、一側において互いに略平行に配置された略平坦な形状の平行部(第1の部分)141,142と、該平行部141,142の他側において外側に突出した湾曲形状に形成された凸部(第2の部分)151,152とを備えている。平行部141,142は、それらの内面141a,142a同士が圧着されることにより上述したかしめ片11,12と同様に機能し、凸部151,152は、それらの内面151a,152aにより形成された空間に縫合糸2の端部を収容することにより上述した凹部13と同様に機能する。すなわち、図13(b)に示されるように、平行部141,142をかしめて内面141a,142a同士を圧着させたときに、凸部151,152の内側に収容された縫合糸2の端部により大径部2cが形成される。
なお、図13(a)および図13(b)には、本変形例の第1の把持部10として、両方の片部材に凸部151,152が形成された構成が示されているが、本変形例の第1の把持部10の構成はこれに限定されるものはない。例えば、一対の片部材のうちいずれか一方のみに凸部151または152が形成されていてもよい。この場合、平行部141,142を圧着したときに凸部151または152において十分な寸法の隙間が確保されるように、凸部151または152の形状が適宜設計される。
図14(a)の第1の把持部10は、互いに略平行に配置された略平坦な形状の平行部(収容部)161,162と、該平行部161,162の一側において内側に折り返されて鉤状に形成された鉤状部(かしめ片)171,172とを備えている。平行部161,162は、それらの内面161a,162a同士の間に形成された空間に縫合糸2の端部を収容することにより上述した凹部13と同様に機能する。鉤状部171,172は、それらの内面171a,172a同士が圧着されることにより上述したかしめ片11,12と同様に機能する。すなわち、図14(b)に示されるように、鉤状部171,172をかしめて内面171a,172a同士を圧着させたときに、平行部161,162の内側に収容された縫合糸2の端部により大径部2cが形成される。
また、本実施形態においては、第1の把持部10が備える一対のかしめ片11,12が、互いに略平行に間隔を空けて対向配置されていることとしたが、かしめ片11,12の構成はこれに限定されるものではない。例えば、一対のかしめ片11,12は、一側から他側に向かって溝S1が広がるように、角度をなして配置されていてもよい。この場合、縫合糸2を挿入し易くなる。
また、本実施形態においては、碇状の第2の把持部20について説明したが、第2の把持部20の形状はこれに限定されるものではなく、適宜変更可能である。図15から図18は、第2の把持部20の変形例を示している。図15の第2の把持部20は、単一のかしめ片22を有している。軸片21またはかしめ片22には、縫合糸2に引っ掛かることにより縫合糸2を係止する突起24が設けられていてもよい。図16の第2の把持部20は、図1の第2の把持部20を反転したものである。図17の第2の把持部20は、略S字形状を有している。図18の第2の把持部20は、略C字形状を有している。
1 結紮用糸留め具
2 縫合糸
3 縫合針
10 第1の把持部
11,12 かしめ片
11a,12a 内面
11b,12b 外面
13 凹部(収容部)
13A 貫通孔部(収容部)
141,142 平行部(第1の部分、かしめ片)
151,152 凸部(第2の部分、収容部)
161,162 平行部(第2の部分、収容部)
171,172 鉤状部(第1の部分、かしめ片)
20 第2の把持部
21 軸片
22,23 かしめ片
24 突起
100 結紮デバイス
S1,S2,S3 溝

Claims (6)

  1. 間隔を空けて対向配置されるとともに対向する内面同士が圧着される一対のかしめ片を有し、該かしめ片の一側から他側に向かって縫合糸を挿入可能な溝が前記内面の間に形成された把持部と、
    該把持部に、前記内面から前記溝に対して外方向に向かって前記溝と連通して設けられ、前記一側から前記溝を通って挿入された前記縫合糸の端部を収容する収容部とを備え
    該収容部が、前記かしめ片の圧着される前記内面の一部に設けられ、前記一側と前記他側とを結ぶ方向に交差する前記内面同士の対向方向に形成されている結紮用糸留め具。
  2. 前記収容部が、前記かしめ片の前記内面に形成された凹部からなる請求項1に記載の結紮用糸留め具。
  3. 前記収容部が、前記かしめ片の前記内面から外面まで貫通形成された貫通孔部からなる請求項に記載の結紮用糸留め具。
  4. 間隔を空けて対向配置されるとともに対向する内面同士が圧着される一対のかしめ片を有し、該かしめ片の一側から他側に向かって縫合糸を挿入可能な溝が前記内面の間に形成された把持部と、
    該把持部に、前記内面から前記溝に対して外方向に向かって前記溝と連通して設けられ、前記一側から前記溝を通って挿入された前記縫合糸の端部を収容する収容部とを備え、
    前記把持部が、間隔を空けて対向配置され、前記一側から前記他側に向かって形成された第1の部分と該第1の部分の前記他側において外側に突出した凸形状に形成された第2の部分とを有する一対の片部材を備え、
    前記かしめ片が、前記第1の部分からなり、
    前記収容部が、前記第2の部分からなる結紮用糸留め具。
  5. 縫合糸と、
    該縫合糸の一方の端部に取り付けられた請求項1から請求項のいずれかに記載の結紮用糸留め具とを備え、
    前記結紮用糸留め具は、前記溝に前記一側から前記他側に向かって挿入された前記縫合糸の前記一方の端部に前記かしめ片がかしめ固定されている結紮デバイス。
  6. 前記縫合糸の他方の端部に取り付けられた縫合針を備える請求項に記載の結紮デバイス。
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