JP6060028B2 - ガス圧縮機及び摩耗状態判定方法 - Google Patents

ガス圧縮機及び摩耗状態判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガスを圧縮する往復動式の圧縮機に関するものである。
従来、水素ガスを圧縮する往復圧縮機が知られている。例えば、特許文献1には、シリンダと、シリンダ内に配置されたピストンと、シリンダ内に水素ガスを吸い込む吸込ラインと、シリンダ内で圧縮された水素ガスを吐出する吐出ラインとを備えた水素ガス圧縮機が開示されている。シリンダ内は、ピストンにより圧縮室と非圧縮室とに分けられている。圧縮室は、吸込ラインと接続されており、吸込ラインから吸い込まれた水素ガスが圧縮される空間である。非圧縮室は、ピストンを挟んで圧縮室とは反対側に位置する空間である。この水素ガス圧縮機は、例えば水素ステーションに用いられる。
特開2005−155486号公報
一般に、特許文献1に記載されるような圧縮機では、ピストンにピストンリングが取付けられており、吐出ラインに圧縮ガスの流量を検知する流量計が設けられている。この流量計で計測される流量を利用して、ピストンリングの摩耗状態を判定することが可能である。具体的には、圧縮機の運転時において、流量計で計測された吐出流量が所定値を下回ると、シリンダの内面とピストンリングとの間を通って圧縮室から非圧縮室へ漏れた水素ガスの流量が所定量を上回っている、すなわち、ピストンリングが摩耗状態にあると判定される。ここで、特許文献1に記載された水素ガス圧縮機では、圧縮されるガスが水素ガスであることから、流量計には、水素脆化の耐性が求められる。また、この流量計には、高圧に耐え得る強度も求められる。このような流量計は非常に高価である。さらに、車載タンクに水素ガスが直接充填される場合、圧縮機における吸込条件や吐出条件等が時間とともに変化し、また、当該圧縮機の運転時間も短いため、吐出ラインを流れる水素ガスの吐出流量に基づいて圧縮室から非圧縮室へ漏れた水素ガスの流量、すなわち、ピストンリングの摩耗状態を判定することは極めて困難となる。
本発明の目的は、シール部の摩耗状態を容易に判定可能なガス圧縮機及びその判定方法を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、軸方向に往復動する往復動部材と、前記往復動部材を収容する収容部と、前記収容部または前記往復部材の一方に取り付けられる環状のシール部と、を備え、前記収容部内に、前記往復動部材によりガスが圧縮される圧縮室、並びに、前記往復動部材および前記シール部によって前記圧縮室から隔てられた非圧縮室が形成されているガス圧縮機であって、前記圧縮室内に前記ガスを吸い込む吸込ラインと、前記圧縮室内で圧縮されたガスを前記収容部外へ吐出する吐出ラインと、前記収容部に接続され、前記圧縮室から前記シール部を通過するガスが存在する場合に、当該ガスの少なくとも一部が流れる接続ラインと、前記接続ラインに設けられており、ガスの流量を測定する流量計と、前記流量計で測定されたガスの流量が、予め設定された閾値以上であるか否かを判定する判定部とを備えるガス圧縮機を提供する。
本発明では、圧縮室から漏出してしまったガスが接続ラインに導入される。この接続ラインには流量計が設けられているので、シール部の摩耗状態が精度よく判定される。すなわち、従来のように吐出ラインを流れるガスの吐出流量に基づいて圧縮室から非圧縮室へ漏れたガスの流量を間接的に求めるのではなく、接続ラインを流れるガスの流量を測定することによって圧縮室から非圧縮室へ漏れたガスの流量を直接求めるため、流量計で測定された流量に基づいてシール部の摩耗状態を精度よく判定することが可能となる。しかも、接続ラインを流れるガスの流量の脈動は、吐出ラインを流れるガスの流量の脈動に比べて小さいため、この点でもシール部の摩耗状態の判定精度の向上に寄与する。また、接続ライン内は、吐出ライン内に比べて低圧であることから、流量計に高い耐圧性が求められないため、低コストの流量計が使用可能となる。
この場合において、前記接続ラインの前記流量計よりも下流に位置し、前記接続ラインから前記収容部へと向かうガスの流れを防止する逆止弁をさらに備えることが好ましい。
このようにすれば、流量計の精度の低下が抑制される。
また、本発明において、前記接続ラインが前記吸込ラインに接続されることが好ましい。
このようにすれば、漏出したガスを回収することにより、水素ガスを有効に利用することができる。
この場合において、前記圧縮室から前記シール部を通過するガスの一部を前記吸込ラインよりも低圧の部材へと導く他の接続ライン、をさらに備え、前記シール部が、前記収容部と前記往復動部材との間に配置される複数のリング部材を備え、前記接続ラインが、前記圧縮室の体積が最も大きい状態での前記収容部における前記シール部の存在範囲と、前記圧縮室の体積が最も小さい状態での前記収容部における前記シール部の存在範囲とが、重なる範囲に位置し、前記他の接続ラインが、前記接続ラインと前記非圧縮室との間、または、前記非圧縮室に位置し、前記判定部が、前記接続ラインおよび前記他の接続ラインのガスの流量の合計値が閾値以上であるか否かを判定することが好ましい。
このようにすれば、漏出したガスをより効率よく回収することができる。
また、本発明は、収容部と、前記収容部内に配置されており当該収容部に対して往復動する往復動部材と、前記収容部または前記往復動部材の一方に取り付けられた環状のシール部とを備えるガス圧縮機で用いられる前記シール部の摩耗状態を判定する摩耗状態判定方法であって、前記ガス圧縮機は、前記収容部の圧縮室内に前記ガスを吸い込む吸込ラインと、前記収容部の圧縮室内で圧縮されたガスを前記収容部外へ吐出する吐出ラインと、前記収容部に接続され、前記圧縮室から前記シール部を通過するガスが存在する場合に、当該ガスの少なくとも一部が流れる接続ラインとを備え、前記接続ラインを流れるガスの流量を測定し、この測定された流量が予め設定された閾値以上となったときに前記シール部が摩耗状態にあると判定する摩耗状態判定方法を提供する。
本発明によれば、従来のように吐出ラインを流れるガスの吐出流量に基づいて圧縮室から非圧縮室へと向かうガスの流量を間接的に求めるのではなく、接続ラインを流れるガスの流量を測定することによって圧縮室から非圧縮室へ漏れたガスの流量を直接求めるため、シール部の摩耗状態を精度よく判定することが可能となる。接続ラインを流れるガスの流量の脈動は、吐出ラインを流れるガスの流量の脈動に比べて小さいため、この点でもシール部の摩耗状態の判定精度の向上に寄与する。また、接続ライン内は、吐出ライン内に比べて低圧であることから、耐圧性の高くない低コストの流量計が使用可能となる。
以上のように、本発明によれば、シール部の摩耗状態を容易に判定可能なガス圧縮機及びその判定方法を提供することができる。
本発明の第一実施形態の水素ガス圧縮機の構成の概略を示す図である。 本発明の第二実施形態の水素ガス圧縮機の構成の概略を示す図である。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態の往復動式の水素ガス圧縮機及びそれに用いられるシール部の摩耗状態の判定方法について、図1を参照しながら説明する。本実施形態の水素ガス圧縮機は、水素ステーション等に用いられる。
図1に示されるように、本実施形態の水素ガス圧縮機は、往復動部材であるピストン18と、ピストン18を収容する収容部であるシリンダ10と、クランクケース12と、クロスガイド14と、仕切壁16と、ピストンリング20と、ピストンロッド22と、クロスヘッド24と、クランク軸26と、コネクティングロッド28と、吸込ライン30と、吐出ライン32と、接続ライン34と、流量計36と、逆止弁38と、判定部40とを備えている。クロスガイド14は、シリンダ10とクランクケース12との間に設けられる。なお、クロスガイド14は収容部の一部と捉えてもよい。仕切壁16は、シリンダ10とクロスガイド14との間を仕切る。シール部であるピストンリング20は、ピストン18に取り付けられる。ピストンロッド22は、仕切壁16及び油切り部材17を貫通するとともにピストン18に接続されている。クロスヘッド24は、ピストンロッド22におけるピストン18が接続されている側とは反対側に接続されておりクロスガイド14内を往復動する。クランク軸26は、クランクケース12内に設けられておりモータにより回転駆動される。コネクティングロッド28は、クランク軸26とクロスヘッド24とを接続する。吸込ライン30は、シリンダ10内に水素ガスを吸い込む。吐出ライン32は、シリンダ10内で圧縮された水素ガスをシリンダ10外へ吐出する。接続ライン34は、シリンダ10と吸込ライン30とを接続する。流量計36は、接続ライン34に設けられる。逆止弁38は、接続ライン34における流量計36の下流側に設けられる。
シリンダ10内は、ピストン18及びピストンリング20により圧縮室10aと非圧縮室10bとに分けられている。圧縮室10aは、吸込ライン30内及び吐出ライン32内とつながっており、吸込ライン30から吸い込まれた水素ガスが圧縮される空間である。非圧縮室10bは、ピストン18及びピストンリング20によって圧縮室10aから隔てられた空間であり、接続ライン34内とつながっている。
ピストンリング20は、ピストン18の外周面に形成された溝に嵌合される円環状の部材である。ピストンリング20は、ピストン18の外周面とシリンダ10の内周面との間を埋めることにより、圧縮室10a内のガスが非圧縮室10bへ漏れることを抑制する機能を有する。
クランク軸26は、図示しないモータによって回転駆動される。このクランク軸26の回転運動は、コネクティングロッド28を介してクロスヘッド24に伝達されることにより、ピストン18のシリンダ10とクランクケース12とを結ぶ方向への往復運動に変換される。これにより、ピストン18は、シリンダ10の内周面に沿って往復移動する。
接続ライン34は、シリンダ10内のうちの非圧縮室10bと吸込ライン30とを連通している。そのため、圧縮室10aから非圧縮室10bに漏れた水素ガスは、接続ライン34を通って吸込ライン30に戻される。
流量計36は、接続ライン34を流れる水素ガス、より具体的には、非圧縮室10bから吸込ライン30に向かって流れる水素ガスの流量を測定する。
逆止弁38は、水素ガスが非圧縮室10bから吸込ライン30へ向かって流れるのを許容する一方、水素ガスが吸込ライン30から非圧縮室10bへ向かって流れるのを防止する。本実施形態では、逆止弁38は、接続ライン34における流量計36の下流側に設けられている。
水素ガス圧縮機の駆動時に、判定部40は、流量計36で測定された値が予め設定された閾値以上であるか否かを判定する。流量計36の値が閾値以上となると、判定部40は、この水素ガス圧縮機の運転状態を管理する管理者が知覚可能な情報、例えば警告音を発信する。これにより、管理者は、ピストンリング20が摩耗状態にあることを把握することができる。また、判定部40は、10秒〜1分間に数回程度流量計36の測定値の検知し、それらの平均値が前記閾値を超えたかどうかを判定する。
本実施形態では、前記閾値は、例えば吸込ライン30を流れる水素ガスの全流量Qの10%〜20%程度に設定される。なお、閾値は、前記範囲に限られず、水素ガス圧縮機の機種等によって適宜変更される。ここで、水素ガスの全流量Qは、吸込ライン30に流量計を設けることにより測定されるか、あるいは、以下の数式(1)により算出される。
Figure 0006060028
ここで、PDは、圧縮容積であり、以下の数式(2)により算出される。また、Evは体積効率であり、以下の数式(3)により算出される。
Figure 0006060028
ここで、Dはシリンダ10の内径、Stはピストン18のストローク、RPMはモータの回転数である。
Figure 0006060028
ここで、Clはクリアランス率、Psは吸込圧力(絶対圧力)、Pdは吐出圧力(絶対圧力)、Zsは吸込条件の圧縮係数、Zdは吐出条件の圧縮係数、κは比熱比である。また、Clは、ピストン18が上死点にある状態での圧縮室10aの体積を、ピストン18が上死点から下死点まで変位したときの圧縮室10aの体積変化量で除したものである。
次に、本実施形態の水素ガス圧縮機の運転状態について説明する。
図示略のモータが駆動されると、上記のようにピストン18が軸方向に往復運動する。ピストン18がクランクケース12側(下死点側)に変位すると、吸込ライン30から水素ガスが圧縮室10a内に吸い込まれる。その後、ピストン18が圧縮室10a側(上死点側)に変位すると、水素ガスが圧縮室10a内で圧縮されて吐出ライン32に吐出される。このとき、シリンダ10の内面とピストンリング20との間を通って、圧縮室10aから非圧縮室10bへ水素ガスが僅かに漏れる場合がある。この場合、水素ガスは、接続ライン34を通って吸込ライン30に導かれる。このとき、流量計36は、接続ライン34を流れた水素ガスの流量を測定する。
そして、流量計36で測定された値が前記閾値以上となったとき、判定部40は、警告音等の所定の信号を発信する。
以上説明したように、本実施形態の水素ガス圧縮機では、シリンダ10の内面とピストンリング20との間を通って圧縮室10aから非圧縮室10bへ漏れた水素ガスが接続ライン34に導入される。この接続ライン34には流量計36が設けられているので、ピストンリング20の摩耗状態が精度よく判定される。すなわち、従来のように吐出ライン32を流れる水素ガスの吐出流量に基づいて圧縮室10aから非圧縮室10bへ漏れた水素ガスの流量を間接的に求めるのではなく、接続ライン34を流れる水素ガスの流量を測定することによって圧縮室10aから非圧縮室10bへ漏れた水素ガスの流量を直接求めるため、流量計36で測定された流量に基づいてピストンリング20の摩耗状態を精度よく判定することが可能となる。しかも、供給先へ直接水素ガスが充填される場合であっても、接続ライン34を流れる水素ガスの流量の脈動は、吐出ライン32を流れる水素ガスの流量の脈動に比べて小さいため、この点でもピストンリング20の摩耗状態の判定精度の向上に寄与する。また、接続ライン34内は、吸込ライン30内と略同圧であり吐出ライン32内に比べて低圧であることから、流量計36に高い耐圧性が求められないため低コストの流量計36が使用可能となる。
また、本実施形態では、接続ライン34に逆止弁38が設けられているので、流量計36の精度の低下が抑制される。すなわち、ピストン18が圧縮室10a側(上死点側)に変位するときに非圧縮室10bの圧力が低下するので、吸込ライン30を流れる水素ガスが接続ライン34を経由して非圧縮室10bに至る虞があり、この場合、流量計36の測定値が急変動することによって当該流量計36の精度の低下につながることが懸念されるが、本実施形態では、接続ライン34に逆止弁38が設けられているので、吸込ライン30を流れる水素ガスが流量計36を通過するのが抑制される。よって、流量計36の精度の低下が有効に抑制される。以下の実施形態においても同様である。
(第二実施形態)
図2は、本発明の第二実施形態の水素ガス圧縮機の構成の概略を示す図である。なお、第二実施形態では、第一実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第一実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施形態では、往復動部材であるピストン18の軸方向に沿って間欠的に設けられた複数のリング部材21により環状のシール部20が構成されている。以下の説明では、複数のリング部材21のうち、最も圧縮室10a側(図2では左側)に配置されたものを「圧縮室側リング部材21a」といい、最も非圧縮室10b側(図2では右側)に配置されたものを「非圧縮室側リング部材21b」という。
水素ガス圧縮機は、シリンダ10および吸込ライン30に接続される接続ライン341と、シリンダ10および吸込ライン30よりも低圧の部材(図示省略)に接続される他の接続ライン342とを備える。以下、接続ライン341を「第一接続ライン341」といい、接続ライン342を「第二接続ライン342」という。
第一接続ライン341は、圧縮室10aの体積が最も大きい状態でのシリンダ10におけるシール部20の存在範囲、すなわち、圧縮室側リング部材21aと非圧縮室側リング部材21bとの間の範囲と、圧縮室10aの体積が最も小さい状態でのシリンダ10におけるシール部20の存在範囲とが、重なる範囲に設けられる。本実施形態では、圧縮室10aから複数のリング部材21間へ漏れた相対的に高圧の水素ガスが第一接続ライン341を通じて吸込ライン30に戻される。第二接続ライン342は、シリンダ10とピストン18との間において圧縮室10aの体積が最も大きい状態でのシリンダ10における非圧縮室側リング部材21bの位置よりも非圧縮室10b側(図2では右側)に接続されている。第二接続ライン342にも流量計46が設けられている。圧縮室10aから非圧縮室10bへ漏れた相対的に低圧の水素ガスは、より高圧の吸込ライン30に戻せないことから、第二接続ライン342を通じて吸込ライン30よりも低圧の部材(図示省略)へ送られる。
水素ガス圧縮機の駆動時には、判定部40が、各流量計36,46の値の合計値が所定の閾値以上であるか否かを判定し、合計値が閾値以上であると判断されると、管理者へシール部20の摩耗状態を通知する。本実施形態では、第一実施形態と同様に、各接続ライン341,342に流量計36,46が設けられることにより、シール部20の摩耗状態を精度よく判定することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、水素ガスの全流量Qを検知するために吸込ライン30に流量計が設けられる例が示されたが、この流量計は、吐出ライン32に設けられてもよい。この場合、当該流量計により吐出量をも測定することができる。
また、上記実施形態では、前記閾値が、水素ガスの全流量Qの10%〜20%に設定される例が示されたが、閾値としては、特定の絶対値が設定されてもよい。
上記第一実施形態では、接続ライン34の数が2以上でもよい。複数の接続ライン34は1つの流量計36に繋がってもよく、接続ライン34毎に流量計が設けられてもよい。第二実施形態においても、複数の第一接続ライン341が設けられてもよい。第二接続ライン342においても同様である。
上記第一実施形態では、複数のリング部材によりシール部20が構成されてもよい。また、接続ライン34は、圧縮室10aの体積が最も大きい状態でのシリンダ10におけるシール部20の存在範囲よりも非圧縮室10b側に設けられているのであれば、必ずしも非圧縮室10bに設けられる必要はない。
第二実施形態では、第二接続ライン342が、ピストン18の圧縮室10aとは反対側に位置する非圧縮室に直接接続されてもよい。第一接続ライン341のガスの流量のみに基づいて摩耗状態の判定が行われてもよく、第二接続ライン342のガスの流量のみに基づいて摩耗状態の判定が行われてもよい。
シール部20の摩耗状態を判定する手法は、シール部であるロッドシールがシリンダ10の内周面に取り付けられた圧縮機に用いられてもよい。なお、水素ガスの一部が圧縮室10aから非圧縮室10b側へと漏れる場合は、往復動部材であるプランジャの外周面とロッドシールとの間を通ることとなる。
また、上記第一実施形態では、接続ライン34がシリンダ10と吸込ライン30とを接続する例が示されたが、この接続ライン34は、吸込ライン30の圧力と略同じかそれよりも小さな圧力である吸込みライン30の上流部(例えば、当該水素ガス圧縮機よりも上流に位置し当該水素ガス圧縮機よりも低圧の圧縮機の吸込ライン)とを接続してもよい。第二実施形態における第一接続ライン341においても同様である。シール部20の摩耗状態を判定する手法は、水素以外のガスを圧縮する圧縮機に利用されてもよい。
10 シリンダ
10a 圧縮室
10b 非圧縮室
12 クランクケース
14 クロスガイド
16 仕切壁
18 ピストン(往復動部材)
20 ピストンリング(シール部)
21 複数のリング部材
21a 圧縮室側リング部材
21b 非圧縮室側リング部材
22 ピストンロッド
24 クロスヘッド
26 クランク軸
28 コネクティングロッド
30 吸込ライン
32 吐出ライン
34 接続ライン
36 流量計
38 逆止弁
40 判定部
341 第一接続ライン
342 第二接続ライン

Claims (3)

  1. 軸方向に往復動する往復動部材と、
    前記往復動部材を収容する収容部と、
    前記収容部または前記往復部材の一方に取り付けられる環状のシール部と、を備え、
    前記収容部内に、前記往復動部材によりガスが圧縮される圧縮室、並びに、前記往復動部材および前記シール部によって前記圧縮室から隔てられた非圧縮室が形成されているガス圧縮機であって、
    前記圧縮室内に前記ガスを吸い込む吸込ラインと、
    前記圧縮室内で圧縮されたガスを前記収容部外へ吐出する吐出ラインと、
    前記収容部に接続され、前記圧縮室から前記シール部を通過するガスが存在する場合に、当該ガスの少なくとも一部が流れる接続ラインと、
    前記接続ラインに設けられており、ガスの流量を測定する流量計と、
    前記流量計で測定されたガスの流量が、予め設定された閾値以上であるか否かを判定する判定部と
    前記接続ラインの前記流量計よりも下流に位置し、前記接続ラインから前記収容部へと向かうガスの流れを防止する逆止弁と、を備えるガス圧縮機。
  2. 請求項に記載のガス圧縮機において、
    前記接続ラインが前記吸込ラインに接続される、ガス圧縮機。
  3. 請求項に記載のガス圧縮機において、
    前記圧縮室から前記シール部を通過するガスの一部を前記吸込ラインよりも低圧の部材へと導く他の接続ライン、をさらに備え、
    前記シール部が、前記収容部と前記往復動部材との間に配置される複数のリング部材を備え、
    前記接続ラインが、前記圧縮室の体積が最も大きい状態での前記収容部における前記シール部の存在範囲と、前記圧縮室の体積が最も小さい状態での前記収容部における前記シール部の存在範囲とが、重なる範囲に位置し、
    前記他の接続ラインが、前記接続ラインと前記非圧縮室との間、または、前記非圧縮室に位置し、
    前記判定部が、前記接続ラインおよび前記他の接続ラインのガスの流量の合計値が閾値以上であるか否かを判定する、ガス圧縮機。

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