JP6058379B2 - 電子機器を保持する機構 - Google Patents

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Description

本発明は、クレードルのように携帯電話等の電子機器を保持する機構に関する。
このタイプの機構は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたクレードルは、電子機器を容易に着脱するためのイジェクト機構を備えている。
具体的には、図27に示されるように、特許文献1のクレードルは、本体部と、受板と、プッシュ・プッシュ式ラッチ(イジェクト機構)と、コネクタとを備えている。受板は、ヒンジピンを中心に回転可能となるように、本体部に支持されている。イジェクト機構及びコネクタは、本体部に保持されている。特許文献1によれば、受板の上に適切に置いたデジタルビデオカメラ(電子機器)を押し下げると(実線の矢印参照)、電子機器の被接続部(相手側コネクタ)とコネクタとを接続させることができる。詳しくは、電子機器を押し下げると、相手側コネクタがコネクタと接続されると共にイジェクト機構によって接続状態がロックされる。電子機器を再び押し下げると、イジェクト機構によって接続状態のロックが解除され、相手側コネクタがコネクタから接続解除される。
特開2006−180098号公報
特許文献1のイジェクト機構は、クレードルと別体に形成されている。このため、部品点数及び組立て工数が増加し、これにより製造コストが増大する。また、クレードルに特許文献1のようなイジェクト機構を設ける場合、コネクタと相手側コネクタとの接続を解除する際に、電子機器を押し下げる必要がある。換言すれば、接続を解除するためには、相手側コネクタを、コネクタに向かって所定の距離(所謂、プッシュストローク)だけ更に移動させる必要がある。このため、コネクタ及び相手側コネクタは、プッシュストロークに対応する付加的な長さを有する必要がある。換言すれば、コネクタ及び相手側コネクタのサイズが大きくなるおそれがある。
本発明は、クレードルのように電子機器を保持する機構であって、コネクタを小型化することが可能であると共に、部品点数及び組立て工数を低減可能な機構を提供することを目的とする。
本発明は、第1の機構として、
相手側コネクタを備えた電子機器を保持する機構であって、
前記機構は、ベースと、スライダと、イジェクト機構と、コネクタとを備えており、
前記スライダは、離脱位置、嵌合位置及びプッシュ位置の間を前記電子機器と共に移動可能となるようにベースに支持されており、前記嵌合位置は、前記離脱位置と前記プッシュ位置との間にあり、
前記スライダが前記離脱位置から前記プッシュ位置に移動したとき、前記イジェクト機構は、前記離脱位置に向かう離脱力を前記スライダに加え、前記スライダを前記嵌合位置に移動させて停止させ、
前記スライダが前記嵌合位置から前記プッシュ位置に移動したとき、前記イジェクト機構は、前記離脱力を前記スライダに加え、前記スライダを前記離脱位置に移動させて停止させ、
前記コネクタは、前記電子機器の前記相手側コネクタと接続可能となるように、且つ、初期位置及び接続位置の間を移動可能となるように前記ベースに保持されており、
前記コネクタは、前記スライダの前記離脱位置から前記嵌合位置への移動に応じて、前記初期位置から前記接続位置に移動して停止するとともに、前記相手側コネクタと接続することができ、
前記コネクタは、前記スライダの前記嵌合位置から前記離脱位置への移動に応じて、前記接続位置から前記初期位置に移動して停止するとともに、前記相手側コネクタとの接続を解除することができる
機構を提供する。
また、本発明は、第2の機構として、第1の機構であって、
前記コネクタは、前記初期位置及び最大変位位置の間を移動可能となるように前記ベースに保持されており、前記接続位置は、前記初期位置と前記最大変位位置との間にあり、
前記コネクタは、前記スライダの前記離脱位置から前記嵌合位置への移動に応じて、前記初期位置から前記最大変位位置を経由して前記接続位置に移動して停止するとともに、前記相手側コネクタと接続することができ、
前記コネクタは、前記スライダの前記嵌合位置から前記離脱位置への移動に応じて、前記接続位置から前記最大変位位置を経由して前記初期位置に移動して停止するとともに、前記相手側コネクタとの接続を解除することができる
機構を提供する。
また、本発明は、第3の機構として、第2の機構であって、
サポート部材を更に備えており、
前記サポート部材は、前記コネクタが前記最大変位位置にあるとき、前記初期位置に向かう復元力を前記コネクタに加えている
機構を提供する。
また、本発明は、第4の機構として、第2又は第3の機構であって、
前記接続位置は、前記初期位置と同じ位置にある
機構を提供する。
また、本発明は、第5の機構として、第1乃至第4の機構のいずれかであって、
前記イジェクト機構は、カム溝と、軸受と、カムフォロアと、イジェクト部材とから構成されており、
前記カム溝は、前記ベース及び前記スライダの一方に形成されており、
前記軸受は、前記ベース及び前記スライダの他の一方に形成されており、
前記カムフォロアは、第1端部と第2端部とを有しており、前記第1端部は、前記軸受に支持されており、前記第2端部は、前記カム溝内を移動するように構成されており、
前記イジェクト部材は、前記嵌合位置又は前記プッシュ位置にある前記スライダに前記離脱力を加えるようにして、前記ベースに支持されている
機構を提供する。
また、本発明は、第6の機構として、第1乃至第5の機構のいずれかであって、
前記スライダは、前記離脱位置、前記嵌合位置及び前記プッシュ位置の間を、回転軸を中心に回転移動可能となるように、前記ベースに支持されている
機構を提供する。
また、本発明は、第7の機構として、第6の機構であって、
前記スライダは、前記回転軸が延びる方向と直交する方向に移動可能となるように、前記ベースに支持されている
機構を提供する。
また、本発明は、第8の機構として、第1乃至第7の機構のいずれかであって、
前記スライダは、ガイド部を有しており、
前記ガイド部は、前記電子機器の前記相手側コネクタが前記コネクタと接続可能となるように、前記電子機器をガイドして支持するように構成されている
機構を提供する。
また、本発明は、第9の機構として、第1乃至第8の機構のいずれかであって、
前記スライダは、開口部を有しており、
前記コネクタは、前記開口部の周縁に囲まれている
機構を提供する。
また、本発明は、第10の機構として、第1乃至第9の機構のいずれかであって、
前記スライダが前記離脱位置にあるとき、前記コネクタは、前記スライダから突出していない
機構を提供する。
また、本発明は、第11の機構として、第1乃至第10の機構のいずれかであって、
前記スライダは、接続ガイド部を有しており、
前記接続ガイド部は、前記コネクタが前記電子機器の前記相手側コネクタと接続する際、前記コネクタを前記相手側コネクタにガイドするように構成されている
機構を提供する。
本発明によれば、コネクタは、相手側コネクタと接続している接続位置と、相手側コネクタとの接続が解除される初期位置との間を移動可能となるようにベースに保持されている。このため、相手側コネクタをコネクタから接続解除する際、相手側コネクタの移動に対応してコネクタが移動する。従って、プッシュストロークに対応する部位をコネクタに設ける必要がなく、これによりコネクタを小型化することができる。
また、イジェクト機構の殆どをベース及びスライダと一体に形成する場合、部品点数及び組立て工数を削減できる。
本発明の実施の形態による機構(クレードル)と、クレードルに保持された電子機器(携帯端末)とを示す斜視図である。ここで、携帯端末の内部に設けられている相手側コネクタの外形を破線で描画している。 図1のクレードルを示す斜視図である。ここで、クレードルのスライダは嵌合位置にある。 図2のクレードルを示す分解斜視図である。ここで、スライダの内部に設けられている軸受の外形を破線で描画している。 図3のクレードルのベースのカム溝周辺(破線Aで囲んだ部分)を部分的に拡大して示す斜視図である。 図3のベースを示す背面図である。 図3のクレードルのスライダを示す底面図である。 図6のスライダを上下にひっくり返してVII−VII線に沿って示す断面図である。 図2のクレードルを示す背面図である。 図2のクレードルを示す底面図である。ここで、隠れているベースの軸受溝とスライダの回転軸の外形を破線で描画している。 図8のクレードルをX−X線に沿って示す断面図である。ここで、コネクタについては大まかな外形を描画している。 図10のクレードルのスライダの開口部周辺を部分的に拡大して、クレードルと携帯端末との接続方向に沿って示す平面図である。 図10のクレードルの前端部分を携帯電話が支持されている状態で示す断面図である。ここで、スライダは離脱位置にある。また、コネクタ及び相手側コネクタについては大まかな外形を描画している。 図10のクレードルの前端部分を携帯電話が支持されている状態で示す断面図である。ここで、スライダは第1のプッシュ位置にある。また、コネクタ及び相手側コネクタについては大まかな外形を描画している。 図10のクレードルの前端部分を携帯電話が支持されている状態で示す断面図である。ここで、スライダは嵌合位置にある。また、コネクタ及び相手側コネクタについては大まかな外形を描画している。 図10のクレードルの前端部分を携帯電話が支持されている状態で示す断面図である。ここで、スライダは第2のプッシュ位置にある。また、コネクタ及び相手側コネクタについては大まかな外形を描画している。 図4のカム溝を示す平面図である。ここで、第1乃至第4溝の夫々の始点、終点及び範囲を、黒丸、矢印及び2点鎖線で夫々描画している。また、スライダが図12乃至図15の位置にあるときの、クレードルのカムフォロアの位置を破線で描画している。 図14のクレードルのベース及びコネクタを示す正面図である。ここで、携帯機器及びスライダは描画していない。また、コネクタは接続位置にある。 図15のクレードルのベース及びコネクタを示す正面図である。ここで、携帯機器及びスライダは描画していない。また、コネクタは最大変位位置にある。 図17のコネクタの軸部の周辺をXIX−XIX線に沿って示す断面図である。ここで、コネクタが最大変位位置に移動した際の軸部の位置を破線で描画している。 本実施の形態の変形例によるクレードルと、クレードルに支持された携帯端末とを示す斜視図である。 図20のクレードルを示す断面図である。 本実施の形態の他の変形例によるクレードルを示す斜視図である。 図22のクレードルを示す断面図である。ここで、スライダは嵌合位置にある。 図23のクレードルの前端部分と携帯端末とを、スライダが離脱位置にある状態で示す断面図である。 図24のクレードルのコネクタ周辺を部分的に拡大してXXV−XXV線に沿って示す断面図である。 図25のコネクタ周辺をスライダが嵌合位置にある状態で示す断面図である。 従来のクレードルを示す断面図である。ここで、クレードルの受板の上に置かれたデジタルビデオカメラ(電子機器)を破線で描画している。
図1に示されるように、本実施の形態による機構(クレードル)10は、相手側コネクタ810を備えた電子機器(携帯端末)800を保持するように構成されている。電子機器800は、携帯電話やスマートフォン等の携帯端末800であってもよいし、PC(Personal Computer)等の比較的大きなサイズを有する機器であってもよい。例えば、クレードル10は、ケーブルコネクタ850を経由して外部電源(図示せず)から受けた電力を、携帯端末800に供給することができる。
図2及び図3に示されるように、クレードル10は、絶縁性材料からなるベース200と、絶縁性材料からなるスライダ300と、金属製のカムフォロア410と、金属製の2つのイジェクト部材(イジェクトスプリング)430と、コネクタ500と、金属製の2つのサポート部材(サポートスプリング)550と、レセプタクルコネクタ600とを備えている。
図3に示されるように、本実施の形態によるベース200は、概ね上下方向(Z方向)に薄い平板形状を有しており、前後方向(X方向)及び幅方向(Y方向に)に長く延びている。ベース200の内部には空間が形成されている(図9及び図10参照)。
ベース200は、前端(即ち、+X側の端部)近傍において部分的に上方に(即ち、+Z方向に)突出しており、これによりカム面210が形成されている。カム面210は、Y方向においてベース200の中央部分に位置している。本実施の形態によるカム面210は、前方に向かって(即ち、+X方向に沿って)傾斜した斜面である。詳しくは、カム面210は、X方向及びZ方向の双方と斜交し、Y方向と平行な平面である。
図3及び図4に示されるように、カム面210のY方向における中央部分には、カム溝220が形成されている。本実施の形態によるカム溝220は、カム面210を部分的に凹ませて形成された溝であり、全体的にハート形状を有している。カム溝220は、第1溝222と、第2溝224と、第3溝226と、第4溝228とから構成されている。
図4及び図16に示されるように、第1溝222は、カム溝220の上端(即ち、+Z側の端部)から下方に(即ち、−Z方向に)延び、次に−Y方向に(即ち、Y方向における一方の端部に向かって)傾斜しつつ下方に延びた後、更に下方に延びている。第1溝222の終点は、第1溝222の始点(即ち、カム溝220の上端)よりもカム面210に接近している。換言すれば、第1溝222の終点は、第1溝222の始点よりも浅い。
第2溝224は、第1溝222の終点から連続して2つの方向に延びている。即ち、第2溝224の始点は、第1溝222の終点と隣接している。第2溝224の始点は、第1溝222の終点よりも深く、これにより第1溝222の終点と第2溝224の始点との間には、第1段差部232が形成されている。第2溝224の一部は、第2溝224の始点から下方に延びている。第2溝224の他の一部は、第2溝224の始点から第2溝224の終点まで、+Y方向に(即ち、Y方向における他方の端部に向かって)傾斜しつつ上方に延びている。第2溝224の終点は、第2溝224の始点よりも浅い。
第3溝226は、第2溝224の終点から連続して延びている。第3溝226の始点は、第2溝224の終点よりも深く、これにより第2溝224の終点と第3溝226の始点との間には、第2段差部234が形成されている。第3溝226は、第3溝226の始点から第3溝226の終点まで、+Y方向に傾斜しつつ下方に延びている。第3溝226の終点は、第3溝226の始点よりも浅い。
第4溝228は、第3溝226の終点から連続して2つの方向に延びている。第4溝228の始点は、第3溝226の終点よりも深く、これにより第3溝226の終点と第4溝228の始点との間には、第3段差部236が形成されている。第4溝228の一部は、第4溝228の始点から下方に延びている。第4溝228の他の一部は、第4溝228の始点から第4溝228の終点まで、上方に(即ち、+Z方向に)延びた後、−Y方向に傾斜しつつ上方に延びている。第4溝228の終点は、第4溝228の始点よりも浅い。
第4溝228の終点は、第1溝222の始点の近傍(即ち、第1溝222と第4溝228との接続点)と隣接している。上述の接続点は、第4溝228の終点よりも深く、これにより第4溝228の終点と接続点との間には、第4段差部238が形成されている。
図3に示されるように、ベース200のうちカム面210よりも前方に位置する前端部は、斜め上方に突出した形状を有している。ベース200の前端部は、3箇所において部分的に下方に凹んでおり、これにより2つの仕切り壁240と、中央凹部244と、2つの凹部250とが形成されている。
図4に示されるように、2つの仕切り壁240は、Y方向において対向する2つの対向面240Fを夫々有している。対向面240Fは、XZ平面上に位置している。対向面240Fの夫々には、保持溝242が形成されている。2つの保持溝242は、Y方向において対向しつつ、カム面210に沿って長く延びている。
中央凹部244は、Y方向において2つの対向面240Fに挟まれるようにして、カム面210の前方に位置している。中央凹部244の底部には、コネクタ支持部246と接続孔248とが形成されている。コネクタ支持部246は、カム面210と直交する平面形状を有している。接続孔248は、カム面210の下端部(即ち、−Z側の端部)及びコネクタ支持部246の後端部(即ち、−X側の端部)に形成されている。接続孔248は、ベース200を貫通しており、これによりベース200の外部は、ベース200の内部と連通している(図9及び図10参照)。
図3に示されるように、2つの凹部250は、仕切り壁240のY方向における外側に夫々位置している。凹部250の夫々の底部には、イジェクトバネ支持部252が形成されている。イジェクトバネ支持部252は、カム面210と直交する平面形状を有している。
図3及び図9に示されるように、ベース200の後端部近傍には、2つの軸受溝270が形成されている。2つの軸受溝270は、ベース200のY方向における外側の面に夫々形成されている。軸受溝270は、ベース200をY方向に貫通しつつ、X方向にやや長く延びている。
図5、図8及び図10に示されるように、ベース200の後端面には、保持孔280が形成されている。保持孔280は、ベース200の後端面を貫通しており、これによりベース200の内部は、ベース200の外部と連通している。保持孔280には、レセプタクルコネクタ600が装着されている。レセプタクルコネクタ600は、例えばケーブルコネクタ850(図1参照)と電気的に接続可能である。
図2及び図3に示されるように、本実施の形態によるコネクタ500は、本体部510と、2つの接続ガイド部520と、2つの被保持軸530とを有している。本体部510は、概ね平板形状を有している。2つの接続ガイド部520は、本体部510のY方向における両端部に夫々設けられている。接続ガイド部520は、本体部510の上端を超えて上方に延びている。2つの被保持軸530は、本体部510のY方向における両端部からY方向外側に向かって夫々延びている。
図3及び図17から理解されるように、コネクタ500の被保持軸530は、ベース200の保持溝242に夫々挿入されており、これによりコネクタ500は、保持溝242に沿って移動可能であり且つ被保持軸530を中心に回転可能であるようにして、ベース200に保持されている。コネクタ500は、接続孔248を通過させたFPC(Flexible Printed Circuit)やFFC(Flexible Flat Cable)等の接続部材(図示せず)により、レセプタクルコネクタ600(図10参照)と電気的に接続されている。
図17乃至図19から理解されるように、被保持軸530は、保持溝242の上端と保持溝242の下端との間を移動することができる。以降、被保持軸530が保持溝242の上端に位置しているときのコネクタ500の位置を上限位置といい、被保持軸530が保持溝242の下端に位置しているときのコネクタ500の位置を下限位置という。即ち、コネクタ500は、上限位置及び下限位置の間のみを移動可能となるようにベース200の保持溝242に保持されている。換言すれば、保持溝242は、コネクタ500の移動範囲を規定する移動範囲規定部として機能する。
図3及び図10に示されるように、サポートスプリング550の夫々は、被支持部552と、押圧部554とを有している。被支持部552は、ベース200のコネクタ支持部246の上に置かれて支持されている(図10参照)。押圧部554は、Z方向に弾性変形可能となるようにして、保持溝242に保持されたコネクタ500の下端と接触している。このように構成されたサポートスプリング550は、コネクタ500を上方に押圧することができる。
詳しくは、図12及び、図17乃至図19から理解されるように、サポートスプリング550は、コネクタ500が上限位置以外の位置にあるとき、上限位置に向かう復元力をコネクタ500に加えている。復元力を受けたコネクタ500は、他の力を受けていない状態(図12参照)において、上限位置に位置している(図19参照)。コネクタ500は、上限位置にあるときでも、サポートスプリング550からの復元力を受けていてもよい。上限位置にあるコネクタ500を復元力に抗うようにして押し込むと、コネクタ500は下限位置まで移動することができる(図19参照)。
本実施の形態によれば、2つのサポートスプリング550がコネクタ500のY方向における両端部に復元力を加えている(図2参照)。このため、復元力を安定的に加えることができる。但し、1つのサポートスプリング550によって復元力を加えることも可能である。更に、クレードル10は、3つ以上のサポートスプリング550を備えていてもよい。
図2及び図3に示されるように、本実施の形態によるスライダ300は、前端部310と後板部370とから構成されている。後板部370は、概ねZ方向に薄い平板形状を有している。前端部310は、後板部370から上方に隆起した形状を有している。前端部310及び後板部370の内部には、ベース200を全体的に収容可能な空間が形成されている(図6、図7及び図10参照)。
図6及び図7に示されるように、後板部370の後端部近傍には、2つの回転軸380が形成されている。2つの回転軸380は、Y方向における内側に延びるようにして、後板部370のY方向における内面に夫々形成されている。
図9及び図10から理解されるように、スライダ300の2つの回転軸380は、ベース200の2つの軸受溝270に夫々挿入されており、これによりスライダ300は、回転軸380を中心に回転移動可能となるように、ベース200に支持されている。更に、軸受溝270はX方向に長いため、スライダ300は、X方向(即ち、回転軸380が延びる方向と直交する前後方向)に移動可能となるように、ベース200に支持されている。換言すれば、スライダ300は、X方向にのみ移動することも、回転軸380を中心に回転のみすることも、回転軸380を中心に回転しつつX方向に移動することもできる。
図2及び図3に示されるように、スライダ300の前端部310は、前方に向かって傾斜している。前端部310は、部分的に凹んでおり、これによりスライダ300には、受容部320と、ガイド部330と、支持面340とが形成されている。本実施の形態による受容部320は、後方、側方及び前方に位置するガイド部330と、下方に位置する支持面340とによって囲まれた空間である。受容部320は、上方及び前方に向かって開口している。
本実施の形態によるガイド部330は、後面332と、2つの側面334と、2つの前面336とを有している。後面332は、前方に向かって傾斜した斜面である。側面334は、Y方向と直交する平面である。前面336は、後面332と平行な平面である。2つの前面336は、2つの側面334の前端からY方向における内側に向かって夫々延びており、これにより受容部320の前方を部分的に覆っている。
本実施の形態による支持面340は、ガイド部330の後面332と直交する平面である。支持面340は、クレードル10によって保持される携帯端末800(図1参照)の底面よりも少し大きなサイズを有している。また、受容部320は、携帯端末800の下端部分よりも少し大きなサイズを有している。
図10及び図12から理解されるように、上述のように構成された受容部320は、携帯端末800を保持することができる。より具体的には、携帯端末800をガイド部330の後面332に沿って受容部320に挿入すると、携帯端末800は、後面332及びXZ平面の双方と平行な接続方向に沿って支持面340まで移動して、支持面340の上に置かれる。
図3及び図11に示されるように、支持面340には、開口部342が形成されている。開口部342は、スライダ300を接続方向に沿って貫通するようにして、コネクタ500と対応する位置に形成されている(図10参照)。また、開口部342の支持面340に対する位置は、支持面340の上に置かれた携帯端末800の相手側コネクタ810(図12参照)の支持面340に対する位置と対応している。
開口部342は、コネクタ500の上端部よりも少し大きなサイズを有している。このため、コネクタ500の上端部は、開口部342を通過して支持面340の上方に突出している。一方、開口部342のサイズは、コネクタ500の下端部のサイズよりも少し小さい。このため、コネクタ500の下端部は、スライダ300の内部に配置されている。
図3及び図11に示されるように、開口部342は、周縁344を有している。コネクタ500は、開口部342の周縁344に囲まれている(図11参照)。このように構成された周縁344は、コネクタ500をこじるような力を受け止め、これによりコネクタ500が破損することを防止することができる。
図11に示されるように、コネクタ500と周縁344との間には、僅かな間隔が設けられている。このため、コネクタ500は、支持面340と平行な方向に、僅かに移動することができる。更に、スライダ300(従って、受容部320)は、X方向に移動可能である(図10参照)。従って、携帯端末800(図12参照)を受容部320に挿入したときに、相手側コネクタ810の位置がコネクタ500の位置と多少異なっていたとしても、コネクタ500と相手側コネクタ810とを容易に位置合わせすることができる。
以上の説明から理解されるように、コネクタ500は、携帯端末800の相手側コネクタ810と接続可能となるように、ベース200に保持されている。また、ガイド部330は、相手側コネクタ810がコネクタ500と接続可能となるように、携帯端末800をガイドして支持するように構成されている。
図6及び図7に示されるように、ガイド部330の後面332の裏側(即ち、スライダ300の内部)は部分的に突出しており、これにより軸受350が形成されている。本実施の形態による軸受350は、後面332に向かって窪んだ穴を有している。
図3及び図10に示されるように、本実施の形態によるカムフォロア410は、ピン形状を有している。カムフォロア410は、ピンの両端に夫々位置する第1端部412と第2端部414とを有している。第1端部412は、スライダ300の軸受350の穴に挿入されて支持されており、これによりカムフォロア410の第2端部414は、第1端部412を中心に回転することができる。第2端部414は、カム溝220に押し付けられて挿入されており、これにより第2端部414の端面はカム溝220の底面と接している。換言すれば、第2端部414は、カム溝220の底面と接しつつカム溝220の側面に沿ってカム溝220内を移動するように構成されている。
上述のように、本実施の形態によれば、カムフォロア410の第2端部414の端面は、カム溝220の底面と常に接するように構成されている。但し、第2端部414の端面は、カム溝220の底面と常に接する必要はない。詳しくは、第2端部414の端面は、少なくとも第1溝222,第2溝224,第3溝226及び第4溝228の夫々の終点及び終点近傍でカム溝220の底面と接していればよい。
第2端部414がカム溝220に沿って移動すると、第1端部412は、接続方向又は接続方向の反対の方向(即ち、離脱方向)に沿って移動する。このため、スライダ300は、接続方向又は離脱方向に沿って移動する。即ち、カム溝220は、スライダ300の移動を規定する移動規定部として機能する。
図3及び図10に示されるように、イジェクトスプリング430の夫々は、被支持部432と、押圧部434とを有している。被支持部432は、ベース200のイジェクトバネ支持部252の上に置かれて支持されている。押圧部434は、Z方向に弾性変形可能となるようにして、スライダ300の支持面340の裏側と接触している。このように構成されたイジェクトスプリング430は、スライダ300を上方に押圧することができる。
詳しくは、図12から理解されるように、イジェクトスプリング430によって押圧されたスライダ300は、スライダ300の自重及び携帯端末800の重量以外の力を受けていない状態において、ベース200との間に間隔をあけてベース200の上方に位置している。このため、スライダ300を、ベース200に向かって回転移動させることができる。ベース200に向かって移動したスライダ300は、イジェクトスプリング430から離脱方向に沿った離脱力を受ける。
以上のように構成された、ベース200のカム溝220と、スライダ300の軸受350と、カムフォロア410と、イジェクトスプリング430とは、携帯端末800(図1参照)を容易に着脱するためのイジェクト機構400(図3参照)を構成している。換言すれば、本実施の形態によるクレードル10は、イジェクト機構400を備えている。本実施の形態によれば、イジェクト機構400の殆どがベース200又はスライダ300と一体に形成されているため、部品点数及び組立て工数を低減することができる。
以下、上述のように構成されたイジェクト機構400の動作について説明する。
図12に示されるように、携帯端末800を接続方向に沿って受容部320(図10参照)に挿入すると、携帯端末800の底面は支持面340に接触し、コネクタ500の上端部の一部が携帯端末800の相手側コネクタ810に挿入される。このとき、カムフォロア410の第2端部414は、カム溝220の第1溝222の始点に位置している(図16参照)。第2端部414が第1溝222の始点に位置しているときのスライダ300の位置を、離脱位置という。
図12、図17及び図19から理解されるように、本実施の形態によるコネクタ500は、スライダ300が離脱位置にあるとき、上限位置にある。換言すれば、本実施の形態によるコネクタ500の初期位置は上限位置である。但し、初期位置は、上限位置の少し下にあってもよい。
図12及び図16から理解されるように、離脱位置にあるスライダ300に支持された携帯端末800をイジェクトスプリング430から受ける離脱力に抗って下方に押すと、スライダ300は、カムフォロア410とともに下方に移動する。詳しくは、第4段差部238に遮られた第2端部414は、第1溝222を通って下方に移動する。これによりスライダ300は、図13に示される第1プッシュ位置(プッシュ位置)まで移動する。
図13及び図16から理解されるように、スライダ300が第1プッシュ位置にあるとき、第2端部414は、第1段差部232を超えて下方に移動し、第2溝224の下端に位置している。このため、スライダ300は第1プッシュ位置を超えて下方に移動することができない。また、本実施の形態によれば、仕切り壁240の上端がスライダ300の支持面340の裏側と接触又は接近している。このため、スライダ300を下方に強く押したとしても、スライダ300は移動しない。本実施の形態によれば、カムフォロア410の破損を防止することができる。
図13、図18及び図19から理解されるように、離脱位置にあるスライダ300が下方に移動すると、コネクタ500も、サポートスプリング550の復元力に抗いつつ下方に移動する。スライダ300が第1プッシュ位置に到達したとき、コネクタ500は最も下方に変位し、最大変位位置に到達する。コネクタ500は、最大変位位置に移動しつつ、接続ガイド部520によってガイドされ、相手側コネクタ810に挿入される。コネクタ500が、最大変位位置に移動したとき、コネクタ500と相手側コネクタ810とは互いに嵌合しており電気的に接続している。但し、コネクタ500と相手側コネクタ810とは、互いに嵌合せず、単に接触していてもよい。換言すれば、コネクタ500と相手側コネクタ810とは、バット接続子を有していてもよい。
本実施の形態によるコネクタ500の最大変位位置は下限位置である。但し、最大変位位置は、下限位置と異なっていてもよい。より具体的には、最大変位位置は、下限位置の少し上にあってもよい。最大変位位置が下限位置の上にある場合、例えばカム溝220の位置が公差によって設計値と異なっていても、コネクタ500と相手側コネクタ810とをより確実に接続させることができる。
図12及び図13から理解されるように、スライダ300が離脱位置から第1プッシュ位置に移動したとき、イジェクトスプリング430の押圧部434(図12参照)は、離脱位置に向かう(即ち、上方に向かう)離脱力をスライダ300に加えている。このため、図13及び図16から理解されるように、スライダ300が第1プッシュ位置に到達したときに携帯端末800を押すのを止めると、スライダ300は、カムフォロア410とともに上方に移動する。詳しくは、第1段差部232に遮られた第2端部414は、第2溝224を通って上方に移動する(図16参照)。これにより、スライダ300は、図14に示される嵌合位置まで移動する。
図14及び図16から理解されるように、スライダ300が嵌合位置にあるとき、第2端部414は、第2段差部234を超えて上方に移動し、第3溝226の始点に位置している。押圧部434は(即ち、イジェクトスプリング430は)、嵌合位置にあるスライダ300に、上方に向かう離脱力を加えつづけている。しかしながら、第2端部414が第3溝226の上端に受け止められているため、スライダ300は嵌合位置で停止する。換言すれば、イジェクト機構400(図3参照)は、離脱位置から第1プッシュ位置に移動したスライダ300を、嵌合位置に移動させて停止させる。
図14、図17及び図19から理解されるように、スライダ300が上方に移動すると、コネクタ500は、相手側コネクタ810との接続を保ったまま、上方に移動して停止する。コネクタ500が停止する位置を接続位置という。本実施の形態によれば、コネクタ500は、上限位置で停止する。従って、本実施の形態による接続位置は、初期位置と同じ位置にある。但し、接続位置と初期位置とは、互いに異なっていてもよい。より具体的には、接続位置は、初期位置の下にあってもよい。換言すれば、接続位置は、初期位置と最大変位位置との間にあればよい。
以上の説明から理解されるように、コネクタ500は、初期位置及び接続位置の間を移動可能となるようにベース200に保持されている。また、コネクタ500は、スライダ300の離脱位置から第1プッシュ位置を経由した嵌合位置への移動に応じて、初期位置から最大変位位置を経由して接続位置に移動して停止するとともに、相手側コネクタ810と接続することができる。
図14乃至図16から理解されるように、嵌合位置にあるスライダ300又はスライダ300に支持された携帯端末800を、離脱力に抗って再び下方に押すと、スライダ300は、カムフォロア410とともに下方に移動する。詳しくは、第2端部414は、第3溝226及び第4溝228を通って下方に移動する(図16参照)。これによりスライダ300は、図15に示される第2プッシュ位置(プッシュ位置)まで移動する。本実施の形態によれば、第2プッシュ位置は、第1プッシュ位置と同じ位置にある。但し、第2プッシュ位置は、第1プッシュ位置と少し異なった位置にあってもよい。
図15及び図16から理解されるように、スライダ300が第2プッシュ位置にあるとき、第2端部414は、第3段差部236を超えて第4溝228に移動し、第4溝228の下端に位置している。また、仕切り壁240の上端がスライダ300の支持面340の裏側と接触又は接近している(図15参照)。このため、スライダ300は第2プッシュ位置を超えて下方に移動することができない。
図15、図18及び図19から理解されるように、スライダ300が下方に移動すると、コネクタ500も、サポートスプリング550の復元力に抗いつつ下方に移動する。スライダ300が第2プッシュ位置に到達したとき、コネクタ500は、相手側コネクタ810との接続を保ったまま、最大変位位置に到達する。本実施の形態によれば、このときの最大変位位置は、スライダ300が第1プッシュ位置にあるときの最大変位位置と同じ位置にある(図16参照)。但し、2つの最大変位位置は、互いに少し異なっていてもよい。
図14及び図15から理解されるように、スライダ300が嵌合位置から第2プッシュ位置に移動したとき、イジェクトスプリング430の押圧部434(図14参照)は、離脱位置に向かう離脱力をスライダ300に加えている。このため、図15及び図16から理解されるように、スライダ300が第2プッシュ位置に到達したときに携帯端末800を押すのを止めると、スライダ300は、カムフォロア410とともに上方に移動する。詳しくは、第3段差部236に遮られた第2端部414は、第4溝228を通って上方に移動する(図16参照)。
図10、図17及び図19から理解されるように、スライダ300が上方に移動すると、コネクタ500は、上方に移動して初期位置で停止する。コネクタ500が初期位置で停止したとき、第2端部414は、第4溝228の途中に位置している(図16参照)。このため、コネクタ500が初期位置で停止した後も、スライダ300は、相手側コネクタ810とともに上方に移動し、これによりコネクタ500と相手側コネクタ810との接続が解除される。
図16から理解されるように、第2端部414は、第4段差部238を超えて第1溝222に移動し、第1溝222の始点に到達する。これによりスライダ300は、図12に示される離脱位置まで移動して停止する。換言すれば、イジェクト機構400(図3参照)は、嵌合位置から第2プッシュ位置に移動したスライダ300を、離脱位置に移動させて停止させる。
以上の説明から理解されるように、コネクタ500は、スライダ300の嵌合位置から第2プッシュ位置を経由した離脱位置への移動に応じて、接続位置から最大変位位置を経由して初期位置に移動して停止するとともに、相手側コネクタ810との接続を解除することができる。
また、スライダ300は、離脱位置、嵌合位置及びプッシュ位置(第1プッシュ位置及び第2プッシュ位置)の間を、携帯端末800と共に移動可能である。嵌合位置は、離脱位置とプッシュ位置(第1プッシュ位置及び第2プッシュ位置)との間にある。
前述したように、本実施の形態によるコネクタ500は、サポートスプリング550によって支持されているため、より確実に相手側コネクタ810と接続することができる。但し、コネクタ500は、サポートスプリング550によって支持されていない場合でも、上述の説明と同様に、相手側コネクタ810と接続し接続解除することができる。
図12及び図19から理解されるように、コネクタ500がサポートスプリング550によって支持されていない場合には、スライダ300が離脱位置にあるとき、コネクタ500の被保持軸530は、保持溝242の下端に位置する。従って、コネクタ500の初期位置は上限位置ではなく下限位置である。しかしながら、この場合であっても、コネクタ500は、上述の説明と同様に、スライダ300の移動に伴って相手側コネクタ810と接続し、相手側コネクタ810から接続解除することができる。例えば、図12乃至図14から理解されるように、コネクタ500は、スライダ300の離脱位置から嵌合位置への移動に応じて、初期位置から接続位置に移動するとともに、相手側コネクタ810と接続する。
以上に説明したように、コネクタ500は、相手側コネクタ810と接続している接続位置と、相手側コネクタ810との接続が解除される初期位置との間を移動可能となるようにベース200に保持されている。このため、相手側コネクタ810をコネクタ500から接続解除する際、相手側コネクタ810の移動に対応してコネクタ500が移動する。従って、プッシュストロークに対応する部位をコネクタ500に設ける必要がなく、これによりコネクタ500を小型化することができる。
本実施の形態によるクレードル10は、以下に説明するように、様々に変形可能である。以下の説明では、クレードル10と異なる構造を中心に説明する。
例えば、図20に示されるように、本実施の形態の第1の変形例によるクレードル10′は、底面にケーブルコネクタ850を装着した携帯端末800を置くために使用することができる。
図20及び図21に示されるように、クレードル10′は、クレードル10と同様に構成されたベース200と、スライダ300(図2参照)と少し異なるスライダ300′とを備えている。詳しくは、スライダ300′は、ガイド部330′及び支持面340′が形成された前端部310′を有している。ガイド部330′は、後面332′のみから構成されており、支持面340′は、Y方向においてガイド部330′に挟まれていない。
クレードル10′のイジェクト機構400は、クレードル10と同様に構成されている。但し、カム溝220の上端は、クレードル10のカム溝220の上端よりも上の位置にある(図12参照)。このため、スライダ300′が離脱位置にあるとき、コネクタ500の上端は、スライダ300′から突出することなく開口部342の内部に位置している。従って、携帯端末800を、支持面340′の上に安定的に置くことができる。
図22及び図23に示されるように、本実施の形態の第2の変形例によるクレードル10″は、クレードル10と同様に構成されたベース200と、スライダ300及びコネクタ500(図3参照)とは少し異なるスライダ300″及びコネクタ500″とを備えている。コネクタ500″は、電子機器(携帯端末)800″の相手側コネクタ810″と嵌合可能に構成されている。
詳しくは、スライダ300″は、支持面340(図3参照)と少し異なる支持面340″が形成された前端部310″を有している。支持面340″には、開口部342よりも小さな開口部342″と、2つの接続ガイド部360とが形成されている。接続ガイド部360は、開口部342″のY方向における両端に夫々位置している。接続ガイド部360は、支持面340″からガイド部330の後面332と平行に突出している。
一方、コネクタ500″は、コネクタ500(図3参照)と同様に、本体部510と、2つの被保持軸530とを有している一方、接続ガイド部520を有していない。
図24乃至図26から理解されるように、接続ガイド部360は、接続ガイド部520(図3参照)と同様に、コネクタ500″が携帯端末800″の相手側コネクタ810″と接続する際、コネクタ500″を相手側コネクタ810″にガイドするように構成されている。
コネクタ500″は、スライダ300″に対して移動可能である。このため、仮に接続ガイド部360をコネクタ500″に設ける場合、接続ガイド部360は、コネクタ500″の先端を超えて突出する必要がある。一方、本実施の形態による接続ガイド部360は、スライダ300″に設けられているため、支持面340″から少し突出していればよい。このため、携帯端末800″における接続ガイド部360を受容する空間を小さくすることができる。
本実施の形態は、上述した変形例の他に、様々に変形することができる。
例えば、スライダは、回転移動するのでなく、Z方向に沿って移動してもよい。但し、移動に伴って生じる摩擦力を低減するとともにスライダをスムーズに移動させるためには、本実施の形態のように回転移動する方が好ましい。
また、イジェクト機構は、スライダを離脱位置、嵌合位置及びプッシュ位置の間で適切に移動させることができる限り、本実施の形態と異なる構造を有していてもよい。例えば、イジェクト機構は、カム溝やカムフォロアを有していなくてもよい。
また、カム溝は、ベースではなくスライダに形成されており、軸受は、スライダではなくベースに形成されていてもよい。換言すれば、カム溝は、ベース及びスライダの一方に形成されており、軸受は、ベース及びスライダの他の一方に形成されていればよい。
また、ベースは、一体に形成されているのでなく、様々な部材を組み合わせて構成されていてもよい。例えば、カム溝は、ベースと別体に形成した部材に設けられていてもよい。同様に、スライダも、様々な部材を組み合わせて構成することが可能である。
本実施の形態によるイジェクト部材は、ねじりコイルばねである。しかしながら、イジェクト部材は、スライダに離脱力を加えることが出来る限り、他の種類のバネであってもよいし、バネ以外の部材であってもよい。
同様に、本実施の形態によるサポート部材は、ねじりコイルばねである。但し、サポート部材は、コネクタに復元力を加えることが出来る限り、他の種類のバネであってもよいし、バネ以外の部材であってもよい。
10,10′,10″ 機構(クレードル)
200 ベース
210 カム面
220 カム溝
222 第1溝
224 第2溝
226 第3溝
228 第4溝
232 第1段差部
234 第2段差部
236 第3段差部
238 第4段差部
240 仕切り壁
240F 対向面
242 保持溝
244 中央凹部
246 コネクタ支持部
248 接続孔
250 凹部
252 イジェクトバネ支持部
270 軸受溝
280 保持孔
300,300′,300″ スライダ
310,310′,310″ 前端部
320 受容部
330,330′ ガイド部
332,332′ 後面
334 側面
336 前面
340,340′,340″ 支持面
342,342″ 開口部
344 周縁
350 軸受
360 接続ガイド部
370 後板部
380 回転軸
400 イジェクト機構
410 カムフォロア
412 第1端部
414 第2端部
430 イジェクト部材(イジェクトスプリング)
432 被支持部
434 押圧部
500,500″ コネクタ
510 本体部
520 接続ガイド部
530 被保持軸
550 サポート部材(サポートスプリング)
552 被支持部
554 押圧部
600 レセプタクルコネクタ
800,800″ 電子機器(携帯端末)
810,810″ 相手側コネクタ
850 ケーブルコネクタ

Claims (10)

  1. 相手側コネクタを備えた電子機器を保持する機構であって、
    前記機構は、ベースと、スライダと、イジェクト機構と、コネクタとを備えており、
    前記スライダは、離脱位置、嵌合位置及びプッシュ位置の間を前記電子機器と共に移動可能となるようにベースに支持されており、前記嵌合位置は、前記離脱位置と前記プッシュ位置との間にあり、
    前記スライダが前記離脱位置から前記プッシュ位置に移動したとき、前記イジェクト機構は、前記離脱位置に向かう離脱力を前記スライダに加え、前記スライダを前記嵌合位置に移動させて停止させ、
    前記スライダが前記嵌合位置から前記プッシュ位置に移動したとき、前記イジェクト機構は、前記離脱力を前記スライダに加え、前記スライダを前記離脱位置に移動させて停止させ、
    前記コネクタは、前記電子機器の前記相手側コネクタと接続可能となるように、且つ、初期位置及び接続位置の間を移動可能となるように前記ベースに保持されており、
    前記コネクタは、前記スライダの前記離脱位置から前記嵌合位置への移動に応じて、前記初期位置から前記接続位置に移動して停止するとともに、前記相手側コネクタと接続することができ、
    前記コネクタは、前記スライダの前記嵌合位置から前記離脱位置への移動に応じて、前記接続位置から前記初期位置に移動して停止するとともに、前記相手側コネクタとの接続を解除することができ
    前記スライダは、接続ガイド部を有しており、
    前記接続ガイド部は、前記コネクタが前記電子機器の前記相手側コネクタと接続する際、前記コネクタを前記相手側コネクタにガイドするように構成されている
    機構。
  2. 請求項1記載の機構であって、
    前記コネクタは、前記初期位置及び最大変位位置の間を移動可能となるように前記ベースに保持されており、前記接続位置は、前記初期位置と前記最大変位位置との間にあり、
    前記コネクタは、前記スライダの前記離脱位置から前記嵌合位置への移動に応じて、前記初期位置から前記最大変位位置を経由して前記接続位置に移動して停止するとともに、前記相手側コネクタと接続することができ、
    前記コネクタは、前記スライダの前記嵌合位置から前記離脱位置への移動に応じて、前記接続位置から前記最大変位位置を経由して前記初期位置に移動して停止するとともに、前記相手側コネクタとの接続を解除することができる
    機構。
  3. 請求項2記載の機構であって、
    サポート部材を更に備えており、
    前記サポート部材は、前記コネクタが前記最大変位位置にあるとき、前記初期位置に向かう復元力を前記コネクタに加えている
    機構。
  4. 請求項2又は請求項3記載の機構であって、
    前記接続位置は、前記初期位置と同じ位置にある
    機構。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の機構であって
    前記イジェクト機構は、カム溝と、軸受と、カムフォロアと、イジェクト部材とから構成されており、
    前記カム溝は、前記ベース及び前記スライダの一方に形成されており、
    前記軸受は、前記ベース及び前記スライダの他の一方に形成されており、
    前記カムフォロアは、第1端部と第2端部とを有しており、前記第1端部は、前記軸受に支持されており、前記第2端部は、前記カム溝内を移動するように構成されており、
    前記イジェクト部材は、前記嵌合位置又は前記プッシュ位置にある前記スライダに前記離脱力を加えるようにして、前記ベースに支持されている
    機構。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の機構であって、
    前記スライダは、前記離脱位置、前記嵌合位置及び前記プッシュ位置の間を、回転軸を中心に回転移動可能となるように、前記ベースに支持されている
    機構。
  7. 請求項6記載の機構であって、
    前記スライダは、前記回転軸が延びる方向と直交する方向に移動可能となるように、前記ベースに支持されている
    機構。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の機構であって、
    前記スライダは、ガイド部を有しており、
    前記ガイド部は、前記電子機器の前記相手側コネクタが前記コネクタと接続可能となるように、前記電子機器をガイドして支持するように構成されている
    機構。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の機構であって、
    前記スライダは、開口部を有しており、
    前記コネクタは、前記開口部の周縁に囲まれている
    機構。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の機構であって、
    前記スライダが前記離脱位置にあるとき、前記コネクタは、前記スライダから突出していない
    機構。
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