JP6057735B2 - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、実行する処理に応じた電源の供給及び遮断が制御可能な複数の演算要素を有する情報処理装置の電源制御技術に関する。
半導体製造技術の進歩による素子の微細化に伴い、LSI(Large Scale Integration)等の情報処理装置は、大規模化され、搭載されるトランジスタ数が飛躍的に増大してきている。また、LSI等の情報処理装置には、高速動作や低消費電力等の性能向上が求められている。情報処理装置は、一般に搭載するCPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、演算器もしくは演算ユニット等の演算要素の数を増やすことで処理性能を向上させることができる。しかし、情報処理装置に搭載する演算要素の数を増やすと、消費電力が増大してしまう。
ここで、情報処理装置における消費電力には、機能動作により消費されるダイナミック電力と、搭載されているトランジスタに電源を供給するだけで消費されるスタティック電力とがある。スタティック電力は、トランジスタの寄生容量に充電される電荷とリーク電流のために消費される電力である。リーク電流を削減するには、トランジスタに供給する電圧を下げる方法、又はトランジスタへの電源供給を遮断する方法が有効である。例えば、情報処理装置において、電源遮断対象箇所への電源供給経路と電源とを電源スイッチを介して接続し、必要に応じて導通と遮断を切り替える電源遮断技術がある。大規模化した情報処理装置においてリーク電流による電力消費を効率的に削減するために、この電源遮断技術を適用することが考えられる。
演算要素を格子状に配置して演算要素毎に電源供給を制御可能な回路ブロックを設定し、きめ細かい電源管理を行って消費電力を削減する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−163815号公報
多数の演算要素を搭載し、実行する処理に応じて回路構成を動的に再構成可能な情報処理装置では、電源制御の単位とする回路ブロックが多種多様な分割形態で構成されることが予想される。このような情報処理装置において、リーク電流による消費電力を最小限に抑えるためには、回路ブロックの構成方法及び電源制御方法に工夫が必要になる。例えば、一つの演算要素毎に回路ブロックを構成した場合、部分的、局所的に電源制御が可能になり、より多くの消費電力の抑制効果を見込めるが、電源の供給及び遮断を制御する電源スイッチを演算要素毎に設けるために回路面積が大きくなってしまう。
また、例えば、情報処理装置に構成された多数の回路ブロックに対して同時に電源供給を開始する場合、電源供給を開始した瞬間に大きな電流が流れ、信号にノイズ等が発生してしまう。この電流を抑制するために、回路ブロック毎に電源供給を開始するタイミングを意図的にずらして対処することは可能である。しかしながら、回路ブロックに対して電源を供給する場合、電源を遮断している状態から電源の供給を開始して電源供給が安定するまでにマイクロ秒オーダーの時間がかかってしまう。そのため、回路ブロック毎に電源供給の開始時間をずらして処理すると、電源の供給を開始してから電源供給が安定するまでの時間が長くなり、システム全体での電源復帰時間及び処理時間を増大させてしまい、リーク電流による消費電力も増大してしまう。
本発明に係る情報処理装置は、処理を実行する演算要素を複数有し、実行する処理に応じて回路構成を動的に再構成可能な情報処理装置であって、それぞれ少なくとも一つの前記演算要素を有する複数の回路ブロック、及び前記回路ブロック毎に電源供給を制御する電源供給制御手段を有する演算手段と、実行する処理に係るコンフィグレーションデータに基づいて、前記演算手段が有する複数の前記演算要素の内から当該処理に使用する演算要素を決定する決定手段と、前記決定手段により決定した演算要素を有する回路ブロックを少なくとも1つ以上含む複数の前記回路ブロックから構成されるグループ毎に電源供給を開始するタイミングを異ならせる制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、グループ化した回路ブロック毎に電源供給を開始するタイミングを制御することが可能になる。電源供給の開始から電源供給が安定するまでの時間を短縮し、システム全体での電源復帰時間及び処理時間を短縮して消費電力を低減することが可能になる。
本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。 本実施形態における演算部の構成例を示す図である。 本実施形態における情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。 本実施形態における回路グループのグループ設定処理の例を示すフローチャートである。 演算部及び回路ブロック毎の演算要素数テーブルの例を示す図である。 コンフィグレーションデータの変化に応じた回路ブロックへの電源供給の例を示す図である。 コンフィグ1設定での演算部の状態を説明するための図である。 コンフィグ2設定での演算部の状態を説明するための図である。 コンフィグ3設定での演算部の状態を説明するための図である。 回路ブロック毎の演算要素数テーブルの例を示す図である。 回路ブロック毎の演算要素数テーブルの例を示す図である。 本実施形態における電源供給の開始タイミングの設定例を示す図である。 占有面積が異なる演算要素を有する演算部の構成例を示す図である 回路ブロック毎の演算要素面積テーブルの例を示す図である。 回路構成情報を生成する装置の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。本実施形態に係る情報処理装置101は、演算部(半導体集積回路)102、演算要素特定部104、電源制御情報生成部105、対応情報保持部106、パラメータ設定部107、グループ情報生成部108、及びタイミング情報生成部109を有する。
演算部102は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、演算器もしくは演算ユニット等の演算要素を複数有する。演算部102は、回路構成が動的に再構成可能となっており、実行する処理に応じて回路構成が再構成され所望の処理を行う。図2は、演算部102の構成例を示す図である。演算部102は、複数の回路ブロック707、709(一部不図示)と、複数の電源供給制御部701、711(一部不図示)とを有する。
回路ブロック707は、電源供給制御部701により電源の供給が制御され動作し、回路ブロック709は、電源供給制御部711により電源の供給が制御され動作する。また、回路ブロック707は、複数の演算要素703、704、705、706、及び複数のルータ702を有する。図示していないが回路ブロック709も同様に演算要素及びルータを有する。なお、図示していない他の回路ブロックも同様に、演算要素及びルータを有し、対応する電源供給制御部により電源の供給が制御される。以下では、回路ブロックは、コンフィグレーションデータに基づいた処理(演算処理や画像処理等)を行い、回路ブロックを構成する回路への電源の供給及び遮断を電源供給制御部により個別に制御可能な領域として説明する。
ルータ702は、その内部に演算要素間の接続を設定するレジスタを有し、レジスタに設定値を書き込むことで動的に各演算要素へ処理データの接続先を切り替え伝達する。また、各演算要素の電源制御を行う電源供給制御部701、711に入力する電源制御情報708、710により、対応する回路ブロック707、709が有する全ルータ及び全演算要素(一部は不図示)への電源の供給及び遮断を切り替えることができる。したがって、情報処理装置101の動作時には、演算部102では、各電源供給制御部によって電源の供給及び遮断が制御されるのに対して、演算部102以外の機能部では、常時電源が供給される。なお、図2には、回路ブロック707を4つの演算要素703〜706で構成した例を示しているが、本実施形態において、演算部102が有する回路ブロックの個数や、回路ブロックが有する演算要素の数に特に制限はない。
演算要素特定部104に入力されるコンフィグレーションデータには、各処理の演算内容と必要な演算要素の種類及び数、各処理の依存性の情報が含まれる。演算要素特定部104は、入力されたコンフィグレーションデータに含まれる演算内容の指示に基づき、各処理を演算部102のどの演算要素に割り当てるかを決定し、処理を割り当てた演算要素の物理的な配置情報を決定する。演算要素特定部104は、処理を実行する際に使用する演算要素、及び演算部102の回路構成情報を含む演算要素特定情報を、演算部102及び電源制御情報生成部105に出力する。
対応情報保持部106は、演算部102の各回路ブロックと対応関係にある演算要素数を属性情報として予めメモリ等の記憶部に保持している。回路ブロックが選択されると、対応情報保持部106に保持された当該回路ブロックの回路ブロック情報から演算要素数の情報が読み出されて電源制御情報生成部105に出力される。
パラメータ設定部107は、情報処理装置101内の各回路が安定的に動作可能となるように、一度に電源供給開始可能な属性情報を閾値として設定する。この閾値は、対応情報保持部106に保持されている情報の属性情報と合わせる必要があるため、属性情報を演算要素数で設定している場合には同様に演算要素数で設定することになる。また、パラメータ設定部107は、グループ情報生成部108で決定した複数の回路ブロックグループに電源供給を開始するときの時間間隔を電源供給最小時間間隔として設定する。例えば、電源供給最小時間間隔は、最初の回路ブロックグループでの電源供給が開始してから次の回路ブロックグループの電源供給を開始するまでの時間を設定する。パラメータ設定部107は、設定した閾値をグループ情報生成部108に出力し、電源供給最小時間間隔をタイミング情報生成部109に出力する。
グループ情報生成部108は、電源制御情報生成部105から出力される回路ブロック情報を受け、その回路ブロック情報を基に新規に電源供給が必要な回路ブロックについて回路ブロックグループを決定する。電源制御情報生成部105からの回路ブロック情報には、新規に電源供給が必要な回路ブロック及び演算要素数の情報が含まれる。グループ情報生成部108は、回路ブロック情報を基に、一度に電源供給を開始する演算要素数が、パラメータ設定部107で設定した閾値以下になるように、新規に電源供給を開始する回路ブロックを一つ又は複数のグループに編成する。グループ情報生成部108は、生成した回路ブロックグループの情報を、電源制御情報生成部105に出力する。
タイミング情報生成部109は、パラメータ設定部107で設定した電源供給最小時間間隔に基づき、グループ情報生成部108で編成した回路ブロックグループ毎に電源供給を開始するタイミングを示すタイミング情報を生成する。新規に電源供給を開始するグループが複数存在する場合、タイミング情報生成部109は、電源制御情報生成部105から第1のグループの電源供給開始時刻を入手する。そして、タイミング情報生成部109は、第1のグループの電源供給開始時刻に電源供給最小時間間隔を加えて第2のグループの電源供給開始時刻を生成する。以下同様に、タイミング情報生成部109は、前のグループの電源供給開始時刻に電源供給最小時間間隔を加えることで次のグループの電源供給開始時刻を生成する。
このようにして、タイミング情報生成部109は、各グループの電源供給開始時刻を生成し、生成した各回路ブロックグループへの電源供給開始時刻を示すタイミング情報を電源制御情報生成部105に出力する。なお、回路ブロックグループ毎の電源供給の開始タイミングは、パラメータ設定部107で設定した電源供給最小時間間隔に基づき一定間隔としているが、グループ決定時の演算要素数の大小に応じて重み付けし電源供給最小時間間隔を可変にしても良い。
電源制御情報生成部105には、演算要素特定部104から出力される演算要素特定情報と、対応情報保持部106から出力される回路ブロック情報が入力される。ここで、入力される演算要素特定情報には、処理に割り当てられた演算要素の物理的な配置情報が含まれる。電源制御情報生成部105は、これらの情報から新規に電源供給が必要な回路ブロックを決定し、その回路ブロック及び演算要素数の情報を回路ブロック情報としてグループ情報生成部108に出力する。なお、第1のグループの電源供給開始時刻は、演算要素がどの回路ブロックに含まれるか決定し、新規に電源供給が必要な回路ブロックが決定した後の時刻となる。また、電源制御情報生成部105は、グループ情報生成部108で生成された回路ブロックグループの情報と、タイミング情報生成部109で生成された電源供給開始時刻の情報とから回路ブロックグループの電源制御情報708、710を生成する。電源制御情報生成部105は、生成した回路ブロックグループの電源制御情報を演算部102に出力し、演算部102が有する回路ブロックに対する電源の供給及び遮断の管理を行う。
図12は、あるデータフローから他のデータフローへ情報処理装置での処理を切り替えるための回路構成情報を生成する装置の構成例を示すブロック図である。図12において、1001は装置全体の制御を司るCPUである。1002はブートプログラムなどを記憶しているROM(Read Only Memory)である。1003はCPU1001のワークエリアとして利用され、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションを格納するためのRAM(Random Access Memory)である。1004はOS、回路構成情報を作成するためのアプリケーション、並びに様々なデータを格納するためのハードディスクドライブ(HDD)である。1005はキーボードであり、1006はマウスである。キーボード1005及びマウス1006は、ユーザインタフェースとして機能する。1007は内部にビデオメモリ及び表示コントローラを内蔵する表示制御部であり、1008は表示制御部1007からの映像信号を受信して表示するための表示装置である。1009は各種外部デバイスと通信するインタフェース(I/F)であり、例えば、図12に示した外部メモリ1010を接続することで、本装置が作成した回路構成情報を外部メモリ1010に書き込むことになる。101は、本実施形態に係る情報処理装置である。図12に示した装置に電源が投入されると、CPU1001はROM1002に格納されたブートプログラムを実行し、HDD1004に格納されたOSをRAM1002にロードする。その後、回路構成情報を作成するアプリケーションを起動することで、図12に示した装置が回路構成情報を作成する装置として機能することになり、作成した回路構成情報は、例えば情報処理装置101に入力され本実施形態における処理に用いられる。
次に、本実施形態における情報処理装置の動作について説明する。図3Aは、本実施形態における情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。本実施形態における情報処理装置101は、並列化コンパイラ等によって生成されたコンフィグレーションデータを受け取ることで演算処理を開始する。ここで、コンフィグレーションデータには、各処理の演算内容と必要な演算要素の種類(加算、減算、乗算、除算等)及び個数、各処理の依存性の情報が含まれるが、演算要素の物理的な配置情報はない。
ステップS301にて、パラメータ設定部107が、情報処理装置101内の各回路が安定的に動作可能となるように、一度に電源供給開始可能な属性情報を閾値として設定する。回路ブロックへの電源供給により流れる単位時間当たりの電流量が多いと、電源やグランド、信号線にノイズが発生し易くなるため、電流の変動量を閾値によって制限し安定的な動作を実現する。そのため、電源供給を開始する際に大電流が流入しないように、パラメータ設定部107では、一度に電源供給を開始可能な演算要素数を閾値として設定する。また、パラメータ設定部107が、回路ブロックグループに電源供給を開始するときの時間間隔を電源供給最小時間間隔として設定する。次に、ステップS302にて、回路ブロック毎の属性情報として、各回路ブロックと対応関係にある演算要素数を対応情報保持部106で設定する。
次に、ステップS303にて、演算要素特定部104が、入力されたコンフィギュレーションデータの解析を行う。演算要素特定部104は、コンフィグレーションデータに含まれる演算内容と必要な演算要素の種類及び個数、各処理の依存性の情報に基づき、各処理を演算部102のどの演算要素に割り当てるかを抽出する。演算要素の割り当てが決定すると実際に処理を行う演算要素の物理的な位置情報が決定する。また、演算要素特定部104は、演算要素が割り当てられた演算内容を実行する際に必要な回路構成情報も合わせて生成する。ここで、回路構成情報とは、演算内容からどの演算要素に演算を割り当てるかを決定するレジスタへの書き込み情報と演算要素間の接続を設定するレジスタへの書き込み情報からなる。前記処理により、コンフィグレーションデータに対応する処理に使用する演算要素の情報が決定することになる。
ステップS304にて、電源制御情報生成部105は、コンフィグレーションデータの変更により、電源供給が遮断されていた回路ブロックに、新たに電源供給を開始する回路ブロックが存在するか否かを判断する。ここで、コンフィグレーションデータが変更されない場合や、変更されても前回のコンフィギュレーションデータで使用する回路ブロックから変更がない場合には、新たに電源供給を開始する必要は生じない。判断の結果、新たに電源供給を開始する回路ブロックが存在しない場合には、ステップS309に移行する。一方、新たに電源供給を開始する回路ブロックが存在する場合には、ステップS305に移行し、電源制御情報生成部105は、新たに電源供給を開始する回路ブロックが複数存在するか否かを判定する。
ステップS305での判定の結果、新たに電源供給を開始する回路ブロックが一つの回路ブロックだけである場合には、回路ブロックのグループ化は必要ない。この場合には、ステップS306及びS307での処理を行わずに、ステップS308にて、電源制御情報生成部105が、その一つの回路ブロックへの電源供給を開始するよう電源制御情報を出力し、その回路ブロックのみ新たに電源供給が開始される。一方、ステップS305での判定の結果、新たに電源供給を開始する回路ブロックが複数存在する場合には、ステップS306に移行し、回路グループをグループ化する回路ブロックのグループ設定処理を実行する。回路ブロックのグループ設定処理の詳細については後述する。
ステップS306での回路ブロックのグループ設定処理が終了し、新たに電源供給を開始する回路ブロックがグループ化されると、ステップS307に移行する。ステップS307にて、電源制御情報生成部105は、決定された回路ブロックのグループ毎の電源供給の開始に係る優先順位及びタイミングを決定する。例えば、電源制御情報生成部105は、ステップS306での回路ブロックグループの決定順に従って優先順位を設定する。次に、ステップS308にて、電源制御情報生成部105が、ステップS307において決定した優先順位及びタイミングに合わせて電源供給を開始するよう電源制御情報を出力し、新たに電源供給を開始すべき各回路ブロックへの電源供給が順に開始される。
ステップS309にて、演算部102が、電源供給が必要な回路ブロックに電源供給された状態で、演算要素特定部104からの演算要素特定情報に基づいて、演算処理を行うためのコンフィギュレーションを実行する。実際に演算処理を行う演算要素間の接続を実行することになる。次に、ステップS310にて、演算部102は、設定されたコンフィギュレーション設定に基づいて実行処理コマンドを実行し、各処理を割り当てられた演算要素は、コンフィグレーションデータで指定された演算内容(加算、減算、乗算、除算等)を実行する。演算が終了するまで処理は継続され、演算の終了後は、ステップS303に戻り、次の新たなコンフィギュレーションデータが入力されることによって次の演算処理を継続する。
次に、図3Aに示したステップS306での回路ブロックのグループ設定処理について説明する。なお、以下では、図4(A)に示すように構成された演算部102を一例に回路ブロックのグループ設定処理を説明する。すなわち、演算部102は、同一の大きさを有する複数の演算要素201〜248が格子状に配置されているものとする。なお、図4(A)において、電源供給制御部、ルータ、及び電源制御情報については簡略化のために図示していない。
各演算要素201〜248は、予め決められた回路ブロック251〜272に割り当てられている。図4(A)に例示したように、一つの回路ブロックが一つの演算要素だけを有する場合もあれば、一つの回路ブロックが複数の演算要素を有する場合もある。図4(A)に示す例では、回路ブロック251は4つの演算要素201〜204を有し、回路ブロック252は4つの演算要素205〜208を有し、回路ブロック253は4つの演算要素209〜212を有する。回路ブロック254は4つの演算要素213〜216を有し、回路ブロック255は4つの演算要素217〜220を有し、回路ブロック256は4つの演算要素221〜224を有する。また、回路ブロック257は演算要素225を有し、回路ブロック258は演算要素227を有し、回路ブロック259は2つの演算要素229、231を有し、回路ブロック260は2つの演算要素233、235を有する。回路ブロック261は演算要素226を有し、回路ブロック262は演算要素228を有し、回路ブロック263は2つの演算要素230、232を有し、回路ブロック264は2つの演算要素234、236を有する。回路ブロック265は演算要素237を有し、回路ブロック266は演算要素239を有し、回路ブロック267は2つの演算要素241、243を有し、回路ブロック268は2つの演算要素245、247を有する。回路ブロック269は演算要素238を有し、回路ブロック270は演算要素240を有し、回路ブロック271は2つの演算要素242、244を有し、回路ブロック272は2つの演算要素246、248を有する。図4(A)に示したように演算部102が構成された場合、対応情報保持部106には、回路ブロック毎の属性情報として図4(B)に示すような回路ブロック毎の演算要素数テーブルの情報が設定される。
ここで、コンフィグレーションデータが変化したときに、各回路ブロックの電源供給がどのように変化するかについて説明する。例えば図5に示すコンフィグ1、コンフィグ2、コンフィグ3の順番で、図4(A)に示した演算部102を有する情報処理装置101に対するコンフィグレーションデータが変化することを考える。図5は、演算要素特定情報から使用する演算要素と、各コンフィグレーション設定時に電源供給が必要な回路ブロック、及び前述した順番でコンフィグレーションデータが変化するときに新たに電源供給が必要となる回路ブロックとの情報を示したものである。
コンフィグレーションデータがコンフィグ1である場合、その処理で使用する演算要素は、図6Aに示すように演算要素209〜212である。したがって、コンフィグ1に対応する処理を実行する際に電源供給が必要な回路ブロックは、回路ブロック253のみである。また、コンフィグ1は、最初の処理であるため、新たに電源供給を開始する回路ブロックも同一の回路ブロック253となる。
次に、コンフィグレーションデータがコンフィグ1からコンフィグ2に切り替わったとする。コンフィグレーションデータがコンフィグ2である場合、その処理で使用する演算要素は、図6Bに示すように演算要素203〜212、215、217、219、221、223、227、231、235、239、243、247である。したがって、コンフィグ2に対応する処理を実行する際に電源供給が必要な回路ブロックは、回路ブロック251〜256、258〜260、266〜268である。コンフィグ1からコンフィグ2への変更で、新たに電源供給を開始する回路ブロックは、既に電源供給されている回路ブロック253を除いた回路ブロック251、252、254〜256、258〜260、266〜268となる。
続いて、コンフィグレーションデータがコンフィグ2からコンフィグ3に切り替わった場合も同様である。コンフィグレーションデータがコンフィグ3である場合、その処理で使用する演算要素は、図6Cに示すように演算要素203〜212、215、217、219、221、223、225〜228、237〜240である。したがって、コンフィグ3に対応する処理を実行する際に電源供給が必要な回路ブロックは、回路ブロック251〜258、261、262、265、266、269、270である。コンフィグ2からコンフィグ3への変更で、新たに電源供給を開始する回路ブロックは、回路ブロック257、261、262、265、269、270となる。
このように、処理で使用する演算要素の配置位置が決定すると、その演算要素が属する回路ブロックが決定し、処理を実行する際に電源供給が必要な回路ブロックが決定する。また、前回のコンフィグレーションデータでの回路ブロックの情報と比較することで、各回路ブロックの電源の供給及び遮断を判定することができる。すなわち、継続的に電源を供給する場合、継続的に電源を遮断する場合、新たに電源の供給が必要な場合、新たに電源の遮断が必要な場合に分けることができる。以上から、図5に示したように、使用する演算要素、電源供給が必要な回路ブロック、新たに電源供給が必要な回路ブロックの情報が得られることになる。
図3Bは、本実施形態における回路ブロックのグループ設定処理の例を示すフローチャートである。ここでは説明を分かり易くするために、図3Aに示したステップS301において、電源供給開始可能な閾値に“8”を設定し、図5に示したコンフィギュレーションデータを、コンフィグ1の設定からコンフィグ2の設定に変更する場合を例に説明する。コンフィグレーションデータがコンフィグ1であるとき、図7(A)に示すように回路ブロック253のみが電源供給されている。コンフィグレーションデータがコンフィグ1からコンフィグ2に切り替わると、図7(B)に示すように回路ブロック251〜256、258〜260、266〜268が電源供給する回路ブロック候補となる。図7(A)は、コンフィグ1設定時における回路ブロック毎の演算要素数テーブルの例を示しており、図7(B)は、コンフィグ2設定時における回路ブロック毎の演算要素数テーブルの例を示している。
回路ブロックのグループ設定処理では、まず、ステップS311にて、グループ情報生成部108が、図3AのステップS303での解析により決定した、新たに電源供給を開始する回路ブロックの情報を電源制御情報生成部105から取得する。図7(B)に示したようにコンフィグレーションデータがコンフィグ2の設定では、電源供給が必要な回路ブロックは、回路ブロック251〜256、258〜260、266〜268である。したがって、コンフィギュレーションデータをコンフィグ1の設定からコンフィグ2の設定に変更する場合には、既に電源供給されている回路ブロック253を除いた回路ブロックが、新たに電源供給を開始する回路ブロックとなる。
次に、ステップS312にて、グループ情報生成部108は、新たに電源供給を開始する回路ブロックの一つを任意に選択する。ここで、回路ブロックの選択方法としては、任意の回路ブロックを選択する以外に、図4(B)に示したような回路ブロック毎の演算要素数テーブルがあれば、回路ブロック定義した番号順に選択する方法や演算要素数の大きい順に選択する方法などがある。また、既に電源供給している回路ブロックがあれば、既存の電源供給されている回路ブロックに一番近い回路ブロック、あるいは一番遠い回路ブロックを選択する方法もある。さらに、前述の選択方法を複数組み合わせた方法であっても良い。本例では、回路ブロック252を選択したとする。
続いて、ステップS313にて、グループ情報生成部108は、選択した回路ブロックの属性情報を取得する。すなわち、選択した回路ブロック252の属性情報である演算要素数“4”を取得する。そして、ステップS314にて、グループ情報生成部108は、図3AのステップS301において設定した閾値から、ステップS313において取得した、選択した回路ブロック252の属性情報である演算要素数を減算する。本例では、電源供給開始可能な閾値に“8”を設定しているため、
8−4=4 ・・・(1)
となる。
ステップS315にて、グループ情報生成部108は、ステップS314での結果である(1)式の結果判定を行う。判定の結果、算出値が“0”である場合にはステップS316に移行し、ステップS316にて、グループ情報生成部108は、回路ブロックのグループを決定し、ステップS317に移行する。一方、算出値が“0”以外の場合にはステップS319に移行する。
ステップS319にて、グループ情報生成部108は、ステップS315と同様に、ステップS314での結果である(1)式の結果判定を行う。判定の結果、算出値が“0”より小さい場合には、電源供給可能な閾値が適切でないため、ステップS301に戻り、再度、電源供給可能な閾値の設定を行う。一方、算出値が“0”より大きい場合には、ステップS320にて、図7(B)に示した電源供給する回路ブロック候補から、既に電源供給されている回路ブロック253及び選択した回路ブロック252を削除し、ステップS321に移行する。図8(A)は、回路ブロック252を選択した場合の回路ブロック毎の演算要素数テーブルの例を示している。図8(A)に示すように、回路ブロック252の選択後は、回路ブロック251、254〜256、258〜260、266〜268が回路ブロック候補となる。
ステップS321にて、グループ情報生成部108は、回路ブロック候補の中に、算出値よりも小さい属性情報を有する回路ブロックがあるか否かを判定する。回路ブロック候補の中に、算出値より小さい属性情報の回路ブロックがない場合には、ステップS316にて、グループ情報生成部108は、回路ブロックのグループを決定し、ステップS317に移行する。一方、回路ブロック候補の中に、算出値より小さい属性情報の回路ブロックがある場合には、ステップS322にて、グループ情報生成部108は、算出値よりも小さい属性情報を有する回路ブロックの一つを回路ブロック候補から選択し、ステップS313に戻る。
本例では、(1)式の結果は“4”となっているので、ステップS322において、図8(A)に示した回路ブロック候補から回路ブロック259を選択して、ステップS313に戻ったものとする。回路ブロック259を選択して戻ったステップS313では、グループ情報生成部108は、選択した回路ブロック259の属性情報である演算要素数“2”を取得する。そして、ステップS314では、前回算出した(1)式の結果から、選択した回路ブロック259の属性情報である演算要素数を減算し、
4−2=2 ・・・(2)
となる。
続いてステップS315では、グループ情報生成部108は、ステップS314での結果である(2)式の結果判定を行う。本例では、算出値が“0”以外であるのでステップS319に移り、さらに算出値が“0”より大きいのでステップS320に移る。ステップS320では、図8(A)に示した電源供給する回路ブロック候補から選択した回路ブロック259を削除し、ステップS321に移行する。図8(B)は、回路ブロック259を選択した場合の回路ブロック毎の演算要素数テーブルの例を示している。図8(B)に示すように、回路ブロック259の選択後は、回路ブロック251、254〜256、258、260、266〜268が回路ブロック候補となる。
ステップS321では、グループ情報生成部108は、回路ブロック候補の中に、算出値よりも小さい属性情報を有する回路ブロックがあるか否かを判定し、ある場合には、ステップS322で、算出値よりも小さい属性情報の回路ブロックの一つを選択する。本例では、(2)式の結果である算出値は“2”となっているので、算出値よりも大きな属性情報である演算要素数が“4”の回路ブロック251、254〜256は除かれる。すなわち、図8(C)に示すように回路ブロック258、260、266〜268が、回路ブロック259の選択後のステップS322で選択可能な回路ブロック候補となる。
本例では、図8(C)に示した回路ブロック候補から回路ブロック267を選択し、ステップS313に戻ったものとする。そして、前述した処理と、同様の処理を繰り返す。回路ブロック267を選択して戻ったステップS313では、グループ情報生成部108は、選択した回路ブロック267の属性情報である演算要素数“2”を取得する。そして、ステップS314では、前回算出した(2)式の結果から、選択した回路ブロック267の属性情報である演算要素数を減算し、
2−2=0 ・・・(3)
となる。
続いてステップS315では、グループ情報生成部108は、ステップS314での結果である(3)式の結果判定を行う。本例では、算出値が“0”であるのでステップS316に移行し、ステップS316にて、グループ情報生成部108は、選択した回路ブロックのグループ化を決定し、ステップS317に移行する。グループ化とは、複数の回路ブロックの演算要素数が、ステップS301において設定した電源供給開始可能な閾値以下となるように新たなグループを定義することである。前述した例では、回路ブロック252、259、267を第1のグループとして定義することになる。
ステップS317にて、グループ情報生成部108は、ステップS320での処理と同様にして、図8(B)に示した電源供給する回路ブロック候補から選択した回路ブロック267を削除する。次に、ステップS318にて、グループ情報生成部108は、ステップS317において削除を行った後の回路ブロック候補に残りがあるか否かを判断する。回路ブロック候補に残りがある場合には、グループ情報生成部108は、ステップS312に戻り同様の処理を繰り返し、回路ブロック候補がなくなるまでグループ化を継続して行うことで、さらに回路ブロックの別のグループを定義する。一方、ステップS317において削除を行った後の回路ブロック候補に残りがない場合には、回路ブロックのグループ設定処理を終了し、図3Aに示したステップS307に移行する。
以上説明したように、回路ブロックのグループ化は、電源供給開始可能な閾値とグループ内の回路ブロックの演算要素数の合計値とが一致するか、あるいは算出値よりも小さい属性情報(演算要素数)の回路ブロック候補がなくなるまで実行する。前述した図3BのステップS312からステップS322の処理を繰り返すことで、回路ブロックのグループが決定することになる。前述した説明では、回路ブロック252、259、267を第1のグループ(Gr1)として定義する部分を説明したが、本例では同様にして第2、第3、第4のグループも定義される。例えば、回路ブロック251、254を第2のグループ(Gr2)として定義し、回路ブロック256、260、268を第3のグループ(Gr3)として定義し、回路ブロック255、258、266を第4のグループ(Gr4)として定義する。
第4のグループを決定する場合、第1のグループ、第2のグループ、及び第3のグループが決定した後に、第1のグループ同様に、ステップS313からステップS322の処理を2回繰り返す。このとき、電源供給開始可能な閾値“8”に対して、グループ内の回路ブロックの属性情報の合計値が“6”となり、算出値は“0”に一致しない。したがって、ステップS315では、ステップS314での結果の判定を行うが、算出値が“0”以外であるためにステップS319に移行する。その後のステップS320では、回路ブロック候補から最後に選択した回路ブロック266が削除され、ステップS321に移行する。ステップS321では、回路ブロック候補の中に算出値よりも小さい属性情報を有する回路ブロックがないため、ステップS316に移り、電源供給開始可能な閾値とグループ内の回路ブロックの属性情報の合計値が一致しなくともグループ化が行われる。
前述のようにして、新たに電源供給を開始する回路ブロックについて第1のグループ〜第4のグループが決定された後、決定された回路ブロックのグループ毎の電源供給の開始に係る優先順位及びタイミングが決定される。例えば、ステップS306での回路ブロックグループの決定順に優先順位を設定すると、第1のグループ(Gr1)、第2のグループ(Gr2)、第3のグループ(Gr3)、第4のグループ(Gr4)の順で電源供給の処理が行われることになる。また、このとき各回路ブロックグループに対して電源供給を開始するタイミングは、電源制御情報生成部105がタイミング情報生成部109より取得した電源供給開始時刻の情報を基に制御する。第1のグループ(Gr1)の電源供給開始時刻をt1とすると、第2のグループ(Gr2)の電源供給開始時刻は、タイミング情報生成部109で時刻t1に電源供給最小時間間隔を加えることで生成したt2になる。同様に、第3のグループ(Gr3)の電源供給開始時刻は、時刻t2に電源供給最小時間間隔を加えたt3になり、第4のグループ(Gr4)の電源供給開始時刻は、時刻t3に電源供給最小時間間隔を加えたt4になる。
図9は、前述のようにして設定された電源供給の開始タイミングの例を示す図である。図3AのステップS307において決定した各回路ブロックグループの回路ブロックへの電源制御情報は、図2に示した電源制御情報708や710に相当し、ローレベルの場合に回路ブロックへ電源供給し、ハイレベルの場合に回路ブロックへの電源供給を遮断する。第1のグループ(Gr1)、第2のグループ(Gr2)、第3のグループ(Gr3)、第4のグループ(Gr4)の電源制御情報を、それぞれGr1_ctrl、Gr2_ctrl、Gr3_ctrl、Gr4_ctrlとする。第1のグループ(Gr1)に属する回路ブロック252、259、267では、電源供給開始時刻t1のタイミングで電源供給が開始される。以下同様に、第2のグループ(Gr2)に属する回路ブロック251、254では、電源供給開始時刻t2のタイミングで電源供給が開始される。また、第3のグループ(Gr3)に属する回路ブロック256、260、268では、電源供給開始時刻t3のタイミングで電源供給が開始される。第4のグループ(Gr4)に属する回路ブロック255、258、266では、電源供給開始時刻t4のタイミングで電源供給が開始される。したがって、時間4T以内に第1のグループ(Gr1)、第2のグループ(Gr2)、第3のグループ(Gr3)、第4のグループ(Gr4)の各回路ブロックへの電源供給が安定することになる。なお、Tは、例えばパラメータ設定部107で設定した電源供給最小時間間隔である。
本実施形態によれば、演算部102の各回路ブロックの演算要素数を属性情報として、各回路が安定的に動作可能な閾値に基づき複数の回路ブロックを複数のグループに編成し、回路ブロックグループ毎に電源供給のタイミングを制御することができる。これにより、電源供給を開始するタイミングを適切に制御して、急激な電流変動の発生を抑制しつつ、電源供給の開始から電源供給が安定するまでの時間を短縮し、システム全体での電源復帰時間及び処理時間を短縮して消費電力を低減することができる。なお、前述した説明では、パラメータ設定部107は、外部から設定値を設定する構成としているが、予めメモリ等の記憶部に設定値を記憶させておく構成であっても良い。
また、前述した説明では、演算部の各回路ブロックが有する演算要素数を属性情報とした場合を一例に説明したが、この場合には前提として演算部を構成する各演算要素の占有面積がほぼ同一であることが必要となる。なぜなら、各演算要素の論理を構成する占有面積が異なると電源供給時の電流量も変化するためである。したがって、演算部を構成する各演算要素の占有面積が演算要素によって異なる場合には、例えば演算要素数ではなく、演算要素の占有面積を属性情報として利用すれば良い。
図10は、占有面積が異なる演算要素を有する演算部の構成例を示す図である。演算部に配置される演算要素のうち、演算要素801〜806は、他の演算要素201〜204、209〜216、221〜228、233〜248に比べて占有面積が大きい(一例として占有面積が2倍とする)。この場合、演算要素数をそのまま属性情報として扱ってしまうと同一の演算要素数であっても占有面積が大きく異なるため、同一の演算要素数であっても電源供給時の電流量が異なり適切に制御できなくなることが考えられる。このような場合には、属性情報を演算要素数から演算要素の占有面積に換算して同一の処理フローで処理することができる。
図11は、回路ブロック毎の演算要素面積テーブルの例を示す図である。属性情報を演算要素数から演算要素の占有面積に換算する場合には、回路ブロック毎の演算要素数に対して、基準となる演算要素に対する係数を用いて算出すれば良い。例えば、演算要素201の係数を“1”とし、演算要素801〜806の係数を“2”として設定した場合、図11に示すように演算要素の占有面積に換算した値となる。したがって、図11において、901に示されるように回路ブロック252では、演算要素数“2”に対して係数“2”が掛けられて演算要素の占有面積が“4”と定義される。以下、同様に902〜904に示されるように演算要素803〜806を有する回路ブロック255、259、263ついても値が定義される。
属性情報として演算要素の占有面積を定義する場合には、図3Aに示したステップS301にて、電源供給開始可能な演算要素の占有面積を閾値として設定する。さらに、図3Bに示したステップS313工程では、演算要素の占有面積に換算した演算要素面積テーブルを参照して、選択した回路ブロックの演算要素の占有面積を属性情報として取得し、ステップS314以降の処理を行う。この場合でも演算要素数を属性情報とした場合と同様に、演算要素の占有面積を属性情報として回路ブロックのグループが決定され、各回路ブロックの電源供給のタイミングをグループにより制御して電源供給を開始することが可能となる。
(本発明の他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101:情報処理装置 102:演算部 104:演算要素特定部 105:電源制御情報生成部 106:対応情報保持部 107:パラメータ設定部 108:グループ情報生成部 109:タイミング情報生成部 701、711:電源供給制御部 703〜706:演算要素 707、709:回路ブロック

Claims (13)

  1. 処理を実行する演算要素を複数有し、実行する処理に応じて回路構成を動的に再構成可能な情報処理装置であって、
    それぞれ少なくとも一つの前記演算要素を有する複数の回路ブロック、及び前記回路ブロック毎に電源供給を制御する電源供給制御手段を有する演算手段と、
    実行する処理に係るコンフィグレーションデータに基づいて、前記演算手段が有する複数の前記演算要素の内から当該処理に使用する演算要素を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定した演算要素を有する回路ブロックを少なくとも1つ以上含む複数の前記回路ブロックから構成されるグループ毎に電源供給を開始するタイミングを異ならせる制御手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 閾値に基づいて、前記決定手段により決定した演算要素を有する回路ブロックを少なくとも1つ以上含む一つ又は複数のグループに編成したグループ情報を生成する生成手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記閾値は、一つの前記グループに含むことができる前記演算要素の数又は前記演算要素の面積であることを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記閾値は、電源供給開始可能な前記演算要素の数であり、前記生成手段は、複数の前記回路ブロックに含まれる前記処理に使用する演算要素の数が閾値を超えないように前記グループ情報を生成することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  5. 前記閾値は、電源供給開始可能な前記演算要素の面積であり、前記生成手段は、複数の前記回路ブロックに含まれる前記処理に使用する演算要素の面積が閾値を超えないように前記グループ情報を生成することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  6. 前記閾値を設定するパラメータ設定手段を備えることを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記パラメータ設定手段は、電源供給を開始する際の時間間隔を設定し、
    前記生成手段は、設定された時間間隔に基づいて、前記グループ毎に電源供給を開始するタイミングを異ならせたタイミング情報を生成することを特徴とする請求項記載の情報処理装置。
  8. 前記生成手段は、前記決定手段により決定した演算要素を含み新たに電源供給を開始する前記回路ブロックを、一つの前記グループに含まれる前記演算要素の数又は前記演算要素の面積が前記閾値以下になるように一つ又は複数のグループに編成した前記グループ情報を生成することを特徴とする請求項2乃至の何れか1項に記載の情報処理装置。
  9. それぞれ少なくとも一つの演算要素を有する複数の回路ブロック、及び前記回路ブロック毎に電源供給を制御する電源供給制御手段を有する演算手段と、前記複数の回路ブロック毎に電源供給を制御する制御手段と、を備える半導体集積回路における制御情報を生成する情報処理装置であって、
    実行する処理に係るコンフィグレーションデータに基づいて、前記演算手段が有する複数の前記演算要素の内から当該処理に使用する前記演算要素を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定した前記演算要素を含む前記回路ブロックを、一つ又は複数のグループに編成したグループ情報を生成するグループ情報生成手段と、
    前記グループ情報によって編成されるグループ毎に電源供給を開始するタイミングを示すタイミング情報を生成するタイミング情報生成手段と、
    前記グループ情報及び前記タイミング情報に基づいて、前記複数の回路ブロックに対する電源の供給及び遮断を制御するための制御情報を生成する制御情報生成手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  10. 少なくとも一つの演算要素を有する複数の回路ブロック、及び前記回路ブロック毎に電源供給を制御する制御手段を有する演算手段を備え、実行する処理に応じて回路構成を動的に再構成可能な情報処理装置の制御方法であって、
    実行する処理に係るコンフィグレーションデータに基づいて、前記演算手段が有する複数の前記演算要素の内から当該処理に使用する演算要素を決定する決定工程と、
    前記決定工程で決定した演算要素を有する回路ブロックを少なくとも1つ以上含む複数の前記回路ブロックから構成されるグループ毎に電源供給を開始するタイミングを異ならせる制御工程とを備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  11. 処理を実行する演算要素を複数有し、実行する処理に応じて回路構成を動的に再構成可能な情報処理装置の制御方法であって、
    それぞれ少なくとも一つの前記演算要素を有する複数の回路ブロック、及び前記回路ブロック毎に電源供給を制御する電源供給制御手段を有する前記情報処理装置の演算手段が有する複数の前記演算要素の内から、実行する処理に係るコンフィグレーションデータに基づいて当該処理に使用する前記演算要素を決定する決定工程と、
    前記決定工程にて決定した前記演算要素を含む前記回路ブロックを、一つ又は複数のグループに編成したグループ情報を生成するグループ情報生成工程と、
    前記グループ情報によって編成されるグループ毎に電源供給を開始するタイミングを示すタイミング情報を生成するタイミング情報生成工程と、
    前記グループ情報及び前記タイミング情報に基づいて、前記複数の回路ブロックに対する電源の供給及び遮断を制御するための制御情報を生成する制御情報生成工程とを有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  12. 処理を実行する演算要素を複数有し、実行する処理に応じて回路構成を動的に再構成可能な情報処理装置を備えるコンピュータを、
    それぞれ少なくとも一つの前記演算要素を有する複数の回路ブロック、及び前記回路ブロック毎に電源供給を制御する電源供給制御手段を有する演算手段と、
    実行する処理に係るコンフィグレーションデータに基づいて、前記演算手段が有する複数の前記演算要素の内から当該処理に使用する演算要素を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定した演算要素を有する回路ブロックを少なくとも1つ以上含む複数の前記回路ブロックから構成されるグループ毎に電源供給を開始するタイミングを異ならせる制御手段として機能させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能なプログラム。
  13. 処理を実行する演算要素を複数有し、実行する処理に応じて回路構成を動的に再構成可能な情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    それぞれ少なくとも一つの前記演算要素を有する複数の回路ブロック、及び前記回路ブロック毎に電源供給を制御する電源供給制御手段を有する前記情報処理装置の演算手段が有する複数の前記演算要素の内から、実行する処理に係るコンフィグレーションデータに基づいて当該処理に使用する前記演算要素を決定する決定ステップと、
    前記決定ステップにて決定した前記演算要素を含む前記回路ブロックを、一つ又は複数のグループに編成したグループ情報を生成するグループ情報生成ステップと、
    前記グループ情報によって編成されるグループ毎にタイミングを異ならせ、前記グループ毎の電源供給を開始するタイミングを示すタイミング情報を生成するタイミング情報生成ステップと、
    前記グループ情報及び前記タイミング情報に基づいて、前記複数の回路ブロックに対する電源の供給及び遮断を制御するための制御情報を生成する制御情報生成ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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