JP6057617B2 - パルスギャップ推定装置、パルスギャップ推定方法及びプログラム - Google Patents

パルスギャップ推定装置、パルスギャップ推定方法及びプログラム Download PDF

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本発明はパルスギャップ推定装置、パルスギャップ推定方法及びプログラムに関し、人体を通信媒体として通信する場合において好適なものである。
従来、人体を通信媒体として通信する通信システムが、本発明者らの1人により提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1に記載の通信システムでは、人体の歩行に伴って人体表面に形成される電界において周期的に出現するパルス間が通信期間として設定されることにより、当該パルスによって送受信対象の情報が破壊されることが回避される。
具体的には、現時刻に出現したパルスピークの1つ前に出現したパルスピークの過去時刻がメモリに保持され、当該現時刻と過去時刻との差分が現時刻に加算されることにより、現時刻の次に出現すると予測されるパルスピークの未来時刻が算出される。そして、現時刻から未来時刻までの期間における所定の範囲が通信期間として設定される。
特開2004−266388号
ところが、上記特許文献1では、現時刻と過去時刻とに出現する2つの歩行パルスピークを検出するための歩行通路を確保する必要がある。しかしながら、歩行通路を長くすると、当該歩行通路の配置スペースが大型化するのみならず、歩行通路に複数人が進入することで歩行パルスピークを検出できない可能性が高くなることが想定される。
したがって、現時刻の1つ前に出現した歩行パルスを検出することなく、当該現時刻に出現する歩行パルスに基づいて通信期間を設定できるようにすることが課題となった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、簡易に通信期間を設定させ得るパルスギャップ推定装置、パルスギャップ推定方法及びプログラムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明は、パルスギャップ推定装置であって、人体表面に生じる帯電電位の時間変化を示す信号における基準電位の正極側に設定される第1の閾値又は負極側に設定される第2の閾値に到達する歩行パルスを、前記信号から検出するパルス検出部と、前記パルス検出部により検出された歩行パルスが閾値に到達した時点からピークを経て当該閾値に戻った時点までの第1の時間に基づいて、前記戻った時点から、前記パルス検出部により検出された歩行パルスが次の周期に出現し閾値に到達するまでの第2の時間を算出するパルスギャップ算出部とを備えることを特徴とする。
また本発明は、パルスギャップ推定方法であって、人体表面に生じる帯電電位の時間変化を示す信号における基準電位の正極側に設定される第1の閾値又は負極側に設定される第2の閾値に到達する歩行パルスを、前記信号から検出する検出ステップと、前記検出ステップで検出された歩行パルスが閾値に到達した時点からピークを経て当該閾値に戻った時点までの第1の時間を測定する測定ステップと、前記測定ステップで測定された第1の時間に基づいて、前記戻った時点から、前記検出ステップで検出された歩行パルスが次の周期に出現し閾値に到達するまでの第2の時間を算出する算出ステップとを備えることを特徴とする。
また本発明は、プログラムであって、人体表面に生じる帯電電位の時間変化を示す信号における基準電位の正極側に設定される第1の閾値又は負極側に設定される第2の閾値に到達する歩行パルスを、前記信号から検出すること、検出された歩行パルスが閾値に到達した時点からピークを経て当該閾値に戻った時点までの第1の時間に基づいて、前記戻った時点から、前記検出された歩行パルスが次の周期に出現し閾値に到達するまでの第2の時間を算出することを実行することを特徴とする。
上述の第1の時間と第2の時間とには、男女の相違、年齢の相違及び履物の相違などにかかわらず、相関があることが本発明者らによって見出された。つまり本発明では、現時刻に出現する歩行パルスが一定のレベル以上となっている時間(第1の時間)に基づいて、周期的に出現する歩行パルスが一定のレベル未満となっている時間(第2の時間)を捉えることができる。
したがって、現時刻の1つ前に出現した歩行パルスを検出することなく、送受信対象の情報に影響を与えるレベル未満となる歩行パルス区間内を通信期間として設定させることが可能となる。
こうして、簡易に通信期間を設定させ得るパルスギャップ推定装置、パルスギャップ推定方法及びプログラムが実現される。
なお、本発明では、現時刻の1つ前に出現した歩行パルスの検出が不要となるため、上記引用文献に比べて処理負荷が低減され、この結果、即応性を向上することもできる。
歩行波形例を示すグラフである。 歩行波形の実験結果(1)を示すグラフである。 歩行波形の実験結果(2)を示すグラフである。 本実施形態における通信システムの構成例を示す図である。 端末装置の構成例を示す図である。 扉制御装置の構成例を示す図である。 パルスギャップ推定装置のハードウェア構成例を示す図である。 パルスギャップ推定装置の機能的構成を示す図である。 歩行波形における閾値とパルス幅及びパルスギャップとの関係を一例として示す図である。 パルスギャップ推定処理手順を示すフローチャートである。
(1)人の歩行について
まず、本発明に係る実施形態を説明する前に、人の歩行に関して説明する。
人が歩行している場合、当該人体の足裏(もしくは靴底)と路面との接触、剥離及び摩擦により生じる帯電電位が人体表面全体にわたって膜のように分布する。この帯電電位を一対の電極間における電位の時間変化(以下、歩行波形という)として捉えた場合、当該歩行波形は一般的な通信帯域よりも低い帯域に出現し、図1に示すような挙動となる。
図1から分かるように、歩行波形では、急峻に変化する歩行パルスが複数あり、これらは周期的に出現する。これら歩行パルスのうち、最大ピークをとる歩行パルスPSは、歩行の特性上、一方の足が路面から完全に浮いており、他方の足で立脚している時期(以下、遊脚期という。)に出現する。
なお、歩行パルスの出現メカニズム等の詳細については、本発明者らの1人により出願された特開2008−154733を参照されたい。
ところで、歩行波形に閾値を設定した場合、当該閾値でのパルス幅とパルスギャップとには、男女の相違、年齢の相違及び履物の相違などにかかわらず、相関があることが本発明者らによって見出された。
ここで、パルス幅とパルスギャップとの相関に関する実験結果の一部として、50代男性が革靴を履いて歩行したときの歩行波形を図2に示し、20代女性がヒールを履いて歩行したときの歩行波形を図3に示す。
図2及び図3に示すように、歩行パルスPSは、図2では基準電位の正極側に出現し、図3では基準電位の負極側に出現していることが分かる。このような歩行パルスPSの逆転現象は、路面と履物とにおける帯電列の相違などを要因として生じる。
なお、歩行パルスPSが基準電位の正極側に出現する場合のパルス幅txは、図2に示すように、歩行波形における基準電位の正極側に設定される第1の閾値TH1に歩行パルスPSが到達した時点からピークを経て当該第1の閾値TH1に戻った時点までの時間である。
また、歩行パルスPSが基準電位の正極側に出現する場合のパルスギャップtyは、図2に示すように、歩行パルスPSが第1の閾値TH1に戻った時点から、当該歩行パルスPSが次の周期に出現し第1の閾値TH1に到達するまでの時間である。
また、歩行パルスPSが基準電位の負極側に出現する場合のパルス幅txは、図3に示すように、歩行波形における基準電位の負極側に設定される第2の閾値TH2に歩行パルスPSが到達した時点からピークを経て当該第2の閾値TH2に戻った時点までの時間である。
また、歩行パルスPSが基準電位の負極側に出現する場合のパルスギャップtyは、図3に示すように、歩行パルスPSが第2の閾値TH2に戻った時点から、当該歩行パルスPSが次の周期に出現し第2の閾値TH2に到達するまでの時間である。
このようなパルス幅txとパルスギャップtyとには、図2及び図3から明らかなように、歩行パルスPSの逆転現象があっても、男女、年齢及び履物の相違があっても、相関があることが分かる。具体的には、パルス幅txに対する係数をαとすると、パルス幅txとパルスギャップtyとには、ty=α・txという関係がある。
すなわち、図2及び図3では、歩行パルスPSの逆転現象や、男女、年齢及び履物の相違にかかわらず、ty÷txで得られる値がおおむね同程度となる。したがって、例えば、ty÷txで得られる値の平均を係数αとした場合、歩行波形におけるパルス幅txが分かれば、パルスギャップtyを推定することが可能となる。
なお、ここでは図示しないが、歩行速度などが相違していても、相関があることが分かっている。
また、第1の閾値TH1と第2の閾値TH2との絶対値は異なっていても良いが、同程度であることが望ましい。
このように歩行波形ではパルス幅txとパルスギャップtyとに相関があるため、当該パルス幅txが分かりさえすれば、パルスギャップtyを算出することができる。
(2)実施形態について
次に、本発明を実施するための一形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(2−1)通信システムの構成
図4に示すように、本実施形態では、ゲート装置2、端末装置3、扉制御装置4及びパルスギャップ推定装置5を構成要素として通信システム1が構成される。
(2−2)ゲート装置の構成
ゲート装置2は、図4に示したように、会社や駅等の入出口に設けられるものであり、通路PGを仕切る一対の通路壁11A及び11Bと、当該通路壁11A及び11Bの出口側に開閉自在に設けられた扉12とを主な構成要素として備える。
(2−3)端末装置の構成
端末装置3は、ゲート装置2の通路PGを通過することが許可された人に割り当てられるものであり、当該人が通路PGを通過する際に所持すべきものである。
この端末装置3における筺体内には、図5に示すように、電極21、リファレンス電極22、センサアンプ23、通信部24及び記憶部25が主な構成要素として備えられる。
電極21は、情報を送受信するための電極とされ、例えば筺体の内表面に設けられる。リファレンス電極22は、端末装置3におけるグランドとされ、例えば電極21から所定距離を隔てて当該電極21と平行に設けられる。
センサアンプ23は、FET(Field Effect Transistor)等の検知素子及びアンプを有し、人体表面に分布する帯電電位を信号(以下、電位信号という)として検出し、当該電位信号を増幅する。この電位信号は、人体表面に生じる帯電電位の時間変化を示している。
通信部24は、ゲート装置2の通路PGを通過しようとする人が端末装置3を所持する場合、当該人を通信媒体として、所定の通信方式にしたがって通信相手となる扉制御装置4内の通信部と歩行波形の周波数帯域よりも高い周波数帯域で通信する。
例えば、扉制御装置4に情報を伝達する場合、通信部24は、搬送波を情報に応じて変調し、変調結果として得られる変調信号を電極21に印加することで人体表面に電界を誘起させる。この場合、変調信号に応じた電界の誘起により人体表面に分布する帯電電位が扉制御装置4において検出され復調される。このようにして、人体を通信媒体として扉制御装置4に情報が伝達される。
一方、扉制御装置4からの情報を取得する場合、人体表面では扉制御装置4により変調信号に応じた電界が誘起され、当該電界の誘起により人体表面に分布する帯電電位がセンサアンプ23において検出される。通信部24は、センサアンプ23から出力される電位信号を復調し、扉制御装置4の情報を抽出する。このようにして、人体を通信媒体として扉制御装置4からの情報が取得される。
記憶部25には、ゲート装置2の通路PGを通過することが許可された人に固有の情報としてID(identification)が記憶される。なお、このIDは、所定のデータベースにも登録される。また、このIDは、ゲート装置2の通路PGを通過しようとする人が端末装置3を所持する場合に通信部24によって扉制御装置4に伝達される。
(2−4)扉制御装置の構成
扉制御装置4は、図6に示すように、電極31、リファレンス電極32、センサアンプ33、通信部34及び認証部35を主な構成要素として備える。
電極31は、情報を送受信するための電極とされ、例えば通路壁11Bに対向する通路壁11Aの表面、あるいは、その表面内に、誘電体に囲まれた状態で設けられる。リファレンス電極22は、例えば、アースに接続された接地電極とされる。
センサアンプ33は、端末装置3におけるセンサアンプ23と同じ構成とされ、人体表面に分布する帯電電位を電位信号として検出し、当該電位信号を増幅する。この電位信号は、上述したように、人体表面に生じる帯電電位の時間変化を示している。
通信部34は、ゲート装置2の通路PGを通過しようとする人が端末装置3を所持する場合、当該人を通信媒体として、所定の通信方式にしたがって通信相手となる端末装置3内の通信部24と歩行波形の周波数帯域よりも高い周波数帯域で通信する。
例えば、端末装置3に情報を伝達する場合、通信部34は、搬送波を情報に応じて変調し、変調結果として得られる変調信号を電極31に印加することで人体表面に電界を誘起させる。この場合、変調信号に応じた電界の誘起により人体表面に分布する帯電電位が端末装置3のセンサアンプ23において検出され、当該端末装置3の通信部24において復調される。このようにして、人体を通信媒体として端末装置3に情報が伝達される。
一方、端末装置3からの情報を取得する場合、人体表面では端末装置3の通信部24により変調信号に応じた電界が誘起され、当該電界の誘起により人体表面に分布する帯電電位がセンサアンプ33において検出される。通信部34は、センサアンプ33から出力される電位信号を復調し、端末装置3の情報を抽出する。このようにして、人体を通信媒体として端末装置3からの情報が取得される。
認証部35は、端末装置3のIDが通信部34において取得され、当該通信部34からIDが与えられた場合、所定のデータベースに登録された複数のIDと所定の順序で照合する。
ここで、端末装置3のIDがデータベースに登録された複数のIDのすべてと不一致となる照合結果が得られた場合、認証部35は、閉鎖状態にある扉12をそのままの状態にするとともに、通路PGを通過できない旨を音声等によって通知する。
これに対し、端末装置3のIDがデータベースに登録された複数のIDのいずかと一致する照合結果が得られた場合、認証部35は、閉鎖状態にある扉12を開放する。
(2−5)パルスギャップ推定装置の構成
パルスギャップ推定装置5は、図7に示すように、当該パルスギャップ推定装置5の制御を司るCPU(Central Processing Unit)40に対して各種ハードウェアを接続することにより構成される。
例えば、ROM(Read Only Memory)41、CPU40のワークメモリとなるRAM(Random Access Memory)42、モニタ43、マウス等の入力部44及びHDD(Hard disk drive)等の記憶部45がバス46を介して接続される。記憶部45には、パルスギャップを推定するためのプログラム(以下、パルスギャップ推定プログラムという)などが格納される。
CPU40は、パルスギャップ推定プログラムをRAM42に展開した場合、図8に示すように、入力部51、パルス検出部52、パルスギャップ算出部53及び通信条件命令部54として機能する。
入力部51は、扉制御装置4のセンサアンプ33において検出された電位信号(人体表面に生じる帯電電位の時間変化を示す信号)を入力する部である。この電位信号には、歩行波形が含まれている。
入力部51は、電位信号から通信部24における通信帯域よりも低い帯域成分を必要に応じて抽出する。
この抽出手法には、扉制御装置4における通信部34におけるサンプリング周期よりも遅い周期でサンプリングする手法と、当該通信部34における通信帯域よりも低い帯域以外をフィルタリングする手法との一方又は双方などが採用される。
パルス検出部52は、図9に示すように、入力部51から出力される電位信号における基準電位の正極側に設定される第1の閾値TH1又は負極側に設定される第2の閾値TH2に到達する歩行パルスPSを、当該電位信号から検出する。
なお、遊脚期に出現する歩行パルスPSが基準電位の正極側となる場合を示している。また、電位信号における基準電位は、扉制御装置4におけるリファレンス電極32の電位である。
パルスギャップ算出部53は、パルス検出部52において例えば第1の閾値TH1に到達する歩行パルスPSが検出された場合、当該歩行パルスPSが第1の閾値TH1に到達した時点からピークを経て当該第1の閾値TH1に戻った時点までの第1の時間(パルス幅tx)を測定する。
また、パルスギャップ算出部43は、パルス幅txを測定した場合、当該パルス幅txに係数αを乗算し、パルス検出部42において検出された歩行パルスPSが次の周期に出現し第1の閾値TH1に到達するまでの第2の時間(パルスギャップty)を算出する。
なお、この係数αは、入力部44(図7)を介して入力される値に設定され、当該設定値は入力部44を介して適宜変更することができる。
通信条件命令部54は、パルスギャップ算出部53において得られたパルス幅tx及びパルスギャップtyを扉制御装置4の通信部34に通知し、当該パルスギャップty以内を通信期間として通信すべきことを扉制御装置4の通信部34に命令する。
この場合、扉制御装置4の通信部34では、端末装置3の通信部24と通信を開始する際に、通信条件命令部54から通知されたパルス幅tx及びパルスギャップtyに基づいて、通信開始時刻やフレーム間隔等の通信条件が設定され、当該通信条件にしたがった通信が行われる。
(2−6)パルスギャップ推定装置の処理手順
ところで、上述のパルスギャップ推定装置5は、図10に示すルーチンを経るようになっている。
すなわち、パルスギャップ推定装置5は、例えば電源投入を契機としてルーチンを開始し、検出ステップSP1の第1段階SP1Aに進む。
パルスギャップ推定装置5は、検出ステップSP1の第1段階SP1Aでは、扉制御装置4のセンサアンプ33において検出される電位信号の入力を開始し、検出ステップSP1の第2段階SP1Bに進む。
パルスギャップ推定装置5は、検出ステップSP1の第2段階SP1Bでは、電位信号における歩行パルスPSが第1の閾値TH1に到達したか否かを判定し、否定結果を得た場合には、検出ステップSP1の第3段階SP1Cに進む。
パルスギャップ推定装置5は、検出ステップSP1の第3段階SP1Cでは、電位信号における歩行パルスPSが第2の閾値TH2に到達したか否かを判定し、否定結果を得た場合には、検出ステップSP1の第2段階SP1Bに戻る。
このようにパルスギャップ推定装置5は、検出ステップSP1の第2段階SP1B又は第3段階SP1Cにおいて肯定結果を得るまで、検出ステップSP1の第2段階SP1Bと第3段階SP1Cとを順次経て歩行パルスPSを監視する。
一方、パルスギャップ推定装置5は、検出ステップSP1の第2段階SP1B又は第3段階SP1Cにおいて肯定結果を得た場合、測定ステップSP2に進んで、検出ステップで検出された歩行パルスPSのパルス幅txの測定を開始する。そして、パルスギャップ推定装置5は、パルス幅txの測定が終了した場合には次の算出ステップSP3に進む。
パルスギャップ推定装置5は、算出ステップSP3では、測定ステップSP2で測定されたパルス幅txに係数αを乗算することによりパルスギャップtyを算出し、次の通信条件命令ステップSP4に進む。
パルスギャップ推定装置5は、通信条件命令ステップSP4では、算出ステップSP3で算出されたパルスギャップty以内を通信期間として通信すべきことを扉制御装置4の通信部34に命令した後、検出ステップSP1の第2段階SP2Aに戻る。
(2−7)効果等
以上、本実施形態では、現時刻に出現する歩行パルスPSが一定のレベル以上となっている時間(パルス幅tx)に基づいて、周期的に出現する歩行パルスPSが一定のレベル未満となっている時間(パルスギャップty)が捉えられる。
したがって、現時刻の1つ前に出現した歩行パルスPSを検出することなく、送受信対象の情報に影響を与えるレベル未満となる歩行パルス区間内を通信期間として設定させることが可能となる。
なお、本実施形態では、現時刻の1つ前に出現した歩行パルスの検出が不要となるため、当該歩行パルスをも用いてパルスギャップtyを推定する場合に比べて処理負荷が低減され、この結果、即応性を向上することもできる。
(3)他の実施形態について
上記実施形態では、認証側となる扉制御装置4にパルスギャップ推定装置5が接続された。しかしながら、被認証側となる端末装置3にパルスギャップ推定装置5が接続されていても良い。
なお、端末装置3に接続されるパルスギャップ推定装置5は、カード端末又は携帯電話機等における構成要素の一部(パルスギャップ推定部)として組み込まれていても良い。このようにしても上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また上記実施形態では、パルスギャップ推定装置5が、第1の閾値TH1又は第2の閾値TH2に到達する歩行パルスPSを検出した時点からパルス幅txを測定した。
パルスギャップ推定装置5は、このパルス幅txの測定に加えて、第1の閾値TH1又は第2の閾値TH2に到達する歩行パルスPSを検出したことを例えば扉制御装置4等の外部装置に通知するようにしても良い。
第1の閾値TH1又は第2の閾値TH2に到達する歩行パルスPSが検出されたということは、ゲート装置2の通路PGに人が通過し始めた、あるいは、当該通路PGの入口に人が近づいたということを意味する。
したがって、第1の閾値TH1又は第2の閾値TH2に到達する歩行パルスPSを検出した時点で、当該歩行パルスPSを検出したことを外部装置に通知した場合には、外部装置に対して、ゲート装置2の通路PGに人が通過し始めた、あるいは、当該通路PGの入口に人が近づいたことを認識させることができる。
本発明は、例えば運輸業、農業、鉱業、林業、漁業、建設業、製造業、電気業又は情報通信業において利用可能性があり、もちろんこれら以外のあらゆる産業において幅広く利用可能性がある。なお、本発明は、上述の実施形態又は他の実施形態に示された内容以外に、利用すべき産業に周知となる技術を付加することができ、また当該内容を省略又は変更することができる。
1……通信システム、2……ゲート装置、3……端末装置、4……扉制御装置、5……パルスギャップ推定装置、11A,11B……通路壁、12……扉、21,31……電極、22,32……リファレンス電極、23,33……センサアンプ、24,34……通信部、25,45……記憶部、35……認証部、40……CPU、41……ROM、42……RAM、43……モニタ、44……入力部、51……入力部、52……パルス検出部、53……パルスギャップ算出部、54……通信条件命令部、SP1……検出ステップ、SP2……測定ステップ、SP3……算出ステップ、SP4……通信条件命令ステップ。

Claims (3)

  1. 人体表面に生じる帯電電位の時間変化を示す信号における基準電位の正極側に設定される第1の閾値又は負極側に設定される第2の閾値に到達する歩行パルスを、前記信号から検出するパルス検出部と、
    前記パルス検出部により検出された歩行パルスが閾値に到達した時点からピークを経て当該閾値に戻った時点までの第1の時間に基づいて、前記戻った時点から、前記パルス検出部により検出された歩行パルスが次の周期に出現し閾値に到達するまでの第2の時間を算出するパルスギャップ算出部と
    を備え、
    前記パルスギャップ算出部は、
    前記第1の時間に係数を乗算して前記第2の時間を算出する
    ことを特徴とするパルスギャップ推定装置。
  2. 人体表面に生じる帯電電位の時間変化を示す信号における基準電位の正極側に設定される第1の閾値又は負極側に設定される第2の閾値に到達する歩行パルスを、前記信号から検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで検出された歩行パルスが閾値に到達した時点からピークを経て当該閾値に戻った時点までの第1の時間を測定する測定ステップと、
    前記測定ステップで測定された第1の時間に基づいて、前記戻った時点から、前記検出ステップで検出された歩行パルスが次の周期に出現し閾値に到達するまでの第2の時間を算出する算出ステップと
    を備え、
    前記算出部ステップでは、
    前記第1の時間に係数を乗算して前記第2の時間が算出される
    ことを特徴とするパルスギャップ推定方法。
  3. 人体表面に生じる帯電電位の時間変化を示す信号における基準電位の正極側に設定される第1の閾値又は負極側に設定される第2の閾値に到達する歩行パルスを、前記信号から検出すること、
    検出された歩行パルスが閾値に到達した時点からピークを経て当該閾値に戻った時点までの第1の時間に基づいて、前記戻った時点から、前記検出された歩行パルスが次の周期に出現し閾値に到達するまでの第2の時間を算出すること
    を実行するプログラムであって、
    前記第2の時間は、前記第1の時間に係数を乗算して算出される
    ことを特徴とするプログラム。
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