JP6055365B2 - 電解液供給型電池及びその操作方法 - Google Patents

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Description

本発明は、筐体内に電解液を流通させた状態で運転を行うことが可能な電解液供給型電池及びその操作方法に関する。
電解液供給型電池は、筐体内に対して電解液を供給する一方で、該筐体内から前記電解液を排出することが可能な電池である。すなわち、電極反応を生起して運転(充放電)状態とするときには筐体内に予め電解液が供給され、一方、休止状態とするときには電解液の供給が停止される。
ここで、休止状態の際に筐体内に電解液が滞留していると、自己放電が起こることがある。勿論、この場合には放電容量が低下する。この不具合を回避するべく、特許文献1には、休止状態であるときには筐体内の電解液を大気に置換することが提案されている。すなわち、この技術は、休止の際、筐体内から電解液を排出するとともに該筐体内に大気を導入するものである。
特開昭60−253154号公報
大気には、酸素や水分が含まれる。このため、活物質によっては酸化等の化学変化を起こして変質する懸念がある。このような事態が生じると、活物質が失活して電極反応が進行することが困難となる。すなわち、電池特性が低下する。
しかも、電解液を排出した筐体内や排出ラインでは、大気に暴露された電解液の残渣が乾燥して残留固化物となることがある。この残留固化物により、次回の運転時に電解液を供給ないし排出する際に詰まりが惹起されることがある。
さらに、筐体内、特に電池反応部等から電解液を完全に排出することは容易ではないため、正極や負極の活物質が電解液で濡れた状態が維持される。従って、自己放電が全く起こらないようにすることは困難である。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、活物質が変質する懸念を払拭し得るとともに詰まりを防止することが可能であり、しかも、自己放電を可及的に抑制し得る電解液供給型電池及びその操作方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、リチウムイオン電池の正極及び負極を収容した筐体内に電解液を供給すること、及び前記筐体内から電解液を排出することが可能な電解液供給型電池であって、
前記筐体に接続され、電解液を前記正極及び前記負極に供給するための第1供給ラインと、
前記第1供給ラインを間に挟むようにして前記筐体に接続され、電解液以外の液体を前記正極及び前記負極に供給するための第2供給ライン及び第3供給ラインと、
前記筐体に接続され、前記筐体内を通過した前記電解液又は前記電解液以外の液体を前記筐体から排出するための排出ラインと、
を備え、
運転を行うとき、前記第1供給ラインから供給された前記電解液が、前記第2供給ライン及び前記第3供給ラインの各々から供給された前記電解液以外の液体同士の間に挟まれ、且つ、各々が層流を形成して互いに混じり合うことなく前記筐体内を流通した後、前記排出ラインから排出され、
休止の時、前記第2供給ライン及び前記第3供給ラインの各々から供給された前記電解液以外の液体が、該液体で前記筐体内が満たされるように流通した後、前記排出ラインから排出されることを特徴とする。
また、本発明は、リチウムイオン電池の正極及び負極を収容した筐体内に電解液を供給すること、及び前記筐体内から電解液を排出することが可能な電解液供給型電池の操作方法であって、
前記筐体に、電解液を前記正極及び前記負極に供給するための第1供給ラインと、前記第1供給ラインを間に挟み、電解液以外の液体を前記正極及び前記負極に供給するための第2供給ライン及び第3供給ラインと、前記筐体内を通過した前記電解液又は前記電解液以外の液体を前記筐体から排出するための排出ラインとを接続し、
運転を行う際には、前記第1供給ラインから前記電解液を供給し、且つ前記第2供給ライン及び前記第3供給ラインの各々から前記電解液以外の液体を供給して、前記筐体内を、前記電解液が前記液体同士の間に挟まれ且つ、各々が層流を形成して互いが混じり合うことのないように流通させた後、前記排出ラインから排出し、
休止の際には、前記第2供給ライン及び前記第3供給ラインの各々から前記電解液以外の液体を供給して、前記筐体内を、該筐体内が前記電解液以外の液体で満たされるように流通させた後、前記排出ラインから排出することを特徴とする。
ここで、「電解液以外の液体」とは、電解液として機能し得ない液体を意味する。すなわち、リチウムイオン電池の場合、リチウムイオン伝導性を示さない液体である。具体的には、電解液の溶媒として用いられ、且つ電解質を溶解していない有機溶媒である。また、「電解液以外の液体同士が互いに接する」状態は、互いが混ざり合うことなく接触界面が生じた層状態であってもよいし、又は、互いが混ざり合って合流した状態であってもよい。
以上のように、本発明においては、電解液供給型電池を運転するときには、筐体内の電池反応部に電解液を供給するとともに、筐体内のそれ以外の箇所に電解液以外の液体を供給した流通状態とし、一方、休止するときには、電池反応部及びそれ以外の箇所に電解液以外の液体を供給した流通状態とすることが可能である。要するに、運転時に流通させていた電解液を、電解液以外の液体に変更して休止状態とすることができる。
電解液として機能しない液体が筐体内に導入されるため、電池反応部で電極反応が生起することが困難である。このため、休止時の自己放電を抑制することができる。
しかも、流通液を、電解液から電解液以外の液体に変更する際に筐体内に大気が導入されることがないので、活物質が大気に接触することがない。従って、活物質が変質することや、このことに起因して電池特性が低下することを回避することができる。
また、排出ライン等にも大気が導入されることがないので、電解液の残渣が乾燥して残留固化物となることが回避される。このため、次回の運転時に、残留固化物による詰まりが起こることが回避される。
一般に、活物質層は、電極反応に伴って体積変化(膨張・収縮)を起こす。従って、充放電が繰り返されると、活物質層と集電体の接触界面に応力が繰り返し作用することになるので、活物質層が集電体から脱落する一因となる。
そこで、運転時には、第2供給ライン及び第3供給ラインの各々から供給された電解液以外の液体が正極の正極活物質層と正極集電体との接触界面、負極の負極活物質層と負極集電体との接触界面に個々に接触するように筐体内を流通させることが好ましい。この場合、前記接触界面での電極反応が阻害されるので、該接触界面で応力が繰り返し作用することが回避される。従って、活物質層が集電体から脱落する懸念を払拭し得る。
また、排出ラインとして、第1供給ラインから供給された電解液を排出するための第1排出ラインと、第2供給ライン及び前記第3供給ラインの各々から供給された電解液以外の液体を排出するための第2排出ライン及び第3排出ラインとを設けることが好ましい。この場合、電解液と、電解液以外の液体を個別に回収して筐体内に循環再供給することが容易となるからである。
以上において、電解液以外の液体の好適な例としては、塩又はイオンを含まない溶媒が挙げられる。一層具体的には、電解液の溶媒と同一の溶媒を単体で用いればよい。なお、電解液として機能しないようであれば、塩やイオンを含む溶媒であってもよい。
電解液供給型電池は、リチウムイオン電池として構成される。この場合、正極活物質及び負極活物質として、リチウムイオンを吸蔵又は放出可能な物質を採用すればよい。

本発明によれば、電解液供給型電池を運転するときには筐体内の電池反応部に電解液を供給して流通状態とするとともに、それ以外の箇所に電解液以外の液体(電解液として機能しないもの)を供給して流通状態とし、一方、休止するときには、電解液に代えて前記電解液以外の液体を電池反応部に供給して流通状態とするようにしているので、運転時に充放電を行うこと、休止時に自己放電を抑制することの双方が可能となる。
しかも、筐体内や排出ライン等に大気を導入することがないので、活物質が変質して電池特性が低下することや、電解液の残渣の固化物が残留して詰まりが起こることを回避することが容易である。
本発明の実施の形態に係る電解液供給型電池の縦断面を模式的に示した要部概略縦断面図である。 図1の電解液供給型電池を運転状態にするときの縦断面を模式的に示した要部概略縦断面図である。 図1の電解液供給型電池を休止状態にするときの縦断面を模式的に示した要部概略縦断面図である。 別の実施の形態に係る電解液供給型電池の縦断面を模式的に示した要部概略縦断面図である。
以下、本発明に係る電解液供給型電池及びその操作方法につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態では、リチウムイオン電池を例示する。
図1は、本実施の形態に係る電解液供給型電池10の縦断面を模式的に示した要部概略縦断面図である。この電解液供給型電池10は、筐体12内に収容された電池反応部14を有する。
この場合、電池反応部14は、負極16と、セパレータ18と、正極20とが図1における下方からこの順序で積層されることで形成される。この中の負極16は、負極集電体22と、該負極集電体22の一端面(上端面)に形成された負極活物質層24とからなる。
負極集電体22は、例えば、Al、Cu、ステンレス、Ni、W、Au、Pt等の金属からなる。負極集電体22は平板形状体であってもよいし、メッシュであってもよい。
負極活物質層24は、負極活物質、導電助剤及び結着剤を混合した合材を負極集電体22に塗布することによって形成することができる。リチウムイオン電池を構成する本実施の形態では、負極活物質として、Li4Ti512、Li−Si合金、Li−Ge合金、Li−Al合金、Li−Sn合金等が選定される。又は、グラファイト、Si、Ge、Al、Sn等であってもよい。
また、導電助剤としてはケッチェンブラック、アセチレンブラック、カーボンブラック、炭素繊維、カーボンナノチューブ、グラフェン等を選定すればよく、結着剤としてはカルボキシメチルセルロース、ポリイミド、ポリフッ化ビニリデン、スチレン−ブタジエンゴム等を選定すればよい。
セパレータ18は、負極16と正極20が接触して短絡が起こることを回避するべく、絶縁体からなる。この種のセパレータ18としては、ガラス不織布や多孔質の樹脂フィルム等の公知のものを採用すればよい。
正極20は、正極集電体26と、該正極集電体26の一端面(下端面)に形成された正極活物質層28とからなる。この中の正極集電体26は、前記負極集電体22と同様に構成することができる。
また、正極活物質層28は、正極活物質と、上記したような導電助剤及び結着剤とを混合した合材を正極集電体26に塗布することによって形成することができる。リチウムイオン電池の場合、正極活物質の好適な例としては、LiFePO4、LiCoO2、LiMn24、LiNiO2、Li2FePO4F、LiCo1/3Ni1/3Mn1/32、Li4Ti512等が挙げられる。又は、FeF3やS等であってもよい。
以上の構成において、負極集電体22及び正極集電体26の一部は筐体12の外方に露呈している。これらの露呈部位は、図示しない外部負荷や充電用電源等を電気的に接続するための電極端子となる。
この場合、筐体12は、略直方体形状(立方体形状を含む)からなり、その一端面に、第1供給ライン30、第2供給ライン32及び第3供給ライン34が接続される。第1供給ライン30は、第2供給ライン32と第3供給ライン34の間に挟まれる位置に配設される。
第1供給ライン30には、第1ポンプ36、第1流量調節計(MFC)38、第1バルブ40が介装される。同様に、第2供給ライン32には第2ポンプ42、第2流量調節計44、第2バルブ46が介装され、第3供給ライン34には、第3ポンプ48、第3流量調節計50、第3バルブ52が介装される。
第1供給ライン30には、図示しない電解液供給源(例えば、電解液回収槽)から、第1ポンプ36の作用下に送液された電解液54(図2参照)が流通する。第1バルブ40が開状態にあるときには、電解液54が筐体12内に供給される。
なお、電解液54の好適な例としては、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、ビニレンカーボネート等の適切な有機溶媒の群から選択された少なくとも1種以上からなる溶媒に、LiPF6、LiBF4、LiClO4等の電解塩を溶解させたものが挙げられる。
第2供給ライン32及び第3供給ライン34には、第2ポンプ42、第3ポンプ48の作用下に図示しない溶媒供給源(例えば、溶媒回収槽)から送液された溶媒56(図2参照)が、電解液以外の液体として流通する。第2バルブ46及び第3バルブ52が開状態にあるときには、溶媒56が筐体12内に供給される。
溶媒供給源は、第2供給ライン32及び第3供給ライン34で共用するようにしてもよいし、第2供給ライン32、第3供給ライン34に個別に設けるようにしてもよい。
好適な溶媒56としては、電解液54の溶媒が挙げられる。すなわち、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、ビニレンカーボネート等を、上記したような電解塩やイオン等を溶解することなく単体で用いればよい。このように電解塩やイオン等を含まない溶媒56は、電解液(リチウムイオン伝導体)としては機能しない。
第1流量調節計38、第2流量調節計44及び第3流量調節計50は、図示しない制御回路に電気的に接続されている。すなわち、前記制御回路は、電解液54及び溶媒56の流量を、第1流量調節計38、第2流量調節計44及び第3流量調節計50を介して個別に制御することが可能である。
筐体12には、例えば、第1供給ライン30、第2供給ライン32及び第3供給ライン34が設けられた位置に対向するようにして、第1排出ライン58、第2排出ライン60及び第3排出ライン62が設けられる。これら第1排出ライン58、第2排出ライン60及び第3排出ライン62には、それぞれ、第4バルブ64、第5バルブ66及び第6バルブ68が介装される。
第1排出ライン58を、前記電解液供給源(例えば、電解液回収槽)に向かうようにするとともに、第2排出ライン60及び第3排出ライン62を、前記溶媒供給源(例えば、溶媒回収槽)に向かうようにしてもよい。このようにすることにより、電解液54及び溶媒56を筐体12に対して循環供給することができるようになるので経済的である。
本実施の形態に係る電解液供給型電池10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果につき、本実施の形態に係る操作方法との関係で説明する。
電解液供給型電池10の初回の運転を行う際には、図2に示すように、第1ポンプ36、第2ポンプ42及び第3ポンプ48を付勢するとともに第1バルブ40〜第6バルブ68の全バルブを開状態とする。これにより、電解液供給源から第1供給ライン30を介して筐体12内に電解液54が供給されるとともに、第2供給ライン32及び第3供給ライン34を介して筐体12内に溶媒56が供給される。
ここで、制御回路は、第1供給ライン30から供給された電解液54が、第2供給ライン32から供給された溶媒56と、第3供給ライン34から供給された溶媒56との間に挟まれ、且つ互いが混じり合わないように、第1流量調節計38、第2流量調節計44及び第3流量調節計50を介して電解液54及び溶媒56の流量を制御する。このため、筐体12内では、図2における下方から、溶媒56、電解液54、溶媒56の3層状態となるように、電解液54、溶媒56が流通する。図2においては、破線を付すことで溶媒56、電解液54、溶媒56が流通する領域を区別している。
要するに、3層状態の溶媒56、電解液54、溶媒56は、個別に層流を形成する。このような状態で電解液54及び溶媒56が流れる流通条件は、流体力学に基づく計算を行うことで容易に求めることができる。
本実施の形態においては、最下層の溶媒56は、負極集電体22と負極活物質層24の接触界面に接するように流通し、最上層の溶媒56は、正極集電体26と正極活物質層28の接触界面に接するように流通する。そして、最下層の溶媒56と最上層の溶媒56に挟まれた電解液54は、負極活物質層24及び正極活物質層28の大部分に接するように流通する。
筐体12内を流通した電解液54は、第1排出ライン58から筐体12外に排出される。また、最下層の溶媒56は第2排出ライン60から、最上層の溶媒56は第3排出ライン62から筐体12外に排出される。
このように、電解液54及び溶媒56は、筐体12内に供給されてから筐体12外に排出されるまで、混じり合うことなく流通する。従って、電解液54及び溶媒56を個別に回収し、電解液供給源、溶媒供給源に戻して循環再流通させることが可能である。
この状態で、正極集電体26及び負極集電体22の筐体12から露呈した部位(電極端子)に外部負荷を電気的に接続することにより、放電が営まれる。電池電圧が所定の閾値まで降下した後は、外部負荷に代替して充電用電源を接続すればよい。これにより充電が営まれる。いずれにおいても、電解液54が負極活物質層24及び正極活物質層28の大部分に接するように電池反応部14を流通しているので、リチウムイオンが電解液54中を移動し、正極20及び負極16において電極反応が生起される。
これに対し、負極集電体22と負極活物質層24の接触界面、及び正極集電体26と正極活物質層28の接触界面には、電解液として機能し得ない溶媒56が接する。このため、両接触界面では、リチウムイオンの吸蔵・放出反応が阻害される。このため、例えば、活物質層24、28の接触界面近傍が大きな体積変化を起こすことや、このことに起因して活物質層24、28が集電体22、26から脱落することを回避することができる。
運転を終了して電解液供給型電池10を休止するときには、図3に示すように、第1ポンプ36を停止するとともに第1バルブ40を開状態とする。これにより電解液供給源からの電解液54の供給が停止されるので、筐体12内では、溶媒供給源から第2供給ライン32及び第3供給ライン34を介して供給された溶媒56のみが流通するようになる。
筐体12内の電解液54は、溶媒56によって筐体12外(第1排出ライン58)に押し出される。電解液54が排出されたことを検知した後、例えば、シーケンス制御によって第1バルブ40及び第4バルブ64を閉状態とする。
この場合、制御回路は、第2供給ライン32から供給された溶媒56と、第3供給ライン34から供給された溶媒56とで筐体12内の全体が満たされるように、第2流量調節計44及び第3流量調節計50を介して溶媒56の流量を制御する。このため、筐体12内では、第2供給ライン32から供給された溶媒56と、第3供給ライン34から供給された溶媒56とが接する。
負極活物質層24及び正極活物質層28の全体に溶媒56が接するようであれば、溶媒56同士が互いに混じり合う必要は特にない。勿論、溶媒56同士が混じり合って(合流して)もよい。溶媒56は、第2排出ライン60又は第3排出ライン62のいずれか一方、又は双方から筐体12外に排出すればよい。
溶媒56には、電解塩やイオンが含まれていない。従って、溶媒56が電解液として機能することはない。さらに、溶媒56によって電解液54が筐体12外に押し出されるので、電解液54が筐体12内に残留することは困難である。以上のような理由から、リチウムイオンが溶媒56内を伝導することが回避され、このために電極反応が生起されることも回避される。従って、休止状態であるときの自己放電が十分に抑制される。
しかも、筐体12に大気が供給されることがないので、正極活物質や負極活物質が大気中の酸素や水分の影響を受けて変質することが回避される。このため、電池特性が低下することを回避することができる。
加えて、第1排出ライン58に電解液54が残留した状態で大気が導入されることがないので、排出ラインで電解液54の残渣が乾燥して残留固化物となることもない。
電解液供給型電池10を再運転するときには、図2に示す状態とすればよい。すなわち、上記と同様に、第1ポンプ36を付勢するとともに第1バルブ40及び第4バルブ64を開状態とする。これにより、電解液供給源から第1供給ライン30を介して筐体12内に電解液54が供給される。勿論、この際、制御回路は上記と同様に、第1供給ライン30から供給された電解液54が、第2供給ライン32から供給された溶媒56と、第3供給ライン34から供給された溶媒56との間に挟まれ、且つ互いが混じり合わないように、第1流量調節計38、第2流量調節計44及び第3流量調節計50を介して電解液54及び溶媒56の流量を制御する。
第1排出ライン58等には、溶媒56の残留固化物が付着していない。上記したように、筐体12内への電解液54の供給を停止し、筐体12内に流通する流通液を全て溶媒56に変更する過程で第1排出ライン58等に大気が導入されることがないからである。従って、残留固化物に起因して詰まりが惹起されることが回避される。
なお、電解塩を溶解した電解液54と、単体の溶媒56とでは電気伝導度等が相違する。従って、第1排出ライン58に流通している流通液に電解液54が含まれているか否かは、該流通液の電気伝導度等を測定することで判断することが可能である。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、図4に示すように、多孔質体からなる負極集電体70、正極集電体72を用いるようにしてもよい。なお、図4において、図1〜図3に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。
この場合、第2供給ライン32及び第3供給ライン34は、負極集電体70、正極集電体72の内部に挿入されている。換言すれば、第2供給ライン32及び第3供給ライン34の各先端は、負極集電体70、正極集電体72で被覆されている。
そして、正極及び負極の各電極端子は、負極集電体70、正極集電体72の筐体12から露呈した端部の気孔を充填することで形成されている。
この構成においては、第2供給ライン32及び第3供給ライン34から供給された溶媒56は、負極集電体70、正極集電体72の気孔から滲出し、負極集電体70と負極活物質層24の接触界面、正極集電体72と正極活物質層28の接触界面のそれぞれに接する。これにより、上記と同様に前記接触界面での電極反応が阻害されるので、活物質層24、28が集電体70、72から脱落することを回避することができる。
図1〜図3に示す構成、図4に示す構成のいずれにおいても、排出ラインを1個のみとし、筐体12内を3層状態で流通した溶媒56、電解液54及び溶媒56の全てを当該排出ラインから排出するようにしてもよい。この場合、排液タンク等を設け、排出ラインを通過した電解液54及び溶媒56を貯留するようにしてもよい。
また、休止状態とするときに筐体12内に供給する液体は、電極反応を生起させないような塩やイオンを含む溶媒であってもよい。
さらに、正極活物質及び負極活物質が、リチウムイオン電池以外の電池を構成するものであってもよいことは勿論である。
10…電解液供給型電池 12…筐体
14…電池反応部 16…負極
20…正極 22、70…負極集電体
24…負極活物質層 26、72…正極集電体
28…正極活物質層 30、32、34…供給ライン
36、42、48…ポンプ 38、44、50…流量調節計
40、46、52、64、66、68…バルブ 54…電解液
56…溶媒 58、60、62…排出ライン

Claims (9)

  1. リチウムイオン電池の正極及び負極を収容した筐体内に電解液を供給すること、及び前記筐体内から電解液を排出することが可能な電解液供給型電池であって、
    前記筐体に接続され、電解液を前記正極及び前記負極に供給するための第1供給ラインと、
    前記第1供給ラインを間に挟むようにして前記筐体に接続され、電解液の溶媒として用いられ、且つ電解塩を溶解していない有機溶媒を前記正極及び前記負極に供給するための第2供給ライン及び第3供給ラインと、
    前記筐体に接続され、前記筐体内を通過した前記電解液又は前記有機溶媒を前記筐体から排出するための排出ラインと、
    を備え、
    運転を行うとき、前記第1供給ラインから供給された前記電解液が、前記第2供給ライン及び前記第3供給ラインの各々から供給された前記有機溶媒同士の間に挟まれ、且つ、各々が層流を形成して互いに混じり合うことなく前記筐体内を流通した後、前記排出ラインから排出され、
    休止の時、前記第2供給ライン及び前記第3供給ラインの各々から供給された前記有機溶媒、該有機溶媒で前記筐体内が満たされるように流通した後、前記排出ラインから排出されることを特徴とする電解液供給型電池。
  2. 請求項1記載の電池において、前記第2供給ライン及び前記第3供給ラインの各々から供給された前記有機溶媒が前記正極の正極活物質層と正極集電体との接触界面、前記負極の負極活物質層と負極集電体との接触界面に個々に接触するように前記筐体内を流通するとともに、前記第1供給ラインから供給された前記電解液が前記正極活物質層及び前記負極活物質層に接触するように前記筐体内を流通することを特徴とする電解液供給型電池。
  3. 請求項1又は2記載の電池において、前記排出ラインが、前記第1供給ラインから供給された前記電解液を排出するための第1排出ラインと、前記第2供給ライン及び前記第3供給ラインの各々から供給された前記有機溶媒を排出するための第2排出ライン及び第3排出ラインとを有することを特徴とする電解液供給型電池。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電池において、前記有機溶媒は、塩又はイオンを含まない溶媒であることを特徴とする電解液供給型電池。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電池において、正極活物質及び負極活物質が、リチウムイオンを吸蔵又は放出可能な物質であることを特徴とする電解液供給型電池。
  6. リチウムイオン電池の正極及び負極を収容した筐体内に電解液を供給すること、及び前記筐体内から電解液を排出することが可能な電解液供給型電池の操作方法であって、
    前記筐体に、電解液を前記正極及び前記負極に供給するための第1供給ラインと、前記第1供給ラインを間に挟み、電解液の溶媒として用いられ、且つ電解塩を溶解していない有機溶媒を前記正極及び前記負極に供給するための第2供給ライン及び第3供給ラインと、前記筐体内を通過した前記電解液又は前記有機溶媒を前記筐体から排出するための排出ラインとを接続し、
    運転を行う際には、前記第1供給ラインから前記電解液を供給し、且つ前記第2供給ライン及び前記第3供給ラインの各々から前記有機溶媒を供給して、前記筐体内を、前記電解液が前記有機溶媒同士の間に挟まれ且つ、各々が層流を形成して互いが混じり合うことのないように流通させた後、前記排出ラインから排出し、
    休止の際には、前記第2供給ライン及び前記第3供給ラインの各々から前記有機溶媒を供給して、前記筐体内を、該筐体内が前記有機溶媒で満たされるように流通させた後、前記排出ラインから排出することを特徴とする電解液供給型電池の操作方法。
  7. 請求項6記載の操作方法において、前記第2供給ライン及び前記第3供給ラインの各々から供給した前記有機溶媒を、前記正極の正極活物質層と正極集電体との接触界面、前記負極の負極活物質層と負極集電体との接触界面に個々に接触するように前記筐体内を流通させるとともに、前記第1供給ラインから供給された前記電解液が前記正極活物質層及び前記負極活物質層に接触するように前記筐体内を流通させることを特徴とする電解液供給型電池の操作方法。
  8. 請求項6又は7記載の操作方法において、前記排出ラインとして、第1排出ライン、第2排出ライン及び第3排出ラインを設け、
    運転を行う際には、前記第1供給ラインから供給された前記電解液を前記第1排出ラインから排出するとともに、前記第2供給ライン及び前記第3供給ラインの各々から供給された前記有機溶媒を前記第2排出ライン及び前記第3排出ラインから個別に排出することを特徴とする電解液供給型電池の操作方法。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の操作方法において、前記有機溶媒として、イオン又は塩を含まない溶媒を用いることを特徴とする電解液供給型電池の操作方法。
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