JP6053627B2 - 真空ベローズホットバルブ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、半導体製造装置や排気配管の途中などに設けられ、反応生成物の付着を防止するためにヒータが設けられた真空ベローズホットバルブに関する。
この種の真空ベローズホットバルブは、その構成上、反応生成物が内部に付着しやすくなっており、頻繁にバルブを交換又は清掃する必要がある。特に、排気ガス等の流体ではその温度が低くなることでより生成物が付着しやすくなるため、これを防ぐために一般的に加熱用のヒータが設けられている。この場合、通常の真空ベローズホットバルブでは、ボデー外部にのみヒータが取り付けられることが多い。
一方、本出願人は、特許文献1において、ボデー外部をヒータで覆い、且つベローズの内部にシースヒータをつる巻き状に設置することにより、弁体内部の温度の均一性を確保するようにした真空排気弁を提案している。
特許第2995450号公報
しかしながら、前者の真空ベローズホットバルブのボデー外部のみにヒータを設けた場合には、内部のベローズまで熱が伝わり難くなり、ボデー内部の均熱性が保てなくなることで生成物の付着を効果的に防止することができない。
一方、後者の特許文献1の真空排気弁は、ボデー外部をヒータで覆い、ベローズの内部にシースヒータをつる巻き状に設置して弁体内部の温度の均一性を確保しているが、内部ヒータの取り付けに緻密な作業を要し、ヒータの交換やメンテナンス等も困難になり、ボデー外部のみにヒータを設ける場合に比較して部品点数が増え、製造コストも大きくなる。
さらに、この真空排気弁では、ボンネットとボデーの接続部から熱がアクチュエータ側へ放熱されるため、これらボンネットとボデーの接続部の温度がボデー内部より低くなる。この温度低下を防止するためにヒータや断熱材を別途追加した場合、構造が複雑化してコストの増大を招くことにもつながる。
本発明は、上記の課題点を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、ヒータの数を増やすことなく全体を効率的に均一に加熱して生成物の付着を防止でき、外部から容易にヒータを着脱できることで、組立性やメンテナンス性にも優れた簡単な構造の真空ベローズホットバルブを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ガス流入口とガス流出口を有するボデーの上部に所定の隙間を有したボンネットを設け、このボンネットに搭載したアクチュエータに連動するステムを介してボデー内に設けた弁体を開閉可能に設け、このステムの外周側をベローズで密封シールすると共に、ボデーの外周囲と隙間とに断熱層内にヒータ部位を有するマントルヒータを着脱可能に設け、このマントルヒータの内周にヒータ部位の発熱を伝達するための発熱伝達部材を設け、この発熱伝達部材をステムの外周とベローズの内周側との間に垂設させた真空ベローズホットバルブである。
請求項2に係る発明は、発熱伝達部材は、フランジ部と、このフランジ部の中央位置を貫通する前記ステムの外周囲に垂下する筒状部とから成る真空ベローズホットバルブである。
請求項3に係る発明は、ボンネットとボデーとを対角位置に設けた連結ボルトで固着し、この連結ボルトを外して発熱伝達部材に接触するヒータ部位を半割り状に展開してマントルヒータを取り外し可能に設けた真空ベローズホットバルブである。
請求項4に係る発明は、発熱伝達部材のフランジ部とボンネットとを連結ねじで連結し、発熱伝達部材のフランジ部とボデーとを締結ボルトで連結してベローズに設けたフランジ部材とボデーとの間に装着したOリングで外部シールした真空ベローズホットバルブである。
請求項5に係る発明は、発熱伝達部材のフランジ部とボンネットに設けた取付板とを一体に形成した真空ベローズホットバルブである。
請求項6に係る発明は、発熱伝達部材とボンネットとの間にステムが貫通する連結筒材を設け、この連結筒材の両端に設けたフランジを介して発熱伝達部材のフランジ部とボンネットの取付板とを一体に固着した真空ベローズホットバルブである。
請求項7に係る発明は、ボンネットとボデーとを連結する連結ボルト又は連結ねじの数に対応して、ボンネットとボデーとの隙間に挿入するマントルヒータの分割数を増やした真空ベローズホットバルブである。
請求項1に係る発明によると、ボデーの外周囲と、ボデーとボンネットとの間の隙間とにマントルヒータを設け、このマントルヒータの内周に発熱伝達部材を垂設しているので、内部に別のヒータを設けるなどヒータの数を増やすことなく、一つのマントルヒータでボデーを外部から直接加熱し、かつ発熱伝達部材を介してマントルヒータのヒータ部位の発熱を内部に伝達して、全体を効率的に均一に加熱してボデー内部の弁体やベローズに対しても生成物の付着を防止できる。外部から容易にヒータを着脱できることで組立性やメンテナンス性にも優れ、構造が簡単であるため製造コストも大幅に削減可能になる。
請求項2に係る発明によると、発熱伝達部材のフランジ部によりボデー上部付近の内部及び外部側を加熱し、筒状部によりボデーを内部側から加熱して弁体やベローズを高温にしてこれらへの生成物の付着を防ぐことができる。
請求項3に係る発明によると、ヒータ部位を半割り状に展開してマントルヒータをボデー、ボンネットから取り外し可能に設けていることで、連結ボルトを外して展開することにより全体を多方向に分離することなく、一方向から容易にマントルヒータを着脱できる。半割り形状で全体を包囲しながらマントルヒータを取付けできるため、熱を逃げにくくして効率的な加熱が可能になる。
請求項4に係る発明によると、フランジ部とボンネットとを連結ねじ、発熱部材のフランジ部とボデーとをこの連結ねじとは異なる締結ボルトでそれぞれ連結することで、締結ボルトを締付けたときにOリングの圧縮シール力を高めて外部シール性を向上できる。これにより、ベローズ内部側への流体や生成物等の浸入を防止し、これらの付着を確実に阻止する。発熱伝達部材とボデーとを締結ボルトで一体化し、発熱伝達部材にボンネットを一体化すれば、ボデーとアクチュエータとの組み立て手順が簡単になる。
請求項5に係る発明によると、発熱伝達部材のフランジ部とボンネットに設けた取付板とを一体に形成することで、発熱部材のフランジ部とボデーとを固着することで、ボンネットを発熱伝達部材とを別途固着することなく容易に全体を一体化できる。取付板とフランジ部とを固着するための連結ボルトが必要ないため、部品点数の削減やマントルヒータ形状の簡素化も可能になる。
請求項6に係る発明によると、発熱伝達部材とボンネットとの間に連結筒材を設けることで、ボンネットの取付板とフランジ部とを固着するための連結ボルトを設ける必要がない。このため、部品点数の削減やマントルヒータ形状の簡素化も可能になり、連結筒材の着脱によりボデー側とアクチュエータ側とを分離して、個別にメンテナンスや修理を実施できる。
請求項7に係る発明によると、連結ボルト又は連結ねじの数に対応してマントルヒータの分割数を増やすことで、連結ボルトによる締付け箇所を増やして安定した状態でボンネットとボデーとを強固に一体化できる。分割数を増やしたマントルヒータでボデーを包囲することで、このマントルヒータによる密着性を高めて断熱効率を向上できる。
本発明の真空ベローズホットバルブの第1実施形態を示す縦断面図である。 図1におけるマントルヒータの概略模式図である。 本発明の真空ベローズホットバルブの第2実施形態を示す縦断面図である。 図3におけるマントルヒータの概略模式図である。 本発明の真空ベローズホットバルブの第3実施形態を示す縦断面図である。 図5におけるマントルヒータの概略模式図である。 本発明の真空ベローズホットバルブの第4実施形態を示す縦断面図である。 図7におけるマントルヒータの概略模式図である。
以下、本発明における真空ベローズホットバルブの実施形態を図面に基づいて説明する。図1、図2においては、本発明の真空ベローズホットバルブの第1実施形態を示している。図1、図3、図5、図7における各バルブ部分において、中心線よりも左側は弁閉状態、中心線よりも右側は弁開状態を示している。
図1に示すように、真空ベローズホットバルブ本体(以下、バルブ本体)1は、ボデー2と、エアシリンダからなるアクチュエータ3と、マントルヒータ5と、発熱伝達部材6とを有している。
バルブ本体1におけるボデー2は、一側にガス流入口10と、下側にガス流出口11とを有し、このボデー2の上部には所定の隙間Sを有した状態でボンネット12が設けられている。ボンネット12には取付板13が設けられ、この取付板13とボデー2とが連結ボルト15により連結される。ボンネット12にはアクチュエータ3が搭載され、このアクチュエータ3には、上部側に往復動可能なピストンロッド21、下部側にロッド状のステム22が設けられている。ガス流入口とガス流出口とは相互に入れ替わっていてもよい。
ステム22の外周側には円筒状のベース24が設けられ、このベース24に形成された後述のホルダ30にユニット型のベローズ23が取付けられる。このベース24により、マントルヒータ5の熱で加熱された発熱伝達部材6から輻射熱を受け取って、ディスクホルダである弁体25を加熱する。
ベローズ23はベース24の外周側に配置し、このベローズ23の下部に弁体25が固着され、ベローズ23によりステム22の外周側が密封シールされている。ベローズ23の上部にはフランジ部材26が設けられ、このフランジ部材26が発熱伝達部材6とボデー2との間に介在され、フランジ部材26とボデー2との間にシール用Oリング27が装着されている。弁体25の先端側には、例えばフッ素ゴムからなる内周シールOリングであるガスケット28がシール部材としてディスクワッシャ33により装着され、このガスケット28がボデー2内に形成された弁座29に当接シール可能に設けられている。
ベローズ23の内部側において、ピストンロッド21にはステム22が連結されるか又は一体に形成され、このステム22がボデー2内に設けられた弁体25のホルダ30に連結されている。この構造により、アクチュエータ3にピストンロッド21、ステム22が連動して弁体25がボデー2内を往復動(図において上下動)し、ガスケット28が弁座29に接離することで弁開閉動作が可能になっている。前記した取付板13とステム22との間には環状に突出した装着部31が突出形成され、この装着部31に軸受部材32が装着されている。
マントルヒータ5は、略円筒状の断熱層40を有し、この断熱層40は、例えばグラスウールやシリカ等により形成され、円筒部40aと、この円筒部40aの上部に内周鍔部40bを有する形状に設けられる。
マントルヒータ5は、ボデー2に装着される発熱伝達部材6とボンネット12との隙間Sに断熱層40の内周鍔部40b、ボデー2の外周囲に円筒部40aが配置された状態で着脱可能に装着される。このマントルヒータ5のボデー2への装着時には、後述する挿通孔42にステム22、貫通孔43にスペーサ45が挿通されることで隙間が塞がれ、ガス流入口10、ガス流出口11を塞ぐ開口部位にこれらを挿通した状態で包囲することによりボデー2の外周囲全体に密着させた状態で装着できる。断熱層40内には、加熱用のヒータ部41が埋設されるように設けられている。
マントルヒータ5の装着後に平面側から見た場合、中央側にボデー2が位置し、このボデー2の周囲に図示しない内装ガラスクロス、発熱線であるヒータ部41、断熱層40となる断熱用グラスウール、図示しない外装ガラスクロス(PTFEコーティング等)が配置されている。
ヒータ部41は、例えばニクロム線等からなり、ボデー2の上部側並びに外周面側を被覆するようにマントルヒータ5の内周側に沿うように設けられる。図において、ヒータ部41は、断熱層40の内部に埋設されるように設けられているが、断熱層40の内周面に露出した状態で取り付けられていてもよい。
ボデー2側面を覆う前記の略円柱形状のマントルヒータ5は、L字型のバルブの側面の継手部位を通る一つの母線と、その母線の対角に位置する母線とを結ぶ上下底面上の線を含む回転軸に平行な面で分割され、対角に位置する母線部分で接続されている。上下底面の分割線は、継手部位と、アクチュエータ3等の構造物とボデー2とを接続する支柱部位を通るため、ヒータ部41は、マントルヒータ5内部において、上下底面で分割された形状にしたがって分割され、対角に位置する母線の位置で一つに接続される。
図2の二点鎖線に示すように、断熱層40の上部中央にはステム22が挿通可能な挿通孔42が形成され、この挿通孔42を中心としてその対角位置に貫通孔43が形成されている。貫通孔43には、筒状のスペーサ45が挿着され、このスペーサ45により発熱伝達部材6とボンネット12との隙間Sが所定の高さに確保される。ボデー2、ボンネット12は、スペーサ45に挿入した二つの対角位置の連結ボルト15で連結され、これによりマントルヒータ5もバルブ本体1に位置決め固定される。
断熱層40はヒンジ部46を有し、このヒンジ部46により半割り状に展開可能に分割された形状に設けられ、断熱層40に対応するように、発熱伝達部材6に接触するヒータ部41も、断熱層40とともに半割状に展開可能に分割されている。このときの分割位置は、挿通孔42と、二つの貫通孔43、43とを結ぶ一直線上となる。
マントルヒータ5は、連結ボルト15を取り外したり、バルブ本体1を分解することなく、断熱層40、ヒータ部41を展開状態にすることでバルブ本体1から取外し可能になっている。
マントルヒータ5の内周には、ヒータ部41の発熱を伝達するための発熱伝達部材6が設けられ、この発熱伝達部材6は、例えば、アルミニウム(A1060、A1070、A6063等)、銅合金(無酸素銅(C1020等)、ベリリウム銅(C1720等)、C3604)、SUSなどにより形成される。発熱伝達部材6の材質は、特に、マントルヒータ5と接触する加熱部位を考慮した上で決定される。
発熱伝達部材6は、フランジ部50と、このフランジ部50の中央位置を貫通するステム22の外周囲に垂下するパイプ状の筒状部51とを有し、放熱用の構造体として設けられる。そして、フランジ部50がボデー2の上面側に直接接触しながら装着され、このフランジ部50とボデー2との間にはリークポート52が設けられ、このリークポート52はベローズ23を装着したことによる漏れ検査用として利用可能になっている。
発熱伝達部材6の筒状部51は、フランジ部50からステム22の外周とベローズ23の内周側との間に伸びるように垂設され、この発熱伝達部材6のフランジ部50を介してマントルヒータ5のヒータ部41により加熱され、ヒータ部41の発熱がベローズ23の内側にも伝達されるようになっている。このとき、筒状部51が、輻射熱によりベース24とベローズ23とを加熱する。
発熱伝達部材6において、筒状部51の代わりに図示しない加熱用のベローズを垂下方向に設けるようにしてもよい。この場合、この加熱用ベローズを伸縮する伝熱部品として使用でき、この加熱用ベローズがフランジ部50に接触して加熱されることで、ベース24とベローズ23とを加熱することができる。加熱用ベローズには、封止性能や耐圧性能は必要とされることはなく、例えば、ベリリウム銅等の伝熱性の高い材料で製作される。
ベローズ23内部の空気は、バルブが開閉作動する度に排出、吸引され、大気と入れ替わるので、ベローズ温度低下の要因となっているが、発熱伝達部材6を設けることにより、ベローズ23内部の空気が暖められ、ベローズ23の温度を上げることが可能になる。
ここで、ベローズ内部の温度を上げるための対策として、発熱伝達部材6を設ける以外にも、(1)ベローズ内部の空間を熱伝導性の高い材料で埋めて、大気と入れ替わる空気量を減らすこと、(2)ベローズ内部の空間をOリングシールやラビリンスシールなどで密閉すること、(3)伝熱性の高い材料で熱を伝えるための成形ベローズを作成し、ヒーターベースと一体化して溶接ベローズの内側に設置すること、が考えられる。
(1)の場合、大気と入れ替わる空気量を減らすことで、加熱されていない空気がベローズ内部に入り込む量を減らし、ベローズ内部の温度低下を抑えることはできるが、大気と入れ替わる空気が少しでも存在する以上、ある程度の温度低下は避けられない。これは、ヒータの容量を増やしたり、流入空気をあらかじめ加熱しておくことで、ある程度は対処可能にはなるが、その分、構造が複雑になり、部品点数も増加する。(2)の場合、加熱した空気の温度は下がりにくくはなるが、内圧が変動するためベローズの耐久性を向上させる必要が生じる。(3)の場合、伝熱用のベローズが伸縮するため、例えば、内部にシースヒータを設けた場合と同様の温度分布にすることも可能ではあるが、伸縮量を内部と外部とで等しくするためにロウ付け等により強度を向上する必要がある。寿命等によりベローズを交換する必要が生じた場合、全体を同時に交換することになるため、コストがかかることになる。
これらの理由により、(1)〜(3)の対策を施すことは望ましくない。
フランジ部50とボンネット12の取付板13とは、スペーサ45を介して連結ボルト15で連結される。このとき、ベローズ23のフランジ部材26とボデー2の間に装着されたOリング27が連結ボルト15の締付け力により圧縮され、これらの間が外部シールされる。本実施形態では二つの連結ボルト15、15によってボンネット12、発熱伝達部材6、ボデー2が一体に連結され、ボンネット12とフランジ部50との間に位置決め状態で一つのマントルヒータ5がボデー2の外部から取付け可能になっている。
上記のように構成された実施形態のバルブ本体1は、アクチュエータ3内の図示しない弁閉作動側にエアを供給して作動すると、ピストンロッド21に連結されたステム22が押され、このステム22が下方に移動して弁体25がベローズ23を伸長しながら下降し、図1の中心線よりも左側に示すように、弁座29に弁体25の下面のガスケット28が押付けられてシールされ、弁閉状態となる。
一方、アクチュエータ3の弁閉作動側からエアを抜き、弁開作動側にエアを供給すると、ピストンロッド21に連結されたステム22が引き上げられ、弁体25がベローズ23を短縮しながら上昇し、図1の中心線よりも右側に示すように、弁座29から弁体25のガスケット28が離れて弁開状態となる。
本発明におけるバルブ本体1は、上述したようにボデー2の外周囲に円筒部40a、隙間Sに内周鍔部40bをそれぞれ配置しながら断熱層40で包囲し、この断熱層40内にヒータ部41を有するマントルヒータ5を着脱可能に設け、このマントルヒータ5のヒータ部41で伝熱可能に設けているので、ボデー2全体を外周囲から略均一に加熱することができる。
マントルヒータ5の内周に、ヒータ部41の発熱を伝達するための発熱伝達部材6を設け、この発熱伝達部材6をステム22の外周とベローズ23の内周側との間に垂設させた形状に設けているので、ヒータ部41から発熱伝達部材6に熱が伝達されると、発熱伝達部6のフランジ部50によりボデー2の上部付近における内部及び外部側が加熱され、筒状部51によりボデー2の内部側が加熱される。この場合、筒状部51によりベローズ23付近に熱を伝達できるため、このベローズ23の内側からボデー2内部全体を伝熱してベローズ23や弁体25を加熱できる。
これらの断熱層40のヒータ部41によるボデー2の外周囲からの加熱と、発熱伝達部材6によるボデー2内部側からの加熱とにより、ボデー2内の流路側の温度とベローズ23内部の温度とを同程度に維持することができる。そのため、弁体25の開閉動作によりベローズ内部の空気が大気と入れ替わるときにも、この空気を迅速に加熱してこのベローズ内の空気と流路側との温度差を少なくできる。その結果、ベローズ23や弁体25に生成物を付着しにくくすることができ、従って、弁内の洗浄の頻度が激減し、ベローズ23の寿命が延び、弁の耐久性が向上する。
このように、一つのマントルヒータ5を加熱用ヒータとして取り付け、このマントルヒータ5と発熱伝達部材6とにより、ボデー2の外部側からと内部側から同時に加熱することで、構造が複雑化することなくボデー2全体を高温状態にできる。
この場合、ボデー2において、ガス流出口10、ガス流入口11、ステム22、連結ボルト15等の必要最小限の部分以外をマントルヒータ5の断熱層40で覆い、装着部31や連結ボルト15(スペーサ45)との間隙を塞ぎながら、この断熱層40をボンネット12やボデー2に密着させて外部への熱の放出を防いでいる。このため、加熱時にボデー2内部の温度均一性を確保し、保温性を向上させた状態でヒータ部41からの発熱を効率的にボデー2全体に伝達できる。
ボデー2の上部には連結ボルト15やステム22が位置し、図示しないOリングの装着溝も設けられ、なお且つボデー2上部のフランジ部位は重量が大きいため本来は非常に加熱しにくい部位であるが、上記したように隙間Sに装着される内周鍔部40bに対して挿入孔42や貫通孔43を設け、この隙間S付近にもマントルヒータ5を配置し、このマントルヒータ5をボデー2の上部にも広範囲に接触させていることにより、ボデー2上部のフランジ部位を加えたボデー2全体を十分に加熱することが可能になる。
さらに、ヒータ部41全体を発熱伝達部材6に近接した位置に設けているため、このヒータ部41から発熱伝達部材6に効果的に伝熱できる。
ボンネット12とボデー2とを対角位置に設けた連結ボルト15、15で固着し、この連結ボルト15を外したりバルブ本体1を分解することなく、発熱伝達部材6に接触するヒータ部41を半割り状に展開することによりマントルヒータ5を取り外し可能に設けているので、このマントルヒータ5を容易に着脱でき、組立性、メンテナンス性、洗浄性に優れている。
図3、図4においては、本発明の真空ベローズホットバルブの第2実施形態を示している。なお、この実施形態以降において、前述した実施形態と同一部分は同一符号によって表し、その説明を省略する。
この実施形態においては、図3に示すように、発熱伝達部材6に肉厚状のフランジ部50が設けられ、このフランジ部50とボンネット12の取付板13とが、スペーサ45を介して連結ねじ54で連結される。フランジ部50とボデー2との間にはベローズ23のフランジ部材26が介在され、フランジ部50とボデー2とが、連結ねじ54とは異なる締結ボルト55で連結されることで、フランジ部材26とボデー2との間に装着されたOリング27で外部シール可能になっている。この場合、締結ボルト55でOリング27を締付けていることでOリング27によるシール性を高め、流体の浸入を防止して反応生成物の付着を防ぐことができる。
この場合、仮に、外部シールに必要な力を得るために締結ボルト55が3本以上必要になったとしても、ボンネット12を締結するために使用される連結ねじ54の本数を必要最小限の2本にとどめて貫通孔43を少なくし、ヒータ部41の形状を簡素化できる。
組み立て時には、発熱伝達部材6とボデー2とを締結ボルト55で一体化した後に、ボンネット12と発熱伝達部材6のフランジ部50とを連結ねじ54で締結できるため、組み立て作業が容易になる。その際、フランジ部50と取付板13との間にスペーサ45を設けていることで、これらの間に断熱層40の内周鍔部40bを配置可能な所定の隙間Sが確保される。
また、図4の二点鎖線に示すように、ボンネット12とボデー2とを連結する連結ねじ54の数に対応して、ボンネット12とボデー2との隙間Sに挿入するマントルヒータ5の分割数を増やしてもよい。この場合、連結ねじ54を増やしてボデー2とボンネット12とを強固に一体化できる。マントルヒータ5のボデー2の外周囲や隙間Sへの着脱時には、連結ねじ54により生じる隙間を少なくでき、着脱作業も容易となる。
マントルヒータ5を二つより多い数に分割する場合は、回転軸、すなわちヒンジ部46で開閉する方向に平行な平面によりその分割数を増やすようにすればよい。このとき、マントルヒータ5が接続される母線の数が増えるが、完全に分離する母線は一つになっている。分割数を増やした場合、マントルヒータ5の剛性が低下してその形状を保持し難くなったり、ヒータ部41の挿入位置や分布が制限されるため、分割数は少ないほうが望ましい。ボデー2とアクチュエータ3等の構造体に設けた隙間Sに挿入される内周鍔部40bは、その隙間Sにより位置が保持され、図示しない面ファスナー等により外周部位を固定することで密着性や形状を保持するとよい。さらに、ガス流出口11側(図における底面側)についても、この部位を覆うマントルヒータ5の包囲形状を保持するために、面ファスナー等で固定することが望ましい。ヒータ部41を十分な柔軟性を有する材料により設けた場合には、上下の底面側を覆うこのヒータ部41の分割数を異なるものにしてもよい。
このような分割数を増やした構造のマントルヒータ5は、上記した実施形態や、以降に示す実施形態にも利用可能であり、これらの場合、連結ボルト15の数に対応してボンネット12とボデー2との隙間Sに挿入するマントルヒータ5の分割数を増やせばよい。
ヒータの種類としてマントルヒータを使用しているが、このマントルヒータ以外にも、例えば、シリコンラバーヒータやシースヒータなどの各種のヒータを用いることも可能である。また、ボデーの形状が複雑化した場合、完全に分離したヒータを設け、これらを面ファスナー等で接続することも可能である。
図5、図6においては、本発明の真空ベローズホットバルブの第3実施形態を示している。
この実施形態では、図5に示すように、発熱伝達部材6のフランジ部50とボンネット12の取付板13とが一体に形成されている。これにより、発熱伝達部材6とボンネット12とを一体化するためのボルト等が必要なくなり、部品点数の削減が可能になる。図6に示すように、ボルト用の貫通孔も必要ないため、マントルヒータ5の形状も簡素化する。
図7、図8においては、本発明の真空ベローズホットバルブの第4実施形態を示している。
この実施形態においては、図7に示すように、発熱伝達部材6とボンネット12との間にステム22が貫通する連結筒材60が設けられ、この連結筒材60によりステム22が軸受けされている。連結筒材60の両端にはフランジ61、61が設けられ、このフランジ61を介して固定用ボルト62により発熱伝達部材6のフランジ部50とボンネット12の取付板13とが一体に固着されている。
この構造により連結ボルトを省略できるため、図8に示すようにマントルヒータ5を簡素化できる。
1 バルブ本体
2 ボデー
3 アクチュエータ
5 マントルヒータ
6 発熱伝達部材
10 ガス流入口
11 ガス流出口
12 ボンネット
15 連結ボルト
22 ステム
23 ベローズ
25 弁体
26 フランジ部
27 Oリング
40 断熱層
41 ヒータ部
45 スペーサ
50 フランジ部
55 締結ボルト
60 連結筒材
61 フランジ
S 隙間

Claims (7)

  1. ガス流入口とガス流出口を有するボデーの上部に所定の隙間を有したボンネットを設け、このボンネットに搭載したアクチュエータに連動するステムを介してボデー内に設けた弁体を開閉可能に設け、このステムの外周側をベローズで密封シールすると共に、前記ボデーの外周囲と前記隙間とに断熱層内にヒータ部位を有するマントルヒータを着脱可能に設け、このマントルヒータの内周にヒータ部位の発熱を伝達するための発熱伝達部材を設け、この発熱伝達部材を前記ステムの外周と前記ベローズの内周側との間に垂設させたことを特徴とする真空ベローズホットバルブ。
  2. 前記発熱伝達部材は、フランジ部と、このフランジ部の中央位置を貫通する前記ステムの外周囲に垂下する筒状部とから成る請求項1に記載の真空ベローズホットバルブ。
  3. 前記ボンネットと前記ボデーとを対角位置に設けた連結ボルトで固着し、この連結ボルトを外して前記発熱伝達部材に接触するヒータ部位を半割り状に展開して前記マントルヒータを取り外し可能に設けた請求項1又は2に記載の真空ベローズホットバルブ。
  4. 前記発熱伝達部材のフランジ部と前記ボンネットとを連結ねじで連結し、前記発熱伝達部材のフランジ部と前記ボデーとを締結ボルトで連結して前記ベローズに設けたフランジ部材とボデーとの間に装着したOリングで外部シールした請求項2に記載の真空ベローズホットバルブ。
  5. 前記発熱伝達部材のフランジ部と前記ボンネットに設けた取付板とを一体に形成した請求項2乃至4の何れか1項に記載の真空ベローズホットバルブ。
  6. 前記発熱伝達部材とボンネットとの間に前記ステムが貫通する連結筒材を設け、この連結筒材の両端に設けたフランジを介して前記発熱伝達部材のフランジ部とボンネットの取付板とを一体に固着した請求項2乃至5の何れか1項に記載の真空ベローズホットバルブ。
  7. 前記ボンネットと前記ボデーとを連結する前記連結ボルト又は連結ねじの数に対応して、前記ボンネットとボデーとの隙間に挿入する前記マントルヒータの分割数を増やした請求項3乃至6の何れか1項に記載の真空ベローズホットバルブ。
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