JP6052571B2 - 情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置およびその制御方法と制御プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置およびその制御方法と制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6052571B2
JP6052571B2 JP2012068506A JP2012068506A JP6052571B2 JP 6052571 B2 JP6052571 B2 JP 6052571B2 JP 2012068506 A JP2012068506 A JP 2012068506A JP 2012068506 A JP2012068506 A JP 2012068506A JP 6052571 B2 JP6052571 B2 JP 6052571B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information processing
processing apparatus
information
client
result
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012068506A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013200702A (ja
JP2013200702A5 (ja
Inventor
小林 佳和
佳和 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2012068506A priority Critical patent/JP6052571B2/ja
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to US14/387,663 priority patent/US20150358428A1/en
Priority to CA2867555A priority patent/CA2867555A1/en
Priority to CN201380016374.6A priority patent/CN104205075A/zh
Priority to EP13770156.1A priority patent/EP2829984A4/en
Priority to AU2013238429A priority patent/AU2013238429A1/en
Priority to PCT/JP2013/055550 priority patent/WO2013146084A1/ja
Publication of JP2013200702A publication Critical patent/JP2013200702A/ja
Publication of JP2013200702A5 publication Critical patent/JP2013200702A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6052571B2 publication Critical patent/JP6052571B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/01Protocols
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/46Multiprogramming arrangements
    • G06F9/54Interprogram communication
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/07Responding to the occurrence of a fault, e.g. fault tolerance
    • G06F11/14Error detection or correction of the data by redundancy in operation
    • G06F11/1402Saving, restoring, recovering or retrying
    • G06F11/1415Saving, restoring, recovering or retrying at system level
    • G06F11/1443Transmit or communication errors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/14Session management
    • H04L67/143Termination or inactivation of sessions, e.g. event-controlled end of session
    • H04L67/145Termination or inactivation of sessions, e.g. event-controlled end of session avoiding end of session, e.g. keep-alive, heartbeats, resumption message or wake-up for inactive or interrupted session

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Description

本発明は、外部装置に情報処理を依頼した場合におけるサービス提供維持の技術に関する。
上記技術分野において、特許文献1には、シンクライアントシステムにおいて、シンクライアント端末と、シンクライアント端末の操作によりアプリケーションを実行するサーバとの間における、通信を効率化する技術が開示されている。
特開2005−228227号公報
しかしながら、上記文献に記載の技術では、シンクライアント端末とサーバとの間の通信が何らかの理由で切断した場合に、シンクライアント端末の操作により実行されていたアプリケーションも中断されてしまう。したがって、アプリケーションを再度開始したり、中断時点から再開したりするなど、処理効率が低下してしまっていた。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
互いに通信接続される第1情報処理装置と第2情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記第1情報処理装置、前記第2情報処理装置に対して情報処理の依頼をする依頼手段を備え
前記第2情報処理装置は、
前記第1情報処理装置からの前記情報処理の依頼に応じて、前記第1情報処理装置と前記第2情報処理装置との通信の切断前に、前記第2情報処理装置による前記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部にアクセスするためのアクセス先を含むアクセス情報を生成して、前記第1情報処理装置に通知するアクセス情報通知手段と、
前記依頼に基づく前記情報処理の完了前に前記第1情報処理装置と前記第2情報処理装置との通信が切断されたか否かを判断し、前記通信が切断された場合に、前記アクセス情報によりアクセスされる前記処理結果記憶部に前記情報処理の結果を記憶する処理制御手段と、
前記第1情報処理装置からの前記アクセス情報によるアクセスに応答して、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を前記第1情報処理装置に対して提供する第1処理結果提供手段と、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
互いに通信接続される第1情報処理装置と第2情報処理装置とを含む情報処理システムの制御方法であって、
前記第1情報処理装置が、前記第2情報処理装置に対して情報処理の依頼をする依頼ステップと、
前記第2情報処理装置が、前記第1情報処理装置からの前記情報処理の依頼に応じて、前記第1情報処理装置と前記第2情報処理装置との通信の切断前に、前記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部にアクセスするためのアクセス先を含むアクセス情報を生成して、前記第1情報処理装置に通知するアクセス情報通知ステップと、
前記第2情報処理装置が、前記依頼に基づく前記情報処理の完了前に前記第1情報処理装置と前記第2情報処理装置との通信が切断されたか否かを判断し、前記通信が切断された場合に、前記情報処理の結果を前記アクセス情報によりアクセスされる前記処理結果記憶部に記憶する処理制御ステップと、
前記第1情報処理装置からの前記アクセス情報によるアクセスに応答して、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を前記第1情報処理装置に対して提供する処理結果提供ステップと、
を含むことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
第1情報処理装置から情報処理の依頼を受ける第2情報処理装置であって、
前記第1情報処理装置から情報処理の依頼を受け付ける依頼受付手段と、
前記第1情報処理装置からの前記情報処理の依頼に応じて、前記第1情報処理装置との通信の切断前に、前記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部にアクセスするためのアクセス先を含むアクセス情報を生成して、前記第1情報処理装置に通知するアクセス情報送信手段と、
前記依頼に基づく前記情報処理の完了前に前記第1情報処理装置との通信が切断されたか否かを判断し、前記通信が切断された場合に、前記情報処理の結果を前記アクセス情報によりアクセスされる前記処理結果記憶部に記憶する処理制御手段と、
前記第1情報処理装置からの前記アクセス情報によるアクセスに応答して、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を前記第1情報処理装置に対して提供する第1処理結果提供手段と、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
第1情報処理装置から情報処理の依頼を受ける第2情報処理装置の制御方法であって、
前記第1情報処理装置から情報処理の依頼を受け付ける依頼受付ステップと、
前記第1情報処理装置からの前記情報処理の依頼に応じて、前記第1情報処理装置との通信の切断前に、前記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部にアクセスするためのアクセス先を含むアクセス情報を生成して、前記第1情報処理装置に通知するアクセス情報送信ステップと、
前記依頼に基づく前記情報処理の完了前に前記第1情報処理装置との通信が切断されたか否かを判断し、前記通信が切断された場合に、前記情報処理の結果を前記アクセス情報によりアクセスされる前記処理結果記憶部に記憶する処理制御ステップと、
前記第1情報処理装置からの前記アクセス情報によるアクセスに応答して、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を前記第1情報処理装置に対して提供する第1処理結果提供ステップと、
を含むことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
第1情報処理装置から情報処理の依頼を受ける第2情報処理装置の制御プログラムであって、
前記第1情報処理装置から情報処理の依頼を受け付ける依頼受付ステップと、
前記第1情報処理装置からの前記情報処理の依頼に応じて、前記第1情報処理装置との通信の切断前に、前記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部にアクセスするためのアクセス先を含むアクセス情報を生成して、前記第1情報処理装置に通知するアクセス情報送信ステップと、
前記依頼に基づく前記情報処理の完了前に前記第1情報処理装置との通信が切断されたか否かを判断し、前記通信が切断された場合に、前記情報処理の結果を前記アクセス情報によりアクセスされる前記処理結果記憶部に記憶する処理制御ステップと、
前記第1情報処理装置からの前記アクセス情報によるアクセスに応答して、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を前記第1情報処理装置に対して提供する第1処理結果提供ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
上記の第2情報処理装置に対して情報処理の依頼をする第1情報処理装置であって、
前記第2情報処理装置に対して情報処理の依頼を送信する依頼送信手段と、
前記第2情報処理装置との通信の切断前に、前記第2情報処理装置が前記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部にアクセスするためのアクセス先を含むアクセス情報を、前記第2情報処理装置から受信するアクセス情報受信手段と、
前記第2情報処理装置による前記情報処理の終了の前に、前記第2情報処理装置との通信を切断する切断手段と、
前記通信の切断後に前記第2情報処理装置により前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を、前記アクセス情報により前記処理結果記憶部へアクセスして取得する処理結果アクセス手段と、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
上記の第2情報処理装置に対して情報処理の依頼をする第1情報処理装置の制御方法であって、
前記第2情報処理装置に対して情報処理の依頼を送信する依頼送信ステップと、
前記第2情報処理装置との通信の切断前に、前記第2情報処理装置が前記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部にアクセスするためのアクセス先を含むアクセス情報を、前記第2情報処理装置から受信するアクセス情報受信ステップと、
前記第2情報処理装置による前記情報処理の終了の前に、前記第2情報処理装置との通信を切断する切断ステップと、
前記通信の切断後に前記第2情報処理装置により前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を、前記アクセス情報により前記処理結果記憶部へアクセスして取得する処理結果アクセスステップと、
を含むことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
上記の第2情報処理装置に対して情報処理の依頼をする第1情報処理装置の制御方法であって、
前記第2情報処理装置に対して情報処理の依頼を送信する依頼送信ステップと、
前記第2情報処理装置との通信の切断前に、前記第2情報処理装置が前記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部にアクセスするためのアクセス先を含むアクセス情報を、前記第2情報処理装置から受信するアクセス情報受信ステップと、
前記第2情報処理装置による前記情報処理の終了の前に、前記第2情報処理装置との通信を切断する切断ステップと、
前記通信の切断後に前記第2情報処理装置により前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を、前記アクセス情報により前記処理結果記憶部へアクセスして取得する処理結果アクセスステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、情報処理を他の情報処理装置に依頼した場合に通信切断があっても、アプリケーションの実行が中断されることなく、その処理結果を所望のタイミングで取得できる。
本発明の第1実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理システムの動作を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る保存先サーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るクライアント装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るクライアントDBの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るアプリケーションDBの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る処理結果DBの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るクラウドサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るアプリケーション実行テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る処理結果保存先テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るクラウドサーバの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るアプリケーション実行モジュールの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る保存先サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る保存先サーバの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るクライアント装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るコマンド変換テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るクライアント装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第3実施形態に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る第1の実行時刻設定テーブルの構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る第2の実行時刻設定テーブルの構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る第3の実行時刻設定テーブルの構成を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る情報処理システムの動作を説明する図である。 本発明の第4実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第4実施形態に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係るクライアントDBの構成を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る情報処理システムの動作を説明する図である。 本発明の第5実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第5実施形態に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係るカスタマDBの構成を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る情報処理システムの動作を説明する図である。 本発明の第6実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第6実施形態に係る通信プロトコルスタックを示す図である。 本発明の第7実施形態に係る情報処理システムの動作手順の一例を示すシーケンス図である。 本発明の第7実施形態に係る処理中断回避処置テーブルの構成を示す図である。 本発明の第7実施形態に係る情報処理システムの動作手順の他例を示すシーケンス図である。 本発明の第7実施形態に係る仮想クライアント装置テーブルの構成を示す図である。 本発明の第8実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第9実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、本実施形態において使用される「通信接続の切断」あるいは「通信切断」との文言は、例えば、通信の終了、通信を制御していたアプリケーションの終了、クライアント装置の電源オフ、所定時間を超過したクライアントの無アクセス状態、などを含む。さらに、通信障害や、通信容量、通信量などの問題による通信の一次中断なども含む。しかしながら、これらに限定されるわけではない。また、本実施形態においては、「クライアント装置」と「クライアント」とは異なる対象を示しており、「クライアント」との文言は、「クライアント装置」を所有するユーザ、あるいは「クライアント装置」を使用するユーザを表わす。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理システム100について、図1を用いて説明する。情報処理システム100は、互いに通信接続される第1情報処理装置101と第2情報処理装置102とを含むシステムである。
図1に示すように、情報処理システム100は、依頼部110と、処理結果記憶部120と、アクセス情報通知部130と、処理制御部140と、処理結果提供部150と、を含む。依頼部110は、第1情報処理装置101にあって、第2情報処理装置102に対して情報処理の依頼101aをする。アクセス情報通知部130は、第1情報処理装置101からの情報処理の依頼101aに応じて、第2情報処理装置102記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部120にアクセスするためのアクセス情報130aを生成して、第2情報処理装置102から第1情報処理装置101に通知する。処理制御部140は、第2情報処理装置102が、第1情報処理装置101と第2情報処理装置102との間の通信切断中に情報処理を継続し、情報処理の結果をアクセス情報130aによりアクセスされる処理結果記憶部120に記憶する。処理結果提供部150は、第1情報処理装置101からのアクセス情報103aによるアクセスに応答して、処理結果記憶部120に記憶された情報処理の結果120aを第1情報処理装置101に対して提供する。
本実施形態によれば、情報処理を他の情報処理装置に依頼した場合に通信切断があっても、アプリケーションの実行を中断することなく、その処理結果を所望のタイミングで取得できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、クライアント装置からクラウドサーバ(アプリケーションサーバを含む)に依頼された情報処理を、クライアント装置とのクラウドサーバとの間の通信が切断中であっても継続して実行する。そして、情報処理システムは、情報処理結果を処理結果記憶部に保存し、どのクライアント装置からもクライアント(クライアント装置のユーザ)の認証さえできればアクセスできるようにする。クラウドサーバは、処理結果記憶部にアクセスできるアクセス情報を通信切断前にクライアント装置に通知する。クライアントは、所望の時刻に、処理結果記憶部にアクセスして処理結果を取得することができる。
本実施形態によれば、情報処理をクラウドサーバに依頼した後に通信切断をしても、アプリケーションの実行を中断することなく、その処理結果を所望のタイミングでどのクライアント装置からでも取得できる。なお、本情報処理システムがシンクライアントサーバシステムである場合に、その利便性はより顕著となる。
《情報処理システムの動作》
図2は、本実施形態に係る情報処理システムの動作を説明する図である。なお、図2においては、クライアント装置を通信端末で代表させるが、図3に示すように、クライアント装置はデスクトップ型PC(Personal Computer)やノート型PCであってもよいし、さらに、デジタルテレビやデジタルカメラなどであってもよい。
図2の上段は、通信端末210の表示画面から、“2月3日に神楽坂界隈をデートするデートコース”の資料収集および検索編集指示211をクラウドサーバに行なった場合の、本情報処理システムの動作を示している。ここで、検索編集には、検索処理とその検索情報の編集処理とを含む。
図2の上段左図で処理依頼をした後、上段中央図のように、通信端末210とクラウドサーバとの間の通信を切断する。通信端末210には、クラウドサーバが上記指示に対応する処理を実行して得られた処理結果を保存する保存先212が表示される。図2では、送信先がURL(Uniform Resource Locator)で示されているが、これに限定されない。なお、保存先212の表示は、通信切断時に限定されず、処理依頼後であれば何時でもよい。また、検索編集指示211や保存先212に表示されている人のアイコンは、簡単に本実施形態による処理依頼や処理結果取得を指示するのに使用される。例えば、眠った人のアイコンは本実施形態による通信切断中の処理依頼を表わし、起きた人のアイコンは処理結果取得を表わす。
図2の上段右図は、他の通信端末220からクラウドサーバでの処理結果を保存先から取得した表示画面221である。表示画面221には、3つのコースA〜Cが処理結果として表示されている。表示画面221の人のアイコン222は、処理結果のアクセスを表わしている。図示しないが、上段中央の保存先212を他の通信端末220に転送して、アイコンをクリックすることで処理結果が取得できれば、より便利である。
図2の下段は、通信端末230の表示画面から、“2000年以降の石油価格の値動きと、その間の石油価格に影響した関連トピック”の資料収集および検索編集指示231をクラウドサーバに行なった場合の、本情報処理システムの動作を示している。
図2の下段左図で処理依頼をした後、下段中央図のように、通信端末230とクラウドサーバとの間の通信を切断する。通信端末230には、クラウドサーバが上記指示に対応する処理を実行して得られた処理結果を保存する保存先232が表示される。保存先232については、上段中央図と同様である。
図2の下段右図は、2つの異なる他の通信端末240と250とからクラウドサーバでの処理結果を保存先から取得した表示画面241、261である。ここで、通信端末240はノート型PCであり、資料収集および検索編集指示231に対応した処理結果が表示されている。表示画面241の人のアイコン242は、上段右図と同様に、処理結果のアクセスを表わしている。一方、通信端末250は携帯電話であり、通信端末250はUSB(Universal Serial Bus)ケーブル252でディスプレイ機器260に接続されている。ディスプレイ機器260の表示画面261には、大きく拡大した処理結果が表示されている。通信端末250の人のアイコン251も表示画面261の人のアイコン262も、上段右図と同様に、処理結果のアクセスを表わしている。
《情報処理システムの構成》
図3は、本実施形態に係る情報処理システム300の構成を示すブロック図である。
情報処理システム300は、ネットワークを介して接続された、クライアント装置311〜316と、クラウドサーバ320と、保存先サーバ330とを備える。さらに、情報処理システム300は、Webサイドサーバ340や、SNS(Social Networking Service)サーバ350を備えてもよい。なお、クラウドサーバ320の処理のために情報を提供する情報提供サーバは、図3に限らない。
クライアント装置311〜316は、図2の通信端末210〜250に対応し、携帯端末であるクライアント装置311〜313やノート型PCであるクライアント装置314やデジタルテレビであるクライアント装置315やデスクトップ型PCであるクライアント装置316を含む。クライアント装置311〜316は、クラウドサーバ320に情報処理を依頼し、また、処理結果を保存先サーバ330から取得する。
クラウドサーバ320は、Webサイドサーバ340やSNSサーバ350などから情報を収集するアクセスサーバ321と、クライアント装置311〜316からの情報処理依頼に対応して実行するアプリケーションを格納するアプリケーションDB322とを有する。
保存先サーバ330は、クラウドサーバ320がクライアント装置311〜316との通信切断中も情報処理をした処理結果を保存する処理結果DB331を有する。また、保存先サーバ330は、クライアント装置311〜316からのアクセスに応答して、クライアント認証ができれば処理結果DB331の処理結果をクライアント装置311〜316に提供する。
《情報処理システムの動作手順》
図4は、本実施形態に係る情報処理システム300の動作手順を示すシーケンス図である。
まず、ステップS401において、処理を依頼するクライアント装置311〜316とクラウドサーバ320との通信を確立する。次に、ステップS403において、クライアント装置311〜316からクラウドサーバ320に処理をリクエストする。このリクエストでは、スリープ中実行フラグのONにより、通信を切断してもクラウドサーバ320が処理を続行するスリープ中実行を指示する。
なお、本例では、明瞭化のために、スリープ中実行フラグを処理リクエスト中に含ませるように説明したが、これに限定されない。例えば、クラウドサーバ320との契約においてあらかじめクライアント登録時の契約に盛り込まれていれば、クラウドサーバ320はクライアントが認証されれば、自動的にスリープ中実行となる。あるいは、スリープ中実行フラグのONを指示するのではなく、スリープ中の処理実行中断の条件を解消することによっても、スリープ中実行となる。
クラウドサーバ320は、ステップS405において、アプリケーションを読み出して依頼された処理の実行を開始する。次に、クラウドサーバ320は、ステップS407において、保存先サーバ330に対して処理結果の保存先の確保を依頼し、確保されれば保存先を設定する。この時に、クラウドサーバ320から保存先サーバ330にクライアントIDと認証情報(例えば、パスワードや認証IDなど)が送付される。保存先サーバ330では、ステップS409において、依頼を受けて保存先を確保する。
クラウドサーバ320は、ステップS411において、保存先情報を依頼元のクライアント装置311〜316に通知する。図2のように、保存先情報にはURLが含まれる。保存先情報を受け取った依頼元のクライアント装置311〜316は、ステップS413において、受信した保存先情報を記憶する。そして、依頼元のクライアント装置311〜316は、ステップS415において、クラウドサーバ320との通信を切断する。なお、通信切断後に、ノート型PCであるクライアント装置314やデスクトップ型PCであるクライアント装置316などは電源オフをしてよい。
クラウドサーバ320においては、依頼元のクライアント装置311〜316との通信切断があっても依頼された情報処理を継続する。ステップS417では、処理の一部として、情報提供サーバから情報を取得している。
ステップS419において依頼された処理が終了すると、ステップS421において、クラウドサーバ320は処理結果を保存先サーバ330に転送する。ステップS423において、クラウドサーバ320から保存先サーバ330に送られた処理結果は、ステップS425において、保存先サーバ330によって確保された保存先に記憶される。
その後、ステップS431において、依頼したクライアント装置とは別の処理結果を取得するクライアント装置311〜316と、保存先サーバ330との通信の確立が行なわれる。本例では、URLによるアクセスである。そして、ステップS433において、処理結果を取得するクライアント装置311〜316から保存先サーバ330に対して、クライアントIDと認証情報を伴って処理結果取得のリクエストが送信される。保存先サーバ330は、ステップS435において、処理結果のリクエスト元を認証する。認証不可ならば処理を中止する。認証されれば、ステップS437において、保存先サーバ330から処理結果を取得するクライアント装置311〜316に処理結果が提供される。なお、ステップS431〜S437の処理は、クライアントによる簡単な指示により一連の処理として行なわれてよい。例えば、図2に示したように、人のアイコンをクリックするのみで行なわれるのが望ましい。
また、ステップS441において、依頼したクライアント装置311〜316と、保存先サーバ330との通信の確立が行なわれる。本例では、URLによるアクセスである。そして、ステップS443において、依頼したクライアント装置311〜316から保存先サーバ330に対して、クライアントIDと認証情報を伴って処理結果取得のリクエストが送信される。保存先サーバ330は、ステップS445において、処理結果のリクエスト元を認証する。認証不可ならば処理を中止する。認証されれば、ステップS447において、保存先サーバ330から依頼したクライアント装置311〜316に処理結果が提供される。なお、ステップS441〜S447の処理も、図2に示したように、人のアイコンをクリックするのみで行なわれるのが望ましい。
このように、本実施形態においては、クラウドサーバに処理依頼をすれば、通信切断をしても、所望の時刻にどのクライアント装置からでも、処理結果を取得できる。
《クラウドサーバの機能構成》
図5は、本実施形態に係るクラウドサーバ320の機能構成を示すブロック図である。
クラウドサーバ320は、ネットワーク360を介して他のサーバやクライアント装置と通信する通信制御部510を有する。リクエスト分析部520は、通信制御部510が受信したクライアント装置からのリクエストを分析する。本例では、情報処理を依頼するリクエストを分析する。
クライアント登録/認証/判別部540は、リクエストに含まれるクライアント情報をクライアントDB530に登録したり、クライアントDB530を参照して認証情報に基づく認証やクライアントの判定をしたりする。その結果、クライアント装置からの情報処理の依頼受付をする。アプリケーション判定部550は、リクエストに含まれる依頼する処理を実行するアプリケーションを判定して、アプリケーションDB322から読み出して、アプリケーション実行部560に送る。そして、アプリケーション実行部560は、依頼された情報処理を実現するためのアプリケーションを実行する。
また、処理結果保存先設定部570は、通信制御部510を介して保存先サーバ330と通信して処理結果の保存先の確保を依頼し、確保されればクライアントIDおよび認証情報を保存先サーバ330に送る。処理結果保存処理部580は、アプリケーション実行部560が実行完了したアプリケーションの処理結果を、処理結果保存先設定部570が設定した保存先サーバ330の確保した領域に送信する。保存先通知部590は、処理結果保存先設定部570が設定した保存先サーバ330に確保した領域をアクセス可能なアクセス情報を、依頼したクライアント装置311〜316に送信する。すなわち、アクセス情報送信機能を有する。
《保存先サーバの機能構成》
図6は、本実施形態に係る保存先サーバ330の機能構成を示すブロック図である。
保存先サーバ330は、ネットワーク360を介して他のサーバやクライアント装置と通信する通信制御部610を有する。保存先確保部620は、クラウドサーバ320と通信交換して、処理結果DB331に保存先を確保する。そして、その保存先を本例ではURLによりアクセス可能に設定する。また、保存先確保部620は、クラウドサーバ320から受信した依頼したクライアントIDや認証情報を、処理結果DB331の保存領域に対応付けてクライアントDB660に保持する。
処理結果受信部630は、クラウドサーバ320が依頼された情報処理を完了すると、送信される処理結果を保存先領域と共に受信する。処理結果記憶部640は、処理結果DB331のあらかじめ確保された保存先領域にクラウドサーバ320から受信した処理結果を記憶する。
処理結果取得リクエスト受信部650は、処理結果を取得したいクライアント装置311〜316からの処理結果の取得リクエストを、保存先を示すアクセス情報(本例では、URL)およびクライアントIDや認証情報を伴って受信する。処理結果取得部670は、クライアントIDの一致および認証許可であれば、処理結果DB331からクライアントIDに対応する処理結果を取得する。処理結果提供部680は、処理結果の取得をリクエストしたクライアント装置311〜316に処理結果を提供する。
《クライアント装置の機能構成》
図7は、本実施形態に係るクライアント装置311〜316の機能構成を示すブロック図である。
クライアント装置311〜316は、タッチパネルやキーボードなどからなる操作部710と、情報をクライアントに出力する出力部780として表示部781や音声出力部782を有する。なお、マイクなどの他の入出力部も有するが、図7には本実施形態に関連する入出力部のみを示した。
操作部710から入力されたクライアントの指示は、コマンド生成部720に送られて、クラウドサーバ320や保存先サーバ330に送信されてリクエストコマンドが生成される。本例では、クラウドサーバ320に対する情報処理依頼コマンドと、保存先サーバ330に対する処理結果取得コマンドとが生成される。図2に示したように、人のアイコンのクリックによりコマンドが生成されてよい。リクエスト送信部730は、生成されたコマンドを含むリクエストメッセージを通信制御部740により、ネットワーク360を介して、クラウドサーバ320への情報処理の依頼送信や保存先サーバ330への処理結果の要求送信をする。
保存先取得部750は、クラウドサーバ320へのリクエストの応答として、情報処理の依頼先のクラウドサーバ320から通信制御部740を介して処理結果の保存先を受信する。すなわち、保存先を、クラウドサーバ320を経由せずにアクセスするアクセス情報受信を行なう。処理結果受信部760は、保存先サーバ330へのリクエストの応答として、情報処理結果の保存先の保存先サーバ330から通信制御部740を介して処理結果を受信する。
出力情報生成部770は、保存先取得部750や処理結果受信部760が受信したデータから、出力情報を示す表示データや音声データを生成する。出力部780は、出力情報生成部770が生成した出力情報を出力する。例えば、クラウドサーバ320からの応答受信であれば、保存先のURLが寝た人のアイコンと共に表示される。保存先サーバ330からの応答受信であれば、処理結果が起きた人のアイコンと共に表示される。
なお、図7においては、保存先取得部750と処理結果受信部760とを両方備えたクライアント装置を説明したが、いずれか一方に機能のみを備えるクライアント装置もあり得る。
(クライアントDB)
図8は、本実施形態に係るクライアントDB530の構成を示す図である。なお、図8のクライアントDB530の構成は一例であって、これに限定されない。
クライアントDB530は、クライアント情報を記憶するクライアント情報DB810と、クライアントの契約レベルを保持する契約レベルDB820とを有する。
クライアント情報DB810は、クライアントID811に対応付けて、パスワードや認証IDなどの認証情報812と、クライアントのクラウドサーバ320におけるサービスレベルでもある契約レベル813とを記憶する。
契約レベルDB820は、契約レベル821に対応付けて、その内容である、仮想レベル822、情報の収集レベル823、収集情報の分析レベル824を記憶する。また、契約レベルDB820は、契約レベル821に対応付けて、依頼された情報処理の中止条件825や保存先サーバ330への処理結果の保存期間826などを記憶する。中止条件825は、例えば、処理時間の上限や使用メモリ容量の上限などであってよい。
(アプリケーションDB)
図9は、本実施形態に係るアプリケーションDB322の構成を示す図である。なお、図9のアプリケーションDB322の構成は一例であって、これに限定されない。
アプリケーションDB322は、アプリケーションID901に対応付けて、アプリケーションのデータやプログラム902、適用レベル903、適用したレベル904、アプリケーション実行に必要なリソース905、スリープ中実行の可否906を記憶する。
ここで、適用レベル903は、このアプリケーションが図8に示した契約レベルのどのレベルの場合に使用するかを設定している。例えば、アプリケーション“A0001”は、契約レベル1〜3で使用されるが、契約レベル4では使用しない。一方、アプリケーション“A0002”は、契約レベル1〜3では使用されず、契約レベル4で使用される。アプリケーション“A0001”が低画質の処理、アプリケーション“A0002”が高画質の処理と仮定すればよい。
また、必要なリソース905は、スループ中実行の可否906とも関連する。例えば、必要なリソース905にクライアント装置の構成要素が含まれる場合には、代替機能が確保されない限りクライアント装置との通信切断はアプリケーションの停止となる。したがって、本例のクライアント装置のスリープ中のアプリケーション実行が不可能となる。
(処理結果DB)
図10は、本実施形態に係る処理結果DB331の構成を示す図である。なお、図10の処理結果DB331の構成は一例であって、これに限定されない。
処理結果DB331は、処理結果の呼出先1001であるURLに対応付けて、クライアントID1002、パスワードと認証IDを含む認証情報1003、処理結果データ1004を記憶する。
《クラウドサーバのハードウェア構成》
図11は、本実施形態に係るクラウドサーバ320のハードウェア構成を示すブロック図である。
図11で、CPU1110は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図5のクラウドサーバ320の各機能構成部を実現する。ROM1120は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。また、通信制御部510は通信制御部であり、本実施形態においては、ネットワーク360を介してクライアント装置311〜316や保存先サーバ330、あるいは種々の情報提供サーバと通信する。なお、CPU1110は1つに限定されず、複数のCPUであっても、あるいは画像処理用のGPU(Graphics Processing Unit)を含んでもよい。
RAM1140は、CPU1110が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1140には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。クライアント装置ID1141は、通信中のクライアント装置の識別子である。クライアントID/認証情報1142は、情報処理を依頼したクライアントのクライアントIDと認証情報のデータである。アプリケーション実行テーブル1143は、依頼された情報処理を実現するアプリケーションの実行を管理するテーブルである(図12A参照)。処理結果保存先テーブル1144は、処理結果を保存する保存先を管理するテーブルである(図12B参照)。処理結果1145は、依頼された情報処理を実効した処理結果のデータである。出力送信データ1146は、処理結果1145を依頼元に送信するデータである。送受信データ1147は、通信制御部510を介して送受信されるデータである。そして、アプリケーションプログラム1148は、現在処理中のアプリケーションを実行するプログラムである。
ストレージ1150には、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。クライアントDB530は、図8に示したデータベースである。アプリケーションDB322は、図9に示したデータベースである。ストレージ1150には、以下のプログラムが格納される。クラウドサーバ制御プログラム1151は、本クラウドサーバ320の全体を制御するプログラムである。保存先設定モジュール1152は、クラウドサーバ制御プログラム1151において、処理結果の保存先を設定して依頼元のクライアント装置に通知するモジュールである。仮想アプリケーション実行モジュール1153は、クラウドサーバ制御プログラム1151において、クライアント装置に代わって仮想的にアプリケーションを実行するモジュールである(図13B参照)。処理結果保存モジュール1154は、クラウドサーバ制御プログラム1151において、処理結果を保存先サーバ330に保存するモジュールである。
なお、図11には、本実施形態に必須なデータやプログラムのみが示されており、本実施形態に関連しないデータやプログラムは図示されていない。
(アプリケーション実行テーブル)
図12Aは、本実施形態に係るアプリケーション実行テーブル1143の構成を示す図である。
アプリケーション実行テーブル1143は、アプリケーションID1211に対応付けて、クライアントID1212、パスワードと認証IDを含む認証情報1213、スリープ中実行フラグ1214、処理結果保存先情報1215、アプリケーションの処理状態フラグ1216を記憶する。なお、アプリケーションの処理状態フラグ1216は、例えば、アプリケーションの実行中、アプリケーションの実行終了、処理結果の保存終了をそれぞれ示す。
(処理結果保存先テーブル)
図12Bは、本実施形態に係る処理結果保存先テーブル1144の構成を示す図である。
処理結果保存先テーブル1144は、クライアントID1221に対応付けて、スリープ中実行フラグ1222と処理結果アクセス先(URL)1223とを記憶する。クライアント“U0002”が依頼元の現在の情報処理はスリープ中実行フラグ1222が“OFF”なので、処理結果アクセス先(URL)1223は設定されていない。
なお、処理結果保存先テーブル1144は、本例のようにクライアントからの依頼ごとに設定されてもよいが、あらかじめクライアントごとに決定されて処理結果保存先DBとしてストレージ1150に格納されていてもよい。
《クラウドサーバの処理手順》
図13Aは、本実施形態に係るクラウドサーバ320の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、CPU1110によりRAM1140を使用して実行され、図5の各機能構成部を実現する。
まず、ステップS1311において、クライアント装置からの接続要求か否かを判定する。また、ステップS1331においては、クライアント装置からの切断要求か否かを判定する。
接続要求であればステップS1313に進んで、クライアント認証を行なう。そして、ステップS1315において、通信を確立する。次に、ステップS1317において、実行するアプリケーションを特定して、そのアプリケーションの実行を開始するように、起動信号を出力する(図13BのS1341参照)。そして、ステップS1318において、通信切断が無い場合に、処理途中の結果を一時保存するための一時保存先を設定する。通信切断が無くアプリケーションが終了した場合には、この一時保存先の処理結果が保持される。
ステップS1319においては、スリープ中実行フラグがONかOFFかを判定する。スリープ中実行フラグがONであればステップS1321に進んで、処理結果の保存先を保存先サーバ330に設定する。そして、ステップS1323において、設定された保存先のアクセス情報をクライアント装置に送信する。スリープ中実行フラグがOFFであれば、アプリケーション開始処理を終了するする。
一方、切断要求であればステップS1333に進んで、情報処理を依頼したクライアント装置との通信を切断する。ステップS1335においては、スリープ中実行フラグがONかOFFかを判定する。スリープ中実行フラグがOFFであればステップS1337に進んで、アプリケーションの実行を中断あるいは中止するための中断信号を出力する(図13BのS1343参照)。スリープ中実行フラグがONであれば、アプリケーションの中断をせずにそのままアプリケーションの実行を継続する。
(アプリケーション実行モジュール)
図13Bは、本実施形態に係る仮想アプリケーション実行モジュール1153の処理手順を示すフローチャートである。
図13AのステップS1317のアプリケーションの実行開始の起動信号により、仮想アプリケーション実行モジュールがスタートする。まず、ステップS1341において、アプリケーションの実行を開始する。そして、ステップS1343において、アプリケーションの中断あるいは中止の信号を受信したか否かを判定する(図13AのS1337参照)。アプリケーションの中断あるいは中止の信号受信であれば、オプションとしてステップS1351における中断時のデータの保存をして、アプリケーションの実行を終了する。
アプリケーションの中断あるいは中止の信号受信がなければ、ステップS1345において、アプリケーションの終了までアプリケーションの実行を継続する。本実施形態においては、クライアント装置からスリープ中実行フラグONを指示されれば、アプリケーションは通信切断に関係なくアプリケーションは実行を継続する。
アプリケーションが終了すれば、ステップS1347において、図13AのS1321で設定された処理結果の保存先を取得する。そして、ステップS1349において、処理結果を保存先サーバ330の保存先へ保存する。途中の通信切断が無い場合は、図13AのステップS1318で設定した一時保存先に保存されている。
《保存先サーバのハードウェア構成》
図14は、本実施形態に係る保存先サーバ330のハードウェア構成を示すブロック図である。
図14で、CPU1410は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図6の保存先サーバ330の各機能構成部を実現する。ROM1420は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。また、通信制御部610は通信制御部であり、本実施形態においては、ネットワーク360を介してクライアント装置311〜316やクラウドサーバ320と通信する。なお、CPU1410は1つに限定されず、複数のCPUであっても、あるいは画像処理用のGPUを含んでもよい。
RAM1440は、CPU1410が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1440には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。クライアント装置ID1441は、通信中のクライアント装置の識別子である。クライアントID/認証情報1442は、情報処理の保存を依頼したクライアントのクライアントIDと認証情報のデータである。保存領域情報1443は、処理結果DB331に確保された処理結果の保存領域の情報である。受信した処理結果1444は、クラウドサーバ320から受信した処理結果のデータである。送信される処理結果1445は、クライアント装置からのアクセス情報によるアクセスに応答して、クライアント装置に方針する処理結果のデータである。送受信データ1446は、通信制御部610を介して送受信されるデータである。
ストレージ1450には、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。クライアントDB660は、クラウドサーバ320から受信した保存先を確保したクライアントの情報を格納するデータベースである。クライアントDB660には、図8に示したクライアント情報DB810が格納される。処理結果DB331は、図10に示したデータベースである。ストレージ1450には、以下のプログラムが格納される。保存先サーバ制御プログラム1451は、本保存先サーバ330の全体を制御するプログラムである。保存領域確保モジュール1452は、保存先サーバ制御プログラム1451において、クライアントに対応して処理結果の保存領域を確保するモジュールである。処理結果保存モジュール1453は、保存先サーバ制御プログラム1451において、クラウドサーバ320からの処理結果をクライアントに対応して保存するモジュールである。処理結果提供モジュール1454は、保存先サーバ制御プログラム1451において、処理結果を要求したクライアント装置に提供するモジュールである。
なお、図14には、本実施形態に必須なデータやプログラムのみが示されており、本実施形態に関連しないデータやプログラムは図示されていない。
《保存先サーバの処理手順》
図15は、本実施形態に係る保存先サーバ330の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、CPU1410によりRAM1440を使用して実行され、図6の各機能構成部を実現する。
まず、ステップS1511において、クラウドサーバ320からの処理結果の保存先の要求か否かを判定する。また、ステップS1521においては、クラウドサーバ320からの処理結果の受信か否かを判定する。また、ステップS1531においては、クライアント装置からの処理結果の要求か否かを判定する。
クラウドサーバ320からの保存先の要求であればステップS1513に進んで、クラウドサーバ320から処理結果を保存するクライアントのクライアントIDおよび認証情報を取得する。続いて、ステップS1515において、保存領域を確保する。そして、ステップS1517において、確保した保存領域の保存先情報を生成してクラウドサーバ320に送信する。
クラウドサーバ320からの処理結果の受信であればステップS1523に進んで、クラウドサーバ320から、処理結果に対応するクライアントのクライアントIDを取得する。そして、処理結果DB331のクライアントに対応する保存領域にクラウドサーバ320から受信した処理結果を保存する。処理結果の保存が完了すると、ステップS1527において、保存完了をクラウドサーバ320に通知する。
クライアント装置からの処理結果の要求であればステップS1533に進んで、リクエストメッセージに含まれるクライアントIDおよび認証情報を取得する。ステップS1535においては、クライアントの認証を行なう。その結果、認証されればステップS1537に進んで、処理結果をクライアントに対応する処理結果DB331の保存領域から取得して、クライアントが操作しているクライアント装置に送信する。一方、認証できなければステップS1539に進んで、クライアントが操作しているクライアント装置に認証エラーを通知する。
《クライアント装置のハードウェア構成》
図16は、本実施形態に係るクライアント装置311〜316のハードウェア構成を示すブロック図である。
図16で、CPU1610は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することでクライアント装置311〜316の各機能構成部を実現する。ROM1620は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。また、通信制御部740は通信制御部であり、本実施形態においては、ネットワークを介してクラウドサーバ320や保存先サーバ330と通信する。なお、CPU1610は1つに限定されず、複数のCPUであっても、あるいは画像処理用のGPUを含んでもよい。
RAM1640は、CPU1610が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1640には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。自装置ID1641は、自クライアント装置の識別子である。クライアントID/認証情報1642は、クライアントが入力したクライアントIDおよび認証情報のデータである。仮想アプリケーションID1643は、クライアントがクラウドサーバ320に依頼する情報処理を実行するアプリケーションの識別子である。スリープ中実行フラグ1644は、通信切断中もアプリケーションを実行するクライアントの指示を示すフラグである。入出力コマンド1645は、クラウドサーバ320や保存先サーバ330へ送信するコマンドである。かかる入出力コマンド1645は、コマンド変換テーブル1651により表示画面のアイコンクリックから生成される。アクセス情報1646は、クラウドサーバ320から通知され、保存先サーバ330をアクセスするための情報である。このアクセス情報1646に、URLが含まれる。処理結果出力データ1647は、保存先サーバ330からの処理結果を表示部671に表示したり、スピーカ672から音声出力したりするためのデータである。入出力データ1648は、入出力インタフェース1660を介して入出力される入出力データを示す。送受信データ1649は、通信制御部740を介して送受信される送受信データを示す。
ストレージ1650には、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。コマンド変換テーブル1651は、表示画面のアイコンクリックを入出力コマンド1645に変換するためのテーブルである(図17参照)。なお、マイク1664からの音声入力をコマンドに変換してもよい。ストレージ1650には、以下のプログラムが格納される。クライアント装置制御プログラム1652は、本クライアント装置311〜316の全体を制御する制御プログラムである。仮想アプリケーション実行依頼モジュール1653は、クライアント装置制御プログラム1652において、クラウドサーバ320にアプリケーションを仮想的に実行依頼するためのモジュールである。処理結果アクセスモジュール1654は、クライアント装置制御プログラム1652において、保存先サーバ330からアクセス情報に基づき処理結果を取得するためのモジュールである。処理結果出力データ生成モジュール1655は、クライアント装置制御プログラム1652において、保存先サーバ330から取得した処理結果を表示あるいは音声出力すべく出力データを生成するためのモジュールである。
入出力インタフェース1660は、入出力機器との入出力データをインタフェースする。入出力インタフェース1660には、表示部781、操作部であるタッチパネル1662、音声出力部782であるスピーカ、マイク1664が接続される。その他、カメラ1665が接続されてもよい。入出力機器は上記例に限定されない。また、GPS(Global Positioning System)位置生成部1666が搭載され、GPS衛星からの信号に基づいて現在位置を取得する。
なお、図16には、本実施形態に必須なデータやプログラムのみが示されており、本実施形態に関連しないデータやプログラムは図示されていない。
(コマンド変換テーブル)
図17は、本実施形態に係るコマンド変換テーブル1651の構成を示す図である。
コマンド変換テーブル1651は、表示部671に表されるアイコンID1701に対応付けて、アイコンデータ1702、変換後のコマンド1703、他のパラメータ1704を記憶する。なお、図17には、スリープ中実行指示のアイコン(寝た人)と処理結果取得指示(起きた人)とを示したが、これに限定されない。かかるコマンド変換テーブル1651で、本実施形態におけるクライアント装置の操作を簡略化し、クライアントが容易に操作できる。
《クライアント装置の処理手順》
図18は、本実施形態に係るクライアント装置311〜316の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、CPU1610によりRAM1640を使用して実行され、図7の各機能構成部を実現する。
まず、ステップS1811において、クラウドサーバ320への接続要求か否かを判定する。また、ステップS1821においては、クラウドサーバ320への切断要求か否か判定する。また、ステップS1831においては、保存先サーバ330からの処理結果のデータ取得の要求か否かを判定する。なお、処理結果のデータ取得の要求は、図示のアイコンクリックで簡単に実行されるのが望ましい。
クラウドサーバ320への接続要求であればステップS1813に進んで、クライアントの入力に基づいてクライアントIDおよび認証情報を取得する。続いて、ステップS1815において、クラウドサーバ320との通信を確立する。そして、ステップS1817において、クラウドサーバ320に実行を依頼する情報処理のアプリケーションIDを指示する。この時に、ステップS1819において、スリープ中実行か否かを図示のアイコンをクリックするか否かで設定する。
クラウドサーバ320への切断要求であればステップS1823に進んで、クラウドサーバ320との通信を切断する。
保存先サーバ330への処理結果のデータ取得要求であればステップS1833に進んで、クライアントの入力に基づいてクライアントIDおよび認証情報を取得する。続いて、ステップS1835において、保存先サーバ330との通信を確立する。ステップS1837においては、保存先サーバ330からの処理結果のデータ受信を待って、受信があればステップS1839に進んで、処理結果のデータを展開して出力する。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2実施形態と比べると、クラウドサーバにおいて通信切断中に依頼された情報処理を実行する時刻や時間帯を選択する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、情報処理をクラウドサーバに依頼した後に通信切断をしても、アプリケーションの実行を適切な時刻あるいは時間帯に実行し、その処理結果を所望のタイミングでどのクライアント装置からでも取得できる。ここで、適切な時刻あるいは時間帯とは、例えば、夜間の混雑していない時刻あるいは時間帯、あるいは、消費電力が少ない電気料金の安い時刻あるいは時間帯を含む。したがって、省エネルギーにも貢献できる。
なお、本実施形態においては、クラウドサーバにおけるアプリケーション実行時間設定の3つの例をまとめて説明するが、他の条件による実行時間設定も可能である。
《情報処理システムの動作手順》
図19は、本実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。なお、図19においては、第2実施形態の図4と同様のシーケンスにおいて説明を簡略化するため、一部のステップを省略している。省略した部分は、図4を参照されたい。
まず、ステップS1901において、処理を依頼するクライアント装置311〜316とクラウドサーバ1920との通信を確立する。次に、ステップS1903において、クライアント装置311〜316からクラウドサーバ1920に処理をリクエストする。このリクエストには、スリープ中実行フラグのONと共に、クライアントが処理結果を取得したい時刻指定が含まれる。すなわち、通信を切断してもクラウドサーバ1920が処理を続行するスリープ中実行を指示すると共に、処理結果取得の希望時刻がクラウドサーバ1920に通知される。
クラウドサーバ1920は依頼された情報処理をすぐには開始せずに、ステップS1905において、保存先サーバ330に対してクライアントIDと認証情報を送付して処理結果の保存先の確保を依頼し、確保されれば保存先を設定する。保存先サーバ330では、ステップS1907において、クラウドサーバ1920からの依頼を受けて保存先を確保する。
クラウドサーバ1920は、ステップS1909において、保存先情報を依頼元のクライアント装置311〜316に通知する。保存先情報にはURLが含まれる。保存先情報を受け取った依頼元のクライアント装置311〜316は、ステップS1911において、保存先情報を記憶する。そして、依頼元のクライアント装置311〜316は、ステップS1913において、クラウドサーバ1920との通信を切断する。なお、通信切断後に、ノート型PCであるクライアント装置314やデスクトップ型PCであるクライアント装置316などは電源オフをしてよい。
クラウドサーバ1920においては、クライアントからの処理結果の取得希望時刻に基づいて、アプリケーションの開始時刻を設定する。なお、設定方法については本実施形態において3つの方法が開示されるが、それは図22Aから図22Cを参照して詳細に説明するので、ここでは、アプリケーションの開始時刻を設定するとの説明に止める。
その後、このアプリケーションの実行については、設定開始時刻まで行なわれない。設定開始時刻になると、ステップS1921においてアプリケーションの実行を開始する。ステップS1923では、処理の一部として、情報提供サーバから情報を取得している。ステップS1925において依頼された処理が終了すると、ステップS1927において、クラウドサーバ1920は処理結果を保存先サーバ330に転送する。クラウドサーバ1920から保存先サーバ330に送られた処理結果は、ステップS1929において、保存先サーバ330によって確保された保存先に記憶される。
その後、ステップS1931において、依頼したクライアント装置とは別の処理結果を取得するクライアント装置311〜316と、保存先サーバ330との通信の確立が行なわれる。本例では、URLによるアクセスである。そして、ステップS1933において、処理結果を取得するクライアント装置311〜316から保存先サーバ330に対して、クライアントIDと認証情報を伴って処理結果取得のリクエストが送信される。保存先サーバ330は、ステップS1935において、処理結果のリクエスト元を認証する。認証不可ならば処理を中止する。認証されれば、ステップS1937において、保存先サーバ330から処理結果を取得するクライアント装置311〜316に処理結果が提供される。なお、ステップS1931〜S1937の処理は、クライアントによる簡単な指示により一連の処理として行なわれてよい。例えば、図2に示したように、人のアイコンをクリックするのみで行なわれるのが望ましい。
このように、本実施形態においては、クラウドサーバに処理結果の希望時刻と共に処理依頼をすれば、通信切断をしても、希望時刻にどのクライアント装置からでも、処理結果を取得できる。
《クラウドサーバの機能構成》
図20は、本実施形態に係るクラウドサーバ1920の機能構成を示すブロック図である。なお、図20において、第2実施形態の図5と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、説明は省略する。
アプリケーション実行時刻設定部2050は、クライアントの希望時刻や、クラウドサーバ1920の環境(負荷や電力消費など)に基づいて、アプリケーションの実行時刻を設定する。なお、アプリケーション実行時刻設定部2050は、実行時刻を設定するための実行時刻設定テーブル2051を有する。アプリケーションDB2022は、基本的には図9のデータを有するが、それに加えて本実施形態に必要な情報を有している。
(第1の実行時刻設定テーブル)
図21Aは、本実施形態に係る第1の実行時刻設定テーブル2051−1の構成を示す図である。本例は、アプリケーション実行時刻設定部2050が、クライアントが設定した処理結果取得の希望時刻に間に合う時刻に、アプリケーションの実行開始をする例である。なお、図21Aは図9のデータにさらに付加されるデータを表わしている。
第1の実行時刻設定テーブル2051−1は、アプリケーションID2111に対応付けて、アプリケーションの処理予測時間2112、処理結果の取得時刻2113、処理開始時刻2114を記憶する。ここで、処理開始時刻2114は、取得時刻2113から処理予測時間2112を減算した時刻である。ただし、安全のため幾分早い時刻が設定される。なお、処理予測時間2112は、アプリケーションDB2022に、アプリケーションIDに対応して記憶されている。
かかる第1の実行時刻設定テーブル2051−1により、クライアントの希望時刻にアプリケーションの処理結果を取得することが可能になる。
(第2の実行時刻設定テーブル)
図21Bは、本実施形態に係る第2の実行時刻設定テーブル2051−2の構成を示す図である。本例は、アプリケーション実行時刻設定部2050が、クライアントが設定した処理結果取得の希望時刻に間に合う時刻であって、さらに、クラウドサーバ1920の環境(負荷や電力消費など)を考慮して、アプリケーションの実行開始をする例である。なお、図21Bは図9のデータにさらに付加されるデータを表わしている。
第2の実行時刻設定テーブル2051−2は、図21Bの上段の処理時刻による処理量や消費電力の予測を記憶する消費電力予測テーブル2120と、消費電力予測量によりアプリケーションの処理時間帯を設定するための実行時間帯設定テーブル2130とを含む。
消費電力予測テーブル2120は、処理時間2121(本例では、1時間毎)に対応して、その時間の電気料金2122、処理を予定しているアプリケーション2123、アプリケーション実行時の電力消費2124、を記憶する。なお、各アプリケーションの実行にかかる電力消費量は、アプリケーションDB2022に記憶されている。消費電力予測テーブル2120により、複数のアプリケーションの実行時刻が、例えば電力消費が平均化する、あるいは電力料金が最小となるように配分される。また、実行時間帯設定テーブル2130は、アプリケーションID2131に対応付けて、アプリケーションの処理予測時間2132、電力消費予測量2133、設定処理時間帯2134を記憶する。なお、処理予測時間2112は、アプリケーションDB2022に、アプリケーションIDに対応して記憶されている。実行時間帯設定テーブル2130により、個々のアプリケーションの処理時間帯が設定される。
なお、本例では電力消費を考慮したが、電力消費ばかりでなく、クラウドサーバ1920の負荷や使用する記憶容量などを設定する処理時間帯の条件に加えてもよい。このように、本例では、第2の実行時刻設定テーブル2051−2により、クラウドサーバ320の環境を考慮したアプリケーションの実行時間が好適に配分される。
(第3の実行時刻設定テーブル)
図21Cは、本実施形態に係る第3の実行時刻設定テーブル2051−3の構成を示す図である。本例は、アプリケーション実行時刻設定部2050が、クライアントが設定した処理結果取得のサイクル(例えば、毎週月曜日や、毎月末などの周期的な取得)に間に合う時刻に、アプリケーションの実行開始をする例である。なお、図21Cは図9のデータにさらに付加されるデータを表わしている。
第3の実行時刻設定テーブル2051−3は、アプリケーションID2141に対応付けて、アプリケーションの処理予測時間2142、処理結果の取得日時2143、処理開始日時2144を記憶する。ここで、処理開始日時2144は、取得日時2143から処理予測時間2142を減算した時刻である。ただし、安全のため幾分早い時刻が設定される。なお、処理予測時間2142は、アプリケーションDB2022に、アプリケーションIDに対応して記憶されている。
かかる第3の実行時刻設定テーブル2051−3により、クライアントが設定した希望日時に、毎回、アプリケーションの処理結果を取得することが可能になる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2実施形態および第3実施形態と比べると、クラウドサーバにおいて通信切断中に実行する情報処理は、クライアント対応の複数のアプリケーションの組合せおよびその実行手順により実現される点で異なる。さらに、クライアントに対応する複数のアプリケーションの組合せおよびその実行手順は、クライアント装置からの複数の画面操作にしたがって生成される。その他の構成および動作は、第2実施形態あるいは第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、情報処理をクラウドサーバに依頼した後に通信切断をしても、クライアントに対応する複数のアプリケーションを通信切断中に実行し、その処理結果を所望のタイミングでどのクライアント装置からでも取得できる。さらに、従来のクライアント装置とクラウドサーバとの間で画面操作をするためのクライアントの束縛時間を無くすことができる。
《情報処理システムの動作》
図22は、本実施形態に係る情報処理システムの動作を説明する図である。なお、図22においては、第2実施形態の図2と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、説明を省略する。また、図22においては、クライアント装置を通信端末で代表させるが、クライアント装置はデスクトップ型PCやノート型PCであってもよいし、さらに、デジタルテレビやデジタルカメラなどであってもよい。
図22の上段は、通信端末210の表示画面から、“クライアントA2212”による、“2000年以降の商品価格の値動きと、その間の商品価格に影響した関連トピック”の資料収集および検索編集指示2211をクラウドサーバに行なった場合の、本情報処理システムの動作を示している。資料収集および検索編集指示2211には、クライアントA2212が特定されている。
図22の上段左図で処理依頼をした後、上段中央図のように、通信端末210とクラウドサーバとの間の通信を切断する。通信端末210には、クラウドサーバが上記指示に対応する処理を実行して得られた処理結果を保存する保存先212が表示される。
図22の上段右図は、他の通信端末220からクラウドサーバでの処理結果を保存先から取得した表示画面2221である。表示画面2221には、クライアントA2223の依頼であることと、クライアントAの依頼する商品価格は“石油価格2224”であることが表示されている。クラウドサーバは、学習結果として、クライアントAの依頼する商品価格は“石油価格2224”であることを判断し、それに対応する処理および表示画面の編集を含むアプリケーション群を順次に実行して、処理結果を保存先サーバに保存しておく。図22の上段右図は、保存先サーバに保存された処理結果を他の通信端末220からアクセスした表示画面2221である。
一方、図22の下段は、通信端末230の表示画面から、“クライアントB2232”による、“2000年以降の商品価格の値動きと、その間の商品価格に影響した関連トピック”の資料収集および検索編集指示2231をクラウドサーバに行なった場合の、本情報処理システムの動作を示している。
図22の上段との相違は、クライアントが“A”から“B”に変わったのみで、処理依頼は全く同じである。
図22の下段左図で処理依頼をした後、下段中央図のように、通信端末230とクラウドサーバとの間の通信を切断する。通信端末230には、クラウドサーバが上記指示に対応する処理を実行して得られた処理結果を保存する保存先232が表示される。
図22の下段右図は、2つの異なる他の通信端末240と250とからクラウドサーバでの処理結果を保存先から取得した表示画面2241、2261である。ここで、通信端末240はノート型PCであり、資料収集および検索編集指示2231に対応した処理結果が表示されている。一方、通信端末250は携帯電話であり、通信端末250はUSBケーブル252でディスプレイ機器260に接続されている。ディスプレイ機器260の表示画面2261には、大きく拡大した処理結果が表示されている。そして、表示画面2241、2261には、クライアントB2243、2263の依頼であることと、クライアントBの依頼する商品価格は“大豆価格2244、2264”であることが表示されている。クラウドサーバは、学習結果として、クライアントBの依頼する商品価格は“大豆価格2244、2264”であることを判断し、それに対応する処理および表示画面の編集を含むアプリケーション群を順次に実行して、処理結果を保存先サーバに保存しておく。図22の下段右図は、保存先サーバに保存された処理結果を他の通信端末240、250からアクセスした表示画面2241、2261である。
《情報処理システムの動作手順》
図23は、本実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。なお、図23においては、第2実施形態の図4と同様のシーケンスにおいて説明を簡略化するため、一部のステップを省略している。省略した部分は、図4を参照されたい。
まず、ステップS2301において、処理を依頼するクライアント装置311〜316とクラウドサーバ2320との通信を確立する。次に、ステップS2303において、クライアント装置311〜316からクラウドサーバ2320に処理をリクエストする。このリクエストには、スリープ中実行フラグのONと共に、操作中のクライアントを識別するクライアントIDが含まれる。すなわち、通信を切断してもクラウドサーバ1920が処理を続行するスリープ中実行を指示すると共に、操作しているクライアント識別情報がクラウドサーバ2320に通知される。
クラウドサーバ2320は、ステップS2305において、クライアントに対応した情報処理を実現するアプリケーション群をその処理手順と共に記憶するクライアントDB2330を参照して、学習したクライアント操作手順とその操作手順に従うアプリケーション群を取得する。次に、クラウドサーバ2320は、ステップS2307において、保存先サーバ330に対してクライアントIDと認証情報を送付して処理結果の保存先の確保を依頼し、確保されれば保存先を設定する。保存先サーバ330では、ステップS2309において、クラウドサーバ2320からの依頼を受けて保存先を確保する。
クラウドサーバ2320は、ステップS2311において、保存先情報を依頼元のクライアント装置311〜316に通知する。保存先情報にはURLが含まれる。保存先情報を受け取った依頼元のクライアント装置311〜316は、ステップS2313において、保存先情報を記憶する。そして、依頼元のクライアント装置311〜316は、ステップS2315において、クラウドサーバ2320との通信を切断する。なお、通信切断後に、ノート型PCであるクライアント装置314やデスクトップ型PCであるクライアント装置316などは電源オフをしてよい。
一方、クラウドサーバ2320においては、ステップS2321において、取得したクライアント操作手順に従うアプリケーションを順次に実行をする。ステップS2323では、処理の一部として、情報提供サーバから情報を取得している。ステップS2325においては、クライアント操作手順に従う第1から第nの処理に関わる全てのアプリケーションの実行が終了したかを判定する。第1から第nの全てのアプリケーションの実行が終了するとステップS2327に進んで、クラウドサーバ2320は、クライアントDB2330からクライアント編集手順とその編集手順に従うアプリケーション群を取得する。そして、ステップS2329において、処理結果に対してクライアントに対応した編集処理を行なう。編集処理は、例えば、表示のシーケンス、表示画面内の情報選別、画面上の割り付け、色彩などの画面調整、音声出力の添付、などを含む。
編集処理が終了すると、ステップS2331において、クラウドサーバ2320は処理結果を保存先サーバ330に転送する。処理結果は、クライアント装置が取得すれば、そのまま表示/音声出力ができるように編集されたデータである。クラウドサーバ2320から保存先サーバ330に送られた処理結果は、ステップS2333において、保存先サーバ330によって確保された保存先に記憶される。
その後、ステップS2341において、依頼したクライアント装置とは別の処理結果を取得するクライアント装置311〜316と、保存先サーバ330との通信の確立が行なわれる。本例では、URLによるアクセスである。そして、ステップS2343において、処理結果を取得するクライアント装置311〜316から保存先サーバ330に対して、クライアントIDと認証情報を伴って処理結果取得のリクエストが送信される。保存先サーバ330は、ステップS2345において、処理結果のリクエスト元を認証する。認証不可ならば処理を中止する。認証されれば、ステップS2347において、保存先サーバ330から処理結果を取得するクライアント装置311〜316に処理結果が提供される。なお、ステップS2341〜S2347の処理は、クライアントによる簡単な指示により一連の処理として行なわれてよい。例えば、図2に示したように、人のアイコンをクリックするのみで開始され、後の進行は例えば“戻る/次へ”のクリックで行なわれるのが望ましい。さらに、所定時間で終了すべきプレゼンテーションなどでは、時間設定して自動的に次の画面に変わるよう処理結果が編集されていてもよい。
このように、本実施形態においては、クラウドサーバに依頼しているクライアントの識別子と共に処理依頼をすれば、通信切断をしても、どのクライアント装置からでも、クライアントの操作履歴の学習から得られた複数のアプリケーションを順次に実行した処理結果を取得できる。
なお、図23の説明では、クライアント操作に対応するアプリケーションの実行と、クライアント編集に対応するアプリケーションの実行とを分けて説明したが、これらは互いに組み合わされて実行される場合もあり、その場合には、操作および編集にかかる両方のアプリケーションの処理順序が設定される。
《クラウドサーバの機能構成》
図24は、本実施形態に係るクラウドサーバ2320の機能構成を示すブロック図である。なお、図24において、第2実施形態の図5と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、説明は省略する。
アプリケーション処理手順取得部2451は、新たにクライアントの操作に対応するアプリケーション群の情報が付加されたクライアントDB2330を参照して、クライアントに対応して学習した情報処理のアプリケーション群を取得する。処理結果編集手順取得部2452は、新たにクライアントの編集に対応するアプリケーション群の情報が付加されたクライアントDB2330を参照して、クライアントに対応して学習した編集処理のアプリケーション群を取得する。クライアントDB2330は、基本的には図8のデータを有するが、それに加えて本実施形態に必要な情報を有している。
(クライアントDB)
図25は、本実施形態に係るクライアントDB2330の構成を示す図である。本例は、クライアントの画面操作の履歴を蓄積し、その画面操作から情報操作と処理結果の編集とを分けて、それらに対応するアプリケーション群を、処理手順にしたがってクライアントの介入無しにクランドサーバにおいて実行するものである。なお、図25は図8のデータにさらに付加されるデータを表わしている。
クライアントDB2330は、図8のデータに加えて、処理アプリケーション記憶部2510と、編集アプリケーション記憶部2520と、アプリケーションDB322から取得する画面操作記憶部2530と、を有する。
処理アプリケーション記憶部2510は、クライアントに対応して情報操作に関連するアプリケーション群を順次に記憶する。処理アプリケーション記憶部2510は、クライアントID2511の各々に対応付けて、処理アプリケーション手順2512と、その処理アプリケーション実行に使用されるクライアント特有の使用パラメータ2513とを記憶する。
編集アプリケーション記憶部2520は、クライアントに対応して編集処理に関連するアプリケーション群を順次に記憶する。編集アプリケーション記憶部2520は、クライアントID2521の各々に対応付けて、編集アプリケーション手順2522と、その編集アプリケーション実行に使用されるクライアント特有の使用パラメータ2523とを記憶する。さらに、その編集アプリケーションの処理のタイミングを処理アプリケーションに対応付けた処理タイミング2524を記憶する。
画面操作記憶部2530は、クライアントの画面操作に対応するアプリケーションをアプリケーションDB322から取得するため、クライアントの画面操作を蓄積する。画面操作記憶部2530は、クライアントID2531の各々に対応付けて、画面ID2532と、その画面に対してクライアントがどんな操作をしたかの情報である操作データ2533とを記憶する。かかる画面ID2532とその操作データ2533とから、クライアントが所望の情報操作と編集処理を実現するアプリケーションが、アプリケーションDB322から検索される。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第4実施形態と比べると、クライアント装置からの複数の画面操作に従う複数のアプリケーションの組合せおよびその実行手順が、クライアントではなく、クライアントの得意先であるカスタマに対応する点で異なる。さらに、カスタマに対応する複数のアプリケーションの組合せおよび実行手順は、クライアント装置からの複数の画面操作にしたがって生成される。その他の構成および動作は、第4実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、情報処理をクラウドサーバに依頼した後に通信切断をしても、カスタマに対応する複数のアプリケーションを通信切断中に実行し、その処理結果を所望のタイミングでどのクライアント装置からでも取得できる。さらに、従来のクライアント装置とクラウドサーバとの間で画面操作をするためのクライアントの束縛時間を無くすことができる。
なお、本実施形態においては、カスタマDBをクライアントDBと別に設けたが、クライアントDBの各クライアントに対応付けてカスタマDBを設けて、1つのクライアントDBとすることもできる。
《情報処理システムの動作》
図26は、本実施形態に係る情報処理システムの動作を説明する図である。なお、図26において、第2実施形態の図2あるいは第4実施形態の図22と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、説明を省略する。また、図22においては、クライアント装置を通信端末で代表させるが、クライアント装置はデスクトップ型PCやノート型PCであってもよいし、さらに、デジタルテレビやデジタルカメラなどであってもよい。
図26においては、通信端末230の表示画面から、“カスタマX2632とカスタマY2633”による、“2000年以降の商品価格の値動きと、その間の商品価格に影響した関連トピック”の資料収集および検索編集指示2631をクラウドサーバに行なった場合の、本情報処理システムの動作を示している。
図26の左図で処理依頼をした後、中央図のように、通信端末230とクラウドサーバとの間の通信を切断する。通信端末230には、クラウドサーバが上記指示に対応する処理を実行して得られた処理結果を保存する保存先232が表示される。
図26の右図は、2つの異なる他の通信端末240と250とからクラウドサーバでの処理結果を保存先から取得した表示画面2641、2661である。ここで、通信端末240はノート型PCであり、資料収集および検索編集指示2631に対応した処理結果が表示されている。一方、通信端末250は携帯電話であり、通信端末250はUSBケーブル252でディスプレイ機器260に接続されている。ディスプレイ機器260の表示画面2661には、大きく拡大した処理結果が表示されている。
表示画面2641には、クライアントがカスタマX2643に提示するための依頼であることと、カスタマXが関心を持つ商品価格は“石油価格2644”であることが表示されている。クラウドサーバは、学習結果として、カスタマXが関心を持つ商品価格は“石油価格2644”であることを学習し、それに対応する処理および表示画面の編集を含むアプリケーション群を順次に実行して、処理結果を保存先サーバに保存しておく。右図上段は、保存先サーバに保存されたカスタマXが関心を持つ処理結果を他の通信端末240からアクセスした表示画面2641である。
一方、表示画面2661には、クライアントがカスタマY2663に提示するための依頼であることと、カスタマYが関心を持つ商品価格は“大豆価格2664”であることが表示されている。クラウドサーバは、学習結果として、カスタマYが関心を持つ商品価格は“石油価格2644”であることを学習し、それに対応する処理および表示画面の編集を含むアプリケーション群を順次に実行して、処理結果を保存先サーバに保存しておく。右図下段は、保存先サーバに保存されたカスタマYが関心を持つ処理結果を他の通信端末250からアクセスした表示画面2661である。
《情報処理システムの動作手順》
図27は、本実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。なお、図27は、第4実施形態の図23と比較すると、情報処理の選択を“クライアント”から“カスタマ”に変えたことによる変更である。ただし、図27では、一人のクライアントが複数のカスタマについての情報処理が可能である。図27では、2人のカスタマX、Yについて情報処理を行なう。また、図27においては、第2実施形態の図4と同様のシーケンスにおいて説明を簡略化するため、一部のステップを省略している。省略した部分は、図4を参照されたい。
まず、ステップS2701において、処理を依頼するクライアント装置311〜316とクラウドサーバ2720との通信を確立する。次に、ステップS2703において、クライアント装置311〜316からクラウドサーバ2720に処理をリクエストする。このリクエストには、スリープ中実行フラグのONと共に、操作中のクライアントが情報を提供する相手のカスタマX、Yを識別するカスタマIDが含まれる。すなわち、通信を切断してもクラウドサーバ1920が処理を続行するスリープ中実行を指示すると共に、クライアントが情報提供するカスタマ識別情報がクラウドサーバ2720に通知される。
クラウドサーバ2720は、ステップS2705において、カスタマに対応した情報処理を実現するアプリケーション群をその処理手順と共に記憶するカスタマDB2730を参照して、学習したクライアントによるカスタマ対応操作手順とその操作手順に従うアプリケーション群を取得する。次に、クラウドサーバ2720は、ステップS2707において、保存先サーバ330に対してクライアントID、カスタマIDと認証情報を送付して処理結果の保存先の確保を依頼し、確保されれば保存先を設定する。保存先サーバ330では、ステップS2709において、クラウドサーバ2720からの依頼を受けて保存先を確保する。
クラウドサーバ2720は、ステップS2711において、カスタマに対応する保存先情報を依頼元のクライアント装置311〜316に通知する。保存先情報にはURLが含まれる。本例の場合、カスタマXとカスタマYとの2つの保存先情報が通知される。保存先情報を受け取った依頼元のクライアント装置311〜316は、ステップS2713において、2つの保存先情報を記憶する。そして、依頼元のクライアント装置311〜316は、ステップS2715において、クラウドサーバ2720との通信を切断する。なお、通信切断後に、ノート型PCであるクライアント装置314やデスクトップ型PCであるクライアント装置316などは電源オフをしてよい。
一方、クラウドサーバ2720においては、ステップS2721において、取得したカスタマXのカスタマ対応操作手順に従うアプリケーションを順次に実行をする。ステップS2723では、処理の一部として、情報提供サーバから情報を取得している。ステップS2725においては、カスタマ対応操作手順に従う第1から第mXの処理に関わる全てのアプリケーションの実行が終了したかを判定する。第1から第mXの全てのアプリケーションの実行が終了するとステップS2727に進んで、クラウドサーバ2720は、カスタマDB2730からカスタマX編集手順とその編集手順に従うアプリケーション群を取得する。そして、ステップS2729において、処理結果に対してカスタマXに対応した編集処理を行なう。編集処理は、例えば、表示のシーケンス、表示画面内の情報選別、画面上の割り付け、色彩などの画面調整、音声出力の添付、などを含む。
編集処理が終了すると、ステップS2731において、クラウドサーバ2720は処理結果を保存先サーバ330に転送する。処理結果は、クライアント装置が取得すれば、そのまま表示/音声出力ができるように編集されたデータである。クラウドサーバ2720から保存先サーバ330に送られたカスタマX対応の処理結果は、ステップS2733において、保存先サーバ330によって確保されたカスタマXに対応する保存先に記憶される。
続いて、上記同様に、カスタマYに対応する第1から第mYのアプリケーションが実行されて、その処理結果に対するカスタマYに対応した編集処理が行なわれる。なお、アプリケーションが異なるのみでカクタマYに対応する処理手順はカスタマXの処理手順とどうようであるので、詳細な説明を省略する。編集処理が終了すると、ステップS2741において、クラウドサーバ2720は処理結果を保存先サーバ330に転送する。処理結果は、クライアント装置が取得すれば、そのまま表示/音声出力ができるように編集されたデータである。クラウドサーバ2720から保存先サーバ330に送られたカスタマY対応の処理結果は、ステップS2743において、保存先サーバ330によって確保されたカスタマYに対応する保存先に記憶される。
その後、ステップS2751において、依頼したクライアント装置とは別の処理結果を取得するクライアント装置311〜316と、保存先サーバ330との通信の確立が行なわれる。本例では、URLによるアクセスである。そして、ステップS2753において、処理結果を取得するクライアント装置311〜316から保存先サーバ330に対して、クライアントID、カスタマXのIDと認証情報を伴って処理結果取得のリクエストが送信される。保存先サーバ330は、ステップS2755において、処理結果のリクエスト元を認証する。認証不可ならば処理を中止する。認証されれば、ステップS2757において、保存先サーバ330から処理結果を取得するクライアント装置311〜316にカスタマXに対応する処理結果が提供される。なお、ステップS2751〜S2757の処理は、クライアントによる簡単な指示により一連の処理として行なわれてよい。例えば、図2に示したように、人のアイコンをクリックするのみで開始され、後の進行は例えば“戻る/次へ”のクリックで行なわれるのが望ましい。さらに、所定時間で終了すべきプレゼンテーションなどでは、時間設定して自動的に次の画面に変わるよう処理結果が編集されていてもよい。
また、ステップS2761において、情報処理を依頼したクライアント装置311〜316と、保存先サーバ330との通信の確立が行なわれる。本例では、URLによるアクセスである。そして、ステップS2763において、情報処理を依頼したクライアント装置311〜316から保存先サーバ330に対して、クライアントID、カスタマYのIDと認証情報を伴って処理結果取得のリクエストが送信される。保存先サーバ330は、ステップS2765において、処理結果のリクエスト元を認証する。認証不可ならば処理を中止する。認証されれば、ステップS2767において、保存先サーバ330から処理結果を取得するクライアント装置311〜316にカスタマYに対応する処理結果が提供される。なお、ステップS2761〜S2767の処理は、ステップS2751〜S2757の処理と同様の操作の簡略化がなされてよい。
このように、本実施形態においては、クラウドサーバに依頼しているクライアントの識別子および複数のカスタマの識別子と共に処理依頼をすれば、通信切断をしても、どのクライアント装置からでも、クライアントの操作履歴の学習から得られた、カスタマ対応に複数のアプリケーションを順次に実行した処理結果を取得できる。
なお、図27の説明では、クライアント操作に対応するアプリケーションの実行と、クライアント編集に対応するアプリケーションの実行とを分けて説明したが、これらは互いに組み合わされて実行される場合もあり、その場合には、操作および編集にかかる両方のアプリケーションの処理順序が設定される。
《クラウドサーバの機能構成》
図28は、本実施形態に係るクラウドサーバ2720の機能構成を示すブロック図である。なお、図28において、第2実施形態の図5と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、説明を省略する。
カスタマ登録/判定部2840は、リクエスト分析部520からのカスタマ情報をカスタマDB2730に登録すると共に、クライアント装置からの情報処理のリクエストメッセージに含まれるカスタマ情報を、カスタマDB2730を参照して判定する。アプリケーション処理手順取得部2851は、クライアントのカスタマ対応操作に対応して生成されたアプリケーション群の情報が格納されたカスタマDB2730を参照して、クライアントのカスタマ対応の画面操作に対応して学習した情報処理のアプリケーション群を取得する。処理結果編集手順取得部2852は、クライアントのカスタマ対応操作に対応して生成されたアプリケーション群の情報が格納されたカスタマDB2730を参照して、クライアントのカスタマ対応の画面操作に対応して学習した編集処理のアプリケーション群を取得する。
(カスタマDB)
図29は、本実施形態に係るカスタマDB2730の構成を示す図である。なお、図29は、図23のクライアントDB2330の追加部分と、クライアントIDをカスタマIDに置き換えただけで、その構成は同様である。
カスタマDB2730は、処理アプリケーション記憶部2910と、編集アプリケーション記憶部2920と、アプリケーションDB322から取得する画面操作記憶部2930と、を有する。
処理アプリケーション記憶部2910は、カスタマに対応して情報操作に関連するアプリケーション群を順次に記憶する。処理アプリケーション記憶部2910は、カスタマID2911の各々に対応付けて、処理アプリケーション手順2912と、その処理アプリケーション実行に使用されるカスタマ特有の使用パラメータ2913とを記憶する。
編集アプリケーション記憶部2920は、カスタマに対応して編集処理に関連するアプリケーション群を順次に記憶する。編集アプリケーション記憶部2920は、カスタマID2921の各々に対応付けて、編集アプリケーション手順2922と、その編集アプリケーション実行に使用されるカスタマ特有の使用パラメータ2923とを記憶する。さらに、その編集アプリケーションの処理のタイミングを処理アプリケーションに対応付けた処理タイミング2924を記憶する。
画面操作記憶部2930は、クライアントのカスタマ対応画面操作に対応するアプリケーションをアプリケーションDB322から取得するため、クライアントのカスタマ対応画面操作を蓄積する。画面操作記憶部2930は、カスタマID2931の各々に対応付けて、画面ID2932と、その画面に対してクライアントがカスタマ対応でどんな操作をしたかの情報である操作データ2933とを記憶する。かかる画面ID2932とその操作データ2933とから、クライアントがカクタマに対して提供したい所望の情報操作と編集処理を実現するアプリケーションが、アプリケーションDB322から検索される。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2乃至第5実施形態と比べると、クライアント装置がクラウドサーバで実行した情報処理の結果が処理結果を取得するクライアント装置で処理不可能である場合に、クライアント装置をスルーしてクラウドサーバから直接に入出力機器とやり取りする点で異なる。その他の構成および動作は、第1乃至第5実施形態のいずれかと同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、情報処理をクラウドサーバに依頼した後に通信切断をしても、カスタマに対応する複数のアプリケーションを通信切断中に実行し、その処理結果を所望のタイミングで、処理結果を処理不可能なクライアント装置を介して取得できる。
《情報処理システムの動作》
図30は、本実施形態に係る情報処理システムの動作を説明する図である。なお、図30において、第2実施形態の図2と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、説明は省略する。
図30は、通信端末230の表示画面から、“2000年以降の石油価格の値動きと、その間の石油価格に影響した関連トピック”の資料収集および検索編集指示231をクラウドサーバ3020に行なった場合の、本情報処理システムの動作を示している。
図30の左図で処理依頼をした後、中央図のように、通信端末230とクラウドサーバ3020との間の通信を切断する。通信端末230には、クラウドサーバ3020が上記指示に対応する処理を実行して得られた処理結果を保存する保存先232が表示される。
図30の右図は、通信端末250からクラウドサーバ3020での処理結果を保存先から取得して表示画面3061に表示すると共に、キーボード3080やポインティングデバイス3090を使って、さらに、編集処理を行なうものである。ここで、通信端末250は携帯電話であり、通信端末250はUSBケーブル252でルータ3070に接続されている。さらに、ルータ3070は、ディスプレイ機器260、キーボード3080、ポインティングデバイス3090に接続されている。ディスプレイ機器260の表示画面3061には、大きく拡大した処理結果が表示されている。
本実施形態においては、クラウドサーバ3020において処理した結果が、コマンド体系やデータフォーマット、あるいは、通信速度やデバイスドライバの不一致により、通信端末250で処理できない、あるいは接続された入出力機器の能力を十分に活かせない場合の構成である。
この場合に、クラウドサーバ3020は、通信端末250を中継局としてスルーして、直接、ディスプレイ機器260、キーボード3080、ポインティングデバイス3090とのデータのやり取りを行なう。このようにすることで、入出力端末の性能に合わせた処理結果の出力や編集が可能となる。特に、ディスプレイ機器260が高性能である場合に有効である。
なお、通信端末250にUSBケーブル252で接続するのは、入出力機器に限定されず、デスクトップ型PCなどで無線通信機能を常備していないものにも対応が可能となる。
《情報処理システムの動作手順》
図31は、本実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。なお、図31には、処理依頼のクライアント装置311〜316からクラウドサーバ3020への処理依頼、および、保存先サーバ330の保存先の確保、処理依頼のクライアント装置311〜316への保存先の通知、の処理は、上記記載の実施形態と同様であるので、省略してある。したがって、図31は、保存先サーバ330の処理結果DB331にクラウドサーバ3020からの処理結果が保存されて以降の、本実施形態の処理結果提供制御の動作手順を図示している。
まず、ステップS3101において、処理結果を取得するクライアント装置311〜316を、USBケーブルでルータ3070を介して、入出力機器群に接続する。そして、ステップS3103において、保存先サーバ330と通信を確立する。次に、ステップS3105において、処理結果の取得を、クライアントIDおよび認証情報を伴ってリクエストする。保存先サーバ330は、ステップS3107において、リクエスト元を認証する。認証エラーであれば処理結果の取得は中止される。認証されればステップS3109において、処理結果のデータフォーマットをリクエスト元のクライアント装置に通知する。なお、通知する内容はフォーマットに限定されず、コマンド体系、あるいは、通信速度やデバイスドライバなどの不一致であれば、正常な処理に支障のある情報の通知をする。
リクエスト元のクライアント装置は、ステップS3111において送信されたデータフォーマットを受信して、ステップS3113において、自装置に十分な処理能力があるか否かを判定する。処理能力が十分であれば、そのままリクエスト元のクライアント装置が処理結果を取得して出力デバイスに出力する(不図示)。
処理能力が十分でない場合、リクエスト元のクライアント装置は、ステップS3115において、クラウドサーバ3020と通信を確立する。そして、保存先サーバ330に保存された処理結果のデータを処理できないことを、リクエスト元のクライアント装置からクラウドサーバ3020に通知する。
処理能力なしの通知を受けたクラウドサーバ3020は、ステップS3119において、保存先サーバ330に対して、保存している処理結果をリクエストする。保存先サーバ330は、ステップS3121において、処理結果をクラウドサーバ3020に渡す。なお、処理結果がまだクラウドサーバに保持されていれば、保存先サーバ330にリクエストすることなく処理結果を取得する。
そして、クラウドサーバ3020は、ステップS3123において、USB対応の出力ドライバを起動する。なお、ルータ3070を介して接続される入出力機器のIDや機種、性能情報などは、ステップS3117で通知されてもよいし、クラウドサーバ3020がドライバ起動後に自分で取得してもよい。クラウドサーバ3020は、ステップS3125において、出力機器に対応するコマンド/データを生成すると共に、IP(Internet Protocol)層でトンネリングした、USBプロトコルに従ったパケットデータを生成する。そして、リクエスト元のクライアント装置においてはIPアドレスを取るのみでスルーして、出力機器であるディスプレイ機器260に直接、送信する。
さらに、ディスプレイ機器260に表示されたデータの編集を望む場合は、ステップS3127において、出力機器に対応するコマンド/データからUSBパケットデータを生成し、リクエスト元のクライアント装置においてはIPアドレスを付けるのみでスルーして、クラウドサーバ3020に直接、送信する。クラウドサ0バ3020では、ステップS3129において、USB対応入力ドライバを起動して、入力機器からのデータ/コマンドを取得する。そして、ステップS3131において、入力機器からの入力に基づく処理結果の編集を行ない、その結果は、ステップS3133において、ステップS3125と同様に、出力機器に出力される。
(通信プロトコルスタック)
図32は、本実施形態に係る通信プロトコルスタックを示す図である。
図32において、USBプロトコルスタック3210は、USBケーブル上を入出力機器からルータ間においてやる取りされるUSBパケットの基本構成である。イサーネット(登録商標)がUSBパケットに付加されたプロトコルスタック3220は、ルータ3070とリクエスト元のクライアント装置間のLAN(Local Area Network)上を伝送される。そして、IP層がさらに付加されたプロトコルスタック3230は、リクエスト元のクライアント装置とクラウドサーバ3020間のIPネットワーク上を伝送される。
このようなプロトコルスタックの構成とすることで、リクエスト元のクライアント装置の処理性能に関係なく、処理結果を出力あるいは編集可能となる。
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態に係る情報処理システムについて説明する。上記第2乃至第6実施形態においては、クラウドサーバとクライアント装置間の通信切断中に処理継続をする場合に、途中でクライアント装置あるいはクライアントからのアクセスが必要なアプリケーションが実行されると、処理が中断してしまう。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2乃至第6実施形態と比べると、通信切断中にクラウドサーバの処理実行を中断する条件を回避する処置を行なう点で異なる。例えば、通信切断中にクラウドサーバの処理実行を中断する条件としては、クライアント装置からのアクセスタイムアウトにより処理が中断する場合、あるいは、処理の続行にクライアントからの指示が必須なために処理が中断する場合、あるいは、処理の続行にクライアントからのデータ入力が必須なために処理が中断する場合などである。なお、通信切断中にクラウドサーバの処理実行を中断する条件は、これらに限定されない。あらかじめ処理依頼において通信切断中の処理中断を起こす条件を回避したり、あるいは、通信切断中の処理中断を起こさない構成とするのが、本実施形態である。その他の構成および動作は、第1乃至第6実施形態のいずれかと同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、通信切断中に起こり得る処理中断の条件を解消することによって、クラウドサーバに依頼した後に通信切断をしても、アプリケーションを通信切断中に実行するので、その処理結果を所望のタイミングでクライアント装置を介して取得できる。
《情報処理システムの動作手順》
以下、図33A〜図33Dを参照して、本実施形態の情報処理システムの動作手順と、その動作に必須のデータについて説明する。
図33Aは、本実施形態に係る情報処理システムの動作手順の一例を示すシーケンス図である。なお、図33Aにおいては、第2実施形態の図4と同様のステップには同じステップ番号を付して、説明を省略する。
ステップS403において、処理依頼のクライアント装置からの処理リクエストがあり、通信切断中もクラウドサーバ3320が処理を実行するよう指示がある。その指示を受けて、クラウドサーバ3320は、ステップS3311において、クライアント装置からのアクセスが所定時間無い場合の、タイムアウトによる処理終了の条件をリセットする。これにより、クライアント装置からのアクセスが長時間無くなっても、処理が中断することはない。次に、ステップS3313においては、クラウドサーバ3320は、依頼された処理を通信切断によっても継続するために必要なクライアントからの指示やクライアントからのデータ提供を判定して、あらかじめクライアント装置を介してクライアントから提供させる。そして、その必要情報を取得して保持しておき、必要な段階で使用する。上記ステップS3311およびS3313を通信切断の事前処置として実行する。上記ステップS3311およびS3313は、事前処置を代表する例であり、これらに限定されない。以降の処理手順は、第2実施形態の図4と同様であるので、説明は省略する。
(処理中断回避処置テーブル)
図33Bは、本実施形態に係る処理中断回避処置テーブル3310の構成を示す図である。この処理中断回避処置テーブル3310は、クライアントID3311およびクライアント装置ID3312に対応付けて、処理中のアプリケーションID3313を記憶する。この処理中のアプリケーションID3313のそれぞれについて、通信切断中に、通信切断を原因として発生する処理中断条件3314を記憶する。そして、それぞれの処理中断条件3314が満たされるのを回避するための事前処理3315を記憶する。クラウドサーバ3320は、クライアント装置がアプリケーション実行処理を依頼して、処理途中で通信切断をすることを認知すると、処理中断回避処置テーブル3310に基づいて処理中断を回避するための事前処理を行なう。かかる事前処理は、クラウドサーバ3320が自装置内で自動的に行なう処理も、クライアントに要求してクライアント装置から行なう処理も含まれる。
図33Cは、本実施形態に係る情報処理システムの動作手順の他例を示すシーケンス図である。なお、図33Cにおいては、第2実施形態の図4と同様のステップには同じステップ番号を付して、説明を省略する。
ステップS403において、処理依頼のクライアント装置からの処理リクエストがあり、通信切断中もクラウドサーバ3320が処理を実行するよう指示がある。その指示を受けて、クラウドサーバ3320は、ステップS3321において、クラウドサーバ3320内に、クライアント装置を代行する機能を有する仮想クライアント装置を生成する。かかる仮想クライアント装置は、クライアント装置の全機能を有する仮想PCであってもよいし、通信切断中のもアプリケーションの処理を中断しないために必要な機能を含むものであってもよい。そして、仮想クライアント装置は、クライアント装置と同期して必要なデータを共有するように動作する。また、仮想クライアント装置は、クライアント装置と同期して必要なデータを共有する場合に動作し、他の時間は休止状態であってよい。
ステップS415において、処理を依頼したクライアント装置がクラウドサーバ3320との通信切断をすると、クラウドサーバ3320は、ステップS3323において、ステップS3321で生成した仮想クライアント装置を、クライアント装置の代理として使用開始する。なお、図33Cにおいては、処理依頼したクライアント装置と仮想クライアント装置は常に同期させているので、一方的にクライアント装置から通信切断されても処理の続行が可能である。例えば、生成した仮想クライアント装置を通信切断までスリープさせる構成であれば、クライアント装置が通信切断を通知した段階で、クライアント装置から必要な情報を仮想クライアント装置にコピーすることになる。
なお、図33Cにおいては、クライアント装置からの処理リクエストに通信切断中の処理続行指示を含むとして説明した。しかし、本実施形態の処理においてクライアント装置からの処理リクエストを受信した場合に、登録クライアントであれば自動的に仮想クライアント装置を生成することで、クライアントからの処理続行指示が無くても通信切断中のアプリケーション処理の続行が可能となる。
(仮想クライアント装置テーブル)
図33Dは、本実施形態に係る仮想クライアント装置テーブル3320の構成を示す図である。この仮想クライアント装置テーブル3320は、処理依頼したクライアントおよびクライアント装置と、クラウドサーバ3320内に生成した可能クライアント装置とを対応付ける。また、処理依頼したクライアントおよびクライアント装置を代理するために、クライアントおよびクライアント装置の認証情報を記憶する。
仮想クライアント装置テーブル3320は、クライアントID3321およびクライアント装置ID3322に対応付けて、仮想クライアント装置ID3323、クライアント認証情報3324、クライアント装置認証情報3325を記憶する。
[第8実施形態]
次に、本発明の第8実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2乃至第7実施形態と比べると、クライアント装置が処理結果をクラウドサーバを経由して取得する点で異なる。その他の構成および動作は、第1乃至第6実施形態のいずれかと同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、クラウドサーバが処理結果のクライアントへの提供処理を管理することによって、情報漏洩などに対する機密性を維持することができる。
《情報処理システムの動作手順》
図34は、本実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。なお、図34において、ステップS401〜S423は、第2実施形態の図4と同様であり、説明は省略する。
ステップS3431において、依頼したクライアント装置とは別の処理結果を取得するクライアント装置311〜316と、クラウドサーバ3420との通信の確立が行なわれる。本例では、URLによるアクセスである。そして、ステップS3433において、処理結果を取得するクライアント装置311〜316からクラウドサーバ3420に対して、クライアントIDと認証情報を伴って処理結果取得のリクエストが送信される。クラウドサーバ3420は、ステップS3435において、処理結果のリクエスト元を認証する。認証不可ならば処理を中止する。認証されれば、ステップS3437において、保存先サーバ330から処理結果を取得してクライアント装置311〜316に処理結果が提供される。なお、ステップS3431〜S3437の処理は、クライアントによる簡単な指示により一連の処理として行なわれてよい。例えば、図2に示したように、人のアイコンをクリックするのみで行なわれるのが望ましい。
また、ステップS3441において、依頼したクライアント装置311〜316と、クラウドサーバ3420との通信の確立が行なわれる。本例では、URLによるアクセスである。そして、ステップS3443において、依頼したクライアント装置311〜316からクラウドサーバ3420に対して、クライアントIDと認証情報を伴って処理結果取得のリクエストが送信される。クラウドサーバ3420は、ステップS3445において、処理結果のリクエスト元を認証する。認証不可ならば処理を中止する。認証されれば、ステップS3447において、保存先サーバ330から処理結果を取得して依頼したクライアント装置311〜316に処理結果が提供される。なお、ステップS3441〜S3447の処理も、図2に示したように、人のアイコンをクリックするのみで行なわれるのが望ましい。
[第9実施形態]
次に、本発明の第9実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2乃至第8実施形態と比べると、クラウドサーバが処理結果DBを有する点で異なる。その他の構成および動作は、第1乃至第6実施形態のいずれかと同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、クラウドサーバが処理結果を直接管理することによって、さらに情報漏洩などに対する機密性を維持することができる。
《情報処理システムの構成》
図35は、本実施形態に係る情報処理システム3500の構成を示すブロック図である。なお、図35において、第2実施形態の図3と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、説明を省略する。
クラウドサーバ3520は、Webサイドサーバ340やSNSサーバ350などから情報を収集するアクセスサーバ321と、クライアント装置311〜316からの情報処理依頼に対応して実行するアプリケーションを格納するアプリケーションDB322とを有する。さらに、クラウドサーバ3520は、クラウドサーバ3520がクライアント装置311〜316との通信切断中も情報処理をした処理結果を保存し、それぞれのURLでアクセス可能な処理結果DB3521を有する。そして、クライアント装置311〜316からのアクセスに応答して、クライアント認証ができれば処理結果DB3521の処理結果をクライアント装置311〜316に提供する。
[他の実施形態]
上記実施形態においては、依頼した情報処理の結果を保存する保存先をクラウドサーバと異なる保存先サーバとしたが、保存先サーバがクラウドサーバ内に確保されてもよい。かかる構成は、処理負荷や通信負荷、あるいは処理速度などを考慮して決定される。
また、実施形態においては、情報処理を依頼したクライアント装置にアクセス情報が通知される構成を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、PCから情報処理を依頼した時に、携帯端末にアクセス情報が通知されても、携帯端末から情報処理を依頼した時に、他の携帯端末やPCにアクセス情報が通知されてよい。あるいは、同じクライアントに限定されず、指定された他のクライアント端末にアクセス情報を通知する構成でもよい。
さらに、上記クライアントやカスタマに対応した情報処理手順は、作成したクライアントの所有に限定することなく、他のクライアントに所定条件を設けて公開してもよい。その場合にあっても、情報処理の結果のアクセスはあくまで認証されたクライアントに対して認められるのが望ましい。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されものではない。本発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する制御プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされる制御プログラム、あるいはその制御プログラムを格納した媒体、その制御プログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。

Claims (32)

  1. 互いに通信接続される第1情報処理装置と第2情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
    前記第1情報処理装置、前記第2情報処理装置に対して情報処理の依頼をする依頼手段を備え
    前記第2情報処理装置は、
    前記第1情報処理装置からの前記情報処理の依頼に応じて、前記第1情報処理装置と前記第2情報処理装置との通信の切断前に、前記第2情報処理装置による前記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部にアクセスするためのアクセス先を含むアクセス情報を生成して、前記第1情報処理装置に通知するアクセス情報通知手段と、
    前記依頼に基づく前記情報処理の完了前に前記第1情報処理装置と前記第2情報処理装置との通信が切断されたか否かを判断し、前記通信が切断された場合に、前記アクセス情報によりアクセスされる前記処理結果記憶部に前記情報処理の結果を記憶する処理制御手段と、
    前記第1情報処理装置からの前記アクセス情報によるアクセスに応答して、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を前記第1情報処理装置に対して提供する第1処理結果提供手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記第2情報処理装置は、前記第1情報処理装置からの前記情報処理の依頼に応じて、前記第1情報処理装置に対応する仮想の第1情報処理装置を生成する仮想クライアント装置生成手段を備え、
    前記処理制御手段は、前記通信の切断中に、前記仮想の第1情報処理装置により前記第1情報処理装置を代行させることによって前記情報処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記第1処理結果提供手段は、前記第1情報処理装置と異なる第3情報処理装置から、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果をアクセスするために入力された、アクセス先を含む前記アクセス情報によるアクセスに応答して、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を前記第3情報処理装置に対して提供することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
  4. 前記処理結果記憶部は前記第2情報処理装置の外にあって、前記第2情報処理装置を経由せずにアクセス可能であり、
    記アクセス情報による前記第2情報処理装置を経由しないアクセスに応答して、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を前記第2情報処理装置を経由せずに前記第1情報処理装置に対して提供する第2処理結果提供手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  5. 前記情報処理システムはシンクライアントサーバシステムであって、
    前記第1情報処理装置はクライアント装置であり、前記第2情報処理装置はサーバであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  6. 前記情報処理は、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果からの検索処理と前記検索処理により検索された検索情報の編集処理との少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  7. 前記処理制御手段は、複数のアプリケーションの実行手順を保持するためのデータベースを有し、
    前記情報処理は、前記複数のアプリケーションの実行を前記データベースに保持された前記実行手順に従って組み合わせることにより実現されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  8. 前記第2情報処理装置は、前記第1情報処理装置を用いて前記第2情報処理装置に前記情報処理を依頼する依頼元としてのクライアントを、前記第1情報処理装置から入力されたクライアント識別子に基づいて識別するクライアント識別手段を備え、
    前記処理制御手段は、前記クライアント識別子に対応して前記データベースに保持された前記複数のアプリケーションの実行手順にしたがって前記情報処理を実行することを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
  9. 前記第2情報処理装置は、前記第1情報処理装置を用いて前記第2情報処理装置に依頼した前記情報処理の結果を依頼元としてのクライアントが提示する前記クライアントの顧客としてのカスタマを、前記第1情報処理装置から入力されたカスタマ識別子に基づいて識別するカスタマ識別手段を備え、
    前記処理制御手段は、前記カスタマ識別子に対応して前記データベースに保持された前記複数のアプリケーションの実行手順にしたがって前記情報処理を実行することを特徴とする請求項7または8に記載の情報処理システム。
  10. 前記複数のアプリケーションの実行手順は、前記第1情報処理装置を用いて前記第2情報処理装置に前記情報処理を依頼する依頼元としてのクライアントあるいは、前記情報処理の結果を前記クライアントが提示する前記クライアントの顧客としてのカスタマに対応した、前記第1情報処理装置の画面操作の履歴から生成されて前記データベースに保持され、前記処理制御手段により実行されることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  11. 前記第2情報処理装置は、前記第1情報処理装置から前記情報処理の結果を必要とする時刻を前記情報処理の依頼と共に受信する第1時刻指定手段を備え、
    前記処理制御手段は、前記情報処理の結果を必要とする時刻の前に前記情報処理の結果が生成されるように、前記情報処理を実行させ、前記情報処理の結果を前記処理結果記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  12. 前記第2情報処理装置は、前記第1情報処理装置から前記情報処理の結果を周期的に必要とする、月、曜日、日および時刻の少なくとも1つを含む日時を前記情報処理の依頼と共に受信する第2時刻指定手段を備え、
    前記処理制御手段は、前記情報処理の結果を周期的に必要とする前記日時の前に前記情報処理の結果が生成されるように、前記情報処理を周期的に実行させ、前記情報処理の結果を前記処理結果記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  13. 前記処理制御手段は、前記第2情報処理装置の負荷あるいは電力消費を考慮して、前記情報処理を実行させ、前記情報処理の結果を処理結果記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  14. 前記処理結果提供手段は、前記第1情報処理装置が、前記処理結果記憶部に記憶された前記処理結果を前記第1情報処理装置に接続された出力端末に出力できない場合に、前記第2情報処理装置記出力端末への前記処理結果の出力を直接に行なうよう制御する提供制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  15. 互いに通信接続される第1情報処理装置と第2情報処理装置とを含む情報処理システムの制御方法であって、
    前記第1情報処理装置が、前記第2情報処理装置に対して情報処理の依頼をする依頼ステップと、
    前記第2情報処理装置が、前記第1情報処理装置からの前記情報処理の依頼に応じて、前記第1情報処理装置と前記第2情報処理装置との通信の切断前に、前記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部にアクセスするためのアクセス先を含むアクセス情報を生成して、前記第1情報処理装置に通知するアクセス情報通知ステップと、
    前記第2情報処理装置が、前記依頼に基づく前記情報処理の完了前に前記第1情報処理装置と前記第2情報処理装置との通信が切断されたか否かを判断し、前記通信が切断された場合に、前記情報処理の結果を前記アクセス情報によりアクセスされる前記処理結果記憶部に記憶する処理制御ステップと、
    前記第1情報処理装置からの前記アクセス情報によるアクセスに応答して、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を前記第1情報処理装置に対して提供する処理結果提供ステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  16. 第1情報処理装置から情報処理の依頼を受ける第2情報処理装置であって、
    前記第1情報処理装置から情報処理の依頼を受け付ける依頼受付手段と、
    前記第1情報処理装置からの前記情報処理の依頼に応じて、前記第1情報処理装置との通信の切断前に、前記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部にアクセスするためのアクセス先を含むアクセス情報を生成して、前記第1情報処理装置に通知するアクセス情報送信手段と、
    前記依頼に基づく前記情報処理の完了前に前記第1情報処理装置との通信が切断されたか否かを判断し、前記通信が切断された場合に、前記情報処理の結果を前記アクセス情報によりアクセスされる前記処理結果記憶部に記憶する処理制御手段と、
    前記第1情報処理装置からの前記アクセス情報によるアクセスに応答して、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を前記第1情報処理装置に対して提供する第1処理結果提供手段と、
    を備えることを特徴とする第2情報処理装置。
  17. 前記第1情報処理装置からの前記情報処理の依頼に応じて、前記第1情報処理装置に対応する仮想の第1情報処理装置を生成する生成手段を備え、
    前記処理制御手段は、前記通信の切断中に、前記仮想の第1情報処理装置により前記第1情報処理装置を代行させることによって前記情報処理を実行することを特徴とする請求項16に記載の第2情報処理装置。
  18. 前記第1処理結果提供手段は、前記第1情報処理装置と異なる第3情報処理装置から、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果をアクセスするために入力された、アクセス先を含む前記アクセス情報によるアクセスに応答して、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を前記第3情報処理装置に対して提供することを特徴とする請求項16または17に記載の第2情報処理装置。
  19. 前記情報処理は、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果からの検索処理と前記検索処理により検索された検索情報の編集処理との少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の第2情報処理装置。
  20. 前記処理制御手段は、複数のアプリケーションの実行手順を保持するためのデータベースを有し、
    前記情報処理は、前記複数のアプリケーションの実行を前記データベースに保持された前記実行手順に従って組み合わせることにより実現されることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか1項に記載の第2情報処理装置。
  21. 前記第1情報処理装置を用いて前記情報処理を依頼する依頼元としてのクライアントを、前記第1情報処理装置から受信したクライアント識別子に基づいて識別するクライアント識別手段を備え、
    前記処理制御手段は、前記クライアント識別子に対応して前記データベースに保持された前記複数のアプリケーションの実行手順にしたがって前記情報処理を実行することを特徴とする請求項20に記載の第2情報処理装置。
  22. 前記第1情報処理装置を用いて依頼した前記情報処理の結果を依頼元としてのクライアントが提示する前記クライアントの顧客としてのカスタマを、前記第1情報処理装置から入力されたカスタマ識別子に基づいて識別するカスタマ識別手段を備え、
    前記処理制御手段は、前記カスタマ識別子に対応して前記データベースに保持された前記複数のアプリケーションの実行手順にしたがって前記情報処理を実行することを特徴とする請求項20または21に記載の第2情報処理装置。
  23. 前記複数のアプリケーションの実行手順は、前記第1情報処理装置を用いて前記第2情報処理装置に前記情報処理を依頼する依頼元としてのクライアントあるいは、前記情報処理の結果を前記クライアントが提示する前記クライアントの顧客としてのカスタマに対応した、前記第1情報処理装置の画面操作の履歴から生成されて前記データベースに保持され、前記処理制御手段により実行されることを特徴とする請求項20乃至22のいずれか1項に記載の第2情報処理装置。
  24. 前記第1情報処理装置から前記情報処理の結果を必要とする時刻を前記情報処理の依頼と共に受信する第1時刻指定手段を備え、
    前記処理制御手段は、前記情報処理の結果を必要とする時刻の前に前記情報処理の結果が生成されるように、前記情報処理を実行させ、前記情報処理の結果を前記処理結果記憶部に記憶させることを特徴とする請求項16乃至23のいずれか1項に記載の第2情報処理装置。
  25. 前記第1情報処理装置から前記情報処理の結果を周期的に必要とする、月、曜日、日および時刻の少なくとも1つを含む日時を前記情報処理の依頼と共に受信する第2時刻指定手段を備え、
    前記処理制御手段は、前記情報処理の結果を周期的に必要とする前記日時の前に前記情報処理の結果が生成されるように、前記情報処理を周期的に実行させ、前記情報処理の結果を前記処理結果記憶部に記憶させることを特徴とする請求項16乃至24のいずれか1項に記載の第2情報処理装置。
  26. 前記処理制御手段は、当該情報処理装置の負荷あるいは電力消費を考慮して、前記情報処理を実行させ、前記情報処理の結果を処理結果記憶部に記憶させることを特徴とする請求項16乃至25のいずれか1項に記載の第2情報処理装置。
  27. 前記処理結果提供手段は、前記第1情報処理装置が、前記処理結果記憶部に記憶された前記処理結果を前記第1情報処理装置に接続された出力端末に出力できない場合に、前記出力端末への前記処理結果の出力を直接に行なうよう制御する提供制御手段を有することを特徴とする請求項16乃至26のいずれか1項に記載の第2情報処理装置。
  28. 第1情報処理装置から情報処理の依頼を受ける第2情報処理装置の制御方法であって、
    前記第1情報処理装置から情報処理の依頼を受け付ける依頼受付ステップと、
    前記第1情報処理装置からの前記情報処理の依頼に応じて、前記第1情報処理装置との通信の切断前に、前記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部にアクセスするためのアクセス先を含むアクセス情報を生成して、前記第1情報処理装置に通知するアクセス情報送信ステップと、
    前記依頼に基づく前記情報処理の完了前に前記第1情報処理装置との通信が切断されたか否かを判断し、前記通信が切断された場合に、前記情報処理の結果を前記アクセス情報によりアクセスされる前記処理結果記憶部に記憶する処理制御ステップと、
    前記第1情報処理装置からの前記アクセス情報によるアクセスに応答して、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を前記第1情報処理装置に対して提供する第1処理結果提供ステップと、
    を含むことを特徴とする第2情報処理装置の制御方法。
  29. 第1情報処理装置から情報処理の依頼を受ける第2情報処理装置の制御プログラムであって、
    前記第1情報処理装置から情報処理の依頼を受け付ける依頼受付ステップと、
    前記第1情報処理装置からの前記情報処理の依頼に応じて、前記第1情報処理装置との通信の切断前に、前記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部にアクセスするためのアクセス先を含むアクセス情報を生成して、前記第1情報処理装置に通知するアクセス情報送信ステップと、
    前記依頼に基づく前記情報処理の完了前に前記第1情報処理装置との通信が切断されたか否かを判断し、前記通信が切断された場合に、前記情報処理の結果を前記アクセス情報によりアクセスされる前記処理結果記憶部に記憶する処理制御ステップと、
    前記第1情報処理装置からの前記アクセス情報によるアクセスに応答して、前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を前記第1情報処理装置に対して提供する第1処理結果提供ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする第2情報処理装置の制御プログラム。
  30. 請求項16に記載の第2情報処理装置に対して情報処理の依頼をする第1情報処理装置であって、
    前記第2情報処理装置に対して情報処理の依頼を送信する依頼送信手段と、
    前記第2情報処理装置との通信の切断前に、前記第2情報処理装置が前記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部にアクセスするためのアクセス先を含むアクセス情報を、前記第2情報処理装置から受信するアクセス情報受信手段と、
    前記第2情報処理装置による前記情報処理の終了の前に、前記第2情報処理装置との通信を切断する切断手段と、
    前記通信の切断後に前記第2情報処理装置により前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を、前記アクセス情報により前記処理結果記憶部へアクセスして取得する処理結果アクセス手段と、
    を備えることを特徴とする第1情報処理装置。
  31. 請求項16に記載の第2情報処理装置に対して情報処理の依頼をする第1情報処理装置の制御方法であって、
    前記第2情報処理装置に対して情報処理の依頼を送信する依頼送信ステップと、
    前記第2情報処理装置との通信の切断前に、前記第2情報処理装置が前記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部にアクセスするためのアクセス先を含むアクセス情報を、前記第2情報処理装置から受信するアクセス情報受信ステップと、
    前記第2情報処理装置による前記情報処理の終了の前に、前記第2情報処理装置との通信を切断する切断ステップと、
    前記通信の切断後に前記第2情報処理装置により前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を、前記アクセス情報により前記処理結果記憶部へアクセスして取得する処理結果アクセスステップと、
    を含むことを特徴とする第1情報処理装置の制御方法。
  32. 請求項16に記載の第2情報処理装置に対して情報処理の依頼をする第1情報処理装置の制御方法であって、
    前記第2情報処理装置に対して情報処理の依頼を送信する依頼送信ステップと、
    前記第2情報処理装置との通信の切断前に、前記第2情報処理装置が前記情報処理の結果を記憶する処理結果記憶部にアクセスするためのアクセス先を含むアクセス情報を、前記第2情報処理装置から受信するアクセス情報受信ステップと、
    前記第2情報処理装置による前記情報処理の終了の前に、前記第2情報処理装置との通信を切断する切断ステップと、
    前記通信の切断後に前記第2情報処理装置により前記処理結果記憶部に記憶された前記情報処理の結果を、前記アクセス情報により前記処理結果記憶部へアクセスして取得する処理結果アクセスステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする第1情報処理装置の制御プログラム。
JP2012068506A 2012-03-24 2012-03-24 情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置およびその制御方法と制御プログラム Active JP6052571B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012068506A JP6052571B2 (ja) 2012-03-24 2012-03-24 情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置およびその制御方法と制御プログラム
CA2867555A CA2867555A1 (en) 2012-03-24 2013-02-28 Information processing system, information processing method, information processing apparatus, and control methods and control programs thereof
CN201380016374.6A CN104205075A (zh) 2012-03-24 2013-02-28 信息处理系统、信息处理方法、信息处理设备及其控制方法和控制程序
EP13770156.1A EP2829984A4 (en) 2012-03-24 2013-02-28 INFORMATION PROCESSING SYSTEM, INFORMATION PROCESSING METHOD, INFORMATION PROCESSING DEVICE, AND CONTROL PROCESS AND CONTROL PROGRAM THEREFOR
US14/387,663 US20150358428A1 (en) 2012-03-24 2013-02-28 Information processing system, information processing method, information processing apparatus, and control methods and control programs thereof
AU2013238429A AU2013238429A1 (en) 2012-03-24 2013-02-28 Information processing system, information processing method, information processing apparatus, and control methods and control programs thereof
PCT/JP2013/055550 WO2013146084A1 (ja) 2012-03-24 2013-02-28 情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置およびその制御方法と制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012068506A JP6052571B2 (ja) 2012-03-24 2012-03-24 情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置およびその制御方法と制御プログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013200702A JP2013200702A (ja) 2013-10-03
JP2013200702A5 JP2013200702A5 (ja) 2015-07-02
JP6052571B2 true JP6052571B2 (ja) 2016-12-27

Family

ID=49259359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012068506A Active JP6052571B2 (ja) 2012-03-24 2012-03-24 情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置およびその制御方法と制御プログラム

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20150358428A1 (ja)
EP (1) EP2829984A4 (ja)
JP (1) JP6052571B2 (ja)
CN (1) CN104205075A (ja)
AU (1) AU2013238429A1 (ja)
CA (1) CA2867555A1 (ja)
WO (1) WO2013146084A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6155555B2 (ja) * 2012-05-30 2017-07-05 日本電気株式会社 情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置、携帯端末およびその制御方法と制御プログラム
JP6088632B1 (ja) * 2015-12-22 2017-03-01 西日本電信電話株式会社 音声映像通信システム、サーバ、仮想クライアント、音声映像通信方法、および音声映像通信プログラム
GB2557615A (en) 2016-12-12 2018-06-27 Virtuosys Ltd Edge computing system
GB2557611A (en) 2016-12-12 2018-06-27 Virtuosys Ltd Edge computing system
CN111480161A (zh) * 2017-12-20 2020-07-31 飞力凯网路股份有限公司 信息处理设备和信息处理方法
EP3783495B1 (en) * 2018-04-19 2023-10-18 Murata Machinery, Ltd. Exclusive control system and exclusive control method
EP3913479B1 (en) * 2020-05-21 2023-06-28 Tata Consultancy Services Limited Cloud driven application launcher for execution and control of applications in computing devices

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001331386A (ja) * 2000-05-24 2001-11-30 Nec Corp システム構成作成支援サービスシステム及びその方法
JP5138846B2 (ja) * 2001-03-26 2013-02-06 株式会社野村総合研究所 オンライン業務処理システム
JP2003067331A (ja) * 2001-08-28 2003-03-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd スケジュール作成方法、スケジュール作成装置及びスケジュール作成プログラム
JP2003091424A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 分散処理システムおよびジョブ分散処理方法
JP2003122653A (ja) * 2001-10-09 2003-04-25 Fujitsu Ltd クライアント・サーバシステムにおけるサーバのタイムアウトに関係した処理方法及びタイムアウト時処理選択方法並びにサーバコンピュータ及びそのプログラム
JP2004302790A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Nri & Ncc Co Ltd データ中継システムおよび方法
US7685253B1 (en) * 2003-10-28 2010-03-23 Sun Microsystems, Inc. System and method for disconnected operation of thin-client applications
JP2005228227A (ja) 2004-02-16 2005-08-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> シンクライアントシステム及びその通信方法
US20080126476A1 (en) * 2004-08-04 2008-05-29 Nicholas Frank C Method and System for the Creating, Managing, and Delivery of Enhanced Feed Formatted Content
JP5482353B2 (ja) * 2009-07-06 2014-05-07 株式会社リコー 中継機器、中継方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
EP2829984A1 (en) 2015-01-28
CA2867555A1 (en) 2013-10-03
EP2829984A4 (en) 2016-01-20
US20150358428A1 (en) 2015-12-10
AU2013238429A1 (en) 2014-10-23
CN104205075A (zh) 2014-12-10
JP2013200702A (ja) 2013-10-03
WO2013146084A1 (ja) 2013-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6052571B2 (ja) 情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置およびその制御方法と制御プログラム
JP4495410B2 (ja) コンピューティングシステムおよびその方法
US10616295B2 (en) User interface content state synchronization across devices
EP4013003A1 (en) Communication protocol switching method, apparatus and system
RU2700188C2 (ru) Представление вычислительной среды на множественных устройствах
JP6215359B2 (ja) 複数のコンピューティングデバイスにわたる情報へのアクセスの提供
CN115202834B (zh) 任务迁移的系统及方法
CN103729425A (zh) 操作响应方法、客户端、浏览器及系统
US12131161B2 (en) Multi-core communication through a communication layer via a publish-subscribe layer
US20140092108A1 (en) Dynamically Changeable Decorative-Protective Accessory for a Mobile Computing Device
US11750673B2 (en) User interface content state synchronization across devices
JP2013200703A (ja) 情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置およびその制御方法と制御プログラム
JP2014232342A (ja) 情報機器、画像形成装置、スケジュール管理システムおよびコンピュータプログラム
CN114741168A (zh) 基于代理服务的设备调用方法、电子设备及可读存储介质
CN112653608B (zh) 一种显示设备、移动终端及跨网数据传输的方法
CN112685104A (zh) 应用程序启动控制方法、装置、电子设备和存储介质
JP2015049658A (ja) 情報処理端末およびその制御方法、システムおよびその制御方法、並びにプログラム
CN114861154B (zh) 一种协同登录方法
US8166105B2 (en) Portable terminal, server, and method for realizing function of portable terminal using network
JP2013003703A (ja) 情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
JP5743743B2 (ja) アプリケーション連携システム
JP2008269113A (ja) アプリケーション実行環境構築システム、装置及びそれに用いる方法並びにそのプログラム
JP2015069547A (ja) サーバ装置、端末装置、通信方法およびコンピュータプログラム
US20240370220A1 (en) Remote user-interface views
Zhang et al. Lightweight SOA-based twin-engine architecture for enterprise systems in fixed and mobile environments

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6052571

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150