JP6040043B2 - リニアアクチュエーター - Google Patents

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Description

本発明は、リニアアクチュエーターに関する。
特許文献1は、リニアアクチュエーターの一例を開示している。リニアアクチュエーターは、第1磁石、第2磁石、可動子、および制御部を有する。可動子は、第1磁石および第2磁石の一方に取り付けられる。可動子は、第1磁石および第2磁石の他方に対して往復動する。制御部は、第1磁石に通電する電流量を電流供給時間により制御し、可動子を第1磁石および第2磁石の他方に対して直線運動させる。
特開2001−16892号公報
上記リニアアクチュエーターは、物体との接触等により可動子に負荷がかかる。例えば、リニアアクチュエーターを有する除毛器具は、除毛する毛と可動子とが接触したとき、可動子にかかる負荷が大きくなる。このため、可動子にかかる負荷が大きくなるときに駆動量の目標値を大きくすることにより、剃り感を向上できる。このように、リニアアクチュエーターは、負荷に対応した駆動を行うことにより、リニアアクチュエーターの利便性を高めることができる。
本発明は、以上の背景をもとに創作されたものであり、利便性を高めることができるリニアアクチュエーターを提供することを目的とする。
本手段は、「電磁石として形成される第1磁石と、永久磁石または電磁石として形成される第2磁石と、前記第1磁石および前記第2磁石の一方が取り付けられ、前記第1磁石および前記第2磁石の他方に対して直線運動する可動子と、前記第1磁石に通電する電流量を電流供給時間により制御し、前記可動子を前記直線運動させる制御部と前記可動子の変位、前記可動子の往復動の速度、および前記往復動の加速度の少なくとも1つを駆動量として検知する駆動量検知部とを備え、前記制御部は、前記駆動量と前記駆動量の目標値との差分から、前記駆動量を前記目標値に近づける前記電流供給時間のフィードバック制御を行い、前記電流供給時間が増加または減少することに基づいて、前記目標値を切り替えるリニアアクチュエーター」を含む。
上記リニアアクチュエーターは、可動子にかかる負荷が増加または減少するとき、駆動量と駆動量の目標値とのずれが大きくなる。可動子にかかる負荷が減少するとき、電流供給時間に対する駆動量は大きくなる。このため、可動子にかかる負荷が減少するとき、電流供給時間は小さくなる方向にフィードバック制御される。また、可動子にかかる負荷が増加するとき、電流供給時間に対する駆動量は小さくなる。このため、可動子にかかる負荷が増加するとき、電流供給時間は大きくなる方向にフィードバック制御される。
上記リニアアクチュエーターは、電流供給時間が増加または減少することに基づいて、目標値を切り替える。すなわち、負荷に応じて目標値を切り替えることができる。このため、リニアアクチュエーターの利便性を高めることができる。
上記手段の一形態は、「前記制御部は、前記目標値に応じて切り替えられる前記電流供給時間を制限する上限値を有し、前記電流供給時間の単位時間における和である総供給時間が所定時間よりも大きくなることに基づいて前記上限値を小さくするリニアアクチュエーター」を含む。
上記手段の一形態は、「前記制御部は、前記目標値として最終目標値と、前記最終目標値と切り替え前の前記目標値との間の中間目標値とを有し、前記目標値を切り替えるとき、前記中間目標値を経て前記最終目標値に段階的に切り替えるリニアアクチュエーター」を含む。
上記手段の一形態は、「前記制御部は、前記駆動量と前記駆動量の目標値との差分から積分制御または微分積分制御を用いて前記駆動量を前記目標値に近づける前記電流供給時間の前記フィードバック制御を行い、前記目標値の切り替え後において前記駆動量と切り替えた前記目標値との差分が所定差分よりも大きい値から前記所定差分以下に変化したとき、前記積分制御または前記微分積分制御における累積偏差を「0」にする、または「0」に近づけるリニアアクチュエーター」を含む。
上記手段の一形態は、「前記制御部は、前記駆動量と前記駆動量の目標値との差分から微分制御または微分積分制御を用いて前記駆動量を前記目標値に近づける前記電流供給時間の前記フィードバック制御を行い、前記目標値を切り替えるときの演算周期、または前記目標値を切り替えた直後の演算周期における微分ゲインを「0」にする、または「0」に近づける補正を行うリニアアクチュエーター」を含む。
本手段は、「電磁石として形成される第1磁石と、永久磁石または電磁石として形成される第2磁石と、前記第1磁石および前記第2磁石の一方が取り付けられ、前記第1磁石および前記第2磁石の他方に対して直線運動する可動子と、前記第1磁石に通電する電流量を電流供給時間により制御し、前記可動子を前記直線運動させる制御部と前記可動子の変位、前記可動子の往復動の速度、および前記往復動の加速度の少なくとも1つを駆動量として検知する駆動量検知部とを備え、前記制御部は、前記駆動量と前記駆動量の目標値との差分から、前記駆動量を前記目標値に近づける前記電流供給時間のフィードバック制御を行い、前記電流供給時間が増加または減少することに基づいて、前記可動子にかかる負荷の増減を判定するリニアアクチュエーター」を含む。
上記リニアアクチュエーターは、電流供給時間が増加または減少することに基づいて、可動子にかかる負荷の増減を判定することができる。このため、負荷に応じてリニアアクチュエーターを制御することができる。このため、リニアアクチュエーターの利便性を高めることができる。
本リニアアクチュエーターは、利便性を高めることができる。
第1実施形態のリニアアクチュエーター1の全体的な構成を示す模式図。 第1実施形態のリニアアクチュエーター1の電気的な構成を示すブロック図。 第1実施形態の目標値変更処理の実行態様の一例を示すタイミングチャート。 第1実施形態の目標値変更処理の実行態様の一例を示すタイミングチャート。 第1実施形態の目標値変更処理の実行態様の一例を示すタイミングチャート。 第2実施形態の目標値変更処理の実行態様の一例を示すタイミングチャート。 第3実施形態の目標値変更処理の実行態様の一例を示すタイミングチャート。 第4実施形態の目標値変更処理の実行態様の一例を示すタイミングチャート。
(第1実施形態)
図1を参照して、電気かみそりとしてのリニアアクチュエーター1の構成について説明する。
リニアアクチュエーター1は、フレーム11、可動刃12、駆動部20、制御部30、および振幅制御部40を有する。また、リニアアクチュエーター1は、電源50として電池を用いる。なお、振幅制御部40は、「駆動量検知部」に相当する。
フレーム11は、可動刃12、駆動部20、制御部30、および電源50を収容する。フレーム11は、外刃(図示略)を保持する。
駆動部20は、固定子21、可動子22、第1磁石23、第2磁石24、およびばね25を有する。
固定子21は、フレーム11に固定されている。固定子21は、開口部21Aを有する。可動子22は、開口部21Aの内部において、ばね25を介して固定子21に取り付けられている。可動子22は、固定子21に対して往復動方向Xに直線運動する。可動子22は、往復動する。可動子22は、可動刃12を保持する。ばね25は、可動子22の往復動方向Xの両端部と開口部21Aの内周面とを接続する。
第1磁石23は、電磁石として形成されている。第1磁石23は、コイル23Aを有する。第1磁石23は、固定子21に取り付けられている。第1磁石23は、例えば磁性材料の焼結体または磁性材料の鉄板を積層したものにコイル23Aが巻回されることにより形成されている。
第2磁石24は、永久磁石として形成されている。第2磁石24は、N極24AおよびS極24Bを有する。第2磁石24は、可動子22に取り付けられている。具体的には、N極24AおよびS極24Bは、往復動方向Xに並んで可動子22に着磁されている。N極24AおよびS極24Bは、所定のギャップを介してコイル23Aと対向する。
制御部30は、制御出力部31および駆動回路33を有する。
制御部30は、コイル23Aに電力を供給する。制御部30は、コイル23Aに供給する電流の方向を切り替える。制御部30は、コイル23Aに供給する電流量を制御する。
図2を参照して制御部30の構成について説明する。
駆動回路33は、コイル23Aに接続されている。駆動回路33は、電源50(図1参照)からの電源電圧Vccに基づいて動作し、コイル23Aに駆動電流Idを供給する。
振幅制御部40はコイル23Aに接続されている。振幅制御部40は、コイル23Aに生じる誘起電圧から可動子22の振幅を検出する。振幅制御部40は、検出した振幅情報を制御出力部31に出力する。制御部30は、振幅制御部40からの出力に応じてPID制御によるフィードバック制御を行う。PID制御は、微分制御および積分制御を有している。
制御出力部31は、振幅制御部40からの出力に基づいてコイル23Aへの駆動電流IdをPWM(Pulse Width Modulation)制御する。すなわち、制御出力部31は、駆動回路33にPWM信号を出力する。制御出力部31は、可動子22の重量およびばね25のばね定数等によって決定されるリニアアクチュエーター1の機械的な共振周波数に同期した周波数で駆動電流Idがコイル23Aに供給されるようにPWM信号を生成する。なお、制御出力部31には、電源50からの電源電圧Vccに基づき定電圧電源60にて生成された定電圧が動作電圧として供給される。
駆動電流Idがコイル23Aに流れるとき、可動子22および第2磁石24は、駆動電流Idの流れる方向に応じてばね25を撓ませつつ往復動方向Xに駆動する。そして、制御出力部31の制御によって駆動電流Idの流れる方向が適宜なタイミングで切り換えられると、可動子22が往復動方向Xに往復動される。可動刃12は、可動子22に保持されている。このため、可動子22とともに可動刃12が固定子21に対して往復動する。このとき、外刃(図示略)の内部に導入された毛は、外刃(図示略)と往復動する可動刃12との間に挟まれることにより切除される。
駆動回路33の内部構成例を説明する。
駆動回路33は、MOSFET等のスイッチング素子からなるフルブリッジ回路として構成されている。駆動回路33は、スイッチング素子Q1,Q3間の接続点とスイッチング素子Q2,Q4間の接続点との間に、コイル23Aが接続されている。駆動回路33は、スイッチング素子Q1,Q4のペアとスイッチング素子Q2,Q3のペアとが制御出力部31からのPWM信号に基づいて交互にオンされる。このとき、コイル23Aに流す駆動電流Idの方向が切り替えられて可動子22が往復動する。
振幅制御部40の内部構成例を説明する。
振幅制御部40は、増幅回路41、比較回路42,43、マイクロコントローラ(以下、「マイコン」)44、および振幅換算回路45を有する。
増幅回路41は、コイル23Aの両端電圧、つまりコイル23Aに生じる誘起電圧Eを増幅し、その増幅後の増幅電圧Vnを比較回路42,43に出力する。比較回路42は、零電圧である基準電圧V0と増幅電圧Vnとを比較し、その比較結果に応じた信号レベルの出力信号S1をマイコン44内の振幅換算回路45に出力する。比較回路43は、基準電圧V0よりも所定電圧低い基準電圧V1と上記増幅電圧Vnとを比較し、その比較結果に応じた信号レベルの出力信号S2を振幅換算回路45に出力する。なお、基準電圧V1は、基準電圧V0よりも所定電圧高い電圧に設定してもよい。
マイコン44は、振幅換算回路45を有する。振幅換算回路45は、出力信号S1の信号レベルに基づいて、増幅電圧Vnが基準電圧V0(=0V)と同電圧になった時間T0を検出し、その時間T0を可動子22の振幅の折り返し点として判断する。具体的には、コイル23Aには、可動子22の往復動に応じて正弦波状の誘起電圧Eが生じる。誘起電圧Eの波形はリニアアクチュエーター1の機械的な共振周波数と同一周波数である。また、誘起電圧Eは、可動子22の基準位置からの差である変位、速度、加速度、および直線運増の方向等に応じて変化する。誘起電圧Eは、可動子22の速度が大きくなるにしたがって大きくなる。例えば、可動子22が往復動方向Xの端部に達した時、すなわち可動子22の速度が「0」になったとき、可動子22に取り付けられる第2磁石24の動きが一旦止まる。このため、磁束の変化がなくなる。このため、誘起電圧Eが「0」となる。したがって、コイル23Aの誘起電圧E(増幅電圧Vn)が「0」となる時点は、可動子22の直線運動の方向が切り替わる折り返し点と対応する。
振幅換算回路45は、出力信号S2の信号レベルに基づいて、増幅電圧Vnが基準電圧V1と同電圧になった時間T1を検出する。さらに、振幅換算回路45は、時間T1から時間T0までの時間差Tsを検出し、時間差Tsに基づき可動子22の変位(以下、「変位Y」)を求める。なお、変位Yは、「駆動力」に相当する。
振幅換算回路45は、誘起電圧Eが所定の電圧(基準電圧V1)になった時から振幅の折り返しタイミング(時間T0)までの時間(時間差Ts)を算出する。リニアアクチュエーター1は、一定周波数で振動し、可動子22の位置および速度は正弦曲線として変化する。このため、時間差Tsを測定することにより、リニアアクチュエーター1の駆動状態(正弦曲線)を唯一に特定することができる。このため、時間差Tsに基づいて、可動子22の位置としての変位Yを唯一に特定することができる。
コイル23Aの誘起電圧Eは、電磁力と振幅と周波数とにより決定され、ここでの変動は可動子22の振幅のみに依存する。このため、可動子22の振幅が大きくなるほど誘起電圧Eも大きくなる。このため、可動子22の振幅が大きくなるほど時間差Tsは短くなる。逆に、可動子22の振幅が小さくなるほど時間差Tsは長くなる。これにより、この時間差Tsを変位Yとして換算することができる。なお、振幅換算回路45による変位Yの検出は、コイル23Aに駆動電流Idが流れていない非通電期間に実行されることが好ましい。
なお、基準電圧V1を基準電圧V0よりも所定電圧高い電圧に設定した場合には、増幅電圧Vnが基準電圧V0と同電圧になった時間T0から増幅電圧Vnが基準電圧V1と同電圧になった時間T1までの時間差Tsを検出して変位Yを求めればよい。
振幅換算回路45は、変位Yを制御出力部31に出力する。
制御出力部31は、振幅換算回路45にて検出された振幅の折り返しタイミングに合わせて駆動電流Idの出力タイミングを制御するようにPWM信号を生成する。具体的には、制御出力部31は、振幅換算回路45にて検出された振幅の折り返しタイミングに合わせて駆動電流Idの出力タイミングを制御するようにPWM信号を生成する。具体的には、制御出力部31は、振幅の折り返し点から所定時間Ta後にスイッチング素子Q1,Q4を所定時間Tbの間オンさせて第1方向の駆動電流Idをコイル23Aに供給させる。また、制御出力部31は、振幅の折り返し点から所定時間Tc(>Ta+Tb)後にスイッチング素子Q2,Q3を所定時間Tdの間オンさせて第1方向とは反対方向の駆動電流Idをコイル23Aに供給させる。以下では、1周期における所定時間Tbおよび所定時間Tbおよび所定時間Tdの和を「電流供給時間D」とする。
制御出力部31は、変位Yに基づいて、可動子22の変位Yの最大幅が変位Yの目標値(以下、「目標値W」)と一致するようにPWM信号を生成する。具体的には、制御出力部31は、可動子22の変位Yが目標値Wに一致するように、所定時間Tb,Tdの長さ、すなわちデューティ比を制御して駆動電流Idの電流量を制御する。また、制御出力部31は、算出した電流供給時間Dを順次記憶する。制御出力部31は、電流供給時間Dに基づいて、目標値Wを切り替える。制御出力部31は、目標値Wに対して設定される上限値DXを有する。制御出力部31は、算出された電流供給時間Dが上限値DXよりも大きいとき、電流供給時間Dを上限値DXに制限する。
可動子22の変位Yは、制御出力部31によるフィードバック制御により、目標値Wと一致するように制御される。可動子22にかかる負荷(以下、「負荷A」)が大きくなるとき、電流供給時間Dに対する変位Yは減少する。このため、フィードバック制御において、次の周期における電流供給時間Dが大きくなる。また、負荷Aが減少するとき、電流供給時間Dに対する変位Yは増大する。このため、フィードバック制御において、次の周期における電流供給時間Dが小さくなる。なお、所定時間Tbおよび所定時間Tdの演算は、所定時間Taの期間に行うことができる。
リニアアクチュエーター1は、固定子21に固定された外刃(図示略)と、可動子22に接続される可動刃12とに毛が挟まれることにより、毛が切除される。このため、リニアアクチュエーター1は、毛を切断するとき、負荷Aが大きくなる。負荷Aの変化量は、毛の量と相関する。負荷Aは、切断する毛が多いほど大きくなる。また、毛が切断され終えると、負荷Aは減少する。リニアアクチュエーター1は、毛の切断時において、変位Yを大きくすることにより、毛の切断をなめらかに行うことができる。このため、制御出力部31は、負荷Aと相関する電流供給時間Dに基づいて、目標値Wを切り替えている。具体的には、制御出力部31は、電流供給時間Dに基づいて予め設定された目標値切替条件が満たされると判定したとき、目標値変更処理を実行し、変位の目標値Wを切り替える。
制御部30は、目標値切替条件に応じて目標値変更処理としての以下の(処理C1)〜(処理C5)を実行する。
(処理C1)制御部30は、電流供給時間Dが所定周期にわたり下限閾値DAを下回ったとき、目標値Wをそのときの目標値WAよりも大きい目標値WBに切り替え、フィードバック制御における比例ゲインを大きく変更する。
(処理C2)制御部30は、電流供給時間Dが所定周期にわたり上限閾値DBを上回ったとき、目標値Wをそのときの目標値WAよりも小さい目標値WBに切り替え、フィードバック制御における比例ゲインを小さく変更する。
(処理C3)制御部30は、電流供給時間Dが所定周期において振動しながら減少し、かつ電流供給時間Dの変化幅ΔDが下限範囲ΔDAを上回ったとき、目標値WをそのときのAよりも大きい目標値WBに切り替える。また、フィードバック制御における微分ゲインをより小さく変更し、積分ゲインをより大きく変更する。
(処理C4)制御部30は、電流供給時間Dが所定周期において振動しながら増加し、かつ電流供給時間Dの変化幅ΔDが上限範囲ΔDBを上回ったとき、目標値WAよりも小さい目標値WBに切り替える。また、フィードバック制御における微分ゲインをより小さく変更し、積分ゲインをより大きく変更する。
(処理C5)制御部30は、電流供給時間Dが所定周期にわたり上限値DXを維持したとき、目標値Wを小さいものに切り替える。また、目標値Wの変更にともなって上限値DXをより小さく変更する。
図3は、負荷Aが経時的に減少した後、一定の値になる場合の目標値変更処理の実行態様の一例を示す。この場合、制御部30は、処理C1を実行する。
時刻t10は、負荷Aが減少を開始した時刻を示す。
時刻t11は、負荷Aの減少が停止した時刻を示す。時刻t11以降において、負荷Aは一定となる。
時刻t10〜t11の期間、すなわち負荷Aが減少している期間において、負荷Aの減少にともなって変位Yは増加する。このため、変位Yの増加にともなって電流供給時間Dは小さくなるようにフィードバック制御される。
負荷Aが十分に小さくなったとき、電流供給時間Dは下限閾値DAを下回る。また、負荷Aの変化が一定になるとき、電流供給時間Dは一定になる。このため、電流供給時間Dが所定周期(例えば、3周期)にわたり下限閾値DAを下回ったとき、変位Yの目標値Wを変更前の目標値WAよりも小さい目標値WBに切り替える。また、PID制御における比例ゲインがより大きくなるように変更される。
時刻t12は、電流供給時間Dが所定周期にわたり下限閾値DAを下回った時刻を示す。このとき、目標値Wが目標値WBに切り替えられ、比例ゲインが変更される。時刻t12以降において、電流供給時間Dは、切り替えられた目標値WBに応じて小さく変更される。時刻t12以降において負荷Aは一定となるため、変位Yはフィードバック制御により目標値WBに収束する。また、電流供給時間Dは、フィードバック制御により一定の値に収束する。
図4は、負荷Aが振動しながら減少した後、一定の値になる場合の目標値変更処理の実行態様の一例を示す。この場合、制御部30は、処理C3を実行する。
時刻t20は、負荷Aが減少を開始した時刻を示す。
時刻t21は、負荷Aの減少が停止した時刻を示す。時刻t21以降において、負荷Aは一定となる。
時刻t20〜t21の期間、すなわち負荷Aが振動しながら減少している期間において、負荷Aの減少にともなって変位Yは振動しながら増加する。このため、変位Yの増加にともなって電流供給時間Dは小さくなるようにフィードバック制御される。
電流供給時間Dが所定周期(例えば、3周期)において振動しながら減少し、かつ変化幅が下限範囲ΔDAを下回ったとき、変位Yの目標値Wを変更前の目標値WAよりも小さい目標値WBに切り替える。また、フィードバック制御における微分ゲインがより小さく変更され、積分ゲインがより大きく変更される。
電流供給時間Dが所定周期において振動しながら減少しているか否かの判定は、連続する2周期における電流供給時間Dの変化について、電流供給時間Dが増加した回数および減少した回数のいずれが多いかで判定される。所定周期(例えば、3周期)において、電流供給時間Dが増加した回数が、電流供給時間Dが減少した回数よりも多いとき、電流供給時間Dは振動しながら増加している旨が判定される。所定周期において、電流供給時間Dが減少した回数が、電流供給時間Dが増加した回数よりも多いとき、電流供給時間Dは振動しながら減少している旨が判定される。
時刻t22は、電流供給時間Dが所定周期において振動しながら減少している旨判定された時刻を示す。このとき、目標値Wは、目標値WAから目標値WBに切り替えられる。時刻t22以降において、電流供給時間Dは、目標値WBに応じて小さく変更される。また、時刻t22以降において負荷Aが一定となるため、変位Yはフィードバック制御により目標値WBに収束する。また、電流供給時間Dは、フィードバック制御により一定の値に収束する。
図5は、負荷Aが経時的に増加した後、一定の値になる場合の目標値変更処理の実行態様の一例を示す。この場合、制御部30は、処理C5を実行する。
時刻t30は、負荷Aが増加を開始した時刻を示す。
時刻t31は、負荷Aの増加が停止した時刻を示す。時刻t31以降において、負荷Aは一定となる。
時刻t30〜t31、すなわち負荷Aが増加している期間において、負荷Aの増加にともなって変位Yは減少する。このため、変位Yの減少にともなって電流供給時間Dは大きくなるようにフィードバック制御される。また、時刻t31において、電流供給時間Dは上限値DXに達する。
時刻t32は、電流供給時間Dが所定周期(例えば、3周期)にわたり上限値DX以上を継続した時刻を示す。このとき、電流供給時間Dの所定周期における和(以下、「総供給時間DS」)は、所定時間DLよりも大きくなる。なお、総供給時間DSは、所定周期を3周期としたとき、上限値DXの3倍付近、かつ上限値DXの3倍以下と対応する。このとき、変位Yの目標値Wを変更前の目標値WAよりも小さい目標値WBに切り替える。このとき、電流供給時間Dの上限値DXは、より小さくなるように変更される。時刻t32以降において、電流供給時間Dは、切り替えられた目標値Wに応じて小さく変更される。時刻t32以降において、負荷Aが一定になるため、変位Yはフィードバック制御により目標値WBに収束する。また、電流供給時間Dは、フィードバック制御により一定の値に収束する。
リニアアクチュエーター1の作用について説明する。
リニアアクチュエーター1は、電流供給時間Dが増加または減少したとき、目標値Wを切り替える。電流供給時間Dの増加または減少は、負荷Aの増加または減少と相関する。このため、リニアアクチュエーター1は、負荷Aに応じた目標値Wの切り替えを行うことができる。
リニアアクチュエーター1は、以下の効果を奏する。
(1)リニアアクチュエーター1は、可動子22にかかる負荷Aが増加または減少したとき、変位Yと目標値Wとのずれが大きくなる。負荷Aが減少するとき、電流供給時間Dに対する変位Yは大きくなる。このため、負荷Aが減少するとき、電流供給時間Dは小さくなる方向にフィードバック制御される。また、負荷Aが増加するとき、電流供給時間Dに対する変位Yは小さくなる。このため、負荷Aが増加するとき、電流供給時間Dは大きくなる方向にフィードバック制御される。
リニアアクチュエーター1は、電流供給時間Dが増加または減少することに基づいて、目標値Wを切り替える。すなわち、負荷Aに応じて目標値Wを切り替えることができる。このため、リニアアクチュエーター1の利便性を高めることができる。
(2)リニアアクチュエーター1は、電流供給時間Dを用いて負荷Aの増減に応じた制御を行っている。このため、負荷Aの増減を検知するための回路構成、例えば変位Yと過去の変位Yとを比較することにより負荷Aを検知する負荷電流検出回路等を用いずに負荷Aに応じた制御を実行することができる。
(3)電流供給時間Dの単位時間における和が所定時間よりも大きいとき、負荷Aが異常な状態であることが推定される。リニアアクチュエーター1は、電流供給時間Dの単位時間における和である総供給時間DSが所定時間DLよりも大きくなることに基づいて上限値DXを小さくする。このため、電流供給時間Dが過度に大きくなることを抑制できる。換言すれば、リニアアクチュエーター1は、総供給時間DSが所定時間DLよりも大きくなることに基づいて負荷Aが異常な状態であることを判定できる。また、電流供給時間Dの上限値DXを小さくすることにより、過電流による発熱を抑制することができる。
(4)リニアアクチュエーター1は、目標値Wを切り替えるとき、比例ゲイン、微分ゲイン、および積分ゲインを切り替えている。このため、変位Y、および電流供給時間Dの振動を制御できる。このため、目標値Wの切り替え時における可動子22の動作が不安定になることを抑制できる。このため、変位Yを目標値Wが収束する時間を短くすることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態のリニアアクチュエーター1は、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と比較して次の部分において異なる構成を有し、その他の部分において同一の構成を有する。すなわち、リニアアクチュエーター1は、目標値Wを段階的に切り替えている。なお、第2実施形態のリニアアクチュエーター1の説明は、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と共通する構成に対して、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と同一の符号を付している。
制御部30は、目標値切替条件に応じて目標値Wをそのときの目標値WAから目標値WBに変更するとき、切り替え前の目標値WAから中間目標値を経て最終目標値WBに段階的に変更する。中間目標値は、目標値WAと最終目標値WBとの中間の値が設定される。
図6は、負荷Aが経時的に減少した後、一定の値になる場合の目標値変更処理の実行態様の一例を示す。この場合、制御部30は、処理C1を実行する。
時刻t41は、負荷Aの減少が停止した時刻を示す。時刻t41以降において、負荷Aは一定となる。
負荷Aが十分に小さくなったとき、電流供給時間Dは下限閾値DAを下回る。また、負荷Aの変化が一定になるとき、電流供給時間Dは一定になる。このため、電流供給時間Dが所定周期(例えば、3周期)にわたり下限閾値DAを下回ったとき、変位Yの目標値Wをより小さい最終目標値WBに向かって段階的に切り替える。また、目標値Wの切り替え毎にPID制御における比例ゲインがより大きくなるように変更される。
時刻t42は、目標値Wが中間目標値W1に切り替えられた時刻を示す。時刻t42以降において、目標値Wは、段階的に小さくなる。
時刻t43は、目標値Wが中間目標値W2に切り替えられた時刻を示す。目標値Wは、変位Yが中間目標値W1よりも小さく、かつ中間目標値W1よりも所定値ΔW1だけ小さくなったとき、中間目標値W1よりも小さい中間目標値W2に切り替えられる。
時刻t44は、目標値Wが中間目標値W3に切り替えられた時刻を示す。目標値Wは、変位Yが中間目標値W2よりも小さく、かつ中間目標値W2よりも所定値ΔW2だけ小さくなったとき、中間目標値W2よりも小さい中間目標値W3に切り替えられる。
時刻t45は、目標値Wが最終目標値WBに切り替えられた時刻を示す。最終目標値WBは、変位Yが中間目標値W3よりも小さく、かつ中間目標値W3よりも所定値ΔW3だけ小さくなったとき、中間目標値W3よりも小さい最終目標値WBに切り替えられる。
時刻t45以降は、負荷Aが一定となっているため、変位Yはフィードバック制御により最終目標値WBに収束する。また、電流供給時間Dは、フィードバック制御により一定の値に収束する。
第2実施形態のリニアアクチュエーター1は、第1実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて以下の効果を奏する。
(5)リニアアクチュエーター1は、目標値Wを切り替えるとき、切り替え前の目標値WAから中間目標値W1〜W3を経て最終目標値WBに段階的に切り替える。このため、目標値Wが変化したことにともなって、変位Yが急激に変化することを抑制できる。
(第3実施形態)
第3実施形態のリニアアクチュエーター1は、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と比較して次の部分において異なる構成を有し、その他の部分において同一の構成を有する。すなわち、第3実施形態のリニアアクチュエーター1は、目標値Wが切り替えられたとき、積分制御における累積偏差Bを「0」にしている。なお、第3実施形態のリニアアクチュエーター1の説明は、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と共通する構成に対して、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と同一の符号を付している。
制御部30は、目標値Wを目標値WAから目標値WBに切り替えた後、変位Yと目標値WBとの差分が所定差分よりも大きい値から所定差分以下に変化したとき、積分制御における累積偏差Bを「0」にする。
図7は、処理C1、処理C2、または処理C5により目標値Wがより小さい値に変化されたときの目標値変更処理の実行態様の一例を示す。
時刻t51は、目標値Wが切り替えられた時刻を示す。時刻t51以降において、電流供給時間Dは、切り替えられた目標値WBに応じて小さく変更される。時刻t51以降において、負荷Aが一定となるため、変位Yはフィードバック制御により目標値WBに収束する。また、電流供給時間Dは、フィードバック制御により一定の値に収束する。また、目標値WBの切り替えにともない累積偏差Bが減少を始める。
時刻t52は、変位Yが目標値WBを下回り、かつ目標値Wよりも所定値ΔYAだけ小さい値に変化した周期の直後の演算周期の開始時刻を示す。このとき、フィードバック制御における積分制御に発生する累積偏差Bがクリアされて「0」に設定される。
第3実施形態のリニアアクチュエーター1は、第1実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて以下の効果を奏する。
(6)リニアアクチュエーター1は、目標値Wの切り替えにともなって累積偏差Bを「0」にしている。このため、目標値Wの切り替え前の累積偏差Bの影響がなくなる。このため、累積偏差Bを「0」にしない仮想のリニアアクチュエーター1(図7の二点鎖線)と比較して、目標値Wの切り替え後に変位Yが目標値Wに到達するまでの時間が長くなるおそれが低減される。
(第4実施形態)
第3実施形態のリニアアクチュエーター1は、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と比較して次の部分において異なる構成を有し、その他の部分において同一の構成を有する。すなわち、第3実施形態のリニアアクチュエーター1は、目標値Wが切り替えられたとき、累積偏差Bを「0」にしている。なお、第3実施形態のリニアアクチュエーター1の説明は、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と共通する構成に対して、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と同一の符号を付している。
制御部30は、目標値Wを目標値WAから目標値WBに切り替える演算周期において、微分制御における微分ゲインを「0」に補正する。
図8は、処理C2、または処理C4により目標値Wがより大きい値に変化されたときの目標値変更処理の実行態様の一例を示す。
時刻t61は、目標値Wが切り替えられた時刻を示す。時刻t61以降において、電流供給時間Dは、切り替えられる前の目標値WAよりも大きい目標値WBに変更される。時刻t61以降において、負荷Aが一定となっているため、変位Yはフィードバック制御により目標値WBに収束する。また、電流供給時間Dは、フィードバック制御により一定の値に収束する。このとき、微分制御の微分ゲインは、「0」に補正される。
時刻t62は、目標値Wが切り替えられた直後の微分制御が実行される演算周期の時刻を示す。このとき、微分制御の微分ゲインの「0」の補正が終了され、時刻t62以降は通常の微分ゲインにより微分制御が実行される。
第4実施形態のリニアアクチュエーター1は、第1実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて以下の効果を奏する。
(7)微分ゲインを「0」に補正しない仮想のリニアアクチュエーター(図8の二点鎖線)は、切り替えられる前の目標値WAと切り替え後の目標値WBとの偏差に応じて変位Yにオーバーシュートが発生する。
リニアアクチュエーター1は、目標値Wの切り替えにともなって目標値Wを切り替えるときの演算周期における微分ゲインを「0」に補正にしている。このため、目標値Wの切り替えにおける目標値Wの偏差の影響がなくなる。このため、仮想のリニアアクチュエーター(図8の二点鎖線)と比較して、目標値Wを切り替えた直後の変位Yのオーバーシュート量を低減できる。このため、目標値Wの切り替え後に変位Yが目標値Wに到達するまでの時間が長くなるおそれが低減される。
(8)リニアアクチュエーター1は、目標値Wの切り替えにともなって目標値Wを切り替えるときの1演算周期における微分ゲインのみを「0」に補正している。これにより、微分ゲインを「0」とする補正を継続することにより、微分ゲインによって得られる負荷応答性能が悪化するおそれを低減できる。
(その他の実施形態)
本除毛器具は、上記各実施形態以外の実施形態を含む。以下、本除毛器具のその他の実施形態としての上記各実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることができる。
・第3実施形態のリニアアクチュエーター1は、目標値Wが切り替えられたとき、累積偏差Bを「0」にしている。ただし、リニアアクチュエーター1の構成はこれに限られない。例えば、変形例のリニアアクチュエーター1は、目標値Wが切り替えられたとき、累積偏差Bを「0」に近づける。
・第3実施形態のリニアアクチュエーター1に、さらに次の構成を加えることもできる。この変形例のリニアアクチュエーター1は、電流供給時間Dの下限値を有する。リニアアクチュエーター1は、目標値Wをより小さい値に切り替えるとき、電流供給時間Dの下限値をより小さい値に変更する。この構成によれば、より短い時間で切り替え後の目標値WBに到達できる。また、リニアアクチュエーター1においては、負の推力を発生させるブレーキ装置を備えると、構成が複雑になる。この変形例のリニアアクチュエーター1は、ブレーキ装置等を備えて負の推力を発生させる構成と比較して、簡単な構成で変位Yの減少速度を大きくすることができる。
・第4実施形態のリニアアクチュエーター1は、目標値Wが切り替えられたとき、微分ゲインを「0」に補正している。ただし、リニアアクチュエーター1の構成はこれに限られない。例えば、変形例のリニアアクチュエーター1は、目標値Wが切り替えられたとき、微分ゲインを「0」に近づける補正を行う。
・第4実施形態のリニアアクチュエーター1は、目標値Wが切り替えられるときの演算周期の微分ゲインを「0」に補正している。ただし、リニアアクチュエーター1の構成はこれに限られない。例えば、変形例のリニアアクチュエーター1は、目標値Wが切り替えられた直後の演算周期における微分ゲインを「0」に補正している。
・第4実施形態のリニアアクチュエーター1は、目標値Wが切り替えにともない1演算周期の微分ゲインを「0」に補正している。ただし、リニアアクチュエーター1の構成はこれに限られない。例えば、変形例のリニアアクチュエーター1は、目標値Wが切り替えられた直後から所定の周期にわたり微分ゲインを「0」に補正している。
・第3実施形態および第4実施形態を組み合わせることもできる。すなわち、第3実施形態のリニアアクチュエーター1において、目標値Wが切り替えられるときの演算周期の微分ゲインを「0」にする。この変形例のリニアアクチュエーター1は、目標値Wが切り替えられた後において、変位Yを目標値Wにより早く収束させることができる。
・各実施形態のリニアアクチュエーター1は、目標値Wを切り替えるとき、比例ゲイン、微分ゲイン、および積分ゲインを切り替える。ただし、リニアアクチュエーター1の構成はこれに限られない。例えば、変形例のリニアアクチュエーター1は、目標値Wを切り替えるとき、比例ゲイン、微分ゲイン、および積分ゲインを切り替えない。
・各実施形態のリニアアクチュエーター1は、固定子21がフレーム11に固定されている。ただし、リニアアクチュエーター1の構成はこれに限られない。例えば、変形例の固定子21は、フレーム11と弾性部材により接続されている。このため、固定子21は、可動子22の往復動にともなってフレーム11に対して振動する。
・各実施形態の制御部30は、コイル23Aに発生する誘起電圧Eを検知することにより駆動力としての変位Yを検知している。ただし、制御部30の構成はこれに限られない。例えば、変形例の制御部30は、可動子22の駆動力としての変位、速度、または加速度を直接的に検知するセンサを有し、このセンサの出力に基づいて変位Yを算出する。
・各実施形態の制御部30は、可動子22の駆動力としての変位Yと目標値Wとの差に基づいて電流供給時間Dを算出している。ただし、制御部30の構成はこれに限られない。例えば、変形例の制御部30は、可動子22の駆動力としての速度、または加速度に基づいて電流供給時間Dを算出している。
・各実施形態の第2磁石24は、永久磁石として形成されている。ただし、第2磁石24の構成はこれに限られない。例えば、変形例の第2磁石24は、電磁石として形成されている。
・各実施形態の駆動部20は、第1磁石23が固定子21に取り付けられ、第2磁石24が可動子22に取り付けられる。ただし、駆動部20の構成はこれに限られない。例えば、変形例の駆動部20は、第1磁石23が可動子22に取り付けられ、第2磁石24が固定子21に取り付けられる。
・各実施形態のリニアアクチュエーター1は、電気かみそりに適用したが、バリカンおよび脱毛器等の他の除毛器具に適用することもできる。
・各実施形態のリニアアクチュエーター1は、除毛器具に適用したが、除毛器具以外に採用されるリニアアクチュエーターに適用することもできる。
1…リニアアクチュエーター、22…可動子、23…第1磁石(電磁石)、24…第2磁石(永久磁石)、30…制御部、40…振幅制御部(駆動量検知部)。

Claims (6)

  1. 電磁石として形成される第1磁石と、
    永久磁石または電磁石として形成される第2磁石と、
    前記第1磁石および前記第2磁石の一方が取り付けられ、前記第1磁石および前記第2磁石の他方に対して直線運動する可動子と、
    前記第1磁石に通電する電流量を電流供給時間により制御し、前記可動子を前記直線運動させる制御部と
    前記可動子の変位、前記可動子の往復動の速度、および前記往復動の加速度の少なくとも1つを駆動量として検知する駆動量検知部とを備え、
    前記制御部は、前記駆動量と前記駆動量の目標値との差分から、前記駆動量を前記目標値に近づける前記電流供給時間のフィードバック制御を行い、前記可動子にかかる負荷の増加にともない前記電流供給時間が変化するときに前記目標値を第1の目標値に切り替え、前記可動子にかかる負荷の減少にともない前記電流供給時間が変化するときに前記目標値を前記第1の目標値よりも小さい第2の目標値に切り替える
    リニアアクチュエーター。
  2. 前記制御部は、前記目標値に応じて切り替えられる前記電流供給時間を制限する上限値を有し、前記電流供給時間の単位時間における和である総供給時間が所定時間よりも大きくなることに基づいて前記上限値を小さくする
    請求項1に記載のリニアアクチュエーター。
  3. 前記制御部は、前記目標値として最終目標値と、前記最終目標値と切り替え前の前記目標値との間の中間目標値とを有し、前記目標値を切り替えるとき、前記中間目標値を経て前記最終目標値に段階的に切り替える
    請求項1または2に記載のリニアアクチュエーター。
  4. 前記制御部は、前記駆動量と前記駆動量の目標値との差分から積分制御または微分積分制御を用いて前記駆動量を前記目標値に近づける前記電流供給時間の前記フィードバック制御を行い、前記目標値の切り替え後において前記駆動量と切り替えた前記目標値との差分が所定差分よりも大きい値から前記所定差分以下に変化したとき、前記積分制御または前記微分積分制御における累積偏差を「0」にする、または「0」に近づける
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のリニアアクチュエーター。
  5. 前記制御部は、前記駆動量と前記駆動量の目標値との差分から微分制御または微分積分制御を用いて前記駆動量を前記目標値に近づける前記電流供給時間の前記フィードバック制御を行い、前記目標値を切り替えるときの演算周期、または前記目標値を切り替えた直後の演算周期における微分ゲインを「0」にする、または「0」に近づける補正を行う
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のリニアアクチュエーター。
  6. 電磁石として形成される第1磁石と、
    永久磁石または電磁石として形成される第2磁石と、
    前記第1磁石および前記第2磁石の一方が取り付けられ、前記第1磁石および前記第2磁石の他方に対して直線運動する可動子と、
    前記第1磁石に通電する電流量を電流供給時間により制御し、前記可動子を前記直線運動させる制御部と
    前記可動子の変位、前記可動子の往復動の速度、および前記往復動の加速度の少なくとも1つを駆動量として検知する駆動量検知部とを備え、
    前記制御部は、前記駆動量と前記駆動量の目標値との差分から、前記駆動量を前記目標値に近づける前記電流供給時間のフィードバック制御を行い、前記電流供給時間が増加または減少することに基づいて、前記可動子にかかる負荷の増減を判定する
    リニアアクチュエーター。
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