JP6040043B2 - リニアアクチュエーター - Google Patents
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Description
図1を参照して、電気かみそりとしてのリニアアクチュエーター1の構成について説明する。
駆動部20は、固定子21、可動子22、第1磁石23、第2磁石24、およびばね25を有する。
制御部30は、コイル23Aに電力を供給する。制御部30は、コイル23Aに供給する電流の方向を切り替える。制御部30は、コイル23Aに供給する電流量を制御する。
駆動回路33は、コイル23Aに接続されている。駆動回路33は、電源50(図1参照)からの電源電圧Vccに基づいて動作し、コイル23Aに駆動電流Idを供給する。
駆動回路33は、MOSFET等のスイッチング素子からなるフルブリッジ回路として構成されている。駆動回路33は、スイッチング素子Q1,Q3間の接続点とスイッチング素子Q2,Q4間の接続点との間に、コイル23Aが接続されている。駆動回路33は、スイッチング素子Q1,Q4のペアとスイッチング素子Q2,Q3のペアとが制御出力部31からのPWM信号に基づいて交互にオンされる。このとき、コイル23Aに流す駆動電流Idの方向が切り替えられて可動子22が往復動する。
振幅制御部40は、増幅回路41、比較回路42,43、マイクロコントローラ(以下、「マイコン」)44、および振幅換算回路45を有する。
制御出力部31は、振幅換算回路45にて検出された振幅の折り返しタイミングに合わせて駆動電流Idの出力タイミングを制御するようにPWM信号を生成する。具体的には、制御出力部31は、振幅換算回路45にて検出された振幅の折り返しタイミングに合わせて駆動電流Idの出力タイミングを制御するようにPWM信号を生成する。具体的には、制御出力部31は、振幅の折り返し点から所定時間Ta後にスイッチング素子Q1,Q4を所定時間Tbの間オンさせて第1方向の駆動電流Idをコイル23Aに供給させる。また、制御出力部31は、振幅の折り返し点から所定時間Tc(>Ta+Tb)後にスイッチング素子Q2,Q3を所定時間Tdの間オンさせて第1方向とは反対方向の駆動電流Idをコイル23Aに供給させる。以下では、1周期における所定時間Tbおよび所定時間Tbおよび所定時間Tdの和を「電流供給時間D」とする。
(処理C1)制御部30は、電流供給時間Dが所定周期にわたり下限閾値DAを下回ったとき、目標値Wをそのときの目標値WAよりも大きい目標値WBに切り替え、フィードバック制御における比例ゲインを大きく変更する。
時刻t10は、負荷Aが減少を開始した時刻を示す。
時刻t10〜t11の期間、すなわち負荷Aが減少している期間において、負荷Aの減少にともなって変位Yは増加する。このため、変位Yの増加にともなって電流供給時間Dは小さくなるようにフィードバック制御される。
時刻t20は、負荷Aが減少を開始した時刻を示す。
時刻t20〜t21の期間、すなわち負荷Aが振動しながら減少している期間において、負荷Aの減少にともなって変位Yは振動しながら増加する。このため、変位Yの増加にともなって電流供給時間Dは小さくなるようにフィードバック制御される。
時刻t30は、負荷Aが増加を開始した時刻を示す。
時刻t30〜t31、すなわち負荷Aが増加している期間において、負荷Aの増加にともなって変位Yは減少する。このため、変位Yの減少にともなって電流供給時間Dは大きくなるようにフィードバック制御される。また、時刻t31において、電流供給時間Dは上限値DXに達する。
リニアアクチュエーター1は、電流供給時間Dが増加または減少したとき、目標値Wを切り替える。電流供給時間Dの増加または減少は、負荷Aの増加または減少と相関する。このため、リニアアクチュエーター1は、負荷Aに応じた目標値Wの切り替えを行うことができる。
(1)リニアアクチュエーター1は、可動子22にかかる負荷Aが増加または減少したとき、変位Yと目標値Wとのずれが大きくなる。負荷Aが減少するとき、電流供給時間Dに対する変位Yは大きくなる。このため、負荷Aが減少するとき、電流供給時間Dは小さくなる方向にフィードバック制御される。また、負荷Aが増加するとき、電流供給時間Dに対する変位Yは小さくなる。このため、負荷Aが増加するとき、電流供給時間Dは大きくなる方向にフィードバック制御される。
第2実施形態のリニアアクチュエーター1は、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と比較して次の部分において異なる構成を有し、その他の部分において同一の構成を有する。すなわち、リニアアクチュエーター1は、目標値Wを段階的に切り替えている。なお、第2実施形態のリニアアクチュエーター1の説明は、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と共通する構成に対して、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と同一の符号を付している。
時刻t41は、負荷Aの減少が停止した時刻を示す。時刻t41以降において、負荷Aは一定となる。
時刻t43は、目標値Wが中間目標値W2に切り替えられた時刻を示す。目標値Wは、変位Yが中間目標値W1よりも小さく、かつ中間目標値W1よりも所定値ΔW1だけ小さくなったとき、中間目標値W1よりも小さい中間目標値W2に切り替えられる。
(5)リニアアクチュエーター1は、目標値Wを切り替えるとき、切り替え前の目標値WAから中間目標値W1〜W3を経て最終目標値WBに段階的に切り替える。このため、目標値Wが変化したことにともなって、変位Yが急激に変化することを抑制できる。
第3実施形態のリニアアクチュエーター1は、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と比較して次の部分において異なる構成を有し、その他の部分において同一の構成を有する。すなわち、第3実施形態のリニアアクチュエーター1は、目標値Wが切り替えられたとき、積分制御における累積偏差Bを「0」にしている。なお、第3実施形態のリニアアクチュエーター1の説明は、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と共通する構成に対して、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と同一の符号を付している。
時刻t51は、目標値Wが切り替えられた時刻を示す。時刻t51以降において、電流供給時間Dは、切り替えられた目標値WBに応じて小さく変更される。時刻t51以降において、負荷Aが一定となるため、変位Yはフィードバック制御により目標値WBに収束する。また、電流供給時間Dは、フィードバック制御により一定の値に収束する。また、目標値WBの切り替えにともない累積偏差Bが減少を始める。
(6)リニアアクチュエーター1は、目標値Wの切り替えにともなって累積偏差Bを「0」にしている。このため、目標値Wの切り替え前の累積偏差Bの影響がなくなる。このため、累積偏差Bを「0」にしない仮想のリニアアクチュエーター1(図7の二点鎖線)と比較して、目標値Wの切り替え後に変位Yが目標値Wに到達するまでの時間が長くなるおそれが低減される。
第3実施形態のリニアアクチュエーター1は、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と比較して次の部分において異なる構成を有し、その他の部分において同一の構成を有する。すなわち、第3実施形態のリニアアクチュエーター1は、目標値Wが切り替えられたとき、累積偏差Bを「0」にしている。なお、第3実施形態のリニアアクチュエーター1の説明は、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と共通する構成に対して、第1実施形態のリニアアクチュエーター1と同一の符号を付している。
図8は、処理C2、または処理C4により目標値Wがより大きい値に変化されたときの目標値変更処理の実行態様の一例を示す。
(7)微分ゲインを「0」に補正しない仮想のリニアアクチュエーター(図8の二点鎖線)は、切り替えられる前の目標値WAと切り替え後の目標値WBとの偏差に応じて変位Yにオーバーシュートが発生する。
本除毛器具は、上記各実施形態以外の実施形態を含む。以下、本除毛器具のその他の実施形態としての上記各実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることができる。
・各実施形態のリニアアクチュエーター1は、除毛器具に適用したが、除毛器具以外に採用されるリニアアクチュエーターに適用することもできる。
Claims (6)
- 電磁石として形成される第1磁石と、
永久磁石または電磁石として形成される第2磁石と、
前記第1磁石および前記第2磁石の一方が取り付けられ、前記第1磁石および前記第2磁石の他方に対して直線運動する可動子と、
前記第1磁石に通電する電流量を電流供給時間により制御し、前記可動子を前記直線運動させる制御部と
前記可動子の変位、前記可動子の往復動の速度、および前記往復動の加速度の少なくとも1つを駆動量として検知する駆動量検知部とを備え、
前記制御部は、前記駆動量と前記駆動量の目標値との差分から、前記駆動量を前記目標値に近づける前記電流供給時間のフィードバック制御を行い、前記可動子にかかる負荷の増加にともない前記電流供給時間が変化するときに前記目標値を第1の目標値に切り替え、前記可動子にかかる負荷の減少にともない前記電流供給時間が変化するときに前記目標値を前記第1の目標値よりも小さい第2の目標値に切り替える
リニアアクチュエーター。 - 前記制御部は、前記目標値に応じて切り替えられる前記電流供給時間を制限する上限値を有し、前記電流供給時間の単位時間における和である総供給時間が所定時間よりも大きくなることに基づいて前記上限値を小さくする
請求項1に記載のリニアアクチュエーター。 - 前記制御部は、前記目標値として最終目標値と、前記最終目標値と切り替え前の前記目標値との間の中間目標値とを有し、前記目標値を切り替えるとき、前記中間目標値を経て前記最終目標値に段階的に切り替える
請求項1または2に記載のリニアアクチュエーター。 - 前記制御部は、前記駆動量と前記駆動量の目標値との差分から積分制御または微分積分制御を用いて前記駆動量を前記目標値に近づける前記電流供給時間の前記フィードバック制御を行い、前記目標値の切り替え後において前記駆動量と切り替えた前記目標値との差分が所定差分よりも大きい値から前記所定差分以下に変化したとき、前記積分制御または前記微分積分制御における累積偏差を「0」にする、または「0」に近づける
請求項1〜3のいずれか一項に記載のリニアアクチュエーター。 - 前記制御部は、前記駆動量と前記駆動量の目標値との差分から微分制御または微分積分制御を用いて前記駆動量を前記目標値に近づける前記電流供給時間の前記フィードバック制御を行い、前記目標値を切り替えるときの演算周期、または前記目標値を切り替えた直後の演算周期における微分ゲインを「0」にする、または「0」に近づける補正を行う
請求項1〜4のいずれか一項に記載のリニアアクチュエーター。 - 電磁石として形成される第1磁石と、
永久磁石または電磁石として形成される第2磁石と、
前記第1磁石および前記第2磁石の一方が取り付けられ、前記第1磁石および前記第2磁石の他方に対して直線運動する可動子と、
前記第1磁石に通電する電流量を電流供給時間により制御し、前記可動子を前記直線運動させる制御部と
前記可動子の変位、前記可動子の往復動の速度、および前記往復動の加速度の少なくとも1つを駆動量として検知する駆動量検知部とを備え、
前記制御部は、前記駆動量と前記駆動量の目標値との差分から、前記駆動量を前記目標値に近づける前記電流供給時間のフィードバック制御を行い、前記電流供給時間が増加または減少することに基づいて、前記可動子にかかる負荷の増減を判定する
リニアアクチュエーター。
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