特許文献1の遊技島台は、枠体の底部と床面との間に空間部が形成され、空調を使用した場合には空気の流れが良くなり遊技場内において温度むらが生じることがなくなるという効果が得られるとともに、遊技者が足を伸ばし楽な姿勢で遊技を長時間継続して行うために十分な空間が形成され疲労を軽くする効果が得られる。しかしながら、遊技者が床面上に遊技媒体であるパチンコ玉やメダル等を落としてしまった場合に床面上を転動してしまい、遊技島台の一側面から他側面へと移動してしまうという問題が生じる。上記問題点に対して、床面上に空洞部が形成される遊技島台の下方に、遊技媒体が床面上を転動して一側面から他側面へと移動することを防止する部材を載置することが考えられるが、そのように載置するだけではこの部材が移動してしまい、上記問題点を完全に解決することはできない。本発明は上記した事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、床面上に空洞部が形成される遊技島台において、遊技者が床面上に遊技媒体を落としてしまった場合に、落下した遊技媒体が床面上を転動して遊技島台の一側面から他側面へと移動してしまうことを抑制可能な遊技島台を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1の発明においては、遊技機を収容する遊技機収容部を有する遊技機設置枠と、該遊技機収容部の下方に設けられる空洞部を有する下部収容枠と、を備える遊技島台において、前記下部収容枠は、床面に接地して前記下部収容枠を支持する脚部を有し、前記空洞部には、前記遊技島台の短手方向中央部に前記空洞部の長手方向一端部から他端部にわたって床面に載置される突出部材と、前記遊技機収容部と前記突出部材との間に設けられ且つ前記床面に対して前記突出部材を押圧固定する突出部材固定部材と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2においては、前記突出部材固定部材は、高さ方向の長さを調整可能な長さ調整手段を備えることを特徴とする。
また、請求項3においては、前記長さ調整手段は、前記遊技機収容部に近接する前記突出部材固定部材の上部位置に設けられることを特徴とする。
また、請求項4においては、前記突出部材固定部材は、前記突出部材の長手方向に移動可能な位置調整手段を備えることを特徴とする。
また、請求項5においては、前記突出部材固定部材の下端部には、前記位置調整手段としてのコ字状の嵌合部を有し、前記突出部材固定部材は、前記嵌合部によって前記突出部材を被嵌して長手方向に沿って移動可能にされることを特徴とする。
また、請求項6においては、前記突出部材は、複数の前記突出部材固定部材によって複数個所固定されることを特徴とする。
また、請求項7においては、前記複数の突出部材固定部材をそれぞれ所定の高さ位置で接続する掛け渡し部材を備えることを特徴とする。
請求項1の発明においては、遊技島台の短手方向中央部に空洞部の長手方向一端部から他端部にわたって床面に載置される突出部材を動かないように押圧固定しているため、遊技者の遊技媒体が床面上を転動して遊技島台の一側面から他側面へ移動することを抑制できる。
また、請求項2の発明においては、突出部材固定部材が高さ方向の長さを調整可能であるため、床面から遊技機収容部までの高さが異なる複数種類の遊技島台のいずれに対しても最適な長さに調整することができる。
また、請求項3の発明においては、長さ調整手段を突出部材固定部材の上部位置に設けることで遊技中の遊技者や遊技場内を歩行している遊技者から長さ調整手段を視認し難くなり、外観を損なわないことに加え、遊技者によって調整手段の調整状態を緩めるような悪戯を防止することが可能となる。
また、請求項4の発明においては、突出部材固定部材を突出部材の長手方向に移動可能とするため、突出部材固定部材の取り付け位置が異なる複数の遊技島台のいずれに対しても遊技機収容部の適切な位置に突出部材固定部材を移動させて突出部材を押圧固定することが可能になる。
また、請求項5の発明においては、突出部材固定部材の短手方向の移動が規制されるため、突出部材と突出部材固定部材とをより強固に固定することができる。
また、請求項6の発明においては、複数の突出部材固定部材によって突出部材を複数個所固定するため、突出部材をより強固に固定することができる。
また、請求項7の発明においては、掛け渡し部材によって所定の高さ位置で複数の突出部材固定部材を接続するため、遊技者の遊技媒体が床面上を転動し、遊技島台の一側面から他側面へと移動することを抑制するだけでなく、掛け渡し部材と掛け渡し部材との間隔よりも大きいものが遊技島台の一側面から他側面へと移動することを抑制でき、セキュリティの向上を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照して実施形態に係る遊技島台1について説明する。図1は、遊技島台1の全体を示す斜視図であり、図2は、遊技島台1の全体を示す正面図である。なお、図1及び図2に示す遊技島台1には、遊技機が設置されていない状態のものを示すが、両側面には複数の遊技機が列設される。また、本実施形態における遊技島台1は、遊技機としてパチンコ機を設置したものを例に説明するが、これに限られるものではなく遊技機としてパチンコ機(弾球遊技機)やスロット機(回動式遊技機)、パチンコ玉を使用して行うスロット機であるパロット等が設置されるものであってもよい。
図1及び図2において、遊技島台1は、周知のようにそのほぼ中央側面に複数の遊技機を列設するように中枠形成部材3aによって直方体状に枠組み形成されることにより遊技機を収容する遊技機収容部を有する遊技機設置枠3と、上枠形成部材2aによって遊技機設置枠3の上方に直方体状に枠組み形成されて後述する玉揚送装置によって揚送されたパチンコ玉を受け入れる上部タンクからパチンコ機にパチンコ玉を供給する補給樋及び分岐装置等が収容される上部収容枠2と、遊技島台1で営業中に必要とされ得る玉量を貯留する下部貯留タンク及び下部貯留タンクにパチンコ機から排出されるパチンコ玉を誘導する回収樋8(図9参照)等の遊技を補助する補助装置を収容する補助装置収容部と補助装置収容部に隣接する空洞部と床面に接地して遊技島台1を支持する脚部とを有する下部収容枠4と、から構成されている。なお、下部収用枠は、遊技機設置枠に隣接する空洞部と床面に設置して遊技島台1を支持する脚部のみ形成されるものでも良い。
また、遊技島台1の長手方向のほぼ中央には、下部貯留タンク6に貯留されたパチンコ玉を導き入れて上部タンクに揚送する玉揚送装置(図示しない)が設置される揚送装置収容部5を有するとともに、揚送装置収容部5の側方の下部収容枠4には下部貯留タンク6を有している。また、遊技機設置枠3の長手方向の遊技機収容部の下方(下部収容枠4の上部側面)には腰板7が設けられ、腰板7の内側に収容される回収樋8によって各パチンコ機から排出されるパチンコ玉を回収して玉揚送装置へと導くようになっている。
また、遊技島台1の遊技機設置枠3を形成する複数の中枠形成部材3aは通常床面に接地して遊技島台1の全体を支持する。本実施形態では、遊技機設置枠3を形成する複数の中枠形成部材3aのうち一部(所定数)の中枠形成部材3aにおいて、床面に接地することなく遊技機設置枠3の下端部で切断され、これにより下部収容枠4の一部が刳り貫かれた空洞部を有するようになっている。また、空洞部には遊技機設置枠3の下端部で切断される中枠形成部材3aと連結して遊技島台1を支持する防護柵部材10を設置する。この防護柵部材10は空気の循環を妨げないように通気性を有するように形成されるとともに、遊技者のパチンコ玉を落としてしまった場合に床面上を転動して遊技島台1の一側面から他側面へと移動してしまうことや、人や物が遊技島台1の一側面から他側面へと移動することを抑制するものであり、次に詳述するように本実施形態の要部を構成する突出部材11と突出部材固定部材12とから構成されている。以下、防護柵部材10について図3−図9を参照して詳細に説明する。図3は、突出部材固定部材12と突出部材11とが当接した状態の防護柵部材10を示す斜視図であり、図4は、突出部材固定部材12と突出部材11とが当接した状態の防護柵部材10を示す拡大図であり、図5は、突出部材固定部材12と突出部材11との当接を解除した状態の防護柵部材10を示す拡大図であり、図6は、突出部材固定部材12と突出部材11との当接を解除した状態の防護柵部材10を示す側面図であり、図7は、突出部材固定部材12の高さ調整部材20を示す拡大図であり、図8は、突出部材固定部材12の高さ調整部材20を示す側面図であり、図9は、突出部材固定部材12によって遊技機設置枠3の中枠形成部材3aと突出部材11とを連結させて突出部材11を床面に押圧固定した状態を示す斜視図である。
図3乃至図9において、防護柵部材10は、凸形状の突出部材11と、下端部に設けられたコ字状のスライド係合部13により突出部材11の突部を被嵌して突出部材11上に起立するとともに上部に設けられて高さ方向の長さを調整可能な高さ調整部材20によって高さ方向の長さを調整して遊技機設置枠3の中枠形成部材3aと連結することにより突出部材11を床面に押圧固定する突出部材固定部材12と、から構成される。
本実施形態の突出部材11は、遊技島台1の短手方向中央部(短手方向の中央付近や略中央であれば厳密に中央でなくてもよい)に下部収容枠4の空洞部の長手方向一端部から他端部にわたって所定幅(図示の場合には約7cm程度)の底部を床面に載置し、床面から所定高さ(図示の場合は約4cm程度)突出する。そして、遊技者のパチンコ玉が床面上へ落下した場合に、床面上を転動して遊技島台1の一側面から他側面へ移動することを抑制する。なお、突出部材11の底部幅及び高さは、床面上を転動するパチンコ玉の遊技島台1の一側面から他側面への移動を抑制できる程度であればよい。また、本例では突出部材11の底部を床面に密着させて突出部材固定部材12により押圧固定するように構成したが、突出部材11と床面との間に遊技媒体が通過できない程度の隙間を有するように突出部材11を床面に押圧固定するようにしてもよい。例えば、突出部材11の底部の所定個所に滑り止めのゴム等を貼着することによって突出部材11と床面との間に遊技媒体が通過できない程度の隙間を有するように突出部材11を床面に押圧固定するようにしてもよい。
なお、本実施形態の突出部材11は、図6に示すように凸形状の木製ベース11aの周囲をステンレス鋼で形成される被覆部材11bで覆って形成されることにより、突出部材11を全てステンレス鋼で形成した場合に比べてコストダウン及び軽量化を図ることができるとともに、木製ベース11a単体で形成した場合に比べて強度を高めることが可能となっている。ただし、内包される木製ベース11aは、湿気等によって木製ベース11aが腐食するおそれがある。本実施形態では、突出部材11を床面に載置した後、突出部材固定部材12によって遊技機設置枠3の中枠形成部材3aと突出部材11とを連結させて突出部材11を床面に押圧固定するように構成されるため、突出部材11の取り外しが容易となり、木製ベース11aが腐食した場合であっても突出部材11を取り外して交換することができる。
突出部材11を押圧固定する突出部材固定部材12は、長手方向両端部にそれぞれ下部収容枠4の内壁と接続(下部収容枠4の内壁に当接するようにしてもよいし、下部収容枠4の内壁と当接しない程度に近接するようにしてもよい)される一対のサイド支持部材14を備えるとともに、一端部のサイド支持部材14と他端部のサイド支持部材14とを所定の高さ位置で連結する掛け渡し部材としての複数のポール部材15を備えている。図3に示すように本実施形態では四本のポール部材15がそれぞれ異なる高さ位置に設けられている。
また、一端部と他端部のサイド支持部材14の間にはスライド係合部13及び高さ調整部材20を有するスライド支持部材16が所定数(長手方向の長さに応じて1本乃至複数本のいずれかの本数、図3では2つ)設けられ、これらスライド支持部材16の上下方向に沿って貫設される複数のポール挿入穴16a(図4参照)にポール部材15を貫通させてスライド支持部材16の脱落を防止するとともに、スライド係合部13によって突出部材11の突部を被嵌して突出部材固定部材12を突出部材11上に起立可能にしている。なお、遊技機収容部と突出部材との間に設けられる突出部材固定部材12は突出部材11を押圧固定するように構成されるものであれば上記したものに限らず、床面上に起立して遊技機設置枠3の中枠形成部材3aに接続される脚部から水平方向に突出するように設けられる突出部材固定部材11によって突出部材11を下方(床面方向)に押圧固定するようにしてもよい。
スライド支持部材16の上部に設けられる高さ調整部材20は、図4乃至図8に示すようにスライド支持部材16の上部を被嵌するコ字状の支持部材係合部21と、支持部材係合部21の上部表面の中央に形成される穴に対して支持部材係合部21の内側から軸部が挿入されるとともに頭部が支持部材係合部21の内側部分に溶接固定されるボルト22と、底部の中央部にボルト22を挿入可能な切欠穴24aを有するとともに遊技機設置枠3を形成する中枠形成部材3aの下部を被嵌するコ字状の島台係合部24と、島台係合部24の切欠穴24aの上下を挟み込むようにボルト22に螺合されるとともに相互に接近する方向に締め付けて島台係合部24を所定の高さ位置で固定するナット23と、から構成される。
なお、本実施形態では島台係合部24の長手方向中央部付近の側壁の一部が切り欠けられた切欠部24bを有している。また、切欠部24bに対応する底部に切欠穴24aを形成することにより、ボルト22にナット23を取り付けた状態でも切欠穴24a及び切欠部24bからボルト22を島台係合部24の底部の中央部にスライドさせた後、島台係合部24を挟み込むように上下に設けられるナット23を相互に接近する方向に締め付けることで島台係合部24を所定の高さ位置に固定したり、この所定の高さ位置に固定される島台係合部24を挟み込むように上下に設けられるナット23を互いに遠ざかる方向に回転させてナット23による島台係合部24の挟み込みを緩めた後、ボルト22をスライドさせて島台係合部24の底部の中央部から切欠穴24a及び切欠部24bを介してボルト22を取り外したり、少なくとも島台係合部24の下方に位置するナット23を下方に移動するように回転させてナット23による島台係合部24の挟み込みを緩めると共に島台係合部24の高さ位置を下げることにより中枠形成部材3aの下部の被嵌を解除して中枠形成部材3aから高さ調整部材20を取り外すという作業が容易にできるようになっている。このように、島台係合部24に切欠穴24aを形成することでボルト22の挿入や高さ調整部材20の脱着に際してナット23の取り外しが不要となり、作業時間の短縮化や手間を省くことが可能であるが、島台係合部24を所定の高さ位置で固定する機能を有するものであればこれに限定されるものではなく、切欠穴24aではなく島台係合部24へのボルト22の挿入に際してナット23の取り外しが必要となるような穴を形成するようにしてもよい。
また、スライド係合部13及び高さ調整部材20を有するスライド支持部材16は突出部材11の長手方向の長さに応じて所定数設けられるものである。なお、スライド係合部13及び高さ調整部材20を有するスライド支持部材16を複数本備えて突出部材11を複数個所で押圧固定することで、突出部材11をより強固に固定することができる。
また、スライド支持部材16はポール部材15を貫通させるものであるが、ポール部材15とスライド支持部材16とは溶接等されていないため、スライド支持部材16はポール部材15に沿って長手方向にスライド可能であり、また、突出部材11の突部を被嵌するスライド係合部13も、突出部材11と溶接等されていないため、高さ調整部材20によって高さ方向の長さを調整して突出部材11を押圧していない状態ではポール部材15に沿って長手方向へのスライドが可能となっている。そのため、高さ調整部材20によって高さ方向の長さを調整して遊技機設置枠3を形成する中枠形成部材3aと連結させる際にスライド支持部材16を適切な位置(本実施形態では中枠形成部材3aの下方延長線上)にスライドさせて突出部材11を確実に固定することが可能になる。
このように、突出部材固定部材12を設置するときには、下端部が切断されて床面に接地していない中枠形成部材3aの延長上となるようにスライド支持部材16を移動してスライド支持部材16の上部に設けられる高さ調整部材20の島台係合部24により中枠形成部材3aの下部を被嵌するとともに、スライド支持部材16の下端部に設けられるスライド係合部13により突出部材11の突部を被嵌することで中枠形成部材3aと突出部材11とを連結する。これにより、突出部材固定部材12が中枠形成部材3aを下方から支えるため、複数の中枠形成部材3aのうち一部が遊技機設置枠3の下端部で切断されて床面に設置しない場合であっても突出部材固定部材12によって切断された中枠形成部材3aを下方から支えて遊技島台1を補強し、遊技島台1の強度を保つ(遊技島台1の強度を低下させないようにする)ことができる。
なお、本実施形態ではスライド支持部材16の下端部に設けられるスライド係合部13によって突出部材11の突部を被嵌するように構成したが、これに限られるものではなく、サイド支持部材14の下端部にコ字状のサイド係合部を設けてこのサイド係合部とスライド支持部材16に設けられるスライド係合部13との一方又は両方によって突出部材11の突部を被嵌するようにしてもよいし、一対のサイド支持部材14が連結するようなサイド係合部を設けることにより一体形成するとともにコ字状の底部によって突出部材11の突部を被嵌するようにしてもよい。また、一対のサイド支持部材14をコ字状の連結部材で連結させてコ字状の底部によって突出部材11の突部を被嵌する場合には、スライド支持部材16のスライド係合部13によりサイド支持部材14のコ字状の底部を被嵌してサイド支持部材14の底部上をスライド支持部材16がスライドするように構成するようにしてもよい。
また、上記したように高さ調整部材20はスライド支持部材16の上部に設けられる。そして、防護柵部材10を遊技島台1に連結する際には、スライド支持部材16を中枠形成部材3aの下方延長線上にスライドさせた後、島台係合部24によって中枠形成部材3aの下部を被嵌し、さらに島台係合部24によって中枠形成部材3aを上方向に押圧する一方、スライド支持部材16のスライド係合部13に突出部材11を下方向に押圧するように高さ調整部材20のナット23を回して島台係合部24の高さ位置を調整することで突出部材11を押圧固定するとともにスライド支持部材16をスライドしないように固定する。
上記したように突出部材11は遊技島台1の短手方向中央部に設けられ、この突出部材11上に起立する突出部材固定部材12の上部に設けられる高さ調整部材20の取り付け時には高さ調整部材20が遊技島台1の短手方向中央部に位置することになる。また、上記したように遊技機設置枠3の遊技機収容部の長手方向下方(下部収容枠4の上部側面)には腰板7が設けられ、椅子に座って遊技を行っている遊技者や遊技場内を歩行している遊技者による下部収容枠4の空洞部の上部の視認を妨げるようになっている。即ち、椅子に座って遊技を行っている遊技者や遊技場内を歩行している遊技者から視認できない位置に高さ調整部材20が設けられるため、高さ調整部材20を遊技者が操作して防護柵部材10及び突出部材11を外す等の悪戯を防止することができる。
なお、島台係合部24によって遊技機設置枠3を形成する中枠形成部材3aの下部を被嵌した後、島台係合部24と中枠形成部材3aの下部とを螺着するようにしてもよく、この場合には島台係合部24の中枠形成部材3aからの脱落を防止できるため、突出部材固定部材12による突出部材11の固定がより強固となる。また、この場合であっても本実施形態では島台係合部24の底部に切欠穴24aを形成してナット23を取り外すことなくボルト22の切欠穴24aへの挿入を解除できるため、突出部材固定部材12及び突出部材11の取り外しが容易となる。
また、高さ調整部材20の支持部材係合部21によってスライド支持部材16の上部を被嵌した後、支持部材係合部21とスライド支持部材16の上部とをビス止めや螺着するようにしてもよく、この場合には支持部材係合部21のスライド支持部材16からの脱落を防止できるため、突出部材固定部材12による突出部材11の固定がより強固となる。
なお、本実施形態では突出部材11を床面に載置した後、突出部材固定部材12によって遊技機設置枠3の中枠形成部材3aと突出部材11とを連結させて突出部材11を床面に押圧固定する例について示したが、突出部材11の設置位置を決定するときに接着剤等により予め決定した位置に固定した後、突出部材固定部材12によって遊技機設置枠3の中枠形成部材3aと突出部材11とを連結させて突出部材11を床面に押圧固定するようにしてもよい。この場合には、突出部材11を床面に押圧固定するときの作業効率を向上させることができる。
以上、本発明によれば、遊技島台1の短手方向中央部に空洞部の長手方向一端部から他端部にわたって床面に載置される突出部材11を動かないように押圧固定しているため、遊技者の遊技媒体が床面上を転動して遊技島台1の一側面から他側面へ移動することを抑制できる。
また、高さ調整部材20によって突出部材固定部材12の高さ方向の長さを調整可能であるため、床面から遊技機設置枠3を形成する中枠形成部材3aまでの高さが異なる複数種類の遊技島台1のいずれに対しても最適な長さに調整することができる。
また、高さ調整部材20を突出部材固定部材12の上部に設けることで遊技中の遊技者や遊技場内を歩行している遊技者から高さ調整部材20を視認し難くなり、外観を損なわないことに加え、遊技者によって高さ調整手段20のボルト22及びナット23の螺合状態を緩めるような悪戯を防止することが可能となる。
また、突出部材固定部材12を突出部材11の長手方向に移動可能とするため、中枠形成部材3aの間隔が異なること等により突出部材固定部材12の取り付け位置が異なる複数の遊技島台1のいずれに対しても適切な位置(中枠形成部材3aの下方延長線上)に突出部材固定部材12を移動させて突出部材11を押圧固定することが可能になる。
また、突出部材固定部材12の短手方向の移動が規制されるため、突出部材11と突出部材固定部材12とをより強固に固定することができる。
また、複数の突出部材固定部材12によって突出部材11を複数個所固定するため、突出部材11をより強固に固定することができる。
また、ポール部材15によって所定の高さ位置で複数の突出部材固定部材12を接続するため、遊技者の遊技媒体が床面上を転動し、遊技島台1の一側面から他側面へと移動することを抑制するだけでなく、ポール部材15とポール部材15との間隔よりも大きいものが遊技島台の一側面から他側面へと移動することを抑制でき、セキュリティの向上を図ることができる。