JP6034560B2 - 設計データ提供システムおよび設計データ提供方法 - Google Patents
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Description
そこで、レンズ加工業者が処方データに応じた所望の累進屈折力レンズを製造するために、レンズ設計業者が処方データに基づいて作成した設計データを、累進屈折力レンズの加工業者に対してネットワークを通じて提供する従来例がある(特許文献1)。
従って、例えば、第一端末を介して仕様データの使用料を請求できるので、データサーバーに記憶される仕様データの品質を向上させることができる。従って、設計データに基づいて加工される眼鏡レンズの品質を保証できる。
従って、例えば、本態様のデータサーバーを用いて仕様データの使用料を課すことで、データサーバーから出力されるセミフィニッシュレンズの品質を向上させることができる。
さらに、例えば、仕様データ出力部が出力した仕様データをレンズの設計に使用することで、設計データに基づいて加工される眼鏡レンズの品質を保証できる。
従って、例えば、使用料の情報を仕様データの提供者に送信すれば、仕様データの使用料を課すことができるので、仕様データが出力されるセミフィニッシュレンズの品質を向上させることができる。
図1は本実施形態にかかる設計データ提供システムの全体構成を示す概略図である。
図1において、設計データ提供システムは、第一端末1、第二端末2、第三端末3、データサーバー5及び課金サーバー6が通信回線としてのネットワーク10を介して互いに接続された構成である。
ここで、ネットワーク10は、第一端末1、第二端末2、第三端末3、データサーバー5及び課金サーバー6の相互間を、各種データを送受信可能に接続する。このネットワーク10としては、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの汎用のプロトコルに基づくインターネット、LAN(Local Area Network)等のイントラネット等、データを送受信させる構成が利用できる。
第二端末2、データサーバー5及び課金サーバー6はレンズ設計業者が使用する。
第三端末3はレンズ加工業者が使用する。第三端末3は、レンズ加工機械Mに接続されている。なお、これらの業者はそれぞれ複数あってもよく、あるいは、各端末が複数あってもよいが、図1では第一端末1、第二端末2、第三端末3がそれぞれ1つずつ示されている。
このような内面累進屈折力レンズは、処方データに応じたセミフィニッシュレンズを設計データに基づいて形状創成すること(切削、研磨して成形すること)で得られる。
図2において、第一端末1は、ネットワーク10からのデータの入出力の制御を行う通信制御部11と、種々のプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)12と、データを記憶する記憶部13と、キーボードや、マウス等データの入力を行う入力装置14に接続される入出力制御部15とを備える。
CPU12は、通信制御部11から入力されたデータを取り出したり加工したりする機能を有し、仕様データ生成部121、仕様データ登録部122、仕様データ送信部123及び使用料情報受信部124を含む。
仕様データ生成部121は、入力装置14から入力されるデータに基づいて、セミフィニッシュレンズの仕様データ、例えば、セミフィニッシュレンズのベースカーブ、径、屈折率、厚み、形状データ等を生成する。
仕様データ登録部122は仕様データ生成部121で生成された仕様データを記憶部13の仕様データ記録部131に登録(記憶)させる。仕様データ記録部131で記憶された仕様データは仕様データ送信部123から通信制御部11を介してデータサーバー5へ送信される。
使用料情報受信部124はデータサーバー5から送信される後述のデータ使用料の情報を受信する。
図3において、第二端末2は、ネットワーク10からのデータの入出力の制御を行う通信制御部21と、種々のプログラムを実行するCPU22と、データを記憶する記憶部23と、入力装置24に接続される入出力制御部25とを備える。
CPU22は、仕様データダウンロード部221、設計データ生成部222、設計データ出力部223、コード取得部224、コード出力部225、設計料演算部226、設計料送信部227及び処方データ取得部228を有する。
設計データ生成部222は、仕様データダウンロード部221でダウンロードされた仕様データに基づいて眼鏡レンズの設計データを生成、つまり、仕様データ記録部231で記憶された仕様データに基づいて眼鏡レンズの設計データが生成される。ここで、設計データは、乱視の角度やプリズム角等の処方データ(眼鏡レンズの処方を表すデータ)に合わせてセミフィニッシュレンズの内側の凹面(眼球側の面)を切削、研磨し、完成品に仕上げることに使用されるデータである。処方データは、例えば、入力装置24及び入力制御部25、またはネットワーク10を介して処方データ取得部228で取得され、記憶部23の処方データ記憶部232に記憶される。
設計データ出力部223は設計データ生成部222で生成された眼鏡レンズの設計データを第三端末3に出力する。
コード取得部224は、仕様データに関連づけられたセミフィニッシュレンズのコードを取得するものである。セミフィニッシュレンズは、製品や処方度数によって形状が異なることが一般的である。本実施形態においては、セミフィニッシュレンズは複数種類があるため、仕様データコード(例えば製品番号等を含む)を付してセミフィニッシュレンズと対応づける。
コード出力部225は、コード取得部224が取得したコードをデータサーバー5に出力するものである。なお、コード取得部224で取得されたコードは記憶部23のコード記憶部233に記憶される。セミフィニッシュ業者が複数ある場合は、セミフィニッシュ業者を識別する情報(ID番号等)をコードに含め、コードに基づいてセミフィニッシュ業者毎に記憶してもよい。
設計料送信部227は、設計料演算部226で演算された設計料を第三端末3に送信する。
図4において、第三端末3は、ネットワーク10からのデータの入出力の制御を行う通信制御部31と、種々のプログラムを実行するCPU32と、データを記憶する記憶部33と、入力装置34に接続される入出力制御部35とを備え、入出力制御部35はレンズ加工機械Mに接続される。
レンズ加工機械Mは設計データに基づいて、セミフィニッシュレンズを完成品としての眼鏡レンズに加工するNC(Numerically Control)工作機械であり、図示しないが、NC加工プログラムを解析し、工作機械本体の工具の移動量、移動速度を求め、工作機械本体に出力する数値制御装置と、工具及びこの工具を駆動させる駆動部等を有する工作機械本体とを備える。
設計データ取得部321は第二端末2の設計データ出力部223から出力された眼鏡レンズの設計データを取得する。
加工数計数部322はレンズ加工機械Mで製造された完成品である眼鏡レンズの個数をカウント。レンズ加工機械Mに設けられたカウンター(図示せず)からの信号が入出力制御部35を介して加工数計数部322に送られる。加工数計数部322で計数された加工数は記憶部33に設けられた加工数記憶部331に一度記憶される。
加工数出力部323は加工数記憶部331で記憶された加工数を読み出し、課金サーバー6に出力する。
なお、NC加工プログラムは、一連の指示ブロックで構成されており、経路情報、速度情報等が含まれている。経路情報は、所定の移動軌跡の指令を示す情報であり、直線補間、円弧補間及び一時停止等の動作の準備機能を指定するGコードを有している。また、速度情報は、送り速度を指定するFコードを有している。
管理ソフト取得部325で取得される管理ソフトはセミフィニッシュレンズを生産するために必要な生産管理ソフトである。
設計料取得部326は第二端末2から送信されるレンズ設計料の情報を取得する。
図5において、データサーバー5は、ネットワーク10を介してデータの入出力の制御を行う通信制御部51と、種々のプログラムを実行するCPU52と、データを記憶する記憶手段53とを備える。通信制御部51は、ネットワーク10を介して、第一端末1、第二端末2、第三端末3、及び課金サーバー6等との接続を実現する。
仕様データ取得部521はセミフィニッシュレンズの仕様データを第一端末1から取得し、仕様データに関連づけられたセミフィニッシュレンズのコードをコード出力部225から取得する。仕様データ取得部521で取得された仕様データは記憶部53の仕様データ記憶部531に記憶される。本実施形態においては、仕様データとコードとが関連づけて記憶される。
仕様データ出力部522は、コード出力部225から出力されたコードを取得した場合に、仕様データ記憶部531に記憶されたコードと取得したコードとを照合して、一致するコードに対応付けられた仕様データを設計データ生成部222に出力する。
計数部523(出力数計数部)は仕様データ出力部522から設計データ生成部222に仕様データが出力された回数をカウントする。
使用料演算部524は、計数部523でカウントされた回数と記憶部53に設けられた単価記憶部532に記憶された1回あたりのデータ使用料(使用料、仕様データの単価)とに基づいて、設計したセミフィニッシュレンズのデータ使用料を演算する。
使用料送信部525は、使用料演算部524で演算されたデータ使用料を第二端末2に送信するものである。
図6において、課金サーバー6は、ネットワーク10を介してデータの入出力の制御を行う通信制御部61と、種々のプログラムを実行するCPU62と、データを記憶する記憶部63とを備える。
CPU62は、加工数出力部323から出力された加工数を取得する加工数取得部621と、加工数を第二端末2に送信する加工数送信部622とを有する。加工数取得部621で取得された加工数は記憶部63に設けられた加工数記憶部631に記憶される。
データサーバー5を中心としたフローを図7に基づいて説明する。
まず、セミフィニッシュ業者が第一端末1の入力装置14を介してセミフィニッシュレンズの形状等の情報を入力すると、セミフィニッシュレンズの仕様データが仕様データ生成部121によって生成される。本実施形態においては、仕様データを生成するときに、仕様データ生成部121はセミフィニッシュレンズに対応するコードを生成する。生成された仕様データ及びコードは仕様データ登録部122により第一端末1の仕様データ記憶部131に登録(記憶)される(S1)。登録された仕様データは仕様データ送信部123によってデータサーバー5に送信され(S2)、データサーバー5の仕様データ取得部521によって取得される(S3)。送信(S2)は、S1で仕様データが記憶されたか否かをCPU12が判定し、記憶されたと判定した場合に行われても良く、CPU12が入力装置から送信の指示を受け付けた場合に行っても良い。また、本実施形態においては、S1で仕様データが登録されると、登録された仕様データに対応するコードが通信制御部11を介して第三端末3に送信される。第三端末3では、通信制御部31を介してCPU32がコードを取得し、取得されたコードは記憶手段33に記憶される。
S3で取得された仕様データは、セミフィニッシュレンズのコードと関連づけて仕様データ記憶部531に記憶される(S4)。なお、コードは、データサーバー5が仕様データを取得した場合に、データサーバー5において生成され、取得した仕様データと関連付けて仕様データ記憶部531に記憶されてもよい。データサーバー5がコードを生成する場合は、データサーバー5から第三端末3にコードが送信される。
コード出力部225から出力されたコードをCPU52によって取得したデータサーバー5は、仕様データ記憶部531に記憶されたコードと取得したコードとを照合する。取得したコードと一致するコードがあった場合には、当該コードに対応付けられた仕様データを、仕様データ出力部522が第二端末2に出力する(S7)。一致するコードがなかった場合には、仕様データは出力されない。なお、該当するコードが存在しない旨をデータサーバー5が第二端末2に通知してもよい。S7で出力された仕様データは仕様データダウンロード部221によって取得(ダウンロード)される(S8)。ダウンロードされた仕様データは仕様データ記録部231に記憶される。入力装置24を介して、処方データが処方データ取得部228で取得され、処方データ記憶部232に記憶される。設計データ生成部222は、仕様データ記録部231に記憶された仕様データと処方データ記憶部232に記憶された処方データとに基づいて、眼鏡レンズの設計データを生成する(S9)。本実施形態においては、設計ソフトを用いて演算を行うことで設計データを生成する。
S9で生成された設計データは設計データ出力部223によって第三端末3に出力される(S10)。第三端末3では、設計データを設計データ取得部321が取得する(S11)。
第一端末1では、データ使用料が使用料情報受信部124によって受信される(S15)。これにより、セミフィニッシュ業者は自己の使用データの使用料情報を取得することになる。
図8において、前述の通り、生成された設計データが設計データ出力部223によって第三端末3に出力されると(S10)、第三端末3の設計データ取得部321に設計データが取得される(S11)。
NC加工プログラム生成部324では、設計データに基づいてレンズ加工機械Mを駆動することに用いられるプログラムが生成される(S16)。生成されたプログラムはNC加工プログラム記憶部332に記憶された後、入出力制御部35を介してレンズ加工機械Mに転送される。
レンズ加工機械Mでは、NC加工プログラムに従って、仕様データに対応するセミフィニッシュレンズが眼鏡レンズに加工される。加工された眼鏡レンズの加工数の情報はレンズ加工機械Mから加工数計数部322に送られ、加工数計数部322によって計数される(S17)。
加工数計数部322で計数された加工数の情報は、加工数出力部323によって課金サーバー6に出力される(S18)。
第二端末2では、S20において送信された加工数の情報を設計料演算部226が取得し、設計料を演算する(S21)。演算された設計料は設計料送信部227によって第三端末3に送信される(S22)。第三端末3では、S23において送信された設計料が設計料取得部326によって取得される(S23)。これにより、設計料が第三端末3を介してレンズ加工業者に通知される。
例えば、実施形態においては、第二端末2が1台である場合を説明したが、第二端末2は複数であってもよい。第二端末2が複数ある場合には、それぞれの第二端末2を識別するコード(第二端末2のコード)をデータサーバー5に記憶しておき、第二端末2のコード毎に仕様データの出力回数をカウントする。使用料演算部524は、第二端末2のコード毎に使用料を演算し、使用料送信部525は第二端末2のコードと出力回数を対応付けて第一端末1に出力する。これにより、例えば、第一端末1を介してセミフィニッシュ業者に仕様データの使用料を課金し使用料の支払いを第二端末2のコードに基づいて各第二端末2を使用するレンズ設計業者に分配できる。したがって、各なお、一のレンズ設計業者が複数の第二端末2を使用しても良い。この場合は、第二端末2毎のコードを用いてもよいし、レンズ設計業者毎のコードを用いても良い。
実施形態では設計される眼鏡レンズを内面累進屈折力レンズとしたが、設計される眼鏡レンズは外面累進屈折力レンズや、単焦点レンズであってもよい。
実施形態では、第三端末3から第二端末2にセミフィニッシュレンズのコードを出力したが、生産管理端末から第二端末2にコードを出力し、第二端末2で生成された設計データを第三端末3に出力してもよい。生産管理端末は第三端末3の設計データ取得状況や、加工の受注状況等、眼鏡レンズの生産を管理する。第三端末3が複数ある場合には、仕様データの出力先となる第三端末3を生産管理端末が第二端末2に通知することが好ましい。これにより、第三端末3を使用するレンズ加工業者における眼鏡レンズの生産を管理できるので、より効率的に眼鏡レンズを生産できる。
実施形態では、第二端末2が設計データを生成し、第三端末3に送信したが、第三端末3が設計データを生成してもよい。第三端末3が設計データを生成する場合は、第三端末3が実施形態の第二端末2の各構成を含む。
Claims (2)
- 通信回線を介して接続されたデータサーバー、セミフィニッシュ業者が使用する第一端末、少なくとも前記セミフィニッシュ業者とは異なるレンズ設計業者が使用する第二端末、及びレンズ加工業者が使用する第三端末を含み、
前記データサーバーは、
セミフィニッシュレンズの仕様データを取得する仕様データ取得部と、
前記仕様データを記憶する仕様データ記憶部と、
前記仕様データ記憶部に記憶された前記仕様データを前記第二端末に出力する仕様データ出力部と、
前記仕様データが出力された回数をカウントする計数部と、
前記回数に基づいて前記仕様データの使用料を演算する使用料演算部と、
前記使用料演算部によって演算された使用料の情報を前記第一端末に送信する使用料送信部と、を含み、
前記第一端末は、
前記データサーバーに前記セミフィニッシュ業者が製造した前記セミフィニッシュレンズの前記仕様データを送信する仕様データ送信部と、
前記使用料送信部から送信された前記使用料の情報を受信する使用料受信部と、を含み、
前記第二端末は、
前記データサーバーから前記仕様データを取得するダウンロード部と、
前記ダウンロード部で取得した前記仕様データに基づいて眼鏡レンズの設計データを生成する設計データ生成部と、
前記設計データを前記第三端末に出力する設計データ出力部と、を含み、
前記第三端末は、
前記設計データ出力部から出力された前記設計データを取得する設計データ取得部と、
前記設計データ取得部で取得した前記設計データに基づいて、取得した前記設計データの基になった前記仕様データに対応する前記セミフィニッシュレンズを加工対象とし、前記加工対象の前記セミフィニッシュレンズをレンズ工作機械によって加工させるプログラムを生成するプログラム生成部と、を含む、
設計データ提供システム。 - セミフィニッシュ業者が製造したセミフィニッシュレンズの仕様データを、データサーバーが、少なくとも前記セミフィニッシュ業者とは異なるレンズ設計業者が使用する第二端末に出力することと、
前記出力した回数に基づいて前記仕様データの使用料を前記データサーバーが演算することと、
前記使用料の情報を前記データサーバーが、前記セミフィニッシュ業者が使用する第一端末に送信することと、
前記データサーバーから出力された前記仕様データに基づいて、前記第二端末が眼鏡レンズの設計データを生成することと、
前記第二端末が、前記設計データをレンズ加工業者が使用する第三端末に出力することと、
前記第三端末が、前記第二端末から出力された前記設計データに基づいて、出力された前記設計データの基になった前記仕様データに対応する前記セミフィニッシュレンズを加工対象とし、前記加工対象の前記セミフィニッシュレンズをレンズ工作機械によって加工させるプログラムを生成することと、を含む、
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