JP6032313B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、制御装置にかかり、特に、電源装置及び電力貯蔵装置から情報処理装置に供給される電力を制御する制御装置に関する。また、電力供給システム、プログラム、電力制御方法に関する。
近年、様々なシステムに情報処理装置が利用されている。ところが、情報処理装置では、処理負荷の要求が変動したり、アプリケーションにピークタイムがあるといった処理状況により、使用電力が変動する。このため、安定した稼働を実現するためには、情報処理装置における電力制御が重要となる。特に、常時稼働が求められるサーバ装置といった情報処理装置では、電力の供給不足によるサーバダウンを避けることが要求される。
上述した状況に応じて、情報処理装置の電力を制御する技術として、例えば、特許文献1に示すような電力ピークアシスト機能といった技術が知られている。このような電力ピークアシスト機能を実現するためには、まず、電源モジュールとして電源装置とバッテリとを備える。そして、情報処理装置に対して電源装置から電力を供給することに加え、電力ピークアシスト機能により、情報処理装置の使用電力をバッテリからの電力供給にて補助している。
ここで、さらに電力ピークアシスト機能の一例を具体的に説明する。まず、電力ピークアシスト機能を実現するために、上述した電源モジュールに加え、情報処理装置に対する電源装置とバッテリとによる電力供給量を制御するピークアシスト制御装置を備える。そして、ピークアシスト制御装置は、電源モジュールからバッテリの残量を採取し、その情報をもとに情報処理装置に対して許容できる使用電力を指示する。これにより、情報処理装置は、指示された使用電力の範囲で稼働することができ、かかる使用電力値まで電源装置とバッテリから電力が供給されることとなる。さらに、ピークアシスト制御装置は、バッテリ残量が不足する状況となった場合には、情報処理装置が電源装置のみから供給可能な電力値以内で動作するよう制御する。
特開2003−150281号公報
ここで、上述したピークアシスト機能では、電源装置のみから供給可能な電力の上限値である電源装置上限値が固定的に設定されている。ところが、この電源装置上限値が低い値に設定されていると、電源装置からの電力供給量だけでは足りず、情報処理装置に対してバッテリから電力が供給される機会が多くなる。すると、バッテリの電力残量の減少が著しくなり、バッテリ不足による情報処理装置のダウンや電力キャッピングが発生することによる性能低下という問題が生じる。一方で、電源装置上限値が高い値に設定されている場合には、バッテリによる電力供給機会が減少し、ピークアシスト機能が生かされず、設備の無駄が生じる、という問題が生じる。
このため、本発明の目的は、ピークアシスト機能を有するシステムにおいて、設備の無駄と性能低下という問題を解決する、ことにある。
本発明の一形態である制御装置は、
電源装置と電力貯蔵装置とによる情報処理装置への電力の供給を制御する制御手段と、
前記情報処理装置の消費電力量を検出する検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記電源装置からの電力の供給量の特性を表す値を予め設定された電源装置上限値を超えないよう制御すると共に、前記検出手段にて検出された過去の前記消費電力量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
という構成をとる。
また、本発明の一形態である電力供給システムは、
電源装置及び電力貯蔵装置を有する電源モジュールと、
前記電源モジュールから情報処理装置への電力の供給を制御する制御手段を有する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記情報処理装置の消費電力量を検出する検出手段を備え、
前記制御装置が有する前記制御手段は、前記電源装置からの電力の供給量の特性を表す値を予め設定された電源装置上限値を超えないよう制御すると共に、前記検出手段にて検出された過去の前記消費電力量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
という構成をとる。
また、本発明の一形態であるプログラムは、
制御装置に、
電源装置と電力貯蔵装置とによる情報処理装置への電力の供給を制御する制御手段と、
前記情報処理装置の消費電力量を検出する検出手段と、を実現させると共に、
前記制御手段は、前記電源装置からの電力の供給量の特性を表す値を予め設定された電源装置上限値を超えないよう制御すると共に、前記検出手段にて検出された過去の前記消費電力量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
という構成をとる。
また、本発明の一形態である電力制御方法は、
電源装置と電力貯蔵装置とによる情報処理装置への電力の供給を制御する電力制御方法であって、
前記電源装置からの電力の供給量の特性を表す値を予め設定された電源装置上限値を超えないよう制御すると共に、
前記情報処理装置の消費電力量を検出し、
検出された過去の前記消費電力量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
という構成をとる。
本発明は、以上のように構成することにより、ピークアシスト機能を有するシステムにおいて、設備の無駄を無くし、性能の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施形態における情報処理システムの構成を示すブロック図である。 図1に開示したサーバの消費電力量とPL値との変位の一例を示す図である。 図2で説明したPL値の設定方法を説明するための図である。 図1に開示したピークアシスト制御装置によるPL値の設定動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に関連する情報処理システムにおけるサーバの消費電力量とPL値との変位の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるに情報処理システムにおけるサーバの消費電力量とPL値との変位の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態における情報処理システムにおけるPL値の設定動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3から第5の実施形態における情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態における情報処理システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における情報処理システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態における情報処理システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態における情報処理システムの動作を示すフローチャートである。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、実施形態1における情報処理システムの構成を説明するための図である。図2は、消費電力やPL値の変化の一例を示す図である。図3は、PL値の設定方法を説明するための図である。図4は、ピークアシスト制御装置の動作を説明するための図である。
本実施形態における情報処理システムは、図1に示すように、演算装置や記憶装置を備えた情報処理装置であるサーバ10と、当該サーバ10に電力Pを供給する電源モジュール20と、電源モジュール20よるサーバ10への電力の供給を制御するピークアシスト制御装置30と、を備えている。
例えば、上記情報処理システムは、ラックサーバの形態で構成されている。つまり、情報処理システム1は、複数の棚を有するラックの各棚に、当該情報処理システムを構成する各装置が収容されて形成されている。一例を挙げると、サーバーラックの各棚を単位とする各ユニットに、複数のサーバ10からなるサーバ群と、電源モジュール20と、ピークアシスト制御装置30を含むラックマネージャと、を搭載して構成されている。ただし、情報処理システムは、ラックサーバの形態で構成されていることに限定されない。
上記サーバ10は、電源モジュール20から電力を供給されて作動する。そして、電源モジュール20は、図1に示すように、交流電源からの電力を直流に変換してサーバ10に供給する電源装置21と、電力を蓄電すると共に当該電力をサーバ10に供給するバッテリ22(電力貯蔵装置)と、を備えている。電源モジュール20は、電源装置21とバッテリ22とが協働して、サーバ10が必要とする電力を供給する。なお、バッテリ22は、キャパシタなど、電力を貯蔵可能であり、当該貯蔵している電力をサーバモジュール40に供給可能な装置であればいかなる装置であってもよい。
上記電源モジュール20により、サーバ10が、電源装置21が供給可能な電力より大きい電力を必要としている場合には、電源装置21のみならずバッテリ22からも電力が供給される。このとき、バッテリ22に蓄積されている電力の残量は低下することとなる。また、サーバ10が、電源装置21が供給可能な電力以下の電力を必要としている場合には、電源装置21のみから電力が供給される。このとき、電源装置21から供給可能な残余の電力は、バッテリ22に蓄電されることとなる。このような電力供給状態は、ピークアシスト制御装置30に搭載されたピークアシスト機能が作動することで実現される。
ここで、電源モジュール21には、電源装置21からサーバ10に供給される電力量の上限値であるPL値(電源装置上限値)が設定されている。このため、電源装置21は、設定されたPL値を超えない電力量をサーバ10に供給するよう作動する。なお、PL値は、後述するようにピークアシスト制御装置30に設定されるため、当該ピークアシスト制御装置30により、電源装置21からの電力の供給量がPL値を超えないよう制御されていることとなる。換言すると、ピークアシスト制御装置30は、サーバ10の消費電力量がPL値を超えると、電源装置21のみならず、バッテリ22からもサーバ10に電力を供給するよう制御することとなる。
上記ピークアシスト制御装置30(制御装置)は、演算装置と記憶装置とを有する情報処理装置にて構成されている。そして、ピークアシスト制御装置30は、装備されている演算装置にプログラムが組み込まれることに構築された、電力採取部31、供給上限値計算部32、供給上限値設定部33、キャッピング値計算部34、キャッピング値設定部35、を備えている。また、ピークアシスト制御装置30は、図示していないが、基本機能として、サーバ10への電力供給状態を制御する上述したピークアシスト機能を有する。
上記電力採取部31(検出手段)は、サーバ10による消費電力量を定期的に検出する。本実施形態では、電力採取部31は、電源モジュール20から供給される電力量を、サーバ10による消費電力量として検出する。そして、電力採取部31は、消費電力量を供給上限値計算部32とキャッピング値計算部34とにそれぞれ通知する。なお、電力採取部31は、バッテリ22の電力残量も検出して、消費電力量を供給上限値計算部32とキャッピング値計算部34とにそれぞれ通知する。
上記キャッピング値計算部34は、電力採取部31から通知されたバッテリ22の電力残量に応じて、サーバ10の消費電力の上限値(キャッピング値)を計算する。例えば、バッテリ22の電力残量が閾値よりも低くなった場合には、電源装置21のみから供給可能な電力量をキャッピング値として計算する。そして、キャッピング値設定部35は、計算したキャッピング値をサーバ10に設定する。これにより、サーバ10は、キャッピング値以下の電力で稼働することとなるため、処理性能は低下するものの、サーバダウンを抑制することができる。
ここで、以下に説明する供給上限値計算部32及び供給上限値設定部33(制御手段)は、サーバ10に上述した電力キャッピングが生じないよう、バッテリ22の電力残量を所定量に維持しつつ、当該バッテリ22によるピークアシスト機能を有効に活用するための機能を有する。
上記供給上限値計算部32は、予め設定された更新期間が経過するごとに、電源装置21からサーバ10に供給される電力量の上限値であるPL値(電源装置上限値)を計算する。ここで、供給上限値計算部32によるPL値の算出方法について、図2乃至図4を参照して説明する。
まず、供給上限値計算部32は、電力採取部31にて検出された消費電力量を受け取って記憶し(図4のステップS1)、更新期間が経過することを待つ(図4のステップ2)。このとき、図2で示すような波線の消費電力量Eが検出されたとし、現在の時間はt5とt6の間であるとする。そして、上述した更新期間とは、PL値を更新する間隔であり、図2に示す各時間(t0,t1,t2,・・・)の間の一定期間である。なお、図2において、符号PLで示す太い横線は、期間ごとに設定されたPL値である。また、時間t6以降の消費電力量Eは予想で記載したものである。
そして、供給上限値計算部32は、更新期間が経過、ここでは、時間t6となり、図3に示す更新期間T5が経過すると(図4のステップS2でYes)、まず、バッテリ22に対する過去の充放電量の実績C(実績充放電量)を算出する(図4のステップS3)。バッテリ22の充放電量の実績Cは、過去に検出されたサーバ10の消費電力量Eから算出する。具体的には、まず、更新期間ごとに、過去に設定されたPL値に対する過去に検出された消費電力量の差から、バッテリ22に対する充電量と放電量との実績を算出する。そして、直前期間まで(t0からt6まで)である全体期間TAの充電量の総和から放電量の総和を差し引いた値を、充放電量の実績Cとする。
図3の例を参照して説明すると、更新間隔ごとに設定されたPL値よりも消費電力量Eが大きい区間では(a1,a2,a3,a5)、PL値を超過した電力がバッテリ22からサーバ10に供給されることとなり、かかる超過電力が放電量となる。一方で、更新間隔ごとに設定されたPL値よりも消費電力量Eが小さい区間では(b1,b2,b4,b5,b6)、PL値に満たない電力が電源装置21からバッテリ22に蓄電されることとなり、かかる蓄電電力が充電量となる。つまり、全期間TAの充放電量の実績Cは、「(b1+b2+b4+b5+b6)−(a1+a2+a3+a5)」で算出できる。なお、各期間の充電量、放電量は、PL値を考慮して、消費電力量Eを積分することで算出することができる。
続いて、供給上限値計算部32は、以後の更新期間におけるバッテリ22の充放電量の予測値(予測充放電量)を算出する(図4のステップS4)。このとき、バッテリ22の充放電量の予測値は、直前の更新期間の消費電力量を、直後の更新期間の消費電力量として予測して、当該消費電力量を用いて算出する。
図3の例を参照して説明すると、時間t6が経過した現時点では、まず、直前の更新期間T5で検出された消費電力量の波形を、そのまま予測対象となる期間である直後の更新期間T6の消費電力量として用いる。そして、更新期間T6で設定される新たなPL値(X)を仮に設定し、当該PL値(X)を超過する電力量を放電量Saとし、PL値(X)に満たない電力量を充電量Sbとし、充電量Sbと放電量Saとの差(Sb−Sa)を予測値として算出する。
そして、供給上限値計算部32は、上記のようにして算出した、過去の全体期間TAにおける充放電量の実績Cと、直後の期間T6における充放電量の予測値(Sb−Sa)と、に基づいて、直後の期間T6のPL値(X)を算出する(図4のステップS5)。具体的には、上記実績Cと予測値(Sb−Sa)との和が「0」、つまり、「C+(Sb−Sa)=0」となるようなPL値(X)を算出する。例えば、C=0の場合には、Sb=SaとなるようなPL値(X)を算出する。また、C>0の場合にはSb<Saとなり、C<0の場合にはSb>SaとなるようなPL値(X)を算出する。その後、供給上限値計算部32は、算出したPL値(X)を供給上限設定部33に通知する。
供給上限設定部33は、上述したように算出されたPL値(X)を、更新期間T6のPL値(X)として電源モジュール20に設定する(図4のステップS6)。これにより、電源装置21は、更新期間T6の間、設定されたPL値を上限とした電力量をサーバ10に供給するよう作動する。つまり、供給上限設定部33が、電源装置21の電力の供給量がPL値を超えないよう制御することとなる。このとき、電源装置21の電力の供給量がPL値そのものの値を超えないよう制御してもよく、安全値としてPL値よりも所定値だけ低い値を超えないよう制御してもよい。なお、電源装置21は、サーバ10に供給する電力の供給量を制御する際に、供給する電力量の値(W)や電流の値(A)といった、電力の供給量の特性を表す値で制御してもよい。また、これに応じて、PL値も、電力量の値(W)や電流の値(A)といった、電力の供給量の特性を表す値で設定されていてもよい。なお、電力の供給量の特性を表す値は、電力量や電流の値に限定されず、他の値であってもよい。
その後は、次の更新期間が経過するまでサーバ10の消費電力の検出を行って記録し、次の更新期限が経過すると、上述したように直後の更新期間のPL値を算出して設定する。そして、更新期間が経過する度に、上述したように直後の更新期間のPL値を算出して設定することを繰り返す。
以上のように、本発明では、サーバ10の消費電力量から、バッテリ22の過去の充放電量の実績と、以後の充放電量の予測値と、を用いて、新たなPL値を算出して設定する。これにより、サーバ10の過去の実際の稼働状況に応じた適切なPL値を設定することができ、バッテリ22の電力残量の過度の減少を抑制しつつ、バッテリ22の稼働によるピークアシスト機能を有効に活用することができる。その結果、設備を無駄なく効率よく利用することができ、ピークアシスト機能の性能の向上を図ることができる。
ここで、本発明では、過去の充放電量の実績Cと、以後の充放電量の予測値(Sb−Sa)と、に基づいて、具体的には、「C+(Sb−Sa)=0」となるよう、PL値を算出している。但し、本発明では、上述したPL値の算出方法は一例であって、他の方法でPL値を算出してもよい。例えば、実績Cと予測値(Sb−Sa)との和が0に一致する場合だけでなく、0に近づくようPL値を算出してもよい。さらにいうと、バッテリ22自体の充放電量が均衡するよう、つまり、過去(実績)の充放電量と今後(予測)の充放電量、あるいは、今後(予測)の充電量と放電量、が均衡するよう、PL値を算出してもよい。また、実績Cと予測値(Sb−Sa)を用いて他の式でPL値を算出してもよい。さらには、過去の充放電量の実績C、または、以後の充放電量の予測値(Sb−Sa)、のいずれか一方のみに基づいて、PL値を算出してもよい。
例えば、過去の充放電量の実績Cのみを用いる場合には、実績Cの値の正負や大きさに応じて、以後のPL値を設定してもよい。一例としては、実績Cが負の値である場合には、PL値を比較的大きいと規定された値に設定して、以後の期間ではバッテリ22に充電が行われる確率が高くなるようにする。また、以後の充放電量の予測値のみを用いる場合には、例えば、SbとSaとが等しくなるようPL値を設定してもよい。
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、図5乃至図7を参照して説明する。図5は、実施形態2に関連する消費電力やPL値の変化の一例を示す図である。図6は、実施形態2における消費電力やPL値の変化の一例を示す図である。図7は、ピークアシスト制御装置の動作を説明するための図である。
本実施形態における情報処理システムは、上述した実施形態1のものとほぼ同様の構成を取っている。つまり、本実施形態の情報処理システムは、図1に示す構成を取っている。但し、本実施形態では、ピークアシスト制御装置30が備える電力採取部31、供給上限値計算部32の機能が、実施形態1とは異なる。以下では、主に実施形態1と異なる点について説明する。
まず、電力採取部31(検出手段)は、電源モジュール10から供給される電力量を、サーバ10による消費電力量として検出して記憶する。また、電力採取部31は、後述するように、更新期間が経過して新たなPL値を算出する際に、バッテリ22の電力残量も検出する。そして、電力採取部31は、検出したサーバ10の消費電力量とバッテリ22の電力残量を供給上限値計算部32に通知する。
また、供給上限値計算部32(制御手段)は、予め設定された更新期間が経過するごとに、電源装置21からサーバ10に供給される電力量の上限値であるPL値(電源装置上限値)を計算する。ここで、供給上限値計算部32によるPL値の算出方法について、図5乃至図7を参照して説明する。
まず、供給上限値計算部32が実施形態1と同様の方法でPL値を算出することで、図5に示すような消費電力量EやPL値(PL)、及び、バッテリ残量Bになったことを想定する。この例では、バッテリ残量Bが100%の状態から開始されている。そして、時間L以降に着目すると、時間Lから時間t6では、PL値(PL)に対して消費電力量Eが低くなるため、バッテリ22への充電がなされるはずである。しかしながら、この例では、すでにバッテリ残量Bが100%であるため、これ以上の充電はできない。すると、時間t8となると、充放電量の実績C=0であるにもかかわらず、バッテリ22の電力残量Bが当初の100%よりも低い値になってしまっている。つまり、充放電量の実績Cと実際のバッテリ22の電力残量Bとに乖離が生じてしまう。このような事態を解決するために、本実施形態における供給上限値計算部32は、以下の方法でPL値を算出する。
まず、供給上限値計算部32は、電力採取部31にて検出された消費電力量を受け取って記憶し(図7のステップS11)、更新期間が経過することを待つ(図7のステップ12)。このとき、現在の時間はt7とt8の間であるとする。そして、更新期間が経過、ここでは、時間t8となると(図4のステップS12でYes)、バッテリ22に対する過去の充放電量の実績C(実績充放電量)を算出する(図7のステップS13)。
続いて、供給上限値計算部32は、電力採取部31にて検出されたバッテリ22の電力残量Bを取得し(図7のステップS14)、当該バッテリ22の電力残量Bが予め設定された閾値D以上であるか否かを調べる(図7のステップS15)。なお、ここでは、電力残量Bと閾値Dとの比較を、バッテリ22の容量に対する電力残量の割合で判断することとし、閾値D=90%であるとする。
このとき、バッテリ22の電力残量Bが閾値D以上である場合には(図7のステップS15でNo)、実施形態1と同様の方法でPL値を算出する(図7のステップS17,S18,S19)。一方、バッテリ22の電力残量Bが閾値D未満、ここでは、電力残量Bが90%未満である場合には(図7のステップS15でYes)、以下の方法でPL値を算出する。
バッテリ22の電力残量Bが閾値D未満つまり90%未満である場合には、まず、上述したように算出したバッテリ22の充放電量の実績Cを補正する(図7のステップS16)。ここでは、バッテリ22の充電量が増加するようなPL値を算出できるよう、充放電量の実績Cを補正する。例えば、直後の期間で、「(100%−閾値(90%))」つまり「10%」だけ、バッテリ22の充電量を回復できるPL値を算出可能なよう、充放電量の実績Cを補正する補正値Cdを算出する。
続いて、供給上限値計算部32は、以後の更新期間におけるバッテリ22の充放電量の予測値(予測充放電量)を算出する(図7のステップS17)。このとき、バッテリ22の充放電量の予測値は、直前の更新期間の消費電力量を、直後の更新期間の消費電力量として予測して、当該消費電力量を用いて算出する。
そして、供給上限値計算部32は、上記のようにして算出した、充放電量の実績C及び補正値Cdと、直後の期間における充放電量の予測値(Sb−Sa)と、に基づいて、直後の期間のPL値を算出する(図4のステップS18)。具体的には、上記実績C及び補正値Cdと予測値(Sb−Sa)との和が「0」(「(C+Cd)+(Sb−Sa)=0」)となるようなPL値を算出する。このとき、実績Cの補正値Cdは、算出されるPL値を新たに設定することで、以後の期間t8−t9でバッテリ22の充電量を増加させることができるような値に設定している。例えば、図6の例では、実績Cの値を減少させる補正値Cd(この例ではCd<0)を用いている。このため、図6に示すように、算出されるPL値(PL1)は、補正値Cdを用いずに算出された図5の場合のPL値(PL0)と比較して、高い値となる。
その後、供給上限値計算部32は、算出したPL値(PL1)を供給上限設定部33に通知することで、期間t8−t9のPL値(PL1)が電源モジュール20に設定される(図7のステップS19)。これにより、図6に示すように、期間t8−t9でバッテリ22の電力残量Bが増加することとなる。
その後は、次の更新期間が経過するまでサーバ10の消費電力の検出を行って記録し、次の更新期限が経過すると、上述したように直後の更新期間のPL値を算出して設定する。そして、更新期間が経過する度に、上述したように直後の更新期間のPL値を算出して設定することを繰り返す。
以上のように、本発明では、サーバ10の消費電力量とバッテリ22の電力残量とに基づいて、新たなPL値を算出して設定している。具体的には、バッテリ22の電力残量が閾値以下の場合に、消費電力量に基づく値であるバッテリ22の過去の充放電量の実績Cを補正して、当該実績C及び補正値Cdと、以後の充放電量の予測値(Sb−Sa)と、を用いて、新たなPL値を算出して設定している。これにより、算出した充放電量の実績が実際のバッテリ22の電力残量と異なることによる充電量の低下を改善することができる。このため、サーバ10の過去の実際の稼働状況に応じた適切なPL値を設定することができ、バッテリ22の電力残量の過度の減少を抑制しつつ、バッテリ22の稼働によるピークアシスト機能を有効に活用することができる。その結果、設備を無駄なく効率よく利用することができ、ピークアシスト機能の性能の向上を図ることができる。
ここで、本発明では、過去の充放電量の実績C及び補正値Cdと、以後の充放電量の予測値(Sb−Sa)と、を用いてPL値を算出しているが、上述したPL値の算出方法は一例であって、他の方法でPL値を算出してもよい。例えば、実績C及び補正値Cdと予測値(Sb−Sa)との和が0に一致する場合だけでなく、0に近づくようPL値を算出してもよい。さらにいうと、バッテリ22の補正した過去の充放電量と今後の充放電量とが均衡するよう、PL値を算出してもよい。また、他の式でPL値を算出してもよく、過去の充放電量の実績Cとその補正値Cdのみを用いて、PL値を算出してもよい。例えば、過去の充放電量の実績C及び補正値Cdのみを用いる場合には、これらの値の正負や大きさに応じて、以後のPL値を設定してもよい。さらに、本発明では、上述した補正値Cdの算出方法も、上述した方法に限定されない。
<実施形態3>
次に、本発明の第3の実施形態を、図8乃至図10を参照して説明する。図8は、本発明における情報処理システムの構成を示すブロック図であり、図9乃至図10は、制御装置の動作を示すフローチャートである。
図8に示すように、情報処理システムは、情報処理装置110と、電源装置121と、電力貯蔵装置122と、制御装置130と、を備えている。制御装置130は、装備された演算装置にプログラムが実行されることで構築された、検出手段131と、制御手段132と、を備えている。この制御手段132は、基本的な機能として、電源装置121と電力貯蔵装置122とによる情報処理装置110への電力Pの供給を制御する機能を有する。
上記検出手段131は、情報処理装置の消費電力量を検出する(図9のステップS101,図10のステップS111)。例えば、電源装置121及び電力貯蔵装置122から実際に情報処理装置110に供給された電力Pを計測することで、消費電力を検出する。
上記制御手段132は、上記検出手段131にて検出された過去の消費電力量に基づいて、電源装置121から情報処理装置110に供給される電力量の上限値である電源装置上限値を新たに算出する(図9のステップS102)。このとき、制御手段132は、検出した過去の消費電力量に基づいて、以後の消費電力量を予測し、当該予測した消費電力量に基づいて新たな電源装置上限値を算出してもよい(図10のステップS112,S113)。
そして、制御手段132は、算出した新たな電源装置上限値を電源装置121に設定して(図9のステップS103,図10のステップS114)、当該電源装置121からの電力の供給量の特性を表す値(例えば、供給する電力量の値(W)や電流の値(A))が電源装置上限値を超えないよう制御する。
これにより、上記情報処理システムでは、過去の消費電力量の変化に応じて電源装置上限値が設定されるため、情報処理装置110の稼働状況に応じて電力貯蔵装置122の貯蔵電力量が増減することとなる。その結果、電力貯蔵装置122の貯蔵電力量の過度の減少を抑制し、電力貯蔵装置122を有効に活用することができ、設備の無駄を抑制し、ピークアシスト機能の性能の向上を図ることができる。
<実施形態4>
次に、本発明の第4の実施形態を、図8及び図11を参照して説明する。図8は、本発明における情報処理システムの構成を示すブロック図であり、図11は、制御装置の動作を示すフローチャートである。
図8に示すように、情報処理システムは、情報処理装置110と、電源装置121と、電力貯蔵装置122と、制御装置130と、を備えている。制御装置130は、装備された演算装置にプログラムが実行されることで構築された、検出手段131と、制御手段132と、を備えている。この制御手段132は、基本的な機能として、電源装置121と電力貯蔵装置122とによる情報処理装置110への電力Pの供給を制御する機能を有する。
上記検出手段131は、情報処理装置の消費電力量を検出する(図11のステップS121)。例えば、電源装置121及び電力貯蔵装置122から実際に情報処理装置110に供給された電力Pを計測することで、消費電力を検出する。
上記制御手段132は、上記検出手段131にて検出された過去の消費電力量に基づいて、過去の電力貯蔵装置122に対する電力の充放電量の実績を表す実績充放電量を算出する(図11のステップS122)。そして、制御手段132は、この算出した実績充放電量に基づいて、電源装置121から情報処理装置110に供給される電力量の上限値である電源装置上限値を新たに算出する(図11のステップS123)。
そして、制御手段132は、算出した新たな電源装置上限値を電源装置121に設定して(図11のステップS124)、当該電源装置121からの電力の供給量の特性を表す値が電源装置上限値を超えないよう制御する。
これにより、上記情報処理システムでは、過去の消費電力量の変化に応じて電源装置上限値が設定されるため、情報処理装置110の稼働状況に応じて電力貯蔵装置122の貯蔵電力量が増減することとなる。その結果、電力貯蔵装置122の貯蔵電力量の過度の減少を抑制し、電力貯蔵装置122を有効に活用することができ、設備の無駄を抑制し、ピークアシスト機能の性能の向上を図ることができる。
<実施形態5>
次に、本発明の第5の実施形態を、図8及び図12を参照して説明する。図8は、本発明における情報処理システムの構成を示すブロック図であり、図11は、制御装置の動作を示すフローチャートである。
図8に示すように、情報処理システムは、情報処理装置110と、電源装置121と、電力貯蔵装置122と、制御装置130と、を備えている。制御装置130は、装備された演算装置にプログラムが実行されることで構築された、検出手段131と、制御手段132と、を備えている。この制御手段132は、基本的な機能として、電源装置121と電力貯蔵装置122とによる情報処理装置110への電力Pの供給を制御する機能を有する。
上記検出手段131は、情報処理装置110の消費電力量と、電力貯蔵装置122の貯蔵電力量と、を検出する(図12のステップS131)。消費電力量は、例えば、電源装置121及び電力貯蔵装置122から実際に情報処理装置110に供給された電力Pを計測することで検出する。
上記制御手段132は、上記検出手段131にて検出された消費電力量と貯蔵電力量に基づいて、電源装置121から情報処理装置110に供給される電力量の上限値である電源装置上限値を新たに算出する(図12のステップS132)。例えば、貯蔵電力量が閾値以下の場合に、消費電力に基づく値を補正し、当該補正した値に基づいて新たな電源装置上限値を算出する。
そして、制御手段132は、算出した新たな電源装置上限値を電源装置121に設定して(図12のステップS133)、当該電源装置121からの電力の供給量の特性を表す値が電源装置上限値を超えないよう制御する。
これにより、上記情報処理システムでは、消費電力量と貯蔵電力量の変化に応じて電源装置上限値が設定されるため、情報処理装置110の稼働状況に応じて電力貯蔵装置122の貯蔵電力量が増減することとなる。その結果、電力貯蔵装置122の貯蔵電力量の過度の減少を抑制し、電力貯蔵装置122を有効に活用することができ、設備の無駄を抑制し、ピークアシスト機能の性能の向上を図ることができる。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における制御装置、プログラム、電力制御方法の構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
電源装置と電力貯蔵装置とによる情報処理装置への電力の供給を制御する制御手段と、
前記情報処理装置の消費電力量を検出する検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記電源装置からの電力の供給量の特性を表す値を予め設定された電源装置上限値を超えないよう制御すると共に、前記検出手段にて検出された過去の前記消費電力量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
制御装置。
上記発明によると、制御装置は、電源装置と電力貯蔵装置から電力が供給される情報処理装置において、過去の消費電力量に応じて電源装置からの電力の供給量の上限値である電源装置上限値を設定する。そして、制御装置は、電源装置からの電力供給量の特性を表す値が電源装置上限値を超えないよう制御する。このように、過去の消費電力量の変化に応じて電源装置上限値を設定するため、情報処理装置の稼働状況に応じて電力貯蔵装置の貯蔵電力量が増減することとなる。その結果、電力貯蔵装置の貯蔵電力量の過度の減少を抑制し、電力貯蔵装置を有効に活用することができ、設備の無駄を抑制し、ピークアシスト機能の性能の向上を図ることができる。
(付記2)
付記1に記載の制御装置であって、
前記制御手段は、前記検出手段にて検出された過去の前記消費電力量に基づいて、以後の前記消費電力量を予測し、当該予測した前記消費電力量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
制御装置。
(付記3)
付記2に記載の制御装置であって、
前記制御手段は、前記予測した消費電力量に基づいて、以後の前記電力貯蔵装置に対する電力の充放電量を予測した予測充放電量を算出し、当該予測充放電量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
制御装置。
(付記4)
付記3に記載の制御装置であって、
前記制御手段は、新たに設定する前記電源装置上限値に対する前記予測した消費電力量に基づいて、以後の前記電力貯蔵装置に対する電力の充電量及び放電量を前記予測充放電量として算出する、
制御装置。
上記発明によると、制御装置は、情報処理装置の過去の消費電力量に応じて、当該情報処理装置の以後の消費電力量を予測し、かかる予測値から新たな電源装置上限値を設定する。特に、過去の消費電力量から、以後の消費電力量の予測に基づく以後の電力貯蔵装置の充放電量の予測値である予測充放電量を算出し、これに応じて電源装置上限値を設定する。このように、過去の消費電力量の変化に応じて、以後の消費電力量さらには充放電量を予測することで、情報処理装置の稼働状況に応じた適切な電源装置上限値を設定することができる。その結果、電力貯蔵装置の貯蔵電力量の過度の減少を抑制し、電力貯蔵装置を有効に活用することができ、設備の無駄を抑制し、ピークアシスト機能の性能の向上を図ることができる。
(付記5)
付記1乃至4のいずれかに記載の制御装置であって、
前記電力貯蔵装置は、前記電源装置が供給する電力により充電され、
前記制御手段は、前記電力貯蔵装置の充放電量が均衡するよう、新たな前記電源装置上限値を設定する、
制御装置。
(付記6)
付記3又は4に記載の制御装置であって、
前記制御手段は、前記検出手段にて検出された過去の前記消費電力量に基づいて過去の前記電力貯蔵装置に対する電力の充放電量の実績を表す実績充放電量を算出し、当該実績充放電量と前記予測充放電量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
制御装置。
(付記7)
付記6に記載の制御装置であって、
前記制御手段は、前記予測充放電量と前記実績充放電量とが均衡するよう、新たな前記電源装置上限値を設定する、
制御装置。
上記発明によると、制御装置は、情報処理装置の過去の消費電力量に応じて、過去の電力貯蔵装置に対する電力の充放電量の実績を表す実績充放電量を算出する。そして、制御装置は、この過去の実績充放電量と以後の予測充放電量とに応じて、新たな電源装置上限値を設定する。このように、以後の充放電量の予測値だけでなく、過去の充放電量の実績値も用いることで、情報処理装置の稼働状況に応じた適切な電源装置上限値を設定することができる。その結果、電力貯蔵装置の貯蔵電力量の過度の減少を抑制し、電力貯蔵装置を有効に活用することができ、設備の無駄を抑制して、ピークアシスト機能の性能の向上を図ることができる。
(付記8)
付記1乃至7のいずれかに記載の制御装置であって、
前記制御手段は、直前の所定期間における前記検出手段にて検出された前記消費電力量を直後の所定期間の前記消費電力量として予測し、当該予測した消費電力量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
制御装置。
(付記9)
付記6又は7に記載の制御装置であって、
前記制御手段は、予め設定された期間が経過するごとに、直前の期間における前記検出手段にて検出された前記消費電力量から直後の期間における前記予測充放電量を算出すると共に、直前の期間よりも所定期間だけ前の期間から当該直前の期間までにおける前記電力貯蔵装置に対する電力の充放電量の実績を表す前記実績充放電量を算出し、前記予測充放電量と前記実績充放電量とに基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
制御装置。
上記発明によると、まず、予測充放電は、直前の所定期間の消費電力量から算出し、また、実績充放電量は、直前の期間までの過去の期間の消費電力量から算出する。そして、制御装置は、これらの値から新たな電源装置上限値を設定する。このようにすることで、充放電予測値に対して実際の消費電力量に基づく充放電量が異なった場合であっても、かかる充放電予測値に対する実際の充放電量は、後の期間では充放電量実績値として算出される。このため、情報処理装置の稼働状況に応じた適切な電源装置上限値を設定することができる。その結果、電力貯蔵装置の貯蔵電力量の過度の減少を抑制し、電力貯蔵装置を有効に活用することができ、設備の無駄を抑制して、ピークアシスト機能の性能の向上を図ることができる。
(付記10)
電源装置及び電力貯蔵装置を有する電源モジュールと、
前記電源モジュールから情報処理装置への電力の供給を制御する制御手段を有する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記情報処理装置の消費電力量を検出する検出手段を備え、
前記制御装置が有する前記制御手段は、前記電源装置からの電力の供給量の特性を表す値を予め設定された電源装置上限値を超えないよう制御すると共に、前記検出手段にて検出された過去の前記消費電力量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
電力供給システム。
(付記11)
制御装置に、
電源装置と電力貯蔵装置とによる情報処理装置への電力の供給を制御する制御手段と、
前記情報処理装置の消費電力量を検出する検出手段と、を実現させると共に、
前記制御手段は、前記電源装置からの電力の供給量の特性を表す値を予め設定された電源装置上限値を超えないよう制御すると共に、前記検出手段にて検出された過去の前記消費電力量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
プログラム。
(付記12)
電源装置と電力貯蔵装置とによる情報処理装置への電力の供給を制御する電力制御方法であって、
前記電源装置からの電力の供給量の特性を表す値を予め設定された電源装置上限値を超えないよう制御すると共に、
前記情報処理装置の消費電力量を検出し、
検出された過去の前記消費電力量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
電力制御方法。
なお、上述したプログラムは、記憶装置に記憶されていたり、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
10 サーバ
20 電源モジュール
21 電源装置
22 バッテリ
30 ピークアシスト制御装置
31 電力採取部
32 供給上限値計算部
33 供給上限値設定部
34 キャッピング値計算部
35 キャッピング値設定部
110 情報処理装置
121 電源装置
122 電力貯蔵装置
130 制御装置
131 検出手段
132 制御手段

Claims (11)

  1. 電源装置と電力貯蔵装置とによる情報処理装置への電力の供給を制御する制御手段と、
    前記情報処理装置の消費電力量を検出する検出手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記電源装置からの電力の供給量の特性を表す値を予め設定された電源装置上限値を超えないよう制御すると共に、直前の所定期間における前記検出手段にて検出された前記消費電力量を直後の所定期間の前記消費電力量として予測し、当該予測した消費電力量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
    制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記制御手段は、前記検出手段にて検出された過去の前記消費電力量に基づいて、以後の前記消費電力量を予測し、当該予測した前記消費電力量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
    制御装置。
  3. 請求項2に記載の制御装置であって、
    前記制御手段は、前記予測した消費電力量に基づいて、以後の前記電力貯蔵装置に対する電力の充放電量を予測した予測充放電量を算出し、当該予測充放電量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
    制御装置。
  4. 請求項3に記載の制御装置であって、
    前記制御手段は、新たに設定する前記電源装置上限値に対する前記予測した消費電力量に基づいて、以後の前記電力貯蔵装置に対する電力の充電量及び放電量を前記予測充放電量として算出する、
    制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の制御装置であって、
    前記電力貯蔵装置は、前記電源装置が供給する電力により充電され、
    前記制御手段は、前記電力貯蔵装置の充放電量が均衡するよう、新たな前記電源装置上限値を設定する、
    制御装置。
  6. 請求項3又は4に記載の制御装置であって、
    前記制御手段は、前記検出手段にて検出された過去の前記消費電力量に基づいて過去の前記電力貯蔵装置に対する電力の充放電量の実績を表す実績充放電量を算出し、当該実績充放電量と前記予測充放電量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
    制御装置。
  7. 請求項6に記載の制御装置であって、
    前記制御手段は、前記予測充放電量と前記実績充放電量とが均衡するよう、新たな前記電源装置上限値を設定する、
    制御装置。
  8. 請求項6又は7に記載の制御装置であって、
    前記制御手段は、予め設定された期間が経過するごとに、直前の期間における前記検出手段にて検出された前記消費電力量から直後の期間における前記予測充放電量を算出すると共に、直前の期間よりも所定期間だけ前の期間から当該直前の期間までにおける前記電力貯蔵装置に対する電力の充放電量の実績を表す前記実績充放電量を算出し、前記予測充放電量と前記実績充放電量とに基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
    制御装置。
  9. 電源装置及び電力貯蔵装置を有する電源モジュールと、
    前記電源モジュールから情報処理装置への電力の供給を制御する制御手段を有する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記情報処理装置の消費電力量を検出する検出手段を備え、
    前記制御装置が有する前記制御手段は、前記電源装置からの電力の供給量の特性を表す値を予め設定された電源装置上限値を超えないよう制御すると共に、直前の所定期間における前記検出手段にて検出された前記消費電力量を直後の所定期間の前記消費電力量として予測し、当該予測した消費電力量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
    電力供給システム。
  10. 制御装置に、
    電源装置と電力貯蔵装置とによる情報処理装置への電力の供給を制御する制御手段と、
    前記情報処理装置の消費電力量を検出する検出手段と、を実現させると共に、
    前記制御手段は、前記電源装置からの電力の供給量の特性を表す値を予め設定された電源装置上限値を超えないよう制御すると共に、直前の所定期間における前記検出手段にて検出された前記消費電力量を直後の所定期間の前記消費電力量として予測し、当該予測した消費電力量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
    プログラム。
  11. 電源装置と電力貯蔵装置とによる情報処理装置への電力の供給を制御する電力制御方法であって、
    前記電源装置からの電力の供給量の特性を表す値を予め設定された電源装置上限値を超えないよう制御すると共に、
    前記情報処理装置の消費電力量を検出し、
    直前の所定期間における検出された前記消費電力量を直後の所定期間の前記消費電力量として予測し、当該予測した消費電力量に基づいて新たな前記電源装置上限値を設定する、
    電力制御方法。
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