JP6031850B2 - 情報機器、データ保証システム、処理装置、データ保証方法およびプログラム - Google Patents
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Description
ここで、ソフトエラーなどデータのエラーに対して、ECC(Error Checking and CorrectionもしくはError Correction Coding)やCRC(Cyclic Redundancy Check)やパリティ(Parity)などのエラーチェックビットを付与してエラー検出ないしエラー訂正を行う方法が知られている。例えば、一般的なECCメモリでは、データ64ビットに対して8ビットのエラー訂正符号を対応させ、64ビットのうち1ビットのエラーを訂正する。
これにより、FPGAに書き込まれている属性情報にソフトエラーに起因する誤りや欠落がないかを判定することができ、ソフトエラーの影響を修復する、とされている。
これにより、記憶装置のエラーの潜在、比較装置の故障の潜在を防止でき、ソフトエラー発生の際は動作継続が可能となり、システムとして、稼働率を向上する、とされている。
また、特許文献2に記載の技術は、プロセッサが多重化(冗長化)された構成に関するものであり、プロセッサが多重化されていない構成に適用することはできない。
なお、本実施形態では情報機器100が設定データをテーブル形式にて記憶する場合について説明するが、情報機器100が記憶する設定データのデータ形式はテーブル形式に限らず、有効データと無効データとを区別可能なデータ形式であればよい。
メインメモリ120は、設定データのうちの有効データを含む各種データを記憶する記憶デバイスである。このメインメモリ120の構成として様々なものを用いることができる。例えば、メインメモリ120は、SRAMのECCメモリを用いて構成されていてもよいし、ソフトエラー耐性の比較的高いスタック型(積み上げ型)DRAM(Dynamic Random Access Memory)を用いて構成されていてもよい。また、メインメモリ120が、キャッシュメモリまたは二次記憶デバイスなどを備えて記憶階層構造をなしていてもよい。
内部メモリ151は、FPGA150のロジック設定を示すデータを設定データとして記憶する。ここで、例えばFPGA150の提供する論理回路の一部が使用される場合において、使用される論理回路に対するロジック設定のデータが有効データの一例に該当し、不使用の論理回路に対するロジック設定のデータが無効データの一例に該当する。
バス170は、CPU110が情報機器100の各部にアクセスするための信号経路を提供する。
テーブル記憶部232は、連想メモリ140にて実現され、データテーブルT22を記憶する。ここで、データテーブルT22は、設定データの一例に該当するテーブル形式のデータである。
テーブル記憶部233は、内部メモリ151にて実現され、データテーブルT23を記憶する。ここで、データテーブルT23は、論理処理部250が行う論理処理の設定を示すテーブル形式のデータであり、設定データの一例に該当する。
表示部260は、表示装置160にて実現され、処理部210の制御に従って各種画像を表示する。特に、表示部260は、基情報記憶部220の記憶する基情報を表示する。
同図の処理において、処理部210は、まず、データテーブルにエラーがあるか否かを判定する(ステップS101)。具体的には、例えば、テーブル記憶部231や232や233が、データテーブルT21やT22やT23をECCまたはハミング符号など誤り訂正符号(誤り訂正可能な符号)にて記憶しておく。そして、処理部210は、当該符号を用いたエラー検出を行ってエラーの有無を判定する。
一方、エラー有りと判定した場合(ステップS101:YES)、エラー訂正を行う(ステップS102)。具体的には、処理部210は、テーブル記憶部231や232や233に適用されている誤り訂正符号を用いてエラーを訂正する。
その後、同図の処理を終了する。
かかるビット数を超えるエラーに対応するため、処理部210は、データテーブルと基情報とのデータ比較(およびデータ書換)とを行う。
処理部210は、例えば周期的に各データテーブルのデータについて1エントリずつ図4の処理を行うなど、周期的に図4の処理を行う。なお、ここでいうエントリは、テーブルの1行分など、互いに対応付けられた一纏まりのデータである。
さらに、図3の処理にて訂正不能なエラーを検出した際に、処理部210が図4の処理を行うようにしてもよい。例えば、1ビットエラーを訂正可能かつ2ビットエラーを検出可能なECCにて2ビットエラーを検出した際に、処理部210が図4の処理を行うようにしてもよい。
一方、不一致有りと判定した場合(ステップS202:YES)、処理部210は、基情報から読み出したデータをデータテーブルの該当部分に上書き(データ書換)することで、エラーを訂正する(ステップS203)。
その後、同図の処理を終了する。
これに対して、基情報記憶部220は、基情報T11として有効データのみを記憶するので、有効データと無効データとを区別するためのデータを記憶する必要が無い。従って、基情報記憶部220におけるデータを用いることで、情報機器100は、有効データと無効データとを区別するためのデータにおけるソフトエラーに起因する誤動作を回避し得る。
また、メインメモリ120(図1)として、LSI(Large Scale Integration)材料の純度を高めて放射性不純物を削減した修正回路を使用することで、ソフトエラーの発生頻度を低減させるようにしてもよい。
ここで、情報機器100のハードウェアに故障が生じた場合、同様のエラーが頻発することが考えられる。例えば、テーブル記憶部231のあるビットに故障が発生して当該ビットの値が「0」に固定された場合、当該ビットに「1」が書き込まれる毎にエラーが発生することになる。そこで、処理部210が、図3の処理や図4の処理におけるエラー検出回数を記憶しておき、エラー検出頻度が所定の閾値頻度以上になると、ハードウェア故障として処理を行うようにしてもよい。
これにより、処理部210は、テーブル記憶部231や232や233でのエラー訂正処理にて訂正可能なビット数を超えるエラーについても訂正することができる。特に、処理部210は、値が可変なデータに関しても、また、プロセッサが多重化されていない構成においても、データテーブルT21やT22やT23における複数ビットのソフトエラーを訂正し得る。従って、情報機器100では、当該複数ビットのソフトエラーが生じた際に、当該情報機器100のリセットが必要となる可能性を低減させることができる。
これにより、基情報記憶部220の記憶容量を低減させ得る。
これにより、表示部260は、テーブル記憶部231や232や233にアクセスする必要無しに情報機器100の設定に関する情報を表示することができる。従って、情報機器100では、当該表示のための処理におけるテーブル記憶部231や232や233へのアクセスと、例えば通信処理など情報機器100が実行する他の処理におけるアクセスとが衝突して処理速度が低下することを防止し得る。
図5は、図2に示される情報機器100のうち、本発明の最小構成を示す概略ブロック図である。図5では、図2の各部のうち、処理部210と、基情報記憶部220とが示されている。また、図5に示すテーブル記憶部230は、図2におけるテーブル記憶部231、232および233を一般化した機能部に該当する。情報機器100におけるSRAM130や連想メモリ140やFPGA150の構成について説明したように、テーブル記憶部230を実現するデバイスとして様々なものを用いることができる。
これにより、処理部210は、テーブル記憶部230でのエラー訂正処理にて訂正可能なビット数を超えるエラーについても訂正することができる。特に、処理部210は、値が可変なデータに関しても、また、プロセッサが多重化されていない構成においても、データテーブルにおける複数ビットのソフトエラーを訂正し得る。従って、情報機器100では、当該複数ビットのソフトエラーが生じた際に、当該情報機器100のリセットが必要となる可能性を低減させることができる。
これにより、基情報記憶部220の記憶容量を低減させ得る。
図6は、本実施形態における情報機器100の変形例であるデータ保証システム1の構成を示す概略構成図である。同図において、データ保証システム1は、情報機器330と、処理装置310と、基情報記憶装置320とを具備する。情報機器330は、記憶デバイス331を具備する。
基情報記憶装置320は、情報機器330における設定データのうち有効データを記憶する。
処理装置310は、記憶デバイス331の記憶する有効データと基情報記憶装置320の記憶する有効データとが一致するか否かを判定する。そして、一致しないと判定した場合、処理装置310は、基情報記憶装置320の記憶する有効データを、記憶デバイス331に書き込む(記憶デバイス331の記憶する有効データの該当部分に上書きする)。
これにより、処理装置310は、記憶デバイス331でのエラー訂正処理にて訂正可能なビット数を超えるエラーについても訂正することができる。特に、処理装置310は、値が可変なデータに関しても、また、プロセッサが多重化されていない構成においても、記憶デバイス331における複数ビットのソフトエラーを訂正し得る。従って、データ保証システム1では、当該複数ビットのソフトエラーが生じた際に、情報機器330のリセットが必要となる可能性を低減させることができる。
これにより、基情報記憶装置320の記憶容量を低減させ得る。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
100、330 情報機器
110 CPU
120 メインメモリ
130 SRAM
140 連想メモリ
150 FPGA
151 内部メモリ
160 表示装置
170 バス
210 処理部
220 基情報記憶部
230、231、232、233 テーブル記憶部
250 論理処理部
260 表示部
331 記憶デバイス
310 処理装置
320 基情報記憶装置
Claims (8)
- 有効データと無効データとを含む設定データを記憶するテーブル記憶部と、
前記有効データ及び前記無効データのうち有効データを選択的に記憶する基情報記憶部と、
前記テーブル記憶部の記憶するデータのうち有効データと前記基情報記憶部の記憶する有効データとが一致するか否かを判定し、一致しないと判定すると、前記基情報記憶部の記憶する有効データを前記テーブル記憶部に書き込む処理部と、
を具備することを特徴とする情報機器。 - 前記テーブル記憶部は、誤り訂正符号にてデータを記憶し、
前記処理部は、前記テーブル記憶部に対して誤り訂正符号を用いたエラー訂正を行い、当該エラー訂正にて訂正不能なエラーを検出した場合、前記テーブル記憶部の記憶するデータのうち有効データと前記基情報記憶部の記憶する有効データとが一致するか否かを判定し、一致しないと判定すると、前記基情報記憶部の記憶する有効データを前記テーブル記憶部に書き込む、
請求項1に記載の情報機器。 - 有効データと無効データとを含む設定データを記憶する情報機器と、
前記有効データ及び前記無効データのうち有効データを選択的に記憶する基情報記憶装置と、
前記情報機器の記憶するデータのうち有効データと前記基情報記憶装置の記憶する有効データとが一致するか否かを判定し、一致しないと判定すると、前記基情報記憶装置の記憶する有効データを前記情報機器に書き込む処理装置と、
を具備することを特徴とするデータ保証システム。 - 情報機器の記憶する有効データ及び無効データのうち有効データと基情報記憶装置が有効データ及び前記無効データの中から選択的に記憶する有効データとが一致するか否かを判定し前記、一致しないと判定すると、前記基情報記憶装置の記憶する有効データを前記情報機器に書き込むことを特徴とする処理装置。
- 有効データと無効データとを含む設定データを記憶するテーブル記憶部と、
前記有効データを記憶する基情報記憶部と、
を具備する情報機器のデータ保証方法であって、
前記テーブル記憶部の記憶する有効データ及び前記無効データのうち有効データと前記基情報記憶部が前記有効データ及び前記無効データの中から選択的に記憶する有効データとが一致するか否かを判定し、一致しないと判定すると、前記基情報記憶部の記憶する有効データを前記テーブル記憶部に書き込む処理ステップを具備することを特徴とするデータ保証方法。 - 情報機器の記憶する設定データを保証する処理装置のデータ保証方法であって、
前記情報機器の記憶する前記設定データに含まれる有効データ及び無効データのうち有効データと、基情報記憶装置が前記有効データ及び前記無効データの中から選択的に記憶する有効データとが一致するか否かを判定し、一致しないと判定すると、前記基情報記憶装置の記憶する有効データを前記情報機器に書き込むことを特徴とするデータ保証方法。 - 有効データと無効データとを含む設定データを記憶するテーブル記憶部と、
前記有効データ及び前記無効データのうち有効データを選択的に記憶する基情報記憶部と、
を具備する情報機器を制御するコンピュータに、
前記テーブル記憶部の記憶するデータのうち有効データと前記基情報記憶部の記憶する有効データとが一致するか否かを判定し、一致しないと判定すると、前記基情報記憶部の記憶する有効データを前記テーブル記憶部に書き込む処理ステップを実行させるためのプログラム。 - 情報機器の記憶する設定データを保証する処理装置としてのコンピュータに、
前記情報機器の記憶する前記設定データに含まれる有効データ及び無効データのうち有効データと、基情報記憶装置が前記有効データ及び前記無効データの中から選択的に記憶する有効データとが一致するか否かを判定し、一致しないと判定すると、前記基情報記憶装置の記憶する有効データを前記情報機器に書き込む処理を行わせるためのプログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012146663A JP6031850B2 (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | 情報機器、データ保証システム、処理装置、データ保証方法およびプログラム |
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JP2012146663A JP6031850B2 (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | 情報機器、データ保証システム、処理装置、データ保証方法およびプログラム |
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JP2014010607A JP2014010607A (ja) | 2014-01-20 |
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