JP6025028B2 - 給電装置、給電回路および給電量調整方法 - Google Patents

給電装置、給電回路および給電量調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、互いに並列に接続された複数の負荷抵抗に交流電力を供給する給電装置に関する。より詳しくは、これらの負荷抵抗が設けられた受電回路に非接触で給電する給電回路を有する給電装置に関する。また、本発明は、互いに並列に接続された複数の負荷抵抗が設けられた受電回路に非接触で給電する給電回路に関する。さらに、本発明は、給電装置を用いた給電量調整方法に関する。
従来において、非接触で電力を受ける受電回路に光源の負荷抵抗が設けられている場合の回路は、例えば図1に示すようになる。
給電回路31は、整流器35とインバータ37と給電コイル39を有する。整流器35には、外部電源33から交流電力が供給される。整流器35は、外部電源33からの交流電力を直流電力に変換する。インバータ37は、整流器35からの直流電力を設定周波数の交流電力に変換する。給電コイル39は、インバータ37からの交流電力により、受電回路43の受電コイル45に交流電力を生じさせる。なお、給電回路31は、給電コイル39と直列に設けられたコンデンサ41を有する。
受電回路43は、受電コイル45と光源の負荷抵抗47を有する。受電コイル45は、給電コイル39から非接触で交流電力を受ける。給電コイル39と受電コイル45により電磁気結合回路が形成される。電磁気結合回路は、電磁誘導方式または電磁界共鳴方式によるものである。電磁気結合回路により、受電コイル45に交流電力が生じる。負荷抵抗47は、複数設けられ、これらの負荷抵抗47は互いに並列に接続されている。なお、受電回路43は、受電コイル45と直列に設けられたコンデンサ42を有する。
非接触給電により光源の負荷抵抗に電力を供給することは、例えば特許文献1に記載されている。しかし、特許文献1には、上述のような受電回路において、整流回路が設けられており、並列に接続された複数の負荷抵抗が設けられていない点で、上述の構成と異なっている。すなわち、特許文献1では、受電回路において、受電コイルに生じた交流電力が、整流回路により直流電力に変換され、この直流電力が光源の負荷抵抗に供給されている。
特開2012−28141号公報
受電回路43において、図1のように、複数の負荷抵抗47を並列に接続しており、各負荷抵抗47に交流電力が供給される場合には、1つの光源が壊れると、他の光源も壊れる可能性がある。これを図2に基づいて説明する。
図2は、図1の等価回路を示す。図2において、Cは、コンデンサ41の容量を示し、Cは、コンデンサ42の容量を示し、Lは、給電コイル39の自己インダクタンスを示し、Lは、受電コイル45の自己インダクタンスを示し、Lは、給電コイル39と受電コイル45の相互インダクタンスを示し、Rは、並列接続された複数の負荷抵抗47の合成抵抗を示す。また、図2において、Z、Zは、それぞれ、破線で囲んだ回路部分のインピーダンスを示す。
1つの光源の負荷抵抗47が切れて、この光源が壊れると、受電回路43において、負荷抵抗47の合成抵抗Rが増える。したがって、インピーダンスZが増える。これにより、インピーダンスの比Z/Zが大きくなるので、インピーダンスZにかかる電圧も大きくなる。その結果、正常な負荷抵抗47にかかる電圧も上昇する。
インバータ37よりも下流側の回路は、外部電源33を含む電力系から独立している小さな系であるので、合成抵抗Rの増加は、負荷抵抗47の電圧上昇に大きな影響を与える。すなわち、Zの大きさは比較的小さいので、Zに対するZの増大率が大きくなり、この増大率に応じて負荷抵抗47の電圧も大きく上昇する。
特に、光源がハロゲンランプである場合には、光源の負荷抵抗47にかかる電圧の上昇により、光源が壊れる可能性が高くなる。
上述では、受電回路43の負荷抵抗47は、互いに並列に接続された光源の抵抗であったが、互いに並列に接続された他の抵抗であっても、これらの抵抗のうちいずれかが切れると、上記と同様の問題が生じる可能性がある。
さらに、互いに並列に接続された負荷抵抗のうち、いずれかの負荷抵抗へ交流電力を供給することが、スイッチにより停止させられた場合にも、上記と同様の問題が生じる可能性がある。
そこで、本発明の目的は、インバータを含む給電回路から受電回路へ非接触で給電する場合に、受電回路において互いに並列に接続されており交流電力が供給される複数の負荷抵抗のうち、いずれかの負荷抵抗に交流電力が供給されなくなっても、他の負荷抵抗にかかる電圧を一定の範囲内に保つことができる手段を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明によると、互いに並列に接続された複数の負荷抵抗に交流電力を供給する給電装置であって、
前記複数の負荷抵抗が設けられた受電回路に非接触で給電する給電回路を有し、
給電回路は、
入力される直流電力を交流電力に変換するインバータと、
変換された交流電力が供給される給電コイルと、を有し、
受電回路は、
給電コイルから非接触で給電される受電コイルと、
受電コイルから交流電力が供給される複数の負荷抵抗と、を有し、
給電回路は、給電コイルに直列に接続されている可変抵抗を有している、ことを特徴とする給電装置が提供される。
本発明の好ましい実施形態によると、上述の給電装置は、いずれかの負荷抵抗に交流電力が供給されなくなった旨の検出信号を受ける制御部を有し、
この制御部は、検出信号を受けたら、前記可変抵抗の電気抵抗値を設定値に増やす。
代わりに、次のようにしてもよい。
受電回路は、前記複数の負荷抵抗の一部に対して設けられたスイッチを有し、
前記スイッチは、開かれることにより、前記複数の負荷抵抗のうち、このスイッチに対応する負荷抵抗へのみ、受電コイルから交流電力が供給されないようにし、
前記可変抵抗の電気抵抗値を調整する抵抗調整部を有し、
抵抗調整部は、前記スイッチを開く制御を行い、または、前記スイッチが開かれる動作を検出するように構成され、
抵抗調整部は、前記スイッチを開く制御を行う場合に、または、前記スイッチが開かれる動作を検出した場合に、前記可変抵抗の電気抵抗値を設定値に増やす。
また、上述の目的を達成するため、本発明によると、上述の給電装置を用いた給電量調整方法であって、いずれかの負荷抵抗に交流電力が供給されなくなった場合に、前記可変抵抗の電気抵抗値を設定値に増やす、ことを特徴とする給電量調整方法が提供される。
本発明によると、互いに並列に接続された複数の負荷抵抗が設けられた受電回路に非接触で給電する給電回路において、前記受電回路に非接触で給電する給電コイルと、前記給電コイルに直列に接続されている可変抵抗とを有し、前記複数の負荷抵抗のいずれかに電力が供給されなくなると、前記可変抵抗の電気抵抗値は増えることを特徴とする給電回路が提供される。
本発明によると、互いに並列に接続された複数の負荷抵抗が設けられた受電回路に非接触で給電する給電回路において、前記受電回路に非接触で給電する給電コイルと、前記給電コイルに直列に接続されている可変抵抗とを有し、前記複数の負荷抵抗は光源の抵抗であり、前記可変抵抗の電気抵抗値は手動で増やせるようになっていることを特徴とする給電回路が提供される。
本発明によると、互いに並列に接続された複数の負荷抵抗が設けられた受電回路に非接触で給電する給電装置において、前記受電回路に非接触で給電する給電コイルと、前記給電コイルに直列に接続されている可変抵抗と、いずれかの前記負荷抵抗に交流電力が供給されなくなったことを検出し、この検出に基づいて、人が検知可能な異常信号を出力する異常検出部とを有し、前記可変抵抗の電気抵抗値は手動で増やせるようになっていることを特徴とする給電装置が提供される。
互いに並列に接続された複数の負荷抵抗のうちいずれかの負荷抵抗に交流電力が供給されなくなると、残りの負荷抵抗にかかる電圧が上昇する。これに対応して、可変抵抗の電気抵抗値を増やせば、給電回路側のインピーダンスに対する受電回路側のインピーダンスの比率を、いずれかの負荷抵抗への交流電力供給の停止前後にわたって一定範囲内に保つことができる。これにより、いずれかの負荷抵抗への交流電力供給の停止前後にわたって、負荷抵抗にかかる電圧を一定範囲内に保つことができる。電圧の当該一定範囲は、例えば負荷抵抗が長時間切れないようにする電圧の範囲である。
本発明の課題を説明するための図である。 図1の回路の等価回路を示す。 本発明の実施形態による給電装置を示す。 図3の回路の等価回路を示す。 本発明の変更例による給電装置を示す。
本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図3は、本発明の実施形態による給電装置10を示す。給電装置10は、互いに並列に接続された複数の負荷抵抗19に交流電力を供給する。給電装置10は、複数の負荷抵抗19が設けられた受電回路5に非接触で給電する給電回路3を有する。
給電回路3は、インバータ7と給電コイル9を有する。インバータ7は、供給される直流電力を交流電力に変換する。給電コイル9には、インバータ7から交流電力が供給される。給電回路3において、給電コイル9には、コンデンサ11が直列に接続されている。なお、図3の例では、給電回路3は、整流器13を有し、整流器13は、外部電源15から供給される交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力をインバータ7に供給する。
受電回路5は、受電コイル17と負荷抵抗19を有する。受電コイル17には、給電コイル9から交流電力が非接触で供給される。給電コイル9と受電コイル17により電磁気結合回路が形成される。電磁気結合回路は、電磁誘導方式または電磁界共鳴方式によるものである。電磁気結合回路により、受電コイル17に交流電力が生じる。負荷抵抗19には、受電コイル17から交流電力が供給される。複数の負荷抵抗19は、互いに並列に接続されている。各負荷抵抗19は、一定の電気抵抗値を有するが、これらの電気抵抗値は互いに異なっていてもよい。複数の負荷抵抗19は、本実施形態では、それぞれ、電流が流れると光を発する複数のハロゲンランプの抵抗である。しかし、本発明によると、負荷抵抗19は、他の抵抗(例えば他の光源の抵抗)であってもよい。
なお、1つの負荷抵抗19は、複数の抵抗(例えば複数の光源の抵抗)を直列に接続したものであってもよい。また、受電回路5には、受電コイル17に直列に接続されたコンデンサ18が設けられている。
本実施形態によると、いずれかの負荷抵抗19が切れた場合に、他の負荷抵抗19が壊れてしまわないようにするために、給電回路3は、さらに、給電コイル9に直列に接続されている可変抵抗21を有している。この可変抵抗21の電気抵抗値は、いずれかの負荷抵抗19が切れた場合に、増やせるようになっている。
いずれかの負荷抵抗19が切れた場合を、図4に基づいて説明する。
図4は、図3の等価回路を示す。図4において、Cは、コンデンサ11の容量を示し、Cは、コンデンサ18の容量を示し、Lは、給電コイル9の自己インダクタンスを示し、Lは、受電コイル17の自己インダクタンスを示し、Lは、給電コイル9と受電コイル17の相互インダクタンスを示し、Rは、並列接続された複数の負荷抵抗19の合成抵抗を示し、Rは、可変抵抗21の電気抵抗値を示す。また、図4において、Z、Zは、それぞれ、破線で囲んだ回路部分のインピーダンスを示す。
いずれかの負荷抵抗19が切れて当該負荷抵抗19に交流電力が供給されなくなると、複数の負荷抵抗19の合成抵抗が増える。これに対応して、前記いずれかの負荷抵抗19が切れる前後にわたって、Z/Zが一定範囲内(好ましくは、同じ、またはほぼ同じ)になるように、可変抵抗21の電気抵抗値Rを増やす。これにより、前記いずれかの負荷抵抗19が切れる前後にわたって、負荷抵抗19にかかる電圧を一定範囲内(好ましくは、同じ、またはほぼ同じ)に保つことができる。このようにして、正常な負荷抵抗19が壊れて(すなわち、切れて)しまうことを防止できる。
本実施形態によると、給電装置10は、いずれかの負荷抵抗19に交流電力が供給されなくなった旨の検出信号を受ける制御部23を有する。この制御部23は、検出信号を受けたら、可変抵抗21を駆動して、可変抵抗21の電気抵抗値を設定値に増やす。検出信号は、受電回路5側に設けた異常検出部25から出力される。異常検出部25は、受電回路5が設置されている受電側の構造体に設けられる。異常検出部25は、(例えば、各負荷抵抗19への電流を検出し、この検出値に基づいて)いずれかの負荷抵抗19に交流電力が供給されなくなったことを検出し、その旨の前記検出信号を制御部23に対して出力する。
この検出信号は、図3の例では、送信部27と受信部29を介して制御部23に伝えられる。送信部27は、受電側の構造体に設けられ、異常検出部25から前記検出信号を受け、この検出信号を(好ましくは無線で)受信部29へ伝える。受信部29は、給電側の構造体に設けられ、送信部27から前記検出信号を受け、この検出信号を制御部23へ伝える。なお、受電側の構造体には、受電回路5が設けられており、給電側の構造体には、給電回路3が設けられている。
上述した本発明の実施形態によると、給電コイル9には、可変抵抗21が直列に接続されているので、いずれかの負荷抵抗19に交流電力が供給されなくなった時に、可変抵抗21の電気抵抗値を増やすことができる。これにより、上述のように、負荷抵抗19にかかる電圧を一定範囲内に維持することができる。この一定範囲は、例えば負荷抵抗19が長時間切れないようにする電圧の範囲である。
また、異常検出部25と制御部23により、いずれかの負荷抵抗19に交流電力が供給されなくなった時に、可変抵抗21の電気抵抗値を設定値に自動で増やす。これにより、各負荷抵抗19にかかる電圧は、上述の一定範囲内に自動で保たれる。なお、上述の設定値は、このような効果が得られるように(例えば実験的に)予め定めておく。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、以下の変更例1〜3のいずれかを採用してもよいし、変更例1〜3を任意に組み合わせて採用してもよい。この場合、以下で述べない点は上述と同じであってよい。
(変更例1)
可変抵抗21の電気抵抗値は、人が手動で変えられるようになっていてもよい。
負荷抵抗19が、光源の抵抗である場合には、人が、光源が光を発していないことを確認して、可変抵抗21の電気抵抗値を上述の設定値に増やしてよい。この場合、上述の制御部23と異常検出部25と送信部27と受信部29を省略してよい。
代わりに、上述の異常検出部25は、いずれかの負荷抵抗19に交流電力が供給されなくなった旨の検出信号を出力し、この検知信号に基づいて、適宜の手段により人が検知可能な異常信号を出力してよい。この異常信号は、例えば、音、光などによるものであってよい。人は、異常信号を検知したら、可変抵抗21の電気抵抗値を上述の設定値に増やしてよい。この場合、上述の制御部23と送信部27と受信部29を省略してよい。
(変更例2)
互いに並列に接続された3つ以上の負荷抵抗19のうち、1つ目の負荷抵抗19に交流電力が供給されなくなった場合は、上述の通りである。
この変更例2では、互いに並列に接続された3つ以上の負荷抵抗19のうち、1つ目の負荷抵抗19だけでなく2つ目の負荷抵抗19にも交流電力が供給されなくなった時に、上述の設定値からさらに増やした第2の設定値に負荷抵抗19の電気抵抗値を増やすようにしてよい。第2の設定値は、1つ目の負荷抵抗19だけでなく2つ目の負荷抵抗19にも交流電力が供給されなくなった時においても、残りの負荷抵抗19にかかる電圧が上述の一定範囲内になるように予め定められる。
また、この場合、異常検出部25は、1つ目の負荷抵抗19だけでなく2つ目の負荷抵抗19にも交流電力が供給されなくなったことを検出したら、その旨の検出信号を出力し、制御部23は、この検出信号に基づいて、可変抵抗21の電気抵抗値を第2の設定値に増やす。
なお、互いに並列に接続された4つ以上の負荷抵抗19のうち、3つまたはそれ以上の負荷抵抗19に交流電力が供給されなくなった場合も、同様に、第2の設定値からさらに増やした第3の設定値、または、第3の設定値より大きい設定値に負荷抵抗19の電気抵抗値を増やすようにしてよい。これにより、残りの負荷抵抗19にかかる電圧が上述の一定範囲内になるようにする。
(変更例3)
複数の負荷抵抗19のうち、一部の負荷抵抗19へ交流電力を供給することをスイッチ2(図5を参照)により停止する場合に、可変抵抗21の電気抵抗値が自動で調整されるようにしてもよい。この場合、図5の構成を採用してよい。
受電回路5は、複数の負荷抵抗19の一部に対して(対応して)設けられたスイッチ2を有する。スイッチ2は、開かれることにより、互いに並列に接続された複数の負荷抵抗19のうち、このスイッチ2に対応する負荷抵抗19へのみ、受電コイル17から交流電力が供給されないようにする。
給電装置10は、可変抵抗21の電気抵抗値を調整する抵抗調整部4を有する。
抵抗調整部4は、スイッチ2を開く制御を行ってよい。この場合、例えば、抵抗調整部4は、スイッチ2を開く旨の指令信号を受け、この指令信号に反応して、スイッチ2を開く制御を行う。抵抗調整部4は、スイッチ2を開く制御を行う時に、可変抵抗21の電気抵抗値を設定値に増やす制御を行う。
代わりに、抵抗調整部4は、スイッチ2が開かれる動作を検出してもよい。この場合、抵抗調整部4は、スイッチ2が開かれる動作を検出したら、可変抵抗21の電気抵抗値を設定値に増やす。
抵抗調整部4は、スイッチ2を開く制御を行う時に、または、スイッチ2が開かれる動作を検出したら、次のように、可変抵抗21の電気抵抗値を設定値に増やす。すなわち、抵抗調整部4は、スイッチ2を開く制御を行う時に、または、スイッチ2が開かれる動作を検出したら、このスイッチ2に対応しない残りの負荷抵抗19にかかる電圧が上述の一定範囲内になるように予め定められた設定値に、可変抵抗21の電気抵抗値を増やす。この設定値は、スイッチ2に対応する負荷抵抗19の数(1つまたは2つ以上)により異なる。図5の例では、スイッチ2に対応する負荷抵抗19の数は、1つである。
なお、図5の例では、1つのスイッチ2を示しているが、複数のスイッチ2を設けてもよい。この場合、複数のスイッチ2は、互いに異なる負荷抵抗19に対応し、各スイッチ2の作用と抵抗調整部4の動作は、上述と同じである。
抵抗調整部4は、図5の例では、受電回路5が設置されている受電側の構造体に設けられている。この場合、抵抗調整部4は、(好ましくは無線通信を用いて)給電側の構造体に設けた駆動部(図示せず)を制御し、これにより、この駆動部が、上述のように可変抵抗21の電気抵抗値を設定値に増やしてよい。なお、抵抗調整部4は、給電回路3が設置されている給電側の構造体に設けられていてもよいし、他の構造体に設けられていてもよい。
この変更例3において、上述の制御部23と異常検出部25と送信部27と受信部29は、設けられていてもよいし、省略されてもよい。
2 スイッチ、3 給電回路、4 抵抗調整部、5 受電回路、7 インバータ、9 給電コイル、10 給電装置、11 コンデンサ、13 整流器、15 外部電源、17 受電コイル、18 コンデンサ、19 負荷抵抗、21 可変抵抗、23 制御部、25 異常検出部、27 送信部、29 受信部、31 給電回路、33 外部電源、35 整流器、37 インバータ、39 給電コイル、41、42 コンデンサ、43 受電回路、45 受電コイル、47 負荷抵抗


Claims (7)

  1. 互いに並列に接続された複数の負荷抵抗に交流電力を供給する給電装置であって、
    前記複数の負荷抵抗が設けられた受電回路に非接触で給電する給電回路を有し、
    前記給電回路は、
    入力される直流電力を交流電力に変換するインバータと、
    変換された交流電力が供給される給電コイルと、を有し、
    前記受電回路は、
    前記給電コイルから非接触で給電される受電コイルと、
    前記受電コイルから交流電力が供給される前記複数の負荷抵抗と、を有し、
    前記給電回路は、前記給電コイルに直列に接続されている可変抵抗を有し、
    前記複数の負荷抵抗のいずれかに交流電力が供給されなくなると、前記可変抵抗の電気抵抗値は増える
    ことを特徴とする給電装置。
  2. いずれかの前記負荷抵抗に交流電力が供給されなくなった旨の検出信号を受ける制御部を有し、
    この制御部は、前記検出信号を受けたら、前記可変抵抗の前記電気抵抗値を設定値に増やす
    ことを特徴とする請求項1に記載の給電装置。
  3. 前記受電回路は、前記複数の負荷抵抗の一部に対して設けられたスイッチを有し、
    前記スイッチは、開かれることにより、前記複数の負荷抵抗のうち、このスイッチに対応する負荷抵抗へのみ、前記受電コイルから交流電力が供給されないようにし、
    前記可変抵抗の前記電気抵抗値を調整する抵抗調整部を有し、
    前記抵抗調整部は、前記スイッチを開く制御を行い、または、前記スイッチが開かれる動作を検出するように構成され、
    前記抵抗調整部は、前記スイッチを開く制御を行う場合に、または、前記スイッチが開かれる動作を検出した場合に、前記可変抵抗の前記電気抵抗値を設定値に増やす
    ことを特徴とする請求項1に記載の給電装置。
  4. 請求項1に記載の給電装置を用いた給電量調整方法であって、
    いずれかの前記負荷抵抗に交流電力が供給されなくなった場合に、前記可変抵抗の前記電気抵抗値を設定値に増やす
    ことを特徴とする給電量調整方法。
  5. 互いに並列に接続された複数の負荷抵抗が設けられた受電回路に非接触で給電する給電回路において、
    前記受電回路に非接触で給電する給電コイルと、
    前記給電コイルに直列に接続されている可変抵抗と
    を有し、
    前記複数の負荷抵抗のいずれかに交流電力が供給されなくなると、前記可変抵抗の電気抵抗値は増える
    ことを特徴とする給電回路。
  6. 互いに並列に接続された複数の負荷抵抗が設けられた受電回路に非接触で給電する給電回路において、
    前記受電回路に非接触で給電する給電コイルと、
    前記給電コイルに直列に接続されている可変抵抗と
    を有し、
    前記複数の負荷抵抗は光源の抵抗であり、前記可変抵抗の電気抵抗値は手動で増やせるようになっている
    ことを特徴とする給電回路。
  7. 互いに並列に接続された複数の負荷抵抗が設けられた受電回路に非接触で給電する給電装置において、
    前記受電回路に非接触で給電する給電コイルと、
    前記給電コイルに直列に接続されている可変抵抗と、
    いずれかの前記負荷抵抗に交流電力が供給されなくなったことを検出し、この検出に基づいて、人が検知可能な異常信号を出力する異常検出部と
    を有し、
    前記可変抵抗の電気抵抗値は手動で増やせるようになっている
    ことを特徴とする給電装置。
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