JP6020998B2 - 無線通信システム、及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、及び無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6020998B2
JP6020998B2 JP2012204797A JP2012204797A JP6020998B2 JP 6020998 B2 JP6020998 B2 JP 6020998B2 JP 2012204797 A JP2012204797 A JP 2012204797A JP 2012204797 A JP2012204797 A JP 2012204797A JP 6020998 B2 JP6020998 B2 JP 6020998B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
fourier transform
discrete fourier
point
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012204797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014060609A (ja
Inventor
梅比良 正弘
正弘 梅比良
武田 茂樹
茂樹 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibaraki University NUC
Original Assignee
Ibaraki University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibaraki University NUC filed Critical Ibaraki University NUC
Priority to JP2012204797A priority Critical patent/JP6020998B2/ja
Publication of JP2014060609A publication Critical patent/JP2014060609A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6020998B2 publication Critical patent/JP6020998B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

本発明は、PAPR(Peak to Average Power Ratio:ピーク対平均電力比)の小さなシングルキャリア変調を用いる無線通信システム、及び無線通信方法に関する。
近年の無線LANやセルラーなどの移動無線通信システムにおいては、高速伝送を行う場合に厳しい周波数選択性フェージングにおいても良好な特性が得られる、マルチキャリア変調方式の一種である直交周波数分割多重、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式が広く用いられている(非特許文献1)。OFDM方式では、送信側でマルチキャリア変調信号を発生する手段としてIFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)を用い、受信側でマルチキャリア変調信号を分離する手段としてFFTを用いる。
図5は、従来のOFDM方式による無線送信装置の構成例を示すブロック図である。無線送信装置は、直並列変換器101、変調器102、IFFT回路103、並直列変換器104、CP(Cyclic Prefix:サイクリックプレフィックス)付加回路105、及び、DA(Digital-Analog:ディジタル−アナログ)変換回路106を備えている。
直並列変換器101は入力データを直列から並列に変換する。変調器102は、サブキャリア毎の信号を変調する。IFFT回路103はNポイントのIFFTを行う。なお、IFFT回路103で高速フーリエ変換のアルゴリズムを用いるために、Nは2のべき乗に制限され、サブキャリアの数はNより小さな値に制限される。例えば、IEEE802.11g/a規格の無線LANではN=64、サブキャリア数は52である。
並直列変換器104は、NポイントのIFFT回路103の出力を直列信号に変換する。CP付加回路105は、並直列変換器104により変換された直列信号の一部をコピーして位相連続となるサイクリックプレフィックス(ガードインターバル:GI)を直列信号に付加する。DA変換回路106は、サイクリックプレフィックスが付加された直列信号をディジタル信号からアナログ信号に変換する。
DA変換回路106が出力するアナログ信号をI、Qの同相成分及び直交成分を入力とする直交変調器に入力することにより、変調信号が得られる。
このとき、例えば無線LANに用いられるOFDM方式では、直流成分となる周波数が0のサブキャリアをヌルとして信号伝送に利用しない。これは、直交変調器の入力であるI,Qの信号のDCオフセットが正確に0になっていなければ、直流成分となる周波数が0のサブキャリアの変調信号において誤り率特性が大きく劣化するためで、特に多値変調の場合に問題となる。
一方、OFDMはマルチキャリア伝送方式であるため、PAPRが大きくなる。このため、OFDM信号の送信系においては、最終段の電力増幅器に大きなバックオフが必要となることから、消費電力の大きな電力増幅器が必要になる問題があり、携帯電話のようにバッテリーで動作し、かつ長距離伝送するような装置には適していない。IEEE802.16WGで標準規格が策定された、高速移動通信のための規格であるWiMAX(登録商標)(ワイマックス:Worldwide Interoperability for Microwave Access)では、携帯端末の伝送速度に応じてOFDMのサブキャリアを分割して割り当てるOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access:直交周波数分割多元接続)が用いられている(非特許文献1)。
しかし、OFDMと同様にOFDMA方式はマルチキャリア伝送方式であるため、PAPRが大きくなるという問題があることから、次世代移動通信方式であるLTE(Long Term Evolution)方式では、端末から基地局方向のアップリンクにおいては、OFDMAに比べてPAPRの小さな変調信号を生成できる、DFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)拡散OFDMA方式が採用されている(非特許文献2)。DFT拡散OFDMA方式は、本質的にはロールオフ率=0のシングルキャリア変調方式である。
図6は、従来のDFT拡散OFDM(A)方式による無線送信装置の構成例を示すブロック図である。無線送信装置は、直並列変換器201、変調器202、DFT回路203、IFFT回路204、並直列変換器205、CP付加回路206、及び、DA変換回路207を備えている。
直並列変換器201は入力データを直列から並列に変換する。変調器202はサブキャリア毎の信号を変調する。DFT回路203はMポイントのDFTを行う。IFFT回路204はNポイントのIFFTを行う。並直列変換器205はNポイントのIFFT回路204の出力を直列信号に変換する。CP付加回路206は並直列変換器205により変換された直列信号の一部をコピーして位相連続となるサイクリックプレフィックスを直列信号に付加する。DA変換回路207はサイクリックプレフィックスが付加された直列信号をディジタル信号からアナログ信号に変換する。
図6の無線送信装置と図5のOFDM方式による無線送信装置との違いは、DFT回路203を備えている点である。DFT回路203は、変調器202が出力するM本の各サブキャリアの変調信号を入力としてフーリエ変換を行い、その出力をIFFT回路204に入力する。ここで、Nは2のべき乗であり、MはNより小さい偶数である。NポイントのIFFT回路204には、周波数0を中心に配置されたMポイントの信号が入力され、それ以外(N−M)のポイントは振幅を0とする。IFFT回路204が出力する信号は、ロールオフ率0のロールオフフィルタで帯域制限された時間領域のシングルキャリア変調信号である。並直列変換器205は、IFFT回路204が出力するNポイントの並列の信号を直列の信号に変換する。CP付加回路206は、並直列変換器205が出力する直列の信号にサイクリックプレフィックスを付加する。DA変換回路207は、並直列変換器205が出力する信号をアナログ信号に変換する。
DA変換回路207が出力する信号を直交変調器に入力することにより変調信号が得られる。OFDM(A)方式では、OFDM信号に比べPAPRの小さな変調信号を得ることができる。
ここで、受信系において良好な伝送誤り率を得るには、図5に示したOFDM方式の無線送信装置と異なり、DA変換回路207の出力、すなわち直交変換器の入力であるI、Qの同相成分及び直交成分の温度変動や経時変化を抑え、直流成分(周波数0)のサブキャリアの信号に対するDCオフセットを正確に0に保つ必要がある。無線送信装置に対する初期の調整だけでは良好な伝送特性を維持することができないため、DA変換回路207におけるDCオフセットの誤差を補償する機能が必要となる。
図7は、従来のDFT拡散OFDM(A)方式による無線受信装置の構成例を示すブロック図である。無線受信装置は、AD変換回路301、CP除去回路302、直並列変換器303、FFT回路304、周波数領域等化器305、IDFT回路306、復調器307、及び、並直列変換器308を備えている。
AD変換回路301は、受信信号に含まれるI、Qの同相成分と直交成分とのアナログ信号をディジタル信号に変換する。CP除去回路302はAD変換回路301が変換するディジタル信号に含まれるサイクリックプレフィックスを除去する。直並列変換器303は、サイクリックプレフィックスが除去された信号をN系列の並列な信号に変換する。FFT回路304は、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換するNポイントのFFTを行う。周波数領域等化器305は、周波数選択性フェージングによる周波数特性の歪を等化するための周波数領域等化を行う。IDFT回路306は、Nポイントの信号からMポイントの信号を取り出し、取り出した信号に対して周波数領域から時間領域へ変換するMポイントのIDFTを行う。復調器307はサブキャリア毎の復調を行う。並直列変換器308は、復調器307の出力を直列のデータに変換する。なお、復調器307と並直列変換器308との順序を入れ替えてもよい。その場合は、並直列変換器308が出力する信号はシングルキャリア変調信号であり、復調器307は当該シングルキャリア変調信号を復調することになる。
ここでも、良好な伝送誤り率を得るには、AD変換回路301に入力するI、Qの同相成分及び直交成分の温度変化や経時変化を抑えて、I、Qの同相成分及び直交成分のDCオフセットを正確に0に保つ必要がある。このためには、図6の無線送信装置と同様に、AD変換回路301に対するDCオフセットの誤差を補償する機能が必要となる。
服部武、「OFDM/OFDMA教科書(インプレス標準教科書シリーズ)」、インプレスR&D、2008年9月11日 H.G.Myung, J.Lim, and D.J.Goodman, "Single Carrier FDMA for Uplink Wireless Transmission," IEEE Vehicular Technology Mag., vol.1, no.3, pp.30-38, September 2006
上述したように、DFT拡散OFDM(A)方式による無線送信装置及び無線受信装置では、温度変動や経時変化によるDCオフセットを正確に0に保つ必要がある。そのためには、適宜、DA変換及びAD変換におけるDCレベルを正確に調整し、更にDCオフセットの誤差を補償する機能が必要となり、装置コストが増加するという問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、DCオフセットを補償する機能に要するコストを抑えることができる無線通信システム、及び無線通信方法を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の無線通信システムは、M(Mは偶数)個の変調信号に対してMポイントの離散フーリエ変換を行いM個の周波数領域の変調信号を算出する第1の離散フーリエ変換手段と、前記M個の周波数領域の変調信号を2分割し、一方の(M/2)個の変調信号と他方の(M/2)個の変調信号とにより直流成分のヌル信号を挟んで並べて配置したN(N≧(M+1))ポイントについて逆離散フーリエ変換を行うことによりシングルキャリア変調信号を算出する第1の逆離散フーリエ変換手段とを備える無線送信装置と、前記無線送信装置から受信した前記シングルキャリア変調信号に対してNポイントの離散フーリエ変換を行い周波数領域の信号に変換する第2の離散フーリエ変換手段と、前記第2の離散フーリエ変換手段により得られた周波数領域のN個の信に含まれる(M+1)ポイントの変調信号のうち、直流成分を除去し、直流成分を挟んで得られた2組の(M/2)ポイントの変調信号に対してMポイントの逆離散フーリエ変換を行い時間領域の変調信号を算出する第2の逆離散フーリエ変換手段とを備える無線受信装置とを具備することを特徴とする。
また、本発明の無線通信方法は、M(Mは偶数)個の変調信号に対してMポイントの離散フーリエ変換を行いM個の周波数領域の変調信号を算出する第1の離散フーリエ変換ステップと、前記M個の周波数領域の変調信号を2分割し、一方の(M/2)個の変調信号と他方の(M/2)個の変調信号とにより直流成分のヌル信号を挟んで並べて配置したN(N≧(M+1))ポイントについて逆離散フーリエ変換を行うことによりシングルキャリア変調信号を算出する第1の逆離散フーリエ変換ステップと、受信した前記シングルキャリア変調信号に対してNポイントの離散フーリエ変換を行い周波数領域の信号に変換する第2の離散フーリエ変換ステップと、前記第2の離散フーリエ変換ステップにより得られた周波数領域のN個の信に含まれる(M+1)ポイントの変調信号のうち、直流成分を除去し、直流成分を挟んで得られた2組の(M/2)ポイントの変調信号に対してMポイントの逆離散フーリエ変換を行い時間領域の変調信号を算出する第2の逆離散フーリエ変換ステップとを有することを特徴とする。
この発明によれば、シングルキャリア変調信号の直流成分には送受信すべき信号が含まれないので、無線送信信号におけるディジタル−アナログ変換や、及び無線受信装置におけるアナログ−ディジタル変換においてDCオフセットを補償する機能を不要にすることができ、DCオフセットを補償する機能に要するコストを削減することができる。
本発明の一実施形態の無線送信装置の構成例を示すブロック図である。 同実施形態の無線送信装置における周波数領域での信号の処理を示す概略図である。 同実施形態における無線受信装置の構成例を示すブロック図である。 同実施形態の無線受信装置における周波数領域での信号の処理を示す概略図である。 従来のOFDM方式による無線送信装置の構成例を示すブロック図である。 従来のDFT拡散OFDM(A)方式による無線送信装置の構成例を示すブロック図である。 従来のDFT拡散OFDM(A)方式による無線受信装置の構成例を示すブロック図である。
以下、図を参照して、本発明に係る一実施形態の無線通信システムが具備する無線送信装置及び無線受信装置を詳細に説明する。ここで、無線送信装置と無線受信装置は、PAPRの小さいシングルキャリア変調方式を用いた信号の伝送を行う。
図1は、本発明の一実施形態における無線送信装置の構成例を示すブロック図である。無線送信装置は、直並列変換器401、変調器402、DFT回路403、IFFT回路404、並直列変換器405、CP付加回路406、及び、DA変換回路407を備えている。
直並列変換器401は、無線受信装置宛に送信すべき入力データをMシンボルの並列データに変換する。変調器402は、各サブキャリアに対応するMシンボルの並列データそれぞれを変調する。DFT回路403は、変調器402が変調した変調信号に対してMポイントの離散フーリエ変換を行うことにより、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換する。IFFT回路404は、DFT回路403が変換した周波数領域の信号に対してN(NはMより大きい整数)ポイントの逆高速フーリエ変換を行うことにより、周波数領域の信号から時間領域の信号に変換する。並直列変換器405は、IFFT回路404が変換した時間領域のN系列の信号を直列信号に変換する。CP付加回路406は、並直列変換器405が変換した直列信号に、当該直列信号の一部をコピーして位相が連続するサイクリックプレフィックスを付加する。DA変換回路407は、CP付加回路406によりサイクリックプレフィックスが付加された直列信号をアナログ信号に変換する。DA変換回路407が出力するアナログ信号は、搬送波周波数にアップコンバートされた後に送信される。
本実施形態における無線送信装置では、IFFT回路404が行う逆高速フーリエ変換の対象となる周波数領域の信号のうち直流成分の信号をヌル(零)とする。また、IFFT回路404は、DFT回路403が出力する周波数領域のMポイント(Mシンボル)の信号をM/2ポイントずつ2つに分けて逆高速フーリエ変換を行う。具体的には、一方のM/2ポイントの信号を直流成分に対して周波数の高い側に配置し、他方のM/2ポイントの信号を直流成分に対して周波数の低い側に配置して逆高速フーリエ変換を行う。これにより、IFFT回路404により変換された時間領域の信号における直流成分は零となる。
ここで、DFT回路403におけるポイント数Mは偶数であり、本実施形態においては高速フーリエ変換のアルゴリズムを利用可能とするためにNは2のべき乗としているが、NはMより大きい整数でよい。
なお、本実施形態の無線送信装置の構成において、直並列変換器401と変調器402との順序を入れ替えてもよい。直並列変換器401と変調器402との順序を入れ替えてもDFT回路403に入力されるMポイントの信号は全く同一となる。
本実施形態の無線送信装置では、DFT回路403によりDFT拡散したMポイントの変調信号であって直流成分(DC成分)を含むM本のサブキャリアの変調信号は、M/2ポイントずつに2分割され、NポイントのIFFT回路404に入力される。IFFT回路404に入力される信号は周波数領域の信号であり、周波数領域の信号のうちDC成分には、振幅が常に0のヌル信号が入力される。また、2分割された変調信号のうちDC成分を含む一方のM/2本の変調信号を1サブキャリア分だけ周波数シフトして、一方のM/2本の変調信号と他方のM/2本の変調信号とによりDC成分のヌル信号を挟んだ配置でIFFT回路404に入力する。この信号は厳密にはシングルキャリア信号ではないが、1サブキャリア分だけしか周波数シフトしていないので、信号のPAPRは従来のDFT拡散OFDM(A)方式とほぼ同等であることを計算機シミュレーションにより確認している。また、DC成分のサブキャリアにはヌル信号が割り当てられているため、DA変換後のアナログ信号にはDC成分が含まれないので、DCオフセットによる誤り率特性の劣化は生じない。
図2は、本実施形態の無線送信装置における周波数領域での信号の処理を示す概略図である。同図に示すように、DFT回路403が出力するMポイントの信号は、DC成分を含むM/2本の信号と他のM/2本の信号とに2分割され、DC成分のサブキャリアを挟んで、当該サブキャリアより周波数の低い側に一方のM/2本の信号を配置し、当該サブキャリアより周波数の高い側に他方のM/2本の信号を配置した(M+1)ポイントの信号をIFFT回路404に入力する。入力された信号は、NポイントのIFFT回路404で時間領域の信号に変換された後、DA変換回路407によりアナログ信号に変換され、直交変調器へI、Qの同相信号及び直交信号として入力される。DA変換回路407においてDCオフセットが生じても、直流成分のサブキャリアに割り当てた信号の振幅は常時0としているため、すなわち信号にDC成分が含まれていないため、誤り率特性は劣化しない。これは、計算機シミュレーションにより確認されている。
図3は、本実施形態における無線受信装置の構成例を示すブロック図である。無線受信装置は、AD変換回路501、CP除去回路502、直並列変換器503、FFT回路504、周波数領域等化器505、IDFT回路506、復調器507、及び、並直列変換器508を備えている。
AD変換回路501は、受信した信号から得られたI、Qの同相成分及び直交成分のアナログ信号をディジタル信号に変換する。CP除去回路502は、AD変換回路501が変換したディジタル信号からサイクリックプレフィックスを除去する。直並列変換器503は、サイクリックプレフィックスが除去されたI、Qの同相成分及び直交成分を直列信号からN系列の並列な信号に変換する。FFT回路504は、直並列変換器503が出力する並列な信号に対してNポイントのFFTを行うことにより、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換する。周波数領域等化器505は、FFT回路504が出力する周波数領域の信号における周波数選択制フェージングによる周波数特性の歪みを等化する周波数領域等化を行う。
IDFT回路506は、周波数領域等化器505が歪みを等化した周波数領域の信号に対してMポイントのIDFTを行うことにより、周波数領域の信号から時間領域の信号に変換する。IDFT回路506には、周波数領域等化器505が出力するN本の周波数領域の信号のうち、M本の周波数領域の信号が入力される。復調器507は、IDFT回路506が変換した時間領域の信号を復調する。並直列変換器508は、復調器507が出力するMシンボルのデータを直列のデータに変換して出力データとして出力する。
図1の無線送信装置と同様に、無線受信装置におけるMは偶数であり、本実施形態では高速フーリエ変換のアルゴリズムを利用可能とするためにNは2のべき乗としているが、NはMより大きい整数でよい。
なお、本実施形態の無線受信装置の構成において、復調器507と並直列変換器508との順序を入れ替えてもよい。この場合、IDFT回路506が出力するMポイントの信号を直列信号に変換した後に復調することになるが、出力データは全く同一である。
本実施形態の無線受信装置では、FFT回路504の出力であるNポイントの信号のうち、(M+1)ポイントの信号が変調信号に相当する。この変調信号は、周波数領域等化器505において周波数選択制フェージングによる周波数特性の歪みが等化された後、MポイントのIDFT回路506に入力される。ここで、周波数領域等化器505の入力信号及び出力信号は、共に周波数領域の信号である。周波数領域等化器505が出力する(M+1)ポイントの出力信号は、周波数0(直流成分)を中心にM/2本ずつの2組みの出力信号に分けられ、2組のM/2本の出力信号がIDFT回路506に入力される。このとき、直流成分のサブキャリアに対応する信号はIDFT回路506に入力されず、サブキャリア毎に復調をする復調器507においても利用されない。したがって、AD変換回路501においてDCオフセットが生じても、誤り率特性は劣化しない。
図4は、本実施形態の無線受信装置における周波数領域での信号の処理を示す概略図である。同図に示すように、FFT回路504の出力であるNポイントの信号のうち、(M+1)ポイントの信号が無線送信装置から送信された変調信号である。この変調信号にはDC成分、すなわち周波数0の信号が含まれるが、図1及び図2において説明したように、周波数0の信号には受信すべきデータが含まれていないので廃棄し、DC成分を除いたMポイントの信号に対して時間領域の信号への変換がIDFT回路506において行われる。この時間領域の信号は、復調器507により復調され、並直列変換器508においてシリアルの出力データに変換される。無線受信装置は、このような構成になっているので、AD変換回路501がアナログ信号をディジタル信号に変換する際にDCオフセットが生じても、送信された信号のDC成分に受信すべきデータが含まれていないので、誤り率特性を劣化させることなく復調を行うことができる。この効果は計算機シミュレーションにより確認されている。
上述したように、無線通信システムにおいて、無線送信装置は、無線受信装置へ送信するデータに対してMポイントの離散フーリエ変換をした後にN(≧(M+1))ポイントの逆高速フーリエ変換をしてシングルキャリア変調信号を生成する。ここで、逆高速フーリエ変換をする際に、直流成分にはヌル信号が割り当てられる。また、離散フーリエ変換により得られるMポイントの信号は、当該信号のうちM/2ポイントの信号は直流成分より周波数の高い側に配置され、他方のM/2ポイントの信号は直流成分より周波数の低い側に配置される。Mポイントの信号にDC成分に割り当てられたヌル信号を加えた(M+1)ポイントの信号が、逆離散フーリエ変換を行うIFFT回路404に入力される。これにより、PAPRの小さなシングルキャリア変調信号が生成される。
また、無線受信装置は、受信した変調信号に対してN(≧(M+1))ポイントの離散フーリエ変換をした後に、Mポイントの逆離散フーリエ変換をしてデータを復調する。ここで、離散フーリエ変換をして得られた信号に含まれる(M+1)ポイントの信号のうちDC成分を除去し、DC成分を挟んで得られた2組のM/2ポイントのデータに対してMポイントの逆離散フーリエ変換をすることにより、シングルキャリア変調信号を復元して復調することを特徴としている。無線受信装置では、DC成分を除去して復調を行っていることにより、AD変換においてDCオフセットが生じても影響を受けることなく復調を行うことができ、誤り率特性の劣化を抑えることができる。
また、本実施形態の無線通信システムでは、DCオフセットの調整等が不要となるため、DCオフセットを調整する機能を省いて無線受信装置を構成することができ、装置コストを削減することができる。この無線通信方法を適用することにより、装置コストを削減し、経済的な携帯端末を提供することができる。
なお、上記の実施形態における説明で離散フーリエ変換(DFT)と逆離散フーリエ変換(IDFT)を用いて説明した動作を高速フーリエ変換(FFT)と逆高速フーリエ変換(IFFT)を用いて行うようにしてもよい。また、高速フーリエ変換と逆高速フーリエ変換を用いて説明した動作を離散フーリエ変換と逆離散フーリエ変換を用いて行うようにしてもよい。
上述の無線送信装置と無線受信装置とは内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。その場合、上述した各機能部の動作をコンピュータに実行させるプログラムがコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記動作が行われることになる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
101、201、401 直並列変換器
102、202、402 変調器
403、203 DFT回路
103、204、404 IFFT回路
104、205、405 並直列変換器
105、206、406 CP付加回路
106、207、407 DA変換回路
301、501 AD変換回路
302、502 CP除去回路
303、503 直並列変換器
304 FFT回路
305、505 周波数領域等化器
306 IDFT回路
307、507 復調器
308、508 並直列変換器
504 FFT回路
506 IDFT回路

Claims (2)

  1. M(Mは偶数)個の変調信号に対してMポイントの離散フーリエ変換を行いM個の周波数領域の変調信号を算出する第1の離散フーリエ変換手段と、前記M個の周波数領域の変調信号を2分割し、一方の(M/2)個の変調信号と他方の(M/2)個の変調信号とにより直流成分のヌル信号を挟んで並べて配置したN(N≧(M+1))ポイントについて逆離散フーリエ変換を行うことによりシングルキャリア変調信号を算出する第1の逆離散フーリエ変換手段とを備える無線送信装置と、
    前記無線送信装置から受信した前記シングルキャリア変調信号に対してNポイントの離散フーリエ変換を行い周波数領域の信号に変換する第2の離散フーリエ変換手段と、前記第2の離散フーリエ変換手段により得られた周波数領域のN個の信に含まれる(M+1)ポイントの変調信号のうち、直流成分を除去し、直流成分を挟んで得られた2組の(M/2)ポイントの変調信号に対してMポイントの逆離散フーリエ変換を行い時間領域の変調信号を算出する第2の逆離散フーリエ変換手段とを備える無線受信装置と
    を具備することを特徴とする無線通信システム。
  2. M(Mは偶数)個の変調信号に対してMポイントの離散フーリエ変換を行いM個の周波
    数領域の変調信号を算出する第1の離散フーリエ変換ステップと、
    前記M個の周波数領域の変調信号を2分割し、一方の(M/2)個の変調信号と他方の(M/2)個の変調信号とにより直流成分のヌル信号を挟んで並べて配置したN(N≧(M+1))ポイントについて逆離散フーリエ変換を行うことによりシングルキャリア変調信号を算出する第1の逆離散フーリエ変換ステップと、
    受信した前記シングルキャリア変調信号に対してNポイントの離散フーリエ変換を行い周波数領域の信号に変換する第2の離散フーリエ変換ステップと、
    前記第2の離散フーリエ変換ステップにより得られた周波数領域のN個の信に含まれる(M+1)ポイントの変調信号のうち、直流成分を除去し、直流成分を挟んで得られた2組の(M/2)ポイントの変調信号に対してMポイントの逆離散フーリエ変換を行い時間領域の変調信号を算出する第2の逆離散フーリエ変換ステップと
    を有することを特徴とする無線通信方法。
JP2012204797A 2012-09-18 2012-09-18 無線通信システム、及び無線通信方法 Expired - Fee Related JP6020998B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012204797A JP6020998B2 (ja) 2012-09-18 2012-09-18 無線通信システム、及び無線通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012204797A JP6020998B2 (ja) 2012-09-18 2012-09-18 無線通信システム、及び無線通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014060609A JP2014060609A (ja) 2014-04-03
JP6020998B2 true JP6020998B2 (ja) 2016-11-02

Family

ID=50616696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012204797A Expired - Fee Related JP6020998B2 (ja) 2012-09-18 2012-09-18 無線通信システム、及び無線通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6020998B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3116090B1 (ja) * 1999-09-17 2000-12-11 郵政省通信総合研究所長 通信システム、送信装置、受信装置、送信方法、受信方法、および、情報記録媒体
SI2090050T2 (sl) * 2007-05-02 2017-10-30 Huawei Technologies Co., Ltd. Postopek vzpostavljanja sinhronizacijskega signala v komunikacijskem sistemu
JP5046160B2 (ja) * 2007-10-24 2012-10-10 日本電信電話株式会社 無線通信システム、無線通信システムの周波数および帯域可変方法、送信装置、受信装置
JP5633843B2 (ja) * 2010-07-08 2014-12-03 独立行政法人情報通信研究機構 Ofdm送信装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014060609A (ja) 2014-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10284405B2 (en) Transmitter architecture for massive-MIMO
US9130626B2 (en) Frequency dependent I/Q impairment compensation
US8576936B2 (en) Method and apparatus for high speed data transmission modulation and demodulation
CN105814856A (zh) 用于射频载波聚合的系统和方法
Duan et al. Performance analysis of several functional splits in C-RAN
Lu et al. Sub-band pre-distortion for PAPR reduction in spectral efficient 5G mobile fronthaul
CN107113265A (zh) 用于多址接入通信系统的有效的fbmc传输和接收
US11082075B2 (en) Automatic gain control symbol partial use for decoding
US20170288927A1 (en) Signal processing circuits
US10193728B2 (en) Tunable peak-to-average power ratio frequency division multiplexing
WO2019075918A1 (zh) 一种结合信道估计避免pts发送边带信息的方法
CN103095628B (zh) 一种降低带外辐射的发射方法、接收方法及装置
Zhang et al. Circular convolution filter bank multicarrier (FBMC) system with index modulation
Ishioka et al. A Proposal for a New OFDM Wireless System using a CAZAC Equalization Scheme
JP6020998B2 (ja) 無線通信システム、及び無線通信方法
WO2016092323A1 (en) Estimating data symbols from a filter bank multicarrier (fbmc) signal
CN110071889B (zh) 一种适合多路ofdm系统的峰均比抑制方法
JP2017005452A (ja) 無線通信装置および無線通信方法
Wang et al. Enhanced Clipping and Filtering with WFRFT for PAPR Reduction in OFDM Systems
EP4333529A1 (en) Multi-user communication method and related communication apparatus
Sardar et al. A new approach using RCMN algorithm for PAPR optimization in LTE SC-FDMA
Kumar et al. International Journal of Smart Sensor and Adhoc Network
Kollár et al. „Equalization of Multicarrier Cognitive Radio Transmission Over Multipath Channel with Large Delay Spreads,”
Fusayasu et al. Ultra-multi-amplitude-level BPSK based SSB-DFTs-OFDM to achieve higher spectrum efficiency
Sharma et al. Comparative Study of Power Optimization Technique for M2M Communication Node Under 5G (NR)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160923

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6020998

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees