JP6020923B2 - 焦点可変レンズを有するビューア、および映像表示システム - Google Patents

焦点可変レンズを有するビューア、および映像表示システム Download PDF

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Description

本発明は、焦点可変レンズを有しており、ユーザの眼球運動に対応してレンズの焦点距離を自動調整するビューアに関する。
人は眼球の運動によって注視点を移動する。注視点が奥行方向に動く際にも眼球が運動する。この運動は特に輻輳開散運動(Vergence eye movement)と呼ばれている。
特許文献1には、眼球運動に伴う眼電位の変化を検出して注視点をもとめ、注視点に合わせて可変焦点レンズの焦点距離を調節する技術が記載されている。
特開平4−273211号公報 特開平7−88143号公報 特開2011−209749号公報 特開2011−125693号公報
YUUSUKE SAKASHITA, HIRONOBU FUJIYOSHI, YUTAKA HIRATA, HISANORI TAKAMARU, and NAOKI FUKAYA, "Real-Time Measurement of Cycloduction Movement Based on Fast Ellipse Detection", Electronics and Communications in Japan, Vol. 92, No. 11, pp. 9-18, 2009, Translated from Denki Gakkai Ronbunshi, Vol. 127-C, No. 4, April 2007, pp. 591-598
図27はステレオ方式の3次元映像と輻輳開散運動の関係を模式的に示したものである。ステレオ方式の3次元映像は、右眼用の映像と左眼用の映像をユーザのそれぞれの目に表示することで3次元の奥行を見せるものである。映像を表示するディスプレイは2次元の平面ディスプレイであって、図27(a),(b)に示すように、人間が3次元空間内で両目で物を見る際の自然な目の動き(輻輳開散運動)を、左右の目に別々の映像を示すことによって再現している。すなわち、ステレオ方式では、特許文献1で焦点可変レンズの制御に用いている、注視点が奥行方向に動く際の眼球運動を、平面ディスプレイに表示した映像に対して再現させることによって、3次元映像の観視を実現している。
右眼用の映像はユーザの右眼の位置から見た映像であり、左眼用の映像はユーザの左眼の位置から見た映像である。そのため、左右の映像では、同一の被写体であってもその奥行位置により視差が生じている。ユーザは映像中の被写体を注視する際には、左右の映像の視差により右の眼球の角度と左の眼球の角度をそれぞれに調節する。この眼球の調節は、奥行方向に注視点が動く際と同じ輻輳開散運動になる。すなわち、ステレオ方式の3次元映像を観視する際には、ユーザの眼球は左右映像の視差によって作られた仮想の奥行位置を注視するのと同様に動く。一方、映像それ自身は平面ディスプレイに提示されており、眼球運動から導かれる注視点には表示されてはいない。したがって、映像をはっきり見るためには、焦点はディスプレイ平面に合わせられている必要がある。
図28は対象物と眼の輻輳角との関係を示す模式図であり、(a)は2次元映像観視時、(b)は3次元映像観視時である。図28(a)に示すように、2次元映像を見る場合、ユーザの眼は左右とも同じ映像を見ている。すなわち、映像中のどの対象物に注目してもユーザの左右の眼の視線は画面上で交わる。このため、ユーザの眼の輻輳角は画面との距離によって決まり、対象物を見る角度によって小さな差はあるものの、概ね一定である。
一方、図28(b)に示すように、3次元映像を見る場合、左右の眼に提示される映像に視差がつけられている。このため、ユーザの左右の視線は、映像中の対象物の奥行位置で交差することになり、必ずしも画面表面では交差しない。したがって、ユーザの眼の輻輳角は、対象物によって異なることになる。
ここで、ステレオ方式の3次元映像を観視する際に、特許文献1のように、眼球運動すなわち輻輳角を作る運動から注視点を求めてレンズの焦点距離を調節すると、レンズの焦点距離が、視差によって作られた仮想の奥行位置に調節されてしまう。その一方で、3次元映像であっても、映像が表示されているのはあくまでもディスプレイの画面表面である。このため、眼球運動に従って焦点距離が調節されるビューアを装着して3次元映像を観視すると、画面表面とは異なる奥行位置に焦点距離が調整されてしまうため、ユーザはディスプレイに表示されている映像をはっきり見ることができない。したがって、3次元映像の観視を、適切かつ快適に、行うことができない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、ユーザの眼球運動に対応して焦点を調節可能なビューアにおいて、ユーザがステレオ方式の3次元映像を適切かつ快適に観視可能にすることを目的とする。
本発明の一態様に係るビューアは、ユーザの眼球運動に対応して焦点を調節可能なビューアであって、焦点可変レンズと、前記焦点可変レンズの焦点距離を調節するレンズ制御部と、前記ユーザの3次元映像の観視を検出する検出部と、前記検出部が前記ユーザの3次元映像の観視を検出したとき、前記ユーザの眼球運動にかかわらず、前記焦点可変レンズの焦点距離を固定するよう、前記レンズ制御部に指示する焦点距離固定部とを備える。
このビューアによると、ユーザの3次元映像の観視を検出したとき、ユーザの眼球運動にかかわらず、焦点可変レンズの焦点距離が固定される。これにより、ユーザが3次元映像を観視するとき、仮想注視点への眼球運動に合わせて画面位置と異なる奥行位置に焦点が合ってしまうという問題が回避される。したがって、ユーザは、焦点距離が自動調節されるビューアを装着していても、3次元映像を適切かつ快適に観視することができる。
本発明によると、眼球運動に対応して焦点距離を自動調節するビューアを装着していても、3次元映像の観視を検出したとき焦点距離が固定されるため、ユーザは、3次元映像を適切かつ快適に観視することができる。
実施の形態1に係るビューアの構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1に係るビューアと映像表示システムの構成の一部の一例を示すブロック図である。 図1に示すビューアの眼球運動センサの構成例を示すブロック図である。 図1に示すビューアの注視距離判定部の構成例を示すブロック図である。 眼球運動から注視位置距離を計算する方法の例を示す模式図である。 図1に示すビューアの焦点距離固定部の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係るビューアの動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るビューアの構成の他の例を示すブロック図である。 実施の形態1の変形例1に係るビューアと映像表示システムの構成の一部の一例を示すブロック図である。 図9に示す映像表示システムの奥行情報記憶部および映像情報記憶部が記憶する情報の一例を示す模式図である。 図9に示す映像表示システムが送信するデータ形式の例を示す図である。 実施の形態1の変形例1に係るビューアにおける焦点距離固定部の構成例を示すブロック図である。 図12に示す焦点距離固定部の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1の変形例2に係るビューアと映像表示システムの構成の一部の例を示すブロック図である。 図14に示す映像表示システムが送信するデータ形式の例を示す図である。 実施の形態1の変形例2に係るビューアにおける焦点距離固定部の構成例を示すブロック図である。 図16に示す焦点距離固定部の画面サイズ−距離テーブルが記憶する情報の一例を示す模式図である。 実施の形態2に係るビューアと映像表示システムの構成の一部の例を示すブロック図である。 実施の形態2に係るビューアを前面から見た模式図である。 (a)(b)はビューアの向きと映像表示システムのカメラで撮影されたマーカ画像との関係を示した模式図である。 図18に示すビューアと映像表示システムの通信動作の一例を示す図である。 図18に示すビューアと映像表示システムの動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るビューアと映像表示システムの構成の一部の例を示すブロック図である。 (a)〜(c)は3Dテレビ用メガネと実施の形態3に係るビューアの受光範囲を説明するための模式図である。 (a)(b)は実施の形態3に係るビューアと3Dテレビ画面との角度による受光状況の違いを示す模式図である。 (a)(b)は実施の形態3に係るビューアにおける光線の入射角の判定方法を示す模式図である。 (a)(b)はステレオ方式の3次元映像と眼球の輻輳開散運動の関係を示す模式図である。 対象物と眼の輻輳角との関係を示す模式図であり、(a)は2次元映像観視時、(b)は3次元映像観視時である。
本発明の第1態様では、ユーザの眼球運動に対応して焦点を調節可能なビューアは、焦点可変レンズと、前記焦点可変レンズの焦点距離を調節するレンズ制御部と、前記ユーザの3次元映像の観視を検出する検出部と、前記検出部が前記ユーザの3次元映像の観視を検出したとき、前記ユーザの眼球運動にかかわらず、前記焦点可変レンズの焦点距離を固定するよう、前記レンズ制御部に指示する焦点距離固定部とを備える。
本発明の第2態様では、第1態様のビューアにおいて、前記検出部は、映像表示システムから送信される情報信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記情報信号が3次元映像提示を示す信号を含むとき、前記ユーザが3次元映像を観視していると判定する信号検出部とを備えている。
本発明の第3態様では、第2態様のビューアにおいて、前記焦点距離固定部は、前記情報信号を用いて前記ユーザから表示装置までの距離を推定し、推定した距離に基づいて、固定する焦点距離を決定する。
本発明の第4態様では、第3態様のビューアにおいて、前記ユーザの眼球運動から、前記ユーザの注視距離を判定する注視距離判定部をさらに備え、前記情報信号は、3次元映像提示を示す信号を含むとき、前記映像表示システムが提示する3次元映像の奥行情報をさらに含み、 前記焦点距離固定部は、前記奥行情報が、前記3次元映像の奥行位置が前記表示装置の画面位置にあることを示すとき、前記注視距離判定部による判定結果を基にして、前記ユーザから前記表示装置までの距離を推定する。
本発明の第5態様では、第3態様のビューアにおいて、前記情報信号は、3次元映像提示を示す信号を含むとき、前記表示装置の画面サイズ情報をさらに含み、前記焦点距離固定部は、前記画面サイズ情報を基にして、前記表示装置の画面サイズが大きいほど前記ユーザから前記表示装置までの距離が長いという規則に従って、前記ユーザから前記表示装置までの距離を推定する。
本発明の第6態様では、第1態様のビューアにおいて、前記焦点可変レンズは、設定可能な焦点距離が複数種類に限定されており、前記焦点距離固定部は、前記焦点可変レンズの焦点距離を固定するとき、前記設定可能な焦点距離のうち最も遠い距離に固定する。
本発明の第7態様では、第2態様のビューアにおいて、正面から見たとき、所定形状として認識されるマーカを有している。
本発明の第8態様では、第7態様のビューアにおいて、前記マーカは、前記ビューアの前面における左右両端にそれぞれ、左右対称になるように、設けられている。
本発明の第9態様では、第2態様のビューアにおいて、前記映像表示システムは、前記情報信号を、直進性の高い媒体を介して送信するものであり、前記ビューアは、前記媒体の受信範囲が、前方正面を含む所定の範囲に限定されており、前記所定の範囲は、前方正面を基準にして左右それぞれ60度までの範囲内に設定されている。
本発明の第10態様では、第9態様のビューアにおいて、前記映像表示システムは、3次元映像用メガネを用いるものであり、かつ、前記3次元映像用メガネに対して前記媒体を介して同期信号を送信するものであり、前記ビューアは、前記媒体の受信範囲が、前記3次元映像用メガネよりも狭く設定されている。
本発明の第11態様では、第9態様のビューアにおいて、前記媒体は、赤外線または可視光である。
本発明の第12態様では、第7態様のビューアに、情報信号を送信可能に構成された映像表示システムは、表示装置と、前記表示装置の前方を撮影するカメラと、前記カメラに前記ビューアが映っている場合において、前記マーカの画像が前記所定形状として認識されるか否かに基づいて、前記ビューアを装着したユーザが前記表示装置の方を見ているか否かを判定する観視行動検出部とを備え、前記観視行動検出部が、前記ユーザが前記表示装置の方を見ていないと判定したとき、前記情報信号として3次元映像提示を示す信号を送信することを、回避する。
本発明の第13態様では、第12態様の映像表示システムにおいて、前記ビューアは、前記ユーザの眼球運動に対応した焦点調節を機能させているとき、ビューア信号を送信するものであり、前記映像表示システムは、前記観視行動検出部が、前記ユーザが前記表示装置の方を見ていると判定し、かつ、前記ビューア信号を受信したとき、前記情報信号として3次元映像提示を示す信号を送信する。
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読取可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、本発明の一態様に係るビューアについて、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
実施の形態1では、焦点可変レンズを有し、ユーザの眼球運動に対応して焦点調節可能な、メガネやゴーグル等のビューアについて説明する。本実施の形態に係るビューアは、これを装着しているユーザがステレオ方式の3次元映像(以降、単に3次元映像と記載する)を観視しているとき、焦点可変レンズの焦点距離を固定する。
図1は本実施の形態に係るビューアの構成の一例を示すブロック図である。図1のビューア10は、眼球運動センサ110と、注視距離判定部120と、焦点距離決定部130と、レンズ制御部140と、焦点可変レンズ150と、3次元映像観視検出部200と、焦点距離固定部300とを備える。なお、焦点距離固定部310,320については、後の変形例1,2において説明する。
眼球運動センサ110は、ユーザの眼球運動をセンシングするセンサであり、具体的にはカメラ、生体信号用センサ等である。眼球運動センサ110はユーザの眼球運動情報を注視距離判定部120に出力する。
注視距離判定部120は、眼球運動センサ110から出力されたユーザの眼球運動情報から、ユーザの注視距離、すなわち、ユーザの注視点の奥行位置、言い換えるとユーザからユーザの注視点までの距離を判定する。注視距離判定部120はユーザの注視距離情報を焦点距離決定部130に出力する。
焦点距離決定部130は、注視距離判定部120から出力された注視距離情報から焦点可変レンズ150の焦点距離を決定する。焦点距離決定部130は焦点距離情報をレンズ制御部140に出力する。
レンズ制御部140は、焦点距離決定部130から出力された焦点距離情報と、焦点距離固定部300から出力された固定信号とから、焦点可変レンズ150の焦点距離を調節するための制御信号を生成する。そして、生成した制御信号を焦点可変レンズ150に出力する。ここで、固定信号は焦点距離情報に対して優先順位が高い。すなわち、レンズ制御部140は、固定信号が入力されている場合は、固定信号によって指示された焦点距離に合わせた制御信号を生成する。固定信号が入力されていない場合は、焦点距離情報から制御信号を生成する。制御信号は焦点可変レンズ150の種類により異なる。
焦点可変レンズ150は、レンズ制御部140から出力された制御信号によりレンズの焦点距離を変更する。焦点可変レンズ150はその種類により焦点距離の制御方法が異なる。また、焦点距離を連続的に変化させるものと、予め定められた複数の焦点距離を選択するものとがある。焦点可変レンズの種類とその制御の詳細については後述する。
3次元映像観視検出部200は、ユーザが3次元映像を観視している状態を検出する。ここでは、3次元映像観視検出部200は、ビューア10の外部から送信される情報信号を受信し、受信した情報信号が3次元映像提示を示す信号を含むとき、ユーザが3次元映像を観視していると判定する。具体的には例えば、3次元映像提示を示す情報信号は、3次元映像表示装置や映像信号出力装置等から電気信号、無線信号または赤外線信号等によって送信されたり、3次元映像用メガネのシャッタ制御信号が情報信号として送信されたりする。3次元映像観視検出部200は、ユーザが3次元映像を観視しているか否かの情報である観視情報を焦点距離固定部300に出力する。
焦点距離固定部300は、3次元映像観視検出部200から出力された観視情報を受け、この観視情報が、ユーザが3次元映像を観視していることを示しているとき、焦点距離を所定距離に固定するよう指示する固定信号を生成し、レンズ制御部140に出力する。すなわち、焦点距離固定部300は、3次元映像観視検出部200がユーザの3次元映像の観視を検出したとき、ユーザの眼球運動にかかわらず、焦点可変レンズ150の焦点距離を固定するよう、レンズ制御部140に指示する。
<焦点可変レンズ150の詳細>
ここでは、焦点可変レンズ150は、焦点距離を10cmから3mまでの間で連続的に変化させることができるものとする。このような焦点可変レンズは例えば、特許文献2のように液体を封入して封入圧を変化させることでレンズの形状を変化させることで実現できる。レンズ制御部140が出力する制御信号は、例えば、焦点可変レンズ150の封入圧力を調節する電気信号である。
なお、焦点可変レンズ150は特許文献3のように、液晶の結晶の角度を変化させることで任意の焦点距離を実現するものであっても良い。この場合には、レンズ制御部140が出力する制御信号は、例えば、液晶の結晶の角度を決定するために印加する電圧である。
<3次元映像観視検出部200の詳細>
図2は本実施形態における、ビューア10の3次元映像観視検出部200と、情報信号を送信する映像表示システム210の一部の構成の例を示すブロック図である。
映像表示システム210は、例えば放送あるいはネットワークによる通信や配信を通して、また、例えばハードディスクのような記憶媒体に記憶されたデータを再生して、3次元映像または2次元映像を表示する。具体的には、テレビシステムや再生装置、レコーダ等である。図2では、映像表示システム210は、映像制御部211と、表示装置としてのディスプレイ212と、信号生成部213と、送信部214と、を備える。なお、映像表示システム210は、図2に示した要素以外にも、3次元映像を表示するために必要な画像処理部や記憶部等の構成を備えるが、ここでは図示を省いている。
ディスプレイ212は、3次元映像または2次元映像を表示する。3次元映像を表示する場合、ディスプレイ212は、右眼用映像と左眼用映像をそれぞれユーザの右眼と左眼にのみ見えるよう表示する。3次元映像の表示方式には、アクティブシャッタ方式やパッシブシャッタ方式など専用メガネを用いる方式や、画面表面に設置した特殊なレンズあるいはフィルタを用いて右眼用映像と左眼用映像との光の角度を調節する方式などがある。
映像制御部211は、映像信号を取得し、これを表示信号に加工してディスプレイ212に出力する。3次元映像の場合は、映像信号をディスプレイ212の表示方式に従って右眼用画像と左眼用画像に加工して、ディスプレイ212に出力する。また、映像制御部211は3次元映像の場合は、映像が3次元映像である旨を示す信号を信号生成部213に出力する。信号生成部213は映像制御部211から映像が3次元映像である旨を示す信号を受けると、3次元映像提示を示す信号を情報信号として生成し、送信部214に出力する。送信部214は信号生成部213によって生成された情報信号を送信する。この情報信号は例えば、無線信号、赤外線信号等として送信される。
3次元映像観視検出部200は、受信部201と、信号検出部202とを備える。受信部201は、映像表示システム210の送信部214から送信された情報信号を受信する。信号検出部202は受信部201が受信した情報信号が3次元映像提示を示す信号を含むか否かを判定する。そして、情報信号が3次元映像提示を示す信号を含むとき、ユーザが3次元映像を観視していると判定し、その旨を示す観視情報を焦点距離固定部300に出力する。
<眼球運動センサ110の詳細>
図3は眼球運動センサ110の詳細な構成の一例を示すブロック図である。眼球運動センサ110は例えば、右眼撮影カメラ111、左眼撮影カメラ112、画像合成部113、画像記憶部114、瞳孔抽出部115、瞳孔中心計算部116、および瞳孔移動量計算部117を備える。
右眼撮影カメラ111はユーザの右眼の映像を撮影する。左眼撮影カメラ112はユーザの左眼の映像を撮影する。画像合成部113は右眼撮影カメラ111で撮影された映像と左眼撮影カメラ112で撮影された映像とを時刻と縮尺を合わせて単一の平面に合成する。画像記憶部114は画像合成部113で合成された単一平面の画像を記憶する。記憶期間は少なくとも右眼撮影カメラ111あるいは左眼撮影カメラ112が撮影する際のフレーム期間以上である。
瞳孔抽出部115は画像合成部113で合成された単一平面の画像から左右の瞳孔を抽出する。さらに、画像記憶部114に記憶された少なくとも1フレーム以上過去の画像に映っている瞳孔を抽出する。すなわち、瞳孔抽出部115は現在の画像と過去の画像の瞳孔を抽出する。瞳孔中心計算部116は瞳孔抽出部115で抽出された現在と過去の画像中の瞳孔の中心点の座標を計算する。中心座標の求め方は、例えば、非特許文献1に示されるように、抽出した瞳孔を楕円とみなして、画像中で抽出された瞳孔と楕円とのマッチングを行い、誤差最小となる楕円の中心を瞳孔の中心とする方法がある。楕円でなく正円を用いる方法もある。
瞳孔移動量計算部117は、瞳孔中心計算部116が計算した左右の瞳孔の中心座標が少なくとも1フレーム前の画像と異なるか否かを判断し、左右の瞳孔中心座標の移動量を計算する。すなわち、瞳孔移動量計算部117は過去の瞳孔中心の座標と現在の瞳孔中心の座標とを比較して、瞳孔の移動量を計算する。そして瞳孔移動量計算部117は、瞳孔中心座標の移動量が予め定められた一定の値より大きい場合に眼球運動として検出する。瞳孔移動量計算部117は計算した移動量とともに、瞳孔中心計算部116が計算した左右の瞳孔中心の座標を注視距離判定部120に出力する。
なお、ここでは、眼球運動センサ110は、眼球を撮像するカメラを用いる構成としたが、これに限られるものではない。例えば、特許文献4に示されるように、眼球の周辺に接触させた複数の電極で取得される眼電位よりユーザの注視点の距離を推定するものとしても良い。
<注視距離判定部120の詳細>
図4は注視距離判定部120の詳細な構成の一例を示すブロック図である。注視距離判定部120は、例えば、基準座標記憶部121と、座標処理部122と、計算部123とを備える。奥行位置は両眼の非共同性眼球運動(disconjugate eye movement)、あるいは輻輳開散運動(vergence)と呼ばれる眼球運動から求める。輻輳開散運動は、頭部の正中軸に直行する両眼を結ぶ軸(正立時の水平軸)上の運動の成分が、左右の眼球で逆向きに動く動作である。輻輳開散運動の大きさにより奥行位置を判定する。
基準座標記憶部121は、ユーザが正中線上、すなわちユーザの真正面の無限遠を注視した際の左右の瞳孔中心の座標を基準座標として記憶する。座標処理部122は、眼球運動センサ110が出力した左右の瞳孔中心の座標と基準座標記憶部121に記憶された基準座標とを、水平軸上にまとめる。
計算部123は、左右の眼球について、真正面の無限遠注視時の瞳孔中心と、現在の瞳孔中心の位置のずれを求め、予め定められた眼球の半径を利用して、現在の眼球の回転角を計算する。図5は注視距離の計算方法を模式的に示した図である。無限遠注視時を0度として、水平方向の瞳孔中心の座標より、注視距離は以下のように計算できる。
ただし
x:水平面座標中の注視点の前額面平行軸座標
y:水平面座標中の注視点の正中面平行軸座標
θl:左眼回転角度
θr:右眼回転角度
l0:無限遠注視時の左眼瞳孔中心
r0:無限遠注視時の右眼瞳孔中心
l:座標(x,y)注視時の左眼瞳孔中心
r:座標(x,y)注視時の右眼瞳孔中心
r:眼球半径
<焦点距離固定部300の詳細>
図6は焦点距離固定部300の詳細な構成の一例を示すブロック図である。図6の焦点距離固定部300は、距離データ記憶部301と、制御信号生成部302とを備える。
距離データ記憶部301は、ユーザが3次元映像を観視していると判断されたときに焦点可変レンズ150の焦点距離を固定する際の、固定する焦点距離のデータを記憶している。本実施の形態では、例えば2mである。
制御信号生成部302は、3次元映像観視検出部200から出力された観視情報が、ユーザが3次元映像を観視していることを示しているとき、焦点可変レンズ150の焦点距離を距離データ記憶部301に記憶された焦点距離に固定する制御信号を生成して、レンズ制御部140に出力する。
<ビューアの動作>
図7は本実施の形態に係るビューア10の動作を示すフローチャートである。図4に従って、ビューア10の動作について説明する。
ビューア10の電源が入ると、ビューア10の動作が開始する(S100)。次いで、3次元映像観視検出部200が動作を開始し、外部から送信される情報信号を受信し、受信した情報信号が3次元映像提示を示す信号を含むか否かを判定する(S101)。情報信号が3次元映像提示を示す信号を含むときは、ユーザが3次元映像を観視していると判定し(S101においてYES)、ステップS111に進む。ステップS111では、焦点距離固定部300が、焦点可変レンズ150の焦点距離を所定の焦点距離、例えば2mに固定する固定信号を生成する(S111)。この固定信号をレンズ制御部140が取得し、指示された焦点距離を記憶する(S106)。
一方、3次元映像提示を示す信号を情報信号として受信しないときは(S101においてNO)、ステップS102に進み、眼球運動センサ110がユーザの眼球の運動状態を取得し、眼球運動の有無を判定する。眼球運動センサ110が眼球運動を検出したときは(S102においてYES)、ステップS103に進み、眼球運動を検出しなかったときは(S102においてNO)、ステップS101に戻る。
ステップS103では、注視距離判定部120が眼球運動センサ110から出力された眼球運動の情報に基づいて、ユーザの注視距離を判定する。続いて焦点距離決定部130は、レンズ制御部140に記憶された現在の焦点距離と、注視距離判定部120がステップS103で判定した注視距離とを比較し、焦点距離を変更するか否かを判定する(S104)。現在の焦点距離と注視距離とが異なる場合は焦点距離を変更し(S104においてYES)、ステップS105に進む。一方、現在の焦点距離と注視距離とが同じである場合は焦点距離を変更せず(S104においてNO)、ステップS101に戻る。
ステップS105では、焦点距離決定部130が、注視距離判定部120がステップS103で判定した注視距離に基づいて焦点可変レンズ150の焦点距離を決定する(S105)。レンズ制御部140は焦点距離決定部130が決定した焦点距離を記憶する(S106)。ここで、焦点可変レンズ150は焦点距離を10cmから3mまでの間で連続的に変化させることができるので、焦点距離決定部130は、焦点距離を注視距離判定部120が判定した注視距離に設定する。ただし注視距離が10cm未満の場合は焦点距離を10cmとし、注視距離が3m以上の場合は焦点距離を3mとする。
なお、焦点可変レンズ150が複数の焦点距離を選択するものであれば、焦点距離決定部130は、例えば、焦点可変レンズ150がとり得る焦点距離のうち、注視距離判定部120が判定した注視距離に最も近い焦点距離を、焦点可変レンズ150の焦点距離として選択すればよい。
ステップS106の後、レンズ制御部140は焦点可変レンズ150の焦点距離を変更する制御信号を出力する(S107)。このときの焦点距離は、ステップS111で固定された焦点距離、または、ステップS105で決定された焦点距離である。ステップS107の実行の後、ステップS101に戻る。
ステップS101〜S107およびS111を繰り返すことによって、ビューア10の焦点距離は常に最適な焦点距離に調節され、また、ユーザが3次元映像を観視しているときは、ビューア10の焦点距離は所定の値に固定される。ステップS111を経由してステップS107に至り、ビューア10の焦点距離が固定された場合であっても、ステップS101に戻り、3次元映像観視検出部200が3次元映像提示を示す信号を受信しなくなったとき、すなわち、ステップS101においてNOとなったとき、ステップS102〜S107を経て、ビューア10の焦点距離は眼球運動に対応して調節される。すなわち、3次元映像の観視情報が検出されなくなることによって、焦点距離の固定が解除される。
このように本実施形態によると、ユーザの眼球運動から注視距離を推定し、焦点可変レンズ150の焦点距離を調節するビューアにおいて、3次元映像観視検出部200が、映像表示システム210から送信される情報信号を受信して、ユーザの3次元映像の観視を検出する。そして焦点距離固定部300は、ユーザの3次元映像の観視が検出されたとき、ユーザの眼球運動にかかわらず、焦点可変レンズ150の焦点距離を固定するための制御信号をレンズ制御部140に出力する。
これにより、ユーザが3次元映像を観視する際に、3次元映像中のオブジェクトの仮想距離に合わせてユーザの眼球が運動していても、焦点可変レンズ150の焦点距離が固定されるので、3次元映像中のオブジェクトの仮想距離によってビューア10の焦点が合わなくなることを防止することができる。
なお、本実施形態では、固定する焦点距離を例えば2mとしたが、これに限られるものではない。固定する焦点距離は、ユーザから表示装置までの距離に一致させるのが好ましいので、例えば、映像表示システム210の通常の利用形態におけるユーザから表示装置までの推定距離を、固定する焦点距離として設定しておけばよい。
なお、本実施形態では、3次元映像を提示する映像表示システムがビューアに情報信号を送信する手段として、無線信号や赤外線信号等を用いるものとしたが、これらに限定されるものではない。例えば、映像表示システム210がアクティブシャッタ方式を採用している場合は、専用メガネにシャッタの同期信号を送信する手段が、情報信号を送信する手段を兼ねるようにし、情報信号の送信をこの同期信号の送信と併せて行ってもよい。また、この同期信号自体を、3次元映像提示を示す情報信号として用いてもかまわない。
また、本実施形態では、映像表示システム210から送信される情報信号によって、ユーザの3次元映像の観視を検出するものとしたが、ユーザの3次元映像の観視を検出する方法は、これに限られるものではない。例えば、ビューア10に3次元映像観視用のスイッチを設けておいて、ユーザがそのスイッチをオンしたとき、3次元映像を観視している、と判定してもよい。
なお、上の説明では、焦点可変レンズ150は焦点距離を例えば10cmから3mまでの任意の距離に変更できるものとし、焦点距離を固定する際には、所定距離として例えば2mに固定するものとした。しかしながら、焦点可変レンズ150が、設定可能な焦点距離が複数種類に限定されている場合には、焦点距離固定部300は、設定可能な焦点距離のうちいずれか1つに固定するものとしても良い。
図8は本実施形態に係るビューアの構成の他の例を示すブロック図である。図8のビューア10Aでは、焦点可変レンズ150が取りうる焦点距離が複数種類に限定されている。そして、 焦点距離記憶部160は焦点可変レンズ150が取りうる焦点距離を記憶している。取りうる焦点距離は例えば20cm、50cmおよび3mである。また、焦点距離記憶部160が設けられているため、焦点距離固定部300Aは、図6の焦点距離固定部300と異なり、距離データ記憶部301を備える必要はない。
図7の動作フローのステップS111において、焦点距離固定部300Aは焦点距離記憶部160を参照し、記憶された焦点距離からいずれか1つを選択して、焦点可変レンズ150の焦点距離を、選択した距離に固定するための固定信号を生成する。例えば、通常の3次元映像の観視形態を考慮して、焦点距離記憶部160に記憶された距離のうち最も遠いものを選択してもよい。ここでは例えば、20cm、50cmおよび3mのうち最も遠い3mを選択する。なお、固定する焦点距離の選択方法はこれに限られるものではない。
(実施の形態1の変形例1)
実施の形態1では、ユーザが3次元映像を観視しているときに固定する焦点距離は、予め定めておくものとした。これに対して、変形例1,2では、映像表示システムから送信される情報信号を用いて、ユーザから表示装置までの距離を推定し、この推定した距離に基づいて、固定する焦点距離を決定する。
変形例1では、映像表示システムから送信される情報信号は、3次元映像提示を示すとき、提示する3次元映像の奥行情報をさらに含むものとする。そして、3次元映像の奥行位置が表示装置の位置近傍にあるとき、注視距離判定部120による判定結果を基にして、ユーザから表示装置までの距離が推定される。この距離に基づいて、固定する焦点距離が決定される。
本変形例に係るビューアの構成は、図1と同様である。ただし、焦点距離固定部300に代えて焦点距離固定部310を備えており、注視距離判定部120の出力が焦点距離固定部310に与えられる。その他の構成については、実施の形態1と同様である。
図9は本変形例における、ビューア10の3次元映像観視検出部200と、情報信号を送信する映像表示システム220の一部の構成の例を示すブロック図である。3次元映像観視検出部200は図2に示すものと同様である。映像表示システム220は、図2に示す映像表示システム210と対比すると、映像情報記憶部225、奥行情報記憶部226および奥行情報抽出部227が追加され、映像制御部201に代えて映像制御部221が、信号生成部203に代えて信号生成部223が設けられている。
映像情報記憶部225は3次元または2次元の映像情報を記憶する。奥行情報記憶部226は映像情報記憶部225が記憶する3次元の映像情報に対応した奥行情報を記憶する。奥行情報抽出部227は提示される3次元映像の奥行情報をフレームごとに抽出して、映像制御部221に出力する。
図10は映像情報記憶部225に記憶された映像情報、および、奥行情報記憶部226に記憶された奥行情報の一例を示す模式図である。図10に示すように、フレームごとの左右の画像に対応する奥行情報が奥行情報記憶部226に記憶されている。図10の例では、奥行情報は、標準位置で表示装置を見た場合の画面平面からの引っ込みの距離(最大奥行)と飛び出しの距離(最小奥行)とで示される。ここでは、画面上の位置を0として、飛び出し側を負の値、引っ込み側を正の値で表している。
図10の例では、フレーム83062とフレーム83063では遠い山が提示されており、これらは画面平面から引っ込みの距離が無限大である。一方、フレーム83064では山の手前に人が移っており、このため、最小奥行は0すなわち画面平面上であり、最大奥行は無限大である。
映像制御部221は映像情報記憶部225から3次元映像を取得して、ディスプレイ212の表示方式に従って、右眼用画像と左眼用画像のそれぞれを加工してディスプレイ212に出力する。さらに映像制御部221は、取得した映像が3次元映像である場合は、3次元映像提示を示す信号と、提示する3次元映像の奥行情報を1フレームずつ信号生成部223に出力する。
信号生成部223は、映像制御部221の出力からフレームごとの最大奥行と最小奥行とを抽出し、例えば図11に示すような情報信号を生成する。図11に示す情報信号は、3次元映像提示を示す信号と、当該フレームの奥行最小値および奥行最大値を、それぞれ2バイトずつ含んでいる。なお、情報信号におけるデータの順番やデータサイズは、図11に示すものに限られるものではない。送信部214は信号生成部223で生成された情報信号を無線等により送信する。
3次元映像観視検出部200において、受信部201は送信された情報信号を受信する。信号検出部202は受信部201が受信した情報信号が、3次元映像提示を示す信号を含むとき、この情報信号を焦点距離固定部310に出力する。
図12は焦点距離固定部310の詳細な構成の一例を示すブロック図である。図12の焦点距離固定部310は、奥行情報抽出部311と、固定距離決定部312と、画面距離記憶部313と、制御信号生成部302とを備える。制御信号生成部302は図6の焦点距離固定部300における制御信号生成部302と同様である。
奥行情報抽出部311は3次元映像観視検出部200から送られた情報信号から、奥行情報を抽出する。固定距離決定部312は抽出された奥行情報と注視距離判定部120から出力された注視距離情報とに従って、ユーザから3次元映像を提示している画面平面までの距離を推定し、固定する焦点距離を決定する。画面距離記憶部313は固定距離決定部312が推定したユーザから画面平面までの距離を記憶する。
図13は焦点距離固定部310の動作の一例を示すフローチャートである。図13に従って、焦点距離固定部310の動作について説明する。
奥行情報抽出部311は3次元映像観視検出部200から送られた情報信号を取得すると(S121)、例えば図11のようなデータ形式の情報信号から奥行情報を抽出する(S122)。固定距離決定部312は、抽出された奥行情報のうち最小奥行が0付近か否か、すなわち3次元映像の奥行位置が表示装置の画面位置にあるか否かを判断する(ステップS123)。例えば、最小奥行の値が0を含む所定範囲内にあるとき、0付近、すなわち、3次元映像の奥行位置が表示装置の画面位置にあるものと判断する。例えば、映像表示システムが大型テレビである場合には、例えば画面位置の前後10cm程度の範囲内に、最小奥行の値があればよい。すなわち、ユーザの眼球運動が、表示装置の画面位置を見ている状態とほぼ同じと推定できる範囲であればよい。
最小奥行が0付近であるとき(S123においてYES)、固定距離決定部312は注視距離判定部120が出力した注視距離を取得し(S124)、取得した注視距離を、焦点可変レンズ150の焦点距離を固定する固定距離として決定する(S125)。そして画面距離記憶部313は、固定距離決定部312から出力された注視距離を画面距離として記憶する(S126)。
一方、最小奥行が0付近でないとき(S123においてNO)、固定距離決定部312は画面距離記憶部313を参照して、画面距離が記憶されているか否かを判断する(S127)。画面距離記憶部313に画面距離が記憶されているとき(S127においてYES)、固定距離決定部312は画面距離記憶部313に記憶されている画面距離を、固定する焦点距離として決定する(S128)。画面距離記憶部313に画面距離が記憶されていないときは(S127においてNO)、固定距離決定部312は固定する焦点距離を所定値、例えば2mに決定する(S129)。
制御信号生成部302は、ステップS125,S128またはS129で決定された固定距離に焦点距離を固定する制御信号を生成して、レンズ制御部140に出力する(S130)。
なお、図13のフローの動作は、例えば数フレーム毎に行うようにしてもよい。
本変形例によると、固定する焦点距離が、ユーザの注視距離を基にして推定された画面距離に基づいて、決定される。このため、ユーザとディスプレイとの距離が標準より近いまたは遠い場合においても、快適に3次元映像を観視できる焦点距離を保つことができる。
なお、本変形例では、推定された画面距離をそのまま、固定する焦点距離として決定したが、これに限られるものではない。例えば、焦点可変レンズ150が、設定可能な焦点距離が複数種類に限定されている場合には、推定された画面距離に最も近い焦点距離を固定距離として選択してもよい。
(実施の形態1の変形例2)
変形例2では、映像表示システムから送信される情報信号は、3次元映像提示を示すとき、3次元映像を表示している表示装置の画面サイズ情報をさらに含むものとする。そして、この画面サイズ情報を基にして、ユーザから表示装置までの距離が推定される。この距離に基づいて、固定する焦点距離が決定される。
本変形例に係るビューアの構成は、図1と同様である。ただし、焦点距離固定部300に代えて焦点距離固定部320を備えている。その他の構成については、実施の形態1と同様である。
図14は本変形例における、ビューア10の3次元映像観視検出部200と、情報信号を送信する映像表示システム230の一部の構成の例を示すブロック図である。3次元映像観視検出部200は図2に示すものと同様である。映像表示システム230は、図2に示す映像表示システム210と対比すると、画面サイズ記憶部235が追加され、映像制御部211に代えて映像制御部231が、信号生成部213に代えて信号生成部233が設けられている。
画面サイズ記憶部235はディスプレイ212の画面サイズを記憶している。映像制御部231は図示しない映像記憶部あるいは放送受信部から3次元映像を取得して、ディスプレイ212の表示方式に従って、右眼用画像と左眼用画像のそれぞれを加工してディスプレイ212に出力する。さらに映像制御部231は、取得した映像が3次元映像である場合は、3次元映像提示を示す信号と、画面サイズ記憶部235に記憶された画面サイズ情報を信号生成部233に出力する。
信号生成部233は、3次元映像提示を示す信号と画面サイズ情報とを合わせて、例えば図15に示すような情報信号を生成する。図15に示す情報信号は、3次元映像提示を示す信号と、画面サイズ情報とを、それぞれ2バイトずつ含んでいる。なお、情報信号におけるデータの順番やデータサイズは、図15に示すものに限られるものではない。送信部214は信号生成部233で生成された情報信号を無線等により送信する。
3次元映像観視検出部200において、受信部201は送信された情報信号を受信する。信号検出部202は受信部201が受信した情報信号が3次元映像提示を示す信号を含むとき、この情報信号を焦点距離固定部310に出力する。
図16は焦点距離固定部320の詳細な構成の一例を示すブロック図である。図16の焦点距離固定部320は、画面サイズ情報抽出部321と、固定距離決定部322と、画面サイズ−距離テーブル323と、制御信号生成部302とを備える。制御信号生成部302は図6の焦点距離固定部300における制御信号生成部302と同様である。
画面サイズ情報抽出部321は3次元映像観視検出部200から送られた情報信号から、画面サイズ情報を抽出する。固定距離決定部322は画面サイズ−距離テーブル323を参照し、画面サイズ情報に対応する距離を抽出し、抽出した距離を固定する焦点距離として決定する。
図17は画面サイズ−距離テーブル323の記憶内容の一例である。例えば画面サイズ20インチに対して距離50cmというように、画面サイズとユーザからディスプレイまでの距離とが対応付けられている。なお、本変形例では、画面サイズが大きいほどユーザから表示装置までの距離が長いという規則に従って、テーブルが作成されている。固定距離決定部322は図17に示すような画面サイズ−距離テーブルを参照して、画面サイズ情報に従って固定距離を決定する。
本変形例によると、固定する焦点距離が、画面サイズ情報を利用して推定された画面距離に基づいて、決定される。このため、より快適に3次元映像を観視できる焦点距離を保つことができる。
なお、本変形例では、推定された画面距離をそのまま、固定する焦点距離として決定したが、これに限られるものではない。例えば、焦点可変レンズ150が、設定可能な焦点距離が複数種類に限定されている場合には、推定された画面距離に最も近い焦点距離を固定距離として選択してもよい。あるいは、画面サイズ−距離テーブル323における距離のデータを、予め、焦点可変レンズ150が取りうる焦点距離に設定しておいてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1では、映像表示システムは、3次元映像を提示しているとき、近くにビューアのあるなしにかかわらず、常に3次元映像提示を示す情報信号を送信している。これに対して実施の形態2では、映像表示システムは、ビューアを装着したユーザが表示装置の方を見ているか否かを判定し、見ていないと判定したときは、3次元映像提示を示す情報信号を送信しないものとする。
図18は本実施形態における、ビューア20と、情報信号を送信する映像表示システム250との一部の構成の例を示すブロック図である。図18に示すビューア20は、図1の構成において、マーカ260が追加されており、また、3次元映像観視検出部200に代えて3次元映像観視検出部240を備えている。マーカ260は、ビューア20を正面から見たとき所定形状として認識されるものである。なお、焦点可変レンズ150等のその他の構成については図示を省略している。焦点距離を固定する動作は実施の形態1と同様である。
図19は本実施形態に係るビューア20の外観例を示す模式図である。図19に示すビューア20は、前面における左右両端にそれぞれ、同一サイズ、同一形状のマーカa,bが、左右対称になるように設けられている。
また、3次元映像観視検出部240は、図2に示した受信部201および信号検出部202に加えて、信号生成部241と、送信部242とを備えている。信号生成部241は、ビューア20がユーザの眼球運動に対応した焦点調節を機能させているとき、ビューア信号を生成する。送信部242は信号生成部241で生成されたビューア信号を外部に送信する。
映像表示システム250は、カメラ256と、観視行動検出部257と、ビューア用信号制御部255と、信号生成部253と、受信部254と、送信部214と、映像制御部251と、ディスプレイ212とを備える。
映像制御部251は、図示しない映像放送受信部あるいは映像情報記憶部から3次元映像を取得し、ディスプレイ212の表示方式に従って、右眼用画像と左眼用画像のそれぞれを加工してディスプレイ212に出力する。映像制御部251は取得した映像が3次元映像である場合には、3次元映像提示を示す信号を信号生成部253に出力する。
カメラ256は、ビューア20を装着したユーザの観視行動を計測するセンサとしての役割を有する。カメラ256は、具体的には例えば、ディスプレイ212にその前方正面に向けて設置されており、ビューア20を装着したユーザがディスプレイ212の前にいるとき、マーカ260を含むビューア20の画像を撮像することができる。観視行動検出部257はカメラ256の撮像画像から、マーカ260の画像を検出し、その画像から、ビューア20を装着したユーザが実際にディスプレイ212の方を見ているか否かを判定する。なお、カメラ256は、ディスプレイ212側からその前方を撮影することができればよく、設置位置は特に限定されない。
図20はディスプレイ212に対するマーカ260の位置と、そのときのカメラ256の撮像画像を示す模式図である。図20(a)では、ユーザは実際にディスプレイ212の方を見ているため、ビューア20はディスプレイ212に正対している。したがって、マーカa,bの画像は左右対称になっている。一方、図20(b)では、ユーザはディスプレイ212の前にいるものの、実際にはディスプレイ212とは異なる方向を見ている。このため、ビューア20はディスプレイ212に正対していない。したがって、マーカa,bの画像は左右対称にはならない。
このように、マーカa,bの画像が左右対称になっているか否かによって、ビューア20を装着したユーザが、実際にディスプレイ212の方を見ているか否かを判定することができる。
受信部254はビューア20から送信されたビューア信号を受信する。ビューア用信号制御部255は、受信部254で受信したビューア信号と観視行動検出部257による検出結果とに従って、3次元映像提示を示す信号の生成を許可するか否かを決定する。
信号生成部253は、ビューア用信号制御部255によって生成が許可されたとき、映像制御部251の出力に従って、3次元映像提示を示す信号を情報信号として生成する。送信部214は、信号生成部253で生成された情報信号を送信する。
図21および図22を用いて、図18の構成の動作について説明する。
まず、カメラ256がディスプレイ212の前方正面を撮影する(S201)。観視行動検出部257は、ステップS201で得られた撮像画像の中から、画像処理により、マーカ260の画像を検索する。そして、ユーザの観視行動の有無を検出する(S202)。
ステップS202は詳細には例えば図22に示すように行われる。撮像画像中にマーカ画像が2つ抽出できたときは(S221においてYES)、ステップS222に進む。一方、マーカ画像が抽出されない、または、マーカ画像が1つしか抽出されない場合は(S221においてNO)、ステップS224に進み、ユーザの観視行動はなし、すなわち、ユーザはディスプレイ212の方を見ていないと判定する。
ステップS222では、観視行動検出部257は、抽出された2つのマーカ画像のサイズが同じであるか否かを判定する。同じであるときは(S222においてYES)、ステップS223に進む。一方、2つのマーカ画像のサイズが異なる場合は(S222においてNO)、ステップS224に進み、ユーザの観視行動はなしと判定する。なお、ここでの画像サイズの比較方法は、例えば、画像サイズの差が所定値以下である場合は、画像サイズが同じと判定するものである。
ステップS223では、観視行動検出部257は、抽出されたマーカ画像間の距離が標準距離であるか否かを判断する。標準距離であるときは(S223においてYES)、ステップS205に進む。一方、標準距離でないときは(S223においてNO)、ステップS224に進み、ユーザの観視行動はなしと判定する。画像間の距離の判断は、例えば、マーカ画像サイズとマーカ間の標準距離とを対応付けたテーブルを予め準備しておき、ステップS222で測定されたマーカ画像サイズに対応する標準距離をテーブルから読み出し、マーカ画像間の距離と比較する。またここでの比較では、例えば、標準距離とマーカ画像間の距離との差が所定値以下であるときは、標準距離と同じとみなす。
すなわち、ここでは、2つのマーカが同じ大きさで撮影されており、さらに、マーカの間隔が標準距離であるとき、ビューア20を装着したユーザがディスプレイ212の方を見ているものと判定している。
そして、観視鼓動なしと判定したとき(S224)、ステップS201にもどる。すなわち、観視行動検出部257が、ユーザがディスプレイ212の方を見ていないと判定したとき、情報信号として3次元映像提示を示す信号を送信することが、回避される。
一方、ビューア20において、眼球運動に対応した焦点調節を機能させているとき、信号生成部241がビューア信号を生成する(S203)。そして、送信部242がビューア信号を送信する(S204、通信1)。
ステップS205において、映像表示システム250は、ビューア用信号制御部255が、受信部254が受信した信号の中から、ビューア20から送信されたビューア信号を検索する。ビューア信号が検出されたとき(S205においてYES)、ビューア用信号制御部255は、3次元映像提示を示す信号の生成を許可する旨を出力する。信号生成部253はビューア用信号制御部255の出力に従って、3次元映像提示を示す信号を生成する(S206)。送信部214はステップS206で生成された3次元映像提示を示す信号を情報信号として送信する(S207、通信2)。一方、ビューア信号が検出されなかったとき(S205においてNO)、ビューア用信号制御部255は3次元映像提示を示す信号の生成を許可しないで、ステップS201に戻る。
3次元映像観視検出部240は、受信部201が、映像表示システム250から送信された情報信号を受信すると(通信2)、信号検出部202が3次元映像提示を示す信号を検出して(S208)、焦点距離固定部300に出力する(S209)。
このように本実施形態によると、ビューア20が左右対称のマーカ260を備えており、映像表示システム250がカメラ256によってディスプレイ正面の画像を取得し、撮像したマーカ画像から、ビューア20を装着したユーザがディスプレイ212の方を見ているか否かを判定する。そして、ディスプレイ212の方を見ていると判定したとき、ビューア信号を映像表示システム250に送信したビューア20に対して、3次元映像提示を示す信号を送信する。
これにより、ビューア20は、映像表示システム250に空間的に近い位置にあっても、ユーザが3次元映像を見ている場合にのみ焦点距離を固定し、ユーザが3次元映像を提示しているディスプレイ212を見ていない場合には、眼球運動に従って焦点距離を調節することができる。したがって、ビューア20のユーザは、3次元映像を見ているときはディスプレイ212に焦点距離が固定された状態となり映像をはっきり見ることができる一方、映像表示システム250の近傍にいてもディスプレイ212を見ていないときは、焦点距離が調節され、常に適切な焦点距離で物をはっきり見ることができる。
なお、本実施形態では、ビューア20には、マーカ260として、前面における左右両端にそれぞれ、同一サイズ、同一形状のマーカが左右対称になるように設けられているものとしたが、マーカ260の構成はこれに限られるものではない。マーカは、少なくとも正面から見たとき左右対称になっており、カメラで撮影したときに、マーカ画像が左右対称になっているか否かによって、ビューアがディスプレイの方を向いているか否かを判定できるものであればよい。
なお、本実施形態では、ビューア20から映像表示システム250にビューア信号を送信するものとしたが、ビューア信号を送信しない構成であってもよい。この場合は、映像表示システムは、ビューアを装着したユーザがディスプレイの方を見ているものと判定したとき、3次元映像提示を示す信号を送信すればよい。
なお、本実施形態では、ビューア20が焦点距離を固定する動作は実施の形態1と同様としたが、実施の形態1の変形例1,2と同様としても良い。
(実施の形態3)
実施の形態3では、3次元映像提示を示す情報信号は、赤外線等の直進性の高い媒体を介して送信されるものとする。そして、ビューアは、媒体の受信範囲が、前方正面を含む所定角度の範囲に限定されている。このため、ビューアは、ユーザが表示装置の方を向いているときに限って、3次元映像提示を示す信号を受信する。
図23は本実施形態における、ビューア30の3次元映像観視検出部260と、情報信号を送信する映像表示システム270の一部の構成の例を示すブロック図である。本実施形態に係るビューア30の構成は、図1のビューア10と同様であるが、3次元映像観視検出部200に代えて、3次元映像観視検出部260が設けられている。3次元映像観視検出部260において、受信部261は赤外線受光部262を備えている。また映像表示システム270は、図2に示す映像表示システム210と対比すると、送信部214に代えて、パタン生成部271および赤外線出力部272を備えた送信部273を備えている。
ここで、ディスプレイ212は、アクティブシャッタ方式であるものとする。すなわち、映像表示システム270は、3Dテレビ用メガネのシャッタを制御するための同期信号を出力する。映像制御部211はディスプレイ212に左右の映像を交互に出力する制御を行うと同時に、信号生成部213に3Dテレビ用メガネのシャッタを制御する同期信号の情報を出力する。信号生成部213は映像制御部211が出力する情報に従って、3Dテレビ用メガネのシャッタを制御する制御信号を生成する。パタン生成部271は信号生成部213が出力する制御信号に応じた赤外線の発光パタンを生成する。赤外線出力部272はパタン生成部271が生成した発光パタンに従って赤外光を照射する。
図24は赤外線受光のイメージを示す模式図であり、(a)は3Dテレビ用メガネの受光範囲、(b)は3Dテレビ用メガネの受光限界、(c)は本実施形態に係るビューア30の受光範囲をそれぞれ示している。図24(a)に示すように、3Dテレビ用メガネは、ユーザがディスプレイ212をどの角度から見ていても、適切に同期信号を受けて3次元映像を見ることができるように、赤外線の受光範囲は広角になっている。受光範囲は例えば、前方正面を基準にして左右それぞれ80度までの範囲である。また、図24(b)に示すように、ディスプレイ212も赤外線を広角に出力しており、このため、ユーザはディスプレイ212の前の広い範囲で3次元映像を観視することができる。
また、本実施形態では、3次元映像提示を示す情報信号の送信も、赤外線によって行われる。ビューア30を利用するユーザは、3次元映像を観視する場合には、3Dテレビ用メガネとビューア30とを重ねて装着する。そして図24(c)に示すように、ビューア30の受光範囲は3Dテレビ用メガネよりも狭く設定されており、ビューア30の前方正面を含む狭い範囲に限定されている。受光範囲は例えば、前方正面を基準にして左右それぞれ30度までの範囲である。
図25(a)(b)はユーザが3Dテレビ用メガネとビューア30を重ねて装着した場合における、ディスプレイ212に対する角度による受光状態の違いを示した模式図である。図25(a)では、ユーザはディスプレイ212に対して正面を向いている。このとき、3Dテレビ用メガネとビューア30の両方とも、赤外線を受光することができる。したがって、3Dテレビ用メガネはシャッタ制御用同期信号を受信するとともに、ビューア30は3次元映像観視を示す情報信号を受信し、焦点距離を固定する。
一方、図25(b)では、ユーザはディスプレイ212の正面に位置しているものの、ディスプレイ212の方は見ていない。このとき、3Dテレビ用メガネは赤外線を受光するが、ビューア30は赤外線を受光することができない。したがって、3Dテレビ用メガネは同期信号を受けて、シャッタ制御が左右映像の表示に同期している状態であるが、ビューア30は3次元観視を示す情報信号を受信しない。したがって、ビューア30の焦点距離は固定されず、ユーザの眼球運動に対応した焦点調節が行われる。
このように本実施形態によると、3次元映像提示を示す情報信号が映像表示システム270から赤外線によって送信される。そして、ビューア30の赤外線受光範囲が、前方正面を含む所定角度の範囲に狭く限定されている。これにより、ユーザが3次元映像を表示している画面の方を向いている、すなわち、3次元映像を観視しているときにのみ、焦点距離を固定することができる。したがって、ユーザが3次元映像を表示しているシステムの近くにいるだけで、3次元映像を観視していないにもかかわらず、ビューア30の焦点が固定されてしまうという問題を回避することができる。
なお、本実施形態では、情報信号の通信に赤外線を用いるものとしたが、これに限られるものではなく、例えば可視光等の直進性の高い通信用媒体であればよい。
また、本実施形態では、ディスプレイ212がアクティブシャッタ方式であり、映像表示システム270がシャッタ制御用同期信号を送信するものとし、この同期信号を送信する手段を用いて、3次元映像提示を示す情報信号を送信するものとしたが、これに限られるものではない。例えば、同期信号の送信手段とは別個に、赤外線等を利用した情報信号の送信手段を設けてもよい。あるいは、同期信号を送信する必要のない方式の場合には、赤外線等を利用した情報信号の送信手段を設ければよい。これらの場合には、映像表示システムが赤外線を出力する範囲を狭く限定してもよい。例えば、出力範囲を、前方正面を基準にして左右それぞれ例えば30度までの範囲としてもよい。
また、ビューア30が媒体を受信する範囲は、前方正面を含む所定の範囲であって、ユーザがディスプレイ212の方を見ているときは情報信号を受信し、見ていないときは情報信号を受信しないような範囲に限定されていればよい。ユーザの通常の観視形態に鑑みると、例えば、ビューア30の前方正面を基準にして左右それぞれ30度までの範囲、あるいはそれより狭い範囲に設定されていればよい。
なお、本実施形態では、ビューア30の受光範囲が狭く設定されているものとしたが、受光範囲を広く設定しておき、赤外線等の直進性の高い媒体の入射角を判定して、この入射角が所定範囲内にあるときのみ、3次元映像提示を示す信号を検出するようにしてもよい。
図26は入射角を判定する方法を示す模式図である。図26の例では、映像表示システム270の赤外線出力部272は断面が円形(半径a)の光線を射出するものとする。図26(a)に示すように、光線方向が受光部に対して垂直であるときは、受光範囲は光線と相似形、ここでは半径aの円形になる。一方、図26(b)に示すように、光線方向が受光部に対して傾いているときは、その角度に応じて受光範囲は歪み、ここでは楕円になる。受光範囲の図形の歪み量から入射角を判定することができる。ビューア30は、入射角が所定範囲内にあるときのみ、3次元映像提示信号を受け入れればよい。これにより、本実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態では、ビューア20が焦点距離を固定する動作は実施の形態1と同様としたが、実施の形態1の変形例1,2と同様としても良い。
なお、以上の各実施形態において、映像表示システムは、表示装置を備えている構成としたが、これに限られるものではなく、例えば、映像表示システムが、別の表示装置に映像信号を送信する構成であってもかまわない。
本発明は、焦点可変レンズを利用した光学装置に広く利用可能であり、メガネ、ゴーグル等のビューア、顕微鏡、双眼鏡、ヘッドマウントディスプレイ等の焦点距離調節を行う光学装置に広く利用可能であり、ビューア、顕微鏡、双眼鏡、ヘッドマウントディスプレイの焦点距離調節を行う際に有用である。
10,20,30 ビューア
120 注視距離判定部
140 レンズ制御部
150 焦点可変レンズ
200,240,260 3次元映像観視検出部(検出部)
201 受信部
202 信号検出部
210,220,230,250,270 映像表示システム
212 ディスプレイ(表示装置)
256 カメラ
257 観視行動検出部
260 マーカ
300,310,320 焦点距離固定部

Claims (13)

  1. ユーザの眼球運動に対応して焦点を調節可能なビューアであって、
    焦点可変レンズと、
    前記焦点可変レンズの焦点距離を調節するレンズ制御部と、
    前記ユーザの3次元映像の観視を検出する検出部と、
    前記検出部が前記ユーザの3次元映像の観視を検出したとき、前記ユーザの眼球運動にかかわらず、前記焦点可変レンズの焦点距離を固定するよう、前記レンズ制御部に指示する焦点距離固定部と
    を備えるビューア。
  2. 請求項1記載のビューアにおいて、
    前記検出部は、
    映像表示システムから送信される情報信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記情報信号が3次元映像提示を示す信号を含むとき、前記ユーザが3次元映像を観視していると判定する信号検出部とを備えている
    ことを特徴とするビューア。
  3. 請求項2記載のビューアにおいて、
    前記焦点距離固定部は、前記情報信号を用いて前記ユーザから表示装置までの距離を推定し、推定した距離に基づいて、固定する焦点距離を決定する
    ことを特徴とするビューア。
  4. 請求項3記載のビューアにおいて、
    前記ユーザの眼球運動から、前記ユーザの注視距離を判定する注視距離判定部をさらに備え、
    前記情報信号は、3次元映像提示を示す信号を含むとき、前記映像表示システムが提示する3次元映像の奥行情報をさらに含み、
    前記焦点距離固定部は、前記奥行情報が、前記3次元映像の奥行位置が前記表示装置の画面位置にあることを示すとき、前記注視距離判定部による判定結果を基にして、前記ユーザから前記表示装置までの距離を推定する
    ことを特徴とするビューア。
  5. 請求項3記載のビューアにおいて、
    前記情報信号は、3次元映像提示を示す信号を含むとき、前記表示装置の画面サイズ情報をさらに含み、
    前記焦点距離固定部は、前記画面サイズ情報を基にして、前記表示装置の画面サイズが大きいほど前記ユーザから前記表示装置までの距離が長いという規則に従って、前記ユーザから前記表示装置までの距離を推定する
    ことを特徴とするビューア。
  6. 請求項1記載のビューアにおいて、
    前記焦点可変レンズは、設定可能な焦点距離が複数種類に限定されており、
    前記焦点距離固定部は、前記焦点可変レンズの焦点距離を固定するとき、前記設定可能な焦点距離のうち最も遠い距離に固定する
    ことを特徴とするビューア。
  7. 請求項2記載のビューアにおいて、
    正面から見たとき、所定形状として認識されるマーカを有している
    ことを特徴とするビューア。
  8. 請求項7記載のビューアにおいて、
    前記マーカは、前記ビューアの前面における左右両端にそれぞれ、左右対称になるように、設けられている
    ことを特徴とするビューア。
  9. 請求項2記載のビューアにおいて、
    前記映像表示システムは、前記情報信号を、直進性の高い媒体を介して送信するものであり、
    前記ビューアは、前記媒体の受信範囲が、前方正面を含む所定の範囲に限定されており、
    前記所定の範囲は、前方正面を基準にして左右それぞれ30度までの範囲内に設定されている
    ビューア。
  10. 請求項9記載のビューアにおいて、
    前記映像表示システムは、3次元映像用メガネを用いるものであり、かつ、前記3次元映像用メガネに対して前記媒体を介して同期信号を送信するものであり、
    前記ビューアは、前記媒体の受信範囲が、前記3次元映像用メガネよりも狭く設定されている
    ことを特徴とするビューア。
  11. 請求項9記載のビューアにおいて、
    前記媒体は、赤外線または可視光である
    ことを特徴とするビューア。
  12. 請求項7記載のビューアに、情報信号を送信可能に構成された映像表示システムであって、
    表示装置と、
    前記表示装置の前方を撮影するカメラと、
    前記カメラに前記ビューアが映っている場合において、前記マーカの画像が前記所定形状として認識されるか否かに基づいて、前記ビューアを装着したユーザが前記表示装置の方を見ているか否かを判定する観視行動検出部とを備え、
    前記観視行動検出部が、前記ユーザが前記表示装置の方を見ていないと判定したとき、前記情報信号として3次元映像提示を示す信号を送信することを、回避する
    映像表示システム。
  13. 請求項12記載の映像表示システムにおいて、
    前記ビューアは、前記ユーザの眼球運動に対応した焦点調節を機能させているとき、ビューア信号を送信するものであり、
    前記映像表示システムは、前記観視行動検出部が、前記ユーザが前記表示装置の方を見ていると判定し、かつ、前記ビューア信号を受信したとき、前記情報信号として3次元映像提示を示す信号を送信する
    ことを特徴とする映像表示システム。
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