JP6020253B2 - 無線基地局装置及び制御プログラム、並びに、通信システム - Google Patents

無線基地局装置及び制御プログラム、並びに、通信システム Download PDF

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この発明は、無線基地局装置及び制御プログラム、並びに、通信システムに関し、例えば、無線LAN、3G(第3世代移動通信システム)、LTE(Long Term Evolution)等の無線ネットワークに適用することができる。
無線通信に用いられる電波帯域は有限であり、効率的に電波帯域を利用する従来技術は多数存在する。
従来の効率的な電波帯域利用に関する技術としては、例えば、特許文献1の記載技術がある。特許文献1に記載された装置では、メディア(通信チャネル)毎に、そのメディアに接続しているアクティブなノード(端末)の数を監視・推定により算出し、アクティブなノードが少ないメディアを利用することが無線の利用効率が高いという前提で電波帯域の割り振りを行っている。
また、従来無線LANの通信チャネルの利用を最適化するシステムとして、非特許文献1に記載されたFLUKE Networks社製のシステム(AirMagnet Survey)も存在する。このAirMagnet Surveyは、新たに無線LAN等の基地局を設置する際、設置場所に応じた電波資源の利用状況(どのチャネルが干渉が大きいか、どこまで電波が届くかなど)を確認し、適切な場所で適切なチャネルを用いて適切な信号出力を設定することができるシステムである。
特開2009−88975号公報
FLUKE Networks社,「AirMagnet Survey」,[Online],INTERNET,[2013年2月19日検索],<URL:http://jp.flukenetworks.com/enterprise-network/wireless-network/AirMagnet-Survey>
しかしながら、特許文献1に記載された装置では、メディア間でも相互に干渉をして無線資源の空きが少ない場合や、基地局までの距離に応じた信号レベル・ノイズレベルによる無線資源の優劣があるため、無線資源の干渉を考慮しておらず、アクティブノードが少ないにもかかわらず、帯域を十分に利用できないという課題があった。
ところで、昨今、モバイルトラフィックをオフロードするための無線LAN基地局の乱立や、スマートホン等がモバイルルータの機能を持ち無線LANの基地局をアドホックに立ち上げられる機能に対応したものが増えており、結果として無線資源を逼迫させる状況が増えている。これらの課題により、非特許文献1に記載されたシステムを用いる場合でも、内線など企業で利用させる無線LANに対して再度無線LAN設置ソリューションによる調査と再設定をする必要がある。
上述のように、従来技術により構成される通信システムでは、無線基地局装置とコントローラ装置が配置されている。そして、従来技術により構成される通信システムでは、無線基地局装置が、コントローラ装置から与えられるポリシー(電波設計された設定)に基づいて動作する構成となっている。
上述のような従来の通信システムは、単一の無線システムで干渉が存在無い場合には有効な構成であったが、公共の周波数帯(無線LANやBluetooth(登録商標)で使用)などでは、コントロールできない電波発生源が存在しうるため、無線資源を無駄に利用してしまうという問題点があった。
また、上述のような従来の通信システムでは、電波干渉発生源に関して、明確に分類できず、特に昨今のモバイルルータや、テザリング機能に対応したスマートホンなどのように、一時的にその場所に発生する電波干渉に対しては対処することが困難であった。
そのため、無線基地局装置間で効率的かつ安定的な無線資源の利用を実現することができる無線基地局装置及び制御プログラム、並びに、通信システムが望まれている。
第1の本発明は、無線通信装置と無線接続する無線基地局装置において、(1)無線資源ごとに受信信号を監視し、検出した信号に係る観測データを時系列ごとに保持する監視手段と、(2)上記監視手段が保持した観測データを、少なくとも、無線資源及び当該無線基地局装置又は周辺の無線基地局装置の組合せごとに振り分けて、それぞれを分析処理単位とし、各分析処理単位の観測データに基づいて、各無線基地局装置による無線資源の利用状態を分析処理する分析手段とを有することを特徴とする。
第2の本発明の制御プログラムは、無線通信装置と無線接続する無線基地局装置に搭載されたコンピュータを、(1)無線資源ごとに受信信号を監視し、検出した信号に係る観測データを時系列ごとに保持する監視手段と、(2)上記監視手段が保持した観測データを、少なくとも、無線資源及び当該無線基地局装置又は周辺の無線基地局装置の組合せごとに振り分けて、それぞれを分析処理単位とし、各分析処理単位の観測データに基づいて、各無線基地局装置による無線資源の利用状態を分析処理する分析手段として機能させることを特徴とする。
第3の本発明の通信システムは、複数の無線通信装置と、複数の無線接続する無線基地局装置とを有する通信システムにおいて、それぞれの上記無線基地局装置として、第1の本発明の無線基地局装置を適用したことを特徴とする通信システム。
本発明によれば、無線基地局装置間で効率的かつ安定的な無線資源の利用を実現することができる。
実施形態に係る無線基地局装置の機能的構成について示したブロック図である。 実施形態に係る通信システムの全体構成について示したブロック図である。 実施形態に係る無線基地局装置の基本動作について示したフローチャートである。 実施形態に係る無線基地局装置の情報整理処理部が行う分析方法について可視化した例(その1)である。 実施形態に係る無線基地局装置の情報整理処理部が行う分析方法について可視化した例(その2)である。 実施形態に係る無線基地局装置の情報整理処理部が行う分析方法について可視化した例(その3)である。 実施形態に係る無線基地局装置の情報整理処理部が生成するReport情報(XML形式)の例について示した説明図である。 実施形態に係る無線基地局装置が他の無線基地局装置を制御する場合の例について示したフローチャートである。 実施形態に係る無線基地局装置が他の無線基地局装置の制御に基づいて動作する場合の例について示したフローチャートである。 実施形態に係る通信システムの全体の動作について示したシーケンス図である。 実施形態に係る無線基地局装置の情報整理処理部が生成するPlanフォーマット(XML形式)の例について示した説明図である。 実施形態に係る無線基地局装置の情報整理処理部が生成する返答用のPlanフォーマット(XML形式)の例について示した説明図である。 実施形態に係る通信システムの変形例について示したブロック図である。 実施形態に係る通信システムの変形例における、動作について示した説明図である。
(A)主たる実施形態
以下、本発明による無線基地局装置及び制御プログラム、並びに、通信システムの一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(A−1)実施形態の構成
図2は、この実施形態の通信システム1の構成例について示している。
図2に示す通信システム1には、3つの無線基地局装置10(10−1〜10−3)及び3つの無線端末20(20−1〜20−3)が配置されている。なお、通信システム1を構成する無線基地局装置10及び無線端末20の数は限定されないものである。
無線基地局装置10(10−1〜10−3)は、それぞれ無線通信インタフェース、及び有線通信インタフェースにより、他の通信装置と通信することができる。また、無線基地局装置10−1〜10−3は、それぞれ有線通信によりネットワークNと接続しているものとする。そして、 無線基地局装置10(10−1〜10−3)は、それぞれ、無線端末20と接続して、無線端末20をネットワークNに接続させることができる基地局(アクセスポイント装置等の中継装置)として機能している。
また、無線基地局装置10−1〜10−3の間は相互に無線通信(直接、又はマルチホップ通信)又は有線通信(ネットワークNを介した通信)により通信制御に関する情報等の交換を行うことができるものとする。
次に、各無線基地局装置10の内部構成について図1用いて説明する。この実施形態では、無線基地局装置10−1〜10−3は全て同じ構成であるものとして説明する。
無線基地局装置10は、無線通信部11、有線通信部12、無線資源監視部13、情報整理処理部14、及び情報交換部15を有している。
無線基地局装置10は、物理的な通信ポート等以外については、プロセッサ、メモリ等を有するプログラムの実施構成(コンピュータ)に、実施形態の制御プログラムをインストールして実行させることにより実現するようにしてもよく、その場合でも機能的には図1のように示すことができる。
無線通信部11は、無線基地局装置10の無線通信のインタフェースとして機能するものである。無線基地局装置10が対応する無線通信方式については限定されないものであるが、この実施形態では、無線LANのインタフェースに対応しているものとする。具体的には、この実施形態の無線基地局装置10は、それぞれIEEE 802.11bの無線LAN通信に対応しているものとして説明する。すなわち、それぞれの無線基地局装置10の無線通信部11は、IEEE 802.11bの1ch〜14chのいずれかの通信チャネルを用いて無線通信し、イーサネット(登録商標)パケット(IPパケット)を送受信するものとする。なお、各無線基地局装置10は、複数の無線LANインタフェース(例えば、IEEE 802.11a/b/g等)に対応するようにしてもよいが、この実施形態では、説明を簡易とするために802.11bのみに対応するものとして説明する。なお、以下では、無線LAN等の通信チャネル(電波帯域)をメディア又は無線資源とも呼ぶものとする。線基地局装置10はが、複数の無線LANインタフェースに対応する場合には、その分利用可能な通信チャネル(無線資源)の数が増えることになる。
そして、この実施形態では、それぞれの無線端末20は、無線基地局装置10の無線通信部11と通信可能な無線LAN端末(例えば、モバイルPCやスマートホン等)であるものとする。
有線通信部12は、無線基地局装置10において、ネットワークNに接続するための有線通信のインタフェースとして機能するものである。無線基地局装置10が対応する有線通信方式については限定されないものであるが、この実施形態では、有線LANインタフェース(例えば、1000Base−T、1000Base−SX等の種々のイーサネットインタフェース)を適用するものとして説明する。なお、他の無線基地局装置10等とも無線のみで通信する場合には、有線通信部12は省略するようにしてもよい。
また、無線通信部11は、受信する電波を通信チャネルごとにモニタリング(監視、観測)して、そのモニタリングにより取得した内容(観測結果)を時系列化したデータ(以下、「時系列データ」と呼ぶ)を生成して、無線資源監視部13に供給する。
この実施形態では、無線通信部11は、周期T1ごとに、通信可能な通信チャネル(この実施形態では通信チャネルch1〜ch14の電波帯域)で受信する信号を、送信元及び宛先の識別子(MACアドレス)の組合せと共に認識し、認識した信号のそれぞれについて時系列データを生成する。なお、無線通信部11は、復号(デコード)できない送信元不明の電波のみを受信した通信チャネルがあった場合には、当該通信チャネルについては、送信元不明のノイズ源(以下、「none」とも表すものとする)からの電波とした時系列データを生成する。
そして、無線通信部11は、認識した信号の受信強度(Signal、SignalDBM)、ノイズ強度(ノイズの受信強度;Noise、NoiseDBM)を測定し、時系列データとして保持するものとする。なお、無線通信部11は、時系列データに当該時系列データに係る識別情報として、当該信号の論理ID(無線LAN通信のSSID)、及び物理ID(無線LAN通信の送信元及び宛先のMACアドレス)を付加するものとして説明する。なお、時系列データに付加する識別情報は、通信方式(通信メディア)に対応する内容を設定する必要がある。また、無線通信部11は、送信元不明の電波のみを受信した通信チャネルについては、当該通信チャネルの電波についてノイズ強度のみを時系列データとして保持する。
無線資源監視部13は、無線通信部11が保持した時系列データを、無線基地局装置10及び通信チャネルの組合せごとに分析処理単位を設定し、この分析処理単位でクラスター分析する処理(以下、「クラスター分析処理」と呼ぶ)を行う。例えば、無線資源監視部13は、3つの無線基地局装置10で、それぞれ異なる通信チャネルを利用している場合には、それぞれの無線基地局装置10に1つの分析処理単位を設定し、それぞれの時系列データをいずれかの分析処理単位に振り分けてクラスター分析処理を行う。また、例えば、1つの無線基地局装置10で複数の通信チャネルを利用している場合には、当該無線基地局装置10に対しては利用している通信チャネル数分の分析処理単位を設定して通信チャネルごとに時系列データを振り分けてクラスター分析処理を行うことになる。なお、無線資源監視部13は、送信元不明の電波のみを受信した通信チャネルについては、1つの分析処理単位を設定するものとする。
なお、無線資源監視部13は、当該無線基地局装置10の周辺の他の無線基地局装置10について識別子(MACアドレスやSSID等)を定期的に収集して管理しておく処理を行う必要がある。
また、上述の分析処理単位の分け方については上述の例に限定されず、例えば無線LANのSSIDで振り分けるようにしてもよいし、通信チャネルだけで振り分けるようにしてもよい。
この実施形態では、無線資源監視部13は、上述の分析処理単位ごとに、状態A、B、C、D、Eのいずれかの状態に分類するクラスター分析処理を行うものとして説明する。なお、無線資源監視部13は、送信元及び宛先のMACアドレスが明らかな時系列データで構成される分析処理単位については、状態A〜Dのいずれかに分類する。また、無線資源監視部13は、送信元不明の時系列データで構成される分析処理単位については、状態Eに分類するものとする。そして、状態A〜Eは以下のような定義となっているものとする。なお、以下の状態A〜Eの組合せについては限定されないものである。
[状態Aについて]
状態Aは、当該分析処理単位に係る信号の受信強度が所定の閾値(以下、「閾値ThS1」と呼ぶ)以上であり、さらに、当該分析処理単位に係るノイズ強度が所定の閾値(以下、「閾値ThN1」と呼ぶ)未満の状態であるものとする。したがって、状態Aと判定された分析処理単位に係る無線基地局装置10は、当該分析処理単位に係る通信チャネルでは、安定した通信状態で動作しているといえる。
[状態Bについて]
状態Bは、当該分析処理単位に係る信号の受信強度が閾値ThS1以上であり、当該分析処理単位に係るノイズ強度も閾値ThN1以上の状態であるものとする。状態Bと判定された分析処理単位に係る無線基地局装置10は、当該分析処理単位に係る通信チャネルでは、不安定な通信状態で動作しているといえる。
[状態Cについて]
状態Cは、当該分析処理単位に係る信号の受信強度が閾値ThS1未満の状態であるものとする。状態Cと判定された分析処理単位に係る無線基地局装置10は、当該分析処理単位に係る通信チャネルでは、不安定だがたまに通信可能な状態であると言える。
[状態Dについて]
状態Cは、当該分析処理単位に係る信号が、継続して観測された期間が一定期間(以下、「期間T3」と呼ぶものとする)未満だった状態であるものとする。なお、ここでは、期間T3以上継続して電波を受信可能だった分析処理単位については、上述の状態A〜Cのいずれかの状態であるものとする。したがって、状態Dと判定された分析処理単位に係る無線基地局装置10は、当該分析処理単位に係る通信チャネルでは、周辺を通り過ぎただけのノードと通信した状態であると言える。
[状態Eについて]
上述の通り、状態Eは、当該分析処理単位が送信元不明の時系列データのみで構成された状態であるものとする。すなわち、状態Eと判定された分析処理単位に係る無線基地局装置10は、当該分析処理単位に係る通信チャネルでは、の電波を観測できたが、復号・誤り訂正等の読取処理が不能な状態を示している。言い換えると、この状態Eの電波は、送信元不明の電波干渉源(ノイズ源)からの電波と言える。
この実施形態では、無線資源監視部13は、以上のように、時系列データについて、上述の分析処理単位に振り分けてクラスター分析処理するものとする。上述のクラスター分析処理に適用する各閾値については、予め設定された値を適用するようにしてもよいし学習機により学習した値を適用するようにしても良い。
情報整理処理部14は、無線資源監視部13が行ったクラスター分析処理結果に基づいて、各無線基地局装置10による各通信チャネルの利用状態(通信状態)を分析する処理を行う。具体的には、情報整理処理部14は、無線資源監視部13が行ったクラスター分析処理結果を示す情報(以下、「無線資源情報」と呼ぶ)や、他の無線基地局装置10に報告するための情報(以下、「Report情報」と呼ぶ)を生成する。また、情報整理処理部14は、他の無線基地局装置10から取得した情報等の整理処理や、整理処理した情報に基づく無線資源(通信チャネル)の利用計画を作成する処理も行う。
情報交換部15は、他の無線基地局装置10との間の情報交換を行うものである。情報交換部15は、無線通信(無線通信部11による通信)又は、有線通信(有線通信部12及びネットワークNを介した通信)により、他の無線基地局装置10との通信を行う。
(A−2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有するこの実施形態の通信システム1の動作を説明する。
(A−2−1)無線基地局装置10の動作概要について
まず、無線基地局装置10内の基本動作(動作概要)について、図3のフローチャートを用いて説明する。
この実施形態の無線通信部11は、監視処理により、期間T1ごとに各通信チャネルで受信した内容に基づいて、信号の電波強度(Signal、SignalDBM)や、ノイズ強度(Noise、NoiseDBM)、Macアドレス(読取可能な信号に含まれる場合に限る)を保持する処理を継続する(S101)。
そして、情報整理処理部14は、ランダムに選択されるランダム期間T2が経過するごと(ただし、T2>T1)に、無線通信部11が保持した時系列データに基づくクラスター分析処理を行う。そして、情報整理処理部14は、クラスター分析処理を行った結果を整理して無線資源情報を生成する処理、及び、無線資源情報に基づいて他の無線基地局装置10と連携する処理等を行う(S102)。
次に、情報整理処理部14が行うクラスター分析処理の結果を整理する処理等(上述のステップS102の処理の一部)について説明する。
情報整理処理部14は、期間T2分の時系列データについて、分析処理単位ごとに振り分け、それぞれの分析処理単位について状態A〜Eのいずれかに分類する。
そして、情報整理処理部14は、それぞれの分析処理単位について、1つのマップにプロットし、分析処理単位間の影響関係等(例えば、通信チャネル間の干渉関係等)を分析する。
情報整理処理部14が行う具体的なプロット処理については限定されないものであるが、可視化すると、例えば、図4、図5のような図面で表すことができる。なお、図4では、無線基地局装置10−1の情報整理処理部14で生成される無線資源情報を可視化した内容となっているものとする。図4、図5では、無線基地局装置10−1が通信チャネルch4で通信し、無線基地局装置10−2が通信チャネルch1で通信し、無線基地局装置10−3が通信チャネルch7で通信している状態についてしめしている。また、ここでは、無線基地局装置10−1の無線資源監視部13において、無線基地局装置10−1の信号(通信チャネルch4の信号)は状態A、無線基地局装置10−2の信号(通信チャネルch1の信号)は状態B、無線基地局装置10−3の信号(通信チャネルch7の信号)は状態Dとして分類されたものとする。
図4では、横軸を時間、縦軸を周波数としたマップとなっている。図4では、各信号について、受信強度が大きいほど振幅が大きくなる正弦波形状の曲線(当該信号の通信チャネルの中心周波数を起点(0)とした正弦波形状の曲線)で、各信号による周辺の周波数(通信の通信チャネル)への影響度合いを可視化している。図4では、無線基地局装置10−1(通信チャネルch4)の信号の受信強度を示す曲線をL1、無線基地局装置10−2(通信チャネルch1)の信号の受信強度を示す曲線をL2、無線基地局装置10−3(通信チャネルch7)の信号の受信強度を示す曲線をL3として図示している。 図4では、無線基地局装置10−1(通信チャネルch4)の信号は、受信強度が大きいため大きな振幅となり、隣接する通信チャネル(通信チャネルch3、及びch5)まで、その曲線の範囲が及んでいる。このように図4では、各通信チャネルでの受信強度の強さに応じて隣接する通信チャネル(電波帯域)にどれだけ干渉するかの減衰量を可視化している。
言い換えると、図4のマップでは、各分析単位の信号レベルに応じて、当該分析処理単位に係る通信チャネルの基準となる周波数(中心周波数)から干渉する周辺の周波数の最小値と最大値を順にプロットしていることになる。これにより、図4のマップでは、受信強度の強い信号ほど、大きな振幅の正弦波状の曲線を描くことになり、当該信号に隣接する通信チャネルへの影響の有無及び度合を可視化している。
なお、図4では、各信号について、時系列データが存在しない時間帯(信号が観測できなかった時間帯)については曲線が描かれていない。例えば、無線基地局装置10−3の信号の受信強度を示す曲線L3は、一部の時間帯のみ受信強度が観測されるので、当該一部の時間帯についてのみ曲線が描かれている。
図5では、横軸を時間、縦軸を周波数として、各分析処理単位の信号に対応する領域(以下、「フィールド」と呼ぶ)をマッピングしたヒートマップとなっている。図5では、各信 号を帯形状(横軸である時間軸を長手方向とする帯形状)のフィールドで表現している。
図5では、無線基地局装置10−1(通信チャネルch4)の信号の受信強度を示すフィールドをF1、無線基地局装置10−2(通信チャネルch1)の信号の受信強度を示すフィールドをF2、無線基地局装置10−3(通信チャネルch7)の信号の受信強度を示すフィールドをF3として図示している。
なお、図5のヒートマップにおける各フィールドの帯の幅(縦軸方向の長さ)について、当該フィールドに対応する信号の受信強度が強いほど、長くすることで、図4と同様に各信号による周辺の周波数(通信の通信チャネル)への干渉度合い(影響度合い)を可視化している。図5では、各フィールドの帯の幅は、当該信号の通信チャネルの周波数を起点(0)として、上下方向(縦軸方向)に受信強度に応じた長さとなっている。言い換えると、図5のヒートマップでは、各フィールドの帯の幅を、受信強度に応じて、当該分析処理単位に係る通信チャネルの基準となる周波数(中心周波数)から干渉する周辺の周波数の最小値と最大値に及ぶように配置していることになる。
そして、図5では、各信号について時系列データが存在しない時間帯(信号が観測できなかった時間帯)についてはフィールド(帯形状のフィールド)がマッピングされていない。例えば、無線基地局装置10−3の信号の受信強度を示すフィールドF3は、一部の時間帯のみ受信強度が観測されるので、当該一部の時間帯についてのみマッピングされている。
そして、図5では、各フィールドについて、優先度の高低を、各フィールド内のパターン(視覚効果)で表現している。図5では、優先度の高低を各フィールドに付す点描の粗密で表現している。具体的には、図5では、優先度が高いフィールドほど、点描の密度が高いパターンが付されている。したがって、図5では、優先度が高い方から順に、フィールドF1、F3、F2となっている。なお、図5のようなヒートマップにおいて、各フィールド内で優先度の高低を示す視覚効果の内容については、色の濃度等他の視覚効果を用いるようにしてもよい。
基本的には、各無線基地局装置10は、新たに通信チャネルを割当てる際には、未だどの信号にも割り当てられ以内領域(通信チャネル)を、割当てることが望ましい。例えば、各無線基地局装置10は、図4、図5のような情報に基づいて、空いている通信チャネルを割当てることが望ましい。しかし、各無線基地局装置10は、全ての通信チャネルが埋まっている(全ての周波数にフィールド)場合には、その中からい優先度の低いフィールドが配置された領域を選択するものとする。
また、図5のようなマップにおいて複数のフィールドが重なり合っている場合には、重なり合うフィールドのうち、優先度の高いフィールドを現状維持(特に制御を行わない)し、優先度の低いフィールドに対する変更の制御(例えば、通信チャネル、出力、所属する無線基地局装置10等の変更)を行うものとする。
各情報整理処理部14は、例えば、当該フィールドに対応する状態(状態A〜状態Eのいずれか)に応じて、優先度を設定するようにしてもよい。例えば、新たに無線端末20へ通信チャネルを割当てる際に、「状態Eのフィールドは必ず割当を避ける」、「状態Aのフィールドには割当を遠慮する必要がある」、「状態Bは、他の隣接する通信チャネルに対する影響度合いは大きい可能性があるので、通信チャネルの競合が無い程度までは割当を避ける」、「状態Cと状態Dのフィールドはなるべく割当を避ける」という設計ポリシー(通信システム1の設計ポリシー)がある場合を想定する。この場合、各状態の優先度の例としては、高い方から順に、状態C、D、B、A、Eとすることが挙げられる。なお、図5は、上述の各状態の優先度の例に基づいたパターンが各フィールドに付されている。
そして、情報整理処理部14は、上述の図4、図5のように可視化可能な情報を、無線資源情報として生成する。そして、各無線基地局装置10の情報整理処理部14は、無線資源情報を、他の無線基地局装置10と共有して、通信チャネル、信号の強度(パワー)の調整を行ったり、一部の無線端末20を肩代わりする等して、最も効率的な通信チャネル(無線資源)の利用が可能となるような計画(以下、「無線資源利用可能計画情報」と呼ぶ)を作成し、作成した無線資源利用計画情報に基づく連携制御を行う。また、他の無線基地局装置10から、無線資源利用計画情報を得た情報整理処理部14は、可能な限り、その無線資源利用計画情報に従った設定変更の制御を行う。
例えば、図6のように無線基地局装置10−1における通信チャネルch4の信号をフィールドF1、無線基地局装置10−2における通信チャネルch2の信号をフィールドF2とした場合を例として説明する。この場合、フィールドF1とフィールドF2は重なり合う部分があるので、実際の通信でも干渉が発生している可能性がある。さらに、図6では、フィールドF1は状態B、フィールドF2は状態Aであり、フィールドF2の方が優先度が高いことを示している。したがって、この場合、無線基地局装置10−1の情報整理処理部14は、優先度の低いフィールドF2に係る通信について、フィールドF1と干渉しないための制御(例えば、通信チャネルの変更)を行う内容の無線資源利用計画情報を作成することになる。
この実施形態では、情報整理処理部14は、可視化すると図6に示すようなヒートマップを生成することができる情報を無線資源情報として保持するものとする。なお、情報整理処理部14が保持する無線資源情報の形式は限定されないものであるが、この実施形態では、情報整理処理部14は、期間T1ごとの時系列データと当該時系列データに対応する状態(状態A〜状態Eのいずれか)を無線資源情報として保持するものとして説明する。
そして、情報整理処理部14は、保持した無線資源情報に基づいて、他の無線基地局装置10へ送信するためのReport情報を生成する。Report情報としては、全ての無線資源情報を含むようにしてもよい。
Report情報の具体的なデータ構造については限定されないものであるが、例えば、図7に示すようにXMLで記述した内容としてもよい。図7に示すXMLソースでは、ステップS300の部分で、1つの期間T1(図7ではT1=30分)に係る通信チャネルごとの時系列データが記述されている。また、図7に示すXMLソースでは、ステップS301の部分で、通信チャネルch1上における、各状態(A〜E)の時系列データ(ssid、MACアドレス、signalの値、及びnoiseの値)が記述されている。なお、図7のステップS301の部分では、通信チャネルch1に状態A〜Eの各状態に係る時系列データが存在するものとして記述している。また、状態Eの時系列データについては、対応するSSIDやMACアドレスが存在しないため「none」と記述している。また、図7では省略されているが、実際には、ステップS300のような期間T1分の時系列データが複数(例えば、期間T2分)記述されているものとする。なお、図7のXMLソースについての著作権は出願人が有している。
(A−2−3)通信制御処理について
無線基地局装置10−1〜10−3は同様に上述の図3のフローチャートの処理を行うが、ここでは、無線基地局装置10−1により上述のステップS102の処理(無線資源情報を生成する処理、及び、無線資源情報に基づいて他の無線基地局装置10と連携する処理)が行われたものとする。従って以下では、無線基地局装置10−1の制御に基づいて、無線基地局装置10−2、10−3が動作する場合の例について説明する。
このときの、無線基地局装置10−1の動作をフローチャートで示すと、図8のようになる。また、無線基地局装置10−2、10−3の動作をフローチャートで示すと図9のようになる。さらに、無線基地局装置10−1〜10−3の動作をシーケンス図で示すと図10のようになる。
まず、無線基地局装置10−1が上述のステップS102の処理に移行し、無線資源監視部13により、無線資源情報及びReport情報が生成されたものとする。そして、無線資源監視部13により、Report情報が情報交換部15に供給され、無線基地局装置10では図8のフローチャートの処理が開始される。情報交換部15は、Report情報が供給されるとランダムに選択された期間T2分待機する(Random Waitを実行する)(図8のS401)。
そして、Random Waitの終了後(図10のS601)に、情報交換部15は、Report情報をブロードキャスト通信により周辺(近隣)の無線基地局装置10に送信し(図8のS402、図10のS601)、所定の時間返答待ちを開始する(図8のS403)。
そして、Report情報を受信した無線基地局装置10−2、10−3では、それぞれ図9のフローチャートの処理が開始されることになる。
無線基地局装置10−2、10−3では、情報交換部15によりReport情報が受信される(図9のS501)。
そして、無線基地局装置10−2、10−3の情報整理処理部14は、Report情報が供給されると、そのReport情報に基づいて、自装置が送受信する信号と干渉するか否かを判定する(図9のS502、図10のS603、S604)。
ここで、Report情報に、自装置が送受信する信号と干渉する信号が含まれていない場合には、情報整理処理部14は、そのReport情報を無視して(図9のS507)処理を終了する。一方、Report情報に、自装置が送受信する信号と干渉する信号が含まれている場合には、当該無線基地局装置10は後述する図9のステップS503から動作する。
ここでは、Report情報の内容は、可視化すると上述の図6のようになるものとする。したがって、無線基地局装置10−2では、上述のステップS502で、Report情報に、自装置が送受信する信号と干渉する信号が含まれると判断され、後述のステップS503から動作する。一方、無線基地局装置10−3では、Report情報に、自装置が送受信する信号と干渉する信号が含まれないと判断され、ステップS507の処理によりReport情報が無視され処理が終了される。
そして、Report情報に、自装置が送受信する信号と干渉する信号が含まれると判断した無線基地局装置10−2の情報整理処理部14は、無線基地局装置10−1に対して、Report情報を返答する処理が行われる(図9のS503、図10のS605)。ここでは、無線基地局装置10−2の情報整理処理部14は、自装置で生成されたReport情報を、無線基地局装置10−1に返答するものとして説明する。なお、ここでは、説明を簡易とするため、線基地局装置10−2の情報整理処理部14で生成されるReport情報も無線基地局装置10−1と同様の内容(上述の図6と同様の内容)であったものとする。
そして、無線基地局装置10−1では、上述のステップS403で開始した返答待ちの一定時間が経過し(図10のシーケンス図のS606)、次の処理に移行することになる。このとき、無線基地局装置10−1の情報整理処理部14では、返答されたReport情報も利用して、返答してきた無線基地局装置10−2も含めた最適化の計画(Plan)を探索し、その探索結果を示す無線資源利用計画情報を生成する(図8のS404、図10のS607)。
ここでは、無線基地局装置10−1の情報整理処理部14は、図6に示すフィールドF2に対応する無線端末20−2との通信について肩代わりをして、別の通信チャネル(例えば、通信チャネルch1)を割当てるという内容の無線資源利用計画情報を生成したものとする。具体的には、この場合無線基地局装置10−1の情報整理処理部14は、肩代わりする無線端末20−2に係る識別子(MACアドレス及びSSIDを含む)を指定する内容を含めるものとする。
情報整理処理部14が生成する無線資源利用計画情報の具体的なデータ形式については限定されないものであるが、Report情報と同様にXMLの形式としてもよい。情報整理処理部14は、無線資源利用計画情報として、例えば、図11のような形式のXMLのフォーマットのデータを生成する。以下では、情報整理処理部14が生成するXML化された無線資源利用計画情報をPlanフォーマットと呼ぶものとする。
そして、無線基地局装置10−1の情報整理処理部14は、生成したPlanフォーマットを、情報交換部15に供給してユニキャストで、無線基地局装置10−2に送信する(図8のS405、図10のS608)。
無線基地局装置10−1から、Planフォーマットを受信すると、無線基地局装置10−2の情報整理処理部14は、そのPlanフォーマットに基づいて、無線端末20−2の肩代わりが可能となることを把握する。そして、無線基地局装置10−2の情報整理処理部14は、そのPlanフォーマットに従って設定変更(無線端末20−2をリリースして無線基地局装置10−1にローミングする処理)を開始する(図9のS505、図10のS609)。
次に、無線基地局装置10−2の情報整理処理部14は、受信したPlanフォーマットに対して、無線端末20−2と接続するために必要な情報(例えば、接続ユーザと認証に関する情報)を追加し、設定終了通知として生成する。そして、無線基地局装置10−2の情報整理処理部14は、設定終了通知のPlanフォーマットを、情報交換部15に供給してユニキャストで、無線基地局装置10−1に送信する(図9のS506、図10のS610)。
なお、情報整理処理部14が、図11に示すようなPlanフォーマットを受信して、そのPlanフォーマットに基づいて設定終了通知のPlanフォーマットを生成した場合、例えば、図12のような内容となる。なお、図11、図12のXMLソースについての著作権は出願人が有している。
そして、無線基地局装置10−1の情報整理処理部14は、設定終了通知のPlanフォーマットを受信すると、受信した設定終了通知のPlanフォーマットに基づいて、無線端末20−2の肩代わりを実行する(図8のS406、図10のS611)。 なお、図10においては詳細について図示を省略しているが、実際には、無線基地局装置10−1と無線基地局装置10−2との間で、無線端末20のローミングのシーケンスが実行されることになる。
(A−3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
無線基地局装置10では、情報整理処理部14により、時系列データを分析処理単位ごと(無線基地局装置10と通信チャネルの組合せごと)に振り分けて分析処理(例えば、クラスター分析処理)を行い、可視化するマップ(例えば、図4、図5のようなマップ)を生成している。これにより、無線基地局装置10では、各無線チャネル(無線資源)の影響関係(干渉関係)を容易に把握し、干渉原因の把握や、効率の良い無線資源の利用計画の作成を容易としている。
また、無線基地局装置10では、無線資源情報(Report情報)の交換により、適当なタイミングで制御側となる装置(上述の例では、無線基地局装置10−1)が、全体を取りまとめて、接続しているユーザ(無線端末20)を引き継ぐことで、効率的な通信チャネル(無線資源)の利用や、Activeな無線基地局装置10の数を減らすことができる。
(B)他の実施形態
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(B−1)上記の実施形態では、無線基地局装置10は、無線LANのアクセスポイントとして機能するものとして説明したが、本発明の無線基地局装置は、無線LANに限定されず、LTEや携帯電話等の他の無線通信方式の基地局に適用するようにしてもよいことは当然である。
(B−2)上記の実施形態の動作説明の例(上述の図6、図8、図9、図10)では、無線基地局装置10−2の配下の無線端末20−2を、無線基地局装置10−1が肩代わりすることで、信号間の干渉(無線チャネル間の干渉)を回避していたが、肩代わりができない場合(例えば、セキュリティ上の理由等により肩代わりできない場合)には、無線基地局装置10−2側での信号のパワー調整や、通信チャネルの変更により信号間の干渉を回避するようにしてもよい。具体的には、例えば、無線基地局装置10−1の情報整理処理部14で、Planフォーマットの中に、「<signal>」というタグを追加して、設定変更後の当該信号のパワーの値を記述するようにしてもよい。
上述の通り、信号間での干渉が発生した場合には、無線基地局装置10間で種々の制御が可能であり、装置設計やシステム設計(無線基地局装置10に対する設定)により、最適な制御内容を選択させるようにしてもよい。このように、通信システム1では、無線基地局装置10間で、相互に調整するための拡張が可能であるため、様々な最適制御の結果を用いて相互に調整することも可能となり、よりスマートに制御することが可能となるため、管理のための煩雑さを抑えられるという効果を奏する。
また、無線基地局装置10間で無線端末20を肩代わりした際などに、それぞれの無線基地局装置10によってネットワーク制御のポリシーが違う場合などもあるため、例えば、BYOD(Bring your own device)対応のネットワーク装置と同様のセキュリティを適用するようにしてもよい。例えば、無線端末20を肩代わりした無線基地局装置10において、VLANを用いて、肩代わりした無線端末20と、既存の無線端末20とで、論理的に隔離されたネットワーク環境とし、VLANごとに異なるネットワーク制御(例えば、セキュリティ方式やセキュリティID等)を適用することで、ユーザに期待されるセキュリティや品質などを担保することができる。
(B−3)上記の実施形態では、各無線基地局装置10の配下に直接無線端末20を接続(収容)する構成について説明したが、無線基地局装置10の配下に無線基地局装置10を接続(収容)する構成となることもあり得る。
例えば、図13のように、無線基地局装置10の配下に、テザリング機能等により無線アクセスポイントとして機能するスマートホン30(モバイルルータとしてもよい)が接続されており、さらにそのスマートホン30の配下に、無線端末20としてのモバイルPC等が接続されている場合が挙げられる。図13では、スマートホン30は、図1に示す無線基地局装置10の構成から有線通信部12を省略した構成に相当するものであるものとする。そして、無線基地局装置10と、スマートホン30とが上記の実施形態の無線基地局装置10間と同様の連携を行うと、図14のように、スマートホン30の配下の無線端末20を、無線基地局装置10側に肩代わりさせることが可能となる。
例えば、無線LANのアクセスポイントを備えるカフェ等で、顧客がそれぞれスマートホン(モバイルルータとしてもよい)でモバイルPCをテザリングにより接続させた場合、当該カフェの中では大量のアクセスポイントが密集した状態となるため、干渉が大きくなり通信品質が劣化することになる。このような環境で、当該カフェのアクセスポイント及び顧客のスマートホンに、上記の実施形態の無線基地局装置10を適用することにより、カフェのアクセスポイント及び顧客のスマートホンが、Report情報を共有して信号の干渉を認識し、カフェのアクセスポイントに各モバイルPCを肩代わり(直接接続)させることができる。これにより、当該カフェでは、アクセスポイントとしての機能がアクティブな状態となるスマートホンが減り、当該カフェのアクセスポイントで通信チャネル(無線資源)の集中管理ができるため、効率的な通信チャネルの活用を実現することができる。
1…通信システム、10…無線基地局装置、11…無線通信部、12…有線通信部、13…無線資源監視部、14…情報整理処理部、15…情報交換部、10、10−1〜10−3…無線基地局装置、20、20−1〜20−3…無線端末、N…ネットワーク。

Claims (12)

  1. 無線通信装置と無線接続する無線基地局装置において、
    無線資源ごとに受信信号を監視し、検出した信号に係る観測データを時系列ごとに保持する監視手段と、
    上記監視手段が保持した観測データを、少なくとも、無線資源及び当該無線基地局装置又は周辺の無線基地局装置の組合せごとに振り分けて、それぞれを分析処理単位とし、各分析処理単位の観測データに基づいて、各無線基地局装置による無線資源の利用状態を分析処理する分析手段と
    を有することを特徴とする無線基地局装置。
  2. 上記観測データには、少なくとも信号の受信レベル及び当該信号に対するノイズレベルが含まれることを特徴とする請求項1に記載の無線基地局装置。
  3. 上記分析手段は、無線資源間の信号の干渉関係を分析する干渉関係分析処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の無線基地局装置。
  4. 上記分析手段は、各分析処理単位の受信レベルに応じて、当該分析処理単位に係る無線資源の基準となる周波数から、時系列毎の干渉周波数の最小値と最大値を順にプロットしたマップを用いて、無線資源間の信号の干渉関係を把握して、干渉関係分析処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の無線基地局装置。
  5. 上記分析手段は、各分析処理単位の観測データに基づいた分析により、当該分析処理単位に係る無線資源での、当該分析処理単位に係る無線基地局装置の状態を分類する状態分類処理も行うことを特徴とする請求項3に記載の無線基地局装置。
  6. 上記分析手段は、各分析処理単位の受信レベルに応じて、当該分析処理単位に係る無線資源の基準となる周波数から、時系列毎の干渉周波数の最小値から最大値までの幅となるフィールドをマッピングしたヒートマップを用いて、無線資源間の信号の干渉関係を把握して、干渉関係分析処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の無線基地局装置。
  7. 上記分析手段は、上記ヒートマップの各フィールドについて当該フィールドに係る分析処理単位について分類された状態に応じた視覚効果が施されていることを特徴とする請求項6に記載の無線基地局装置。
  8. 上記分析手段による分析結果の一部又は全部を含む分析情報を上記周辺の無線基地局装置と交換する交換手段をさらに有し、
    上記分析手段は、上記交換手段により取得した上記周辺の無線基地局装置からの分析情報も利用した分析処理を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の無線基地局装置。
  9. 上記分析手段の分析処理の結果に基づいて、無線資源の最適な無線資源利用計画を作成する無線資源利用計画処理を行う計画手段と、
    上記計画手段が作成した上記無線資源利用計画に従って、当該無線基地局装置及び上記周辺の無線基地局装置を制御して、当該無線基地局装置及び上記周辺の無線基地局装置による無線資源の利用を、上記無線資源利用計画に従った内容とする制御手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の無線基地局装置。
  10. 上記周辺の無線基地局装置から供給された無線資源利用計画の情報に従って、当該無線基地局装置の無線資源の利用内容を変更することを特徴とする被制御手段をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の無線基地局装置。
  11. 無線通信装置と無線接続する無線基地局装置に搭載されたコンピュータを、
    無線資源ごとに受信信号を監視し、検出した信号に係る観測データを時系列ごとに保持する監視手段と、
    上記監視手段が保持した観測データを、少なくとも、無線資源及び当該無線基地局装置又は周辺の無線基地局装置の組合せごとに振り分けて、それぞれを分析処理単位とし、各分析処理単位の観測データに基づいて、各無線基地局装置による無線資源の利用状態を分析処理する分析手段と
    して機能させることを特徴とする制御プログラム。
  12. 複数の無線通信装置と、複数の無線接続する無線基地局装置とを有する通信システムにおいて、それぞれの上記無線基地局装置として、請求項1〜10のいずれかの無線基地局装置を適用したことを特徴とする通信システム。
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