JP6019873B2 - 歯車の転造方法 - Google Patents

歯車の転造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6019873B2
JP6019873B2 JP2012162330A JP2012162330A JP6019873B2 JP 6019873 B2 JP6019873 B2 JP 6019873B2 JP 2012162330 A JP2012162330 A JP 2012162330A JP 2012162330 A JP2012162330 A JP 2012162330A JP 6019873 B2 JP6019873 B2 JP 6019873B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
distance
die
rolling material
teeth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012162330A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014018846A (ja
Inventor
友和 立川
友和 立川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2012162330A priority Critical patent/JP6019873B2/ja
Publication of JP2014018846A publication Critical patent/JP2014018846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6019873B2 publication Critical patent/JP6019873B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gears, Cams (AREA)

Description

本発明は、歯車の転造方法に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に記載されているように、歯車の転造方法は知られている。一般に歯車の転造工程では、所定の軸周りに回動可能に支持された転造用素材(ワーク)が一対の転造用ダイスの間に挟まれる。一対の転造用ダイスを回転又はスライドさせることにより転造用素材が回転する。この状態で一対の転造用ダイスを転造用素材の径方向内側に徐々に移動させることにより、転造用素材の外周面に歯が創成され、歯車が転造される。このように、歯車の転造工程では、転造用素材は一対の転造用ダイスによって径方向内側に押圧されているので、その外周面に形成された歯の歯底円が楕円状となるように塑性変形している。すなわち、歯底円は、転造用ダイスによる押圧方向を短軸方向とし、前記押圧方向に垂直な方向を長軸方向とする楕円形状を呈する。このとき、転造用素材は回転しているが、歯底円の短軸方向及び長軸方向は軸芯周りに回転しない(図10参照)。したがって、転造用ダイスが当接している歯底円の短軸の両端部付近に形成されている歯の成形精度は高い。一方、歯底円が楕円形状を呈するため、歯底円の長軸の両端部付近に位置する歯の成形精度は低い。
特許文献1では、一対の転造用ダイスを転造用素材の径方向内側に移動させる工程が第1段押し込み工程及び第2段押し込み工程に分けられており、第1段押し込み工程と第2段押し込み工程との間に、転造用素材の真円度を向上させる中間サイジング工程が設けられている。さらに第2段押し込み工程の次に、転造用素材の真円度を向上させる仕上げサイジング工程が設けられている。特許文献1の転造装置は、転造用ダイスの転造用素材に対する位置(径方向位置)を変更する駆動装置(ねじ軸駆動部)を備えている。第1段押し込み工程及び第2段押し込み工程では、転造用ダイスは、駆動装置によって駆動されて径方向内側に一定の移動速度で移動する。一方、中間サイジング工程及び仕上げサイジング工程では、転造用ダイスの径方向への移動速度は実質的に「0」である。
特許4201299号公報
特許文献1に記載の転造方法によれば、第1段押し込み工程及び第2段押し込み工程の終了時には歯底円が楕円形状を呈している。中間サイジング工程及び仕上げサイジング工程では、転造用ダイスの径方向への移動速度は実質的に「0」であるので、転造用素材は径方向内側へ押圧されない。そのため、図11に示すように、歯底円の長軸方向及び短軸方向が軸芯周りに回転する。これにより、第1段押し込み工程及び第2段押し込み工程の終了時に長軸の両端部であった部分が転造用ダイスに繰り返し当接する。転造用素材の短軸の両端部が転造用ダイスに当接するときには、転造用ダイスには径方向外側への力がほとんど作用しないが、転造用素材の長軸の両端部が転造用ダイスに当接するとき、転造用ダイスには径方向外側へ大きな力が作用する。このように、中間サイジング工程及び仕上げサイジング工程では、転造用ダイスに繰り返し荷重が作用する。したがって、中間サイジング工程及び仕上げサイジング工程では、転造用ダイスがその径方向に移動しないように保持するために、上記の繰り返し荷重に対する反力が転造用ダイスに印加されるように前記駆動装置を制御する必要がある。しかし、上記の繰り返し荷重の変動幅が大きい場合には、その荷重の変動に駆動装置が追従できない場合がある。この場合、歯車の成形精度が低下する。また、転造用素材から転造用ダイスに印加される荷重の変動幅が大きい場合、転造装置の耐久性が低下する。
また、中間サイジング工程及び仕上げサイジング工程では、転造用素材の短軸側の端部の材料が流動(膨出)するための隙間が必要であるが、特許文献1では、流動(膨出)する材料の量及び前記隙間の大きさについては考慮されていない。そのため、歯車の成形精度の向上に限界がある。
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、成形精度及び転造装置の耐久性を向上させることができる歯車の転造方法を提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の各構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、所定の軸周りに回転可能に支持された転造用素材(W)に複数の加工歯(41a)が形成された転造用ダイス(41)を押しつけつつ転造用ダイスを回転又はスライドさせることにより転造用素材を回転させながら、転造用素材と転造用ダイスとの当接部から転造用素材の軸芯までの距離(L)が所定の第1距離(L1)に達するまで転造用ダイスを転造用素材の径方向内側に移動させて前記転造用素材の外周部に歯を創成する第1加工工程と、第1加工工程で創成された歯に転造用ダイスの加工歯を噛み合わせて転造用ダイスを回転又はスライドさせることにより転造用素材を回転させながら、前記当接部から転造用素材の軸芯までの距離が前記所定の第1距離よりも小さな所定の第2距離(L2)に達するまで転造用ダイスを転造用素材の径方向内側にさらに移動させて前記歯をさらに加工する第2加工工程と、第2加工工程で加工された歯に転造用ダイスの加工歯を噛み合わせて転造用ダイスを回転又はスライドさせることにより転造用素材を回転させながら、前記当接部から転造用素材の軸芯までの距離が前記所定の第1距離に達するまで転造用ダイスを転造用素材の径方向外側に移動させた後、所定の時間だけ前記当接部から転造用素材の軸芯までの距離を前記所定の第1距離に保持して前記歯を整形する第3加工工程と、を含み、第1距離を半径とする真円(D3)の面積と、第1加工工程が終了した時点の歯車の歯底円(D1)の楕円率(E)と一致する楕円であって、第2距離を短軸半径(Sr2)とする楕円(D2)の面積とが同一であるように、第2距離が設定されている歯車の転造方法としたことにある。この場合、前記歯車は、はすば歯車であって、第1加工工程が終了した時点の歯の歯すじ形状誤差(ffβ)を測定し、前記測定した歯すじ形状誤差を用いて、第1加工工程が終了した時点の歯底円の楕円率を計算する予備工程を含むとよい。また、第2距離は、第1距離を、前記計算された楕円率の平方根で除すことにより計算されるとよい。
第1加工工程は、転造用素材の外周面に歯を形成する工程である。第1加工工程では、転造用ダイスを転造用素材の径方向内側に移動させているので、転造用素材は転造用ダイスによって径方向内側に押圧されている。したがって、第1加工工程が終了した時点では、転造用素材に形成された歯の歯底円は楕円形状を呈している。すなわち、歯底円の短軸半径が第1距離に一致している。一方、長軸半径は第1距離よりも少し大きい。そのため、この段階では、歯底円の長軸の端部付近に形成された歯の歯形の精度が低い。
第2加工工程は、第1加工工程で創成された歯をさらに加工する工程である。第2加工工程においても、転造用ダイスを転造用素材の径方向内側に移動させているので、転造用素材は転造ダイスによって径方向内側に押圧されている。したがって、第2加工工程が終了した時点でも、歯底円は楕円形状を呈している。第2距離は第1距離よりも小さいので、第2加工工程が終了した時点では、歯底円の短軸半径は第1距離よりも小さい。
第3加工工程は、歯を整形する仕上げ工程である。第3加工工程では、転造用素材は径方向内側へ押圧されていないので、歯底円の長軸方向及び短軸方向が軸芯周りに回転する(図11参照)。第2加工工程の終了時には歯底円が楕円形状を呈するので、従来技術のように転造用ダイスと転造用素材との当接部から転造用素材の軸芯までの距離が第2距離に保たれたままでは、歯底円の長軸の端部が転造用ダイスに当接すると、転造用ダイスには、径方向外側へ大きな力が作用する。しかし、本発明によれば、第3加工工程では、転造用ダイスが径方向外側へ引き戻される。そのため、歯底円の長軸の端部(図6の斜線を付した部分)が転造用ダイスに当接して転造用ダイスに作用する力が徐々に小さくなる。よって、第3加工工程のうち転造用ダイスと転造用素材との当接部から転造用素材の軸芯までの距離が第1距離に保たれる工程では、転造用ダイスが径方向外側へ引き戻されることなく中間サイジング工程及び仕上げサイジング工程が実施される従来技術に比べて、転造用ダイスに作用する繰り返し荷重の変動幅が小さい。転造用ダイスと転造用素材との当接部から転造用素材の軸芯までの距離が第1距離に保たれるためには、上記の繰り返し荷重に対する反力が転造用ダイスに印加される必要がある。本発明によれば、転造用素材から転造用ダイスに作用する繰り返し荷重の変動幅が小さいので、転造用ダイスをその径方向へ移動させる駆動装置が、転造用素材から受ける荷重の変動に十分に追従できる。したがって、歯車の成形精度を向上させることができる。また、転造用ダイスに作用する繰り返し荷重の変動幅が小さいので、転造装置の耐久性を向上させることができる。
また、上記のように、第2加工工程が終了した時点では、歯底円の短軸半径は第1距離よりも小さい。したがって、第3加工工程で転造用ダイスが引き戻されることにより、歯底円の短軸側の端部と転造用ダイスとの間には隙間が形成される。一方、歯底円の長軸側の端部が転造用ダイスに当接して径方向内側に押圧されると、この長軸側の端部の歯が整形される。具体的には、長軸側の端部が転造用素材の径方向内側に押し込まれ、これに伴い短軸側の端部が径方向外側へ膨出する。これにより、前記隙間が埋められ、短軸側の端部の歯が整形される。したがって、上記の歯車の転造方法によれば、歯車の歯底円の形状を真円に近づけることができ、歯車の成形精度を向上させることができる。
本発明では、第3加工工程が終了した時点の歯底円が第1距離を半径とする真円であると仮定している。そして、第2加工工程が終了した時点の歯底円の設計値(形状及び大きさ)が、次のようにして決定される。まず、第2加工工程が終了した時点の歯底円の楕円率(真円度)と、第1加工工程が終了した時点の歯底円の楕円率とが等しいとみなし、第2距離を短軸半径とした楕円の長軸半径が計算される。そして、その短軸半径及び長軸半径を用いて表される楕円(D2)の面積と、第1距離を半径とする真円(D3)、つまり第3加工工程が終了した時点の歯底円の面積とが等しくなるように第2距離が決定され、第2加工工程が終了した時点の歯底円の設計値(形状及び大きさ)が決定される。なお、第1加工工程が終了した時点の歯底円の楕円率は予め測定(又は計算)されている。
上記のようにして決定された第2加工工程終了時における歯底円の長軸半径は、第1距離よりも長い。第3加工工程で径方向内側に押し込まれる長軸側の端部の材料の量と、短軸側の端部から膨出する材料の量とは同じであると考えられる。本発明によれば、転造用素材の軸芯方向に垂直な断面において、前記決定された歯底円のうち前記真円との重複部分を除いた部分(図6の斜線を付した部分)の面積は、前記真円のうち前記楕円との重複部分を除いた部分(図6の網点を付した部分)と等しい。つまり、径方向内側に押し込まれる部分(図6の斜線を付した部分)の面積と、転造用ダイスが径方向外側へ引き戻されることにより転造用ダイスと転造用素材の間に形成された隙間(図6の網点を付した部分)の面積とを同一にしたので、長軸側の端部が径方向内側に押し込まれて短軸側の端部が膨出すると、前記隙間が過不足なく埋められる。このように、第3加工工程では、歯底円の形状が真円になるように転造用素材が整形される。したがって、歯形の精度が向上する。
本発明の一実施形態に係る転造装置を転造用素材の軸芯方向に垂直な方向から見た側面図である。 図1の転造装置を転造用素材の軸心方向からみた側面図である。 ローラダイス本体に形成されている加工歯を示す展開図である。 図1の転造装置により転造されたはすば歯車の正面図である。 ローラダイス本体と転造用素材との当接部から転造用素材の軸芯までの距離の変化を示すグラフである。 第1乃至第3加工工程が終了した時点での歯底円の形状及び大きさを示す概略図である。 第1加工工程及び第2加工工程が終了した時点での歯筋方向の歯形の変化を示す概略図である。 楕円率を計算する工程を説明するための説明図である。 図8の歯側面の拡大図である。 転造用ダイスに押圧されて楕円状に変形した歯底円を示す断面図である。 歯底円の長軸方向及び短軸方向が軸芯周りに回転した状態を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態の転造装置1は、基台FR上に載置された支持部2と、エアシリンダユニット3と、一対の転造用ローラダイスユニット4,4とを備える。なお、図1においては、転造用ローラダイスユニット4,4を省略している。また、図2においては、支持部2の一部及びエアシリンダユニット3を省略している。
支持部2は第1支持部21と第2支持部22とを備える。第1支持部21は基台FRの上面に固定される。また、基台FRの上面には、図1の左右方向に延びたガイドレールRaが形成されていて、第2支持部22の下面に形成されている図示しない溝がこのガイドレールRaに嵌合している。したがって、第2支持部22は、ガイドレールRaに沿って図1の左右方向に移動可能且つそれ以外の方向に移動不能に基台FRに取り付けられる。第1支持部21と第2支持部22は、図1の左右方向に所定の間隔をおいて基台FR上に設けられている。
第1支持部21に第1支持ピン21aが、第2支持部22に第2支持ピン22aが、それぞれ形成される。第1支持ピン21aと第2支持ピン22aは、軸芯が一致し且つそれぞれの先端が向かい合うように配設されている。第1支持ピン21aが棒状の転造用素材Wの一端を支持し、第2支持ピン22aが転造用素材Wの他端を支持する。
エアシリンダユニット3は、シリンダ取付台31と、エアシリンダ32とを備える。シリンダ取付台31は基台FRの上面に固定される。シリンダ取付台31にエアシリンダ32のシリンダボディ32aが固定される。シリンダボディ32aからはシリンダロッド32bが図1の左右方向に延びている。シリンダロッド32bの先端は第2支持部22に連結されている。
図2に示すように、一対の転造用ローラダイスユニット4,4が、第1支持ピン21aと第2支持ピン22aとによりその両端が支持された転造用素材Wの軸芯を挟んで転造用素材Wの両側に対向配置される。転造用ローラダイスユニット4は、ローラダイス本体41と、回転駆動ユニット42と、スライド駆動ユニット43とを備える。
ローラダイス本体41は、円柱状に形成されている。ローラダイス本体41の外周部分には、転造用素材Wの側周面(被加工面)に歯を創成するための複数の加工歯41aが形成されている。図3は、ローラダイス本体41の外周部に形成されている複数の加工歯41aを展開した展開図である。図3の実線で示した部分が加工歯41aの歯先面である。このように、加工歯41aは、ローラダイス本体41の軸芯方向に対して傾斜している。したがって、この転造装置1によれば、図4に示すようなはすば歯車が転造される。ローラダイス本体41は、軸周りに回転可能に回転駆動ユニット42に支持されている。一対の転造用ローラダイスユニット4,4のローラダイス本体41,41に形成された加工歯41a,41aが支持部2に支持されている転造用素材Wの側周面に接触し得るように、ローラダイス本体41,41は、その回転軸方向が転造用素材Wの回転軸方向に平行となるように配設されている。
回転駆動ユニット42は、支持台42aと、電動モータ42bとを備える。電動モータ42bは支持台42aに組み付けられており、モータ制御部MCによってその回転速度及び回転方向が制御されている。このモータ制御部MCは、マイコン又はシーケンサ回路を備えており、電動モータ42bに回転速度、回転方向などを含む指令信号を出力する。電動モータ42bは、モータ制御部MCから入力した指令信号に基づいて回転する。電動モータ42bの出力軸42b1は、ローラダイス本体41に同軸的に連結されている。出力軸42b1の回転に伴って、ローラダイス本体41が回転する。一対の転造用ローラダイスユニット4,4のローラダイス本体41,41の回転速度及び回転方向が同一となるように、電動モータ42b,42bの回転がモータ制御部MCによって制御される。また、基台FRの上面には、図2の左右方向に延びたガイドレールRbが形成されていて、支持台42aの下面に形成されている図示しない溝がこのガイドレールRbに嵌合している。したがって、支持台42aは、ガイドレールRbに沿って図2の左右方向に移動可能且つそれ以外の方向に移動不能に基台FRに取り付けられる。
スライド駆動ユニット43は、油圧シリンダ取付台43aと、油圧シリンダ43bとを備える。油圧シリンダ取付台43aは基台FR上に固定される。油圧シリンダ取付台43aに油圧シリンダ43bのシリンダボディ43b1が固定される。シリンダボディ43b1からはシリンダロッド43b2が図2の左右方向に延びている。シリンダボディ43b1への注油量は、図示しない油圧シリンダ制御部によって制御される。
シリンダロッド43b2の先端は回転駆動ユニット42の側面に連結されている。シリンダロッド43b2が伸長されることにより、ローラダイス本体41の外周面(加工面)に形成されている加工歯41aが支持部2に支持されている転造用素材Wの側周面(被加工面)に接近して当接する。転造用素材Wと一対の転造用ローラダイスユニット4,4の加工歯41a,41aとの当接部から転造用素材Wの軸芯までの各距離が、図示しない距離計(例えばリニアスケール)を用いて計測され、計測結果が油圧シリンダ制御部に入力される。転造用素材Wと一対の転造用ローラダイスユニット4,4の加工歯41a,41aとの当接部から転造用素材Wの軸芯までの各距離が同一となるように、シリンダボディ43b1,43b1への注油量が油圧シリンダ制御部によって制御される。
上記構成の転造装置1を用いて転造用素材Wを転造加工する方法について、以下に説明する。
(準備工程)
まず、第1支持ピン21aの先端を転造用素材Wの一端に押し付けるとともに、第2支持ピン22aの先端を転造用素材Wの他端に押し付ける。そして、エアシリンダ32のシリンダロッド32bを伸長させて第2支持部22を転造用素材Wに近づける方向への押圧力を第2支持部22に作用させることにより、転造用素材Wがその軸芯周りに回転可能に支持部2に支持される。
次に、一対のローラダイス本体41,41を同一方向に同速度で回転させるとともに、両ローラダイス本体41,41の外周面に形成された加工歯41a,41aが支持部2に支持された転造用素材Wの側周面に近づく方向に、両回転駆動ユニット42,42を移動させる。そして、一対のローラダイス本体41,41を同時に転造用素材Wに接触させる。すると、転造用素材Wは一対のローラダイス本体41,41の回転方向とは反対方向に連れ回りする。
(第1加工工程)
第1加工工程は、転造用素材Wの側周面を粗加工する工程である。第1加工工程では、準備工程が終了した状態から、回転駆動ユニット42,42が転造用素材Wの径方向内側にさらに移動されて、一対のローラダイス本体41,41の加工歯41a,41aが転造用素材Wの側周面に押し付けられる。加工歯41a,41aが転造用素材Wの側周面に押し付けられた状態でローラダイス本体41,41が回転することにより、転造用素材Wが回転させられるとともにその側周面に歯が創成される。この第1加工工程では、回転駆動ユニット42,42が転造用素材Wの径方向内側に移動しているので、転造用素材Wは、ローラダイス本体41,41によって径方向内側に押圧されている。そのため、転造用素材Wに形成された歯の歯底円Dが楕円形状を呈している。すなわち、図2に一点鎖線で示すように、歯底円Dは、ローラダイス本体41,41による押圧方向を短軸方向とし、前記押圧方向に垂直な方向を長軸方向とした楕円形状を呈している。なお、第1加工工程では、転造用素材Wは軸芯周りに回転しているが、歯底円Dの長軸方向及び短軸方向は軸芯周りに回転していない。
回転駆動ユニット42,42が転造用素材Wの径方向内側へ徐々に移動することにより、歯底円Dの短軸径が徐々に小さくなっていく。第1加工工程では、転造用素材Wに形成された歯底面とローラダイス本体41,41の歯先面との当接部から転造用素材Wの軸芯までの距離Lが所定の第1距離L1に達するまで回転駆動ユニット42,42が転造用素材Wの径方向内側へ移動される(図5参照)。第1距離L1は、本方法により製造される歯車の歯底円の仕上げ寸法(半径)に相当する。上記のように、第1加工工程では歯底円Dが楕円形状を呈しているので、第1加工工程が終了した時点の歯底円D1(図6参照)の短軸の端部に形成された歯の歯形の精度は高いが、長軸の端部に形成された歯の歯形の精度が低い。なお、図6においては、第1加工工程が終了した時点のローラダイス本体41,41の歯先円A1、及び後述する第2加工工程及び第3加工工程が終了した時点のローラダイス本体41,41の歯先円A2及び歯先円A3を破線でそれぞれ示している。
(第2加工工程)
第2加工工程は、第1加工工程で創成された歯をさらに加工する工程である。第2加工工程では、加工歯41a,41aが転造用素材Wの側周面に創成された歯に噛み合わされた状態でローラダイス本体41,41が回転されることにより、転造用素材Wが回転させられる。この状態で回転駆動ユニット42,42が転造用素材Wの径方向内側にさらに移動されて、第1加工工程で創成された歯がさらに加工される。第2加工工程では、転造用素材Wに形成された歯底面とローラダイス本体41,41の歯先面との当接部から転造用素材Wの軸芯までの距離Lが所定の第2距離L2に達するまで回転駆動ユニット42,42が転造用素材Wの径方向内側へ移動された後、距離Lが第2距離L2に保持された状態で、ローラダイス本体41,41が数回(2〜3回)回転される(図5参照)。ただし、この距離Lが第2距離に保持される工程を省略してもよい。上記の第2距離L2は、次のようにして決定される。
以下、第2距離L2の決定方法について説明する。第2加工工程においても、回転駆動ユニット42,42が転造用素材Wの径方向内側に移動しているので、転造用素材Wは、ローラダイス本体41,41によって径方向内側に押圧されている。そのため、歯底円Dが楕円形状を呈している。また、歯底円Dの長軸方向及び短軸方向は軸芯周りに回転していない。本実施形態では、第2加工工程が終了した時点での歯底円D2の楕円率は、第1加工工程が終了した時点での歯底円D1の楕円率に等しいとみなす。すなわち、図6に示すように、歯底円D1と歯底円D2とは相似形である。なお、ローラダイス本体41,41が転造用素材Wの径方向内側に移動していくにつれて転造用素材Wの断面積が小さくなるとともに、材料が軸方向に流動して転造用素材Wが軸方向に延びる。この転造用素材Wの軸方向への延びは、シリンダロッド32bが収縮することにより許容される。
第1加工工程が終了した時点の歯底円D1の楕円率は、予備工程にて予め測定されている。ここで、歯底円D1の楕円率の測定について説明しておく。第1加工工程が終了した時点では、転造用素材Wは、その歯底円D1の短軸の端部が加工歯41aによって深く切り込まれて、歯底円D1の長軸の端部があまり深く切り込まれなかったような状態にある。したがって、図7に示すように、歯形がその歯すじ方向に沿って変化している。具体的には、図8に示すように、歯底円D1の短軸の端部に形成された部分TSの歯厚よりも、長軸の端部に形成された部分TLの歯厚の方が大きい。そこで、歯車測定機を用いて、第1加工工程が終了した時点の歯すじ形状誤差ffβを測定する。歯すじ形状誤差ffβは、歯面に垂直な方向における誤差である。したがって、図9に示すように、径方向における誤差を表わす径方向誤差ffβ_rは、歯すじ形状誤差ffβ及び圧力角αを用いて、ffβ_r=ffβ/cos(90°−α)と近似的に表わされる。そして、第1加工工程が終了した時点の歯底円D1の短軸半径Sr1は第1距離L1であるから、その長軸半径Lr1は、第1距離L1及び径方向誤差ffβ_rを用いて、Lr1=L1+ffβ_rと表わされる。故に、楕円率Eは、E=Sr1/Lr1=L1/(L1+ffβ/cos(90°−α))と表わされる。
再び第2距離L2の決定方法の説明に戻る。第2加工工程が終了した時点での歯底円D2の短軸半径Sr2は第2距離L2であるから、その長軸半径Lr2は、Lr2=Sr2/E=L2×(L1+ffβ/cos(90°−α))/L1と近似的に表わされる。また、本実施形態では、第2加工工程が終了した時点での歯底円D2の面積と、第1距離L1を半径とする真円(すなわち、第3加工工程が終了した時点の歯底円D3)の面積とが等しくなるように、第2距離L2を設定する(図6参照)。つまり、π×Sr2×Lr2=π×L1と表わされる方程式を満たすような第2距離L2の値を計算する。すなわち、第2距離L2は、L2=√(L1/(L1+ffβ/cos(90°−α)))と表わされる。
(第3加工工程)
第3加工工程は、歯を整形する工程である。第3加工工程では、第2加工工程に引き続き、加工歯41a,41aが転造用素材Wの側周面に形成された歯に噛み合わされた状態でローラダイス本体41,41が回転されることにより、転造用素材Wが回転させられる。この状態で、距離Lが所定の第1距離L1に達するまで回転駆動ユニット42,42が転造用素材Wの径方向外側へ移動される。そして、距離Lが第1距離L1に保持された状態で、ローラダイス本体41,41を数回(5〜10回)回転させる。これにより、歯が整形される。
第3加工工程では、転造用素材Wは径方向内側へ押圧されていないので、歯底円Dの長軸方向及び短軸方向が軸芯周りに回転する(図11参照)。第2加工工程が終了した時点の歯底円D2の長軸半径Lr2は、第1距離L1よりも長い。したがって、従来技術のように距離Lが第2距離L2に保たれたままでは、歯底円Dの短軸の端部がローラダイス本体41,41に当接するときには、ローラダイス本体41,41に径方向外側への力がほとんど作用しないが、歯底円Dの長軸の端部(図6の斜線を付した部分)がローラダイス本体41,41に当接するときに、ローラダイス本体41,41に径方向外側への大きな力が作用する。このためローラダイス本体41,41に作用する繰り返し荷重の変動幅が大きい。しかし、上記の歯車の転造方法によれば、第3加工工程では、ローラダイス本体41,41が径方向外側へ引き戻される。そのため、歯底円Dの長軸の端部(図6の斜線を付した部分)がローラダイス本体41,41に当接してローラダイス本体41,41が径方向外側へ押される力が徐々に小さくなる。よって、第3加工工程のうち距離Lが第1距離D1に保たれる工程では、転造用ダイスが径方向外側へ引き戻されることなく中間サイジング工程及び仕上げサイジング工程が実施される従来技術に比べて、ローラダイス本体41,41に作用する繰り返し荷重の変動幅が小さい。距離Lが第1距離D1に保たれるためには、上記の繰り返し荷重に対する反力がローラダイス本体41,41に印加される必要がある。本実施形態によれば、ローラダイス本体41,41に作用する繰り返し荷重の変動幅が小さいので、ローラダイス本体41,41をその径方向へ移動させるスライド駆動ユニット43が、転造用素材Wから受ける荷重の変動に十分に追従できる。したがって、歯車の成形精度を向上させることができる。また、ローラダイス本体41,41に作用する繰り返し荷重の変動幅が小さいので、転造装置1の耐久性を向上させることができる。
また、上記のように、歯底円D2の短軸半径Sr2は第1距離L1よりも小さい。したがって、第3加工工程でローラダイス本体41,41が引き戻されることにより、歯底円D2の短軸の端部とローラダイス本体41,41との間には隙間(図6の網点を付した部分)が形成される。一方、第3加工工程では、歯底円D2の長軸側の端部(図6の斜線を付した部分)がローラダイス本体41,41に当接し、この長軸側の端部が径方向内側に押し込まれる。これに伴い転造用素材の外周部のうちの短軸側の端部が径方向外側へ膨出する。第3加工工程で径方向内側に押し込まれた長軸側の端部の材料の量と、短軸側の端部から膨出した材料の量とは同じであると考えられる。本実施形態によれば、転造用素材Wの軸芯方向に垂直な断面において、径方向内側に押し込まれる部分(図6の斜線を付した部分)の面積と、回転駆動ユニット42,42が径方向外側へ引き戻されることによりローラダイス本体41,41と転造用素材Wの間に形成される隙間(図6の網点を付した部分)の面積とを同一にしたので、長軸側の端部が径方向内側に押し込まれて短軸側の端部が膨出すると、前記隙間が過不足なく埋められる。このように、第3加工工程では、歯底円の形状が真円になるように転造用素材Wが整形され、歯すじ形状誤差ffβが小さくなる。したがって、歯形の精度が向上する。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、はすば歯車を転造する例を説明したが、本方法は、平歯車の転造にも適用可能である。また、第1加工工程が終了した時点における歯底円の楕円率Eの測定方法は上記実施形態の方法に限られない。例えば、歯底円の長軸径を、ノギスなどを用いて実測し、この測定結果を用いて楕円率Eを計算してもよい。また、上記実施形態では、転造用ダイスとしてローラダイスを使用した例を示したが、本方法は、ラックダイスを使用した転造装置にも適用できる。
1・・・転造装置、2・・・支持部、4・・・転造用ローラダイスユニット、41・・・ローラダイス本体、41a・・・加工歯、42・・・回転駆動ユニット、43・・・スライド駆動ユニット、ffβ・・・歯すじ形状誤差、ffβ_r・・・径方向誤差、L1・・・第1距離、L2・・・第2距離、D・・・歯底円、W・・・転造用素材、α・・・圧力角

Claims (3)

  1. 所定の軸周りに回転可能に支持された転造用素材に複数の加工歯が形成された転造用ダイスを押しつけつつ前記転造用ダイスを回転又はスライドさせることにより前記転造用素材を回転させながら、前記転造用素材と前記転造用ダイスとの当接部から前記転造用素材の軸芯までの距離が所定の第1距離に達するまで前記転造用ダイスを前記転造用素材の径方向内側に移動させて前記転造用素材の外周部に歯を創成する第1加工工程と、
    前記第1加工工程で創成された歯に前記転造用ダイスの加工歯を噛み合わせて前記転造用ダイスを回転又はスライドさせることにより前記転造用素材を回転させながら、前記当接部から前記転造用素材の軸芯までの距離が前記所定の第1距離よりも小さな所定の第2距離に達するまで前記転造用ダイスを前記転造用素材の径方向内側にさらに移動させて前記歯をさらに加工する第2加工工程と、
    前記第2加工工程で加工された歯に前記転造用ダイスの加工歯を噛み合わせて前記転造用ダイスを回転又はスライドさせることにより前記転造用素材を回転させながら、前記当接部から前記転造用素材の軸芯までの距離が前記所定の第1距離に達するまで前記転造用ダイスを前記転造用素材の径方向外側に移動させた後、所定の時間だけ前記当接部から転造用素材の軸芯までの距離を前記所定の第1距離に保持して前記歯を整形する第3加工工程と、を含み、前記第1距離を半径とする真円の面積と、前記第1加工工程が終了した時点の前記歯車の歯底円の楕円率と一致する楕円であって、前記第2距離を短軸半径とする楕円の面積とが同一であるように、前記第2距離が設定されている、歯車の転造方法。
  2. 請求項に記載の歯車の転造方法において、
    前記歯車は、はすば歯車であって、
    前記第1加工工程が終了した時点の歯の歯すじ形状誤差を測定し、前記測定した歯すじ形状誤差を用いて、前記第1加工工程が終了した時点の歯底円の楕円率を計算する予備工程を含む、歯車の転造方法。
  3. 請求項に記載の歯車の転造方法において、
    前記第2距離は、前記第1距離を、前記計算された楕円率の平方根で除すことにより計算される、歯車の転造方法。
JP2012162330A 2012-07-23 2012-07-23 歯車の転造方法 Expired - Fee Related JP6019873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012162330A JP6019873B2 (ja) 2012-07-23 2012-07-23 歯車の転造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012162330A JP6019873B2 (ja) 2012-07-23 2012-07-23 歯車の転造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014018846A JP2014018846A (ja) 2014-02-03
JP6019873B2 true JP6019873B2 (ja) 2016-11-02

Family

ID=50194333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012162330A Expired - Fee Related JP6019873B2 (ja) 2012-07-23 2012-07-23 歯車の転造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6019873B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5941819B2 (ja) * 1981-07-17 1984-10-09 株式会社津上 歯車転造におけるダイス前極位置制御方法
JPH0716684A (ja) * 1993-06-30 1995-01-20 Nissan Motor Co Ltd 歯車転造盤
JPH0966332A (ja) * 1995-09-01 1997-03-11 Toyota Motor Corp 2ローラダイス型転造装置
JP4201299B2 (ja) * 1999-05-19 2008-12-24 株式会社豊田中央研究所 転造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014018846A (ja) 2014-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Xia et al. A review of process advancement of novel metal spinning
JP6408819B2 (ja) 中空ラックバーの製造方法
CN103987473B (zh) 使用圆板牙的齿轮的滚轧方法
JP5477642B2 (ja) 歯車形状測定装置
ES2665676T3 (es) Laminador de paso de peregrino en frío y método para transformar una envuelta de tubo en un tubo
Ma et al. Geometric design of the rolling tool for gear roll-forming process with axial-infeed
JP2010522083A5 (ja)
JP2010522083A (ja) 焼結部品の歯形を加工する方法及び装置
CN104741493B (zh) 成形轧制设备和成形轧制方法
Li et al. Numerical-experimental investigation on the rabbit ear formation mechanism in gear rolling
JP2019512684A (ja) ウォームギアの測定
JP4999468B2 (ja) スパイラル管の製造方法及びスパイラル管の製造装置
Ma et al. On the pitch error in the initial stage of gear roll-forming with axial-infeed
JP2013510001A (ja) 転造工具
JP6019873B2 (ja) 歯車の転造方法
US1712095A (en) Machine and method for profiling gear teeth
JP2008049384A (ja) 歯車の転造方法
CN103357798B (zh) 轴承套圈毛坯冷辗测控装置
CN103363915B (zh) 一种反旋成形圆筒的壁厚监测装置及监测方法
JP6442752B1 (ja) ラックの製造方法、操舵装置の製造方法および車両の製造方法
JP2011115799A (ja) 転造体または螺子体の転造加工方法、加工装置および成形体
KR20150103187A (ko) 단조 장치 및 단조 방법
CN105945183B (zh) 一种螺纹花键同步滚轧用相位可调模具结构
CN103673886A (zh) 一种测量齿套端面跳动的装置
CN102744341A (zh) 一种设计异形环件冷辗轧进给速度的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160919

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6019873

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees