JP6017702B2 - Twampを増強するための方法及び装置 - Google Patents

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Description

[関連出願への相互参照]
本出願は、2012年12月14日に提出された米国仮出願第61/737,730号の利益を主張し、それは参照によりここに取り入れられる。
[分野]
本発明の実施形態は、ネットワーキングの分野に関し、より具体的には、性能を測定することに関する。
図1は、従来技術に従って2つのIP(Internet Protocol)エンドポイントの間で使用されているTWAMP(Two-Way Active Measurement Protocol)(IETF(Internet Engineering Task Force)により公表されたRFC(Request for Comments)5357及び4656)を例示するブロック図である。TWAMP(Two-Way Active Measurement Protocol)(RFC5357及び4656)は、エンドツーエンド(E2E)のIP性能測定(PM)のために使用され得る。言い換えれば、TWAMPは、2つのIPエンドポイント間の性能を測定する。具体的には、TWAMPは、送信部(sender)及び返送部(reflector)にて双方向及び一方向の双方の性能(遅延、ジッタ、パケットロス、接続性、並び替え)を測定することができる。
TWAMPを増強するための方法及び装置について説明する。本発明の1つの実施形態に従って、他のネットワークデバイスの宛て先IP(Internet Protocol)アドレスとのTWAMPテストセッションについて、カレントホップカウントが1という初期値に設定される。その後、TWAMPテストリクエストパケットが、宛て先IPアドレスと共に、及び当該IPパケット内のカレントホップカウントに設定されたホップカウントと共に送信される。送信の応答として、ICMP(Internet Control Message Protocol)時間超過メッセージが通過ノードから受信される場合には、通過ノードは、発見されるTWAMPエンドツーエンド(E2E)パス上でカレントホップカウント分離れており、ネットワークデバイス:1)ICMPメッセージからのIPアドレスを、TWAMP E2Eパスについて記録されるIPアドレスのシーケンスへ追加し、当該TWAMPテストセッションについての直前のTWAMPテストリクエストパケットと比較して1つインクリメントされたカレントホップカウントと共に、上記送信を反復する。送信の応答として、TWAMPテストリプライメッセージが受信される場合には、当該メッセージは上記他のネットワークデバイスから送信されたことになり、ネットワークデバイスは、TWAMPテストセッションについて追加的なTWAMPテストリクエストパケットを送信し、TWAMPテストリクエストパケットのうちのそれぞれ1つに応じてTWAMPテストリプライメッセージを受信し、2)TWAMPテストリプライメッセージに応じて、TWAMPテストセッションにより横断される順方向TWAMP E2EパスのIPアドレスのシーケンスに固有のPMを判定する。
本発明の他の実施形態に従って、送信部と返送部との間の2つの異なるTWAMPテストセッションにより横断されるべき順方向TWAMP E2EパスのIPアドレスのシーケンスを判定するためにTWAMPパス発見が実行される。その後、異なるTWAMPテストセッションについて追加的なTWAMPテストリクエストパケットが送信され、TWAMPテストリクエストパケットのうちのそれぞれ1つに応じてTWAMPテストリプライメッセージが受信される。TWAMPテストリプライメッセージに応じて、2つの異なるTWAMPテストセッションにより横断される順方向TWAMP E2EパスのIPアドレスの異なるシーケンスに固有のPMが判定される。
本発明の他の実施形態に従って、以下、ホップカウント1つ分よりも離れている同じ返送部の宛て先IP(Internet Protocol)アドレスを各々が有する複数のTWAMPテストセッションの各々について、送信部として動作するネットワークデバイスにおいて:1)TWAMPテストリプライメッセージが受信されるまで、宛て先IPアドレスへ、一連のTWAMPテストリクエストパケットを、1から開始して増加していくホップカウントと共に送信し;2)返送部へ到達するために必要とされるホップカウント数よりも少ないホップカウント数と共に送信されたTWAMPテストリクエストパケットの各々に応じて、それぞれのICMP(Internet Control Message Protocol)時間超過メッセージを受信し;及び3)順方向TWAMP E2Eパスの返送部として動作する他のネットワークデバイスから、TWAMPテストリプライメッセージを受信する。ICMP時間超過メッセージの各々は、そのTWAMPテストセッションについての順方向TWAMP E2Eパスに沿ったIPアドレスを識別する。加えて、送信部として動作するネットワークデバイスと返送部として動作する他のネットワークデバイスとの間で、2つの異なる順方向TWAMP E2Eパスが、当該順方向TWAMP E2Eパスに沿ったIPアドレスの異なるシーケンスによって区別される。
本発明は、以下の記述及び本発明の実施形態を例示するために使用される添付の図面を参照することにより、最も良く理解され得る。
従来技術に従って2つのIP(Internet Protocol)エンドポイントの間で使用されるTWAMP(Two-Way Active Measurement Protocol)(IETF(Internet Engineering Task Force)により公表されたRFC(Request for Comments)5357及び4656)を例示するブロック図である。 本発明の実施形態に従う、例示的なネットワークを示すブロック図である。 本発明の実施形態に従う、TWAMPパス発見のために使用される、図2Aからの例示的なネットワークの送信部と他のノードとの間のTWAMPメッセージ群を示すトランザクション図である。 第3の例示的なネットワークを示すブロック図である。 本発明の実施形態に従う、TWAMPパス発見のために使用される、図3Aからの例示的なネットワークの送信部と他のノードとの間のTWAMPメッセージ群を示すトランザクション図である。 本発明の特定の実施形態に従う、ネットワークデバイス内の様々なモジュールを示すブロック図である。 本発明の実施形態に従う、第4の例示的なネットワークを示す図である。 本発明の実施形態に従う、TWAMPパス発見を例示するフロー図である。 送信部と返送部との間の異なるTWAMP E2EパスをTWAMPパス発見から習得されるIPアドレスのシーケンスによって区別することにより、より精細なレベルでTWAMP PMを提供するためのフロー図である。
以下の説明において、数多くの具体的な詳細を示す。しかしながら、本発明の実施形態はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることを理解されたい。他の例では、この説明の理解を曖昧にすることのないよう、既知の回路、構造、及び技術は詳細には示されていない。
本明細書における、“1つの実施形態”、“一実施形態”、“例示的な実施形態”などへの言及は、説明される実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るものの、あらゆる実施形態が当該特定の特徴、構造、又は特性を含むわけでは必ずしもないかもしれないことを示す。その上、そうしたフレーズは、必ずしも同じ実施形態を指しているわけではない。さらに、一実施形態との関係において特定の特徴、構造、又は特性が説明されている場合、明示的に記載されているか否かに関わらず、他の実施形態との関係においてそうした特徴、構造、又は特性を作用させることは、当業者の知識の範囲内であることが思量される。
以下の説明及び特許請求の範囲では、“連結される”及び“接続される”という用語が、それらの派生語と共に使用され得る。これら用語は互いに対して同義語として意図されないことを理解されるべきである。“連結される”は、互いに物理的に又は電気的に直接接触してもしなくておよい2つ以上の要素が互いに協働し又はインタラクションすることを示すために使用される。“接続される”は、互いに連結される2つ以上の要素間における通信の確立を示すために使用される。
電子デバイス(例えば、エンドステーション、ネットワークデバイス)は、非一時的なマシン読取可能な記憶媒体(例えば、磁気ディスク、光ディスク、読み出し専用メモリ、フラッシュメモリデバイス、相変化メモリといったマシン読取可能なストレージ)及び一時的なマシン読取可能な送信媒体(例えば、電気的、光学的、音響的、又は他の形式の伝播信号−例えば、搬送波、赤外線信号など)といったマシン読取可能な媒体を使用して、(ソフトウェア命令群からなる)コード及びデータを記憶し、コード及びデータを(内部的に、及び/又は、他の電子デバイスとの間でネットワーク上で)通信する。加えて、そうした電子デバイスは、典型的には、(コード及び/若しくはデータを記憶する)1つ以上の非一時的なマシン読取可能な媒体、ユーザ入力/出力デバイス(例えば、キーボード、タッチスクリーン、及び/若しくはディスプレイ)、並びに(伝播信号を用いてコード及び/若しくはデータを送信するための)ネットワーク接続、といった1つ以上の他のコンポーネントと連結される1つ以上のプロセッサのセットを含む。プロセッサのセット及び他のコンポーネントの連結は、典型的には、1つ以上のバス及びブリッジ(バスコントローラとも呼称される)を通じて行われる。よって、所与の電子デバイスの非一時的なマシン読取可能な媒体は、典型的には、当該電子デバイスの1つ以上のプロセッサのセット上での実行のための命令群を記憶する。本発明の一実施形態の1つ以上の部分は、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はハードウェアの様々な組み合わせを使用して実装されてよい。
ここで用いられるものとして、ネットワークデバイス(例えば、ルータ、スイッチ、ブリッジ)は、ネットワーク上の他の機器(例えば、他のネットワークデバイス、エンドステーション)と通信可能に相互接続するハードウェア及びソフトウェアを含む、ネットワーキング機器の一部である。いくつかのネットワークデバイスは、複数のネットワーキング機能(例えば、ルーティング、ブリッジング、スイッチング、レイヤ2アグリゲーション、セッションボーダコントロール、QoS(Quality of Service)、及び/又は加入者管理)についてのサポートを提供し、及び/又は複数のアプリケーションサービス(例えば、データ、音声、及び動画)についてのサポートを提供する、“マルチサービスネットワークデバイス”である。加入者エンドステーション(例えば、サーバ、ワークステーション、ラップトップ、ネットブック、パームトップ、携帯電話、スマートフォン、マルチメディアフォン、VOIP(Voice Over Internet Protocol)フォン、ユーザ機器、端末、ポータブルメディアプレイヤー、GPSユニット、ゲームシステム、セットトップボックス)は、インターネット上で提供されるコンテンツ/サービス、及び/又は、インターネット上にオーバレイした(例えば、インターネットを通じてトンネリングした)VPN(virtual private networks)上で提供されるコンテンツ/サービスにアクセスする。コンテンツ及び/又はサービスは、典型的には、サービスプロバイダ又はコンテンツプロバイダに属する1以上のエンドステーション(例えば、サーバエンドステーション)、又はピアツーピアサービスに加入しているエンドステーションにより提供され、例えば、公共のウェブページ(例えば、フリーコンテンツ、ストアフロント、検索サービス)、個人用のウェブページ(例えば、eメールサービスを提供する、ユーザ名/パスワードでアクセスされるウェブページ)、及び/又はVPN上の企業ネットワークを含み得る。典型的には、加入者エンドステーションは、エッジネットワークデバイスに(例えば、アクセスネットワークに(有線又は無線で)連結される顧客構内機器を通じて)連結される。エッジネットワークデバイスは、他のエッジネットワークデバイスに(例えば、1以上のコアネットワークデバイスを通じて)連結され、他のエンドステーション(例えば、サーバエンドステーション)に連結される。
本明細書において、ノードは、IPパケット内のIPヘッダ情報の一部に基づいてIPパケットを転送する。IPヘッダ情報は、発信元IPアドレス、宛て先IPアドレス、発信元ポート、宛て先ポート(ここでは、“発信元ポート”及び“宛て先ポート”は、ネットワークデバイスの物理ポートとは対照的に、プロトコルポートをいう)、トランスポートプロトコル(例えば、UDP(user datagram protocol)(RFC768,2460,2675,4113,及び5405)、TCP(Transmission Control Protocol)(RFC793及び1180)、並びにDSCP(differentiated services)値(RFC2474,2475,2597,2983,3086,3140,3246,3247,3260,4594,5865,3289,3290,及び3317)を含む。ノードは、ネットワークデバイスにおいて実装される。物理ノードは、ネットワークデバイス上に直接実装されるが、仮想ノードは、ネットワークデバイス上に実装されるソフトウェアの、及び場合によってはハードウェアの抽象化(abstraction)である。このため、複数の仮想ノードが単一のネットワークデバイス上に実装されてもよい。
ネットワークインタフェースは、物理的であっても仮想的であってもよく、インタフェースアドレスは、ネットワークインタフェースが物理ネットワークインタフェースであれ、仮想ネットワークインタフェースであれ、ネットワークインタフェースに割り当てられるIPアドレスである。物理ネットワークインタフェースは、ネットワーク接続がそれを通じて(例えば、無線ネットワークインタフェースコントローラ(WNIC)を通じて無線で、又はネットワークインタフェースコントローラ(NIC)へ接続されているポートへのケーブルのプラグインを通じて)行われる、ネットワークデバイス内のハードウェアである。典型的に、1つのネットワークデバイスは、複数の物理ネットワークインタフェースを有している。仮想ネットワークインタフェースは、物理ネットワークインタフェースに関連付けられるか、他の仮想インタフェースに関連付けられるか、又は、単独で稼働し得る(例えば、ループバックインタフェース、ポイントツーポイントプロトコルインタフェース)。ネットワークインタフェースは(物理的であれ仮想的であれ)、番号が付されてもよいし(IPアドレスありのネットワークインタフェース)、番号が付されなくてもよい(IPアドレスなしのネットワークインタフェース)。ループバックインタフェース(及びそのループバックアドレス)は、管理の目的でしばしば使用される(物理的な又は仮想的な)ノードの特定のタイプの仮想ネットワークインタフェース(及びIPアドレス)であり、こうしたIPアドレスは、ノーダルループバックアドレスとして言及される。ネットワークデバイスの1つ以上のネットワークインタフェースに割り当てられる1つ以上のIPアドレスは、そのネットワークデバイスのIPアドレスとして言及される。より精細なレベルで、1つのネットワークデバイス上に実装される1つのノードに割り当てられる1つ以上のネットワークインタフェースに割り当てられる1つ以上のIPアドレスは、そのノードのIPアドレスとして言及されることができる。
ルーティングシステムによる所与の宛て先についてのネクストホップの選択は、1つのパスに帰着し得る(すなわち、ルーティングプロトコルは、最短パス上に1つのネクストホップを生成し得る)。ただし、複数の見込みのある(viable)ネクストホップが存在するとルーティングシステムが判断する(すなわち、ルーティングプロトコルにより生成される転送の解決策が、最短パス上に2つ以上のネクストホップ−複数の等コストのネクストホップ−を提案する)場合には、何らかの追加的な基準が使用される。例えば、コネクションレス型のネットワークでは、等コストマルチパス(又はパス化(pathing)−マルチパス転送もしくはIPマルチパスとしても知られる)(ECMP)(RFC2991及び2992)が使用され得る。典型的な実装は、特定のヘッダフィールドを基準として使用することで、確実に、特定のパケットフローのパケット群がパケットフローの順序を守るために常に同じネクストホップ上で転送されるようにしている。マルチパス転送の目的で、パケットフローは、順序の制約を共有するパケットの組として定義される。一例として、特定のTCP移送シーケンスにおけるパケットの組は、順に到着する必要がある。さもなければ、TCPロジックは、異なる順序での到達を輻輳と解釈し、TCP移送レートを減速するであろう。
[概要]
残念なことに、TWAMPのエンドポイント(送信部又は返送部)上で動作するTWAMPプロトコルは、IPルーティング型ネットワークにおける所与のパケットフローについて、送信部と返送部との間のパス上で横断されるリンク及び通過ノード(中間ノードとしても知られる)についての信頼できる知識を有しない。ポリシー、マルチエリア、ECMP、専用のルーティング実装などは、ノードがルーティングシステムから収集することのできる、パスについての先験的な(a priori)知識を制限する。本発明の特定の実施形態は、こうしたパスに関する、例えば横断されるネットワークデバイスのネットワークインタフェースのIPアドレスのシーケンスといった追加的な粒度を発見するために、TWAMPパス発見を用いる。こうしたTWAMPパス発見は、典型的には信頼できるものである。又、こうした情報を一元的に得てモデル化することができるとしても、パスを発見する方がやはり早く、性能の劣化に対する自動的なリアクションも可能となる。TWAMPパス発見に加えて、本発明の特定の実施形態は、送信部と返送部との間の異なるTWAMP E2EパスをTWAMPパス発見から習得されるIPアドレスのシーケンスによって区別することにより、より精細なレベルでTWAMP PMを提供する。
所与のTWAMPテストリクエストパケット(TWAMPリクエストセッションメッセージ又はTWAMP送信部プローブとしても言及される)がある特定のパスを横断するようにするために、送信部は、値(例えば、DSCP(differentiated services)値(RFC2474,2475,2597,2983,3086,3140,3246,3247,3260,4594,5865,3289,3290,及び3317)、送信部Aの発信元IPアドレス、宛て先IPアドレス、発信元ポート(ここでは“発信元ポート”は、ネットワークデバイスの物理ポートとは対照的なものとして、プロトコルポートをいう)、宛て先ポート(ここでは“宛て先ポート”は、ネットワークデバイスの物理ポートとは対照的なものとして、プロトコルポートをいう)TWAMPであり、トランスポートプロトコル(例えば、UDP(user datagram protocol)(RFC768,2460,2675,4113,及び5405)、TCP(Transmission Control Protocol)(RFC793及び1180)といった)値をヘッダフィールド内に格納するが、それらは、特定の既知のパスを利用するために任意に選択される値であるか、又は、TWAMPテストリクエストパケットが顧客パケットフローによって辿られる(返送部への)パス上を横断する(ルーティングされる)ようにすることが期待される値、のいずれかであり、この状況において送信部は選択されるどの値がある特定の顧客パケットフローの転送挙動に対応する転送挙動を生み出すかを知るために十分なネットワークに関する情報を有する。
単一の送信部によって、複数のTWAMPテストセッションが始動され得る。本発明の実施形態は、それら異なる複数のTWAMPテストセッションが始動され及び/又はネットワークを通じて異なるマルチパスの置換(permutation)を辿ることを可能とする。
[TWAMPトレース(パス発見)]
図2Aは、本発明の実施形態に従った例示的なネットワークを示すブロック図である。この例示的なネットワークは、A、B、C、E、及びGと表記されたノード(並びに、オプションでノードD及びH)を含み、それらの各々は、異なるネットワークデバイス上に実装されるノードである。図2Aは、これらのノードのうちの異なるノードを相互に接続するリンク(AからC、CからE、EからG、及びGからB;並びに、例示されているオプションでは、AからD、DからH、及びHからG)を表す線、並びにしたがって、それらのノードが実装される複数のネットワークデバイス、も示している。
ノードD及びHを含むオプションのネットワークでは、ノードAは、ネクストホップCとDとの間で転送決定を行い得る。上に述べたように、ルーティングシステムによる所与の宛て先についてのこうしたネクストホップの選択は、1つのパスに帰着し得る(すなわち、ルーティングプロトコルは、最短パス上に1つのネクストホップを生成し得る)。ただし、複数の見込みのあるネクストホップが存在するとルーティングシステムが判断する(すなわち、ルーティングプロトコルにより生成される転送の解決策が、最短パス上に2つ以上のネクストホップ−複数の等コストのネクストホップ−を提案する)場合には、何らかの追加的な基準が使用される。例えば、コネクションレス型のネットワークでは、ECMPが使用され得る。典型的な実装は、特定のヘッダフィールドを基準として使用することで、確実に、特定のパケットフローのパケット群がパケットフローの順序を守るために常に同じネクストホップ上で転送されるようにしている。
図2Aでは、ノードA(発信元ノード)は、TWAMPプロトコルのために、エンドツーエンド(E2E)パス210の送信部として動作し、ノードBは返送部(宛て先ノード)として動作する。送信部Aは、TWAMPテストリクエストパケット(個々にTWAMPテストリクエストパケット、TWAMPリクエストセッションメッセージ、又はTWAMP送信部プローブとしても言及される)を始動する。
本発明の実施形態は、TWAMPメッセージが順方向に(すなわち、送信部から返送部へと)横断するパスを発見(トレース)する、TWAMPパス発見を実行する。1つの実施形態では、以下のステップが実行される。
S1。(例えば、所与のパケットフローについて、送信部のIPアドレスと返送部のIPアドレスとの間で、)TWAMP PMをオンにする指示を受信する。
S2。TWAMPテストリクエストパケットの内容を選択する(例えば、発信元IPアドレス、発信元ポート、宛て先IPアドレス、宛て先ポート、トランスポートプロトコル。具体例として、所与のパケットフローについてTWAMP PMをオンにする指示である場合、送信部は、上述のように、TWAMPテストリクエストパケットが、返送部への、所与のパケットフローと同じパスを横断するようにすることが期待される値を、ヘッダフィールド内に格納する。他の具体例として、送信部のIPアドレスと返送部のIPアドレスとの間でTWAMPをオンにする指示である場合、宛て先ポートはTWAMPであり、送信部は、DSCP、発信元ポート、及びトランスポートプロトコルを選び出す)。
S3。TWAMPテストリクエストパケットを、当該IPパケット内のttl(time to live)又はホップカウントを1にして送信する(setsockopt又は他のメソッドを設定してこの値を設定する)。一般的に、TWAMPテストリクエストパケットは、ネットワークデバイスにより、TTLをデクリメントするネットワークインタフェース上で受信される。
S4。宛て先がホップカウントよりも離れている場合、TTLは“通過ノード”において枯渇してしまい、結果として送信部は、ICMP(Internet Control Message Protocol)(RFC792及びRFC443)の“時間超過”メッセージを、パス内の‘通過ノード’から受信する(よって、“通過ノード”は、送信部と返送部との間のノードである)。このICMP時間超過メッセージは、その発信元IPアドレスフィールド内に、次のいずれかを含む:1)TWAMPテストリクエストパケットが通過ノードによってその上で受信されたネットワークインタフェース(そのパケットについての到着ネットワークインタフェースとしても知られる)がTTLを枯渇するまでデクリメントしてしまい及びそのネットワークインタフェースが番号を付されたインタフェースに接続されている場合には、そのネットワークインタフェースのIPアドレス;又は、2)TWAMPテストリクエストパケットが通過ノードによってその上で受信され及びTTLを枯渇するまでデクリメントしてしまったネットワークインタフェースが番号を付されていないインタフェースに接続されている場合には、その通過ノードのノーダル(nodal)ループバックアドレス。言い換えれば、こうしたTTL枯渇イベントについては、入手可能な最も具体的なIPアドレスが、ICMP時間超過メッセージの発信元IPアドレスのために使用される。
S5。送信部は、ICMP時間超過メッセージからの発信元IPアドレスを、TWAMPパステーブル内のTWAMP E2EパスについてのIPアドレスのシーケンス内に記録する。
S6。送信部は、再度、TWAMPテストリクエストパケットを宛て先(返送部)へ送信する。ただし、このTWAMPテストセッションについての直前のTWAMPテストリクエストパケットと比較して、そのホップカウントは1つインクリメントされる。
S7。返送部から戻されるTWAMPリプライを受信するまで、ステップ4〜6を繰り返す。そのTWAMPリプライは、返送部のIPアドレスを含むであろう。
S8。送信部は、TWAMPパステーブルにおけるTWAMP E2Eパスについてのシーケンスについて、そのIPアドレスを記録し(例えば、TWAMPリプライからの返送部のIPアドレスを、IPアドレスのシーケンスに追加する。宛て先によってインデックス付けされるTWAMPパステーブルを使用する実施形態においては、TWAMP E2EパスについてのエントリがTWAMPパステーブルにおいて作成されたときに、これは既に実行されているかも知れない。発見中にIPアドレスのシーケンスを一時的な場所に記憶する実施形態においては、TWAMPパステーブルにおけるTWAMP E2Eパスについてのエントリがこの時点で作成され、及びそうした情報がそこに記憶され得る)、パスの性能特性の測定を開始して、PMを判定する。よって、TWAMPパス発見により、順方向(送信部から返送部へ)のTWAMP E2Eパスに沿ったIPアドレスのシーケンスが与えられる。各IPアドレスは、1)TWAMPテストリクエストパケットがその上で受信され、TTLを満了/枯渇するまでデクリメントし、及び、番号を付されたインタフェースに接続されているネットワークインタフェースのIPアドレスであるか、2)TWAMPテストリクエストパケットがその上で受信され、及びTTLを満了/枯渇するまでデクリメントしたネットワークインタフェースが、番号を付されたインタフェースに接続されているので、通過ノードのノーダルループバックアドレスであるか、又は、3)(ホップカウントが満了せずに、宛て先IPアドレスによって識別されるノード又はネットワークインタフェースでフレームが終端された場合には)宛て先のIPアドレスである。よって、IPアドレスのシーケンスにおけるIPアドレスの各々は、1つのネットワークデバイスを直接的に又は推論的に(inferentially)識別するが、物理ノードのループバックアドレスの場合には直接的に識別し、そのIPアドレスが仮想ノードのループバックアドレスであるか、又はTWAMPテストリクエストメッセージがその上で受信されたネットワークインタフェースを割り当てられている場合には、(物理ネットワークインタフェースを割り当てられているにせよ、そのネットワークデバイス上に実装されている物理又は仮想ノードに割り当てられた仮想ネットワークインタフェースを割り当てられているにせよ、)推論的に識別する。IPアドレスのシーケンスはネットワークインタフェースのシーケンスを識別し、そうしたネットワークインタフェースは横断されるリンクを識別するので、IPアドレスのシーケンスは、それらのIPアドレスに割り当てられるネットワークインタフェース間のリンク(及びしたがって、それらのネットワークインタフェースがその上で実装されているネットワークデバイス間で横断されるリンクのシーケンス)を間接的に識別する。IP TTLをデクリメントしない、もしくはICMPメッセージを生成しないように管理上構成されている、及び/又はTWAMPの返送部の機能をサポートしないネットワークインタフェースのIPアドレスを、上記IPアドレスのシーケンスが含むことはない。
S9。送信部は、引き続き、TWAMPテストリクエストパケットを送信し、TWAMPテストリプライパケットを受信し、TWAMP E2Eパスの要求されたPMを完了する。
図6は、本発明の実施形態に従ったTWAMPパス発見を例示するフロー図であり、上述のステップを表したものである。フロー図は、ネットワークデバイスが、他のネットワークデバイスの宛て先IP(Internet Protocol)アドレスとのTWAMPテストセッションについて、カレントホップカウントを1という初期値に設定することで始まる(ブロック600、これは上記S3の一部である)。次に、フロー図は、TWAMPテストセッションについて、ネットワークデバイスにより、TWAMPテストリクエストパケットを、宛て先IPアドレスと共に、及びIPパケット内のカレントホップカウントに設定されたホップカウントと共に、送信することを示す(ブロック610、これは上記S3の一部である)。これに続いて、TWAMPテストリクエストパケットへの応答として、ICMP時間超過メッセージ又はTWAMPテストリプライが受信されるかを判定する(ブロック620)。ICMP時間超過メッセージが受信される場合(上記S4)、フローは、ICMPメッセージからのIPアドレスを、TWAMP E2Eパスについて記録されるIPアドレスのシーケンスへ追加し(ブロック630、これは上記S5である)、及びこのTWAMPテストセッションについての直前のTWAMPテストリクエストパケットと比較して、カレントホップカウントを1つインクリメントし(ブロック640、これは上記S6の一部である)、その後ブロック610に戻ること(これはS6の残りである)を含む。代わりにTWAMPテストリプライが受信される場合には、送信部は転送パス情報を獲得したことになり、フロー図は、以下(これらは上記S9である)を含む:1)TWAMPテストセッションについて追加的なTWAMPテストリクエストパケットを送信し、当該TWAMPテストリクエストパケットのうちのそれぞれ1つに応じてTWAMPテストリプライメッセージを受信すること(650)、及び2)TWAMPテストリプライメッセージに応じて、TWAMPテストセッションにより横断される順方向TWAMP E2EパスのIPアドレスのシーケンスに固有のPMを判定すること(660)。
図2Bは、本発明の実施形態に従う、TWAMPパス発見のための上述のステップに関連して、図2Aからの例示的なネットワークの送信部と他のノードとの間のTWAMPメッセージ群を示すトランザクション図である。図2Bは、図2AからのノードA、C、E、G、及びBをこの順序で、図2Bの上部に沿って示す。ノードAは送信部であり、ノードBは返送部である。上述の方法がステップ3(S3)に到達すると、ノードAはノードBへ、TWAMPテストリクエストパケットをTTL=1と共に送信する。宛て先ノードBは、ホップカウントTTL=1よりも離れているので、このパケットはノードCに到達するにすぎず、ステップ4(S4)で、ノードCはノードAへ、ICMP“時間超過”メッセージを送り返す。これら2つのメッセージは、図2Bにおいて215と表記されている。これを受けて、ステップ5(S5)で、ノードAは、ノードAによって保持されているTWAMPパステーブルにおけるこのパスについてのシーケンスに、ノードCのIPアドレスを追加する。
その後、ステップ6(S6)で、ノードAはノードBへ、TWAMPテストリクエストパケットをTTL=2と共に送信する。宛て先ノードBは、ホップカウントTTL=2よりも離れているので、このパケットはノードEに到達するにすぎず、ノードEは返送部(ノードB)ではない。よって、ステップ7(S7)の結果、フローはステップ4(S4)へ戻り、ノードEはノードAへ、ICMP“時間超過”メッセージを送り返す。これら2つのメッセージは、図2Bにおいて220と表記されている。S5の結果、ノードEのIPアドレスが、このパスについてのシーケンスに追加される(A−>C−>E)。
このプロセスは、ノードAからGについて繰り返され、一対のメッセージは230と表記されている。その後、ノードAは、TWAMPテストリクエストパケットをTTL=5と共にノードBへ送信することによって、S6を再度実行する。ノードBはホップカウントTTL=5だけ離れているので、今回は、メッセージはノードBに到達する。よって、ステップ7(S7)で、返送部として動作するノードBは、TWAMPテストリプライメッセージをノードAへ送り返す。これら2つのメッセージは、図2Bにおいて250と表記されている。ステップ8(S8)の結果、ノードBがこのパスについてのシーケンスに追加される(A−>C−>E−>G−>B)。
このパス情報は、様々な目的に使用され得る。例えば、ネットワーク管理システムにレポートされ得る。次に、他の例について説明する。
図3Aは、第3の例示的なネットワークを示すブロック図である。この例示的なネットワークは、図2Aに示されているものと同様であるが、次の点で異なる:1)ノードFがノードAの前に、ノードAへのリンクと共に追加されている;2)ノードAではなく、ノードFが送信部である;3)前と同様に、ノードFはパケットフローを始動し、及び/又は、他のノード(図示せず)からパケットフローを受信することができる):4)ノードF(発信元ノード)は、TWAMPプロトコルのために、エンドツーエンド(E2E)パス310の送信部として動作し、ノードBは返送部(宛て先ノード)として動作する;及び、5)ノードAは、ECMPポイント312として動作する。
図3Bは、本発明の実施形態に従う、TWAMPパス発見のための上述のステップに関連して、図3Aからの例示的なネットワークの送信部と他のノードとの間のTWAMPメッセージ群を示すトランザクション図である。図3Bは、図3AからのノードF、A、C、E、G、及びBをこの順序で、図3Bの上部に沿って示す。ノードFは送信部であり、ノードBは返送部である。上述の方法がステップ3(S3)に到達すると、ノードFはノードBへ、TWAMPテストリクエストパケットをTTL=1と共に送信する。宛て先ノードBはホップカウントTTL=1よりも離れているので、このパケットはノードAに到達するにすぎず、ステップ4(S4)で、ノードAはノードFへ、ICMP“時間超過”メッセージを送り返す。これら2つのメッセージは、図3Bにおいて315と表記されている。これを受けて、ステップ5(S5)で、ノードFは、ノードFによって保持されているTWAMPパステーブルにおけるこのパスについてのシーケンスに、ノードAのIPアドレスを追加する。
その後、ステップ6(S6)で、ノードFはノードBへ、TWAMPテストリクエストパケットをTTL=2と共に送信する。宛て先ノードBは、ホップカウントTTL=2よりも離れているので、このパケットはノードCに到達するにすぎず、ノードCは返送部(ノードB)ではない。よって、ステップ7(S7)の結果、フローはステップ4(S4)に戻り、ノードCはノードFへ、ICMP“時間超過”メッセージを送り返す。これら2つのメッセージは、図3Bにおいて320と表記されている。S5の結果、ノードCのIPアドレスが、このパスについてのシーケンスに追加される(F−>A−>C)。
このプロセスは、ノードFからE及びノードFからGについて繰り返され、それぞれの対のメッセージは330及び340と表記されている。その後、ノードFは、TWAMPテストリクエストパケットをTTL=5と共にノードBへ送信することによって、S6を再度実行する。ノードBはホップカウントTTL=5だけ離れているので、今回は、メッセージはノードBに到達する。よって、ステップ7(S7)で、返送部として動作するノードBは、TWAMPテストリプライメッセージをノードFへ送り返す。これら2つのメッセージは、図3Bにおいて350と表記されている。ステップ8(S8)の結果、ノードBが、このパスについてのシーケンスに追加される(F−>A−>C−>E−>G−>B)。
図2〜図3は数例のネットワークを示しているが、本発明は任意のトポロジーのネットワーク(例えば、より多くのリンク、より多くのノード、及びより多くのパスを有するもの、並びに、パスがノードGに収束するのではなく、ノードBへの最終ホップの起点となることのできる複数のノードが存在するもの、を含む)に適用可能であることを理解されたい。
[TWAMPパス発見及び/又はTWAMP PMをより精細なレベルで実行する例示的なネットワークデバイス]
同じ送信部と返送部との間の2つの異なるTWAMPテストセッションについてのパス発見であって、(例えば、TWAMPパス発見が2つのTWAMPテストセッションについてほぼ同時に行われるか、TWAMPテストセッションのうち1つ目のセッションについてTWAMPパス発見が完了し性能測定が進行中に2つ目のTWAMPテストセッションについてのTWAMPパス発見が始まる等、)時間的に重複し、及び、(該当するネットワークトポロジに変化をもたらす障害がない)安定したネットワークにおいて行われているパス発見は、IPアドレスの2つの異なるシーケンス、及びしたがって2つの異なる順方向TWAMP E2Eパスを与え得る。これが発生する可能性があるのは、2つの異なるTWAMP E2Eパスに沿った1つのノードがルータであって2つのTWAMPテストセッションについて異なるネクストホップ決定を行っているからであり、異なるネクストホップ決定は、それらのTWAMPテストセッションについて発見される異なるTWAMP E2EパスにおいてIPアドレスの異なるシーケンスを与える。これは、ECMP転送によっても発生する可能性がある。この場合、ECMPポイントとして動作するノードが、2つのTWAMPテストセッションについて異なるネクストホップ決定を行い、その結果、IPアドレスの2つの異なるシーケンスが発見される。これは、レイヤ3(L3)リンク統合(LAG)リンクによっても発生する可能性がある。L3−LAGリンクは、(各リンクパスに異なるIPアドレスが割り当てられた)複数のIPアドレス指定されたリンクパスによって複数のネットワークデバイスへ直接接続しているリンクであり、それらの異なるリンクパスにわたる負荷分散決定は、データ転送プレーンにおいて実行される。この場合、2つのTWAMPテストセッションについての異なる負荷分散決定の結果、IPアドレスの2つの異なるシーケンスが発見される。上述の例示的なタイプの発生(ルータ、ECMP転送、L3−LAGリンク)は、ここでは一般的に、“IPアドレスベースのパケットフロー決定”として言及され、結果として得られるTWAMP E2Eパスは、ここでは一般的に、“IPアドレスベースのパケットフローパス”として言及される。上に示したように、本発明の特定の実施形態は、送信部と返送部との間の異なるTWAMP E2EパスをTWAMPパス発見から習得されるIPアドレスのシーケンスによって区別することにより、より精細なレベルでTWAMP PMを提供し得る。
図4は、本発明の特定の実施形態に従った、ネットワークデバイス内の様々なモジュールを示すブロック図である。本発明の1つの実施形態では、ネットワークデバイスは、特定の宛て先(返送部)のIPアドレスに基づいてPMの粒度を測定するTWAMPのための構成オプションを有している(1つの実施形態では、このオプションは、ネットワークデバイス400内の構成420の一部としてのIP PM送信部コントローラモジュール410へ通信される。また、先に述べたように、本発明の実施形態は、TWAMPをオンにして、例えば1)プロキシTWAMPフローが必要とされる所与の顧客パケットフロー、又は2)発信元IPアドレス及び宛て先IPアドレス、を構成において識別することによってPMの粒度を測定すること、をサポートする。1つの実施形態では、各TWAMPテストセッションについて、TWAMPテストリクエストパケットに含むべき内容(例えば、DSCP値、発信元IPアドレス、発信元ポート、宛て先IPアドレス、宛て先ポート、トランスポートプロトコル)が、TWAMPパケット内容選択モジュール440によって判定され、その内容が、TWAMP通信モジュール450へ提供される。各TWAMPテストセッションについて、TWAMP通信モジュール450は、TWAMPテストリクエストパケットを生成しそれらを送信させ、及び、TWAMPテストリプライメッセージの提供を受ける。TWAMP通信モジュール450は、PMに関連する情報をIP PM送信部コントローラモジュール410へ提供し、モジュール410はその情報を用いて様々なアクションを実行し得る。
送信部と返送部との間の異なるTWAMP E2EパスをTWAMPパス発見から習得された横断されるIPアドレスのシーケンスによって区別する1つの実施形態では、(ICMP時間超過メッセージを含む上述のメッセージを送信/受信し、及び各パスについて発見されたシーケンスを記憶しているTWAMPパステーブル460を保持する)上述のTWAMPパス発見方法を、TWAMP通信モジュール450が実行した。1つの実施形態では、TWAMPパス発見は、構成/実装によって決められる特定の構成されたインターバルで、再実行され得る(1つの実施形態では、こうしたインターバルは、構成420の一部であり、IP PM送信部コントローラモジュール410は、このインターバルを追跡し、及びTWAMP通信モジュール430を始動して、所与のTWAMPテストセッションについてTWAMPパス発見を再び行う)。1つの実施形態では、所与のTWAMPテストセッションについて、TWAMPパステーブル460は、最初に、TWAMPパケットの内容(例えば、発信元IPアドレス、発信元ポート、宛て先IPアドレス、宛て先ポート、トランスポートプロトコル)を記憶する。その後、発見されたIPアドレスのシーケンスが追加される。TWAMPテストセッションのTWAMP E2Eパスへのこのマッピング/追跡は、この追加されたレベルのネットワークの粒度でPM情報がマッピング/追跡され及び提供されること可能とする。PM情報はTWAMPテストセッションごとに提供されるので、IP PM送信部コントローラモジュール410へ送信されるPM情報は、TWAMPテストセッションごとのものである。また、IP PMコントローラモジュール410は、発見されたTWAMP E2Eパス及びPM情報にアクセスすることができ、及びTWAMPテストセッションごとにそれらをレポートすることができる。別個のTWAMPテストセッションが同じ送信部と返送部との間の異なるTWAMP E2Eパスを反映する状況では、PM情報は、同じ送信部と返送部との間のそれらの異なるTWAMP E2Eパスに固有となる。それは、部分的に重複するパスルーティングを有する異なるテストセッションからの結果を相互に関連付けて、リンクレベルまでの測定の粒度を達成することもできる(すなわち、いくつかのパス測定は、他の測定と共通のリンクを有するであろうし、いくつかの実施形態は、組み合わせ解析を用いて、共通の及び個別のパス構成要素を分類整理し得る)。
本発明の様々な実施形態は、上記したTWAMP E2Eパスをキー(例えば、TWAMPテストセッションID及び/又はTWAMPテストセッションキー)ごとに記憶し得る。TWAMPテストセッションIDは、例えば、TWAMPテストリクエストパケットの発信元IPアドレス、宛て先IPアドレス、発信元ポート、宛て先ポート、トランスポートプロトコル、及びDSCP(differentiated services)(RFC2474,2475,2597,2983,3086,3140,3246,3247,3260,4594,5865,3289,3290,及び3317))に基づいてよい。
図5は、本発明の実施形態に従った第4の例示的なネットワークを示す。2つのリンクパス(リンクパス530A及びリンクパス530B)を統合するL3−LAGリンク530によってAとCとが接続されていることを除けば、図5は、図2Aと同じである。上述の技術は、2つの異なるTWAMP E2Eパスのうち、一方がノードAからノードCへ到達するリンクパス530Aを取り(及びしたがって、ノードのそのシーケンスが、リンクパス530Aに関連付けられたネットワークインタフェースのIPアドレスを含み)、他方がリンクパス530Bを取る(及びしたがって、ノードのそのシーケンスが、リンクパス530Bに関連付けられた、リンクパス530Aについてのそれとは異なるネットワークインタフェースのIPアドレスを含む)、2つの異なるTWAMP E2Eパスを区別することができる。すなわち、2つのTWAMPテストセッションについての異なる負荷分散決定の結果、IPアドレスの2つの異なるシーケンスが発見される。図5は、送信部AとノードCとを直接接続する単一のL3−LAGを示しているが、本発明は任意のトポロジーのネットワーク(例えば、より多くのリンクパス、より多くのL3−LAGリンク、より多くのノード、及びより多くのパスを有するもの、並びに、L3−LAGリンクが送信部に直接接続されているのではなく、2つの通過ノードの間、又は通過ノードと返送部との間、等にあるもの、を含む)に適用可能であることを理解されたい。
図7は、送信部と返送部との間の異なるTWAMP E2EパスをTWAMPパス発見から習得されるIPアドレスのシーケンスによって区別することにより、より精細なレベルでTWAMP PMを提供するためのフロー図である。ブロック700において、フロー図は、送信部と返送部との間の2つの異なるTWAMPテストセッションにより横断されるべき順方向TWAMP E2EパスのIPアドレスのシーケンスを判定する、TWAMPパス発見を実行すること(ブロック700)を含む。これに続いて、異なるTWAMPテストセッションについて追加的なTWAMPテストリクエストパケットを送信し、及びTWAMPテストリクエストパケットのうちのそれぞれ1つに応じてTWAMPテストリプライメッセージを受信する(ブロック710)。その後、フロー図は、TWAMPテストリプライメッセージに応じて、2つの異なるTWAMPテストセッションにより横断される順方向TWAMP E2EパスのIPアドレスの異なるシーケンスに固有のPMを判定すること(ブロック720)を示している。
このため、従来技術では、TWAMPは、例えばE2EパスにおけるLAG/ECMPに気付かないので、TWAMPは、互いに異なるIPアドレスベースのパケットフローパスについてPMを測定することができない。本発明の実施形態は、ECMP及びL3−LAGにわたるものを含んで、IP性能の測定のより精細な粒度を提供する。様々な実施形態は、このより精細な粒度の情報を使用して、性能認識型(performance-aware)ルーティング及び/又はトラフィックエンジニアリングを向上し得る(例えば、所与のパスに関する測定に基づいて、トリガを送信して、パスのサービス品質(QoS)を変更し、より広い帯域幅を割り当て、及び/又は負荷バランシングのためにより多くのL3−LAGパス又はECMPパスを追加することができる)。例えば、ネットワークデバイスは、1)発見されるTWAMP E2EパスごとにTWAMP測定をレポートし、2)測定値に対するパスポリシー/重みのマッピングをレポートし、3)様々なパス上の測定値に基づいて、各々の又は任意の測定済みパスにかかる負荷を調整することをシステムが決定してよく、及び/又は4)各ルートパス内のノード群をレポートしてよい。
[共通的なネットワークデバイスの構成要素]
ネットワークデバイスは、一般的に、制御プレーンとデータプレーン(転送プレーン又は媒体プレーンとして言及されることもある)とに分けられる。ネットワークデバイスがルータである(又は、ルーティング機能を実装している)場合、制御プレーンは、典型的に、データ(例えばパケット)がどのようにルーティングされるべきか(例えば、データについてのネクストホップ及びそのデータについてのアウトゴーイングポート)を判定し、データプレーンは、そのデータの転送を担う。例えば、他のネットワークデバイスと通信してルートを交換し及び1つ以上のルーティングメトリックに基づいてそれらのルートを選択する、1つ以上のルーティングプロトコル(例えば、BGP(Border Gateway Protocol)、IGP(Interior Gateway Protocol)(例えば、OSPF(Open Shortest Path First)、RIP(Routing Information Protocol)、IS−IS(Intermediate System to Intermediate System))、LDP(Label Distribution Protocol)、RSVP(Resource Reservation Protocol))を、制御プレーンは典型的に含む。
ルート及び近隣情報(adjacency)が制御プレーン上の1つ以上のルーティング構造(例えば、RIB(Routing Information Base)、LIB(Label Information Base)、1つ以上の近隣構造)において記憶される。制御プレーンは、ルーティング構造に基づく情報(例えば、近隣及びルート情報)でデータプレーンをプログラムする。例えば、制御プレーンは、近隣及びルート情報を、データプレーン上の1つ以上の転送構造(例えば、FIB(Forwarding Information Base)、LFIB(Label Forwarding Information Base)、及び1つ以上の近隣構造)にプログラムする。データプレーンは、トラフィックを転送する際にそれら転送構造及び近隣構造を使用する。
ルーティングプロトコルの各々は、何らかのルートメトリックに基づいて、ルートエントリをメインRIBへダウンロードする(メトリックは、異なるルーティングプロトコルについて異なることができる)。ルーティングプロトコルの各々は、メインRIBへダウンロードされないルートエントリを含むルートエントリを、ローカルRIB(例えば、OSPFのローカルRIB)内に記憶することができる。メインRIBを管理するRIBモジュールは、(メトリックの組に基づいて)ルーティングプロトコルによってダウンロードされたルートからルートを選択し、それら選択されたルート(アクティブルートエントリとして言及されることもある)をデータプレーンへダウンロードする。RIBモジュールは、ルーティングプロトコル間にルートが再分配されるようにすることもできる。
レイヤ2転送について、ネットワークデバイスは、1つ以上のブリッジングテーブルを記憶することができ、それらを使用して、データを、そのデータにおけるレイヤ2情報に基づいて転送する。
典型的に、ネットワークデバイスは、1つ以上のラインカードの組と、1つ以上の制御カードの組と、オプションとして1つ以上のサービスカード(リソースカードとして言及されることがある)の組と、を含む。これらのカードは、1つ以上のメカニズム(例えば、ラインカードを連結する第1のフルメッシュ及び全てのカードを連結する第2のフルメッシュ)を通じて、互いに連結される。ラインカードの組はデータプレーンを構成し、制御カードの組は、制御プレーンを提供し及びラインカードを通じて外部のネットワークデバイスとパケットを交換する。サービスカードの組は、特化された処理(例えば、レイヤ4からレイヤ7のサービス(例えば、ファイアウォール、IPsec、IDS、P2P)、VoIPセッションボーダーコントローラ、移動無線ゲートウェイ(GGSN、EPS(Evolved Packet System)ゲートウェイ))を提供することができる。例として、サービスカードを使用して、IPsecのトンネルを終端し、並びに受付認証(attendant authentication)及び暗号化アルゴリズムを実行し得る。
こうしたネットワークデバイス上に実装されているノードは、(例えば、制御プレーン上で)TWAMPを実行し得る。ECMP(これは例えば、データプレーン上でソフトウェア及び/又はハードウェア(例えば、ASIC)において実装され得る)は、こうしたネットワークデバイスのデータプレーンが、最短パス上に2つ以上のネクストホップを提案する、ルーティングプロトコルにより生成される転送解決策に対処することのできる手法である。
[代替的な実施形態]
例えば、複数の図は、本発明の特定の実施形態によって実行される操作の具体的な順序を示しているが、そうした順序は例示的なものであると理解されたい(例えば、代替的な実施形態は、操作を異なる順序で実行したり、特定の操作を組み合わせたり、特定の操作を一部重複させたりしてよい)。
本発明をいくつかの実施形態に関して説明してきたが、本発明が上述の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲の請求項の思想及び範囲内で変形及び変更を加えて実施されることができることは、当業者には理解されるであろう。したがって、上記の説明は、限定ではなく例示と捉えられるべきである。

Claims (18)

  1. ネットワークデバイス(A又はF)における、TWAMP(Two-Way Active Measurement Protocol)ベースのパス発見を実行するための方法であって、
    他のネットワークデバイスの宛て先IP(Internet Protocol)アドレスとのTWAMPテストセッションについて、カレントホップカウントを1という初期値に設定するステップ(600)と、
    前記TWAMPテストセッションについて、前記ネットワークデバイスにより、TWAMPテストリクエストパケットを、前記宛て先IPアドレスと共に、及び当該IPパケット内の前記カレントホップカウントに設定されたホップカウントと共に送信するステップ(S3,S6,610)と、
    前記送信するステップへの応答としてICMP(Internet Control Message Protocol)時間超過メッセージ(S4)が前記ネットワークデバイスにより通過ノードから受信される(620)場合には、前記通過ノードは、発見されるTWAMPエンドツーエンド(E2E)パス上で前記ネットワークデバイスから前記カレントホップカウント分離れており、前記ネットワークデバイスが、
    前記ICMPメッセージからのIPアドレスを、前記TWAMP E2Eパスについて記録されるIPアドレスのシーケンスへ追加すること(S5,630)と、
    当該TWAMPテストセッションについての直前のTWAMPテストリクエストパケットと比較して1つインクリメントされた前記カレントホップカウントと共に、前記送信するステップを反復すること(640)と、
    を実行することと、
    前記送信するステップへの応答としてTWAMPテストリプライメッセージ(S8)が受信される(620)場合には、当該メッセージは前記他のネットワークデバイスから送信されたことになり、前記ネットワークデバイスが、
    前記TWAMPテストセッションについて追加的なTWAMPテストリクエストパケットを送信し、当該TWAMPテストリクエストパケットのうちのそれぞれ1つに応じてTWAMPテストリプライメッセージを受信すること(650)と、
    前記TWAMPテストリプライメッセージに応じて、前記TWAMPテストセッションにより横断される順方向TWAMP E2EパスのIPアドレスの前記シーケンスに固有のPMを判定すること(660)と、
    を実行することと、
    を含む方法。
  2. 前記送信することは、前記ネットワークデバイス(A)が2つの他のノード(C及びD)の間で第1ホップについてルーティング決定を行うこと、を含み、前記ルーティング決定は、等コストマルチパス(ECMP)に基づく、請求項1の方法。
  3. IPアドレスの前記シーケンスにおける1つのIPアドレスは、IPベースのハッシングを使用して転送決定を行う等コストマルチパス(ECMP)ポイント(312)として動作するネットワークデバイスのものである、請求項1の方法。
  4. TWAMP(Two-Way Active Measurement Protocol)エンドツーエンド(E2E)パスを発見する装置であって、前記装置は、
    ホップカウント1つ分よりも離れている他のネットワークデバイス(B)を返送部として有するTWAMP E2Eパス(210又は310)の送信部として動作するネットワークデバイス(A又はF)を含み、前記ネットワークデバイスは、
    前記TWAMP E2Eパスの前記返送部として動作する前記他のネットワークデバイスからTWAMPテストリプライメッセージ(S8)が受信されるまで、前記他のネットワークデバイスの宛て先IP(Internet Protocol)アドレスへ、一連のTWAMPテストリクエストパケットを、1から開始して増加していくホップカウントと共に送信し(S3,S6)、
    前記他のネットワークデバイスへ到達するために必要とされるホップカウント数よりも少ないホップカウント数と共に送信された前記TWAMPテストリクエストパケットの各々に応じて、ネットワークインタフェースのIP(Internet Protocol)アドレスを各々が含むそれぞれのICMP(Internet Control Message Protocol)時間超過メッセージ(S4)を受信し(S3,S6)、前記一連のTWAMPテストリクエストパケットの順に配置された前記IPアドレスは、前記TWAMP E2Eパスの順方向を表すIPアドレスのシーケンスを形成し(S5)、前記ネットワークデバイスはさらに、
    前記TWAMP E2Eパスの返送部として動作する前記他のネットワークデバイスから、前記TWAMPテストリプライメッセージ(S8)を受信し、及び、
    前記TWAMPテストリプライメッセージ(S8)に基づいて、前記ICMP時間超過メッセージから習得されるIPアドレスの前記シーケンスに固有の性能測定(PM)を開始する、
    装置。
  5. 前記ネットワークデバイスはさらに、
    前記他のネットワークデバイスと、他のTWAMPテストリクエストパケット及びTWAMPテストリプライメッセージを送信及び受信し(650)、並びに、
    前記他のTWAMPテストリプライメッセージに基づいて性能測定(PM)を判定する(660)、
    請求項4の装置。
  6. 前記ネットワークデバイスは、
    IP性能測定(PM)送信部コントローラモジュール(410)と、
    TWAMPモジュール(430)と、を含み、前記TWAMPモジュールは、
    前記TWAMPテストリクエストパケットを生成し及び送信させ(S3,S6)、それぞれの前記ICMP時間超過メッセージ(S4)及び第1のTWAMPテストリプライメッセージ(S8)の提供を受け、前記ICMP時間超過メッセージ及び前記第1のTWAMPテストリプライメッセージに応じて前記TWAMP E2Eパスの順方向に沿ってIPアドレスの前記シーケンスを記録し(S5)、及び、前記TWAMP E2EパスについてTWAMP性能測定(PM)を前記IP PM送信部コントローラモジュール(430)へ提供する、TWAMP通信モジュール(450)、を含む、
    請求項4の装置。
  7. 前記TWAMP通信モジュールは、前記TWAMP E2Eパスについて発見される前記シーケンスと共にTWAMPパステーブル(460)も記憶する、請求項6の装置。
  8. 前記IP PM送信部コントローラモジュール(410)は、前記TWAMPパス発見を再度行うために前記TWAMP通信モジュールを始動するインターバルを追跡する、請求項6の装置。
  9. 前記ネットワークデバイスは、他のTWAMPテストセッションについて前記送信部として動作し、
    前記TWAMPモジュール(430)は、異なるTWAMPテストセッションについて、当該TWAMPテストセッション向けの前記TWAMPテストリクエストパケットに含むべき内容を判定するTWAMPパケット内容選択モジュール(440)をさらに含み、
    前記IP PM送信部コントローラモジュール(440)は、前記TWAMPエンドツーエンド(E2E)パスについてIPアドレスの発見された前記シーケンス及びPM情報を、TWAMPテストセッションごとにレポートし、別個のTWAMPテストセッションが前記ネットワークデバイスと前記他のネットワークデバイスとの間の異なるTWAMP E2E IPパスを反映する状況において、前記PM情報は、同じ送信部と返送部との間の当該異なるTWAMP E2Eパスに固有になる、
    請求項6の装置。
  10. 前記ネットワークデバイス(F)は、前記他のネットワークデバイスとの第2のTWAMP E2Eパスの前記送信部としても動作し、
    1及び第2のTWAMP E2EパスについてIPアドレスの異なるシーケンスを与える転送決定を生じさせるECMPポイント(312)として動作するネットワークデバイスが前記第1及び第2のTWAMP E2Eパス上に存在する状況において、前記ネットワークデバイスは、前記第1及び第2のTWAMP E2EパスについてのIPアドレスの当該異なるシーケンスを発見することになる、
    請求項4の装置。
  11. ネットワークデバイスにおける、送信部及び返送部と同等よりも精細な粒度のレベルでTWAMP(Two-Way Active Measurement Protocol)の性能測定(PM)を実行するための方法であって、
    送信部と返送部との間の2つの異なるTWAMPテストセッションにより横断されるべき順方向TWAMP E2EパスのIPアドレスのシーケンスを判定する、TWAMPパス発見を実行すること(710)と、
    前記異なるTWAMPテストセッションについて追加的なTWAMPテストリクエストパケットを送信し、及び前記TWAMPテストリクエストパケットのうちのそれぞれ1つに応じてTWAMPテストリプライメッセージを受信すること(720)と、
    前記TWAMPテストリプライメッセージに応じて、前記2つの異なるTWAMPテストセッションにより横断される前記順方向TWAMP E2EパスのIPアドレスの前記異なるシーケンスに固有のPMを判定すること(730)と、
    を含む方法。
  12. 前記異なるTWAMPテストセッションについてIPアドレスの異なるシーケンスを発見した(S5)結果として、TWAMPテストセッションごとに、当該異なるTWAMPテストセッションに固有のPM情報を提供すること、
    をさらに含む、請求項11の方法。
  13. 前記異なるTWAMPテストセッションのIPアドレスの前記シーケンスは、前記2つのTWAMPテストセッションについて異なる転送決定を行うECMPポイント(312)として動作するノードのIPアドレスを含むため、異なる、請求項11の方法。
  14. ネットワークデバイス(A又はF)における、TWAMP(Two-Way Active Measurement Protocol)エンドツーエンド(E2E)パスを発見するための方法であって、
    ホップカウント1つ分よりも離れている同じ返送部の宛て先IP(Internet Protocol)アドレスを各々が有する複数のTWAMPテストセッションの各々について、送信部として動作する前記ネットワークデバイスにおいて、
    TWAMPテストリプライメッセージ(S8)が受信されるまで、前記宛て先IPアドレスへ、一連のTWAMPテストリクエストパケットを、1から開始して増加していくホップカウントと共に送信すること(S3,S6)と、
    前記返送部へ到達するために必要とされるホップカウント数よりも少ないホップカウント数と共に送信された前記TWAMPテストリクエストパケットの各々に応じて、それぞれのICMP(Internet Control Message Protocol)時間超過メッセージ(S4)を受信すること(S3,S6)と、を実行し、前記ICMP時間超過メッセージの各々は、当該TWAMPテストセッションについての順方向TWAMP E2Eパス(210,310)に沿ったIPアドレスを識別し、さらに、
    前記順方向TWAMP E2Eパス(210,310)の前記返送部として動作する他のネットワークデバイス(B)から、前記TWAMPテストリプライメッセージ(S8)を受信すること、
    を実行するステップと、
    前記送信部として動作する前記ネットワークデバイスと前記返送部として動作する前記他のネットワークデバイスとの間の2つの異なる順方向TWAMP E2Eパスを、当該順方向TWAMP E2Eパスに沿ったIPアドレスの前記異なるシーケンスによって区別するステップ(730)と、
    を含む方法。
  15. 前記送信することは、前記ネットワークデバイス(A)が2つの他のノード(C及びD)の間で第1ホップについてルーティング決定を行うこと、を含み、前記ルーティング決定は、等コストマルチパス(ECMP)に基づく、請求項14の方法。
  16. 前記2つの異なる順方向TWAMP E2EパスについてのIPアドレスの前記シーケンスは、等コストマルチパス(ECMP)ポイント(312)として動作するネットワークデバイスのIPアドレスを含み、当該ECMPポイントが前記2つの異なる順方向TWAMP E2Eパスについて異なる転送決定を行ったため、前記2つの異なる順方向TWAMP E2Eパスは、IPアドレスの異なるシーケンスを有する、請求項14の方法。
  17. 送信部及び返送部と同等よりも精細な粒度のレベルでTWAMP(Two-Way Active Measurement Protocol)の性能測定(PM)を実行するための、ネットワークデバイス(400)を含む装置であって、前記ネットワークデバイスは、
    送信部と返送部との間の異なるTWAMP E2EパスをTWAMPパス発見から習得されるIPアドレスのシーケンスによって区別するIP(Internet Protocol)性能測定(PM)送信部コントローラモジュール(410)と、
    前記IP PM送信部コントローラモジュールに連結されるTWAMP(Two-Way Active Measurement Protocol)モジュール(430)と、を含み、前記TWAMPモジュールは、
    各TWAMPテストセッションについて、TWAMPテストリクエストパケット内に含むべき内容を判定するTWAMPパケット内容選択モジュール(440)と、
    前記TWAMPパケット内容選択モジュールに連結され、TWAMPパス発見のために構成される前記TWAMPテストセッションについて、追加的なTWAMPテストリクエストパケットを送信し及び前記TWAMPテストリクエストパケットのうちのそれぞれ1つに応じてTWAMPテストリプライメッセージを受信することにより前記TWAMPパス発見を実行し、及び前記TWAMPテストセッションの各々についてTWAMP PMを収集するTWAMP通信モジュール(450)と、を含む、
    装置。
  18. 前記TWAMP通信モジュール(450)は、各TWAMPテストセッションについての前記TWAMPテストリクエストパケットの生成と、各TWAMPテストセッションについての前記TWAMPテストリプライメッセージの受信と、前記PMに関連する情報の判定と、を通じて、前記TWAMP PMを収集する、請求項17の装置。
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