JP6017636B2 - 情報処理システム、情報処理プログラム、および、情報処理方法 - Google Patents

Description

本発明は、情報処理システム、情報処理プログラム、および、情報処理方法に関する。

従来から、撮影画像に基づいてデータ検索を行う技術が開示されている。

例えば、特許文献１に記載のカメラ及びコンピュータ装置を用いた携帯端末へのデータ登録方式においては、カメラ付き携帯端末を用いて撮影した駅名標の画像に基づいて、該当する駅の周辺施設の情報を検索する技術が開示されている。

特開２００４−３２６４７３号公報

しかしながら、従来技術（特許文献１等）においては、例えばユーザが駅で電車に乗る際、例えば改札に入る前またはホームに着いてから、この改札で正しいか、この路線で正しいか、目の前の電車に乗って良いかなど、ユーザが迷ってしまう状況が発生するという問題点を有していた。例えば、特許文献１に記載のカメラ及びコンピュータ装置を用いた携帯端末へのデータ登録方式においては、駅名標を撮影しているものの、現在駅を識別するだけではユーザが目的地に向かうための経路について何ら情報を得ることができないという問題点を有していた。

また、従来技術においては、予め経路探索を行っておいたとしても、ユーザが現在居る場所と経路探索結果との紐づきを識別することができず、依然としてユーザが戸惑う状況が発生するという問題点を有していた。また、従来技術においては、現在位置を測位することで、現在ユーザが居る駅が正しいかなどの情報を識別可能な場合が考えられるが、依然として現在ユーザが居るホームは正しいのか、目の前の電車に乗って間違いないか等の情報は得ることができないという問題点を有していた。

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、駅構内で撮影可能な乗車案内表示物（例えば、駅名標、方向幕、路線図等）の撮影画像に基づいて、ユーザに有効な案内情報を提示可能なナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを目的とする。

このような目的を達成するため、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、撮影部と出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データを記憶する交通網データ記憶手段、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記端末装置から送信される上記交通機関の乗車案内表示物の撮影画像の表示内容を受信する表示内容受信手段と、上記表示内容受信手段により受信された上記表示内容および上記交通網データ記憶手段に記憶された上記交通網データに基づいて、現在地の上記路線、上記駅名および進行方向を特定する画像識別手段と、上記画像識別手段により特定された上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する上記駅名を上記交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成する案内情報生成手段と、上記案内情報生成手段により生成された上記案内情報を上記端末装置へ送信する案内情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記撮影部を制御して上記乗車案内表示物の上記撮影画像を取得する撮影画像取得手段と、上記撮影画像取得手段により取得された上記撮影画像から上記表示内容を抽出する表示内容抽出手段と、上記表示内容抽出手段により抽出された上記表示内容を上記ナビゲーションサーバへ送信する表示内容送信手段と、上記ナビゲーションサーバから送信される上記案内情報を受信する案内情報受信手段と、上記案内情報受信手段により受信された上記案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力する案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記交通網データ記憶手段は、更に、上記交通機関の上記路線毎の上記駅名に固有な駅コードを示す駅コード情報を上記駅名情報に対応付けて記憶し、上記画像識別手段は、上記表示内容に含まれる上記駅コードに対応する上記駅コード情報を含む上記交通網データに基づいて、上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向を特定すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記画像識別手段は、上記表示内容に含まれる文字、文字列の配置、配色、および、記号のうち少なくとも一つに基づいて、上記路線、上記駅名、上記進行方向、および、上記交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向のうち少なくとも一つを特定すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記記憶部は、上記乗車案内表示物の文字の文字情報を含む文字列の配置に関する文字列配置情報と、上記路線、上記駅名、上記進行方向、および、上記交通機関の運行種別のうち少なくとも一つと、を対応付けて記憶する文字列配置情報記憶手段、を更に備え、上記画像識別手段は、上記表示内容に含まれる上記文字および上記文字列の配置のうち少なくとも一つに対応する上記文字列配置情報を上記文字列配置情報記憶手段から抽出し、当該抽出された当該文字列配置情報に基づいて、上記路線、上記駅名、上記進行方向、および、上記交通機関の上記運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向のうち少なくとも一つを特定すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記記憶部は、上記乗車案内表示物の色の組み合わせまたは色の配置位置を含む配色に関する配色情報と、上記路線、上記駅名、上記進行方向、および、上記交通機関の運行種別のうち少なくとも一つと、を対応付けて記憶する配色情報記憶手段、を更に備え、上記画像識別手段は、上記表示内容に含まれる上記配色に対応する上記配色情報を上記配色情報記憶手段から抽出し、当該抽出された当該配色情報に基づいて、上記路線、上記駅名、上記進行方向、および、上記交通機関の上記運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向のうち少なくとも一つを特定すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記記憶部は、上記乗車案内表示物に用いられる記号に関する記号情報と、上記路線、上記駅名、上記進行方向、および、上記交通機関の運行種別のうち少なくとも一つと、を対応付けて記憶する記号情報記憶手段、を更に備え、上記画像識別手段は、上記表示内容に含まれる上記記号に対応する上記記号情報を上記記号情報記憶手段から抽出し、当該抽出された当該記号情報に基づいて、上記路線、上記駅名、上記進行方向、および、上記交通機関の上記運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向のうち少なくとも一つを特定すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記記憶部は、上記交通機関の駅のホームに設けられる上記乗車案内表示物の位置情報を含むホーム情報と、上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向のうち少なくとも１つと、を対応付けて記憶するホーム情報記憶手段、を更に備え、上記端末装置の上記制御部は、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得し、当該現在位置情報を上記ナビゲーションサーバへ送信する現在位置情報取得手段、を更に備え、上記画像識別手段は、更に上記現在位置情報取得手段により上記端末装置から送信される上記現在位置情報に基づいて、当該現在位置情報に対応する上記位置情報の上記ホーム情報を上記ホーム情報記憶手段から検索することにより、上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向のうち少なくとも１つを特定すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記案内情報生成手段は、上記画像識別手段により特定された上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する停車駅の上記駅名を上記交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む停車駅情報を含む上記案内情報を生成すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記案内情報生成手段は、更に上記撮影画像の少なくとも一部を含む上記案内情報を生成すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記交通網データ記憶手段に記憶された上記交通網データを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段、を更に備え、上記案内情報生成手段は、当該案内情報生成手段により生成される上記停車駅情報と、上記案内経路探索手段により生成された上記案内経路データとを比較して、上記停車駅情報から乗換駅または目的駅に対応する上記停車駅までの上記駅名を抽出し、当該抽出された当該駅名を含む上記停車駅情報を含む上記案内情報を生成すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記案内情報出力手段は、上記案内情報に含まれる上記停車駅情報の上記乗換駅または上記目的駅の上記駅名を強調表示して出力すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記案内情報生成手段は、当該案内情報生成手段により生成される上記停車駅情報と、上記案内経路探索手段により生成された上記案内経路データとを比較して、上記停車駅情報に上記乗換駅または上記目的駅に対応する上記停車駅の上記駅名が存在しない場合には、撮影された上記乗車案内表示物が上記案内経路と一致しない旨を示す不適切情報を含む上記案内情報を生成すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記案内情報生成手段は、上記画像識別手段により特定された上記現在地に対応する上記駅名および当該案内情報生成手段により生成される上記停車駅情報と、上記案内経路探索手段により生成された上記案内経路データとを比較して、上記駅名が出発駅に対応し、かつ、上記停車駅情報に上記乗換駅または上記目的駅に対応する上記停車駅の上記駅名が存在する場合には、撮影された上記乗車案内表示物が上記案内経路と一致する旨を示す適切情報を含む上記案内情報を生成すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、上記交通機関の交通情報を記憶する交通情報記憶手段、を更に備え、上記案内情報生成手段は、上記画像識別手段により特定された上記路線に対応する上記交通情報を上記交通情報記憶手段から抽出し、当該抽出された上記交通情報を含む上記案内情報を生成すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記案内情報生成手段は、上記画像識別手段により上記撮影画像を識別できなかった場合、当該撮影画像を識別できなかったことを示す識別不可情報を含む上記案内情報を生成すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記出力部は、表示部を少なくとも含み、上記案内情報出力手段は、上記入力部を介して上記表示部を用いてスクロール操作がされた場合、当該スクロール操作に応じて当該表示部に表示された上記案内情報をスクロール表示すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記入力部は、タッチパネルであること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記撮影画像は、静止画および動画を含むこと、を特徴とする。

また、本発明の端末装置は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、撮影部と出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置であって、上記制御部は、上記撮影部を制御して交通機関の乗車案内表示物の撮影画像を取得する撮影画像取得手段と、上記撮影画像取得手段により取得された上記撮影画像から表示内容を抽出する表示内容抽出手段と、上記表示内容抽出手段により抽出された上記表示内容を上記ナビゲーションサーバへ送信する表示内容送信手段と、上記ナビゲーションサーバから送信される案内情報を受信する案内情報受信手段と、上記案内情報受信手段により受信された上記案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力する案内情報出力手段と、を備え、上記案内情報は、上記ナビゲーションサーバにおいて、上記端末装置から送信される上記乗車案内表示物の上記撮影画像の上記表示内容および上記交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データに基づいて、現在地の上記路線、上記駅名および進行方向を特定し、特定された上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する上記駅名を上記交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含むよう生成したものであること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションサーバは、端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データを記憶する交通網データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される上記交通機関の乗車案内表示物の撮影画像の表示内容を受信する表示内容受信手段と、上記表示内容受信手段により受信された上記表示内容および上記交通網データ記憶手段に記憶された上記交通網データに基づいて、現在地の上記路線、上記駅名および進行方向を特定する画像識別手段と、上記画像識別手段により特定された上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する上記駅名を上記交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成する案内情報生成手段と、上記案内情報生成手段により生成された上記案内情報を上記端末装置へ送信する案内情報送信手段と、を備えたことを特徴とする。

また、本発明のナビゲーションサーバは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データを記憶する交通網データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される上記交通機関の乗車案内表示物の撮影画像から表示内容を識別し、当該識別された当該表示内容および上記交通網データ記憶手段に記憶された上記交通網データに基づいて、現在地の上記路線、上記駅名および進行方向を特定する画像識別手段と、上記画像識別手段により特定された上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する上記駅名を上記交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成する案内情報生成手段と、上記案内情報生成手段により生成された上記案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成手段と、上記表示画面生成手段により生成された上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信して、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御手段と、を備えたことを特徴とする。

また、本発明のナビゲーション装置は、撮影部と出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データを記憶する交通網データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記撮影部を制御して乗車案内表示物の撮影画像を取得する撮影画像取得手段と、上記撮影画像取得手段により取得された上記交通機関の上記乗車案内表示物の上記撮影画像から表示内容を識別し、当該識別された当該表示内容および上記交通網データ記憶手段に記憶された上記交通網データに基づいて、現在地の上記路線、上記駅名および進行方向を特定する画像識別手段と、上記画像識別手段により特定された上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する上記駅名を上記交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成する案内情報生成手段と、上記案内情報生成手段により生成された上記案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力する案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。

また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、撮影部と出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データを記憶する交通網データ記憶手段、を備え、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記撮影部を制御して上記交通機関の乗車案内表示物の撮影画像を取得する撮影画像取得ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記撮影画像取得ステップにて取得された上記撮影画像から表示内容を抽出する表示内容抽出ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記表示内容抽出ステップにて抽出された上記表示内容を上記ナビゲーションサーバへ送信する表示内容送信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記表示内容送信ステップにて上記端末装置から送信される上記表示内容を受信する表示内容受信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記表示内容受信ステップにて受信された上記表示内容および上記交通網データ記憶手段に記憶された上記交通網データに基づいて、現在地の上記路線、上記駅名および進行方向を特定する画像識別ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記画像識別ステップにて特定された上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する上記駅名を上記交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成する案内情報生成ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内情報生成ステップにて生成された上記案内情報を上記端末装置へ送信する案内情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記案内情報送信ステップにて上記ナビゲーションサーバから送信される上記案内情報を受信する案内情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記案内情報受信ステップにて受信された上記案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力する案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。

また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、撮影部と出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記制御部において実行される、上記撮影部を制御して交通機関の乗車案内表示物の撮影画像を取得する撮影画像取得ステップと、上記撮影画像取得ステップにて取得された上記撮影画像から表示内容を抽出する表示内容抽出ステップと、上記表示内容抽出ステップにて抽出された上記表示内容を上記ナビゲーションサーバへ送信する表示内容送信ステップと、上記ナビゲーションサーバから送信される案内情報を受信する案内情報受信ステップと、上記案内情報受信ステップにて受信された上記案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力する案内情報出力ステップと、を含み、上記案内情報は、上記ナビゲーションサーバにおいて、上記端末装置から送信される上記乗車案内表示物の上記撮影画像の上記表示内容および上記交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データに基づいて、現在地の上記路線、上記駅名および進行方向を特定し、特定された上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する上記駅名を上記交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含むよう生成したものであること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーション方法は、端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データを記憶する交通網データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される上記交通機関の乗車案内表示物の撮影画像の表示内容を受信する表示内容受信ステップと、上記表示内容受信ステップにて受信された上記表示内容および上記交通網データ記憶手段に記憶された上記交通網データに基づいて、現在地の上記路線、上記駅名および進行方向を特定する画像識別ステップと、上記画像識別ステップにて特定された上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する上記駅名を上記交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成する案内情報生成ステップと、上記案内情報生成ステップにて生成された上記案内情報を上記端末装置へ送信する案内情報送信ステップと、を含むことを特徴とする。

また、本発明のナビゲーション方法は、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データを記憶する交通網データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される上記交通機関の乗車案内表示物の撮影画像から表示内容を識別し、当該識別された当該表示内容および上記交通網データ記憶手段に記憶された上記交通網データに基づいて、現在地の上記路線、上記駅名および進行方向を特定する画像識別ステップと、上記画像識別ステップにて特定された上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する上記駅名を上記交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成する案内情報生成ステップと、上記案内情報生成ステップにて生成された上記案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、上記表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信して、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、を含むことを特徴とする。

また、本発明のナビゲーション方法は、撮影部と出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データを記憶する交通網データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記撮影部を制御して上記交通機関の乗車案内表示物の撮影画像を取得する撮影画像取得ステップと、上記撮影画像取得ステップにて取得された上記乗車案内表示物の上記撮影画像から表示内容を識別し、当該識別された当該表示内容および上記交通網データ記憶手段に記憶された上記交通網データに基づいて、現在地の上記路線、上記駅名および進行方向を特定する画像識別ステップと、上記画像識別ステップにて特定された上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する上記駅名を上記交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成する案内情報生成ステップと、上記案内情報生成ステップにて生成された上記案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力する案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。

また、本発明のプログラムは、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、撮影部と出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、上記制御部において、上記撮影部を制御して交通機関の乗車案内表示物の撮影画像を取得する撮影画像取得ステップと、上記撮影画像取得ステップにて取得された上記撮影画像から表示内容を抽出する表示内容抽出ステップと、上記表示内容抽出ステップにて抽出された上記表示内容を上記ナビゲーションサーバへ送信する表示内容送信ステップと、上記ナビゲーションサーバから送信される案内情報を受信する案内情報受信ステップと、上記案内情報受信ステップにて受信された上記案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力する案内情報出力ステップと、を実行させ、上記案内情報は、上記ナビゲーションサーバにおいて、上記端末装置から送信される上記乗車案内表示物の上記撮影画像の上記表示内容および上記交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データに基づいて、現在地の上記路線、上記駅名および進行方向を特定し、特定された上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する上記駅名を上記交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含むよう生成したものであること、を特徴とする。

また、本発明のプログラムは、端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データを記憶する交通網データ記憶手段、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される上記交通機関の乗車案内表示物の撮影画像の表示内容を受信する表示内容受信ステップと、上記表示内容受信ステップにて受信された上記表示内容および上記交通網データ記憶手段に記憶された上記交通網データに基づいて、現在地の上記路線、上記駅名および進行方向を特定する画像識別ステップと、上記画像識別ステップにて特定された上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する上記駅名を上記交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成する案内情報生成ステップと、上記案内情報生成ステップにて生成された上記案内情報を上記端末装置へ送信する案内情報送信ステップと、を実行させることを特徴とする。

また、本発明のプログラムは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データを記憶する交通網データ記憶手段、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される上記交通機関の乗車案内表示物の撮影画像から表示内容を識別し、当該識別された当該表示内容および上記交通網データ記憶手段に記憶された上記交通網データに基づいて、現在地の上記路線、上記駅名および進行方向を特定する画像識別ステップと、上記画像識別ステップにて特定された上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する上記駅名を上記交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成する案内情報生成ステップと、上記案内情報生成ステップにて生成された上記案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、上記表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信して、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、を実行させることを特徴とする。

また、本発明のプログラムは、撮影部と出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データを記憶する交通網データ記憶手段、を備え、上記制御部において、上記撮影部を制御して上記交通機関の乗車案内表示物の撮影画像を取得する撮影画像取得ステップと、上記撮影画像取得ステップにて取得された上記乗車案内表示物の上記撮影画像から表示内容を識別し、当該識別された当該表示内容および上記交通網データ記憶手段に記憶された上記交通網データに基づいて、現在地の上記路線、上記駅名および進行方向を特定する画像識別ステップと、上記画像識別ステップにて特定された上記現在地の上記路線、上記駅名および上記進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する上記駅名を上記交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成する案内情報生成ステップと、上記案内情報生成ステップにて生成された上記案内情報の少なくとも一部を上記出力部を介して出力する案内情報出力ステップと、を実行させることを特徴とする。

この発明によれば、ナビゲーションサーバにおいて、交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データを記憶部に記憶し、端末装置から送信される交通機関の乗車案内表示物の撮影画像の表示内容を受信し、受信された表示内容および記憶部に記憶された交通網データに基づいて、現在地の路線、駅名および進行方向を特定し、特定された現在地の路線、駅名および進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する駅名を交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成し、生成された案内情報を端末装置へ送信し、端末装置において、撮影部を制御して乗車案内表示物の撮影画像を取得し、取得された撮影画像から表示内容を抽出し、抽出された表示内容をナビゲーションサーバへ送信し、ナビゲーションサーバから送信される案内情報を受信し、受信された案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力するので、駅構内で撮影可能な乗車案内表示物の撮影画像から識別される表示内容（例えば、駅名等の文字、路線等を示す配色、進行方向等を示す記号など）および交通網データに基づいて、ユーザに有効な案内情報を提示することができる。これにより、本発明は、例えばユーザが駅で電車に乗る際、例えば改札に入る前またはホームに着いてから、この改札で正しいか、この路線で正しいか、目の前の電車に乗って良いかなどを判断可能な案内情報、例えば、ユーザが目的地に向かうための進行方向を加味した案内情報を提示することができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、ナビゲーションサーバにおいて、更に、交通機関の路線毎の駅名に固有な駅コードを示す駅コード情報を駅名情報に対応付けて記憶部に記憶し、画像識別において、表示内容に含まれる駅コードに対応する駅コード情報を含む交通網データに基づいて、現在地の路線、駅名および進行方向を特定するので、例えば、乗車案内表示物に用いられる駅コード等の表示内容に基づいて、より正確に現在地の路線、駅名および進行方向を特定することができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、画像識別において、表示内容に含まれる文字、文字列の配置、配色、および、記号のうち少なくとも一つに基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも一つを特定するので、表示内容に含まれる文字、文字列の配置、配色、および、記号のうち少なくとも一つに基づいて、より正確に現在地の路線、駅名および進行方向を特定することができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、ナビゲーションサーバにおいて、乗車案内表示物の文字の文字情報を含む文字列の配置に関する文字列配置情報と、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つと、を対応付けて記憶部に記憶し、画像識別において、表示内容に含まれる文字および文字列の配置のうち少なくとも一つに対応する文字列配置情報を記憶部から抽出し、当該抽出された当該文字列配置情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも一つを特定するので、表示内容に含まれる文字および文字列の配置のうち少なくとも一つに対応する文字列配置情報を特定した上で、当該特定された文字列配置情報に基づいて、より一層正確に現在地の路線、駅名および進行方向を特定することができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、ナビゲーションサーバにおいて、乗車案内表示物の色の組み合わせまたは色の配置位置を含む配色に関する配色情報と、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つと、を対応付けて記憶部し、画像識別において、表示内容に含まれる配色に対応する配色情報を記憶部から抽出し、当該抽出された当該配色情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも一つを特定するので、表示内容に含まれる配色に対応する配色情報を特定した上で、当該特定された配色情報に基づいて、より一層正確に現在地の路線、駅名および進行方向を特定することができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、ナビゲーションサーバにおいて、乗車案内表示物に用いられる記号に関する記号情報と、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つと、を対応付けて記憶部に記憶し、画像識別において、表示内容に含まれる記号に対応する記号情報を記憶部から抽出し、当該抽出された当該記号情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも一つを特定するので、表示内容に含まれる記号に対応する記号情報を特定した上で、当該特定された記号情報に基づいて、より一層正確に現在地の路線、駅名および進行方向を特定することができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、ナビゲーションサーバにおいて、交通機関の駅のホームに設けられる乗車案内表示物の位置情報を含むホーム情報と、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つと、を対応付けて記憶部に記憶し、端末装置において、端末装置の利用者の現在位置情報を取得し、当該現在位置情報をナビゲーションサーバへ送信し、ナビゲーションサーバの画像識別において、更に端末装置から送信される現在位置情報に基づいて、当該現在位置情報に対応する位置情報のホーム情報をホーム情報記憶手段から検索することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも一つを特定するので、乗車案内表示物の表示内容から進行方向を特定できない場合（例えば、両方向に駅名および矢印記号等がある場合など）であっても、より正確に現在地の路線、駅名および進行方向を特定することができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、案内情報の生成において、特定された現在地の路線、駅名および進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する停車駅の駅名を交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む停車駅情報を含む案内情報を生成するので、進行方向に存在する停車駅の一覧を提示することができるという効果を奏する。これにより、本発明は、例えばユーザが駅で電車に乗る際、ホームに着いてからこの路線で正しいか目の前の電車に乗って良いかなどを判断可能な案内情報を提示することができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、案内情報の生成において、更に撮影画像の少なくとも一部を含む案内情報を生成するので、例えば、ユーザが撮影した駅名標等の乗車案内表示物の撮影画像とともに停車駅の一覧を示す停車駅情報等を一緒に提示することができるという効果を奏する。これにより、本発明は、ユーザに対して、現在ユーザが居る駅が正しいか、現在ユーザが居るホームは正しいのか、目の前の電車に乗って間違いないか等を判断可能な案内情報をより分かり易く提示することができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、ナビゲーションサーバにおいて、端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、記憶部に記憶された交通網データを用いて探索し、案内経路データを生成し、案内情報の生成において、停車駅情報と、生成された案内経路データとを比較して、停車駅情報から乗換駅または目的駅に対応する停車駅までの駅名を抽出し、当該抽出された当該駅名を含む停車駅情報を含む案内情報を生成するので、進行方向に存在する停車駅の一覧からユーザが降りる乗換駅または目的地までの駅名のみを提示することができるという効果を奏する。これにより、本発明は、ユーザに対して、ユーザが現在居る場所と経路探索結果との紐づきを識別させることができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、ナビゲーションサーバにおいて、案内情報の出力において、案内情報に含まれる停車駅情報の乗換駅または目的駅の駅名を強調表示して出力するので、進行方向に存在する停車駅の一覧からユーザが降りる乗換駅または目的地までの駅名をより分かり易く提示することができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、案内情報の生成において、停車駅情報と、生成された案内経路データとを比較して、停車駅情報に乗換駅または目的駅に対応する停車駅の駅名が存在しない場合には、撮影された乗車案内表示物が案内経路と一致しない旨を示す不適切情報を含む案内情報を生成するので、例えば、不適切情報としてバツ印等の記号および撮影された乗車案内表示物が案内経路と一致しない旨を通知するテキストを表示した画面等を出力することができるという効果を奏する。これにより、本発明は、ユーザに対して、ユーザが現在居る場所と経路探索結果との紐づきをより明確に識別させることができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、案内情報の生成において、特定された現在地に対応する駅名および停車駅情報と、生成された案内経路データとを比較して、駅名が出発駅に対応し、かつ、停車駅情報に乗換駅または目的駅に対応する停車駅の駅名が存在する場合には、撮影された乗車案内表示物が案内経路と一致する旨を示す適切情報を含む案内情報を生成するので、例えば、適切情報として丸印等の記号および撮影された乗車案内表示物が案内経路と一致する旨を通知するテキストを表示した画面等を出力することができるという効果を奏する。これにより、本発明は、ユーザに対して、ユーザが現在居る場所と経路探索結果との紐づきをより明確に識別させることができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、ナビゲーションサーバにおいて、交通機関の交通情報を記憶部に記憶し、案内情報の生成において、特定された路線に対応する交通情報を記憶部から抽出し、当該抽出された交通情報を含む案内情報を生成するので、例えば、ユーザが乗車する路線に遅延などがある場合には、交通情報を参照して遅延発生路線を表示した案内情報を生成することができるという効果を奏する。これにより、本発明は、ユーザに対して、より明確にユーザが目の前の電車に乗って間違いないか等を判断可能な案内情報を提示することができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、案内情報の生成において、撮影画像を識別できなかった場合、当該撮影画像を識別できなかったことを示す識別不可情報を含む案内情報を生成するので、ユーザは、識別可能な他の表示案内対象物を迅速に取り直すことができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、案内情報の生成において、出力部は、表示部を少なくとも含み、案内情報の出力において、入力部を介して表示部を用いてスクロール操作がされた場合、当該スクロール操作に応じて当該表示部に表示された案内情報をスクロール表示するので、表示部に案内情報を全て表示できない場合（例えば、進行方向に存在する停車駅の一覧および路線図等を全て表示できない場合など）であっても、利用者がスクロール操作を行うことにより、表示部に表示されていなかった停車駅の一覧および路線図等をスクロール表示して利用者に駅名等を確認させることができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、入力部は、タッチパネルであるので、表示部に表示された案内情報のスクロール操作等をユーザに直感的な操作により行わせることができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、案内情報の生成において、撮影画像は、静止画および動画を含むので、例えば、ユーザが撮影した複数の表示案内表示物を含む撮影画像から、よりリアルタイムかつ正確にユーザに有効な案内情報を生成することができるという効果を奏する。

なお、上記において、本発明のナビゲーションシステムを一例に効果の説明をしたが、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。

図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。 図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの基本処理の一例を示すフローチャートである。 図３は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの画像識別処理の詳細の一例を示すフローチャートである。 図４は、本実施形態における乗車案内表示物が駅名標の場合の撮影画像の一例を示す図である。 図５は、本実施形態における乗車案内表示物が駅名標の場合の画像判定方法のパターン例を示す図である。 図６は、本実施形態における乗車案内表示物が駅名標の場合の画像判定方法の別の一例を示す図である。 図７は、本実施形態における乗車案内表示物が方向幕の場合の撮影画像の一例を示す図である。 図８は、本実施形態における乗車案内表示物が路線図の場合の撮影画像の一例を示す図である。 図９は、本実施形態における乗車案内表示物が駅名標の場合の案内情報の一例を示す図である。 図１０は、本実施形態における乗車案内表示物が駅名標の場合の案内情報の別の一例を示す図である。 図１１は、本実施形態における乗車案内表示物が方向幕の場合の案内情報の一例を示す図である。 図１２は、本実施形態における乗車案内表示物が路線図の場合の案内情報の一例を示す図である。 図１３は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの構成の一例を示す図である。 図１４は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの基本処理の一例を示すフローチャートである。 図１５は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の一例を示す図である。 図１６は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の基本処理の一例を示すフローチャートである。

以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（ナビゲーションシステム）、第２の実施形態（ナビゲーションサーバ（サーバ主導型））、第３の実施形態（ナビゲーション装置（スタンドアローン型））の順にて詳細に説明する。

［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（ナビゲーションシステム）について、図１から図１２を参照して以下に説明する。

［ナビゲーションシステムの構成］
まず、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。ここで、図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。

図１に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムにおいて、ナビゲーションサーバ２００は、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えており、端末装置１００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１８）と入力部１１６と撮影部１２０と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備える。

［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図１において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から送信される交通機関の乗車案内表示物の撮影画像の表示内容（例えば、文字、文字列の配置、配色、記号等）を受信し、受信された表示内容および記憶部２０６に記憶された交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データに基づいて、現在地の路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別を特定し、特定された現在地の路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別に基づいて、当該進行方向に存在する駅名を交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成し、生成された案内情報を端末装置１００へ送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備える。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、ＨＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ）等の固定ディスク装置およびＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（例えば、交通網データベース２０６ａ、文字列配置情報データベース２０６ｂ、配色情報データベース２０６ｃ、記号情報データベース２０６ｄ、ホーム情報データベース２０６ｅ、および、交通情報データベース２０６ｆ等）を格納する。

これら記憶部２０６の各構成要素のうち、交通網データベース２０６ａは、交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データを記憶する交通網データ記憶手段である。ここで、交通網データベース２０６ａに記憶される駅名情報は、例えば、Ｙ線のＳ谷駅、Ｆ線のＭ前駅、および、Ｍ線のＡ駅等の路線毎の駅名を示す文字データであってもよい。また、交通網データベース２０６ａは、更に、交通機関の路線毎の駅名に固有な駅コードを示す駅コード情報を駅名情報に対応付けて記憶してもよい。ここで、交通網データベース２０６ａに記憶される駅コード情報は、例えば、Ｆ線の場合、Ｋ道駅を示す駅コード「Ｆ１４」、Ｍ前駅を示す駅コード「Ｆ１５」、および、Ｓ谷駅を示す駅コード「Ｆ１６」等の記号データであってもよい。これら駅名情報および駅コード情報は、交通網データベース２０６ａの交通網データの各ノードに対応付けて予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的（例えば、５分毎等）にネットワーク３００を介して最新のデータを外部システム等からダウンロードして交通網データベース２０６ａに記憶された駅名情報および駅コード情報をアップデートしてもよい。

また、交通網データベース２０６ａに記憶される交通網データは、路線網ネットワークデータ、道路ネットワークデータ、および、施設内ネットワークデータを含んでいてもよい。これらのデータは、交通網データベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器等からダウンロードして交通網データベース２０６ａに記憶された交通網データをアップデートしてもよい。

ここで、交通網データベース２０６ａに記憶される路線網ネットワークデータは、鉄道（例えば、列車、電車、地下鉄等）、飛行機、バス（例えば、路面バス、高速バス等）、および、船（例えば、フェリー等）などの各交通機関（例えば、公共交通機関等）の路線網を規定するネットワークデータであり、例えば、路線網表現上の結節点であるノード（例えば、交通機関の停留地点である駅、停留場、停車場、停留所、空港、港、および、ターミナル等）のノードデータと、ノード間を接続する鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ここで、鉄道とは、ルート上に設置された固定式案内路（レール、案内軌条など）等に誘導されて走行し、旅客や貨物等を輸送する交通機関であり、例えば、電車、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等であってもよい。また、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称（例えば、交通機関の停留地点の名称である、停留場名、停車場名、停留所名、空港名、港名、および、ターミナルの名称等）、および、緯度経度高度などの位置座標等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、種別、リンク長（例えば、距離等）、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称（例えば、路線名など）等の情報を含んでいてもよい。本実施形態において、ノードデータは、少なくとも路線毎の駅名を示す駅名情報、および、当該駅名情報に対応付けられた交通機関の路線毎の駅名に固有な駅コードを示す駅コード情報を含んでいてもよい。

また、路線網ネットワークデータは、交通機関の時刻表データを含んでいてもよい。ここで、時刻表データは、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関の時刻表を表す情報である。また、時刻表データは、更に、交通機関の行先情報（例えば、最終行先情報など）、および、交通機関の運行種別（例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など）を含む情報であってもよい。また、時刻表データは、更に、路線上のノード（すなわち、交通機関の停留地点）における交通機関の発着時刻（例えば、出発、経由、および到着の予定時刻など）、交通機関の路線の名称、および、交通機関の路線上のノード（すなわち、交通機関の停留地点）の名称等の属性情報を含む情報であってもよい。また、時刻表データは、交通機関の路線上のノードを結ぶ区間（例えば、一つまたは複数のリンク等）毎に対応付けられた交通機関の属性情報（例えば、運行種別および行先情報等）を含んでいてもよい。

また、路線網ネットワークデータは、交通機関の利用料金データを含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、例えば、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金等を表す情報等であってもよい。また、路線網ネットワークデータは、乗車位置データを含んでいてもよい。ここで、乗車位置データは、例えば、電車、市電、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等の複数の車両が連結した交通機関の乗車位置（一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等）を表す情報等であってもよい。また、路線網ネットワークデータは、鉄道運行情報、航空運行情報、船舶運行情報、および、バス運行情報等の各交通機関の運行情報を含んでいてもよい。これら各交通機関の運行情報は、交通網データベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部システム等からダウンロードして交通網データベース２０６ａに記憶された各交通機関の運行情報をアップデートしてもよい。

また、交通網データベース２０６ａに記憶される道路ネットワークデータは、道路網を規定するネットワークデータであり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長（例えば、距離等）、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、レーン情報（例えば、車線数、専用通行帯、路線バス等優先通行帯、車両通行区分、および、進行方向別通行区分などについての車両通行帯情報等）、制限速度、高架やトンネルや橋等のリンク内属性、および、名称等の情報を含んでいてもよい。また、道路ネットワークデータは、利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、自動車およびオートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、ならびに、高速自動車国道および自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワークデータは、自動車、オートバイ、自転車、および、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。

また、道路ネットワークデータは、道路交通情報を含んでいてもよい。ここで、道路交通情報は、渋滞発生地点や渋滞距離や道路上の二地点間の通過時間（すなわち、旅行時間など）等の渋滞情報を含んでいてもよい。また、道路交通情報は、交通障害情報や交通規制情報等を含んでいてもよい。ここで、交通規制情報は、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、降水量規制、積雪・凍結規制、超波規制、風速規制、および視程規制等の異常気象時通行規制、高さ規制および重量規制等の車両通行規制、道路工事や作業、道路周辺の工事に伴う工事時規制、時間帯や車種により通行できる通行帯を規制している通行帯規制および道路の損壊等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、ならびに、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでもよい。これら道路交通情報は、交通網データベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的（例えば、５分毎等）にネットワーク３００を介して最新のデータを外部システム（例えば、ＶＩＣＳ（登録商標）（Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ）、および、ＡＴＩＳ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｔｒａｆｆｉｃ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ）、日本道路交通情報センター（ＪＡＲＴＩＣ）など）等からダウンロードして交通網データベース２０６ａに記憶された道路交通情報をアップデートしてもよい。

また、交通網データベース２０６ａに記憶される施設内ネットワークデータは、施設内の経路網を規定するネットワークデータである。ここで、交通網データベース２０６ａに記憶される施設内ネットワークデータは、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、トイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、通路等を接続する結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する通路、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。

ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称（出入口名および乗降口名等）、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別（例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および通路の分岐点等）、接続するリンク本数、および、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、リンク長、幅員、リンク種別（例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および動く歩道など）、および、バリアフリー化の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物であってもよい。また、施設とは、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。

また、文字列配置情報データベース２０６ｂは、乗車案内表示物の文字の文字情報を含む文字列の配置に関する文字列配置情報と、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つと、を対応付けて記憶する文字列配置情報記憶手段である。ここで、文字列配置情報データベース２０６ｂに記憶される文字列配置情報に含まれる文字情報は、例えば、駅名、駅コード、路線名、行き先、運行種別などを示す文字等の文字データであってもよい。また、文字列配置情報データベース２０６ｂに記憶される文字列配置情報は、乗車案内表示物の種別（例えば、駅名標、方向幕、路線図等）を判定可能な文字列の配置を示す座標データであってもよい。また、文字列配置情報データベース２０６ｂに記憶される文字列配置情報は、現在地の路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定可能な文字列の配置を示す座標データであってもよい。

一例として、文字列配置情報データベース２０６ｂに記憶される文字列配置情報は、例えば、乗車案内表示物が路線の終着駅に設けられる駅名標であり、当該駅名標に２つの駅名（例えば、Ｕ田、Ｆ島等）が表示されている場合、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２により、当該駅名標に表示される２つの駅名の文字列の配置（例えば、駅名標の左位置にＦ島、中心位置にＵ田の配置等）に基づいて、現在地の路線（例えば、Ｈ線等）、駅名（例えば、Ｕ田等）および進行方向（例えば、Ｆ島方面行き等）を特定可能な文字列の配置を示す座標データであってもよい。また、文字列配置情報は、例えば、乗車案内表示物が複数の路線が交差する駅（例えば、Ｔ線、Ｄ線、Ｙ線、Ｓ線、Ｇ線、Ｆ線、Ｉ線などの路線が交差するＳ谷駅等）に設けられる駅名標であり、当該駅名票に３つの駅名（例えば、Ｅ寿、Ｓ谷、Ｈ宿等）が表示されている場合、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２により、当該駅名標に表示される３つの駅名の文字列の配置（例えば、駅名標の左位置にＥ寿、中心位置にＳ谷、右位置にＨ宿の配置等）に基づいて、現在地の路線（例えば、Ｙ線等）および駅名（例えば、Ｓ谷等）を特定可能な文字列の配置を示す座標データであってもよい。また、文字列配置情報は、例えば、乗車案内表示物が複数の運行種別（例えば、急行、快速、各駅停車等）が運行する駅に設けられる駅名標であり、当該駅名標の複数の駅名が表示されている場合、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２により、当該駅名標の中心位置の駅名と両端の位置の駅名との配置に基づいて次に停車する駅名を抽出することで、運行種別（例えば、急行等）を特定可能な文字列の配置を示す座標データであってもよい。

これらの文字列配置情報は、表示案内対象物（例えば、駅名標、方向幕、路線図等）から抽出され、文字列配置情報データベース２０６ｂに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、表示案内対象物の画像データを提供する画像データベースなど）等からダウンロードして文字列配置情報データベース２０６ｂに記憶された文字列配置情報をアップデートしてもよい。また、文字列配置情報データベース２０６ｂは、抽出された文字列配置情報に対応する表示案内対象物の画像データを対応付けて記憶していてもよい。

また、配色情報データベース２０６ｃは、乗車案内表示物の色の組み合わせまたは色の配置位置を含む配色に関する配色情報と、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つと、を対応付けて記憶する配色情報記憶手段である。ここで、配色情報データベース２０６ｃに記憶される配色情報は、乗車案内表示物の種別（例えば、駅名標、方向幕、路線図等）を判定可能な配色を示す配色データであってもよい。また、配色情報データベース２０６ｃに記憶される配色情報は、色の組み合わせのデータであっても良く、また、色の組み合わせ及び各色の配置パターンであっても良い。これにより、本実施形態において、制御部２０６は、配色情報データベース２０６ｃに記憶される配色情報を参照することにより、例えば、同じ色の組み合わせであっても、色の配置の違いによって路線等を識別することができる。また、配色情報データベース２０６ｃに記憶される配色情報は、現在地の路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定可能な配色を示す配色データであってもよい。

一例として、配色情報データベース２０６ｃに記憶される配色情報は、例えば、乗車案内表示物が駅名標である場合、Ｙ線の路線を示す「黄緑色」、Ｆ線の路線を示す「茶色」、および、Ｍ線の路線を示す「赤色」等の配色を示す配色データであってもよい。また、配色情報データベース２０６ｃに記憶される配色情報は、例えば、乗車案内表示物が駅名標である場合、特定の進行方向を示す文字色の濃淡および帯色の濃淡等の配色を示す配色データであってもよい。また、配色情報データベース２０６ｃに記憶される配色情報は、例えば、乗車案内表示物が路線図である場合、路線図上で現在駅を示す赤色および路線図上の各路線を示す固有色等の配色を示す配色データであってもよい。また、配色情報データベース２０６ｃに記憶される配色情報は、例えば、乗車案内表示物が方向幕である場合、急行を示す赤色、準急を示す青色、および、各駅停車を示す黒色等の配色を示す配色データであってもよい。

これらの配色情報は、表示案内対象物（例えば、駅名標、方向幕、路線図等）から抽出され、配色情報データベース２０６ｃに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、表示案内対象物の画像データを提供する画像データベースなど）等からダウンロードして配色情報データベース２０６ｃに記憶された配色情報をアップデートしてもよい。また、配色情報データベース２０６ｃは、抽出された配色情報に対応する表示案内対象物の画像データを対応付けて記憶していてもよい。

また、記号情報データベース２０６ｄは、乗車案内表示物に用いられる記号に関する記号情報と、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つと、を対応付けて記憶する記号情報記憶手段である。ここで、記号情報データベース２０６ｄに記憶される記号情報は、乗車案内表示物の種別（例えば、駅名標、方向幕、路線図等）を判定可能な記号を示す記号データであってもよい。また、記号情報データベース２０６ｄに記憶される記号情報は、現在地の路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定可能な記号を示す記号データであってもよい。

一例として、記号情報データベース２０６ｄに記憶される記号情報は、例えば、乗車案内表示物が駅名標である場合、特定の進行方向を示す矢印記号、丸印、三角印、および、四角印、「次は」等の記号を示す記号データであってもよい。また、記号情報データベース２０６ｄに記憶される記号情報は、例えば、乗車案内表示物が駅名標である場合、Ｙ線の路線を示すアイコン記号「山」などの特定の路線を示すアイコン記号等の記号を示す記号データであってもよい。また、記号情報データベース２０６ｄに記憶される記号情報は、例えば、乗車案内表示物が路線図である場合、路線図上で現在駅を示す矢印記号等の記号を示す記号データであってもよい。また、記号情報データベース２０６ｄに記憶される記号情報は、例えば、乗車案内表示物が方向幕である場合、運行種別が急行であることを示すアイコン記号「急」などの特定の運行種別を示すアイコン記号等の記号を示す記号データであってもよい。

これらの記号情報は、表示案内対象物（例えば、駅名標、方向幕、路線図等）から抽出され、記号情報データベース２０６ｄに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、表示案内対象物の画像データを提供する画像データベースなど）等からダウンロードして記号情報データベース２０６ｄに記憶された記号情報をアップデートしてもよい。また、記号情報データベース２０６ｄは、抽出された記号情報に対応する表示案内対象物の画像データを対応付けて記憶していてもよい。

また、ホーム情報データベース２０６ｅは、交通機関の駅のホームに設けられる乗車案内表示物の位置情報を含むホーム情報と、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つと、を対応付けて記憶するホーム情報記憶手段である。ここで、ホーム情報データベース２０６ｅに記憶されるホーム情報は、特定の駅に設置された駅名標等の乗車案内表示物の固有の位置情報を示す座標データを含んでいてもよい。一例として、ホーム情報データベース２０６ｅに記憶されるホーム情報は、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２により、乗車案内表示物を撮影したユーザの位置情報に対応するホーム情報を検索することにより、ユーザのホーム上の正確な位置を特定して、ホームの種別（例えば、上り方面ホームおよび下り方面ホーム等）に応じて決定される進行方向を特定可能な座標データであってもよい。これらのホーム情報は、表示案内対象物が撮影された際に同時に取得された位置情報を含んでホーム情報データベース２０６ｅに予め記憶されており、ユーザがホーム情報データベース２０６ｅを検索する際に送信される表示案内対象物の位置情報に基づいて、ホーム情報データベース２０６ｅに記憶されたホーム情報をアップデートしてもよい。また、ホーム情報データベース２０６ｅは、取得された位置情報に対応する表示案内対象物の画像データを対応付けて記憶していてもよい。

なお、本実施形態において、文字列配置情報、配色情報、記号情報、および、ホーム情報は、上述のように別々のデータベース（文字列配置情報データベース２０６ｂ〜ホーム情報データベース２０６ｅ等）に記憶されていてもよく、また、これらの情報が抽出された乗車案内表示物の種別ごとに乗車案内情報データベース（図示せず）に記憶されていてもよい。ここで、乗車案内情報データベースは、乗車案内表示物の種別ごとに分けられた、駅名標データベース、方向幕データベース、および、路線図データベース等を更に備えていてもよい。また、記憶部２０６は、パターン化されない例外的な文字列の配置や配色や記号を用いた乗車案内表示物の情報（例えば、画像データ、文字列配置情報、配色情報、記号情報等）のみを記憶するデータベースをさらに設けても良い。

一例として、駅名標データベースは、予めナビゲーションサーバ２００の制御部２０２により駅名標であると判定された乗車案内表示物の撮影画像について、識別した駅名標に表示される駅名の文字データと、駅名の文字データの組み合わせと、駅名標の配色情報等から、現在地がどの路線のどの駅であるか等が確定可能な様々なパターンデータを記憶してもよい。すなわち、駅名標データベースは、予め駅名標の画像データから抽出された、文字列配置情報、配色情報、記号情報、および、ホーム情報のうち少なくとも一つを適宜組み合わせた、現在地の路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定可能なパターンデータを記憶してもよい。

また、方向幕データベースは、予めナビゲーションサーバ２００の制御部２０２により方向幕であると判定された乗車案内表示物の撮影画像について、方向幕から読み取れる行き先、方面の名称、および、路線名等の文字データと、運行種別（例えば、急行、快速、および、各駅停車等）を示す文字データと、それらの文字データの組み合わせなどから、現在地がどの路線のどの進行方向であるか等が確定可能な様々なパターンデータを記憶してもよい。すなわち、方向幕データベースは、予め方向幕の画像データから抽出された、文字列配置情報、配色情報、および、記号情報のうち少なくとも一つを適宜組み合わせた、現在地の路線、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定可能なパターンデータを記憶してもよい。また、本実施形態において、例えば、方向幕データベースには、行き先および方面を示す文字データと路線の文字データとの組み合わせを記憶する他、急行および快速などの運行種別を示す文字データと、目的駅との組み合わせを記憶するなど、方向幕を構成する文字列の配置とその組み合わせを記憶してもよい。なお、これらの情報を方向幕データベースに格納する際には、各種別や情報を示す各データにインデックスを付与し、その組み合わせを記憶してもよい。

また、路線図データベースは、予めナビゲーションサーバ２００の制御部２０２により路線図であると判定された乗車案内表示物の撮影画像について、識別した路線図に含まれる駅名の文字データの組み合わせなどから、現在地がどの路線のどの駅であるか等が確定可能なパターンデータを記憶してもよい。すなわち、路線図データベースは、予め路線図の画像データから抽出された、文字列配置情報、配色情報、記号情報、および、ホーム情報のうち少なくとも一つを適宜組み合わせた、現在地の路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定可能なパターンデータを記憶してもよい。

また、交通情報データベース２０６ｆは、交通機関の交通情報を記憶する交通情報記憶手段である。ここで、交通情報データベース２０６ｆに記憶される交通情報は、遅延発生路線に関する遅延情報、および、運休発生路線に関する運休情報等を含んでいてもよい。これらの交通情報は、交通情報データベース２０６ｆに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的（例えば、５分毎等）にネットワーク３００を介して最新のデータを外部システム（外部の交通情報提供サーバ）等からダウンロードして交通情報データベース２０６ｆに記憶された交通情報をアップデートしてもよい。

また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索条件受信部２０２ａ、案内経路探索部２０２ｂ、表示内容受信部２０２ｃ、画像識別部２０２ｄ、案内情報生成部２０２ｅ、および、案内情報送信部２０２ｆを備える。

このうち、経路探索条件受信部２０２ａは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段である。ここで、出発地は、端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。

また、案内経路探索部２０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通網データベース２０６ａに記憶された交通網データを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段である。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。

また、表示内容受信部２０２ｃは、端末装置１００から送信される交通機関の乗車案内表示物の撮影画像の表示内容を受信する表示内容受信手段である。

ここで、本実施形態において、表示内容は、乗車案内表示物（例えば、駅名標、方向幕、路線図等）に表示される文字（例えば、駅名、駅コード、路線名、行き先、運行種別などを示す文字等）、文字列の配置、配色（例えば、路線、運行種別、進行方向、現在駅などを示す固有の配色等）、および、記号（例えば、進行方向、路線、現在駅を示す固有の記号等）などを含む。

また、画像識別部２０２ｄは、表示内容受信部２０２ｃにより受信された表示内容および交通網データベース２０６ａに記憶された交通網データに基づいて、現在地の路線、駅名および進行方向を特定する画像識別手段である。ここで、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる駅コードに対応する駅コード情報を含む交通網データに基づいて、現在地の路線、駅名および進行方向を特定してもよい。また、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる文字、文字列の配置、配色、および、記号のうち少なくとも一つに基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも一つを特定してもよい。また、文字列配置情報データベース２０６ｂを有している場合には、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる文字および文字列の配置のうち少なくとも一つに対応する文字列配置情報を文字列配置情報データベース２０６ｂから抽出し、当該抽出された当該文字列配置情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、配色情報データベース２０６ｃを有している場合には、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる配色に対応する配色情報を配色情報データベース２０６ｃから抽出し、当該抽出された当該配色情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、記号情報データベース２０６ｄを有している場合には、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる記号に対応する記号情報を記号情報データベース２０６ｄから抽出し、当該抽出された当該記号情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、画像識別部２０２ｄは、更に端末装置１００から送信される現在位置情報に基づいて、当該現在位置情報に対応する位置情報のホーム情報をホーム情報データベース２０６ｅから検索することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。

また、案内情報生成部２０２ｅは、画像識別部２０２ｄにより特定された現在地の路線、駅名および進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する駅名を交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成する案内情報生成手段である。ここで、案内情報生成部２０２ｅは、画像識別部２０２ｄにより特定された現在地の路線、駅名および進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する停車駅の駅名を交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む停車駅情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部２０２ｅは、更に撮影画像の少なくとも一部を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部２０２ｅは、当該案内情報生成部２０２ｅにより生成される停車駅情報と、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データとを比較して、停車駅情報から乗換駅または目的駅に対応する停車駅までの駅名を抽出し、当該抽出された当該駅名を含む停車駅情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部２０２ｅは、当該案内情報生成部２０２ｅにより生成される停車駅情報と、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データとを比較して、停車駅情報に乗換駅または目的駅に対応する停車駅の駅名が存在しない場合には、撮影された乗車案内表示物が案内経路と一致しない旨を示す不適切情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部２０２ｅは、画像識別部２０２ｄにより特定された現在地に対応する駅名および当該案内情報生成部２０２ｅにより生成される停車駅情報と、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データとを比較して、駅名が出発駅に対応し、かつ、停車駅情報に乗換駅または目的駅に対応する停車駅の駅名が存在する場合には、撮影された乗車案内表示物が案内経路と一致する旨を示す適切情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部２０２ｅは、画像識別部２０２ｄにより特定された路線に対応する交通情報を交通情報データベース２０６ｆから抽出し、当該抽出された交通情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部２０２ｅは、画像識別部２０２ｄにより撮影画像を識別できなかった場合、当該撮影画像を識別できなかったことを示す識別不可情報を含む案内情報を生成してもよい。

また、案内情報送信部２０２ｆは、案内情報生成部２０２ｅにより生成された案内情報を端末装置１００に送信する案内情報送信手段である。

［端末装置１００の構成］
また、図１において、端末装置１００は、撮影部１２０を制御して乗車案内表示物の撮影画像を取得し、取得された撮影画像から表示内容を抽出し、抽出された表示内容をナビゲーションサーバ２００へ送信し、ナビゲーションサーバ２００から送信される案内情報を受信し、受信された案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力する等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置、および、経路案内等を行なうナビゲーション端末等である。ここで、端末装置１００は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーションや乗換案内アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置取得が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えている。また、端末装置１００は、表示部１１４と音声出力部１１８とを少なくとも含む出力部を備えている。また、端末装置１００は、静止画および動画を撮影可能なカメラ等の撮影部１２０を備えている。

ここで、表示部１１４は、案内情報等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）である。また、音声出力部１１８は、ナビゲーションサーバ２００から受信した音声データ等を音声として出力する音声出力手段（例えば、スピーカ等）である。また、端末装置１００は、撮影部１２０の操作および経路探索条件の入力等を行う入力部１１６（例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等）を備えている。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、音声出力部１１８、撮影部１２０等の制御を行う。

ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であってもよい。ここで、位置発信装置５００は、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよい。また、位置発信装置５００は、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。

また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、地下鉄駅、地下街、地下連絡通路、地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。

また、位置取得部１１２は、例えば、方位センサにて検出した端末装置１００の進行方向等の方位情報、距離センサにて検出した距離情報、および、地図データに基づいて端末装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。ここで、方位センサには、端末装置１００の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよび端末装置１００の相対走行方位を検出する光ジャイロが使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパスであってもよい。

また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００およびナビゲーションサーバ２００と、外部機器または外部システムとを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網および一般電話回線網等）、イントラネット、または、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。

また、記憶部１０６は、ＨＤやＳＳＤ等の大容量のストレージ手段、および／または、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル（案内情報ファイル１０６ａ等）を格納してもよい。ここで、記憶部１０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。

このうち、案内情報ファイル１０６ａは、案内情報を記憶する案内情報記憶手段である。

また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、経路探索条件送信部１０２ｂ、撮影画像取得部１０２ｃ、表示内容抽出部１０２ｄ、表示内容送信部１０２ｅ、案内情報受信部１０２ｆ、および、案内情報出力部１０２ｇを備える。

このうち、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得し、当該現在位置情報をナビゲーションサーバ２００へ送信する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間（所定周期）ごと（例えば、１秒ごと、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、更に、位置取得部１１２の方位センサ等にて検出した端末装置１００の進行方向等の方位情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。

また、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部１０２ａは、入力部１１６を介して利用者に表示部１１４に表示された地図データの表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部１１４での指定操作等）させた座標を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、更に、入力部１１６を介して利用者に表示部１１４に表示された地図データの表示画面上で指定させた方位情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。

また、経路探索条件送信部１０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する経路探索条件送信手段である。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａにより取得される現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地を含んでいてもよい。

また、撮影画像取得部１０２ｃは、撮影部１２０を制御して乗車案内表示物の撮影画像を取得する撮影画像取得手段である。ここで、撮影画像は、静止画および動画を含んでいてもよい。

また、表示内容抽出部１０２ｄは、撮影画像取得部１０２ｃにより取得された撮影画像から表示内容を抽出する表示内容抽出手段である。

また、表示内容送信部１０２ｅは、表示内容抽出部１０２ｄにより抽出された表示内容をナビゲーションサーバ２００へ送信する表示内容送信手段である。

また、案内情報受信部１０２ｆは、ナビゲーションサーバ２００から送信される案内情報を受信する案内情報受信手段である。ここで、案内情報受信部１０２ｆは、更に、受信した案内情報を案内情報ファイル１０６ａに格納してもよい。ここで、案内情報受信部１０２ｆは、案内情報ファイル１０６ａに既存の案内情報が記憶されている場合、新たに設定された案内情報を、既存の案内情報に上書きして格納してもよい。

また、案内情報出力部１０２ｇは、案内情報受信部１０２ｆにより受信された案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力する案内情報出力手段である。ここで、案内情報出力部１０２ｇは、案内情報に含まれる停車駅情報の乗換駅または目的駅の駅名を強調表示して出力してもよい。また、案内情報出力部１０２ｇは、案内経路データを更に含む案内情報を出力してもよい。また、案内情報出力部１０２ｇは、入力部１１６を介して表示部１１４を用いてスクロール操作がされた場合、当該スクロール操作に応じて当該表示部１１４に表示された案内情報をスクロール表示してもよい。

以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。

［ナビゲーションシステムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図２から図１２を参照して詳細に説明する。図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。

図２に示すように、まず、端末装置１００の経路探索条件送信部１０２ｂは、利用者により入力部１１６を介して入力された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＡ−１）。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａにより取得される現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地を含んでいてもよい。

そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ａは、ステップＳＡ−１において経路探索条件送信部１０２ｂの処理により端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する（ステップＳＡ−２）。

そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｂは、ステップＳＡ−２において経路探索条件受信部２０２ａの処理により受信された経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通網データベース２０６ａに記憶された交通網データを用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＡ−３）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。

そして、端末装置１００の撮影画像取得部１０２ｃは、撮影部１２０を制御して乗車案内表示物の撮影画像を取得する（ステップＳＡ−４）。ここで、撮影画像は、静止画および動画を含んでいてもよい。

そして、端末装置１００の表示内容抽出部１０２ｄは、ステップＳＡ−４において撮影画像取得部１０２ｃの処理により取得された撮影画像から表示内容を抽出する（ステップＳＡ−５）。すなわち、表示内容抽出部１０２ｄは、撮影画像から、文字を取得し、また、文字列同士の位置関係、記号、色等を判定することにより、文字、文字列の配置、記号、配色のうち少なくとも一つを含む表示内容の組みあわせのパターンの情報を抽出する。

そして、端末装置１００の表示内容送信部１０２ｅは、ステップＳＡ−５において表示内容抽出部１０２ｄの処理により抽出された表示内容をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＡ−６）。すなわち、表示内容送信部１０２ｅは、文字、文字列の配置、記号、配色のうち少なくとも一つを含む表示内容の組みあわせのパターンの情報をナビゲーションサーバ２００へ送信する。このように、第１の実施形態においては、端末装置１００は、撮影画像自体をナビゲーションサーバ２００へ送信せず、端末装置１００側で抽出された照合可能な情報（例えば、文字、文字列の配置、記号、配色のうち少なくとも一つを含む表示内容の組み合わせのパターン等）のみを送信する。

そして、ナビゲーションサーバ２００の表示内容受信部２０２ｃは、ステップＳＡ−６において表示内容送信部１０２ｅの処理により端末装置１００から送信される交通機関の乗車案内表示物の撮影画像の表示内容を受信する（ステップＳＡ−７）。すなわち、表示内容受信部２０２ｃは、端末装置１００から送信される、文字、文字列の配置、記号、配色のうち少なくとも一つを含む表示内容の組みあわせのパターンの情報を受信する。

そして、ナビゲーションサーバ２００の画像識別部２０２ｄは、ステップＳＡ−７において表示内容受信部２０２ｃの処理により受信された表示内容（すなわち、文字、文字列の配置、記号、配色のうち少なくとも一つを含む表示内容の組みあわせのパターンの情報）等に基づいて、交通機関の乗車案内表示物の撮影画像の識別を行う（ステップＳＡ−８）。

ここで、図３を参照し、図２のステップＳＡ−８において実行される画像識別処理の具体的な処理手順について説明する。図３は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの画像識別処理の詳細の一例を示すフローチャートである。

図３に示すように、まず、画像識別部２０２ｄは、ステップＳＡ−７において表示内容受信部２０２ｃの処理により受信された乗車案内表示物の撮影画像の文字、文字列の配置、記号、配色のうち少なくとも一つを含む表示内容の組みあわせのパターンの情報に基づいて、当該撮影画像が乗車案内表示物の種別（例えば、駅名標、方向幕、または、路線図等）を識別することにより、撮影画像を認識する（ステップＳＢ−１）。例えば、画像識別部２０２ｄは、撮影画像の表示内容の配置および配色等のパターンを識別し、乗車案内表示物の種別ごとに分けられた乗車案内情報データベース（例えば、駅名標データベース、方向幕データベース、および、路線図データベース等）に記憶されたパターンデータを参照して、合致すると判断できるパターンの有無を判定してもよい。そして、画像識別部２０２ｄは、駅名標データベース、方向幕データベース、および、路線図データベース等の各データベースを参照することにより、判定されたパターンの有無に基づいて、撮影画像が乗車案内表示物のうち駅名標であるか、方向幕であるか、路線図であるかなどを識別してもよい。

そして、画像識別部２０２ｄは、ステップＳＢ−１において実行される撮影画像の認識処理により、撮影画像に対応する乗車案内表示物の種別を特定する定型パターンを判別できたか否かを判定する（ステップＳＢ−２）。

ここで、ステップＳＢ−２において、画像識別部２０２ｄにより定型パターンを判別できなかったと判定された場合（ステップＳＢ−２：Ｎｏ）、その後、処理を終了する。一方、ステップＳＢ−２において、画像識別部２０２ｄにより定型パターンを判別できたと判定された場合（ステップＳＢ−２：Ｙｅｓ）、次のステップＳＢ−３の処理へ進む。なお、本実施形態において、予め所定の識別モード（例えば、駅名標識別モード、方向幕識別モード、および、路線図識別モード等）が設定されている場合には、上述したステップＳＢ−１およびステップＳＢ−２に対応する、定型パターンの有無による乗車案内表示物の種別の判定処理を省略してもよい。

そして、画像識別部２０２ｄは、ステップＳＢ−１およびステップＳＢ−２において種別が識別された乗車案内表示物の撮影画像の路線や駅名等の文字データ、文字列の配置情報および配色情報などと、各乗車案内情報データベース（例えば、駅名標データベース、方向幕データベース、および、路線図データベース等）に記憶されたパターンデータとを比較して、一致する路線名、駅名等を識別することにより、データが一致するか否かを判定する（ステップＳＢ−３）。

ここで、図４から図８を参照し、ステップＳＢ−３において実行されるパターンマッチング処理の一例ついて説明する。

まず、図４は、本実施形態における乗車案内表示物が駅名標の場合の撮影画像の一例を示す図である。一例として、撮影対象となる乗車案内表示物が、図４（ａ）に示すような駅名標である場合、画像識別部２０２ｄは、破線（ｉ）で囲まれた３つの駅名「Ｅ寿、Ｓ谷、Ｈ宿」と、破線（ｉｉ）で囲まれた帯の中央部分の四角の「黄緑色」等の表示内容に基づいて、現在地の路線「Ｙ線」および駅「Ｓ谷」を判定してもよい。また、撮影対象となる乗車案内表示物が、図４（ｂ）に示すような駅名標である場合、画像識別部２０２ｄは、破線（ｉｉｉ）で囲まれた３つの駅名「Ｋ道、Ｍ前、Ｓ谷」だけでなく、破線（ｉｖ）で囲まれた「Ｆ１４、Ｆ１５、Ｆ１６」のような駅ごとに固有に振られた駅コードがある場合は、当該駅コード「Ｆ１４、Ｆ１５、Ｆ１６」等の表示内容に基づいて現在地の路線「Ｆ線」および駅「Ｍ前」を判定してもよい。

すなわち、図４（ａ）に示すように、画像識別部２０２ｄは、端末装置１００から送信される交通機関の乗車案内表示物の撮影画像の表示内容（図４（ａ）において「Ｅ寿、Ｓ谷、Ｈ宿」の駅名、および、Ｅ寿側の帯の先端等）および交通網データベース２０６ａに記憶された交通網データに基づいて、現在地の路線（図４（ａ）において「Ｙ線」）、駅名（図４（ａ）において「Ｓ谷」）および進行方向（図４（ａ）においてＥ寿方面行き）を特定してもよい。また、図４（ｂ）に示すように、画像識別部２０２ｄは、端末装置１００から送信される交通機関の乗車案内表示物の撮影画像の表示内容（図４（ｂ）において「Ｆ１４、Ｆ１５、Ｆ１６」の駅コード、および、Ｓ谷側の矢印記号等）および交通網データベース２０６ａに記憶された交通網データに基づいて、現在地の路線（図４（ｂ）において「Ｆ線」）、駅名（図４（ｂ）において「Ｍ前」）、および、進行方向（図４（ｂ）においてＳ谷方面行き）を特定してもよい。

続いて、図５は、本実施形態における乗車案内表示物が駅名標の場合の画像判定方法のパターン例を示す図である。一例として、撮影対象となる乗車案内表示物が、図５（ａ）に示すような駅名標である場合、画像識別部２０２ｄは、駅名標に表示される帯の赤色、駅名「Ｎ野」、駅コード「Ｎ０１」等の表示内容に基づいて、現在地の路線「Ｎ野電鉄Ｎ野線」、駅名「Ｎ野」および進行方向「Ｓ前方面行き」を特定してもよい。また、撮影対象となる乗車案内表示物が、図５（ｂ）に示すような駅名標である場合、駅名標に表示される駅名「Ｕ田」および記号「＜＜＜」等の表示内容に基づいて、現在地の路線「Ｈ線」、駅名「Ｕ田」および進行方向「Ｆしま方面行き」を特定してもよい。また、図５（ｃ）に示すような駅名標である場合、駅名標に表示される駅名「Ｎ空港」および方向を示す文字「次は」等の表示内容に基づいて、現在地の路線「Ｎ線」、駅名「Ｎ空港」および進行方向「Ｎ方面行き」を特定してもよい。また、図５（ｄ）に示すような駅名標である場合、駅名標に表示される駅名「Ｔ橋」および文字色の濃淡「Ｏ町の文字色が濃色、Ｋ下の文字色が淡色」等の表示内容に基づいて、現在地の路線「ＴＳ線」、駅名「Ｔ橋」および進行方向「Ｏ町方面行き」を特定してもよい。また、図５（ｅ）に示すような駅名標である場合、駅名標に表示される駅名「Ｎ橋」および帯色の濃淡「Ｂ山側の帯色が濃色、Ｆ橋およびＨ神側の帯色が淡色」等の表示内容に基づいて、現在地の路線「ＴＳ線」、駅名「Ｎ橋」および進行方向「Ｂ山方面行き」を特定してもよい。

すなわち、図５（ａ）に示すように、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる文字（図５（ａ）において、「Ｎ野」）および文字列の配置（図５（ａ）において、中央位置に「Ｎ野（Ｎ０１）」および右位置に「Ｓ前（Ｎ０２）」）のうち少なくとも一つに対応する文字列配置情報を文字列配置情報データベース２０６ｂから抽出し、当該抽出された当該文字列配置情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線（図５（ａ）において、「Ｎ野電鉄Ｎ野線」）、駅名（図５（ａ）において、「Ｎ野」）および進行方向（図５（ａ）において「Ｓ前方面行き」）のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、図５（ｂ）に示すように、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる記号（図５（ｂ）において「＜＜＜」）に対応する記号情報を記号情報データベース２０６ｄから抽出し、当該抽出された当該記号情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線（図５（ｂ）において「Ｈ線」）、駅名（図５（ｂ）において「Ｕ田」）および進行方向（図５（ｂ）において「Ｆしま方面行き」）のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、図５（ｄ）に示すように、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる配色（図５（ｄ）において、Ｏ町の文字色が濃色、Ｋ下の文字色が淡色）に対応する配色情報を配色情報データベース２０６ｃから抽出し、当該抽出された当該配色情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線（図５（ｄ）において「ＴＳ線」）、駅名（図５（ｄ）において「Ｔ橋」）および進行方向（図５（ｄ）において「Ｏ町方面行き」）のうち少なくとも１つを特定してもよい。

続いて、図６は、本実施形態における乗車案内表示物が駅名標の場合の画像判定方法の別の一例を示す図である。一例として、撮影対象となる乗車案内表示物が、図６（ａ）に示すような、両側に駅名「Ｋなかの、Ｋおおくぼ」と矢印「左矢印、右矢印」等の表示内容が表示された駅名標である場合、画像識別部２０２ｄは、現在位置情報取得部１０２ａの処理により端末装置１００から送信される現在位置情報に基づいて、当該現在位置情報に対応する位置情報のホーム情報を、交通機関の駅のホームに設けられる乗車案内表示物の位置情報を含むホーム情報データベース２０６ｅから検索することにより、現在地の路線、駅名、および、進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。

例えば、図６（ｂ）に示すように、上り方面と下り方面のホームが別々に設けられる駅の場合、駅のホームに設けられる駅名標を撮影した際のユーザの現在地に基づいて、ユーザが現在居るホームが上り方面のホームか、または、下り方面のホームであるかを特定することにより、現在地の進行方向を特定してもよい。つまり、画像識別部２０２ｄは、図６（ｂ）に示すように、上り方面と下り方面のホームが別々に設けられる駅のホームで、ユーザが駅名標に正対して撮影した場合、進行方向が常に駅名標の右方向となることから、進行方向を特定してもよい。また、図６（ｃ）に示すように、上り方面と下り方面が同じホームの場合、駅のホームに設けられる駅名標を撮影した際のユーザの現在地に基づいて、ユーザが上り方面側の位置から駅名標を撮影したか、または、上り方面側の位置から駅名標を撮影したかを特定することにより、現在地の進行方向を特定してもよい。つまり、画像識別部２０２ｄは、図６（ｃ）に示すように、上り方面と下り方面が同じホームで、ユーザが駅名標に正対して撮影した場合、進行方向が常に駅名標の左方向となることから、進行方向を特定してもよい。

続いて、図７は、本実施形態における乗車案内表示物が方向幕の場合の撮影画像の一例を示す図である。一例として、撮影対象となる乗車案内表示物が、図７（ａ）に示すような方向幕（例えば、電車の前面または側面に設けられる行き先や運行種別を示すもの）である場合、画像識別部２０２ｄは、破線（ｉ）に囲まれた「Ｓ川・Ｓ谷方面」という撮影した電車の方向、および、破線（ｉｉ）に囲まれた「Ｙ線」という路線等の表示内容を識別してもよい。また、図７（ｂ）に示すような方向幕である場合、画像識別部２０２ｄは、破線（ｉｉｉ）に囲まれた「急行」という電車種別と、破線（ｉｖ）に囲まれた「Ｓ谷」という行き先方向等の表示内容から路線「Ｆ線、Ｉ線、Ｔ線等」を絞り込んでもよい。

続いて、図８は、本実施形態における乗車案内表示物が路線図の場合の撮影画像の一例を示す図である。一例として、撮影対象となる乗車案内表示物が、図８に示すような路線図（例えば、地下鉄の路線図等）である場合、画像識別部２０２ｄは、識別した路線図に含まれる駅名の文字データの組み合わせなどの表示内容から、現在地がどの路線のどの駅である等を特定してもよい。

図３に戻り、ステップＳＢ−３において、画像識別部２０２ｄによりデータが一致しないと判定された場合（ステップＳＢ−３：Ｎｏ）、その後、処理を終了する。一方、ステップＳＢ−４において、画像識別部２０２ｄによりデータが一致すると判定された場合（ステップＳＢ−３：Ｙｅｓ）、次のステップＳＢ−４の処理へ進む。

ここで、制御部２０２は、図２のステップＳＡ−３において案内経路探索部２０２ｂの処理により経路探索を行っていた場合は、現在地の路線、駅名および進行方向に対応する、案内経路データを取得する（ステップＳＢ−４）。また、制御部２０２は、現在地の路線に対応する現在の運行情報等などの交通情報を取得する（ステップＳＢ−５）。なお、ステップＳＢ−４およびステップＳＢ−５において、取得された案内経路データおよび交通情報は、後述する案内情報生成処理において用いられる。

再び図２に戻り、ナビゲーションサーバ２００の案内情報生成部２０２ｅは、ステップＳＡ−８において画像識別部２０２ｄの処理により特定された現在地の路線、駅名および進行方向に基づいて、案内情報を生成する（ステップＳＡ−９）。

ここで、図９から図１２を参照し、ステップＳＡ−９において生成される案内情報の一例ついて説明する。

まず、図９は、本実施形態における乗車案内表示物が駅名標の場合の案内情報の一例を示す図である。一例として、案内情報生成部２０２ｅは、上述した図４（ａ）に示した駅名標の撮影画像から識別された現在地の路線「Ｙ線」、駅名「Ｓ谷」および進行方向「Ｅ寿方面行き」と、予め探索された案内経路データ（例えば、Ｓ川駅を目的地とした案内経路等）とを比較して、図９に示すような案内情報を生成してもよい。

すなわち、図９に示すように、案内情報生成部２０２ｅは、ステップＳＡ−８において画像識別部２０２ｄの処理により特定された現在地の路線、駅名および進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する駅名を交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部（図９において、「Ｅ寿、Ｍ黒、Ｇ田、Ｏ崎、Ｓ川」）を含む案内情報を生成してもよい。ここで、案内情報生成部２０２ｅは、画像識別部２０２ｄにより特定された現在地の路線、駅名および進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する停車駅の駅名を交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む停車駅情報（図９において、「Ｅ寿、Ｍ黒、Ｇ田、Ｏ崎、Ｓ川」を含む停車駅情報）を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部２０２ｅは、更に撮影画像の少なくとも一部（図９において、図４（ａ）に示した駅名標の撮影画像）を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部２０２ｅは、当該案内情報生成部２０２ｅにより生成される停車駅情報と、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データとを比較して、停車駅情報から乗換駅または目的駅（図９において、「Ｓ川駅」）に対応する停車駅までの駅名を抽出し、当該抽出された当該駅名を含む停車駅情報（図９において、「Ｅ寿、Ｍ黒、Ｇ田、Ｏ崎、Ｓ川」を含む停車駅情報）を含む案内情報を生成してもよい。また、このように表示された案内情報は、スクロール可能に表示されるものであっても良い。例えば、タッチパネル式の表示装置に当該案内情報が表示されている場合には、ページ送りのような操作入力がされると、スクロールして各駅名が確認できるようにしても良い。さらに、駅名を指定することで駅に関する詳細情報（例えば、駅構内図、時刻表、駅周辺情報など）を、路線を指定することで路線に関する詳細情報（例えば、遅延などを含む運行情報など）が表示されるようにしても良い。

続いて、図１０は、本実施形態における乗車案内表示物が駅名標の場合の案内情報の別の一例を示す図である。一例として、図１０（ａ）に示すように、案内情報生成部２０２ｅは、撮影した駅名標と、経路探索結果とを比較して、ユーザがいるホームが正しいと判定可能な場合には、図４（ａ）に示した駅名標の撮影画像の少なくとも一部と、正しいことを示す記号「丸印」およびテキスト「このホームは、「Ｓ川方面」です。電車が到着するまでこのままお待ち下さい。」を含む適切情報と、を含む案内情報を生成してもよい。また、図１０（ｂ）に示すように、案内情報生成部２０２ｅは、撮影した駅名標と、経路探索結果とを比較して、ユーザがいるホームが間違っている場合には、図４（ａ）に示した駅名標の撮影画像の少なくとも一部と、間違いを示す記号「バツ印」およびテキスト「このホームは、「Ｓ川方面」ではありません。」を不適切情報と、を含む案内情報を生成してもよい。また、図１０（ｃ）に示すように、案内情報生成部２０２ｅは、画像識別ができなかった場合（例えば、撮影対象が不適切、映りが悪い、データが無いなどの場合）には、図４（ａ）に示した駅名標の撮影画像の少なくとも一部と、正しく認識できなかった旨を示す記号「はてな印」およびテキスト「画像が認識出来ませんでした。」を含む識別不可情報と、を含む案内情報を生成してもよい。なお、図示しないが、案内情報生成部２０２ｅは、経路探索結果が無い場合には停車駅一覧を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部２０２ｅは、例えばナビゲーションサーバ２００の交通情報データベース２０６ｆに記憶された交通情報を参照し、乗車しようとする路線に遅延などがある場合には、その旨を知らせる交通情報を含む案内情報を生成してもよい。なお、本実施形態において、案内情報生成部２０２ｅは、現在位置情報取得部１０２ａの処理による位置測位結果（例えば、ＧＰＳ測位、ＩＭＥＳ・無線ＬＡＮ等の屋内測位、基地局測位など）を合わせ見ることにより、より正確な判断を可能としてもよい。

また、図１１は、本実施形態における乗車案内表示物が方向幕の場合の案内情報の一例を示す図である。一例として、図１１（ａ）に示すように、案内情報生成部２０２ｅは、撮影した方向幕と、経路探索結果とを比較して、図７（ｂ）に示した方向幕の撮影画像と、正しいことを示す記号「丸印」およびテキスト「この電車は、目的地「Ｍ前」に停車いたします。」を含む適切情報と、を含む案内情報を生成してもよい。また、図１１（ｂ）に示すように、案内情報生成部２０２ｅは、撮影した方向幕と、経路探索結果とを比較して、図７（ｂ）に示した方向幕の撮影画像と、間違いを示す記号「バツ印」およびテキスト「この電車は、目的地「Ｍ前」には停車いたしません。」を含む不適切情報と、を含む案内情報を生成してもよい。また、図１１（ｃ）に示すように、案内情報生成部２０２ｅは、撮影した方向幕と、経路探索結果とを比較して、現在ホームに入ってきている電車が目的駅には停車するが、後続の電車の方か早く目的地に到着すると判定される場合には、図７（ｂ）に示した方向幕の撮影画像と、当該後続の電車の案内する情報（例えば、目的地に早く到着する運行種別が他にあることを示す記号「△印」およびテキスト「この電車は、目的地「Ｓ谷」に停車しますが、次の「急行」の方が早く到着します。」等）と、を含む案内情報を生成してもよい。また、図１１（ｄ）に示すように、案内情報生成部２０２ｅは、経路探索結果が無い場合には、図７（ａ）に示した方向幕の撮影画像と、確定した路線の停車駅一覧を示す停車駅情報「この電車は、以下の駅に停車いたします。Ｙ木、Ｈ宿、Ｓ谷、Ｅ寿・・・」と、を含む案内情報を生成してもよい。また、図１１（ｅ）に示すように、案内情報生成部２０２ｅは、画像識別ができなかった場合（例えば、撮影対象が不適切、映りが悪い、データが無いなどの場合）には、図７（ｂ）に示した方向幕の撮影画像と、正しく認識できなかった旨を示す記号「はてな印」およびテキスト「画像が認識出来ませんでした。」を含む識別不可情報と、を含む案内情報を生成してもよい。なお、図示しないが、案内情報生成部２０２ｅは、例えばナビゲーションサーバ２００の交通情報データベース２０６ｆに記憶された交通情報を参照し、乗車しようとする路線に遅延などがある場合には、その旨を知らせる交通情報を含む案内情報を生成してもよい。

また、図１２は、本実施形態における乗車案内表示物が路線図の場合の案内情報の一例を示す図である。一例として、図１２（ａ）に示すように、案内情報生成部２０２ｅは、路線図を撮影した撮影画像から路線、駅等を判定して、経路探索結果と比較することで、図８に示した路線図の撮影画像と、正しいことを示す記号「丸印」およびテキスト「この路線は、正しい路線です。」を含む適切情報と、を含む案内情報を生成してもよい。また、図１２（ｂ）に示すように、案内情報生成部２０２ｅは、画像識別ができなかった場合（例えば、撮影対象が不適切、映りが悪い、データが無いなどの場合）には、図８に示した路線図の撮影画像と、正しく認識できなかった旨を示す記号「はてな印」およびテキスト「画像が認識出来ませんでした。」を含む識別不可情報と、を含む案内情報を生成してもよい。また、図１２（ｃ）に示すように、案内情報生成部２０２ｅは、図８に示した路線図の撮影画像と、間違いを示す記号「バツ印」およびテキスト「路線は、経路結果の路線と異なります」を含む不適切情報と、を含む案内情報を生成してもよい。また、図１２（ｄ）に示すように、案内情報生成部２０２ｅは、例えばナビゲーションサーバ２００の交通情報データベース２０６ｆに記憶された交通情報を参照し、乗車しようとする路線に遅延などがある場合には、その旨を知らせる交通情報（例えば、遅延発生路線）と、図８に示した路線図の撮影画像と、を含む案内情報を生成してもよい。

すなわち、図１０〜１２に示すように、案内情報生成部２０２ｅは、当該案内情報生成部２０２ｅにより生成される停車駅情報と、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データとを比較して、停車駅情報に乗換駅または目的駅に対応する停車駅の駅名が存在しない場合には、撮影された乗車案内表示物が案内経路と一致しない旨を示す不適切情報を含む案内情報を生成してもよい（例えば、図１０（ｂ）、図１１（ｂ）、図１２（ｃ）を参照）。また、案内情報生成部２０２ｅは、画像識別部２０２ｄにより特定された現在地に対応する駅名および当該案内情報生成部２０２ｅにより生成される停車駅情報と、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データとを比較して、駅名が出発駅に対応し、かつ、停車駅情報に乗換駅または目的駅に対応する停車駅の駅名が存在する場合には、撮影された乗車案内表示物が案内経路と一致する旨を示す適切情報を含む案内情報を生成してもよい（例えば、図１０（ａ）、図１１（ａ）、図１２（ａ）を参照）。また、案内情報生成部２０２ｅは、画像識別部２０２ｄにより特定された路線に対応する交通情報を交通情報データベース２０６ｆから抽出し、当該抽出された交通情報を含む案内情報を生成してもよい（例えば、図１２（ｄ）を参照）。また、案内情報生成部２０２ｅは、画像識別部２０２ｄにより撮影画像を識別できなかった場合、当該撮影画像を識別できなかったことを示す識別不可情報を含む案内情報を生成してもよい（例えば、図１０（ｃ）、図１１（ｅ）、図１２（ｂ）を参照）。

図２に戻り、ナビゲーションサーバ２００の案内情報送信部２０２ｆは、ステップＳＡ−９において案内情報生成部２０２ｅの処理により生成された案内情報を端末装置１００に送信する（ステップＳＡ−１０）。

そして、端末装置１００の案内情報受信部１０２ｆは、ステップＳＡ−１０において案内情報送信部２０２ｆの処理によりナビゲーションサーバ２００から送信される案内情報を受信する（ステップＳＡ−１１）。ここで、案内情報受信部１０２ｆは、更に、受信した案内情報を案内情報ファイル１０６ａに格納してもよい。ここで、案内情報受信部１０２ｆは、案内情報ファイル１０６ａに既存の案内情報が記憶されている場合、新たに設定された案内情報を、既存の案内情報に上書きして格納してもよい。

そして、端末装置１００の案内情報出力部１０２ｇは、ステップＳＡ−１１において案内情報受信部１０２ｆの処理により受信された案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力する（ステップＳＡ−１２）。

ここで、案内情報出力部１０２ｇは、上述した図９に示すように、案内情報に含まれる停車駅情報の乗換駅または目的駅の駅名を強調表示して出力してもよい。例えば、上述した図９に示すように、現在駅がＳ谷駅であって、目的駅（または目的地までに利用する最後の公共交通機関の駅）がＳ川駅である場合、そこまでの停車駅情報を表示し、進行方向と降りるべき駅を強調表示してもよい。また、案内情報出力部１０２ｇは、案内経路データを更に含む案内情報を出力してもよい。また、案内情報出力部１０２ｇは、入力部１１６を介して表示部１１４を用いてスクロール操作がされた場合、当該スクロール操作に応じて当該表示部１１４に表示された案内情報をスクロール表示してもよい。なお、本実施形態において、案内情報出力部１０２ｇは、図９に示した停車駅情報を、クリックカブル表示として、クリックされると時刻表、停車時刻、駅詳細情報（例えば、地図、周辺情報等）などが表示されるようにしてもよい。また、案内情報出力部１０２ｇは、経路探索結果が無い場合には、強調表示することなく停車駅情報を表示するようにしてもよい。また、案内情報出力部１０２ｇは、案内情報に音声データが含まれる場合は、適切情報、不適切情報、または、識別不可情報に対応する音声データを出力部を介して音声出力してもよい。

以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。

［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型））について、図１３および図１４を参照して以下に説明する。ここで、図１３は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図１４は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の基本処理の一例を示すフローチャートである。

なお、第２の実施形態においては、ナビゲーションサーバ２００にて端末装置１００の表示部１１４に表示させるデータを生成し、これらのデータを端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４を機能させている。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。

［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図１３を参照して以下に説明する。

図１３に示すように、本発明の第２の実施形態のナビゲーションサーバ２００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１８）と入力部１１６と撮影部１２０と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続された、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備える。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

図１３において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から送信される交通機関の乗車案内表示物の撮影画像から表示内容を識別し、当該識別された当該表示内容および交通網データベース２０６ａに記憶された交通機関の路線毎の駅名を示す駅名情報を少なくとも含む交通網データに基づいて、現在地の路線、駅名および進行方向を特定し、特定された現在地の路線、駅名および進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する駅名を交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成し、生成された案内情報に基づく表示画面を生成し、生成された表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信して、当該端末装置１００の出力部を介して当該出力制御情報を出力させる等の機能を有する。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００がサーバ主導型に構成され、第１の実施形態のように端末装置１００が撮影画像から表示内容を識別して送信するものではなく、端末装置１００から送信される撮影画像自体をナビゲーションサーバ２００側で識別して、表示画面を生成する点が、第１の実施形態と異なる。

なお、ナビゲーションサーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（交通網データベース２０６ａ、文字列配置情報データベース２０６ｂ、配色情報データベース２０６ｃ、記号情報データベース２０６ｄ、ホーム情報データベース２０６ｅ、および、交通情報データベース２０６ｆ等）の機能、また、端末装置１００における位置取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、音声出力部１１８、撮影部１２０の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。

また、図１３において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索条件受信部２０２ａ、案内経路探索部２０２ｂ、画像識別部２０２ｄ、案内情報生成部２０２ｅ、現在位置情報取得部２０２ｇ、撮影画像取得部２０２ｈ、表示画面生成部２０２ｉ、および、出力制御部２０２ｊを備える。なお、経路探索条件受信部２０２ａ、案内経路探索部２０２ｂ、および、案内情報生成部２０２ｅ機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。

このうち、画像識別部２０２ｄは、端末装置１００から送信される交通機関の乗車案内表示物の撮影画像から表示内容を識別し、当該識別された当該表示内容および交通網データベース２０６ａに記憶された交通網データに基づいて、現在地の路線、駅名および進行方向を特定する画像識別手段である。ここで、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる駅コードに対応する駅コード情報を含む交通網データに基づいて、現在地の路線、駅名および進行方向を特定してもよい。また、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる文字、文字列の配置、配色、および、記号のうち少なくとも一つに基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも一つを特定してもよい。また、文字列配置情報データベース２０６ｂを有している場合には、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる文字および文字列の配置のうち少なくとも一つに対応する文字列配置情報を文字列配置情報データベース２０６ｂから抽出し、当該抽出された当該文字列配置情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、配色情報データベース２０６ｃを有している場合には、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる配色に対応する配色情報を配色情報データベース２０６ｃから抽出し、当該抽出された当該配色情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、記号情報データベース２０６ｄを有している場合には、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる記号に対応する記号情報を記号情報データベース２０６ｄから抽出し、当該抽出された当該記号情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、画像識別部２０２ｄは、更に端末装置１００から送信される現在位置情報に基づいて、当該現在位置情報に対応する位置情報のホーム情報をホーム情報データベース２０６ｅから検索することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。

また、現在位置情報取得部２０２ｇは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部２０２ｇは、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を端末装置１００から受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部２０２ｇは、利用者により端末装置１００の入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。

また、撮影画像取得部２０２ｈは、端末装置１００の撮影部１２０にて撮影された乗車案内表示物の撮影画像の画像データを端末装置１００から受信することにより当該撮影画像を取得する撮影画像取得手段である。ここで、撮影画像は、静止画および動画を含んでいてもよい。

また、表示画面生成部２０２ｉは、案内情報生成部２０２ｅにより生成された案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成手段である。ここで、表示画面生成部２０２ｉは、更に、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得される端末装置１００の利用者の現在位置情報に基づく表示画面を生成してもよい。また、表示画面生成部２０２ｉは、例えば、案内情報に含まれる案内経路の進行方向等に対応付けられたＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を生成してもよい。また、表示画面生成部２０２ｉは、例えば、案内情報に含まれる地図データ上に、案内情報に含まれる案内経路データ、および／または、案内情報に含まれる端末装置１００の利用者の現在位置情報、を重畳した表示画面を生成してもよい。

また、出力制御部２０２ｊは、表示画面生成部２０２ｉにより生成された表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御手段である。ここで、出力制御部２０２ｊは、表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させてもよい。また、出力制御部２０２ｊは、記憶部２０６に記憶された案内経路に対応する音声案内データを含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１８を介して出力させて音声案内を実行させてもよい。また、端末装置１００の制御部１０２は、入力部１１６を介して表示部１１４を用いてスクロール操作がされた場合、当該スクロール操作に応じて当該表示部１１４に表示された案内情報をスクロール表示させてもよい。

以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例の説明を終える。

［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例について、以下に図１４を参照して詳細に説明する。

図１４に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１６を介して入力された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＣ−１）。ここで、出発地は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。例えば、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得し、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を出発地として設定してもよい。また、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００へ送信してもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地を含んでいてもよい。

そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ａは、ステップＳＣ−１において制御部２０２の処理により端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する（ステップＳＣ−２）。ここで、現在位置情報取得部２０２ｇは、経路探索条件受信部２０２ａにより端末装置１００から位置情報信号を受信した場合、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得し、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を経路探索条件の出発地として設定してもよい。

そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｂは、ステップＳＣ−２において経路探索条件受信部２０２ａの処理により受信された経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通網データベース２０６ａに記憶された交通網データを用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＣ−３）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。

そして、端末装置１００の制御部１０２は、撮影部１２０を制御して乗車案内表示物の撮影画像を取得する（ステップＳＣ−４）。ここで、撮影画像は、静止画および動画を含んでいてもよい。

そして、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＣ−４において取得された撮影画像をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＣ−５）。

そして、ナビゲーションサーバ２００の撮影画像取得部２０２ｈは、ステップＳＣ−５において端末装置１００の制御部１０２の処理により送信される撮影画像の画像データを端末装置１００から受信する（ステップＳＣ−６）。

そして、ナビゲーションサーバ２００の画像識別部２０２ｄは、ステップＳＣ−６において撮影画像取得部２０２ｈの処理により受信された撮影画像から表示内容を識別し、当該識別された当該表示内容および交通網データベース２０６ａに記憶された交通網データに基づいて、現在地の路線、駅名および進行方向を特定する（ステップＳＣ−７）。ここで、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる駅コードに対応する駅コード情報を含む交通網データに基づいて、現在地の路線、駅名および進行方向を特定してもよい。また、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる文字、文字列の配置、配色、および、記号のうち少なくとも一つに基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも一つを特定してもよい。また、文字列配置情報データベース２０６ｂを有している場合には、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる文字および文字列の配置のうち少なくとも一つに対応する文字列配置情報を文字列配置情報データベース２０６ｂから抽出し、当該抽出された当該文字列配置情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、配色情報データベース２０６ｃを有している場合には、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる配色に対応する配色情報を配色情報データベース２０６ｃから抽出し、当該抽出された当該配色情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、記号情報データベース２０６ｄを有している場合には、画像識別部２０２ｄは、表示内容に含まれる記号に対応する記号情報を記号情報データベース２０６ｄから抽出し、当該抽出された当該記号情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、画像識別部２０２ｄは、更に端末装置１００から送信される現在位置情報に基づいて、当該現在位置情報に対応する位置情報のホーム情報をホーム情報データベース２０６ｅから検索することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。

そして、ナビゲーションサーバ２００の案内情報生成部２０２ｅは、画像識別部２０２ｄにより特定された現在地の路線、駅名および進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する駅名を交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成する（ステップＳＣ−８）。ここで、案内情報生成部２０２ｅは、画像識別部２０２ｄにより特定された現在地の路線、駅名および進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する停車駅の駅名を交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む停車駅情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部２０２ｅは、更に撮影画像の少なくとも一部を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部２０２ｅは、当該案内情報生成部２０２ｅにより生成される停車駅情報と、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データとを比較して、停車駅情報から乗換駅または目的駅に対応する停車駅までの駅名を抽出し、当該抽出された当該駅名を含む停車駅情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部２０２ｅは、当該案内情報生成部２０２ｅにより生成される停車駅情報と、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データとを比較して、停車駅情報に乗換駅または目的駅に対応する停車駅の駅名が存在しない場合には、撮影された乗車案内表示物が案内経路と一致しない旨を示す不適切情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部２０２ｅは、画像識別部２０２ｄにより特定された現在地に対応する駅名および当該案内情報生成部２０２ｅにより生成される停車駅情報と、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データとを比較して、駅名が出発駅に対応し、かつ、停車駅情報に乗換駅または目的駅に対応する停車駅の駅名が存在する場合には、撮影された乗車案内表示物が案内経路と一致する旨を示す適切情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部２０２ｅは、画像識別部２０２ｄにより特定された路線に対応する交通情報を交通情報データベース２０６ｆから抽出し、当該抽出された交通情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部２０２ｅは、画像識別部２０２ｄにより撮影画像を識別できなかった場合、当該撮影画像を識別できなかったことを示す識別不可情報を含む案内情報を生成してもよい。

そして、ナビゲーションサーバ２００の表示画面生成部２０２ｉは、ステップＳＣ−８にて案内情報生成部２０２ｅにより生成された案内情報に基づく表示画面を生成する（ステップＳＣ−９）。ここで、表示画面生成部２０２ｉは、更に、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得される端末装置１００の利用者の現在位置情報に基づく表示画面を生成してもよい。また、表示画面生成部２０２ｉは、例えば、案内情報に含まれる案内経路の進行方向等に対応付けられたＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を生成してもよい。また、表示画面生成部２０２ｉは、例えば、案内情報に含まれる地図データ上に、案内情報に含まれる案内経路データ、および／または、案内情報に含まれる端末装置１００の利用者の現在位置情報、を重畳した表示画面を生成してもよい。

そして、ナビゲーションサーバ２００の出力制御部２０２ｊは、ステップＳＣ−９において表示画面生成部２０２ｉの処理により生成された表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより（ステップＳＣ−１０）、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる（ステップＳＣ−１１）。ここで、出力制御部２０２ｊは、例えば、利用者により端末装置１００の入力部１１６を介して入力された経路案内開始要求等を受信した場合、表示画面生成部２０２ｉにより生成された表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させてもよい。また、出力制御部２０２ｊは、例えば、利用者により入力部１１６を介して入力された音声ナビゲーション開始要求等を受信した場合、記憶部２０６に記憶された案内経路上の分岐点等の案内地点における進行方向等に対応付けられた音声案内データを含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の音声出力部１１８を介して出力させてもよい。また、端末装置１００の制御部１０２は、入力部１１６を介して表示部１１４を用いてスクロール操作がされた場合、当該スクロール操作に応じて当該表示部１１４に表示された案内情報をスクロール表示させてもよい。なお、出力制御部２０２ｊによる経路案内の表示制御や音声出力制御の実行処理は、経路案内や音声ナビゲーションの開始後、端末装置１００が目的地や経由地やガイダンスポイント等に到達するまで、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。

以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例の説明を終える。

［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型））について、図１５および図１６を参照して以下に説明する。ここで、図１５は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図１６は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。

なお、第３の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置４００に集約し、ナビゲーションサーバ２００に接続することなく、撮影部４２０を制御して乗車案内表示物の撮影画像を取得し、取得された交通機関の乗車案内表示物の撮影画像から表示内容を識別し、当該識別された当該表示内容および交通網データベース４０６ａに記憶された交通網データに基づいて、現在地の路線、駅名および進行方向を特定し、特定された現在地の路線、駅名および進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する駅名を交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成し、生成された案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力する等の機能を有する。このように、第３の実施形態は、ナビゲーション装置４００がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。

［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成］
まず、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成の一例について、図１５を参照して以下に説明する。

図１５に示すように、本発明の第３の実施形態のナビゲーション装置４００は、位置取得部４１２と出力部（表示部４１４および音声出力部４１８）と入力部４１６と撮影部４２０と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備える。これらナビゲーション装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されてもよい。ナビゲーション装置４００は、例えば、ＰＮＤ（Ｐｏｒｔａｂｌｅ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ Ｄｅｖｉｃｅ）等の各種ナビゲーション端末、ノート型のパーソナルコンピュータ等の各種情報処理装置、または、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置等であってもよい。

図１５において、入出力制御インターフェース部４０８、位置取得部４１２、表示部４１４、入力部４１６、音声出力部４１８、および、撮影部４２０の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部４０６の各部（交通網データベース４０６ａ、文字列配置情報データベース４０６ｂ、配色情報データベース４０６ｃ、記号情報データベース４０６ｄ、ホーム情報データベース４０６ｅ、および、交通情報データベース４０６ｆ等）についても、ナビゲーションサーバ２００ではなくナビゲーション装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。

また、制御部４０２の各部（現在位置情報取得部４０２ａ〜案内情報出力部４０２ｆ等）については、本実施形態のナビゲーション装置４００がスタンドアローン型であり、制御部４０２が各送信受信部を備えていない点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。

また、図１５において、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部４０２ａ、案内経路探索部４０２ｂ、撮影画像取得部４０２ｃ、画像識別部４０２ｄ、案内情報生成部４０２ｅ、および、案内情報出力部４０２ｆを備える。

このうち、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を所定時間（所定周期）ごと（例えば、１秒ごと、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ａは、位置取得部４１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ａは、更に、位置取得部４１２の方位センサ等にて検出したナビゲーション装置４００の進行方向等の方位情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。

また、現在位置情報取得部４０２ａは、利用者により入力部４１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部４１６を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部４０２ａは、入力部４１６を介して利用者に表示部４１４に表示された地図データの表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部４１４での指定操作等）させた座標をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ａは、更に、入力部４１６を介して利用者に表示部４１４に表示された地図データの表示画面上で指定させた方位情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。

また、案内経路探索部４０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通網データベース４０６ａに記憶された交通網データを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段である。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。

また、撮影画像取得部４０２ｃは、撮影部４２０を制御して乗車案内表示物の撮影画像を取得する撮影画像取得手段である。ここで、撮影画像は、静止画および動画を含んでいてもよい。

また、画像識別部４０２ｄは、撮影画像取得部４０２ｃにより取得された交通機関の乗車案内表示物の撮影画像から表示内容を識別し、当該識別された当該表示内容および交通網データベース４０６ａに記憶された交通網データに基づいて、現在地の路線、駅名および進行方向を特定する画像識別手段である。ここで、画像識別部４０２ｄは、表示内容に含まれる駅コードに対応する駅コード情報を含む交通網データに基づいて、現在地の路線、駅名および進行方向を特定してもよい。また、画像識別部４０２ｄは、表示内容に含まれる文字、文字列の配置、配色、および、記号のうち少なくとも一つに基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも一つを特定してもよい。また、文字列配置情報データベース４０６ｂを有している場合には、画像識別部４０２ｄは、表示内容に含まれる文字および文字列の配置のうち少なくとも一つに対応する文字列配置情報を文字列配置情報データベース４０６ｂから抽出し、当該抽出された当該文字列配置情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、配色情報データベース４０６ｃを有している場合には、画像識別部４０２ｄは、表示内容に含まれる配色に対応する配色情報を配色情報データベース４０６ｃから抽出し、当該抽出された当該配色情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、記号情報データベース４０６ｄを有している場合には、画像識別部４０２ｄは、表示内容に含まれる記号に対応する記号情報を記号情報データベース４０６ｄから抽出し、当該抽出された当該記号情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、画像識別部４０２ｄは、更に現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づいて、当該現在位置情報に対応する位置情報のホーム情報をホーム情報データベース４０６ｅから検索することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。

また、案内情報生成部４０２ｅは、画像識別部４０２ｄにより特定された現在地の路線、駅名および進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する駅名を交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成する案内情報生成手段である。ここで、案内情報生成部４０２ｅは、画像識別部４０２ｄにより特定された現在地の路線、駅名および進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する停車駅の駅名を交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む停車駅情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部４０２ｅは、更に撮影画像の少なくとも一部を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部４０２ｅは、当該案内情報生成部４０２ｅにより生成される停車駅情報と、案内経路探索部４０２ｂにより生成された案内経路データとを比較して、停車駅情報から乗換駅または目的駅に対応する停車駅までの駅名を抽出し、当該抽出された当該駅名を含む停車駅情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部４０２ｅは、当該案内情報生成部４０２ｅにより生成される停車駅情報と、案内経路探索部４０２ｂにより生成された案内経路データとを比較して、停車駅情報に乗換駅または目的駅に対応する停車駅の駅名が存在しない場合には、撮影された乗車案内表示物が案内経路と一致しない旨を示す不適切情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部４０２ｅは、画像識別部４０２ｄにより特定された現在地に対応する駅名および当該案内情報生成部４０２ｅにより生成される停車駅情報と、案内経路探索部４０２ｂにより生成された案内経路データとを比較して、駅名が出発駅に対応し、かつ、停車駅情報に乗換駅または目的駅に対応する停車駅の駅名が存在する場合には、撮影された乗車案内表示物が案内経路と一致する旨を示す適切情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部４０２ｅは、画像識別部４０２ｄにより特定された路線に対応する交通情報を交通情報データベース４０６ｆから抽出し、当該抽出された交通情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部４０２ｅは、画像識別部４０２ｄにより撮影画像を識別できなかった場合、当該撮影画像を識別できなかったことを示す識別不可情報を含む案内情報を生成してもよい。

また、案内情報出力部４０２ｆは、案内情報生成部４０２ｅにより生成された案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力する案内情報出力手段である。ここで、案内情報出力部４０２ｆは、案内情報に含まれる停車駅情報の乗換駅または目的駅の駅名を強調表示して出力してもよい。また、案内情報出力部４０２ｆは、案内経路データを更に含む案内情報を出力してもよい。また、案内情報出力部４０２ｆは、入力部４１６を介して表示部４１４を用いてスクロール操作がされた場合、当該スクロール操作に応じて当該表示部４１４に表示された案内情報をスクロール表示してもよい。

以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例の説明を終える。

［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例について、以下に図１６を参照して詳細に説明する。

図１６に示すように、まず、案内経路探索部４０２ｂは、利用者により入力部４１６を介して入力された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通網データベース４０６ａに記憶された交通網データを用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＤ−１）。ここで、出発地は、現在位置情報取得部４０２ａにより取得される現在位置情報に基づくナビゲーション装置４００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。

そして、撮影画像取得部４０２ｃは、撮影部４２０を制御して乗車案内表示物の撮影画像を取得する（ステップＳＤ−２）。ここで、撮影画像は、静止画および動画を含んでいてもよい。

そして、画像識別部４０２ｄは、ステップＳＤ−２において撮影画像取得部４０２ｃの処理により取得された交通機関の乗車案内表示物の撮影画像から表示内容を識別し、当該識別された当該表示内容および交通網データベース４０６ａに記憶された交通網データに基づいて、現在地の路線、駅名および進行方向を特定する（ステップＳＤ−３）。ここで、画像識別部４０２ｄは、表示内容に含まれる駅コードに対応する駅コード情報を含む交通網データに基づいて、現在地の路線、駅名および進行方向を特定してもよい。また、画像識別部４０２ｄは、表示内容に含まれる文字、文字列の配置、配色、および、記号のうち少なくとも一つに基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも一つを特定してもよい。また、文字列配置情報データベース４０６ｂを有している場合には、画像識別部４０２ｄは、表示内容に含まれる文字および文字列の配置のうち少なくとも一つに対応する文字列配置情報を文字列配置情報データベース４０６ｂから抽出し、当該抽出された当該文字列配置情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、配色情報データベース４０６ｃを有している場合には、画像識別部４０２ｄは、表示内容に含まれる配色に対応する配色情報を配色情報データベース４０６ｃから抽出し、当該抽出された当該配色情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、記号情報データベース４０６ｄを有している場合には、画像識別部４０２ｄは、表示内容に含まれる記号に対応する記号情報を記号情報データベース４０６ｄから抽出し、当該抽出された当該記号情報に基づいて、路線、駅名、進行方向、および、交通機関の運行種別のうち少なくとも一つを特定することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。また、画像識別部４０２ｄは、更に現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づいて、当該現在位置情報に対応する位置情報のホーム情報をホーム情報データベース４０６ｅから検索することにより、現在地の路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つを特定してもよい。

そして、案内情報生成部４０２ｅは、ステップＳＤ−３において画像識別部４０２ｄの処理により特定された現在地の路線、駅名および進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する駅名を交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む案内情報を生成する（ステップＳＤ−４）。ここで、案内情報生成部４０２ｅは、画像識別部４０２ｄにより特定された現在地の路線、駅名および進行方向に基づいて、当該進行方向に存在する停車駅の駅名を交通網データから抽出し、当該抽出された当該駅名のうち少なくとも一部を含む停車駅情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部４０２ｅは、更に撮影画像の少なくとも一部を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部４０２ｅは、当該案内情報生成部４０２ｅにより生成される停車駅情報と、案内経路探索部４０２ｂにより生成された案内経路データとを比較して、停車駅情報から乗換駅または目的駅に対応する停車駅までの駅名を抽出し、当該抽出された当該駅名を含む停車駅情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部４０２ｅは、当該案内情報生成部４０２ｅにより生成される停車駅情報と、案内経路探索部４０２ｂにより生成された案内経路データとを比較して、停車駅情報に乗換駅または目的駅に対応する停車駅の駅名が存在しない場合には、撮影された乗車案内表示物が案内経路と一致しない旨を示す不適切情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部４０２ｅは、画像識別部４０２ｄにより特定された現在地に対応する駅名および当該案内情報生成部４０２ｅにより生成される停車駅情報と、案内経路探索部４０２ｂにより生成された案内経路データとを比較して、駅名が出発駅に対応し、かつ、停車駅情報に乗換駅または目的駅に対応する停車駅の駅名が存在する場合には、撮影された乗車案内表示物が案内経路と一致する旨を示す適切情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部４０２ｅは、画像識別部４０２ｄにより特定された路線に対応する交通情報を交通情報データベース４０６ｆから抽出し、当該抽出された交通情報を含む案内情報を生成してもよい。また、案内情報生成部４０２ｅは、画像識別部４０２ｄにより撮影画像を識別できなかった場合、当該撮影画像を識別できなかったことを示す識別不可情報を含む案内情報を生成してもよい。

そして、案内情報出力部４０２ｆは、ステップＳＤ−５において案内情報生成部４０２ｅの処理により生成された案内情報の少なくとも一部を出力部を介して出力する（ステップＳＤ−５）。ここで、案内情報出力部４０２ｆは、案内情報に含まれる停車駅情報の乗換駅または目的駅の駅名を強調表示して出力してもよい。また、案内情報出力部４０２ｆは、案内経路データを更に含む案内情報を出力してもよい。また、案内情報出力部４０２ｆは、入力部４１６を介して表示部４１４を用いてスクロール操作がされた場合、当該スクロール操作に応じて当該表示部４１４に表示された案内情報をスクロール表示してもよい。

以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例の説明を終える。

［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。

例えば、上述の実施形態では、駅名標、方向幕、路線図等の乗車案内表示物を主に電車や地下鉄で撮影する場合を想定して説明したが、路面バスや高速バス、フェリー等の公共交通機関の乗車案内表示物を撮影する場合も同様に適用できる。さらに、事前に取得した基地局情報や測位情報を用いてより精度を上げてもよい。また、運行情報を取得した場合、例えば、遅延や運休がある場合は、その旨を案内画面に同時に表示するようにしてもよい。特に、撮影画像が路面図である場合は、表示画像中に含まれる路線図に交通情報がある場合には、その路線を強調表示するにしてもよい。

また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。

このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。

また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。

例えば、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤ等の記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６等は、ＯＳとして協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。

また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。

また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙ（登録商標） Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワーク３００を介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。

また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。

記憶部１０６、記憶部２０６、ならびに、記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（案内情報ファイル１０６ａ、交通網データベース２０６ａ、文字列配置情報データベース２０６ｂ、配色情報データベース２０６ｃ、記号情報データベース２０６ｄ、ホーム情報データベース２０６ｅ、交通情報データベース２０６ｆ、交通網データベース４０６ａ、文字列配置情報データベース４０６ｂ、配色情報データベース４０６ｃ、記号情報データベース４０６ｄ、ホーム情報データベース４０６ｅ、交通情報データベース４０６ｆ、ならびに、乗車案内情報データベース（例えば、駅名標データベース、方向幕データベース、および、路線図データベース等）など）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ＨＤ等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。

また、ナビゲーションサーバ２００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、ナビゲーションサーバ２００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。

更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。

以上詳述したように、本発明によれば、駅構内で撮影可能な乗車案内表示物（例えば、駅名標、方向幕、路線図等）の撮影画像に基づいて、ユーザに有効な案内情報を提示可能なナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。

１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 経路探索条件送信部
１０２ｃ 撮影画像取得部
１０２ｄ 表示内容抽出部
１０２ｅ 表示内容送信部
１０２ｆ 案内情報受信部
１０２ｇ 案内情報出力部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 案内情報ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 入力部
１１８ 音声出力部
１２０ 撮影部
２００ ナビゲーションサーバ
２０２ 制御部
２０２ａ 経路探索条件受信部
２０２ｂ 案内経路探索部
２０２ｃ 表示内容受信部
２０２ｄ 画像識別部
２０２ｅ 案内情報生成部
２０２ｆ 案内情報送信部
２０２ｇ 現在位置情報取得部
２０２ｈ 撮影画像取得部
２０２ｉ 表示画面生成部
２０２ｊ 出力制御部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ 交通網データベース
２０６ｂ 文字列配置情報データベース
２０６ｃ 配色情報データベース
２０６ｄ 記号情報データベース
２０６ｅ ホーム情報データベース
２０６ｆ 交通情報データベース
３００ ネットワーク
４００ ナビゲーション装置
４０２ 制御部
４０２ａ 現在位置情報取得部
４０２ｂ 案内経路探索部
４０２ｃ 撮影画像取得部
４０２ｄ 画像識別部
４０２ｅ 案内情報生成部
４０２ｆ 案内情報出力部
４０６ 記憶部
４０６ａ 交通網データベース
４０６ｂ 文字列配置情報データベース
４０６ｃ 配色情報データベース
４０６ｄ 記号情報データベース
４０６ｅ ホーム情報データベース
４０６ｆ 交通情報データベース
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１２ 位置取得部
４１４ 表示部
４１６ 入力部
４１８ 音声出力部
４２０ 撮影部
５００ 位置発信装置

Claims (8)

1. 案内経路を取得する案内経路取得手段と、
   撮影部を制御して交通機関の乗車案内表示物の撮影画像を取得する撮影画像取得手段と、
   上記撮影画像中の表示内容を抽出する表示内容抽出手段と、
   上記案内経路と、上記表示内容から特定された路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つと、に基づいて、目的地または上記目的地までに利用する最後の駅である目的駅に到達するために駅のホーム、上記交通機関、または、上記路線が適切であるか否かに関する適切情報または不適切情報を含む案内情報を生成する案内情報生成手段と、
   上記案内情報を出力する案内情報出力手段と、
   を備えたことを特徴とする、情報処理システム。
2. 請求項１に記載の情報処理システムにおいて、
   上記案内情報生成手段は、
   上記表示内容が上記案内経路に関連する場合、上記適切情報もしくは上記不適切情報を含む上記案内情報を生成する、または、上記表示内容が上記案内経路に関連しない場合、路線情報を含む上記案内情報を生成することを特徴とする、情報処理システム。
3. コンピュータを、
   撮影部を制御して交通機関の乗車案内表示物の撮影画像を取得する撮影画像取得手段、
   上記撮影画像中の表示内容を抽出する表示内容抽出手段、
   上記表示内容をサーバへ送信する表示内容送信手段、
   上記サーバにて、案内経路が取得され、上記案内経路と上記表示内容から特定された路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つとに基づいて、目的地または上記目的地までに利用する最後の駅である目的駅に到達するために駅のホーム、上記交通機関、または、上記路線が適切であるか否かに関する適切情報または不適切情報を含む案内情報が生成された場合、上記案内情報を受信する案内情報受信手段、
   上記案内情報を出力する案内情報出力手段、
   として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
4. コンピュータを、
   案内経路を取得する案内経路取得手段、
   端末装置にて、撮影部を制御して交通機関の乗車案内表示物の撮影画像が取得され、上記撮影画像中の表示内容が抽出された場合、上記表示内容を受信する表示内容受信手段、
   上記案内経路と、上記表示内容から特定された路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つと、に基づいて、目的地または上記目的地までに利用する最後の駅である目的駅に到達するために駅のホーム、上記交通機関、または、上記路線が適切であるか否かに関する適切情報または不適切情報を含む案内情報を生成する案内情報生成手段、
   上記案内情報を上記端末装置に送信する案内情報送信手段、
   として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
5. 通信可能に接続された複数のコンピュータによって、請求項１または２に記載の情報処理システムを機能させるために、
   上記コンピュータのうちの１つを請求項１または２に記載の情報処理システムにおける各手段として機能させるための情報処理プログラム。
6. コンピュータを、請求項１または２に記載の情報処理システムにおける各手段として機能させるための情報処理プログラム。
7. コンピュータを、
   案内経路を取得する案内経路取得手段、
   撮影部を制御して交通機関の乗車案内表示物の撮影画像を取得する撮影画像取得手段、
   上記撮影画像中の表示内容を抽出する表示内容抽出手段、
   上記案内経路と、上記表示内容から特定された路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つと、に基づいて、目的地または上記目的地までに利用する最後の駅である目的駅に到達するために駅のホーム、上記交通機関、または、上記路線が適切であるか否かに関する適切情報または不適切情報を含む案内情報を生成する案内情報生成手段、
   上記案内情報を出力する案内情報出力手段、
   として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
8. 案内経路を取得する案内経路取得ステップと、
   撮影部を制御して交通機関の乗車案内表示物の撮影画像を取得する撮影画像取得ステップと、
   上記撮影画像中の表示内容を抽出する表示内容抽出ステップと、
   上記案内経路と、上記表示内容から特定された路線、駅名および進行方向のうち少なくとも１つと、に基づいて、目的地または上記目的地までに利用する最後の駅である目的駅に到達するために駅のホーム、上記交通機関、または、上記路線が適切であるか否かに関する適切情報または不適切情報を含む案内情報を生成する案内情報生成ステップと、
   上記案内情報を出力する案内情報出力ステップと、
   を備えることを特徴とする情報処理方法。

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