JP6016703B2 - 無機核化剤を含む相転移インク - Google Patents

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Description

本実施形態は、室温で固体であり、高温で溶融し、この状態で溶融インクを基材に塗布することを特徴とする固体インク組成物に関する。これらの固体インク組成物をインクジェット印刷に使用することができる。本実施形態は、アモルファス化合物と、結晶性化合物と、場合により着色剤とを含む新規個体インク組成物、およびこれを製造する方法に関する。特に、アモルファス化合物は酒石酸エステルであり、結晶性化合物はアミドである。
インクジェット印刷プロセスは、室温で固体であり、高温で液体であるインクを使用してもよい。このようなインクは、固体インク、ホットメルトインク、相転移インクなどと呼ばれることがある。例えば、米国特許第4,490,731号(参照することでこの開示内容は、全体的に本明細書に組み込まれる)は、紙のような記録媒体に印刷するための固体インクを分注する装置を開示する。ホットメルトインクを使用するピエゾインクジェット印刷プロセスでは、印刷装置中の加熱器によって固体インクを溶融し、従来のピエゾインクジェット印刷の場合と同様の様式で液体として利用する(吐出させる)。印刷記録媒体と接触したら、溶融したインクは迅速に固化し、着色剤が、毛管作用によって記録媒体(例えば、紙)に保持されるのではなく、記録媒体の表面にかなりの量がとどまり、それによって、一般的に液体インクを用いて得られるよりも高い印刷密度を可能にすることができる。したがって、インクジェット印刷における相転移インクの利点は、取扱い中にインクが漏れる可能性がないこと、広範囲にわたる印刷密度および品質、紙のしわまたは歪みが最低限であること、ノズルにふたをしなくても、ノズルが目詰まりする危険性がなく、期間を決めずに印刷しない期間が可能になることである。
一般的に、相転移インク(「ホットメルトインク」と呼ばれることがある)は、周囲温度で固相であるが、インクジェット印刷デバイスの高温での操作温度では液相で存在する。吐出温度で、液体インクの液滴が印刷デバイスから吐出され、インクの液滴が記録媒体表面と直接的に、または加熱した中間転写ベルトまたはドラムを介して接触すると、インクの液滴は迅速に固化し、あらかじめ定められた模様の固化したインク液滴を生成する。
カラー印刷のための相転移インクは、典型的には、相転移インクと相溶性の着色剤と組み合わせた相転移インク担体組成物を含む。具体的な実施形態では、インク担体組成物と、相溶性の減法混色の着色剤とを合わせることによって、一連のカラー相転移インクを作成することができる。減法混色のカラー相転移インクは、4要素の染料または顔料(つまり、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)を含んでいてもよいが、インクは、これら4種類の色に限られない。1種類の染料または顔料、または染料または顔料の混合物を用いることによって、これらの減法混色のカラーインクを作成することができる。
相転移インクは、運搬、長期間にわたる保存などの間、室温で固相のままであるため、インクジェットプリンタに望ましい。それに加え、液体インクジェットインクからインクが蒸発した結果起こるノズルの目詰まりに関連する問題は、大部分がなくなり、そのため、インクジェット印刷の信頼性が上がる。さらに、インクの液滴を最終的な記録基材(例えば、紙、透明材料など)に直接塗布する相転移インクジェップリンタにおいて、記録媒体と接触すると液滴はすぐに固化し、その結果、インクが印刷媒体に沿って移動するのが防がれ、ドット品質が向上する。
上の従来の固体インク技術は、一般的に、鮮明な画像をうまく生成し、多孔性の紙に対する吐出部の使用の経済性および基材の自由度を与えるが、このような技術は、コーティング基材にとって満足がいくものではない。したがって、これらの意図する目的のために既知の組成物およびプロセスが適しているが、コーティングした紙基材の上で画像を作成するか、または印刷するさらなる手段が依然として必要である。このように、固体インク組成物の代替となる組成物を見つけ、あらゆる基材の上で優れた画質を顧客に提供する将来的な印刷技術を見つけることが必要である。
さらに、製品の印刷のような迅速な印刷環境に適するこのような固体インク組成物を提供することが必要である。
上述の米国特許および特許明細書は、参照することでそれぞれ本明細書に組み込まれる。さらに、上述の米国特許および特許明細書それぞれの適切な要素およびプロセスの態様を、本開示の実施形態のために選択してもよい。
本明細書に示す実施形態によれば、結晶性材料化合物と、アモルファスと、無機核化剤とを含み、コーティング紙基材への印刷のようなインクジェット印刷に適した新規相転移インクが提供される。この相転移インクは、高速印刷に適している。この相転移インクは、無機核化剤を含まない同じ組成物よりも、液体状態から迅速に結晶化する。
特に、本実施形態は、アモルファス化合物と、結晶性化合物と、無機核化剤とを含み、無機核化剤を含まない同じ組成物よりも迅速に液体状態から結晶化する相転移インクが提供される。
さらなる実施形態では、式Iの酒石酸エステルまたは式IIのクエン酸エステル、
〔式中、R、R、R、R、Rは、それぞれ独立して、炭素原子を1〜40個含む直鎖、分枝鎖または環状の飽和または不飽和、置換または非置換であってもよいアルキル基、または置換または非置換の芳香族基またはヘテロ芳香族基、およびこれらの混合物である〕
を含むアモルファス化合物と、
以下の式を有するジウレタン、
〔式中、Qは、アルカンジイルであり、R15およびR16は、それぞれ独立して、1個以上のアルキルで場合により置換されたフェニルまたはシクロヘキシルであり、iは、0または1であり、jは、0または1であり、pは、1〜4であり、qは、1〜4である〕
を含む結晶性化合物と、
無機核化剤と、を含み、無機核化剤を含まない同じ組成物よりも迅速に液体状態から結晶化する相転移インクが提供される。
さらなる他の実施形態では、ビス(2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル) L−酒石酸エステルまたは(4−t−ブチルシクロヘキシル)−(シクロヘキシル) L−酒石酸エステル、および任意の立体異性体であるアモルファス化合物と、
以下の式、
〔式中、Qは、アルカンジイルであり、R15およびR16は、それぞれ独立して、1個以上のアルキルで場合により置換されたフェニルまたはシクロヘキシルであり、iは、0または1であり、jは、0または1であり、pは、1〜4であり、qは、1〜4である〕
を含む結晶性化合物と、
二酸化ケイ素と、を含み、二酸化ケイ素を含まない同じ組成物よりも迅速に液体状態から結晶化する相転移インクが提供される。
図1は、本開示の実施形態の結晶化オンセットから結晶化終了までのインク基剤中の結晶生成の画像を示すTROM(時間分解光学顕微鏡、以下に記載する)プロセスを示す図である。 図2は、本実施形態にしたがって作られた相転移インクの粘度データを周波数の関数として示すグラフである。粘度の測定は、25mm平行板を140℃で用いるRFS Rheometer(TA instruments社)によって行われた。使用した方法は、低い周波数から高い周波数まで(0.1〜15.8Hz)の周波数掃引であった。 図3は、本実施形態にしたがって作られた相転移インクの粘度データを周波数の関数として示すグラフである。粘度の測定は、上に記載した装置を用い、周波数1Hzで行われた。使用した方法は、それぞれの温度間の均熱(平衡)時間120秒、1Hzの一定周波数での高温から低温まで5℃ごとの温度掃引であった。
本明細書で使用する場合、「アルキル」との用語は、脂肪族炭化水素基を指す。アルキル部分は、「飽和アルキル」基であってもよく、飽和アルキル基とは、アルケン部分またはアルキン部分を含まないことを意味する。また、アルキル部分は、「不飽和アルキル」部分であってもよく、不飽和アルキル部分とは、少なくとも1つのアルケン部分またはアルキン部分を含むことを意味する。「アルケン」部分とは、少なくとも2個の炭素原子と、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合からなる基を指し、「アルキン」部分とは、少なくとも2個の炭素原子と、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合からなる基を指す。アルキル部分は、飽和または不飽和のいずれであっても、分枝鎖、直鎖または環状であってもよい。
アルキル基は、炭素原子を1〜40個含んでいてもよい(本明細書でこうあらわされる場合はいつでも、「1〜40」のような数値範囲は、与えられている範囲の中にあるそれぞれの整数を指す。例えば、「炭素原子を1〜40個」は、そのアルキル基が、炭素原子1個、2個、3個などから、最大40個の炭素原子からなっていてもよいことを意味するが、この定義は、数値範囲が指定されていない「アルキル」という用語の場合も包含する)。また、アルキル基は、炭素原子を1〜10個含む中鎖アルキルであってもよい。また、アルキル基は、炭素原子を1〜4個含む低級アルキルであってもよい。本発明の化合物のアルキル基は、「C〜Cアルキル」または同様の記号表示によって指定されていてもよい。単なる例として、「C〜Cアルキル」は、アルキル鎖に炭素原子が1〜4個存在することを示し、すなわち、アルキル鎖は、メチル、エチル、プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、t−ブチルからなる群から選択される。
アルキル基は、置換または非置換であってもよい。置換されている場合、水素以外の任意の基が置換基であってもよい。置換されている場合、置換基は、個々に独立して、以下の非限定的な例示リストから選択される1つ以上の基である。アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、シアノ、ハロ、アミノ(一置換アミノ基または二置換アミノ基を含む)。典型的なアルキル基としては、いかなる様式にも限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第三級ブチル、ペンチル、ヘキシル、エテニル、プロペニル、ブテニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられる。それぞれの置換基がさらに置換されていてもよい。
「アリール」との用語は、本明細書で使用する場合、単独または組み合わせて、1個、2個または3個の環を含み、この環が側鎖の様式で一緒に接続していてもよく、または縮合していてもよい炭素環芳香族系を意味する。「アリール」との用語は、ベンジル、フェニル、ナフチル、アントラセニル、ビフェニルのような芳香族基を包含する。
「アリールアルキル」との用語は、本明細書で使用する場合、単独または組み合わせて、アルキル基を介して親分子に接続するアリール基を指す。
「アルカンジイル」との用語は、アルカン基の二価の基を指す。このようなアルカンジイルは、一般式−C(R−を有し、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、低級アルキル基または水素である。
「ハロ」または「ハロゲン」との用語は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを意味する。
固体インク配合物中で結晶性およびアモルファスの低分子化合物の混合物を用いると、堅牢性の高いインク、特に、コーティング紙の上で堅牢性の高い画像を示す固体インクを与えることを以前発見した。しかし、結晶性材料またはアモルファス材料の既知の特性のため、この手法を用いることは驚くべきことである。結晶性材料の場合、低分子は、一般的に、固化すると結晶化する傾向があり、低分子量有機固体は、一般的に結晶である。結晶性材料は、一般的に、硬度が高く、耐久性が高いが、このような材料は、かなり脆くもあり、その結果、主に結晶性インク組成物を用いて作られた印刷物質は、かなり損傷を受けやすい。アモルファス材料の場合、高分子量アモルファス材料(例えば、ポリマー)は、高温では粘性および粘着性のある液体となるが、高温で十分に低い粘度を示さない。その結果、望ましい吐出温度(≦140℃)でこのポリマーを印刷ヘッドノズルから吐出させることができない。しかし、本実施形態では、結晶性化合物とアモルファス化合物のブレンドによって、堅牢性の高い固体インクを得ることができることを発見している。
しかし、本願発明者らは、多くの場合に、アモルファス化合物と結晶性化合物から構成されるインク基剤組成物に染料着色剤を加えると、典型的には、固化(すなわち、結晶化)が、迅速な印刷に有用とはいえないほど遅すぎるインクが得られることを発見した。さらに、アモルファス要素および結晶性要素の混合物から作られる多くのインク基剤組成物も、固化が遅すぎることが示された。インクの固化は、インク中の結晶性要素が冷却すると結晶化することに起因する。本願発明者らは、迅速な結晶化が、結晶性−アモルファス組成物に固有の性質ではないことを発見した。迅速に結晶化する結晶性−アモルファスインクを提供する方法は、明らかではない。
本願発明者らは、アモルファス要素および結晶性要素から作られた組成物に無機核化剤を加えると、溶融状態から冷却したときにインクの結晶化を促進することを発見した。
本実施形態は、一般的にそれぞれ60:40〜95:5の重量比の(1)結晶性化合物および(2)アモルファス化合物のブレンドを含む、新しい種類のインクジェット固体インク組成物を提供する。さらに具体的な実施形態では、結晶性化合物とアモルファス化合物の重量比は、65:35〜95:5、または70:30〜90:10、または70:30〜80:20である。他の実施形態では、結晶性化合物およびアモルファス化合物を、それぞれ1.5〜20、または2.0〜10の重量比でブレンドする。
それぞれの化合物または要素は、固体インクに特殊な性質を付与し、これらのアモルファス化合物と結晶性化合物のブレンドを組み込んで得られたインクは、未コーティング基材およびコーティング基材の上で優れた堅牢性を示す。インク配合物中の結晶性化合物は、冷却すると迅速に結晶化することによって転相する。結晶性化合物は、最終的なインク膜の構造も決め、アモルファス化合物の粘着性を下げることによって、硬いインクを作り出す。アモルファス化合物は、印刷したインクに粘着性に与え、堅牢性を付与する。
いくつかの実施形態では、アモルファス化合物は、式Iの酒石酸第1エステルまたは式IIのクエン酸第1エステル、
を含み、式中、R、R、R、R、Rは、それぞれ独立して、炭素原子を1〜40個含む直鎖、分枝鎖または環状の飽和または不飽和、置換または非置換であってもよいアルキル基、または置換または非置換の芳香族基またはヘテロ芳香族基、およびこれらの混合物である。ある実施形態では、R、R、R、R、Rは、それぞれ独立して、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチルおよびt−ブチルから選択される1個以上のアルキル基で場合により置換されたシクロヘキシル基である。ある実施形態では、R、R、R、R、Rは、それぞれ独立して、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチルおよびt−ブチルから選択される1個以上のアルキル基で場合により置換されたシクロヘキシル基である。
式Iを参照すると、ある実施形態では、RおよびRのうち、一方は2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシルであり、RおよびRの他方は、2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル、4−t−ブチルシクロヘキシルまたはシクロヘキシルであるか、または、RおよびRのうち、一方は4−t−ブチルシクロヘキシルであり、RおよびRの他方は、シクロヘキシルである。ある実施形態では、RおよびRは、それぞれ2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシルである。ある実施形態では、Rは2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシルであり、Rは4−t−ブチルシクロヘキシルである。ある実施形態では、Rは2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシルであり、Rはシクロヘキシルである。ある実施形態では、Rは4−t−ブチルシクロヘキシルであり、Rはシクロヘキシルである。
式IIを参照すると、ある実施形態では、R、RおよびRのうち、1つは2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシルであり、R、RおよびRの他の1つは2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル、4−t−ブチルシクロヘキシルまたはシクロヘキシルであるか、または、R、RおよびRのうち、1つは4−t−ブチルシクロヘキシルであり、R、RおよびRの他の1つはシクロヘキシルである。ある実施形態では、R、RおよびRは、それぞれ2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシルである。ある実施形態では、Rは2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシルであり、RおよびRは、それぞれ4−t−ブチルシクロヘキシルである。ある実施形態では、Rは2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシルであり、RおよびRは、それぞれシクロヘキシルである。ある実施形態では、Rは4−t−ブチルシクロヘキシルであり、RおよびRは、それぞれシクロヘキシルである。
ある種の適切なアモルファス材料は、Morimitsu et.alに対する米国特許出願第13/095,784号に開示されており、参照することで全体として本明細書に組み込まれる。アモルファス材料は、以下の式を有する酒石酸エステル、
を含んでいてもよく、式中、RおよびRは、それぞれ互いに独立して、同じであってもよく、異なっていてもよく、アルキル部分が、炭素原子を約1〜約40個含み、直鎖、分岐したまたは環状、飽和または不飽和、置換または非置換であるアルキル基、または置換または非置換の芳香族またはヘテロ芳香族基、およびこれらの混合物からなる群から選択されるか、または意味する。ある実施形態では、RおよびRは、それぞれ独立して、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチルおよびt−ブチルから選択される1個以上のアルキル基で場合により置換されたシクロヘキシル基である。ある実施形態では、RおよびRは、それぞれ2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシルである。
酒石酸の骨格は、L−(+)−酒石酸、D−(−)−酒石酸、DL−酒石酸、またはメソ酒石酸、これらの混合物から選択される。酒石酸のR基および立体化学に依存して、エステルは、結晶または安定なアモルファス化合物を生成することができる。具体的な実施形態では、アモルファス化合物は、ジ−L−メンチル L−酒石酸エステル、ジ−DL−メンチル L−酒石酸エステル(DMT)、ジ−L−メンチル DL−酒石酸エステル、ジ−DL−メンチル DL−酒石酸エステル、およびこれらの任意の立体異性体およびこれらの混合物からなる群から選択される。
アモルファス化合物は、クエン酸のエステル化反応によって合成されたクエン酸エステルを含んでいてもよい。特に、米国特許出願第13/095,795号に示す合成スキームにしたがってクエン酸を種々のアルコールと反応させ、トリエステルを製造した。酒石酸のエステル化によって、アモルファス化合物を合成する。
これらの材料は、吐出温度(≦140℃、または100〜140℃、または105〜140℃)で比較的低い粘度(<10センチポイズ(cp)、または1〜100cp、または5〜95cp)を示すが、室温では非常に高い粘度(>10cp)を示す。
特に、ジ−DL−メンチル L−酒石酸エステル(DMT)は、本発明のインクの実施形態においてアモルファス化合物として使用するのに特に適していることがわかった。
アモルファス要素を合成するために、酒石酸を種々のアルコールと反応させ、米国特許出願第13/095,784号に示される合成スキームに示されるようなジ−エステルを製造した。例えば、メントール、イソメントール、ネオメントール、イソネオメントールおよび任意の立体異性体およびこれらの混合物のような種々のアルコールをエステル化に使用してもよい。複数の脂肪族アルコールの混合物をエステル化に使用してもよい。例えば、2種類の脂肪族アルコールの混合物をエステル化に使用してもよい。脂肪族アルコールのモル比は、25:75〜75:25、40:60〜60:40、または約50:50であってもよい。酒石酸と反応させたときに、混合物がアモルファス化合物を形成する適切な脂肪族アルコールの例としては、シクロヘキサノールおよび置換シクロヘキサノール(例えば、2−、3−または4−tert−ブチル−シクロヘキサノール)が挙げられる。いくつかの実施形態では、2モル当量以上のアルコールをこの反応に使用し、酒石酸のジエステルを製造してもよい。1モル当量のアルコールを使用すると、その結果は、ほとんどがモノエステルである。
ある実施形態では、アモルファス化合物は、ビス(2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)L−酒石酸エステルまたは(4−t−ブチルシクロヘキシル)−(シクロヘキシル)−L−酒石酸エステルおよび任意の立体異性体を含む。
他の適切なアモルファス要素としては、Morimitsu et.alに対する米国特許出願第13/095,795号に開示されているものが挙げられ、参照することで全体的に本明細書に組み込まれる。アモルファス材料は、以下の構造を有する化合物、
を含んでいてもよく、R、RおよびRは、独立して、炭素原子を1〜40個含む直鎖、分枝鎖または環状の飽和または不飽和、置換または非置換であってもよいアルキル基、または置換または非置換の芳香族基またはヘテロ芳香族基、およびこれらの混合物である。特に、トリ−DL−メンチルクエン酸エステル(TMC)は、印刷画像に適切な熱特性およびレオロジー特性を与え、堅牢性を付与する望ましいアモルファス候補物質である。
これらのアモルファス材料は、クエン酸のエステル化反応によって合成される。特に、本明細書に開示されている合成スキームにしたがって、クエン酸を種々のアルコールと反応させ、トリエステルを製造した。いくつかの実施形態では、相転移インク組成物は、エステル化反応において、クエン酸と少なくとも1つのアルコールから合成されたアモルファス化合物を用いることによって得られる。
いくつかの実施形態では、アモルファス化合物は、以下の式を有するジウレタン化合物、
を含んでいてもよく、ここで、Zは、
からなる群から選択され、Zは、ジウレタンの式の窒素原子のいずれかの側に*がつけられた結合を介して接続していてもよく、R、Rは、それぞれ、(i)炭素原子を1〜8個含む直鎖または分枝鎖であってもよいアルキル基、または(ii)アリール基であり、但し、Zが−(CH−である場合、RおよびRは両方とも−(CH−C(n=0〜4)ではない。R、Rは、それぞれ、メチル、エチル、プロピル、(n−、iso−、sec−およびt−)ブチル、(n−、iso−、t−などの)ペンチル、(n−、iso−、t−などの)ヘキシル、(n−、iso−、t−などの)ヘプチル、または(n−、iso−、t−などの)オクチルを含む任意の直鎖または分枝鎖のアルキルであってもよい。
ある実施形態では、RおよびRは、独立して、
からなる群から選択される。
ある実施形態では、zは、−(CH−であり、R、Rは、両方とも、
である。RおよびRは、縮合環アルコール、ヒドロアビエチルアルコール(例えば、ロジンアルコール)、イソボルネオール、オクチルフェノールエトキシレート(例えば、Rhodia製Igepal CA210)であってもよい。
これらの材料は、吐出温度付近(≦140℃、または100〜140℃、または105〜140℃)で相対的に低い粘度を示す(<10センチポイズ(cp)、または1〜100cp、または5〜95cp)が、室温では非常に高い粘度を示す(>10cp)。
いくつかの実施形態では、アモルファス化合物を結晶性化合物と一緒に配合し、固体インク組成物を作成する。このインク組成物は、良好なレオロジープロフィールを示す。K−proofにより、固体インク組成物によってコーティング紙の上に作られた印刷サンプルは、優れた堅牢性を示す。さらに、エステル基剤として酒石酸を用いると、低コストであり、潜在的に生体由来の供給源から得られるというさらなる利点を有する。
いくつかの実施形態では、エステル化反応において、酒石酸と少なくとも1つのアルコールから合成される新規アモルファス化合物を用いることによって、固体インク組成物が得られる。固体インク組成物は、結晶性化合物および着色剤と組み合わせてアモルファス化合物を含む。本実施形態は、所望なレベルの粘度を維持しつつ、液体から固体への鋭敏な相転移を実現し、硬く、堅牢性の高い印刷画像を得やすくするために、あるバランスのアモルファス化合物と結晶性化合物を含む。このインクで作られる印刷物は、市販のインクと比べ、例えば、引っ掻きに対する堅牢性が良好という利点を示した。したがって、固体インクのためのアモルファス化合物を与える本発明の酒石酸エステルは、望ましいレオロジープロフィールを有し、インクジェット印刷のための多くの要求事項を満たす堅牢性の高いインクを作ることが発見された。
いくつかの実施形態では、アモルファス材料は、インク組成物の合計重量の5重量%〜40重量%、または5重量%〜35重量%、または10重量%〜30重量%の量で存在する。
結晶性要素は、アミド、芳香族エステル、直鎖ジエステル、ウレタン、スルホン、芳香族基を含む酒石酸エステル誘導体、またはこれらの混合物を含んでいてもよい。
適切な結晶性要素としては、Morimitsu et.alに対する米国特許出願第13/457,221号(代理人整理番号第20110665−397243)、名称「Phase Change Ink Comprising Crystalline Amides」(参照することで全体的に本明細書に組み込まれる)に開示されているものが挙げられる。これらの結晶性材料は、以下の構造、
を含み、式中、RとRは、同じであってもよく、異なっていてもよく、R、Rは、それぞれ独立して、(i)直鎖または分枝鎖、環状または非環状、置換または非置換、飽和または不飽和のアルキル基であってもよく、場合により、アルキル基の中にヘテロ原子が存在していてもよく、いくつかの実施形態では、炭素原子を1〜40個、1〜20個、または1〜10個含むアルキル基、(ii)置換または非置換のアリールアルキル基であってもよく、アリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖または分枝鎖、環状または非環状、置換または非置換、飽和または不飽和であってもよく、場合により、アリールアルキル基のアリール部分またはアルキル部分のいずれかにヘテロ原子が存在していてもよく、いくつかの実施形態では、炭素原子を4〜40個、7〜20個、または7〜12個含むアリールアルキル基、および(iii)置換または非置換の芳香族基であってもよく、置換基は、直鎖、分枝鎖、環状または非環状のアルキル基であってもよく、場合により、芳香族基にヘテロ原子が存在していてもよく、炭素原子を3〜40個、6〜20個、または6〜10個含む芳香族基からなる群から選択される。
適切な結晶性要素としては、Morimitsu et.alに対する米国特許出願第13/456,916号(代理人整理番号第20110362−396157)、名称「Phase Change Ink Comprising Aromatic Ethers」(参照することで、全体的に本明細書に組み込まれる)に開示されているものが挙げられる。これらの結晶性材料は、以下の構造、
〔式中、R10とR11は、同じであってもよく、異なっていてもよく、R10、R11は、それぞれ独立して、(i)直鎖または分枝鎖、環状または非環状、置換または非置換、飽和または不飽和のアルキル基であってもよく、場合により、アルキル基の中にヘテロ原子が存在していてもよく、いくつかの実施形態では、炭素原子を1〜40個、1〜20個、または1〜10個含むアルキル基、(ii)置換または非置換のアリールアルキル基であってもよく、アリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖または分枝鎖、環状または非環状、置換または非置換、飽和または不飽和であってもよく、場合により、アリールアルキル基のアリール部分またはアルキル部分のいずれかにヘテロ原子が存在していてもよく、いくつかの実施形態では、炭素原子を4〜40個、7〜20個、または7〜12個含むアリールアルキル基、および(iii)置換または非置換の芳香族基であってもよく、置換基は、直鎖、分枝鎖、環状または非環状のアルキル基であってもよく、場合により、芳香族基にヘテロ原子が存在していてもよく、炭素原子を3〜40個、6〜20個、または6〜10個含む芳香族基からなる群から選択されるが、この数は、これらの範囲から外れていてもよい〕、およびこれらの混合物を含み、但し、R10およびR11のうち、少なくとも1つは芳香族基であり、pは、0または1である。
結晶性芳香族エーテルの非限定的な例としては、
およびこれらの混合物が挙げられる。
適切な結晶性材料は、以下の構造を有する脂肪族直鎖二酸のエステル、
を含んでいてもよく、式中、R12は、置換または非置換のアルキル鎖であってもよく、−(CH−から−(CH12−からなる群から選択され、R13、R14は、それぞれ互いに独立して、置換または非置換の芳香族またはヘテロ芳香族基からなる群から選択され、置換基はアルキル基を含み、アルキル部分が、直鎖、分枝鎖または環状であってもよい。
適切な結晶性材料は、以下の構造を有するジウレタン、
を含んでいてもよく、式中、Qは、アルカンジイルであり、R15、R16は、それぞれ独立して、1個以上のアルキルで場合により置換されたフェニルまたはシクロヘキシルであり、iは、0または1であり、jは、0または1であり、pは、1〜4であり、qは、1〜4である。このような実施形態のうち、特定のものでは、R15およびR16は、それぞれ、独立して、1個以上のメチルまたはエチルで場合により置換されたフェニルまたはシクロヘキシルである。このような実施形態のうち、特定のものでは、R15およびR16は、フェニルである。ある実施形態では、Qは、−(CH−であり、nは、4〜8である。このような実施形態のうち、特定のものでは、nは6である。ある実施形態では、R15およびR16は、それぞれ独立して、ベンジル、2−フェニルエチル、2−フェノキシエチル、C(CH−、シクロヘキシル、2−メチルシクロヘキシル、3−フェニルプロパニル、3−メチルシクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、2−メチルシクロヘキシルメチル、3−メチルシクロヘキシルメチル、4−メチルシクロヘキシルメチル、4−エチルシクロヘキサニルから選択される。
適切な結晶性要素は、以下の構造を有するスルホン化合物、
〔式中、R17とR18は、同じであってもよく、異なっていてもよく、R17およびR18は、それぞれ互いに独立して、(i)直鎖または分枝鎖、環状または非環状、置換または非置換、飽和または不飽和のアルキル基であってもよく、場合により、アルキル基の中にヘテロ原子が存在していてもよく、いくつかの実施形態では、炭素原子を1〜40個、1〜20個、または1〜10個含むが、この数は、これらの範囲から外れていてもよい、アルキル基、(ii)置換または非置換のアリールアルキル基であってもよく、アリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖または分枝鎖、環状または非環状、置換または非置換、飽和または不飽和であってもよく、場合により、アリールアルキル基のアリール部分またはアルキル部分のいずれかにヘテロ原子が存在していてもよく、いくつかの実施形態では、炭素原子を4〜40個、7〜20個、または7〜12個含むが、この数は、これらの範囲から外れていてもよい、アリールアルキル基、および(iii)置換または非置換の芳香族基であってもよく、置換基は、直鎖、分枝鎖、環状または非環状のアルキル基であってもよく、場合により、芳香族基にヘテロ原子が存在していてもよく、炭素原子を3〜40個、6〜20個、または6〜10個含むが、この数は、これらの範囲から外れていてもよい、芳香族基からなる群から選択される〕およびこれらの混合物であってもよい。
ある実施形態では、R17およびR18は、それぞれ独立して、1個以上のハロ基、アミノ基、ヒドロキシ基またはシアノ基で場合により置換されたアルキルまたはアリールであるか、または、R17およびR18と、これらが接続しているS原子とを合わせてヘテロ環を形成する。このような実施形態のうち、特定のものでは、R17およびR18は、それぞれ独立して、場合により置換されたアルキル、例えば、メチル、エチル、イソプロピル、n−ブチルまたはt−ブチルである。このような実施形態のうち、特定のものでは、RおよびRは、それぞれ独立して、場合により置換されたアリール、例えば、フェニルまたはベンジルである。ある実施形態では、R17およびR18は、それぞれ独立して、1個以上のアミノ、クロロ、フルオロ、ヒドロキシ、シアノまたはこれらの組み合わせで置換される。アリール基の置換基は、フェニル基のオルト位、メタ位またはパラ位に作られてもよく、これらの組み合わせの位置に作られてもよい。ある実施形態では、R17およびR18は、それぞれ独立して、2−ヒドロキシエチルまたはシアノメチルである。
ある実施形態では、結晶性要素は、ジフェニルスルホン、ジメチルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−アミノフェニル)スルホン、ビス(3−アミノフェニル)スルホン、ビス(4−クロロフェニル)スルホン、ビス(4−フルオロフェニル)スルホン、2−ヒドロキシフェニル−4−ヒドロキシフェニルスルホン、フェニル−4−クロロフェニルスルホン、フェニル−2−アミノフェニルスルホン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ジベンジルスルホン、メチルエチルスルホン、ジエチルスルホン、メチルイソプロピルスルホン、エチルイソプロピルスルホン、ジ−n−ブチルスルホン、ジビニルスルホン、メチル−2−ヒドロキシメチルスルホン、メチルクロロメチルスルホン、スルホラン、3−スルホランおよびこれらの混合物を含んでいてもよい。
結晶性化合物は、以下の式を有する酒石酸エステル
を含んでいてもよく、式中、R19およびR20は、それぞれ独立して、低級アルキルおよびアルコキシで場合により置換されたアリールまたはヘテロアリールであり、各nは、独立して、0〜3である。ある実施形態では、R19およびR20は、それぞれ独立して、場合により置換されたアリール、例えばフェニルである。ある実施形態では、R19およびR20は、それぞれ独立して、置換されていないか、またはメチル、エチル、イソプロピル、メトキシまたはエトキシで置換されている。ある実施形態では、R19およびR20は、それぞれ独立して、メチルまたはメトキシで場合により置換されたフェニルである。
ある実施形態では、R19およびR20は、それぞれ独立して、
およびこれらの混合物からなる群から選択される。
ある実施形態では、酒石酸の骨格は、L−(+)−酒石酸、D−(−)−酒石酸、DL−酒石酸、またはメソ酒石酸、これらの混合物から選択される。
ある実施形態では、結晶性化合物は、ジベンジルL−酒石酸エステル、ジフェネチルL−酒石酸エステル、ビス(3−フェニル−1−プロピル)L−酒石酸エステル、ビス(2−フェノキシエチル)L−酒石酸エステル、ジフェニルL−酒石酸エステル、ビス(4−メチルフェニル)L−酒石酸エステル、ビス4−メトキシルフェニル)L−酒石酸エステル、ビス(4−メチルベンジル)L−酒石酸エステル、ビス(4−メトキシルベンジル)L−酒石酸エステル、およびこれらの混合物からなる群から選択される。
結晶性材料は、鋭敏な結晶化、140℃では比較的低い粘度(≦10センチポイズ(cp)、または0.5〜20cp、または1〜15cp)を示すが、室温では非常に高い粘度(>10cp)を示す。これらの材料は、融点(T溶融)が150℃未満、または65〜150℃、または66〜145℃であり、結晶化温度(T結晶)が60℃より大きく、または60〜140℃、または65〜120℃である。T溶融とT結晶のΔTは、55℃未満である。
いくつかの実施形態では、結晶性材料は、インク組成物の合計重量の60重量%〜95重量%、または65重量%〜95重量%、または70重量%〜90重量%の量で存在する。
本実施形態の相転移インク組成物は、無機核化剤を含む。無機核化剤としては、シリカ、二酸化ケイ素、アルミナ、酸化亜鉛、混合した無機酸化物、タルク、マイカ、およびバリウム、カルシウム、ナトリウム、リチウム、アルミニウムの塩などの材料が挙げられる。一実施形態では、無機核化剤は、二酸化ケイ素である。このような無機核化剤は、単独で使用してもよく、または混合物として使用してもよい。
ある実施形態では、無機核化剤は、ナノ粒子である。無機核化剤の粒径は、典型的には、2ナノメートル(nm)〜300nmの範囲である。一実施形態では、インク組成物は、粒径が10nm〜100nmの無機核化剤粒子を含む。
典型的には、無機核化剤は、インク組成物の合計重量を基準として、0.1〜10重量%、0.5〜5重量%、または1〜3重量%の量で存在する。
本実施形態では、固体インク組成物は、着色剤と組み合わせて結晶材料およびアモルファス材料も含んでいてもよい。本実施形態は、所望なレベルの粘度を維持しつつ、液体から固体への鋭敏な相転移を実現し、硬く、堅牢性の高い印刷画像を得やすくするために、あるバランスのアモルファス化合物と結晶性化合物を含む。このインクで作られる印刷物は、市販のインクと比べ、例えば、引っ掻きに対する堅牢性が良好という利点を示した。したがって、あるバランスのアモルファス化合物と結晶性化合物を含んで得られたインク組成物は、良好なレオロジープロフィールを示し、インクジェット印刷のための多くの要求事項を満たす。
インク組成物は、具体的な実施形態では、顔料または染料であってもよい着色剤を、インク組成物の合計重量の少なくとも0.1重量%〜50重量%、または少なくとも0.2重量%〜20重量%、0.5重量%〜10重量%、1重量%〜5重量%の量で含む。
着色剤をインク担体に溶解または分散させることができる限り、染料、顔料、これらの混合物などを含む任意の望ましい着色剤または有効な着色剤を相転移インク組成物に使用してもよい。インク担体に分散または溶解させることができ、他のインク要素と相溶性である限り、任意の染料または顔料を選択してもよい。転相担体組成物を従来の相転移インク着色剤材料(例えば、Color Index(C.I.)Solvent Dye、Disperse Dye、改変したAcid and Direct Dye、Basic Dye、Sulphur Dye、Vat Dyeなど)と組み合わせて使用してもよい。
ポリマー染料を使用することもできる。
いくつかの実施形態では、溶融状態で、得られた固体インクは、吐出温度での粘度が1〜22cp、または4〜15cp、または6〜12cpである。吐出温度は、典型的には、100℃〜140℃の範囲に含まれる。いくつかの実施形態では、固体インクは、室温での粘度は10cpより大きい。いくつかの実施形態では、固体インクは、DSCによって10℃/分の速度で測定した場合、T溶融が65〜140℃、または70〜140℃、80〜135℃であり、T結晶が40〜140℃、または45〜30℃、50〜120℃である。
インクは、画像が酸化しないように保護するために、場合により酸化防止剤を含んでいてもよく、また、インク容器内で加熱した溶融物として存在している間にインク成分が酸化しないように保護してもよい。酸化防止剤が存在する場合、酸化防止剤は、インク中に望ましい任意の量または有効な量で、例えば、インクの0.25重量%〜10重量%、または1重量%〜5重量%の量で存在していてもよい。
いくつかの実施形態では、溶媒染料が使用される。本発明で使用するのに適した溶媒染料の例としては、本明細書に開示しているインク担体との相溶性のため、スピリット可溶性染料を挙げることができる。
インク基剤中の顔料分散物は、分散剤によって安定化されていてもよい。また、顔料を液体媒剤に分散させるために、場合により、1種類の分散剤または分散剤の組み合わせを提供してもよい。典型的には、インク媒剤中で粒子を安定化するために、分散剤を使用してもよい。分散剤は、一般的に、分散剤を顔料粒子に固定する第1の官能基と、インク媒剤と相溶性である第2の官能基とを含む。第1の官能基は、顔料粒子を任意の適切な様式で(例えば、水素結合、化学結合、酸塩基反応、ファンデルワールス相互作用など)顔料分子に適切に固定または吸着することができる。したがって、分散剤を顔料粒子に固定する適切な第1の官能基の例としては、エステル、アミド、カルボン酸、ヒドロキシル基、酸無水物、ウレタン、尿素、アミン、アミド、塩(例えば、四級アンモニウム塩)などの官能基が挙げられる。第1の官能基は、分散剤を着色剤粒子に固定し、その結果、分散剤は、例えば、顔料粒子に吸着し、接続するか、またはグラフト接合する。同様に、インク媒剤と相溶性である第2の官能基の例としては、アルキル基のような基が挙げられ、直鎖または分枝鎖、飽和または不飽和などであってもよい。場合により、個々の分散剤または組み合わせを共力剤とともに用いてもよい。
分散剤は、固体インク中に任意の有効な量で、例えば、インクの0.1重量%〜40重量%、例えば、5重量%〜25重量%、または1重量%〜13重量%の量で存在していてもよい。
いくつかの実施形態では、溶融状態で、相転移インクのインク担体は、吐出温度での粘度が1〜22cp、または4〜15cp、または6〜12cpであってもよい。吐出温度は、典型的には、100℃〜140℃の範囲に含まれる。いくつかの実施形態では、固体インクは、室温での粘度は10cpより大きい。いくつかの実施形態では、固体インクは、DSCによって10℃/分の速度で測定した場合、T溶融が65〜140℃、または70〜140℃、80〜135℃であり、T結晶が40〜140℃、または45〜30℃、50〜120℃である。
インク組成物は、任意の望ましい方法または適切な方法で調製することができる。例えば、インク担体のそれぞれの要素を一緒に混合した後、混合物を少なくともその融点まで、例えば、60℃〜150℃、80℃〜145℃、85℃〜140℃まで加熱してもよい。インク成分を加熱する前、またはインク成分を加熱した後に着色剤を加えてもよい。顔料が所定の着色剤である場合、溶融した混合物をアトライタまたはボールミル装置または他の高エネルギー混合装置で研磨し、顔料をインク担体に分散させてもよい。次いで、加熱した混合物を5秒〜30分間またはそれ以上攪拌し、実質的に均質で均一な溶融物を得た後、インクを周囲温度(典型的には20℃〜25℃)まで冷却する。このインクは、周囲温度で固体である。具体的な実施形態では、生成プロセス中に、溶融状態のインクを型に注ぎ、冷却して固化させ、インクスティックを作成する。
直接的に印刷するインクジェットプロセスおよび間接的に(オフセットで)印刷するインクジェット用途のための装置にこのインクを使用してもよい。本明細書に開示する別の実施形態は、本明細書に開示するインクをインクジェット印刷装置に組み込むことと、インクを溶融させることと、溶融したインクの液滴を記録基材の上に画像の模様になるように吐出させることとを含むプロセスに関する。本明細書に開示するインクを任意の適切な基材とともに使用してもよく、またはコーティング紙および普通紙を含む記録シートを使用してもよい。透明材料、布地、繊維製品、プラスチック、ポリマー膜、無機記録媒体(例えば、金属および木材など)を含む任意の適切な基材または記録シートを使用してもよい。
このような堅牢性の高いインクを、印刷装置とともに高速で使用してもよい。典型的には、プロダクションデシタルプレスを100〜500フィート/分またはそれ以上の速度で印刷する。これには、印刷した紙が積み重ねられるか(切断したシートのプリンタ)または巻き取られる(連続供給プリンタ)ときに迅速な印刷プロセスの間に印刷した画像の裏移りを防ぐために、紙の上に置かれると非常に迅速に固化させることが可能なインクが必要である。迅速な結晶化は、堅牢性の高い結晶性−アモルファスインクの一般的な性質でもなく、固有の性質でもない。したがって、すべての結晶性−アモルファスインクが迅速な印刷に適しているわけではない。
迅速な印刷のために試験インクの適合性を評価するために、結晶性要素を含有する相転移インクの結晶加速度を測定するための定量的な方法を開発した。時間分解光学顕微鏡(TROM)は、さまざまなサンプル間の比較を与え、その結果、迅速に結晶化するインクの設計に関してなされた進歩をモニタリングする有用なツールである。
TROMは、偏光光学顕微鏡(POM)を用い、結晶の概観および成長を監視する。サンプルを、顕微鏡の交差する偏光板の間に置く。結晶性材料は、複屈折であるため、目に見える。光を透過しないアモルファス材料または液体(例えば、溶融状態のインク)は、POMでは黒色に見える。したがって、POMは、結晶性要素を見ると、画像のコントラストを与え、溶融状態から設定温度まで冷却すると、結晶性−アモルファスインクの結晶化動力学を追跡することができる。偏光光学顕微鏡(POM)によって結晶性要素を見ると、並外れた画像のコントラストが可能になる。
異なるサンプルおよびさまざまなサンプルの間の比較を可能にするデータを得るために、標準化されたTROM実験条件を設定し、その目標は、実際の印刷プロセスに関連する多くのパラメータとして含む。
主要な設定パラメータは、以下のものを含む。
(a)直径が16〜25mmであり、厚みが0.2mm〜0.5mmであるガラススライド
(b)インクサンプルの厚みは、5〜25ミクロンの範囲
(c)40℃に設定した冷却温度。
結晶化の測定のために、オフラインのホットプレートによってサンプルを予想吐出温度(粘度10〜12cp)まで加熱し、次いで、光学顕微鏡に接続した冷却ステージに移す。冷却ステージは、あらかじめ設定した温度で恒温状態にあり、熱および液体窒素を制御しつつ供給することによって維持される。この実験の設定は、現実の印刷プロセスでインク液滴が上に吐出されると予想されるドラム/紙の温度をモデリングする(本開示で報告する実験の場合、40℃)。結晶の生成および成長をカメラで記録する。
TROMプロセスの主要なプロセスが図1に示され、アモルファス要素および結晶性要素だけを含有する(染料または顔料を含まない)主要なインク基剤を用いる測定プロセスの主要な工程を強調している。POMで見ると、溶融状態であり、ゼロ時に、結晶性−アモルファスインクは、まったく光が通過しないため黒色に見える。サンプルが結晶化するにつれて、結晶領域は明るく見える。TROMによって報告される数は、最初の結晶(結晶化オンセット)から最後の結晶(結晶化終了)までの時間を含む。
TROMプロセスの主要な測定されるパラメータを以下に記載する。
ゼロ時(T=0秒)=溶融サンプルを顕微鏡の下にある冷却ステージに置く
Tオンセット=最初の結晶が現れた時間
T成長=最初の結晶(Tオンセット)から結晶化終了(T合計)までの結晶成長時間
T合計=Tオンセット+T成長
選択したインクについてTROM方法を用いて得られた結晶化時間は、実際の印刷デバイス中でのインク液滴の結晶化時間と思われる時間と同じではないことが理解されるべきである。プリンタのような実際の印刷デバイスでは、インクは、もっと迅速に固化する。本願発明者らは、TROM方法によって測定されるような合計結晶化時間と、プリンタ中のインクの固化時間との間に良好な相関関係があると結論づけた。上述の標準化された条件において、TROM方法によって決定される場合、インクが10〜15秒以内、またはそれより短い時間で固化することも結論づけられ、迅速な印刷、典型的には、100フィート/分またはそれより速い速度での印刷に適している。したがって、本開示の目的のために、15秒よりも低い結晶加速度は、迅速な結晶化と考えられる。
(実施例1)
インクサンプル1:ジベンジルヘキサン−1,6−ジイルジカルバメート(78.4g)、ジ−DL−メンチルL−酒石酸エステル(19.6g)、Solvent Blue 101(2g)を合わせ、140℃で1時間攪拌した。この混合物を、IKA Ultra−Turrax T10ホモジナイザを用い、14000rpmで20分間均質化した後、このインクをアルミニウム皿に取り出した。インクサンプル2:ジベンジルヘキサン−1,6−ジイルジカルバメート(7.52g)、ジ−DL−メンチルL−酒石酸エステル(1.88g)、Solvent Blue 101(0.2g)および分散剤Solsperse 32000(0.2g)を合わせ、140℃で1時間攪拌した。得られた溶液に、PlasmaChem GmbHから得た二酸化ケイ素PL−SiOFフュームドシリカ(0.2g)を加え、混合物をさらに1時間攪拌し、シリカ粒子を確実に濡らした。この混合物を、IKA Ultra−Turrax T10ホモジナイザを用い、14000rpmで20分間均質化した後、このインクをアルミニウム皿に取り出した。インクサンプル3:ジベンジルヘキサン−1,6−ジイルジカルバメート(6.14g)、ジ−DL−メンチルL−酒石酸エステル(1.54g)、Solvent Blue 101(0.16g)および分散剤Solsperse 32000(0.08g)を合わせ、140℃で1時間攪拌した。得られた溶液に、40nm NanoArc(登録商標)Nanophaseから得た40nm酸化アルミニウムである酸化アルミニウムナノ粉末(0.08g)を加え、混合物をさらに1時間攪拌し、シリカ粒子を確実に濡らした。この混合物を、IKA Ultra−Turrax T10ホモジナイザを用い、14000rpmで20分間均質化した後、このインクをアルミニウム皿に取り出した。インクサンプル4:40nmのNanoArc(登録商標)酸化アルミニウムナノ粉末を100nmのNanoArc(登録商標)酸化アルミニウムナノ粉末に変えた以外は、インクサンプル3と同じ。
(実施例2)
インクサンプル2のレオロジーを測定し、このデータから、インクが140℃でニュートン性粘度を示すことがわかり(図2を参照)、また、同じ温度で吐出可能な粘度(約11cp)を示すことがわかった(図3を参照)。
(実施例3)
インクサンプルの結晶化速度をTROM手順によって測定し、以下の表1に示す。無機ナノ粒子添加剤を加えたインクサンプル2は、コントロールインクサンプル1よりも迅速に結晶化する。

Claims (9)

  1. 相転移インクであって、
    ビス(2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)L−酒石酸エステル、その任意の立体異性体、およびこれらの混合物からなる群から選択されるアモルファス化合物と、
    以下の式を有する結晶性化合物と、

    (式中、Qは、アルカンジイルであり、R 15 およびR 16 は、それぞれ独立して、1個以上のアルキルで置換されていてもよいフェニルまたはシクロヘキシルであり、iは、0または1であり、jは、0または1であり、pは、1〜4であり、qは、1〜4である。)
    二酸化ケイ素とを含み、
    前記相転移インクが、二酸化ケイ素を含まない同じ組成物よりも迅速に液体状態から結晶化する、相転移インク。
  2. 前記二酸化ケイ素は、粒径が2ナノメートル〜300ナノメートルである、請求項1に記載の相転移インク。
  3. 前記二酸化ケイ素が、相転移インクの合計重量を基準として0.1重量%〜10重量%の量で存在する、請求項1に記載の相転移インク。
  4. 更に分散剤を含む、請求項1に記載の相転移インク。
  5. 前記アモルファス化合物が、相転移インクの合計重量を基準として5重量%〜40重量%の量で存在する、請求項1に記載の相転移インク。
  6. 前記結晶性化合物が、相転移インクの合計重量を基準として60重量%〜95重量%の量で存在する、請求項1に記載の相転移インク。
  7. 前記結晶性化合物と前記アモルファス化合物との重量比が60:40〜95:5である、請求項1に記載の相転移インク。
  8. 140℃の温度での粘度が1cp〜22cpである、請求項1に記載の相転移インク。
  9. 室温での粘度が10 cpより大きい、請求項1に記載の相転移インク。
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