JP6009962B2 - 無線送信装置、無線受信装置、及び方法 - Google Patents

無線送信装置、無線受信装置、及び方法 Download PDF

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Description

本発明の実施の形態は、無線送信装置、無線受信装置、及び方法に関する。
従来、送信機は拡散符号を送信し、受信機は拡散符号の複素共役を係数とするマッチドフィルタへ受信信号を通し、そしてピークを検出することで、拡散符号が送信されたことと、そのタイミングを得る方法が知られている。本方法により拡散利得を得ることができ、より小さな信号でも受信が可能となり、長距離の通信が可能となる。また、変調信号に拡散符号を乗算し、受信側でタイミングをそろえて拡散符号の複素共役を乗じ、結果を加算することで変調信号を取り出すスペクトラム拡散通信が知られており、こちらも長距離伝送によって信号が弱くなっても、拡散利得を得ることで復調が可能となる。
しかし、大きな拡散利得を得るためには、拡散符号長を長くしなければならない。すると、送受信機間のキャリア周波数に差がある周波数オフセット環境、あるいは送信機または受信機の移動に伴うフェージング環境では、受信した拡散符号の冒頭と尾端では位相が回転してしまい、逆拡散の過程で信号を加算したときに大きな利得を得られなくなってしまう。
このように従来の拡散符号を用いた通信においては、周波数オフセットやフェージングにより性能が劣化するという問題がある。
発明が解決しようとする課題は、周波数オフセットやフェージングの存在下でも長い拡散符号を用いて拡散利得を得る無線送信装置、無線受信装置、及び方法を提供することを目的とする。
実施の形態によれば、無線受信装置は、生成部と、乗算部と、差分検出部と、加算部と、信号検出部とを備えている。生成部は、送信機から送信される無線信号の変換前の信号である第1拡散符号と同様な第2拡散符号を生成する。乗算部は、前記無線信号を変換したディジタル受信信号と、前記第2拡散符号とを複素乗算して乗算信号を得る。差分検出部は、隣接するサンプルでの2つの乗算信号のうち、どちらか一方の乗算信号の複素共役と他方の乗算信号とを複素乗算して検出信号を得る。加算部は、全てのサンプルで得られる検出信号を加算して加算信号を得る。信号検出部は、前記加算信号のピークがある閾値以上になるかどうかを検出する。
第1の実施の形態における通信システムのブロック図。 第1の実施の形態における送信機のブロック図。 第1の実施の形態における受信機のブロック図。 第1の実施の形態における受信機の動作を示す図。 図3の無線受信部で得られるディジタル受信信号のコンスタレーションを示す図。 図3の無線受信部で得られるディジタル受信信号のスペクトラムを示す図。 図3の系列乗算部の出力信号の図5Aに対応する図。 図3の低域通過フィルタの出力信号のスペクトラムを示す図。 図3の差分検出部の出力信号の図5Aに対応する図。 図3の加算部の出力信号のスペクトラムを示す図。 第3の実施の形態における送信機のブロック図。 第3の実施の形態における受信機のブロック図。
以下、図面を参照しながら実施の形態に係る無線送信装置、無線受信装置、及び方法について詳細に説明する。特に、スペクトル拡散通信において拡散符号を検出することについて説明する。なお、以下の実施の形態では、同一の番号を付した部分については同様の動作を行うものとして、重ねての説明を省略する。
実施の形態では、送信機から送信した信号を受信機が受信し、信号の有無を検出することを説明する。さらに第3の実施の形態では、信号に乗った情報を得ることも可能にすることを説明する。
(第1の実施の形態)
本実施の形態における通信システムについて図1を参照して説明する。
本実施の形態の通信システムは、送信機100から送信アンテナ101を介して信号を送信し、受信機150がアンテナ151を介して信号を受信する。受信機150が送信機100からの信号の有無を検出する。さらに受信機150は信号に乗った情報を得ることも可能になる。
次に、本実施の形態の送信機100について図2を参照して説明する。図2は送信機100の一例であるブロック図である。
送信機100は、送信アンテナ101、拡散系列生成部201、及び無線送信部202を備えている。
拡散系列生成部201は、拡散系列を生成し、無線送信部202へと送る。以下では、系列のk番目の値がc(k)であり長さがNの、以下の実施の形態で示される式で表される系列を、拡散符号として用いるものとする。なお、拡散符号を構成する各要素をチップ、そしてチップの送信レートをチップレートと呼ぶ。拡散符号は、特に限定されないが例えば、Zaddof-Chu系列を使用する。
無線送信部202は、拡散系列生成部201で得られた拡散系列をアナログ信号へ変換し、さらに無線信号へと変換して、この無線信号を送信アンテナ101から送信する。言い換えれば、拡散符号で変調された無線周波数の信号が送信される。
次に、本実施の形態の受信機150について図3を参照して説明する。図3は、本実施の形態における受信機の構成を示す図である。
受信機150は、受信アンテナ151、無線受信部301、差分型マッチドフィルタ300、及び信号検出部307を備えている。さらに、差分型マッチドフィルタ300は、拡散系列生成部302、系列乗算部303、低域通過フィルタ304、差分検出部305、及び加算部306を備えている。
無線受信部301は、受信アンテナ151で受信した無線信号を、ベースバンド周波数へ周波数変換し、周波数変換された無線信号を内蔵するアナログ−ディジタル変換器によってディジタル受信信号へ変換する。以下、サンプル番号kにおいて得られたディジタル受信信号をr(k)とする。得られたディジタル受信信号は差分型マッチドフィルタ300へと送られる。
差分型マッチドフィルタ300は、受信したディジタル受信信号と、送信時に用いた拡散系列との相関値を求めて出力する。一般的には差分型マッチドフィルタ300は、新しいディジタル受信信号r(k)が入力される度に、新たな1つの結果h(k)を出力するものとする。詳細な原理は後述するが、差分型マッチドフィルタ300は、従来型のマッチドフィルタと同様に、拡散符号が送られてきていて、ちょうど受信した拡散符号がすべてマッチドフィルタに入った時に、出力にピークが現れる。拡散符号が送られていない時や、送られていてもタイミングがずれた状態でマッチドフィルタに入力されている場合は、差分型マッチドフィルタ300の出力は小さい。
信号検出部307は、差分型マッチドフィルタ300の出力を常に監視し、得られた信号の中からピークを検出することによって、拡散符号が送られてきたことと、拡散符号が差分型マッチドフィルタ300へ入力されるタイミングとを検出することができる。信号検出部307は、得られた信号の中のそれぞれの信号のピークがある閾値以上になるかどうかを検出する。
以下、差分型マッチドフィルタ300の動作について詳細に説明する。
拡散系列生成部302は、拡散系列生成部201と同様の動作によって、拡散系列c(k)を生成する。
系列乗算部303は、ディジタル受信信号と拡散系列とを乗算して結果d(k)を得る。この乗算とは、以下の式のように差分型マッチドフィルタ300に入力されたkから始まるk番目のディジタル受信信号と、拡散系列のk番目の要素の複素共役信号とを複素乗算する処理である。
Figure 0006009962
送信機が送った拡散系列とタイミングが一致していれば、拡散符号の複素共役を乗算することで、系列に複素共役系列を掛けることになり、すべて位相が一致した信号が得られる。ただし実際は伝搬路においてフェージングを受けたり、送受信機間の周波数オフセットの影響により、タイミングが一致していても、系列乗算部303で得られる信号には比較的ゆっくりとした位相回転が現れる。乗算結果は、低域通過フィルタへと送られる。
低域通過フィルタ304は、拡散符号が乗算された信号に対して、低域通過フィルタをかける。低域通過フィルタ304は、例えばFIRフィルタ(非巡回型線形フィルタ)により実現できる。低域通過フィルタ304は、低域通過特性を持ったタップ係数t(i)(−T≦i≦T)と、入力された信号とを、以下の式により畳み込んで出力f(k)を出力する。低域通過フィルタ304の出力f(k)は続いて差分検出部305へ送られる。
Figure 0006009962
差分検出部305は、低域通過フィルタ304の出力に対して、隣接する出力の間の差異を検出する。ここで差異とは、2つの複素数の差ではなく、ある入力信号に対して一つ前の入力信号の複素共役を乗じることで得られる複素数を指す。すなわち、差分検出部305は、
Figure 0006009962
を出力する。差分検出部305の出力は続いて加算部306へ送られる。
加算部306は、差分型マッチドフィルタ300に入力されたディジタル受信信号から得られたすべてのg(k)を加算する。すなわち、
Figure 0006009962
なお参考までに、従来の受信機について説明する。従来の受信機では、拡散系列長を長くした場合、あるいは送信機または受信機が高速移動した場合に問題が生じる。いずれの場合も、拡散系列の周期に比べ、移動に伴うドップラ変動が相対的に大きくなり、受信した拡散系列の冒頭と末端では、伝送路が変動し位相回転が加わる。すると系列乗算部303の出力に位相回転が現れ、従来のマッチドフィルタではその出力が小さくなってしまう。位相回転が現れる信号を加算しても出力が小さくなってしまう。
次に、本実施の形態における受信機の動作原理について図4、図5A、図5B、図6A、及び図6Bを参照して説明する。
まず、無線受信部301で得られるディジタル受信信号r(k)は、図5Aに示すようなコンスタレーション及び図5Bに示すようなスペクトラムを有している。ディジタル受信信号r(k)に含まれる送られた拡散符号には、フェージングや送受信機間の周波数オフセットによる位相回転が加わっている。また拡散符号はチップレートに相当する帯域幅を持っている。
系列乗算部303がディジタル受信信号に拡散系列の複素共役を乗じることで、拡散系列による変調が解かれる。系列乗算部303の出力信号を低域通過フィルタ304に通すことで、フィルタの通過帯域の外側にある雑音は切り落とされる。この様子を図6A、及び図6Bに示す。雑音が落とされた後でも、依然としてフェージングや周波数オフセットに伴うスペクトラムのふくらみや周波数シフトは残っている。したがって、低域通過フィルタ304は通過帯域幅を狭くしすぎないほうがよい。通過帯域幅に想定されるドップラ周波数の最大値や周波数オフセットの最大値があっても、信号を通過させることができる帯域幅を低域通過フィルタ304に持たせる必要がある。
続いて、差分検出部305がサンプル間の信号どうしで複素乗算処理を行う。1つのサンプルでの信号に、ひとつ前のサンプルでの信号の複素共役を乗じることで、2サンプル間の信号の位相差に相当する位相を持つ複素数がえられる。送受信機間に固定的な周波数オフセットが生じている場合は、常に同じ位相を持ったベクトルが得られる。フェージングのように変動する伝搬路を通過した場合は、出力した複素数の位相はふらつくものの、角度はおおむね0度付近にある。この様子を示したのが図7Aである。差分検出部305から出力された複素数は、先頭付近と尾端付近でもほぼ同様の位相を持っているため、図7Bに示すようにこれらを加算することで大きい出力信号を得ることができる。
以上に示した第1の実施の形態によれば、ある入力信号に対して一つ前の入力信号の複素共役を乗じることで得られる、隣接する出力の間の差異を検出することにより、ほぼ同様の位相を持つ信号を得ることができ、これらの信号を加算することで大きな信号を得ることができるので、高速なフェージング環境であっても信号の検出が可能となる。さらに、低域通過フィルタ処理により、高雑音環境であっても信号の検出が可能となる。
また第1の実施の形態によれば、拡散符号を送信することによって、逆拡散の過程で差動検波を行う受信機において、逆拡散処理が容易となる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では拡散符号は特に限定されなかったが、本実施の形態では特殊な拡散符号を使用することが第1の実施の形態とは異なる。
本実施の形態では、系列のn番目の値がc(n)であり長さがNの、以下の(式5)で表される系列を、拡散符号として用いる。
Figure 0006009962
ここでC、C、及びωは系列の特徴を示す定数である。また便宜上c(N+n)=c(n)とする。なおj=−1、ω=2π×(拡散符号の周波数)である。
また受信信号r(k)、拡散符号の複素共役の乗算後の信号d(k)(系列乗算部303の出力)、そして低域通過フィルタ304のタップ係数t(i)は第1の実施の形態と同一である。
さらにフィルタ重畳後の系列f(k)(低域通過フィルタ304の出力)、差分検出部305の出力g(k)、そしてkから始まるディジタル受信信号が差分型マッチドフィルタ300に入っているときの演算の結果h(k)(差分型マッチドフィルタ300の出力)は、以下のように展開することができる。
Figure 0006009962
Figure 0006009962
Figure 0006009962
ここで、以下の置き換えを行った。
Figure 0006009962
ここで、サンプルkの次のサンプルk=k+1に対応する信号が差分型マッチドフィルタ300に入ったときのこのフィルタの出力h(k)を考えるために、まずkにおけるsを以下のように求める。
Figure 0006009962
この式は非常に重要な意味を持っている。すなわち、あるサンプルにおけるsは、一つ前のサンプルのsに、予め拡散系列の形状から求められる次の値を乗じることで得られる。
Figure 0006009962
複雑な次の演算は不要である。
Figure 0006009962
次に詳細に解くと、
Figure 0006009962
となる。この式の性質も非常に重要であり、以下の値はkに依存していないことがわかる。
Figure 0006009962
そこで以下の(A)を(B)に置きなおし、
Figure 0006009962
そして、(式10)と(式11)を利用して、sのkに関する総和である(式12−1)の左辺及び(式12−2)の左辺を以下のように表す。
Figure 0006009962
となり、(式12−2)の左辺を求める際には、僅かな演算で済むことが判る。なお、さらに以下も利用できる。
Figure 0006009962
すなわち、kサンプル目においてk=Nについて求めたsは、Nサンプル後のk+Nサンプル目においてk=0のsとして利用できる。すなわち、(式12−2)の大括弧の中の後者のsは、Nサンプル前のs、すなわちs(k−N,N,m,n)を流用できる。
またs(k,N,m,n)は以下のように展開できる。
Figure 0006009962
つまり、一つ前のサンプルにおけるRrrのうち、Rrr(k−1,m+1,n+1)をRrr(k,m,n)に利用することができ、これにRtc(m,n)を乗じることでs(k,N,m,n)を得られる。なおs(k,N,T,n)及びs(k,N,m,T)は流用によって得られないため、計算する必要がある。
最終的にh(k)を求める式は、
Figure 0006009962
となる。
以上の演算を実際に実現するためのフローは以下となる。
まず処理前の準備として、全m及びnにおける次の(C)と、全m及びnにおける次の(D)を求めておく。
Figure 0006009962
後は逐次的に以下の処理を繰り返す。
(ステップS1)サンプル番号kを1だけインクリメントする。
(ステップS2)s(k,N,m,n)(k≠N)の更新。
(ステップS2−1)k=0の場合を除く全てのk、m及びnにおけるs(k,k−1,m,n)の値を、s(k−1,k,m,n)から得る。なお、s(k−1,k,m,n)はkに関して0〜Nまでしか定義されていないので、s(k,N,m,n)は空けたままとなる。
(ステップS3)s(k,N,m,n)の更新。
(ステップS3−1)−T≦m≦T−1及び−T≦n≦T−1のRrr(k,m,n)の値を、Rrr(k−1,m+1,n+1)から得る。そしてRtc(m,n)を乗じてs(k,N,m,n)を得る。
(ステップS3−2)Rrr(k,T,n)及びRrr(k,m,T)を、(式14)に基づいて得る。これにそれぞれRtc(T,n)及びRtc(m,T)を乗じて、残りのs(k,N,m,n)を得る。
(ステップS4)σs_k(k,m,n)の更新。
(ステップS4−1)(式12−1)及び(式12−2)に基づき、σs_k(k−1,m,n)からσs_k(k,m,n)を求める。
(ステップS5)h(k)の算出。
(ステップS5−1)(式17)に基づき、h(k)を求める。
(ステップS6)ステップS1に戻り、次のh(k)を求める。
なお、低域通過フィルタを移動平均フィルタとすると、タップ係数t(i)が全て1となるため、演算がより容易になる。
以上に示した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態での効果に加え、送信機が上記の(式5)で示される拡散符号を使用することによって、受信機が信号の検出をするために少ない処理で済むことができる。すなわち、逆拡散の過程で差動検波を行う受信機において、逆拡散処理が容易となる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、拡散符号を用いてデータを伝送する手段を考える。送信側がデータにあわせて複数の拡散符号を用いる。また受信側は単一の拡散符号を用いるが、その後の低域通過フィルタや差分検出部に工夫することで、送信側でいずれの拡散符号が用いられたかを判断する。
本実施の形態で用いる拡散符号は、これまでのc(n)でなはく、C部分が異なる以下のc(n)及びc(n)であるものとする。
Figure 0006009962
受信機は、これまでc(n)を乗じていた処理において、代わりにc(n)を乗じる。もし送信機が送信に利用していたものがc(n)であれば、第1及び第2の実施の形態と同様にピークが得られる。一方、c(n)が送信されていた場合は、d(k)=r(k+k)c(k)の演算において以下の結果が得られる。
Figure 0006009962
この結果は角周波数ω(C11−C12)の正弦波が得られることを意味している。これをこのまま後段の低域通過フィルタに通してしまうと信号が抑圧されてしまう可能性がある。そこで角周波数−ω(C11−C12)の正弦波を乗じて中心周波数をDC近辺に戻してから、後続の低域通過フィルタ以降の処理を行う。
受信機はc(n)とc(n)のいずれが送られているかを知らないので、上記の周波数変換を含む場合と含まない場合の双方を試し、ピークが得られた方、もしくは高い出力が得られた方を採用する。
次に、本実施の形態の送信機について図8を参照して説明する。この構成は、第1の実施の形態の送信機100に、さらに送信データ生成部801及び系列選択部802が付与された構成である。
送信データ生成部801は、受信機150に伝送したい送信データを生成する。そしてこのデータに基づき、系列選択部802は拡散符号のC部分の値を決める。すなわち、系列選択部802はC11であるかC12であるかを決定する。このC部分に従い、拡散系列生成部803は拡散系列を生成する。以降は第1の実施の形態と同様である。
次に、本実施の形態の受信機について図9を参照して説明する。この構成は、第1の実施の形態の受信機にさらに、周波数変換部901が加わった構成である。
周波数変換部901は、系列乗算部303の出力に対しωとC11とC12で決まる正弦波を乗じて、周波数変換を施してから低域通過フィルタ304へと出力する。この周波数変換を実施する場合と、周波数変換部901が何もしない場合の2種類の差分型マッチドフィルタ900の出力を求め、信号検出部308でピークが得られた方に応じて送信したデータを判定する。
ここでは2種類の拡散符号が使用される場合について説明したが、3種類以上の拡散符号が使用される場合についても上記の説明を素直に拡張すれば可能である。
以上に説明した第3の実施の形態によれば、第2の実施の形態での効果に加え、上記の(式18)及び(式19)を使用することによって、送信側でいずれの拡散符号が用いられたかを受信機で判定することができる。すなわち、逆拡散の過程で差動検波を行う受信機において、容易な処理により拡散符号を見分けることができる。周波数変換を行う場合と行わない場合によって差分型マッチドフィルタから得られる出力に応じて、送信されたデータを判定することができる。換言すれば、位相に含まれる異なる定数を用いた複数の拡散符号を用いて送られた信号を逆拡散して、どちらの定数を使用した拡散符号で送信されたかを判定することができる。
本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100・・・送信機、101・・・送信アンテナ、150・・・受信機、151・・・受信アンテナ、201・・・拡散系列生成部、202・・・無線送信部、300・・・差分型マッチドフィルタ、301・・・無線受信部、302・・・拡散系列生成部、303・・・系列乗算部、304・・・低域通過フィルタ、305・・・差分検出部、306・・・加算部、307・・・信号検出部、801・・・送信データ生成部、802・・・系列選択部、803・・・拡散系列生成部。

Claims (11)

  1. 送信機から送信される無線信号の変換前の信号である第1拡散符号と同様な第2拡散符号を生成する生成部と、
    前記無線信号を変換したディジタル受信信号と、前記第2拡散符号とを複素乗算して乗算信号を得る乗算部と、
    隣接するサンプルでの2つの乗算信号のうち、どちらか一方の乗算信号の複素共役と他方の乗算信号とを複素乗算して検出信号を得る差分検出部と、
    全てのサンプルで得られる検出信号を加算して加算信号を得る加算部と、
    前記加算信号のピークがある閾値以上になるかどうかを検出する信号検出部と、を具備する無線受信装置。
  2. サンプルがk番目の前記第1拡散符号及び前記第2拡散符号は、exp[jωk(k+C)]で表され、ここでj=−1、ω=2π×(拡散符号の周波数)、Cは定数である請求項1に記載の無線受信装置。
  3. 前記第1拡散符号は、送信される情報に応じて異なる定数Cが使用される請求項2に記載の無線受信装置。
  4. 前記乗算信号の周波数を、2つの異なる定数Cとωで決まる角周波数で決まる周波数へ変換して変換済み乗算信号を得る変換部をさらに具備し、
    前記差分検出部は、隣接するサンプルでの2つの前記変換済み乗算信号のうち、どちらか一方の乗算信号の複素共役と他方の乗算信号とを複素乗算して検出信号を得る請求項3に記載の無線受信装置。
  5. 前記乗算信号の周波数を、2つの異なる定数Cとωで決まる角周波数で決まる周波数へ変換して変換済み乗算信号を得る変換部と、
    前記変換済み乗算信号に低域通過フィルタをかけフィルタ済み乗算信号を得るフィルタと、をさらに具備し、
    前記差分検出部は、隣接するサンプルでの2つの前記フィルタ済み乗算信号のうち、どちらか一方の乗算信号の複素共役と他方の乗算信号とを複素乗算して検出信号を得る請求項3に記載の無線受信装置。
  6. 前記信号検出部は、前記変換部が複数の周波数への複数の変換済み乗算信号を得ている場合に、前記加算信号のピークがある閾値以上になった際の周波数に前記第1拡散符号が対応すると判定する請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の無線受信装置。
  7. 前記乗算信号に低域通過フィルタをかけフィルタ済み乗算信号を得るフィルタをさらに具備し、
    前記差分検出部は、隣接するサンプルでの2つの前記フィルタ済み乗算信号のうち、どちらか一方の乗算信号の複素共役と他方の乗算信号とを複素乗算して検出信号を得る請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の無線受信装置。
  8. 拡散符号を生成する生成部と、
    前記拡散符号を無線信号へ変換し、アンテナから送信する送信部と、を具備し、
    サンプルk番目の前記拡散符号は、exp[jωk(k+C)]で表され、ここでj=−1、ω=2π×(拡散符号の周波数)、Cは定数である無線送信装置。
  9. 前記拡散符号は、送信される情報に応じて異なる定数Cが使用される請求項8に記載の無線送信装置。
  10. 送信機から送信される無線信号の変換前の信号である第1拡散符号と同様な第2拡散符号を生成し、
    前記無線信号を変換したディジタル受信信号と、前記第2拡散符号とを複素乗算して乗算信号を得、
    隣接するサンプルでの2つの乗算信号のうち、どちらか一方の乗算信号の複素共役と他方の乗算信号とを複素乗算して検出信号を得、
    全てのサンプルで得られる検出信号を加算して加算信号を得、
    前記加算信号のピークがある閾値以上になるかどうかを検出すること、を具備する無線受信方法。
  11. 拡散符号を生成し、
    前記拡散符号を無線信号へ変換し、アンテナから送信すること、を具備し、
    サンプルがk番目の前記拡散符号は、exp[jωk(k+C)]で表され、ここでj=−1、ω=2π×(拡散符号の周波数)、Cは定数である無線送信方法。
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