JP6005102B2 - ファイバー光起電性デバイスおよびその製造のための方法 - Google Patents

ファイバー光起電性デバイスおよびその製造のための方法 Download PDF

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Description

[0001] この出願は、2008年5月27日に出願された米国仮特許出願第61/05
6,135号に対する優先権を主張し、それを本明細書にそのまま援用する。
連邦政府による資金提供を受けた研究に関する記載
[0002] 該当無し
[0003] プラスチック(ポリマー)材料は、光子に基づく電子工学における使用のため
の新しい媒体として、少なくともこの20年間かなりの注目を受けてきた。例えば太陽電
池のような光起電性デバイスは、負荷をまたいで接続して光にさらした際に、光生成電流
(photo−generated current)を生成することにより、電磁放射
を電気に変換する。ポリマーおよびそれらの複合的な派生物は、それらの都合のいい光学
特性のため、その光起電性デバイスにおける使用に関して高い商業的可能性を有している
。第1に、特定のポリマーはほぼ全ての共鳴する光を電荷キャリアの生成を通してエネル
ギーに変換できる。第2に、そのポリマーおよびそれらの複合的な派生物の光学吸収を、
望まれるバンドギャップを与えるように合わせることができる。例えば、今日のケイ素に
基づく光起電性デバイスには1.1eVのバンドギャップが存在する。第3に、ポリマー
の薄いフィルムの作製に関する製造技術において、単純かつ対費用効果の高い生産技法が
十分に確立されている。
[0004] 最初のプラスチック太陽電池は約20年前に製作されたとは言え、ポリマーに
基づく光起電性デバイスに関する変換効率はまだ無機性の薄いフィルムの光起電性デバイ
スの変換効率には匹敵していない。現在のポリマーに基づく光起電性デバイスは、典型的
には5%よりわずかに大きい変換効率しか示さない。それに対し、結晶質または非結晶ケ
イ素を利用する商業的な光起電性デバイスは一般に、結晶質ケイ素に関して20%を超え
る、非結晶ケイ素に関して4〜12%の変換効率を有する。
[0005] ポリマーに基づく光起電性デバイスが高い効率で機能できなかったいくつかの
理由が存在する。第1の理由は、乏しい電荷キャリアの輸送である。ポリマーおよびポリ
マー複合材料はほぼ全ての共鳴する光を電荷キャリア(電子、正孔または励起子)に変換
することができるが、キャリアの輸送は一般的に乏しい。乏しい電荷キャリア輸送は少な
くとも次の2つの理由のために起こる:1)励起子は再結合される前に非常に短い距離(
典型的には約50nm)しか移動しない;および2)ポリマーに基づく光起電性材料は一
般的に乏しいキャリアの移動性および伝導性を示す。乏しい電荷キャリアの輸送の結果と
して、ポリマーに基づく光起電性デバイスは典型的には極めて薄い、典型的には約250
nm未満の半導体性ポリマーフィルムから製作されてきた。その極めて薄い半導体性ポリ
マーフィルムを有することのさらなる結果として、透明性によりそのデバイス上のかなり
の入射光が失われる。ポリマーに基づく光起電性デバイスの別の実質的な欠点は、ポリマ
ーに基づく光起電性材料が酸化的分解を受けやすいという傾向である。従って、ポリマー
に基づく光起電性材料を扱う際には、厳しく制御された組み立て条件および有効なデバイ
ス保護がしばしば必要である。最後に、ポリマーに基づく光起電性デバイスの吸収範囲は
ポリマーまたはポリマー複合材料の化学修飾を通して調節することができるが、あらゆる
所与の有機材料の吸収範囲は本質的に電磁スペクトルの特定の範囲のみに限られている。
従って、電磁スペクトルの一部のみが、所与の光起電性材料を含む光起電性デバイスと相
互作用することが可能である。
[0006] ポリマーに基づく光起電性デバイスは典型的には伝統的な平らなパネルアレイ
の形状をとっており、それは一般に無機性光起電性材料を含む光起電性デバイスにおいて
用いられる。その平らなパネルのポリマーに基づく光起電性デバイスにおいて、ポリマー
に基づく光起電性材料の狭い吸収範囲を克服するためのアプローチは、その吸収範囲を広
くするために異なるポリマー材料を重ねて層にすることを必要としてきた。しかし、その
層にするアプローチはかなり非効率的であり、ポリマーに基づく光起電性デバイスにおい
てごくわずかな向上しかもたらさない。
[0007] 無機性光起電性材料と比較して、完全に異なる問題がポリマーに基づく光起電
性材料と関係しているため、ポリマーに基づく光起電性デバイスを扱うための新規のアプ
ローチおよび構造は当技術においてかなり有益であろうことは上文から明らかである。以
下で述べる記述において、ポリマーに基づく光起電性デバイスをファイバーとして製造す
るための新規の構造および方法を記述する。これらの新規の構造および方法は、一般に用
いられるポリマーに基づく光起電性デバイスの形状において存在する制限の多くを克服す
る。
[0008] 様々な態様において、ファイバー光起電性デバイスを本明細書で記述する。そ
のファイバー光起電性デバイスは光学フィラメント、光学フィラメントをコートしている
第1電極層、その第1電極層の上に堆積した連続的な半導体性の層、およびその連続的な
半導体性の層の上に堆積した第2電極層を含む。その第1電極層は電磁放射に対して少な
くとも部分的に透過性である。その連続的な半導体性の層はその第1電極層と電気的に接
触している。その連続的な半導体性の層は電磁放射を吸収し、その電磁放射を電気的シグ
ナルに変える。その連続的な半導体性の層は少なくとも2種類の半導体性材料を含み、そ
れらは実質的に混合されておらず、ファイバー光起電性デバイスの縦軸に沿った分離した
領域中に位置する。その第2電極層はその連続的な半導体性の層と電気的に接触している
[0009] 様々な態様において、複数のファイバー光起電性デバイスを含む光起電性コレ
クターを記述する。複数のファイバー光起電性デバイスが出力回路と電気的に接触してい
る。
[0010] 他の様々な態様において、ファイバー光起電性デバイスを製造する方法を開示
する。その方法は次の工程を含む:光学フィラメントを用意する;その光学フィラメント
を第1電極層でコートする;その第1電極層の上に連続的な半導体性の層を堆積させる;
およびその連続的な半導体性の層の上に第2電極層を堆積させる。その第1電極層は電磁
放射に対して少なくとも部分的に透過性である。その連続的な半導体性の層はその第1電
極層と電気的に接触している。その連続的な半導体性の層は電磁放射を吸収し、その電磁
放射を電気的シグナルに変える。その連続的な半導体性の層は少なくとも2種類の半導体
性材料を含み、それらは実質的に混合されておらず、ファイバー光起電性デバイスの縦軸
に沿った分離した領域中に位置する。その少なくとも2種類の半導体性材料は、第1浸漬
コーティング工程および第2浸漬コーティング工程において別々に堆積させる。第2電極
層は、その連続的な半導体性の層と電気的に接触している。
[0011] 上文は、以下の詳細な記述をよりよく理解することができるように、本開示の
様々な特徴をかなり広く概説した。本開示の追加の特徴および利点を以下で記述し、それ
は特許請求の範囲の主題を形成する。
[0012] 本開示およびその利点のより完全な理解のため、ここで本開示の特定の態様を
記述する添付の図面と関連して受け取られるべき下記の記述を参照し、ここで:
[0013] 図1は、単一構成要素の半導体性の層を有する説明的なポリマーに基づくファイバー光起電性デバイス(先行技術)の図面を示す; [0014] 図2は、ファイバー光起電性デバイスの縦軸に沿って多数のポリマーに基づく半導体性構成要素を有する説明的なファイバー光起電性デバイス(先行技術)の図面を示す; [0015] 図3A−3Cは、変更可能な数の半導体性材料から形成された連続的な半導体性の層を有するいくつかのファイバー光起電性デバイスの態様の説明的な図式的表現を示す; [0016] 図4は、ファイバー光起電性デバイスの態様の製作において用いられる説明的な浸漬コーティング技法の図式的表現を示す。
[0017] 下記の記述において、本明細書で開示する様々な態様の完全な理解をもたらす
ために、ある程度の詳細、例えば特定の量、濃度、大きさ等を述べる。しかし、当業者に
は、本開示はその特定の詳細無しで実行されてよいことは明らかであろう。多くの場合に
おいて、その考慮すべき事柄および同様のものに関する詳細は、その詳細が本開示の完全
な理解を得るのに必要では無く、関連技術における当業者の技術内である限り省略された
[0018] 図面に関して一般に、その説明は本開示の特定の態様を記述するためのもので
あり、それに対する制限を意図するわけでは無いことは理解されるであろう。さらに、図
面は必ずしも一定の縮尺では無い。
[0019] 本明細書において用いられる用語のほとんどは当業者に見覚えがあるであろう
が、明白に定義されていない場合、用語は現在当業者に受け入れられている意味を採用し
ているものと解釈されるべきであることは理解されるべきである。
[0020] 光起電性デバイスにおけるポリマーに基づく材料の欠点を克服するための1つ
のアプローチは、光起電性デバイスを平らなパネルの形状ではなくファイバーの形状で配
置することであった。図1は、単一構成要素の半導体性の層104を有する説明的なポリ
マーに基づくファイバー光起電性デバイス100(先行技術)の図面を示す。半導体性の
層104は、第1電極層102を通して光学フィラメント101と電気的に接触している
。第1電極層102は例えば酸化インジウムスズであってよい。ファイバー光起電性デバ
イス100は伝導性の励起子ブロッキング層103も含んでおり、それは有効な半導体性
の層104と第1電極層102の間のバンド曲がりプロセスを助ける。励起子ブロッキン
グ層103は励起子が拡散することができる経路の長さを制限する。励起子ブロッキング
層103は例えばポリスチレンスルホネート−カーボンナノチューブ複合材料であってよ
く、それは高度に半導体性である。半導体性の層104はさらに第2電極層105でコー
トされており、それは例えばアルミニウムであってよい。
[0021] 図1で示したファイバーの形状は、ポリマーに基づく光起電性材料を含む平ら
なパネルのデバイス、特に移動性の乏しい励起子を効率的に除去する必要がある薄いフィ
ルムと関連する問題を越えるいくつかの利点を有する。その問題には、例えば電磁放射に
対する透過性が含まれる。図1で示したファイバーの形状は、生じた励起子を都合よく除
去するが、透過性の増大という犠牲を払うわけでは無い。光は大きなスケールの光学コン
セントレーターにおいて用いられる方式と類似の方式で光学フィラメント101の内部に
捕えられ、その結果全ての共鳴する光が励起子の生成および電荷の除去のために利用可能
である。ファイバーの形状は封入(encapsulation)も提供し、それは半導
体性の層104を酸化的分解から保護する。図1のファイバーの形状は平らなパネルの光
起電性デバイスの既知の制限に取り組むが、その単一構成要素のデバイスは約5%の限ら
れた変換効率しか示さない。
[0022] 図1で描写されたファイバー光起電性デバイスはポリマーに基づく光起電性デ
バイスの既知の欠点のいくつかに取り組んでいるが、それはポリマーに基づく光起電性材
料の限られた吸収範囲を克服していない。その材料の限られたスペクトル吸収範囲を克服
するための努力は、複数のポリマーに基づく半導体性の層の形成または多数のポリマーに
基づく半導体性構成要素をファイバー光起電性デバイスの別個の領域に含めることのどち
らかを含んできた。図2は、ファイバー光起電性デバイスの縦軸に沿って多数のポリマー
に基づく半導体性構成要素(204、206および208)を有する説明的なファイバー
光起電性デバイス200(先行技術)の図面を示す。内部の反射を促進し、電磁放射のフ
ァイバー光起電性デバイス200内部からの脱出を最小限にするために、ポリマーに基づ
く半導体性構成要素204、206および208の間で光学フィラメント202が金属の
被覆210でコートされている。ポリマーに基づく半導体性構成要素204、206およ
び208で覆われていない領域における放射の喪失は結果として効率の低下をもたらす。
[0023] 本開示は、多数のポリマーに基づく半導体を中心の光学フィラメントの周りに
連続的な線状の方式で方向付けることによりポリマーに基づくファイバー光起電性デバイ
スの太陽スペクトルとのより大きなスペクトルの重なりを可能にするタンデム構造を記述
する。その多数のポリマーに基づく半導体は連続的な半導体性の層を形成するが、ポリマ
ーに基づく有機性半導体のいずれかの互いとの混合または重なりは実質的に全く無い。多
数のポリマーに基づく半導体は、電磁放射の吸収に関する独特のプロフィールを有し、最
大化された電荷運搬(charge−carrying)能力のために太陽光の吸収を最
大化するために太陽スペクトルとの増進された重なりを可能にすることができる。その吸
収プロフィールは場合により、一部の態様において互いとのスペクトルの重なりを含むこ
とができる。そのタンデム構造は好都合なことに、単一の材料で成し遂げられるスペクト
ル吸収範囲よりもスペクトル吸収範囲を広げるための多数のポリマーに基づく半導体の継
ぎ目の無い使用を可能にする。増大した太陽とのスペクトルの重なりにより、現在の〜5
%を上回る変換効率を達成することができる。多数のポリマーに基づく半導体を連続的な
半導体性の層で堆積させることにより、電磁放射のファイバー光起電性デバイスからの脱
出が都合よく最小化される。
[0024] 様々な態様において、ファイバー光起電性デバイスを本明細書で記述する。そ
のファイバー光起電性デバイスは光学フィラメント、その光学フィラメントをコートして
いる第1電極層、その第1電極層の上に堆積した連続的な半導体性の層、およびその連続
的な半導体性の層の上に堆積した第2電極層を含む。その第1電極層は電磁放射に対して
少なくとも部分的に透過性である。その連続的な半導体性の層はその第1電極層と電気的
に接触している。その連続的な半導体性の層は電磁放射を吸収し、その電磁放射を電気的
シグナルに変える。さらに、その連続的な半導体性の層は少なくとも2種類の半導体性材
料を含み、それらは実質的に混合されておらず、ファイバー光起電性デバイスの縦軸に沿
った分離した領域中に位置する。その第2電極層はその連続的な半導体性の層と電気的に
接触している。一部の態様において、その第2電極層は連続的である。
[0025] 図3A−3Cは、変更可能な数の半導体性材料から形成された連続的な半導体
性の層を有するいくつかのファイバー光起電性デバイスの態様の説明的な図式的表現を示
す。図3A−3Cにおいて示されているように、複数のファイバー光起電性デバイスが一
緒に示されている。光起電性デバイスのそのグルーピングは、光起電性コレクターを製造
するために用いることができる。図3A−3Cにおいて示されているファイバー光起電性
デバイスは、以下で記述する第2電極層またはあらゆる任意の層の適用の前が描写されて
いる。図3Aは、2構成要素の連続的な半導体性の層を描写している。図3Bは、3構成
要素の連続的な半導体性の層を描写している。図3Cは、5構成要素の連続的な半導体性
の層を描写している。当業者は、3A−3Cにおいて示されている態様が説明のためのみ
のものであることを意味し、連続的な半導体性の層を形成するあらゆる数の構成要素を、
本開示の精神および範囲内で作動させるために用いてよいことを認識するであろう。さら
に、連続的な半導体性の層を形成する材料は、以下で記述するように、さらなる構成要素
も含んでいてよい。
[0026] ファイバー光起電性デバイスの様々な態様において、連続的な半導体性の層の
バンドギャップは約1.1eVである。そのバンドギャップはケイ素を利用する現代的な
太陽電池デバイスに存在するバンドギャップに匹敵する。
[0027] ファイバー光起電性デバイスの様々な態様において、吸収される電磁放射には
、例えば赤外線、可視光、紫外線およびそれらの組み合わせが含まれる。
[0028] ファイバー光起電性デバイスの様々な態様において、電磁放射の吸収は、ファ
イバー光起電性デバイスの縦軸に対して約15度〜約40度の入射角で最大化される。一
部の態様において、電磁放射の吸収は、約25度の入射角で最大化される。様々な態様に
おいて、ファイバーの前面(face)はファイバー光起電性デバイスの縦軸に対して垂
直である。様々な態様において、ファイバーの前面はファイバーの縦軸に対して角度をな
している(すなわち、ファイバーの前面に斜角が付いている)。ファイバーの前面に斜角
が付いている場合、電磁放射の受け取りのためのより大きな表面積が与えられる。
[0029] 本明細書で記述されるファイバー光起電性デバイスおよびその製造のための方
法の様々な態様のいずれにおいても、光学フィラメントは例えばガラス、石英およびポリ
マー(プラスチック光ファイバー)のような材料を含んでいてよい。プラスチック光ファ
イバーを作るのに適したポリマーには、例えばポリメチルメタクリレートおよびペルフル
オロシクロブタンを含むポリマーが含まれる。本開示の光学フィラメントは、一部の態様
において約1μmから約2mmまで、他の態様において約90μmから約1mmまで、お
よびさらに他の態様において約20μmから約800μmまでの範囲の直径を有する。同
様に、本開示の光学フィラメントは、一部の態様において約500nmから約100mm
まで、他の態様において約1μmから約1mmまで、およびさらに他の態様において約1
0μmから約100μmからまでの範囲の長さを有する。
[0030] 本明細書で記述されるファイバー光起電性デバイスおよびその製造のための方
法の様々な態様のいずれにおいても、光学フィラメントはさらに少なくとも1種類のアッ
プコンバーターを含むことができる。本発明で用いられるように、アップコンバーターは
アップコンバーターにより吸収されるエネルギーよりも大きいエネルギーで電磁放射を放
射するように操作可能な材料である。例えば、本開示のアップコンバーターは、赤外線を
吸収して可視光または紫外線を放射することができる。様々な態様において、本開示のア
ップコンバーターは、例えばエルビウム、イッテルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム
、およびそれらの組み合わせのような少なくとも1種類のランタニド元素を含むことがで
きる。他の様々な態様において、有機化合物であるアップコンバーターを開示する。その
アップコンバートする有機化合物には、例えば、1,8−ナフタルイミド誘導体、4−(
ジメチルアミノ)シンナモニトリル(4−(dimethylamino)cinnam
onitrile)(シスおよびトランス)、トランス−4−[4−(ジメチルアミノ)
スチリル]−l−メチルピリジニウム ヨージド、4−[4−(ジメチルアミノ)スチリ
ル)ピリジン、4−(ジエチルアミノ)ベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン、トラン
ス−4−[4−(ジメチルアミノ)スチリル]−1−メチルピリジニウム p−トルエン
スルホネート、2−[エチル[4−(ニトロフェニル)エテニル]フェニルアミノ]エタ
ノール、4−ジメチルアミノ−4’−ニトロスチルベン、Disperse Orang
e 25、Disperse Orange 3およびDisperse Red 1が
含まれる。さらに他の様々な態様において、量子ドットであるアップコンバーターを開示
する。量子ドットには、例えばセレン化カドミウム、テルル化カドミウム、セレン化亜鉛
、硫化鉛、硫化カドミウム、セレン化鉛、セレン化カドミウム、テルルナノロッド類およ
びセレンスフィア類(selenium spheres)のような半導体材料が含まれ
る。
[0031] 本開示の一部の態様において、ファイバー光起電性デバイスの他の、または追
加の層は、上記で参照したアップコンバーターのいずれかを含んでいてよい。例えば、第
1電極層または連続的な半導体性の層はアップコンバーターを含んでいてよい。さらに、
以下で記述されるファイバー光起電性デバイスのあらゆる任意の層もアップコンバーター
を含んでいてよい。
[0032] 本明細書で記述されるファイバー光起電性デバイスおよびその製造のための方
法の様々な態様のいずれにおいても、光学フィラメントはさらに少なくとも1種類の散乱
剤を含んでいてよい。本開示の態様の本理解に従って、しかし理論または機構に束縛され
るわけでは無く、散乱剤は入射する電磁放射を光学フィラメントの縦軸から外側に分散さ
せ、それにより連続的な半導体性の層による散乱された放射の吸収を促進する。様々な態
様において、散乱剤は金属ナノ粒子である。様々な態様において、金属ナノ粒子は遷移金
属ナノ粒子である。様々な態様において、散乱剤は約2nmから約50nmまでの範囲の
直径を有する。
[0033] 本明細書で記述されるファイバー光起電性デバイスおよびその製造のための方
法の様々な態様のいずれにおいても、第1電極層は、例えば酸化インジウムスズ(ITO
)、酸化ガリウムスズ、酸化亜鉛インジウムスズおよびそれらの組み合わせのような導電
性酸化物を含む。様々な態様において、第1電極層はITOである。他の様々な態様にお
いて、第1電極層は、例えばポリ(アセチレン)類、ポリ(ピロール)類、ポリ(チオフ
ェン)類、ポリ(アニリン)類、ポリ(パラピリジン)類(poly(parapyri
dine)s)、ポリ(フルオレン)類、ポリ(3−アルキルチオフェン)類、ポリ(テ
トラチアフルバレン)類、ポリ(ナフタレン)類、ポリ(p−フェニレンスルフィド)類
、ポリ(パラ−フェニレンビニレン)類、およびポリ(パラ−ピリジルビニレン)類のよ
うな、導電性ポリマーを含む。様々な態様において、第1電極層はポリアニリンを含む。
様々な態様において、第1電極層はポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PE
DOT)を含む。様々な態様において、任意の電荷キャリアまたはドーパント(nまたは
p型)を導電性ポリマーに添加してそれらの伝導性を増大させることができる。
[0034] さらに他の様々な態様において、第1電極層は伝導性複合材料を含むことがで
きる。例えば、その伝導性複合材料は、ポリマー相中に分散されてその複合材料を伝導性
にするカーボンナノチューブ類、フラーレン類およびそれらの組み合わせを含むことがで
きる。一部の態様において、その複合材料のポリマー相は非伝導性であり、一方で他の態
様において、そのポリマー相はカーボンナノチューブ類またはフラーレン類を含む前に導
電性である。さらに追加の様々な態様において、第1電極層は金属または金属合金である
ことができる。
[0035] 第1電極層は、一部の態様において約10nm〜約1μm、他の態様において
約100nm〜約900nm、およびさらに他の態様において約200nm〜約800n
mの厚さを有することができる。
[0036] 本明細書で記述されるファイバー光起電性デバイスおよびその製造のための方
法の様々な態様のいずれにおいても、連続的な半導体性の層は少なくとも2種類のポリマ
ーに基づく半導体性材料から形成されている。様々な態様において、その少なくとも2種
類の半導体性材料はポリマーおよび充填材料を含む。一部の態様において、そのポリマー
はp型材料であり、その充填材はn型材料である。当業者は、ファイバー光起電性デバイ
スの吸収プロフィールをその少なくとも2種類の半導体性材料の吸収プロフィールの知識
に基づいて電磁スペクトルの様々な部分へと調整してよいことを認識するであろう。様々
な態様において、充填材料はファイバー光起電性デバイスの吸収特性を調整するために用
いられる。さらに、充填材料はファイバー光起電性デバイス内部の電子輸送特性にも影響
を与える可能性がある。
[0037] 様々な態様において、その少なくとも2種類のポリマーに基づく半導体性材料
のポリマーは、例えばポリ(アセチレン)類、ポリ(ピロール)類、ポリ(チオフェン)
類、ポリ(アニリン)類、ポリ(パラピリジン)類、ポリ(フルオレン)類、ポリ(3−
アルキルチオフェン)類、ポリ(テトラチアフルバレン)類、ポリ(ナフタレン)類、ポ
リ(p−フェニレンスルフィド)類、ポリ(パラ−フェニレンビニレン)類、およびポリ
(パラ−ピリジルビニレン)類およびそれらの組み合わせであることができる。一部の態
様において、そのポリマーは、例えばポリ(3−ヘキシルチオフェン)(PHT)、ポ
リ(3−オクチルチオフェン)(POT)、ポリ[2−メトキシ−5−(2’−エチル
ヘキシルオキシ−p−フェニレンビニレン)](MEH−PPV)、ポリ[2−メトキシ
−5−(3,7−ジメチルオクチルオキシ)−p−フェニレンビニレン]、ナトリウム
ポリ[2−(3−チエニル)−エトキシ−4−ブチルスルホネート](PTEBS)およ
びそれらの組み合わせであることができる。一部の態様において、そのポリマーは例えば
ポリ[(m−フェニレンビニレン)−コ−(2,5−ジオクチルオキシ−p−フェニレン
ビニレン)](PmPV)のようなコポリマーであることができる。PmPVは、その十
分に分散したカーボンナノチューブポリマー複合材料を形成する傾向のため、特に好都合
である。
[0038] 本明細書で記述されるファイバー光起電性デバイスおよびその製造のための方
法の様々な態様のいずれにおいても、そのポリマーに基づく半導体性材料の充填材料は、
例えばカーボンナノチューブ類、フラーレン類、量子ドットおよびそれらの組み合わせを
含むことができる。様々な態様において、その充填材料はカーボンナノチューブ類である
。カーボンナノチューブ類のさらなる記述を以下で述べる。様々な態様において、その充
填材料はフラーレン材料である。実例となるフラーレン材料には、例えばC60、C70
およびより高次のフラーレン類C76、C78、C82およびC84が含まれる。例えば
1−(3−メトキシカルボニル)プロピル−1−フェニル(6,6)−C61(PCBM
−C60)および1−(3−メトキシカルボニル)プロピル−1−フェニル(6,6)−
71(PCBM−C70)のような誘導体化されたフラーレン類を、本開示の様々な態
様において充填材料として用いてよい。本開示の一部の態様において、PCBM−C70
は、そのより小さいバンドギャップおよび蛍光を発するより低い傾向に加え、C60の光
伝導特性と比較したC70のよりよい光伝導特性のため、特に好都合である。様々な態様
において、その充填材料は量子ドット材料である。その充填材料のための実例となる量子
ドット組成物には、例えば硫化鉛、テルル化カドミウム、硫化カドミウム、セレン化鉛、
セレン化カドミウム、テルルナノロッド類およびセレンスフィア類が含まれる。
[0039] 様々な態様において、その少なくとも2種類の半導体性材料は両方ともナノ複
合材料である。一部の態様において、第1の半導体性材料はPHT:PCBM C70
ナノ複合材料であり、第2の半導体性材料はカーボンナノチューブ類でドープされたPm
PVのナノ複合材料である。
[0040] 本明細書で記述した様々な態様のいずれにおいても、カーボンナノチューブ類
はあらゆる既知の技法により形成されてよく、例えばすす、粉末、ファイバー、バッキー
ペーパーおよびそれらの混合物のような様々な形で得ることができる。カーボンナノチュ
ーブ類は、様々な製造法のいずれかにより製造されたあらゆる長さ、直径、またはキラリ
ティーであってよい。一部の態様において、カーボンナノチューブ類は約0.1nm〜約
100nmの範囲の直径を有する。一部の態様において、カーボンナノチューブ類は約1
00nm〜約1μmの範囲の長さを有する。一部の態様において、カーボンナノチューブ
類のキラリティーは、そのカーボンナノチューブ類が金属性、半金属性、半導体性または
それらの組み合わせであるようなものである。カーボンナノチューブ類には、単層カーボ
ンナノチューブ類(SWNTs)、二層カーボンナノチューブ類(DWNTs)、多層カ
ーボンナノチューブ類(MWNTs)、短くしたカーボンナノチューブ類、酸化されたカ
ーボンナノチューブ類、機能性を持たせたカーボンナノチューブ類、精製したカーボンナ
ノチューブ類、およびそれらの組み合わせが含まれるが、それらに限定されない。当業者
は、特定のタイプのカーボンナノチューブを用いる本明細書で記述した態様の多くが他の
タイプのカーボンナノチューブ類を用いる開示の精神および範囲内で実行されてよいこと
を認識するであろう。
[0041] 本明細書で提示した様々な態様のいずれにおいても、そのカーボンナノチュー
ブ類は機能性を持たせていない、または機能性を持たせたものであってよい。本明細書で
用いられる機能性を持たせたカーボンナノチューブ類は、化学的修飾、物理的修飾または
それらの組み合わせを有するカーボンナノチューブのタイプのいずれかを指す。その修飾
はナノチューブの末端、側壁、または両方を含むことができる。実例となるカーボンナノ
チューブ類の化学的修飾には、例えば共有結合およびイオン結合が含まれる。実例となる
物理的修飾には、例えば化学吸着、インターカレーション、界面活性剤相互作用、ポリマ
ーラッピング、溶媒和、およびそれらの組み合わせが含まれる。機能性を持たせていない
カーボンナノチューブ類は典型的には凝集物として単離され、それはロープまたは束と呼
ばれ、それらはファンデルワールス力によりまとまっている。カーボンナノチューブの凝
集物は容易には分散または可溶化しない。化学的修飾、物理的修飾または両方は、カーボ
ンナノチューブ間のファンデルワールス力の崩壊を通して個別化されたカーボンナノチュ
ーブ類を与えることができる。ファンデルワールス力を崩壊させる結果として、個別化さ
れたカーボンナノチューブ類は分散される、または可溶化される可能性がある。
[0042] 様々な態様において、機能性を持たせたカーボンナノチューブ類は、電磁スペ
クトルの赤外、可視または紫外領域またはそれらの組み合わせにおいて吸収する有機色素
を用いて機能性を持たせられている。その機能性を持たせたカーボンナノチューブ類は、
非導電性色素媒体から導電性であるカーボンナノチューブ類への電荷の移動を都合よく提
供する。従って、電磁放射の増進された吸収および電気への変換を、ファイバー光起電性
デバイスにおいて色素で機能性を持たせたカーボンナノチューブ類を用いて実現すること
ができる。
[0043] 機能性を持たせていないカーボンナノチューブ類は、様々な製造法のいずれか
から製造されたまま用いられてよく、またはそれらはさらに精製されてよい。カーボンナ
ノチューブ類の精製は典型的には例えばカーボンナノチューブ類からの金属性不純物の除
去、非ナノチューブの炭素性不純物の除去、または両方を指す。実例となるカーボンナノ
チューブ精製法には、例えば酸化性の酸を用いる酸化、空気中での加熱による酸化、濾過
およびクロマトグラフィーによる分離が含まれる。酸化的精製法は非ナノチューブの炭素
性不純物を二酸化炭素の形で除去する。酸化性の酸を用いるカーボンナノチューブ類の酸
化的精製はさらに、結果として酸化された機能性を持たせたカーボンナノチューブ類の形
成をもたらし、ここでそのカーボンナノチューブ構造の閉じた末端は酸化的に開き、複数
のカルボン酸基で終結している。カーボンナノチューブ類の酸化的精製を行うための実例
となる酸化性の酸には、例えば硝酸、硫酸、発煙硫酸およびそれらの組み合わせが含まれ
る。酸化性の酸を用いる酸化的精製法はさらに結果として溶液相中の金属性不純物の除去
をもたらす。酸化性の酸を用いる酸化的精製を行う時間の長さに依存して、酸化された機
能性を持たせたカーボンナノチューブ類のさらなる反応が、カーボンナノチューブ類が短
くなる結果をもたらし、それもそれらの開いた末端において複数のカルボン酸基により終
結している。酸化された機能性を持たせたカーボンナノチューブ類および短くなったカー
ボンナノチューブ類の両方におけるカルボン酸基は、さらに反応して他のタイプの機能性
を持たせたカーボンナノチューブ類を形成してよい。例えば、カルボン酸基を有機色素分
子と反応させることができる。
[0044] 本明細書で記述されるファイバー光起電性デバイスおよびその製造のための方
法の様々な態様のいずれにおいても、第2電極層は金属または金属合金から形成されてい
る。様々な態様において、第2電極層は例えば金、銀、銅、アルミニウムおよびそれらの
組み合わせのような材料から形成されている。一部の態様において、第2電極層はアルミ
ニウムである。第2電極層は、一部の態様において約10nmから約10μmまで、他の
態様において約100nmから約1μmまで、およびさらに他の態様において約200n
mから約800nmまでの範囲の厚さを有する。
[0045] 本明細書で記述されるファイバー光起電性デバイスおよびその製造のための方
法の様々な態様のいずれにおいても、ファイバー光起電性デバイスはさらに連続的な半導
体性の層と第2電極層の間にLiF層を含む。一部の態様において、そのLiF層の厚さ
は約5オングストローム〜約10オングストロームである。一部の態様において、そのL
iF層は約オングストローム未満の厚さである。LiFはファイバー光起電性デバイスに
おける光起電性エネルギー変換の効率を増進させる。一部の態様において、そのLiF層
は少なくとも部分的に酸化されて、混合されたLiFおよびLiOの層を形成している
。一部の態様において、そのLiF層は完全に酸化されてLiOとなっている。
[0046] 本明細書で記述されるファイバー光起電性デバイスおよびその製造のための方
法の様々な態様のいずれにおいても、そのファイバー光起電性デバイスはさらに第1電極
層と連続的な半導体性の層の間に励起子ブロッキング層を含む。様々な態様において、そ
の励起子ブロッキング層はカーボンナノチューブ−ポリマー複合材料である。一部の態様
において、その励起子ブロッキング層は半導体性である。様々な態様において、その励起
子ブロッキング層は第1電極層と連続的な半導体性の層の間のバンド曲がりプロセスを助
ける。様々な態様において、その励起子ブロッキング層は励起子が拡散することができる
経路の長さを制限する。様々な態様において、その励起子ブロッキング層はさらに第1電
極層中のピンホールギャップまたは短絡の欠陥を埋める働きをする可能性がある。
[0047] 様々な態様において、その励起子ブロッキング層はポリスチレンスルホネート
/カーボンナノチューブポリマー複合材料(PSS/ナノチューブ複合材料)から形成さ
れている。そのPSS/ナノチューブ複合材料において、スチレンモノマーがジチオカル
ボキシルエステルで機能性を持たせたカーボンナノチューブに付着し、次いでその付加さ
れたスチレンが重合してPSS/ナノチューブ複合材料を形成する。その態様において、
カーボンナノチューブ類はポリマー母材に化学的に結合している。一部の態様において、
PSS/ナノチューブ複合材料のカーボンナノチューブ類はMWNT類である。一部の態
様において、PSS/ナノチューブ複合材料のカーボンナノチューブ類はSWNT類であ
る。
[0048] 他の様々な態様において、その励起子ブロッキング層は3,4−ポリエチレン
ジオキシチオフェン:ポリスチレンスルホネートコポリマーまたはポリ(ビニリデンクロ
リド)ポリマーもしくはコポリマー中に分散された炭素ナノ粒子を有する複合材料から形
成されている。様々な態様において、その炭素ナノ粒子は、例えばSWNT類、MWNT
類、フラーレン類およびそれらの組み合わせである。
[0049] 本明細書で記述されるファイバー光起電性デバイスおよびその製造のための方
法の様々な態様のいずれにおいても、そのファイバー光起電性デバイスはさらに第2電極
層をコートする保護層を含む。一部の態様において、その保護層はポリマー性材料である
。一部の態様において、その保護層は複合材料である。その保護層はそのファイバー光起
電性デバイスに増大した耐久性を提供し、そのファイバー光起電性デバイスの構成要素の
酸化的分解を抑制する。
[0050] 本明細書で記述されるファイバー光起電性デバイスの様々な層のいずれも、既
知の堆積技法により堆積させてよい。例えば、その層は例えばスパッタリング、浸漬コー
ティング、スピンコーティング、気相蒸着、真空熱アニーリング、およびそれらの組み合
わせのような技法を通して堆積させてよい。ファイバー光起電性デバイスの様々な態様に
おいて、その連続的な半導体性の層の少なくとも2種類の半導体性材料は浸漬コーティン
グの技法により適用される。様々な態様において、その浸漬コーティングの技法は段階的
な方式でその連続的な半導体性の層を形成するための順次的な工程を含むことができる。
[0051] 本開示の他の様々な態様において、光起電性コレクターを記述する。その光起
電性コレクターは出力回路と電気的に接触している複数のファイバー光起電性デバイスを
含む。その複数のファイバー光起電性デバイスのそれぞれは光学フィラメント、その光学
フィラメントをコートしている第1電極、その第1電極層の上に堆積した連続的な半導体
性の層、およびその連続的な半導体性の層の上に堆積した第2電極層を含む。その第1電
極層は電磁放射に対して少なくとも部分的に透過性である。その連続的な半導体性の層は
その第1電極層と電気的に接触している。その連続的な半導体性の層は電磁放射を吸収し
、その電磁放射を電気的シグナルに変える。さらに、その連続的な半導体性の層は少なく
とも2種類の半導体性材料を含み、それらは実質的に混合されておらず、ファイバー光起
電性デバイスの縦軸に沿った分離した領域中に位置する。その第2電極層はその連続的な
半導体性の層と電気的に接触している。一部の態様において、その第2電極層は連続的で
ある。
[0052] 光起電性コレクターの様々な態様において、その複数のファイバー光起電性デ
バイスは少なくとも約1,000本のファイバー光起電性デバイスを含む。光起電性コレ
クターの他の様々な態様において、その複数のファイバー光起電性デバイスは少なくとも
約10,000本のファイバー光起電性デバイスを含む。一部の態様において、その出力
回路はバッテリーを含む。一部の態様において、その出力回路は電気配線を含む。
[0053] 本開示のさらに他の様々な態様において、ファイバー光起電性デバイスを製造
するための方法を開示する。その方法は次の工程を含む:光学フィラメントを用意し、そ
の光学フィラメントを第1電極層でコートし、その第1電極層の上に連続的な半導体性の
層を堆積させ、その連続的な半導体性の層の上に第2電極層を堆積させる。その第1電極
層は電磁放射に対して少なくとも部分的に透過性である。その連続的な半導体性の層はそ
の第1電極層と電気的に接触している。その連続的な半導体性の層は電磁放射を吸収し、
その電磁放射を電気的シグナルに変える。その連続的な半導体性の層は少なくとも2種類
の半導体性材料を含み、それらは実質的に混合されておらず、ファイバー光起電性デバイ
スの縦軸に沿った分離した領域中に位置する。その少なくとも2種類の半導体性材料は、
第1浸漬コーティング工程および第2浸漬コーティング工程において別々に堆積させる。
その第2電極層は、その連続的な半導体性の層と電気的に接触している。
[0054] 様々な態様において、その方法はさらに第1電極層と連続的な半導体性の層の
間に励起子ブロッキング層を堆積させることを含む。様々な態様において、その方法はさ
らに連続的な半導体性の層と第2電極層の間にLiF層を堆積させることを含む。様々な
態様において、その方法はさらに第2電極層の上に保護層を堆積させることを含む。様々
な任意の層に関するさらなる開示は上記で述べられている。
[0055] 下記の実験的な実施例は、本開示の特定の観点を示すために含められている。
下記の実施例において記述されている方法は単に本開示の代表的な態様を表しているにす
ぎないことを当業者は理解するべきである。当業者は、本開示を考慮して、本開示の精神
および範囲から逸脱すること無く記述された特定の態様において多くの変更をすることが
でき、なお同様な、または類似の結果が得られることを理解するべきである。
[0056] スペクトルの特性付け:ファイバー光起電性デバイスおよびナノ複合材料の特
性付けを、下記のように行った:マクロスケールでの最初の分析を、紫外−可視吸収、蛍
光および光ルミネセンス分光法を用いて実行した。これらの技法は、そのナノ複合材料の
バルク特性に関する詳細な情報を、それらの電子的応答の点から与える。蛍光および光ル
ミネセンスの技法は、再結合の前の励起レベルにおいて生じた一重項および三重項状態の
間の識別をするのを可能にする。カーボンナノチューブを含むナノ複合材料に関して、ラ
マン分光法も、この技法はカーボンナノチューブの特性付けに関して十分に確立されてい
るので、利用された。また、ラマンスペクトル法は、個々のナノチューブの分析を行うた
めにSTMを用いなければならないことを回避する。
[0057] キャリア輸送の特性付け:まず2点プローブサンドイッチの技法を用いて電気
的な特性付けを実行した。この方法を用いて、半導体を2個の高仕事関数の金属の電極の
間にサンドイッチしてACおよびDCの伝導特性を測定する。生じた電荷キャリアのディ
メンショナリティ(dimensionality)を、低温測定を用いて抵抗の傾きを
温度の関数として測定することで決定することができる。高い電圧においてナノ複合材料
中に生じる空間電荷制限電流を、電流の傾きを温度の関数として調べることにより決定す
ることができる。この特徴はバルク電荷キャリア全体の移動性を表している。
[0058] ファン・デル・ポー(Van der Pauw)法を用いて電気的特性付け
も実行した。ファン・デル・ポーの技法は、シート抵抗および理想的なクローバーリーフ
幾何学でポリマー/カーボンナノチューブ複合材料中に存在する電荷キャリア密度を決定
するために用いられる。ファン・デル・ポー法において抵抗率およびホールの測定を組み
合わせることで、pおよびn型電荷キャリアの移動性およびシート密度の両方の決定が可
能となる。
[0059] 電気的特性付けは、タイムオブフライト法も用いて実行した。この方法は、例
えばPCBM−C60およびPCBM−C70を含むフラーレンに基づく半導体において
生じるキャリアのような移動性の乏しいキャリアを評価するのに特に有用である。その場
合では、電荷キャリアはあるホッピング位置から次に移動する前に高度に局在している。
従って、ホールの移動性の測定はこれらの場合では十分に高感度ではない可能性がある。
タイムオブフライト測定は、そのホッピング輸送の機構がトンネル効果またはフォノンに
助けられるプロセスにより引き起されるのかどうかに関する情報を与える。電極の極性を
切り替え、電子または正孔の移動性を測定することにより、キャリアの特異性も測定する
ことができる。
[0060] 実施例1:単一構成要素の連続的な半導体性の層を有するファイバー光起電性
デバイスの製作。PHTを半導体性の層として有するファイバー光起電性デバイス(電
池)を製作し、光学吸収の測定をその電池において行った。そのデバイスを、400μm
のコア径を有する光学フィラメントの周りに作った。酸化インジウムスズ(ITO)をそ
の光学フィラメントの上に堆積させた。次いでPHTの層をそのITO層の上にコート
した。最後に、AlをそのPHTポリマー表面の上に、ポリマー表面全体がコートされ
るまでコートした。その電池を白色光源を用いて照射し、ここでその光はそのファイバー
の中に様々な角度で伝わり、ファイバーの末端において伝わった光を微小部品(micr
oparts)吸収分光計を用いて捕えた。次いでスペクトル吸収を、電池上の光の入力
の入射角の関数として決定した。その電池の吸収の最大はおよそ500nm〜525nm
で起こり、それは以前のPHTについての測定と一致している。最大スペクトル吸収は
ファイバーの前面に対して約20度の入射角で起こった。
[0061] 実施例2:2構成要素の連続的な半導体性の層を有するファイバー光起電性デ
バイスの製作。200μmの直径を有する光学フィラメントをITOのフィルムでコート
し、表面の伝導性が10ΩSqとなった。その後ITOをアニールして透過性を維持する
一方でフィルムの形態を向上させた。ポリスチレンスルホネート/カーボンナノチューブ
複合材料から形成された励起子ブロッキング層を、そのITO層の上に100nmの厚さ
までコートした。
[0062] 次いで連続的な半導体性の層を浸漬コーティングの技法により適用した。図4
はファイバー光起電性デバイスの態様の製作において用いられる説明的な浸漬コーティン
グ技法の図式的表現を示す。図4において示されているように、ファイバー前駆体401
(ITO層および励起子ブロッキング層でコートされた光ファイバー)を第1液体媒体4
02中に浸漬して半導体性の層の第1部分406を堆積させた。示した限定的で無い態様
において、半導体性の層の第1部分406をファイバー光起電性デバイスの励起子ブロッ
キング層の上に、ファイバー前駆体401の一部をPHT/PCBM−C70ナノ複合
材料を含む第1液体媒体402中で浸漬コーティングすることにより堆積させた。浸漬の
後、部分的にコートされたファイバー403を第1液体媒体402から引き出し、RFコ
イルで約150℃で熱処理して複合材料を硬化した。2構成要素の連続的な半導体性の層
を形成するため、その部分的にコートされたファイバー403を回転させ、その反対側の
末端をPmPV−カーボンナノチューブ半導体複合材料を含む第2液体媒体404中に浸
漬し、半導体性の層の第1部分406と実質的に連続的に接触している半導体性の層の第
2部分407を有するコートされたファイバー405を形成した。上記のように熱処理を
実行してその第2複合材料構成要素を硬化した。
[0063] 2構成要素の連続的な半導体性の層のコーティングが完了した後、コートされ
たファイバー405をLiFで0.5nmの厚さまでコートした。最後に、そのLiF層
の上にアルミニウムの外側の電極を適用した。有機性樹脂の任意の層を、その電極を酸化
的な損傷から保護するためにその外側の電極の上に適用することができる。
[0064] 上記の記述から、当業者はこの開示の本質的な特徴を容易に確かめることがで
き、その精神および範囲から逸脱すること無く、その開示を様々な用途および条件に適応
させるために様々な変更および修正をすることができる。上記で記述された態様は単に説
明的なものであることを意図しており、下記の特許請求の範囲において定義される本開示
の範囲を限定するものとして受け取られるべきでは無い。
本発明は以下の態様を含む。
[1] ファイバー光起電性デバイスであって、前記ファイバー光起電性デバイスが次
のものを含む、ファイバー光起電性デバイス:
光学フィラメント;
その光学フィラメントをコートしている第1電極層;
ここでその第1電極層は電磁放射に対して少なくとも部分的に透過性である;
その第1電極層の上に堆積した連続的な半導体性の層;
ここでその連続的な半導体性の層はその第1電極層と電気的に接触している;
ここでその連続的な半導体性の層は電磁放射を吸収し、その電磁放射を電気的シグナ
ルに変える;および
ここでその連続的な半導体性の層は少なくとも2種類の半導体性材料を含む;
ここでその少なくとも2種類の半導体性材料は実質的に混合されておらず、ファイ
バー光起電性デバイスの縦軸に沿った分離した領域中に位置する;ならびに
その連続的な半導体性の層の上に堆積した第2電極層;
ここでその第2電極層はその連続的な半導体性の層と電気的に接触している。
[2] 連続的な半導体性の層のバンドギャップが約1.1eVである、[1]に記載
のファイバー光起電性デバイス。
[3] 第1電極層と連続的な半導体性の層の間にさらに励起子ブロッキング層を含む
、[1]〜[2]のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
[4] 励起子ブロッキング層がカーボンナノチューブ−ポリマー複合材料を含む、[
3]に記載のファイバー光起電性デバイス。
[5] 連続的な半導体性の層と第2電極層の間にさらにLiF層を含む、[1]〜[
4]のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
[6] さらに第2電極層をコートする保護層を含む、[1]〜[5]のいずれか1項
に記載のファイバー光起電性デバイス。
[7] 光学フィラメントがガラス、石英およびポリマーからなるグループから選択さ
れる材料を含む、[1]〜[6]のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
[8] 第1電極層が酸化インジウムスズ、酸化ガリウムスズ、酸化亜鉛インジウムス
ズおよびそれらの組み合わせからなるグループから選択される導電性酸化物を含む、[1
]〜[7]のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
[9] 電磁放射が可視光、赤外線、紫外線およびそれらの組み合わせからなるグルー
プから選択される、[1]〜[8]のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス

[10] 少なくとも2種類の半導体性材料がポリマーに基づく半導体を含む、[1]
〜[9]のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
[11] 少なくとも2種類の半導体性材料がポリマーおよび充填材料を含むナノ複合
材料を含む、[1]〜[10]のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
[12] 第1の半導体性材料がP HT:PCBM C 70 ナノ複合材料を含み、第
2半導体性材料がカーボンナノチューブ類でドープされたPmPVを含むナノ複合材料を
含む、[11]に記載のファイバー光起電性デバイス。
[13] ポリマーがポリ(3−ヘキシルチオフェン)、ポリ(3−オクチルチオフェ
ン)、ポリ[2−メトキシ−5−(2’−エチルヘキシルオキシ−p−フェニレンビニレ
ン)]、ポリ[2−メトキシ−5−(3,7−ジメチルオクチルオキシ)−p−フェニレ
ンビニレン]、ナトリウム ポリ[2−(3−チエニル)−エトキシ−4−ブチルスルホ
ネート]およびそれらの組み合わせからなるグループから選択される、[11]に記載の
ファイバー光起電性デバイス。
[14] 充填材料がカーボンナノチューブ類を含む、[11]または[13]のいず
れか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
[15] カーボンナノチューブ類が機能性を持っている、[12]または[14]の
いずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
[16] カーボンナノチューブ類に少なくとも1種類の有機色素で機能性を持たせて
おり;
ここでその少なくとも1種類の有機色素が赤外領域、可視領域、紫外領域およびそれら
の組み合わせからなるグループから選択される電磁スペクトルの領域において吸収する、
[15]に記載のファイバー光起電性デバイス。
[17] 充填材料が量子ドットを含む、[11]に記載のファイバー光起電性デバイ
ス。
[18] 第2電極層が金、銀、銅、アルミニウムおよびそれらの組み合わせからなる
グループから選択される材料を含む、[1]〜[17]のいずれか1項に記載のファイバ
ー光起電性デバイス。
[19] 電磁放射の吸収がファイバー光起電性デバイスの縦軸に対して約15度〜約
40度の入射角で最大化される、[1]〜[18]のいずれか1項に記載のファイバー光
起電性デバイス。
[20] 電磁放射の吸収が約25度の入射角で最大化される、[19]に記載のファ
イバー光起電性デバイス。
[21] 連続的な半導体性の層を構成する少なくとも2種類の半導体性材料が浸漬コ
ーティングの技法により適用される、[1]〜[20]のいずれか1項に記載のファイバ
ー光起電性デバイス。
[22] 複数の[1]に記載のファイバー光起電性デバイスを含む光起電性コレクタ
ーであって、その複数のファイバー光起電性デバイスが出力回路と電気的に接触している
光起電性コレクター。
[23] ファイバー光起電性デバイスを製造するための方法であって、前記方法が次
のことを含む方法:
光学フィラメントを用意する;
その光学フィラメントを第1電極層でコートする;
ここでその第1電極層は電磁放射に対して少なくとも部分的に透過性である;
その第1電極層の上に連続的な半導体性の層を堆積させる;
ここでその連続的な半導体性の層はその第1電極層と電気的に接触している;
ここでその連続的な半導体性の層は電磁放射を吸収し、その電磁放射を電気的シグナ
ルに変える;ならびに
ここでその連続的な半導体性の層は少なくとも2種類の半導体性材料を含む;
ここでその少なくとも2種類の半導体性材料は実質的に混合されておらず、ファイ
バー光起電性デバイスの縦軸に沿った分離した領域中に位置する;ならびに
ここでその少なくとも2種類の半導体性材料は、第1浸漬コーティング工程および
第2浸漬コーティング工程において別々に堆積させる;ならびに
その連続的な半導体性の層の上に第2電極層を堆積させる;
ここでその第2電極層はその連続的な半導体性の層と電気的に接触している。
[24] 第1電極層と連続的な半導体性の層の間にさらに励起子ブロッキング層を堆
積させることを含む、[23]に記載の方法。
[25] 連続的な半導体性の層と第2電極層の間にさらにLiF層を堆積させること
を含む、[23]〜[24]のいずれか1項に記載の方法。
[26] 第2電極層の上にさらに保護層を堆積させることを含む、[23]〜[25
]のいずれか1項に記載の方法。
100 ファイバー光起電性デバイス
101 光学フィラメント
102 第1電極層
103 励起子ブロッキング層
104 半導体性の層
105 第2電極層
200 ファイバー光起電性デバイス
202 光学フィラメント
204 半導体性構成要素
206 半導体性構成要素
208 半導体性構成要素
210 被覆
401 ファイバー前駆体
402 第1液体媒体
403 部分的にコートされたファイバー
404 第2液体媒体
405 コートされたファイバー
406 半導体性の層の第1部分
407 半導体性の層の第2部分

Claims (25)

  1. ファイバー光起電性デバイスであって、前記ファイバー光起電性デバイスが次のものを含む、ファイバー光起電性デバイス:
    光学フィラメント;
    その光学フィラメントをコートしている第1電極層;
    ここでその第1電極層は電磁放射に対して少なくとも部分的に透過性である;
    その第1電極層の上に堆積した連続的な半導体性の層;
    ここでその連続的な半導体性の層はその第1電極層と電気的に接触している;
    ここでその連続的な半導体性の層は電磁放射を吸収し、その電磁放射を電気的シグナルに変える;および
    ここでその連続的な半導体性の層は少なくとも2種類の半導体性材料を含む;
    ここでその少なくとも2種類の半導体性材料は実質的に混合されておらず、ファイバー光起電性デバイスの縦軸に沿った分離した領域中に位置し、
    ここで前記連続的な半導体性の層は、該ファイバーの縦軸に対して垂直に交差する接合部を与え、該接合部でその少なくとも2種類の半導体性材料は互いに接触する;ならびに
    その連続的な半導体性の層の上に堆積した第2電極層;
    ここでその第2電極層はその連続的な半導体性の層と電気的に接触している。
  2. 連続的な半導体性の層の少なくとも2種類の半導体性材料の内の一つのバンドギャップが1.1eVである、請求項1に記載のファイバー光起電性デバイス。
  3. 第1電極層と連続的な半導体性の層の間にさらに励起子ブロッキング層を含む、請求項1〜2のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
  4. 励起子ブロッキング層がカーボンナノチューブ−ポリマー複合材料を含む、請求項3に記載のファイバー光起電性デバイス。
  5. 連続的な半導体性の層と第2電極層の間にさらにLiF層を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
  6. さらに第2電極層をコートする保護層を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
  7. 光学フィラメントがガラス、石英およびポリマーからなるグループから選択される材料を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
  8. 第1電極層が酸化インジウムスズ、酸化ガリウムスズ、酸化亜鉛インジウムスズおよびそれらの組み合わせからなるグループから選択される導電性酸化物を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
  9. 電磁放射が可視光、赤外線、紫外線およびそれらの組み合わせからなるグループから選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
  10. 少なくとも2種類の半導体性材料がポリマーに基づく半導体を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
  11. 少なくとも2種類の半導体性材料がポリマーおよび充填材料を含むナノ複合材料を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
  12. 第1の半導体性材料がPHT:PCBM C70ナノ複合材料を含み、第2半導体性材料がカーボンナノチューブ類でドープされたPmPVを含むナノ複合材料を含む、請求項11に記載のファイバー光起電性デバイス。
  13. ポリマーがポリ(3−ヘキシルチオフェン)、ポリ(3−オクチルチオフェン)、ポリ[2−メトキシ−5−(2’−エチルヘキシルオキシ−p−フェニレンビニレン)]、ポリ[2−メトキシ−5−(3,7−ジメチルオクチルオキシ)−p−フェニレンビニレン]、ナトリウム ポリ[2−(3−チエニル)−エトキシ−4−ブチルスルホネート]およびそれらの組み合わせからなるグループから選択される、請求項11に記載のファイバー光起電性デバイス。
  14. 充填材料がカーボンナノチューブ類を含む、請求項11または13のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
  15. カーボンナノチューブ類が機能性を持っている、請求項12または14のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
  16. カーボンナノチューブ類に少なくとも1種類の有機色素で機能性を持たせており;
    ここでその少なくとも1種類の有機色素が赤外領域、可視領域、紫外領域およびそれらの組み合わせからなるグループから選択される電磁スペクトルの領域において吸収する、請求項15に記載のファイバー光起電性デバイス。
  17. 充填材料が量子ドットを含む、請求項11に記載のファイバー光起電性デバイス。
  18. 第2電極層が金、銀、銅、アルミニウムおよびそれらの組み合わせからなるグループから選択される材料を含む、請求項1〜17のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
  19. 電磁放射の吸収がファイバー光起電性デバイスの縦軸に対して15度〜40度の入射角で最大化される、請求項1〜18のいずれか1項に記載のファイバー光起電性デバイス。
  20. 電磁放射の吸収が25度の入射角で最大化される、請求項19に記載のファイバー光起電性デバイス。
  21. 複数の請求項1に記載のファイバー光起電性デバイスを含む光起電性コレクターであって、その複数のファイバー光起電性デバイスが出力回路と電気的に接触している光起電性コレクター。
  22. ファイバー光起電性デバイスを製造するための方法であって、前記方法が次のことを含む方法:
    光学フィラメントを用意する;
    その光学フィラメントを第1電極層でコートする;
    ここでその第1電極層は電磁放射に対して少なくとも部分的に透過性である;
    その第1電極層の上に連続的な半導体性の層を堆積させる;
    ここでその連続的な半導体性の層はその第1電極層と電気的に接触している;
    ここでその連続的な半導体性の層は電磁放射を吸収し、その電磁放射を電気的シグナルに変える;ならびに
    ここでその連続的な半導体性の層は少なくとも2種類の半導体性材料を含む;
    ここでその少なくとも2種類の半導体性材料は実質的に混合されておらず、ファイバー光起電性デバイスの縦軸に沿った分離した領域中に位置する;ならびに
    ここでその少なくとも2種類の半導体性材料は、第1浸漬コーティング工程および第2浸漬コーティング工程において別々に堆積させ、その少なくとも2種類の半導体性材料は、前記連続的な半導体性の層を形成するために、互いに接触して、該ファイバーの縦軸に対して垂直に交差する接合部を形成する;ならびに
    その連続的な半導体性の層の上に第2電極層を堆積させる;
    ここでその第2電極層はその連続的な半導体性の層と電気的に接触している。
  23. 第1電極層と連続的な半導体性の層の間にさらに励起子ブロッキング層を堆積させることを含む、請求項22に記載の方法。
  24. 連続的な半導体性の層と第2電極層の間にさらにLiF層を堆積させることを含む、請求項22〜23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 第2電極層の上にさらに保護層を堆積させることを含む、請求項22〜24のいずれか1項に記載の方法。
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