JP6003535B2 - 高炉操業方法及び高炉羽口ランス - Google Patents

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Description

本発明は、高炉操業方法及び高炉羽口ランスに関する。
高炉操業においては、高炉羽口ランスから、微粉炭(以下、PCと略す)を還元材として吹き込んでいる。また、PCの燃焼性を向上させるために、高炉羽口ランスから、PCと共に、酸素と都市ガス(LNG)を高炉内に吹き込んでいる。
特許文献1には、羽口から燃料を吹き込むためのランスを三重管とし、三重管ランスの最も内側を内管ランス、最も内側の管と内側から二番目の管の間を中管ランス、内側から二番目の管と最も外側の管の間を外管ランスとし、内管ランス、中間ランス、外管ランスの夫々から、固体燃料、易燃性燃料、支燃性ガスの一種類ずつを吹き込むことが開示されている。
特開2011−174171号公報
高炉羽口ランスは、PC、LNG、酸素を輸送する流路に加え、高炉羽口ランスを冷却するための冷却水を循環させるための流路を設ける必要がある。ここで、高炉羽口ランスは、送風管のランス用ガイド管に挿入されるため、高炉羽口ランスの外径は、送風管のランス用ガイド管の内径以下にしなければならない。
PC、LNG、酸素に加えて、冷却水を流す流路を高炉羽口ランスに設ければ、ランス外径(ランス断面積)が増加し、高炉羽口ランスを挿入する送風管を変更しなければならない。しかしながら、送風管の変更には多額の投資が必要となる。そのため、ランス外径(ランス断面積)を増加させずに、PC、LNGといった燃料や、酸素、冷却水の流路が設けられた高炉羽口ランスを用いて高炉操業を行うことが望まれる。
しかしながら、特許文献1の高炉操業方法では、羽口から燃料を吹き込むための高炉羽口ランスを多重管としているため、高炉羽口ランスの断面積が大きくなり、送風管を変更しなければならないという問題がある。
本発明は、このような問題点に対してなされたものであり、高炉羽口ランスの断面積を増加させずに、それぞれの流路から、燃料、酸素、冷却水を別々に高炉に吹き込むことができる羽口ランスを用いた高炉操業方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような目的を達成するためになされたものであり、以下のような特徴を有している。
[1]中実材内に、長手方向に延びる2以上の管状孔が形成された第1管を有する高炉羽口ランスを用いて、前記管状孔のそれぞれから異なる燃料を高炉の羽口に吹き込む高炉操業方法。
[2]前記高炉羽口ランスは、前記管状孔と平行に延び、炉内方向へ向かう冷却水の流路となる第1冷却水路と、
前記第1冷却水路と連結部において連結され、前記第1冷却水路によって前記炉内方向へ流れた冷却水を、前記連結部から流入させて前記炉内方向と逆方向に冷却水を戻す第2冷却水路を備え、
前記第1冷却水路及び前記第2冷却水路のうち少なくとも一方は、前記管状孔に平行に延びる冷却水用管状孔として前記第1管に形成されていることを特徴とする[1]に記載の高炉操業方法。
[3]前記高炉羽口ランスは、前記第1管の外周に第2管を備え、
前記第1冷却水路又は前記第2冷却水路は、前記第1管と前記第2管の間の空間によって構成されていることを特徴とする[2]に記載の高炉操業方法。
[4]前記高炉羽口ランスは、前記第2管の外周に第3管を備え、
前記第1冷却水路は、前記第1管と前記第2管の間の空間によって構成され、
前記第2冷却水路は、前記第2管と前記第3管の間の空間によって構成されることを特徴とする[1]に記載の高炉操業方法。
[5]前記管状孔は、固体燃料の流路となる第1管状孔と、気体燃料の流路となる第2管状孔を備え、
前記第1管状孔は、前記第2管状孔よりも上方に配置されていることを特徴とする[1]乃至[4]のうちいずれかに記載の高炉操業方法。
[6]中実材内に、長手方向に延びる2以上の管状孔が形成された第1管を有することを特徴とする高炉羽口ランス。
[7]前記高炉羽口ランスは、前記第1管の外周に第2管を備え、
前記第1管と前記第2管の間には、空間が形成されていることを特徴とする[6]に記載の高炉羽口ランス。
[8]前記高炉羽口ランスは、前記第2管の外周に第3管を備え、
前記第2管と前記第3管の間には、空間が形成されていることを特徴とする[7]に記載の高炉羽口ランス。
本発明によれば、高炉羽口ランスの断面積を増加させずに、異なる固体及び気体燃料をそれぞれ羽口に吹き込むことができる。
本発明に係る高炉操業方法で用いられる高炉羽口ランスが設置される高炉羽口付近を示す図である。 (a)は、本発明の実施の形態1に係る高炉操業方法で用いられる高炉羽口ランス3の長さ方向の断面を示す図であり、(b)は、本発明の実施の形態1に係る高炉操業方法で用いられる高炉羽口ランス3の径方向の断面を示す図であり、(a)のA−A断面図である。 本発明の実施の形態2に係る高炉操業方法で用いられる高炉羽口ランスの径方向の断面を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る高炉操業方法で用いられる高炉羽口ランスの径方向の断面を示す図である。 実施例1における評価実験の様子を示した模式図である。 実施例1における評価実験で用いたランスの構成を示す断面図である。 実施例1における評価実験において、ランス先端からの距離と温度の関係を示す図である。 燃焼温度の高かった比較例2、本発明例1乃至3に係るランスから吹き込まれる固体及び気体燃料の流れを模式的に示した図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明に係る高炉操業方法で用いられる高炉羽口ランスが設置される高炉の羽口付近を示す図である。高炉1の羽口2には、熱風を送るための送風管(ブローパイプ)5が接続されている。送風管5の先端の途中には、高炉羽口ランス3が挿入されている。
図2(a)は、本発明の実施の形態1に係る高炉操業方法で用いられる高炉羽口ランス3の長さ方向の断面図である。図2(a)では、紙面左側が炉芯方向である。また、図2(b)は、本発明の実施の形態1に係る高炉操業方法で用いられる高炉羽口ランス3の径方向の断面図であり、図2(a)のA−A断面図である。
図2(a)及び(b)に示すように、高炉羽口ランス3は、2重管により構成されている。2重管を構成する内側の管を第1管31、外側の管を第2管32とする。内側の第1管31は、中実材に、長手方向に平行に伸びる4つの管状孔31a、31b、31c、31dが形成されている。管状孔31a、31b、31c、31dの断面は全て円である。それぞれの管状孔31a、31b、31c、31dの円の径は、管状孔31a、31b、31c、31dを流路とする流体に応じて異なる大きさに形成されている。
4つの管状孔のうち、管状孔31a、31b、31cは、長手方向の炉芯側の端部まで貫通している。管状孔31a、31b、31cには、異なる固体又は気体燃料が流れる。一方、管状孔31dは、図2(a)に示すように、長手方向の羽口側端部まで貫通せず、先端が途中で塞がれている。管状孔31dには、冷却水が流れる。第1管31の管状孔31dは、一部に第2管32に開口した連結部が形成されている。この連結部から、管状孔31dの冷却水が、矢印の方向に(第1管31と第2管32の間へ)流れる。第1管31の外周には、所定の隙間を介して第2管32が設けられている。第2管32は、図2(a)に示すように、長手方向の途中まで形成されており、炉芯側の先端部が塞がれている。
図2(b)では、4つの管状孔31a、31b、31c、31dは、第1管31の円周方向に均等に配置されている。具体的には、管状孔31aは、第1管31の紙面上方に形成され、管状孔31bは、第1管31の紙面右側に形成され、管状孔31cは、第1管31の紙面左側に形成され、管状孔31dは、第1管31の下方に形成されている。
管状孔31a、31b、31c、31dのそれぞれは、高炉に吹き込まれる気体又は固体燃料の流路となっている。管状孔31aは、PCの流路となり、管状孔31bは、酸素の流路となり、管状孔31cは、LNGの流路となり、管状孔31dは、冷却水の流路となっている。なお、PCについては、圧縮空気等のキャリアガスによって、管状孔31aから羽口に送られる。
ここで、PCの流路となる管状孔31aは、図2(b)に示すように、気体燃料であるLNGや酸素の流路となる管状孔31b、31cよりも上方に配置することが好ましい。固体燃料であるPCは、羽口から噴き出されると、LNGや酸素よりも比重が重いため、慣性力によって下方に向かって流れる。そのため、PCを、LNGや酸素の上方から噴射させることで、PCとLNGや酸素の接触面積を増やすことができる。
高炉羽口ランス3を冷却する冷却水は、図2(a)の管状孔31dを通って炉内方向に流れ、前述した管状孔31dと、第1管31と第2管32の間の連結部を通って、炉内方向とは逆方向に向かって第1管31と第2管32の間を流れる。そのため、図2(a)及び(b)では、炉内方向に流れる冷却水を「冷却水(行)」として示し、炉内方向から逆方向へ戻る冷却水を「冷却水(戻)」として示している。
このように構成された第1管31は、中実材(中実丸棒)に、長手方向に延びる孔をくりぬいて、4つの管状孔31a、31b、31c、31dを形成することで製造することができる。そして、第1管31よりも内径が大きい第2管32の内側に、第1管31を挿入することで、図2(a)及び(b)に示すような高炉羽口ランス3を製造することができる。なお、第1管31の製造方法は、中実材に、長手方向に延びる孔をくりぬいて製造するという上記の方法に限られず、長手方向に延びる孔が形成された半円状の中実材を接合して、第1管を構成するようにしてもよい。
次に、このように構成された実施の形態1に係る高炉羽口ランスを用いた高炉操業方法の効果について説明する。図2(b)に示すように、実施の形態1に係る高炉操業方法で使用される高炉羽口ランスは、中実材(丸棒)が長手方向にくりぬかれて管状孔が形成されている。
ここで、高炉羽口ランス3には、所望の燃焼性を確保するために、固体及び気体燃料を所定の圧力で吹き込む必要がある。従来の多重管では、多重管の中心を通るPC以外の燃料が、内側の管と外側の管の間の空間に流れているため、内側及び外側の管との摩擦により圧力損失が高くなる。そのため、従来の多重管では、高い圧力損失に耐えうるよう流路の断面積を大きくする必要があった。
これに対し、本実施の形態1に係る高炉操業方法で用いられる高炉羽口ランス3では、それぞれの管状孔31a、31b、31c、31dの外周のみが流体に接するため、従来の多重管に対して圧力損失を下げることができ、管状孔31a、31b、31c、31dの断面積を、従来の多重管に比べて小さくすることができる。そのため、本実施の形態1に係る高炉操業方法では、送風管を変更することなく、管状孔31a、31b、31c、31dに燃料や冷却水を流すことができる。
本発明は、上記のように、中実材内に、長手方向に延びる2以上の管状孔が形成された第1管を有する高炉羽口ランスを用いることで、高炉羽口ランスの断面を、従来の多重管と比較して削減することができる。
これにより、送風管を変更することなく、PCの吹き込みと同時に酸素とLNGを同時に吹くことができる。この結果、PCの燃焼性を向上させ、CO排出量の削減、コークスバランスの改善、及びコークス還元材費の削減を図ることができる。
また、本実施の形態1に係る高炉羽口ランスは、中実材に管状孔が形成されているため、固体及び気体燃料の流路となる複数の管を組み合わせる必要がなく、複数の管のクリアランスを考慮する必要がない。
なお、上記の説明では、管状孔からそれぞれの固体及び気体燃料を流すとして説明したが、燃焼効率の調整や燃料の価格等に応じて、PC、酸素、LNGの割合を変化させたり、酸素、LNGを間欠的に管状孔から供給するように操業してもよい。
また、管状孔31a、31b、31c、31dによって輸送する固体及び気体燃料の配置は、任意に設定することができる。具体的には、冷却水(行)の流路及び冷却水(戻)の流路の両方を第1管31に配してもよく、また、冷却水(戻)の流路を第1管に配し、第1管と第2管の間に冷却水(行)の流路を配してもよい。
なお、上記では、管状孔31a、31b、31c、31dのそれぞれには、1種類の固体又は気体燃料が流されるとして説明したが、2種類以上の固体又は気体燃料を混合したものをそれぞれの管状孔31a、31b、31c、31dに流すよう構成してもよい。
また、第1管31は、中実丸棒に管状孔が形成された構成として説明していたが、第1管は、中実材に管状孔が形成されていれば、丸棒に限らず、断面が四角や楕円などの形状であってもよい。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2に係る高炉操業方法について説明する。図3は、本発明の実施の形態2に係る高炉操業方法で用いられる高炉羽口ランスの径方向の断面を示す図である。発明の実施1に係る高炉操業方法で用いられる高炉羽口ランスでは、第1管31と第2管32により高炉羽口ランス3が構成されていたが、実施の形態2では、図3に示すように、第1管41と第2管42、及び第3管43により高炉羽口ランス4が構成されている。
第1管41は、最も内側の管であり、管状孔41a、41b、41cが形成されている。第2管42は、第1管41の外径よりも大きな内径を有しており、内部に隙間を介して第1管41を収容している。第3管43は、第2管42の外径よりも大きな内径を有しており、内部に隙間を介して第2管42を収容している。管状孔41aには、PCが流れている。管状孔41bには、酸素が流れている。管状孔41cには、LNGが流れている。
第1管41の外周と第2管42の内周に囲まれた空間には、炉芯方向に搬送される冷却水(冷却水(行))が流れる。第2管42の外周と第3管43の内周に囲まれた空間には、炉芯方向から戻っていく冷却水(冷却水(戻))が流れる。
このように、第1管41の外周に、第2管42と第3管43を二重に配置するよう構成してもよい。なお、LNGと酸素の配置は、逆であってもよい。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3に係る高炉操業方法について説明する。図4は、本発明の実施の形態3に係る高炉操業方法で用いられる高炉羽口ランスの径方向の断面を示す図である。実施の形態1及び2では、管状孔の断面がすべて円となっていたが、実施の形態3では、PCを輸送する管状孔51aの断面が円形に形成され、酸素とLNGを輸送する管状孔51b、51cの断面が楕円形状に形成されている。
なお、他の構成については、実施の形態2と同様であり、第1管51の外周に、隙間を介して第2管52が配され、第2管52の外周に隙間を介して第3管53が配されている。第1管51の外周と第2管52の内周の間には、冷却水(行)が流れ、第2管52の外周と第3管53の内周の間には、冷却水(戻)が流れる。
このように、管状孔の断面の断面は、必ずしも円形である必要はなく、任意の断面形状とすることができる。また、実施の形態3に示すように、複数の断面形状の管状孔を組み合わせて配置してもよい。なお、LNGと酸素の配置は、逆であってもよい。
従来の多重管では、羽口からPCの外周全体にわたって酸素が吹き込まれるため燃焼効率が高いのに対し、本願発明では、PCの一部において酸素と接触するため、従来の多重管と比較して、燃焼効率が低いおそれがある。そこで、本発明に係る高炉羽口ランスを用いた高炉操業方法に対して評価実験を行った。
図5は、評価実験の様子を示した模式図である。紙面左側から紙面右側へ送風を行い、送風管の途中に実験用のランスを挿入した。
図6(a)〜(e)は、評価実験で用いたランスの構成を示す断面図である。
図6(a)は、比較例1のランスの断面図である。比較例1では、ランスを単管により構成し、この単管からPCを吹き込んだ。
図6(b)は、比較例2に係るランスの断面図である。比較例2では、同軸に配された内側の管、中間の管、外側の管からなる三重管によりランスが構成されている。比較例2では、内側の管からPCを吹き込み、内側の管と中間の管の間から酸素を吹き込み、中間の管と外側の管の間からLNGを吹き込んだ。
図6(c)は、本発明例1に係るランスの断面図である。本発明実施の形態1に係る高炉羽口ランスは、1つの管に複数の管状孔が形成されていたが、本発明例1では、同軸上にない3本の管を平行に並べて本実施の形態1のランスを模擬している。本発明例1は、酸素を吹き込む管と、LNGを吹き込む管を上方に並べて配置し、下方にPCを吹き込む管を配置している。
図6(d)は、本発明例2に係るランスの断面図である。本発明例2及び3は、本発明例1を回転させたものであり、PC、LNG、酸素の配置が異なっている。本発明例2では、LNGを吹き込む管と、PCを吹き込む管を上方に配し、下方に酸素を吹き込む管を配した。
図6(e)は、本発明例3に係るランスの断面図である。本発明例3では、上方にPCを吹き込む管を配置し、下方にLNGを吹き込む管と酸素を吹き込む管を配置した。
図7は、比較例1及び2、本発明例1乃至3のランスを用いた際のランス先端からの距離と温度の関係を示す図である。実施例1では、図5に示すような3点(X、Y、Z)のそれぞれにおいて温度を計測した。その結果、本発明例1乃至3では、比較例1よりも温度が高くなっていることが分かった。また、本発明例1乃至3では、比較例2とほぼ同程度に燃焼温度を高められることが分かった。また、いずれの場所(X、Y、Z)においても、本発明例1より、羽口近傍(X、Y)で本発明例2及び3の方が、燃焼温度が高いことが分かった。以上により、本発明例1乃至3では、従来の多重管と同程度の燃焼効率を得られることが分かった。
図8(a)〜(d)は、燃焼温度の高かった比較例2、本発明例1乃至3に係るランスから吹き込まれる固体及び気体燃料の流れを模式的に示した図である。比較例2、本発明例2及び本発明例3では、固体燃料であるPCが、気体燃料であるLNGや酸素の上方から噴出される。一方、本発明例1では、固体燃料であるPCが、気体燃料であるLNGや酸素の下方から噴出される。
ここで、固体燃料であるPCは、慣性力の影響により、気体燃料であるLNGや酸素に比べて、気体燃料よりも下方に向かって流れると考えられる。本発明例2及び3では、上方から噴射されるPCが、下方のLNGや酸素に向かって流れるため、本発明例1に比べて、PCと、気体燃料であるLNGや酸素の接触する面積が多くなり、比較例1に比べ燃焼効率が高くなったと考えられる。
1 高炉
2 羽口
3、4 高炉羽口ランス
5 送風管
31、41、51 第1管
31a〜31d、41a〜41c、51a〜51c 管状孔
32、42、52 第2管
43、53 第3管

Claims (8)

  1. 中実材内に、長手方向に延びる2以上の管状孔が形成された第1管を有する高炉羽口ランスを用い
    前記高炉羽口ランスは、前記管状孔と平行に延び、炉内方向へ向かう冷却水の流路となる第1冷却水路と、
    前記第1冷却水路と連結部において連結され、前記第1冷却水路によって前記炉内方向へ流れた冷却水を、前記連結部から流入させて前記炉内方向と逆方向に冷却水を戻す第2冷却水路を備え、
    前記第1冷却水路及び前記第2冷却水路のうち少なくとも一方は、前記管状孔に平行に延びる冷却水用管状孔として前記第1管に形成されており、
    前記管状孔のそれぞれから異なる燃料を高炉の羽口に吹き込むことを特徴とする高炉操業方法。
  2. 前記高炉羽口ランスは、前記第1管の外周に第2管を備え、
    前記第1冷却水路又は前記第2冷却水路は、前記第1管と前記第2管の間の空間によって構成されていることを特徴とする請求項に記載の高炉操業方法。
  3. 中実材内に、長手方向に延びる2以上の管状孔が形成された第1管を有する高炉羽口ランスを用い、
    前記管状孔は、固体燃料の流路となる第1管状孔と、気体燃料の流路となる第2管状孔を備え、
    前記第1管状孔は、前記第2管状孔よりも上方に配置されており、
    前記管状孔のそれぞれから異なる燃料を高炉の羽口に吹き込むことを特徴とする高炉操業方法。
  4. 前記高炉羽口ランスは、前記第1管の外周に第2管を備え、前記第2管の外周に第3管を備え、
    前記管状孔と平行に延び、炉内方向へ向かう冷却水の流路となる第1冷却水路と、
    前記第1冷却水路と連結部において連結され、前記第1冷却水路によって前記炉内方向へ流れた冷却水を、前記連結部から流入させて前記炉内方向と逆方向に冷却水を戻す第2冷却水路を備え、
    前記第1冷却水路は、前記第1管と前記第2管の間の空間によって構成され、
    前記第2冷却水路は、前記第2管と前記第3管の間の空間によって構成されることを特徴とする請求項に記載の高炉操業方法。
  5. 中実材内に、長手方向に延びる2以上のそれぞれから異なる燃料を高炉の羽口に吹き込む管状孔が形成された第1管を有する高炉羽口ランスであって、
    前記高炉羽口ランスは、前記管状孔と平行に延び、炉内方向へ向かう冷却水の流路となる第1冷却水路と、
    前記第1冷却水路と連結部において連結され、前記第1冷却水路によって前記炉内方向へ流れた冷却水を、前記連結部から流入させて前記炉内方向と逆方向に冷却水を戻す第2冷却水路を備え、
    前記第1冷却水路及び前記第2冷却水路のうち少なくとも一方は、前記管状孔に平行に延びる冷却水用管状孔として前記第1管に形成されていることを特徴とする高炉羽口ランス。
  6. 前記高炉羽口ランスは、前記第1管の外周に第2管を備え、
    前記第1管と前記第2管の間には、空間が形成され、
    前記第1冷却水路又は前記第2冷却水路は、前記第1管と前記第2管の間の空間によって構成されていることを特徴とする請求項5に記載の高炉羽口ランス。
  7. 中実材内に、長手方向に延びる2以上の管状孔が形成された第1管を有し、
    前記管状孔は、固体燃料の流路となる第1管状孔と、気体燃料の流路となる第2管状孔を備え、
    前記第1管状孔は、前記第2管状孔よりも上方に配置されていることを特徴とする高炉羽口ランス
  8. 前記高炉羽口ランスは、前記第1管の外周に第2管を備え、前記第2管の外周に第3管を備え、
    前記第1管と前記第2管の間、及び前記第2管と前記第3管の間には、空間が形成され、
    前記管状孔と平行に延び、炉内方向へ向かう冷却水の流路となる第1冷却水路と、
    前記第1冷却水路と連結部において連結され、前記第1冷却水路によって前記炉内方向へ流れた冷却水を、前記連結部から流入させて前記炉内方向と逆方向に冷却水を戻す第2冷却水路を備え、
    前記第1冷却水路は、前記第1管と前記第2管の間の空間によって構成され、
    前記第2冷却水路は、前記第2管と前記第3管の間の空間によって構成されることを特徴とする請求項7に記載の高炉羽口ランス。
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