JP6001285B2 - 空気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フィルタが内蔵された交換型のフィルタユニットを備えた空気浄化装置に関し、具体的には遠隔操作によって安全にフィルタユニットの交換を可能にした空気浄化装置に関する。
従来より、フィルタを内蔵したカセット式のフィルタユニットを備え、所定時間経過後に新しいものに取り換えるフィルタユニット交換型の空気浄化装置が知られている。このようなフィルタユニットの多くは、ダクト内やダクトが接続された箱体の中に収められており、このような構造のフィルタユニットを交換するには、フィルタユニットを取り外すために作業員がフィルタユニットに直接的に接近して交換作業を行う必要があった。
ところが、放射性物質を含む空気の空気浄化装置においては、フィルタに多量の放射性物質が捕集されているため、フィルタユニットを直接的に扱うことによる作業員の被ばくや、捕集した放射性物質の再飛散による二次汚染などが問題となっていた。
このため、下記特許文献1では、直接的な人手によらず遠隔操作により安全な作業性を図ることなどを目的として、新しいフィルターを搬入ボックス内へ搬入し、この搬入ボックス内の新しいフィルターを密閉ボックス内のコンベア上へ移送する移送機構と、密閉ボックス内のコンベアを駆動する駆動機構と、密閉ボックス内の新しいフィルターを収納容器内へ、またフィルターユニットの使用済フィルターを取外し、収納容器内へ、更に収納容器内の新しいフィルターをフィルターユニット内へ取付け、収納容器内の使用済フィルターを密閉ボックス内へ転送する脱着転送機構と、密閉ボックス内のコンベア上へ移送された使用済フィルターをシュートに排出する排出機構とが設けられた放射性物質含有ダスト補修用フィルターの交換装置が開示されている。
特開平11−202092号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の交換装置では、コンベアを内蔵する密閉ボックスや搬入ボックス、収納容器などが必要となり、設備が大型化するとともに、複雑な構造のため取り扱いが困難であった。
ところで、放射性物質を含む空気の浄化装置においては、フィルタユニットを交換する際、(1)フィルタユニットに捕集された放射性物質による汚染の拡大防止、(2)作業員の被ばく線量の低減が重要となる。
しかしながら、従来のようにダクトなどに直接フィルタユニットが取り付けられた構造の場合、交換時に作業員が直接フィルタユニットを取り外さなければならず、多量の放射性物質を捕集したフィルタユニットを直接的に扱うことによる被ばくや、捕集物(放射性物質)が再飛散することによる二次汚染が問題になっていた。
二次汚染の防止については、従来より密閉型のフィルタユニットが存在するが、取り換えに際して作業員が直接接近して作業しなければならない問題は残り、上記(1)、(2)を同時に解決するには至っていない。
そこで本発明の主たる課題は、交換型のフィルタユニットを備えた空気浄化装置において、遠隔操作によってフィルタユニットの交換作業が安全に且つ簡便に行えるようにした空気浄化装置を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、フィルタが内蔵された交換型のフィルタユニットと、空気流入口を有する上流側空間及び空気流出口を有する下流側空間に画成された内部空間に前記フィルタユニットが設置されるとともに、上部に前記フィルタユニットが挿通可能な開放部を備えた外ケーシングと、前記開放部を気密可能に塞ぐ蓋体とから構成され、
前記フィルタユニットは、前記上流側空間に向けて開口する一方側の開口と前記下流側空間に向けて開口する他方側の開口とを有するとともに、これら開口部同士を通じたフィルタ流路を有し、かつ前記開放部からの落し込みによって外ケーシング内に設置されるとともに、吊り上げによって取り外し可能とされ、
前記フィルタユニットは設置状態で、前記他方側の開口と前記外ケーシングの空気流出口とが前記下流側空間を通じて連通しており、かつ前記上流側空間と下流側空間との間を仕切るとともに、前記フィルタ流路以外の気密がフィルタユニットの自重によって保持され、
前記蓋体は、前記開放部への落し込みによって設置されるとともに、吊り上げによって取り外し可能とされ、設置状態で前記外ケーシングの内部空間と外部との間の気密が蓋体の自重によって保持され
前記フィルタユニットの一方側の開口に、該開口を閉塞可能且つ内側に向けて回動可能な閉塞板が配設され、前記外ケーシングの内部に、前記フィルタユニットの設置時に前記閉塞板に衝合して前記開口の閉塞状態を解除するための押棒が突設されていることを特徴とする空気浄化装置が提供される。
上記請求項1記載の発明では、フィルタユニットが外ケーシング内部に設置され、この外ケーシングとして内部空間が空気流入口を有する上流側空間及び空気流出口を有する下流側空間に画成され、上部にフィルタユニットが挿通可能な開放部を備えた構造としてあり、この開放部を気密可能に塞ぐように蓋体が設けられている。前記フィルタユニットは、上流側空間に向けて開口する一方側の開口と下流側空間に向けて開口する他方側の開口とを有するとともに、これら開口部同士を通じたフィルタ流路を有し、かつ前記開放部からの落し込みによって外ケーシング内に設置されるとともに、吊り上げによって取り外し可能とされている。そして、設置状態で、他方側の開口と外ケーシングの空気流出口とが下流側空間を通じて連通しており、かつ前記上流側空間と下流側空間との間を仕切るとともに、前記フィルタ流路以外の気密がフィルタユニットの自重によって保持されている。一方蓋体は、前記開放部への落し込みによって設置されるとともに、吊り上げによって取り外し可能とされ、設置状態で前記外ケーシングの内部空間と外部との間の気密が蓋体の自重によって保持されている。このため、フィルタユニットの交換に際しては、クレーンなどによって前記蓋体を吊り上げて取り外し、使用済みのフィルタユニットを吊り上げて取り外した後、新たなフィルタユニットを落し込みによって設置し、蓋体を落し込みによって設置するだけでよく、これらの一連の交換作業がすべて直接的な人手によることなく行えるようになる。従って、遠隔操作によってフィルタユニットの交換作業が安全に且つ簡便に行えるようになる。
また、前記フィルタユニットの一方側の開口に、該開口を閉塞可能且つ内側に向けて回動可能な閉塞板を配設し、前記外ケーシングの内部に、前記フィルタユニットの設置時に前記閉塞板に衝合して前記開口の閉塞状態を解除するための押棒を突設することによって、フィルタユニットを外ケーシングの内部空間に設置しただけで、前記押棒によって閉塞板が開状態となって一方側の開口を通じた空気の流通を可能とする一方、フィルタユニットの交換時にフィルタユニットを吊り上げた状態では、閉塞板が閉状態となり一方側の開口を通じた空気の流通を不可としている。空気の上流側空間に向けて開口する一方側の開口に近い側のフィルタには相対的に高濃度に汚染物質が捕集されているが、この汚染物質が露出せず、一方側の開口を通じた汚染の拡大を防止することができるようになる。
請求項に係る本発明として、前記蓋体の上面及び前記フィルタユニットの上面はそれぞれ、磁気に対して吸着可能な素材で構成されている請求項1記載の空気浄化装置が提供される。
上記請求項記載の発明では、前記蓋体の上面及び前記フィルタユニットの上面をそれぞれ、磁気に対して吸着可能な素材で構成することによって、蓋体及びフィルタユニットの設置及び取り外しに際して、磁石の吸着作用を利用してより簡便な交換作業ができるようにしている。
請求項に係る本発明として、前記蓋体には、前記外ケーシングの内面に係合して該蓋体の位置決めを行うガイド板が設けられている請求項1、2いずれかに記載の空気浄化装置が提供される。
請求項に係る本発明として、前記フィルタユニットには、前記外ケーシングの内面に係合して該フィルタユニットの位置決めを行うガイド板が設けられている請求項1〜いずれかに記載の空気浄化装置が提供される。
上記請求項3、4記載の発明は、蓋体及びフィルタユニットをクレーンなどの遠隔操作によって設置・取り外しを行う際、外ケーシングに対する位置決めを行うためのガイド板をそれぞれ設けるようにしたものである。
請求項に係る本発明として、前記フィルタユニットの他方側の開口に、該開口を閉塞可能且つ内側に向け付勢力に抗して回動可能な閉塞板が配設され、前記蓋体の下面に、前記フィルタユニットの設置時に前記閉塞板に衝合して前記開口の閉塞状態を解除するための押棒が突設されている請求項1〜いずれかに記載の空気浄化装置が提供される。
上記請求項記載の発明では、前記フィルタユニットの他方側の開口に閉塞板を設け、他方側の開口を通じた汚染の拡大を防止している。
以上詳説のとおり本発明によれば、遠隔操作によってフィルタユニットの交換作業が安全に且つ簡便に行えるようになる。
本発明に係る空気浄化装置1の縦断面図である。 フィルタユニット2の縦断面図である。 フィルタユニット2の上面図である。 フィルタユニット2の上流側開口10近傍を示す、(A)は縦断面図、(B)はそのB−B線矢視図である。 蓋体4の底面図である。 他の形態例に係る空気浄化装置1の縦断面図である。 他の形態例に係るフィルタユニット2の縦断面図である。 他の形態例に係る空気浄化装置1の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係る空気浄化装置1は、原子力発電所等の建屋内に拡散した放射性物質をフィルタによって捕集し、フィルタが目詰まりしたら交換することによって建屋内の空気を浄化する場合に特に好適である。
本空気浄化装置1は、図1に示されるように、各種のフィルタ5が内蔵された交換型のフィルタユニット2と、空気流入口13を有する上流側空間14及び空気流出口15を有する下流側空間16に画成された内部空間に前記フィルタユニット2が設置されるとともに、上部に前記フィルタユニット2が挿通可能な開放部17を備えた外ケーシング3と、前記開放部17を気密可能に塞ぐ蓋体4とから主に構成されている。
以下、各構成について詳細に説明する。
前記フィルタユニット2は、詳細には図2及び図3に示されるように、平面視略方形状に形成された各種のフィルタ5と、その外側を覆うフィルタ収容体6とから構成され、詳細には、前記上流側空間14に向けて開口する上流側開口10と、前記下流側空間16に向けて開口する下流側開口11とを有するとともに、これら開口同士を通じたフィルタ流路2Aを有し、かつ前記開放部17からの落し込みによって外ケーシング3内に設置されるとともに、吊り上げによって取り外し可能とされている。
前記フィルタ5は、単層としてもよいが粒子状放射性物質や微粒粉塵を効率的に捕集するため図示例のように複層で配置した方が好ましい。図示例では、下側からHEPAフィルタ5a、チャコールフィルタ5b、HEPAフィルタ5cの順に3層のフィルタが配設されている。下側(上流側)の前記HEPAフィルタ5aは、主にセシウム等の粒子状放射性物質及び微粒粉塵を捕集するためのもので、上側(下流側)の前記HEPAフィルタ5cは、主にチャコールフィルタ5bから放出される微粒粉炭を捕集するためのものである。また、チャコールフィルタ5bは、活性炭等の作用により特に単体ヨウ素及びヨウ素化合物を吸着するためのものである。
前記フィルタ収容体6は、前記フィルタ5の側面を覆う胴部7と、前記フィルタ5の下側(上流側)の端面を覆うとともに、ボックス状のチャンバが一体的に形成された収容体下部8と、前記フィルタ5の上側(下流側)の端面を覆う収容体上部9とから構成されている。前記収容体下部8は、中央部に外ケーシング3の上流側空間14に向けて開口する方形状の上流側開口10が形成されている。また前記収容体下部8は、フィルタ5の下側の周縁部を支持した後、その内側位置から下側に延在するように形成することにより、周縁部に段差部8aが設けられるとともに、内部に空間部8bが設けられている。前記外ケーシング3内部への設置状態では、段差部8aより上側が下流側空間16に位置し、それより下側が上流側空間14に位置している。なお、前記空間部8bの底面に前記上流側開口10が設けられている。前記収容体上部9は、中央部に外ケーシング3の下流側空間16に向けて開口する方形状の下流側開口11が形成されている。また前記収容体上部9は、フィルタ5を上側から押さえ付ける機能を有しており、上板9aと、この上板9aの下面にフィルタ5の上側の周縁部を押さえ付けるようにフィルタ5の周縁に沿って突設された押え部材9bと、前記上板9aの下面に突設されたボルトを前記胴部7に形成されたリブの貫通孔に挿入し、ナットの螺進退によってフィルタ5の押え圧力を調整可能とした調整部材9cとから構成されている。
前記胴部7には、前記フィルタユニット2の設置時に、外ケーシング3の内面に係合してフィルタユニット2の位置決めを行うための複数のガイド板12、12…が突設されている。前記ガイド板12は、図2及び図3に示されるように、平面視略方形状に形成された胴部7の各辺の中央部にそれぞれ上下2段で設けられている。前記ガイド板12は、フィルタユニット2を外ケーシング3の上方から内部に挿入させやすいように外縁の下側が大きく曲線状に切り欠かれている。また、両側のガイド板12、12の外縁間の長さは、前記外ケーシング3の内部空間の寸法に対して若干小さな寸法で形成され、フィルタユニット2の設置時にフィルタユニット2が外ケーシング3の内部空間のほぼ中央部に位置決めできるようにしている。
また、前記胴部7の下端部にパッキン32が設けられ、このパッキン32がフィルタユニット2の自重で押圧されることによって、後段で詳述する外ケーシング3の上流側空間14と下流側空間16との間の段差部16aに当接して上流側空間14と下流側空間16との間を仕切るとともに、フィルタ流路2A以外の気密を保持している。
前記上流側開口10には、図4に示されるように、該上流側開口10を閉塞可能且つ内側の前記空間部8bに向けて回動可能な閉塞板24が設けられている。この閉塞板24は、前記フィルタユニット2の脱着時に比較的多く放射性物質が捕集された上流側のフィルタ5(前記HEPAフィルタ5a)が露出することによって放射能汚染が拡大しないように上流側開口10を閉塞するためのものである。前記閉塞板24は平面視で前記上流側開口10より大きな方形状に形成され、その一辺が収容体下部8の内面に軸支され、空間部8bに向けて回動可能に設けられている。前記上流側開口10の周縁部には、全周に亘って前記閉塞板24と当接するパッキン25が設けられ、前記閉塞板24の閉塞状態において外部との気密が保持されるようになっている。前記閉塞板24は、閉塞状態を保持するため、回動軸部に付勢手段を設けることによって閉塞板24の閉塞方向に向けて付勢力を付加することが好ましい。
次に、前記外ケーシング3は、図1に示されるように、前記フィルタユニット2を設置するための内部空間が設けられている。この内部空間は、平面視略円形状に形成され、側面に空気流入口13が設けられた相対的に下側に位置する上流側空間14と、側面に空気流出口15が設けられた相対的に上側に位置する下流側空間16とからなる上下2段に画成されている。前記上流側空間14と下流側空間16との間には、上流側空間14の方が下流側空間16より小さな断面形状で形成されることにより、前記フィルタユニット2の段差部8aが係合する段差部16aが形成されている。また、前記外ケーシング3の上部は開放した開放部17とされ、この開放部17を通じて前記フィルタユニット2が上下方向に挿通可能に形成されている。
前記上流側空間14の底面の中央部には、押棒23が突設されている。この押棒23は、図1に示されるように、前記フィルタユニット2の設置時に、前記閉塞板24と衝合して閉塞板24を内側に回動させ上流側開口10の閉塞状態を解除して上流側開口10を通じた空気の流通を可能にするためのものである。
前記上流側空間14及び下流側空間16にはそれぞれ、両空間の差圧を計測して空気漏れやフィルタの目詰まり等を監視するための差圧検出用ノズル18、19が設けられている。また、前記下流側空間16には、内部の放射線量を測定するための放射線検出器20が設けられている。また、前記外ケーシング3の底面には4箇所にキャスター21、21…が設けられ、空気浄化装置1を任意の場所に移動できるようになっている。さらに、前記外ケーシング3の外周は、鉛板マット22で覆われ、外部に拡散する放射線量の低減を図っている。また、前記外ケーシング3には上流側空間14の底部に通じるドレン管33が取り付けられ、通常はこのドレン管33に設けられたバルブを閉状態として前記上流側空間14内の気密が保持されているが、結露によって前記上流側空間14内に水が溜まった場合には外部に排出できるようにしている。
前記蓋体4は、詳細には図5に示されるように、円板状に形成された上板26の下面に、外ケーシング3の開放部17の周縁内側に係合するように円周方向に複数のガイド板27、27…が半径方向に沿って突設されている。図示例では、前記ガイド板27は、円周方向にほぼ等間隔で4箇所に設けられている。前記ガイド板27は、蓋体4を外ケーシング3の開放部17に挿入させやすいように外側端部を大きく曲線状に切り欠いてある。また、ガイド板27…より外周側には、外ケーシング3の上端部に当接するパッキン28が全周に亘って設けられ、蓋体4の自重を作用させパッキン28を押圧することによって外ケーシング3の内部空間と外部との気密を保持している。また、外ケーシング3の内部空間に位置する部分には結露防止のため保温材29が設けられている。
前記空気浄化装置1の組立ては、図1に示されるように、前記フィルタユニット2を外ケーシング3の内部空間内に設置するだけで、押棒23によって閉塞板24が開状態とされるとともに、フィルタユニット2の段差部8aと外ケーシング3の段差部16aとの間に介在するパッキン32がフィルタユニット2の自重によって押圧され、フィルタ流路2A以外の気密が保持されるようになっている。また、前記蓋体4を開放部17に設置するだけで、蓋体4と外ケーシング3の上端部に介在するパッキン28が蓋体4の自重によって押圧され、下流側空間16と外部との間の気密が保持されるようになっている。
このようにフィルタユニット2の設置状態で、前記上流側開口10と前記空気流入口13とが前記上流側空間14を通じて連通しており、かつ前記下流側開口11と前記空気流出口15とが前記下流側空間16を通じて連通している。すなわち、空気流入口13から流入した空気はいったん上流側空間14を通って上流側開口10に導入され、下流側開口11から流出した空気はいったん下流側空間16を通って空気流出口15に導入される。
上記構成からなる空気浄化装置1の運転について説明すると、空気流出口15側に設置したファン(図示せず)などによって吸込圧を作用させることによって、空気流入口13から上流側空間14内に流入した空気は、上流側開口10を通じてフィルタユニット2内部のフィルタ流路2Aに進入し、各種フィルタ5を通過する際に粒子状放射性物質、微粒粉塵、単体ヨウ素及びヨウ素化合物が捕集され、比較的清浄となった空気が下流側開口11を通じて下流側空間16に流出し、空気流出口15を通って外部に排出される。
次に、前記フィルタユニット2の交換方法について説明する。予め交換作業に先立って、可能な場合には、前記空気流入口13から清浄な空気を上流側空間14に送り、上流側空間14の内壁等に付着した放射性物質をできる限りフィルタユニット2に送り込むようにすることが望ましい。これによって前記フィルタユニット2の脱着時に上流側空間14内に付着した放射性物質からの放射線放出が極力抑えられるようになる。続いて、クレーンなどによって蓋体4を吊り上げて取り外した後、使用済みのフィルタユニット2を吊り上げて取り除く。その後、再びクレーンなどによって新しいフィルタユニット2を外ケーシング3の内部空間に設置し、最後に蓋体4を設置して完了する。このように、本空気浄化装置1では、フィルタユニットの交換が直接的な人手によることなくクレーンなどを使用して遠隔操作によって行えるため、被ばく線量は空気浄化装置1からの距離の2乗に反比例して低減するので、フィルタユニット2の交換作業が安全に行えるようになる。また、前記フィルタユニット2を外ケーシング3の内部空間内に設置するだけでフィルタユニット2の自重によって上流側空間14と下流側空間16との間の気密が保持されるとともに、蓋体4を外ケーシング3に設置するだけで蓋体4の自重によって外ケーシング3の内部空間と外部との間の気密が保持されるため、フィルタユニットの交換作業が簡便に行えるようになる。
前記蓋体4及びフィルタユニット2をクレーンで吊り上げるに際しては、蓋体4の上板26及びフィルタユニット2の上板9aをそれぞれ、磁気に対して吸着可能な素材、具体的には鋼材(SS400程度)などで構成することによって、これらを磁石の磁力によって吸着して吊り上げるようにすることが好ましい。これによって、フィルタユニット2の交換作業がより簡便となる。前記磁石としては、整流器スイッチの「ON」「OFF」により、それぞれ「励磁」「無励磁」状態の切り換えが可能な電磁石を使用することが好ましい。なお、蓋体4の上板26及びフィルタユニット2の上板9a以外の各部材は、磁石が余計なところに吸着しないように、磁気に対して吸着不能な素材、具体的にはステンレス鋼(SUS304程度)などで構成することが好ましい。
また、前記フィルタユニット2及び蓋体4の設置に際しては、それぞれに設けられたガイド板12、27の端部を大きく曲線形状に切り欠いてあるため、フィルタユニット2及び蓋体4が少しくらい外ケーシング3の中心からずれても、これら切欠き部が外ケーシング3に当たって滑ることにより外ケーシング3の中心部に設置できるようになっている。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、前記上流側空間14に向けて開口する上流側開口10のみに閉塞板24及び押棒23を設ける一方、前記下流側開口11ではフィルタ通過後の比較的清浄な空気が通過するという考えから閉塞板を設けずに常時開口としていたが、図6及び図7に示されるように、前記下流側空間16に向けて開口する下流側開口11に閉塞板30を設けるとともに、前記蓋体4の下面に、蓋体4の設置時に前記閉塞板30に衝合して下流側開口11の閉塞状態を解除するための押棒31を突設することができる。これにより、フィルタ5の上流側に捕集された放射性物質による放射能汚染の影響も抑えることができるようになる。前記閉塞板30は、上流側開口10に設けられた閉塞板24と同様に、一辺が収容体上部9の内面に軸支され、内側に向け付勢力に抗して回動可能に設けられている。さらに、閉塞状態を保持するため回動軸部に閉塞板30の閉塞方向に向けて付勢力を付加する付勢手段が設けられている。また、前記下流側開口11の周縁部には、全周に亘って閉塞板30に当接するパッキン30aが設けられている。
(2)上記形態例では、前記外ケーシング3の底面にキャスター21、21…を設けることによって移動式の空気浄化装置1としていたが、図8に示されるように、キャスターを設けず床面に固定可能とした固定式の空気浄化装置1としてもよい。
(3)上記形態例では、前記蓋体4及びフィルタユニット2を磁石で吸着することによって吊り上げていたが、前記蓋体4及びフィルタユニット2の上面にそれぞれ掛止用のフックなどを設けておきこのフックに掛止することによって吊り上げるようにしたり、前記蓋体4及びフィルタユニット2を重機などによって直接挟持したりしてもよい。
本発明は、原子力施設等の放射性物質で汚染された建屋内の空気浄化用としてのみならず、バイオハザード施設やその他の施設の空気浄化用としても利用することができる。
1…空気浄化装置、2…フィルタユニット、2A…フィルタ流路、3…外ケーシング、4…蓋体、5…フィルタ、6…フィルタ収容体、10…上流側開口、11…下流側開口、12…ガイド板、13…空気流入口、14…上流側空間、15…空気流出口、16…下流側空間、17…開放部、23…押棒、24…閉塞板、25・28・32…パッキン、27…ガイド板

Claims (5)

  1. フィルタが内蔵された交換型のフィルタユニットと、空気流入口を有する上流側空間及び空気流出口を有する下流側空間に画成された内部空間に前記フィルタユニットが設置されるとともに、上部に前記フィルタユニットが挿通可能な開放部を備えた外ケーシングと、前記開放部を気密可能に塞ぐ蓋体とから構成され、
    前記フィルタユニットは、前記上流側空間に向けて開口する一方側の開口と前記下流側空間に向けて開口する他方側の開口とを有するとともに、これら開口部同士を通じたフィルタ流路を有し、かつ前記開放部からの落し込みによって外ケーシング内に設置されるとともに、吊り上げによって取り外し可能とされ、
    前記フィルタユニットは設置状態で、前記他方側の開口と前記外ケーシングの空気流出口とが前記下流側空間を通じて連通しており、かつ前記上流側空間と下流側空間との間を仕切るとともに、前記フィルタ流路以外の気密がフィルタユニットの自重によって保持され、
    前記蓋体は、前記開放部への落し込みによって設置されるとともに、吊り上げによって取り外し可能とされ、設置状態で前記外ケーシングの内部空間と外部との間の気密が蓋体の自重によって保持され
    前記フィルタユニットの一方側の開口に、該開口を閉塞可能且つ内側に向けて回動可能な閉塞板が配設され、前記外ケーシングの内部に、前記フィルタユニットの設置時に前記閉塞板に衝合して前記開口の閉塞状態を解除するための押棒が突設されていることを特徴とする空気浄化装置。
  2. 前記蓋体の上面及び前記フィルタユニットの上面はそれぞれ、磁気に対して吸着可能な素材で構成されている請求項1記載の空気浄化装置。
  3. 前記蓋体には、前記外ケーシングの内面に係合して該蓋体の位置決めを行うガイド板が設けられている請求項1、2いずれかに記載の空気浄化装置。
  4. 前記フィルタユニットには、前記外ケーシングの内面に係合して該フィルタユニットの位置決めを行うガイド板が設けられている請求項1〜いずれかに記載の空気浄化装置。
  5. 前記フィルタユニットの他方側の開口に、該開口を閉塞可能且つ内側に向け付勢力に抗して回動可能な閉塞板が配設され、前記蓋体の下面に、前記フィルタユニットの設置時に前記閉塞板に衝合して前記開口の閉塞状態を解除するための押棒が突設されている請求項1〜いずれかに記載の空気浄化装置。
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