JP5997164B2 - 眼科手術システム用制御デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、水晶体乳化のための眼科手術システム用制御デバイス、及びこのような制御デバイスを有する眼科手術システムに関する。
水晶体内の濁り(医学的には白内障と呼ばれる)を治療するための外科的技術は多数存在する。最も一般的な技術は水晶体乳化であり、この技術では、細い針を罹患した水晶体に導入し、超音波を用いて励起し振動させる。振動する針により、針の直近の部分が乳化し、これにより、発生した水晶体の小片を、ポンプを用いてラインを通して吸引し、除去することができるようになる。このプロセスでは、洗浄流体(灌注流体)が供給され、粒子及び流体を、通常針に配設された吸引用ラインを通して吸引する。水晶体が完全に乳化され除去されたら、新しい人工の水晶体を空の水晶体嚢に挿入し、これにより、治療を受けた患者は再び良好な視力を得ることができる。
ドイツだけでも、このタイプの手術は年間約600,000件行われている。問題が起こることは比較的少ないとはいえ、これには施術する外科医に豊富な経験が要求される。更に、水晶体の乳化にかかる時間はいまだ比較的長い。手術時間を短縮できるようにするために、振動する針を、より大きな振幅で動作させることができる。休憩なしにこれを行う場合、これはより高いエネルギ入力と同じ意味である。しかしながら、これは結果として、振動する針の近傍におけるより強い加熱を引き起こす。針は角膜を貫通するため、より高いエネルギ入力は、角膜に対するより強い熱負荷を意味する。これは、少なくとも部分的に、例えば角膜等の周辺組織の過熱及び損傷につながり得る。これと対照的に、外科医が、水晶体及び周辺組織へのエネルギ入力がほんのわずかしかないような小さい振幅でしか動作しない針を用いて施術する場合、組織の損傷のリスクを低減することはできる。しかし、手術時間はこれに応じて長くなる。比較的硬い水晶体が存在する場合、外科医は、より高いエネルギ入力を用いなければ乳化を達成することができない。しかし、角膜等の組織の焼損を防止するために、十分な時間を冷却に利用できるよう、手術中に頻繁に休憩を挟む必要がある。
本発明の目的は、制御デバイス及び眼科手術システムを開発することであり、これらを用いると、水晶体の乳化による手術を、周辺組織を焼損するリスクなしに短時間で行うことができる。一般に、制御デバイス及び眼科手術システムは、白内障手術中の患者の眼球の望ましくない損傷のリスクを低減するものである。
制御デバイスに関して、この目的は、独立請求項1の主題によって達成される。本発明の有利な形態は、従属請求項の主題である。眼科手術システムに関して、この目的は、独立請求項11の主題によって達成される。
本発明によると、
−対物領域の画像を生成することができる光学システムであって、ここで、乳化される水晶体の少なくとも一部及び水晶体乳化用ハンドピースの針の一部は、この対物領域に配設することができる、光学システム、
−水晶体乳化によって生成される水晶体の粒子又は粒子とその周囲との関係の特性に応じて、少なくとも1つの評価変数を確立することによって、生成された画像を評価するのに適した、画像評価ユニット、並びに
−供給された少なくとも1つの評価変数に応じて制御変数を確立することができる、制御ユニットであって、ここで、制御変数は、水晶体の乳化のためにエネルギ源によって水晶体乳化用ハンドピースに供給される超音波エネルギの絶対値を制御することができる、制御ユニット
を有する、水晶体の乳化のための眼科手術システム用の制御デバイスが提供される。
従って、針を通じて水晶体に供給される超音波エネルギは、光学システムによって確立することができる評価変数に左右される。評価変数は、水晶体の粒子又は粒子とその周辺との関係の特性によって左右される。よって、水晶体を粉砕するためのエネルギ入力は、光学システムによって捕捉することができる水晶体粒子の特性に左右される。このような制御デバイスは外科医の経験に取って代わることは完全にはできないが、これにより、手術中のより高い安全性を達成することができる。従って、粒子又は粒子とその周辺との関係のある特定の特性において、低いエネルギ入力を選択し、角膜の焼損のリスクも同様に低くすることができる。生成される画像の評価によって、高いエネルギ入力を必要とする粒子の特性が識別される場合、この高いエネルギ入力は、粒子のこの特性が存在する間のみ印加される。
光学システムによって迅速な画像処理が可能になり、これにより、制御デバイスの短い反応時間を達成することができる。結果として、従来技術におけるように、外科医が例えばフットペダルによって、エネルギ入力の制御を手動で作動させる場合に比べて、適切なエネルギ入力レベルを実質的により迅速に識別することができる。
制御デバイスを作動させるために、粒子による吸引用ラインの阻害(閉塞)は必要ではないという事実に言及しておく。
画像評価ユニットからの評価変数は好ましくは、乳化される水晶体の粒子の幾何学的測定変数である。ここで、光学システムは、乳化される水晶体の平面図を得ることができるように配設することができる。粒子の幾何学的測定変数として、乳化された粒子の面積を選択する場合、粒子の乳化のために供給されるエネルギは、この粒子の面積に応じて決定することができる。平面図において、これを通して粒子を吸引して除去する針内の吸引用ラインの最小内径より小さい面積を有する粒子は、既に、針をわずかなエネルギで、又はエネルギ無しで作動させる必要しかないほど小さい。これにより、針の領域内の組織の過熱に対する安全は増大する。しかし、これを通して粒子を吸引して除去する吸引用ラインの最小内径よりも粒子の面積が大きい場合、エネルギ源を、針を駆動するために比較的高い絶対値の超音波エネルギを供給するように作動させることができる。
また、別の幾何学的測定変数として、乳化された粒子の周又は乳化された粒子の体積を用いることもでき、ここで、後者の測定変数は、水晶体のジオメトリの3次元的な捕捉を必要とする。また、別の幾何学的測定変数として、針の前縁部、即ち吸引用ラインの吸引口から、乳化される水晶体の粒子の縁部までの距離を用いることもできる。粒子が針からまだ比較的離れている場合、エネルギ入力を低く選択することができる。しかし、乳化された粒子の縁部と針の縁部との間の距離が所定の最小距離より低く低下すると、供給されるエネルギの絶対値を増加させることができる。
本発明の別の実施形態によると、評価変数は、乳化される水晶体の粒子の光学的測定変数であることもできる。医療従事者は経験から、極めて明るく輝く粒子は通常柔らかく、従って、暗く硬い粒子よりも乳化しやすいことを知っている。幾何学的測定変数の代わりに、又は幾何学的測定変数に加えて、画像の光学的評価によって、所望のエネルギ入力の設定を補助することができる。光学的測定変数は好ましくは、光透過率、グレースケール値強度又は色彩強度である。
評価変数は、乳化される水晶体の粒子の機械的又は動力学的測定変数であることもできる。機械的測定変数は、粒子の硬度であってよい。粒子が硬ければ硬いほど、粒子を乳化して小さい部分にするために大きなエネルギ入力が必要である。水晶体は一般にその体積全体にわたって一定の硬度を有してはおらず、水晶体内には異なる硬度の領域が存在するということが知られているため、これは重要である。
光学システムは好ましくは光学顕微鏡及び/又はOCTシステムを有する。OCTシステムを光学顕微鏡内部に配設することもでき、これにより、医療従事者は、光学顕微鏡を通して手術領域を見ながら、OCTシステムを用いて必要なエネルギ量を制御することができる。
本発明の1つの発展形態によると、光学システムを少なくとも部分的に、水晶体乳化用ハンドピース内部に配設することもできる。この場合、光学システムは好ましくはOCTシステムであり、ファイバが水晶体乳化用ハンドピースに一体化されている。このファイバは好ましくは、回転又は走査可能な構成を有することができ、これによって、針の縁部に位置する粒子の体積領域を捕捉できる。
本発明の更なる利点及び特徴を、以下の図面を参照して説明する。
図1は、本発明による制御デバイスを有する眼科手術システムの第1の実施形態の概略図である。 図2は、針の一部及び乳化された粒子を含む、画像評価ユニットからの画像であり、ここで粒子は針から離れている。 図3は、針の一部及び乳化された粒子を含む、画像評価ユニットからの画像であり、ここで粒子は針と極めて近接して配置されている。 図4は、針の及び粒子を含む、画像評価ユニットからの画像であり、ここで粒子は針と接触している。 図5は、針の一部及び小さい粒子を含む、画像評価ユニットからの画像であり、ここで粒子は針から離れている。 図6は、針の一部及び針と接触している小さい粒子を含む、画像評価ユニットからの画像である。 図7は、2つの幾何学的測定変数に応じて超音波エネルギの量を確立するための表である。 図8は、2つの幾何学的測定変数及び光学的測定変数に応じて超音波エネルギの量を確立するための表である。 図9は、光学的測定変数と供給される超音波エネルギとの間の相関関係を概略的に示すグラフである。 図10は、本発明による制御デバイスを有する眼科手術システムの第2の実施形態の概略図である。
図1は、本発明による制御デバイス101を有する眼科手術システム100を示す。乳化されることになる水晶体1は、光学システム3の対物領域2内に配置される。この実施形態では、光学システム3は光学顕微鏡であり、光軸5を有する対物レンズ4を有する。焦点面6は水晶体1の対物領域2内に配設される。光学システム3によって生成される画像は画像評価ユニット7に供給され、この画像評価ユニット7は供給された画像を評価するのに適している。評価ユニットは、少なくとも1つの評価変数8を確立し、この評価変数8は、乳化によって生成される水晶体の粒子又は水晶体の粒子とその周囲との関係の特性に左右される。評価変数8は制御ユニット9に供給され、この制御ユニット9は、供給された少なくとも1つの評価変数に応じた制御変数10を確立する。この制御変数をエネルギ源11に、またそこから水晶体乳化用ハンドピース12に供給することができ、これにより、エネルギ源11から水晶体乳化用ハンドピース12に供給される超音波エネルギの絶対値を制御することができる。制御変数10をハンドピース12に直接供給して、エネルギ源11によって供給されるエネルギで処理することもできる。
水晶体乳化用ハンドピース12又は関連するアクチュエータに供給される超音波エネルギは、針13に伝送され、この針13を用いて水晶体1を乳化させることができる。水晶体1の乳化中、灌注流体用コンテナ14から灌注流体用ライン15を通って、水晶体乳化用ハンドピースの針の前方領域まで灌注流体が流れる。吸引用ポンプ16を用いて、吸引用ライン17を通して吸引用コンテナ18へと乳化した流体及び流体を吸引して除去する。
図2は、画像評価ユニット7からの画像20を示し、吸引用ライン17をその内部に有する針13の一部と、針13の前方にある乳化された粒子21とを示す。粒子21はまだ針の比較的遠くにある。図3は画像23を示し、この画像では、粒子21は針13の先端から比較的近い距離22に配置されている。画像評価ユニットはこの画像23を評価して、距離22を捕捉し、それに従ってエネルギ源から供給される超音波エネルギを制御することができる。例として、距離22が100μm未満である場合、針13を、かなり大きい絶対値のエネルギを供給することによって作動させることができる。従って、大きい絶対値のエネルギは、閉塞が発生しそうな場合又は既に発生している場合にしか許容されない。
図4は、画像評価ユニット7からの画像24を示し、吸引用ライン17をその内部に有する針13の前部及び乳化された粒子21を示し、ここで粒子21は針13と直接接触している。この場合にも、距離22は例えば100μm未満であり、従って、粒子21を破砕するために、針を比較的高い超音波エネルギで動作させることができる。これが首尾よく完遂され、図5に示すように、粒子21から複数のより小さい粒子31が形成されると、超音波エネルギを再び低い値に設定することができる。
図5は、針13から比較的離れている粒子31を含む画像25を示す。この場合、平面図において粒子31が形成する面積は、吸引用ライン17の吸引口を通してこの粒子を吸引して除去するのに何の問題もないと予測できる程度に小さい。このような画像の場合、制御デバイスを、供給される超音波エネルギが比較的低い絶対値をとるように作動させることができる。
図6に示す状況では、粒子31が針13と直接接触している画像26を見ることができる。しかし、粒子31は、針13の吸引用ライン17を通してこの粒子を吸引して除去するのに何の問題もない程度に小さく、よって、供給される超音波エネルギの絶対値も比較的低く維持することができる。
図7は、供給される超音波エネルギの絶対値と、第1の幾何学的測定変数GM1及び第2の幾何学的測定変数GM2との相互作用を列挙した表を示す。例として、第1の幾何学的測定変数GM1を、光学システムによって生成される画像内における、乳化される粒子の面積とすることができる。第2の幾何学的測定変数GM2を、吸引用ライン17の前縁部から、乳化される粒子までの距離とすることができる。GM1が所定の変数W1より小さい場合(ここでW1は例えば吸引用ライン17の最小内径の領域の断面積とする)、針13に供給される超音波エネルギの量に関する、第2の幾何学的測定変数GM2に応じた特定の規則が現れる。第2の幾何学的測定変数GM2は、第2の閾値W2と相関するものとすることができる。GM2がW2より小さい場合、これは、乳化される粒子と針13との距離が比較的小さいことを意味する。GM2がW2より大きい場合、これは、粒子が針13から比較的離れていることを意味する。例として、W2は針13の最大振幅とすることができる。
従って、以下の状況が図7により明らかとなる。
GM1がW1より小さく、GM2がW2より小さい場合、即ち、図6に見られるように、画像評価ユニットからの画像において、比較的小さい粒子が、針から極めてわずかな距離で捕捉される場合、第1の絶対値US1の超音波エネルギを供給することができる。この絶対値はゼロ又はほぼゼロの値を有することができる。これと対照的に、GM1がW1より大きく、GM2がW2より小さいままで変化しない場合、例えば図4のように、比較的大きい乳化された粒子が針13の比較的近くにあることになる。この場合、より高い絶対値US2の超音波エネルギを針に供給して、この比較的大きい粒子を可能な限り短い時間で小さい粒子に粉砕するように、制御デバイスを作動させることができる。
GM1がW1より小さく、GM2がW2より大きい場合、即ち、例えば図5のように、比較的小さい粒子が、針13から相当な距離に配置されている場合、低い絶対値US1の超音波エネルギだけで動作させることが同様に可能である。別の状況として、GM1がW1より大きく、GM2がW2より大きい場合、即ち、例えば図2のように、比較的大きい粒子がまだ針から比較的離れている場合、この場合でもまた、低い絶対値US1の超音波エネルギで動作させることができる。これは即ち、図7のように、高いエネルギ入力は、大きな粒子が針13に比較的近い、又は針13に接触している場合にしか、高いエネルギ入力は供給されないことを意味している。
図8は、第1の幾何学的測定変数GM1、第2の幾何学的測定変数GM2、及び光学的測定変数の様々な絶対値に応じた、超音波エネルギのそれぞれの絶対値を示す表である。例として、光学的測定変数は、粒子の光透過率とすることができる。図8に示す表では、光学的測定変数は4つの状態に分割されており、OM1は高い透過率、OM2はそれより低い透過率、OM3は更に低い透過率、OM4は透過率が殆ど完全に失われていることを意味する。GM1がW1より大きく、即ち比較的大きい粒子が存在し、同時にGM2がW2より小さい、即ち粒子が針に比較的近接している場合、供給される超音波エネルギは、粒子のその時点での透過率に左右されるようにすることができる。粒子が高い透過率を有する場合、比較的低い絶対値US2の超音波エネルギで動作させることができる。粒子の透過率が低い場合、即ち光学的測定変数が絶対値OM2を有する場合、より高い絶対値US3の超音波エネルギで動作させることができる。透過率が更に減少して、光学的測定変数の絶対値がOM3となる場合、更に高い絶対値US4の超音波エネルギで動作させることができる。乳化される水晶体に置いて、ほぼ光透過性を有さず、光学的測定変数の絶対値OM4が確立される粒子が識別される場合、この粒子が針の比較的近くに配置される際に、即ちGM2がW2より小さい時に、極めて高い絶対値US5の超音波エネルギを供給することができる。このような等級分けの原因は、透過率が低下するに従って、乳化された粒子は硬くなり、これをより小さな粒子に粉砕するにあたってより多くのエネルギを印加しなければならないと仮定されている事実にある。
図9は、図8に示したこれらの状況を、棒グラフの形態でより明確に再び示したものである。図9から、光透過性が低下するに従って、徐々に高い絶対値の超音波エネルギを供給することができることが見て取れる。
図10は、眼科手術システム200用制御デバイス201の第2の実施形態を示す。眼科手術システム200は、光学システム50、画像評価ユニット7及び制御ユニット9を有する制御デバイス201を備える。光学システム50はOCTシステムの形態で存在することができ、これは、一時的非干渉光及び空間的可干渉光のための光源を有し、試料ビーム経路からのレーザ照射を基準ビーム経路からのレーザ照射と重ねるためのデバイスを更に有し、画像を生成するための画像生成ユニットを更に有する。更に、光学システム50はOCTファイバ52を有し、これは針13内又は針13上に配設される。画像生成ユニットによって生成される画像がこれを通って画像評価ユニット7へと送られ、画像評価ユニット7は画像を評価して評価変数8を確立する。この評価変数8を、制御変数10を確立する制御ユニット9に供給することができる。次に、制御変数10をエネルギ源11に作用させて、関連する量の超音波エネルギを水晶体乳化用ハンドピース12又は水晶体乳化用ハンドピース12の針13に供給することができる。更に、眼科手術システム200は灌注流体用コンテナ14を有し、ここから灌注流体用ライン15を通って、流体をハンドピース12へ、及びそこから治療される水晶体1へと導くことができる。そして、ポンプ16を用いて、乳化された粒子を吸引用ライン17を通して吸引用コンテナ18へと吸引して除去することができる。
更に、眼科手術システムは、光学顕微鏡の形態の光学システム3、及びOCTシステムの形態の光学システム50を備えるようにすることができる。
更なる実施形態によると、OCTシステムを光学顕微鏡の内部に配設することもでき、ここで更に、このようなOCTシステムを水晶体乳化用ハンドピースの内部に配設することもできる。

Claims (11)

  1. 水晶体(1)の乳化のための眼科手術システム(100;200)用の制御デバイス(101;201)であって、
    −対物領域(2)の画像(20、23、24、25、26)を生成することができる光学システム(3;50)であって、ここで、乳化される前記水晶体(1)の少なくとも一部及び水晶体乳化用ハンドピース(12)の針(13)の一部は、前記対物領域(2)に配設することができる、光学システム(3;90)と、
    吸引用ラインの閉塞の有無に関わらず、水晶体乳化によって生成される前記水晶体(1)の粒子(21、31)又は前記粒子(21、31)とその周囲との関係の特性に応じて、少なくとも1つの評価変数(8)を確立するために、前記生成された画像(20、23、24、25、26)を評価するのに適した、画像評価ユニット(7)と、
    −供給される前記少なくとも1つの評価変数(8)に応じて制御変数(10)を確立することができる、制御ユニット(9)であって、前記制御変数(10)を、前記水晶体(1)の乳化のためにエネルギ源(11)に作用させることによって前記水晶体乳化用ハンドピース(12)に供給される超音波エネルギの絶対値をフットペダル操作から独立して制御し、適切なエネルギレベルを吸引用ラインの閉塞の有無に関わらず迅速に識別することができる、制御ユニット(9)と
    を有することを特徴とする、制御デバイス(101;201)。
  2. 前記画像評価ユニット(7)からの前記評価変数(8)は、乳化される前記水晶体(1)の前記粒子(21、31)の幾何学的測定変数である、請求項1に記載の制御デバイス(101;201)。
  3. 前記幾何学的測定変数は、前記生成された画像(20、23、24、25、26)における乳化される前記粒子(21、31)の面積又は周又は体積である、請求項2に記載の制御デバイス(101;201)。
  4. 前記評価変数(8)は、前記針(13)の前縁部から、乳化される前記水晶体(1)の前記粒子(21、31)の縁部までの距離(22)である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御デバイス(101;201)。
  5. 前記評価変数(8)は、乳化される前記水晶体(1)の前記粒子(21、31)の光学的測定変数である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御デバイス(101;201)。
  6. 前記光学的測定変数は、光透過率、グレースケール値強度又は色彩強度である、請求項5に記載の制御デバイス(101;201)。
  7. 前記評価変数(8)は、乳化される前記水晶体(1)の前記粒子(21、31)の機械的又は動力学的測定変数である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御デバイス(101;201)。
  8. 前記機械的測定変数は、前記粒子(21、31)の硬度である、請求項7に記載の制御デバイス(101;201)。
  9. 前記光学システム(3;50)は、光学顕微鏡及び/又はOCTシステムを有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の制御デバイス(101;201)。
  10. 前記光学システム(50)は、少なくとも部分的に、前記水晶体乳化用ハンドピース(12)の内部に配設される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の制御デバイス(201)。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の制御デバイス(101;201)を有する、眼科手術システム(100;200)。
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