JP5996964B2 - パウチ容器の脱気装置および脱気方法 - Google Patents

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Description

本発明は、飲食用、医療用その他の用途の流動体を収容するためのパウチ容器の脱気装置および脱気方法に関するものである。
この種のパウチ容器に流動体を収容する際には、パウチ容器のシール性を確保する観点から、流動体の液吹き(パウチ容器内の流動体が規定のレベルを超えてパウチ容器のシール部位に達する現象)を回避する必要がある。また、パウチ容器内に空気が残っていると、その空気中の酸素によって流動体の成分が劣化する恐れがあるため、パウチ容器内の残気を極力なくしたいという要望がある。
従来、こうした要望に応えるべく、パウチ容器の脱気方法として、真空脱気方式(パウチ容器内をエアパージ(真空引き)することにより、パウチ容器内の残気量を零に近付ける方式)やスチーム方式(水蒸気が凝縮して水になるときに体積が大幅に小さくなる物性を利用して、パウチ容器内の残気量を零に近付ける方式)が広く用いられてきた。
ところが、これらの真空脱気方式やスチーム方式を採用するには、パウチ容器内をエアパージしたり、パウチ容器内の水蒸気を凝縮させたりしなければならないため、大掛かりで高価な設備が必要となる。
また、真空脱気方式やスチーム方式に頼らないパウチ容器の脱気方法としては、パウチ容器の側部のパウチ容器内に収容した流動体の液面より上方の部分を、気体が通過可能で且つ該流動体が実質的に通過し得ないように押圧し、次いで、その下方部分を押圧してパウチ容器内の気体を排出する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−255632号公報
しかしながら、特許文献1には、単に「パウチ容器の側部のパウチ容器内に収容した流動体の液面より上方の部分を、気体が通過可能で且つ該流動体が実質的に通過し得ないように押圧し、次いで、その下方部分を押圧してパウチ容器内の気体を排出し、パウチ容器内の気体量をほぼ零にする」と記載されているに過ぎず(〔請求項1〕の記載参照)、〔実施例〕の欄を見ても、その具体的な方法が詳述されていない。そのため、この脱気方法をどのようにして実施するのか判然としない。
本発明は、このような事情に鑑み、大掛かりで高価な設備がなくても、パウチ容器のシール性を確保するとともに、パウチ容器内の残気量を十分かつ安定的に零に近付けることが可能なパウチ容器の脱気装置および脱気方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、パウチ容器を開口部が上方に位置するように支持する容器支持手段と、上下方向に連通する通気溝が形成され、前記パウチ容器の側面であって当該パウチ容器に収容された流動体の液面より上側で、かつ前記容器支持手段によって支持された部分より下側の部分を当該パウチ容器の外部から挟んで脱気する一対の脱気部材と、前記パウチ容器の側面であって前記流動体の液面より下側の部分を当該パウチ容器の外部から挟んで脱気する一対の液面上昇部材と、前記パウチ容器を前記開口部の近傍のシール部位でシールする容器シール手段とを有し、前記容器支持手段で前記開口部が上方に位置するように支持された前記パウチ容器に前記流動体が収容された状態で、前記一対の脱気部材を用いて、このパウチ容器の側面であって前記流動体の液面より上側で、かつ前記容器支持手段によって支持された部分より下側の部分を当該パウチ容器の外部から挟んで脱気し、さらに、前記一対の液面上昇部材を用いて、このパウチ容器の側面であって前記流動体の液面より下側の部分を当該パウチ容器の外部から挟むことにより、前記脱気部材の前記通気溝を通じて、当該パウチ容器内の残気を上方へ導くとともに、前記流動体を当該パウチ容器の前記シール部位と前記脱気部材の上面との間の高さまで上昇させて脱気するように構成されているパウチ容器の脱気装置としたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記パウチ容器に前記流動体が収容された後、前記一対の脱気部材を用いて、このパウチ容器の側面であって前記流動体の液面より上側で、かつ前記容器支持手段によって支持された部分より下側の部分を当該パウチ容器の外部から挟んで脱気する前に、前記容器支持手段は、前記パウチ容器の両側面のシート同士を密着させるように構成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の構成に加え、前記パウチ容器内に流動体を充填する流動体充填手段を有することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の構成に加え、前記脱気部材の前記通気溝は、S字形に形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成に加え、前記脱気部材の前記通気溝は、複数本形成されていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、パウチ容器を開口部が上方に位置するように支持する容器支持工程と、この容器支持工程の後、上下方向に連通する通気溝が形成された一対の脱気部材を用いて、このパウチ容器の側面であって当該パウチ容器に収容された流動体の液面より上側で、かつ前記容器支持工程で支持された部分より下側の部分を当該パウチ容器の外部から挟んで脱気する容器挟持工程と、この容器挟持工程の後、一対の液面上昇部材を用いて、前記パウチ容器の側面であって前記流動体の液面より下側の部分を当該パウチ容器の外部から挟むことにより、前記脱気部材の前記通気溝を通じて、当該パウチ容器内の残気を上方へ導くとともに、前記流動体を当該パウチ容器の前記開口部の近傍のシール部位と前記脱気部材の上面との間の高さまで上昇させて脱気する液面上昇工程と、この液面上昇工程の後、前記パウチ容器を前記シール部位でシールする容器シール工程とを含むパウチ容器の脱気方法としたことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の構成に加え、前記容器支持工程の後、前記容器挟持工程の前に、前記パウチ容器内に流動体を充填する流動体充填工程を含むことを特徴とする。
さらに、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の構成に加え、前記流動体充填工程の後、前記容器挟持工程の前に、前記パウチ容器の両側面のシート同士を密着させるシート密着工程を含むことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、一対の脱気部材でパウチ容器を挟むことにより、パウチ容器内の残気の大部分を脱気した後、一対の液面上昇部材でパウチ容器を挟むことにより、流動体の液吹きを回避しつつ、パウチ容器内に僅かに残った残気を脱気することができる。その結果、大掛かりで高価な設備がなくても、パウチ容器のシール性を確保するとともに、パウチ容器内の残気量を十分かつ安定的に零に近付けることが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、一対の脱気部材でパウチ容器を挟むのに先立ち、パウチ容器の両側面のシート同士が密着するため、パウチ容器内の残気を効率よく脱気することができる。
請求項3に記載の発明によれば、パウチ容器内に流動体を迅速かつ円滑に充填することができる。
請求項4に記載の発明によれば、通気溝がS字形に形成されているため、一対の液面上昇部材で流動体を所定の高さまで上昇させるときに、そのタイミングが取りやすくなる。
請求項5に記載の発明によれば、通気溝が複数本形成されているため、一対の液面上昇部材で流動体を所定の高さまで上昇させるときに、そのタイミングが取りやすくなるとともに、通気溝の閉塞時の安全性に優れる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同じ作用効果を奏する。
請求項7に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同じ作用効果を奏する。
請求項8に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同じ作用効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係るパウチ容器の脱気装置を示す側面図である。 図1に示すパウチ容器の脱気装置の一対の脱気部材を示す斜視図である。 同実施の形態1に係るパウチ容器の脱気方法の流動体充填工程を示す図であって、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。 同実施の形態1に係るパウチ容器の脱気方法の容器挟持工程を示す図であって、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。 同実施の形態1に係るパウチ容器の脱気方法の液面上昇工程を示す図であって、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。 同実施の形態1に係るパウチ容器の脱気方法の容器シール工程を示す図であって、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。 図2に示す脱気部材の4つの変形例を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図7には、本発明の実施の形態1を示す。
実施の形態1に係るパウチ容器の脱気装置1は、図1に示すように、機体2を有しており、後述する一対のチャック9でパウチ容器12の上部両端を挟んだ状態で、このパウチ容器12を矢印A、B方向(上下方向)に昇降自在に支持するように構成されている。また、機体2には、これらのチャック9で挟んで支持されたパウチ容器12内に流動体10を充填するためのノズル4が矢印C、D方向(上下方向)に昇降自在に取り付けられている。また、機体2には、これらのチャック9で挟んで支持されたパウチ容器12をシールするための一対のシール熱板5が、矢印E、F方向(水平方向)に移動することにより、互いに近付いたり遠ざかったりできるように取り付けられている。また、機体2には、一対の平板状の脱気部材6(6A、6B)が、シリンダー(図示せず)の駆動により、矢印G、H方向(水平方向)に移動して、互いに近付いたり遠ざかったりできるように取り付けられている。また、機体2には、一対の丸棒状の液面上昇部材7が、シリンダー(図示せず)の駆動により、矢印I、J方向(水平方向)に移動して、互いに任意の距離だけ近付いたり遠ざかったりできるように取り付けられている。さらに、機体2には、図3(a)に示すように、パウチ容器12の上部両端を挟んで支持する一対のチャック9が、矢印K、L方向(水平方向)に移動して、互いに所定の距離だけ近付いたり遠ざかったりできるように取り付けられている。
ここで、一対の脱気部材6は、図2に示すように、硬さの異なる合成樹脂から成形されている。すなわち、一方の脱気部材6Aがシリコーン(シリコン樹脂)から成形されているとともに、他方の脱気部材6Bがポリオキシメチレン(POM)から成形されている。さらに、脱気部材6Bには、脱気部材6Aに対向する側面に1本の直線状の通気溝8が上下方向に連通する形で形成されている。
次に、実施の形態1に係るパウチ容器の脱気方法について説明する。
まず、容器支持工程で、図3に示すように、一対のチャック9により、パウチ容器12を開口部12aが上方に位置するように支持する。このとき、一対のチャック9を矢印K方向に移動させて互いに近付けることにより、図3(b)に示すように、パウチ容器12の開口部12aを開く。
次に、流動体充填工程に移行し、このパウチ容器12内に流動体10を所定量だけ充填する。それには、図3に示すように、パウチ容器12の開口部12aが開いた状態で、ノズル4を矢印D方向に下降させて先端の吐出孔4aをパウチ容器12のほぼ中央部の高さに位置決めし、この吐出孔4aからパウチ容器12内に流動体10を供給する。
その後、シート密着工程に移行し、一対のチャック9を矢印L方向に移動させて互いに遠ざけることにより、このパウチ容器12の両側面のシート12b同士を密着させる。すると、パウチ容器12の開口部12aが閉じ、パウチ容器12内に残気が生じた状態となる。
次に、容器挟持工程に移行し、図4に示すように、一対の脱気部材6を矢印G方向に移動させて互いに近付けてパウチ容器12を圧着することにより、パウチ容器12の側面であって流動体10の液面10aより上側の部分をパウチ容器12の外部から挟む。すると、パウチ容器12内のヘッドスペースが潰れ、パウチ容器12内の残気の大部分(脱気部材6の底面より上側の部分)が開口部12aから排出されて脱気された状態となる。
このとき、パウチ容器12は、上述したとおり、両側面のシート12b同士が密着しているので、一対の脱気部材6でパウチ容器12を挟んだときにパウチ容器12にしわが寄ることはなく、パウチ容器12内の残気(脱気部材6の底面より上側の部分の残気)を効率よく脱気することができる。
次いで、液面上昇工程に移行し、図5に示すように、脱気部材6の通気溝8を通じて、パウチ容器12内に僅かに残った残気(脱気部材6の底面と流動体10の液面10aとの間の部分の残気)を上方へ導くとともに、流動体10をパウチ容器12の開口部12aの近傍のシール部位12cと脱気部材6との間の高さまで上昇させる。それには、一対の液面上昇部材7を矢印I方向に移動させて互いに近付けることにより、パウチ容器12の側面であって流動体10の液面10aより下側の部分をパウチ容器12の外部から挟む。すると、パウチ容器12内に僅かに残った残気が流動体10によって上方へ押し出され、その後、流動体10が脱気部材6の上面の直上に至った状態となる。このとき、流動体10はパウチ容器12のシール部位12cには達しないので、流動体10の液吹きを回避することができる。
最後に、容器シール工程に移行し、図6に示すように、一対のシール熱板5を矢印E方向に移動させて互いに近付けてシール部位12cを圧着することにより、パウチ容器12をシール部位12cでシールする。
ここで、パウチ容器12の脱気方法が終了する。
このように、このパウチ容器12の脱気方法においては、一対の脱気部材6でパウチ容器12を挟むことにより、パウチ容器12内の残気の大部分を脱気した後、一対の液面上昇部材7でパウチ容器12を挟むことにより、流動体10の液吹きを回避しつつ、パウチ容器12内に僅かに残った残気を脱気することができる。その結果、大掛かりで高価な設備がなくても、パウチ容器12のシール性を確保するとともに、パウチ容器12内の残気量を十分かつ安定的に零に近付けることが可能となる。
また、パウチ容器の脱気装置1は、上述したとおり、パウチ容器12内に流動体10を充填するためのノズル4を備えているので、容器支持工程と容器挟持工程との間でパウチ容器12内に流動体10を迅速かつ円滑に充填することができる。
さらに、一対の脱気部材6A、6Bは、上述したとおり、硬さの異なる合成樹脂から成形されているので、パウチ容器12を介した脱気部材6A、6B同士の密着性が良好となる。その結果、容器挟持工程において、パウチ容器12内の残気を一層効率よく脱気することが可能となる。
なお、上述した実施の形態1では、図2に示すように、脱気部材6Bに1本の通気溝8が上下方向に直線状に形成されている場合について説明した。しかし、この通気溝8の形状や本数については、この他にも種々考えられる。
例えば、図7(a)に示すように、脱気部材6Bに1本の通気溝8をS字形に形成してもよい。この場合、直線状の通気溝8に比べて湾曲している分だけ経路が長くなるので、液面上昇工程において、流動体10を所定の高さまで上昇させるときのタイミングを取りやすい。
また、図7(b)に示すように、脱気部材6Bに2本の曲線状の通気溝8を形成しても構わない。この場合、1本の通気溝8に比べて、流動体10の通過断面が約2倍になるので、流動体10の上昇速度が約半分に低下する。したがって、液面上昇工程において、流動体10を所定の高さまで上昇させるときのタイミングを取りやすい。しかも、いずれか一方の通気溝8が何らかの原因で閉塞されても、他方の通気溝8を使って液面上昇工程を支障なく実施することができるため、通気溝8の閉塞時の安全性に優れる。
さらに、図7(c)、(d)に示すように、脱気部材6Bの底面に山形の案内テーパー面13を各通気溝8に向けて形成することも可能である。この場合、残気および流動体10を集めて各通気溝8へ導きやすくなるので、液面上昇工程を円滑に実施することが可能となる。
また、上述した実施の形態1では、パウチ容器12に流動体10を詰める場合について説明したが、この流動体10の性状としては、液体に限らず、ゾル、スラリー、粉粒体などであっても構わない。
また、上述した実施の形態1では、自立性のあるスタンディングパウチ型のパウチ容器12について説明したが、自立性のない平パウチ(平袋)型のパウチ容器12、ならびに口栓付き平パウチ型のパウチ容器12に本発明を同様に適用することも勿論できる。
また、上述した実施の形態1では、パウチ容器の脱気装置1が平板状の脱気部材6を備えている場合について説明した。しかし、この脱気部材6の形状については、平板状に限るわけではなく、例えば、ブロック状、角棒状、丸棒状の脱気部材6に代えてもよい。
また、上述した実施の形態1では、パウチ容器の脱気装置1が丸棒状の液面上昇部材7を備えている場合について説明した。しかし、この液面上昇部材7の形状については、丸棒状に限るわけではなく、例えば、角棒状、平板状、ブロック状の液面上昇部材7に代えても構わない。
さらに、上述した実施の形態1では、容器シール手段がシール熱板5である場合について説明したが、シール熱板5以外の容器シール手段(例えば、インパルス加熱方式、超音波加熱方式、熱風加熱方式のシール手段など)を代用または併用することも可能である。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
上述した本発明の効果(つまり、パウチ容器12のシール性を確保するとともに、パウチ容器12内の残気量を十分かつ安定的に零に近付ける)を確認するため、287mL用のパウチ容器12に流動体10を287mL(つまり、正規の量)充填する場合について、上述した実施の形態1に係るパウチ容器の脱気方法に従って、パウチ容器12の脱気を行った。ここで、脱気部材6Bとしては、図7(c)に示すように、底面に山形の案内テーパー面13が2本の曲線状の通気溝8に向けて形成されたものを用いた。また、流動体10としては、常温の水を用いた。そして、パウチ容器12内の残気量を測定するとともに、流動体10の液吹きがないか否かを目視で確認した。なお、試験体の数は6個とした。
その結果、6個のパウチ容器12内の残気量は、0.2〜1.2mLと、十分に零に近い量であるばかりか、そのばらつきが小さくて安定していた。また、すべてのパウチ容器12について、流動体10の液吹きが見られなかった。
<実施例2>
流動体10の充填量が正規の量より少なくなる場合が起こりうることを想定して、実施例1と同じ287mL用のパウチ容器12に流動体10を283.5mL(つまり、正規の量より3.5mL少ない量)充填する場合について、実施例1と同様にして、パウチ容器12の脱気を行った。そして、パウチ容器12内の残気量を測定するとともに、流動体10の液吹きがないか否かを目視で確認した。なお、試験体の数は6個とした。
その結果、6個のパウチ容器12内の残気量は、0.5〜1.0mLと、十分に零に近い量であるばかりか、そのばらつきが小さくて安定していた。また、すべてのパウチ容器12について、流動体10の液吹きが見られなかった。
<実施例3>
流動体10の充填量が正規の量より多くなる場合が起こりうることを想定して、実施例1と同じ287mL用のパウチ容器12に流動体10を290.5mL(つまり、正規の量より3.5mL多い量)充填する場合について、実施例1と同様にして、パウチ容器12の脱気を行った。そして、パウチ容器12内の残気量を測定するとともに、流動体10の液吹きがないか否かを目視で確認した。なお、試験体の数は6個とした。
その結果、6個のパウチ容器12内の残気量は、0.2〜0.4mLと、十分に零に近い量であるばかりか、そのばらつきが小さくて安定していた。また、すべてのパウチ容器12について、流動体10の液吹きが見られなかった。
本発明は、飲食用、医療用の液状の流動体のみでなく、カレー、シチュー、パスタソースなど固形分の少ない各種のレトルト食品の流動体にも広く適用することができる。
1……パウチ容器の脱気装置
2……機体
4……ノズル(流動体充填手段)
4a……吐出孔
5……シール熱板(容器シール手段)
6……脱気部材
7……液面上昇部材
8……通気溝
9……チャック(容器支持手段)
10……流動体
10a……液面
12……パウチ容器
12a……開口部
12b……シート
12c……シール部位
13……案内テーパー面

Claims (8)

  1. パウチ容器を開口部が上方に位置するように支持する容器支持手段と、
    上下方向に連通する通気溝が形成され、前記パウチ容器の側面であって当該パウチ容器に収容された流動体の液面より上側で、かつ前記容器支持手段によって支持された部分より下側の部分を当該パウチ容器の外部から挟んで脱気する一対の脱気部材と、
    前記パウチ容器の側面であって前記流動体の液面より下側の部分を当該パウチ容器の外部から挟んで脱気する一対の液面上昇部材と、
    前記パウチ容器を前記開口部の近傍のシール部位でシールする容器シール手段とを有し、
    前記容器支持手段で前記開口部が上方に位置するように支持された前記パウチ容器に前記流動体が収容された状態で、前記一対の脱気部材を用いて、このパウチ容器の側面であって前記流動体の液面より上側で、かつ前記容器支持手段によって支持された部分より下側の部分を当該パウチ容器の外部から挟んで脱気し、さらに、前記一対の液面上昇部材を用いて、このパウチ容器の側面であって前記流動体の液面より下側の部分を当該パウチ容器の外部から挟むことにより、前記脱気部材の前記通気溝を通じて、当該パウチ容器内の残気を上方へ導くとともに、前記流動体を当該パウチ容器の前記シール部位と前記脱気部材の上面との間の高さまで上昇させて脱気するように構成されていることを特徴とするパウチ容器の脱気装置。
  2. 前記パウチ容器に前記流動体が収容された後、前記一対の脱気部材を用いて、このパウチ容器の側面であって前記流動体の液面より上側で、かつ前記容器支持手段によって支持された部分より下側の部分を当該パウチ容器の外部から挟んで脱気する前に、前記容器支持手段は、前記パウチ容器の両側面のシート同士を密着させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のパウチ容器の脱気装置。
  3. 前記パウチ容器内に流動体を充填する流動体充填手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載のパウチ容器の脱気装置。
  4. 前記脱気部材の前記通気溝は、S字形に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のパウチ容器の脱気装置。
  5. 前記脱気部材の前記通気溝は、複数本形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のパウチ容器の脱気装置。
  6. パウチ容器を開口部が上方に位置するように支持する容器支持工程と、
    この容器支持工程の後、上下方向に連通する通気溝が形成された一対の脱気部材を用いて、このパウチ容器の側面であって当該パウチ容器に収容された流動体の液面より上側で、かつ前記容器支持工程で支持された部分より下側の部分を当該パウチ容器の外部から挟んで脱気する容器挟持工程と、
    この容器挟持工程の後、一対の液面上昇部材を用いて、前記パウチ容器の側面であって前記流動体の液面より下側の部分を当該パウチ容器の外部から挟むことにより、前記脱気部材の前記通気溝を通じて、当該パウチ容器内の残気を上方へ導くとともに、前記流動体を当該パウチ容器の前記開口部の近傍のシール部位と前記脱気部材の上面との間の高さまで上昇させて脱気する液面上昇工程と、
    この液面上昇工程の後、前記パウチ容器を前記シール部位でシールする容器シール工程と
    を含むことを特徴とするパウチ容器の脱気方法。
  7. 前記容器支持工程の後、前記容器挟持工程の前に、前記パウチ容器内に流動体を充填する流動体充填工程を含むことを特徴とする請求項6に記載のパウチ容器の脱気方法。
  8. 前記流動体充填工程の後、前記容器挟持工程の前に、前記パウチ容器の両側面のシート同士を密着させるシート密着工程を含むことを特徴とする請求項7に記載のパウチ容器の脱気方法。
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