JP5991153B2 - Icカード - Google Patents

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本発明は、非接触通信で外部媒体とデータの授受を行う非接触通信用アンテナコイル及び演算処理を行うICチップを備えた非接触通信機能を持つICカードに関する。
非接触通信機能を持つIC力一ド(いわゆる非接触型ICカード)は、その利便性から電子マネー、電子乗車券/定期券、電子チケットなど広く普及が進んでいる。しかし、非接触化により短時間でICチップ内の情報を読み書きすることとカード券面情報の書換えとの連動が必要な場合には、従来、ロイコ式等のリライトカードのようなリライト機能を利用するしかなかった。そこで近年、電子ペーパーと言われるメモリー性のある表示装置を備えたICカードが提案されている。電子ペーパーは書換え時のみ電力を必要とするため、外部読み書き装置にICカードをかざしている間にICチップ内に読み書きされたデータに基づいて表示の書換えが出来れば、寿命のある内蔵電池を搭載する必要が無いなどの利点がある。
ここで、ICチップ内に読み書きされたデータを表示用制御CPUへ伝送する方法として、接触通信/非接触通信兼用のICチップ(いわゆるデュアルインタフェースICチップ)を用いた方法が提案されている。この提案によれば、デュアルインタフェースICチップ内のデータをICチップの接触通信用端子から上記表示制御用CPUへ伝送する構成となっている。しかし、上記デュアルインタフェースICチップは、接触通信と非接触通信とが排他的に実行な構成となっている。このため、内部に電源を持たずに表示を書き換えるための電力を外部読み書き装置の交流磁界からのみ取得する構成の場合(電力供給用アンテナコイルを通じて電力を得る場合)には、デュアルインタフェースICチップの非接触通信用端子に接続されるアンテナコイルが外部読み書き装置の発する交流磁界にさらされて非接触通信状態の間はデュアルインタフェースICチップの接触通信用端子は機能せず、ICチップ内のデータをICチップの外部に出力できないという課題があった。
上記課題に対し、表示を書き換えるための電力を得るアンテナコイルを別途搭載し、その別途搭載したアンテナコイルから書き換えるための電力を得ながらデュアルインタフェースICチップの非接触通信用端子を遮断することでデュアルインタフェースICチップの接触通信用端子を機能させて、デュアルインタフェースICチップより表示用のデータを出力させる方法が提案されている(特許文献1、特許文献2)。
すなわち、特許文献1に記載のICカードでは、ICカードに情報を入力するための第1のアンテナコイルと、電力を供給するための第2のアンテナコイルと、デュアルインタフェースICチップと、を備える。そして、第1のアンテナコイルにはON/OFFスイッチが設けられ、制御信号によりON/OFFスッチをOFFにすることでデュアルインタフェースICチップを強制的に接触型のインタフェースに切り替える構造になっている。
特許文献2に記載のICカードでは、アンテナコイルと、デュアルインタフェースICチップと、制御回路と、アナログスイッチ回路と、整流回路とを備え、アンテナコイルの両端部は非接触通信用端子に接続し、制御回路は接触通信用端子に接続しており、また、アナログスイッチ回路はアンテナコイルと非接触通信用端子との間の接続及び遮断を行うことが開示されている。そして、特許文献2には、整流回路をアンテナコイルに対しスイッチ回路と並列に接続されることでアンテナコイルに誘起される電圧の振幅に応じた大きさのアナログスイッチ用回路電源電圧を供給でき、波形ひずみが生じないようにすると記載されている。
特開2004−348660号公報 特開2011−18180号公報
しかし、特許文献1では、第1のアンテナコイルとデュアルインタフェースICチップとの間に設けられるON/OFFスッチに関して具体的な回路が示されていない。
また、特許文献2では、一般的な回路構成としてFET(Field Effect Transistor)を用いたアナログスイッチ回路が示されており、FETのドレイン−ソース端子間を各々アンテナコイルの一端と非接触通信用端子との間に配置して、FETのゲート端子に入力された制御信号によりFETのドレイン−ソース端子間の導通及び非導通を直接に制御する。
ここで、FETのドレイン−ソース端子間の導通及び非導通状態はゲート−ソース電圧に依存する。また、FETには、NチャネルFET及びPチャネルFETの2種類が存在する。図6に、スイッチ回路に用いられるゲート−ソース電圧が約0Vで非導通状態になるタイプの特性を示す。図6の特性図を見て分かるように、NチャネルFETはソース電圧に対してゲー卜電圧が正の領域で導通特性を示し、PチャネルFETはソース電圧に対してゲー卜電圧が負の領域で導通特性を示す。また、Vthはゲート閾値電圧と呼ばれ、Vthを超える電圧(NチャネルFETでは正、PチャネルFETでは負)がないと導通状態にはならない。逆に、Vth未満の電圧(NチャネルFETでは正、PチャネルFETでは負)でないと非導通状態にはならない。Vthは概ね10V前後である。
このため、アンテナコイル側をドレイン端子、非接触通信端子側をソース端子に接続したNチャネルFETを用いたアナログスイッチ回路では、ドレイン端子に印加される電圧波形をひずみ無くソース端子側に伝達するためには、少なくともドレイン端子に印加される最大電圧よりもVth分だけ高いゲート電圧が必要になる。逆にドレイン端子に印加される最大電圧と、ゲート電圧が同じ場合、ソース端子側の電圧はVth分だけ低くなり、アナログスイッチの通過による損失の増大につながる。
また、アンテナコイルの一端側をソース端子、非接触通信端子側をドレイン端子に接続したPチャネルFETを用いたアナログスイッチ回路では、ソース端子に印加される電圧波形をひずみ無くドレイン端子側に伝達するためには少なくともソース端子に印加される最低電圧よりもVth分だけ低いゲート電圧が必要になる。逆にソース端子に印加される最低電圧とゲート電圧とが同じ電圧の場合、ドレイン端子側の最低電圧はVth分だけ高くなり、アナログスイッチの通過による損失の増大につながる。
また、アンテナコイルの一端側をソース端子、非接触通信端子側をドレイン端子に接続したPチャネルFETを用いたアナログスイッチ回路では、ゲート−ソース間電圧にはアンテナコイル間電圧がそのまま印加されるので、ソース−ドレイン端子間の耐電圧だけではなくゲート−ソース間電圧の耐電圧が高いFETを選ばなければならないなどの制約も生じる。
以上のように従来の構成では、スイッチ回路がアンテナコイルの端子とICチップの端子との間に直列に配置されている。例えば、FETを用いたアナログスイッチのソース端子とドレイン端子とが、アンテナコイルの一端とICチップの非接触通信用端子との間に直列に配置されているために、導通・非導通に関係するゲート−ソース間電圧が固定電圧にならない。この結果、波形ひずみを生じさせることなくアナログスイッチを通過させるためには、ソース電圧に応じてVth分だけ高くしたり低くしたりするなどの制御が必要になり、回路が複雑化するといった課題がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、制御構成が簡単でかつ波形ひずみを抑えることが可能なスイッチ回路を有するICカードを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様のICカードは、非接触通信用アンテナコイルと、そのアンテナコイルの両端部に一対の導体を介して電気的に接続するICチップと、を備えるICカードであって、
上記一対の導体に対してそれぞれ直列に介装された一対の整流素子と、
一端を上記アンテナコイルの中間部に電気的に接続し他端が接地された第2の導体と、
上記第2の導体に設けられ該第2の導体の導通と非導通との切替を行うスイッチ回路と、を備えることを特徴とする。
このとき、上記整流素子は、アンテナコイル側からICチップ側の方向を順方向としたダイオードから構成されても良い。
また、上記スイッチ回路は、半導体アナログスイッチ回路であっても良い。
また、上記ICチップは、非接触通信機能および接触通信機能の両方を有するICチップであっても良い。
また、表示部と、上記ICチップから表示データを取得し該取得した表示データに応じた表示を上記表示部に表示する表示制御を行う制御部と、を備え、
上記スイッチ回路は、上記制御部が上記ICチップから表示データを取得するときに非導通状態となる構成でも良い。
本発明によれば、アンテナコイルと、上記ICチップを導通及び非導通するためのスイッチ回路は1つの回路で構成することが可能となるのでコストを低減できる。
また、FETを用いたアナログスイッチなどの半導体スイッチの場合は固定電圧の接地を基準に制御できるようになる。
また、スイッチ回路として、FETを用いたアナログスイッチなどでソース端子が固定電圧の接地に接続されていると、上記Vth以上であればゲート電圧も固定にすることが出来、波形ひずみを生じさせることなくアナログスイッチを通過させることができる。
本発明に基づく実施形態に係るICカードの概略ブロック構成を示す図である。 本発明に基づく実施形態に係る動作原理を説明する図である。 本発明に基づく実施形態に係るスイッチ回路の具体的な回路例である。 本発明に基づく実施形態に係る表示機能付きICカードの実施例の外観図及び構成を示す図である。 本発明に基づく実施形態に係る表示機能付きICカードの実施例の概略回路を示す図である。 FET(Field Effect Transistor)の特性を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のICカード1の機能の概要構成を説明するための図である。
本実施形態では、ICカード1として、表示機能付きICカードであって、カード表面に電子ペーパーなどの表示部を有するICカードを例に挙げて説明する。
すなわち本実施形態のICカード1は、図1に示すように、回路基板に対して、電子ペーパーなどの表示部を含む表示回路10と、接触通信機能及び非接触通信機能を有するICチップ4と、第1のアンテナコイル2と、第2のアンテナコイル3と、制御回路7と、整流回路9と、電源回路8と、一対の整流素子5a、整流素子5bと、スイッチ回路6とが実装されている。
第1のアンテナコイル2は、ICカード1内の各回路に電力を供給するためのアンテナコイルである。すなわち、外部読み書き装置が発する交流磁界を第1のアンテナコイル2を用いて受信し、第1のアンテナコイル2が受信した交流電力を整流回路9で直流電力に変換し電源回路8に供給する。電源回路8は、例えば昇圧回路や降圧回路により適切な電圧に調整した後に、電力を各回路に供給する。本実施形態では、電源回路8は、制御回路7及び表示回路10に電力を供給可能となっている。
第2のアンテナコイル3は、外部の読み書き装置から表示するための演算データを受信するための非接触通信用のアンテナコイルである。その第2のアンテナコイル3は、それぞれ導体50a、50bを介してICチップ4の非接触通信用端子4a、4bに接続する。その各導体50a、50bには、それぞれ整流素子5a、5bが直列に介装されている。ここで、整流素子5a、5bは、整流特性を示すものであれば良く、ダイオードの他、ダイオード接続されたトランジスタも本発明に含まれる。
本実施形態のICチップ4は、接触機能及び非接触機能を有する。
上記第2のアンテナコイル3の中間部に位置する中央点11には、第2の導体51の一端が接続され、該第2の導体51の他端部は固定電圧の接地12に接続される。その第2の導体の途中にスイッチ回路6が直列に介装されている。そして、外部読み書き装置が発する交流磁界を第2のアンテナコイル3を用いて受信し、第2のアンテナコイル3が受信したデータは、上記導体50a、50b、51を通過する回路によって、ICチップ4に供給されることで、該ICチップ4は、外部読み書き装置から演算のためにデータを取得し、演算後のデータで表示データを更新する。表示データはメモリに記憶されている。
制御回路7は、例えば1チップマイコンと呼ばれるCPU(Central Processing Unit)やメモリ回路や周辺回路を内蔵したICから構成される。制御回路7は、ICチップ4の接触通信用端子4cに接続され、ICチップから表示データを取得する。取得された表示データは、制御回路7を介して表示回路10に供給される。ここで、電子ペーパーを駆動する図示しない駆動回路は、表示回路10に含まれても良いし、制御回路7に含まれていてもよい。
本実施形態のスイッチ回路6は、アナログスイッチで構成されている。スイッチ回路6は、制御回路7からの制御信号によって、第2アンテナコイル3の略中点11と固定電圧の接地12とを接続する第2の導体51の間の接続及び切断(非導通状態)の切替を行う。制御回路7は、ICチップ4が表示するための演算用のデータの受信を完了すると、スイッチ回路6に制御信号を送信し、スイッチ回路6は、上記制御信号の入力中は第2の導体51を切断する。
制御回路7からの制御信号によりスイッチ回路6が導通状態になった後、設定された時間経過で受信完了と判断する。
設定時間は、予め制御回路7のメモリ回路に蓄積されたデータを用いる他、外部読み書き装置から演算のためにデータを取得する前にデータ取得に必要な設定時間に関するデータを外部読み書き装置から取得し、その設定時間を用いる処理を加えても良い。また、設定された時間経過で正しく受信できなかった場合は、再試行時の為に自動的に設定時間を増加する処理を制御回路7に加えても良い。
(スイッチ回路の各状態による動作)
次に、図2を参照して、スイッチ回路6が導通状態の場合と非導通状態の場合(第2の導体51の接続状態の場合と切断状態の場合)について説明する。
図2は、本実施形態に係わるICカード1の概略ブロックの構成を示す図のうち、ICチップ4と整流素子5a、5bとアンテナコイル3とスイッチ回路6との回路構成を示す図である。図2では、整流素子5a、5bの例として、アンテナ側からICチップ側を順方向とした半導体ダイオードの場合を図示している。そして、図2(a)が、スイッチ回路6が導通状態を示し、図2(b)が、スイッチ回路6が非導通状態を示す。
図2(a)のように、スイッチ回路6が導通状態の場合には、図示しない外部読み書き装置が発する交流磁界を第2のアンテナコイル3が受信する。第2のアンテナコイル3に誘導された電圧は、第2のアンテナコイル3の中央点11を基準に、誘導磁界の原理に基づき交流磁界の半サイクルは第2のアンテナコイル3の一端3aがプラス電位、もう一端3bがマイナス電位となり、次の半サイクルは、逆に、第2のアンテナコイル3の一端3aがマイナス電位、もう一端3bがプラス電位となる。第2のアンテナコイル3の一端3aがプラス電位のときには、半導体ダイオード5aを介して実線の矢印の方向(ICチップ側)へ電流が流れることで、非接触通信用端子4aに入力され、更に接地端子4d、スイッチ回路6を介して第2のアンテナコイル3の略中点11に流れ、閉回路が形成される。一方、第2のアンテナコイル3の一端3bがプラス電位のときには、半導体ダイオード5bを介して点線の矢印の方向(ICチップ側)へ電流が流れることで、非接触通信用端子4bに入力され、更に接地端子4d、スイッチ回路6を介して第2のアンテナコイル3の略中点11に流れて、閉回路が形成される。
以上のように、スイッチ回路6が導通状態の場合には、センタータップ式の全波整流によって、図示しない外部読み書き装置が発する交流磁界を第2のアンテナコイル3が受信することができて、第2のアンテナコイル3からの電力がICチップ4に供給されて、当該ICチップ4は、表示するための演算データを取得できるようになる。なお、演算データがメモリ状の表示データを更新するデータそのものであっても良い。
一方、図2(b)のようにスイッチ回路6が非導通状態の場合には、実線及び点線で示す方向に電流が流れず、上述のような閉回路が形成されない。このように、スイッチ回路6を非導通状態にすることで、第2のアンテナコイル3からICチップ4に電流が流れない。つまり、第2のアンテナコイル3とICチップ4とを電気的に切断することが出来る。
(スイッチ回路の回路例)
図3は、スイッチ回路6の具体的な回路例である。
この図3に示す回路例では、図2のスイッチ回路6に適用した場合、スイッチ回路6を通過する電流の方向から、PチャネルMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)が使用できる。図3に示すソース端子6bとゲート端子6cが同電位の場合には、ドレイン端子6aとソース端子6bとの間が非導通状態となる。ソース端子6bを基準に、ゲート端子6cがゲー卜閾値電圧を越える負電圧の場合には、ドレイン端子6aとソース端子6bとの間が導通状態となる。これによって、上記スイッチ回路が構成される。
(本実施形態の効果)
内部に電源を持たず、外部読み書き装置が発する交流磁界のみを電力として動作するICカードの内、接触通信/非接触通信兼用のICチップ(いわゆるデュアルインタフェースICチップ)を利用し、特に非接触通信機能で得たデータを接触通信機能で外部に出力しようとした場合、外部読み書き装置が発する交流磁界内にICカードが存在する必要があるために非接触通信機能が動作中となり接触通信機能が動作出来ないという不都合が生じる。そのため、従来ではアンテナコイルの両端と、ICチップの非接触端子間をFETアナログスイッチ回路で遮断する方法が一般的に用いられていた。しかし、FETアナログスイッチの特性から扱う電圧以上の回路電圧を必要と、し、そのための昇圧電源回路が必要で、また、アンテナコイル間の電圧に応じた制御電圧が必要になるなど回路が複雑になる。
これに対し、本実施形態のICカード1では、アンテナコイル3の両端部からICチップ4の一対の非接触通信用端子4a、4bへ向けて順方向になるようにダイオードなど整流素子5a、5bを介して各々接続し、ICチップ4のグランド端4d子からアンテナコイル3の中央点11へと、リターン回路を形成する。そして、そのアンテナコイル3の中間点11と、グランド間にFETアナログスイッチ等のスイッチ回路6を配置する。このようにすることで、扱う電圧以上の回路電圧を必要とせず、アンテナコイル3間の電圧にも影響を受けることなく、グランド基準の制御電圧でFETアナログスイッチを制御できるようになる。
すなわち、本発明に係わるICカードは、アンテナコイル3の両端を各々整流素子5a、5bを介してICチップ4の各々非接触通信用端子4a、4bに接続し、さらに、上記アンテナコイル3の中央点からスイッチ回路6を介して接地させた構成となっている。そして、上記スイッチ回路6により上記アンテナコイル3の中央点11と接地との間を遮断することにより、上記アンテナコイル3と上記ICチップ4の各々の非接触通信端子4a、4bとを電気的に切断するようにした。
これにより、上記アンテナコイル3と上記ICチップ4とを導通及び非導通するためのスイッチ回路は1つのスイッチ回路6で構成可能となる。このため、コストを低減できる。
また、スイッチ回路6FETを用いたアナログスイッチなどの半導体スイッチの場合は、固定電圧の接地を基準に制御できるようになるので好適である。
また、FETを用いたアナログスイッチでソース端子が固定電圧の接地に接続されているので、Vth以上であればゲー卜電圧も固定で良く、波形ひずみを生じさせることなくアナログスイッチを通過させることができる。
ここで、上記実施形態では、アンテナ2から電源を取得する場合で例示しているが、内部に電源を持っていても良い。また、ICチップは、デュアルインタフェースICチップに限定されず、少なくとも非接触通信機能を有するICチップであれば、本発明は適用可能である。すなわち、非接触通信時に強制的にICチップの非接触通信を切断したい場合であれば、本発明は適用可能である。
次に、本発明に係わるICカードの実施例について図面を参照しながら説明する。
図4は、本実施例の表示機能付きICカード21を示す表面側の概観図(図4(a))と、表示機能付きICカード21の構成例を示した分解図(図4(b))である。
この表示機能付きICカード21は、図4のように、ポリイミド基材をベースとした回路基板31を、表示部が透明な表外装基材32と裏外装基材33とで挟み込み、接着剤ラミネート方式でカード化、つまり基材32,33で回路基板31を封止して構成されている。
上記回路基板31には、第1のアンテナコイル22、第2のアンテナコイル23、セグメント表示タイプ電子ペーパーモジュール30、1チップマイクロコントローラ27、接触機能及び非接触機能を有する、1チップデュアルインタフェースICチップ24と、ショットキーダイオードを用いたブリッジ型整流回路29、降圧型の安定化電源回路28、などが実装されている。
本実施例の第1のアンテナコイル22は、外形76mmX44mm、パターン幅0.4mm、パターン間隔0.2mm、厚さ18μmの銅パターン4巻きで形成した。第2のアンテナコイル23は、第1のアンテナコイル22、外形32mm×36mm、パターン幅0.3mm、パターン間隔0.2mm、厚さ18μmの銅パターン5巻きで形成した。1チップマイクロコントローラ27は、制御回路として、メモリ、周辺回路、CPUを含む。
図5は表示機能付きICカード21の概略回路を示した図である。
1チップマイクロコントローラ27、セグメント表示タイプ電子ペーパーモジュール30、1チップデュアルインタフェースICチップ24には、外部読み書き装置の発する交流磁界を概ね13.56MHzに共振する共振用コンデンサ34を有する第1のアンテナコイル22により交流電力として受信し、ショットキーダイオードを用いたブリッジ型整流回路及び図示しない整流用コンデンサにより直流電力に変換され、降圧型の安定化電源回路28を介して、3Vの直流電力が供給されようになっている。
外部読み書き装置から表示するためデータを受信するための第2のアンテナコイル23は、ショットキーダイオード36、37を介して1チップデュアルインタフェースICチップ24の非接触通信用端子RFA及びRFBに接続される。さらに、第2のアンテナコイル23の2巻き半の位置46よりPチャネルMOSFET26を介して接地される。ここで、PチャネルMOSFET26のソース端子が接地されている。また、1チップデュアルインタフェースICチップ24は、ISO/IEC7816−3に規定された通信インタフェースを有しており、その信号(RST40、CLK41、I/042)は1チップマイクロコントローラ27に接続されている。さらに、1チップマイクロコントローラ27と、セグメント表示タイプ電子ペーパーモジュール30は信号線45で接続されている。
まず、図示しない外部読み書き装置との通信可能な範囲内に、表示機能付きICカード21が進入すると、第1のアンテナコイル22により得られた電力が1チップマイクロコントローラ27に供給される。
1チップマイクロコントローラ27のCNT端子からの制御信号43は負電圧発生回路44を介してPチャネルMOSFET26のゲート端子に接続されており、1チップマイクロコントローラ27は第2のアンテナコイル23と、1チップデュアルインタフェースICチップ24の非接触通信用端子RFA及びRFBを電気的に接続させるため、CNT端子から約100KHz〜1MHzの約3Vの矩形波が出力される。このとき、負電圧発生回路44によりPチャネルMOSFET26のゲート端子には約2Vの負電圧が印加される。PチャネルMOSFET26のゲート端子がソース端子に対して閾値電圧を超える負電圧が供給され、ドレイン−ソース間が導通状態となり、1チップデュアルインタフェースICチップ24は図示しない外部読み書き装置より表示するためのデータを受信する。本実施例のPチャネルMOSFET26の閾値電圧は約−0.9Vである。
次に、1チップマイクロコントローラ27は受信した表示するためのデータを表示するために、第2のアンテナコイル23と、1チップデュアルインタフェースICチップ24の非接触通信用端子RFA及びRFBを電気的に切断するためにPチャネルMOSFET26を非導通状態する。1チップマイクロコントローラ27がCNT端子からの矩形波の出力を停止させることでゲート電圧は閾値電圧未満となりPチャネルMOSFET26のドレイン−ソース間が非導通状態となる。
次に、1チップマイクロコントローラ27は、1チップマイクロコントローラ27の制御信号39によってFETスイッチ38を操作して1チップデュアルインタフェースICチップ24の電源端子VDDに電力を供給し、ISO/IEC7816−3に規定されたプロトコルを用いて通信を行い1チップデュアルインタフェースICチップ24より表示のためのデータを受信する。
次に、1チップマイクロコントローラ27は、セグメント表示タイプ電子ペーパーモジュール30を制御し、セグメント表示タイプ電子ペーパーモジュール30に内蔵された図示しないドライバICにより電子ペーパー素子を駆動し表示を更新する。
1 ICカード
2 アンテナコイル
3 非接触通信用のアンテナコイル
4 ICチップ
4a、4b 非接触通信用端子
4c 接触通信用端子
4d グランド端子
5a、5b 整流素子
6 スイッチ回路
6a ドレイン端子
6b ソース端子
6c ゲート端子
7 制御回路
8 電源回路
9 整流回路
10 表示回路
11 中間点
12 接地

Claims (5)

  1. 非接触通信用アンテナコイルと、そのアンテナコイルの両端部に一対の導体を介して電気的に接続するICチップと、を備えるICカードであって、
    上記一対の導体に対してそれぞれ直列に介装された一対の整流素子と、
    一端を上記アンテナコイルの中間部に電気的に接続し他端が接地された第2の導体と、
    上記第2の導体に設けられ該第2の導体の導通と非導通との切替を行うスイッチ回路と、を備えることを特徴とするICカード。
  2. 上記整流素子は、アンテナコイル側からICチップ側の方向を順方向としたダイオードからなることを特徴とする請求項1に記載したICカード。
  3. 上記スイッチ回路は、半導体アナログスイッチ回路であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したICカード。
  4. 上記ICチップは、非接触通信機能および接触通信機能の両方を有するICチップであることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載したICカード。
  5. 表示部と、上記ICチップから表示データを取得し該取得した表示データに応じた表示を上記表示部に表示する表示制御を行う制御部と、を備え、
    上記スイッチ回路は、上記制御部がICチップから表示データを取得するときに非導通状態となることを特徴とする請求項4に記載したICカード。
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