JP5988702B2 - 電子線キャップ殺菌装置 - Google Patents

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本発明は、搬送手段によって搬送されているキャップに電子線を照射して殺菌する電子線キャップ殺菌装置に関するものである。
搬送手段によって連続的に搬送されているキャップに、電子線照射装置から電子線を照射して殺菌するキャップ殺菌装置は従来から知られている。このような電子線によるキャップ殺菌装置では、電子線の照射が過剰であれば変形したり変色したりするおそれがあり、また、放電や真空圧低下など電子線照射装置で異常が発生したために電子線の照射が不十分であった場合には、キャップの殺菌が不完全になってしまうという問題が発生する。そこで、電子線の照射状態や、キャップの搬送状態を監視して、キャップの殺菌に異常が生じた場合にこれを検出することができる殺菌装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
前記特許文献1に記載されたキャップ殺菌装置は、殺菌に異常があった場合にこれを検出することは可能であるが、殺菌が不十分なキャップを排出するための機構を備えていない。従って、完全に殺菌されていないキャップが搬送経路の下流側に流れてしまい、下流側のガイドや空間がキャップに付着していた菌によって汚染されてしまう。さらに、汚染状態から復帰するまでに時間がかかるという問題が発生する。
また、特許文献2には、電子線殺菌装置により殺菌された容器が殺菌不良と判定された場合に、この容器を排斥する殺菌不良容器の排斥装置が記載されている。この特許文献2に記載された電子線殺菌装置では、グリッパによって首部が把持された容器が電子線照射装置によって電子線が照射された後、殺菌良否検出器によって殺菌の良否を検出され、殺菌不良と判定された場合には、容器カウント装置により殺菌不良対象容器の信号が制御装置へ送られ、該当容器が排斥位置に到達すると、グリッパが開放されて排斥容器受け箱に落下して排斥される。
前記特許文献2に記載された発明の構成では、電子線の照射不足により殺菌が不十分であった容器が、汚染された状態のまま殺菌チャンバー内に排斥されるので、殺菌室内の空間が汚染されてしまうという問題が発生する。また、殺菌が不十分な容器を把持していたグリッパが、再び電子線照射装置まで移動して殺菌されるまでは汚染された状態のまま無菌チャンバー内を移動しているので空間内を汚染してしまうという問題があった。
そこで、本出願の発明者は、汚染したキャップが無菌空間内を送られることが無く、この空間を汚染することを防止することができる電子線キャップ殺菌装置の発明をした(特願2011−285753号参照)。
前記特許出願に記載された発明は、無菌室内をキャップシュートによって搬送されるキャップに電子線照射手段から電子線を照射して殺菌を行う電子線キャップ殺菌装置であり、キャップシュートの下流部にストッパ手段を設け、さらにその下流側にキャップを排除する排除手段を設け、電子線の照射異常があったときには、ストッパ手段でキャップを停止させ、その後、電子線の照射が正常に戻ったときに、停止しているキャップに電子線を照射した後、排除手段によって排除するようにしている。
特開2008−189355号公報 特開2011−219158号公報
前記特許出願に記載された発明では、無菌空間内を汚染することは防止できるが、異常発生時にストッパや排除手段等の動作が多く、また、再度電子線を照射してからキャップを排除するので、復帰までの時間が長くなってしまうという問題があった。また、電子線の照射範囲の下流側に排除手段を設けているので、キャップシュートの長さが長くなるという問題もあった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、キャップを連続的に搬送する間に、電子線を照射してキャップを殺菌する電子線キャップ殺菌装置において、チャンバー内を移動するキャップを案内する搬送ガイドと、この搬送ガイドに沿って移動されるキャップに電子線を照射する電子線照射手段と、電子線の照射異常を検出する検出手段とを備え、前記搬送ガイドの一部を移動可能な移動ガイドとするとともに、前記移動ガイドを前記電子線照射手段による電子線照射範囲内で、キャップの殺菌が終了する位置よりも下流部分に配置し、前記検出手段によって電子線の照射異常が検出されると、前記移動ガイドを作動させることにより、前記移動ガイドよりも上流に位置しているキャップを電子線照射範囲内において搬送ガイドから排除することを特徴とするものである。
また、第2の発明は、前記第1の発明において、前記搬送ガイドの電子線照射範囲よりも上流側にストッパ手段を設け、前記検出手段により電子線の異常が検出されると、前記ストッパ手段を作動させて、キャップが電子線照射範囲内に供給されることを阻止することを特徴とするものである。
キャップをリジェクトするための移動ガイドを、電子線照射範囲内の殺菌を終了する位置よりも下流部に設け、電子線の照射異常が検出されたときには、移動ガイドを作動させてキャップをリジェクトするようにしたので、無菌チャンバー内を汚染することを防止でき、また、照射異常が発生した後の復帰時間を短縮することができる。しかも、下流側のシュートの長さを短縮するという効果も奏することができる。
図1は電子線キャップ殺菌装置の全体の構成を示す側面図である。(実施例1) 図2は電子線照射範囲内での搬送方向と直交する方向の断面図である。 図3はリジェクト手段を拡大して示す図である。 図4はリジェクトガイドの駆動を示す図であり、図(a)は側面図、図(b)は縦断面図である。
無菌チャンバー内に搬送ガイド(キャップシュート)が配置されており、このキャップシュートによって搬送されるキャップに、電子線照射手段から電子線を照射して殺菌を行う。キャップシュートは、複数本(例えば5本)のガイド棒で、横向きのキャップの上下および左右両面を保持するようになっており、上方からキャップを連続して落下させる上流側の落下区間と、垂直な平面内で回転するスターホイールのポケットに保持されて回転搬送されるキャップを案内する規制搬送区間と、スターホイールから解放されたキャップを転動させて搬送する自由搬送区間とを有している。規制搬送区間の下流部から自由搬送区間の上流部に亘って、搬送されているキャップに電子線照射手段から電子線を照射する電子線照射範囲が設定されており、この範囲で電子線の照射が行われてキャップが殺菌される。キャップを搬送するキャップシュートを挟んで、電子線照射手段の向かい側に一定の間隔で複数の磁石が配置されており、これら磁石によって、キャップ4の開口部4b側から照射された電子線を磁界により偏向させて天面4a側に回り込ませて照射するようにしている。前記キャップシュートの規制搬送区間では、自由搬送区間での搬送速度よりも遅い速度で回転搬送しつつキャップの殺菌を行い、キャップが自由搬送区間に入ると間隔を空けて搬送され、全面が電子線の照射を受けて殺菌される。キャップシュートの落下部の下流端、つまり、規制搬送区間への接続部にストッパ手段が設けられており、電子線照射範囲へのキャップの供給を規制することができる。また、電子線照射範囲内の、殺菌が終了する位置よりも下流側に、移動ガイドを移動させることによりキャップをリジェクトできるリジェクト手段が設けられている。電子線の照射に異常が検出されたときには、先ず、ストッパ手段を作動させてキャップの供給を停止させるとともに、リジェクト手段の移動ガイドを回動させて、キャップシュートの下面を開放してキャップをリジェクトする。電子線照射手段が正常に戻ると、ストッパ手段を開放してキャップの供給を再開して通常運転に復帰する。以上の構成にしたことにより無菌チャンバー内の汚染を防止するとともに、通常運転への復帰時間を短縮するという目的を達成する。
以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。この電子線キャップ殺菌装置は、無菌チャンバー2内にキャップ4(図2参照)を搬送する搬送ガイド(キャップシュート)6が配置され、このキャップシュート6内を搬送されているキャップ4に電子線照射手段(電子線照射装置)8から電子線を照射して殺菌を行った後、キャッパ(図示せず)に送るようになっている。
前記無菌チャンバー2は、この実施例では鉛板で構成され、電子線や電子線の照射によって発生するX線(制動X線)を遮断するようになっている。この無菌チャンバー2の上部壁面2aにキャップシュート6の入口側が挿通される開口2aaが形成され、また、図1の左側の壁面2bにもキャップシュート6の出口側が挿通される開口2baが形成されており、上方から供給されたキャップ4が、このキャップシュート6に案内されて搬送される間に、電子線照射装置8から照射された電子線により殺菌された後、壁面2bを通って外部に排出されて次の工程のキャッパに送られる。
前記キャップシュート6は、搬送されるキャップ4の周囲を複数本(この実施例では5本)のガイド棒6A、6B、6C、6D、6Eで囲んで支持するようになっている(図2参照)。上下のガイド棒6A、6Bは、キャップ4の直径よりも僅かに大きい間隔で配置され、両側のガイド棒6C、6D、6Eは、キャップ4の高さ(天面4aと開口4b側との距離)よりも僅かに大きい間隔で配置されており、搬送するキャップ4を確実に保持するとともに、キャップ4がスムーズに転動できるようになっている。この実施例では、キャップ4の天面4a側(図2の左側)を支持するガイド棒6C、6Dが2本配置され、その他の3方は、各1本のガイド棒6A、6B、6Eが配置されているが、必ずしもこの配置に限るものではなく、少なくとも搬送方向の前後左右を支持できるものであれば適宜変更可能である。
キャップシュート6は、ほぼ垂直に近い急角度に配置された上流側の落下区間6aと、後に説明する回転式移送手段としてのスターホイール10によって、キャップ4の移動を規制しつつ搬送する規制搬送区間6bと、この規制搬送区間6bの下流側に連続して設けられ、キャップ4が自重により回転しつつ落下する緩やかな傾斜の自由搬送区間6cとを備えている。
前記各ガイド棒6A、6B、6C、6D、6Eは、内部に冷却水通路(図示を省略)が形成されており、運転中は、この冷却水通路内に冷却水を流すことにより常にガイド棒6A、6B、6C、6D、6Eを冷却している。
無菌チャンバー2のほぼ中央部に、水平な回転軸(図示を省略)を中心に垂直な平面内で回転する回転式移送手段(スターホイール10)が配置されている。スターホイール10の外周部には、円周方向等間隔でキャップ4に係合する係合部10aが突出して設けられ、これにより複数のキャップ収容部(ポケット10b)が形成されている。この係合部10aにより、前記上流側の落下区間6aを落下してきたキャップ4を、一定の間隔に切り離して前記ポケット10b内に保持し、キャップ4の自由な移動を規制しつつ搬送して、下流側に送り出すようになっている。キャップ4は、ポケット10b内に横向きの状態で収容されて円筒部4cを保持される。
キャップシュート6は、このスターホイール10の外周側に、ほぼ半周に亘ってスターホイール10を囲む円弧状部が形成されている。この円弧状部が、スターホイール24によって規制しつつキャップ4を搬送する前記規制搬送区間6bを構成している。さらに、この規制搬送区間6bに続いて、前記自由搬送区間6cが設けられている。この自由搬送区間6cは、そのまま下流側の壁面2bを通過して図示しないキャッパが設置されたキャッピング室に延びている。前記規制搬送区間6bでは、スターホイール10によって規制することにより、この下流側の自由搬送区間6cの搬送速度よりも遅い速度でキャップ4を搬送している。
前記キャップシュート6の、スターホイール10の下部付近から下流側へかけて、搬送されているキャップ4に電子線を照射する電子線照射装置8が配置されている。この電子線照射装置8は、図1では、省略して示しているが、符号12で示す部分が電子線照射装置8による電子線の照射範囲であり、規制搬送区間6bの下流側の一部と自由搬送区間6cの上流部を含んでいる。電子線照射装置8は、図示しない制御手段によって作動を制御される。また、この電子線キャップ殺菌装置には、電子線の照射異常を検出する検出手段(図示せず)が設けられており、照射異常があった場合にこれを検出してその信号を制御手段に送る。
この実施例で殺菌されるキャップ4は、前記キャップシュート6内を横向き(天面4aと開口部4bが搬送方向の左右を向いた状態)で搬送されるようになっており、図2に示すように、電子線照射装置8の照射窓8aがキャップ4の開口部4bと向かい合わせの状態となるように配置されている。
また、電子線照射装置8の、キャップシュート6を挟んだ向かい側に、所定の間隔を開けて複数の偏向手段(磁石14)が配置されている(図2および図3参照)。これら磁石14は、キャップ4の開口部4b側から照射された電子線を磁界によって偏向させて天面4a側に回り込ませて照射するようにしている(図2に破線で示す矢印16が回り込む電子線を示している)。従って、キャップ4の円筒部4cの外側を通った電子線をキャップ4の天面4aに回り込ませるために、磁石14は、キャップ4よりも上方側(図2に示す状態)または下方側に延ばした状態で配置している。磁石14としては、ネオジウム磁石やサマリウムコバルト磁石等の強力な磁力を発生させるものを使用し、磁石14をキャップ4よりも上方側に延ばす場合は、搬送方向上流側をN極、下流側をS極として各磁石14を配列し、各磁石14間で上流側から下流側へ向かう磁界を生じさせる。これにより、電子線は上方から下方へ円運動するように電磁偏向され、キャップ4の天面4aに向けて照射される。また、各磁石14をキャップ4よりも下方側に延ばす場合は、搬送方向上流側をS極、下流側をN極として配列し、各磁石14間で下流側から上流側へ向かう磁界を生じさせる。これにより、電子線は下方から上方へ円運動するように電磁偏向されて、キャップ4の天面4aに向けて照射される。
前記各磁石14にも冷却水が供給されるようになっている。図3に示すように、各磁石14はその外面を、内側の小さいケース14aと外側の大きいケース14bの2つのケースで囲み、これら両ケース14a、14bの間の空間内に、給水管14cから冷却水を流して電子線が照射される磁石14を冷却している。
キャップシュート6の落下区間6aの下流端(規制搬送区間6bへの接続部)に、落下区間6aから供給されてくるキャップ4を一時停止させるストッパ手段18が設けられている。このストッパ手段18は、エアシリンダ18aによって進退動されるストッパ18bを有しており、このストッパ18bをキャップシュート6(落下区間6a)内に突出させて、キャップシュート6の落下区間6a内のキャップ4の落下を停止させることができる。
さらに、キャップシュート6の電子線照射範囲12内に位置する部分に、キャップシュート6内を搬送されるキャップ4をリジェクトするためのリジェクト手段20が設けられている。このリジェクト手段20は、5本のガイド棒6A、6B、6C、6D、6Eのうち下側のガイド棒6Bの一部20aを切り離して、エアシリンダ20bによって移動できるようになっており、この移動ガイド(以下リジェクトガイド20aと呼ぶ)をエアシリンダ20bによって回動させることにより、下側ガイド棒6Bの上流側と下流側に連続した位置と、下側ガイド棒6Bの上流側を支点(後に説明する回転軸22が支点となる)にして下方へ揺動し、下側ガイド棒6Bの位置から外れてキャップ4を落下させる退避位置との間で移動できるようになっている。なお、移動ガイドは回動する動作に限るものではなく、左右方向への移動、または上下方向への移動等によって下側ガイド棒6Bにキャップ4が落下する空間を形成するものであればよい。
無菌チャンバー2の側壁2cを貫通して回転軸22が回転自在に支持され、この回転軸22の、無菌チャンバー2の内部側端部にリジェクトガイド20aが取り付けられている(図4参照)。回転軸22の、無菌チャンバー2の外部側には、リジェクトガイド作動用のエアシリンダ20bが取り付けレバー24を介して連結されている。このエアシリンダ20bのピストンロッドを伸張させると、前記リジェクトガイド20aは、その上流端(回転軸22)を支点にして下流側を下方へ向けて回動される。このリジェクトガイド20aが設けられている位置の上方に、エア噴射ノズル26が配置されている(図3参照)。リジェクトガイド20aを開放してキャップ4をリジェクトする際にこのエア噴射ノズル26からエアを噴射することにより、キャップ4をキャップシュート6から確実に排出して下流側へ搬送されてしまわないようにしている。この実施例では、リジェクトガイド20aの支点である回転軸22の位置までに、キャップ4は必要な電子線の照射を受けて殺菌が完了している。
前記リジェクトガイド20aにも冷却水が供給されて冷却されるようになっている。回転軸22の内部に冷却水の供給通路22aと排出通路22bが形成されており、冷却水供給管22cから供給された冷却水を前記供給通路22aを通ってリジェクトガイド20aに送り、排出通路22bから冷却水排出管22dを通して排出して循環させるようになっている。
無菌チャンバー2の底面2dの下流部寄りに、前記リジェクト手段20からリジェクトされたキャップ4を受け入れるリジェクトケース28が固定されている。このリジェクトケース28の下流端の底面に、リジェクト通路30が接続され、このリジェクト通路30を介してリジェクトされたキャップ4をキャップ回収ボックス32に投入するようになっている。このリジェクトケース28の、前記リジェクトガイド20aの下方に位置する部分に、傾斜面28aが形成されて、リジェクトされたキャップ4を前記リジェクト通路30側に流すようになっている。
前記無菌チャンバー2の内部の下流部側(図1の左側)上部に給気口34が形成され、外部からフィルタ(図示せず)を介して無菌エアが導入されており、無菌チャンバー2内は常に陽圧に維持されるようになっている。また、この無菌チャンバー2の上流部(図1の右側)寄りには、2個の排気口36が形成されている。さらに、前記リジェクト通路30内に排気口38が形成されている。前記給気口34から無菌チャンバー2内に吹き込まれたエアが、上流側の排気口36から排出されるとともに、リジェクトケース28を通ってリジェクト通路30側へと流れており、キャップ4のリジェクト方向へのエアの流れを形成している。
前記構成の電子線キャップ殺菌装置の作動について説明する。通常の運転中は、キャップシュート6の上流部の落下区間6aの下端に設けられているストッパ手段18のストッパ18bが後退し、リジェクト手段20のリジェクトガイド20aは上方へ回動されて下方側ガイド棒6Bの上流部および下流部と連続した状態になっている。キャップ4は図1の紙面の奥側に開口部4bを向け、手前側に天面4aを向けた状態で連続的に落下してくる。先頭のキャップ4がスターホイール10のポケット10b内に収容されると、キャップシュート6の規制搬送区間6bを、上部(スターホイール10の外周側)および両側部をガイド棒6B、6C、6D、6Eに支持され、スターホイール10の回転によって回転(公転)搬送される。この際にキャップ4は、円筒部4cの外周面がガイド棒6Bに接触しており、ポケット10b内で回転(自転)しながら搬送される。
スターホイール10の下部側までキャップ4が搬送されると、電子線照射装置8の照射範囲12内に入り、電子線の照射を受ける。キャップ4が規制搬送区間6bを搬送されている間は、スターホイール10の回転速度に規制され主にキャップ4の内面に必要な時間を掛けて電子線が照射されて殺菌が行われる。
その後、規制搬送区間6bを搬送されてきたキャップ4が自由搬送区間6cに入ると、スターホイール10のポケット10bから開放され、下方側ガイド棒6B上を、上方側ガイド棒6Aおよび左右ガイド棒6C、6D、6Eにガイドされて自由搬送区間6c内を回転搬送される。規制搬送区間6bを搬送されてきたキャップ4は、スターホイール10のポケット10bから一定の間隔で自由搬送区間6cに送り出され、自由搬送区間6c内を搬送される。規制搬送区間6bでは、スターホイール10の回転速度を制御して、下流側の自由搬送区間6cにおける転動速度よりも遅い速度でキャップ4を搬送しており、スターホイール10のポケット10bの間隔よりも大きい間隔で搬送される。
その後、自由搬送区間6cでは、一定間隔以上離れて搬送されてキャップ4同士が接触することはないので、電子線が直接照射されるキャップ4の内面、磁石14によって電子線が偏向され回り込んで照射される天面4a側、および電子線が通過する円筒部4cの外面すべてに均等に電子線が照射されて殺菌される。このようにして一方向からの電子線の照射により、キャップ4全面に電子線を照射して殺菌することができる。この際、キャップ4は下方側ガイド棒6B上を回転しながら搬送されるので、各ガイド棒6A、6B、6C、6D、6Eによって電子線が遮られる箇所は変化していくため、キャップ4の内外面全面に電子線を照射することができる。電子線照射装置8から照射される電子線が正常であるときには、殺菌されたキャップ4は、そのままキャップシュート6内を転動しつつ搬送され、無菌チャンバー2を出て次のキャッピング室に送られ、図示しないキャッパによってキャッピングが行われる。なお、図1および図3に示すように、ガイド棒の一部(図3に符号6Gで示す部分)が曲げられているが、この変形したガイド棒も電子線の照射位置を変化させるために形成されている。
前記のようにキャップシュート6内を搬送されているキャップ4に対し、電子線照射装置8から正常に電子線が照射されている間は、上流側のストッパ手段18とリジェクト手段20は作動せず、キャップ4は連続的に搬送されて電子線を照射される。ところが、電子線照射装置8で放電が発生したり真空圧が低下する等の異常が発生して十分な電子線が照射されなかった場合には、検出手段がこの異常を検知して制御手段に信号を送り、制御手段が前記ストッパ手段18にキャップ4の供給を停止するように指令をするとともに、リジェクト手段20にも殺菌不良のキャップ4をリジェクトするために作動指令を出力する。ストッパ18bがシリンダ18aの作動によってキャップシュート6の落下区間6a内に突出して、後続のキャップ4の落下を阻止する。また、リジェクト手段20はエアシリンダ20bの作動によってリジェクトガイド20aを回動させ、下流端側を下方に向ける(図1に示す状態)。
照射異常が発生した時点で、自由搬送区間6cに移動しているキャップ4はそのまま開放しているリジェクトガイド20aを通り抜けてリジェクトケース28内に落下し、リジェクト通路30を通ってキャップ回収ボックス32に収容される。このとき、リジェクトガイド20aの上方に設けられているエア噴射ノズル26から下方へ向けてエアが噴射されており、リジェクトガイド20aの位置よりも上流側に位置しているキャップ4は確実にリジェクトされる。なお、リジェクトガイド20aを下方に移動させる時点で、回転軸22の下流を移送中のキャップ4は慣性力の影響で、リジェクトされずにそのまま下流へと移送されるものもあるが、回転軸22の下流に位置するキャップ4は殺菌が完了しているため問題はない。また、リジェクト通路30には排気口38が設けられており、給気口34から加圧されたエアが吹き込まれて陽圧になっている無菌チャンバー2内からキャップ回収ボックス32に向けてエアの流れが形成されているので、キャップ4はスムーズに排出される。さらに、殺菌が完了していないキャップ4の雰囲気はキャップ回収ボックス32側へ向かうことになる。また、スターホイール10の各係合部10aに係合して規制搬送区間6bを搬送されているキャップ4も、通常の回転をしているスターホイール10によって回転搬送されて、次第に自由搬送区間6cに移り、前記キャップ4と同様にキャップ回収ボックス32に収容される。
前記ストッパ手段18以降のキャップ4を排出した後、リジェクトガイド20aを元の位置に戻しておく。その後、電子線照射装置8のトラブルが解消して、正常な電子線の照射が可能になると、ストッパ手段18のストッパ18bを後退させてキャップ4の供給を再開する。前記特願2011−285753号に記載した発明の構成では、下流側のストッパでキャップの移動を阻止しておき、電子線を正常に照射できる状態になったら停止しているキャップに電子線を照射して殺菌した後に、ストッパを解除するようにしていたが、この実施例では、リジェクト手段20を電子線照射範囲12内に設けているため、殺菌不良キャップ4が下流側の電子線が照射されない領域に流れてしまうことはないので、電子線の正常な照射が可能になると直ちに運転を再開することができる。
また、この実施例に係る装置では、電子線照射範囲12内にキャップ4をスターホイール10によって規制しつつ搬送する区間6bを設けているので、自由搬送区間6cより遅い一定の速度で搬送することができ、キャッピング後に容器の内容物と直接触れるキャップ4の内側を十分な時間をかけて重点的に殺菌できるものでありながら、照射距離を短縮することができる。従って、電子線照射装置8の小型化、装置全体の小型化を図ることができる。また、スターホイール10の回転速度を変更することで、殺菌時間の調整を容易に行うことができる。さらに、その後の自由搬送区間6cでは、キャップ4は前後に間隔をあけて搬送されるので、キャップ4同士の接触が無く、キャップ4の円筒部4cの外周面に対しても均一に電子線を照射して殺菌することができる。また、偏向手段(磁石14
)を設けて電子線を偏向させることで、一台の電子線照射装置8によってキャップ4の内外面全面に電子線を照射して殺菌することができる
2 チャンバー(無菌チャンバー)
4 キャップ
6 搬送ガイド(キャップシュート)
8 電子線照射手段
18 ストッパ手段
20a 移動ガイド

Claims (2)

  1. キャップを連続的に搬送する間に、電子線を照射してキャップを殺菌する電子線キャップ殺菌装置において、
    チャンバー内を移動するキャップを案内する搬送ガイドと、この搬送ガイドに沿って移動されるキャップに電子線を照射する電子線照射手段と、電子線の照射異常を検出する検出手段とを備え、
    前記搬送ガイドの一部を移動可能な移動ガイドとするとともに、前記移動ガイドを前記電子線照射手段による電子線照射範囲内で、キャップの殺菌が終了する位置よりも下流部分に配置し、
    前記検出手段によって電子線の照射異常が検出されると、前記移動ガイドを作動させることにより、前記移動ガイドよりも上流に位置しているキャップを電子線照射範囲において搬送ガイドから排除することを特徴とする電子線キャップ殺菌装置。
  2. 前記搬送ガイドの電子線照射範囲よりも上流側にストッパ手段を設け、前記検出手段により電子線の異常が検出されると、前記ストッパ手段を作動させて、キャップが電子線照射範囲内に供給されることを阻止することを特徴とする請求項1に記載の電子線キャップ殺菌装置。
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