JP5983478B2 - 電子装置冷却装置 - Google Patents

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Description

本開示は、電子装置冷却装置に関する。
従来から、複数の電子部品を両面から冷却するための冷却器であって、該冷却器は、上記電子部品を複数個並列させた状態で挟持するように配置されると共に内部に冷却媒体を流通させる一対の扁平状の冷却チューブからなる両面冷却ユニットを有し、該両面冷却ユニットは、上記冷却チューブの厚み方向に複数個配列しており、かつ、隣り合う上記両面冷却ユニットの間には、隙間が形成されている冷却器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005-064382号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の構成では、一対の冷却チューブのうちの表面側の冷却チューブは、2つの電子部品の双方の表面側を冷却し、他の1つの冷却チューブは、同2つの電子部品の双方の裏面側を冷却している。形成されるビア数が少ない場合には一般的に、熱抵抗は、電子部品の表面側と裏面側とで有意に異なり、裏面側の熱抵抗>>表面側の熱抵抗の関係(即ち裏面側の熱抵抗が表面側の熱抵抗より有意に大きい関係)となる。従って、表面側の冷却チューブ内を流れる冷却水は、1つ目の電子部品の表面を通って温度上昇し、次いで、2つ目の電子部品の表面を通って更に温度上昇して排出される。これに対して、裏面側の冷却チューブ内を流れる冷却水は、ほとんど温度上昇しないまま排出される。従って、裏面側の冷却チューブを流れる冷却水の除熱量は表面側の冷却チューブより小さいものとなり、全体として冷却効率が良くないという問題がある。
そこで、開示の技術は、複数の冷却対象電子装置の全体としての冷却効率を高めることが可能な電子装置冷却装置の提供を目的とする。
本開示の一局面によれば、第1冷却対象電子装置の表面側を通る第1表面冷却流路と、
前記第1冷却対象電子装置の裏面側を通る第1裏面冷却流路と、
第2冷却対象電子装置の表面側を通る第2表面冷却流路と、
前記第2冷却対象電子装置の裏面側を通る第2裏面冷却流路と、
前記第1表面冷却流路の出口側を前記第2裏面冷却流路の入口側に接続する第1接続流路と、
前記第1裏面冷却流路の出口側を前記第2裏面冷却流路の入口側に接続する第2接続流路と、
前記第1表面冷却流路の出口側を前記第2表面冷却流路の入口側に接続する第3接続流路と、
前記第1裏面冷却流路の出口側を前記第2表面冷却流路の入口側に接続する第4接続流路と、
前記第1、第2、第3及び第4接続流路の各出口側と、前記第2表面冷却流路及び第2裏面冷却流路の各入口側との間に設けられ、前記第1、第2、第3及び第4接続流路と前記第2表面冷却流路及び第2裏面冷却流路との間の連通状態を可変する遮蔽部材と、
前記遮蔽部材に接続され、前記第1及び第2接続流路間の温度差に応じて駆動するアクチュエータとを含む、電子装置冷却装置が提供される。
本開示の技術によれば、複数の冷却対象電子装置の全体としての冷却効率を高めることが可能な電子装置冷却装置が得られる。
電子装置冷却装置が適用されてよいコンピューター水冷システム1の一例を示す図である。 コンピューターラック20の構造の一例を概略的に示す図である。 電子装置冷却装置50の構成の説明図である。 接続流路部530の一例を概略的に示す図である。 接続流路部530の一例を概略的に示す斜視図である。 遮蔽板駆動機構550の一例を概略的に示す図である。 他の一例のアクチュエータ554の動作例(その1)を概略的に示す図である。 他の一例のアクチュエータ554の動作例(その2)を概略的に示す図である。 図7及び図8に示す例に適用可能な冷媒の幾つかの例を示す表図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
図1は、電子装置冷却装置が適用されてよいコンピューター水冷システム1の一例を概略的に示す図である。
図1に示す例では、コンピューター水冷システム1は、循環ライン2と、冷却水循環装置10と、コンピューターラック20とを含む。循環ライン2は、任意の材料(例えば、銅等)の配管又はホースにより形成されてよい。冷却水循環装置10は、温度調整した冷却水をコンピューターラック20に供給する。冷却水循環装置10は、ポンプや熱交換器やタンク等を含んでよい。コンピューターラック20は、内部に冷却対象のコンピューターを含む。図1に示す例では、コンピューターラック20は、3つ直列に配置されているが、任意の数で配置されてもよい。
図2は、コンピューターラック20の構造の一例を示す図である。コンピューターラック20は、複数の電子装置7と、電子装置7が実装されるシステムボード(基板)8と、電子装置7を冷却する電子装置冷却装置50とを含む。
電子装置7は、素子単位やチップ単位のような任意の単位であってよく、例えばLSI(large-scale integration)であってよい。システムボード8は、図2に示すように、複数段で配置されてもよい。システムボード8は、複数の電子装置7に共通であってよい。例えば図2に示す例では、1つのシステムボード8に3つの電子装置7が配置されている。但し、複数の電子装置7のそれぞれ毎に基板が設けられてもよい。
電子装置冷却装置50は、供給側マニホールド502と、排水側マニホールド504と、クーリングプレート(ヒートシンク)510と、配管520と、遮蔽板駆動機構550とを含む。供給側マニホールド502は、循環ライン2の供給側配管に接続される。また、排水側マニホールド504は、循環ライン2の排水側配管に接続される。クーリングプレート510は、各電子装置7の表面側と裏面側とにそれぞれ設けられる。配管520は、システムボード8毎に設けられ、供給側マニホールド502と排水側マニホールド504の間を接続する。配管520及び遮蔽板駆動機構550については後に詳説する。
尚、図2に示す例では、システムボード8が複数個(複数層)存在する構成であるため、供給側マニホールド502及び排水側マニホールド504が設けられている。しかしながら、単一のシステムボード8を含む構成においては、供給側マニホールド502及び排水側マニホールド504が省略されてもよい。この場合、配管520は、直接、循環ライン2の供給側配管と排水側配管に接続されてよい。
図3は、電子装置冷却装置50の構成の説明図であり、図2のA部に相当する図である。以下では、システムボード8上の3つの電子装置7について、供給側(上流側)から順に電子装置7A,電子装置7B,電子装置7Cと称する。尚、電子装置7A,7B,7Cは、同一の種類であってもよいし、異なる種類であってもよい。
システムボード8には、図3に示すように、電子装置7A,7B,7Cが実装されている基板領域に内壁が金属(例えば銅)でメッキされたビア9が形成される。システムボード8の裏面には、クーリングプレート510が配置される。このような構成によれば、電子装置7A,7B,7Cからの熱は、システムボード8の裏面にも伝熱され、システムボード8の両面のクーリングプレート510を介して電子装置7A,7B,7Cの両面からの冷却が可能となる。尚、以下では、前提として、電子装置7A,7B,7Cのいずれについても、裏面側クーリングプレートの熱抵抗>>表面側クーリングプレートの熱抵抗であるものとする。
配管520は、電子装置7A,7B,7Cのそれぞれの表面側のクーリングプレート510を通る表面冷却流路522と、電子装置7A,7B,7Cのそれぞれの裏面側のクーリングプレート510を通る裏面冷却流路524と、接続流路部530とを含む。接続流路部530には、遮蔽板駆動機構550が設けられる。接続流路部530は、遮蔽板駆動機構550と共に、電子装置7A,7B,7Cの各間(即ち、電子装置7Aと電子装置7Bの間、及び、電子装置7Bと電子装置7Cの間)に設けられてよい。或いは、接続流路部530は、遮蔽板駆動機構550と共に、上流側から2番目以降の電子装置7間(本例では、電子装置7Bと電子装置7Cの間)に設けられてもよい。接続流路部530及び遮蔽板駆動機構550については後に詳説する。
図4は、接続流路部530の一例を概略的に示す図であり、(A)は、上面視(図3の矢印Y1参照)であり、(B)は、側面視(図3と同一のビュー)である。図5は、接続流路部530の一例を概略的に示す斜視図である。図5では、理解しやすくするための便宜上、接続流路部530と、遮蔽板552(後述)と、電子装置7Bの表面冷却流路522及び裏面冷却流路524は、分解した状態で図示されている。尚、ここでは、一例として、電子装置7Aと電子装置7Bの間の接続流路部530について説明するが、他の隣接する電子装置7間についても同様であってよい。
接続流路部530は、表面側下接続流路531と、裏面側下接続流路532と、表面側上接続流路533と、裏面側上接続流路534とを含む。表面側下接続流路531は、電子装置7Aの表面冷却流路522の出口側を電子装置7Bの裏面冷却流路524の入口側に接続する。裏面側下接続流路532は、電子装置7Aの裏面冷却流路524の出口側を電子装置7Bの裏面冷却流路524の入口側に接続する。表面側上接続流路533は、電子装置7Aの表面冷却流路522の出口側を電子装置7Bの表面冷却流路522の入口側に接続する。裏面側上接続流路534は、電子装置7Aの裏面冷却流路524の出口側を電子装置7Bの表面冷却流路522の入口側に接続する。
図4及び図5に示す例では、表面側下接続流路531及び表面側上接続流路533は、電子装置7Aの表面冷却流路522から2手に分岐して形成されている。また、裏面側下接続流路532及び裏面側上接続流路534は、電子装置7Aの裏面冷却流路524から2手に分岐して形成されている。この際、表面側下接続流路531及び表面側上接続流路533は、図4に示すように、互いに対して左右方向及び上下方向にオフセットする位置関係で、電子装置7Bの裏面冷却流路524及び表面冷却流路522のそれぞれに対向される。また、同様に、裏面側下接続流路532及び裏面側上接続流路534は、図4に示すように、互いに対して左右方向及び上下方向にオフセットする位置関係で、電子装置7Bの裏面冷却流路524及び表面冷却流路522のそれぞれに対向される。また、表面側下接続流路531及び裏面側下接続流路532は、横方向に隣接して並び、表面側上接続流路533及び裏面側上接続流路534は、横方向に隣接して並ぶ。また、表面側下接続流路531及び裏面側上接続流路534は、上下方向で隣接して並び、裏面側下接続流路532及び表面側上接続流路533は、上下方向で隣接して並ぶ。尚、表面側下接続流路531、裏面側下接続流路532、表面側上接続流路533及び裏面側上接続流路534は、同一の断面積(同一の径)であってよい。
図4及び図5に示す例では、電子装置7Bの表面冷却流路522及び裏面冷却流路524の入口側は、横方向に幅が拡大された拡大部522a,524aをそれぞれ有する。拡大部522a及び524aは、上下方向で隣接して並ぶ。拡大部522aには、横方向に隣接して並ぶ表面側上接続流路533及び裏面側上接続流路534が対向し、拡大部524aには、横方向に隣接して並ぶ表面側下接続流路531及び裏面側下接続流路532が対向している。拡大部522aは、表面側上接続流路533及び裏面側上接続流路534の断面積の合計に対応する断面積を有してよく、同様に、拡大部524aは、表面側下接続流路531及び裏面側下接続流路532の断面積の合計に対応する断面積を有してよい。
遮蔽板駆動機構550は、図4に概略的に示すように、接続流路部530と、電子装置7Bの表面冷却流路522及び裏面冷却流路524との間に設けられる。
図6は、遮蔽板駆動機構550の一例を概略的に示す図であり、遮蔽板駆動機構550の構成と、接続流路部530と電子装置7Bの表面冷却流路522及び裏面冷却流路524との関係を流れ方向に視た透視図である。図6(A)は、遮蔽板駆動機構550の遮蔽板552が、表面側下接続流路531及び裏面側上接続流路534を遮蔽する第1位置にある状態を示し、図6(B)は、遮蔽板駆動機構550の遮蔽板552が、裏面側下接続流路532及び表面側上接続流路533を遮蔽する第2位置にある状態を示す。尚、図6においては、便宜上、遮蔽板552は、外枠のみが太線で示されているが、遮蔽板552は、流れ方向に見て中実の板で形成されている。即ち、遮蔽板552の太線で囲まれた領域は、中空でなく、中実である。
遮蔽板駆動機構550は、遮蔽板552と、アクチュエータ554とを含む。
遮蔽板552は、図6に示すように、表面側下接続流路531及び裏面側下接続流路532(又は表面側上接続流路533及び裏面側上接続流路534)に対応する外形(サイズ)を有する。遮蔽板552は、表面側下接続流路531及び裏面側上接続流路534を遮蔽する第1位置(図6(A)参照)と、裏面側下接続流路532及び表面側上接続流路533を遮蔽する第2位置(図6(B)参照)との間で移動可能である。
遮蔽板552が第1位置にあるとき、図6(A)に示すように、裏面側下接続流路532及び表面側上接続流路533が、それぞれ、電子装置7Bの裏面冷却流路524及び表面冷却流路522と連通する。これにより、電子装置7Aの表面冷却流路522及び裏面冷却流路524が、それぞれ、電子装置7Bの表面冷却流路522及び裏面冷却流路524と連通することになる。
遮蔽板552が第2位置にあるとき、図6(B)に示すように、表面側下接続流路531及び裏面側上接続流路534が、それぞれ、電子装置7Bの裏面冷却流路524及び表面冷却流路522と連通する。これにより、電子装置7Aの表面冷却流路522及び裏面冷却流路524が、それぞれ、電子装置7Bの裏面冷却流路524及び表面冷却流路522と連通することになる。
アクチュエータ554は、遮蔽板552を第1位置(図6(A)参照)と第2位置(図6(B)参照)の間で移動させるための駆動力を発生する。アクチュエータ554は、表面側下接続流路531及び裏面側下接続流路532に熱的に接続され、表面側下接続流路531及び裏面側下接続流路532間の温度差に応じて駆動する。アクチュエータ554は、表面側下接続流路531及び裏面側下接続流路532間の温度差に応じて遮蔽板552を第1位置と第2位置との間で移動させる駆動力を発生するものであれば、任意の構成であってよい。例えば、アクチュエータ554は、オイルの熱膨張、バイメタルの熱変形、フロンの相変化等を利用するものであってよい。アクチュエータ554と表面側下接続流路531及び裏面側下接続流路532との間の熱的に接続は、任意の態様で実現されてよい。例えば、アクチュエータ554は、表面側下接続流路531及び裏面側下接続流路532内に設けられてもよい(アクチュエータ554に冷却水を直接当ててもよい)。また、アクチュエータ554と表面側下接続流路531及び裏面側下接続流路532とは、熱パイプ等の高い伝熱性材料を介して接続されてもよい。
図6に示す例では、アクチュエータ554は、遮蔽板552の左右側にそれぞれ配置される第1アクチュエータ554a及び第2アクチュエータ554bを含む。第1アクチュエータ554a及び第2アクチュエータ554bは、それぞれ、シリンダ内にシリコーンオイルを含む。シリコーンオイルの熱膨張率は室温近辺で1×10-3/℃であり、水の5倍程度と大きい。遮蔽板552は、第1アクチュエータ554a及び第2アクチュエータ554bの膨張差により左右方向に移動される。
ここでは、電子装置7Aの表面冷却流路522からの冷却水の温度をT1、裏面冷却流路524からの冷却水の温度をT2とする。即ち、表面側下接続流路531内の冷却水の温度をT1、裏面側下接続流路532内の冷却水の温度をT2とする。
T1>T2である場合、第2アクチュエータ554b内のシリコーンオイルが第1アクチュエータ554a内のシリコーンオイルよりも膨張することにより遮蔽板552は図6の左側(第2位置)に移動する。これにより、電子装置7Aの表面冷却流路522は、電子装置7Bの裏面冷却流路524と、電子装置7Aの裏面冷却流路524は、電子装置7Bの表面冷却流路522と、それぞれ接続することになる。これにより、配管経路が電子装置7A,7B間にて表面、裏面で入れ換わることになる。従って、電子装置7Bの表面冷却流路522には、電子装置7Aの裏面冷却流路524からの冷却水が供給されるので、温度が相対的に低い冷却水にて熱抵抗が相対的に小さい電子装置7Bの表面側を効率的に冷却することができる。
逆にT1<T2である場合、第1アクチュエータ554a内のシリコーンオイルが第2アクチュエータ554b内のシリコーンオイルよりも膨張することにより遮蔽板552は右側(第1位置)に移動する。これにより、電子装置7Aの表面冷却流路522は、電子装置7Bの表面冷却流路522と、電子装置7Aの裏面冷却流路524は、電子装置7Bの裏面冷却流路524と、それぞれ接続することになり、配管経路は電子装置7A,7B間にて入れ換わらない。従って、電子装置7Bの表面冷却流路522には、電子装置7Aの表面冷却流路522からの冷却水が供給されるので、温度が相対的に低い冷却水にて熱抵抗が相対的に小さい電子装置7Bの表面側を効率的に冷却することができる。
このように、図6に示す例によれば、冷却水の温度(水温)に応じて自動的に電子装置7A,7B間で配管経路を制御することが可能となる。尚、図6に示す例では、シリコーンオイルを用いているが、エタノール等の有機溶剤でも同様の制御を実現することができる。
尚、今回の前提では、上述の如く、裏面側クーリングプレートの熱抵抗>>表面側クーリングプレートの熱抵抗である。この前提によれば、電子装置7Aの入口側で表面冷却流路522及び裏面冷却流路524内の冷却水の温度が同じであるときは、電子装置7Aの出口側でT1<T2となることはない。従って、接続流路部530及び遮蔽板駆動機構550は、電子装置7Bの出口側のみ(即ち電子装置7Bと電子装置7Cの間のみ)に設けられてもよい。これは、電子装置7Bの出口側では、電子装置7A及び/又は電子装置7Bの稼動状態に応じて、表面冷却流路522の冷却水の温度T1及び裏面冷却流路524内の冷却水の温度T2がT1>T2となったりT1<T2となったりしうるためである。例えば、電子装置7Aが動作中であり電子装置7Bが停止中であるときは、電子装置7Bの出口側で表面冷却流路522の冷却水の温度T1及び裏面冷却流路524内の冷却水の温度T2は、T1<T2となりえる。他方、電子装置7Aが停止中であり電子装置7Bが動作中であるときは、電子装置7Bの出口側で表面冷却流路522の冷却水の温度T1及び裏面冷却流路524内の冷却水の温度T2は、T1>T2となりえる。
図7及び図8は、他の一例のアクチュエータ554の動作例を概略的に示す図である。図9は、図7及び図8に示す例に適用可能な冷媒の幾つかの例を示す図である。図7及び図8に示す例では、フロンの相変化を利用したアクチュエータ554が使用される。尚、同様に、図7及び図8においては、便宜上、遮蔽板552は、外枠のみが太線で示されているが、遮蔽板552は、流れ方向に見て中実の板で形成されている。即ち、遮蔽板552の太線で囲まれた領域は、中空でなく、中実である。
図7及び図8に示す例では、アクチュエータ554は、遮蔽板552の左右側にそれぞれ2つ配置されるアクチュエータ554c及びアクチュエータ554dを含む。左右のアクチュエータ554cは、遮蔽板552の左右側にそれぞれ接続され、左右のアクチュエータ554dは、左右のアクチュエータ554cの左右側(外側)にそれぞれ接続される。また、弾性部材559は、それぞれ、左右のアクチュエータ554dの左右側(外側)にそれぞれ接続される。弾性部材559は、例えばバネ(スプリング)であり、左右の弾性部材559は同一の特性を有してよい。弾性部材559は、アクチュエータ554c及びアクチュエータ554dの左右方向の変位(膨張)を吸収しつつ、遮蔽板552を中立位置(図7(A)参照)に向けて付勢する機能を有してよい。
アクチュエータ554c及びアクチュエータ554dは、それぞれ、シリンダ内に沸点の異なる冷媒を含む。かかる冷媒としては、図9に示すような冷媒が使用可能である。ここでは、一例として、アクチュエータ554c内の冷媒の沸点Taと、アクチュエータ554d内の冷媒の沸点Tbは、Ta<Tbの関係であるとする。また、上述と同様、表面側下接続流路531内の冷却水の温度をT1、裏面側下接続流路532内の冷却水の温度をT2とする。
T1、T2<Taのとき、図7(A)に示すように、アクチュエータ554c、554d内の冷媒は液体であり、アクチュエータ554c、554dは膨張しておらず、遮蔽板552は中央に位置(中立位置)にある。
Ta<T1<Tb、T2<Taのとき、図7(B)に示すように、右側のアクチュエータ554c内の冷媒のみ相変化し、その結果、右側のアクチュエータ554cが膨張する。これにより、遮蔽板552は、左側のストッパ553の位置(第2位置)まで移動する。
Tb<T1、T2<Taのとき、図7(C)に示すように、右側のアクチュエータ554c、554d内の冷媒が相変化し、その結果、右側のアクチュエータ554c、554dが膨張する。これにより、遮蔽板552は、左側のストッパ553の位置(第2位置)まで移動する。
Ta<T1<Tb、Ta<T2<Tbのとき、図8(A)に示すように、両側のアクチュエータ554c内の冷媒が相変化し、その結果、両側のアクチュエータ554cが膨張する。このとき、遮蔽板552は、中央の位置にある。
Tb<T1、Ta<T2<Tbのとき、図8(B)に示すように、右側のアクチュエータ554c、554d内及び左側のアクチュエータ554c内の冷媒が相変化し、その結果、右側のアクチュエータ554c、554d及び左側のアクチュエータ554cが膨張する。これにより、遮蔽板552は、左側のストッパ553の位置(第2位置)まで移動する。
Tb<T1、Tb<T2のとき、図8(C)に示すように、両側のアクチュエータ554c、554d内の冷媒が相変化し、その結果、両側のアクチュエータ554c、554dが膨張する。このとき、遮蔽板552は、中央の位置にある。
図7及び図8に示す例によれば、沸点の異なる複数の冷媒を用いることにより、T1、T2に温度差があるときに完全な開・閉状態(遮蔽板552がストッパ553に当たる位置で保持される状態)にすることが可能となる。
以上説明した本実施例によれば、とりわけ、以下のような優れた効果が奏される。
本実施例によれば、上述の如く、接続流路部530及び遮蔽板駆動機構550(アクチュエータ554及び遮蔽板552)が設ける。これにより、電子装置7Aの表面冷却流路522からの冷却水及び裏面冷却流路524からの冷却水を、これらの温度差に応じて、電子装置7Bの表面冷却流路522及び裏面冷却流路524間で振り分ける(切り換える)ことができる。従って、電子装置7Aの表面冷却流路522及び裏面冷却流路524のうちの温度が低い方の冷却水を用いて、電子装置7Bの表面側(熱抵抗が小さい側)を冷却することができ、全体としての冷却効率を高めることができる。また、アクチュエータ554及び遮蔽板552は、電子装置7Aの表面冷却流路522からの冷却水及び裏面冷却流路524の冷却水の温度差に応じて駆動するので、水温モニタや三方バルブ等が不要であり、簡易な構成で効率的な冷却を実現することができる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例では、アクチュエータ554は、表面側下接続流路531及び裏面側下接続流路532に熱的に接続されているが、アクチュエータ554は、同等の温度差を持つ他の流路に熱的に接続されてもよい。例えば、アクチュエータ554は、表面側上接続流路533及び裏面側上接続流路534に熱的に接続されてもよい。或いは、アクチュエータ554は、表面側下接続流路531及び裏面側上接続流路534に熱的に接続されてもよい。或いは、アクチュエータ554は、裏面側下接続流路532及び表面側上接続流路533に熱的に接続されてもよい。或いは、アクチュエータ554は、表面冷却流路522及び裏面冷却流路524の出口付近(クーリングプレート510よりも下流側)に熱的に接続されてもよい。
また、上述した実施例では、アクチュエータ554は、熱膨張を利用して駆動しているが、熱収縮を利用して駆動する構成であってもよいし、これらの組合せであってもよい。
また、上述した実施例では、電子装置冷却装置50は、コンピューターラック20内に配置されているが、電子装置冷却装置50は、冷却を要する電子装置7を備える任意の箇所に適用されてよい。
なお、以上の実施例に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
第1冷却対象電子装置の表面側を通る第1表面冷却流路と、
前記第1冷却対象電子装置の裏面側を通る第1裏面冷却流路と、
第2冷却対象電子装置の表面側を通る第2表面冷却流路と、
前記第2冷却対象電子装置の裏面側を通る第2裏面冷却流路と、
前記第1表面冷却流路の出口側を前記第2裏面冷却流路の入口側に接続する第1接続流路と、
前記第1裏面冷却流路の出口側を前記第2裏面冷却流路の入口側に接続する第2接続流路と、
前記第1表面冷却流路の出口側を前記第2表面冷却流路の入口側に接続する第3接続流路と、
前記第1裏面冷却流路の出口側を前記第2表面冷却流路の入口側に接続する第4接続流路と、
前記第1、第2、第3及び第4接続流路の各出口側と、前記第2表面冷却流路及び第2裏面冷却流路の各入口側との間に設けられ、前記第1、第2、第3及び第4接続流路と前記第2表面冷却流路及び第2裏面冷却流路との間の連通状態を可変する遮蔽部材と、
前記遮蔽部材に接続され、前記第1及び第2接続流路間の温度差に応じて駆動するアクチュエータとを含む、電子装置冷却装置。
(付記2)
前記遮蔽部材は、前記第1及び第4接続流路の各出口を遮蔽する第1位置と、前記第2及び第3接続流路の各出口を遮蔽する第2位置との間で移動可能である、付記1に記載の電子装置冷却装置。
(付記3)
前記アクチュエータは、前記第1接続流路内の温度が前記第2接続流路内の温度よりも高い場合に、前記第2位置に向かう方向に前記遮蔽部材を移動させ、前記第2接続流路内の温度が前記第1接続流路内の温度よりも高い場合に、前記第1位置に向かう方向に前記遮蔽部材を移動させる、付記1又は2に記載の電子装置冷却装置。
(付記4)
前記アクチュエータは、前記第1及び第2接続流路に熱的に接続される、付記1〜3のうちのいずれか1項に記載の電子装置冷却装置。
(付記5)
前記アクチュエータは、前記第1及び第2接続流路の温度により熱膨張することで駆動する、付記1〜4のうちのいずれか1項に記載の電子装置冷却装置。
(付記6)
前記アクチュエータは、冷媒を含み、前記第1及び第2接続流路の温度に応じて前記冷媒が相変化することで駆動する、付記1〜4のうちのいずれか1項に記載の電子装置冷却装置。
(付記7)
前記第1冷却対象電子装置の表面側と裏面側にそれぞれ設けられる第1表面側クーリングプレート及び第1裏面側クーリングプレートと、
前記第2冷却対象電子装置の表面側と裏面側にそれぞれ設けられる第2表面側クーリングプレート及び第2裏面側クーリングプレートと含み、
前記第1表面冷却流路及び前記第1裏面冷却流路は、それぞれ、前記第1表面側クーリングプレート及び前記第1裏面側クーリングプレートを通り、前記第2表面冷却流路及び前記第2裏面冷却流路は、それぞれ、前記第2表面側クーリングプレート及び前記第2裏面側クーリングプレートを通る、付記1〜6のうちのいずれか1項に記載の電子装置冷却装置。
(付記8)
前記第1冷却対象電子装置は、第1基板上に実装され、前記第1基板の裏面側に前記第1裏面側クーリングプレートが配置され、前記第1基板は、前記第1冷却対象電子装置の裏面と前記第1裏面側クーリングプレートとを熱的に接続する第1ビアを有し、
前記第2冷却対象電子装置は、第2基板上に実装され、前記第2基板の裏面側に前記第2裏面側クーリングプレートが配置され、前記第2基板は、前記第2冷却対象電子装置の裏面と前記第2裏面側クーリングプレートとを熱的に接続する第2ビアを有する、付記1〜7のうちのいずれか1項に記載の電子装置冷却装置。
1 コンピューター水冷システム
2 循環ライン
7 電子装置
8 システムボード
9 ビア
10 冷却水循環装置
20 コンピューターラック
50 電子装置冷却装置
502 供給側マニホールド
504 排水側マニホールド
510 クーリングプレート
520 配管
522 表面冷却流路
524 裏面冷却流路
530 接続流路部
531 表面側下接続流路
532 裏面側下接続流路
533 表面側上接続流路
544 裏面側上接続流路
550 遮蔽板駆動機構
552 遮蔽板
554 アクチュエータ

Claims (4)

  1. 第1冷却対象電子装置の表面側を通る第1表面冷却流路と、
    前記第1冷却対象電子装置の裏面側を通る第1裏面冷却流路と、
    第2冷却対象電子装置の表面側を通る第2表面冷却流路と、
    前記第2冷却対象電子装置の裏面側を通る第2裏面冷却流路と、
    前記第1表面冷却流路の出口側を前記第2裏面冷却流路の入口側に接続する第1接続流路と、
    前記第1裏面冷却流路の出口側を前記第2裏面冷却流路の入口側に接続する第2接続流路と、
    前記第1表面冷却流路の出口側を前記第2表面冷却流路の入口側に接続する第3接続流路と、
    前記第1裏面冷却流路の出口側を前記第2表面冷却流路の入口側に接続する第4接続流路と、
    前記第1、第2、第3及び第4接続流路の各出口側と、前記第2表面冷却流路及び第2裏面冷却流路の各入口側との間に設けられ、前記第1、第2、第3及び第4接続流路と前記第2表面冷却流路及び第2裏面冷却流路との間の連通状態を可変する遮蔽部材と、
    前記遮蔽部材に接続され、前記第1及び第2接続流路間の温度差に応じて駆動するアクチュエータとを含む、電子装置冷却装置。
  2. 前記遮蔽部材は、前記第1及び第4接続流路の各出口を遮蔽する第1位置と、前記第2及び第3接続流路の各出口を遮蔽する第2位置との間で移動可能である、請求項1に記載の電子装置冷却装置。
  3. 前記アクチュエータは、前記第1接続流路内の温度が前記第2接続流路内の温度よりも高い場合に、前記第2位置に向かう方向に前記遮蔽部材を移動させ、前記第2接続流路内の温度が前記第1接続流路内の温度よりも高い場合に、前記第1位置に向かう方向に前記遮蔽部材を移動させる、請求項1又は2に記載の電子装置冷却装置。
  4. 前記アクチュエータは、前記第1及び第2接続流路の温度により熱膨張することで駆動する、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の電子装置冷却装置。
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