JP5982699B1 - 外反母趾角の測定具 - Google Patents

外反母趾角の測定具 Download PDF

Info

Publication number
JP5982699B1
JP5982699B1 JP2016085722A JP2016085722A JP5982699B1 JP 5982699 B1 JP5982699 B1 JP 5982699B1 JP 2016085722 A JP2016085722 A JP 2016085722A JP 2016085722 A JP2016085722 A JP 2016085722A JP 5982699 B1 JP5982699 B1 JP 5982699B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hallux valgus
piece
valgus angle
tool
measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016085722A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017192614A (ja
Inventor
正 渡辺
正 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KABUSHIKIKAISYA SK3
Original Assignee
KABUSHIKIKAISYA SK3
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KABUSHIKIKAISYA SK3 filed Critical KABUSHIKIKAISYA SK3
Priority to JP2016085722A priority Critical patent/JP5982699B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5982699B1 publication Critical patent/JP5982699B1/ja
Publication of JP2017192614A publication Critical patent/JP2017192614A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

【課題】安価に購入でき、一般家庭でも簡便に測定できる外反母趾角の測定具を提供する。【解決手段】少なくとも人が片足を載置でき、表面の上部の位置に分度器を備えた踏み台と、親指付け根が前記分度器の基線の中央付近で前記基線と直交するように前記踏み台に載置された片足に当接する当接具とを備え、前記当接具は帯板が2分割されその片側側面の分割線を支軸として折り曲げ可能に接合された短尺片と長尺片とからなるI字状の帯状片であって、前記短尺片を前記親指の内側に密接させたときの前記短尺片の開いた角度が外反母趾角となるように構成する。【選択図】図3

Description

本発明は、外反母趾の足指の外反母趾角を測定する外反母趾角の測定具に関し、とくに安価に製作でき、かつ簡便に使用しうる外反母趾角の測定具に関する。
外反母趾は、足の親指が小指の方に曲がっていく症状の総称である。この症状が生じる理由は、足指を横方向に連結している靱帯が伸びて弛んでしまった上に、履物等による圧迫で親指が小指方向に曲がり変形することによると考えられる。
外反母趾の進行の程度は、足親指の外反母趾角(親指の付け根側面における足本体方向の接線と親指方向の接線との傾斜角、本明細書では、これを「外反母趾角」という)を測定することによって判定される。外反母趾角が15度以下であれば正常であり、15〜40度であれば軽〜中程度、40度以上であれば重症と判定されるのが通例である。
外反母趾は、足に合わない靴を履いている場合に発症することが多く、ハイヒ−ルを履く女性に起り易いと言われている。外反母趾が進行すると、歩行時に痛みを伴うことがあり、治療が必要となる。重症の外反母趾では、手術が行われることもあるが、軽〜中程度の症状の場合は、適切な形状の靴の選択、足指の筋肉の強化、矯正具による変形の矯正等によって、対処することが多い。
外反母趾の患者が、自己の症状の進行の程度すなわち外反母趾角の数値を把握したいと思う事例として下記のようなケ−スが考えられる。
(ケ−ス1)近年、外反母趾患者用の履物が市販されるようになり、外反母趾の進行程度に対応して形状の異なる数種類のものが準備されている。この履物を購入するに際して、自己の症状に適合する履物を選択するには、自己の外反母趾角を知っておく必要がある。
(ケ−ス2)前述したように、外反母趾の症状があまり重度でない場合は、運動療法や矯正具の使用など、自己努力による治療が試みられる場合が多い。かかる治療の効果の有無や、改善の程度を把握するためには、治療の前後における外反母趾角の数値の変化を知る必要がある。
上記のケ−ス1に対応する手段として、特許文献1に外反母趾角測定具が提案されている。以下、図11を参照して、この先行技術の外反母趾角測定具についてやや詳しく説明する。図11(a)は、この外反母趾角測定具の形状を示す平面図である。
この外反母趾角測定具は、木製又はプラスチック製の平板からなり、下側の2辺31、32が互いに傾斜して、両辺の傾斜角θが所定の値になるように形成されている。この測定板を当て板として、その湾曲部が親指の付け根に位置するように足の内側側面に当接し、自己の外反母趾角が測定具の傾斜角θと合致するか否か判定する。
特許文献1の出願人は、この外反母趾角測定板の好ましい使用方法として、下記の方法を提案している。「外反母趾用の履物を店頭に展示するに際して、その履物に適合する外反母趾角が傾斜角θとなるような測定板を予め準備し、これを履物の下げ札として一緒に店頭に展示する。履物の購入者は、この測定板を自己の足にあてがって、この履物が自己の外反母趾角に適合するものであるか否か判断することができる。」という、ものである。
また、特許文献1の外反母趾角測定具の第二の実施形態として、図11(b)及び(c)に示すものが開示されている。この第二形態の測定板は、図11(a)のものに加えて、2辺31、32の交点に縦長の切込み33を設けるとともに、折り返しの位置を示す傾斜線(破線で示す)34、35が表示されている。
測定者は、まず図11(b)の状態で、自己の外反母趾角が測定板の傾斜角に合致するか否かを判断し、自己の外反母趾角がさらに大きい場合は、図11(c)に示すように、2辺31、32を破線34、35の位置で折り返して、より傾斜角の大きい状態で自己の外反母趾角と合致するか否かを判断することができる。
この第二形態の測定板は、「1個の測定板で、2段階の傾斜角に、自己の外反母趾角が合致するか否かを判断し得る」という利点はあるものの、測定板の材質が人力で簡単に折り曲げ可能なもの、例えば比較的薄手のボール紙のようなものに限定されるという問題がある。
いずれにしても、特許文献1の外反母趾角測定具は、自己の外反母趾角が特定の傾斜角に合致するか否かを判定する手段に留まり、自己の外反母趾角の数値を測定するという目的に対応できるものではない。
特開2006−6394号公報
特許文献1の外反母趾角測定具は、前述したケ−ス1の目的には、ある程度対応できるかも知れないが、ケ−ス2の目的には殆ど対応できない。この場合は、ある程度の精度で、外反母趾角の数値を把握する必要がある。また、このケ−スに限らず、自己の外反母趾角の数値を把握するというニーズが生じることは少なくないと考えられるが、従来このようなニーズに簡便に対応できる手段は未だ提案されていない。
医療機関で診察を受ければ、外反母趾角を測定して貰うことはたやすいが、いちいち医療機関に出向くのはたいへん面倒である。また、外反母趾の患者の心理の問題として、自己の足の状態を他人に見せることを避けようとする傾向がある。このため、外反母趾の患者が自宅で簡便に外反母趾角を測定できるようにすることが求められている。
そこで、本発明は一般の家庭で、外反母趾の患者が自己の外反母趾角の数値をある程度の精度で測定することができる器具であって、その価格が比較的安価、すなわち製作費が低廉であり、かつ測定の操作が簡易な外反母趾角の測定具を提供することを課題としている。
上記課題を解決するための本発明の外反母趾角の測定具の第一は、 少なくとも片足を載置でき、所定の位置に形成された分度器を備えた踏み台と、親指付け根が前記分度器の基線の中央付近で前記基線と直交するように前記踏み台に載置された片足に当接する当接具とを備え、前記当接具は、短尺片と長尺片とからなるI字状の帯状片であって、前記短尺片と長尺片とが片側側面の分割線を支軸として折り曲げ可能に接合され、前記短尺片を前記親指の内側に密接させたときの前記短尺片の開いた角度が外反母趾角となるように構成されていることを特徴とする外反母趾角の測定具である。
また、上記の外反母趾角の測定具は、前記踏み台及び/又は前記長尺片に、前記踏み台と前記長尺片とを仮止めする仮止め具を設けてあることが好ましく、当接具の厚みは10ミリメートルから40ミリメートルの範囲にあり、前記当接具の幅は15ミリメートルから100ミリメートルの範囲にあることが好ましい。これにより、外反母趾角の測定を行うのに必要な高さを確保できる。また、当接具2の幅は15ミリメートルから100ミリメートルであることが好ましい。分度器の数値が読み易い範囲となるからである。
さらに、前記仮止め具が面ファスナーであることが好ましい。面ファスナーの一方の接着片を前記踏み台表面に、他方の接着片を前記長尺片の表面及び/又は裏面に固着して、両接着片を接合することにより仮止めを行うことを特徴とする。
また、上記の外反母趾角の測定具において、 前記仮止め具が、前記踏み台表面に設けられたピン穴と、前記前記長尺片の表面及び/又は裏面に設けられたピンとからなり、前記ピンを前記ピン穴に嵌挿することにより仮止めを行うことを特徴とするものであってもよい。
上記課題を解決するための本発明の外反母趾角の測定具の第二は、足の内側に当接させて外反母趾角を測定する外反母趾角の測定具であって、
I字状の帯状片が、その長手方向で上側の短尺片と下側の長尺片とに分割され、分割された両帯状片がその片側側面の分割線を支軸として折り曲げ可能に接合されてなる本体と、
前記本体に取り付けられ、その基線が前記片側側面と一致し、かつその円弧中心が前記支軸と一致する位置で前記長尺片に固着され、前記短尺片とは相対移動可能に前記本体に取り付けられた分度器とを備えたことを特徴とする外反母趾角の測定具である。
この外反母趾角の測定具は、前記の長尺片及び短尺片の双方に、その厚み方向中央付近で、その半径と幅が前記分度器の半径及び厚みよりやや大きく、その円弧中心が前記支軸の位置と一致するような四分円状のスリットを形成し、前記の長尺片と短尺片の分割面を突き合せて、前記分度器をその全体が前記スリット中に収まるように嵌装した状態で、前記分度器が前記長尺片のみに固着し、前記短尺片とは相対移動可能なように、該分度器を前記当接具の本体に取り付けた後、前記の長尺片と短尺片とをその片側側面の分割線を支軸として折り曲げ可能に接合してなるものであってもよい。
本発明により、外反母趾の患者が、医療機関等を利用することなく自宅にて、自己の外反母趾角の数値をある程度の精度で簡便に測定することが可能になった。本発明の測定具は、その製作費が安価でありかつ測定操作が簡易なため、一般の家庭においても、これを安価に購入し簡便に使用(測定)することが可能である。
以下、実施例の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態について説明する。図1は、本発明の第一の実施例である外反母趾角の測定具の構成及び形状を示す平面図である。
この測定具は、図1(a)に示す踏み台1と図1(b)に示す当接具2とから構成される。踏み台1は、その上に人の足を載置して、外反母趾角を測定するための台で、少なくとも人の片足を載置できる大きさの方形(長方形又は正方形)の平板からなっている。平板の材質はとくに限定を要さず、木板、プラスチック板、紙製ボード等のいずれであってもよく、その厚みは人の体重に耐えうる程度であればよい。
踏み台1の上部には、分度器(目盛付)3が形成されている。本実施例では、学用品や製図用用品として常用されている、薄手透明プラスチック製の分度器を貼付けることによって、分度器3を形成している。ただし、分度器3の形成方法は本実施例のものに限るものではなく、手書きの目盛、例えば踏み台1の表面にペンキや墨入れで目盛線を描線する方法や、台紙に目盛線を描線してこの台紙を踏み台1の表面に貼付けてもよい。
手書きの目盛を用いる場合の目盛線の角度ピッチは、1〜2度の細かいピッチのものでも、5〜10度程度の粗いピッチのものでもよい。要は、外反母趾角の測定目的を勘案して、適当なピッチを選択すればよい。
また、踏み台1の表面には、その幅方向中央付近で、その底辺4から直角に直立する中央垂線5が表示されている。さらに、分度器3の円弧中心が、中央垂線5上に位置し、かつ分度器3の底辺7が中央垂線5と直角になるように、分度器3が形成されている。
当接具2はI字状の帯板、本実施の形態では矩形であって、その上側の短尺片8と下側の長尺片9とに、長手方向で2分割されてなり、その片側の側面10の分割線を支軸11として、一方向に折り曲げ可能に接続されている(接続方法については後述する)。
この当接具は外反母趾角の測定時に、足の内側側面に当接して、その折曲げ角を測定するためのものである。当接具2の帯板の材質はとくに限定を要せず、木製、プラスチック製、発泡プラスチック製、圧縮紙製等のいずれであってもよい。その厚みは10〜30mm程度、その幅は30〜50mm程度であればよい。
本発明の測定具を用いて外反母趾角を測定する際には、まず当接具2を踏み台1表面の所定の位置に仮止めする。図2は、当接具2の仮止め位置の説明図である。図2に見られるように、左足の外反母趾角を測定する場合は、当接具2は中央垂線5を挟んで反対側(右側)に仮止めする。すなわち、長尺片9の片側側面10が、中央垂線5に一致し、かつ当接具2の支軸11が分度器3の円弧中心6の位置に一致するように、当接具2を踏み台1の表面に仮止めすればよい。
本実施例では、この仮止めの手段として面ファスナ−を用いている。すなわち、踏み台1の表面の中央垂線5の付近には、面ファスナーの一方の接着片12aが固着され、この面ファスナーの他方の接着片12bは、当接具2の長尺辺9の片面(図1(b)では裏側の面になるので、破線で表示している)の固着されている。
この面ファスナーに本実施例ではマジックテープ(登録商標)を用いている。本実施例の面ファスナーは上下2箇所で固定するようになっているが、これに限る必要はなく、縦長の面ファスナーを用い1箇所で固定してもよく、3箇所以上で固定してもよい。要は、外反母趾角の測定の際に、当接具2がぐらつかなければよい。
図3は、外反母趾角の測定方法の説明図である。図2のように当接具2が仮止めされた状態で、左足の親指の付け根が当接具2の支軸11の位置にくるように、左足本体の内側側面を当接具2の長尺片9に押しつける。その状態で当接具2の短尺片8を親指の内側に密接させれば、短尺片8の傾斜角が外反母趾角に相当する。短尺片8の傾斜角は図3のθ1又はθ2のいずれを測ってもよく、いずれも分度器3で簡単に読取ることができる。
次ぎに、当接具2の短尺片8と長尺片9とを接合する方法について説明する。図4は、本実施例における短尺片と長尺片の接合方法の説明図で、図4(a)は可撓性の連結テープにより接合した場合、図4(b)は蝶番により接合した場合を示す。図4(a)の場合は、短尺片8と長尺片9を突き合せた状態で、その片側側面10の両片に跨がる範囲に連結テープ14が接着されている。なお、本実施例では連結テープ14が両片の接続片側側面の周辺のみとなっているが、これを片側側面10の全長に貼付することは好ましい。片側側面全長に貼付すれば、足の接触する面が折り曲げ部を含め、一直線となり測定精度が向上するためである。
連結テープ14は、可撓性及びある程度の変形抵抗を有する、金属材料製又はプラスチック材料製のものを用いるのが好ましい。変形抵抗の程度は、人力で容易に変形できて、手を離しても形状が簡単には変わらない程度のものがよい。これにより、外反母趾角の測定時に、当接具の折り曲げ角度を一定時間不変に保持することができ、角度の読み取りに便利である。連結テープ14を短尺片8及び長尺片9の側面に固定する方法は、とくに限定を要さず、例えば接着剤による方法でも、ネジ止めによる方法でもよい。
図4(b)の場合は、短尺片8と長尺片9を突き合せた状態で、その片側側面11の両片に跨がる範囲を蝶番15で固定する。本実施例では、短尺片8と長尺片9双方の分割線20、21の一端に、厚み方向に伸びる切欠き23が形成され、蝶番15の回転軸24がこの切欠き23内に納まるように、短尺片8と長尺片9が蝶番15により連結されている。
蝶番15には、短尺片8が少なくとも矢印の方向に任意の角度で折り曲げることができるものを選択する。この場合、蝶番15の回転軸24が短尺片8と長尺片9の分割線とほぼ一致し、これが折り曲げの支軸となる。蝶番15の回転軸24とその外筒との間には、ある程度の摺動抵抗があることが好ましい。摺動抵抗の程度は、人力で容易に回転できて、手を離しても角度が形状が簡単には変わらない程度のものであればよい。かかる摺動抵抗は、回転軸24に塗布する潤滑油又はグリースの粘度を適正に選択することによって、容易に実現できる。これにより、当接具の折り曲げ角度を一定時間不変に保持できて外反母趾角の測定に便利なことは、連結テープを用いて接続する場合と同じである。また、蝶番14はその突起部等が外側に出ないよう、当接具内部に埋め込むことが好ましい。
当接具2の厚さ(足が当たる側面の高さ)は10ミリメートルから40ミリメートルであることが好ましい。これにより、外反母趾角の測定を行うのに必要な高さを確保できる。また、当接具2の幅は15ミリメートルから100ミリメートルであることが好ましい。分度器19の数値が読み易い範囲だからである。
次ぎに、本発明の第二実施例である外反母趾角の測定具について説明する。この第二実施例の測定具は、両足の外反母趾角を簡便に測定できるようにするためのものである。図5は、この第二実施例の測定具の構成及び形状を示す図で、図5(a)は踏み台の平面図、図5(b)は当接具の斜視図である。この第二実施例の測定具の踏み台1の形状や、上部に分度器3が形成され、中央に中央垂線5が表示されている点は、第一実施例のものと同じである。また、当接具2の構造、すなわち長尺片9と短尺片8が片側側面10の分割線を支軸11として折り曲げ可能に接続されている点も第一実施例のものと同じである。相違点は、当接具2を踏み台1に固定するための面ファスナーの数である。
この例においては、中央垂線5の両側それぞれに、一対の面ファスナ−の一方の接着片12a,13aが中央垂線5を挟んで、互いに略対称の位置で前記踏み台表面に固着されている。また、この一対の面ファスナ−の他方の接着片は、当接具2の長尺片9の表面及び裏面それぞれの所定の位置に固着されている。図5(b)に見られるように、一対の面ファスナーの他方の接着片の一つ13bが当接具の表面に固着され、他の一つ12bが裏面に固着されている(図の破線で示す)。この例では、面ファスナーは上下2箇所で固定するようになっているが、これに限る必要はなく、縦長の面ファスナーを用い1箇所で固定してもよく、3箇所以上で固定してもよい。
この第二実施例の測定具で両足それぞれの外反母趾角を測定する手順としては、下記に例示するような順に測定を行えばよい。
まず、図2に示すように中央垂線5の右側に長尺片9を固定して、図3に示すように、左足の外反母趾角を測定する。この時、踏み台の右側の接着片12aと当接具2の下側の接着片12bとが接合されている。
次いで、一旦当接具2を踏み台1から外し、当接具2を表裏反転させて、踏み台1の左側の接着片13aに当接具2の上側(反転後は下側)の接着片13bが接着するようにして、図6(a)に示すように、中央垂線5の左側に長尺片9を固定する。この状態で、図6(b)に示すように、右足を当接具2に当接させて、右足の外反母趾角を測定すればよい。なお、測定順序を上記の逆にして、右足を先に、左足を後に測定しても差し支えない。
図7は、本発明の第三実施例である測定具の構成及び形状を示す図で、図7(a)は踏み台の平面図、図7(b)は当接具の平面図、7図(c)は当接具の側面図である。この測定具の踏み台1及び当接具2や分度器3の構成、形状等は、第二実施例のものと同じである。相違点は、当接具2を踏み台1に仮止めする手段が、第二実施例では面ファスナーであったのに対し、第三実施例では、ピンとピン孔の組み合わせによって、仮止めする点である。
図7(a)に見られるように、一対の円孔状のピン孔16a,16bが中央垂線5を挟んで、互いに略対称の位置で前記踏み台1の表面に形成されている。また、当接具2の長尺片9の表面及び裏面それぞれの所定の位置に先端が丸みを帯びた円筒状のピン17a,17bが形成されている。本実施例では、ピン孔及びピンは上下方向に各2個設けられているが、その位置や個数は、本図のものに限る必要はなく、当接具2がぐらつかず、仮止めされるようになっていればよい。
この第三実施例の測定具も、第二実施例のものと同様に、左右両足の外反母趾角の測定に用いることができる。例えば、まず図2に示すように中央垂線5の右側に長尺片9を固定して、図3に示すように、左足の外反母趾角を測定する。この時、踏み台の右側のピン孔16aと当接具2の下側(図7(c)の右側)のピン17aとが嵌合されている。
次いで、一旦当接具2を踏み台1から外し、当接具2を表裏反転させて、踏み台1の左側のピン孔16bに当接具2の上側(反転後は下側)のピン17bが嵌合するようにして、中央垂線5の左側に長尺片9を仮止めする。この状態で、右足を当接具2に当接させて、右足の外反母趾角を測定することができる。
図8は、本発明の第四実施例である測定具の構成、形状を示す平面図であり、図8(a)は当接具が90度折れ曲がった状態、図8(b)は当接具が約30度折れ曲がった状態を示している。この測定具は、その本体に分度器が組み込まれた当接具のみからなり、踏み台等を必要とせず測定ができる点に特徴がある。
当接具本体18は、第一〜第三実施例の当接具2と同様に、I字状の帯板を上側の短尺片8と下側の長尺片9とに、長手方向で2分割されてなり、その片側の側面10の分割線を支軸11として、一方向に折り曲げ可能に接続されている(接続方法も第一〜第三実施例の当接具2と同様である)。
この当接具本体18の所定の位置に、薄手プラスチック板製の分度器19が取り付けられている。分度器19の取付け位置は、基線(分度器の円弧中心を通り、底辺に直角な線)が長尺片9の分割面20と一致し、その円弧中心が支軸11と一致する位置である。また、分度器19は当接具本体18の長尺片9に固着され、短尺片8とは相対移動可能に(非接触又は摺動可能に)当接具本体18に取り付けられている。
図9はこの第四実施例の測定具で、外反母趾角を測定する状態を示す平面図で、図9(a)は左足の測定をする場合、図9(b)は右足の測定をする場合を示す。図に見られるように、当接具2を足の内側側面に当接して、長尺片9の分割面20と短尺片8の分割面21の開き角を分度器19で読み取ればよい。
この場合には踏み台を使う必要はなく、かつ第一〜第三実施例のように当接具を踏み台に仮止めするという手間を必要とせず、任意の場所で床に足を付けた状態で、外反母趾角の測定を行うことができる。また、分度器19には表裏に角度目盛が表示されたもの(又は透明板からなるもの)を用いれば、当接具本体を表裏反転させて足の内側に当接するだけで、左右両足それぞれの外反母趾角の測定を行うことができる。
図10は、この第四実施例の測定具の製作手順の説明図である。
まず、図10(a)に示すように、短尺片8と長尺片9とを接合する前の状態で、それぞれの所定の位置に四分円状のスリット22を形成する。スリット22の形成位置は四分円の円弧中心が、支軸11と一致する位置である。スリット22半径及び幅は、それぞれ分度器19の半径及び厚みよりやや大きくなるようにする。
次いで、図10(b)に示すように、長尺片9と短尺片8の分割面を突き合せて、分度器19をその全体がスリット22の中に収まるように嵌装する。この時分度器19の円弧中心が支軸11の位置と一致するようにする。この状態で、分度器19が長尺片9のみに固着し、短尺片8とは相対移動可能(非接触又は摺動可能)なように、該分度器を前記当接具の本体に取り付ける。その取付け方法はとくに限定を要しないが、例えば接着剤で接着したり、両面テープで固定すればよい。
その後、図10(c)に示すように、長尺片9と短尺片8の分割面が突き合され、分度器19の全体がスリット22の中に収まった状態で、支軸11を回転軸として折り曲げ可能になるように接合する。本実施例では面粘着テープ14で接合しているが、接合方法はこれに限定する必要はなく、例えば図4(b)のように、蝶番で接合してもよく、その接続方法は実施例一と同様である。また、実施例一のように可撓性及びある程度の変形抵抗を有する、金属材料製又はプラスチック材料製のものを用いれば、手を離しても形状が簡単には変わらないため、当接具の折り曲げ角度が一定時間保持され、角度の読み取りが容易となる。また、当接具の折り曲げ角度を保持する機構として、クリップにより長尺片と短尺片とを挟持する機構、ピンにより長尺片と短尺片とをピン止めする機構を備えても良い。
本発明の第一実施例である外反母趾角の測定具の構成及び形状を示す平面図である。 本実施例の測定具の当接具の固定位置を示す平面図である。 本実施例の測定具により左足の外反母趾角を測定している状態を示す平面図である。 本発明の当接具における短尺片と長尺片との接合方法の例を示す斜視図である。 本発明の第二実施例である外反母趾角の測定具の構成及び形状を示す平面図及び斜視図である。 第二実施例の測定具により右足の外反母趾角を測定している状態を示す平面図である。 本発明の第三実施例である外反母趾角の測定具の構成及び形状を示す平面図及び側面図である。 本発明の第四実施例である外反母趾角の測定具の構成及び形状を示す平面図及びである。 第四実施例の測定具で外反母趾角を測定する状態を示す平面図である。 第四実施例の測定具の製作手順の説明図である。 従来技術である外反母趾角測定具の形状を示す平面図である。
1:踏み台
2:当接具
3:分度器
4:踏み台底辺
5:中央垂線
6:分度器の中心基準点
7:分度器の底辺(基線)
8:短尺片
9:長尺片
10:当接具の片側側面
11:当接具の支軸
12,13:面ファスナー
12a,12b,13a,13b:面ファスナーの接着片
14:連結テープ
15:蝶番
16a,16b:ピン孔
17a,17b:ピン
18:当接具本体
19:分度器
20:長尺片の分割面
21:短尺片の分割面
22:スリット
31,32:下側傾斜辺
33:切込み
34,35:折り曲げ部の破線

Claims (6)

  1. 少なくとも片足を載置でき、所定の位置に分度器を備えた踏み台と、
    親指付け根が前記分度器の基線の中央付近で前記基線と直交するように前記踏み台に載置された片足に当接する当接具とを備え、
    前記当接具は、短尺片と長尺片とからなるI字状の帯状片であって、前記短尺片と長尺片とが片側側面の分割線を支軸として折り曲げ可能に接合され、前記短尺片を前記親指の内側に密接させたときの前記短尺片の開いた角度が外反母趾角となるように構成されていることを特徴とする外反母趾角の測定具。
  2. 前記当接具の厚みは10ミリメートルから40ミリメートルの範囲にあり、前記当接具の幅は15ミリメートルから100ミリメートルの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の外反母趾角の測定具。
  3. 前記踏み台及び/又は前記長尺片に、前記踏み台と前記長尺片とを仮止めする仮止め具を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の外反母趾角の測定具。
  4. 前記仮止め具が面ファスナーであることを特徴とする請求項3に記載の外反母趾角の測定具。
  5. 前記仮止め具が前記踏み台表面に設けられたピン穴と、前記長尺片の表面及び/又は裏面に設けられたピンとからなり、前記ピンを前記ピン穴に嵌挿することにより仮止めを行うことを特徴とする請求項3に記載の外反母趾角の測定具。
  6. 足の内側に当接させて外反母趾角を測定する外反母趾角の測定具であって、
    I字状の帯状片が、その長手方向で上側の短尺片と下側の長尺片とに分割され、分割された両帯状片がその片側側面の分割線を支軸として折り曲げ可能に接合されてなる本体と、
    前記本体に取り付けられ、その基線が前記片側側面と一致し、かつその円弧中心が前記支軸と一致する位置で前記長尺片に固着され、前記短尺片とは相対移動可能に前記本体に取り付けられた分度器とを備えたことを特徴とする外反母趾角の測定具。
JP2016085722A 2016-04-22 2016-04-22 外反母趾角の測定具 Active JP5982699B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016085722A JP5982699B1 (ja) 2016-04-22 2016-04-22 外反母趾角の測定具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016085722A JP5982699B1 (ja) 2016-04-22 2016-04-22 外反母趾角の測定具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5982699B1 true JP5982699B1 (ja) 2016-08-31
JP2017192614A JP2017192614A (ja) 2017-10-26

Family

ID=56819982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016085722A Active JP5982699B1 (ja) 2016-04-22 2016-04-22 外反母趾角の測定具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5982699B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110522453A (zh) * 2019-09-02 2019-12-03 河南省中医院(河南中医药大学第二附属医院) 一种手拇指功能测定装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002000302A (ja) * 2000-06-19 2002-01-08 Achilles Corp 外反母趾予防靴と靴型ラスト
JP2006006394A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Asics Corp 外反角測定具、並びにこの機能を備えた下げ札及び収容箱
JP2014023900A (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 Shuji Ohashi 足型計測器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002000302A (ja) * 2000-06-19 2002-01-08 Achilles Corp 外反母趾予防靴と靴型ラスト
JP2006006394A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Asics Corp 外反角測定具、並びにこの機能を備えた下げ札及び収容箱
JP2014023900A (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 Shuji Ohashi 足型計測器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110522453A (zh) * 2019-09-02 2019-12-03 河南省中医院(河南中医药大学第二附属医院) 一种手拇指功能测定装置
CN110522453B (zh) * 2019-09-02 2021-10-29 河南省中医院(河南中医药大学第二附属医院) 一种手拇指功能测定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017192614A (ja) 2017-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1118199A (en) Angular linear and plumb type anthropometrical gauge
US4771548A (en) Biplane goniometer
Gilbert et al. Relationship between hip external rotation and turnout angle for the five classical ballet positions
Russell et al. Measurement of the extreme ankle range of motion required by female ballet dancers
Struyf et al. Scapular positioning and motor control in children and adults: a laboratory study using clinical measures
US4062355A (en) Device for use in evaluating the lower leg and foot
CN204562165U (zh) 屈曲角度测量仪
JP5982699B1 (ja) 外反母趾角の測定具
US5038489A (en) Posture measuring instrument
Aritomi et al. A simple method of measuring the footsole pressure of normal subjects using prescale pressure-detecting sheets
JP4714799B1 (ja) 角度計
CN205568950U (zh) 膝关节韧带生物力学试验仪
US20160000369A1 (en) Measurement device for assessing knee movement
US20140276232A1 (en) Skin tensiometer
CN209360715U (zh) 一种全长位dr机的辅助检测装置
CN214856709U (zh) 足部测量装置
LaPointe et al. The reliability of clinical and caliper-based calcaneal bisection measurements
Prushansky et al. Reproducibility of sagittal pelvic tilt measurements in normal subjects using digital inclinometry
Paton The relationship between navicular drop and first metatarsophalangeal joint motion
US10646136B2 (en) Knee goniometer to measure knee extension difference and extensor length
KR200489173Y1 (ko) 발과 발목 관절 각도계측기
US20150297436A1 (en) Surgical Supporting Device for the Alignment of the Foot, Ankle, Leg, Knee, Thigh and Full Leg
JP2009011517A (ja) 膝蓋骨測定装置
Osher et al. Accurate determination of relative metatarsal protrusion with a small intermetatarsal angle: a novel simplified method
US4281462A (en) Calliper system for laying out stirrups used in lower extremity orthosis

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20160704

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5982699

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250